JP2003136549A - 真空注型成形品およびその製造方法 - Google Patents

真空注型成形品およびその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 注型成形品の内部あるいは一部にスポンジ性
状の素材がインサートされ、あるいはそれを製造可能と
する。 【解決手段】 真空注型により成形されたゴム質系の成
形品本体11と、成形品本体11にインサートされたス
ポンジ性状のインサート素材14とからなる。全面コー
ティングしたインサート素材14を成形型にセットし、
成形型のキャビティに成形材を注入して真空注型する
際、キャビティ内圧とインサート素材14内圧とを均一
化する。キャビティにゴム質系の成形材を注入する。イ
ンサート素材14を真空機内に連通させることにより、
キャビティ内圧とインサート素材14内圧とを均一化す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、真空注型により製
造される真空注型成形品およびその製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】これまで、真空注型により成形品を製造
する方法では、注型成形品の内部あるいは一部にスポン
ジ性状の素材をインサートすることが実質的に困難であ
った。その理由として、スポンジの吸水性のために注型
時にこのスポンジが注型用樹脂を含浸してしまい、注型
後にスポンジの柔軟性又はフワフワ感を得ることができ
ないからである。
【0003】また、注型時にスポンジが注型用樹脂を含
浸するのを防ぐために、スポンジ全体をシール、すなわ
ちコーティングすると、真空注型時に内部の空気が膨張
してしまう。そして結局は、シールが破裂して所望の成
形品を得ることができない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は真空
注型により成形品を製造する方法において、注型成形品
の内部あるいは一部にスポンジ性状の素材がインサート
され、あるいはそれを製造可能とする真空注型成形品お
よびその製造方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の真空注型成形品は、真空注型により製造さ
れる成形品であって、真空注型により成形されたゴム質
系の成形品本体と、この成形品本体にインサートされた
スポンジ性状のインサート素材とからなることを特徴と
する。
【0006】また、本発明の真空注型成形品の製造方法
は、真空機内に設置された成形型において真空注型によ
り成形品を製造する方法であって、全面コーティングさ
れたインサート素材を成形型にセットし、この成形型の
キャビティに成形材を注入して真空注型する際、キャビ
ティ内圧と前記インサート素材内圧とを均一化すること
を特徴とする。
【0007】また、本発明の真空注型成形品の製造方法
において、前記インサート素材はスポンジ性状を有し、
その全面にシリコンゴムがコーティングされ、前記キャ
ビティにゴム質系の成形材が注入されるようにしたこと
を特徴とする。
【0008】また、本発明の真空注型成形品の製造方法
において、真空注型する際、前記インサート素材を前記
真空機内に連通させることにより、前記キャビティ内圧
と前記インサート素材内圧とを均一化するようにしたこ
とを特徴とする。
【0009】本発明によれば、インサート素材の全面が
コーティングされているため、真空注型時にインサート
素材に成形材が含浸されるのを防ぐことができる。ま
た、真空注型する際、インサート素材を真空機内に連通
させることにより、キャビティ内圧とインサート素材内
圧とを均一化し、これによりインサート素材の変形を防
止することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面に基き、本発明による
真空注型成形品およびその製造方法の好適な実施の形態
を説明する。ここで、まず図1は、本発明の実施形態に
おける真空注型成形品の例を示している。真空注型成形
品は、真空注型により成形されたゴム質系の成形品本体
と、この成形品本体にインサートされたスポンジ性状の
インサート素材とからなる。この実施形態では、典型的
には真空注型成形品として、ドアストッパ10を製造す
るものとする。
【0011】このドアストッパ10は、図2のように床
3の適所に置かれ、開口部から開いたドア1の下端縁に
挟まれることで、くさび作用によりドア1を所定開度に
固定保持するものである。その具体的構成において、た
とえばストッパ本体11(成形品本体)はくさび型、す
なわち細長い二等辺三角形(側面視)に形成され、それ
ら二辺のうち一方の辺側が床3に対する接地面11aに
なり、他方の辺側がドア1に対する接触面11bとな
る。
【0012】ドアストッパ10はまた、くさび状のスト
ッパ本体11の接地面11aに波形に形成された滑り防
止手段を有し、接地面11a以外の部位、この例では接
触面11b側に吸着手段としての吸盤12が付設され
る。そして特に不使用時には、図2のように吸盤12に
よってドア1の表面に吸着可能になっている。吸盤12
は、接触面11b側にストッパ本体11と一体成形され
る。そして特に、図3に示すように、ストッパ本体11
の基部に保水機能を有するインサート素材としてのスポ
ンジ体14が内蔵される。スポンジ体14と吸盤12と
は給水孔13を介して連通している。
【0013】図4は、本発明において使用する成形型2
0の例を示している。成形型20は、図示しない真空機
内に設置されるようになっているが、相互に閉合して内
部にキャビティ23を形成する2つの型21,22を備
えている。成形型20の上部には、成形材を注入するた
めの注入口24が設けられる。
【0014】つぎに、本発明による真空注型成形品の製
造方法を説明する。この製造方法において、まず図5に
示されるように、スポンジ体14の全面にシリコンゴム
15がコーティングされ、スポンジ体14はシリコンゴ
ム15によってシールされる。この場合、スポンジ体1
4には給水孔13の対応位置にチューブ16が差し込ま
れ、このチューブ16を介して真空注型時にキャビティ
23の内圧とスポンジ体14の内圧とを均一化するよう
になっている。
【0015】つぎに、全面コーティングされたスポンジ
体14を図6のように、成形型20にセットする。この
ときチューブ16を型21の挿通孔21aに挿入すると
ともに、スポンジ体14の位置合せを行なう。
【0016】つぎに、図7のように成形型20の注入口
24に注入用カップ25をセットするとともに、真空機
内を真空にする。そして、注入用カップ25からキャビ
ティ23内へ成形材を注入する。このとき、スポンジ体
14と真空機内、すなわちキャビティ23の内部は、チ
ューブ16を介して連通しており、これによりキャビテ
ィ23の内圧とスポンジ体14の内圧とが均一化され
る。これにより真空注型時にスポンジ体14の変形、例
えばシリコンゴム15によるシールの破裂などを防止す
ることができる。
【0017】上記のように、真空注型によりストッパ本
体11内にスポンジ体14を持つインサート成形後、図
8に示すようにストッパ本体11からチューブ16のみ
が引き抜かれる。このようにストッパ本体11内にスポ
ンジ体14が残るインサート成形が行なわれる。
【0018】つぎに、図9のようにストッパ本体11の
接地面11a側からスポンジ体14を矢印のように押し
て、一旦収縮状態にし、吸盤12内に水17を供給す
る。そしてスポンジ体14が元の状態に復元する際、水
分を吸収する。これにより前述した真空注型成形品とし
て、ドアストッパ10が完成する。
【0019】本実施形態によるドアストッパ10は、上
述したようにゴム質のストッパ本体11内にスポンジ体
14が内蔵される。スポンジ体14は吸水、保水性を有
し、ストッパ本体11よりも柔軟である。このようなス
ポンジ体14を内蔵することで、ドアストッパ10に部
分的に柔軟性を持たせ、また適宜水分を含有させること
ができる。
【0020】ここで、上記実施形態ではドアストッパ1
0を製造する例を説明したが、本発明は真空注型により
成形されたゴム質系の成形品本体と、この成形品本体に
インサートされたスポンジ性状のインサート素材とから
なるあらゆる真空注型成形品に対して有効に適用可能で
ある。この場合、図10のように全面コーティングされ
たインサート素材101を成形型100にセットし、こ
の成形型100のキャビティ100aに成形材102を
注入して真空注型する際、キャビティ100aの内圧と
インサート素材101の内圧とを均一化することで、所
望の成形品を得ることができる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、こ
の種の真空注型成形品の製造方法において、注型成形品
の内部あるいは一部にスポンジ性状の素材がインサート
された成形品を得ることができる。ゴム質系の成形品内
部にスポンジ性状の素材がインサートされていることに
より、成形品は部分的に柔らかくなり、あるいは水分を
含ませることができ、優れた特性を持つ製品を提供する
ことができる等の利点を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における真空注型成形品とし
てのドアストッパを示す斜視図である。
【図2】本発明の実施形態におけるドアストッパの使用
時および格納時の様子を示す斜視図である。
【図3】図1のA−A線に沿う断面図およびB−B線に
沿う断面図である。
【図4】本発明の実施形態におけるドアストッパの製造
用成形型を示す斜視図である。
【図5】本発明の実施形態におけるドアストッパの製造
工程を示す図である。
【図6】本発明の実施形態におけるドアストッパの製造
工程を示す図である。
【図7】本発明の実施形態におけるドアストッパの製造
工程を示す図である。
【図8】本発明の実施形態におけるドアストッパの製造
工程を示す図である。
【図9】本発明の実施形態におけるドアストッパの製造
工程を示す図である。
【図10】本発明におけるその他の成形品に対する適用
例を示す断面図である。
【符号の説明】
10 ドアストッパ 11 ストッパ本体 11a 接地面 11b 接触面 12 吸盤 13 給水孔 14 スポンジ体 15 シリコンゴム 16 チューブ 20,100 成形型 21 型 21a 挿通孔 23,100a キャビティ 24 注入口 25 注入用カップ 101 インサート素材 102 成形材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空注型により製造される成形品であっ
    て、 真空注型により成形されたゴム質系の成形品本体と、こ
    の成形品本体にインサートされたスポンジ性状のインサ
    ート素材とからなることを特徴とする真空注型成形品。
  2. 【請求項2】 真空機内に設置された成形型において真
    空注型により成形品を製造する方法であって、 全面コーティングされたインサート素材を成形型にセッ
    トし、該成形型のキャビティに成形材を注入して真空注
    型する際、キャビティ内圧と前記インサート素材内圧と
    を均一化することを特徴とする真空注型成形品の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 前記インサート素材はスポンジ性状を有
    し、その全面にシリコンゴムがコーティングされ、前記
    キャビティにゴム質系の成形材が注入されることを特徴
    とする、請求項2に記載の真空注型成形品の製造方法。
  4. 【請求項4】 真空注型する際、前記インサート素材を
    前記真空機内に連通させることにより、前記キャビティ
    内圧と前記インサート素材内圧とを均一化することを特
    徴とする、請求項2または3に記載の真空注型成形品の
    製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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