JP2003137609A - 酢酸金属塩を含有するガラス繊維用集束剤 - Google Patents

酢酸金属塩を含有するガラス繊維用集束剤

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱可塑性樹脂とガラス繊維との混練時の低粘
度化を抑制することが可能なガラス繊維用集束剤を提供
すること。 【解決手段】 酢酸ナトリウム、酢酸カリウム及び酢酸
スズからなる群より選ばれる少なくとも1つの酢酸金属
塩と、ポリウレタン樹脂と、潤滑剤と、シランカップリ
ング剤と、水とを含み、前記酢酸金属塩、ポリウレタン
樹脂、潤滑剤及びシランカップリング剤は、前記水に溶
解及び/又は分散されていることを特徴とするガラス繊
維用集束剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガラス繊維用集束
剤、そのガラス繊維用集束剤の不揮発成分によりガラス
繊維フィラメントが複数本集束されてなるガラス繊維
束、及びそのガラス繊維束と熱可塑性樹脂とを含むガラ
ス繊維熱可塑性樹脂に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話やノートブック型パーソ
ナルコンピュータ等の部品を構成する材料として、一般
の熱可塑性樹脂に比べ成形性(流動性)、強度(剛性)
及び耐熱性に優れた液晶ポリマーが用いられるようにな
ってきている。そして、かかるポリマーの機械的強度や
耐衝撃性等の特性を更に上昇させるために、ガラス繊維
チョップドストランド等のガラス繊維束を添加して、ガ
ラス繊維強化液晶ポリマーを作製することが行われてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ガラス繊維強化液晶ポ
リマーの成形物は、液晶ポリマーとガラス繊維束とを押
出機等により混練してペレット化した後に、得られたペ
レットを射出成形等で成形することにより製造される
が、ペレットを製造する工程において液晶ポリマーの粘
度低化が生じて押出機等から安定して吐出することがで
きなくなる場合がある。また、このためにペレットの計
量不良が生じたり、成形物にバリが発生しやすくなる等
の問題も生じている。
【0004】かかる問題は、用いる液晶ポリマーがポリ
エステル系液晶ポリマーである場合に特に発生しやす
く、この場合の低粘度化の原因は、液晶ポリマーの末端
部が空気中の水分等により加水分解され低分子量化する
ことによると想定されるが、現在のところ、かかる低粘
度化を簡便且つ効率的に抑制できる手段は知られていな
い。
【0005】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであり、ガラス繊維強化液晶ポリマー等のガラス繊維
強化熱可塑性樹脂の製造に用いられる材料であって、熱
可塑性樹脂とガラス繊維との混練時の低粘度化を抑制し
て、押出機等による吐出時の安定性を高めることがで
き、加えて、成形物におけるバリの発生を充分に低減す
ることが可能な材料、及び、かかる材料を用いて製造さ
れるガラス繊維強化熱可塑性樹脂を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、ポリウレタン樹
脂を皮膜形成樹脂として含む水系のガラス繊維用集束剤
に酢酸金属塩を添加したものを用いてガラス繊維束を作
製し、かかるガラス繊維束を熱可塑性樹脂に添加するガ
ラス繊維束として用いることにより、熱可塑性樹脂とガ
ラス繊維との混練時の低粘度化の抑制が可能で、押出機
等による吐出時の安定性向上を図ることができ、更に、
成形物におけるバリも低減可能であることを見出し、本
発明を完成させた。
【0007】すなわち、本発明は、酢酸ナトリウム、酢
酸カリウム及び酢酸スズからなる群より選ばれる少なく
とも1つの酢酸金属塩と、ポリウレタン樹脂と、潤滑剤
と、シランカップリング剤と、水とを含み、上記酢酸金
属塩、ポリウレタン樹脂、潤滑剤及びシランカップリン
グ剤は、上記水に溶解及び/又は分散されていることを
特徴とするガラス繊維用集束剤を提供するものである。
【0008】本発明は、また、上記ガラス繊維用集束剤
の不揮発成分によりガラス繊維フィラメントが複数本集
束されてなることを特徴とするガラス繊維束、及び、該
ガラス繊維束と熱可塑性樹脂とを含むことを特徴とする
ガラス繊維強化熱可塑性樹脂を提供するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】上述のように、本発明のガラス繊
維用集束剤は、酢酸金属塩と、ポリウレタン樹脂と、潤
滑剤と、シランカップリング剤と、水とを必須成分とし
て含んでおり、水以外の必須成分である酢酸金属塩、ポ
リウレタン樹脂、潤滑剤及びシランカップリング剤は水
に溶解及び/又は分散されている。
【0010】本発明においては、水系のガラス繊維用集
束剤に酢酸金属塩を用いたこと、そして、それをポリウ
レタン樹脂、潤滑剤及びシランカップリング剤と組み合
わせたことが大きな特徴であるが、これは、液晶ポリマ
ー等の熱可塑性樹脂とガラス繊維とを混練する場合にお
ける低粘度化の抑制手段を種々検討する過程において見
出された以下の知見に基づくものである。すなわち、マ
トリックス樹脂である熱可塑性樹脂に添加剤を加えるの
ではなく、熱可塑性樹脂とガラス繊維の界面に存在する
集束剤(ポリウレタン樹脂、潤滑剤及びシランカップリ
ング剤を不揮発成分として含む)に添加剤(酢酸金属
塩)を加えることにより、簡便且つ効率的に熱可塑性樹
脂の低粘度化を抑制できる、との知見に基づくものであ
る。
【0011】以下、本発明のガラス繊維用集束剤の必須
成分である、酢酸金属塩、ポリウレタン樹脂、潤滑剤、
シランカップリング剤及び水のそれぞれについて詳述す
る。先ず、酢酸金属塩について説明する。
【0012】上述のように、酢酸金属塩は、熱可塑性樹
脂の低粘度化の抑制に寄与する成分である。本発明にお
いては、酢酸金属塩として酢酸ナトリウム(CH3CO
ONa)、酢酸カリウム(CH3COOK)及び酢酸ス
ズ((CH3COO)2Sn)からなる群より選ばれる少
なくとも1つの酢酸金属塩を用いる。本発明において酢
酸金属塩は、無水塩であっても含水塩であってもよい。
かかる酢酸金属塩を含む集束剤を用いることで、熱可塑
性樹脂とガラス繊維とを混練する場合の低粘度化の抑制
が可能になる。本発明のガラス繊維用集束剤がこのよう
な効果を奏する理由は必ずしも明らかはないが、熱可塑
性樹脂がポリエステル系液晶ポリマーである場合は、該
ポリマーにおける加水分解の生じた部位に酢酸金属塩が
作用して、その部位の再重合や再結合を生じせしめてい
ることによると考えられる。
【0013】次に、本発明におけるウレタン樹脂につい
て説明する。本発明において用いることのできるポリウ
レタン樹脂は、ガラス繊維用集束剤の乾燥温度(60〜
200℃)においてガラス繊維上に皮膜を形成可能な、
ウレタン結合を有する樹脂である。かかるポリウレタン
樹脂は、本発明において皮膜形成剤として用いられるこ
とから、最低造膜温度が130℃以下、好ましくは80
℃以下のポリウレタン樹脂であることが好ましい。
【0014】また、本発明におけるポリウレタン樹脂
は、水分散物(又は溶解物)として以下のような性質を
示すものであることが好ましい。すなわち、ガラス板表
面上にポリウレタン樹脂の水分散物(又は溶解物)を固
形分換算で2g塗布し120℃にて3時間乾燥させ、直
径略20cmの乾燥皮膜を形成せしめ、放冷後、1cm
角の升状にカッターナイフで切れ目を入れたときに、ガ
ラス板から乾燥皮膜が剥離しないようなポリウレタン樹
脂であることが好ましい。更には、1cm角の升状に切
れ目を入れた乾燥皮膜に、粘着テープ(ニチバン社製、
製品名セロテープCT15)を貼付け、引き剥がしたと
きに乾燥皮膜がガラス板から剥離しないようなポリウレ
タン樹脂であることが好ましい。
【0015】かかるポリウレタン樹脂は、ポリエステル
ポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリカーボネー
トポリオール、オレフィン系ポリオール等のポリオール
と、芳香族ポリイソシアネート、脂肪族ポリイソシアネ
ート、脂環式ポリイソシアネート等のポリイソシアネー
トとを任意の当量比で反応させて得ることができる。ポ
リウレタン樹脂末端はイソシアネート基であっても水酸
基であってもよく、これらの基は公知の手法によりブロ
ック化されていてもよい。また、ポリウレタン樹脂の主
鎖は公知の手法による変性がなされていてもよい。
【0016】本発明におけるポリウレタン樹脂は、その
化学構造中に例えばポリオキシエチレンユニットを有
し、ガラス繊維用集束剤に含まれる水に溶解性及び/又
は膨潤性を示すもの(以下「水溶性ポリウレタン樹脂」
という。)であっても、水に対して溶解性や膨潤性を示
さず水中で分散又は乳化されるもの(以下「水分散性ポ
リウレタン樹脂」という。)であってもよい。本発明に
おいては、同一固形分であっても低粘度化が可能である
ことから、水分散性ポリウレタン樹脂が好ましい。ま
た、水分散性ポリウレタン樹脂は、エマルジョン又はデ
ィスパージョンの形態で提供されるものであることが好
ましい。
【0017】次に、本発明における潤滑剤について説明
する。本発明のガラス繊維用集束剤は潤滑剤を必須成分
として含む。本発明における潤滑剤は、ガラス繊維束等
のガラス繊維製品の製造工程における機械摩擦からガラ
ス繊維を保護することのできるものであればよく、例え
ば、高級飽和脂肪酸と高級飽和アルコールの縮合物等の
合成油;ポリエチレンイミン;ポリジメチルシロキサン
等のシリコーンオイル等が例示できる。本発明において
用いることのできる潤滑剤として特に好ましいものは、
テトラエチレンペンタミンとステアリン酸の縮合物に酢
酸を加えpHを4.5〜5.5に調整した調整物(以
下、該調整物における固形分を「TEPA/SA」と記
す。)である。TEPA/SAにおけるテトラエチレン
ペンタミンとステアリン酸の反応比率はモル比として、
前者/後者=1/1〜1/2が好ましい。かかる潤滑剤
を用いることにより、ガラス繊維が機械摩擦から保護さ
れるとともに、ガラス繊維束中のガラス繊維フィラメン
ト同士の摩擦をも減少させ、更にはガラス繊維に柔軟性
を付与することが可能になる。
【0018】次に、本発明におけるシランカップリング
剤について説明する。本発明において用いられるシラン
カップリング剤は、加水分解性基と疎水基(有機基)と
を有するシラン化合物であり、かかる化合物としては、
ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラ
ン、γ−(メタクリロイルオキシプロピル)トリメトキ
シシラン等の不飽和二重結合を有するシランカップリン
グ剤;β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチル
トリメトキシシラン、γ−グリシジルオキシプロピルト
リメトキシシラン、γ−グリシジルオキシプロピルメチ
ルジエトキシシラン等のエポキシ基を有するシランカッ
プリング剤;γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラ
ン等のメルカプト基を有するシランカップリング剤;γ
−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−β(アミノ
エチル)γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−
β−(N−ビニルベンジルアミノエチル)−γ−アミノ
プロピルトリメトキシシラン等のアミノ基を有するシラ
ンカップリング剤が挙げられる。本発明においては、ア
ミノ基を有するシランカップリング剤を用いることが好
ましい。
【0019】シランカップリング剤は、上記のようにガ
ラス繊維と反応性を有する加水分解性ケイ素基と、熱可
塑性樹脂との親和性を有する疎水基(有機基)とを有し
ていることから、シランカップリング剤を含む本発明の
ガラス繊維用集束剤を用いることにより、ガラス繊維束
と熱可塑性樹脂との界面接着性を向上させることができ
る。
【0020】本発明のガラス繊維用集束剤における上記
必須成分の含有量は任意であるが、酢酸金属塩の含有比
率は、ガラス繊維用集束剤の不揮発成分の全重量を基準
として、1.5〜35重量%であることが好ましく、
1.8〜32重量%であることがより好ましい。酢酸金
属塩の含有比率が1.5重量%未満である場合は、混練
時の熱可塑性樹脂の低粘度化が充分に抑制されなくなる
傾向があり、35重量%を超す場合は、ガスが発生して
成形物が発泡する場合があり成形物の耐熱性が低下する
傾向がある。なお、本発明において不揮発成分とは、ガ
ラス繊維用集束剤を130℃で乾燥した場合に揮発しな
い成分をいう。
【0021】本発明のガラス繊維用集束剤におけるポリ
ウレタン樹脂の含有比率は、ガラス繊維用集束剤の不揮
発成分の全重量を基準として、30〜70重量%が好ま
しく、35〜65重量%がより好ましい。ポリウレタン
樹脂の含有比率が30重量%未満である場合は、ガラス
繊維フィラメントを集束する強度が不充分になる傾向に
あり、70重量%を超す場合は、ガラス繊維と熱可塑性
樹脂とを混練溶融するときガスが発生しやすい傾向にあ
る。
【0022】本発明のガラス繊維用集束剤における潤滑
剤の含有比率は、ガラス繊維用集束剤の不揮発成分の全
重量を基準として、0.5〜3.0重量%が好ましく、
0.7〜2.0重量%がより好ましい。潤滑剤の含有比
率が0.5重量%未満である場合は、ガラス繊維が機械
摩擦から充分に保護されなくなる傾向にあり、3.0重
量%を超す場合は、ガラス繊維強化熱可塑性樹脂の強度
が低下したり、着色したりする傾向にある。
【0023】本発明のガラス繊維用集束剤におけるシラ
ンカップリング剤の含有比率は、ガラス繊維用集束剤の
不揮発成分の全重量を基準として、20〜65重量%が
好ましく、25〜55重量%がより好ましい。シランカ
ップリング剤の含有比率が20重量%未満である場合
は、ガラス繊維束の集束性が低下する傾向にあり、65
重量%を超す場合は、ガラス繊維強化熱可塑性樹脂の溶
融粘度が低下する場合がある。
【0024】本発明のガラス繊維用集束剤における不揮
発成分は、ガラス繊維用集束剤の全重量を基準として
1.5〜5.0重量%が好ましく、2.0〜4.0重量
%がより好ましい。不揮発成分の含有比率が1.5重量
%未満である場合は、1回の塗布でガラス繊維にガラス
繊維用集束剤が付着する量が少なくなり、複数回塗布を
行わなければならず製造コストが上昇する場合があり、
5.0重量%を超す場合は、粘度が上昇し塗布性に問題
が生じる場合がある。なお、揮発成分(不揮発成分以外
の成分)中、水の含有比率は90重量%以上が好まし
く、95重量%以上がより好ましい。
【0025】本発明のガラス繊維用集束剤は、上述した
必須成分に加えて、pH調整剤、帯電防止剤及び乳化剤
等の添加成分を更に含んでいてもよい。また、メタノー
ル、エタノール、イソプロパノール等のアルコールやそ
の他有機溶剤を少量含有していてもよい。
【0026】pH調整剤としては、酢酸等の弱酸が好ま
しく、pH調整剤の添加によりガラス繊維用集束剤のp
Hを3.0〜5.0に調整することが好ましい。かかる
pH調整により、シランカップリング剤の加水分解を促
進させることができる。
【0027】帯電防止剤としては、ポリオキシエチレン
アルキルアミン、アルキルスルホネート、第4級アンモ
ニウムクロライドが例示可能である。ガラス繊維用集束
剤に帯電防止剤を添加することにより、ガラス繊維に生
じる静電気の発生を低減させることができる。帯電防止
剤の含有量はガラス繊維用集束剤の不揮発成分100重
量部に対して1〜3重量部が好ましい。
【0028】乳化剤としては、ドデシルベンゼンスルホ
ン酸ナトリウム等のアニオン性界面活性剤、脂肪族4級
アンモニウム塩等のカチオン性界面活性剤、カルボキシ
ベタイン等の両性界面活性剤、ポリオキシエチレンポリ
アルキルエーテル等のノニオン性界面活性剤等を用いる
ことができる。乳化剤の含有量はガラス繊維用集束剤の
不揮発成分100重量部に対して0.5〜2重量部が好
ましい。
【0029】本発明のガラス繊維用集束剤は、上述した
ポリウレタン樹脂の水性エマルジョン若しくはディスパ
ージョン又は水溶液を調製し、それに上述した潤滑剤、
シランカップリング剤及び酢酸金属塩を添加し、必要に
応じて上記添加成分や有機溶剤等を加えることにより製
造することが好ましい。なお、シランカップリング剤は
アルコール溶液として提供される場合があり、その場合
はアルコール成分を除去することなく添加することが可
能である。
【0030】次に、本発明のガラス繊維束について説明
する。本発明のガラス繊維束は、上述のガラス繊維用集
束剤の不揮発成分によりガラス繊維フィラメントが複数
本集束されてなるものである。すなわち、本発明のガラ
ス繊維束は、複数本のガラス繊維フィラメントと本発明
のガラス繊維用集束剤の不揮発成分とから構成されてお
り、該不揮発成分は複数のガラス繊維フィラメント間に
存在し、ガラス繊維フィラメントを束ねる接着剤(バイ
ンダ)として機能している。また、不揮発成分はガラス
繊維フィラメントの外周を連続又は不連続膜として被覆
し、ガラス繊維を保護する機能も有している。
【0031】かかる不揮発成分は、ガラス繊維束の使用
時にガラス繊維フィラメントを束状に保っておくだけの
強度を有していればよく、ガラス繊維束間に一様に分布
している必要はない。すなわち、ガラス繊維フィラメン
ト同士の接着性の観点からは、不揮発成分はガラス繊維
束の外縁部から中心部へ向けて略均一の濃度で分布して
いることが好ましいが、例えば、外縁部の濃度が高く中
心部の濃度が低い場合であってもガラス繊維フィラメン
トを保持可能であり実用上問題とならないため、かかる
構成のガラス繊維束も本発明において採用可能である。
【0032】本発明のガラス繊維束に用いられるガラス
繊維フィラメントのフィラメント径は3〜23μmが好
ましく、ガラス繊維束はかかるガラス繊維フィラメント
が25〜4000本集束されてなるものであることが好
ましい。ガラス繊維フィラメントのガラス組成として
は、例えば、Eガラス、Sガラス、Cガラス等が挙げら
れる。本発明のガラス繊維束におけるガラス繊維フィラ
メントの総重量とガラス繊維用集束剤の不揮発成分の重
量との比は、前者100重量部に対して、後者0.2〜
5.0重量部が好ましく、0.5〜2.0重量部がより
好ましい。また、本発明のガラス繊維束の態様として
は、ガラス繊維ヤーン、ガラス繊維ロービングが挙げら
れる
【0033】本発明のガラス繊維束は、例えば、白金ノ
ズル(ブッシング)から引き出されたガラス繊維フィラ
メントにローラー型アプリケーターやベルト型アプリケ
ーター等を用いてガラス繊維用集束剤を塗布し、これを
集束機で集束することによってガラス繊維フィラメント
を束ね、次いで、これを室温〜150℃で乾燥し、水等
の揮発成分を除去することにより製造することができ
る。なお、適宜、加撚を施してもよい。
【0034】このような方法により得られるガラス繊維
束は長繊維であるが、本発明においては、ガラス繊維用
集束剤の不揮発成分によりガラス繊維フィラメントが複
数集束されてなることを特徴とするガラス繊維束であっ
て、前記ガラス繊維フィラメントの繊維長が数mm〜数
十mmであるガラス繊維束(以下「短繊維長ガラス繊維
束」という。)を用いることもできる。短繊維長ガラス
繊維束を用いることにより、ガラス繊維強化熱可塑性樹
脂を作製が容易となるとともに、得られるガラス繊維強
化熱可塑性樹脂中におけるガラス繊維束の分散性が向上
する。
【0035】短繊維長ガラス繊維束の繊維長は1〜25
mmであることが好ましく、1.5〜12mmであるこ
とがより好ましい。短繊維長ガラス繊維束の繊維長が1
mm未満である場合は、繊維強化熱可塑性樹脂の強度が
低下したり、短繊維長ガラス繊維束が嵩だかになり作業
性が低下することがあり、25mmを超す場合は、短繊
維長ガラス繊維束が絡まって、嵩だかになり作業性が低
下する傾向にある。
【0036】なお、短繊維長ガラス繊維束は、上述の方
法によりガラス繊維束(長繊維)を作製した後に、かか
るガラス繊維束を1〜25mmの長さに切断することに
より製造することができる(かかる製造法による短繊維
長ガラス繊維束をガラス繊維チョップドストランドと呼
ぶ)。切断はガラス繊維束(長繊維)の乾燥工程の前ま
たは後に行えばよい。
【0037】次に、本発明のガラス繊維強化熱可塑性樹
脂について説明する、本発明のガラス繊維強化熱可塑性
樹脂は、上述したガラス繊維束(長繊維及び/又は短繊
維長ガラス繊維束)と熱可塑性樹脂とを含むものであ
る。なお、ガラス繊維強化熱可塑性樹脂がガラス繊維束
の長繊維を含む場合は、当該長繊維は編組物であること
が好ましい。
【0038】ガラス繊維強化熱可塑性樹脂を構成する熱
可塑性樹脂としては、ポリアミド、ポリエステル、ポリ
オレフィン等公知の熱可塑性樹脂が挙げられるが、本発
明においては液晶ポリマーが好ましい。液晶ポリマーと
してはポリエステル系液晶ポリマーが好ましく、中でも
全芳香族ポリエステルが好ましい。なお、本発明におい
て用いられる液晶ポリマーは、溶融状態で液晶性を示す
サーモトロピック液晶ポリマーを意味する。
【0039】ポリエステル系液晶ポリマーとしては、表
1に示す構造単位を同表に示すモル比で含むポリマー
(1−1〜1−8)及び表2に示す構造単位を有するポ
リマー(2−1〜2−8、繰返し数nも同表に併記)が
挙げられる。なお、かかるポリマーについては、高分子
大辞典(三田達 監訳、丸善株式会社)を参照すること
ができる。
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【0042】本発明のガラス繊維強化熱可塑性樹脂は、
熱可塑性樹脂100重量部に対して、本発明のガラス繊
維束を10〜150重量部含有することが好ましい。な
お、本発明のガラス繊維強化熱可塑性樹脂は、充填剤等
の添加成分を更に含有していてもよい。
【0043】また、本発明のガラス繊維強化熱可塑性樹
脂においては、ガラス繊維束における酢酸金属塩の重量
が、熱可塑性樹脂100重量部に対して0.005〜
0.2重量部(更には0.007〜0.15重量部)で
あることが好ましい。酢酸金属塩の重量が上記範囲内で
ある場合は、熱可塑性樹脂とガラス繊維との混練時にお
ける熱可塑性樹脂の低粘度化が特に効率的に抑制される
ようになる。すなわち、酢酸金属塩の重量が0.005
重量部未満である場合は、上記抑制効果が得られ難くな
る傾向にあり、0.2重量部を超す場合は、添加量が多
すぎて添加が無駄になる場合がある。
【0044】本発明のガラス繊維強化熱可塑性樹脂は、
射出成形などの公知の製造方法により製造することがで
きる。
【0045】以上説明した本発明のガラス繊維熱可塑性
樹脂は、マトリックス樹脂である熱可塑性樹脂の低粘度
化が抑制されているために、耐熱性、機械的強度、耐衝
撃性等が優れており、携帯電話やノートブック型パーソ
ナルコンピュータ等の部品を構成する材料として、特に
好適に用いることができる。
【0046】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例についてさらに
詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定され
るものではない。
【0047】[ガラス繊維用集束剤の作製] (実施例1)酢酸が0.7重量%になるように純水で希
釈した希酢酸水溶液5kgに、シランカップリング剤で
あるγ−アミノプロピルトリエトキシシラン(日本ユニ
カー社製:A1100、シランカップリング剤濃度:1
00重量%)0.13kgを添加した。これに、潤滑剤
であるTEPA/SA(テトラエチレンペンタミンとス
テアリン酸とのモル比:前者/後者=1/2、有効成分
26重量%)0.01kgと、酢酸ナトリウム無水塩
0.01kgを添加した。さらに、ポリウレタン樹脂エ
マルジョン(日本エヌエスシー社製:RC30K、ポリ
ウレタン樹脂濃度:31重量%)0.4kgを添加し、
室温で攪拌した。得られた溶液に、純水を添加し総重量
を10kgにして、ガラス繊維用集束剤を得た。なお、
実施例1に用いたシランカップリング剤は希酢酸水溶液
中で完全に加水分解し、得られたガラス繊維用集束剤の
不揮発成分の全重量を基準とした酢酸ナトリウムの含有
比率は、4.6重量%であった。
【0048】(実施例2〜4)酢酸ナトリウムの重量
を、0.005kg、0.03kg及び0.09kgと
した他は、実施例1と同様にして、それぞれ実施例2、
3及び4のガラス繊維用集束剤を得た。なお、実施例
2、3及び4のガラス繊維用集束剤における酢酸ナトリ
ウムの含有比率は、ガラス繊維用集束剤の不揮発成分の
全重量を基準として、それぞれ、2.45重量%、1
2.7重量%及び30.3重量%であった。
【0049】(比較例1)酢酸ナトリウムを用いなかっ
た他は実施例1と同様にして、ガラス繊維用集束剤を得
た。
【0050】[ガラス繊維束及びガラス繊維チョップド
ストランドの作製] (実施例5〜8及び比較例2)実施例1〜4及び比較例
1で得られたガラス繊維用集束剤のそれぞれを、ガラス
フィラメント径11μmのガラス繊維1600本からな
る束(日東紡績社製:420TEX相当)100重量部
に対して、ガラス繊維用集束剤の不揮発成分が0.95
重量部付着するように塗布した。次いで、得られたガラ
ス繊維束を長さ3mmに切断し、160℃で乾燥し、ガ
ラス繊維チョップドストランドを作製した。なお、実施
例1〜4及び比較例1で得られたガラス繊維用集束剤を
用いて得られたガラス繊維チョップドストランドが、そ
れぞれ実施例5〜8及び比較例2に該当する。
【0051】[ガラス繊維強化ポリエステル系液晶ポリ
マーの作製] (実施例9〜12及び比較例3)実施例5〜8及び比較
例2のガラス繊維チョップドストランドをそれぞれ30
重量%になるように液晶ポリマー(住友化学工業社製ス
ミカスーパーLCP E6000)を混合し、これを溶
融混練して細長く吐出させて、ペレタイザーでペレット
状にして、ガラス繊維強化ポリエステル系液晶ポリマー
のペレットを得た。なお、実施例5〜8及び比較例2で
得られたガラス繊維用集束剤を用いたガラス繊維強化ポ
リエステル系液晶ポリマーが、それぞれ実施例9〜12
及び比較例3に該当する。
【0052】[ガラス繊維強化ポリエステル系液晶ポリ
マーの性能試験] (メルトフローレート)実施例9〜12及び比較例3で
得られたガラス繊維強化ポリエステル系液晶ポリマーの
それぞれについて、JIS K7210に準拠してメル
トフローレート(MFR)を測定した。そして、比較例
3で得られたガラス繊維強化ポリエステル系液晶ポリマ
ーのMFRを100としたときの数値を算出した。な
お、メルトフローレート測定時の試験荷重は21.18
N(2.16kgf)、試験温度は345℃であった。
【0053】(重量減少率)実施例9〜12及び比較例
3で得られたガラス繊維強化ポリエステル系液晶ポリマ
ー(ペレット)を、120℃で4時間乾燥して水分を除
去した後、370℃で45分間加熱した際の重量減少率
を測定し、比較例3で得られたガラス繊維強化ポリエス
テル系液晶ポリマーを100としたときの数値を算出し
た。
【0054】メルトフローレート及び重量減少率の評価
結果を表3に示す。なお、結果は用いたガラス繊維用集
束剤の種類に基づいて示し(実施例1〜4及び比較例1
と表記)、ガラス繊維用集束剤の含有成分のうち不揮発
成分の重量%も併記した。
【0055】
【表3】
【0056】表3から明らかなように、酢酸ナトリウム
を含有する実施例1〜4のガラス繊維用集束剤を用いた
場合は、酢酸ナトリウムを含有しない比較例1のガラス
繊維用集束剤を用いた場合に比べて、メルトフローレー
トの値が2割〜7割小さく、混練中にポリエステル系液
晶ポリマーの低粘度化(加水分解)が抑制されているこ
とがわかった。また、実施例1〜4の重量減少率もガラ
ス繊維強化ポリエステル系液晶ポリマーが適用される分
野における許容範囲内であった。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
液晶ポリマー等の熱可塑性樹脂とガラス繊維との混練時
の低粘度化を簡便且つ効率的に抑制して、押出機等によ
る吐出時の安定性を高めることができ、加えて、成形物
におけるバリの発生を充分に低減することが可能な、ガ
ラス繊維用集束剤を提供することができる。また、かか
るガラス繊維用集束剤を用いたガラス繊維束、及び、か
かるガラス繊維束を含むガラス繊維強化熱可塑性樹脂を
提供することが可能になる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4G060 BA01 BB02 BC00 BC01 BD05 CA02 CA03 CA22 CB22 CB31 CB33 CB36

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酢酸ナトリウム、酢酸カリウム及び酢酸
    スズからなる群より選ばれる少なくとも1つの酢酸金属
    塩と、ポリウレタン樹脂と、潤滑剤と、シランカップリ
    ング剤と、水とを含み、 前記酢酸金属塩、ポリウレタン樹脂、潤滑剤及びシラン
    カップリング剤は、前記水に溶解及び/又は分散されて
    いることを特徴とするガラス繊維用集束剤。
  2. 【請求項2】 前記酢酸金属塩の含有比率が、前記ガラ
    ス繊維用集束剤の不揮発成分の全重量を基準として、
    1.5〜35重量%であることを特徴とする請求項1記
    載のガラス繊維用集束剤。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のガラス繊維用集束
    剤の不揮発成分により、ガラス繊維フィラメントが複数
    本集束されてなることを特徴とするガラス繊維束。
  4. 【請求項4】 前記ガラス繊維フィラメントの繊維長が
    1〜25mmであることを特徴とする請求項3記載のガ
    ラス繊維束。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4記載のガラス繊維束と熱
    可塑性樹脂とを含むことを特徴とするガラス繊維強化熱
    可塑性樹脂。
  6. 【請求項6】 前記熱可塑性樹脂がポリエステル系液晶
    ポリマーであることを特徴とする請求項5記載のガラス
    繊維強化熱可塑性樹脂。
  7. 【請求項7】 前記ガラス繊維束における酢酸金属塩の
    重量が、前記熱可塑性樹脂100重量部に対して0.0
    05〜0.2重量部であることを特徴とする請求項5又
    は6記載のガラス繊維強化熱可塑性樹脂。
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