JP3150568B2 - 表皮一体発泡樹脂成形品 - Google Patents
表皮一体発泡樹脂成形品Info
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Description
に発泡樹脂層を介在させた状態で表皮を一体成形してな
る表皮一体発泡樹脂成形品に関する。
ルやドアトリムなどの表皮一体発泡樹脂成形品は、予め
成形した表皮を発泡樹脂注入型の下型にセットするとと
もに、予め成形した基材を発泡樹脂注入型の上型にセッ
トし、この発泡樹脂注入型の型閉じ後に表皮と基材との
間に形成されるキャビティ内で発泡樹脂原料を発泡させ
ることによって成形されるようにしており、接着剤など
の使用を廃止して、接着剤不要箇所へのマスキングを不
要にするとともに、接着剤による作業環境の悪化なども
防止される。
形品の製造方法では、発泡樹脂原料の発泡時にキャビテ
ィ内の発泡樹脂原料が表皮と基材との間から洩れ出すこ
とがあり、この発泡樹脂原料が表皮側に洩れ出た場合に
は、表皮一体発泡樹脂成形品の見栄えが著しく悪化する
ことになる。
498号公報に開示されるように、予め基材の周縁より
も大きな表皮を成形し、該基材および表皮を発泡樹脂注
入型の上型および下型にそれぞれセットし、この基材よ
りも大きな表皮の裏面側(キャビティ内)において発泡
樹脂原料を発泡させることで、発泡時における発泡樹脂
原料の表皮側への洩れ出しを防止するようにしたものが
知られている。
よりも小さな領域つまり基材の表面の所定部位にのみ発
泡樹脂層を介在させて表皮を一体成形する場合、上記従
来の発泡樹脂注入型による表皮一体発泡樹脂成形品の製
造方法では、常に基材の周囲よりも大きな表皮が必要と
なるため、発泡樹脂注入型からの脱型後つまり表皮一体
発泡樹脂成形品の成形後にトリミング装置などにより表
皮を所望する大きさとなるよう余分な周縁部をトリミン
グ加工する必要があり、この表皮周縁のトリミング加工
作業によって製造工数が増える上、トリミング装置が別
途必要であった。
み対応する大きさの表皮を成形しておき、発泡樹脂注入
型により基材の表面の所定部位周縁に上記表皮の周縁を
押し付けてキャビティを形成し、このキャビティ内で発
泡樹脂原料を発泡させて表皮側への洩れ出しを防止する
ようにすることが考えられる。
表面の所定部位周縁に表皮の周縁を押し付けてキャビテ
ィを形成しているため、発泡樹脂原料の発泡に伴いキャ
ビティから追い出される内部エアを、基材の所定部位周
縁と表皮の周縁との間を介して外部に十分に排出するこ
とができず、キャビティ内でエアが閉じ込められて発泡
樹脂層にボイドや欠肉が発生し、表皮一体発泡樹脂成形
品の品質が悪化する。
で、その目的とするところは、基材の表面の所定部位周
縁および表皮の周縁に発泡樹脂原料の発泡時の内部エア
のみを十分に排出可能とする改良を加え、表皮周縁のト
リミング加工作業を廃止して製造工数の削減化およびト
リミング装置を不要にするとともに、発泡樹脂層のボイ
ドや欠肉および発泡樹脂原料の表皮側への洩れ出しを確
実に防止して表皮一体発泡樹脂成形品の品質および見栄
えの向上を図ることにある。
め、請求項1記載の発明が講じた解決手段は、基材の表
面の所定部位に発泡樹脂層を介在させた状態で表皮を一
体成形してなる表皮一体発泡樹脂成形品として、上記表
皮の周縁に、その周縁の表面が上記基材の表面の所定部
位周縁に対向する向きとなるように基材側に折曲する折
曲片を設ける一方、上記基材の所定部位の周縁部に、上
記表皮の周縁表面に対向する第1対向面と、該第1対向
面に連接され、上記折曲片の先端面に対向する第2対向
面とからなる断面略L字状のL字部を設ける。そして、
上記折曲片の先端面と上記L字部の第2対向面との間
に、上記発泡樹脂層の成形時において発泡樹脂原料の発
泡に伴い追い出される表皮と基材との間の内部エアを、
上記折曲片の表面と上記L字部の第1対向面との間を介
して外部に排出するための小間隙を設ける構成とし、さ
らに上記折曲片の表面と第1対向面との間に、発泡樹脂
層の成形時に上記内部エアを外部に排出しかつ発泡樹脂
原料をシールするシール材を設ける構成としたものであ
る。
請求項1記載の発明のシール材を特定し、発泡樹脂層の
成形時における発泡樹脂原料の発泡圧によって折曲片の
表面とL字部の第1対向面との間で圧縮される連通気泡
の柔質発泡フォーム材により構成したものである。
基材の表面の所定部位に発泡樹脂層を介在させた状態で
表皮を一体成形してなる表皮一体発泡樹脂成形品とし
て、上記表皮の周縁に、その周縁の表面が上記基材の表
面の所定部位周縁に対向する向きとなるように基材側に
折曲する折曲片を設ける一方、上記基材の所定部位の周
縁部に、上記表皮の周縁表面に対向する第1対向面と、
該第1対向面に連接され、上記折曲片の先端面に対向す
る第2対向面とからなる断面略L字状のL字部を設け
る。そして、上記折曲片の先端面と上記L字部の第2対
向面との間に、上記発泡樹脂層の成形時において発泡樹
脂原料の発泡に伴い追い出される表皮と基材との間の内
部エアを、上記折曲片の表面と上記L字部の第1対向面
との間を介し て外部に排出するための小間隙を設ける構
成とし、さらに上記基材に、発泡樹脂層の成形時におけ
る発泡樹脂原料の発泡に伴う小間隙側への流動を抑制す
るように表皮側に突出する突出部を設ける構成としたも
のである。
発泡樹脂射出型により基材の表面の所定部位にのみ発泡
樹脂層を介在させて表皮を一体成形してなる表皮一体発
泡樹脂成形品を成形する場合、発泡樹脂層の成形時にお
いて発泡樹脂原料の発泡に伴い追い出される表皮と基材
との間の内部エアは、折曲片の先端面とL字部の第2対
向面との間に設けた小間隙から折曲片の表面とL字部の
第1対向面との間を介して外部に排出されるようになっ
ているので、発泡樹脂原料の発泡に伴い発泡樹脂層から
内部エアのみが十分に追い出されることになり、また、
シール材により、折曲片の表面とL字部の第1対向面と
の間からの発泡樹脂原料の洩れ出しが防止されるととも
に、発泡樹脂層成形時のエアが円滑に排出される。よっ
て、発泡樹脂層内でのエアの閉じ込めにより発生する発
泡樹脂層のボイドや欠肉が確実に防止されて表皮一体発
泡樹脂成形品の品質が良好に保たれるとともに、発泡樹
脂原料の表皮側への流出が防止されて表皮一体発泡樹脂
成形品の見栄えが良好に保たれる。しかも、発泡樹脂注
入型により成形された表皮一体発泡樹脂成形品の基材の
表面の所定部位よりも表皮が大きくなることがなくなっ
て発泡樹脂注入型による成形後にトリミング装置などに
より表皮の周縁をトリミング加工する作業が不要とな
り、表皮周縁のトリミング加工作業を廃止して製造工数
が削減される上、トリミング装置が不要となる。
泡樹脂層成形時に発泡樹脂原料の発泡圧によって圧縮さ
れる連通気泡の柔質発泡フォーム材により構成されるの
で、発泡樹脂原料の発泡に伴う内部エアの排出がシール
材により阻まれることなく折曲片の表面とL字部の第1
対向面との間を介して円滑に行われる上、発泡樹脂原料
の発泡圧によるシール材の圧縮によって表皮周縁の基材
に対する接着がより確実に行える。しかも、上記シール
材は、折曲片の表面とL字部の第1対向面との間におい
て発泡樹脂原料が含浸しつつ発泡圧による圧縮に伴い潰
され、発泡樹脂層を基材の表面の所定部位と表皮の裏面
側との間でパック状態に包み込むことで、発泡樹脂層が
確実に目隠しされる。
形時において発泡樹脂原料の発泡に伴い追い出される表
皮と基材との間の内部エアは、折曲片の先端面とL字部
の第2対向面との間に設けた小間隙から折曲片の表面と
L字部の第1対向面との間を介して外部に排出されるよ
うになっているので、発泡樹脂原料の発泡に伴い発泡樹
脂層から内部エアのみが十分に追い出されることにな
り、また、基材より表皮側に突出する突出部により、発
泡樹脂層成形時における発泡樹脂原料の発泡に伴う小間
隙側への流動が抑制されるようになっているので、発泡
樹脂層成形時に発泡樹脂原料の発泡圧によって折曲片の
表面とL字部の第1対向面との間が早い時期、つまり表
皮と基材との間の内部エアがまだ残っている時期に閉ざ
されることが防止され、この内部エアが外部に円滑に排
出される。
する。
る表皮一体発泡樹脂成形品としての自動車のインストル
メントパネルを示し、このインストルメントパネル1
は、ABS樹脂(アクリロニトリル・ブタジエン・スチ
レン樹脂)よりなる基材としてのコア2の表面の上側部
位(所定部位)に硬質ポリウレタンフォームよりなる発
泡樹脂層3を介在させた状態で塩化ビニールよりなる表
皮4を一体成形してなる。
aが上記コア2の表面2aの上側部位周縁に対向する向
きとなるようにコア2側に折曲する折曲片11が設けら
れている。上記コア2の上側部位の周縁部には、上記表
皮4の周縁の表面4aに対してほぼ平行に対向する第1
対向面12と、該第1対向面12の内方端(インストル
メントパネル1の裏面側端部)に連接され、上記折曲片
11の先端面11aに対向する第2対向面13とからな
る断面略L字状のL字部14が設けられている。また、
上記折曲片11に連なる表皮4の周縁よりも外方側(イ
ンストルメントパネル1の表面側)の表面4aは、上記
第1対向面12の外方端に連なるコア2の表面2a(イ
ンストルメントパネル1の表面)に対してほぼ面一状に
つながるように形成(図1および図2参照)されてい
る。さらに、上記コア2の端部に対応する表皮4の周縁
は、ヘアピン状に湾曲成形(図3参照)されてなる。そ
して、上記コア2の端部に対応するL字部14は、その
コア2の端部の表面2aよりなる第1対向面12と、上
記コア2の端部よりも内方位置の表面2aより表皮4側
(インストルメントパネル1の表面側)に突出するリブ
状の突出片20のコア端部側面よりなる第2対向面13
とで構成されている。
上記L字部14の第2対向面13との間には、上記発泡
樹脂層3の成形時において発泡樹脂原料Xの発泡に伴い
追い出される表皮4とコア2との間(後述するキャビテ
ィ26)の内部エアを、上記折曲片11の表面4aと上
記L字部14の第1対向面12との間を介して外部に排
出するための小間隙15が設けられている。
1対向面12の表面2aとの間には、発泡樹脂層3の成
形時に上記内部エアを外部に排出しかつ発泡樹脂原料X
をシールするシール材16が設けられている。該シール
材16は、上記発泡樹脂層3の成形時における発泡樹脂
原料Xの発泡圧によって折曲片11の表面4aとL字部
14の第1対向面12との間で圧縮される連通気泡の柔
質発泡フォーム材よりなる。このシール材16の連通気
泡は、折曲片11の表面4aとL字部14の第1対向面
12との間において該各面と略平行に延びて設けられて
いる。
方法の一例を図5ないし図9に基づいて具体的に説明す
る。
コア2を成形しておくとともに、図示しないパウダスラ
ッシュ成形装置により予め表皮4を成形しておく。そし
て、上記コア2のL字部14の第1対向面12にシール
材16を貼着する。次いで、図5に示すように、上記表
皮4をその表面4aが発泡樹脂注入型21の下型22に
接触するようにして移動不能な状態でセットするととも
に、コア2をその裏面2bが発泡樹脂注入型21の上型
23に接触するようにして移動不能な状態でセットす
る。それから、図6に示すように、該上型23を下型2
2に対してヒンジ24の軸24a回りに回動させて閉
じ、その後、図7に示すように、上記上型23に開口す
る開口部23aに対応して開口するコア2の開孔部2c
を介して発泡樹脂注入ノズル25を表皮4とコア2との
間のキャビティ26(発泡樹脂層3)内に挿入する。こ
の場合、コア2の開孔部2cは、コア2を発泡樹脂注入
型21の上型23にセットする前に形成されている。
ビティ26内)に発泡樹脂ノズル25から発泡樹脂原料
Xを注入した後、発泡樹脂ノズル25を上型25から取
り外し、該上型23の開口部23aに発泡樹脂原料Xの
流出を防止するキャップ(図示せず)を取り付け、しか
る後、発泡樹脂射出型21を加熱して表皮4とコア2と
の間で発泡樹脂原料Xを発泡させる。このとき、図8に
示すように、発泡樹脂原料Xの発泡に伴いキャビティ2
6内から追い出される内部エアを、折曲片11の先端面
11aとL字部14の第2対向面13との間の小間隙1
5から折曲片11の表面4aとL字部14の第1対向面
12との間のシール材16を通して発泡樹脂射出型21
のパーティングラインより外方に排出する。その後、図
9に示すように、該発泡樹脂原料Xの発泡圧によって折
曲片11の表面4aとL字部14の第1対向面12との
間でシール材16を圧縮させ、この圧縮力により、発泡
樹脂原料Xがシール材16に徐々に含浸して該シール材
16を潰し、図1に示すように、発泡樹脂層3(発泡樹
脂原料X)をコア2の表面2aの上側部位と表皮4の裏
面4b側との間でパック状態に包み込む。
3の成形時において発泡樹脂原料Xの発泡に伴いキャビ
ティ26内から追い出される内部エアは、折曲片11の
先端面11aとL字部14の第2対向面13との間に設
けた小間隙15から折曲片11の表面4aとL字部14
の第1対向面12との間を介して外部に排出されるよう
になっているので、発泡樹脂原料Xの発泡に伴いキャビ
ティ26内の内部エアのみが十分に追い出されることに
なり、キャビティ26内でのエアの閉じ込めにより発生
する発泡樹脂層のボイドや欠肉を確実に防止してインス
トルメントパネル1の品質を良好に保つことができると
ともに、発泡樹脂原料Xの表皮4側への流出が防止され
てインストルメントパネル1の見栄えを良好に保つこと
ができる。
の表面2aの上側部位にのみ発泡樹脂層3を介在させて
表皮4を一体成形してなるインストルメントパネル1が
成形されることになり、コア2の表面2aの上側部位よ
りも表皮4が大きくなることがなくなって発泡樹脂注入
型による成形後にトリミング装置などにより不要な表皮
の周縁をトリミング加工する作業が廃止され、製造工数
を削減できる上、トリミング装置を不要にできる。さら
に、接着剤などの使用を廃止して、接着剤不要箇所への
マスキングを不要にできるとともに、接着剤による作業
環境の悪化なども防止できる。
の第1対向面12との間のシール材16により、発泡樹
脂層3成形時の発泡樹脂原料Xの洩れ出しを確実に防止
することができるとともに、発泡樹脂層3成形時におけ
るキャビティ26内の内部エアの外部への排出を円滑に
行える。しかも、上記シール材16は、発泡樹脂層3成
形時に発泡樹脂原料Xの発泡圧によって圧縮される連通
気泡の柔質発泡フォーム材により構成されるので、発泡
樹脂原料Xの発泡に伴うキャビティ26内の内部エアの
排出がシール材16により阻まれることなく折曲片11
の表面4aとL字部14の第1対向面12との間を介し
て十分に行える上、発泡樹脂原料Xの発泡圧によるシー
ル材16の圧縮によって表皮4周縁のコア2に対する接
着をより確実に行うことができる。さらに、上記シール
材16は、折曲片11の表面4aとL字部14の第1対
向面12との間において発泡樹脂原料Xが徐々に含浸し
つつ発泡圧による圧縮により潰されて、発泡樹脂層3を
コア2の表面2aの上側部位と表皮4の裏面4b側との
間でパック状態に包み込み、発泡樹脂層3を確実に目隠
しして表皮4周縁付近の見栄えを高めることができる。
図12に基づいて説明する。
における発泡樹脂原料の発泡に伴う小間隙側への流動を
抑制するような手段が講じられている。
12に示すように、コア2の表面2aに、表皮4側に向
って突出するリブ状の突出部31が設けられており、こ
の突出部31によって発泡樹脂層3の成形時における発
泡樹脂原料Xの発泡に伴う小間隙15側への流動が抑制
されるようにしている。また、上記コア2の端部に対応
する突出部31は、そのコア2の端部よりも内方位置の
突出片20の先端を表皮4側にさらに突出させて形成さ
れていて、発泡樹脂層3の成形時における発泡樹脂原料
Xの発泡に伴う小間隙15側への流動が同様に抑制され
る。
層3成形時に発泡樹脂原料Xの発泡圧によって折曲片1
1の表面4aとL字部14の第1対向面12との間が早
い時期つまりキャビティ26内に内部エアがまだ残って
いる時期に閉ざされることが防止され、キャビティ26
内の内部エアを円滑に排出することができる。
図15に基づいて説明する。
ネルの製造方法を変更している。
び表皮4をそれぞれ成形しておき、上記コア2のL字部
14の第1対向面12にシール材16を貼着する。次い
で、図13に示すように、上記表皮4を発泡樹脂注入型
21の下型22に、上記コア2を発泡樹脂注入型21の
上型23にそれぞれ移動不能にセットする。それから、
図14に示すように、表皮4の裏面4b上に発泡樹脂ノ
ズル25より発泡樹脂原料Xを注入した後、図15に示
すように、上型23を下型22に対してヒンジ24の軸
24a回りに回動させて閉じる。その後、発泡樹脂射出
型21を加熱して表皮4とコア2との間で発泡樹脂原料
Xを発泡させる。このとき、発泡樹脂原料Xの発泡に伴
い追い出されるキャビティ26内の内部エアを、折曲片
11の先端面11aとL字部14の第2対向面13との
間の小間隙15から折曲片11の表面4aとL字部14
の第1対向面12との間を介して発泡樹脂射出型21の
パーティングラインより外方に排出した後、該発泡樹脂
原料Xの発泡圧によって折曲片11の表面4aとL字部
14の第1対向面12との間でシール材16を圧縮さ
せ、この圧縮力により、発泡樹脂原料Xが徐々にシール
材16に含浸して該シール材16が潰れ、発泡樹脂層3
(発泡樹脂原料X)をコア2の表面2aの上側部位と表
皮4の裏面4b側との間でパック状態に包み込む。
ノズル25をトラバースして発泡樹脂原料Xを表皮4の
裏面4b上に満遍なく注入することが可能となり、発泡
樹脂原料Xの発泡を一定条件の下にほぼ均一に行うこと
ができる。
のではなく、その他種々の変形例を包含するものであ
る。例えば、上記各実施例では、折曲片11の表面4a
と第1対向面12の表面2aとの間にシール材16を設
けたが、図16ないし図18に示すように、折曲片11
の表面4aと第1対向面12の表面2aとの間にシール
材を設けなくても良く、この折曲片11の表面4aと第
1対向面12の表面2aとの間は、発泡樹脂層3成形時
に発泡樹脂原料Xの発泡による圧縮力と、この圧縮力に
抗して折曲片11の表面4aと第1対向面12の表面2
aとの間に辛うじて流出する発泡樹脂原料Xにより接着
され、表皮4に外力が作用した際に折曲片11の表面4
aと第1対向面12の表面2aとの間が瞬間的に離れて
発泡樹脂層3による円滑な弾性力を発揮することができ
る。
ア2を発泡樹脂注入型21の下型22および上型23に
それぞれ移動不能な状態でセットしたが、表皮およびコ
アが発泡樹脂注入型の下型および上型にそれぞれ真空吸
着などによりセットされるようにしても良く、この場合
には、表皮およびコアの端末位置を安定させることがで
きる。
Xを発泡樹脂ノズル25により注入したが、発泡樹脂注
入型の型閉じ後の表皮とコアとの間又は発泡樹脂注入型
の型閉じ前の表皮の裏面上に発泡樹脂ノズルを用いるこ
となく発泡樹脂原料が注入されるようにしても良い。ま
た、上記各実施例では、表皮一体発泡樹脂成形品として
インストルメントパネル1を適用したが、ドアトリムな
どであっても良いのは勿論である。
る表皮一体発泡樹脂成形品によれば、発泡樹脂射出型に
よる成形時に折曲片の先端面とL字部の第2対向面との
間の小間隙から折曲片の表面とL字部の第1対向面との
間のシール材を介して表皮と基材との間の内部エアを排
出しつつ基材の表面の所定部位にのみ発泡樹脂層を介在
させた状態で表皮を一体成形しているので、発泡樹脂原
料の発泡に伴い表皮と基材との間の内部エアのみを十分
に追い出して発泡樹脂層のボイドや欠肉を確実に防止す
るとともに発泡樹脂原料の洩れ出しをシール材でもって
防止して表皮一体発泡樹脂成形品の品質および見栄えを
良好に保つことができる。しかも、発泡樹脂注入型によ
る成形後のトリミング加工を廃止して製造工数を削減し
つつトリミング装置を不要にできる。
樹脂成形品によれば、シール材を発泡樹脂原料の発泡圧
により圧縮する連通気泡の柔質発泡フォーム材により構
成したので、発泡樹脂原料の発泡に伴う表皮と基材との
間の内部エアの排出を円滑に行うことができるととも
に、表皮周縁の基材に対する接着をより確実に行うこと
ができる。しかも、折曲片の表面とL字部の第1対向面
との間で発泡樹脂原料の含浸と発泡圧とによりシール材
を潰して発泡樹脂層をパック状態に包み込み、発泡樹脂
層を確実に目隠しすることができる。
樹脂成形品によれば、発泡樹脂射出型による成形時に折
曲片の先端面とL字部の第2対向面との間の小間隙から
折曲片の表面とL字部の第1対向面との間を介して表皮
と基材との間の内部エアを排出しつつ基材の表面の所定
部位にのみ発泡樹脂層を介在させた状態で表皮を一体成
形しているので、発泡樹脂原料の発泡に伴い表皮と基材
との間の内部エアのみを十分に追い出して発泡樹脂層の
ボイドや欠肉を確実に防止するとともに発泡樹脂原料の
洩れ出しを防止して表皮一体発泡樹脂成形品の品質およ
び見栄えを良好に保つことができ、しかも、発泡樹脂層
成形時における発泡樹脂原料の発泡に伴う小間隙側への
流動を突出部により抑制したので、キャビティ内の内部
エアの排出不十分状態での発泡樹脂原料による小間隙の
閉塞が効果的に防止され、該内部エアを円滑に排出する
ことができる。
ける断面図である。
る。
き状態の発泡樹脂注入型の断面図である。
態の発泡樹脂注入型の断面図である。
示す型閉じ状態の発泡樹脂注入型の断面図である。
る。
る。
の発泡樹脂注入型の断面図である。
発泡樹脂注入型の断面図である。
形品) 2 コア(基材) 2a 表面 2c 開孔部 3 発泡樹脂層 4 表皮 4a 表面 11 折曲片 11a 先端面 12 第1対向面 13 第2対向面 14 L字部 16 シール材 21 発泡樹脂注入型 22 下型 23 上型 23a 開口部 15 小間隙 31 突出部 X 発泡樹脂原料
Claims (3)
- 【請求項1】 基材の表面の所定部位に発泡樹脂層を介
在させた状態で表皮を一体成形してなる表皮一体発泡樹
脂成形品であって、 上記表皮の周縁には、その周縁の表面が上記基材の表面
の所定部位周縁に対向する向きとなるように基材側に折
曲する折曲片が設けられている一方、 上記基材の所定部位の周縁部には、上記表皮の周縁表面
に対向する第1対向面と、該第1対向面に連接され、上
記折曲片の先端面に対向する第2対向面とからなる断面
略L字状のL字部が設けられており、 上記折曲片の先端面と上記L字部の第2対向面との間に
は、上記発泡樹脂層の成形時において発泡樹脂原料の発
泡に伴い追い出される表皮と基材との間の内部エアを、
上記折曲片の表面と上記L字部の第1対向面との間を介
して外部に排出するための小間隙が設けられ、 上記折曲片の表面と上記第1対向面との間には、上記発
泡樹脂層の成形時に上記内部エアを外部に排出しかつ発
泡樹脂原料をシールするシール材が設けられ ていること
を特徴とする表皮一体発泡樹脂成形品。 - 【請求項2】 上記シール材は、上記発泡樹脂層の成形
時における発泡樹脂原料の発泡圧によって折曲片の表面
とL字部の第1対向面との間で圧縮される連通気泡の柔
質発泡フォーム材よりなる請求項1記載の表皮一体発泡
樹脂成形品。 - 【請求項3】 基材の表面の所定部位に発泡樹脂層を介
在させた状態で表皮を一体成形してなる表皮一体発泡樹
脂成形品であって、 上記表皮の周縁には、その周縁の表面が上記基材の表面
の所定部位周縁に対向する向きとなるように基材側に折
曲する折曲片が設けられている一方、 上記基材の所定部位の周縁部には、上記表皮の周縁表面
に対向する第1対向面と、該第1対向面に連接され、上
記折曲片の先端面に対向する第2対向面とからなる断面
略L字状のL字部が設けられており、 上記折曲片の先端面と上記L字部の第2対向面との間に
は、上記発泡樹脂層の成形時において発泡樹脂原料の発
泡に伴い追い出される表皮と基材との間の内部 エアを、
上記折曲片の表面と上記L字部の第1対向面との間を介
して外部に排出するための小間隙が設けられ、 上記基材には、発泡樹脂層の成形時における発泡樹脂原
料の発泡に伴う上記小間隙側への流動を抑制するように
表皮側に突出する突出部が設けられていることを特徴と
する表皮一体発泡樹脂成形品。
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- 1995-04-19 JP JP09368395A patent/JP3150568B2/ja not_active Expired - Lifetime
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