JP2003135001A - 食用油脂及びそれを用いた乳化油脂組成物 - Google Patents

食用油脂及びそれを用いた乳化油脂組成物

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fatty acid
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淳一 生稲
Kana Nanbu
歌菜 南部
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、構成脂肪酸に中鎖脂肪酸を含有し、
乳化油脂組成物の油脂原料として使用したときに風味の
優れた乳化油脂組成物を得ることができる食用油脂、さ
らに該食用油脂を含有する風味が良好な乳化油脂組成物
や粉末状又は顆粒状の乳化油脂食品に関する。 【解決手段】全構成脂肪酸中に炭素数6〜10の中鎖脂
肪酸を5〜100質量%含有し、かつ、水酸基価が1以
下の食用油脂を、乳化油脂組成物、粉末状又は顆粒状の
乳化油脂食品の油脂原料として使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、構成脂肪酸に中鎖脂肪酸を含有
し、乳化油脂組成物の油脂原料として使用したときに風
味の優れた乳化油脂組成物を得ることができる食用油
脂、さらに該食用油脂を含有する風味が良好な乳化油脂
組成物及び、粉末状又は顆粒状の乳化油脂食品に関す
る。
【0002】
【従来の技術】構成脂肪酸に中鎖脂肪酸を含有する食用
油脂は、その機能が構成脂肪酸に中鎖脂肪酸を含有しな
い動植物由来の食用油脂と異なっている。特に、中鎖脂
肪酸トリグリセリドは、低粘性、様々な物質の溶解力、
さらに体内における代謝等が特徴的であることから様々
な食品に用いられてきた。また、最近では、中鎖脂肪酸
と長鎖脂肪酸の両者をトリグリセリドの構成脂肪酸とし
て有する構造食用油脂も使用され始めている。しかし、
構成脂肪酸中に中鎖脂肪酸を含有する食用油脂を油脂原
料とした乳化油脂組成物を調製すると、構成脂肪酸中に
中鎖脂肪酸を含有しない食用油脂を油脂原料とした乳化
油脂組成物とは違って、得られた乳化油脂組成物は苦味
や渋味を感じることが多く、中鎖脂肪酸を含む食用油脂
を食品に応用する場合においてその使用が制約されてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、構成
脂肪酸に中鎖脂肪酸を含有し、乳化油脂組成物の油脂原
料として使用したときに風味の優れた乳化油脂組成物を
得ることができる食用油脂を提供し、さらにはその食用
油脂を用いて調製した風味が良好な乳化油脂組成物や粉
末状又は顆粒状の乳化油脂組成物を提供することであ
る。
【0004】
【発明が解決するための手段】本発明者らは上記課題を
達成するために鋭意検討を重ねた結果、構成脂肪酸とし
て中鎖脂肪酸を含有する食用油脂の水酸基価の値をコン
トロールすることで、構成脂肪酸として中鎖脂肪酸を含
有する食用油脂を油脂原料として調製した乳化油脂組成
物や粉末状又は顆粒状の乳化油脂組成物の苦味や渋味を
低減できることを見出し、本発明を完成した。
【0005】すなわち本発明は、全構成脂肪酸中に炭素
数6〜10の中鎖脂肪酸を5〜100質量%含有し、か
つ、水酸基価が1以下の食用油脂であって、乳化油脂組
成物の油脂原料として使用したときに風味の優れた乳化
油脂組成物を得ることができる食用油脂を提供する。ま
た、本発明は、前記中鎖脂肪酸含量が25〜100質量
%、水酸基価が0.3以下である前期食用油脂を提供す
る。さらに、本発明は、中鎖脂肪酸トリグリセリドと長
鎖脂肪酸トリグリセリドを混合することにより得られる
前記食用油脂を提供する。
【0006】本発明は、前記食用油脂を用いて調製した
乳化油脂組成物を提供する。また、本発明は、前記乳化
油脂組成物が、コーヒーホワイトナー、ホイップクリー
ム、マヨネーズ、乳化型ドレッシング、乳化型たれ、マ
ーガリン、ファットスプレッド、ショートニング、アイ
スクリーム、発酵乳食品、飲料である乳化油脂組成物を
提供する。
【0007】本発明は、前記食用油脂を含有する粉末状
又は顆粒状の乳化油脂食品を提供する。また、本発明
は、前記粉末状又は顆粒状の乳化油脂食品が、粉末状又
は顆粒状のコーヒーホワイトナー、粉末状又は顆粒状の
ドレッシングである粉末状又は顆粒状の乳化油脂食品を
提供する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の食用油脂は、全構成脂肪
酸中の中鎖脂肪酸含量が5〜100質量%、好ましくは
10〜100質量%、最も好ましくは25〜100質量
%であって、かつ、水酸基価が1以下、好ましくは0.
5以下、さらに好ましくは0.3以下、最も好ましくは
0.1以下の食用油脂である。中鎖脂肪酸含量が5質量
%未満であると、中鎖脂肪酸としての求める機能が低く
なり、中鎖脂肪酸含量が5質量%未満であると水酸基価
が1以上であっても風味的には問題ない。
【0009】本発明の食用油脂において、水酸基価を1
以下としなければならないのは、構成脂肪酸として中鎖
脂肪酸を含有する食用油脂の水酸基価の値と、該食用油
脂を用いて調製した乳化油脂組成物の苦味との間には相
関関係があることがわかったためで、食用油脂の水酸基
価が1より大きくなるほど、それを用いた乳化油脂組成
物の苦味や渋味が強くなるからである。さらに、食用油
脂の水酸基価が同程度の場合、食用油脂の全構成脂肪酸
中の中鎖脂肪酸含量が多いものほど、それ用いた乳化油
脂組成物の苦味や渋味が強くなるため、中鎖脂肪酸含量
が多い食用油脂の場合、その水酸基価はより低いものと
するのが望ましい。なお、本発明における水酸基価は基
準食用油脂分析試験法に準拠して測定することができ
る。
【0010】本発明の食用油脂は、炭素数6〜10の直
鎖飽和脂肪酸とグリセリンのエステル化反応により得ら
れる中鎖脂肪酸トリグリセリドからなる食用油脂、炭素
数6〜10の直鎖飽和脂肪酸と動植物由来食用油脂との
エステル交換により得られる食用油脂、構成脂肪酸とし
て炭素数6〜10の直鎖飽和脂肪酸を含有するトリグリ
セリドと動植物由来食用油脂との混合により得られる食
用油脂、またその食用油脂をエステル交換して得られる
食用油脂、炭素数6〜10の直鎖飽和脂肪酸からなるト
リグリセリドと動植物由来食用油脂との混合により得ら
れる食用油脂、またその食用油脂をエステル交換して得
られる食用油脂等が挙げられるが、これらに限定するも
のではない。
【0011】構成脂肪酸が炭素数6〜10の直鎖飽和脂
肪酸であるトリグリセリドからなる食用油脂としては、
中鎖脂肪酸トリグリセリド(以下「MCT」と言う。)
が挙げられる。直鎖飽和脂肪酸としては、炭素数8又は
10ものもが入手のし易さ、価格の面で好ましい。ま
た、乳化油脂組成物に必要な硬さや風味を達成するため
に動植物由来の食用油脂を用いるが、動植物油脂由来食
用油脂としては、大豆油、菜種油、コーン油、ゴマ油、
ゴマサラダ油、シソ油、亜麻仁油、落花生油、紅花油、
高オレイン酸紅花油、ひまわり油、高オレイン酸ひまわ
り油、綿実油、ブドウ種子油、マカデミアナッツ油、ヘ
ーゼルナッツ油、カボチャ種子油、クルミ油、椿油、茶
実油、エゴマ油、ボラージ油、オリーブ油、米糠油、小
麦胚芽油、パーム油、パーム核油、ヤシ油、カカオ脂、
牛脂、ラード、鶏脂、乳脂、魚油、アザラシ油、藻類
油、品種改良によって低飽和化された食用油脂およびこ
れらの混合油、水素添加処理された食用油脂、分別食用
油脂等が挙げられるが、これらに限定するものではな
い。
【0012】前記動植物由来の食用油脂には、先に挙げ
た食用油脂の2種以上を混合した食用油脂をエステル交
換処理して得られる食用油脂も用いることができる。エ
ステル交換は、アルカリ触媒を用いたケミカル反応、酵
素を用いた酵素反応があり、食用油脂の風味・色の点で
酵素反応が好ましいが、これに限定するものではない。
また、得られたエステル交換食用油脂の1,3位の脂肪
酸と2位の脂肪酸の組成に偏りがあってもなくてもよ
い。
【0013】次に、本発明の食用油脂の製造について具
体的に説明するが、本発明の食用油脂の製造方法はこれ
に限定するものではない。中鎖脂肪酸、グリセリンを、
例えば3.3:1のモル割合で混合し、200℃前後で
数十時間脱水しながら反応することにより、中鎖脂肪酸
トリグリセリドを合成する。その後、反応液をアルカリ
脱酸、白土脱色、脱臭処理することにより水酸基価1以
下の中鎖脂肪酸トリグリセリドからなる食用油脂、すな
わち本発明品を得ることができる。また、得られた食用
油脂と菜種油を、全構成脂肪酸中の炭素数6〜10の中
鎖脂肪酸が、5質量%以上となるよう混同することによ
っても、水酸基価1以下の食用油脂、すなわち本発明品
を得ることができる。このとき、脂肪酸はグリセリンよ
り過剰モル必要で、過剰量が多いほど好ましい。また、
十分に反応を進行させるために、エステル化反応は、食
用油脂の酸価が(理論酸価+1)となる値で終了させる
ことが好ましい。
【0014】食用油脂の水酸基価を一定の値以下とする
ために、製造においては原料の仕込み量及び割合、反応
時間、水分量の管理が必要となる。食用油脂のエステル
交換反応では、原料食用油脂の水酸基価管理と水分量の
管理が重要で、水酸基価は1以下、好ましくは0.5以
下、水分量は500ppm以下、好ましくは100pp
m以下としておく必要がある。水分管理として、エステ
ル化反応前に脱水処理を行っておくことが好ましい。
【0015】本発明の乳化油脂組成物及び、粉末状又は
顆粒状の乳化油脂組成物に用いる乳化剤としては、食品
用に使われるものであれば特に限定はない。例えば、レ
シチン、モノグリセリド、ポリグリセリン脂肪酸エステ
ル、ソルビタン脂肪酸エステル、ソルビトール脂肪酸エ
ステル、有機酸モノグリセリド、ポリグリセリン縮合リ
シノール酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、プロピレ
ングリコール脂肪酸エステル等が挙げられるが、これに
限定するものではない。乳化油脂組成物及び粉末状乳化
油脂組成物中の乳化剤の含量は、0.1〜10質量%程
度で十分であるが、これに限定するものではない。
【0016】本発明の乳化油脂組成物に用いる水には、
蒸留水、イオン交換水、滅菌水を用いることができる。
また、乳化油脂組成物中の水の含量は、その製品形態に
よって異なる。
【0017】本発明の乳化油脂組成物及び、粉末状又は
顆粒状の乳化油脂組成物には、必要に応じて塩類、有機
酸類、香料、糖類、多糖類、アルコール類、抗酸化剤、
薬効成分などの有効成分を含有させることができるが、
その有効成分の種類及び量は特に限定しない。
【0018】本発明の乳化油脂組成物としては、コーヒ
ーホワイトナー、ホイップクリーム、マヨネーズ、乳化
型ドレッシング、乳化型たれ、マーガリン、ファットス
プレッド、ショートニング、アイスクリーム、発酵乳食
品、飲料等が挙げられる。さらに、本発明の粉末状又は
顆粒状の乳化油脂組成物としては、粉末状又は顆粒状の
コーヒーホワイトナー、粉末状又は顆粒状のドレッシン
グが挙げられる。これらの食品は、それぞれ通常の製法
にて製造することができる。
【0019】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明
するが、本発明はそれらによって限定されるものではな
い。
【0020】比較例1、2〔食用油脂の製造〕 カプリル酸(和光純薬工業(株)社製)、カプリン酸
(和光純薬工業(株)社製)、とグリセリン(阪本薬品
工業(株)社製)を表1に示す各割合で混合し、200
℃で12時間または6時間脱水しながら反応することに
より、中鎖脂肪酸トリグリセリドを合成した。その後、
反応液をアルカリ脱酸、白土脱色、脱臭処理することに
より食用油脂1、2を得た。各食用油脂の全構成脂肪酸
中の中鎖脂肪酸含量(質量%)及び水酸基価を表1に示
す。
【0021】
【表1】
【0022】実施例1、2〔化学合成による食用油脂の
製造〕 カプリル酸(和光純薬工業(株)社製)、カプリン酸
(和光純薬工業(株)社製)、とグリセリン(阪本薬品
工業(株)社製)を表2に示す各割合で混合し、200
℃で20時間または42時間脱水しながら反応すること
により、中鎖脂肪酸トリグリセリドを合成した。その
後、反応液をアルカリ脱酸、白土脱色、脱臭処理するこ
とにより食用油脂3、4を得た。得られた各食用油脂の
全構成脂肪酸中の中鎖脂肪酸含量(質量%)及び水酸基
価を表2に示す。
【0023】
【表2】
【0024】比較例3 〔化学合成による食用油脂の調製〕菜種油(商品名:菜
種白絞油、日清製油(株)製、水酸基価0.1)及び得
られた食用油脂1を表3に示す配合で混同することによ
り食用油脂5を得た。得られた食用油脂の全構成脂肪酸
中の中鎖脂肪酸含量(質量%)及び水酸基価を表3に示
す。
【0025】
【表3】
【0026】実施例3〜7 〔食用油脂の調製〕菜種油(日清製油(株)製、水酸基
価0.1)、菜種硬化油(日清製油(株)製、水酸基価
0.2、融点37℃)、得られた食用油脂1、食用油脂
2、食用油脂4を、表4に示す配合で混同することによ
り食用油脂6〜10を得た。得られた各食用油脂の全構
成脂肪酸中の中鎖脂肪酸含量(質量%)及び水酸基価を
表4に示す。
【0027】
【表4】
【0028】比較例4 〔酵素を用いた食用油脂の製造〕菜種油(日清製油
(株)製、水酸基価0.1)MCT(トリカプリル酸
グリセロール、和光純薬(株)水酸基価2.3)を混合
した後、混合油脂全量に対して1質量%のリパーゼを添
加し、60℃で12時間酵素によるエステル交換反応を
行い、アルカリ脱酸、白土脱色、脱臭処理することによ
り食用油脂11を得た。得られた食用油脂の全構成脂肪
酸中の中鎖脂肪酸含量(質量%)及び水酸基価を表5に
示す。
【0029】
【表5】
【0030】実施例8〜11 菜種油(日清製油(株)製、水酸基価0.1)、菜種硬
化油(日清製油(株)製、水酸基価0.2、融点37
℃)、MCT(商品名:ODO、日清製油(株)製、
水酸基価1.5)、MCT(トリカプリル酸グリセロ
ール、和光純薬(株)水酸基価2.3)、得られた食用
油脂1、食用油脂4を表6に示す配合で混合した後、混
合油脂全量に対して1質量%のリパーゼを添加し、60
℃で12時間酵素反応を行い、アルカリ脱酸、白土脱
色、脱臭処理することにより食用油脂12〜15を得
た。得られた各食用油脂の全構成脂肪酸中の中鎖脂肪酸
含量(質量%)及び水酸基価を表6に示す。
【0031】
【表6】
【0032】〔乳化油脂組成物の調製および風味評価〕
食用油脂1〜15を10質量部に対して、0.2質量部
のリョートーシュガーエステルS−570を加え、60
〜80℃に加熱混合し、油脂組成物を得る。水を60℃
に保温しながら、ホモミキサー(10000rpm)で
攪拌し、先の油脂組成物を添加した。さらに2分間、6
0℃にてホモミキサーで乳化させた後、乳化油脂組成物
を0〜10℃まで急速に冷却した。10人のパネラーに
より得られた乳化油脂組成物の苦味を評価した。表7に
苦味・渋味を感じた人の数を示す。評価結果より、実施
例12〜22の乳化油脂組成物は比較例5〜8の乳化油
脂組成物に比べて苦味・渋味が改善されていることがわ
かった。
【0033】
【表7】
【0034】〔マーガリンによる風味評価試験〕表8に
示す配合で各原料を常法により混合し、コンビネーター
を用いて急冷混捏処理してマーガリンを試作した。10
人のパネラーにより得られたマーガリンの苦味を評価し
た。表8に苦味・渋味を感じた人の数を示す。評価の結
果から、実施例23のマーガリンは、比較例9のマーガ
リンに比べて苦味・渋味が改善されていることがわかっ
た。
【0035】
【表8】
【0036】〔氷菓による風味評価試験〕表9に示す組
成で各原料を混合し、60〜70℃でホモミキサーによ
り均質化する。さらに、フリージングを行い氷菓を得
た。10人のパネラーにより得られた氷菓の苦味を評価
した。表9に苦味・渋味を感じた人の数を示す。評価結
果より、実施例24の氷菓は比較例10の氷菓に比べて
苦味・渋味が改善されていることがわかった。
【0037】
【表9】
【0038】
【発明の効果】全構成脂肪酸中に炭素数6〜10の中鎖
脂肪酸を5〜100質量%含有し、かつ、水酸基価が1
以下の食用油脂を、乳化油脂組成物や粉末状又は顆粒状
の乳化油脂食品の油脂原料として使用することにより、
乳化油脂組成物及び、粉末状又は顆粒状の乳化油脂食品
の苦味や渋味を改善し、風味のよいものを提供できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A23L 1/19 A23L 1/24 A 1/24 C11C 3/00 C11C 3/00 3/02 3/02 A23D 9/00 514 Fターム(参考) 4B025 LB21 LG11 4B026 DC01 DG01 DG11 DH05 DX01 DX04 DX08 4B047 LB09 LE03 LG10 LG11 LP02 4H059 BA13 BA26 BA33 BB02 BB03 BB06 BB07 BC03 BC13 CA48 DA16 DA24 DA30

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 全構成脂肪酸中に炭素数6〜10の中鎖
    脂肪酸を5〜100質量%含有し、かつ、水酸基価が1
    以下の食用油脂であって、乳化油脂組成物の油脂原料と
    して使用したときに風味の優れた乳化油脂組成物を得る
    ことができる食用油脂。
  2. 【請求項2】 前記中鎖脂肪酸含量が25〜100質量
    %、水酸基価が0.3以下であることを特徴とする請求
    項1に記載の食用油脂。
  3. 【請求項3】 中鎖脂肪酸トリグリセリドと長鎖脂肪酸
    トリグリセリドを混合することにより得られる請求項1
    又は2に記載の食用油脂。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3に記載の食用油脂を用いて
    調製した乳化油脂組成物。
  5. 【請求項5】 前記乳化油脂組成物が、コーヒーホワイ
    トナー、ホイップクリーム、マヨネーズ、乳化型ドレッ
    シング、乳化型たれ、マーガリン、ファットスプレッ
    ド、ショートニング、アイスクリーム、発酵乳食品、飲
    料である請求項4に記載の乳化油脂組成物。
  6. 【請求項6】 請求項1〜3に記載した食用油脂を含有
    する粉末状又は顆粒状の乳化油脂食品。
  7. 【請求項7】 前記粉末状又は顆粒状の乳化油脂食品
    が、粉末状又は顆粒状のコーヒーホワイトナー、粉末状
    又は顆粒状のドレッシングである請求項6に記載の粉末
    状又は顆粒状の乳化油脂食品。
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