JP2003134351A - スペクトル・色再現システム - Google Patents

スペクトル・色再現システム

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JP2003134351A JP2001323922A JP2001323922A JP2003134351A JP 2003134351 A JP2003134351 A JP 2003134351A JP 2001323922 A JP2001323922 A JP 2001323922A JP 2001323922 A JP2001323922 A JP 2001323922A JP 2003134351 A JP2003134351 A JP 2003134351A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カラー画像入力手段によって入力したカラー
画像のスペクトルや色をより忠実に再現することが可能
なスペクトル・色再現システムを提供する。 【解決手段】 マルチバンドカメラ1と、6原色ディス
プレイ3と、上記マルチバンドカメラ1の入力プロファ
イルと上記6原色ディスプレイ3の出力プロファイルと
色空間変換プロファイルとを用いて上記マルチバンドカ
メラ1の16バンド撮影信号を上記6原色ディスプレイ
3の6原色表示信号に変換する画像変換装置2と、を備
え、上記入力プロファイルと出力プロファイルは、それ
ぞれの色信号とスペクトルまたは分光反射率との対応関
係を与える情報を含み、上記色空間変換プロファイル
は、等色関数と分光反射率に対して反射スペクトルを規
定する照明光スペクトルとの少なくとも一方を含むスペ
クトル・色再現システム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スペクトル・色再
現システムに関し、特に色再現情報を接続する空間とし
て分光反射率またはスペクトル空間を用いるスペクトル
・色再現システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、デジタルカメラ、スキャナ、プリ
ンタ、ディスプレイ等のカラー画像機器が普及したこと
により、一般の人がカラー画像を扱う機会が増えつつあ
る。
【0003】従来、色調整の専門家が閉じたシステムに
おいて経験的な技術によりカラー画像の処理を行ってき
たのとは異なり、一般の人がオープンなシステムでカラ
ー画像を正確に扱うためには、入出力機器の色再現特性
を定義する共通のフォーマットやインターフェースを備
えた色再現情報と、こうした色再現情報を用いて色変換
を行うシステムと、が必要になる。
【0004】ICC(International Color Consortiu
m)は、このようなオープンな系において正確に色を管
理して再現するシステムの実現を目的として、色再現情
報であるColor Profile(以下、ICCプロファイルと
いう。)を提案している。このICCプロファイルの仕
様は、 Specification ICC.1:1998-09(文献1) http:
//www.color.org に記載されている。
【0005】ICCプロファイルは、国際照明委員会
(CIE)が定めるXYZもしくはLABという色空間
をインターフェースすなわちProfile Connection Space
(PCS)とし、異なる機器間でPCSを介して信号変
換を行うことにより、正確な色情報の伝達を実現するも
のである。
【0006】ここで、PCSとして用いられているXY
ZやLABは、CIEの定めるD50照明光下における
観察環境に使用が限定されており、限定された観察環境
におけるXYZやLABを用いることにより、色の見え
を表す数値としてPCSが定義されている。
【0007】現在普及しているカラー画像機器や色再現
システムの大部分は、3原色に基づいて色を扱うもので
ある。上述したICCプロファイルの仕様も、基本的に
はこの3原色を想定して制定されたものであり、PCS
として3次元の色空間が用いられているように、3次元
の色情報の伝達と再現とを目的としている。
【0008】これに対して、4バンド以上のバンド数に
より画像を入力するマルチバンドカメラや、4原色以上
の原色数を有する多原色表示装置、多色プリンタなどの
研究および開発が進められている。
【0009】マルチバンドカメラによる色推定では、被
写体の色を正確に推定するだけでなく、さらにスペクト
ルを正確に推定することにより、任意の照明光下におけ
る色を推定することが可能となる。
【0010】マルチバンドカメラによる撮影信号からの
色推定に関しては、村上百合、他による「正確な色再現
が可能なカラー画像システムの開発」(カラーフォーラ
ムJAPAN'99論文集の第5頁から第8頁)(文献2)等に
記載されている。
【0011】また、多原色表示では、T.Ajito、他によ
る「Six-Primary Color ProjectionDisplay for Expand
ed Color Gamut Reproduction」( Proc. Int. Symp. o
n Multispectral Imaging and Color Reproduction for
Digital Archives, Chiba University, Japan, 1999の
第135頁から第138頁)(文献3)に記載されてい
るように、再現できる色域が拡大されるとともに、B.Hi
llによる「 Aspects of total multispectral image re
production systems」( Proceedings of Second Inter
national Symposium on Multispectral Imaging and Hi
gh Acurate Color Reproductionの第67頁から第78
頁)(文献4)に記載されているように、等色関数の個
人差等によるばらつきを考慮して、より多くの人に対し
て正確な色を再現することが可能となる。
【0012】また、多色プリンタに関しては、M.Kouzak
i、他による「Spectral Color Reproduction for Hardc
opy System by using Vector Error Diffusion Metho
d」(Proceedings of Second International Symposium
on Multispectral Imaging and High Acurate Color R
eproductionの第106頁から第109頁)(文献5)
に、ハードコピーにより分光反射率を再現することで、
任意の観察照明光の下において実物と同じスペクトル・
色を再現する技術が記載されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、マル
チバンド入力、多原色表示、多色プリント等のカラー画
像入力手段やカラー画像出力手段によるスペクトル空間
を介した色再現技術に関する個々の研究報告はあるもの
の、ICCプロファイルを用いた色再現システムのよう
に、色再現に必要となるスペクトル情報とその形式が規
定されたプロファイル、およびこのプロファイルを用い
たオープンなシステムとしてスペクトル空間を介して色
再現を実現する手段に関する提案はなされていない。
【0014】また、このようなシステムにおいて、現行
の3次元の色空間を含めた様々な次元数により表される
スペクトル空間を扱う技術や、現行システムと互換性を
有するシステムが望まれている。
【0015】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、カラー画像入力手段により入力したカラー画像の
スペクトルや色をより忠実に再現することができるスペ
クトル・色再現システムを提供することを目的としてい
る。
【0016】さらに、本発明は、3原色の色空間を介す
る現行の色再現システムとの互換性を損なうことのない
スペクトル・色再現システムを提供することを目的とし
ている。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、第1の発明によるスペクトル・色再現システム
は、カラー画像入力手段と、カラー画像出力手段と、上
記カラー画像入力手段の色再現特性と上記カラー画像出
力手段の色再現特性とを用いて上記カラー画像入力手段
の色信号を上記カラー画像出力手段の色信号に変換する
色変換手段と、を具備し、上記カラー画像入力手段の色
再現特性と上記カラー画像出力手段の色再現特性とは、
それぞれの色信号と、スペクトルまたは分光反射率と、
の対応関係を与える情報を含むものである。
【0018】また、第2の発明によるスペクトル・色再
現システムは、上記第1の発明によるスペクトル・色再
現システムにおいて、上記色変換手段が、等色関数と、
分光反射率に対して反射スペクトルを規定する照明光ス
ペクトルと、の少なくとも一方を含む色空間変換特性を
用いて、カラー画像入力手段の色信号をカラー画像出力
手段の色信号に変換するものである。
【0019】さらに、第3の発明によるスペクトル・色
再現システムは、上記第2の発明によるスペクトル・色
再現システムにおいて、上記色変換手段が、上記色空間
変換特性に含まれる等色関数の数に基づいて色変換方法
を選択する処理選択手段を有するものである。
【0020】第4の発明によるスペクトル・色再現シス
テムは、上記第1から第3の発明によるスペクトル・色
再現システムにおいて、上記カラー画像入力手段の色再
現特性と上記カラー画像出力手段の色再現特性とは、そ
れぞれの色信号と、任意の分光反射率、スペクトル、ま
たは測色値の内の何れかと、の対応関係を与える情報を
含むものである。
【0021】第5の発明によるスペクトル・色再現シス
テムは、上記第4の発明によるスペクトル・色再現シス
テムにおいて、上記色変換手段は、上記色再現特性が、
信号値と任意の分光反射率、スペクトル、または測色値
の何れとの対応関係を与えるかに基づいて、色変換方法
を選択する処理選択手段を有するものである。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1から図14は本発明の第1の
実施形態を示したものであり、図1はスペクトル・色再
現システムの構成の概略を示すブロック図である。
【0023】この第1の実施形態のスペクトル・色再現
システムは、撮影照明光5によって照明された被写体6
を撮影するカラー画像入力手段たるマルチバンドカメラ
1と、このマルチバンドカメラ1から入力されるカラー
画像を後述する6原色ディスプレイ3に出力するための
カラー画像に変換する色変換手段たる画像変換装置2
と、この画像変換装置2により変換されたカラー画像を
例えばスクリーン4に投影するカラー画像出力手段たる
6原色ディスプレイ3と、を有して構成されている。
【0024】上記マルチバンドカメラ1は、上記撮影照
明光5により照明された被写体6を、例えば16バンド
のマルチバンド画像データとして撮影して、撮影した画
像データを画像変換装置2へ出力するものである。
【0025】上記画像変換装置2は、上記マルチバンド
カメラ1から入力された16バンドの画像データを、後
で詳しく説明するように、6原色ディスプレイ3に表示
するための6原色の画像データに変換して、変換後の画
像データを該6原色ディスプレイ3へ出力するものであ
る。
【0026】上記6原色ディスプレイ3は、画像変換装
置2から入力された6原色の画像データを、例えばスク
リーン4に投影することにより、観察可能となるように
表示するものである。
【0027】図2は、マルチバンドカメラ1の構成を示
す図である。
【0028】被写体6からの入射光は、レンズ1aによ
り集光され、干渉フィルタ1cを介して所定の波長帯域
の光のみの通過が許容された後に、モノクロCCD1e
上に結像される。
【0029】上記干渉フィルタ1cは、16バンドの帯
域に各対応して16枚設けられており、これら16枚の
干渉フィルタ1cがフィルタターレット1bに装填され
ている。そして、このフィルタターレット1bをモータ
1dによって回転することにより、上記レンズ1aから
モノクロCCD1eへの光路中に、各干渉フィルタ1c
が順次挿入されるようになっている。干渉フィルタ1c
が光路上に位置するのに同期させて、上記モノクロCC
D1eにより撮影を行うことにより、各干渉フィルタ1
cに対応する分光感度の16バンドの被写体画像が順次
撮影される。
【0030】図3は、16バンドでなるマルチバンドカ
メラ1の分光感度の一例を示す線図である。
【0031】このマルチバンドカメラ1は、図3に示す
ように、380nmから780nmの波長領域におい
て、ほぼ等間隔の16個のピーク感度を有する分光感度
となっている。このマルチバンドカメラ1により撮影さ
れた16バンドでなるマルチバンド画像データは、上記
画像変換装置2に出力されて処理される。
【0032】なお、フィルタターレット1bの干渉フィ
ルタ1cを付け替えることにより、16バンドの分光感
度を用途に応じて変更することが可能である。
【0033】図4は、6原色ディスプレイ3の6原色で
なる発光スペクトルを示す線図である。
【0034】6原色の発光スペクトルp1(λ),p
2(λ),p3(λ),p4(λ),p5(λ),p
6(λ)は、380nmから780nmの波長領域にお
いてほぼ等間隔に分布している。
【0035】図5は、画像変換装置2の構成を示すブロ
ック図である。
【0036】画像変換装置2は、入力プロファイル作成
部11と、画像データ入力部12と、色変換部13と、
データ記憶部14と、画像データ出力部15と、を有し
て構成されている。
【0037】上記入力プロファイル作成部11は、上記
マルチバンドカメラ1から入力したカメラ設定情報と、
上記データ記憶部14から入力したデータとに基づき、
入力プロファイルを作成するものである。
【0038】すなわち、上記入力プロファイル作成部1
1は、カメラの各バンド毎の撮影時における露出時間お
よび絞り値を、カメラ設定情報として、上記マルチバン
ドカメラ1から入力する。
【0039】一方で、入力プロファイル作成部11は、
上記データ記憶部14から、予め測定されている基準露
出時間および基準絞り値における、カメラの各バンドの
分光感度と、各バンドの階調特性と、撮影照明光スペク
トルと、被写分光反射率の統計データと、を入力する。
【0040】この画像変換装置2において扱われる、上
記カメラの分光感度、撮影照明光スペクトル、被写体分
光反射率の統計データ等のスペクトルデータは、全て3
80nm〜780nmを1nm間隔で刻む401個のデ
ータから構成されている。
【0041】入力プロファイル作成部11は、基準露出
時間および基準絞り値におけるカメラの各バンドj(j
=1〜16)の分光感度h0j(λ)と、撮影時の絞り値
ijと、撮影時の露出時間kejと、に基づいて、撮影時
の分光感度hj(λ)を次の数式1により算出する。
【0042】
【数1】
【0043】さらに、入力プロファイル作成部11は、
数式1で算出された撮影時の分光感度hj(λ)と、上
記撮影照明光スペクトルと、上記被写体分光反射率の統
計データと、を含むデータを、タグ形式の所定フォーマ
ットのデータに変換し、入力プロファイルとして上記デ
ータ記憶部14に記録する。この入力プロファイルの形
式の詳細については、他のプロファイルの説明と合わせ
て、後で説明する。
【0044】次に、上記画像データ入力部12は、マル
チバンドカメラ1から入力した色信号である16バンド
画像データを記憶して、画素位置毎に16バンド撮影信
号として色変換部13に出力するものである。
【0045】上記色変換部13は、上記データ記憶部1
4から、カラー画像入力手段の色再現特性である入力プ
ロファイルと、色空間変換プロファイルと、カラー画像
出力手段の色再現特性である表示プロファイルとを入力
し、これらのデータを用いて画像データ入力部12から
入力した16バンド撮影信号を6原色表示信号に変換し
て画像データ出力部15に出力するものである。
【0046】上記画像データ出力部15は、この色変換
部13から入力した色信号である6原色表示信号を記憶
して、6原色の画像データとして上記6原色ディスプレ
イ3へ出力するものである。
【0047】図6は、色変換部13の構成を示すブロッ
ク図である。
【0048】色変換部13は、入力プロファイル入力部
21と、色空間変換プロファイル入力部22と、表示プ
ロファイル入力部23と、スペクトルベースカラーマネ
ージメントモジュール(以下、スペクトルベースCMM
という。)24と、を有して構成されている。
【0049】上記入力プロファイル入力部21は入力プ
ロファイルを、上記色空間変換プロファイル入力部22
は色空間変換プロファイルを、上記表示プロファイル入
力部23は表示プロファイルを、それぞれ上記データ記
憶部14からユーザー設定に従って入力し、各プロファ
イルのデータをスペクトルベースCMM24に出力する
ものである。
【0050】上記スペクトルベースCMM24は、これ
ら入力プロファイル入力部21、色空間変換プロファイ
ル入力部22、表示プロファイル入力部23からそれぞ
れ入力したプロファイルのデータを用いて、上記画像デ
ータ入力部12から入力した16バンド撮影信号を6原
色表示信号に変換し、変換後の6原色表示信号を上記画
像データ出力部15に出力するものである。
【0051】図7は、スペクトルベースCMM24によ
る撮影信号から表示信号への変換の概念を示す図であ
る。
【0052】入力プロファイルは、被写体が反射物であ
る場合には撮影信号と被写体分光反射率との関係を与え
る情報、被写体が発光物である場合には撮影信号と被写
体スペクトルの関係を与える情報、を含んでいる。スペ
クトルベースCMM24は、このような入力プロファイ
ルを用いることによって、撮影信号を被写体分光反射率
または被写体スペクトルに変換することができる。
【0053】表示プロファイルは、表示スペクトルと表
示信号との関係を与える情報を含むものであり、スペク
トルベースCMM24は、この表示プロファイルを用い
ることによって、表示スペクトルを表示信号に変換する
ことができる。
【0054】色空間変換プロファイルは、被写体分光反
射率に対して被写体スペクトルを算出するために用いら
れるレンダリング照明光スペクトルを含むとともに、人
の色知覚特性を表す等色関数を必要に応じて含むもので
ある。スペクトルベースCMM24は、このような色空
間変換プロファイルを用いることによって、被写体分光
反射率に対しては所定照明光下における被写体スペクト
ルを算出し、被写体スペクトルを人の色知覚特性を必要
に応じて考慮した上で、表示スペクトルに変換すること
ができる。
【0055】このようにスペクトルベースCMM24で
は、入力プロファイルや表示プロファイル等のデバイス
プロファイルが信号値と分光反射率・スペクトルとの対
応関係を与え、分光反射率・スペクトル空間がプロファ
イル間のインターフェース、すなわちプロファイルコネ
クションスペース(PCS)となっている。
【0056】分光反射率・スペクトルから色を決定する
ためのレンダリング照明光スペクトルや等色関数の情報
は、上記色空間変換プロファイルが提供する仕組みにな
っており、物理量であるスペクトル情報から心理量であ
る色情報への変換を、デバイスプロファイルとは独立に
設定することができるようになっている。
【0057】なお、スペクトルベースCMM24の処理
手順は、必ずしも図7に示す通りである必要はなく、入
出力の条件に応じて計算過程の結合などの最適な処理構
成をとることが望ましい。
【0058】図8は、スペクトルベースCMM24の構
成を示すブロック図である。
【0059】上記スペクトルベースCMM24は、処理
選択手段たるアルゴリズム選択部31と、信号変換部3
2と、を有して構成されている。
【0060】上記アルゴリズム選択部31は、上述した
入力プロファイル入力部21、色空間変換プロファイル
入力部22、表示プロファイル入力部23からそれぞれ
入力したプロファイルデータと、ユーザー設定と、に基
づいて、信号変換部32で使用する色変換アルゴリズム
を選択するものである。
【0061】ユーザー設定は、スペクトルマッチングと
測色マッチングとの何れかを選択する設定を含み、画像
変換装置2のユーザーが、色変換を行うときに何れかの
マッチングを選択する。
【0062】まず、ユーザー設定においてスペクトルマ
ッチングが選択された場合には、アルゴリズム選択部3
1は、色空間変換プロファイル入力部22から入力した
色空間変換プロファイルに等色関数がデータとして含ま
れるか否かを判定する。
【0063】ここで、色空間変換プロファイルに等色関
数がデータとして含まれない場合には、アルゴリズム選
択部31は、信号変換部32にモデル1信号処理部42
(図9参照)を用いるためのアルゴリズム情報を出力す
る。
【0064】また、色空間変換プロファイルに等色関数
がデータとして含まれる場合には、アルゴリズム選択部
31は、信号変換部32にモデル2信号処理部43(図
9参照)を用いるためのアルゴリズム情報を出力する。
【0065】一方、ユーザー設定において測色値マッチ
ングが選択された場合には、アルゴリズム選択部31
は、色空間変換プロファイル入力部22から入力した色
空間変換プロファイルに含まれる等色関数の組の個数を
入力する。
【0066】ここで、等色関数の組の個数が1である場
合には、アルゴリズム選択部31は、信号変換部32に
モデル3信号処理部44(図9参照)を用いるためのア
ルゴリズム情報を出力する。
【0067】また、等色関数の組の個数が2以上である
場合には、アルゴリズム選択部31は、信号変換部32
にモデル4信号処理部45(図9参照)を用いるための
アルゴリズム情報を出力する。
【0068】こうしてアルゴリズム選択部31は、選択
したアルゴリズム情報と、入力プロファイルと、色空間
変換プロファイルと、表示プロファイルと、を上記信号
変換部32に出力する。
【0069】信号変換部32は、画像データ入力部12
から入力した16バンド撮影信号を、上記アルゴリズム
選択部31から入力したアルゴリズム情報に基づいて選
択された変換方法(モデル1〜4信号処理部42〜4
5)により、入力プロファイルと、色空間変換プロファ
イルと、表示プロファイルと、を用いて6原色表示信号
に変換し、変換後の6原色表示信号を画像データ出力部
15に出力する。
【0070】図9は、信号変換部32の構成を示すブロ
ック図である。
【0071】上記信号変換部32は、処理選択部41
と、4つのモデル信号処理部、すなわち、モデル1信号
処理部42と、モデル2信号処理部43と、モデル3信
号処理部44と、モデル4信号処理部45と、を有して
構成されている。
【0072】処理選択部41は、上記アルゴリズム選択
部31から入力したアルゴリズム情報に基づいて、処理
を行うモデル信号処理部を選択し、該アルゴリズム選択
部31から入力した入力プロファイル、色空間変換プロ
ファイル、および表示プロファイルと、上記画像データ
入力部12から入力した16バンド撮影信号と、を選択
したモデル信号処理部に出力するものである。
【0073】各モデル信号処理部は、この処理選択部4
1から、入力プロファイルと、色空間変換プロファイル
と、表示プロファイルと、16バンド撮影信号と、を入
力し、16バンド撮影信号を6原色表示信号に変換して
画像データ出力部15に出力する。
【0074】図10は、モデル1信号処理部42の構成
を示すブロック図である。
【0075】モデル1信号処理部42は、スペクトル推
定データ算出部51と、表示信号変換データ算出部52
と、スペクトル推定部53と、表示信号変換部54と、
を有して構成されている。
【0076】上記スペクトル推定データ算出部51は、
入力した入力プロファイルに含まれる、カメラ分光感
度、撮影照明光スペクトル、被写体分光反射率の統計デ
ータ、および階調特性と、入力した色空間変換プロファ
イルに含まれるレンダリング照明光スペクトルと、を用
いて、スペクトル推定マトリクスおよび階調補正データ
を算出し、スペクトル推定部53に出力する。
【0077】ここに、上記レンダリング照明光スペクト
ルは、被写体の色を再現するために設定する照明光スペ
クトルであり、撮影照明光スペクトルや観察照明光スペ
クトルとは独立に設定することができる。
【0078】これらのカメラ分光感度、撮影照明光スペ
クトル、および被写体分光反射率の統計データを用い
て、撮影信号から分光反射率推定マトリクスを算出する
手段については、上記文献2に記載されており、スペク
トル推定マトリクスの算出は、該文献2における分光反
射率を分光反射率×レンダリング照明光スペクトルに置
き換えることにより、同様の手段を用いることができる
ために、ここでは説明を省略する。
【0079】上記スペクトル推定マトリクスは、16バ
ンド撮影信号から401次元の被写体スペクトルを算出
するための、401×16の要素からなるマトリクスで
ある。
【0080】上記階調補正データは、上記文献1に記載
されているTRCに相当する階調特性データから補間に
より算出されるデータであり、16バンド撮影信号を入
射光強度と線形な信号値に補正したデータとして含んで
いる。
【0081】上記表示信号変換データ算出部52は、入
力した表示プロファイルに含まれる6原色のスペクトル
および階調特性を用いて、6原色スペクトルおよび階調
補正データを表示信号変換部54に出力する。
【0082】ここに、階調補正データは、上記文献1に
記載されているTRCの逆関数に相当するデータであ
り、輝度と線形な信号値に対して6原色表示信号を与え
るデータとして含んでいる。
【0083】上記スペクトル推定部53は、スペクトル
推定データ算出部51から階調補正データとスペクトル
推定マトリクスとを入力し、画像データ入力部12から
入力した16バンド撮影信号に対して、階調補正を行
い、マトリクス変換によりスペクトル推定を行い、40
1次元の被写体スペクトルを算出して、表示信号変換部
54に出力する。
【0084】表示信号変換部54は、スペクトル推定部
53から入力した被写体スペクトルを6原色ディスプレ
イ3の6原色スペクトルの線形和により表した場合に、
この線形和により表されたスペクトルと元の被写体スペ
クトルとの誤差が最小となるように、6原色表示信号を
変換する。次に、表示信号変換部54は、階調補正デー
タを用いて、これらの6原色信号を階調補正し、補正後
の6原色信号を画像データ出力部15に出力する。
【0085】図11は、モデル2信号処理部43の構成
を示すブロック図である。
【0086】モデル2信号処理部43は、スペクトル推
定データ算出部61と、表示信号変換データ算出部62
と、スペクトル推定部63と、表示信号変換部64と、
を有して構成されている。
【0087】このモデル2信号処理部43におけるスペ
クトル推定データ算出部61およびスペクトル推定部6
3は、上述したモデル1信号処理部42におけるスペク
トル推定データ算出部51およびスペクトル推定部53
とそれぞれ同様であるために、説明を省略する。
【0088】また、表示信号変換データ算出部62は、
入力した表示プロファイルに含まれる6原色のスペクト
ルおよび階調特性と、入力した色空間変換プロファイル
に含まれる等色関数と、を用いて、6原色スペクトル、
6原色測色値、および階調補正データを表示信号変換部
64に出力する。
【0089】表示信号変換部64は、被写体の測色値を
正しく表示するという拘束条件の下で、上記スペクトル
推定部63から入力した被写体スペクトルを6原色ディ
スプレイ3の6原色スペクトルの線形和により表した場
合にスペクトルの誤差を最小とする6原色表示信号に変
換する。
【0090】上記6原色測色値は、各原色の発光スペク
トルをpj(λ)(j=1〜N)、等色関数をtk(λ)
(k=1〜K)とすると、次の数式2により表される。
【0091】
【数2】
【0092】ここで、等色関数tk(λ)(k=1〜
K)は、CIE1931等色関数やCIE1964等色
関数(これらの場合には、K=3となる。)を含めて、
任意の関数を設定することができるものとする。拘束条
件付きの最小自乗問題はラグランジュの未定係数法によ
り解くことができ、この解法については、例えば田島譲
二著「カラー画像複製論」(丸善1996の第68頁か
ら第69頁)(文献6)に記載されている。
【0093】その後、表示信号変換部64は、階調補正
データを用いてこれらの6原色信号を階調補正し、画像
データ出力部15に出力する。
【0094】図12は、モデル3信号処理部44の構成
を示すブロック図である。
【0095】モデル3信号処理部44は、多次元測色値
推定データ算出部71と、表示信号変換データ算出部7
2と、多次元測色値推定部73と、表示信号変換部74
と、を有して構成されている。
【0096】多次元測色値推定データ算出部71は、入
力した入力プロファイルに含まれる、カメラ分光感度、
撮影照明光スペクトル、被写体分光反射率、および階調
特性と、入力した色空間変換プロファイルに含まれるレ
ンダリング照明光スペクトルおよび等色関数と、を用い
て、多次元測色値推定マトリクスおよび階調補正データ
を算出し、多次元測色値推定部73に出力する。
【0097】ここで等色関数は、ディスプレイの原色数
以下のK個(ここでは6以下)の関数により構成されて
いるものとする。色空間変換プロファイルに(K+1)
個以上の関数が記述されている場合は、その内のK番目
までの関数が用いられる。
【0098】上記多次元測色値推定マトリクスは、16
バンド撮影信号からK次元の被写体の測色値を算出する
ためのK×16の要素からなるマトリクスである。
【0099】カメラ分光感度、撮影照明光スペクトル、
および被写体分光反射率の統計データから分光反射率推
定マトリクスを算出する手段は、上記文献2に記載され
ており、多次元測色値推定マトリクスの算出は、この文
献2における分光反射率f(λ)をレンダリング照明光
スペクトルER(λ)を用いて、
【数3】 に置き換えることにより、該文献2に記載されているの
と同様の手段を用いることができるために、ここでは説
明を省略する。
【0100】表示信号変換データ算出部72は、入力し
た表示プロファイルに含まれる6原色のスペクトルおよ
び階調特性と、入力した色空間変換プロファイルに含ま
れる等色関数と、を用いて、6原色の多次元測色値およ
び階調補正データを上記表示信号変換部74に出力す
る。
【0101】多次元測色値推定部73は、上記多次元測
色値推定データ算出部71から入力した多次元測色値推
定マトリクスおよび階調補正データを用いて、画像デー
タ入力部12から入力した16バンド撮影信号に対し
て、階調補正を行い、マトリクス変換により多次元測色
値に変換して、表示信号変換部74に出力する。
【0102】表示信号変換部74は、上記多次元測色値
推定部73から入力した被写体の多次元測色値を、上記
表示信号変換データ算出部72から入力した6原色の多
次元測色値を用いて、被写体の多次元測色値に応じて異
なるマトリクスを用いる領域別のマトリクス変換によ
り、6原色表示信号に変換する。
【0103】この領域別のマトリクス変換については、
T.Ajito、他による「Color Conversion Method for Mul
tiprimary Display Using Matrix Switching」( Optic
al Review Vol.8, No.3, 2001の第191頁から第19
7頁)(文献7)に記載されているために、ここでは説
明を省略する。
【0104】その後、表示信号変換部74は、階調補正
データを用いて、これらの6原色信号の階調補正を行
い、画像データ出力部15に出力する。
【0105】図13は、モデル4信号処理部45の構成
を示すブロック図である。
【0106】モデル4信号処理部45は、XYZ推定デ
ータ算出部81と、表示信号変換データ算出部82と、
XYZ推定部83と、表示信号変換部84と、を有して
構成されている。
【0107】XYZ推定データ算出部81は、入力した
入力プロファイルに含まれる、カメラ分光感度、撮影照
明光スペクトル、被写体分光反射率、および階調特性
と、入力した色空間変換プロファイルに含まれるレンダ
リング照明光スペクトルおよびL組のXYZ等色関数
と、を用いて、L−XYZ推定マトリクスおよび階調補
正データを算出し、XYZ推定部83に出力する。
【0108】L−XYZ推定マトリクスは、16バンド
撮影信号から被写体のXYZを算出するための3×16
の要素からなるマトリクスをL個有している。
【0109】カメラ分光感度、撮影照明光スペクトル、
および被写体分光反射率の統計データから分光反射率推
定マトリクスを算出する手段は、上記文献2に記載され
ており、L−XYZ推定マトリクスの算出は、該文献2
における分光反射率f(λ)をレンダリング照明光スペ
クトルER(λ)を用いて、
【数4】 に置き換えることにより、該文献2に記載されているの
と同様の手段を用いることができるために、ここでは説
明を省略する。
【0110】表示信号変換データ算出部82は、入力し
た表示プロファイルに含まれる6原色のスペクトルおよ
び階調特性と、入力した色空間変換プロファイルに含ま
れるL組のXYZ等色関数と、を用いて、6原色のL組
のXYZおよび階調補正データを表示信号変換部84に
出力する。
【0111】XYZ推定部83は、XYZ推定データ算
出部81から入力したL−XYZ推定マトリクスを用い
て、画像データ入力部12から入力した16バンド撮影
信号に対して、階調補正を行い、L個のマトリクス変換
によりL組のXYZに変換して、表示信号変換部84に
出力する。
【0112】表示信号変換部84は、上記XYZ推定部
83から入力した被写体のL組のXYZと、上記表示信
号変換データ算出部82から入力した6原色のL組のX
YZと、の誤差が最小となる6原色表示信号に変換す
る。複数の等色関数を用いた色変換については、上記文
献4に記載されている手段等を用いることができる。
【0113】その後、表示信号変換部84は、階調補正
データを用いてこれらの6原色信号の階調補正を行い、
画像データ出力部15に出力する。
【0114】次に、上述した入力プロファイルや表示プ
ロファイル、あるいは色空間変換プロファイルのファイ
ル形式について図14を参照して説明する。図14は、
プロファイルの基本構造を示す図である。
【0115】各プロファイルは、上述した文献1に記載
されているように、タグ形式のファイルフォーマットを
とっており、図14に示すように、固定長のヘッダと、
タグ数に応じて可変のタグテーブルと、タグデータと、
を有して構成されている。
【0116】上記ヘッダには、当該プロファイルが入力
プロファイル、表示プロファイル、または色空間変換プ
ロファイル等の何れであるかを区別するための識別子
や、プロファイル間のインターフェースであるPCS
(プロファイルコネクションスペース)の情報等が記述
されている。
【0117】本実施形態においては、PCSは、380
nm〜780nmを1nm間隔で刻む401次元の分光
反射率空間となっているが、入力プロファイルのPCS
は、分光反射率空間と同様の波長サンプルからなるスペ
クトル空間とすることも可能である。
【0118】このPCSが分光反射率空間とスペクトル
空間との何れであるかは、上記アルゴリズム選択部31
と処理選択部41とを介して、各信号処理部42〜45
に入力され、そこでの処理に反映される。
【0119】例えばPCSがスペクトルである場合の処
理は、レンダリング照明光スペクトルが用いられない処
理またはレンダリング照明光スペクトルが等エネルギー
スペクトルに置き換わることにより、実現される。
【0120】上記タグテーブルは、タグデータの数と、
各タグデータの識別子、位置、およびサイズと、を含ん
で構成されている。このタグデータは、各プロファイル
の種類に応じて決まる必須タグと、プロファイル作成者
の意図に応じて追加可能なオプションタグと、を含んで
構成されている。
【0121】これらの内の必須タグは、入力プロファイ
ルの場合、分光感度、撮影照明光スペクトル、および階
調特性であり、表示プロファイルの場合、原色スペクト
ルおよび階調特性であり、色空間変換プロファイルの場
合、レンダリング照明光スペクトルである。
【0122】それぞれのタグデータは、所定の形式に従
って、プロファイル内のタグテーブルに記述された位置
に記録されている。
【0123】このような第1の実施形態によれば、カラ
ー画像入力手段とカラー画像出力手段の色再現特性を所
定のフォーマットによって信号値と分光反射率・スペク
トルを関係付ける情報として有することにより、オープ
ンなシステムにおいてスペクトル空間をインターフェー
スとしたスペクトル・色再現を実現するスペクトル・色
再現システムを構築することが可能となる。
【0124】また、レンダリング照明光スペクトルや等
色関数を、カラー画像入/出力手段の色再現特性とは独
立に備えて設定することにより、任意のレンダリング照
明光スペクトルおよび等色関数を用いたスペクトル・色
再現を、カラー画像入/出力手段の色再現特性を変更す
ることなく実現することができる。
【0125】図15から図22は本発明の第2の実施形
態を示したものであり、図15はスペクトル・色再現シ
ステムの構成の概略を示すブロック図である。この第2
の実施形態において、上述の第1の実施形態と同様であ
る部分については同一の符号を付すなどして説明を省略
し、主として異なる点についてのみ説明する。
【0126】この第2の実施形態のスペクトル・色再現
システムは、撮影照明光5によって照明された被写体1
06を撮影するマルチバンドカメラ1と、このマルチバ
ンドカメラ1から入力されるカラー画像を後述する6色
プリンタ103に出力するためのカラー画像に変換する
色変換手段たる画像変換装置102と、この画像変換装
置102により変換されたカラー画像からハードコピー
104を出力するカラー画像出力手段たる6色プリンタ
103と、を有して構成されており、出力されたハード
コピー104は、観察照明光105の下で観察されるよ
うになっている。
【0127】これらの内のマルチバンドカメラ1と撮影
照明光5は、上述した第1の実施形態で説明したものと
同様である。
【0128】また、上記被写体106は、本実施形態に
おいては、撮影照明光5により照明された絵画となって
おり、撮影照明光5は絵画の面を一様に照明しているも
のとする。
【0129】上記画像変換装置102は、マルチバンド
カメラ1から入力された色信号である16バンドの画像
データを、6色プリンタ103の6原色の画像データに
変換して、変換後の色信号である画像データを6色プリ
ンタ103へ出力するものである。
【0130】上記6色プリンタ103は、画像変換装置
102から6原色の画像データを入力し、ハードコピー
104としてプリント出力するものである。
【0131】上記画像変換装置102の内部構成は、上
述した第1の実施形態の図5に示したものと同様であ
り、入力プロファイル作成部11と、画像データ入力部
12と、色変換部13と、データ記憶部14と、画像デ
ータ出力部15と、を有して構成されている。
【0132】これらの内の色変換部13以外について
は、内部構成も同様であるが、色変換部13は、内部構
成が上述した第1の実施形態の図6に示したものとは異
なるために、この色変換部13についてのみ説明する。
【0133】色変換部13は、上記図5に示したよう
に、データ記憶部14から、カラー画像入力手段の色再
現特性である入力プロファイル、色空間変換プロファイ
ル、およびカラー画像出力手段の色再現特性である出力
プロファイルを入力し、これらのデータを用いて画像デ
ータ入力部12から入力した16バンド撮影信号を6色
出力信号に変換して画像データ出力部15へ出力するも
のである。
【0134】また、画像データ出力部15は、色変換部
13から入力した6色出力信号を記憶して、本実施形態
においては、6色プリンタ103へ出力するようになっ
ている。
【0135】図16は、色変換部13の構成を示すブロ
ック図である。
【0136】この第2の実施形態における色変換部13
は、入力プロファイル入力部121と、色空間変換プロ
ファイル入力部122と、出力プロファイル入力部12
3と、スペクトルベースCMM124と、を有して構成
されている。
【0137】これらの内の入力プロファイル入力部12
1および色空間変換プロファイル入力部122は、上述
した第1の実施形態の入力プロファイル入力部21およ
び色空間変換プロファイル入力部22とそれぞれ同様で
ある。
【0138】上記出力プロファイル入力部123は、出
力プロファイルをデータ記憶部14からユーザー設定に
従って入力し、この出力プロファイルのデータをスペク
トルベースCMM124に出力するものである。
【0139】上記スペクトルベースCMM124は、入
力プロファイル入力部121、色空間変換プロファイル
入力部122、および出力プロファイル入力部123か
らそれぞれ入力したデータを用いて、画像データ入力部
12から入力した16バンド撮影信号を6色出力信号に
変換し、画像データ出力部15に出力する。
【0140】スペクトルベースCMM124による撮影
信号から出力信号への変換の概念は、上述した第1の実
施形態において、図7を参照して説明したものとほぼ同
様である。
【0141】また、このスペクトルベースCMM124
の構成も、上述した第1の実施形態の図8に示したもの
と同様であり、アルゴリズム選択部31に対応するアル
ゴリズム選択部131(図17参照)と、信号変換部3
2と、を有して構成されている。
【0142】上記アルゴリズム選択部131は、入力プ
ロファイル入力部121、色空間変換プロファイル入力
部122、および出力プロファイル入力部123からそ
れぞれ入力した各プロファイルデータと、ユーザー設定
と、に基づいて、信号変換部32で使用する色変換アル
ゴリズムを選択する。
【0143】ユーザー設定は、分光反射率マッチングと
スペクトルマッチングと測色マッチングとの何れかを選
択する設定を含み、画像変換装置102のユーザーが、
色変換を行うときに何れかのマッチングを選択する。
【0144】ユーザー設定において分光反射率マッチン
グが選択された場合には、アルゴリズム選択部131
は、信号変換部32にモデル11信号処理部142(図
17参照)を用いるためのアルゴリズム情報を出力す
る。
【0145】またユーザー設定においてスペクトルマッ
チングが選択された場合には、アルゴリズム選択部13
1は、色空間変換プロファイル入力部122から入力し
た色空間変換プロファイルに等色関数がデータとして含
まれるか否かを判定する。
【0146】ここで、色空間変換プロファイルに等色関
数がデータとして含まれない場合には、アルゴリズム選
択部131は、信号変換部32にモデル12信号処理部
143(図17参照)を用いるためのアルゴリズム情報
を出力する。
【0147】一方、色空間変換プロファイルに等色関数
がデータとして含まれる場合には、アルゴリズム選択部
131は、信号変換部32にモデル13信号処理部14
4(図17参照)を用いるためのアルゴリズム情報を出
力する。
【0148】さらに、ユーザー設定において測色値マッ
チングが選択された場合には、アルゴリズム選択部13
1は、色空間変換プロファイル入力部122から入力し
た色空間変換プロファイルに含まれる等色関数の組の個
数を入力する。
【0149】ここで、等色関数の組の個数が1である場
合には、アルゴリズム選択部131は、モデル14信号
処理部145(図17参照)を用いるためのアルゴリズ
ム情報を出力する。
【0150】また、等色関数の組の個数が2以上である
場合には、アルゴリズム選択部131は、モデル15信
号処理部146(図17参照)を用いるためのアルゴリ
ズム情報を出力する。
【0151】こうしてアルゴリズム選択部131は、選
択したアルゴリズム情報と、入力プロファイルと、色空
間変換プロファイルと、出力プロファイルと、を信号変
換部32に出力する。
【0152】信号変換部32は、画像データ入力部12
から入力した16バンド撮影信号をアルゴリズム選択部
から入力したアルゴリズム情報に基づいて選択された変
換方法(モデル11〜15信号処理部142〜146)
により、入力プロファイルと、色空間変換プロファイル
と、出力プロファイルと、を用いて6色出力信号に変換
し、変換後の6色出力信号を画像データ出力部15に出
力する。
【0153】図17は、信号変換部32の構成を示すブ
ロック図である。
【0154】この第2の実施形態の信号変換部32は、
処理選択部141と、5つのモデル信号処理部、すなわ
ち、モデル11信号処理部142と、モデル12信号処
理部143と、モデル13信号処理部144と、モデル
14信号処理部145と、モデル15信号処理部146
と、を有して構成されている。
【0155】処理選択部141は、上記アルゴリズム選
択部131から入力したアルゴリズム情報に基づいて、
処理を行うモデル信号処理部を選択し、該アルゴリズム
選択部131から入力した入力プロファイル、色空間変
換プロファイル、および出力プロファイルと、上記画像
データ入力部12から入力した16バンド撮影信号と、
を選択したモデル信号処理部に出力するものである。
【0156】各モデル信号処理部は、この処理選択部1
41から入力プロファイルと、色空間変換プロファイル
と、出力プロファイルと、16バンド撮影信号と、を入
力し、16バンド撮影信号を6色出力信号に変換して画
像データ出力部15に出力する。
【0157】図18は、モデル11信号処理部142の
構成を示すブロック図である。
【0158】モデル11信号処理部142は、分光反射
率推定データ算出部151と、出力信号変換データ算出
部152と、分光反射率推定部153と、出力信号変換
部154と、を有して構成されている。
【0159】上記分光反射率推定データ算出部151
は、入力した入力プロファイルに含まれる、カメラ分光
感度、撮影照明光スペクトル、被写体分光反射率の統計
データ、および階調特性を用いて、分光反射率推定マト
リクスおよび階調補正データを算出し、分光反射率推定
部153に出力する。
【0160】これらのカメラ分光感度、撮影照明光スペ
クトル、被写体分光反射率の統計データから分光反射率
推定マトリクスを算出する手段は、上記文献2に記載さ
れているために、ここでは説明を省略する。
【0161】分光反射率推定マトリクスは、16バンド
撮影信号から401次元の被写体分光反射率を算出する
ための401×16の要素からなるマトリクスである。
【0162】また、階調補正データは、上述した第1の
実施形態で説明した階調補正データと同様である。
【0163】上記分光反射率推定部153は、分光反射
率推定データ算出部151から階調補正データと分光反
射率推定マトリクスとを入力し、画像データ入力部12
から入力した16バンド撮影信号に対して、階調補正を
行い、マトリクス変換により分光反射率推定を行い、4
01次元の被写体分光反射率を算出して、出力信号変換
部154に出力する。
【0164】上記出力信号変換データ算出部152は、
出力プロファイルから、6原色および出力紙の分光反射
率を入力して、出力信号変換部154に出力する。
【0165】上記出力信号変換部154は、分光反射率
推定部153から入力した被写体分光反射率を6色プリ
ンタ103の6色により再現した場合に、分光反射率を
近似する6色出力信号に変換し、画像データ出力部15
に出力する。
【0166】なお、分光反射率を近似する6色出力信号
へ変換する手段は、上記文献5に記載されているため
に、ここでは説明を省略する。
【0167】図19は、モデル12信号処理部143の
構成を示すブロック図である。
【0168】モデル12信号処理部143は、スペクト
ル推定データ算出部161と、出力信号変換データ算出
部162と、スペクトル推定部163と、出力信号変換
部164と、を有して構成されている。
【0169】これらの内のスペクトル推定データ算出部
161およびスペクトル推定部163は、上述した第1
の実施形態におけるモデル1信号処理部42のスペクト
ル推定データ算出部51およびスペクトル推定部53と
それぞれ同様である。
【0170】上記出力信号変換データ算出部162は、
入力した出力プロファイルに含まれる6原色および出力
紙の分光反射率と、色空間変換プロファイルに含まれる
レンダリング照明光スペクトルと、を用いて、6原色お
よび出力紙の反射スペクトルを算出し、出力信号変換部
164に出力する。
【0171】上記出力信号変換部164は、スペクトル
推定部163から入力した被写体スペクトルをレンダリ
ング照明光の下で6色プリンタ103の6色により再現
した場合に、スペクトルを近似する6色出力信号に変換
し、画像データ出力部15に出力する。
【0172】スペクトルを近似する6色出力信号へ変換
する手段は、上記文献5に記載されている6原色および
出力紙の分光反射率を、レンダリング照明光スペクトル
をかけた反射スペクトルに置き換えることにより、該文
献5に記載されているのと同様の手段を用いることがで
きる。
【0173】図20は、モデル13信号処理部144の
構成を示すブロック図である。
【0174】モデル13信号処理部144は、スペクト
ル推定データ算出部171と、出力信号変換データ算出
部172と、スペクトル推定部173と、出力信号変換
部174と、を有して構成されている。
【0175】これらの内のスペクトル推定データ算出部
171およびスペクトル推定部173は、上述した第1
の実施形態におけるモデル2信号処理部43のスペクト
ル推定データ算出部61およびスペクトル推定部63と
それぞれ同様である。
【0176】上記出力信号変換データ算出部172は、
入力した出力プロファイルに含まれる6原色および出力
紙の分光反射率と、入力した色空間変換プロファイルに
含まれるレンダリング照明光スペクトルおよび等色関数
と、を用いて、6原色、出力紙の測色値、および反射ス
ペクトルを算出し、出力信号変換部174に出力する。
【0177】上記出力信号変換部174は、スペクトル
推定部173から入力した被写体の測色値を正しく表示
する拘束条件の下で、被写体スペクトルを近似する6色
プリンタ103の6色出力信号に変換し、画像データ出
力部15に出力する。
【0178】測色値を正しく表示する拘束条件の下での
スペクトル近似する6色出力信号への変換手段は、上記
文献5に記載されている6原色および出力紙の分光反射
率を、スペクトルおよび測色値に置き換えることによ
り、同様の手段を用いることができる。
【0179】6色の測色値は、各原色の分光反射率をp
j(λ)(j=1〜6)、レンダリング照明光スペクト
ルをER(λ)、等色関数をtk(λ)(k=1〜K)と
すると、次の数式5により算出される。
【0180】
【数5】
【0181】ここで、等色関数tk(λ)(k=1〜
K)は、CIE1931等色関数やCIE1964等色
関数(これらの場合には、K=3となる。)を含めて、
任意の関数を設定することができるものとする。
【0182】図21は、モデル14信号処理部145の
構成を示すブロック図である。
【0183】モデル14信号処理部145は、多次元測
色値推定データ算出部181と、出力信号変換データ算
出部182と、多次元測色値推定部183と、出力信号
変換部184と、を有して構成されている。
【0184】これらの内の多次元測色値推定データ算出
部181および多次元測色値推定部183は、上述した
第1の実施形態におけるモデル3信号処理部44の多次
元測色値推定データ算出部71および多次元測色値推定
部73とそれぞれ同様である。
【0185】上記出力信号変換データ算出部182は、
入力した出力プロファイルに含まれる6原色および出力
紙の分光反射率と、入力した色空間変換プロファイルに
含まれるレンダリング照明光スペクトルおよび等色関数
と、を用いて、6原色および出力紙の測色値を算出し、
出力信号変換部184に出力する。
【0186】上記出力信号変換部184は、多次元測色
値推定部183から入力した被写体の測色値を、該測色
値を正しく表示する6色プリンタ103の6色出力信号
に変換し、画像データ出力部15に出力する。
【0187】測色値を正しく表示する6色出力信号への
変換手段は、上記文献5に記載されているために、ここ
では説明を省略する。
【0188】図22は、モデル15信号処理部146の
構成を示すブロック図である。
【0189】モデル15信号処理部146は、XYZ推
定データ算出部191と、出力信号変換データ算出部1
92と、XYZ推定部193と、出力信号変換部194
と、を有して構成されている。
【0190】これらの内のXYZ推定データ算出部19
1およびXYZ推定部193は、上述した第1の実施形
態におけるモデル4信号処理部45のXYZ推定データ
算出部81およびXYZ推定部83とそれぞれ同様であ
る。
【0191】上記出力信号変換データ算出部192は、
入力した出力プロファイルに含まれる6原色および出力
紙の分光反射率と、入力した色空間変換プロファイルに
含まれるレンダリング照明光スペクトルおよびL組のX
YZ等色関数と、を用いて、6原色および出力紙のL組
のXYZを算出し、出力信号変換部194に出力する。
【0192】上記出力信号変換部194は、XYZ推定
部193から入力した被写体のL組のXYZを、該L組
のXYZとの誤差を最小とする6色プリンタ103の6
色出力信号に変換して、画像データ出力部15に出力す
る。
【0193】L組のXYZを表示する6色出力信号へ変
換する手段は、上記文献5に記載されているXYZを、
L組のXYZで置き換えることにより、同様の手段を用
いることができるために、ここでは説明を省略する。
【0194】このような第2の実施形態によれば、カラ
ー画像入力手段がマルチバンドカメラであって、カラー
画像出力手段が6色プリンタである場合にも、上述した
第1の実施形態とほぼ同様の効果を奏することができ
る。
【0195】図23から図31は本発明の第3の実施形
態を示したものであり、図23はスペクトル・色再現シ
ステムの構成の概略を示すブロック図である。この第3
の実施形態において、上述の第1,第2の実施形態と同
様である部分については同一の符号を付すなどして説明
を省略し、主として異なる点についてのみ説明する。
【0196】この第3の実施形態のスペクトル・色再現
システムは、カラー画像入力手段たる入力側表示装置2
01と、この入力側表示装置201に入力されるカラー
画像と同一のカラー画像を入力して後述する出力側表示
装置203に出力するためのカラー画像に変換する色変
換手段たる画像変換装置202と、この画像変換装置2
02により変換されたカラー画像を表示するカラー画像
出力手段たる出力側表示装置203と、を有して構成さ
れている。
【0197】上記入力側表示装置201は、例えばコン
ピュータグラフィクス(CG)により画像を作成するた
めにクリエータが用いる表示装置であり、上述した第1
の実施形態における6原色ディスプレイ3と同様に、6
原色からなる表示装置である。クリエータは、この入力
側表示装置201上でCG画像の色調整等の作業を行い
ながら作品を完成させる。
【0198】入力側表示装置201に画像を表示するた
めの色信号である6原色表示信号は、該入力側表示装置
201自体に入力されるとともに、画像変換装置202
にも入力されるようになっている。
【0199】この画像変換装置202は、入力側表示装
置201から入力した6原色表示信号を、出力側表示装
置203に表示するための色信号である6原色表示信号
に変換して、該出力側表示装置203に出力するもので
ある。
【0200】上記出力側表示装置203は、入力側表示
装置201と異なるスペクトル特性の6原色を有する表
示装置であり、画像変換装置202から入力した6原色
表示信号によりカラー画像を画面上に表示するようにな
っている。
【0201】図24は、画像変換装置202の構成を示
すブロック図である。
【0202】画像変換装置202は、画像データ入力部
212と、色変換部213と、データ記憶部214と、
画像データ出力部215と、を有して構成されている。
【0203】画像データ入力部212は、入力側表示装
置201に表示する表示信号の画像データを記憶して、
画素位置毎に6原色表示信号として色変換部213に出
力する。
【0204】色変換部213は、データ記憶部214か
ら、カラー画像入力手段の色再現特性である入力側表示
プロファイル、色空間変換プロファイル、およびカラー
画像出力手段の色再現特性である出力側表示プロファイ
ルを入力し、これらのデータを用いて、画像データ入力
部212から入力した入力側の6原色表示信号を、出力
側の6原色表示信号に変換し、画像データ出力部215
に出力する。
【0205】画像データ出力部215は、色変換部21
3から入力した6原色表示信号を記憶して、出力側表示
装置203へ出力する。
【0206】図25は、色変換部213の構成を示すブ
ロック図である。
【0207】色変換部213は、入力側表示プロファイ
ル入力部221と、色空間変換プロファイル入力部22
2と、出力側表示プロファイル入力部223と、スペク
トルベースCMM224と、を有して構成されている。
【0208】入力側表示プロファイル入力部221は入
力側表示プロファイルを、色空間変換プロファイル入力
部222は色空間変換プロファイルを、出力側表示プロ
ファイル入力部223は出力側表示プロファイルを、そ
れぞれデータ記憶部214からユーザー設定に従って入
力し、各プロファイルのデータをスペクトルベースCM
M224に出力する。
【0209】スペクトルベースCMM224は、入力側
表示プロファイル入力部221、色空間変換プロファイ
ル入力部222、および出力側表示プロファイル入力部
223からそれぞれ入力したデータを用いて、画像デー
タ入力部212から入力した入力側の6原色表示信号
を、出力側の6原色表示信号に変換し、画像データ出力
部215に出力する。
【0210】図26は、スペクトルベースCMM224
による入力側表示信号から出力側表示信号への変換の概
念を示す図である。
【0211】入力側表示プロファイルは、入力側の表示
信号と表示スペクトルとの関係を与える情報を含んでい
る。この入力側表示プロファイルを用いることにより、
入力側の表示信号から表示スペクトルに変換することが
できる。
【0212】また、出力側表示プロファイルは、出力側
の表示スペクトルと表示信号との関係を与える情報を含
んでいる。この出力側表示プロファイルを用いることに
より、出力側の表示スペクトルを表示信号に変換するこ
とができる。
【0213】さらに、色空間変換プロファイルは、人の
色知覚特性を表す等色関数を含んでいる。この色空間変
換プロファイルを用いることにより、入力側表示スペク
トルを、人の色知覚特性を考慮した上で、出力側表示ス
ペクトルに変換することができる。
【0214】このようにスペクトルベースCMM224
では、入力側表示プロファイルや出力側表示プロファイ
ル等のデバイスプロファイルが信号値とスペクトルとの
対応関係を与え、スペクトル空間がプロファイル間のイ
ンターフェースすなわちプロファイルコネクションスペ
ース(PCS)となっている。
【0215】スペクトルから色を決定するための等色関
数の情報は、上記色空間変換プロファイルが提供する仕
組みになっており、物理量であるスペクトル情報から心
理量である色情報への変換を、デバイスプロファイルと
は無関係に設定することができるようになっている。
【0216】なお、スペクトルベースCMM224の処
理手順は、必ずしも図26に示す通りである必要はな
く、入出力の条件に応じて計算過程の結合などの最適な
処理構成をとることが望ましい。
【0217】また、スペクトルベースCMM224は、
上述した第1の実施形態の図8に示したものと同様であ
って、アルゴリズム選択部31と、信号変換部32と、
を有して構成されている。
【0218】上記アルゴリズム選択部31は、入力側表
示プロファイル入力部221、色空間変換プロファイル
入力部222、および出力側表示プロファイル入力部2
23からそれぞれ入力したプロファイルデータと、ユー
ザー設定と、に基づいて、信号変換部32で使用する色
変換アルゴリズムを選択する。
【0219】ユーザー設定は、スペクトルマッチングと
測色マッチングとの何れかを選択する設定を含み、画像
変換装置202のユーザーが、色変換を行うときに何れ
かのマッチングを選択する。
【0220】まず、ユーザー設定においてスペクトルマ
ッチングが選択された場合には、アルゴリズム選択部3
1は、色空間変換プロファイル入力部222から入力し
た色空間変換プロファイルに等色関数がデータとして含
まれるか否かを判定する。
【0221】ここで、色空間変換プロファイルに等色関
数がデータとして含まれない場合には、アルゴリズム選
択部31は、信号変換部32にモデル21信号処理部2
42(図27参照)を用いるためのアルゴリズム情報を
出力する。
【0222】また、色空間変換プロファイルに等色関数
がデータとして含まれる場合には、アルゴリズム選択部
31は、信号変換部32にモデル22信号処理部243
(図27参照)を用いるためのアルゴリズム情報を出力
する。
【0223】一方、ユーザー設定において測色値マッチ
ングが選択された場合には、アルゴリズム選択部31
は、色空間変換プロファイル入力部222から入力した
色空間変換プロファイルに含まれる等色関数の組の個数
を入力する。
【0224】ここで、等色関数の組の個数が1の場合に
は、アルゴリズム選択部31は、モデル23信号処理部
244(図27参照)を用いるためのアルゴリズム情報
を出力する。
【0225】また、等色関数の組の個数が2以上の場合
には、アルゴリズム選択部31は、モデル24信号処理
部245(図27参照)を用いるためのアルゴリズム情
報を出力する。
【0226】こうしてアルゴリズム選択部31は、選択
したアルゴリズム情報と、入力側表示プロファイルと、
色空間変換プロファイルと、出力側表示プロファイル
と、を上記信号変換部32に出力する。
【0227】信号変換部32は、画像データ入力部21
2から入力した6原色表示信号を、アルゴリズム選択部
31から入力したアルゴリズム情報に基づいて選択され
た変換方法(モデル21〜24信号処理部242〜24
5)により、入力側表示プロファイルと、色空間変換プ
ロファイルと、出力側表示プロファイルと、を用いて出
力側の6原色表示信号に変換し、変換後の6原色表示信
号を画像データ出力部215に出力する。
【0228】図27は、信号変換部32の構成を示すブ
ロック図である。
【0229】信号変換部32は、処理選択部241と、
4つのモデル信号処理部、すなわち、モデル21信号処
理部242と、モデル22信号処理部243と、モデル
23信号処理部244と、モデル24信号処理部245
と、を有して構成されている。
【0230】処理選択部241は、上記アルゴリズム選
択部31から入力したアルゴリズム情報に基づいて、処
理を行うモデル信号処理部を選択し、該アルゴリズム選
択部31から入力した入力側表示プロファイル、色空間
変換プロファイル、および出力側表示プロファイルと、
上記画像データ入力部212から入力した6原色表示信
号と、を選択したモデル信号処理部に出力するものであ
る。
【0231】各モデル信号処理部は、この処理選択部2
41から入力側表示プロファイルと、色空間変換プロフ
ァイルと、出力側表示プロファイルと、入力側の6原色
表示信号と、を入力し、入力側の6原色表示信号を出力
側の6原色表示信号に変換して画像データ出力部215
に出力する。
【0232】図28は、モデル21信号処理部242の
構成を示すブロック図である。
【0233】モデル21信号処理部242は、スペクト
ル推定データ算出部251と、表示信号変換データ算出
部252と、スペクトル推定部253と、表示信号変換
部254と、を有して構成されている。
【0234】スペクトル推定データ算出部251は、入
力した入力側表示プロファイルに含まれる6原色のスペ
クトルおよび階調特性を用いて、階調補正データおよび
スペクトル推定マトリクスを算出し、スペクトル推定部
253に出力する。
【0235】ここに、階調補正データは、6原色表示信
号を、表示輝度と線形な信号値に補正するためのデータ
である。
【0236】また、スペクトル推定マトリクスは、6原
色表示信号から401次元の表示スペクトルを算出する
ための401×6の要素からなるマトリクスである。
【0237】表示信号変換データ算出部252は、入力
した出力側表示プロファイルに含まれる6原色のスペク
トルおよび階調特性を用いて、6原色スペクトルと階調
補正データとを算出し、表示信号変換部254に出力す
る。
【0238】ここに、階調補正データは、表示輝度と線
形な信号値に対する6原色表示信号を与えるデータであ
る。
【0239】スペクトル推定部253は、スペクトル推
定データ算出部251から階調補正データとスペクトル
推定マトリクスとを入力し、画像データ入力部212か
ら入力した6原色表示信号に対して、階調補正を行い、
マトリクス変換によりスペクトル推定を行い、401次
元の被写体スペクトルを算出して、表示信号変換部25
4に出力する。
【0240】表示信号変換部254は、スペクトル推定
部253から入力した入力側の表示スペクトルを、出力
側の6原色ディスプレイでなる出力側表示装置203の
6原色スペクトルにより表示した場合に、スペクトルの
誤差を最小とする6原色表示信号に変換する。
【0241】その後、表示信号変換部254は、階調補
正データを用いてこれらの6原色信号の階調補正を行
い、画像データ出力部215に出力する。
【0242】図29は、モデル22信号処理部243の
構成を示すブロック図である。
【0243】モデル22信号処理部243は、スペクト
ル推定データ算出部261と、表示信号変換データ算出
部262と、スペクトル推定部263と、表示信号変換
部264と、を有して構成されている。
【0244】スペクトル推定データ算出部261は、入
力した入力側表示プロファイルに含まれる6原色のスペ
クトルおよび階調特性と、入力した色空間変換プロファ
イルに含まれる等色関数と、を用いて、階調補正デー
タ、6原色スペクトル、および6原色測色値を算出し、
スペクトル推定部263に出力する。
【0245】ここに、階調補正データは、6原色表示信
号を表示輝度と線形な信号値に補正するためのデータで
ある。
【0246】また、6原色スペクトルは、6原色表示信
号から401次元の表示スペクトルを算出するための4
01×6の要素からなるマトリクスである。
【0247】表示信号変換データ算出部262は、入力
した出力側表示プロファイルに含まれる6原色のスペク
トルおよび階調特性と、入力した色空間変換プロファイ
ルに含まれる等色関数と、を用いて、6原色スペクト
ル、6原色測色値、および階調補正データを算出し、表
示信号変換部264に出力する。
【0248】スペクトル推定部263は、スペクトル推
定データ算出部261から階調補正データと6原色スペ
クトルと6原色測色値とを入力し、画像データ入力部2
12から入力した6原色表示信号に対して、階調補正を
行い、マトリクス変換によりスペクトル推定を行い、4
01次元の表示スペクトルを算出して、表示信号変換部
264に出力する。
【0249】表示信号変換部264は、入力側表示スペ
クトルの測色値を正しく表示する拘束条件の下で、スペ
クトル推定部263から入力した表示スペクトルを6原
色ディスプレイでなる出力側表示装置203の6原色ス
ペクトルの線形和により表した場合に、スペクトルの誤
差を最小とする6原色表示信号に変換する。このときの
変換方法は、上述した第1の実施形態のモデル2信号処
理部43における変換方法と同様であるために、説明を
省略する。
【0250】その後、表示信号変換部264は、階調補
正データを用いてこれらの6原色信号の階調補正を行
い、画像データ出力部215に出力する。
【0251】図30は、モデル23信号処理部244の
構成を示すブロック図である。
【0252】モデル23信号処理部244は、多次元測
色値推定データ算出部271と、表示信号変換データ算
出部272と、多次元測色値推定部273と、表示信号
変換部274と、を有して構成されている。
【0253】多次元測色値推定データ算出部271は、
入力した入力側表示プロファイルに含まれる6原色のス
ペクトルおよび階調特性と、入力した色空間変換プロフ
ァイルに含まれる等色関数と、を用いて、多次元測色値
推定マトリクスおよび階調補正データを算出し、多次元
測色値推定部273に出力する。
【0254】ここで、等色関数は、6原色ディスプレイ
の原色数以下のK個(ここでは6以下)の関数により構
成されているものとする。なお、色空間変換プロファイ
ルに(K+1)個以上の関数が記述されている場合は、
その内のK番目までのデータが用いられる。
【0255】多次元測色値推定マトリクスは、6原色表
示信号からK次元の表示信号の測色値を算出するための
K×6の要素からなるマトリクスである。
【0256】すなわち、多次元測色値推定マトリクス
は、各原色の発光スペクトルをpj(λ)、等色関数を
k(λ)とすると、
【数6】 を成分とするN×Kのマトリクスとなっている。
【0257】表示信号変換データ算出部272は、入力
した出力側表示プロファイルに含まれる6原色のスペク
トルおよび階調特性と、入力した色空間変換プロファイ
ルに含まれる等色関数と、を用いて、6原色の多次元測
色値および階調補正データを算出し、表示信号変換部2
74に出力する。
【0258】多次元測色値推定部273は、多次元測色
値推定データ算出部271から入力した多次元測色値推
定マトリクスを用いて、画像データ入力部212から入
力した6原色表示信号に対して、階調補正を行い、マト
リクス変換により多次元測色値に変換して、表示信号変
換部274に出力する。
【0259】また、表示信号変換部274は、上述した
第1の実施形態の図12に示した表示信号変換部74と
同様であるために、説明を省略する。
【0260】その後、表示信号変換部274は、階調補
正データを用いてこれらの6原色信号の階調補正を行
い、画像データ出力部215に出力する。
【0261】図31は、モデル24信号処理部245の
構成を示すブロック図である。
【0262】モデル24信号処理部245は、XYZ推
定データ算出部281と、表示信号変換データ算出部2
82と、XYZ推定部283と、表示信号変換部284
と、を有して構成されている。
【0263】XYZ推定データ算出部281は、入力し
た入力側表示プロファイルに含まれる6原色のスペクト
ルおよび階調特性と、入力した色空間変換プロファイル
に含まれるL組のXYZ等色関数と、を用いて、L−X
YZ推定マトリクスおよび階調補正データを算出し、X
YZ推定部283に出力する。
【0264】L−XYZ推定マトリクスは、6原色表示
信号からXYZを算出するための3×6の要素からなる
マトリクスをL個有している。このL−XYZ推定マト
リクスの算出は、上述したモデル23信号処理部244
の多次元測色値推定マトリクスの算出と同様であるため
に、ここでは説明を省略する。
【0265】さらに、表示信号変換データ算出部282
および表示信号変換部284は、上述した第1の実施形
態の図13に示したモデル4信号処理部45の表示信号
変換データ算出部82および表示信号変換部84とそれ
ぞれ同様であるために、説明を省略する。
【0266】このような第3の実施形態によれば、カラ
ー画像入力手段とカラー画像出力手段の両方が表示装置
である場合にも、上述した第1,第2の実施形態とほぼ
同様の効果を奏することができる。
【0267】なお、上述した第1の実施形態ではマルチ
バンドカメラをカラー画像入力手段とするとともに6原
色ディスプレイをカラー画像出力手段としたシステム、
第2の実施形態ではマルチバンドカメラをカラー画像入
力手段とするとともに6色プリンタをカラー画像出力手
段としたシステム、第3の実施形態では入力側表示装置
をカラー画像入力手段とするとともに出力側表示装置を
カラー画像出力手段としたシステム、についてそれぞれ
説明したが、本発明は、これらの組み合わせに限定され
るものではない。
【0268】例えば、ディスプレイ(入力側表示装置)
をカラー画像入力手段とするとともにプリンタをカラー
画像出力手段とするシステム、プリンタをカラー画像入
力手段とするとともにプリンタをカラー画像出力手段と
するシステム、カメラをスキャナに置き換えたシステ
ム、プリンタを印刷機に置き換えたシステム、等に対し
てももちろん有効である。
【0269】さらに、これらの構成を組み合わせること
によって得られる、任意の数の装置から構成されるシス
テムに対しても、同様に有効である。
【0270】また、信号変換部における信号処理のアル
ゴリズムは、上述した各実施形態において説明したよう
なものに限定されることはなく、同様のインタフェース
を有するモジュールであれば、任意の信号処理手段に替
えることや追加することが可能である。
【0271】そして、上述した各実施形態においては、
レンダリング照明光と、観察環境の照明光や周囲の観察
環境と、が異なる場合において発生する、色の見えの違
いについては言及していないが、レンダリング照明光
と、観察照明光の情報と、色の見えモデルと、を用い
て、補正する処理を組み込むことも可能である。
【0272】図32から図37は本発明の第4の実施形
態を示したものであり、図32はスペクトルベースCM
Mによる撮影信号から表示信号への変換の概念を示す図
である。この第4の実施形態において、上述の第1から
第3の実施形態と同様である部分については同一の符号
を付すなどして説明を省略し、主として異なる点につい
てのみ説明する。
【0273】本実施形態のスペクトル・色再現システム
は、基本的に、上述した第1の実施形態と同様に構成さ
れているが、スペクトルベースCMMと、各プロファイ
ルのデータ構成と、が該第1の実施形態とは異なってい
る部分である。
【0274】図32に示すように、入力プロファイル
は、撮影信号と、入力プロファイルのPCSである被写
体分光反射率、被写体スペクトル、または被写体測色値
の何れかと、の関係を与える情報を含んでいる。この入
力プロファイルを用いることにより、撮影信号を、被写
体分光反射率、被写体スペクトル、または被写体測色値
の何れかに変換することができる。
【0275】表示プロファイルは、表示プロファイルの
PCSである表示スペクトルまたは表示測色値の何れか
と、表示信号と、の関係を与える情報を含んでいる。こ
の表示プロファイルを用いることにより、表示スペクト
ルまたは表示測色値を表示信号に変換することができ
る。
【0276】色空間変換プロファイルは、分光反射率に
対してスペクトルを算出するために用いられるレンダリ
ング照明光スペクトルと、必要に応じて人の色知覚特性
を表す等色関数と、を色空間変換プロファイルのPCS
のデータとして含んでいる。この色空間変換プロファイ
ルを用いることにより、分光反射率に対しては所定照明
光下におけるスペクトルを算出し、スペクトルを人の色
知覚特性を考慮した上で、表示側のスペクトルに変換す
ることができる。
【0277】プロファイルPCS変換は、入力プロファ
イル、色空間変換プロファイル、および表示プロファイ
ルのそれぞれのPCSを、スペクトルCMMが用いるC
MM−PCSのデータに変換して、それぞれCMM−P
CS推定、CMM−PCS変換、表示信号変換へ出力す
る。
【0278】このようにスペクトルベースCMM24で
は、入力プロファイルや表示プロファイル等のデバイス
プロファイルが信号値とそれぞれのプロファイルのPC
Sとの対応関係を与え、プロファイルPCS変換におい
て、それぞれのプロファイルのPCSがCMM−PCS
に変換され、CMM−PCSが間接的にプロファイル間
のインターフェースとなる。
【0279】CMM−PCS推定、CMM−PCS変
換、表示信号変換は、プロファイルPCS変換から、C
MM−PCSをインターフェースとした入力プロファイ
ル、色空間変換プロファイル、表示プロファイルのデー
タを入力し、CMM−PCSにおいて上述した第1の実
施形態の図7で説明したのと同様の処理が行われる。
【0280】なお、スペクトルベースCMM24の処理
手順は、必ずしも図32に示す通りである必要はなく、
入出力の条件に応じて計算過程の結合などの最適な処理
構成をとることが望ましい。
【0281】入力プロファイルは、任意の分光反射率、
スペクトル、または測色値をPCSとすることができ、
色空間変換プロファイルと表示プロファイルは、任意の
スペクトルまたは測色値をPCSとすることができる。
【0282】各プロファイルは、PCSとして用いた空
間を規定する情報をPCS情報として含んでいる。この
PCS情報は、CMM−PCSの部分空間として各プロ
ファイルのPCSを規定するものである。
【0283】すなわち、CMM−PCS空間のデータを
i (CMM)(i=1〜R’)、プロファイルのPCSを
j (PRO)(j=1〜R)とすると、
【数7】 により、プロファイルのPCSをCMM−PCS空間と
関係付けるPCSの基底関数ρji(i=1〜R’,j=
1〜R)を、PCS情報として含んでいる。
【0284】ρji(i=1〜R’,j=1〜R)は、任
意のデータを用いることができるが、予め登録した幾つ
かのデータを用いる場合には、実際のデータの代わりに
そのデータの識別子をPCS情報として含むこともでき
る。
【0285】ここでは、測色値CIE1931XYZを
規定するデータとして、CIE1931等色関数とその
識別子を予め登録しておくものとする。この場合には、
CIE1931等色関数x(λ),y(λ),z(λ)
がそれぞれ数式7のρ1i,ρ 2i,ρ3i(i=1〜R)に
相当する。
【0286】図33は、スペクトルベースCMM24の
構成を示すブロック図である。
【0287】スペクトルベースCMM24は、処理選択
手段たるアルゴリズム選択部331と、信号変換部33
2と、を有して構成されている。
【0288】アルゴリズム選択部331は、入力プロフ
ァイル入力部21、色空間変換プロファイル入力部2
2、および表示プロファイル入力部23からそれぞれ入
力したプロファイルデータから、信号変換部332にお
いて用いるCMM−PCSを選択する。
【0289】CMM−PCSは、スペクトル空間または
測色値空間であり、スペクトル空間は380nm〜78
0nmを1nm間隔で刻む401次元の空間、測色値空
間は任意の等色関数により規定される任意次元の測色値
からなる空間である。
【0290】アルゴリズム選択部331は、まず、入力
プロファイルと表示プロファイルのPCSを調べて、両
方のPCSが測色値である場合には、次元数の低いPC
SをCMM―PCSとして選択する。
【0291】この場合、次元数の高い測色値から次元数
の低い測色値への変換は、次元数の低い等色関数を次元
数の高い等色関数により最小自乗近似するマトリクスを
用いたマトリクス変換により算出する。
【0292】また、入力プロファイルと表示プロファイ
ルのPCSの内の一方が測色値で他方がスペクトルであ
る場合には、アルゴリズム選択部331は、測色値をP
CSとして選択する。
【0293】この場合、スペクトルから測色値への変換
は、測色値をPCSとするプロファイルが保有する等色
関数を用いて、上述した数式2と同様の計算を行うこと
により算出する。
【0294】さらに、入力プロファイルと表示プロファ
イルのPCSの両方がスペクトルである場合には、アル
ゴリズム選択部331は、スペクトルをCMM−PCS
として選択する。ただし、入力プロファイルのPCSが
分光反射率である場合には、色空間変換プロファイルか
らレンダリング照明光スペクトルを入力して、スペクト
ルとした上で、上記手段によりCMM−PCSを算出す
る。
【0295】また、各プロファイルのスペクトル空間
が、CMM−PCSのスペクトル空間と異なる場合に
は、PCSのスペクトル空間を規定するPCS情報を用
いて、CMM−PCSのスペクトル空間に変換する。
【0296】アルゴリズム選択部331は、CMM−P
CSが測色値である場合には、信号変換部332にモデ
ル31信号処理部342(図34参照)を用いるための
アルゴリズム情報を出力する。
【0297】アルゴリズム選択部331は、CMM−P
CSがスペクトルである場合には、色空間変換プロファ
イルに等色関数が含まれるか否かを判定する。
【0298】ここで、色空間変換プロファイルに等色関
数がデータとして含まれる場合には、アルゴリズム選択
部331は、信号変換部332にモデル32信号処理部
343(図34参照)を用いるためのアルゴリズム情報
を出力する。
【0299】また、色空間変換プロファイルに等色関数
がデータとして含まれない場合には、アルゴリズム選択
部331は、信号変換部332にモデル33信号処理部
344(図34参照)を用いるためのアルゴリズム情報
を出力する。
【0300】アルゴリズム選択部331は、選択したア
ルゴリズム情報と、入力プロファイルと、色空間変換プ
ロファイルと、表示プロファイルと、を信号変換部33
2に出力する。
【0301】信号変換部332は、画像データ入力部1
2から入力した16バンド撮影信号を、アルゴリズム選
択部331から入力したアルゴリズム情報に基づいて選
択された変換方法(モデル31〜33信号処理部342
〜344)により、入力プロファイルと、色空間変換プ
ロファイルと、表示プロファイルと、を用いて6原色表
示信号に変換し、変換後の6原色表示信号を画像データ
出力部15に出力する。
【0302】図34は、信号変換部332の構成を示す
ブロック図である。
【0303】信号変換部332は、処理選択部341
と、3つのモデル信号処理部、すなわち、モデル31信
号処理部342と、モデル32信号処理部343と、モ
デル33信号処理部344と、を有して構成されてい
る。
【0304】処理選択部341は、アルゴリズム選択部
331から入力したアルゴリズム情報に基づいて、該ア
ルゴリズム選択部331から入力した入力プロファイ
ル、色空間変換プロファイル、および表示プロファイル
と、上記画像データ入力部12から入力した16バンド
撮影信号と、を所定のモデル信号処理部に出力する。
【0305】各モデル信号処理部は、この処理選択部3
41から入力プロファイルと、色空間変換プロファイル
と、表示プロファイルと、16バンド撮影信号と、を入
力し、16バンド撮影信号を6原色表示信号に変換して
画像データ出力部15に出力する。
【0306】図35は、モデル31信号処理部342の
構成を示すブロック図である。
【0307】モデル31信号処理部342は、測色値推
定データ算出部351と、表示信号変換データ算出部3
52と、測色値推定部353と、表示信号変換部354
と、を有して構成されている。
【0308】測色値推定データ算出部351は、入力し
た入力プロファイルに含まれる測色値推定マトリクスお
よび階調補正データを、測色値推定部353に出力す
る。
【0309】測色値推定マトリクスは、16バンド撮影
信号からK次元の被写体測色値を算出するためのK×1
6の要素からなるマトリクスである。この測色値推定マ
トリクスは、入力プロファイルのデータとして与えられ
ている場合と、入力プロファイルのカメラ分光感度、撮
影照明光スペクトルと被写体分光反射率の統計データ、
色空間変換プロファイルのレンダリング照明光スペクト
ルと等色関数とから算出される場合と、がある。
【0310】また、階調補正データは、上述した第1の
実施形態と同様の計算を行うことにより算出されたもの
である。
【0311】表示信号変換データ算出部352は、入力
した表示プロファイルに含まれる6原色測色値および階
調補正データを、表示信号変換部354に出力する。
【0312】6原色測色値は、表示プロファイルのデー
タとして与えられている場合と、表示プロファイルの6
原色スペクトルと色空間変換プロファイルの等色関数と
から算出される場合と、がある。
【0313】また、階調補正データは、上述した第1の
実施形態と同様の計算を行うことにより算出されたもの
である。
【0314】測色値推定部353は、測色値推定データ
算出部351から階調補正データおよび測色値推定マト
リクスを入力し、画像データ入力部12から入力した1
6バンド撮影信号に対して、階調補正を行い、マトリク
ス変換により測色値推定を行い、K次元の被写体測色値
を算出して、表示信号変換部354に出力する。
【0315】表示信号変換部354は、測色値推定部3
53から入力した被写体測色値を6原色ディスプレイ3
により正確に表示するための6原色表示信号に変換す
る。ここに、被写体測色値から6原色表示信号へ変換す
る手段は、上述した第1の実施形態におけるモデル3信
号処理部44と同様であるために、説明を省略する。
【0316】その後、表示信号変換部354は、階調補
正データを用いてこれらの6原色信号の階調補正を行
い、画像データ出力部15に出力する。
【0317】図36は、モデル32信号処理部343の
構成を示すブロック図である。
【0318】モデル32信号処理部343は、測色値推
定データ算出部361と、表示信号変換データ算出部3
62と、測色値推定部363と、表示信号変換部364
と、を有して構成されている。
【0319】これらの内の測色値推定部363および表
示信号変換部364は、上述したモデル31信号処理部
342の測色値推定部353および表示信号変換部35
4とそれぞれ同様であるために、説明を省略する。
【0320】測色値推定データ算出部361は、入力し
た入力プロファイルに含まれるカメラ分光感度、撮影照
明光スペクトル、および被写体分光反射率の統計データ
と、入力した色空間変換プロファイルに含まれる等色関
数と、を用いて、測色値推定マトリクスおよび階調補正
データを算出し、測色値推定部363に出力する。
【0321】表示信号変換データ算出部362は、入力
した表示プロファイルに含まれる6原色スペクトルおよ
び階調特性と、入力した色空間変換プロファイルに含ま
れる等色関数と、を用いて、6原色測色値および階調補
正データを算出し、表示信号変換部364に出力する。
【0322】図37は、モデル33信号処理部344の
構成を示すブロック図である。
【0323】モデル33信号処理部344は、スペクト
ル推定データ算出部371と、表示信号変換データ算出
部372と、スペクトル推定部373と、表示信号変換
部374と、を有して構成されている。
【0324】これらの内のスペクトル推定部373およ
び表示信号変換部374は、上述した第1の実施形態に
おけるモデル1信号処理部42のスペクトル推定部53
および表示信号変換部54とそれぞれ同様であるため
に、説明を省略する。
【0325】スペクトル推定データ算出部371は、入
力した入力プロファイルを用いて、CMM−PCSで規
定されるスペクトル推定マトリクスおよび階調補正デー
タを算出し、スペクトル推定部373に出力する。
【0326】表示信号変換データ算出部372は、入力
した表示プロファイルを用いて、CMM−PCSで規定
される6原色表示スペクトルおよび階調補正データを算
出し、表示信号変換部374に出力する。
【0327】このような第4の実施形態によれば、上述
した第1から第3の実施形態とほぼ同様の効果を奏する
とともに、カラー画像入/出力手段の色再現特性とし
て、任意の分光反射率、スペクトル、測色値との対応関
係を与える情報をもたせることにより、色再現特性に記
述するデータを、測定器の精度や再現目的に合わせた精
度で記述することが可能となる。
【0328】また、個人差等による等色関数のばらつき
を考慮した3以上の測色値や視野角等の違いに応じて、
異なる等色関数を自由に用いることも可能となる。
【0329】さらに、色再現特性として測色値をもたせ
ることにより、現行のカラーマネージメントシステムと
の互換性を保ったシステムとすることができる。
【0330】なお、本発明は上述した実施形態に限定さ
れるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲内にお
いて種々の変形や応用が可能であることは勿論である。
【0331】
【発明の効果】以上説明したように本発明のスペクトル
・色再現システムによれば、カラー画像入力手段により
入力したカラー画像のスペクトルや色をより忠実に再現
することが可能となる。
【0332】また、本発明のスペクトル・色再現システ
ムによれば、3原色の色空間を介する現行の色再現シス
テムとの互換性を損なうことのないスペクトル・色再現
システムとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態におけるスペクトル・
色再現システムの構成の概略を示すブロック図。
【図2】上記第1の実施形態のマルチバンドカメラの構
成を示す図。
【図3】上記第1の実施形態における16バンドでなる
マルチバンドカメラの分光感度の一例を示す線図。
【図4】上記第1の実施形態における6原色ディスプレ
イの6原色でなる発光スペクトルを示す線図。
【図5】上記第1の実施形態の画像変換装置の構成を示
すブロック図。
【図6】上記第1の実施形態の色変換部の構成を示すブ
ロック図。
【図7】上記第1の実施形態において、スペクトルベー
スCMMによる撮影信号から表示信号への変換の概念を
示す図。
【図8】上記第1の実施形態のスペクトルベースCMM
の構成を示すブロック図。
【図9】上記第1の実施形態の信号変換部の構成を示す
ブロック図。
【図10】上記第1の実施形態において、スペクトル最
小自乗に係るモデル1信号処理部の構成を示すブロック
図。
【図11】上記第1の実施形態において、XYZ拘束条
件付スペクトル最小自乗に係るモデル2信号処理部の構
成を示すブロック図。
【図12】上記第1の実施形態において、測色値マッチ
ングに係るモデル3信号処理部の構成を示すブロック
図。
【図13】上記第1の実施形態において、統計的測色値
マッチングに係るモデル4信号処理部の構成を示すブロ
ック図。
【図14】上記第1の実施形態のプロファイルの基本構
造を示す図。
【図15】本発明の第2の実施形態におけるスペクトル
・色再現システムの構成の概略を示すブロック図。
【図16】上記第2の実施形態の色変換部の構成を示す
ブロック図。
【図17】上記第2の実施形態の信号変換部の構成を示
すブロック図。
【図18】上記第2の実施形態において、分光反射率最
小自乗に係るモデル11信号処理部の構成を示すブロッ
ク図。
【図19】上記第2の実施形態において、スペクトル最
小自乗に係るモデル12信号処理部の構成を示すブロッ
ク図。
【図20】上記第2の実施形態において、XYZ拘束条
件付スペクトル最小自乗に係るモデル13信号処理部の
構成を示すブロック図。
【図21】上記第2の実施形態において、測色値マッチ
ングに係るモデル14信号処理部の構成を示すブロック
図。
【図22】上記第2の実施形態において、統計的測色値
マッチングに係るモデル15信号処理部の構成を示すブ
ロック図。
【図23】本発明の第3の実施形態におけるスペクトル
・色再現システムの構成の概略を示すブロック図。
【図24】上記第3の実施形態の画像変換装置の構成を
示すブロック図。
【図25】上記第3の実施形態の色変換部の構成を示す
ブロック図。
【図26】上記第3の実施形態において、スペクトルベ
ースCMMによる入力側表示信号から出力側表示信号へ
の変換の概念を示す図。
【図27】上記第3の実施形態の信号変換部の構成を示
すブロック図。
【図28】上記第3の実施形態において、スペクトル最
小自乗に係るモデル21信号処理部の構成を示すブロッ
ク図。
【図29】上記第3の実施形態において、XYZ拘束条
件付スペクトル最小自乗に係るモデル22信号処理部の
構成を示すブロック図。
【図30】上記第3の実施形態において、測色値マッチ
ングに係るモデル23信号処理部の構成を示すブロック
図。
【図31】上記第3の実施形態において、統計的測色値
マッチングに係るモデル24信号処理部の構成を示すブ
ロック図。
【図32】本発明の第4の実施形態において、スペクト
ルベースCMMによる撮影信号から表示信号への変換の
概念を示す図。
【図33】上記第4の実施形態のスペクトルベースCM
Mの構成を示すブロック図。
【図34】上記第4の実施形態の信号変換部の構成を示
すブロック図。
【図35】上記第4の実施形態において、測色値マッチ
ングに係るモデル31信号処理部の構成を示すブロック
図。
【図36】上記第4の実施形態において、測色値マッチ
ングに係るモデル32信号処理部の構成を示すブロック
図。
【図37】上記第4の実施形態において、スペクトルマ
ッチングに係るモデル33信号処理部の構成を示すブロ
ック図。
【符号の説明】
1…マルチバンドカメラ(カラー画像入力手段) 2,102,202…画像変換装置(色変換手段) 3…6原色ディスプレイ(カラー画像出力手段) 11…入力プロファイル作成部 12,212…画像データ入力部 13,213…色変換部 14,214…データ記憶部 15,215…画像データ出力部 21,121…入力プロファイル入力部 22,122,222…色空間変換プロファイル 23…表示プロファイル入力部 24,124,224…スペクトルベースカラーマネー
ジメントモジュール 31,131,331…アルゴリズム選択部(処理選択
手段) 32,332…信号変換部 41,141,241,341…処理選択部 42〜45…モデル1〜4信号処理部 103…6色プリンタ(カラー画像出力手段) 123…出力プロファイル入力部 142〜146…モデル11〜15信号処理部 201…入力側表示装置(カラー画像入力手段) 203…出力側表示装置(カラー画像出力手段) 221…入力側表示プロファイル入力部 223…出力側表示プロファイル入力部 242〜245…モデル21〜24信号処理部 342〜244…モデル31〜33信号処理部
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 17/02 H04N 1/46 Z 5C079 (72)発明者 大澤 健郎 東京都港区芝2−31−19 通信・放送機構 内 (72)発明者 本村 秀人 東京都港区芝2−31−19 通信・放送機構 内 Fターム(参考) 5B057 CA01 CA08 CB01 CB08 CE17 CE18 5C022 AA00 AB00 AC55 5C061 BB03 5C066 AA01 AA15 CA08 EE00 GA01 KM01 KM05 KM10 5C077 MP08 PP31 PP37 PQ08 SS04 5C079 HB11 JA25 LA02 LA31 LB02 MA17 NA03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カラー画像入力手段と、 カラー画像出力手段と、 上記カラー画像入力手段の色再現特性と上記カラー画像
    出力手段の色再現特性とを用いて、上記カラー画像入力
    手段の色信号を、上記カラー画像出力手段の色信号に変
    換する色変換手段と、 を具備し、 上記カラー画像入力手段の色再現特性と上記カラー画像
    出力手段の色再現特性とは、それぞれの色信号と、スペ
    クトルまたは分光反射率と、の対応関係を与える情報を
    含むものであることを特徴とするスペクトル・色再現シ
    ステム。
  2. 【請求項2】 上記色変換手段は、等色関数と、分光反
    射率に対して反射スペクトルを規定する照明光スペクト
    ルと、の少なくとも一方を含む色空間変換特性を用い
    て、カラー画像入力手段の色信号をカラー画像出力手段
    の色信号に変換するものであることを特徴とする請求項
    1に記載のスペクトル・色再現システム。
  3. 【請求項3】 上記色変換手段は、上記色空間変換特性
    に含まれる等色関数の数に基づいて、色変換方法を選択
    する処理選択手段を有するものであることを特徴とする
    請求項2に記載のスペクトル・色再現システム。
  4. 【請求項4】 上記カラー画像入力手段の色再現特性と
    上記カラー画像出力手段の色再現特性とは、それぞれの
    色信号と、任意の分光反射率、スペクトル、または測色
    値の内の何れかと、の対応関係を与える情報を含むもの
    であることを特徴とする請求項1、請求項2、または請
    求項3に記載のスペクトル・色再現システム。
  5. 【請求項5】 上記色変換手段は、上記色再現特性が、
    信号値と、任意の分光反射率、スペクトル、または測色
    値の何れとの対応関係を与えるかに基づいて、色変換方
    法を選択する処理選択手段を有するものであることを特
    徴とする請求項4に記載のスペクトル・色再現システ
    ム。
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