JP2003137017A - 車椅子用の乗降車装置における安全装置 - Google Patents
車椅子用の乗降車装置における安全装置Info
- Publication number
- JP2003137017A JP2003137017A JP2001340299A JP2001340299A JP2003137017A JP 2003137017 A JP2003137017 A JP 2003137017A JP 2001340299 A JP2001340299 A JP 2001340299A JP 2001340299 A JP2001340299 A JP 2001340299A JP 2003137017 A JP2003137017 A JP 2003137017A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- stop lever
- plate
- stopper
- safety device
- rotation
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Vehicle Step Arrangements And Article Storage (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 スロープ板の引出し時に蓋板の解錠作業が必
要になる。 【解決手段】 ボックスの前方に設けた蓋板1の開閉に
連動して水平回動するストップレバー7をボックス内の
前部に設けると共に、該ストップレバー7の上面にスト
ッパー12を突設することによって、スロープ板3を格納
した後に蓋板1を閉めれば、ストップレバー7が正回転
(閉鎖回転)しストッパー12がスロープ板3の先端側に
位置し、蓋板1を開ければ、連動してストップレバー7
が逆回転しストッパー12が外れてスロープ板3が前進可
能な状態となる。よって、蓋板1を単に開閉するだけ
で、蓋板1が自動的に施解錠される。
要になる。 【解決手段】 ボックスの前方に設けた蓋板1の開閉に
連動して水平回動するストップレバー7をボックス内の
前部に設けると共に、該ストップレバー7の上面にスト
ッパー12を突設することによって、スロープ板3を格納
した後に蓋板1を閉めれば、ストップレバー7が正回転
(閉鎖回転)しストッパー12がスロープ板3の先端側に
位置し、蓋板1を開ければ、連動してストップレバー7
が逆回転しストッパー12が外れてスロープ板3が前進可
能な状態となる。よって、蓋板1を単に開閉するだけ
で、蓋板1が自動的に施解錠される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車輌、特に低床式
の路線バスの中央部及び/又は後部の広い出入口に設置
する車椅子用の乗降車装置における安全装置に関する。
の路線バスの中央部及び/又は後部の広い出入口に設置
する車椅子用の乗降車装置における安全装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記乗降車装置の一例として、図
7に示す様な、ステップ部における蹴込み部よりスロー
プ板aが自動的に出没且つ上下揺動するものが見受けら
れる。その概略構造は、スロープ板aの後方に、該スロ
ープ板aを進退及び往復揺動させる移動体bを設け、該
移動体bにおける両側部の一対の側板c、caの前端部を
前方突出させて、スロープ板aの後方部側面に軸着して
いる。又、格納状態のスロープ板aの前方に上部を蝶着
した蓋板dを設けると共に、該蓋板dに施錠手段(図示
せず)を講じて、走行中に蓋板dが開かない様にしてい
る。
7に示す様な、ステップ部における蹴込み部よりスロー
プ板aが自動的に出没且つ上下揺動するものが見受けら
れる。その概略構造は、スロープ板aの後方に、該スロ
ープ板aを進退及び往復揺動させる移動体bを設け、該
移動体bにおける両側部の一対の側板c、caの前端部を
前方突出させて、スロープ板aの後方部側面に軸着して
いる。又、格納状態のスロープ板aの前方に上部を蝶着
した蓋板dを設けると共に、該蓋板dに施錠手段(図示
せず)を講じて、走行中に蓋板dが開かない様にしてい
る。
【0003】そして、蓋板dを解錠して該蓋板dを開け
た後、自動式の場合、移動体bの前進によりスロープ板
aが前進し、該スロープ板aが略半分突出した時点から
スロープ板aが徐々に下方揺動すると共に、該スロープ
板aの先端が接地した時点で停止する様に成っている。
又、手動の場合、スロープ板aの先端を持って引き出す
と共に、全体が突出した時点で先端を接地するまで降ろ
す様にしている。
た後、自動式の場合、移動体bの前進によりスロープ板
aが前進し、該スロープ板aが略半分突出した時点から
スロープ板aが徐々に下方揺動すると共に、該スロープ
板aの先端が接地した時点で停止する様に成っている。
又、手動の場合、スロープ板aの先端を持って引き出す
と共に、全体が突出した時点で先端を接地するまで降ろ
す様にしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記乗降車装
置にあっては、格納状態のスロープ板aを前進させるに
は、蓋板dを解錠して開けねばならず、作業が面倒であ
る等、解決せねばならない課題があった。
置にあっては、格納状態のスロープ板aを前進させるに
は、蓋板dを解錠して開けねばならず、作業が面倒であ
る等、解決せねばならない課題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記従来技術
に基づく、蓋板dの解錠作業が必要になる課題に鑑み、
車輌の床下に固設した前方開口状のボックス内に、進退
且つ上下揺動自在なスロープ板を設けた乗降車装置にお
いて、ボックスの前方に設けた蓋板の開閉に連動して水
平回動するストップレバーをボックス内の前部に設ける
と共に、該ストップレバーの上面にストッパーを突設す
ることによって、スロープ板を格納した後に蓋板を閉め
れば、ストップレバーが正回転(閉鎖回転)しストッパ
ーをスロープ板の先端側に位置させて、スロープ板の飛
び出しを防止すると共に、蓋板を開ければ、連動してス
トップレバーが逆回転しストッパーがスロープ板の先端
側から自動的に外れてスロープ板が前進可能な状態とな
る様にする、即ち蓋板が解錠された状態になる様にして
いる。加えて、蓋板が閉鎖した状態のストッパーの位置
を、ストップレバーの回転中心を通るスロープ板のスラ
イド方向に平行な基準線より閉鎖回転方向に過ぎた位置
になる様に設定することによって、仮に蓋板を閉鎖した
状態でスロープ板が前進しストッパーに当接したとして
も、蓋板がストップレバーを介して閉鎖状態を維持して
開放しない様にする、即ち蓋板が施錠された状態となる
様にして、上記課題を解決する。
に基づく、蓋板dの解錠作業が必要になる課題に鑑み、
車輌の床下に固設した前方開口状のボックス内に、進退
且つ上下揺動自在なスロープ板を設けた乗降車装置にお
いて、ボックスの前方に設けた蓋板の開閉に連動して水
平回動するストップレバーをボックス内の前部に設ける
と共に、該ストップレバーの上面にストッパーを突設す
ることによって、スロープ板を格納した後に蓋板を閉め
れば、ストップレバーが正回転(閉鎖回転)しストッパ
ーをスロープ板の先端側に位置させて、スロープ板の飛
び出しを防止すると共に、蓋板を開ければ、連動してス
トップレバーが逆回転しストッパーがスロープ板の先端
側から自動的に外れてスロープ板が前進可能な状態とな
る様にする、即ち蓋板が解錠された状態になる様にして
いる。加えて、蓋板が閉鎖した状態のストッパーの位置
を、ストップレバーの回転中心を通るスロープ板のスラ
イド方向に平行な基準線より閉鎖回転方向に過ぎた位置
になる様に設定することによって、仮に蓋板を閉鎖した
状態でスロープ板が前進しストッパーに当接したとして
も、蓋板がストップレバーを介して閉鎖状態を維持して
開放しない様にする、即ち蓋板が施錠された状態となる
様にして、上記課題を解決する。
【0006】
【発明の実施の形態】以下本発明の一実施例を図面に基
づいて説明する。図1は、本発明に係る車椅子用の乗降
車装置の使用状態を示す概略平面図であり、図2は、図
1のXーX断面図であり、図3は、図1の要部拡大図で
あり、図4は、スロープ板が格納状態の乗降車装置の要
部拡大平面図であり、図5は、蓋板の開閉時の安全装置
の動きを段階的に示す平面図であり、図6は、蓋板を閉
鎖した状態及び開放途中の安全装置の側面図である。
づいて説明する。図1は、本発明に係る車椅子用の乗降
車装置の使用状態を示す概略平面図であり、図2は、図
1のXーX断面図であり、図3は、図1の要部拡大図で
あり、図4は、スロープ板が格納状態の乗降車装置の要
部拡大平面図であり、図5は、蓋板の開閉時の安全装置
の動きを段階的に示す平面図であり、図6は、蓋板を閉
鎖した状態及び開放途中の安全装置の側面図である。
【0007】低床式バスB(図面上、ワンステップバ
ス)の後部及び/又は中央の出入口Eに形成されたステ
ップ部Sにおける蹴込み部Tを開閉自在な蓋板1とし、
該蓋板1の内側にして、床部Fの下方に前方開口状にし
て車幅方向に長いボックス2を配設し、該ボックス2を
床部Fの裏面側に固設している。又、蓋板1の上部をス
テップ部Sの上部における床部Fの側縁部に蝶着し、ボ
ックス2内にスロープ板3を車幅方向にスライド自在に
格納している。又、ボックス2内におけるスロープ板3
の後方に、該スロープ板3を進退及び往復揺動させる移
動体4を設け、該移動体4を、両側部の一対の側板5、
5a間に連結板5bを架設して形成している。又、側板5、
5aの前端部を前方突出させて、スロープ板3の後方部側
面に軸着している。
ス)の後部及び/又は中央の出入口Eに形成されたステ
ップ部Sにおける蹴込み部Tを開閉自在な蓋板1とし、
該蓋板1の内側にして、床部Fの下方に前方開口状にし
て車幅方向に長いボックス2を配設し、該ボックス2を
床部Fの裏面側に固設している。又、蓋板1の上部をス
テップ部Sの上部における床部Fの側縁部に蝶着し、ボ
ックス2内にスロープ板3を車幅方向にスライド自在に
格納している。又、ボックス2内におけるスロープ板3
の後方に、該スロープ板3を進退及び往復揺動させる移
動体4を設け、該移動体4を、両側部の一対の側板5、
5a間に連結板5bを架設して形成している。又、側板5、
5aの前端部を前方突出させて、スロープ板3の後方部側
面に軸着している。
【0008】ボックス2内下面の前部の前方開口部近傍
に安全装置6を設け、該安全装置6には水平回動自在な
ストップレバー7が具備されており、該ストップレバー
7にカム部8及び2本の腕板9、9aを設けると共に、該
腕板9、9aを略直角位置に配置している。一方の腕板9
の先端中央に掛止切込10を設けると共に、該掛止切込10
の両側部位方におけるストップレバー7の閉鎖回転方向
側の部位11が、その反対側部位11a より長くなる様に、
ストップレバー7の外周部の該当部位を形成している。
他方の腕板9の先端上面にストッパー12を突設し、他
方、格納状態におけるスロープ板3の先端側の裏面にし
て、ストッパー12の直後方に当接体13を固設している。
カム部8にあっては、ストップレバー7の回転中心と中
心とした同心円弧にして異径のカム面14、14a を円滑に
連結して形成されており、その境界部を、一方の腕板9
の、ストップレバー7の回転中心Cを通る中央線CL1
上に配置している。ストップレバー7に、その回転中心
を中心とした円弧状のスリット15を貫設し、該スリット
15内に位置するストッパー16をボックス2内下面側より
突設し、蓋板1の開閉状態において、ストッパー16がス
リット15の両端部に当接する様にしている。一方の腕板
9の先端側に取付片17を突設すると共に、該取付片17及
び上記ストッパー16にバネ18の両端部を掛止固定してい
る。尚、バネ18の中心線Lは、スロープ板3の使用時及
び格納時にストップレバー7の回転中心Cに重ならず、
回転途中で上記中心線Lと上記回転中心Cが重なる様に
している。又、ストップレバー7の近傍に、後述する駆
動部(図示せず)の始動の可否を決定するマイクロスイ
ッチ19を配設し、該マイクロスイッチ19のスイッチ杆20
を、ストップレバー7におけるカム部8(カム面14、14
a )に対し摺接状態として、カム部8によりマイクロス
イッチ19のON/OFFを切替え可能にしている。
に安全装置6を設け、該安全装置6には水平回動自在な
ストップレバー7が具備されており、該ストップレバー
7にカム部8及び2本の腕板9、9aを設けると共に、該
腕板9、9aを略直角位置に配置している。一方の腕板9
の先端中央に掛止切込10を設けると共に、該掛止切込10
の両側部位方におけるストップレバー7の閉鎖回転方向
側の部位11が、その反対側部位11a より長くなる様に、
ストップレバー7の外周部の該当部位を形成している。
他方の腕板9の先端上面にストッパー12を突設し、他
方、格納状態におけるスロープ板3の先端側の裏面にし
て、ストッパー12の直後方に当接体13を固設している。
カム部8にあっては、ストップレバー7の回転中心と中
心とした同心円弧にして異径のカム面14、14a を円滑に
連結して形成されており、その境界部を、一方の腕板9
の、ストップレバー7の回転中心Cを通る中央線CL1
上に配置している。ストップレバー7に、その回転中心
を中心とした円弧状のスリット15を貫設し、該スリット
15内に位置するストッパー16をボックス2内下面側より
突設し、蓋板1の開閉状態において、ストッパー16がス
リット15の両端部に当接する様にしている。一方の腕板
9の先端側に取付片17を突設すると共に、該取付片17及
び上記ストッパー16にバネ18の両端部を掛止固定してい
る。尚、バネ18の中心線Lは、スロープ板3の使用時及
び格納時にストップレバー7の回転中心Cに重ならず、
回転途中で上記中心線Lと上記回転中心Cが重なる様に
している。又、ストップレバー7の近傍に、後述する駆
動部(図示せず)の始動の可否を決定するマイクロスイ
ッチ19を配設し、該マイクロスイッチ19のスイッチ杆20
を、ストップレバー7におけるカム部8(カム面14、14
a )に対し摺接状態として、カム部8によりマイクロス
イッチ19のON/OFFを切替え可能にしている。
【0009】ボックス2の前方の蓋板1の裏面に鉤止体
21を突設し、該鉤止体21の先端側に下方突出した掛止ピ
ン22を形成し、該掛止ピン22が、ストップレバー7にお
ける一方の腕板9の掛止切込10に嵌まり込む様にして、
蓋板1の開閉に連動してストップレバー7が水平回動す
る様にしている。
21を突設し、該鉤止体21の先端側に下方突出した掛止ピ
ン22を形成し、該掛止ピン22が、ストップレバー7にお
ける一方の腕板9の掛止切込10に嵌まり込む様にして、
蓋板1の開閉に連動してストップレバー7が水平回動す
る様にしている。
【0010】ボックス2と移動体4(連結板5b)間にボ
ルト軸23を回動自在に設け、該ボルト軸23を移動体4の
往復動方向に対し平行に配置すると共に、ボルト軸23の
後端部を駆動部(図示せず)に接続している。上記ボル
ト軸23にナット部材24を螺嵌すると共に、該ナット部材
24を、移動体4における連結板5bの下面に固設して、ボ
ルト軸23の正逆回転により移動体4を進退させる様にし
ている。
ルト軸23を回動自在に設け、該ボルト軸23を移動体4の
往復動方向に対し平行に配置すると共に、ボルト軸23の
後端部を駆動部(図示せず)に接続している。上記ボル
ト軸23にナット部材24を螺嵌すると共に、該ナット部材
24を、移動体4における連結板5bの下面に固設して、ボ
ルト軸23の正逆回転により移動体4を進退させる様にし
ている。
【0011】尚、上記実施例における乗降車装置は、ス
ロープ板3が自動進退制御されているが、かかる形式に
限定せず、図示しないが、乗務員がスロープ板3を引き
出す手動式としても良くこの場合、マイクロスイッチ19
は不要であり、それに伴いストップレバー7にカム部8
を設ける必要も無い。
ロープ板3が自動進退制御されているが、かかる形式に
限定せず、図示しないが、乗務員がスロープ板3を引き
出す手動式としても良くこの場合、マイクロスイッチ19
は不要であり、それに伴いストップレバー7にカム部8
を設ける必要も無い。
【0012】次に本発明に係る車椅子用の乗降車装置に
おける安全装置の作用について説明する。開放状態の蓋
板1を閉める際に、該蓋板1の鉤止体21における掛止ピ
ン22が、ストップレバー7の正回転(閉鎖回転方向)側
の長い保持片11に当接して、ストップレバー7が正回転
する。そして、蓋板1が完全閉鎖状態になると、掛止ピ
ン22が掛止切込10に完全に嵌まり込んで、その前後位置
に保持片11、11a が位置すると共に、ストッパー12がス
ロープ板3側の当接体13の直前に位置する。かかる状態
におけるストップレバー7にあっては、一方の腕板9の
回転中心Cを通る中央線CL1が、ストップレバー7の
回転中心Cを通る、スロープ板3の進退方向に対し直交
する基準線BL1よりストップレバー7の正回転方向、
即ち蓋板1の閉鎖時のストップレバー7の回転方向へ若
干過ぎた位置にあり、且つ他方の腕板9aの回転中心Cを
通る中央線CL2が、ストップレバー7の回転中心Cを
通る、前記基準線BL1に対し直交する基準線BL2よ
りストップレバー7の正回転方向、即ち蓋板1の閉鎖時
のストップレバー7の回転方向へ若干過ぎた位置にあ
る。又、スイッチ杆20が押されてマイクロスイッチ19が
「ON」状態となり、例え始動スイッチ(図示せず)を
押しても駆動部(図示せず)が始動しない状態に成る。
よって、仮に、何らかの故障でスロープ板3が前進して
スロープ板3側の当接体13がストッパー12に衝突したと
しても、ストップレバー7は逆回転せず正回転しようと
するが、スリット15の一端部にストッパー16が当接状態
であることから、正回転もせず、蓋板1は閉鎖状態を維
持しようとするため、スロープ板3は飛び出さない。そ
して、閉鎖状態の蓋板1を開ける際に、鉤止体21により
ストップレバー7が逆回転し、鉤止体21の掛止ピン22が
掛止切込10から外れると、伸長状態のバネ18の弾性復元
力により、ストップレバー7が更に回転する。そして、
スイッチ杆20の押圧状態が解除されてマイクロスイッチ
19が「OFF」状態となり、始動スイッチ(図示せず)
を押せば駆動部(図示せず)が始動する状態に成る。
おける安全装置の作用について説明する。開放状態の蓋
板1を閉める際に、該蓋板1の鉤止体21における掛止ピ
ン22が、ストップレバー7の正回転(閉鎖回転方向)側
の長い保持片11に当接して、ストップレバー7が正回転
する。そして、蓋板1が完全閉鎖状態になると、掛止ピ
ン22が掛止切込10に完全に嵌まり込んで、その前後位置
に保持片11、11a が位置すると共に、ストッパー12がス
ロープ板3側の当接体13の直前に位置する。かかる状態
におけるストップレバー7にあっては、一方の腕板9の
回転中心Cを通る中央線CL1が、ストップレバー7の
回転中心Cを通る、スロープ板3の進退方向に対し直交
する基準線BL1よりストップレバー7の正回転方向、
即ち蓋板1の閉鎖時のストップレバー7の回転方向へ若
干過ぎた位置にあり、且つ他方の腕板9aの回転中心Cを
通る中央線CL2が、ストップレバー7の回転中心Cを
通る、前記基準線BL1に対し直交する基準線BL2よ
りストップレバー7の正回転方向、即ち蓋板1の閉鎖時
のストップレバー7の回転方向へ若干過ぎた位置にあ
る。又、スイッチ杆20が押されてマイクロスイッチ19が
「ON」状態となり、例え始動スイッチ(図示せず)を
押しても駆動部(図示せず)が始動しない状態に成る。
よって、仮に、何らかの故障でスロープ板3が前進して
スロープ板3側の当接体13がストッパー12に衝突したと
しても、ストップレバー7は逆回転せず正回転しようと
するが、スリット15の一端部にストッパー16が当接状態
であることから、正回転もせず、蓋板1は閉鎖状態を維
持しようとするため、スロープ板3は飛び出さない。そ
して、閉鎖状態の蓋板1を開ける際に、鉤止体21により
ストップレバー7が逆回転し、鉤止体21の掛止ピン22が
掛止切込10から外れると、伸長状態のバネ18の弾性復元
力により、ストップレバー7が更に回転する。そして、
スイッチ杆20の押圧状態が解除されてマイクロスイッチ
19が「OFF」状態となり、始動スイッチ(図示せず)
を押せば駆動部(図示せず)が始動する状態に成る。
【0013】
【発明の効果】要するに本発明は、ボックス2の前方に
設けた蓋板1の開閉に連動して水平回動するストップレ
バー7をボックス2内の前部に設けると共に、該ストッ
プレバー7の上面にストッパー12を突設したので、蓋板
1を開くことでストッパー12を移動させて、スロープ板
3に対するストッパー12の当接状態を解除すると共に、
蓋板1を閉めることで、スロープ板3に対しストッパー
12を当接状態にすることが出来るため、蓋板1を開けな
い限りスロープ板3が飛び出さないようにすることが出
来る、即ち蓋板1の閉鎖時におけるスロープ板3の飛出
し事故を未然に防ぐことが出来る。而も、蓋板1が閉鎖
した状態のストッパー12の位置を、ストップレバー7の
回転中心Cを通るスロープ板3のスライド方向に平行な
基準線CLIより閉鎖回転方向に過ぎた位置になる様に
設定したので、ストッパー12がスロープ板3で押されて
も、ストップレバー7は蓋板1の閉鎖方向に回転するこ
とから、蓋板1も閉鎖方向に引っ張られるため、スロー
プ板3の飛出し事故を確実に阻止することが出来る。
又、ストップレバー7に掛止切込10を、該掛止切込10に
おけるストップレバー7の閉鎖回転方向側の部位11が、
その反対側部位11a より長くなる様に形成し、他方、蓋
板1の裏面に掛止切込10への鉤止体21を設けたので、該
鉤止体21を一側方部位11に確実に当接させることが出来
るため、ストップレバー7を回転させることが出来、而
も鉤止体21を一側方部位11に沿って掛止切込10内に誘導
させることが出来るため、閉鎖後の掛止切込10及び鉤止
体21を確実に掛止状態にすることが出来るため、蓋板1
の閉鎖状態を維持することが出来る。又、ストップレバ
ー7に、該ストップレバー7の回転中心Cを中心とした
円弧状のスリット15を貫設し、該スリット15内に位置す
るストッパー16をボックス2内下面より突設したので、
ストップレバー7の回転角度を規制することが出来るこ
とから、例えば蓋板1の開閉時に、スリット15の両端部
にストッパー16が当接する様にすれば、蓋板1の開閉時
のストップレバー7の位置を決定することが出来るた
め、蓋板1の開閉に対しストップレバー7を確実に連動
させることが出来る。
設けた蓋板1の開閉に連動して水平回動するストップレ
バー7をボックス2内の前部に設けると共に、該ストッ
プレバー7の上面にストッパー12を突設したので、蓋板
1を開くことでストッパー12を移動させて、スロープ板
3に対するストッパー12の当接状態を解除すると共に、
蓋板1を閉めることで、スロープ板3に対しストッパー
12を当接状態にすることが出来るため、蓋板1を開けな
い限りスロープ板3が飛び出さないようにすることが出
来る、即ち蓋板1の閉鎖時におけるスロープ板3の飛出
し事故を未然に防ぐことが出来る。而も、蓋板1が閉鎖
した状態のストッパー12の位置を、ストップレバー7の
回転中心Cを通るスロープ板3のスライド方向に平行な
基準線CLIより閉鎖回転方向に過ぎた位置になる様に
設定したので、ストッパー12がスロープ板3で押されて
も、ストップレバー7は蓋板1の閉鎖方向に回転するこ
とから、蓋板1も閉鎖方向に引っ張られるため、スロー
プ板3の飛出し事故を確実に阻止することが出来る。
又、ストップレバー7に掛止切込10を、該掛止切込10に
おけるストップレバー7の閉鎖回転方向側の部位11が、
その反対側部位11a より長くなる様に形成し、他方、蓋
板1の裏面に掛止切込10への鉤止体21を設けたので、該
鉤止体21を一側方部位11に確実に当接させることが出来
るため、ストップレバー7を回転させることが出来、而
も鉤止体21を一側方部位11に沿って掛止切込10内に誘導
させることが出来るため、閉鎖後の掛止切込10及び鉤止
体21を確実に掛止状態にすることが出来るため、蓋板1
の閉鎖状態を維持することが出来る。又、ストップレバ
ー7に、該ストップレバー7の回転中心Cを中心とした
円弧状のスリット15を貫設し、該スリット15内に位置す
るストッパー16をボックス2内下面より突設したので、
ストップレバー7の回転角度を規制することが出来るこ
とから、例えば蓋板1の開閉時に、スリット15の両端部
にストッパー16が当接する様にすれば、蓋板1の開閉時
のストップレバー7の位置を決定することが出来るた
め、蓋板1の開閉に対しストップレバー7を確実に連動
させることが出来る。
【0014】バネ18の両端部をストッパー16及びストッ
プレバー7に固定し、該バネ18の中心線Lが、ストップ
レバー7の回転途中で回転中心Cと重なる様にしたの
で、重なった時点でバネ18の引っ張り変形が最大にな
り、それを過ぎた時点で、引っ張り状態のバネ18の弾性
復元力によりストップレバー7を回転させることが出来
るため、蓋板1の開閉時の最終段階で蓋板1側とストッ
プレバー7側が確実に連結した状態でなくても、ストッ
プレバー7を所定位置まで回転させることが出来、よっ
て安全装置6を確実に機能させることが出来る。
プレバー7に固定し、該バネ18の中心線Lが、ストップ
レバー7の回転途中で回転中心Cと重なる様にしたの
で、重なった時点でバネ18の引っ張り変形が最大にな
り、それを過ぎた時点で、引っ張り状態のバネ18の弾性
復元力によりストップレバー7を回転させることが出来
るため、蓋板1の開閉時の最終段階で蓋板1側とストッ
プレバー7側が確実に連結した状態でなくても、ストッ
プレバー7を所定位置まで回転させることが出来、よっ
て安全装置6を確実に機能させることが出来る。
【0015】ストップレバー7の外周部に、該ストップ
レバー7に近設したマイクロスイッチ19をON/OFF
切替え可能にするカム部8を形成したので、例えばスロ
ープ板3を自動進退制御する駆動部を設けた場合、蓋体
1を開けない限り、突出始動スイッチ(図示せず)を
「ON」にしても駆動部を始動させない様にすることが
出来るため、突出始動スイッチ(図示せず)の誤操作に
よるスロープ板3の突出を確実に防止出来る等その実用
的効果甚だ大である。
レバー7に近設したマイクロスイッチ19をON/OFF
切替え可能にするカム部8を形成したので、例えばスロ
ープ板3を自動進退制御する駆動部を設けた場合、蓋体
1を開けない限り、突出始動スイッチ(図示せず)を
「ON」にしても駆動部を始動させない様にすることが
出来るため、突出始動スイッチ(図示せず)の誤操作に
よるスロープ板3の突出を確実に防止出来る等その実用
的効果甚だ大である。
【図1】本発明に係る車椅子用の乗降車装置の使用状態
を示す概略平面図である。
を示す概略平面図である。
【図2】図1のXーX断面図である。
【図3】図1の要部拡大図である。
【図4】スロープ板が格納状態の乗降車装置の要部拡大
平面図である。
平面図である。
【図5】蓋板の開閉時の安全装置の動きを段階的に示す
平面図である。
平面図である。
【図6】蓋板を閉鎖した状態及び開放途中の安全装置の
側面図である。
側面図である。
【図7】従来の乗降車装置の要部拡大断面図である。
1 蓋板
2 ボックス
3 スロープ板
4 水平移動体
5、5a 側板
7 ストップレバー
8 カム部
10 掛止切込
11、11a 両側部位
12 ストッパー
15 スリット
16 ストッパー
18 バネ
19 マイクロスイッチ
21 鉤止体
L 中心線
C 回転中心
CL1 基準線
CL2 基準線
Claims (6)
- 【請求項1】 車輌の床下に固設した前方開口状のボッ
クス内に、進退且つ上下揺動自在なスロープ板を設けた
乗降車装置において、 ボックスの前方に設けた蓋板の開閉に連動して水平回動
するストップレバーをボックス内の前部に設けると共
に、該ストップレバーの上面にストッパーを突設し、蓋
板が閉鎖した状態のストッパーの位置を、ストップレバ
ーの回転中心を通るスロープ板のスライド方向に平行な
基準線より閉鎖回転方向に過ぎた位置になる様に設定し
たことを特徴とする車椅子用の乗降車装置における安全
装置。 - 【請求項2】 ストップレバーに掛止切込を、該掛止切
込におけるストップレバーの閉鎖回転方向側の部位が、
その反対側部位より長くなる様に形成し、他方、蓋板の
裏面に掛止切込への鉤止体を設け、蓋板が閉鎖した状態
の鉤止体における掛止部の位置を、掛止切込の奥側にし
てストップレバーの回転中心を通るスロープ板のスライ
ド方向に直角な基準線より閉鎖回転方向に過ぎた位置に
なる様に設定したことを特徴とする請求項1記載の車椅
子用の乗降車装置における安全装置。 - 【請求項3】 ストップレバーに、該ストップレバーの
回転中心を中心とした円弧状のスリットを貫設し、該ス
リット内に位置するストッパーをボックス内下面より突
設したことを特徴とする請求項1又は2記載の車椅子用
の乗降車装置における安全装置。 - 【請求項4】 バネの両端部をストッパー及びストップ
レバーに固定したことを特徴とする請求項3記載の車椅
子用の乗降車装置における安全装置。 - 【請求項5】 バネの中心線が、ストップレバーの回転
途中で回転中心と重なる様にしたことを特徴とする請求
項4記載の車椅子用の乗降車装置における安全装置。 - 【請求項6】 ストップレバーの外周部に、該ストップ
レバーに近設したマイクロスイッチをON/OFF切替
え可能にするカム部を形成したことを特徴とする請求項
1、2、3、4又は5記載の車椅子用の乗降車装置にお
ける安全装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001340299A JP2003137017A (ja) | 2001-11-06 | 2001-11-06 | 車椅子用の乗降車装置における安全装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001340299A JP2003137017A (ja) | 2001-11-06 | 2001-11-06 | 車椅子用の乗降車装置における安全装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003137017A true JP2003137017A (ja) | 2003-05-14 |
Family
ID=19154521
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001340299A Pending JP2003137017A (ja) | 2001-11-06 | 2001-11-06 | 車椅子用の乗降車装置における安全装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003137017A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006281852A (ja) * | 2005-03-31 | 2006-10-19 | Toshintec Kk | バスの車椅子乗降装置 |
KR101730520B1 (ko) * | 2015-10-16 | 2017-04-27 | (주)에이디에스레일 | 철도 차량의 다단식 승강 램프 |
CN114013493A (zh) * | 2021-12-02 | 2022-02-08 | 秦皇岛职业技术学院 | 一种易装卸机电设备管理运输台 |
-
2001
- 2001-11-06 JP JP2001340299A patent/JP2003137017A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006281852A (ja) * | 2005-03-31 | 2006-10-19 | Toshintec Kk | バスの車椅子乗降装置 |
JP4494273B2 (ja) * | 2005-03-31 | 2010-06-30 | トーシンテック株式会社 | バスの車椅子乗降装置 |
KR101730520B1 (ko) * | 2015-10-16 | 2017-04-27 | (주)에이디에스레일 | 철도 차량의 다단식 승강 램프 |
CN114013493A (zh) * | 2021-12-02 | 2022-02-08 | 秦皇岛职业技术学院 | 一种易装卸机电设备管理运输台 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
DE102014115194B4 (de) | Zweifach entriegelndes Haubenverriegelungssystem | |
CA1295646C (en) | Dual-purpose door system | |
US5048877A (en) | Pop-up hood latch | |
JP2003137017A (ja) | 車椅子用の乗降車装置における安全装置 | |
JP6061565B2 (ja) | 建設機器のゲートレバー装置 | |
CA2350400C (en) | Apparatus to accommodate ground level and platform boarding of a transit vehicle | |
JP4345908B2 (ja) | ダンプカーの後部煽戸開閉装置 | |
US4318649A (en) | Locking mechanism for B deck of auto-rack railway car | |
JP2006056408A (ja) | 車両用スロープ形成装置 | |
JP2009091088A (ja) | 車載用クレーン装置 | |
JPH0247059Y2 (ja) | ||
KR100411030B1 (ko) | 자동차 엔진후드의 스테이 장치 | |
US4063764A (en) | Foot operated latch for hopper cars | |
JPH11334366A (ja) | ドア開度ロック機構 | |
KR100716819B1 (ko) | 화물차의 사이드게이트 개폐장치 | |
JP3820283B2 (ja) | 車両用荷台の荷押え装置 | |
JP2005280375A (ja) | 後煽りロック装置 | |
JP3834293B2 (ja) | スライドドア装置 | |
KR200187145Y1 (ko) | 테이프레코더의프론트도어잠금장치 | |
JP2876418B2 (ja) | 車両用リヤハッチ構造 | |
KR100376011B1 (ko) | 안전장치를 구비한 캐빈의 틸팅시스템 | |
JPH078750Y2 (ja) | スライドドア開扉抑止装置 | |
JP2971452B1 (ja) | 貨物自動車のステップ装置 | |
JP2668342B2 (ja) | 扉停止保持装置 | |
JP3345233B2 (ja) | 移動間仕切りにおけるドア部密閉装置 |