JP3820544B2 - 真空注型成形品の製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、真空注型により製造される真空注型成形品およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
これまで、真空注型により成形品を製造する方法では、注型成形品の内部あるいは一部にスポンジ性状の素材をインサートすることが実質的に困難であった。その理由として、スポンジの吸水性のために注型時にこのスポンジが注型用樹脂を含浸してしまい、注型後にスポンジの柔軟性又はフワフワ感を得ることができないからである。
【0003】
また、注型時にスポンジが注型用樹脂を含浸するのを防ぐために、スポンジ全体をシール、すなわちコーティングすると、真空注型時に内部の空気が膨張してしまう。そして結局は、シールが破裂して所望の成形品を得ることができない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は真空注型により成形品を製造する方法において、注型成形品の内部あるいは一部にスポンジ性状の素材がインサートされ、あるいはそれを製造可能とする真空注型成形品の製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の真空注型成形品の製造方法は、真空機内に設置された成形型において真空注型により成形品を製造する方法であって、全面コーティングされたスポンジ性状のインサート素材にチューブを差し込み、インサート素材を成形型にセットする際に、チューブを成形型の挿通孔に挿入して、インサート素材を真空機内に連通させることにより、この成形型のキャビティに成形材を注入して真空注型、キャビティ内圧とインサート素材内圧とを均一化することを特徴とする。
【0007】
また、本発明の真空注型成形品の製造方法において、前記インサート素材の全面にシリコンゴムがコーティングされ、前記キャビティにゴム質系の成形材が注入されるようにしたことを特徴とする。
【0008】
また、本発明の真空注型成形品の製造方法において、成形後に成形品から前記チューブが引き抜かれ、該成形品内に前記インサート素材が残ることを特徴とする。
【0009】
本発明によれば、インサート素材の全面がコーティングされているため、真空注型時にインサート素材に成形材が含浸されるのを防ぐことができる。また、真空注型する際、インサート素材を真空機内に連通させることにより、キャビティ内圧とインサート素材内圧とを均一化し、これによりインサート素材の変形を防止することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基き、本発明による真空注型成形品およびその製造方法の好適な実施の形態を説明する。
ここで、まず図1は、本発明の実施形態における真空注型成形品の例を示している。真空注型成形品は、真空注型により成形されたゴム質系の成形品本体と、この成形品本体にインサートされたスポンジ性状のインサート素材とからなる。この実施形態では、典型的には真空注型成形品として、ドアストッパ10を製造するものとする。
【0011】
このドアストッパ10は、図2のように床3の適所に置かれ、開口部から開いたドア1の下端縁に挟まれることで、くさび作用によりドア1を所定開度に固定保持するものである。その具体的構成において、たとえばストッパ本体11(成形品本体)はくさび型、すなわち細長い二等辺三角形(側面視)に形成され、それら二辺のうち一方の辺側が床3に対する接地面11aになり、他方の辺側がドア1に対する接触面11bとなる。
【0012】
ドアストッパ10はまた、くさび状のストッパ本体11の接地面11aに波形に形成された滑り防止手段を有し、接地面11a以外の部位、この例では接触面11b側に吸着手段としての吸盤12が付設される。そして特に不使用時には、図2のように吸盤12によってドア1の表面に吸着可能になっている。吸盤12は、接触面11b側にストッパ本体11と一体成形される。そして特に、図3に示すように、ストッパ本体11の基部に保水機能を有するインサート素材としてのスポンジ体14が内蔵される。スポンジ体14と吸盤12とは給水孔13を介して連通している。
【0013】
図4は、本発明において使用する成形型20の例を示している。成形型20は、図示しない真空機内に設置されるようになっているが、相互に閉合して内部にキャビティ23を形成する2つの型21,22を備えている。成形型20の上部には、成形材を注入するための注入口24が設けられる。
【0014】
つぎに、本発明による真空注型成形品の製造方法を説明する。
この製造方法において、まず図5に示されるように、スポンジ体14の全面にシリコンゴム15がコーティングされ、スポンジ体14はシリコンゴム15によってシールされる。この場合、スポンジ体14には給水孔13の対応位置にチューブ16が差し込まれ、このチューブ16を介して真空注型時にキャビティ23の内圧とスポンジ体14の内圧とを均一化するようになっている。
【0015】
つぎに、全面コーティングされたスポンジ体14を図6のように、成形型20にセットする。このときチューブ16を型21の挿通孔21aに挿入するとともに、スポンジ体14の位置合せを行なう。
【0016】
つぎに、図7のように成形型20の注入口24に注入用カップ25をセットするとともに、真空機内を真空にする。そして、注入用カップ25からキャビティ23内へ成形材を注入する。このとき、スポンジ体14と真空機内、すなわちキャビティ23の内部は、チューブ16を介して連通しており、これによりキャビティ23の内圧とスポンジ体14の内圧とが均一化される。これにより真空注型時にスポンジ体14の変形、例えばシリコンゴム15によるシールの破裂などを防止することができる。
【0017】
上記のように、真空注型によりストッパ本体11内にスポンジ体14を持つインサート成形後、図8に示すようにストッパ本体11からチューブ16のみが引き抜かれる。このようにストッパ本体11内にスポンジ体14が残るインサート成形が行なわれる。
【0018】
つぎに、図9のようにストッパ本体11の接地面11a側からスポンジ体14を矢印のように押して、一旦収縮状態にし、吸盤12内に水17を供給する。そしてスポンジ体14が元の状態に復元する際、水分を吸収する。これにより前述した真空注型成形品として、ドアストッパ10が完成する。
【0019】
本実施形態によるドアストッパ10は、上述したようにゴム質のストッパ本体11内にスポンジ体14が内蔵される。スポンジ体14は吸水、保水性を有し、ストッパ本体11よりも柔軟である。このようなスポンジ体14を内蔵することで、ドアストッパ10に部分的に柔軟性を持たせ、また適宜水分を含有させることができる。
【0020】
ここで、上記実施形態ではドアストッパ10を製造する例を説明したが、本発明は真空注型により成形されたゴム質系の成形品本体と、この成形品本体にインサートされたスポンジ性状のインサート素材とからなるあらゆる真空注型成形品に対して有効に適用可能である。この場合、図10のように全面コーティングされたインサート素材101を成形型100にセットし、この成形型100のキャビティ100aに成形材102を注入して真空注型する際、キャビティ100aの内圧とインサート素材101の内圧とを均一化することで、所望の成形品を得ることができる。
【0021】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、この種の真空注型成形品の製造方法において、注型成形品の内部あるいは一部にスポンジ性状の素材がインサートされた成形品を得ることができる。ゴム質系の成形品内部にスポンジ性状の素材がインサートされていることにより、成形品は部分的に柔らかくなり、あるいは水分を含ませることができ、優れた特性を持つ製品を提供することができる等の利点を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における真空注型成形品としてのドアストッパを示す斜視図である。
【図2】本発明の実施形態におけるドアストッパの使用時および格納時の様子を示す斜視図である。
【図3】図1のA−A線に沿う断面図およびB−B線に沿う断面図である。
【図4】本発明の実施形態におけるドアストッパの製造用成形型を示す斜視図である。
【図5】本発明の実施形態におけるドアストッパの製造工程を示す図である。
【図6】本発明の実施形態におけるドアストッパの製造工程を示す図である。
【図7】本発明の実施形態におけるドアストッパの製造工程を示す図である。
【図8】本発明の実施形態におけるドアストッパの製造工程を示す図である。
【図9】本発明の実施形態におけるドアストッパの製造工程を示す図である。
【図10】本発明におけるその他の成形品に対する適用例を示す断面図である。
【符号の説明】
10 ドアストッパ
11 ストッパ本体
11a 接地面
11b 接触面
12 吸盤
13 給水孔
14 スポンジ体
15 シリコンゴム
16 チューブ
20,100 成形型
21 型
21a 挿通孔
23,100a キャビティ
24 注入口
25 注入用カップ
101 インサート素材
102 成形材

Claims (3)

  1. 真空機内に設置された成形型において真空注型により成形品を製造する方法であって、
    全面コーティングされたスポンジ性状のインサート素材にチューブを差し込み、
    上記インサート素材を上記成形型にセットする際に、上記チューブを該成形型の挿通孔に挿入してインサート素材を真空機内に連通させることにより、
    上記成形型のキャビティに成形材を注入して真空注型、キャビティ内圧とインサート素材内圧とを均一化することを特徴とする真空注型成形品の製造方法。
  2. 前記インサート素材の全面にシリコンゴムがコーティングされ、前記キャビティにゴム質系の成形材が注入されることを特徴とする、請求項に記載の真空注型成形品の製造方法。
  3. 成形後に成形品から前記チューブが引き抜かれ、該成形品内に前記インサート素材が残ることを特徴とする、請求項1又は2に記載の真空注型成形品の製造方法。
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