JP2003137816A - 2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンとメタクリル酸n−ブチルとの共重合体による難水溶性化合物の可溶化方法 - Google Patents

2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンとメタクリル酸n−ブチルとの共重合体による難水溶性化合物の可溶化方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 難水溶性の薬物、特に抗癌剤、抗ウイルス剤
等を水溶液として均一に溶解する技術を提供する。 【解決手段】 難水溶性薬物を、一般式(I) 【化1】 (n:m=0.25:0.75〜0.95:0.05、R=H、脂肪族炭
化水素基又は芳香族炭化水素基)で示される繰り返し単
位を有し、分子量5000以上を有する2−メタクリロイル
オキシエチルホスホリルコリン(MPC)とメタクリル酸
n−ブチル(BMA)との水溶性共重合体(PMB)の水溶液
中に溶解させることを特徴とする、難水溶性薬物の可溶
化方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2−メタクリロイ
ルオキシエチルホスホリルコリン(以下、MPCという)
とメタクリル酸n−ブチル(以下、BMAという)との水
溶性共重合体(以下、PMBという)を用いて、難水溶性
薬物を水溶液中に均一に可溶化する技術に関し、より詳
細には、難水溶性の抗癌剤や抗ウイルス剤などの薬物の
可溶化技術に関する。
【0002】
【従来の技術及び解決すべき課題】現在、多種多様な化
学構造を有する化合物が、抗癌剤、抗ウイルス剤等の医
薬として期待されており、また、実際に臨床治療に用い
られている。しかしながら、極めて優れた薬理効果を有
しているにも拘わらず、水に対する溶解性が極めて低い
ために投与方法が制限されたり、適切な濃度での臨床適
用が困難であり、十分な治療効果が得られない化合物も
少なくない。
【0003】例えば、下記化学構造を有する難水溶性の
タキソール(正式名:パクリタキセル)は、抗癌剤とし
て優れた(いわゆる、切れ味の鋭い)薬理活性を有し、
近年、広く臨床で用いられるようになってきている。
【0004】
【化2】 (分子量853.9) タキソールは、針葉樹イチイの樹皮に微量に含まれてい
る物質であり、主に、胃癌、乳癌、卵巣癌、肺癌に対し
て抗癌作用を示すことが知られている。タキソールの作
用機序は次のとおりである。タキソールは細胞骨格を構
成する微小管の基本タンパク質であるチューブリンに結
合して微小管を過重合させ、細胞分裂を妨げる働きをす
る。癌細胞は、健康な細胞よりも頻繁に分裂を繰り返す
ので、タキソールは癌細胞を優先的に攻撃する。
【0005】日本では1997年に、卵巣癌、非小細胞癌、
乳癌への適用が認可されており、米国では、この他にカ
ポジ肉腫にも用いられている。従来の化学療法剤では、
抗癌作用が認められなかった患者に対してタキソールを
投与したところ、約30%の患者で効果が認められ、今後
の臨床使用の拡大が期待されている。
【0006】しかしながら、タキソールは、上記のよう
に、優れた薬理活性を発揮するのであるが、水に対する
溶解性が極めて低い(溶解度1μg/mL以下)。そのた
め、投与方法に制限が設けられ、十分な治療効果が得ら
れていないのが現状である。
【0007】通常、癌患者に対してタキソールを投与す
るには、タキソール30 mgを、溶解補助剤であるポリオ
キシエチレンヒマシ油及び無水エタノールを用いて500
mlの生理食塩水に溶解した薬液(タキソール濃度:0.06
mg/mL)を、3時間かけて点滴する。さらに、有効量を
達成するためには、この点滴を一日数回行わなければな
らず、患者にとって大きな負担となっている。
【0008】また、タキソールを水に溶解させるための
溶解補助剤である上記ポリオキシエチレンヒマシ油及び
無水エタノールとの混合溶媒(界面活性剤として機能す
る)に起因する非常に重篤な副作用(例えば、初期ショ
ックによる死亡や過敏症など)の発現が問題となってい
る。難水溶性薬物の可溶化には、一般に界面活性剤が使
用されるため、上記のような界面活性剤による副作用の
発生は多発している問題である。
【0009】さらに、上記の副作用の他、タキソールそ
れ自体が有する、アレルギー反応に似た強い副作用が認
められ、例えば、白血球の顕著な減少、発熱、脱毛、皮
膚のしびれ感等の知感異常などが報告されている。白血
球が減少した場合には白血球減少を改善する薬物を投与
するなどの対症療法を行ったり、知感異常が生じたら薬
剤投与量を減らすなどの対処をするなど、治療が非常に
煩雑となることも多い。このような煩雑さは、患者に対
して精神的、肉体的な負担が大きく、QOL(Quality of
life)の観点からも問題とされている。
【0010】タキソール以外にも、多くの難水溶性薬物
において、タキソールと類似した問題が生じている。難
水溶性薬物を高濃度で水に溶解させる一方、副作用を発
生させない生体適合性の良い溶解補助剤を使用して、高
濃度の薬物水溶液を調製することができれば、患者への
負担を大きく軽減し、且つ、薬物本来の優れた薬理活性
を有効に活用することが可能となり、治療効果が改善さ
れる。すなわち、難水溶性薬物の水に対する溶解性の向
上は、より効果的かつ信頼性のある薬物療法の実現を可
能にすると期待される。
【0011】そこで、本発明は、難水溶性の薬物、特に
抗癌剤、抗ウイルス剤等を水溶液として均一に溶解する
技術を開発することを課題とした。
【0012】ところで、本発明者である石原は、これま
で、生体適合性に優れた、リン脂質極性基を有する単量
体である2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコ
リン(以下「MPC」という)と疎水性の単量体であるメ
タクリル酸n−ブチル(以下「BMA」という)の共重合
体(以下「Poly(MPC-co-BMA)」という)を開発し、特許
出願を行い、特許を取得している(特許第2890316
号)。また、上記共重合体を、バイオセンサーの生体適
合性を向上させるために用いることを提案し、すでに特
許を取得している(特許第2947298号)。
【0013】さらに、石原は、Polymer Journal, Vol.
31, No. 12, pp1231-1236 (1999)において、上記共重合
体のうち、水溶性のPMB30W(後述する)が、疎水性薬物
を、その多分子会合体(ポリマーアグリゲート)内部に
安定に保持する、新規な薬物キャリアとしての利用可能
性を示唆している。しかしながら、具体的な難水溶性薬
物の可溶化及びその可溶化の程度については何ら言及し
ていない。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明者らは、鋭意検討を行い、水溶性の2−メタ
クリロイルオキシエチルホスホリルコリン(MPC)とメ
タクリル酸n−ブチル(BMA)との水溶性共重合体(PM
B)の水溶液に、難水溶性薬物を混合することより、高
濃度の均一な薬物水溶液が得られることを見出し、本発
明に到達した。
【0015】すなわち、本発明の第1の態様は、難水溶
性薬物を、後述する一般式(I)で示される繰り返し単位
を有し、分子量5000以上を有する2−メタクリロイルオ
キシエチルホスホリルコリン(MPC)とメタクリル酸n
−ブチル(BMA)との水溶性共重合体(以下、PMBという
ことがある)の水溶液中に溶解させることを特徴とす
る、難水溶性薬物の可溶化方法を提供する。
【0016】本発明においては、難水溶性薬物は、予め
医薬的に許容可能な有機溶媒に溶解した溶液として、PM
B水溶液に滴加・混合することが好ましい。
【0017】本発明においては、難水溶性薬物とPMB水
溶液との混合物を、加熱することによって、難水溶性薬
物を可溶化させてもよい。
【0018】後述する一般式(I)において、n:mは0.2
5:0.75〜0.95:0.05の範囲内であり、好ましくは0.2
5:0.75〜0.90:0.10の範囲内である。Rはブチル基、ス
テアリル基及びベンジル基からなる群から選択されるこ
とが好ましい。特に、n:mが0.30:0.70であり、Rが
ブチル基であることが好ましい。
【0019】本発明においては、難水溶性薬物は、1.0
μg/mL以下の水溶性を有し、且つ、24.5〜30.0 [J/m3]
1/2・10-3の範囲の溶解度パラメーターを有する溶媒に溶
解可能な化合物であることが好ましい。より具体的に
は、難水溶性薬物は、タキソール、アムホテリシンB、
カンプトテシン及びアドリアマイシンからなる群から選
択されることが好ましく、タキソールであることが特に
好ましい。
【0020】本発明においては、医薬的に許容可能な有
機溶媒は、メタノール、エタノール、ジメチルホルムア
ミド、ジメチルスルホキシドからなる群から選択される
ことが好ましい。
【0021】本発明においては、水溶性共重合体(PM
B)の水溶液の濃度は、0.001〜20重量%の範囲内である
ことが好ましく、0.1〜10重量%の範囲内であることが
より好ましい。
【0022】本発明の第2の態様は、2−メタクリロイ
ルオキシエチルホスホリルコリン(MPC)とメタクリル
酸n−ブチル(BMA)との水溶性共重合体(PMB)によっ
て、水に対する溶解度の100倍以上の濃度で水可溶化さ
れた難水溶性薬物を含有することを特徴とする医薬組成
物を提供する。
【0023】本発明においては、難水溶性薬物は、タキ
ソール、アムホテリシンB、カンプトテシン及びアドリ
アマイシンからなる群から選択されることが好ましく、
タキソールであることが特に好ましい。
【0024】本発明の第3の態様は、少なくともタキソ
ール、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリ
ン(MPC)とメタクリル酸n−ブチル(BMA)との水溶性
共重合体(PMB)及び水を含み、0.1〜25 mg/mLの濃度で
タキソールを含有する抗癌剤組成物;少なくともアムホ
テリシンB、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリ
ルコリン(MPC)とメタクリル酸n−ブチル(BMA)との
水溶性共重合体(PMB)及び水を含み、0.1〜20 mg/mLの
濃度でアムホテリシンBを含有する抗真菌性組成物;少
なくともカンプトテシン、2−メタクリロイルオキシエ
チルホスホリルコリン(MPC)とメタクリル酸n−ブチ
ル(BMA)との水溶性共重合体(PMB)及び水を含み、0.
1〜20 mg/mLの濃度でカンプトテシンを含有する抗癌剤
組成物;及び、少なくともアドリアマイシン、請求項1
に記載の2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコ
リン(MPC)とメタクリル酸n−ブチル(BMA)との水溶
性共重合体(PMB)及び水を含み、0.1〜10 mg/mLの濃度
でアドリアマイシンを含有する抗癌剤組成物を提供す
る。
【0025】本発明の第4の態様は、2−メタクリロイ
ルオキシエチルホスホリルコリン(MPC)とメタクリル
酸n−ブチル(BMA)との水溶性共重合体(PMB)からな
る、タキソールのための可溶化剤を提供する。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明をより詳細に説明す
る。
【0027】本発明の第1の態様である難水溶性薬物の
可溶化方法は、難水溶性薬物を、2−メタクリロイルオ
キシエチルホスホリルコリン(MPC)とメタクリル酸n
−ブチル(BMA)との水溶性共重合体(PMB)の水溶液中
に溶解させることを特徴とする。
【0028】本発明において、「難水溶性薬物」とは、
水への溶解性が1.0μg/mL以下である薬物をいう。本発
明の方法で可溶化可能な難水溶性薬物は、24.5〜30.0
[J/m3]1/2・10-3の範囲の溶解度パラメーターを有する有
機溶媒に溶解可能な化合物であればよい。このような溶
解度パラメーターを有する有機溶媒としては、メタノー
ル、エタノール、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメ
チルスルホキシド(DMSO)などが挙げられる。
【0029】本発明によって可溶化される難水溶性薬物
の具体例としては、タキソール、アムホテリシンB、カ
ンプトテシン、アドリアマイシンなどが挙げられ、これ
らのうち、タキソールは、水に対する溶解性を飛躍的に
向上でき、極めて高濃度の水溶液が得られることから、
特に好ましい。
【0030】本発明において、「医薬的に許容可能な有
機溶媒」とは、例えば、メタノール、エタノール、ジメ
チルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシド(DMS
O)の他、医薬品の製造において通常に用いられている
有機溶媒をいう。本発明の方法によって製造された薬液
は、患者に投与されるものであるから、生体に悪影響を
及ぼさない溶媒を用いることが必要とされるためであ
る。
【0031】本発明で用いる2−メタクリロイルオキシ
エチルホスホリルコリン(MPC)とメタクリル酸n−ブ
チル(BMA)との水溶性共重合体(PMB)は、一般式(I)
【0032】
【化3】 (式中、n:mは0.25:0.75〜0.95:0.05の範囲内であ
り、Rは水素原子又は脂肪族炭化水素基又は芳香族炭化
水素基である)で示される繰り返し単位を有し、分子量
5000以上を有する水溶性の共重合体である。
【0033】PMBは、優れた血液適合性を有し、生体に
異物として認識されず、低濃度において多分子会合体
(ポリマーアグリゲート)を形成し、安定な疎水性ドメ
インを水溶媒系に構築することができ、この会合体内部
の疎水領域を利用して難水溶性薬物を水に可溶化せしめ
る機能を果たす。
【0034】上記一般式(I)において、n:mは、好ま
しくは0.25:0.75〜0.90:0.10の範囲内、より好ましく
は0.30:0.70〜0.80:0.20の範囲内、特にn:mが0.3
0:0.70であることが好ましい。
【0035】上記一般式(I)において、Rとしては、ブ
チル基、ステアリル基又はベンジル基であることが好ま
しく、ブチル基であることが特に好ましい。
【0036】上記一般式(I)において、n:mが0.30:
0.70であり、Rがブチル基である、分子量50000のPMB
(以下、PMB30Wという)が特に好ましい。PMB30Wの化学
構造を下記に示す。
【0037】
【化4】 PMB30Wは、疎水性ユニット(メタクリル酸n−ブチル
(BMA)ユニット)を70mol%含むにも拘わらず水溶性で
あり、かつ水中に安定な疎水性ドメインを構築すること
ができ、疎水性物質を安定に内包することができること
は、前記Polymer Journal, Vol. 31, No. 12, pp1231-1
236 (1999)に開示されている。
【0038】本発明で用いるPMBは、Polymer J.,22,35,
355(1990)に記載の方法に従って製造することができ
る。すなわち、MPC及びBMAを、好ましくは2:98〜50:5
0、更に好ましくは5:95〜40:60のモル比で用い、好ま
しくはテトラヒドロフラン及びエタノールの混合溶媒
中、開始剤、好ましくはα、α´−アゾビスイソブチロ
ニトリルの存在下で、好ましくは60〜65℃で4〜20時間
反応させることにより合成することができる。
【0039】本発明の方法において、PMB水溶液の濃度
は、0.001〜20重量%であることが好ましく、0.1〜10重
量%であることがより好ましい。0.001重量%未満の濃
度では、難水溶性薬物を可溶化させる機能が不十分であ
り、また、20重量%より高い濃度では、PMB水溶液の粘
性が急激に高くなるため、好ましくない。
【0040】次に、本発明の方法による、難水溶性薬物
の可溶化手順について説明する。水溶液としたときに、
最終濃度が所望の薬物濃度となる量の難水溶性薬物を、
PMB水溶液に添加・混合する。難水溶性薬物は、それを
溶解する医薬的に許容可能な有機溶媒の少量に溶解して
からPMB水溶液に滴加・混合することが望ましい。これ
は、難水溶性薬物の粉末を、そのままPMB水溶液に添加
・混合するよりも、より可溶化されやすく、均一な水溶
液が得られるからである。なお、均一な水溶液を得るた
めには、難水溶性薬物を溶解する有機溶媒それ自体もPM
Bに溶解できるものでなければならない。
【0041】また、より高濃度の薬液を得たい場合及び
難水溶性薬物とPMB水溶液との混合物が懸濁液となり、
薬物が溶解しない場合には、この混合物を加熱して薬物
を溶解させ、溶解した薬液を冷却することによって透明
で均一な高濃度の薬液を得ることができる。加熱によっ
て一旦溶解した薬物は冷却されても溶解状態のままであ
る。これは、加熱により、PMB会合体の運動性が上昇
し、薬物がPMB会合体の疎水領域に捕獲されやすくなる
ためと考えられる。また、一旦疎水領域に取り込まれた
薬物は、PMB会合体とのコンジュゲートとして安定化さ
れるため、冷却しても、溶解した状態が維持される。PM
Bのこのような性質により、より高濃度の患者に投与可
能な薬液を提供することができるのである。
【0042】次に、本発明の医薬組成物は、前記PMBに
よって水可溶化された難水溶性薬物を含有することを特
徴とし、難水溶性薬物は、タキソール、アムホテリシン
B、カンプトテシン及びアドリアマイシンからなる群か
ら選択されることが好ましい。
【0043】これらの難水溶性薬物は、水への溶解度が
極めて低く、従来の溶解補助剤を用いても十分な濃度の
水溶液が得られていないのが現状である。本発明の医薬
組成物は、従来の溶解補助剤を用いた場合に比べ、約10
〜800倍もの高濃度の水溶液である。PMBは生体適合性が
良く、従来の溶解補助剤のような副作用の問題が無いの
で、本発明の医薬組成物を用いることによって、治療効
果を大きく改善することができる。
【0044】次に、本発明の治療剤は、少なくともタキ
ソール、アムホテリシンB、カンプトテシン又はアドリ
アマイシンのいずれか1種と、PMB及び水を含み、特定
の濃度で各薬物を含有する抗癌剤組成物又は抗真菌性組
成物である。
【0045】本発明の治療剤は、従来の各治療剤組成物
に比べて、高濃度の有効成分(薬物)を含有するため、
高い治療効果が得られる。また、生体適合性の良いPMB
を用いて可溶化しているため、従来の溶解補助剤による
副作用が発生しない。
【0046】本発明のタキソールのための可溶化剤は、
上記PMBからなることを特徴とする。後述する試験例5
に示されるように、PMBは、種々の難水溶性薬物を可溶
化できるが、特に、タキソールについては、他の薬物に
比べて極めて高濃度に可溶化することができる。従っ
て、PMBはタキソールを水に溶解させるための可溶化剤
として極めて有用である。
【0047】
【実施例】以下、試験例及び実施例を記載して発明をよ
り具体的に説明するが、本発明は下記実施例に限定され
るものではない。試験例1 下記表1に記載のPMBの5重量%水溶液及び対照としてBM
Aユニットを全く含まないポリ(MPC)の10 mLに、1.0 m
g/mL濃度のタキソールのエタノール溶液1 mLを室温で滴
加・混合し、0.22μmのフィルタを用いて濾過した後、
濾液について229 nmの波長でUV測定を行い、水溶液中の
タキソール濃度を求めた。得られたタキソール濃度を下
記表1に示す。
【0048】
【表1】 表1の結果から、上記PMBのうち、タキソールを最も高
濃度に可溶化させることができるのは、PMB30Wであるこ
とがわかった。試験例2 下記表2に示す濃度に調製したPMB30W水溶液及び対照と
して蒸留水の10 mLに、2.0 mg/mL濃度のタキソールのエ
タノール溶液1 mLを室温で滴加・混合し、試験例1と同
様に処理して、水溶液中のタキソール濃度を求めた。得
られたタキソール濃度を下記表2に示す。
【0049】
【表2】 表2の結果から、タキソール2.0 mgを溶解するには、PM
B30W水溶液の濃度は、約0.09〜9重量%の範囲が特に好
ましいことがわかる。試験例3 50 mg/mLのタキソールのエタノール溶液1 を、100 mg/m
L(0.1重量%)のPMB30W水溶液10 mLに室温で滴加・混
合したところ、白濁状態であった。この混合物を70℃ま
で加熱すると、PMB30W会合体の運動性が上昇することに
より、タキソールが溶解して透明になり、5.0 mg/mLの
高濃度のタキソール水溶液を得た。一旦透明になったタ
キソール水溶液は、その後冷却しても透明のままで安定
であった。
【0050】上記実験結果から、加熱することにより、
PMB30W水溶液中にタキソールを完全に溶解した、5.0 mg
/mLの水溶液を得ることができることがわかる。試験例4 下記表3に示す難水溶性薬物が、どのような溶解度パラ
メーター範囲の有機溶媒に可溶であるかを検討した。一
方、如何なる範囲の溶解度パラメーターを有する有機溶
媒であれば、PMB30Wが可溶化できるかを検討した。本試
験により、如何なる種類の難水溶性薬物の有機溶媒溶液
をPMB30Wによって可溶化できるかを検討した。
【0051】下記表3に示す薬物1 mgを、表3に示す各
溶媒1 mLに添加・混合し、溶解した場合を「○」、溶解
しなかった場合を「×」で示した。
【0052】
【表3】 表3の結果から、PMB30Wを用いて可溶化できる難水溶性
薬物は、水〜DMSOの範囲、すなわち、溶解度パラメータ
ーが24.5〜30.0 [J/m3]1/2・10-3の範囲の有機溶媒に可
溶な化合物であることがわかる。試験例5 タキソール、アムホテリシンB及びカンプトテシン各2 m
gをそれぞれDMSO 1 mLに溶解してDMSO溶液とし、下記表
4に記載の各濃度のPMB30W水溶液10 mLに滴加・混合
し、上記試験例と同様に濾過した。得られた濾液につい
て、タキソールの場合には、HPLCによって、アムホテリ
シンB及びカンプトテシンの場合にはUV吸収によって可
溶化量を測定した。
【0053】対照として、各薬物のDMSO溶液1 mLを純水
10 mLに滴加・混合し、10重量%DMSO水溶液とし、上記
と同様に濾過した。得られた濾液について、上記と同様
にして得られた10重量%DMSO水溶液中の各薬物の可溶化
量を基準(1.0)として、上記PMB30W水溶液での可溶化
量の比を下記表4に示す。
【0054】
【表4】 表4の結果から、PMB30W水溶液を用いることにより、い
ずれの薬物も、10重量%DMSO水溶液に比べて数倍から数
百倍多量に可溶化できることがわかる。特に、タキソー
ルについては、PMB30W濃度が0.01重量%でも、15倍の量
が可溶化でき、PMB30W濃度が0.1重量%以上では、驚く
べきことに580〜735倍という量が可溶化でき、他の難水
溶性薬物に比べても、極めて高濃度の水溶液が得られる
ことがわかる。実施例1:PMB30Wによるタキソールの可溶化 タキソール10 mgをメタノール1 mLに溶解して、メタノ
ール溶液とした後、10mg/mL(1重量%)のPMB30W水溶液
10 mLに室温で滴加・混合した。得られた水溶液を上記
試験例1と同様に濾過し、UV測定を行った。得られた水
溶液中には凝集・沈殿は確認されず、濾液中に、全量の
タキソールが可溶化されている(タキソール濃度:1.0
mg/mL)ことが確認された。
【0055】これに対し、対照として、上記タキソール
のメタノール溶液を、純水10 mLに滴加・混合したとこ
ろ、凝集・沈殿が認められた。これを上記と同様に濾過
後、UV測定を行ったところ、濾液中には可溶化されたタ
キソールは認められなかった。実施例2〜4 タキソールの代わりに、アムホテリシンB、カンプトテ
シン又はアドリアマイシンを用いた以外は実施例1と同
様に、PMB30W水溶液及び対照として純水への溶解性を検
討したところ、タキソールと同様の結果が得られた。
【0056】
【発明の効果】本発明によれば、生体適合性の良いPMB
を用いて難水溶性薬物を高濃度で水に溶解することがで
きるため、従来の界面活性剤などの溶解補助剤に起因す
るような副作用を生じることが無く、難水溶性薬物の臨
床での適用を容易にすると共に、患者への負担を軽減す
ることができる。
【0057】本発明によれば、特にタキソールを極めて
高い濃度で溶解させることができるので、今後のタキソ
ールの臨床適用に大きく貢献できるものである。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 47/10 A61K 47/10 47/16 47/16 47/20 47/20 A61P 31/10 A61P 31/10 35/00 35/00 C08F 230/02 C08F 230/02 (72)発明者 金野 智浩 東京都世田谷区桜上水2−15−5 Fターム(参考) 4C076 AA12 CC27 DD37E EE12E EE48E FF15 GG46 4C086 AA01 AA02 BB02 CB22 EA10 EA15 MA02 MA03 MA05 MA17 ZB26 ZB35 4J100 AL03Q AL05Q AL08P AL08Q BA32P BA62P BC43Q CA04 DA01 JA53

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 難水溶性薬物を、一般式(I) 【化1】 (式中、n:mは0.25:0.75〜0.95:0.05の範囲内であ
    り、Rは水素原子又は脂肪族炭化水素基又は芳香族炭化
    水素基である)で示される繰り返し単位を有し、分子量
    5000以上を有する2−メタクリロイルオキシエチルホス
    ホリルコリン(MPC)とメタクリル酸n−ブチル(BMA)
    との水溶性共重合体(以下、PMBということがある)の
    水溶液中に溶解させることを特徴とする、難水溶性薬物
    の可溶化方法。
  2. 【請求項2】 前記難水溶性薬物を、予め医薬的に許容
    可能な有機溶媒に溶解した溶液を、PMB水溶液に滴加・
    混合することを特徴とする、請求項1に記載の可溶化方
    法。
  3. 【請求項3】 前記難水溶性薬物とPMB水溶液との混合
    物を加熱することを特徴とする、請求項1又は2に記載
    の可溶化方法。
  4. 【請求項4】 前記一般式(I)において、n:mが0.2
    5:0.75〜0.90:0.10の範囲内であることを特徴とす
    る、請求項1〜3のいずれか1項に記載の可溶化方法。
  5. 【請求項5】 前記一般式(I)において、Rがブチル基、
    ステアリル基及びベンジル基からなる群から選択される
    ことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載
    の可溶化方法。
  6. 【請求項6】 前記一般式(I)において、n:mが0.3
    0:0.70であり、Rがブチル基であることを特徴とする、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の可溶化方法。
  7. 【請求項7】 前記難水溶性薬物が、1.0μg/mL以下の
    水溶性を有し、且つ、24.5〜30.0 [J/m3]1/2・10-3の範
    囲の溶解度パラメーターを有する溶媒に溶解可能な化合
    物であることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1
    項に記載の可溶化方法。
  8. 【請求項8】 前記難水溶性薬物が、タキソール、アム
    ホテリシンB、カンプトテシン及びアドリアマイシンか
    らなる群から選択されることを特徴とする、請求項1〜
    7のいずれか1項に記載の可溶化方法。
  9. 【請求項9】 前記医薬的に許容可能な有機溶媒が、メ
    タノール、エタノール、ジメチルホルムアミド、ジメチ
    ルスルホキシドからなる群から選択されることを特徴と
    する、請求項1〜8のいずれか1項に記載の可溶化方
    法。
  10. 【請求項10】 前記水溶性共重合体(PMB)の水溶液
    の濃度が、0.001〜20重量%の範囲内であることを特徴
    とする、請求項1〜9のいずれか1項に記載の可溶化方
    法。
  11. 【請求項11】 請求項1に記載の2−メタクリロイル
    オキシエチルホスホリルコリン(MPC)とメタクリル酸
    n−ブチル(BMA)との水溶性共重合体(PMB)によっ
    て、水に対する溶解度の100倍以上の濃度で溶解されて
    いる水可溶化された難水溶性薬物を含有することを特徴
    とする医薬組成物。
  12. 【請求項12】 前記難水溶性薬物が、タキソール、ア
    ムホテリシンB、カンプトテシン及びアドリアマイシン
    からなる群から選択されることを特徴とする、請求項1
    1に記載の医薬組成物。
  13. 【請求項13】 少なくともタキソール、請求項1に記
    載の2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン
    (MPC)とメタクリル酸n−ブチル(BMA)との水溶性共
    重合体(PMB)及び水を含み、0.1〜25 mg/mLの濃度でタ
    キソールを含有する抗癌剤組成物。
  14. 【請求項14】 少なくともアムホテリシンB、請求項
    1に記載の2−メタクリロイルオキシエチルホスホリル
    コリン(MPC)とメタクリル酸n−ブチル(BMA)との水
    溶性共重合体(PMB)及び水を含み、0.1〜20 mg/mLの濃
    度でアムホテリシンBを含有する抗真菌性組成物。
  15. 【請求項15】 少なくともカンプトテシン、請求項1
    に記載の2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコ
    リン(MPC)とメタクリル酸n−ブチル(BMA)との水溶
    性共重合体(PMB)及び水を含み、0.1〜20 mg/mLの濃度
    でカンプトテシンを含有する抗癌剤組成物。
  16. 【請求項16】 少なくともアドリアマイシン、請求項
    1に記載の2−メタクリロイルオキシエチルホスホリル
    コリン(MPC)とメタクリル酸n−ブチル(BMA)との水
    溶性共重合体(PMB)及び水を含み、0.1〜10 mg/mLの濃
    度でアドリアマイシンを含有する抗癌剤組成物。
  17. 【請求項17】 請求項1に記載の2−メタクリロイル
    オキシエチルホスホリルコリン(MPC)とメタクリル酸
    n−ブチル(BMA)との水溶性共重合体(PMB)からな
    る、タキソールのための可溶化剤。
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