JP3345233B2 - 移動間仕切りにおけるドア部密閉装置 - Google Patents

移動間仕切りにおけるドア部密閉装置

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JP3345233B2
JP3345233B2 JP26142895A JP26142895A JP3345233B2 JP 3345233 B2 JP3345233 B2 JP 3345233B2 JP 26142895 A JP26142895 A JP 26142895A JP 26142895 A JP26142895 A JP 26142895A JP 3345233 B2 JP3345233 B2 JP 3345233B2
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宏隆 小林
淳一 前川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、天井固設のレール
に吊下させた可動壁パネルの移動間仕切りに関し、詳し
くは、開閉可能なドアを有している可動壁パネルの床面
との間の密閉構造を有するドア部密閉装置に関する。
【0002】
【従来技術】従来から移動間仕切りにあっては、可動壁
パネルの上部と天井面の間及び下部と床面の間を密閉す
ることは、特に遮音のために重要とされており、このた
めの遮音用の出没部材を設けることが一般に行われてい
る。そしてドアなし型の移動間仕切りでは、パネル側部
の操作部材とリンク機構により上部及び下部の出没部材
を操作できる簡単な構造の密閉機構が提供されている。
【0003】しかし、開閉可能なドアを備えた壁パネル
(以下「ドア付き壁パネル」と称する)を一部の壁パネ
ルに有する移動間仕切りでは、このドア付き壁パネルの
ドア部分の床面との密閉機構が必ずしも簡単に構成でき
ないという課題があった。
【0004】このようなドア付き壁パネルを有する移動
間仕切りのドア付き壁パネルについての密閉装置を提案
するものとしては、例えば特開昭57−15747号、
実公平2−48623号のものがある。
【0005】上記前者の提案は、ドア付き壁パネルの本
体上部に設けた接天部材(天井面に接する部材)を天井
面に向けて出没させるための機構、及び該本体とドアの
それぞれの下部に設けた接床部材(床面に接する部材)
を床面に向けて出没させる機構とを、連係機構を介して
壁パネル本体に設けた一つの操作部材で操作できること
を内容としたものであるが、連係のために機構が複雑に
なるという問題がある。
【0006】他方、上記後者(実公平2−48623
号)は、ドア付き壁パネルの本体部分の上部,下部の密
閉機構と、ドア下部の密閉機構とを分けて独立に構成さ
せることにより、壁構築状態でのドアの開閉に伴う床面
との間の「密閉」と「密閉解除」を確実に切り替えるこ
とのできる機構を提案する。具体的には、ドア本体の接
天部材や接床部材をパネル側面に設けた操作ハンドルの
回転で出没させる機構を設けると共に、他方、ドア下部
に設けた接床部材を出没させる機構をドアロック装置と
リンクで連係させてドアロック時(閉扉時)には接床部
材を降下させて床面との間を密閉し、ドアロック解除時
(開扉時)には接床部材を上昇させて床面から離間させ
るようにした機構を提案している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ドア付き壁
パネルを有する移動間仕切りにあっては、壁の構築状態
では、ドア以外の部分は接天部材と接床部材により天井
面と床面との密閉を常時維持することが求められる一方
で、ドアの部分では、ドアの開閉に応じて接床部材を床
面から離間させてスムーズなドア開閉を可能としなが
ら、ドアロック時には接床部材を床面に着床させて密閉
・遮音を図ることが求められる。他方、壁パネル移動時
には、ドアのバタツキを防ぐためにドアロックを維持し
ながら、接床部材は壁パネルの移動を可能とするために
床面から離間していることが望まれる。
【0008】しかし、上述した実公平2−48623号
のドアロック機構と接床部材の動作を一体に連係させた
構造では、「ドアロック−密閉」、「ドアロック解除−
密閉解除」という2様の態様しかとれないため、接床部
材の床面からの離間(密閉解除)は同時にドアロック解
除を意味し、接床部材を上昇させて行う壁パネルの移動
時にドアロックを維持することができない。したがって
壁パネルを収納部から引き出して壁を構築させるために
移動させる際、あるいは壁構築状態から収納部に収納さ
せるために移動させる際に、ロック解除状態のドアがバ
タツクことになり、装置の故障や損傷、特にドアを支持
する蝶番の故障等を招く原因となったり、作業者のけが
を招く虞れもある。これを防止するためには、壁パネル
移動時にのみ使用する別のドアロック装置を設ければよ
いが、部品点数が増しまた誤操作すると壁構築状態でド
アが開かなくなる虞れもある。
【0009】本発明は以上のような従来技術の問題を解
決するためになされたものであり、複数の壁パネルによ
って壁を構築した状態時と、壁パネルを移動させる時と
において、ドアの接床部材に求められるそれぞれ異なる
動作状態、すなわち「ドアロック−密閉」、「ドアロッ
ク−密閉解除」、「ドアロック解除−密閉解除」の3様
の態様の選択を簡単な操作で実現できる機構を備えた移
動間仕切りのドア部密閉装置を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する本
発明よりなる移動間仕切りにおけるドア部密閉装置の特
徴は、天井レールに移動可能に吊下されると共に、天井
面に接触する出没可能の接天部材及び床面に接触する出
没可能の接床部材とを備えた壁パネルに開閉可能のドア
が設けられている移動間仕切りにおいて、前記ドアを有
する壁パネルは、ドア閉時にドアの開放を拘束しかつド
アノブの開操作で該拘束を解除するドアロック手段と、
床面に対し昇降可能にドア下部に設けられた接床部材
と、前記ドアノブの開操作に連動して前記接床部材を床
面から上昇離間させて保持する第1の連係手段と、ドア
の開状態から閉状態への切換え動作に連動して前記接床
部材を床面に降下着床させる第2の連係手段とを備え、
前記第1の連係手段は、前記ドアノブを開操作すると共
に前記ドアの閉状態を維持してドアロック位置に戻して
も、前記接床部材を上昇位置に保持するという構成をな
すところにある。
【0011】上記構成においてドアの「ノブ」というの
は、把手型,ハンドル型などの回転形式や他のいずれの
形式であってもよい。「ドアロック手段」というのは、
限定されるものではないが、一般的には、ドアの開側の
側端面から突出方向にバネ付勢されかつドアの閉動作時
に斜面に沿って没入する出没形式に設けられたノッチ
と、突出状態のノッチが嵌合する固定部側の凹部との組
み合わせで構成されたものを挙げることができる。また
このような閉動作時に出没するノッチ形式のロック手段
を複数設けてもよいし、このノッチ形式のロック手段
と、ノブの回転操作に一体に対応してドアロック←→ド
アロック解除を行う他のロック手段を併有するように設
けることもできる。
【0012】「接天部材」,「接床部材」は、接触方向
にバネ付勢されかつ接触部に遮音に適したゴム材等から
なる弾着部材を設けた従来一般的なものを用いることが
できる。
【0013】本発明の特徴の一つである、上記第1の連
係手段を構成するものとしては、例えばノブをワイヤー
等で接床部材に連結した構成のものを挙げることがで
き、より具体的には、ノブ開操作に連動してワイヤー等
で上記の床面方向にバネ付勢された接床部材を牽引して
上昇させる連係機構が例示される。また、床面方向にバ
ネ付勢された接床部材を用いる場合には、ノブの開操作
により接床部材を床面から上昇離間させた状態で確実に
保持するための牽引ワイヤーのロック手段等を設けるこ
とが好ましい。
【0014】本発明のもう一つの特徴である第2の連係
手段、すなわちドアの開状態から閉状態への切換え動作
に連動して上記接床部材を床面に降下着床させる連係手
段は、ノブの開操作で上昇した接床部材の保持をドアの
開→閉の切換えで解除する適宜の機構を用いることがで
きるが、上記した床面方向にバネ付勢された接床部材を
牽引し上昇させてワイヤーロックする方式の場合には、
該ワイヤーロックを解除する機構が好ましく用いられ
る。
【0015】本発明によれば、ドアロックは、ドアに設
けたノブの操作によってロック←→解除の切換えがさ
れ、他方、接床部材は、その床面からの上昇離間の動作
はノブの開操作に連係するが、床面への降下着床はこの
ノブの動作に連係せず、ドア自体の開状態から閉状態へ
の切換え動作によって着床→離間の切換えがされる。
して、前記ドアノブを開操作すると共に前記ドアの閉状
態を維持してドアロック位置に戻しても、前記接床部材
を上昇位置に保持するようにしているので、ノブの開操
作、閉操作、及びドア開閉という通常の操作を行うだけ
で、「ドアロック−密閉」、「ドアロック−密閉解
除」、「ドアロック解除−密閉解除」という求めるべき
3つの動作状態が場合に適合して選択される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施形態を図面に基
づいて説明する。
【0017】図6は本発明を適用したドア付き壁パネル
の正面を示したものであり、1は天井面、2はこの天井
に敷設固定した天井レール、3は床面をそれぞれ示して
いる。
【0018】4は天井レール2に移動可能に吊下された
壁パネルであり、図示例の壁パネル4は、門型のパネル
本体41と、この門型をなすパネル本体41中央部の開
口42に組み付けられたドア43とを備えたドア付き壁
パネルをなしている。44はパネル本体41の上部から
天井面に向かって当接するように出没可能に設けられた
遮音用の接天部材、45は同じくパネル本体41の下部
から床面に向かって当接するように出没可能に設けられ
た遮音用の接床部材であり、これらの接天部材44,接
床部材45は、パネル本体の側面(図の左右いずれかの
側端部面)に設けた図示しない操作手段により、壁構築
時には突出され、移動時には没入できるようになってい
る。
【0019】上記ドア43は、本例では図の右側端部に
おいてパネル本体41に図示しない蝶番で支持され、図
の左側端部が開閉できるようになっている。431はこ
のドアに設けられた開閉用の把手機構であり、下記する
図1〜図5の説明で詳述するようにドアロック機構(以
下「主ドアロック機構」という)を構成すると共に、上
述した第1の連係手段及び第2の連係手段が内蔵されて
いる。なお438は把手機構431に設けられた回転操
作される把手(ノブ)を示し、図はドアロック時の操作
位置にある状態を示している。
【0020】432はドア43の下部から床面に向かっ
て当接するように出没可能に設けられた遮音用の接床部
材であり、この接床部材432を支持する枠体433が
図示しないバネにより下(床面)方向に付勢されている
と共に、牽引ワイヤー434により上記把手機構431
に連結されることで、図示した着床状態からワイヤー牽
引により床面から上昇離間された状態の間で上下移動で
きるようになっている。
【0021】435はドア43の上部に設けた補助的な
ドアロック機構(以下「上ドアロック機構」という)を
示し、バネで上方向に付勢されていると共に、ドア閉時
に徐々に没入するための斜面を有するノッチ形式の出没
部材(いずれも図示せず)が上方に突出することでパネ
ル本体41に設けた下向き開孔436に嵌合してドアロ
ックを行い、把手機構431に連結されたワイヤー43
7が該把手機構431に牽引されることでドア内に没入
して該ロックを解除するように設けられており、主ドア
ロック機構と同じ機構を二重に設けることでドアロック
の完全化を図っている。なおこの点についても図1〜図
5の説明において詳述する 次に、上記把手機構431の構造及び動作と、これに牽
引ワイヤー434,437でそれぞれ連結された接床部
材432及び補助ドアロック機構435の連動する動作
について以下説明する。
【0022】図1〜図5は、上記把手機構431の内部
構造をその動作状態で分けて示したものである。
【0023】図1は、ドアを閉じている場合の動作状態
を示したものであり、この図において上記把手機構43
1の全体構造を説明すると、100は上記把手438の
回転軸をなす角軸(角孔)であり、図示状態から時計回
り方向に約45°の範囲で回転できるように設けられて
いる。
【0024】101はこの角孔100と一体回転するよ
うに軸着されたドアロック解除レバー(略平板状の部
材)であり、その一部を直角曲げして形成した第1フラ
ンジ101aと固定部のピン102の間に架設した巻き
バネ103により反時計回り方向に回転力が付勢される
ことで、常時はこれの第2フランジ101bが後述する
第2ドアロック解除レバー112の開口112aに係合
した限界位置で静止されており、上記把手438がドア
ロック解除のために回転操作(把手の開操作)される
と、角孔100と共に巻きバネ103のバネ力に抗して
時計回り方向に回転されるようになっている。またこの
ドアロック解除レバー101には、その一部を直角曲げ
して形成した第2フランジ101bと、揺動端として形
成したノッチ没入駆動部101cとが形成されており、
第2フランジ101bは、下記する接床部材牽引ワイヤ
ー106に連結した接床部材牽引レバー105を時計回
り方向に連係回転させることができるように係合し、ま
たノッチ没入駆動部101cは、ドア43の図の左方側
面から突出できるように出没動作可能に設けられたノッ
チ107のスリット107aに嵌挿して設けられ、該レ
バー101の時計回り方向の回転により、後記バネ10
9によるノッチ突出方向の付勢力に抗して該ノッチ10
7を没入(後退)駆動させるように係合している。なお
ノッチ107は、ドア閉操作時にパネル本体41に係合
して徐々に没入するための斜面を有し、ドア閉時に突出
してパネル本体の中央開口42の左内側面に設けた凹部
439に嵌合してドアロックをするように設けられてい
る。108はノッチ107の移動を案内するガイドであ
る。このノッチ107及び凹部439が上述した主ドア
ロック機構を構成している。
【0025】上記接床部材牽引レバー105は、ドアロ
ック解除レバー101の円形軸部に回転可能に滑合され
ると共に、上述したように該ドアロック解除レバー10
1のの第2フランジ101bに係合することで、ドアロ
ック解除レバー101の時計回り方向に連係回転される
ようになっている。なおこの接床部材牽引レバー105
はピン105bにより接床部材牽引ワイヤー106に連
結され、これにより図6に示した接床部材432を下方
向に付勢する不図示のバネのバネ力が伝えられて図の反
時計回り方向の回転力が与えられている。なお110は
接床部材牽引ワイヤー106のワイヤーガイドである。
【0026】111は、所定の回転位置(接床部材が床
面から上昇離間した位置)まで回転した接床部材牽引レ
バー105の戻り回転を阻止(拘束)する戻り回転阻止
レバーであり、本例では、上記ノッチ107に突出方向
の付勢力を与えるバネ109の端部109aが係合する
ことよって図の時計回り方向の回転力が付勢されている
と共に、一つの揺動端部に形成した係止部111aが、
接床部材牽引レバー105に形成した段付き部105a
と該接床部材牽引レバー105が所定位置まで回転した
時に係合することで上記の戻り回転阻止を行うように設
けられている。200は、上記の戻り回転阻止レバー1
11による接床部材牽引レバー105の戻り回転阻止を
解除するための機構を示し、この機構は、本例において
は大略二つの部分によって構成されている。すなわち、
第1の部分は、上述した所定位置まで回転した上記接床
部材牽引レバー105の戻り回転を阻止するための戻り
回転阻止レバー111の係止部111aと該接床部材牽
引レバー105の段付き部105aとの係合を解除する
ための構成であり、第2の部分は、この回転阻止の解除
を選択する構成である。
【0027】すなわち、図において201は固定部に対
してドア43の左側端面から突出するように出没可能に
設けられたスライダーであり、ガイド202、203
案内されて左右方向に移動可能で、かつ固定部204と
の間に張設した圧縮バネ205により常時突出方向のバ
ネ力が付勢されている。なお、このスライダー201
は、上述したノッチ107と同様のドア閉時に徐々に没
入するための斜面が設けられている。206は、上記ス
ライダー201に軸207で回転可能に枢着された戻り
回転阻止解除用レバーであり、バネ208により図の時
計回り方向の回転力が付勢されていると共に、図1の状
態時には固定部のストッパ(戻り回転阻止解除用レバー
ストッパ)209に係合して係止されている。そしてス
ライダー201がドア43から図の左方に突出する移動
に伴って該ストッパ209から徐々に離れて時計回り方
向に回転するようになっており、この回転により該戻り
回転阻止解除用レバー206の先端フック部206a
が、戻り回転阻止レバー111の下端のピン111bに
係合するようになっている。
【0028】以上により接床部材牽引レバー105の戻
り回転阻止を解除するための機構が構成されている。
【0029】なお、112は、ドアロック解除レバー1
01の円形軸部に回転可能に滑合された上記上ドアロッ
ク機構435とワイヤー437,ピン113を介して連
結された第2ドアロック解除レバーであり、該上ドアロ
ック機構435の出没部材を上方向に付勢しているバネ
のバネ力で、図の反時計回り方向に回転力が付勢されて
図示しないストッパで所定位置に係止されていると共
に、これに形成した開口112a内に上記したドアロッ
ク解除レバー101の第2フランジ101bが遊嵌嵌合
されて、該ドアロック解除レバー101の時計回り方向
の回転に連係して回転されるように設けられている。
【0030】次に以上の構成の把手機構431の動作を
説明すると、図6に示した壁構築時のドア閉の状態にあ
っては、図1に示すように、ドアロック解除レバー10
1は図示する位置にあって、ノッチ107はドア43左
側端面から突出しパネル本体41の凹部439に嵌合し
て主ドアロック機構はドアをロックしている。また同様
に上記第2ドアロック解除レバー112は図1に示す位
置にあって上ドアロック機構435もドアをロックした
状態にある。
【0031】一方把手438は開操作されていないので
回転せず、接床部材牽引レバー105も図1に示す位置
にあって接床部材432を牽引上昇させていないので該
接床部材432は着床している。
【0032】したがって、図1の状態においては、「ド
アロック−密閉」の状態が確保されることになる。
【0033】次いで、ドア43を開くために把手438
を図6の時計回り方向に回転(図示例では約45°)さ
せた状態は図2に示され、この把手438の回転により
角孔100が回転し、またドアロック解除レバー10
1,第2ドアロック解除レバー112,接床部材牽引レ
バー105が第2フランジ101bによりそれぞれ回転
される。したがって、ドアロック解除レバー101の回
転によりそのノッチ没入駆動部101cの揺動でノッチ
107が把手機構431内に没入してロックが解除さ
れ、また第2ドアロック解除レバー112の回転により
牽引ワイヤー437を介して上ドアロック機構435の
出没部材を下動させて該上ドアロック機構のロックを解
除し、更に、接床部材牽引レバー105の回転により接
床部材牽引ワイヤー106が図2のように一定長牽引さ
れて接床部材432が床面3から上昇離間する。
【0034】したがって、図2の状態においては、「ド
アロック解除−密閉解除」の状態が確保されることにな
る。なお、接床部材牽引レバー105の回転によりその
段付部105aは戻り回転阻止レバー111の係止部1
11aに係合して、戻り回転(図2の反時計回り方向の
回転)が阻止される。
【0035】次に、図2の状態からドアを開き、把手4
38を離すと、図3に示すように、第1フランジ101
aに係合している巻きバネ103のバネ力によりドアロ
ック解除レバー101,角孔100は戻り回転して初期
位置に戻り、したがってノッチ107はバネ109のバ
ネ力で左側端面から突出し、また第2ドアロック解除レ
バー112も上ドアロック機構435に設けられている
バネの付勢力で牽引ワイヤー437も初期位置に戻る。
ただし、接床部材牽引レバー105は、その段付部10
5aが戻り回転阻止レバー111の係止部111aに係
合しているので戻り回転は阻止されて、図2と同じ回転
位置でに維持される。また、ドア43を開くことによ
り、スライダー201は固定部204との間に張設した
圧縮バネ205のバネ力で把手機構431から図の左側
に突出し、したがって戻り回転阻止解除用レバー206
がスライダー201と共に前進して時計回り方向に回転
し、その先端フック部206aが戻り回転阻止レバー1
11の下端のピン111bに係合することになる。
【0036】次いで、図3の状態からドア43を閉じる
と、図4に示すように、ノッチ107及びスライダ20
1は把手機構431内に没入され、ノッチ107は完全
にドア43を閉じた段階でパネル本体41の凹部439
内に嵌合するように突出してドアロック状態となる。ま
た上ドアロック機構435の出没部材も上記ノッチ10
7と同様の動作でドアロック状態になる。そして、スラ
イダー201が没入されると、戻り回転阻止解除用レバ
ー206が、その先端フック部206aが戻り回転阻止
レバー111のピン111bに係合したままスライダー
201と共に後進(図の右側方向に移動)して、該戻り
回転阻止解除用レバー206を反時計回りに回転させ、
接床部材牽引レバー105の段付部105aと戻り回転
阻止レバー111の係止部111aとの係合を外す。こ
のため、接床部材牽引レバー105は、接床部材牽引ワ
イヤー106を介して接床部材432を下方向に付勢し
ているバネ(不図示)のバネ力により戻り回転され、初
期位置に戻り図1の状態に復帰する。これにより接床部
材432は不図示のバネのバネ力で降下着床して密閉状
態となる。
【0037】なお図4はスライダー201が完全に初期
位置まで戻る(没入する)直前の状態を示しており、こ
の図4の状態から更にスライダー201が戻り移動(没
入)することで、回転阻止解除用レバー206はストッ
パ209に係合してバネ208に抗して反時計回りに回
転し、その先端フック部206aと回転阻止レバー11
1のピン111bとの係合を外して初期位置に復帰す
る。
【0038】したがって、図4の状態においては、「ド
アロック−密閉」の状態が確保されることになる。
【0039】次に図5は、把手438を開操作した後、
ドアを開くことなく該把手438を初期位置に戻した場
合の把手機構431の動作を示している。
【0040】すなわち、この場合には、まず、把手43
8の回転によって、角孔100,ドアロック解除バー
101,第2ドアロック解除レバー112,接床部材牽
引レバー105のそれぞれの回転が、上述した図1から
図2への動作のように行われる。
【0041】したがってこれと同時に、ドアロック解除
バー101の回転によりそのノッチ没入駆動部101
cの揺動でノッチ107が把手機構431内に没入して
ロックが解除され、また第2ドアロック解除レバー11
2の回転により牽引ワイヤー437を介して上ドアロッ
ク機構435の出没部材を下動させて該上ドアロック機
構のロックが解除され、接床部材牽引レバー105の回
転により接床部材牽引ワイヤー106が牽引されて接床
部材432が床面3から上昇離間し、更に、上述した接
床部材牽引レバー105の段付部105aと戻り回転阻
止レバー111の係止部111aとの係合による該接床
部材牽引レバー105の戻り回転阻止が行われる。
【0042】この図の操作では、この動作に続き、ドア
を開くことなく把手438を元に戻すので、接床部材牽
引レバー105の段付部105aと戻り回転阻止レバー
111の係止部111aとの係合による該接床部材牽引
レバー105の戻り回転阻止が維持される他は、他の部
材はすべて初期位置に戻る。すなわち、接床部材432
が床面3から上昇離間した状態が維持される。
【0043】また以上の図5の操作においてはドア43
は開かれないので、スライダー201の移動は行われ
ず、したがって接床部材牽引レバー105の戻り回転阻
止を解除するための機構は作用しない。
【0044】したがって、図5の状態においては、「ド
アロック−密閉解除」の状態が確保されることになる。
【0045】以上説明したように、本例の構成によれ
ば、壁構築状態でのドアの開閉を行う場合には、把手機
構431においては図1〜図4の動作が行われて「ドア
ロック−密閉」と、「ドアロック解除−密閉解除」の二
つの状態が選択される。
【0046】他方、壁パネルを移動させる際には、図5
で説明した操作(ドアを開くことなく把手回転と元に戻
す操作)を行うことで、「ドアロック−密閉解除」の状
態が選択され、ドアのバタツキを招くことなく、接床部
材を上昇離間させた状態でのスムーズな壁パネルの移動
を行うことができる。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、移動間仕切りにおい
て、壁パネル本体の接天部材及び接床部材と、ドア部分
の接床部材とを、それぞれ別操作で出没(昇降)させる
ことができ、ドアのスムーズな開閉操作とドア閉時の遮
音性の確保ができる。
【0048】そして上記操作性を確保しながら、複数の
壁パネルによって壁を構築した状態時と、壁パネルを移
動させる時とにおいて、ドアの接床部材に求められるそ
れぞれ異なる動作状態、すなわち、壁の構築状態では、
ドアの部分ではドアの開閉に応じて接床部材を床面から
上昇離間させてスムーズなドア開閉を可能(「ドアロッ
ク解除−密閉解除」)としながら、ドアロック時には接
床部材を床面に当接させる「ドアロック時の接床部材の
接床(「ドアロック−密閉」)」により密閉・遮音を図
り、他方、壁パネル移動時には、ドアのバタツキを防ぐ
ためにドアロックを維持しながら、接床部材を床面から
離間させる「ドアロック時の接床部材の離間(「ドアロ
ック−密閉解除」)」により壁パネルのスムーズな移動
を可能とする、という異なる状態に適合した動作状態を
簡単な操作で実現できるドア部密閉装置を提供できる。
【0049】また、本発明のドア部密閉装置によれば、
壁パネル移動時にドアがバタツクことがなく、したがっ
て、ドアのバタツキによる蝶番の故障,損傷等を招く虞
れや、作業者のけがを招く虞れも全くない。
【図面の簡単な説明】
【図1】ドアに設けた把手機構の内部構造をその動作状
態で分けて示したものであり、この図1は「ドアロック
−密閉」を示している。
【図2】ドアに設けた把手機構の内部構造をその動作状
態で分けて示したものであり、この図2は「ドアロック
解除−密閉解除」を示している。
【図3】ドアに設けた把手機構の内部構造をその動作状
態で分けて示したものであり、この図3は「ドアロック
(但しドアは開状態)−密閉解除」を示している。
【図4】ドアに設けた把手機構の内部構造をその動作状
態で分けて示したものであり、この図4は「ドアロック
−密閉」を示している。
【図5】ドアに設けた把手機構の内部構造をその動作状
態で分けて示したものであり、この図5は「ドアロック
−密閉解除」を示している。
【図6】本発明を適用したドア付き壁パネルの正面図を
示している。
【符号の説明】
1・・・天井面、2・・・天井レール、3・・・床面、
4・・・壁パネル、41・・・パネル本体、42・・・
中央部の開口、43・・・ドア、44・・・接天部材、
45・・・接床部材、100・・・角孔、101・・・
ドアロック解除レバー、101a・・・第1フランジ、
101b・・・第2フランジ、101c・・・ノッチ没
入駆動部、102・・・固定部、103・・・巻きバ
ネ、105・・・接床部材牽引レバー、106・・・接
床部材牽引ワイヤー、107・・・ノッチ、108・・
・ガイド、109・・・バネ、110・・・ワイヤーガ
イド、111・・・戻り回転阻止レバー、111a・・
・係止部、111b・・・ピン、112・・・第2ドア
ロック解除レバー、113・・・ピン、201・・・ス
ライダー、202,203・・・ガイド、204・・・
固定部、205・・・圧縮バネ、206・・・戻り回転
阻止解除用レバー、206a・・・先端フック部、20
7・・・軸、208・・・バネ、209・・・ストッ
パ、431・・・把手機構、432・・・接床部材、4
33・・・枠体、434・・・牽引ワイヤー、435・
・・上ドアロック機構、436・・・開孔、437・・
・ワイヤー、438・・・把手、439・・・凹部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小野 富雄 神奈川県横浜市磯子区丸山一丁目14番7 号 株式会社大井製作所内 (56)参考文献 特開 昭57−15747(JP,A) 実開 昭63−76194(JP,U) 実開 平3−66376(JP,U) 実公 平2−48623(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E06B 7/18 E05D 15/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天井レールに移動可能に吊下されると共
    に、天井面に接触する出没可能の接天部材及び床面に接
    触する出没可能の接床部材とを備えた壁パネルに開閉可
    能のドアが設けられている移動間仕切りにおいて、前記
    ドアを有する壁パネルは、ドア閉時にドアの開放を拘束
    しかつドアノブの開操作で該拘束を解除するドアロック
    手段と、床面に対し昇降可能にドア下部に設けられた接
    床部材と、前記ドアノブの開操作に連動して前記接床部
    材を床面から上昇離間させて保持する第1の連係手段
    と、ドアの開状態から閉状態への切換え動作に連動して
    前記接床部材を床面に降下着床させる第2の連係手段と
    を備え、前記第1の連係手段は、前記ドアノブを開操作
    すると共に前記ドアの閉状態を維持してドアロック位置
    に戻しても、前記接床部材を上昇位置に保持することを
    特徴とする移動間仕切りにおけるドア部密閉装置。
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