JP2003135093A - メタロ−β−ラクタマーゼ産生菌の薬剤感受性試験方法 - Google Patents
メタロ−β−ラクタマーゼ産生菌の薬剤感受性試験方法Info
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Abstract
いるメタロ−β−ラクタマーゼ産生菌の薬剤感受性試験
方法を提供する。 【解決手段】β−ラクタム薬を含有する液体培地と、β
−ラクタム薬/メタロ−β−ラクタマーゼ阻害剤として
ジカルボン酸誘導体を含有する液体培地との組合せを用
いることを特徴とするメタロ−β−ラクタマーゼ産生菌
の薬剤感受性試験方法。
Description
含有する液体培地とβ−ラクタム薬およびメタロ−β−
ラクタマーゼ阻害剤としてジカルボン酸誘導体を含有す
る液体培地との組合せを用いたメタロ−β−ラクタマー
ゼ産生菌の薬剤感受性試験方法に関する。
る。
tamase) ESBL:基質拡張型β−ラクタマーゼ (Extended Spe
ctrum Beta-Lactamase) SMA:メルカプト酢酸ナトリウム (Mercaptoacetic A
cid Sodium salt) MPA:2−メルカプトプロピオン酸 (2-Mercaptoprop
ionic Acid) SMP:2−メルカプトプロピオン酸ナトリウム (2-Me
rcaptopropionic Acid Sodium salt) DPA:ジピコリン酸(2,6-pyridinedicarboxylic aci
d) CAZ:セフタジジム IPM:イミペネム NCCLS:米国臨床検査標準委員会 (National Commi
tee for Clinical Laboratory Standards) MIC:最小発育阻止濃度 (Minimum Inhibitory Conce
ntration) MHA:ミューラー・ヒントン寒天培地 (Mueller Hint
on Agar) MHB:ミューラー・ヒントン液体培地 (Mueller Hint
on Broth) CAMHA:陽イオン調整ミューラー・ヒントン寒天培
地 (Cation Adjusted Mueller Hinton Agar) CAMHB:陽イオン調整ミューラー・ヒントン液体培
地 (Cation Adjusted Mueller Hinton Broth)
薬)は、その分子構造母核中にβ−ラクタム環を持つ抗
菌薬の総称でペニシリンの発見以来、多くのβ−ラクタ
ム薬が開発されている。このβ−ラクタム薬の開発に伴
い、その分子構造中のβ−ラクタム環を加水分解して、
その抗菌作用を無効化する酵素β−ラクタマーゼを産生
する耐性菌(β−ラクタマーゼ産生菌)が出現した。β
−ラクタマーゼはクラスA〜D型に分類される。このう
ちクラスB型酵素はその活性中心に亜鉛などの金属イオ
ンを有しているので、メタロ−β−ラクタマーゼ(MB
L)と呼ばれている。MBLの阻害剤としてはチオール
化合物やEDTAなどが知られている(特開2000−
224998号公報)。
より、ペニシリン系からセフェム系、セファマイシン
系、カルバペネム系抗菌薬に至るまでの幅広い範囲のβ
−ラクタム薬に耐性を獲得した。近年になって、これら
のβ−ラクタム薬に耐性を示す緑膿菌やセラチア菌など
のグラム陰性桿菌(MBL産生菌)が各地の医療施設か
ら分離され問題となっている。MBLをプラスミド性に
産生する菌は、これまでわが国でのみ分離されてきた
が、最近、外国においても分離され、海外の専門家の間
でも関心が高まりつつある(Lancet.,352,546;1998)。
剰産生株などと類似の薬剤耐性パターンを示すが、後者
がカルバペネム薬に感受性を示すのに対し、MBL産生
菌は、当初カルバペネム薬に感受性を示している株も、
カルバペネム薬の存在下で酵素の産生が誘導され、やが
てカルバペネム薬に耐性を示すようになる。従って、有
効かつ適正な化学療法を実施する上で、両者を早期に識
別できる検査方法の確立が必要となっていた。
ファマイシン系に高度耐性を示し、カルバペネム系にも
低度〜高度耐性を示す。しかし、同様に第3世代セフェ
ム系に高度耐性を示すセファロスポリナーゼ過剰産生株
などとMBL産生菌とを病院の検査室において日常的に
実施されている薬剤感受性試験や酵素学的な検査方法に
より識別することはこれまでは不可能であった。このた
め、PCR法によるMBL遺伝子を検出する方法以外に
確実にMBLを判別する方法はなかった(臨床と微生
物.,26(2),153,1999)。
らはMBL産生菌を容易に判別することが可能なディス
ク拡散法を開発し、既にJ.Clin.Microbi
ol.に文献発表を行い(J.Clin.Microbiol.,38(1),40,
2000)、また特許出願も行っている(特願平11−268
97号)。この方法は合計3枚の濾紙ディスクを用いる
方法である。まず、直径6.35mmの濾紙ディスクに、
MBL阻害剤としてメルカプト酢酸(MAA)、メルカ
プトプロピオン酸(MPA)、メルカプトエタノール等
のチオール化合物を含浸させたMBL阻害剤ディスクを
作成する。次いで、CAZなどのβ−ラクタム薬を含有
する乾燥ディスク2枚を、被検菌を塗布した寒天平板上
に距離を置いて静置し、一方のCAZディスクに近接し
てMBL阻害剤ディスクを静置し、阻害剤の影響下で形
成される阻止円の形状と、阻害剤の影響のない通常の阻
止円の形状の違いを観察し、MBL産生菌であるかどう
かを判定するものである。この方法では、得られる阻止
円の形状・大きさがMBL阻害剤ディスクの有無で全く
異なるため、MBL産生菌であるかどうか容易に判定す
ることができる。
産生菌であるかどうかは定性的に判定できるが、定量的
な最小発育阻止濃度(MIC)を求めることはできな
い。また、使用したチオール化合物(MBL阻害剤)は
揮発性であるため、阻害剤ディスクは乾燥ができず、用
時調製で用いるしかなく、操作性にやや問題が残った。
A等のチオール化合物(MBL阻害剤)とCAZ等のβ
−ラクタム薬を用いた微量液体希釈法によるMIC測定
も試みた。この方法は、96穴マイクロプレートを用
い、2倍の希釈系列でCAZ0.25−128μg/mlを
含有する液体培地の希釈系列と、一定量のMBL阻害剤
及びCAZ0.25−128μg/mlを含有する液体培地
希釈系列との組合せを用い、被検菌を培養し、MICを
測定する方法である。この方法でCAZ単独のMIC及
びCAZ/MPA合剤のMICが容易に測定でき、また
その差もMBL産生菌では明確であった。
(MBL阻害剤)は、揮発性であり、悪臭を発する。そ
のため、特に試薬の調製時にその悪臭が検査室全体に広
がり、このままルーチン検査として用いるには問題が多
いものであった。このため、本発明者らは、MBL阻害
剤としてチオール化有機酸を用い、この有機酸を適当な
アルカリ塩とすることにより、その不揮発化を図り、不
揮発化したMBL阻害剤が揮発性のチオール化有機酸と
同様なMBL阻害作用があることを見出し、この阻害剤
を用いたメタロ−β−ラクタマーゼ産生菌の薬剤感受性
試験方法を既に提案している(特願2000−1219
82号)。
の後の研究によれば、使用したMBL阻害剤とβ−ラク
タム薬とを混合して乾燥を行うと、β−ラクタム薬の保
存安定性が悪く、短期間で力価の低下が認められた。特
にカルバペネム系抗菌薬では、乾燥直後に力価の低下が
顕著であった。そのため、96穴マイクロプレートを乾
燥してルーチン検査として用いるには未だ問題があっ
た。
定性が良く、長期間に亘ってβ−ラクタム薬の力価を安
定時に維持できるので、ルーチン検査に有用でMIC測
定が可能なMBL産生菌の感受性試験方法及びそれに使
用する多穴容器を提供でき、さらにβラクタム薬および
MBL阻害剤の2薬を合剤として含有する乾燥した濾紙
ディスクを提供すること、さらに進めて、βラクタム薬
およびMBL阻害剤の2薬を合剤として含有する乾燥し
たMIC測定用の多穴容器を提供することを目的とす
る。
を解決すべく鋭意研究した結果、メルカプト基を有さな
い、キレート作用の強いジカルボン酸誘導体をMBL阻
害剤として用いることにより、β−ラクタム系抗菌薬の
力価の低下をきたすことなく、チオール化有機酸と同様
のMBL阻害作用があることを見いだし、本発明を完成
した。
培地と、β−ラクタム薬およびMBL阻害剤としてジカ
ルボン酸誘導体を含有する液体培地との組合せを用いる
MBL産生菌の薬剤感受性試験方法を提供する。
ルボン酸誘導体は、β−ラクタム系抗菌薬の力価に影響
を及ぼすことなく、かつ細菌毒性の少ないジカルボン酸
誘導体である限り、公知のものの中から適宜選択するこ
とができる。そのようなジカルボン酸誘導体の中でも、
特にピリジン置換誘導体が好ましい。このピリジン置換
誘導体としては、例えば、2,3−ピリジンジカルボン
酸、2,4−ピリジンジカルボン酸、2,5−ピリジン
ジカルボン酸、2,6−ピリジンジカルボン酸、3,4
−ピリジンジカルボン酸、および3,5−ピリジンジカ
ルボン酸から成る群から選択される少なくとも1種が挙
げられるが、特に2,6−ピリジンジカルボン酸(DP
A:ジピコリン酸)が好ましい。
その分子構造母核中にβ−ラクタム環を持つ抗菌薬の中
から適宜選択すれば良い。その具体例としては、セフタ
ジジム、セフォタキシム、セフトリアキソン、セフポド
キシム、セフピロム、セフェピムなどの第三・第四世代
セフェム系抗菌薬、セフメタゾール、セフミノクスなど
の第二・第三世代セファマイシン系抗菌薬、イミペネ
ム、パニペネム、メロペネムなどのカルバペネム系抗菌
薬から成る群から選択される少なくとも1種が挙げられ
る。これらのβ−ラクタム薬の中でも、セフタジジム
(CAZ)やイミペネム(IPM)が好ましく用いられ
る。
法をより具体的に説明すると、β−ラクタム薬0.25
−128μg/mlを含有する液体培地と、β−ラクタム薬
0.25−128μg/mlおよびMBL阻害剤としてジカ
ルボン酸誘導体100−1600μg/mlを含有する液体
培地との組合せを用いる。β−ラクタム薬の含有量が
0.25μg/ml未満になると、その抗菌作用が低下し、
逆に128μg/mlを超えると、抗菌薬が溶解し難くな
る。また、MBL阻害剤であるジカルボン酸の含有量が
100μg/ml未満になると、MBL阻害効果が得られ
ず、逆に1600μg/mlを超えると、菌の発育を阻害す
る。
体希釈法に用いられる一般的な液体培地であれば、特に
制限されない。その具体例としては、ミューラー・ヒン
トン液体培地、陽イオン調整ミューラー・ヒントン液体
培地、ブレインハートインフュージョン液体培地、トリ
プトソイ液体培地、ABCM液体培地、溶血液加ミュー
ラー・ヒントン液体培地、シェドラー液体培地、ブルセ
ラ液体培地、溶血液添加ブルセラ液体培地が挙げられ
る。これらの液体培地の中でも、特にミューラー・ヒン
トン液体培地(MHB)や陽イオン調整ミューラー・ヒ
ントン液体培地(CAMHB)が好ましく用いられる。
生菌の薬剤感受性試験に用いる多穴容器であって、多穴
容器の各穴にβ−ラクタム薬を含有する液体培地と、β
−ラクタム薬およびMBL阻害剤としてジカルボン酸誘
導体を含有する液体培地とを分注したMBL産生菌の薬
剤感受性試験に用いる多穴容器も提供する。多穴容器と
しては、この業界で通常使用されているものであれば、
特に限定されないが、一般的には96穴マイクロプレー
トが好ましく用いられる。この多穴容器は、生培地など
の液体培地を分注した容器として供給されても良いが、
保存安定性を考慮すると、使用時まで凍結保存した形態
で供給されることが好ましい。本発明においては、各穴
の薬剤のみを乾燥固定化した多穴容器として供給されて
も良いし、薬剤を含有する液体培地を乾燥固定化した多
穴容器として供給されても良い。乾燥固定化方法として
は、薬剤や培地成分が変質しない限り、特に制限され
ず、自然乾燥、送風乾燥、凍結乾燥といった一般的な乾
燥方法が挙げられる。
ルボン酸誘導体を含有するディスクをも提供する。本発
明のディスクは、円形である限りその直径は特に問わな
いが、一般的に使用されているKBディスクと同様の直
径6.35mmの濾紙ディスクに一定量のジカルボン酸誘
導体を添加・乾燥したものが好ましい。ジカルボン酸誘
導体の含浸量は、濾紙ディスク一枚当たり0.1−3mg
が適当である。
は、上述したように、公知のものの中から適宜選択する
ことができ、その中でも、特にピリジン置換誘導体が好
ましい。このピリジン置換誘導体としては、例えば、
2,3−ピリジンジカルボン酸、2,4−ピリジンジカ
ルボン酸、2,5−ピリジンジカルボン酸、2,6−ピ
リジンジカルボン酸、3,4−ピリジンジカルボン酸、
および3,5−ピリジンジカルボン酸から成る群から選
択される少なくとも1種が挙げられるが、特に2,6−
ピリジンジカルボン酸(DPA:ジピコリン酸)が好ま
しい。
スクとβ−ラクタム薬およびMBL阻害剤を含有するデ
ィスクとの組合せを用いるMBL産生菌の薬剤感受性試
験方法でもあり得る。本発明においては、β−ラクタム
薬を含有するディスクと、β−ラクタム薬およびMBL
阻害剤を含有するディスクとを被検菌を接種した寒天平
板上に静置し、培養後の阻止円の直径の違いにより、M
BL産生菌かどうか容易に判定することができる。
レート作用を有するジカルボン酸誘導体をMBL阻害剤
として用いているので、β−ラクタム薬系抗菌剤の保存
安定性を向上させることができる。従って本発明によれ
ば、β−ラクタム薬系抗菌剤の力価に影響を及ぼすこと
なく、一般検査室でのMBL産生菌のMIC測定が可能
となると共に、一般病院や検査センターの細菌検査の自
動化・システム化にも対応が可能である。
BL阻害剤としてジカルボン酸を含有するディスクの製
造および供給が可能となる。従って本発明によれば、β
−ラクタム薬を含有するディスクとβ−ラクタム薬およ
びMBL阻害剤としてジカルボン酸を含有するディスク
との組合せを用いるMBL産生菌鑑別方法の開発が容易
となる。
床上の薬剤耐性の問題は大きいが、未だ標準的な国際試
験法が確立されていないのが現状である。本発明によ
り、一般的な検査室で簡易にMBL産生菌の鑑別やMI
C測定が可能となるので、このような国際標準法の作製
が可能となる。
明するが、本発明はこれによって限定されるものではな
い。
ートの作成 NCCLS標準法の微量液体希釈法に準じてβ−ラクタ
ム薬としてCAZおよびIPM0.25−128μg/ml
を含有するCAMHBの2倍希釈系列を作成し、96穴
マイクロプレートに100μlずつ分注した。同様にそ
の希釈系列にMBL阻害剤25−3200μg/mlを添加
したCAMHB2倍希釈系列を96穴マイクロプレート
に100μlずつ分注した。
トにMBL産生菌(K.pneumoniae 4134)および非産生
菌(K.pneumoniae 4153)それぞれ1株を接種し、35
℃で1晩培養したところ、遊離のMBL阻害剤としてM
PAを含む(2),(21)は、強い悪臭がしたが、MBL産生
菌と非産生菌とでは、MIC値の顕著な(3管=8倍以
上)相違が認められた。同様に、MBL阻害剤100−
1600μg/mlを含むその他の系列ではMBL産生菌と
非産生菌とで明らかな発育の違いが見られた。これに対
し、MBL阻害剤25〜50μg/mlを含む(4),(5),(1
2),(13),(23),(24),(31),(32)ではMBL産生菌と非産
生菌ともに発育し、阻害剤を含まない(1),(20)と同様で
あり、産生菌と非産生菌との区別がつかなかった。ま
た、MBL阻害剤3200μg/mlを含む(11),(19),(3
0),(38)ではMBL産生菌と非産生菌とも発育せず、そ
れぞれの区別がつかなかった。なお、本プレートを−7
0℃で凍結保存したが、6ヶ月後でも使用可能であっ
た。
よるMBL産生菌および非産生菌の確認 PCR法によりMBL産生菌であることが確認されてい
るKlebsiella pneumoniae 2株、Pseudomonas aerugino
sa 13株、Serratia marcescens 34株、および同様
にPCR法によりMBL非産生菌として確認されている
ESBL産生Klebsiella pneumoniae 2株、ペニシリナ
ーゼ(PCN)産生Klebsiella pneumoniae 2株、セフ
ァロスポリナーゼ(CPN)産生Klebsiella pneumonia
e 2株を試験菌として用い、実施例1で作製したマイク
ロプレートのCAZ0.25−128μg/mlを含有する
CAMHB液体培地(希釈系列)とCAZ/DPA0.
25/400−128/400μg/mlを含有するCAM
HB液体培地(希釈系列)との組合せ、及びIPM0.
25−128μg/mlを含有するCAMHB液体培地(希
釈系列)とIPM/DPA0.25/400−128/
400μg/mlを含有するCAMHB液体培地(希釈系
列)との組合せを用い、NCCLSガイドラインに従
い、微量液体希釈法で試験菌を培養し、MICを測定し
た。純培養した試験菌の集落を釣菌し、トリプトソイブ
イヨンに懸濁させMcFarland濁度が0.5にな
るまで培養したものを希釈し、培地1mlあたりの菌数が
約104個になるようにマイクロタイタープレートの各
穴に接種し、35℃で18時間好気培養したのち、それ
ぞれの最小発育阻止濃度(MIC)を測定した。β−ラ
クタム薬/MBL阻害剤合剤のMICがβ−ラクタム薬
単独のMICより3管(8倍)以上離れているものをM
BL産生菌と判定した。その結果を表1に示す。なお、
本実施例の判定基準はNCCLSのESBL産生菌判定
基準に準拠し、それと同一にした。
菌と正しく判定された菌数)/(全MBL産生菌数)を
表し、特異性とは(非MBL産生菌と正しく判定された
菌数)/(全非MBL産生菌数)を表し、一致率とは
(MBL・非MBL産生菌と正しく判定された菌数)/
(全検体数)を表している。言い換えれば、感度はMB
L産生菌がMBL産生菌として正しく判定される確率を
いい、特異性はMBL産生菌でないものがMBL産生菌
でないと判定される確率をいい、一致率はそれぞれが正
しく判定される確率を表す。つまりCAZで言えば、感
度は47/49=96%となり、特異性は6/6=10
0%となり、一致率は53/55=96%となる。
判定された菌数は47株であるので、その感度は47/
49=96%であり、また特異性は100%であった。
MBLの一致率は96%と高く、本発明は一般の微生物
検査室でのMBL産生菌の簡易スクリーニング法として
有用性が高いと考えられる。さらにIPMと組み合わせ
れば、MBL産生菌は2株増えて49株と判定される。
つまり感度は49/49=100%、特異性は6/6=
100%、一致率は55/55=100%とさらに高率
となる。被検菌数をさらに増やして確認すれば、本方法
はMBL産生菌の確認試験として使用できる可能性があ
る。
の作成及びMICの測定 液体培地100μlを加えて溶解した時に下記の濃度と
なるようにCAZ及びCAZ/DPAの薬剤2倍希釈系
列溶液を調製し、96穴マイクロプレートに適量分注
し、45℃で60分間送風乾燥し、薬剤を固定化乾燥し
たプレートを作成した。 (1)CAZ 0.25−128μg/ml (2)CAZ/DPA 0.25/400−128/400μg/ml 薬剤を固定化乾燥したプレートの各穴にCAMHB10
0μlを分注し薬剤を溶解し、実施例2で使用したMB
L産生菌49株、MBL非産生菌6株を接種し、実施例
2と同様に操作し、MICを測定した。その結果、本薬
剤を固定化乾燥したプレートも、実施例2と同様の菌の
発育を示し、感度・特異性・一致率も同一成績であっ
た。MBL阻害剤は不揮発性の有機酸であるので、乾燥
プレートとして作製・保存してもそのMBL阻害作用は
保持されていた。
ィスクの作製及び保存安定性 遊離のチオール化有機酸、及びチオール化有機酸の塩を
含む乾燥ディスクと、チオール基を有していない有機酸
を含む乾燥ディスクとを作製し、ディスク拡散法を行い
阻止円直径を測定した。 (1)SMA(2.9mg/ディスク含有) (2)MPA(2.7mg/ディスク含有) (3)DPA(0.5mg/ディスク含有) 市販のSMA、MPAを精製水に溶解し、1.0モルの
水溶液を作製した。DPAは、0.05モルのEHEP
E緩衝液pH7.0に溶解し、最終濃度0.12モルの
DPA水溶液を作製した。KBディスク用の直径6.3
5mmの濾紙ディスクに上記の各調製溶液25μlを滴下
し、50℃で60分間乾燥し、SMAディスク、MPA
ディスク、DPAディスクを作製した。PCR法であら
かじめMBL産生菌であることが確認されている肺炎桿
菌(K.pneumoniae)1株、および霊菌(S.marcescens)
1株、緑膿菌(P.aeruginosa)2株を用いて、J.Clin.M
icrobiol.,38(1),40,2000に従った方法で操作し、その
阻止円の直径を測定した。NCCLSのディスク法(標
準法)に準じて、純培養した試験菌の集落を釣菌し、ト
リプトソイブイヨンに懸濁させ、McFarland濁
度が0.5になるまで培養したものを綿棒を用いてミュ
ーラーヒントン寒天培地(MHA)表面に均一に接種し
た。菌を接種した寒天平板培地表面上に2枚のKBディ
スクCAZ(栄研化学製)を3〜5cm離して接置し、ど
ちらか片方のKBディスクCAZからさらに1.5〜2
cm離してMBL阻害剤ディスク(SMAディスク、M
PAディスク、もしくはDPAディスク)を載せ、35
℃で18時間好気培養し、各CAZディスクの周囲に形
成された阻止円直径をシャーレの裏からmm単位で正確に
測定した。また上記作製の各MBL阻害剤を含有したデ
ィスクを37℃に保存して1週間毎に試験を行い、4週
目まで測定を行った。その結果を表2〜表6に示す。
りであった。本実施例の判定基準はNCCLS法のES
BL産生菌確認試験と同様に、本発明におけるCAZデ
ィスクとCAZ/SMA(DPA)ディスクの阻止円直
径の差が5mm以上の時、試験菌をMBL産生菌と判定す
ることにした。表2において、各菌(MBL産生菌)は
CAZディスクとCAZ/SMAディスクの組合せで阻
止円径の差が5mm以上であるので、MBLと判定され
た。またCAZディスクとCAZ/DPAディスクに関
しても同様に全ての菌においてその阻止円径の差が5mm
以上であるので、MBLと判定された。しかし、CAZ
ディスクとCAZ/MPAディスクに関しては全ての菌
の阻止円径の差が5mm未満であるのでMBLとは判定さ
れなかった。これは、MPAディスク作製の乾燥時にM
PAが揮発し、ディスク中のMPA含有量が減少した影
響と考えられる。表3−表6においても同様な結果であ
り、CAZ/SMAディスクとCAZ/DPAのディス
クは37℃保存で少なくとも4週間安定してMBLを判
定することが可能であった。これは冷所保存であれば1
年間以上の保存安定性に相当する。
を含有する乾燥ディスクの作成及び使用 栄研化学(株)製の直径6.35mmのKBディスクCA
Z(30μg含有)に0.12モルのDPA溶液25μl
を滴下し、50℃で60分間乾燥し、CAZ/DPAデ
ィスクを作製した。また、同様にKBディスク用の直径
6.35mmの濾紙ディスクにDPA溶液25μlを滴下
し、50℃で60分間乾燥し、DPAディスクを作製し
た。PCR法であらかじめMBL産生菌であることが確
認されている肺炎桿菌1株、霊菌1株、および緑膿菌2
株を用いて、NCCLSのディスク法に準じて純培養し
た試験菌の集落を釣菌し、トリプトソイブイヨンに懸濁
させMcFarland濁度が0.5になるまで培養し
たものを綿棒を用いてMHA表面に均一に接種した。そ
の上にKBディスクCAZを置き、それより3cm以上離
してCAZ/DPAディスクを置き、さらに3cm以上離
してDPAディスクを置き、35℃で18時間好気培養
し、CAZディスク、CAZ/DPAディスク、および
DPAディスクの阻止円直径を測定した。
った。表7に示すように、各菌(MBL産生菌)はCA
ZディスクとCAZ/DPAディスクとの組合せにおい
て、全ての菌の阻止円直径の差が5mm以上であるので、
MBLと判定された。また、DPAディスク単独での発
育阻止はCAZ/DPAディスクの発育阻止に比べて顕
著に小さく、故にDPA自身の抗菌力は、ほとんど無視
できると考えられ、CAZディスクとCAZ/DPAデ
ィスクとの組み合わせでMBLの判定が可能であった。
地平板の作製とその使用 DPAを含有するCAMHAとDPAを含有しないCA
MHAとを2分画シャーレに分注し、寒天平板を作成し
た。KBディスクCAZを静置し、その阻止円の形成を
観た。市販のDPAを0.05モルのEHEPE緩衝液
pH7.0に溶解し、8000μg/mlのDPA溶液を作
製した。あらかじめ121℃で15分間の高圧滅菌した
CAMHA培地を50℃に冷却し、CAMHA19mlに
対してDPA溶液1mlを加えて撹拌し均一な寒天培地溶
液にした。分画シャーレの一画にCAMHA10mlを分
注し、もう一画にDPAを含有したCAMHA10mlを
分注した。寒天培地が固化後、シャーレの蓋をずらして
寒天表面の凝水を乾燥させ、CAMHA平板を作製し
た。PCR法であらかじめMBL産生菌であることが確
認されている肺炎桿菌1株、霊菌1株、および緑膿菌2
株を用いて、NCCLSのディスク法に準じて純培養し
た試験菌の集落を釣菌し、トリプトソイブイヨンに懸濁
させてMcFarland濁度が0.5になるまで培養
したものを綿棒を用いてCAMHA表面とDPAを含有
したCAMHA表面とに均一に接種した。2分画シャー
レの各培地上にKBディスクCAZを1枚ずつおき、培
養後各CAZディスクの阻止円直径を測定した。
った。表8に示すように、各菌(MBL産生菌)はCA
MHA上のCAZディスクとSMADPAを含有したC
AMHA上のCAZディスクとの組合せにおいて、全て
の菌の阻止円直径の差が5mm以上であるので、MBLと
判定された。
Claims (15)
- 【請求項1】β−ラクタム薬を含有する液体培地と、β
−ラクタム薬およびメタロ−β−ラクタマーゼ阻害剤と
してジカルボン酸誘導体を含有する液体培地との組合せ
を用いることを特徴とするメタロ−β−ラクタマーゼ産
生菌の薬剤感受性試験方法。 - 【請求項2】ジカルボン酸誘導体がピリジン置換誘導体
である請求項1記載のメタロ−β−ラクタマーゼ産生菌
の薬剤感受性試験方法。 - 【請求項3】ピリジン置換誘導体が2,3−ピリジンジ
カルボン酸、2,4−ピリジンジカルボン酸、2,5−
ピリジンジカルボン酸、2,6−ピリジンジカルボン
酸、3,4−ピリジンジカルボン酸、および3,5−ピ
リジンジカルボン酸から成る群から選択される少なくと
も1種である請求項2記載のメタロ−β−ラクタマーゼ
産生菌の薬剤感受性試験方法。 - 【請求項4】β−ラクタム薬がセフタジジム、セフォタ
キシム、セフトリアキソン、セフポドキシム、セフピロ
ム、セフェピム、セフメタゾール、セフミノクス、イミ
ペネム、パニペネム、およびメロペネムから成る群から
選択される少なくとも1種である請求項1記載のメタロ
−β−ラクタマーゼ産生菌の薬剤感受性試験方法。 - 【請求項5】β−ラクタム薬0.25−128μg/mlを
含有する液体培地と、β−ラクタム薬0.25−128
μg/mlおよびメタロ−β−ラクタマーゼ阻害剤としてジ
カルボン酸誘導体100−1600μg/mlを含有する液
体培地との組合せを用いる請求項1乃至4記載のメタロ
−β−ラクタマーゼ産生菌の薬剤感受性試験方法。 - 【請求項6】液体培地がミューラー・ヒントン液体培
地、陽イオン調整ミューラー・ヒントン液体培地、ブレ
インハートインフュージョン液体培地、トリプトソイ液
体培地、ABCM液体培地、溶血液加ミューラー・ヒン
トン液体培地、シェドラー液体培地、ブルセラ液体培
地、および溶血液添加ブルセラ液体培地から成る群から
選択される請求項1記載のメタロ−β−ラクタマーゼ産
生菌の薬剤感受性試験方法。 - 【請求項7】請求項1乃至6記載の薬剤感受性試験に用
いる多穴容器であって、該多穴容器の各穴にβ−ラクタ
ム薬を含有する液体培地と、β−ラクタム薬およびメタ
ロ−β−ラクタマーゼ阻害剤としてジカルボン酸誘導体
を含有する液体培地とを分注したことを特徴とするメタ
ロ−β−ラクタマーゼ産生菌の薬剤感受性試験に用いる
多穴容器。 - 【請求項8】使用時まで凍結保存されている請求項7記
載の多穴容器。 - 【請求項9】請求項1乃至6記載の薬剤感受性試験に用
いる多穴容器であって、該多穴容器の各穴にβ−ラクタ
ム薬と、β−ラクタム薬およびメタロ−β−ラクタマー
ゼ阻害剤としてジカルボン酸誘導体とを分注し、各穴の
薬剤を乾燥固定化したことを特徴とするメタロ−β−ラ
クタマーゼ産生菌の薬剤感受性試験に用いる多穴容器。 - 【請求項10】請求項1乃至6記載の薬剤感受性試験に
用いる多穴容器であって、該多穴容器の各穴にβ−ラク
タム薬を含有する液体培地と、β−ラクタム薬およびメ
タロ−β−ラクタマーゼ阻害剤としてジカルボン酸誘導
体を含有する液体培地とを分注し、各穴の薬剤を含有す
る液体培地を乾燥固定化したことを特徴とするメタロ−
β−ラクタマーゼ産生菌の薬剤感受性試験に用いる多穴
容器。 - 【請求項11】メタロ−β−ラクタマーゼ阻害剤として
ジカルボン酸誘導体を含有することを特徴とするディス
ク。 - 【請求項12】ジカルボン酸誘導体がピリジン置換誘導
体である請求項11記載のディスク。 - 【請求項13】ピリジン置換誘導体が2,3−ピリジン
ジカルボン酸、2,4−ピリジンジカルボン酸、2,5
−ピリジンジカルボン酸、2,6−ピリジンジカルボン
酸、3,4−ピリジンジカルボン酸、および3,5−ピ
リジンジカルボン酸から成る群から選択される少なくと
も1種である請求項12記載のディスク。 - 【請求項14】β−ラクタム薬を含有するディスクとβ
−ラクタム薬およびメタロ−β−ラクタマーゼ阻害剤と
してジカルボン酸誘導体を含有するディスクとの組合せ
を用いることを特徴とするメタロ−β−ラクタマーゼ産
生菌の薬剤感受性試験方法。 - 【請求項15】β−ラクタム薬を含有するディスクとメ
タロ−β−ラクタマーゼ阻害剤としてジカルボン酸誘導
体を含有する寒天平板培地とを用いることを特徴とする
メタロ−β−ラクタマーゼ産生菌の薬剤感受性試験方
法。
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- 2001-10-30 JP JP2001331756A patent/JP3964178B2/ja not_active Expired - Lifetime
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