JP2004081152A - 電動リール - Google Patents
電動リール Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004081152A JP2004081152A JP2002249257A JP2002249257A JP2004081152A JP 2004081152 A JP2004081152 A JP 2004081152A JP 2002249257 A JP2002249257 A JP 2002249257A JP 2002249257 A JP2002249257 A JP 2002249257A JP 2004081152 A JP2004081152 A JP 2004081152A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- operation member
- spool
- electric reel
- motor
- switch
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Abstract
【課題】モータの電流値を制御する操作部材を有する電動リールにおいて、操作部材の操作性を向上させる。
【解決手段】電動リールのリール本体1の上部にはカウンタケース4が固定されている。カウンタケース4の上面には、各種の表示を行う表示部5と、表示部5の後方に配置されたスイッチ操作部6とが設けられている。スイッチ操作部6は、表示部5の下部右側に左右に並べて配置された変速スイッチSK2及びSK1と、表示部5の下部左側に配置されたモータスイッチPWとを有している。変速スイッチSK1及びSK2は、下方向に押圧操作可能なスイッチであって、左右方向に操作可能である。
【選択図】 図1
【解決手段】電動リールのリール本体1の上部にはカウンタケース4が固定されている。カウンタケース4の上面には、各種の表示を行う表示部5と、表示部5の後方に配置されたスイッチ操作部6とが設けられている。スイッチ操作部6は、表示部5の下部右側に左右に並べて配置された変速スイッチSK2及びSK1と、表示部5の下部左側に配置されたモータスイッチPWとを有している。変速スイッチSK1及びSK2は、下方向に押圧操作可能なスイッチであって、左右方向に操作可能である。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電動リール、特に、スプールを回転させる電動モータの電流値を制御する操作部材を有する電動リールに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、巻き上げ時のスプールの回転をモータで行う電動リールは、たとえば、100m以上の水深を回遊する魚を船の上から釣るときによく使用される。この種の電動リールは、リール本体と、リール本体に装着されたスプールと、スプールを回転させるハンドルと、スプールを巻き上げ方向に回転させるモータとを備えている。リール本体の上面には、水深表示用の液晶ディスプレイ等の表示部が設けられたカウンタケースが装着されている。
【0003】
このカウンタケースには、モータのオン、オフを行うモータ操作部材や、モータの電流値を制御する操作部材や、各種モードの切り換えを行うモードスイッチ等のスイッチが設けられている。このようなモータ操作部材やモータの電流値を制御する操作部材は、一般に、カウンタケース上の表示部の右側に配置され、モードスイッチは表示部の左側に配置されている。また、モータの電流値を制御する操作部材は、前後方向に移動操作することにより、制御を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来の電動リールでは、特に、モータの電流値を制御する操作部材は、カウンタケース上の表示部の右側に配置されている。このため、ハンドルを操作する方の右手で操作部材を操作することが可能である。しかし、リール本体を把持した左手では指先が操作部材に届きにくいため、さらに前後方向の移動操作を行うのは困難であるので、左手でパーミングしながら操作部材を操作しにくい。
【0005】
本発明の課題は、モータの電流値を制御する操作部材を有する電動リールにおいて、操作部材の操作性を向上させることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
発明1に係る電動リールは、前方に釣り糸を繰り出す電動リールであって、リール本体と、リール本体に回転可能に支持されるスプールと、スプールを手動で回転させるハンドルと、スプールを回転させる電動のモータと、リール本体の上部に設けられ各種の表示を行う表示部を有するカウンタケースと、カウンタリールの表示部の後方に配置されスプールの軸に沿った方向に操作可能な操作部材とを備えている。
【0007】
この電動リールでは、たとえばモータの電流値を制御するスイッチ等の操作部材が表示部の後方に配置され、スプールの軸に沿った方向、すなわち左右方向に操作可能である。ここでは、操作部材は表示部の後方に配置されているので、たとえばハンドルが右側に装着されている場合、ハンドルを回転させる右手で左右方向に操作することが可能である。さらに、リール本体を把持した左手でもパーミングを行いながら、操作部材を左右方向に容易に操作できる。したがって、左右どちらの手でも操作部材の操作が容易に行えるので、操作部材の操作性を向上できる。
【0008】
発明2に係る電動リールは、発明1の電動リールにおいて、操作部材はカウンタケースの略中央部に配置されている。この場合、カウンタケース後部の略中央部に操作部材が配置されているので、左右どちらの手をもってしても指先が届きやすくなり、操作部材の操作が行いやすくなる。
発明3に係る電動リールは、発明2の電動リールにおいて、操作部材は、略中央部において、ハンドル側にやや偏倚して配置されている。この場合、たとえばハンドルが右側に装着されている場合は、カウンタケースの略中央部の右側に操作部材が配置され、右手での操作が行いやすくなる。
【0009】
発明4に係る電動リールは、発明1から3のいずれかの電動リールにおいて、操作部材はスプール軸に沿った方向に揺動操作可能である。この場合、操作部材は、スプール軸に沿った方向、すなわち左右方向に揺動操作可能なスイッチであるので、操作性がさらに向上する。
発明5に係る電動リールは、発明1から3のいずれかの電動リールおいて、操作部材はスプールに向かう方向に押圧操作可能である。この場合、操作部材は、スプールに向かう方向、すなわち下方向に押圧操作可能なスイッチであるので、スイッチの構成が簡単になる。
【0010】
発明6に係る電動リールは、発明1から5のいずれかの電動リールおいて、操作部材はモータの電流値を制御するスイッチである。この場合、たとえば操作部材を左方向に操作するとモータの電流値を減少させ、右方向に操作するとモータの電流値を増加させることにより、操作部材の操作性を向上できる。
発明7に係る電動リールは、発明6の電動リールおいて、操作部材は、スプールの巻き上げ速度が一定になるように電流値を制御するスイッチである。この場合、各変速段において速度一定になるようにモータを回転できるので、電流値の制御が容易になる。
【0011】
発明8に係る電動リールは、発明6の電動リールおいて、操作部材は、スプールの巻き上げられる釣り糸に作用する張力が一定になるように電流値を制御するスイッチである。この場合、釣り糸に魚等がかかって釣り糸に作用する力が変化しても、釣り糸の張力一定が一定のままモータを回転できるので、魚等の口切れを防止できる。
【0012】
発明9に係る電動リールは、発明1から8のいずれかの電動リールおいて、操作部材の近傍に配置され、モータのオン、オフを行うモータスイッチをさらに備えている。この場合、たとえばモータの電流値を制御するスイッチの近傍にモータスイッチが配置されているので、これらのスイッチの切り換え操作が容易になる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態を採用した電動リールは、図1に示すように、釣竿Rに装着されるリール本体1と、リール本体1の側方に配置されたスプール回転用のハンドル2と、ハンドル2のリール本体1側に配置されたドラグ調整用のスタードラグ3とを主に備えている。
【0014】
リール本体1は、左右1対の側板7a、7bとそれらを連結する複数の連結部材8とからなるフレーム7と、フレーム7の左右を覆う左右の側カバー9a、9bとを有している。ハンドル2側(図1の右側)の側カバー9bには、ハンドル2の回転軸が回転自在に支持され、ハンドル2と逆側(図1の左側)の側カバー9aには、外部電源PS接続用の電源コード18を接続するためのコネクタ19が設けられている。
【0015】
リール本体1の内部には、ハンドル2に連結されたスプール10が回転自在に支持されている。スプール10の内部には、スプール10を糸巻き上げ方向に回転駆動する直流駆動のモータ12が配置されている。また、リール本体1のハンドル2側側面には、ハンドル2及びモータ12とスプール10との駆動伝達をオン、オフする図示しないクラッチ機構のクラッチレバー11が配置されている。このクラッチ機構をオンすると、仕掛けの自重による糸繰り出し中に、糸繰り出し動作を停止できる。
【0016】
リール本体1の上部にはカウンタケース4が固定されている。カウンタケース4は、リール本体1の上部に配置され、上面に表示窓20が形成されている。カウンタケース4の上面には、図2に示すように、表示窓20を介して仕掛けの水深や棚位置を水面からと底からとの2つの基準で表示するための液晶ディスプレイからなる表示部5が臨んでおり、表示部5の後方にはスイッチ操作部6が設けられている。
【0017】
表示部5は、中央に配置された4桁の7セグメント表示の水深表示領域5aと、その下方に配置された3桁の底水深表示領域5bと、水深表示領域5aの図2右側に配置された変速段数表示領域5cとを有している。また、表示部5には、「底から」、「学習」、「指定」、「下巻」、「修正」、「入力」、「糸送止」、「0セット」の8つの文字を表示可能である。
【0018】
スイッチ操作部6は、図1及び図2に示すように、表示部5の下部右側に左右に並べて配置された変速スイッチSK2及びSK1と、表示部5の下部左側に配置されたモータスイッチPWとを有している。
モータスイッチPWは、モータ12をオン、オフするためのスイッチであり、モータスイッチPWがオン操作されている間モータ12を回転させる寸動巻き上げと、モータスイッチPWが所定時間内に2回オン操作されたときモータ12を回転させる連続巻き上げとを切り換え可能なスイッチとなっている。モータスイッチPWは、図1及び図2に示すように、変速スイッチSK1及びSK2の左側近傍に配置されている。
【0019】
変速スイッチSK1及びSK2は、図1及び図2に示すように、カウンタケース4の略中央部の表示部5後方に配置され、略中央部において右側にやや偏倚して配置されている。変速スイッチSK1及びSK2は、下方向に押圧操作可能なスイッチであって、左右方向に操作可能である。変速スイッチSK1及びSK2は、スプールの巻き上げ速度が一定になるように電流値を制御するスイッチである。変速スイッチSK1及びSK2は、駆動されたモータ12を増減速するためのスイッチであって、右側の変速スイッチSK1を押すと増速し、左側の変速スイッチSK2を押すと減速する。
【0020】
カウンタケース4内の上部には、表示部5と、表示制御及びモータ制御を行う図示しないリール制御部とが配置されている。カウンタケース4内の下部にはモータ12をPWM駆動するPWM駆動回路や、ブザーや、スプールセンサ等が配置されている。
この電動リールでは、モータ12の電流値を制御する変速スイッチSK1及びSK2が表示部5の後方に配置され、左右方向に操作可能である。ここでは、変速スイッチSK1及びSK2が表示部5の後方に配置されているので、ハンドル2を回転させる右手で左右方向に操作することが可能である。さらに、リール本体1を把持した左手でもパーミングを行いながら、変速スイッチSK1及びSK2を左右方向に容易に操作できる。したがって、左右どちらの手でも変速スイッチSK1及びSK2の操作が容易に行えるので、変速スイッチSK1及びSK2の操作性を向上させることができる。
【0021】
〔他の実施形態〕
(a) 前記実施形態では、変速スイッチSK1及びSK2は、下方向に押圧操作可能なスイッチであったが、図3に示すように、左右に揺動可能なレバー式の変速スイッチSKであってもよい。また、図4に示すように、左右に回転操作可能なジョグダイアル式の変速スイッチSKであってもよい。さらに、図5に示すように、左右上下方向の4方向に揺動可能なジョイスティック式の変速スイッチSKであってもよい。
【0022】
(b) 前記実施形態では、変速スイッチSK1及びSK2は、スプールの巻き上げ速度が一定になるように電流値を制御するスイッチであったが、スプールの巻き上げられる釣り糸に作用する張力が一定になるように電流値を制御するようにしてもよい。ここでは、釣り糸に魚等がかかって釣り糸に作用する力が変化しても、釣り糸の張力一定が一定のままモータを回転できるので、魚等の口切れを防止できる。
【0023】
(c) 前記実施形態では、変速スイッチSK1及びSK2の近傍にモータスイッチPWが配置されていたが、モータスイッチPWの位置はこれに限定されるものではなく、図示しないが、カウンタケース4上面の表示部5の右側部や、カウンタケース4の右側部等にモータスイッチPWを設けてもよい。
【0024】
【発明の効果】
本発明によれば、電動リールにおいて、操作部材は表示部の後方に配置されスプールの軸に沿った方向に操作可能であるので、操作部材の操作性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を採用した電動リールの平面図。
【図2】前記電動リールの表示部周辺の平面図。
【図3】他の実施形態の図1に相当する図。
【図4】他の実施形態の図1に相当する図。
【図5】他の実施形態の図1に相当する図。
【符号の説明】
1 リール本体
2 ハンドル
4 カウンタケース
5 表示部
10 スプール
12 モータ
PW モータスイッチ
SK、SK1、SK2 変速スイッチ
【発明の属する技術分野】
本発明は、電動リール、特に、スプールを回転させる電動モータの電流値を制御する操作部材を有する電動リールに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、巻き上げ時のスプールの回転をモータで行う電動リールは、たとえば、100m以上の水深を回遊する魚を船の上から釣るときによく使用される。この種の電動リールは、リール本体と、リール本体に装着されたスプールと、スプールを回転させるハンドルと、スプールを巻き上げ方向に回転させるモータとを備えている。リール本体の上面には、水深表示用の液晶ディスプレイ等の表示部が設けられたカウンタケースが装着されている。
【0003】
このカウンタケースには、モータのオン、オフを行うモータ操作部材や、モータの電流値を制御する操作部材や、各種モードの切り換えを行うモードスイッチ等のスイッチが設けられている。このようなモータ操作部材やモータの電流値を制御する操作部材は、一般に、カウンタケース上の表示部の右側に配置され、モードスイッチは表示部の左側に配置されている。また、モータの電流値を制御する操作部材は、前後方向に移動操作することにより、制御を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来の電動リールでは、特に、モータの電流値を制御する操作部材は、カウンタケース上の表示部の右側に配置されている。このため、ハンドルを操作する方の右手で操作部材を操作することが可能である。しかし、リール本体を把持した左手では指先が操作部材に届きにくいため、さらに前後方向の移動操作を行うのは困難であるので、左手でパーミングしながら操作部材を操作しにくい。
【0005】
本発明の課題は、モータの電流値を制御する操作部材を有する電動リールにおいて、操作部材の操作性を向上させることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
発明1に係る電動リールは、前方に釣り糸を繰り出す電動リールであって、リール本体と、リール本体に回転可能に支持されるスプールと、スプールを手動で回転させるハンドルと、スプールを回転させる電動のモータと、リール本体の上部に設けられ各種の表示を行う表示部を有するカウンタケースと、カウンタリールの表示部の後方に配置されスプールの軸に沿った方向に操作可能な操作部材とを備えている。
【0007】
この電動リールでは、たとえばモータの電流値を制御するスイッチ等の操作部材が表示部の後方に配置され、スプールの軸に沿った方向、すなわち左右方向に操作可能である。ここでは、操作部材は表示部の後方に配置されているので、たとえばハンドルが右側に装着されている場合、ハンドルを回転させる右手で左右方向に操作することが可能である。さらに、リール本体を把持した左手でもパーミングを行いながら、操作部材を左右方向に容易に操作できる。したがって、左右どちらの手でも操作部材の操作が容易に行えるので、操作部材の操作性を向上できる。
【0008】
発明2に係る電動リールは、発明1の電動リールにおいて、操作部材はカウンタケースの略中央部に配置されている。この場合、カウンタケース後部の略中央部に操作部材が配置されているので、左右どちらの手をもってしても指先が届きやすくなり、操作部材の操作が行いやすくなる。
発明3に係る電動リールは、発明2の電動リールにおいて、操作部材は、略中央部において、ハンドル側にやや偏倚して配置されている。この場合、たとえばハンドルが右側に装着されている場合は、カウンタケースの略中央部の右側に操作部材が配置され、右手での操作が行いやすくなる。
【0009】
発明4に係る電動リールは、発明1から3のいずれかの電動リールにおいて、操作部材はスプール軸に沿った方向に揺動操作可能である。この場合、操作部材は、スプール軸に沿った方向、すなわち左右方向に揺動操作可能なスイッチであるので、操作性がさらに向上する。
発明5に係る電動リールは、発明1から3のいずれかの電動リールおいて、操作部材はスプールに向かう方向に押圧操作可能である。この場合、操作部材は、スプールに向かう方向、すなわち下方向に押圧操作可能なスイッチであるので、スイッチの構成が簡単になる。
【0010】
発明6に係る電動リールは、発明1から5のいずれかの電動リールおいて、操作部材はモータの電流値を制御するスイッチである。この場合、たとえば操作部材を左方向に操作するとモータの電流値を減少させ、右方向に操作するとモータの電流値を増加させることにより、操作部材の操作性を向上できる。
発明7に係る電動リールは、発明6の電動リールおいて、操作部材は、スプールの巻き上げ速度が一定になるように電流値を制御するスイッチである。この場合、各変速段において速度一定になるようにモータを回転できるので、電流値の制御が容易になる。
【0011】
発明8に係る電動リールは、発明6の電動リールおいて、操作部材は、スプールの巻き上げられる釣り糸に作用する張力が一定になるように電流値を制御するスイッチである。この場合、釣り糸に魚等がかかって釣り糸に作用する力が変化しても、釣り糸の張力一定が一定のままモータを回転できるので、魚等の口切れを防止できる。
【0012】
発明9に係る電動リールは、発明1から8のいずれかの電動リールおいて、操作部材の近傍に配置され、モータのオン、オフを行うモータスイッチをさらに備えている。この場合、たとえばモータの電流値を制御するスイッチの近傍にモータスイッチが配置されているので、これらのスイッチの切り換え操作が容易になる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態を採用した電動リールは、図1に示すように、釣竿Rに装着されるリール本体1と、リール本体1の側方に配置されたスプール回転用のハンドル2と、ハンドル2のリール本体1側に配置されたドラグ調整用のスタードラグ3とを主に備えている。
【0014】
リール本体1は、左右1対の側板7a、7bとそれらを連結する複数の連結部材8とからなるフレーム7と、フレーム7の左右を覆う左右の側カバー9a、9bとを有している。ハンドル2側(図1の右側)の側カバー9bには、ハンドル2の回転軸が回転自在に支持され、ハンドル2と逆側(図1の左側)の側カバー9aには、外部電源PS接続用の電源コード18を接続するためのコネクタ19が設けられている。
【0015】
リール本体1の内部には、ハンドル2に連結されたスプール10が回転自在に支持されている。スプール10の内部には、スプール10を糸巻き上げ方向に回転駆動する直流駆動のモータ12が配置されている。また、リール本体1のハンドル2側側面には、ハンドル2及びモータ12とスプール10との駆動伝達をオン、オフする図示しないクラッチ機構のクラッチレバー11が配置されている。このクラッチ機構をオンすると、仕掛けの自重による糸繰り出し中に、糸繰り出し動作を停止できる。
【0016】
リール本体1の上部にはカウンタケース4が固定されている。カウンタケース4は、リール本体1の上部に配置され、上面に表示窓20が形成されている。カウンタケース4の上面には、図2に示すように、表示窓20を介して仕掛けの水深や棚位置を水面からと底からとの2つの基準で表示するための液晶ディスプレイからなる表示部5が臨んでおり、表示部5の後方にはスイッチ操作部6が設けられている。
【0017】
表示部5は、中央に配置された4桁の7セグメント表示の水深表示領域5aと、その下方に配置された3桁の底水深表示領域5bと、水深表示領域5aの図2右側に配置された変速段数表示領域5cとを有している。また、表示部5には、「底から」、「学習」、「指定」、「下巻」、「修正」、「入力」、「糸送止」、「0セット」の8つの文字を表示可能である。
【0018】
スイッチ操作部6は、図1及び図2に示すように、表示部5の下部右側に左右に並べて配置された変速スイッチSK2及びSK1と、表示部5の下部左側に配置されたモータスイッチPWとを有している。
モータスイッチPWは、モータ12をオン、オフするためのスイッチであり、モータスイッチPWがオン操作されている間モータ12を回転させる寸動巻き上げと、モータスイッチPWが所定時間内に2回オン操作されたときモータ12を回転させる連続巻き上げとを切り換え可能なスイッチとなっている。モータスイッチPWは、図1及び図2に示すように、変速スイッチSK1及びSK2の左側近傍に配置されている。
【0019】
変速スイッチSK1及びSK2は、図1及び図2に示すように、カウンタケース4の略中央部の表示部5後方に配置され、略中央部において右側にやや偏倚して配置されている。変速スイッチSK1及びSK2は、下方向に押圧操作可能なスイッチであって、左右方向に操作可能である。変速スイッチSK1及びSK2は、スプールの巻き上げ速度が一定になるように電流値を制御するスイッチである。変速スイッチSK1及びSK2は、駆動されたモータ12を増減速するためのスイッチであって、右側の変速スイッチSK1を押すと増速し、左側の変速スイッチSK2を押すと減速する。
【0020】
カウンタケース4内の上部には、表示部5と、表示制御及びモータ制御を行う図示しないリール制御部とが配置されている。カウンタケース4内の下部にはモータ12をPWM駆動するPWM駆動回路や、ブザーや、スプールセンサ等が配置されている。
この電動リールでは、モータ12の電流値を制御する変速スイッチSK1及びSK2が表示部5の後方に配置され、左右方向に操作可能である。ここでは、変速スイッチSK1及びSK2が表示部5の後方に配置されているので、ハンドル2を回転させる右手で左右方向に操作することが可能である。さらに、リール本体1を把持した左手でもパーミングを行いながら、変速スイッチSK1及びSK2を左右方向に容易に操作できる。したがって、左右どちらの手でも変速スイッチSK1及びSK2の操作が容易に行えるので、変速スイッチSK1及びSK2の操作性を向上させることができる。
【0021】
〔他の実施形態〕
(a) 前記実施形態では、変速スイッチSK1及びSK2は、下方向に押圧操作可能なスイッチであったが、図3に示すように、左右に揺動可能なレバー式の変速スイッチSKであってもよい。また、図4に示すように、左右に回転操作可能なジョグダイアル式の変速スイッチSKであってもよい。さらに、図5に示すように、左右上下方向の4方向に揺動可能なジョイスティック式の変速スイッチSKであってもよい。
【0022】
(b) 前記実施形態では、変速スイッチSK1及びSK2は、スプールの巻き上げ速度が一定になるように電流値を制御するスイッチであったが、スプールの巻き上げられる釣り糸に作用する張力が一定になるように電流値を制御するようにしてもよい。ここでは、釣り糸に魚等がかかって釣り糸に作用する力が変化しても、釣り糸の張力一定が一定のままモータを回転できるので、魚等の口切れを防止できる。
【0023】
(c) 前記実施形態では、変速スイッチSK1及びSK2の近傍にモータスイッチPWが配置されていたが、モータスイッチPWの位置はこれに限定されるものではなく、図示しないが、カウンタケース4上面の表示部5の右側部や、カウンタケース4の右側部等にモータスイッチPWを設けてもよい。
【0024】
【発明の効果】
本発明によれば、電動リールにおいて、操作部材は表示部の後方に配置されスプールの軸に沿った方向に操作可能であるので、操作部材の操作性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を採用した電動リールの平面図。
【図2】前記電動リールの表示部周辺の平面図。
【図3】他の実施形態の図1に相当する図。
【図4】他の実施形態の図1に相当する図。
【図5】他の実施形態の図1に相当する図。
【符号の説明】
1 リール本体
2 ハンドル
4 カウンタケース
5 表示部
10 スプール
12 モータ
PW モータスイッチ
SK、SK1、SK2 変速スイッチ
Claims (9)
- 前方に釣り糸を繰り出す電動リールであって、
リール本体と、
前記リール本体に回転可能に支持されるスプールと、
前記スプールを手動で回転させるハンドルと、
前記スプールを回転させる電動のモータと、
前記リール本体の上部に設けられ、各種の表示を行う表示部を有するカウンタケースと、
前記カウンタリールの前記表示部の後方に配置され、前記スプールの軸に沿った方向に操作可能な操作部材と、
を備えた電動リール。 - 前記操作部材は前記カウンタケースの略中央部に配置されている、請求項1に記載の電動リール。
- 前記操作部材は、略中央部において、前記ハンドル側にやや偏倚して配置されている、請求項2に記載の電動リール。
- 前記操作部材は前記スプール軸に沿った方向に揺動操作可能である、請求項1から3のいずれかに記載の電動リール。
- 前記操作部材は前記スプールに向かう方向に押圧操作可能である、請求項1から3のいずれかに記載の電動リール。
- 前記操作部材は前記モータの電流値を制御するスイッチである、請求項1から5のいずれかに記載の電動リール。
- 前記操作部材は、前記スプールの巻き上げ速度が一定になるように電流値を制御するスイッチである、請求項6に記載の電動リール。
- 前記操作部材は、前記スプールの巻き上げられる釣り糸に作用する張力が一定になるように電流値を制御するスイッチである、請求項6に記載の電動リール。
- 前記操作部材の近傍に配置され、前記モータのオン、オフを行うモータスイッチをさらに備えている、請求項1から8のいずれかに記載の電動リール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002249257A JP2004081152A (ja) | 2002-08-28 | 2002-08-28 | 電動リール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002249257A JP2004081152A (ja) | 2002-08-28 | 2002-08-28 | 電動リール |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004081152A true JP2004081152A (ja) | 2004-03-18 |
Family
ID=32056421
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002249257A Pending JP2004081152A (ja) | 2002-08-28 | 2002-08-28 | 電動リール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004081152A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011050270A (ja) * | 2009-08-31 | 2011-03-17 | Globeride Inc | 魚釣用電動リール |
JP2012010696A (ja) * | 2010-06-02 | 2012-01-19 | Globeride Inc | 魚釣用電動リール |
JP2012060961A (ja) * | 2010-09-17 | 2012-03-29 | Shimano Inc | 電動リール |
JP2012228196A (ja) * | 2011-04-26 | 2012-11-22 | Globeride Inc | 魚釣用電動リール |
JP2013021936A (ja) * | 2011-07-15 | 2013-02-04 | Globeride Inc | 魚釣用電動リール |
JP2013215215A (ja) * | 2013-07-30 | 2013-10-24 | Globeride Inc | 魚釣用電動リール |
JP2013215214A (ja) * | 2013-07-30 | 2013-10-24 | Globeride Inc | 魚釣用電動リール |
JP2014100079A (ja) * | 2012-11-19 | 2014-06-05 | Shimano Inc | 電動リール |
-
2002
- 2002-08-28 JP JP2002249257A patent/JP2004081152A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011050270A (ja) * | 2009-08-31 | 2011-03-17 | Globeride Inc | 魚釣用電動リール |
JP2012010696A (ja) * | 2010-06-02 | 2012-01-19 | Globeride Inc | 魚釣用電動リール |
JP2012060961A (ja) * | 2010-09-17 | 2012-03-29 | Shimano Inc | 電動リール |
JP2012228196A (ja) * | 2011-04-26 | 2012-11-22 | Globeride Inc | 魚釣用電動リール |
US8844854B2 (en) | 2011-04-26 | 2014-09-30 | Globeride, Inc. | Electric fishing reel |
JP2013021936A (ja) * | 2011-07-15 | 2013-02-04 | Globeride Inc | 魚釣用電動リール |
JP2014100079A (ja) * | 2012-11-19 | 2014-06-05 | Shimano Inc | 電動リール |
JP2013215215A (ja) * | 2013-07-30 | 2013-10-24 | Globeride Inc | 魚釣用電動リール |
JP2013215214A (ja) * | 2013-07-30 | 2013-10-24 | Globeride Inc | 魚釣用電動リール |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8844854B2 (en) | Electric fishing reel | |
JP2000316437A (ja) | 電動リールのモータ制御装置 | |
JP2007252256A (ja) | 魚釣用電動リール | |
JP5752497B2 (ja) | 魚釣用電動リール | |
JP2004081152A (ja) | 電動リール | |
JP2002027878A (ja) | 釣り用リールの表示装置 | |
JP4408378B2 (ja) | 魚釣用電動リール | |
JP5798808B2 (ja) | 電動リール | |
JP2977978B2 (ja) | 魚釣用電動リール | |
JP5374483B2 (ja) | 魚釣用電動リールの制御ケース | |
JP2002125540A (ja) | 魚釣用リール | |
JP2008043303A (ja) | 魚釣用電動リール | |
JP2015047074A (ja) | 魚釣用電動リール | |
JP3809093B2 (ja) | 魚釣用電動リール | |
JP2001045933A (ja) | 電動リール | |
JP3294820B2 (ja) | 魚釣用電動リール | |
JP2001078634A (ja) | 電動リールのモータ制御装置 | |
JP2001037384A (ja) | 電動リールのモータ制御装置 | |
JP2002186391A (ja) | 電動リールのモータ制御装置 | |
JP2019080540A5 (ja) | ||
JP2004022402A (ja) | 釣り用リールのスイッチ操作部 | |
JP2002125545A (ja) | 釣り用リールの遠隔操作装置 | |
JP3534623B2 (ja) | 電動リールのモータ制御装置 | |
JP2000023603A (ja) | 魚釣用電動リ―ル | |
JP2002000144A (ja) | 魚釣用電動リール |