JP2003136985A - 作業車の動力取出し装置 - Google Patents

作業車の動力取出し装置

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JP2003136985A
JP2003136985A JP2001341497A JP2001341497A JP2003136985A JP 2003136985 A JP2003136985 A JP 2003136985A JP 2001341497 A JP2001341497 A JP 2001341497A JP 2001341497 A JP2001341497 A JP 2001341497A JP 2003136985 A JP2003136985 A JP 2003136985A
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shaft
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pto
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    • B60K17/00Arrangement or mounting of transmissions in vehicles
    • B60K17/28Arrangement or mounting of transmissions in vehicles characterised by arrangement, location, or type of power take-off
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T74/00Machine element or mechanism
    • Y10T74/21Elements
    • Y10T74/2186Gear casings

Abstract

(57)【要約】 【課題】 一端部と他端部とに互いに歯数を異にするス
プラインを形成してあるPTO軸を、変速回転される中
空の出力軸に前後逆として挿入し相対回転不能に接続す
る動力取出し装置において、PTO軸の前後入れ替えと
同時に出力軸の回転数を変更ないし同変更状態に拘束す
る機構を、PTO軸の駆動経路を外れた位置に設ける。 【解決手段】 変速用のシフタカラー50に対し一体に
摺動変位されるように接続されたカラー部材56を、出
力軸30の内端部上に設けた。PTO軸32における歯
数の多いスプライン32bを出力軸に挿入した状態でP
TO軸端面により変位される、カム面65aを有する感
知体65によって、ピン66を出力軸から突出させて、
カラー部材を低速位置に変位不能に拘束する。PTO軸
の前後入れ替えと同時に出力軸の低速状態及び高速状態
を得るようにした実施例も、開示されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は作業車の動力取出
し装置、特に機体一端部内において機体軸線方向に沿わ
せて設けられ変速回転される中空の出力軸内に、機体内
から外方に延出させるPTO軸であって一端部と他端部
とに互いに歯数を異にするスプラインを形成してあるP
TO軸を、該PTO軸によって駆動される作業機の種類
に応じ前後逆として挿入し、該出力軸と相対回転不能に
接続するように構成された動力取出し装置に、関するも
のである。
【0002】
【発明の背景】機体内から外方に延出させるPTO軸に
よって駆動される作業機は、その種類に応じて比較的低
速(540rpm)で駆動させるものと比較的高速(1
000rpm)で駆動させるものとがあり、対応して作
業機側のユニバーサルジョイントへ接続されるPTO軸
延出部のスプラインは、低速駆動される作業機用では歯
数の少ないもの(6歯数)が用いられ、高速駆動される
作業機用では歯数の多いもの(21歯数)が用いられ
る。
【0003】このため単一のPTO軸の一端部と他端部
とに互いに歯数を異にするスプラインを形成しておい
て、機体一端部内の中空出力軸に該PTO軸を、選択的
に前後を逆として挿入し出力軸に対し相対回転不能に接
続する技術が、米国特許No.3,513,712から
公知である。本米国特許のものでは出力軸が低速と高速
とで変速回転されるものであるのに対し、PTO軸を前
後逆として該出力軸に挿入した場合にも出力軸回転数を
変更させることは行われていない。
【0004】一端部と他端部とに互いに歯数を異にする
スプラインを形成してあるPTO軸を中空の出力軸に対
し、選択的に前後を逆として挿入するのと同時に、出力
軸の回転数も変更することとした技術は、例えば米国特
許No.3,352,165、No.3,464,27
7及びNo.5,667,330から公知である。これ
らの米国特許のものは、PTO軸の前後入れ替えに応じ
て出力軸の回転数を変更して同変更状態に拘束するため
のアクチュエータ機構を出力軸上に遊嵌設置された、回
転数を異にする2個の歯車の設置位置で、PTO軸と出
力軸間に設けている。
【0005】このようにPTO軸の駆動経路中にアクチ
ュエータ機構を設けると、出力軸の回転数を変更するた
めの機構が大型化するきらいがある。またアクチュエー
タ機構を設けず出力軸の回転数変更を専らレバー操作で
行うこととしたものと、仕様が全く異別となって互換性
を欠く。
【0006】そこでこの発明は中空の出力軸に対しPT
O軸を前後入れ替えて挿入するのと同時に出力軸の回転
数を変更ないし同変更状態に拘束する機構を、PTO軸
の駆動経路を外れた位置に設けて従来のものの欠点を解
消してある、作業車の新規な動力取出し装置を提供しよ
うとするものである。
【0007】
【発明の要約】この発明は、機体一端部内において機体
軸線方向に沿わせて設けた中空の出力軸(30)上に、
回転数を互いに異にする2個の歯車(47,48)を遊
嵌設置し、該2個の歯車間で出力軸上に、該歯車の1個
宛を選択的に出力軸に対し結合するためのシフタカラー
(50)を設置する一方、機体内から外方に延出させる
PTO軸(32)を、一端部と他端部とに互いに歯数を
異にするスプライン(32a,32b)を形成してある
ものに構成し、該PTO軸を選択的に前後逆として上記
出力軸に挿入し該出力軸と相対回転不能に接続するよう
に構成された作業車の動力取出し装置において、前記出
力軸(30)の内端部上に、前記シフタカラー(50)
に対し該カラーと一体に摺動変位されるように接続され
たカラー部材(56)を設ける一方、前記スプライン
(32a,32b)のうち歯数の多いスプライン(32
b)を出力軸(30)に挿入した状態で前記シフタカラ
ー(50)を、前記歯車(47,48)のうち回転数が
小さい歯車(47)を出力軸に対し結合する位置に拘束
するためのアクチュエータ機構(65,66)であっ
て、前記PTO軸(32)の端面により作動されて上記
カラー部材(56)を摺動変位不能に拘束するアクチュ
エータ機構(65,66)を、設けたことを特徴とす
る。
【0008】歯数の多いスプライン(32b)を出力軸
(30)に挿入した状態では歯数の少ないスプライン
(32a)が機体外に延出されるから、その状態で回転
数が小さい歯車(47)を出力軸に対し結合することと
したことで、PTO軸(32)は所定のように低速で回
転される。この状態でカラー部材(56)、したがって
シフタカラー(50)を位置拘束することとしているか
ら、歯数の少ないスプライン(32a)の延出状態で作
業機が高速回転駆動されることはなく、安全が確保され
る。歯数の多いスプライン(32b)を機体外に延出さ
せた状態では、シフタカラー(50)の摺動操作で歯車
(48)を出力軸へと結合して該出力軸が所定のように
高速回転する状態を得ることができ、また仮に出力軸を
低速で駆動される状態としたままでも安全性上で問題は
ない。
【0009】この発明は歯数の多いスプライン(32
b)を出力軸(30)に挿入した状態でPTO軸(3
2)の端面により作動されて、シフタカラー(50)が
低速位置をとるように拘束するアクチュエータ機構(6
5,66)を、出力軸の内端部上に設けたカラー部材
(56)を拘束するものに構成したから、アクチュエー
タ機構は出力軸の内端部に対応する位置に設けられるこ
ととなり、該アクチュエータ機構がPTO軸の駆動経路
を外れた位置に設けられている。したがってアクチュエ
ータ機構が出力軸の回転数変更機構を拡大せず、またア
クチュエータ機構を設けずして出力軸の回転数変更を専
らシフタカラーのレバー操作によることとしたものと、
該シフタカラー(50)をそのまま用いるようにして、
仕様変更を容易に行えることとなる。
【0010】またこの発明は、機体一端部内において機
体軸線方向に沿わせて設けた中空の出力軸(30)上
に、回転数を互いに異にする2個の歯車(47,48)
を遊嵌設置し、該2個の歯車間で出力軸上に、該歯車の
1個宛を選択的に出力軸に対し結合するためのシフタカ
ラー(50)を設置する一方、機体内から外方に延出さ
せるPTO軸(32)を、一端部と他端部とに互いに歯
数を異にするスプライン(32a,32b)を形成して
あるものに構成し、該PTO軸を選択的に前後逆として
上記出力軸に挿入し該出力軸と相対回転不能に接続する
ように構成された作業車の動力取出し装置において、前
記出力軸(30)の内端部上に、前記シフタカラー(5
0)に対し該カラーと一体に摺動変位されるように接続
されたカラー部材(56)を設ける一方、前記歯車(4
7,48)のうち回転数が大きい歯車(48)を出力軸
(30)に対し結合した状態での該カラー部材(56)
の位置において、前記スプライン(32a,32b)の
うち歯数の多いスプライン(32b)の出力軸(30)
に対する所定位置までの挿入を不能とするアクチュエー
タ機構(65,66)を、設けたことを特徴とする。
【0011】この構成によれば回転数が大きい歯車(2
8)を出力軸(30)に結合している状態、つまり出力
軸を高速回転させる状態で、歯数の多いスプライン(3
2b)を出力軸に挿入し歯数の少ないスプライン(32
a)を機体外に延出させてPTO軸(32)を低速で駆
動させることが不可能となり、シフタカラー(50)及
びカラー部材(56)を一旦、回転数が小さい歯車(2
7)を出力軸に結合する低速位置まで戻した上でなけれ
ば、歯車の少ないスプライン(32a)を機体外に延出
させる状態が得られず、安全性が確保される。本構成の
効果とするところは、前述したものと変わりない。
【0012】前記アクチュエータ機構は、前記出力軸
(30)の内端部内に摺動可能に設けられ軸線方向にお
いて傾斜するカム面(65a)を有する感知体(6
5)、及び出力軸(30)に形成した穴(30b)に嵌
合して放射方向に沿わせ設けられ上記カム面(65a)
に対し当接するピン(66)であって、出力軸から突出
して前記カラー部材(56)の内周面に形成された凹面
部(56a)に対し係合可能なピン(66)を、備えて
いるものに構成するのが、確実な作用を得る上で好まし
い。
【0013】カラー部材(56)をシフタカラー(5
0)に対し、該カラーと一体に摺動変位されるように接
続する手段としては、前記シフタカラー(50)を摺動
変位させるシフトフォーク(54)を、摺動可能に支持
したフォークシャフト(53)に固定し、前記カラー部
材(56)に対し係合させたフォーク部材(57)を該
フォークシャフトに、相対摺動不能ではあるが相対回転
可能に支持させて、上記フォークシャフトを用いるのが
好ましい。このときはフォークシャフトまでが、アクチ
ュエータ機構を設けずして出力軸の回転数変更を専らレ
バー操作によることとしたものと兼用されることにな
る。フォークシャフトに相対回転可能に支持させたフォ
ーク部材(57)は組立てに際し、該フォーク部材とカ
ラー部材との位相が正確に一致していない場合にも、フ
ォーク部材を若干回転変位させることで所要のようにカ
ラー部材に対し係合させることができる。
【0014】またこの発明は、機体一端部内において機
体軸線方向に沿わせて設けた中空の出力軸(30)上
に、回転数を互いに異にする2個の歯車(47,48)
を遊嵌設置する一方、機体内から外方に延出させるPT
O軸(32)を、一端部と他端部とに互いに歯数を異に
するスプライン(32a,32b)を形成してあるもの
に構成し、該PTO軸を選択的に前後逆として上記出力
軸に挿入し該出力軸と相対回転不能に接続するように構
成された作業車の動力取出し装置において、前記2個の
歯車(47,48)の1個宛を前記出力軸(30)に対
し選択的に結合するためのカラー部材(150)を、該
出力軸の内端部上に相対回転不能かつ摺動可能に設置す
る一方、前記スプライン(32a,32b)のうち歯数
の多いスプライン(32b)を出力軸(30)に挿入し
た状態では前記歯車(47,48)のうち回転数が小さ
い歯車(47)を、また歯数の少ないスプライン(32
a)を出力軸(30)に挿入した状態では回転数が大き
い歯車(48)を、それぞれ該出力軸に対し結合する位
置へと上記カラー部材(150)を摺動変位させるため
のアクチュエータ機構(159)であって、出力軸(3
0)内に設置され該出力軸に対する前記PTO軸(3
2)の挿入状態に応じ軸線方向での位置を変更するピン
(154)を備えたアクチュエータ機構(159)を、
設けたことを特徴とする。
【0015】このように構成された動力取出し装置では
PTO軸(32)における歯数の多いスプライン(32
b)を出力軸(30)に挿入した状態、つまり歯数の少
ないスプライン(32a)を機体外に延出させた状態で
は出力軸、したがってPTO軸が低速で駆動され、逆に
PTO軸(32)における歯数の少ないスプライン(3
2a)を出力軸(30)に挿入した状態、つまり歯数の
多いスプライン(32b)を機体外に延出させた状態で
は出力軸、したがってPTO軸が高速で駆動されること
となって、出力軸に対するPTO軸の挿入状態に応じた
PTO軸回転数が自動的に得られる。
【0016】この発明は2個の歯車(47,48)の1
個宛を前記出力軸(30)に対し選択的に結合するため
のカラー部材(150)を特に、出力軸の内端部上に設
けて、該カラー部材を、PTO軸(32)の挿入状態に
応じ軸線方向での位置を変更するピン(154)を備え
たアクチュエータ機構(159)によって摺動変位させ
ることとしているから、アクチュエータ機構は出力軸の
内端部に対応する位置に設けられることとなり、該アク
チュエータ機構が出力軸の回転数変更機構を実質的に拡
大しない。またアクチュエータ機構を設けずして出力軸
の回転数変更を専らカラー部材のレバー操作によること
としたものと、該カラー部材(150)をそのまま用い
るようにして、仕様変更を容易に行えることとなる。
【0017】アクチュエータ機構(159)は次のよう
なもの、すなわち前記出力軸(30)に溝穴(152)
を軸線方向の一定範囲にわたって形成して、前記ピン
(154)に対し係合する放射方向のピン(153)
を、該溝穴内を通過させて設ける一方、前記ピン(15
4)を前記PTO軸(32)方向に付勢するスプリング
(157)とPTO軸(32)の端面とで該ピン(15
4)位置を変更して、上記溝穴(152)の一端面及び
他端面位置に放射方向の上記ピン(153)を位置させ
るように構成してあるものとするのが、確実な作用を得
る上で好ましい。
【0018】2個の歯車(47,48)の1個宛をカラ
ー部材(150)によって選択的に出力軸(30)に対
し結合するための構造としては、前記歯車(47,4
8)のうち機体外端側に配置した歯車(47)のボス部
を前記カラー部材(150)方向に延長して、該延長部
の外周面に、カラー部材内周面に形成した歯部(150
a)を噛合わせ得る歯部(47a)を形成する一方、他
方の歯車(48)を上記ボス部に、ベアリング(15
1)を介して遊嵌し、該他方の歯車(48)を上記ベア
リング(151)からカラー部材(150)方向にはみ
出させて該はみ出し部の内周面に、カラー部材外周面に
形成した歯部(150b)を噛合わせ得る歯部(48
a)を形成するのが、好ましい。すなわちこのときは2
個の歯車を結合するための2個の歯部(150a,15
0b)がカラー部材の内周面と外周面とに形成されるか
ら、内周面或いは外周面に2個の歯部を形成するものと
対比してカラー部材の摺動範囲を小さくでき、該カラー
部材の軸線方向長さを極力小さくしても差し支えないこ
とになる。
【0019】この発明の他の特徴と長所とするところ
は、図面を参照して行う以下の説明から明瞭に理解でき
る。
【0020】
【実施例】図1−11が第1の実施例を示しており、図
1は同実施例を装備したトラクタの伝動機構を示してい
る。図1に示すようにトラクタの機体は前部ハウジング
1、ミッションケース2及び後部ハウジング3を、前後
に連設してなる。前部ハウジング1内の最前部にはエン
ジン・フライホィール4を設けてあり、このエンジン・
フライホィール4に、主クラッチ5を介し接続された走
行系の中空原動軸6と緩衝接手7を介し接続されたPT
O系の原動軸8とが、前部ハウジング1内に設けられて
いる。
【0021】走行系の中空原動軸6はその下方に配置し
た駆動軸9に、歯車10,11の噛合わせにより接続さ
れている。駆動軸9と原動軸6の延長線上に配置した中
空従動軸12との間には、高低速切替え装置13が設け
られている。ミッションケース2の前半部内には、従動
軸12と同心配置して該軸12に連結した中空駆動軸1
4と駆動軸9の延長線上に配置した従動軸15との間で
主変速装置16が、設けられている。ミッションケース
2の後半部内には従動軸15とその延長線上に配置した
プロペラ軸18との間で、駆動軸14の延長線上に配置
した中空カウンタ軸17を含む副変速装置19が設けら
れている。プロペラ軸18の後端部は後部ハウジング3
内へ延出させてあり、左右後輪用の差動装置(以上、図
示せず)の大径入力歯車20に対し噛合わされたベベル
ピニオン21を装備している。左右の後輪を駆動して車
両の走行を行わせるほか、必要に応じ左右の前輪も駆動
することとされており、そのためにはミッションケース
2の下面に前輪駆動力取出しケース22を装着してあ
る。この前輪駆動力取出しケース22内には前輪駆動力
取出し軸23、該取出し軸23上に遊嵌設置されプロペ
ラ軸18によって回転駆動される歯車24、及びこの歯
車24を前輪駆動力取出し軸23に対し選択的に結合す
る前輪駆動クラッチ25が、設けられている。
【0022】PTO系の原動軸8はそれに同心配置の伝
動軸26に連結されており、伝動軸26は中空の走行系
原動軸6、従動軸12、駆動軸14及びカウンタ軸17
内を後方へ延びて、後部ハウジング3内へ延出させてあ
る。後部ハウジング3の後半部内には、該伝動軸26に
連結した他の伝動軸27とそれに同心配置のクラッチ軸
28との間にPTOクラッチ29を設置すると共に、ク
ラッチ軸28とその下方に配置した中空出力軸30との
間にPTO変速装置31を設置してある。後部ハウジン
グ3内から後方へ延出させてあるPTO軸32は、中空
出力軸30に挿入し該出力軸30に解除可能に結合して
設けられている。
【0023】後部ハウジング3の上面上には、機体後部
に連結されPTO軸32によって駆動されるロータリ耕
耘機等の作業機を昇降させるための、左右のリフトアー
ム33aを備えた油圧リフト装置33を設けてある。
【0024】後部ハウジング3内の中途には該ハウジン
グ3と一体の支壁部34が設けられ、また後部ハウジン
グ3の後端には開口を設けて該開口をカバー部材35に
よって閉鎖してある。図2に明瞭に示すように伝動軸2
7の後端部は支壁部34に支持され、またクラッチ軸2
8は伝動軸27端の軸支承穴とカバー部材35とに両端
部を支持されている。中空の出力軸30は、支壁部34
とカバー部材35とに両端部を支持させてある。PTO
軸32は両端部に作業機側のユニバーサルジョイント
(図示せず)への、互いに歯数を異にする連結用スプラ
イン32a,32bを形成してあるものに構成されてお
り、中空の出力軸30に対し前後を入れ替えて挿入し、
中央のスプライン部32cを出力軸30内面のスプライ
ン部30aに噛合わせて、出力軸30に対し一体回転す
るように結合するものとされている。
【0025】同様に図2に示すようにPTOクラッチ2
9は、伝動軸27の後端部上に固定設置した回転支持金
物36とクラッチ軸28の前端部上に固定設置したクラ
ッチハウジング37とに複数枚宛の摩擦エレメントを、
摺動自在ではあるが相対回転不能に支持させてあるもの
に構成されている。クラッチハウジング37内にはピス
トン38を、戻しスプリング39により後退方向に移動
付勢して設けてあり、PTOクラッチ29は油圧の作用
によって該ピストン38を前進させることで摩擦エレメ
ント間を圧接させてクラッチ係合を得る、摩擦多板式の
油圧クラッチに構成されている。クラッチ軸28内には
ピストン38の背後に開口させた作動油通路40を、そ
の基端をクラッチ軸28背後の油室41に開口させて形
成してある。またクラッチ軸28にはPTOクラッチ2
9の摩擦エレメント部に対し潤滑油を供給するための潤
滑油通路42を、該通路42のクラッチハウジング37
内への開口端が図示のクラッチ切り状態ではピストン3
8によって閉鎖され同ピストン38が前進したクラッチ
入れ状態ではピストン38に形成した油穴38aによっ
て開放されるようにして、形成してある。潤滑油通路4
2の基端は、クラッチ軸28とカバー部材35間に形成
された環状油室43に開口させてあり、該油室43に、
カバー部材35に設けた潤滑油ポート44を連ねてあ
る。
【0026】図2に示すようにPTO変速装置31は、
クラッチ軸28上に一体回転するように設けられた2個
の歯車45,46と出力軸30上に遊転自在に設けられ
た2個の歯車47,48とを、それぞれ噛合わせてある
ものに構成されている。出力軸30上には歯車47,4
8間でスプライン筒49が嵌着され、該スプライン筒4
9上にシフタカラー50が、相対回転不能に設けられて
いる。シフタカラー50は、歯車47,48のボス部に
形成された歯部47a,48aに対しそれぞれ噛合わせ
得るスプライン歯を内周面に有する。以上によりシフタ
カラー50を選択的に摺動変位させ、歯部47aでもっ
て歯車47を出力軸30に対し結合することにより1速
(540rpm)の変速比を、また歯部48aでもって
歯車48を出力軸30に対し結合することにより2速
(1000rpm)の変速比を、出力軸30に選択的に
得ることができる。カバー部材35内で出力軸30上に
は歯輪51を固定設置してあり、この歯輪51に対設し
た回転ピックアップ52をカバー部材35に支持させて
ある。回転ピックアップ52は出力軸30の回転数、し
たがってPTO軸32の回転数を検出する。
【0027】図3,4に示すように支壁部34とカバー
部材35とに両端で摺動自在に支持させたフォークシャ
フト53を設けてあり、シフタカラー50に対し係合さ
せたシフトフォーク54を該フォークシャフト53に、
ピン55でもって取付けてある。図2に示すように出力
軸30上には歯車48よりも軸線方向の内方側でカラー
部材56を摺動可能に設置したあり、このカラー部材5
6に対し係合させたフォーク部材57を、図3,4に示
すようにフォークシャフト53に支持させてある。この
フォーク部材57は、シフトフォーク54と該フォーク
部材57間にスペーサスリーブ58を介装すると共にフ
ォークシャフト53に装着した止輪59をフォーク部材
57端に設けることによって、フォークシャフト53及
びシフトフォーク54と一体的に摺動変位するように図
られている。フォーク部材57はフォークシャフト53
の軸線まわりで回動可能であり、これによって組立てに
際しフォーク部材57がカラー部材56と位相を一致し
ていなくても、該フォーク部材57を若干回動変位させ
て該フォーク部材57をカラー部材56に対し係合させ
得るように、図られている。変速レバー(図示せず)に
よって回転操作される操作軸60を、後部ハウジング3
の一側壁を貫通させて設けてあり、この操作軸60の内
端に取付けた操作アーム61を、シフトフォーク54に
対し係合させてある。操作軸60及び操作アーム61は
図4に示す1速位置I及び2速位置IIでそれぞれ、シ
フタカラー50を1速位置及び2速位置に変位させる。
【0028】図2,5がPTO軸32における歯数が少
ない(6歯数)のスプライン32aを機体外に延出させ
た状態で該PTO軸32を出力軸30内に挿入した状態
を示し、図6がPTO軸32における歯数が多い(21
歯数)のスプライン32bを機体外に延出させた状態で
該PTO軸32を出力軸30内に挿入した状態を示して
いる。何れの状態でもPTO軸32の抜け出しは、スプ
ライン部32cの外端に当接する止輪62を出力軸30
の内周面に装着することによって阻止することとされて
いる。そして図2,5の状態ではPTO変速装置31が
1速(540rpm)位置をとり、図6の状態ではPT
O変速装置32が2速(1000rpm)位置をとるよ
うに図られており、そのためには次のようなアクチュエ
ータ機構を設けてある。
【0029】すなわち図2及び図5,6に示すように出
力軸30の内端部にはスリーブ63を、ピン64により
出力軸30に固定して嵌合してある。このスリーブ63
には軸線方向で傾斜する中央のカム面65a、PTO軸
32側の小径部65b及びその反対側の大径部65cを
有する感知体65を、小径部65bと大径部65cとで
スリーブ63に摺動可能に嵌め合わせて設けてある。そ
して放射方向に沿わせてある複数本(例えば2本)のピ
ン66を、スリーブ63の穴63aと出力軸30の穴3
0bとを貫通させ感知体65のカム面65aと前記カラ
ー部材56の内周面とに当接させて、摺動可能に設けて
ある。カラー部材56の基端部内周面には、ピン66が
出力軸30外への突出状態で係合して該カラー部材56
の摺動変位を規制する凹面部56aを形成してある。P
TO軸32における歯数の少ないスプライン32a側の
端面には、該スプライン32a側を出力軸30に挿入し
た図6に図示の状態で感知体65の小径部65bが嵌合
する穴67を、形成してある。
【0030】PTO軸32の長さは、図2,5に示すよ
うに歯数が多いスプライン32bを出力軸30内に挿入
した場合には感知体65の小径部65b端を該PTO軸
32の内端面により押すことによって該感知体65を、
カム面65aの大径部がピン66を押す位置へと変位さ
せ、ピン66を出力軸30外に突出させるように、また
図6に示すように歯数が少ないスプライン32aを出力
軸30内に挿入した場合には感知体65の小径部65b
がPTO軸32端面の穴67に入り込んで該感知体65
を、カム面65aの小径部がピン66へと当接して、ピ
ン66を出力軸30内に没入させるように、設定されて
いる。図2,5に示す状態ではピン66がカラー部材5
6の凹面部56aに係合して該カラー部材56の図示位
置からの摺動変位が阻止され、これによって互いに一体
変位することとしてある図3,4のフォーク部材57及
びシフトフォーク54の摺動変位が阻止されるから、シ
フタカラー50は図2,5に示す1速位置をとる。図6
に示す状態ではピン66が出力軸30内に没入している
ことからカラー部材56を該出力軸30上で自由に摺動
変位させ得、したがってシフトフォーク54及びフォー
ク部材57をシフト操作して、図6に示すようにシフタ
カラー50を2速位置におく状態から図2,5に示すよ
うに該シフタカラー50を1速位置におく状態へと移す
ことができる。
【0031】より具体的に説明すると、PTO軸32を
図6に示す状態から図5に示す状態へと前後を入れ替え
て出力軸30内に挿入するには先ず、図外の変速レバー
による操作でシフタカラー50及びカラー部材56を図
5の位置へと摺動変位させ図7に示す状態を得た上で、
PTO軸32の入れ替えを行う。このときはPTO軸3
2の端面に押されて感知体65が図5に示す位置をと
り、ピン66が出力軸30外へ突出してカラー部材56
の凹面部56aに係合し、これによってカラー部材56
及びシフタカラー50が前述のように1速位置をとる。
逆にPTO軸32を図5に示す状態から図6に示す状態
へと前後を入れ替えて挿入するときは図8に示すよう
に、感知体65の小径部65bがPTO軸32の穴67
に対面した状態で該PTO軸32が出力軸30内に挿入
される。この状態では感知体65の小径部65bがPT
O軸32の穴67内に入り込み得るから、変速レバーに
よってシフタカラー50及びカラー部材56を、ピン6
6を押し感知体65を図6の右方向に変位させつつ図6
の2速位置へと変位させることができる。
【0032】また図9に示すように回転数が大きい歯車
48を出力軸30に対し結合した状態でのシフタカラー
50の位置、したがってカラー部材56の位置では、歯
数の多いスプライン32bを出力軸30に対し挿入しよ
うとすると、PTO軸32の端面が感知体65の小径部
65bに当接する位置で歯数の多いスプライン32bの
挿入が阻止され、出力軸30内周面の止輪溝30cがP
TO軸32のスプライン部32cに対面位置して、PT
O軸32の抜け出しを阻止するための止輪62を止輪溝
30cに装着することができない。すなわち回転数が大
きい歯車48を出力軸30に対し結合した状態でのカラ
ー部材56の位置において、歯数の多いスプライン32
bの所定位置までの出力軸30に対する挿入を不能とし
ているのであり、シフタカラー50及びカラー部材56
を一旦、回転数が小さい歯車47を出力軸30に対し結
合する位置へと移さなければ歯数の多いスプライン32
bを出力軸30に挿入できないこととして、安全を図っ
ているのである。
【0033】なお図12,13に示すように感知体65
と前記ピン64間に、感知体65を図12,13の右方
向に移動付勢する圧縮スプリング68を設けることもで
き、この場合にはPTO軸32を図12の状態から図1
3の状態へと前後を入れ替えて挿入するとき、感知体6
5は直ちに図13の位置をとり、その後で変速レバーに
よってカラー部材56及びシフタカラー50を2速位置
へと移せる。図12,13に図示の変形例では前記スリ
ーブ63が省略され、また圧縮スプリング68はバネ受
け64aを介してピン64に受けさせてある。
【0034】他の部分の構成を説明しておくと、図3に
示すようにPTOクラッチ29のクラッチハウジング3
7には、PTOクラッチ29の切り状態で該クラッチ2
9従動側の慣性回転を速やかに停止させると共に摩擦エ
レメントの連れ回りを防止するためのブレーキ70を、
付設してある。このブレーキ70は、支壁部34とカバ
ー部材35とに両端を支持させたブレーキ支軸71に回
動自在に支持させてあるブレーキシュー72を備え、こ
のブレーキシュー72は、該シュー72と支壁部34と
に両端を係合させてブレーキ支軸71上に設けてあるス
プリング73によって、クラッチハウジング37の外周
面から離隔する向きに付勢されている。後部ハウジング
3の一側壁にはブレーキシュー72の自由端側に当接す
るピストン74を有する油圧シリンダ75を装着してあ
り、該油圧シリンダ75を油圧の作用で前進動作させブ
レーキシュー72をクラッチハウジング37外周面に圧
接させて、ブレーキ70の作動を得ることとされてい
る。
【0035】図4に示すようにフォークシャフト53に
は、PTOクラッチ29の入り状態で該フォークシャフ
ト53の摺動変位を不能とするシフトロック機構76を
付設してある。このシフトロック機構76は、フォーク
シャフト53に2個の溝穴77I,77IIを形成し、
該溝穴の1個に対し選択的に臨むボール78を、ロッド
79上のスプリング80により付勢させてカバー部材3
5内に設けてあるものに構成されている。スプリング8
0の基端はカバー部材35の穴内に設けたピストン81
に受けさせてあり、該穴の開口端を蓋82にて閉鎖して
穴内に油室83を形成してある。油室83にはPTOク
ラッチ29の入り状態で油圧が作用せしめられることと
されており、この油圧によってピストン81が、該ピス
トン81とボール78間でロッド79が移動不能となる
位置まで前進せしめられ、これによってボール78が何
れかの溝穴77I又は77IIに対し、フォークシャフ
ト53の摺動変位を不能とするように嵌合せしめられ
る。これによってフォークシャフト53が1速位置又は
2速位置に拘束されて、PTO変速装置31がシフト不
能にロックされる。油室83に油圧が作用していないP
TOクラッチ29の切り状態ではボール78及びスプリ
ング80によってフォークシャフト53は解除可能に位
置拘束されるもので、該ボール78及びスプリング80
によってデテント機構が提供されている。
【0036】図10に示すようにPTOクラッチ29用
の電磁方向切換弁84をカバー部材35内に、上下方向
に沿わせて設けてあり、また図2,3に示すように電磁
方向切換弁84の中立位置から作用位置への変位時点か
らPTOクラッチ29への作用油圧を漸増させるモジュ
レート型リリーフ弁85も、カバー部材35の後方向き
張り出し部に横方向に沿わせて設けてある。電磁方向切
換弁84はポンプポート86P、クラッチポート86
C,ブレーキポート86B、及び後部ハウジング3内に
連通させてあるタンクポート86Tを有し、図10に示
す中立位置ではポンプポート86Pとブレーキポート8
6B間を連通させると共にクラッチポート86Cとタン
クポート86T間を連通させ、またソレノイド84aの
励磁によって移される上方の作用位置ではポンプポート
86Pとクラッチポート86C間を連通させると共にブ
レーキポート86Bとタンクポート86T間を連通させ
るものに、構成されている。モジュレート型リリーフ弁
85は周知のように、図3に示す弁体85aと制御ピス
トン85b間に油圧設定用スプリング85cを設けてあ
るものに、構成されている。
【0037】電磁方向切換弁84のクラッチポート86
Cは図3,10に示すように、カバー部材35内の横向
きの油通路87によってクラッチ軸28端の前記油室4
1に連通させてあると共に、油通路87端に連なる前後
方向の油通路88によってシフトロック機構76の前記
油室83に連通させてある。また該クラッチポート86
Cは油通路87に連なる前後方向の油通路89によって
モジュレート型リリーフ弁85の弁体85a背後に、さ
らに上記油通路88によってモジュレート型リリーフ弁
85の制御ピストン85b背後に、それぞれ連通させて
ある。ブレーキポート86Bはカバー部材35内の油通
路90と後部ハウジング3の一側壁内の油通路91とを
介し、ブレーキ70作動用の前記油圧シリンダ75へと
連通させてある。カバー部材35にはモジュレート型リ
リーフ弁85のリリーフポート92も、後部ハウジング
3内に連ねて形成してある。
【0038】図1に示す前記高低速切替え装置13は、
駆動軸9と従動軸12との間に高速用歯車列93と低速
用歯車列94とを設け、それらの歯車列において駆動軸
9に遊嵌設置した2個の歯車を、駆動軸9上に設けた高
速用油圧クラッチ95及び低速用油圧クラッチ96によ
って選択的に駆動軸9へと結合して、高低2段の変速を
行うものに構成されている。なお図示を省略するが低速
用油圧クラッチ96は特開2000−352446号公
報に示されているように、スプリングの作用によって入
れられ油圧の作用によって切られるスプリングロード型
のものに構成されており、駆動軸9内の単一の油路を介
して両油圧クラッチ95,96に対し同時に作動油を給
排して、変速が行われる。
【0039】同様に図1に示す前記主変速装置16は駆
動軸14と従動軸15間に4組の変速歯車列を設け、こ
のうちの1組の変速歯車列には中間のアイドラ歯車97
を設けて前進3段、後進1段の変速を得るものに構成さ
れている。4組の変速歯車列において駆動軸14に遊嵌
設置した4個の歯車を選択的に駆動軸14へと結合する
ために、該駆動軸14上には2個の複式同期クラッチ9
8,99を設けてある。
【0040】図1に示すように副変速装置19における
前記カウンタ軸17は、主変速装置16の従動軸15へ
と減速歯車列100によって接続されており、該カウン
タ軸17上の1変速歯車によって減速歯車機構101を
介し駆動される変速歯車102を、カウンタ軸17外に
設けてある。プロペラ軸18上にはシフト歯車103と
複式クラッチ104とを設けてあり、副変速装置19
は、これらのシフト歯車103及び複式クラッチ104
を選択的に摺動させて4段の変速を得るものに構成され
ている。
【0041】主変速装置16における複式同期クラッチ
98,99の構成を説明しておくと、図11はそのうち
の1個の複式同期クラッチ98を示している。図11に
おいて106,107は駆動軸14上に遊嵌設置した変
速歯車であり、複式同期クラッチ98はこれらの歯車1
06,107間で駆動軸14上に設置されている。この
複式同期クラッチ98は通例のように、駆動軸14にス
プライン嵌合して固定されたハブ108、このハブ10
8の外周歯に摺動自在にスプライン嵌合されシフタ10
9によって軸線方向に摺動変位されるスリーブ110、
歯車106,107にそれぞれスプライン結合されたシ
ンクロコーン111であってギヤ歯111aを形成して
あると共に円錐状摩擦面111bを有するシンクロコー
ン111、ギヤ歯112aを有すると共にシンクロコー
ン111の円錐状摩擦面111bに対向位置させた円錐
状摩擦面112bを有するシンクロナイザーリング11
2、及びハブ108の外周切欠き内に軸線方向に移動可
能に配置されたストラット113であってハブ108に
支持させたスプリング114に付勢されてスリーブ11
0内周面の凹部110aに嵌合する突起113aを有す
るストラット113を、備えている。
【0042】そして特にシンクロコーン111の円錐状
摩擦面111bとシンクロナイザーリング112の円錐
状摩擦面112bとの間には、1対の中間コーン11
5,116を配置してある。このうち外周側の中間コー
ン115は、それに設けた突起115aをシンクロコー
ン111の係合穴111cに突入させて該シンクロコー
ン111と一体回転するように図られており、また内周
側の中間コーン116は、それに設けた突起116aを
ハブ108の係合穴108aに突入させて該ハブ108
と一体回転するように図られている。スリーブ110
を、図11上で左又は右方向にシフト操作して歯車10
6又は107を駆動軸14に対し結合する場合の同期作
用は、周知の同期クラッチ同様であるが、1対の中間コ
ーン115,116を両円錐状摩擦面111b,112
b間に介装しているため図示の同期クラッチ98は、そ
のような中間コーンを設けない通例の同期クラッチと対
比して同期容量が格段に増大されている。シンクロコー
ン111における係合穴111cの内面上には同期作用
中に圧縮される、ゴム等の弾性体からなる復元部材11
7であって同期完了後にその復元力により中間コーン1
15を摩擦係合解除方向に付勢する復元部材117を、
貼着してある。
【0043】図14−17は、第2の実施例を示してい
る。本実施例に係る動力取出し装置は図14に示すよう
に前述の実施例とほぼ同様に構成されているが、図14
−16に示すように前記シフタカラー50に対応するカ
ラー部材150が出力軸30の内端部上にスプライン嵌
めして設けられていて、前記カラー部材56に対応する
カラー部材は設けられていない。出力軸30上に遊嵌設
置された、PTO変速装置31の2個の歯車47,48
のうち、歯車47のボス部は出力軸30上でカラー部材
150方向に大きく延出させてあり、カラー部材150
の内周面に形成した歯部150aに対し噛合わせ得る歯
部47aを、延出部端の外周面に有する。また歯車48
は1対のボールベアリング151を介して歯車47のボ
ス部に遊嵌されており、該ベアリング151からはみ出
すボス部内周面に、カラー部材150の外周面に形成し
た歯部150bに対し噛合わせ得る歯部48aを有す
る。すなわち2個の歯車47,48を出力軸30へと選
択的に結合するための歯部150a,150bをカラー
部材150の内周面と外周面とに分けて形成して、カラ
ー部材150の摺動範囲を小さくするように図っている
のである。
【0044】図14−17に示すように出力軸30の内
端部には一直径線に沿う溝穴152を、出力軸30軸線
方向の一定幅にわたって形成してあり、両端でカラー部
材150の穴に嵌合して該カラー部材150に固定した
弾性ピン153を、該溝穴152に挿通してある。溝穴
152の軸線方向一側で出力軸30にはピン154を摺
動自在に支持させてあり、また弾性ピン153の軸線方
向内側にバネ受け155を設けて、該バネ受け155と
出力軸30内端に固定したバネ受け156との間に圧縮
スプリング157を設けてある。したがって弾性ピン1
53は圧縮スプリング157によって図14−16上で
右方向に付勢され、この弾性ピン153を介してピン1
54も同様に右方向に付勢されて、バネ受け155とピ
ン154とが常に弾性ピン153に対し当接する。PT
O軸32における歯数の少ないスプライン32a側の端
面には、前記のもの同様の穴67を形成してある。
【0045】溝穴152の軸線方向幅は図15に示す、
PTO軸32における歯数が多いスプライン32bを出
力軸30に挿入した状態では弾性ピン153が溝穴15
2の図上左側の端面に当接し、逆に図16に示す、PT
O軸32における歯数が少ないスプライン32aを出力
軸30に挿入した状態では弾性ピン153が溝穴152
の図上右側の端面に当接するように、設定されている。
図15の状態でピン154は、PTO軸32の穴67に
入り込む。そして図15の状態ではカラー部材150の
歯部150aが歯車47の歯部47aに対し噛合わされ
て歯車47が出力軸30へと結合され、PTO変速装置
31の1速変速状態が得られ、図16の状態ではカラー
部材150の歯部150bが歯車48の歯部48aに対
し噛合わされて歯車48が出力軸30へと結合され、P
TO変速装置31の2速変速状態が得られることとされ
ている。すなわちこのように機能するアクチュエータ機
構159によって、カラー部材150の所定の摺動変位
を得ることとされているのである。
【0046】したがって図14−17に示す第2の実施
例では出力軸30に対しPTO軸32を、単に前後入れ
替えて挿入することのみで、PTO軸32における歯数
が少ないスプライン32aの機体外への突出状態では対
応してPTO軸32が低速(540rpm)で回転する
状態が得られ、PTO軸32における歯数が多いスプラ
イン32bの機体外への突出状態では対応してPTO軸
32が高速(1000rpm)で回転する状態が得られ
る。なお図示のカラー部材150はフォーク係合溝15
0cを形成してあるものに構成されており、弾性ピン1
53等を設けない装置であってレバー操作により同カラ
ー部材150をシフト操作することとした装置において
も、該カラー部材150をそのまま使用できることとし
てある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例を装備したトラクタの
伝動機構を示す機構図である。
【図2】同トラクタの後部ハウジング後半部の縦断側面
図である。
【図3】同後部ハウジング後半部の縦断平面図である。
【図4】図2とは異なった縦断面に沿う、後部ハウジン
グ後半部の一部の縦断側面図である。
【図5】図2の一部分を拡大した縦断側面図である。
【図6】図5と類似の縦断側面図で、異なった状態を示
している。
【図7】図6の状態から図5の状態へと移す過程の中途
の状態を示す縦断側面図である。
【図8】図5の状態から図6の状態へと移す過程の中途
の状態を示す縦断側面図である。
【図9】不測のPTO軸挿入状態を示す縦断側面図であ
る。
【図10】後部ハウジング後半部の一部の横断背面図で
ある。
【図11】図1のトラクタに設けられた主変速装置の一
部を示す縦断側面図である。
【図12】第1の実施例の変形例を示す縦断側面図で、
図5に対応した状態を示している。
【図13】同変形例の縦断側面図で、図12とは異なっ
た状態を示している。
【図14】図2に類似の縦断側面図で、この発明の第2
の実施例を示している。
【図15】図14の一部分を拡大した縦断側面図であ
る。
【図16】図15と類似の縦断側面図で、異なった状態
を示している。
【図17】図14のXVII−XVII線に沿う断面図
である。
【符号の説明】
3 後部ハウジング 28 クラッチ軸 30 出力軸 30b 穴 31 PTO変速装置 32 PTO軸 32a,32b スプライン 32c スプライン部 34 支壁部 35 カバー部材 47,48 歯車 47a,48a 歯部 50 シフタカラー 53 フォークシャフト 54 シフトフォーク 56 カラー部材 56a 凹面部 57 フォーク部材 62 止輪 65 感知体 65a カム面 66 ピン 67 穴 68 圧縮スプリング 150 カラー部材 150a,150b 歯部 151 ボールベアリング 152 溝穴 153 弾性ピン 154 ピン 155 バネ受け 157 圧縮スプリング 159 アクチュエータ機構

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機体一端部内において機体軸線方向に沿
    わせて設けた中空の出力軸(30)上に、回転数を互い
    に異にする2個の歯車(47,48)を遊嵌設置し、該
    2個の歯車間で出力軸上に、該歯車の1個宛を選択的に
    出力軸に対し結合するためのシフタカラー(50)を設
    置する一方、機体内から外方に延出させるPTO軸(3
    2)を、一端部と他端部とに互いに歯数を異にするスプ
    ライン(32a,32b)を形成してあるものに構成
    し、該PTO軸を選択的に前後逆として上記出力軸に挿
    入し該出力軸と相対回転不能に接続するように構成され
    た作業車の動力取出し装置において、 前記出力軸(30)の内端部上に、前記シフタカラー
    (50)に対し該カラーと一体に摺動変位されるように
    接続されたカラー部材(56)を設ける一方、前記スプ
    ライン(32a,32b)のうち歯数の多いスプライン
    (32b)を出力軸(30)に挿入した状態で前記シフ
    タカラー(50)を、前記歯車(47,48)のうち回
    転数が小さい歯車(47)を出力軸に対し結合する位置
    に拘束するためのアクチュエータ機構(65,66)で
    あって、前記PTO軸(32)の端面により作動されて
    上記カラー部材(56)を摺動変位不能に拘束するアク
    チュエータ機構(65,66)を、設けたことを特徴と
    する動力取出し装置。
  2. 【請求項2】 機体一端部内において機体軸線方向に沿
    わせて設けた中空の出力軸(30)上に、回転数を互い
    に異にする2個の歯車(47,48)を遊嵌設置し、該
    2個の歯車間で出力軸上に、該歯車の1個宛を選択的に
    出力軸に対し結合するためのシフタカラー(50)を設
    置する一方、機体内から外方に延出させるPTO軸(3
    2)を、一端部と他端部とに互いに歯数を異にするスプ
    ライン(32a,32b)を形成してあるものに構成
    し、該PTO軸を選択的に前後逆として上記出力軸に挿
    入し該出力軸と相対回転不能に接続するように構成され
    た作業車の動力取出し装置において、 前記出力軸(30)の内端部上に、前記シフタカラー
    (50)に対し該カラーと一体に摺動変位されるように
    接続されたカラー部材(56)を設ける一方、前記歯車
    (47,48)のうち回転数が大きい歯車(48)を出
    力軸(30)に対し結合した状態での該カラー部材(5
    6)の位置において、前記スプライン(32a,32
    b)のうち歯数の多いスプライン(32b)の出力軸
    (30)に対する所定位置までの挿入を不能とするアク
    チュエータ機構(65,66)を、設けたことを特徴と
    する動力取出し装置。
  3. 【請求項3】 前記アクチュエータ機構が、前記出力軸
    (30)の内端部内に摺動可能に設けられ軸線方向にお
    いて傾斜するカム面(65a)を有する感知体(6
    5)、及び出力軸(30)に形成した穴(30b)に嵌
    合して放射方向に沿わせ設けられ上記カム面(65a)
    に対し当接するピン(66)であって、出力軸から突出
    して前記カラー部材(56)の内周面に形成された凹面
    部(56a)に対し係合可能なピン(66)を、備えて
    いる請求項1又は2の動力取出し装置。
  4. 【請求項4】 前記シフタカラー(50)を摺動変位さ
    せるシフトフォーク(54)を、摺動可能に支持したフ
    ォークシャフト(53)に固定し、前記カラー部材(5
    6)に対し係合させたフォーク部材(57)を該フォー
    クシャフトに、相対摺動不能ではあるが相対回転可能に
    支持させてある請求項1,2又は3の動力取出し装置。
  5. 【請求項5】 機体一端部内において機体軸線方向に沿
    わせて設けた中空の出力軸(30)上に、回転数を互い
    に異にする2個の歯車(47,48)を遊嵌設置する一
    方、機体内から外方に延出させるPTO軸(32)を、
    一端部と他端部とに互いに歯数を異にするスプライン
    (32a,32b)を形成してあるものに構成し、該P
    TO軸を選択的に前後逆として上記出力軸に挿入し該出
    力軸と相対回転不能に接続するように構成された作業車
    の動力取出し装置において、 前記2個の歯車(47,48)の1個宛を前記出力軸
    (30)に対し選択的に結合するためのカラー部材(1
    50)を、該出力軸の内端部上に相対回転不能かつ摺動
    可能に設置する一方、前記スプライン(32a,32
    b)のうち歯数の多いスプライン(32b)を出力軸
    (30)に挿入した状態では前記歯車(47,48)の
    うち回転数が小さい歯車(47)を、また歯数の少ない
    スプライン(32a)を出力軸(30)に挿入した状態
    では回転数が大きい歯車(48)を、それぞれ該出力軸
    に対し結合する位置へと上記カラー部材(150)を摺
    動変位させるためのアクチュエータ機構(159)であ
    って、出力軸(30)内に設置され該出力軸に対する前
    記PTO軸(32)の挿入状態に応じ軸線方向での位置
    を変更するピン(154)を備えたアクチュエータ機構
    (159)を、設けたことを特徴とする動力取出し装
    置。
  6. 【請求項6】 前記出力軸(30)に溝穴(152)を
    軸線方向の一定範囲にわたって形成して、前記ピン(1
    54)に対し係合する放射方向のピン(153)を、該
    溝穴内を通過させて設ける一方、前記ピン(154)を
    前記PTO軸(32)方向に付勢するスプリング(15
    7)とPTO軸(32)の端面とで該ピン(154)位
    置を変更して、上記溝穴(152)の一端面及び他端面
    位置に放射方向の上記ピン(153)を位置させるよう
    に構成してある請求項5の動力取出し装置。
  7. 【請求項7】 前記歯車(47,48)のうち機体外端
    側に配置した歯車(47)のボス部を前記カラー部材
    (150)方向に延長して、該延長部の外周面に、カラ
    ー部材内周面に形成した歯部(150a)を噛合わせ得
    る歯部(47a)を形成する一方、他方の歯車(48)
    を上記ボス部に、ベアリング(151)を介して遊嵌
    し、該他方の歯車(48)を上記ベアリング(151)
    からカラー部材(150)方向にはみ出させて該はみ出
    し部の内周面に、カラー部材外周面に形成した歯部(1
    50b)を噛合わせ得る歯部(48a)を形成してある
    請求項5又は6の動力取出し装置。
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