JP2003134410A - テレビジョンチューナ - Google Patents

テレビジョンチューナ

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JP2003134410A
JP2003134410A JP2001326064A JP2001326064A JP2003134410A JP 2003134410 A JP2003134410 A JP 2003134410A JP 2001326064 A JP2001326064 A JP 2001326064A JP 2001326064 A JP2001326064 A JP 2001326064A JP 2003134410 A JP2003134410 A JP 2003134410A
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anode
varactor diode
diode
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高価で特殊なバラクタダイオードを使用する
ことなく、UHF入力同調回路の同調周波数範囲を広く
する。 【解決手段】 インダクタンス素子3aと、カソードに
同調電圧が印加されると共にインダクタンス素子に高周
波的に並列に接続される同調用バラクタダイオードとか
らなるUHF入力同調回路3を備え、同調用バラクタダ
イオードはカソード同士が互いに接続された二つのバラ
クタダイオード3b、3cからなり、インダクタンス素
子3aの一端を直流カットコンデンサ3fによって高周
波的に接地し、一方の同調用バラクタダイオード3bの
アノードをインダクタンス素子3aの他端に接続すると
共に、スイッチダイオード2fのアノードに直流的に接
続し、他方のバラクタダイオード3cのアノードを同調
周波数補正用コンデンサ3dによって接地すると共に、
抵抗3eによってインダクタンス素子3aと直流カット
コンデンサ3fとの接続点に接続した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、テレビジョンチ
ューナに関し、詳しくは、UHF帯のテレビジョン信号
に同調するUHF入力同調回路の同調周波数範囲を広げ
たテレビジョンチューナに関する。
【0002】
【従来の技術】図5は従来のテレビジョンチューナの回
路図を示す。VHF帯乃至UHF帯のテレビジョン信号
は、FM放送信号等の不要な信号を除去するトラップ回
路21を介してVHF入力同調回路22及びUHF入力
同調回路23に入力される。
【0003】VHF入力同調回路22は、アノードが接
地された同調用バラクタダイオード22aと、そのカソ
ードに順次高周波的に直列に接続され、同調用バラクタ
ダイオード22aに対して高周波的に並列に接続される
四つのコイル、すなわち、ハイバンドコイル22b、ロ
ーバンドコイル22c、ローバンドコイル22d、ハイ
バンドコイル22eと、二つのローバンドコイル22
c、22dに跨って高周波的に並列に接続されたスイッ
チダイオード22fとを有する。ハイバンドコイル22
b、22eのインダクタンスはローバンドコイル22
c、22dのそれよりも小さい。低電位側のハイバンド
コイル22eは直流カットコンデンサ22gによって高
周波的に接地される。そして、二つのローバンドコイル
22c、22dの接続点にテレビジョン信号が入力さ
れ、同調用バラクタダイオード22aのカソードとハイ
バンドコイル22bとの接続点がVHF入力同調回路2
2の出力端となる。
【0004】また、ハイバンドコイル22eと直流カッ
トコンデンサ22gとの接続点は抵抗22hによって接
地され、且つ、抵抗22iによって電源端子Bに接続さ
れる。電源端子Bには5ボルトの電源電圧が印加され
る。そして、抵抗22hと22iとによって分圧された
バイアス電圧がハイバンドコイル22e、ローバンドコ
イル22d、22cを介してスイッチダイオード22f
のアノードに印加される。さらに、スイッチダイオード
22fのカソードはバンド切替端子Swに接続される。
バンド切替端子にはハイレベル(5ボルト)又はローレ
ベル(0ボルト)の切替電圧が印加される。また、同調
用バラクタダイオード22aのカソードはハイバンドコ
イル22bを介して同調電圧端子Tuに接続される。同
調電圧端子Tuには同調電圧が印加される。
【0005】VHF入力同調回路22の次段にはFET
(電界効果トランジスタ)で構成されるVHF高周波増
幅器24が設けられ、VHF入力同調回路22とVHF
高周波増幅器24とは結合用バラクタダイオード25に
よって結合される。結合用バラクタダイオード25は同
調用バラクタダイオード22aの特性と同じ特性を有
し、そのカソードは同調用バラクタダイオード22aの
カソードに接続され、アノードは抵抗26によって接地
されると共に、直流カットコンデンサ27によってVH
F高周波増幅器24の入力端に結合される。
【0006】また、二つのローバンドコイル22c、2
2dの接続点と結合用バラクタダイオード25のアノー
ドとの間にはコンデンサ28が接続され、さらに、ハイ
バンドコイル22bとローバンドコイル22cとの間の
接続点と結合用バラクタダイオード25のアノードとの
間にコンデンサ29が接続される。VHF高周波増幅器
24の次段にはVHF段間同調回路30が設けられ、さ
らに、その後段にはVHF混合器(図示せず)等が設け
られる。VHF段間同調回路30以降の構成についての
説明は省略する。
【0007】UHF入力同調回路23は、一端が接地さ
れたコイル23aと、カソード同士が互いに接続された
同特性の二つの同調用バラクタダイオード23b、23
cとを有し、一方の同調用バラクタダイオード23bの
アノードがコイル23aの他端に接続され、他方の同調
用バラクタダイオード23cのアノードが直流カットコ
ンデンサ23dと抵抗23eによって接地される。そし
て、コイル23aと同調用バラクタダイオード23bの
アノードとの接続点が直流カットコンデンサ31を介し
てトラップ回路21に接続される。また、二つの同調用
バラクタダイオード23b、23cのカソードが同調端
子Tuに接続されると共に、直流カットコンデンサ32
によってUHF高周波増幅器33に接続される。UHF
高周波増幅器33にもFETが使用される。
【0008】UHF高周波増幅器33の次段にはUHF
段間同調回路34が設けられ、さらに、その後段にはU
HF混合器(図示せず)等が設けられる。UHF段間同
調回路34以降の構成についての説明は省略する。
【0009】以上の構成において、VHF帯のテレビジ
ョン信号を受信する場合には、VHF高周波増幅器24
が動作状態、UHF高周波増幅器33は非動作状態とな
り、UHF帯のテレビジョン信号を受信する場合には、
UHF高周波増幅器33が動作状態、VHF高周波増幅
器24は非動作状態となるように切り替えられる。
【0010】先ず、VHF帯のハイバンドのテレビジョ
ン信号を受信する場合は、バンド切替端子Swをローレ
ベルの電圧にする。すると、スイッチダイオード22f
がオンとなって、VHF入力同調回路22は図6に示す
等価回路となる。ここで、図6におけるコイル22jは
図5における二つのローバンドコイル22c、22dが
並列接続されたものを示す。
【0011】そして、同調周波数は、主に二つのハイバ
ンドコイル22b、22eと同調用バラクタダイオード
22aによって決まり、同調用バラクタダイオード22
aのカソードにほぼ2.5ボルトから25ボルトまでの
同調電圧が印加され、それに従ってハイバンド内で同調
周波数が変化する。同調電圧が2.5ボルトの時の同調
用バラクタダイオード22aの容量値はおよそ14.5
pF(ピコファラッド)となり、ハイバンドの最低周波
数に同調する。また、同調電圧が25ボルトになると容
量値は2乃至3pFとなる。
【0012】また、図6から明らかなように、コンデン
サ28と、コイル22jと、ハイバンドコイル22b
と、結合用バラクタダイオード25とによって直並列共
振回路が構成されるが、この直並列共振回路はハイバン
ドを受信する場合のイメージ周波数を減衰するトラップ
回路として機能する。同様に、コンデンサ29と、ハイ
バンドコイル22bと、結合用バラクタダイオード25
とによって直並列共振回路が構成されるが、この直並列
共振回路はUHF帯の高域側を減衰するトラップ回路と
して機能する。いずれも受信妨害の対策としている。
【0013】一方、VHF帯のローバンドのテレビジョ
ン信号を受信する場合は、バンド切替端子Swをハイレ
ベルの電圧にする。すると、スイッチダイオード22f
がオフとなって、VHF入力同調回路22は図7に示す
等価回路となり、同調周波数は、主に二つのハイバンド
コイル22b、22eと二つのローバンドコイル22
c、22dと同調用バラクタダイオードによって決ま
る。この場合も、VHF入力同調回路22は同調用バラ
クタダイオード22aのカソードに印加されるほぼ2.
5ボルトから25ボルトまでの同調電圧に従ってローバ
ンド内で同調周波数が変化する。そして、同調電圧が
2.5ボルトの時にはローバンドの最低周波数に同調す
る。
【0014】また、UHF入力同調回路23の同調用バ
ラクタダイオード23b、23cのカソードにも2.5
ボルトから25ボルトの同調電圧が印加されるので、そ
の容量値は14.5pFから2乃至3pFまで変化し、
UHF帯の最低周波数チャンネルから最高周波数チャン
ネルに同調するが、同時に、前段のトラップ回路21と
次段のUHF高周波増幅器33との結合量も周波数に応
じて変えている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】UHF入力同調回路に
おける同調用バラクタダイオードの容量値変化比は約5
であり、これは、UHF帯のテレビジョン信号の周波数
範囲(360MHzから800MHz)で同調する為に
はぎりぎりの数値である。しかし、浮遊容量の影響等を
加味すれば5倍の変化比では同調周波数範囲が制限さ
れ、実際には10倍程度の変化比が要求される。しか
し、変化比の大きなバラクタダイオードはコスト高とな
る。
【0016】そこで、本発明においては、高価で特殊な
バラクタダイオードを使用することなく、UHF入力同
調回路の同調周波数範囲を広くすることを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決する手
段として、本発明では、インダクタンス素子と、カソー
ドに同調電圧が印加されると共に前記インダクタンス素
子に高周波的に並列に接続される同調用バラクタダイオ
ードとからなるUHF入力同調回路を備え、前記同調用
バラクタダイオードのアノードに所定のバイアス電圧を
印加し、前記同調電圧によって前記UHF入力同調回路
をUHF帯のテレビジョン信号に同調した。
【0018】また、VHF帯のテレビジョンに同調する
VHF入力同調回路を有し、前記VHF入力同調回路は
オン又はオフに切り替えられるスイッチダイオードを有
すると共に、オン又はオフに対応してVHF帯のハイバ
ンドまたはローバンドに同調するバンド切替型の同調回
路で構成され、前記スイッチダイオードのアノードには
固定のバイアス電圧を印加すると共に、カソードにはオ
ン又はオフするための切替電圧を印加し、前記同調用バ
ラクタダイオードのアノードを前記スイッチダイオード
のアノードに直流的に接続した。
【0019】また、前記同調用バラクタダイオードはカ
ソード同士が互いに接続された二つのバラクタダイオー
ドからなり、前記インダクタンス素子の一端を直流カッ
トコンデンサによって高周波的に接地し、前記同調用バ
ラクタダイオードの一方のアノードを前記インダクタン
ス素子の他端に接続すると共に、前記スイッチダイオー
ドのアノードに直流的に接続し、他方のアノードを同調
周波数補正用コンデンサによって接地すると共に、抵抗
によって前記インダクタンス素子と前記直流カットコン
デンサとの接続点に接続した。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面に従って本発明を説明
する。図1において、VHF帯乃至UHF帯のテレビジ
ョン信号は、FM放送信号等の不要な信号を除去するト
ラップ回路1を介してVHF入力同調回路2及びUHF
入力同調回路3に入力される。
【0021】VHF入力同調回路2は、アノードが接地
された同調用バラクタダイオード2aと、そのカソード
に順次高周波的に直列に接続され、同調用バラクタダイ
オード2aに対して高周波的に並列接続されるハイバン
ドコイル2b、ローバンドコイル2c、ローバンドコイ
ル2d、ハイバンドコイル2eと、二つのローバンドコ
イル2c、2dに跨って高周波的に並列に接続されたス
イッチダイオード2fとを有する。ハイバンドコイル2
b、2eのインダクタンスはローバンドコイル2c、2
dのそれよりも小さい。低電位側のハイバンドコイル2
eは直流カットコンデンサ2gによって高周波的に接地
される。そして、二つのローバンドコイル2c、2dの
接続点にテレビジョン信号が入力され、同調用バラクタ
ダイオード2aのカソードとハイバンドコイル2bとの
接続点がVHF入力同調回路2の出力端となる。
【0022】また、ハイバンドコイル2eと直流カット
コンデンサ2gとの接続点は抵抗2hによって接地さ
れ、且つ、抵抗2iによって電源端子Bに接続される。
電源端子Bには5ボルトの電源電圧が印加される。従っ
て、抵抗2hと2iとによって分圧された2ボルト弱の
バイアス電圧がハイバンドコイル22e、ローバンドコ
イル22d、22cを介してスイッチダイオード2fの
アノードに印加される。さらに、スイッチダイオード2
fのカソードはバンド切替端子Swに接続される。バン
ド切替端子Swにはハイレベル(5ボルト)又はローレ
ベル(0ボルト)の切替電圧が印加される。同調用バラ
クタダイオード2aのカソードはハイバンドコイル2b
を介して同調電圧端子Tuに接続される。同調電圧端子
Tuには同調電圧が印加される。
【0023】VHF入力同調回路2の次段にはFET
(電界効果トランジスタ)で構成されるVHF高周波増
幅器4が設けられ、VHF入力同調回路2とVHF高周
波増幅器4とは結合用バラクタダイオード5によって結
合される。結合用バラクタダイオード5は同調用バラク
タダイオード2aの特性と同じ特性を有する。そのカソ
ードは同調用バラクタダイオード22aのカソードに接
続され、アノードは抵抗6によって二つのローバンドコ
イル2c、2dの接続点に接続されると共に、直流カッ
トコンデンサ7によってVHF高周波増幅器4に結合さ
れる。従って、結合用バラクタダイオード5のアノード
にも前述のバイアス電圧が印加される。
【0024】また、二つのローバンドコイル2c、2d
の接続点と結合用バラクタダイオード5のアノードとの
間にはコンデンサ8が接続され、スイッチダイオード2
fのカソードと結合用バラクタダイオード5のアノード
との間にコンデンサ9が接続される。VHF高周波増幅
器4の次段にはVHF段間同調回路10が設けられ、さ
らに、その後段にはVHF混合器(図示せず)等が設け
られる。VHF段間同調回路10以降の構成についての
説明は省略する。
【0025】UHF入力同調回路3は、一端が直流カッ
トコンデンサ3fによって接地されたコイル3aと、カ
ソード同士が互いに接続された同特性の二つの同調用バ
ラクタダイオード3b、3cとを有し、一方の同調用バ
ラクタダイオード3bのアノードがコイル3aの他端に
接続され、この接続点がVHF入力同調回路2における
二つのローバンドコイル2c、2dの接続点に接続され
る。また、他方の同調用バラクタダイオード3cのアノ
ードが同調周波数補正用コンデンサ3dと抵抗3eによ
ってコイル3aと直流カットコンデンサ3fとの接続点
に接続される。従って、二つの同調用バラクタダイオー
ド3b、3cのアノードにもVHF入力同調回路2から
バイアス電圧が印加される。
【0026】そして、二つの同調用バラクタダイオード
3b、3cのカソードが同調端子Tuに接続されると共
に、直流カットコンデンサ11によってUHF高周波増
幅器12に接続される。UHF高周波増幅器12にもF
ETが使用される。UHF高周波増幅器12の次段には
UHF段間同調回路13が設けられ、さらに、その後段
にはUHF混合器(図示せず)等が設けられる。UHF
段間同調回路13以降の構成についての説明は省略す
る。
【0027】以上の構成において、VHF帯のテレビジ
ョン信号を受信する場合には、VHF高周波増幅器4が
動作状態、UHF高周波増幅器12が非動作状態とな
り、UHF帯のテレビジョン信号を受信する場合には、
UHF高周波増幅器12が動作状態、VHF高周波増幅
器4が非動作状態となりように切り替えられる。
【0028】先ず、VHF帯のハイバンドのテレビジョ
ン信号を受信する場合は、バンド切替端子Swをローレ
ベルの電圧にする。すると、スイッチダイオード2fが
オンとなって、VHF入力同調回路2は図2に示す等価
回路となる。ここで、図2におけるコイル2jは図1に
おける二つのローバンドコイル2c、2dが並列接続さ
れたものを示す。また、同調用バラクタダイオード2a
のアノードは接地されて0ボルトであるが、結合用バラ
クタダイオード5のアノードには抵抗2hと2iとによ
って分圧されたバイアス電圧Vが印加される。
【0029】そして、同調周波数は、主に二つのハイバ
ンドコイル2b、2eと同調用バラクタダイオード2a
によって決まるが、同調用バラクタダイオード2aのカ
ソードに印加されるほぼ2.5ボルトから25ボルトま
での同調電圧に従ってハイバンド内で同調周波数が変化
する。同調電圧が2.5ボルトの時の同調用バラクタダ
イオード2aの容量値はおよそ14.5pF(ピコファ
ラッド)となり、ハイバンドの最低周波数に同調する。
【0030】しかし、結合用バラクタダイオード5のア
ノードにはほぼ2ボルトのバイアス電圧Vが印加されて
いるため、同調電圧が2.5ボルトの時には結合用バラ
クタダイオード5のアノード・カソード間の電圧はおよ
そ0.5ボルトとなって、そのときの容量値は2倍以上
の31.5pFとなり、同調電圧が25ボルトでは従来
とほぼ同じ2乃至3pFとなる。このため、高域での結
合がほとんど変化しないのに対して、低域での結合が一
層大きくなり、VHF入力同調回路2とVHF高周波増
幅器4との間の結合は高い周波数では一層密となる。
【0031】また、図2から明らかなように、コンデン
サ8と、コイル2jと、ハイバンドコイル2bと、結合
用バラクタダイオード5とによって直並列共振回路が構
成されるが、この直並列共振回路は、従来の構成と同様
に、ハイバンドを受信する場合のイメージ周波数帯をそ
の並列共振周波数で減衰するトラップ回路として機能す
る。さらに、コンデンサ9と、ハイバンドコイル2b
と、結合用バラクタダイオード5とによって別の直並列
共振回路が構成されるが、この直並列共振回路はUHF
帯の高域側をその並列共振周波数で減衰するトラップ回
路として機能する。
【0032】一方、VHF帯のローバンドのテレビジョ
ン信号を受信する場合は、バンド切替端子Swをハイレ
ベルの電圧にする。すると、スイッチダイオード2fが
オフとなって、VHF入力同調回路2は図3に示す等価
回路となり、コンデンサ9はローバンドコイル2dとハ
イバンドコイル2eとの接続点と結合用バラクタダイオ
ード5のアノードとの間に接続される。しかし、ローバ
ンドにおいてはハイバンドコイル2eのインダクタンス
が無視出来るので、結合用バラクタダイオード5のアノ
ードはコンデンサ9によってシャントされる形となり、
イメージ周波数帯を減衰する並列共振周波数とVHF入
力同調回路2の同調周波数とのトラッキング特性(同じ
周波数差で変化すること)を改善する。
【0033】そして、同調周波数は、主に二つのハイバ
ンドコイル2b、2eと二つのローバンドコイル2c、
2dと同調用バラクタダイオード2aによって決まり、
同調用バラクタダイオード2aのカソードに印加するほ
ぼ2.5ボルトから25ボルトまでの同調電圧に従って
ローバンド内で同調周波数が変化する。また、同調電圧
が2.5ボルトの時の同調用バラクタダイオード2aの
容量値はおよそ14.5pFとなり、ローバンドの最低
周波数に同調する。同様に、結合用バラクタダイオード
5の容量値は31.5pFとなり、低い周波数での結合
が密となる。
【0034】また、UHF入力同調回路3は図4で示さ
れる等価回路のように、二つの同調用バラクタダイオー
ド3b、3cのアノードにもバイアス電圧Vが印加され
るので、容量値は同調電圧が2.5ボルトで31.5p
F、25ボルトで3pF程度となるので容量値の変化比
が約10倍となって、同調周波数の範囲が広がる。ま
た、同調周波数補正用コンデンサの容量値設定によって
同調周波数を変えても局部発振周波数との差が一定とな
るような良好なトラッキングが得られる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のテレビジ
ョンチューナは、インダクタンス素子と、カソードに同
調電圧が印加されると共にインダクタンス素子に高周波
的に並列に接続される同調用バラクタダイオードとから
なるUHF入力同調回路を備え、同調用バラクタダイオ
ードのアノードに所定のバイアス電圧を印加し、同調電
圧によってUHF入力同調回路をUHF帯のテレビジョ
ン信号に同調したので、容量値の変化比が大きくなっ
て、同調周波数の範囲が広がる。
【0036】また、VHF帯のテレビジョンに同調する
VHF入力同調回路を有し、VHF入力同調回路はオン
又はオフに切り替えられるスイッチダイオードを有する
と共に、オン又はオフに対応してVHF帯のハイバンド
またはローバンドに同調するバンド切替型の同調回路で
構成され、スイッチダイオードのアノードには固定のバ
イアス電圧を印加すると共に、カソードにはオン又はオ
フするための切替電圧を印加し、同調用バラクタダイオ
ードのアノードをスイッチダイオードのアノードに直流
的に接続したので、同調用バラクタダイオードのアノー
ドには簡単にバイアス電圧を印加できる。
【0037】また、同調用バラクタダイオードはカソー
ド同士が互いに接続された二つのバラクタダイオードか
らなり、インダクタンス素子の一端を直流カットコンデ
ンサによって高周波的に接地し、同調用バラクタダイオ
ードの一方のアノードをインダクタンス素子の他端に接
続すると共に、スイッチダイオードのアノードに直流的
に接続し、他方のアノードを同調周波数補正用コンデン
サによって接地すると共に、抵抗によって前記インダク
タンス素子と直流カットコンデンサとの接続点に接続し
たので、同調周波数補正用コンデンサの容量値設定によ
って同調周波数を変えても局部発振周波数との差が一定
となるような良好なトラッキングが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のテレビジョンチューナの構成を示す回
路図である。
【図2】本発明のテレビジョンチューナにおけるハイバ
ンド受信時のVHF入力同調回路の構成を示す等価回路
図である。
【図3】本発明のテレビジョンチューナにおけるローバ
ンド受信時のVHF入力同調回路の構成を示す等価回路
図である。
【図4】本発明のテレビジョンチューナにおけるUHF
入力同調回路の構成を示す等価回路図である。
【図5】従来のテレビジョンチューナの構成を示す回路
図である。
【図6】従来のテレビジョンチューナにおけるハイバン
ド受信時のVHF入力同調回路の構成を示す等価回路図
である。
【図7】従来のテレビジョンチューナにおけるローバン
ド受信時のVHF入力同調回路の構成を示す等価回路図
である。
【符号の説明】
1 トラップ回路 2 VHF入力同調回路 2a 同調用バラクタダイオード 2b、2e ハイバンドコイル 2c、2d ローバンドコイル 2f スイッチダイオード 2g 直流カットコンデンサ 2h、2i 抵抗 3 UHF入力同調回路 3a コイル 3b、3c 同調用バラクタダイオード 4 VHF高周波増幅器 5 結合用バラクタダイオード 6 抵抗 7 直流カットコンデンサ 8、9 コンデンサ 10 VHF段間同調回路 11 直流カットコンデンサ 12 UHF高周波増幅器 13 UHF段間同調回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インダクタンス素子と、カソードに同調
    電圧が印加されると共に前記インダクタンス素子に高周
    波的に並列に接続される同調用バラクタダイオードとか
    らなるUHF入力同調回路を備え、前記同調用バラクタ
    ダイオードのアノードに所定のバイアス電圧を印加し、
    前記同調電圧によって前記UHF入力同調回路をUHF
    帯のテレビジョン信号に同調したことを特徴とするテレ
    ビジョンチューナ。
  2. 【請求項2】 VHF帯のテレビジョンに同調するVH
    F入力同調回路を有し、前記VHF入力同調回路はオン
    又はオフに切り替えられるスイッチダイオードを有する
    と共に、オン又はオフに対応してVHF帯のハイバンド
    またはローバンドに同調するバンド切替型の同調回路で
    構成され、前記スイッチダイオードのアノードには固定
    のバイアス電圧を印加すると共に、カソードにはオン又
    はオフするための切替電圧を印加し、前記同調用バラク
    タダイオードのアノードを前記スイッチダイオードのア
    ノードに直流的に接続したことを特徴とする請求項1に
    記載のテレビジョンチューナ。
  3. 【請求項3】 前記同調用バラクタダイオードはカソー
    ド同士が互いに接続された二つのバラクタダイオードか
    らなり、前記インダクタンス素子の一端を直流カットコ
    ンデンサによって高周波的に接地し、前記同調用バラク
    タダイオードの一方のアノードを前記インダクタンス素
    子の他端に接続すると共に、前記スイッチダイオードの
    アノードに直流的に接続し、他方のアノードを同調周波
    数補正用コンデンサによって接地すると共に、抵抗によ
    って前記インダクタンス素子と前記直流カットコンデン
    サとの接続点に接続したことを特徴とするテレビジョン
    チューナ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7295251B2 (en) 2004-01-27 2007-11-13 Alps Electric Co., Ltd. Television tuner capable of improving image disturbance with receiving UHF band
CN100449759C (zh) * 2005-08-09 2009-01-07 三洋电机株式会社 变容二极管

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