JP2003134977A - 魚釣用電動リール - Google Patents
魚釣用電動リールInfo
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Abstract
モータ出力の増減調節とスプールモータのON/OFF
切換操作を同時に行えると共に、状況の変化に対応して
これらの操作を独立して迅速,容易且つ確実に行うこと
のできる魚釣用電動リールを提供することを目的とす
る。 【解決手段】 スプールを巻取り駆動するスプールモー
タと、リール本体に変位操作可能に装着されたモータ出
力調節体と、リール本体に装着され、モータ出力調節体
の変位操作に応じてスプールモータのモータ出力を連続
的に増減調節するモータ出力調節手段とを備えた魚釣用
電動リールに於て、上記モータ出力調節体をリール本体
に移動操作可能に装着すると共に、当該モータ出力調節
体と離間してその近傍に、スプールモータの起動,停止
を行うON/OFFスイッチを、モータ出力調節体と分
離して略同一方向へ移動操作可能に装着した。
Description
自在に支持されたスプールを巻取り駆動するスプールモ
ータを備えた魚釣用電動リールに関する。
た魚釣りを行う場合、魚釣用電動リール(以下、「電動
リール」という)が広く使用されている。従来周知のよ
うに電動リールは、リール本体に装着したスプールモー
タの駆動でスプールを回転させて釣糸の巻取りを行うも
ので、釣果の向上を図るため、昨今では、特許第297
7978号公報に開示されるようにスプールモータのモ
ータ出力を連続的に増減調節可能とした電動リールが知
られている。
ール本体の一側部に、レバー形状のモータ出力調節体を
ハンドルの回転方向と同方向へ回転可能に装着すると共
に、当該モータ出力調節体の操作に応じモータ出力を増
減調節するポテンショメータ等のモータ出力調節手段を
リール本体内に装着して、モータ出力を巻取り停止のO
FF状態から最大値(0〜MAX)まで連続的に調節可
能としたもので、この電動リールによれば、モータ出力
調節体の操作でモータ停止とモータ出力の増減調節の複
合的な操作が容易且つ迅速に行えるため、釣場の状況に
応じた円滑な魚釣り操作が可能となる。
出力調節体にモータ出力の調節機能と、スプールモータ
の起動と停止、即ち、ON/OFFを行うON/OFF
スイッチとしての機能を兼用させた構成であるため、例
えば棚位置待機中に誤ってモータ出力調節体に触れて仕
掛けを不用意に動かしてしまったり、巻取り操作中にモ
ータ出力調節体に物が触れて好ましい設定速度が途中で
変化してしまうなど、不用意な手や他の物との接触等に
よってスプールモータを誤動作させてしまう虞があっ
た。
モータ出力調節体を回転操作することによってスプール
モータをON/OFFに切換制御するように構成されて
いるため、ONからOFFに切り換える際のOFF位置
での遊びが必要となり、その遊び分だけモータ始動が遅
くなる。このため、迅速なモータ駆動操作を行うことが
できないといった課題も残されていた。
開2001−169699号公報には、図9及び図10
に示すようにモータ出力調節体1とは別に、スプールモ
ータをON/OFFに切り換える押しボタン式のON/
OFFスイッチ3をモータ出力調節体1の近傍やモータ
出力調節体1自体に装着した電動リール5,7が開示さ
れ、また、特開2001−128598号公報には、図
11及び図12に示すようにリール本体9の一側板11
側に回転可能に装着したモータ出力調節体13の近傍
に、同じくレバー形状のON/OFFスイッチ15をモ
ータ出力調節体13と同軸上に回転可能に装着して、こ
れらを同時且つ別個に操作可能とした電動リール17が
開示されている。
図10の従来例にあっては、モータ出力調節体1の操作
方向と異なる方向へのON/OFFスイッチ3の親指操
作、或いは親指と人差し指によるモータ出力調節体1と
ON/OFFスイッチ3の複合操作でモータ出力調節と
スプールモータのON/OFF制御を行うため、実釣時
にリールを保持し乍ら、自然な指の動きでこれらの操作
を容易に行えない等の課題が残されている。
は、モータ出力調節体13とON/OFFスイッチ15
が同軸上に回転可能に配置されているため、モータ出力
調節体13とON/OFFスイッチ15の操作が同一回
転軌跡となって、モータ出力調節とON/OFF切換え
操作の夫々を独立して誤操作なく確実に行うことが難し
いといった欠点が指摘されていた。
で、実釣時にモータ出力の増減調節とスプールモータの
ON/OFF切換操作を同時に行えると共に、状況の変
化に対応してこれらの操作を独立して迅速,容易且つ確
実に行うことのできる電動リールを提供することを目的
とする。
め、請求項1に係る発明は、リール本体に回転可能に支
持されたスプールと、リール本体に装着され、当該スプ
ールを巻取り駆動するスプールモータと、リール本体に
変位操作可能に装着されたモータ出力調節体と、リール
本体に装着され、モータ出力調節体の変位操作に応じて
スプールモータのモータ出力を連続的に増減調節するモ
ータ出力調節手段とを備えた電動リールに於て、上記モ
ータ出力調節体をリール本体に移動操作可能に装着する
と共に、当該モータ出力調節体と離間してその近傍に、
スプールモータの起動,停止を行うON/OFFスイッ
チを、モータ出力調節体と分離して略同一方向へ移動操
作可能に装着したことを特徴とする。
記載の電動リールに於て、モータ出力調節体とON/O
FFスイッチを係脱可能としたことを特徴とし、請求項
3に係る発明は、請求項2記載の電動リールに於て、モ
ータ出力調節体とON/OFFスイッチとの間に弾性部
材を装着し、当該弾性部材を介してモータ出力調節体と
ON/OFFスイッチを係脱可能としたことを特徴とす
る。
載の電動リールに於て、モータ出力調節体とON/OF
Fスイッチの少なくともいずれか一方に係止部を設け、
ON/OFFスイッチは、スプールモータ起動方向への
移動操作により、当該係止部でモータ出力調節体に係止
して当該モータ出力調節体をモータ出力増加方向へ移動
操作し、モータ出力調節体の操作後、モータ出力調節体
と離脱して単独でスプールモータの起動,停止が可能で
あることを特徴としている。
ータ出力調節体の移動操作でスプールモータのモータ出
力が増減調節され、また、この近傍に設けたON/OF
Fスイッチの移動操作でスプールモータが起動,停止す
る。
によれば、モータ出力調節体とON/OFFスイッチが
弾性部材や係止部を介して係脱可能な構造となっている
ため、両スイッチの係脱により、スプールモータのON
/OFFの切換制御とモータ出力の増減調節の連続的な
同時操作と分離操作をシングルアクションで行え、釣場
の状況変化に応じた幅広い対応が可能となる。
基づき詳細に説明する。図1乃至図4は請求項1乃至請
求項3に係る電動リールの第一実施形態を示し、図1に
於て、21はリール本体23のフレーム、25,27は
当該フレーム21の左右に取り付く側板で、両側板2
5,27間にスプール軸を介してスプール29が回転可
能に支持されている。
動やハンドル33の巻取り操作で回転して釣糸が巻回さ
れるようになっており、スプールモータ31はスプール
29前方のフレーム21に一体成形されたモータケース
内に収納されている。そして、従来と同様、モータケー
ス内にはスプールモータ31のモータ軸35の一端側に
装着された遊星減速機構が、また、側板25内には複数
枚の歯車からなる動力伝達機構が当該遊星減速機構に連
結して装着されており、遊星減速機構と動力伝達機構を
介してスプールモータ31の駆動力がスプール軸に伝達
されるようになっている。
央を貫通してその他端側が側板27内に突出しており、
その突出端側に、ハンドル33の駆動力をスプール29
に伝達させる遊星減速機構やクラッチ機構,ドラグ装置
等が装着されている。そして、図1及び図2に示すよう
に側板27の側部後方には、クラッチ機構をON/OF
Fに切り換えるクラッチレバー37が装着されており、
当該クラッチレバー37の操作でクラッチ機構がON/
OFFされて、スプール29へのスプールモータ31や
ハンドル33の駆動力が伝達,遮断されるようになって
いる。
側面にはマグネット39が装着されると共に、当該マグ
ネット39の回転軌跡に対向して一対のリードスイッチ
41がフレーム21に装着されており、これらはスプー
ル29の回転方向と回転数を検出する回転数検出手段と
して機能する。そして、リードスイッチ41は、リール
本体23上部の側板25,27間に装着した制御ボック
ス43内の制御手段に接続されている。
り、当該制御手段のメモリには、特開平5−10356
7号公報で開示された電動リールと同様の糸長計測プロ
グラムが組み込まれており、制御手段は、リードスイッ
チ41から出力されるスプール29の正転,逆転の判定
信号をCPUに取り込んで釣糸の繰出しか巻取りかを判
定すると共に、リードスイッチ41から取り込むスプー
ル29の回転パルス信号をアップ・ダウンカウンタでカ
ウントして、このカウント値を基にメモリに記憶された
糸長計算式をCPUで演算実行して釣糸の繰出し量を計
測するようになっている。そして、CPUは、制御ボッ
クス43の操作パネル45上に設けた表示器47にこの
計測値を表示させる。
の側部前方に、スプールモータ31のモータ出力を増減
調節するパワースイッチ(モータ出力調節体)49と、
スプールモータ31を起動,停止させるON/OFFス
イッチ51が、リール本体23の前後方向へ平行にスラ
イド操作可能に取り付けられている。即ち、図2及び図
3に示すように側板27の側部前方には、リール本体2
3の前後方向へ矩形状のガイド窓53が設けられてお
り、当該ガイド窓53はリール本体23の前後方向へス
ライド可能な上下2枚のスライド式窓カバー55,57
で閉塞されている。
に、側板27より外方へ突出する略立方体形状のパワー
スイッチ49が図示しないステーを介して取り付き、ま
た、下側のスライド式窓カバー57に、同じくステーを
介して側板27外方へ突出する略立方体形状のON/O
FFスイッチ51が、対向するパワースイッチ49と上
下方向に離間してその近傍に装着されており、図3に示
すように両スイッチ49,51は、夫々、リール本体2
3の前後方向へ平行、即ち、同一方向にスライド操作で
きるようになっている。
9の底面部59には、当該パワースイッチ49とON/
OFFスイッチ51を係脱させるゴム製の略球状の弾性
部材61が取り付けられており、普通の力でのスライド
操作では、当該弾性部材61の弾性摩擦力で両スイッチ
49,51が一体となって連動するが、何れか一方のス
イッチ49,51を勢いよく操作すると、両スイッチ4
9,51が離脱するように構成されている。
指でパワースイッチ49を普通の力で矢印A方向(モー
タ出力増加方向)へスライド操作すると、弾性部材61
の弾性摩擦力でON/OFFスイッチ51がこれと一体
になって連動するが、図4に示すように例えばON/O
FFスイッチ51を勢いよくモータ停止方向(図中、矢
印方向)へ操作すると、ON/OFFスイッチ51がパ
ワースイッチ49から離脱する。
ータ出力調節体1と同様、リール本体23に内蔵された
図示しないポテンショメータに連結されている。そし
て、制御ボックス43に内蔵された制御手段は、パワー
スイッチ49の図3中、矢印A方向への操作量に応じた
パルス信号のデューティ比としてスプールモータ31へ
の電流通電時間率を可変制御して、スプールモータ31
のモータ出力を最低出力から最大出力まで連続的に駆動
制御し、また、パワースイッチ49の矢印B方向(モー
タ出力減少方向)への操作に伴い、スプールモータ31
への電流通電時間率を可変制御して、モータ出力を最大
出力から最低出力まで連続的に駆動制御するようになっ
ている。
チ49があるとき、スプールモータ31のモータ出力は
最低出力となり、二点鎖線で示す位置にパワースイッチ
49があるとき、スプールモータ31のモータ出力は最
大出力となるように設定されている。また、図3の実線
で示す位置にON/OFFスイッチ51があるとき、外
部電源からスプールモータ31への電力供給が遮断され
てスプールモータ31が停止し、ON/OFFスイッチ
51が矢印A方向に操作されると、スプールモータ31
が直ちに起動するようになっている。
ある。本実施形態に係る電動リール65はこのように構
成されているから、給電コード63を外部電源に接続し
て電動リール65が使用可能となる。そして、クラッチ
レバー37の操作でクラッチ機構をOFFに切り換え、
図3の実線で示す位置にパワースイッチ49とON/O
FFスイッチ51を操作して、スプールモータ31が停
止した状態で仕掛けを繰り出せば、仕掛けの自重で釣糸
がスプール29から繰り出されることとなる。
長が計測されて表示器47に表示され、例えば仕掛けを
水面から50m繰り出した処でクラッチレバー37をク
ラッチONに操作すれば、仕掛けの繰出しが停止する。
この後、魚の当たりが合った場合に、ハンドル33の巻
取り操作で釣糸がスプール29に巻き取られ、また、図
3に示すように釣人が親指でパワースイッチ49を普通
の力で矢印A方向にスライド操作すれば、弾性部材61
の弾性摩擦力でON/OFFスイッチ51がこれと連動
して同方向にスライドするため、スプールモータ31が
直ちに起動して、パワースイッチ49の操作量に応じた
モータ出力でスプールモータ31が駆動してスプール2
9に釣糸が巻き取られ、釣人がパワースイッチ49を普
通の力で操作している間、弾性部材61の弾性摩擦力で
ON/OFFスイッチ51はパワースイッチ49に連動
する。
OFFスイッチ51の双方を同時に指で矢印A,B方向
に操作すれば、両スイッチ49,51が同時に動くこと
となる。そして、この状態で釣糸を巻き取って魚を取り
込む際に、釣人がパワースイッチ49を普通の力で矢印
B方向へスライド操作して図3の実線で示す位置に戻せ
ば、弾性部材61の弾性摩擦力でON/OFFスイッチ
51もパワースイッチ49と共に図3の実線の位置に戻
って、スプールモータ31が停止するが、例えば図4に
示すように弾性部材61を介して両スイッチ49,51
が実線の位置にあるとき、ON/OFFスイッチ51を
勢いよく矢印方向に操作すると、両スイッチ49,51
が離脱し、そして、ON/OFFスイッチ51を図4の
二点鎖線で示すモータ停止位置に戻せばスプールモータ
31が停止する。そして、この状態でON/OFFスイ
ッチ51を矢印A方向、即ち、スプールモータ31の起
動方向にスライド操作すれば、パワースイッチ49の位
置に応じたモータ出力でスプールモータ31が再起動す
ることとなる。
方に、対向するパワースイッチ49とON/OFFスイ
ッチ51を上下方向に離間するように近接させて、リー
ル本体23の前後方向へ平行(同一方向)にスライド操
作可能に離間分離する構成とすると共に、両スイッチ4
9,51間にこれらを係脱させる弾性部材61を装着し
たので、スプールモータ31のON/OFFの切換制御
とモータ出力の増減調節の連続的な同時操作と分離操作
をシングルアクションで容易に行え、釣場の状況変化に
応じた幅広い対応が可能となった。
とON/OFFスイッチ51を近接させてこれらを同一
方向にスライド操作可能としたため、図9及び図10の
従来例に比し電動リール65を保持し乍ら、自然な指の
動きでこれらの同時操作と分離操作を容易に行え、ま
た、図11の従来例の如くパワースイッチ49とON/
OFFスイッチ51の操作方向が同一回転軌跡上にない
ため、モータ出力調節とON/OFF切換え操作の夫々
を独立して誤操作なく確実に行うことができる利点を有
する。
側板27の側部前方に、対向するパワースイッチ49と
ON/OFFスイッチ51を上下方向に離間するように
近接させてリール本体23の前後方向へ平行にスライド
操作可能に装着したが、図5に示す電動リール65-1の
如く側板27の正面部に、パワースイッチ49とON/
OFFスイッチ51をリール本体23の前後方向へ平行
にスライド操作可能に取り付けてもよいし、また、図6
に示す電動リール65-2のように、操作パネル45上の
表示器47の下部にパワースイッチ49とON/OFF
スイッチ51をリール本体23の左右方向へ平行にスラ
イド操作可能に装着してもよく、これらの各実施形態に
よっても、図1の実施形態と同様、所期の目的を達成す
ることが可能である。
一実施形態に係る電動リールのパワースイッチ69とO
N/OFFスイッチ71を示し、図1の実施形態と同
様、両スイッチ69,71は側板27の側部前方に、リ
ール本体23の前後方向へスライド操作可能に取り付け
られている。以下、本実施形態を図面に基づき説明する
が、発明部分を除く電動リールの構成は図1の実施形態
と同様であるため、ここではそれらについての説明は省
略し、専ら発明部分について説明する。そして、上記実
施形態と同一のものは同一符号を以って表示する。
Fスイッチ51と同様、パワースイッチ69とON/O
FFスイッチ71は、夫々、側板27よりも外方へ突出
してスライド式窓カバー55,57にステーを介して取
り付くブロック体からなり、両スイッチ69,71は、
夫々、リール本体23の前後方向へ平行(同一方向)に
スライド操作できるように近接配置されている。
パワースイッチ69には、下方へ突出する係止片(係止
部)73が突設され、下方に位置するON/OFFスイ
ッチ71には、上方へ突出する係止片(係止部)75が
突設されており、図7に示すように両係止片73,75
が互いに当接すると、両スイッチ69,71は一つの直
方体形状のブロック体を構成するようになっている。
止片73に当接させてON/OFFスイッチ71を矢印
A方向(モータ起動方向)へスライド操作すると、二点
鎖線で示すようにパワースイッチ69がON/OFFス
イッチ71に連動して同方向(モータ出力増加方向)へ
移動し、また、係止片73を係止片75に当接させてパ
ワースイッチ69を矢印B方向(モータ出力減少方向)
へスライド操作すると、ON/OFFスイッチ71がパ
ワースイッチ69に連動して同方向へ移動し、更にま
た、図8に示すようにパワースイッチ69の操作後、パ
ワースイッチ69と離脱して、ON/OFFスイッチ7
1の単独操作でスプールモータ31の起動,停止が行え
ると共に、ON/OFFスイッチ71の操作後、パワー
スイッチ69単独の操作が行えるようになっている。
が図7の実線で示す位置の手前にあるとき、スプールモ
ータ31のモータ出力は最低出力となり、二点鎖線で示
す位置でスプールモータ31のモータ出力は最大出力と
なるように設定されている。また、図7の実線で示す位
置にON/OFFスイッチ71があるとき、外部電源か
らスプールモータ31への電力供給が遮断されてスプー
ルモータ31が停止し、ON/OFFスイッチ71が矢
印A方向に操作されるとスプールモータ31が直ちに起
動する。
ら、魚の当たりが合った場合に、ハンドル33の巻取り
操作で釣糸がスプール29に巻き取られ、また、パワー
スイッチ69の操作に応じモータ出力が増減調節されて
釣糸が巻き取られるが、図7に示すようにON/OFF
スイッチ71を矢印A方向へスライド操作すると、係止
片73,75を介してパワースイッチ69がON/OF
Fスイッチ71に連動して同方向にスライドするため、
スプールモータ31が直ちに起動し、パワースイッチ6
9の操作量に応じたモータ出力でスプールモータ31が
駆動してスプール29に釣糸が巻き取られる。そして、
係止片73を係止片75に当接させてパワースイッチ6
9を矢印B方向へスライド操作すると、ON/OFFス
イッチ71がパワースイッチ69に連動して同方向へ移
動する。
69の操作後、当該パワースイッチ69と離脱して、O
N/OFFスイッチ71を二点鎖線で示すモータ停止位
置に戻せばスプールモータ31が停止し、この状態でO
N/OFFスイッチ71をスプールモータ31の起動方
向にスライド操作すれば、パワースイッチ69の位置に
応じたモータ出力でスプールモータ31が再起動するこ
ととなる。
前方にパワースイッチ69とON/OFFスイッチ71
を近接させてリール本体23の前後方向へ平行(同一方
向)にスライド操作可能に離間分離する構成とすると共
に、両スイッチ69,71にこれらを係脱させる係止片
73,75を設けたので、本実施形態によっても、スプ
ールモータ31のON/OFFの切換制御とモータ出力
の増減調節の連続的な同時操作と分離操作をシングルア
クションで容易に行え、釣場の状況変化に応じた幅広い
対応が可能となった。
とON/OFFスイッチ71を近接させてこれらを同一
方向にスライド操作可能としたため、図9及び図10の
従来例に比し電動リール65を保持し乍ら、自然な指の
動きでこれらの同時操作と分離操作を容易に行え、ま
た、図11の従来例の如くパワースイッチ49とON/
OFFスイッチ51の操作方向が同一回転軌跡上にない
ため、モータ出力調節とON/OFF切換え操作の夫々
を独立して誤操作なく確実に行うことができる利点を有
する。
チとON/OFFスイッチを平行にスライド操作可能に
設定したが、その操作方向は必ずしも同一方向に限定さ
れるものではなく、スプールモータのON/OFFの切
換制御とモータ出力の増減調節の連続的な同時操作と分
離操作をシングルアクションで行えるならば、両スイッ
チの操作方向は略同一方向であってもよい。
ッチは直線的な移動操作に止まらず、大きな弧を描くよ
うにこれらを移動操作可能に設けてもよい。
によれば、電動リールを保持し乍ら、自然な指の動きで
モータ出力調節体とON/OFFスイッチの同時操作と
分離操作を容易に行え、モータ出力調節とON/OFF
切換え操作の夫々を独立して誤操作なく確実に行うこと
ができる利点を有する。
によれば、スプールモータのON/OFFの切換制御と
モータ出力の増減調節の連続的な同時操作と分離操作を
シングルアクションで容易に行え、釣場の状況変化に応
じた幅広い対応が可能となった。
リールの平面図である。
説明図である。
説明図である。
動リールの平面図である。
る電動リールの平面図である。
に係る電動リールのパワースイッチとON/OFFスイ
ッチの動作説明図である。
説明図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 リール本体に回転可能に支持されたスプ
ールと、 リール本体に装着され、上記スプールを巻取り駆動する
スプールモータと、 リール本体に変位操作可能に装着されたモータ出力調節
体と、 リール本体に装着され、モータ出力調節体の変位操作に
応じてスプールモータのモータ出力を連続的に増減調節
するモータ出力調節手段とを備えた魚釣用電動リールに
於て、 上記モータ出力調節体をリール本体に移動操作可能に装
着すると共に、 当該モータ出力調節体と離間してその近傍に、スプール
モータの起動,停止を行うON/OFFスイッチを、モ
ータ出力調節体と分離して略同一方向へ移動操作可能に
装着したことを特徴とする魚釣用電動リール。 - 【請求項2】 モータ出力調節体とON/OFFスイッ
チを係脱可能としたことを特徴とする請求項1記載の魚
釣用電動リール。 - 【請求項3】 モータ出力調節体とON/OFFスイッ
チとの間に弾性部材を装着し、当該弾性部材を介してモ
ータ出力調節体とON/OFFスイッチを係脱可能とし
たことを特徴とする請求項2記載の魚釣用電動リール。 - 【請求項4】 モータ出力調節体とON/OFFスイッ
チの少なくともいずれか一方に係止部を設け、ON/O
FFスイッチは、スプールモータ起動方向への移動操作
により、当該係止部でモータ出力調節体に係止して当該
モータ出力調節体をモータ出力増加方向へ移動操作し、
モータ出力調節体の操作後、モータ出力調節体と離脱し
て単独でスプールモータの起動,停止が可能であること
を特徴とする請求項2記載の魚釣用電動リール。
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