JP3588279B2 - 魚釣用リール - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、魚釣用リールに係り、詳しくはリール本体の上部に複数のファンクションスイッチを配設した魚釣用リールに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、多くの魚釣用リールには、棚取り精度の向上を図る目的で糸長計測装置が装着され、また、釣糸の巻取り操作を軽快に行うためにスプールモータを装着して、当該スプールモータの駆動で釣糸をスプールに自動的に巻き取る等、釣人のニーズに対応すべく、魚釣用リールの機能及び操作性の向上を図るために電子化が進んでいるのが現状である。
【0003】
そして、一般に糸長計測装置やスプールモータを制御するスイッチを初めとして、例えば棚メモスイッチ,リセットスイッチ,モード切換えスイッチといった各種のファンクションスイッチは、リール本体の上部に設けられた操作パネル上に配設されている。
図3は実開平1−94065号公報で開示された魚釣用リールの操作パネル部を示し、この従来例は、魚釣用リール1を握持した手の親指3による各種ファンクションスイッチの操作性を向上させるため、リール本体4の反ハンドル側の側板5上に操作パネル7を設けて、魚釣用リール1を握持している手の親指3の移動軌跡上にスプールモータのオートスイッチ9とマニュアルスイッチ11を振り分け配置すると共に、表示器13前方の操作パネル7上に、リセットスイッチ15や棚メモスイッチ17,アラームスイッチ19,クリヤースイッチ21等を並設したもので、隣接する各スイッチ15,17,19,21間には、誤操作防止用の突部23が設けられている。
【0004】
而して、上記従来例によれば、魚釣用リール1を握持している手の親指3の移動範囲にオートスイッチ9とマニュアルスイッチ11が配置されているため、魚釣用リール1を握持した状態でスプールモータの駆動状態を迅速に切換操作できることとなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし乍ら、表示器13前方の操作パネル7上に配設された各種のスイッチ15,17,19,21を操作するには、反ハンドル側から魚釣用リール1を握持している手を前方に大きく移動させたり持ち替えなければならず、実釣時の状況に応じてこれらのスイッチ操作を迅速且つ容易に行えない欠点があった。
【0006】
而も、表示器13を挟んで前後に複数のスイッチ9,11,15,17,19,21を配設した構造上、状況に応じたスイッチ操作とスプール25のサミングの複合操作が容易に行えない等の不具合が指摘されていた。
【0007】
更にまた、上記従来例によれば、各スイッチ15,17,19,21間に突部23が設けられているため、隣接するスイッチ相互間の誤操作はある程度防止できるものの、実釣時に魚釣用リール1を握持している手が例えば海水で滑ってスイッチ15,17,19,21を誤って押してしまうことがあり、この結果、不用意なトラブルが発生してしまう虞もあった。
【0008】
本発明は斯かる実情に鑑み案出されたもので、不要なファンクションスイッチの誤操作や誤作動を防止した魚釣用リールを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
斯かる目的を達成するため、請求項1に係る発明は、リール本体に回転可能に支持したスプールを、当該リール本体の一方の側板に装着したハンドルの操作で巻取り駆動すると共に、リール本体の上部に、釣り情報を表示する表示器と複数のファンクションスイッチを配設した魚釣用リールに於て、上記スプールの回転状態を検出する検出手段を備え、当該検出手段によるスプールの回転検出時に、上記ファンクションスイッチの作動を不能としたことを特徴とする。
【0011】
(作用)
請求項1に係る発明によれば、スプールの回転を検出手段が検出すると、ファンクションスイッチの作動が不能となって、ファンクションスイッチの誤作動が防止されることとなる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づき詳細に説明する。
【0014】
図1及び図2は請求項1の一実施形態に係る魚釣用リールを示し、図に於て、31はリール本体33のフレーム、35,37は当該フレーム31の左右に取り付く側板で、両側板35,37間にスプール軸を介してスプール39が回転可能に支持されている。そして、スプール39には、図示しないスプールモータの駆動や側板37側に装着したハンドル41の巻取り操作で釣糸が巻回されるようになっており、スプールモータはスプール39前方のフレーム31に一体成形されたモータケース内に収納されている。
【0015】
そして、図2に示すように側板37の上部前方には、実開平5−76273号公報で開示された魚釣用リールと同様、スプールモータのモータ出力を調節するパワーレバー43がハンドル41の回転方向と同方向へ回転操作可能に取り付けられており、当該パワーレバー43の操作で、制御ボックス45内に装着したマイクロコンピュータがモータ出力をモータ停止状態から最大値(0〜100%)まで連続的に増減して、スプール39の回転速度をコントロールするようになっている。
【0016】
また、スプール39の一側面にはマグネット47が装着されると共に、当該マグネット47に対向して一対のリードスイッチ49がフレーム31に装着されており、リードスイッチ49は制御ボックス45内のマイクロコンピュータに接続されている。
而して、マイクロコンピュータには、特開平5−103567号公報で開示された糸長計測装置と同様の計測装置が組み込まれており、リードスイッチ49から出力されるスプール39の正転,逆転の判定信号をCPUに取り込んで釣糸の繰出しか巻取りかを判定すると共に、リードスイッチ49から取り込むスプール39の回転パルス信号をアップ・ダウンカウンタでカウントして、この計数値を基にROMに記憶された糸長計算式をCPUで演算実行するようになっている。
【0017】
そして、その演算結果が、釣糸の繰出し糸長として制御ボックス45上の操作パネル51に設けた表示器53に表示されるようになっている。
また、図1に示すように操作パネル51の後端側には、反ハンドル側、即ち、側板35側からリール本体33を握持した状態にある手55の親指55aが移動可能な軌跡に沿って、スプール39方向へなだらかな曲率で傾斜する傾斜面57が側板37寄りに形成されている。そして、当該傾斜面57の側板37側下端部に、当該側板37内に装着したクラッチ機構のクラッチ切換スイッチ59が取り付けられており、当該クラッチ切換スイッチ59の切換操作で、スプール軸へのスプールモータやハンドル41の駆動力が伝達,遮断されるようになっている。
【0018】
そして、図1に示すように上記傾斜面57には、上記クラッチ切換スイッチ59に加え、3つのファンクションスイッチとしてリセットスイッチ61,タイマースイッチ63,棚メモスイッチ65が、夫々、所定の間隔を開けて並設されている。
棚メモスイッチ65は、釣人が棚位置を設定する際に使用するもので、表示器53に表示された糸長計測装置の計測値を見て釣人が当該棚メモスイッチ65を操作すると、操作時の表示値が棚位置として設定されて表示器53にその旨が表示されるようになっている。
【0019】
また、上記タイマースイッチ63のON/OFF操作で、マイクロコンピュータに内蔵されたタイマーがON/OFFしてその計測値が表示器53に表示され、更にまた、リセットスイッチ61の操作で、マイクロコンピュータは表示器53に表示された糸長計測値や棚位置,タイマー計測値の表示値が「0」に戻るようになっている。
【0020】
このように本実施形態に係る魚釣用リール67は、クラッチ切換スイッチ59と共に、リセットスイッチ61,タイマースイッチ63,棚メモスイッチ65を上述した傾斜面57に配設して、 図1の二点鎖線で示すように反ハンドル側からリール本体33を手55で握持し乍ら、単に親指55aを移動させるだけでこれらのスイッチ59,61,63,65が簡単に操作できるようになっている。
そして、本実施形態は、スプール39の回転状態を検出する前記リードスイッチ49の検出信号とタイマーを利用して、例えばスプール39が単位時間当たり繰出し方向や巻取り方向へ所定数回転しているとマイクロコンピュータが判断しているときには、クラッチ切換スイッチ59やリセットスイッチ61,タイマースイッチ63,棚メモスイッチ65等が操作されても、それらの作動を不能とするようにマイクロコンピュータがプログラムされていることを特徴とする。
【0021】
本実施形態はこのように構成されているから、魚釣用リール67をロッドに装着して、釣人がロッドと共にこれを図1の二点鎖線で示すように反ハンドル側から握持,保持すると、その親指55aの移動軌跡上にクラッチ切換スイッチ59,リセットスイッチ61,タイマースイッチ63及び棚メモスイッチ65が位置することとなる。
【0022】
従って、斯様に魚釣用リール67を一方の手55で握持し乍らその親指55aを動かしてクラッチ切換スイッチ59をクラッチOFFに操作すれば、スプール39がスプールフリー状態となって釣糸がスプール39から繰り出されることとなる。
そして、釣糸の繰出しに伴い、糸長計測装置により釣糸の繰出し量が計測されてその計測値が表示器53に表示されるので、棚位置が設定されていない場合、スプール39が単位時間当たり繰出し方向や巻取り方向へ所定数回転していないときに、釣人が魚釣用リール67を手55で握持し乍ら親指55aを動かして棚メモスイッチ65を操作すれば、操作時の表示値が棚位置として設定されて表示器53に棚位置が表示されるし、スプール39が所定数回転していないときにタイマースイッチ63をON/OFF操作すれば、タイマーがON/OFFして計測値が表示器53に表示されるので、例えばこませ釣りをする際にこませタイマーとして機能させることができる。
【0023】
また、同様にスプール39が所定数回転していないときにリセットスイッチ61を操作すれば、糸長計測値や棚位置,タイマー計測値の表示値が「0」にリセットされることとなる。
このように本実施形態は、クラッチ切換スイッチ59,リセットスイッチ61,タイマースイッチ63,棚メモスイッチ65等のファンクションスイッチを、図1の二点鎖線で示すように反ハンドル側からリール本体33を握持した状態にある手55の親指55aの移動軌跡上に並設して、リール本体33を一方の手55で握持し乍ら、単にその親指55aを移動させるだけで各スイッチ59,61,63,65を簡単に操作できるようにしたので、図3に示す従来例の如く魚釣用リール67を握持している手55を前方に大きく移動させたり持ち替える必要がなくなり、親指55aの自然な移動操作で容易且つ迅速にスイッチ操作が可能となると共に、状況に応じたこれらのスイッチ操作とスプール39のサミング等の複合操作が容易に行えることとなった。
そして、実釣時に於て、スプール39が回転しているときに誤って各スイッチ59,61,63,65に手を触れても、それらの作動が不能となるようにプログラムされているため、これら各スイッチ61,63,65の誤作動を防止することが可能となった。
【0030】
尚、上記実施形態では、ファンクションスイッチとしてクラッチ切換スイッチ59やリセットスイッチ61,タイマースイッチ63,棚メモスイッチ65等を例示したが、これらに代え、またはこれらと共に他のファンクションスイッチを上記傾斜面57に配設してもよいことは勿論であり、また、本発明は電動リールに限らず手動の魚釣用リールにも適用することが可能である。
【0031】
【発明の効果】
以上述べたように、請求項1に係る発明によれば、実釣時に於て、咄嗟の状況に於けるファンクションスイッチの誤作動を確実に防止することが可能となる。
【0032】
そして、請求項2に係る発明によれば、反ハンドル側から魚釣用リールを握持している手が海水で滑ってしまったような咄嗟の状況下に於て、親指による各ファンクションスイッチの誤操作を防止することが可能である。
また、請求項3に係る発明によれば、実釣時に於て、咄嗟の状況に於けるファンクションスイッチの誤作動を確実に防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の一実施形態に係る魚釣用リールの平面図である。
【図2】図1に示す魚釣用リールの側面図である。
【図3】従来の魚釣用リールの操作パネル部の平面図である。
【符号の説明】
33 リール本体
39 スプール
41 ハンドル
43 パワーレバー
51 操作パネル
53 表示器
55 手
55a 親指
57 傾斜面
59 クラッチ切換スイッチ
61 リセットスイッチ
63 タイマースイッチ
65 棚メモスイッチ
67 魚釣用リール
Claims (1)
- リール本体に回転可能に支持したスプールを、当該リール本体の一方の側板に装着したハンドルの操作で巻取り駆動すると共に、リール本体の上部に、釣り情報を表示する表示器と複数のファンクションスイッチを配設した魚釣用リールに於て、
上記スプールの回転状態を検出する検出手段を備え、
当該検出手段によるスプールの回転検出時に、上記ファンクションスイッチの作動を不能としたことを特徴とする魚釣用リール。
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