JP2009258618A - フィルタ切替装置、撮影レンズ、カメラ、および撮影システム - Google Patents

フィルタ切替装置、撮影レンズ、カメラ、および撮影システム Download PDF

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Abstract

【課題】光学フィルタの分光透過特性を切り替えながら複数回の撮影を行って多バンドの画像データを得る際の作業性を向上する。
【解決手段】フィルタ切り替え装置200は所定の分光透過特性を有するフィルタ206Aと、これと異なる分光透過特性を有するフィルタ206Bとを有する。カメラ230からの制御信号により、フィルタ206A、206B、開口部206Dのいずれを撮影レンズ220の撮影光路上に位置させることができる。撮影光路上に位置するフィルタまたは開口に対応したフィルタ分光透過特性情報がフィルタ切替装置200からカメラ230に出力される。カメラ200はフィルタ部206の分光透過特性を切り替えながら、同一の被写体に対して複数の撮影を行い、それぞれの撮影で得られる3バンドの画像データと分光透過特性情報とから多バンドの画像データを生成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、3バンドよりも多いバンド数の画像を生成する際に用いて好適なフィルタ切替装置、撮影レンズ、カメラ、および撮影システムに関する。
従来の3原色にとらわれない多原色の映像表現を用い、より忠実で自然な色再現を可能とするための一方法として、3バンドよりも多いバンド数の帯域フィルタを用いて撮像する技術が開発されている。本明細書中では、3よりも多いバンド数を「多バンド」、3よりも多い原色数からなる画像を「多原色の画像」、そして3よりも多いスペクトルからなる画像を「マルチスペクトルの画像」などと称する。
マルチスペクトルの画像を得るための技術として、特許文献1に開示されるものがある。この技術では、赤(R)、緑(G)、青(B)の光で感光するR、G、Bの感光材料を有するカラー写真用感光フイルム(以下、カラー写真用感光フイルムを単に「カラーフイルム」と称する)と二つの帯域フィルタとが用いられる。いま、二つの帯域フィルタを仮に「Aフィルタ」、「Bフィルタ」と称することにする。これらのAフィルタおよびBフィルタはそれぞれ、波長の変化に対して透過率が急峻に変化する分光透過特性を有している(説明の便宜上、Aフィルタは分光透過特性Aを有し、Bフィルタは分光透過特性Bを有するものとする)。例えば、横軸に波長をとり、縦軸に透過率をとった分光特性チャート上に描かれたこれらAフィルタ、Bフィルタの分光透過特性は、図12の(a)、(c)に示されるように略矩形波状の特性を有している。そして、AフィルタとBフィルタとでは、位相が逆になるように、すなわちAフィルタにおける透過帯域がBフィルタにおいては非透過帯域となるように分光透過特性が選択されている。
図12の(a)、(c)に示されるように、上記AフィルタまたはBフィルタの分光透過特性を示すグラフ上にカラーフイルムの分光感度特性(B、G、R)を重ねて描くと、B、G、Rそれぞれの分光感度帯域を分割する波長の位置でフィルタA、フィルタBの分光透過特性が急変するように分光透過特性Aおよび分光透過特性Bが設定されている。
その結果、フィルタAを装着した状態で撮影をした場合、カラーフイルムおよびフィルタAの組み合わせで得られる分光感度特性は図12の(b)に示されるような、比較的狭い帯域を有するもの(Ba、Ga、Ra)となる。同様に、フィルタBを装着した状態で撮影をした場合、カラーフイルムおよびフィルタBの組み合わせで得られる分光感度特性も、図12の(d)に示されるような、比較的狭い帯域を有するもの(Bb、Gb、Rb)となる。
そして、同一被写体を、フィルタAを装着して撮影し、続いてフィルタBを装着して撮影し、得られた二つの撮影画像(現像済みの二駒のカラーフイルム)をスキャナで読み取り、二つの撮影画像各々の画素ごとの濃度画像信号を得る。この濃度画像信号を処理する際にフィルタA、フィルタBの分光透過特性や被写体を照射していた照明光の分光強度分布などが加味されて、6バンドからなる分光反射率画像を得ることが可能となる。
特開2002−296114号公報
上記技術においては、撮影に際して用いられたフィルタと撮影して得られた画像との関連付けに関しては開示されていない。つまり、撮影時にどのようなフィルタを用いたかのかを別途記録しておく必要がある。また、後で画像データを処理する際に、適用すべき分光透過特性の情報を、それぞれの画像データに対応して指定(入力)する必要があり、効率的ではない。また、上述した使用フィルタの記録や分光透過特性の情報の入力に際して誤りがあると、得られる画像データの色再現性(忠実度)は大きく低下する。
本発明は、撮影に際してフィルタを交換するたびに撮影者がフィルタの種類を記録したり、画像データの処理に際してフィルタの分光透過特性情報を入力したりすることなく、誤りの無い画像データ処理を可能とすることを目的とする。本発明はさらに、撮影に際しての手順を簡略化して、撮影に際しての作業性を向上することを目的とする。
(1) 本発明は、フィルタ切替装置に適用され、このフィルタ切替装置が、カメラの撮影レンズ中を透過する被写体光の光路中に配置され、複数種類の分光透過特性のうち、いずれかの分光透過特性に切り替え可能な光学フィルタ部と、
前記光学フィルタ部の分光透過特性を前記複数種類の分光透過特性のうちのいずれかに切り替える分光透過特性切替部と、
前記複数種類の分光透過特性のそれぞれに関連する情報であるフィルタ分光透過特性情報を記憶するフィルタ分光透過特性情報記憶部と、
前記光学フィルタ部の分光透過特性が切り替えられるのに応じて、当該の分光透過特性に対応するフィルタ分光透過特性情報を前記カメラに出力するフィルタ分光透過特性情報出力部と
を有することにより上述した課題を解決する。
(2) 本発明はまた、カメラ用の撮影レンズに適用される。このカメラ用撮影レンズは、前記撮影レンズ中を透過する被写体光の光路中に配置され、複数種類の分光透過特性のうち、いずれかの分光透過特性に切り替え可能な光学フィルタ部と、
前記光学フィルタ部の分光透過特性を前記複数種類の分光透過特性のうちのいずれかに切り替える分光透過特性切替部と、
前記複数種類の分光透過特性のそれぞれに関連する情報であるフィルタ分光透過特性情報を記憶するフィルタ分光透過特性情報記憶部と、
前記撮影レンズの分光透過特性に関連する情報であるレンズ分光透過特性情報を記憶するレンズ分光透過特性記憶部と、
前記光学フィルタ部の分光透過特性が切り替えられるのに応じて、当該の分光透過特性に対応するフィルタ分光透過特性情報と前記レンズ分光透過特性情報とを含むレンズ情報を前記撮影レンズが装着されるカメラに出力するレンズ情報出力部と
を有する。
(3) 本発明はさらに、上記の撮影レンズを着脱可能なレンズ交換式カメラに適用される。そしてこのレンズ交換式カメラが、
前記レンズ情報出力部から出力される前記レンズ情報を入力するレンズ情報入力部と、
前記撮影レンズによって形成される被写体像から少なくとも三バンドの画像信号を生成可能な撮影部と、
前記撮影部で生成された画像信号を処理して画像データを生成する画像データ処理部と、
前記光学フィルタ部で切り替え可能な前記複数の分光透過特性のうち、いずれかの分光透過特性を指定する信号を前記撮影レンズに出力する分光透過特性切替指令信号出力部とを有し、
前記画像データ処理部は、前記光学フィルタ部の分光透過特性が切り替えられる度に前記撮影部で撮影して得られる複数セットの前記少なくとも三バンドの画像信号と、前記撮影レンズから入力した前記レンズ情報中に含まれる前記フィルタ分光透過特性情報および前記レンズ分光透過特性情報、または前記レンズ総合分光透過特性情報とに基づき、前記撮影部における1回の撮影で生成される画像信号のバンド数よりも多いバンド数の画像データを生成するものである。
(4) 本発明はまた、フィルタ切替装置に適用される。このフィルタ切替装置は、
カメラで撮影される被写体を照明する照明光源から出射されて被写体に向かう光の光路中に配置される光学フィルタ部であって、複数種類の分光透過特性のうち、いずれかの分光透過特性に切り替え可能な光学フィルタ部と、
前記複数種類の分光透過特性のうち、選択された分光透過特性に前記光学フィルタ部の分光透過特性を切り替える、分光透過特性切替部と、
前記複数種類の分光透過特性のそれぞれに関連する情報であるフィルタ分光透過特性情報を記憶するフィルタ分光透過特性情報記憶部と、
選択された分光透過特性に対応するフィルタ分光透過特性情報を前記カメラに出力するフィルタ分光透過特性情報出力部と
を有するものである。
(5) 加えて、本発明は、カメラと、前記カメラで撮影される被写体を照明するための照明光源と、前記照明光源から出射されて前記被写体に向かう照明光の光路中に配設され、複数種類の分光透過特性のうちのいずれかの分光透過特性に切り替え可能に構成される光学フィルタ部の分光透過特性を切り替えることにより、前記被写体に向かう照明光の分光特性を変化させることが可能に構成されるフィルタ切替装置とを有する撮影システムに適用される。そしてこの撮影システムにおいて、
前記フィルタ切替装置は、
前記複数種類の分光透過特性のうち、選択された分光透過特性に前記光学フィルタ部の分光透過特性を切り替える、分光透過特性切替部と、
前記複数種類の分光透過特性のそれぞれに関連する情報であるフィルタ分光透過特性情報を記憶するフィルタ分光透過特性情報記憶部と、
選択された分光透過特性に対応するフィルタ分光透過特性情報を前記カメラに出力するフィルタ分光透過特性情報出力部とを有し、
前記カメラは、
前記フィルタ分光透過特性情報記憶部から出力される前記フィルタ分光透過特性情報を入力するフィルタ分光透過特性情報入力部と、
撮影レンズによって形成される被写体像から少なくとも三バンドの画像信号を生成可能な撮影部と、
前記撮影部で生成された画像信号を処理して画像データを生成する画像データ処理部と、
前記光学フィルタ部で切り替え可能な前記複数の分光透過特性のうち、いずれかの分光透過特性を指定する信号を前記フィルタ切替装置に出力する分光透過特性切替指令信号出力部とを有し、
前記画像データ処理部は、前記光学フィルタ部の分光透過特性が切り替えられる度に前記撮影部で撮影して得られる複数セットの前記少なくとも三バンドの画像信号と、前記フィルタ切替部から入力した前記フィルタ分光透過特性情報中に含まれる前記フィルタ分光透過特性情報とに基づき、前記撮影部における1回の撮影で生成される画像信号のバンド数よりも多いバンド数の画像データを生成する。
本発明によれば、光学フィルタ部の分光透過特性が切り替えられるのに応じて、当該の分光透過特性に対応する光学フィルタ分光透過特性情報がカメラに出力されるので、多バンド撮影に際して光学フィルタ部の分光透過特性の切り替えと撮影とをスムーズに行うことが可能となる。また、複数回の撮影それぞれによって得られる画像データと、各撮影に際して切り替えられた光学フィルタの分光透過特性情報との関連づけが容易となるので、多バンド画像データを生成する処理をスムーズに行うことが可能となる。
図1は、本発明の実施の形態に係るフィルタ切替装置200がカメラ230および撮影レンズ220とともに用いられる例を示す斜視図である。図1に示す例において、カメラ230は一眼レフレックスタイプの電子カメラであり、内部に組み込まれる撮像素子は青(B)、緑(G)、赤(R)のオンチップカラーフィルタを有する単板式、またはダイクロイックプリズム等の分光光学系を併用する多板式のものとして説明する。撮影レンズ220は、カメラ230に着脱自在に装着可能な交換式のものとして説明する。ただし、本発明は上記の例に限られるものではなく、撮像素子から出力可能な画像信号の色数については4以上であってもよい。さらに、カメラ230のタイプとしては一眼レフレックスタイプのものに限られず、レンズ交換式のものであっても、レンズ固定式のものであってもよい。
フィルタ切替装置200は、一端側がカメラ230と締結可能に構成されるベース部218の他端側に固定されたモータ204と、フィルタ部206と、センサ部208とを有する。フィルタ部206は、モータ204によって回転駆動される円板206Cと、円板206Cの回転中心から略等距離の位置に配設された複数のフィルタ206A、206Bとを有する。円板206Cには、開口部(素通しの部分)206Dが設けられている。モータ204によって円板206Cを回転させ、所定の角度位置で停止させることにより、開口部206D、フィルタ206A、206Bのいずれかを撮影レンズ220の撮影光路上に位置させることが可能に構成される。
図1ではフィルタとして206A、206Bの二つのみが例示されているが、三つ以上有するものであっても、あるいは一つだけ有するものであってもよい。フィルタを一つだけ有する場合には、円板206Cを用いず、撮影レンズ220の光路に対してフィルタを挿脱可能とする揺動機構や直動機構を用いた構成のものとすることも可能である。
また、開口部206Dには、硝子や樹脂等で形成される、ほぼ無色透明の光学部材が配設されていてもよい。図1では、フィルタ部206が撮影レンズ220の前面に配置される例が示されているが、フィルタ部206は後述するように撮影レンズ220の内部や後面等に設けられるものであってもよい。その場合、開口部206Dには、フィルタ206A、206Bを構成するものと同じ材料、同じ厚みで形成される無色透明部が設けられることが撮影レンズ220内での光路長を一定に維持する上で望ましい。また、フィルタ部206は、必ずしも開口部、あるいは無色透明のフィルタを有している必要は無く、所望の分光透過特性を有するものであってもよい。
センサ部208は、ベース部218における円板206Cの外縁に近接する位置に配設されている。センサ部208は、光センサやホールセンサ等のいずれかを使用可能である。このセンサ部208は、円板206Cの角度位置を検出し、それによって、撮影レンズ220の光路上に位置するのが開口部206Dか、あるいはフィルタ206A、206Bのいずれかであるかを検出するために設けられている。センサ部208が光センサを有するものである場合、いわゆるフォトリフレクタタイプの光センサを使用可能である。この場合、円板206Cの外周部分に所定の反射/非反射のパターンを形成し、センサ部208から出力される信号のパターンを検出することにより円板206Cの角度位置、すなわち撮影レンズ220の光路上に位置するフィルタの種類を特定することが可能となる。同様に、円板206Cの外縁部分に磁性体を配置することにより、ホールセンサ等によって円板206Cの角度位置を特定することも可能となる。なお、モータ204がエンコーダを内蔵する場合にはセンサ部208を省略する事も可能である。
接続ケーブル216は、カメラ230とフィルタ切替装置200とを電気的に接続して後述する制御信号や情報等の授受を可能とするためのものである。接続ケーブル216の先端部分に設けられるプラグ217を、カメラ230に設けられるレセプタクル260に接続することにより、カメラ230とフィルタ切替装置200との間で制御信号や情報の授受が可能となる。
フィルタ切替装置200、撮影レンズ220、カメラ230の内部回路構成を説明する概略ブロック図である図2を参照し、これらフィルタ切替装置200、撮影レンズ220、カメラ230の内部構成について説明する。
− フィルタ切替装置 −
フィルタ切替装置200は、円板206Cを回転駆動するモータ204に電力を供給するドライバ202と、センサ部208と、コントローラ210と、露出倍数情報記憶部214と、フィルタ分光透過特性情報記憶部212とを有する。モータ204およびセンサ部208については図1を参照して先に説明したとおりである。コントローラ210はワンチップマイコンやロジック回路等で構成される。
露出倍数情報記憶部214には、フィルタ206A、206Bそれぞれに対応した露出倍数に関連する情報が記憶される。この露出倍数に関連する情報としては、フィルタ206A、206Bそれぞれを被写体光が透過する際に減光される割合(例えば1/2、1/3)の逆数(例えば2、3)とすることができる。フィルタ206A、206Bを用いて撮影をする際に、フィルタを用いない場合の露光量に露出倍数を乗じた露光量を与えることにより、フィルタを用いる場合と用いない場合とで略同一の像面露光量を得ることができる。
なお、フィルタ206A、206Bは、いわゆるNDフィルタとは異なり、図3、図5などに例示されるように、波長に依存した透過率を有する。露出倍数情報記憶部214に記憶される情報は、光を通すことを意図している波長帯域における分光透過率に基づいて求められる露出倍数に関連する情報とすることが望ましい。あるいは、フィルタ206A、206Bの分光透過特性に関連する情報が露出倍数情報記憶部214に記憶されていて、この情報を受けたカメラCPU246が露出倍数を求めるように構成されていてもよい。
フィルタ分光透過特性情報記憶部212には、フィルタ206A、206Bそれぞれに対応した分光透過特性に関連する情報が記憶される。このフィルタ分光透過特性に関連する情報としては、380nmから780nmの波長範囲について、例えば1nm刻み、2nm刻み、5nm刻み、10nm刻みといった波長間隔での透過率が含まれるものとすることができる。あるいは、フィルタ分光透過特性情報記憶部212には、フィルタ206A、206Bの種類を特定可能なフィルタ特定情報のみが記憶されていてもよい。この場合、カメラ230中にフィルタ分光透過率の情報が記憶されていて、カメラ230はフィルタ切替装置200からフィルタ分光透過特定情報を受信すると、その情報に対応するフィルタ分光透過率の情報を読み出すように構成されていてもよい。フィルタ分光透過特性情報記憶部212にはまた、フィルタ切替装置200で切り替え可能な複数の分光透過特性を特定可能な切替可能分光透過特性情報が記憶される。この切替可能分光透過特性情報は、カメラ230が後で詳述する多バンド撮影モードに設定された際に、カメラ230によって参照される。
コントローラ210は、接続ケーブル216を介してカメラ230から分光透過特性を指定する信号を受信する。コントローラ210は、センサ部208から出力される信号を検出しながらドライバ202を介してモータ204を駆動し、所望の分光透過特性を有するフィルタが撮影光路上に位置するようにして分光透過特性切り替えの動作を完了する。その後コントローラ210は、撮影光路上に位置するフィルタに対応する露出倍数に関連する情報とフィルタ分光特性に関連する情報とを露出倍数情報記憶部214、フィルタ分光透過特性情報記憶部212から読み出し、カメラ230に出力する。
− 撮影レンズ −
撮影レンズ220は、レンズ分光透過特性情報記憶部224とレンズCPU222とを有する。レンズCPU222は、カメラ230の電源が投入されるとカメラCPU246と相互通信を開始する。この相互通信は、撮影レンズ220の設定焦点距離や繰り出し量等の状態が変化したとき、カメラ230の電源が投入されたとき、カメラ230のレリーズ操作(レリーズスイッチの半押し操作を含む)が行われたとき等、適宜のタイミングで繰り返し行われる。
レンズ分光透過特性情報記憶部224には、撮影レンズ220のレンズ分光透過特性に関連する情報が記憶される。このレンズ分光透過特性に関連する情報としては、380nmから780nmの波長範囲について、例えば1nm刻み、2nm刻み、5nm刻み、10nm刻み、50nm刻み、100nm刻みといった波長間隔での透過率が含まれるものとすることができる。
− カメラ −
カメラ230は、シャッタドライバ234と、シャッタ232と、撮像素子236と、画像処理部238と、RAM240と、ROM242と、カメラCPU246と、表示制御部248と、モニタ部250と、画像データ記憶部252とを有する。カメラCPU246、表示制御部248、画像データ記憶部252、シャッタドライバ234、画像処理部238、RAM240、そしてROM242は、システムバス244を介して相互に電気的に接続されている。
カメラCPU246は、カメラ230の動作を統括的に制御する。例えば、カメラ230が記録モードに設定されている場合、カメラCPU246は、焦点調節、測光、露光量調節等の制御を行う。また、カメラ230が再生モードに設定されている場合、カメラCPU246は、モニタ部250に表示される画像の切り替え、縮小/拡大表示切り替え等のユーザ操作を受け付ける処理を行う。
シャッタ232は、撮像素子236の受光面上に入射する被写体光の量を調節するためのものであり、例えばフォーカルプレンシャッタで構成される。シャッタ232は先幕と後幕とを有し、電磁石等を用いた機構によってこれら先幕、後幕は走行しないように係止されている。カメラCPU246がシャッタドライバ234を介して先幕用電磁石に通電し、そして所定の露光時間が経過した後に後幕用電磁石に通電することにより、先幕、後幕の走行開始タイミングを制御して撮像素子236に対して与える露光時間を制御することが可能に構成される。
撮像素子236は、先にも説明したように、G、B、R3色のオンチップカラーフィルタを有するものとすることができる。撮像素子236は、CCDやC−MOSイメージセンサで構成される。本実施の形態において撮像素子236は、二次元配置された光電変換素子のアレーと、これらの光電変換素子のアレーから出力されるアナログ信号にCDS(相関二重サンプリング)、AGC(自動ゲインコントロール)、A/D変換等の処理を行ってデジタルの画像信号を出力するための回路ブロックとを内部に有し、撮像素子236からデジタルの画像信号を出力可能に構成されるものとして説明をする。
撮像素子236から出力されるデジタルの画像信号は、システムバス244を介してRAM240に転送され、処理前画像データとして一時的に記憶される。RAM240は、メモリアクセス速度に優れるSDRAM等で構成することが望ましい。画像処理部238は、ASIC(特定用途向け集積回路)等で構成され、上述したようにRAM240に一時的に記憶された処理前画像データにデモザイク処理、階調補正処理、カラーバランス調整、アンシャープマスク処理等を行い、画像データを生成する。画像処理部238はまた、後述する多バンド撮影モードにおいて多バンドの画像データを生成する処理も行う。
ROM242は、マスクROMまたはEEPROM等で構成され、カメラCPU246で実行されるプログラムやカメラ230内で扱われる各種の制御パラメータや各種の情報等が記憶される。なお、ROM242がEEPROMで構成される場合には、ROM242内に記録されるプログラムは一度RAM240上に読み出され、RAM240上のプログラムをカメラCPU246が逐次読み出して実行することがカメラCPU246による処理の速度を増す上で望ましい。
モニタ部250は、TFTカラー液晶表示素子や有機EL表示素子などを有して構成され、カメラ230の背面に設けられる。そして、撮影して得られた画像の表示や各種設定メニューの表示等を行うことが可能に構成される。
以上に説明したフィルタ切替装置200、撮影レンズ220をカメラ230に装着した後、ユーザ(撮影者)はカメラ230を後述する多バンド撮影モードに設定することが可能となる。ユーザは、多バンド撮影モードの設定画面上で、これから行う多バンド撮影に際して用いるべき分光透過特性(フィルタ)の種類、何ショットからなる撮影を行うか等を設定する。
カメラCPU246は、ユーザによる上述した操作を受け付け、フィルタ切替装置200に対して分光透過特性を切り替えるように制御信号を発する。そして、フィルタ部206の分光透過特性が切り替えられるのに応じて、同じ被写体に対して複数回の撮影を行うようにカメラ230を制御する。このときカメラCPU246は、フィルタ切替装置200から露出倍数に関連する情報とフィルタ分光透過特性に関連する情報とを入力し、撮影レンズ220からレンズ分光透過特性に関連する情報を入力する。カメラCPU246は、入力したこれらの情報を画像処理部238に出力する。なお、カメラCPU246は、複数回の撮影をする際に、フィルタ切替装置200で設定されるフィルタ分光透過特性に対応する露出倍数に応じてシャッタ速度等を調節することが望ましい。すなわち、露出倍数に応じて、複数回の撮影それぞれにおける像面露光量が略一定となるように露光量を調節することが望ましい。このように露光量を調節することにより、透過率が全体として低めのフィルタを用いた場合でも撮像素子236に与える像面露光量を略一定に維持でき、画像信号のS/N比を維持することができる。あるいは、像面露光量が略一定となるようにする代わりに、撮像素子236の等価ISO感度を露出倍数に応じて調節するものであってもよい。
画像処理部238は、同一の被写体に対して複数回の撮影を行って得られた複数の画像データと、カメラCPU246から入力した上記情報をもとに画像処理を行い、多バンドの画像データを生成する。
ここで図3を参照し、フィルタ206A、206Bの分光透過特性について説明する。図3は、撮像素子236を構成するB、G、R各色用の画素が有する分光感度特性と、フィルタ206A、206Bの分光透過特性との関係を概念的に示す図であり、横軸に波長が、縦軸に透過率および感度がとられている。図3の(a)にはフィルタ206Aの分光透過特性Aが、(b)にはフィルタ206Bの分光透過特性Bが、撮像素子236を構成するB、G、R各色用の画素が有する分光感度特性(図3中、符号B、G、Rが付された曲線)とともに示されている。また、図3の(c)には、開口部206Dの分光透過特性Wが示されている。この分光透過特性Wは、図1に示されるように開口部206Dに対応するものが示されている。すなわち、開口部206Dには空気しか存在しないので、分光透過特性Wは波長によらず100%となっている。
図3(a)、(b)に示される例では、分光透過特性AおよびBは、波長の変化に対して透過率が急峻に変化する矩形波状の特性を有していて、位相が互いに逆の関係にある。また、矩形波の立ち上がり部・立ち下がり部は、撮像素子236を構成するB、G、R各色用の画素が有する各分光感度のプロファイルをそれらのピーク波長付近で短波長側、長波長側に分断するように分光透過特性が定められている。
図4は、フィルタの分光透過特性を切り替えるためのものとして図1に示されるものと異なる例を示す図である。図4(a)において、フィルタ部402は三つのフィルタ402A、402B、402Cと、これらのフィルタ402A、402B、402Cを保持する保持枠402Dとを有する。保持枠402Dは、撮影レンズ220の光軸Pに対してほぼ直角に交わる平面上を移動可能に構成され、いずれかのフィルタが撮影レンズ220中を透過する被写体光の光路中に位置するようにして分光透過特性が切り替えられる。保持枠402Dの移動には、モータによって回転駆動されるピニオンギヤとラックギヤとの組み合わせ、電磁駆動式のアクチュエータ、超音波モータ等を利用可能である。
図4(b)において、フィルタ部404は、二つのフィルタ404Aおよび404Bと、これらのフィルタ404A、404Bを保持するアーム406A、406Bとを有する。アーム406A、406Bは、撮影レンズ220の光軸Pに対してほぼ平行な方向に延在する回動軸A1、A1を中心として回動可能に構成される。アーム406A、406Bの回動に伴い、フィルタ404A、404Bは、光軸Pにほぼ直交する平面上を移動する。これらのアーム406A、406Bを回動駆動することにより、撮影レンズ220中を透過する被写体光の光路中にフィルタ404Aまたは404Bが位置するようにして分光透過特性が切り替えられる。アーム406A、406Bの駆動には、モータ、電磁駆動式のアクチュエータ、超音波モータ等を利用可能である。
以上、図1、図4を参照して、互いに異なる分光透過特性を有する複数の光学フィルタのうちのいずれかを、撮影レンズ220中を透過する被写体光の光路中に位置させるように切り替えて分光透過特性を切り替えるものについて説明した。これに対して図5は、分光透過特性の切り替えを電気的に行うことを可能とする例を説明するものであり、図5(a)にはその構成を、図5(b)には分光透過特性を示す。
図5(a)において、フィルタ部500は、被写体光が透過する順番に、偏光板502と、波長選択性を有する偏光ローテータ504と、偏光変調素子506と、偏光板514とを有する。図5においてこれらの要素は撮影レンズ220の光軸に沿って離間するように描かれているが、実際には互いに近接するように配置されている。本明細書中では、波長選択性を有する偏光ローテータを「波長選択性偏光ローテータ」と称する。
偏光板502は、入射する非直線偏光光を直線偏光光にして出射する、偏光子としての作用を有する。図5(a)において、偏光板502を透過した偏光光は図の上下方向に沿う振動方向を有する。本明細書中ではこれを「縦の振動方向」と称する。また、光路Pに直交する面内で上記縦の振動方向に対して直交する向きの振動方向を「横の振動方向」と称する。
波長選択性を有する偏光ローテータ504は、入射する偏光光の振動方向を、特定の波長帯域の光のみ90°回転させる(P/S変換またはS/P変換する)機能を有するものである。図5(a)においては、入射する光のうち、G色の帯域の光に対してのみ偏光作用が働き、入射するG色の偏光光の振動方向に対して直交する方向に振動方向が変換されて出射される。つまり、偏光子としての偏光板502を透過した、縦の振動方向を有するB、G、Rの直線偏光光のうち、G光のみが波長選択性を有する偏光ローテータ504で旋光されて横の振動方向を有する直線偏光光に変換される。
偏光変調素子506は、互いに対向しあう面上に透明電極が形成された2枚の透明基板508、510の間に液晶が封入されて構成される素子である。この偏光変調素子506にフレキシブルプリント基板512を介してドライブ電圧が印加されるのに伴い、この偏光変調素子506を透過する光に対する旋光作用を切り替えることが可能に構成される。図5に示す例ではB、G、Rの直線偏光光の振動方向が90度変えられている。その結果、B、Rの直線偏光光が横の振動方向を有し、Gの直線偏光光が縦の振動方向を有するように旋光されている。
偏光板514は、図5(a)においては横の振動方向を有する光のみ透過可能とする、検光子としての作用を有する。図5(a)においては、横方向の振動方向を有するR光、B光のみが偏光板514を透過するものとして示されている。以上に説明した構成により、フィルタ部500を透過した白色光のうち、R光、B光のみが透過する、図5(b)中で分光透過特性1として示されるような特性に切り替えられる。
一方、偏光変調素子に印加するドライブ電圧を切り替えることにより、この偏光変調素子506を透過する光の振動方向を変えないようにすることも可能である。その場合、検光子としての偏光板514に入射する光のうち、B光、R光は縦の振動方向を有するものとなり、G光は横の振動方向を有するものとなる。したがって、G光のみが偏光板514を透過可能となり、図5(b)中で分光透過特性2として示されるような特性に切り替えられる。
なお、上述したいずれの場合においても、フィルタ部500を出射する光は直線偏光光となっている。カメラ230が一眼レフタイプのAFカメラでは、ファインダ光学系に導かれる被写体光の一部を焦点検出光学系に導くためのハーフミラー等を有する。その場合、フィルタ部500を透過する光が直線偏光光であると、十分な光量の光が焦点検出光学系に導かれない可能性がある。そのようなことが懸念される場合には、フィルタ部500の出射側に、四分の一波長板等の位相板を配設することが望ましい。
図6は、撮影レンズ220に対する、以上に説明したフィルタ切替装置200の配設位置を説明する図である。図6において、フィルタ切替装置200Aは撮影レンズ220の前側(入射側)に配設されるものとして示されている。フィルタ切替装置200Bは、撮影レンズ220の内部で、絞り226の近傍に配設されるものとして示されている。フィルタ切替装置200Cは、撮影レンズ220の後ろ側(射出側)に配設されるものとして示されている。フィルタ切替装置200Cのように撮影レンズ220の後ろ側に配設される場合、カメラ230のレンズ取り付けマウント面と、撮影レンズ220のマウント面とが撮影レンズ220の光軸方向に離れてしまい、撮影距離の短い位置にある被写体にしか焦点を合わせることができなくなる可能性がある。その場合には撮影レンズ220の結像位置を撮影レンズ220の後方に向かってずらす光学系を組み込むことにより、無限遠近くに位置する被写体にも焦点を合わせることが可能となる。
フィルタ切替装置200Aのように、撮影レンズ220の前側に配設するものでは、従来からある撮影レンズとカメラとを用いての多バンド撮影が容易となる。フィルタ切替装置200Bのように、撮影レンズ220の内部に組み込むものでは、撮影レンズ220をフィルタ切替装置200Bの組み込みが可能となるように構成する必要がある。ただし、絞り226の近傍では、光束が比較的絞られていることと、撮影レンズ220を透過する光束の主光線と撮影レンズ220の光軸とでなす角度が比較的小さいことにより、以下で説明するような利点を得ることが可能となる。すなわち、光束が比較的絞られていることにより、フィルタ切替装置200Bを比較的小型に形成することが可能となる。また、撮影レンズ220を透過する光束の主光線と撮影レンズ220の光軸とでなす角度が比較的小さいことにより、フィルタ切替装置200Bに被写体光が入射する際の入射角が比較的小さくなる。フィルタ切替装置200Bが干渉フィルタや図5(a)に示される構成のものを有するものである場合、後で詳述するように分光透過特性が光の入射角によって変化する場合がある。そのような場合であっても、フィルタ切替装置200Bのように撮影レンズ220の絞り近傍に配設することにより、フィルタ切替装置200Bに入射する被写体光の入射角の違いによって分光透過特性が変化するのを抑制することが可能となる。
フィルタ切替装置200Cのように、撮影レンズ220の後ろ側に組み込むものも、フィルタ切替装置200Bと同様、フィルタ切替装置200Cを比較的小型に形成することが可能となる。また、撮影レンズ220が像側でテレセントリック、あるいはそれに近い構成となっているものでは、最後部に配設されるレンズから撮像素子に向けて出射する光の主光線が撮影レンズ220の光軸に略平行となるので、フィルタ切替装置200Cに入射する被写体光の入射角の違いによって分光透過特性が変化するのを抑制することが可能となる。
以上では、フィルタ切替装置が撮影レンズに外付け(後付け)される例について説明したが、フィルタ切替装置が撮影レンズに内蔵されるものであってもよい。この例について図7を参照して説明する。
図7は、フィルタ切替装置を内蔵する撮影レンズ700およびカメラ230Aの内部回路構成を説明する概略ブロック図である。図7において、図2に示すものと同様の構成要素には同じ符号を付してその説明を省略し、図2に示すものとの違いを中心に説明をする。
図2を参照して、カメラ230は接続ケーブル216を介してフィルタ切替装置200と相互通信を行うものとして説明をした。これに対し、図7に示すカメラ230Aは、撮影レンズ700およびカメラ230A双方のマウント部(レンズ側マウント部、ボディ側マウント部)近傍に設けられ、撮影レンズ700をカメラ230Aに装着したときに電気的に接続される不図示の接点部を介して相互通信するものとして説明をする。
また、撮影レンズ700は、焦点距離を変化させることの可能な可変焦点撮影光学系であるものとして説明する。撮影レンズ700は、ズームエンコーダ706と、レンズ分光透過特性情報記憶部704と、レンズCPU702と、フィルタ分光透過特性情報記憶部714と、露出倍数情報記憶部712と、ドライバ710と、光学フィルタ切替部708とを有する。ズームエンコーダ706からは、撮影レンズ700の設定焦点距離に対応した信号が出力される。レンズ分光透過特性情報記憶部704には、撮影レンズ700のレンズ分光透過特性に関連する情報が記憶される。このレンズ分光透過特性に関連する情報としては、図2を参照して説明したのと同様に、380nmから780nmの波長範囲について、例えば1nm刻み、2nm刻み、5nm刻み、10nm刻み、50nm刻み、100nm刻み等での透過率に関連する情報が含まれるものとすることができる。
光学フィルタ切替部708は、図1、図4、あるいは図5を参照して説明したもののうち、いずれかのフィルタ部を有するものであってもよい。
フィルタ分光透過特性情報記憶部714には、光学フィルタ切替部708で切り替え可能な複数のフィルタ分光透過特性のそれぞれに関連する情報が記憶される。このフィルタ分光透過特性に関連する情報としては、レンズ分光透過特性情報記憶部704と同様、380nmから780nmの波長範囲について、例えば1nm刻み、2nm刻み、5nm刻み、10nm刻みでの透過率に関連する情報が含まれるものとすることができる。フィルタ分光透過特性情報記憶部714内に記憶される情報の形態としては、撮影レンズ700の設定焦点距離と、光学フィルタ切替部708で設定される分光透過特性との組み合わせに対応した情報とすることが望ましい。
あるいは、フィルタ分光透過特性情報記憶部714には、光学フィルタ切替部708で切り替え可能なフィルタ分光透過特性の種類を特定可能なフィルタ特定情報のみが記憶されていてもよい。この場合、カメラ230A中にフィルタ分光透過率の情報が記憶されていて、カメラCPU246が撮影レンズ700からフィルタ分光透過特性情報を受信すると、その情報に対応するフィルタ分光透過率の情報を読み出すように構成されていてもよい。
フィルタ分光透過特性情報記憶部714にはまた、光学フィルタ切替部708で切り替え可能な複数の分光透過特性の種類をカメラ230Aが特定するための情報である切替可能分光透過特性情報が記憶される。この切替可能分光透過特性情報は、カメラ230Aが後で詳述する多バンド撮影モードに設定された際に、カメラCPU246によって参照される。
以上に説明したレンズ分光透過特性情報記憶部704およびフィルタ分光透過特性情報記憶部714の組み合わせに代えて、レンズ総合分光透過特性情報記憶部716を有するものであってもよい。このレンズ総合分光透過特性情報記憶部716には、撮影レンズ700の分光透過特性と、光学フィルタ切替部708で切り替え可能な複数種類のフィルタ分光透過特性のそれぞれとを加味して得られる、撮影レンズ700全体としての分光透過特性に関連する情報が記憶される。レンズ総合分光透過特性情報記憶部716内に記憶される情報の形態としては、撮影レンズ700の設定焦点距離と、使用される光学フィルタの分光透過特性との全ての組み合わせに対応した情報とすることが望ましい。
以下では、撮影レンズ700はレンズ総合分光透過特性情報記憶部716を有していて、このレンズ総合分光透過特性情報記憶部716内に記憶される情報は、撮影レンズ700の設定焦点距離と、光学フィルタ切替部708で設定される分光透過特性との全ての組み合わせに対応した情報であるものとして説明をする。レンズ総合分光透過特性情報記憶部716にはまた、上述した切替可能分光透過特性情報も記憶されているものとする。
レンズCPU702は、カメラ230Aの電源が投入されるとカメラCPU246と相互通信を開始する。この相互通信は、撮影レンズ700の設定焦点距離や繰り出し量等の状態が変化したとき、カメラ230Aの電源が投入されたとき、カメラ230Aのレリーズ操作(レリーズスイッチの半押し操作を含む)が行われたとき等、適宜のタイミングで繰り返し行われる。レンズCPU702はさらに、カメラCPU246から出力されるフィルタ分光透過特性切替制御信号を受信し、ドライバ710を介して光学フィルタ切替部708のフィルタ分光透過特性を切り替える。
光学フィルタ切替部708でのフィルタ分光透過特性切替動作が完了するのに応じて、レンズCPU702はカメラCPU246にフィルタ分光透過特性切替完了信号を出力する。レンズCPU702はさらに、現状で設定されている撮影レンズ700の焦点距離と光学フィルタ切替部708で切り替えられたフィルタ分光透過特性とに対応するレンズ総合分光透過特性情報をカメラCPU246に出力する。
カメラCPU246は、レンズCPU702から受信した上記レンズ総合分光透過特性情報に基づいて露光量を決定し、露光動作を実行する。
図8(a)は、ユーザが多バンド撮影モード設定メニューを開いたときにモニタ部250に表示されるメニュー画面の例を示す図である。メニュー画面800中には、ユーザが選択可能な多バンド撮影の設定として四つの選択肢802、804、806、808が表示されている。
選択肢802は、光学フィルタ切替部708で切り替えられるフィルタ分光透過特性をWおよびB(図3参照)とし、2回の撮影によって6バンドの画像データを得る設定に対応するものである。すなわち、光学フィルタ切替部708においてフィルタ分光透過特性をWに切り替えて撮影すると、撮像素子236からは比較的広い帯域を有するB、G、R3バンドの画像データが得られる。続いて、光学フィルタ切替部708においてフィルタ分光透過特性をBに切り替えて撮影すると、撮像素子236からは帯域幅が比較的狭く、短波長寄りに帯域中心がずれたBおよびRの画像データと、同じく帯域幅が比較的狭く、長波長寄りに帯域中心がずれたGの画像データからなる3バンドの画像データが得られる。画像処理部238でこれらの画像データを処理し、6バンドからなる多バンド画像データを生成する。この多バンド画像データの生成処理をする際に、画像処理部238は、撮影レンズ700から出力されたレンズ総合分光透過特性情報を用いる。
以上に説明したのと同様に、選択肢804は光学フィルタ切替部708で切り替えられるフィルタ分光透過特性をAおよびB(図3参照)とし、2回の撮影によって6バンドの画像データを得る設定に対応する。選択肢806は、光学フィルタ切替部708で切り替えられるフィルタ分光透過特性をWおよびAとし、2回の撮影によって6バンドの画像データを得る設定に対応する。そして選択肢808は、光学フィルタ切替部708で切り替えられるフィルタ分光透過特性をW、A、およびBとし、3回の撮影によって9バンドの画像データを得る設定に対応する。
メニュー画面800中に表示される撮影完了時間設定部810について説明する。この撮影完了時間設定部810は、光学フィルタ切替部708でフィルタ分光透過特性を切り替えながら複数回の撮影をして多バンド画像データを生成する際の、撮影に要する時間を設定するためのものである。すなわち、撮影完了時間とは、光学フィルタ切替部708でフィルタの分光透過特性を切り替えながら複数回の撮影をする一連の撮影動作に際して、最初の撮影(露光動作)を開始してから最後の撮影(露光動作)を終了するまでに要する時間を意味する。この撮影完了時間について、図8(b)を参照して説明する。図8(b)において、撮影完了時間内に第1回目から第n回目までのn回の撮影が行われ、各撮影の合間にフィルタ分光透過特性の切り替えが行われる。
被写体が撮影中に全く動くことの無い静物である場合、第1回目の撮影開始から第n回目の撮影完了までに要する時間の長/短は問題とならない可能性が高い。しかし、被写体が動く可能性がある場合、あるいはカメラ230Aが三脚等に固定されていない場合、第1回目の撮影開始から第n回目の撮影完了までに要する時間は重要な要素となる。何故ならば、複数回の撮影をして得られる複数のRGB3バンド画像データを元に一つの多バンド画像データを生成するので、複数回の撮影中に構図がずれたり被写体が動いたりすると、得られる多バンド画像データは、色ずれやブレを生じて見苦しいものとなる可能性があるからである。
上記の問題に対応するため、撮影に先立って多バンド撮影モード用の選択肢802、804、806、808のいずれかを選択したユーザは、多バンド撮影モード時に行われる複数回の撮影に際しての撮影完了時間を設定可能に構成されている。このとき、撮影完了時間設定部810には、撮影完了時間表示/設定部812が表示される。この撮影完了時間表示/設定部812に表示される時間は、ユーザによって選択された多バンド撮影モード、撮像素子236の等価ISO感度、被写体の輝度、撮影レンズ700で設定される絞り値、分光透過特性の切替動作に要する時間や切替動作回数等に依存する。撮像素子236の等価ISO感度が低く設定される場合、被写体輝度が比較的低い場合、あるいは撮影レンズ700で設定される絞り値が大きい(絞り径が小さい)場合、設定されるシャッタ速度は低速(長秒時)となり、したがって撮影完了時間は長めとなる。また、分光透過特性切替の動作回数が増え、撮影回数が増えても撮影完了時間は長めとなる。
カメラの露出モードとして「プログラム自動露出モード」、「絞り優先自動露出モード」、「シャッタ速度優先露出モード」、あるいは「マニュアル設定露出モード」等があるのと同様に、本実施の形態においてカメラ230Aは「多バンド撮影時撮影完了時間優先モード」を有する。このモードが選択されると撮影完了時間設定部810が表示され、さらに現状で設定されている露出パラメータ(レンズ700の設定絞り値、撮像素子236の等価ISO感度等)、被写体輝度、分光透過特性切替の動作回数、撮影回数等に基づいて算出される時間が撮影完了時間表示/設定部812に表示される。ユーザは表示される撮影完了時間を見て、この撮影完了時間がこれから撮影をしようとする状況に適したものであるか否かを判定する。そして、表示される撮影完了時間よりも長く、あるいは短くしたい場合には、ユーザは撮影完了時間表示/設定部812で撮影完了時間を変更することが可能に構成される。
ユーザにより変更された撮影完了時間に基づき、カメラCPU246は露出パラメータを決定する。例えば、撮影完了時間優先モードが選択され、かつ撮影完了時間が現状で設定されている露出パラメータで求められる撮影完了時間よりも短い時間に変更された場合には、カメラCPU246は撮影レンズ700の設定絞り値を小さく(絞り径を大きく)設定する。撮影レンズ700の設定絞り値を小さくするのに代えて、あるいは設定絞り値を小さくするのと同時に、撮像素子236の等価ISO感度を高めに設定するようにしてもよい。あるいは、選択肢802から808のうち、ユーザが希望する撮影完了時間に対応可能な選択肢のみがメニュー画面800内に表示されるものであってもよい。
ここで図9A、図9Bを参照し、図7に示されるカメラ230Aおよび撮影レンズ700を用いて多バンドの撮影が行われる際に、レンズCPU702、カメラCPU246内で実行される処理手順について説明する。図9A、図9Bにおいて、左側にはレンズCPU702で実行される処理手順が、右側にはカメラCPU246で実行される処理手順が、それぞれ示される。そして、フローチャート中、両CPU702、246間で情報が伝達される様子が破線の矢印で示されている。図9A、図9Bに示されるフローチャートは、カメラ230Aに撮影レンズ700を装着し、カメラ230Aの電源が投入されて記録モード(撮影モード)に設定されたときに実行される処理手順を示している。実際には測光や焦点調節等も行われるが、本発明の理解を容易にすることを目的としてそれらの処理手順については省略している。
また、図9A、図9Bに示すフローチャートでは、光学フィルタ切替部708で切り替え可能な複数の分光透過特性のうち、第1分光透過特性および第2分光透過特性に切り替えられて2回の撮影が行われる多バンド撮影モードがユーザにより選択されて実行される例を示している。
S950においてカメラCPU246は、レンズCPU702に対して起動信号を送出し、レンズCPU702からの応答を待つ。レンズCPU702はS900において、カメラCPU246から出力される上記起動信号を受信し、動作準備完了の信号をカメラCPU246に送信する。カメラCPU246およびレンズCPU702による上記処理により、両者の間でのハンドシェイクが完了する。
S902においてレンズCPU702は、切替可能分光透過特性情報をカメラCPU246に出力する。カメラCPU246はこの切替可能分光透過特性情報をS952において受信する。カメラCPU246はS954において、多バンド撮影モード設定受付の処理を行う。この多バンド撮影モード設定受付の処理に際して、図8(a)に示されるようなメニュー画面800がモニタ部250に表示され、選択肢802から808のうちのいずれかを選択するユーザ操作を受け付ける。
続くS956においてカメラCPU246は、撮影所要時間設定受付の処理を行う。すなわち、メニュー画面800中に撮影完了時間設定部810および撮影完了時間表示/設定部812を表示し、ユーザによる「了承」の操作、または撮影完了時間を変更する操作を受け付ける。
カメラCPU246はS958において、第1分光透過特性切替コマンドをレンズCPU702に出力する。レンズCPU702は、S904でこのコマンドを受信する。S906でレンズCPU702は、光学フィルタ切替部708でフィルタ分光透過特性が上記の第1分光透過特性に切り替えられるように制御信号をドライバ710に出力する。
S908においてレンズCPU702は、分光透過特性切替完了信号およびレンズ情報をカメラCPU246に出力する。レンズCPU702からカメラCPU246に出力されるレンズ情報中には、図7を参照して先に説明したレンズ総合分光透過特性情報が露出倍数情報とともに含まれるものとする。
カメラCPU246はS960において、上述した分光透過特性切替完了信号とレンズ情報とをレンズCPU702から入力し、レンズ情報をRAM240内の所定エリアに保管する。続くS962において、カメラCPU246はユーザによるレリーズ操作を受け付ける処理を行う。S964においてカメラCPU246は、S960でレンズCPU702から受信したレンズ情報中に含まれるレンズ総合分光透過特性情報および露出倍数情報と被写体光の測光結果に基づいて露出パラメータを決定する処理を行う。この露出パラメータには、撮影レンズ700で設定される絞り値、撮像素子236の等価ISO感度、シャッタ速度が含まれる。
S966においてカメラCPU246は、S964で決定された露出パラメータでもって第1回目の撮影を行う。S968においてカメラCPU246は、撮像素子236から出力されるデジタルの画像信号をRAM240に一時的に保管する。
S970においてカメラCPU246は、第2分光透過特性切替コマンドをレンズCPU702に出力する。レンズCPU702は、S910でこのコマンドを受信する。S912でレンズCPU702は、光学フィルタ切替部708でフィルタ分光透過特性が上記の第2分光透過特性に切り替えられるように制御信号をドライバ710に出力する。
S914においてレンズCPU702は、分光透過特性切替完了信号およびレンズ情報をカメラCPU246に出力する。カメラCPU246はS972において、上述した分光透過特性切替完了信号とレンズ情報とをレンズCPU702から入力し、レンズ情報をRAM240内の所定エリアに保管する。カメラCPU246はS974において、第2回目の撮影のための露出パラメータを決定する処理を行う。具体的には、S972でレンズCPU702から受信したレンズ情報中に含まれるレンズ総合分光透過特性情報および露出倍数情報をもとに、撮影レンズ700で設定される絞り値、撮像素子236の等価ISO感度、シャッタ速度などを決定する。なお、S974での露光パラメータの決定処理に際し、シャッタ速度のみを必要に応じて変化させ、撮影レンズ700の設定絞り値、撮像素子236の等価ISO感度については複数回行われる撮影の間、固定しておくことがより厳密な色再現処理を可能とする上で望ましい。
S976においてカメラCPU246は、S974で決定された露出パラメータでもって第2回目の撮影を行う。S978においてカメラCPU246は、撮像素子236から出力されるデジタルの画像信号をRAM240に一時的に保管する。
続くS980においてカメラCPU246は、分光透過特性初期化信号をレンズCPU702に出力する。レンズCPU702は、カメラCPU246から出力される分光透過特性初期化信号をS916で受信する。続くS918でレンズCPU702は、光学フィルタ切替部708での分光透過特性が初期化されるようにドライバ710に制御信号を出力し、一連の多バンド撮影に伴う処理を完了する。
カメラCPU246はS982において、画像処理部238に対して、上述した2回の撮影で得られたデジタル画像信号に対して画像処理を行うように指令信号を出力する。画像処理部238は、カメラCPU246のS968、S978での処理によってRAM240に一時的に保管された画像信号を処理し、6バンドからなる画像データを生成し、RAM240に一時保管する。このとき画像処理部238は、カメラCPU246のS960、S972での処理によってRAM240に一時的に保管されたレンズ情報中に含まれるレンズ総合分光透過特性情報および露出倍数情報を用いて画像信号を処理する。なお、画像処理部238による複数組の3バンド画像データから多バンド画像データを生成するための処理としては、例えば国際公開第2005/046268号パンフレットに開示される技術を用いることが可能である。
S984においてカメラCPU246は、画像処理部238に対して、上記のようにして生成された画像データに基づく画像をモニタ部250に表示し画像データ記憶部252に画像データを記憶するように制御信号を発し、一連の多バンド撮影に伴う処理を完了する。
ところで、図1に示すフィルタ部206、図4に示すフィルタ部402、404、図6に示すフィルタ切替装置200A、200B、200C、そして図7に示す光学フィルタ切替部708が、干渉フィルタや図5に示されるような構成のものを有するものである場合、その分光透過特性は入射角によって変化する。
その例を、図10を参照して説明する。図10(a)は、撮影レンズ220の前面に配置されたフィルタ206Aに光が入射する様子を斜視図で示したものである。フィルタ206Aに入射する被写体光として、符号A、B、C、B’、C’の付された光線が示されている。以下、これらの符号A、B、C、B’、C’の付された光線を光線A、光線B、光線C、光線B’、光線C’と称する。
図10(b)は、フィルタに光が入射する際の、入射角の変化に応じて分光透過特性が変化する様子を概念的に示す図であり、横軸に波長が、縦軸に透過率および感度がとられている。図10(b)には、カメラの撮像素子が有するB、G、Rの画素が有する分光感度が符号B、G、Rを付した曲線で示されている。入射角が0°の光線、すなわち図10(a)の光線A対しては、フィルタ206Aの分光透過特性は図10(b)で符号1が付された矩形波状の分光透過特性を有するものとする。
これに対して、光線B、光線Cのような斜入光線(0°ではない入射角でフィルタ206Aに入射する光線)に対しては分光透過特性が変化し、例えば図10(b)で符号2が付された矩形波状の分光透過特性を有するものに変化する。フィルタ206Aが干渉フィルタである場合、撮影レンズ220の光軸を対称軸として鏡面対称の位置関係にある、光線Bと光線Cとに対しては、同じ分光透過特性、例えば図10(b)で符号2が付されたような分光透過特性となる。
また、フィルタ206Aが図5(a)に示されるような構成を有するものである場合の分光透過特性の変化は、例えば以下のようになる。すなわち、図10(a)に示されるような、撮影レンズ220の光軸Pと平行に進む(入射角が0°の)光線Aに対しては図10(b)において符号1が付されたような分光透過特性となる。また、軸外を進み、フィルタ206Aに斜入する(0°ではない入射角の)光線B、光線Cのそれぞれに対しては、図10(b)において符号2が付されたような分光透過特性となる。一方、図10(a)に示される光線A、光線B、光線Cを含む平面と直交し、光軸Pを含む平面に沿って軸外を進み、フィルタ206Aに斜入する光線B’、C’のそれぞれに対しては、図10(b)において符号3が付されたような分光透過特性となる。
また、被写体光の入射角度の変化によって生じる、以上に説明した分光透過特性の変化に加えて、フィルタ上のどこを被写体光が透過するかによって分光透過特性が変化する場合がある。これは主に、フィルタ上に形成される薄膜の膜厚の不均一が原因である。
さらに、撮影レンズ内を透過して撮像素子に入射する被写体光は、像高に応じて鏡枠によるケラレやコサイン4乗則の影響を受けて、周辺光量の低下を生じることもある。また、撮影レンズが像側で非テレセントリックの構成を有するものでは、撮像素子上の各画素が有する受光部に入射する光の量が画面周辺部で低下することもある。
以上に説明したような、被写体光がフィルタに入射する際の入射角に応じて分光透過特性が変化するフィルタを用いる場合、あるいはフィルタ表面上で、被写体光が透過する場所に応じて分光透過特性が変化する場合、そして撮影レンズが周辺光量の低下や撮像素子の受光部への入射光量低下を生じやすいものである場合には、これらの変化を補正することが、より忠実な色再現を実現する上で望ましい。
上述した変化を補正するための方法としては、以下に説明する方法を用いることができる。すなわち、撮像素子の全画素から出力される画像信号のそれぞれに対して一律の補正を加えるのに代えて、画素の位置に対応した複数の補正係数を予め用意し、各画素から出力される画像信号ごとに、対応する補正係数によって補正をすることができる。この場合、1画素ごとに補正係数を用意することもできるが、補正処理に時間を要する場合がある。補正処理に要する時間を短縮するための一方法として、イメージエリア(撮影レンズの結像面)を複数の領域に分割し、分割された複数の領域のそれぞれに対応して、例えば先に説明したようなフィルタ分光透過特性情報とレンズ分光透過特性情報とを用意することが可能である。あるいは、分割された複数の領域のそれぞれに対応して、レンズ総合分光透過特性情報を用意するものであってもよい。
図10(c)は、撮像素子上のイメージエリア1000をm×n(m、nは任意の正の整数)の領域に分割し、分割されたm×nの領域ごとに分光透過特性情報T(1,1)、T(1,2)、…、T(m,n)が用意される様子を概念的に示している。各領域の大きさは等しくても等しくなくても良い。例えば、イメージエリア1000の中心部分(像高が比較的低い部分)は比較的大きなエリアを有し、周辺部分(像高が比較的高い部分)は中心部分に比べて小さなエリアを有するように不等分割されていてもよい。分光透過特性情報T(1,1)、T(1,2)、…、T(m,n)としては、フィルタ分光透過特性情報とレンズ分光透過特性情報とが含まれるものであっても良いし、レンズ総合分光透過情報が含まれるものであってもよい。
以上では、撮影レンズおよびカメラがレンズ交換式のものである場合を例に説明してきたが、本発明はレンズ固定式のカメラにも適用可能である。その例について図11を参照して説明する。
図11は、レンズ固定式のカメラ230Bの内部回路構成を説明する概略ブロック図である。図11において、図7あるいは図2に示すものと同様の構成要素には同じ符号を付してその説明を省略する。以下では、図7に示すものとの違いを中心に説明をする。
撮影レンズ部700Aは、焦点距離を変化させることの可能な可変焦点撮影光学系であるものとして説明する。撮影レンズ部700Aは、ズームエンコーダ706と光学フィルタ切替部708を有し、カメラ230Bに固定されている。ズームエンコーダ706からは、撮影レンズ部700Aの設定焦点距離に対応した信号が出力される。
図7に示す撮影レンズ700が有しているレンズ分光透過特性情報記憶部704、フィルタ分光透過特性情報記憶部714、あるいはこれらのレンズ分光透過特性情報記憶部704およびフィルタ分光透過特性情報記憶部714の組み合わせに代えて有することのできるレンズ総合分光透過特性情報記憶部716は、撮影レンズ部700Aの内部ではなく、カメラ230B内に設けられる。同様に、露出倍数情報記憶部712、ドライバ710も、カメラ230B内に設けられる。そして、図7に示す撮影レンズ700が有しているレンズCPU702は図11に示すカメラ230Bは有しておらず、レンズCPU702によって行われていた処理は全てカメラCPU246Aによって行われる点が図7に示される構成と異なる点である。すなわち、カメラCPU246Aは、レンズ分光透過特性情報記憶部704およびフィルタ分光透過特性情報記憶部714、あるいはレンズ総合分光透過特性情報記憶部716から以上に説明した情報を直接読み出す。また、光学フィルタ切替部708の分光透過特性を切り替えるのもカメラCPU246Aが直接行う。
カメラ230Bが有するシャッタ232Aは、フォーカルプレンシャッタであってもレンズシャッタであってもよい。シャッタ232Aがレンズシャッタである場合、このシャッタ232Aは撮影レンズ部700A内の絞り部近傍に配設することが可能である。
以上に説明したように、本発明は従来からあるカメラシステムに外付け可能なフィルタ切替装置として実施することも、フィルタ切替装置を内蔵した撮影レンズとして実施することも、フィルタ切替装置を内蔵したカメラとして実施することも可能である。いずれの場合によっても、光学フィルタの分光透過特性を切り替えながら複数回の撮影を行って多バンドの画像を得る際の作業性を向上し、画像処理に際して光学フィルタの分光透過特性情報等をひとつ一つ入力する必要もなく、画像処理に係る作業を効率化することが可能となる。
以上では、カメラ内で多バンド画像データが生成される例について説明をしたが、カメラとは別の情報処理装置、例えばコンピュータ等で画像処理が行われて多バンド画像データが生成されるものであってもよい。この場合、複数回の撮影が行われて生成された複数の3バンド画像データを保管する際に、撮影に際して用いられた光学フィルタの分光透過特性情報および撮影レンズのレンズ分光透過特性情報、あるいはレンズ総合分光透過特性情報を共に保管することが可能である。あるいは、撮影に際して用いられた光学フィルタの分光透過特性情報および撮影レンズのレンズ分光透過特性情報、あるいはレンズ総合分光透過特性情報を特定することの可能な情報が上記複数の3バンド画像データとともに保管されるものであってもよい。
以上、フィルタ切替装置を撮影レンズの前側(入射側)、内部(絞り近傍)、後側(出射側)に配設する例について説明したが、本発明はこれらの例に限られるものではない。例えば、スタジオ撮影や暗所での撮影等、照明光を用いて撮影をする場合にも本発明を適用可能である。以下、その例について説明をする。
図13は、本発明の実施の形態に係るフィルタ切替装置1200がカメラ230および照明光源1300とともに用いられる例を示す斜視図である。図13に示す例において、カメラ230は図1を参照して説明したものと同様の構成を有するものとすることができる。
照明光源1300は、タングステンランプ、ハロゲンランプ、アーク放電タイプのランプ、あるいはLED等を用いた、定常光を出射可能なものとすることができる。あるいは、キセノン発光管を用いて閃光光を発するフラッシュ装置とすることができる。照明光源1300がフラッシュ装置である場合、カメラ230と照明光源1300との間は有線、または無線の形態で通信が行われてカメラ230のシャッタが開くタイミングに同期して照明光源1300による閃光動作が行われる。ここでは、照明光源1300は定常光を発光するタイプのものとして説明をする。
照明光源1300は、定常光を発する発光部1302と、電源ケーブル1304と、本体部1306とを有する。
フィルタ切替装置1200は、一端側が照明光源1300と締結可能に構成されるベース部1218の他端側に固定されたモータ1204と、フィルタ部1206と、センサ部1208とを有する。フィルタ部1206は、モータ1204によって回転駆動される円板1206Cと、円板1206Cの回転中心から略等距離の位置に配設された複数のフィルタ1206A、1206Bとを有する。円板1206Cには、開口部(素通しの部分)1206Dが設けられている。モータ1204によって円板1206Cを回転させ、所定の角度位置で停止させることにより、開口部1206D、フィルタ1206A、1206Bのいずれかを、発光部1302から出射されて被写体に向かう照明光の光路上に位置させることが可能に構成される。
図13ではフィルタとして1206A、1206Bの二つのみが例示されているが、三つ以上有するものであっても、あるいは一つだけ有するものであってもよい。フィルタを一つだけ有する場合には、円板1206Cを用いず、発光部1302から出射されて被写体に向かう照明光の光路に対してフィルタを挿脱可能とする揺動機構や直動機構を用いた構成のものとすることも可能である。
また、開口部1206Dには、硝子や樹脂等で形成される、ほぼ無色透明の光学部材が配設されていてもよい。また、フィルタ部206は、必ずしも開口部、あるいは無色透明のフィルタを有している必要は無い。
センサ部1208は、円板1206Cの外縁に近接するように、ベース部1218上に配設されている。センサ部1208は、光センサやホールセンサ等のいずれかを使用可能である。このセンサ部1208は、円板1206Cの角度位置を検出し、それによって、発光部1302から出射されて被写体に向かう照明光の光路上に位置するのが開口部1206Dか、あるいはフィルタ1206A、1206Bのいずれかであるかを検出するために設けられている。センサ部1208が光センサを有するものである場合、いわゆるフォトリフレクタタイプの光センサを使用可能である。この場合、円板1206Cの外周部分に所定の反射/非反射のパターンを形成し、センサ部1208から出力される信号のパターンを検出することにより円板1206Cの角度位置を検出し、これにより発光部1302から出射されて被写体に向かう照明光の光路上に位置するフィルタの種類を特定することが可能となる。同様に、円板1206Cの外縁部分に磁性体を配置することにより、ホールセンサ等によって円板1206Cの角度位置を特定することも可能となる。なお、モータ1204がエンコーダを内蔵する場合にはセンサ部1208を省略する事も可能である。
接続ケーブル1216は、カメラ230とフィルタ切替装置1200とを電気的に接続して後述する制御信号や情報等の授受を可能とするためのものである。接続ケーブル1216の先端部分に設けられるプラグ1217を、カメラ230に設けられるレセプタクル260(図1)に接続することにより、カメラ230とフィルタ切替装置1200との間で制御信号や情報の授受が可能となる。
フィルタ切替装置1200の内部回路構成を説明する概略ブロック図である図14を参照し、フィルタ切替装置1200の内部構成について説明する。
フィルタ切替装置1200は、円板1206Cを回転駆動するモータ1204に電力を供給するドライバ1202と、センサ部1208と、コントローラ1210と、光減衰量情報記憶部1214と、フィルタ分光透過特性情報記憶部1212とを有する。モータ1204およびセンサ部1208については図13を参照して先に説明したとおりである。コントローラ1210はワンチップマイコンやロジック回路等で構成される。
光減衰量情報記憶部1214には、フィルタ1206A、1206Bそれぞれに対応した光減衰量に関連する情報が記憶される。この光減衰量に関連する情報としては、フィルタ1206A、1206Bそれぞれを照明光が透過する際に減光される割合(例えば1/2、1/3)の逆数(例えば2、3)とすることができる。フィルタ1206A、1206Bを用いて撮影をする際に、フィルタを用いない場合の露光量に光減衰量を乗じた露光量を与えることにより、フィルタを用いる場合と用いない場合とで略同一の像面露光量を得ることができる。あるいは、照明光源1300から出射される光の光量が可変である場合には、光減衰量に応じて光量を調節することも可能である。
なお、フィルタ1206A、1206Bは、いわゆるNDフィルタとは異なり、波長に依存した透過率を有する。光減衰量情報記憶部1214に記憶される情報は、光を通すことを意図している波長帯域における分光透過率から求められる光減衰量に関連する情報とすることが望ましい。
あるいは、フィルタ1206A、1206Bの分光透過特性に関連する情報が光減衰量情報記憶部1214に記憶されていて、この情報を受けたカメラCPU246が光減衰量を求めるように構成されていてもよい。
フィルタ分光透過特性情報記憶部1212には、フィルタ1206A、1206Bそれぞれに対応した分光透過特性に関連する情報が記憶される。このフィルタ分光透過特性に関連する情報としては、380nmから780nmの波長範囲について、例えば1nm刻み、2nm刻み、5nm刻み、10nm刻みといった波長間隔での透過率が含まれるものとすることができる。あるいは、フィルタ分光透過特性情報記憶部1212には、フィルタ1206A、1206Bの種類を特定可能なフィルタ特定情報のみが記憶されていてもよい。この場合、カメラ230中にフィルタ分光透過率の情報が記憶されていて、カメラ230はフィルタ切替装置1200からフィルタ分光透過特定情報を受信すると、その情報に対応するフィルタ分光透過率の情報を読み出すように構成されていてもよい。フィルタ分光透過特性情報記憶部1212にはまた、フィルタ切替装置1200で切り替え可能な複数の分光透過特性を特定可能な切替可能分光透過特性情報が記憶される。この切替可能分光透過特性情報は、カメラ230が多バンド撮影モードに設定された際に、カメラ230によって参照される。
コントローラ1210は、接続ケーブル1216を介してカメラ230から分光透過特性を指定する信号を受信する。コントローラ1210は、センサ部1208から出力される信号を検出しながらドライバ1202を介してモータ1204を駆動し、発光部1302から出射されて被写体に向かう照明光の光路上に所望の分光透過特性を有するフィルタが位置するようにして分光透過特性切り替えの動作を完了する。その後コントローラ1210は、撮影光路上に位置するフィルタに対応する光減衰量に関連する情報とフィルタ分光特性に関連する情報とを光減衰量情報記憶部1214、フィルタ分光透過特性情報記憶部1212から読み出し、カメラ230に出力する。
フィルタ切替装置1200の構成としては、図13、図14を参照して以上に説明した、いわゆるターレット式にフィルタ1206A、1206B、開口部1206Dを切り替え可能とするものの他に、図5、図6を参照して説明した、偏光変調素子を用いて分光透過特性の切り替えを電気的に行うことを可能とする構成を有するものであってもよい。
フィルタ切替装置1200は、電池を内蔵していてそれを電源としても良いし、接続ケーブル1216を介してカメラから給電されるように構成されていてもよい。あるいは別のケーブルを介して外部電源装置から給電されるように構成されていてもよい。
図15は、照明光源1300によって照明された被写体Objをカメラ230で撮影する様子を模式的に描いた図である。照明光源1300およびフィルタ切替装置1200は、三脚やスタンド等に固定される。フィルタ切替装置1200とカメラ230とを接続ケーブル1216を介して接続し、カメラ230の電源を投入すると、両者の間で通信が行われる。そして、光減衰量情報およびフィルタ分光透過特性情報がフィルタ切替装置1200からカメラ230に出力される。
その後、ユーザが多バンド撮影モード設定メニューを開くと、モニタ部250には図8(a)を参照して説明したようなメニュー画面が表示される。モニタ部250に表示される選択肢の中から、ユーザが所望の撮影モードを選択するのをカメラ230は受け付ける。そして受け付けた撮影モードに応じて、図8(b)を参照して説明したような多バンドの撮影シーケンスが実行される。その際、複数回の露光が行われるのに同期してフィルタ切替装置1200ではフィルタ1206A、1206B、開口部1206Dの切り替えが行われる。その結果、被写体Objは複数回の露光に際して異なる分光特性の照明光で照明される。
図13から図15を参照して以上に説明した例では、撮影光学系の光路上にフィルタを設けるのとは異なり、照明光源1300から出射された照明光の光路上にフィルタが設けられる。このような構成では、フィルタに要求される光学性能(面精度、平行度、複屈折、脈理等)が比較的低い。何故ならば、撮影レンズに組み込まれる場合と異なり、フィルタの上記光学性能が撮影レンズの結像性能に影響を及ぼさないからである。そのため、フィルタ切替装置1200に用いられる光学材料のコストは比較的低廉なものとなり、フィルタ切替装置1200も比較的安価に構成することが可能となる。
ところで、フィルタ1206A、1206Bが干渉フィルタや吸収フィルタである場合、あるいは図5を参照して説明した、偏光変調素子を用いる構成を有するフィルタである場合、分光透過特性の入射角依存性がある。そのため、フィルタ1206A、1206Bを透過して被写体を照らす照明光の分光特性は、照明領域の中央付近と周辺部付近とで異なる場合がある。本明細書では、これを照明色むら(いろむら)と称する。
照明色むらが問題となる場合には、図16に示されるような構成とすることが有効である。図16は、照明光源1300から出射されてフィルタ1206A、1206B、または開口部1206Dを透過した照明光が拡散板1600で拡散されてから被写体Objに達する形態を描いた図である。図16に示す形態では、フィルタ1206A、1206B、または開口部1206Dを透過した照明光が拡散板(レフ板)で反射、拡散されるので、上述した照明色むらの影響を減じることができる。すなわち、照明光源1300から出射された照明光の光束中、中心部分を進む光線も、周辺部分を進む光線も、拡散版1600で拡散されてほぼ均一に混ざり合って照明色むらの影響を減じることが可能となる。
図16に示す構成では、被写体Objに到達する照明光が拡散光となるので、被写体Objに生じる陰を弱めることができる。また、照明光源1300から出射される照明光の照射角度が小さい物を利用することも可能となり、フィルタ1206A、1206Bの口径を小さくしてフィルタ切替装置1200を小型にすることが可能となる。
以上、図13から図16を参照して説明した例において、照明光源1300の分光特性(分光放射輝度特性)に関連する情報がカメラ230に予め入力されていることが色再現をより正確にする上で望ましい。
図17は、フィルタ切替装置1200Aをカメラ230のフラッシュ装置1300Aとともに用いる例を説明する図である。図17において、フラッシュ装置1300Aは、カメラ230の上カバー上に設けられた、カメラ内蔵式のものとして描かれている。この場合、フラッシュ装置1300Aの分光特性はカメラ230のROM242(図2)内に予め記録しておくことができる。フラッシュ装置1300Aはまた、外付け式、例えばクリップオン式のものであってもよい。この場合、フラッシュ装置1300Aとカメラ230との間で通信が行われて、フラッシュ装置1300Aの分光特性に関する情報がフラッシュ装置1300Aからカメラ230に出力されてもよい。
図17に示すようにフラッシュ装置1300Aがカメラ内蔵式のものである場合、フィルタ切替装置1200Aは、カメラ230の上カバー上に設けられるアクセサリシューや他のコネクタ等に取り付け可能に構成することが可能である。その場合、フィルタ切替装置1200Aとカメラ230とは、アクセサリシューや他のコネクタ上に設けられた電気接点を介して相互通信が行えるように構成される。フィルタ切替装置1200Aは、電源を内蔵していても、カメラ230から給電されるものであってもよい。なお、フィルタ切替装置1200Aは、図14を参照して説明したものと同様の内部構成を有するものとする。
フラッシュ装置1300Aが外付け式の場合、フィルタ切替装置1200Aとフラッシュ装置1300Aとが互いに機械的、電気的に接続可能に構成されていてもよい。フィルタ切替装置1200Aは、モータ1204Aとフィルタ部1206とを有する。
図18は、図17の矢印XVIIIの方向からフィルタ部1206を見た様子を示す。図17、図18に示されるフィルタ切替装置1200Aの構成要素中、図13を参照して説明したものと同様の構成を有するものには同じ符号を付してその説明を省略する。
モータ1204Aはエンコーダを内蔵していて、フィルタ1206A、1206B、開口部1206Dのうち、フラッシュ装置1300Aの発光部1302Aから出射される照明光の光路上に位置しているのがどれであるのかをコントローラ1210が把握することが可能に構成されている。
図17、図18を参照して説明した構成では、フラッシュ装置1300Aの発光部1302Aの面積を比較的小さくすることができるのでフィルタ部1206を小型にすることが可能となる。
フィルタ1206A、1206Bが干渉フィルタや吸収フィルタである場合、あるいは図5を参照して説明した構成を有するフィルタである場合には、先に説明した照明色むらを生じる可能性がある。そのような場合には、図19に例示される構成とすることが望ましい。
図19は、図17に示される構成に加えて光拡散部1900を有する例を示す図である。光拡散部1900は、吊支部1902とディフューザプレート1904とを有する。吊支部1902の一端はフィルタ切替装置1200Bに取り付けられ、他端にはディフューザプレート1904が取り付けられ、これによりディフューザプレート1904は吊支部1902によって支持される。フラッシュ装置1300Aの発光部1302Aから出射された光はディフューザプレート1904によって拡散される。これにより、フィルタ部1206が照明色むらを生じやすい特性のフィルタを有するものであっても、ディフューザプレート1904の光拡散作用によって照明色むらの影響を減じることが可能となる。ディフューザプレート1904の構成としては、ガラス、アクリル等の透明基板内部に乳白色の光拡散物質を分散させたものであってもよいし、透明基板の表面(片面、あるいは両面)をすり硝子状、フライアイレンズ状、あるいはクリスタルカット状の面としたものであってもよい。
光拡散部1900を設けることにより、上述した照明光むらの影響を減じることが可能となるのに加えて、より焦点距離の短い(広角の)撮影レンズに対応した照射角を得ることが可能となる。
ここで図20A、図20Bを参照し、図17に示される形態のフィルタ切替装置1200A、フラッシュ装置1300A、カメラ230を用いて多バンド撮影が行われる際の、カメラCPU246およびコントローラ1210によって実行される処理手順について説明する。
図20A、図20Bに示されるフローチャートにおいて、図9A、図9Bに示されるフローチャート中の処理手順と同様の処理手順には同じステップ番号を付し、その詳細な説明を省略する。そして、図9A、図9Bに示されるフローチャート中の処理手順との差異を中心に説明をする。
図9A、図9Bのフローチャートに示される処理手順がレンズCPU222およびカメラCPU246によって実行されるものであるのに対し、図20A、図20Bのフローチャートに示される処理手順は、フィルタ切替装置1200A中のコントローラ1210と、カメラCPU246とによって実行される点が相違する。
カメラCPU246は、コントローラ1210から切り替え可能分光透過特性情報を受信し(S952)、ユーザによる撮影設定を受け付ける(S954、S956)。S958でカメラCPU246から発せられた第1分光透過特性切替コマンドをコントローラ1210はS904で受信し、モータ1204を駆動してフィルタ部206の分光透過特性を第1分光透過特性に切り替える(S906)。
コントローラ1210はS2008で、分光透過特性完了信号を光減衰量情報とともにカメラCPU246に出力する。カメラCPU246はこれらの信号および情報をS2060で入力する。カメラCPU246は、S962でユーザのレリーズ操作を受け付ける処理を行い、S2064で露光パラメータ決定の処理を行う。すなわち、カメラCPU246は、S2060でコントローラ1210から受信した光減衰量情報に基づいて以下に説明する露出パラメータを決定する処理をS2064で行う。この露出パラメータには、撮影レンズで設定される絞り値、撮像素子236の等価ISO感度、シャッタ速度、フラッシュ装置1300Aの発光量、あるいは調光レベルが含まれる。
カメラCPU246は、S2064で決定された露光パラメータで第1回目の撮影を行い(S966)、画像信号一時保管の処理(S968)、第2分光透過特性切替コマンド送信の処理(S970)を行う。
コントローラ1210は第2分光透過特性切替コマンドを受信し(S910)、モータ1204を駆動してフィルタ部206の分光透過特性を第2分光透過特性に切り替える(S912)。S2014においてコントローラ1210は、分光透過特性完了信号を光減衰量情報とともにカメラCPU246に出力する。カメラCPU246はこれらの信号および情報をS2072で入力する。カメラCPU246は、S2072で入力した光減衰量情報をもとに、S2064で行ったのと同様の処理をS2074で行う。
カメラCPU246は、S2074で決定された露光パラメータで第2回目の撮影を行い(S976)、画像信号一時保管の処理(S978)、分光透過特性初期化信号出力の処理(S980)を行う。
コントローラ1210は上記の分光透過特性初期化信号をS916で受信し、S918で分光透過特性初期化の処理を行って一連の分光透過特性切替の処理を完了する。
カメラCPU246はS982において、画像処理部238に対して、上記2回の撮影で得られた画像信号に対して画像処理を行うように指令信号を出力する。画像処理部238は、カメラCPU246のS968、S978での処理によってRAM240に一時的に保管された画像信号を処理し、6バンドからなる画像データを生成し、RAM240に一時保管する。
S984においてカメラCPU246は、画像処理部238に対して、上記のようにして生成された画像データに基づく画像をモニタ部250に表示し画像データ記憶部252に画像データを記憶するように制御信号を発し、一連の多バンド撮影に伴う処理を完了する。
以上に説明したように、本発明はカメラと照明光源とフィルタ切替装置とを有するカメラシステムにも適用可能である。そして、照明光源から被写体に向けて出射される照明光の光路上にフィルタが位置するようにフィルタ切替装置が配設されて、複数回の撮影に際してフィルタの分光透過特性が切り替えられる。このとき、複数回の撮影それぞれによって得られる画像データと、各撮影に際して切り替えられた光学フィルタの分光透過特性情報との関連づけが容易となるので、多バンド画像データを生成する処理をスムーズに行うことが可能となる。
本発明は、電子式のスチルカメラ、ムービーカメラとともに用いられるフィルタ切替装置や撮影レンズなどに適用可能である。本発明はまた、電子式のスチルカメラ、ムービーカメラ、画像入力装置にも適用可能である。
フィルタ切替装置をカメラに装着する例を説明する斜視図である。 フィルタ切替装置、撮影レンズ、カメラの内部構成例を説明するブロック図である。 光学フィルタの分光透過特性と撮像素子を構成する各色の画素の分光感度との関係を概念的に示す図であり、(a)、(b)、(c)はそれぞれ光学フィルタの異なる分光透過特性の例を示す。 フィルタ切替装置を構成するフィルタ部の図1とは異なる例を示す斜視図であり、(a)はフィルタを保持する保持枠が撮影レンズの光軸に直交する面内で直動することにより所望のフィルタが撮影レンズの光路内に進退可能に構成される例を示し、(b)は撮影レンズの光軸に平行な回転軸回りに回動するアームによって保持されるフィルタが撮影レンズの光路内に進退可能に構成される例を示す。 フィルタ切替装置を構成するフィルタ部の分光透過特性を電気的に切り替え可能とする例を示す図であり、(a)はその概略的構成を斜視図示し、(b)は分光透過特性を例示する。 フィルタ切替位置の様々な配置位置を例示する図である。 フィルタ切替装置が撮影レンズ内に内蔵される場合の撮影レンズ、カメラの内部構成例を説明するブロック図である。 フィルタの分光透過特性を切り替えながら複数回の撮影をして多バンド撮影を行う例を説明する図であり、(a)は表示される多バンド撮影の設定画面の例を示し、(b)は多バンド撮影モードでの撮影が実行される際の概略的シーケンスを示す。 図7に示される、フィルタ切替装置が内蔵される撮影レンズ内のCPUと、カメラ内のCPUとによって実行される多バンド撮影手順を説明するフローチャートである。 図9Aに示されるフローチャートに続くフローチャートである。 光がフィルタに入射する際の入射角の違いによってフィルタの分光透過特性が変化する例を説明する図であり、(a)は異なる入射角度で光がフィルタに入射する様子を概略的に示し、(b)は入射角が変化したときの分光透過特性の変化の例を示し、(c)は撮像素子のイメージエリアを複数の領域に分割して、分割された領域ごとに対応するフィルタの分光透過特性情報等が用意される例を概念的に示す図である。 フィルタ切替装置が撮影レンズ固定式のカメラ内に内蔵される場合のカメラの内部構成例を説明するブロック図である。 従来の技術に係る多バンド撮影を説明する図であり、(a)は写真フイルムの各色の感光層における分光感度特性とAフィルタの分光透過特性との関係を示し、(b)はAフィルタと写真フイルムとで得られる総合分光感度特性を示し、(c)は写真フイルムの各色の感光層における分光感度特性とBフィルタの分光透過特性との関係を示し、(d)はBフィルタと写真フイルムとで得られる総合分光感度特性を示す。 フィルタ切替装置が照明光源に装着される例を説明する斜視図である。 照明光源に装着されるフィルタ切替装置の内部構成例を説明するブロック図である。 照明光源、照明光源に装着するフィルタ切替装置、カメラからなる撮影システムを用いて撮影を行う様子を説明する図である。 照明光源、照明光源に装着するフィルタ切替装置、カメラからなる撮影システムを、反射式の拡散板とともに用いて撮影を行う様子を説明する図である。 照明光源がカメラ内蔵式のフラッシュ装置で、フィルタ切替装置がカメラに装着される例を説明する図である。 フィルタ部を図17の矢印XVIII方向から見た様子を示す図である。 照明光源がカメラ内蔵式のフラッシュ装置で、ディフューザプレートを有するフィルタ切替装置がカメラに装着される例を説明する図である。 図17に示されるフィルタ切替装置内のコントローラと、カメラ内のCPUとによって実行される多バンド撮影手順を説明するフローチャートである。 図20Aに示されるフローチャートに続くフローチャートである。
符号の説明
200、200A、200B、200C、708、1200、1200A、1200B … フィルタ切替装置
204、1204、1204A … モータ
206、1206 … フィルタ部
206A、206B、1206A、1206B … フィルタ
206C、1206C … 円板
206D、1206D … 開口部
208、1208 … センサ部
210、1210 … コントローラ
212、1212 … フィルタ分光透過特性情報記憶部
214 … 露出倍数情報記憶部
216、1216 … 接続ケーブル
218、1218 … ベース部
220、700、700A … 撮影レンズ
222 … レンズCPU
224 … レンズ分光透過特性情報記憶部
230、230A、230B … カメラ
232 … シャッタ
236 … 撮像素子
238 … 画像処理部
240 … RAM
242 … ROM
246、246A … カメラCPU
248 … 表示制御部
250 … モニタ部
252 … 画像データ記憶部
502 … 偏光板(偏光子)
504 … 偏光ローテータ
506 … 偏光変調素子
514 … 偏光板(検光子)
706 … ズームエンコーダ
712 … 露出倍数情報記憶部
714 … フィルタ分光透過特性情報記憶部
716 … レンズ総合分光透過特性情報記憶部
800 … メニュー画面
802、804、806、808 … 選択肢
810 … 撮影完了時間設定部
812 … 撮影完了時間表示/設定部
1214 … 光減衰量情報記憶部
1300 … 照明光源
1300A … フラッシュ装置
1302、1302A … 発光部
1600 … 拡散板(レフ板)
1900 … 光拡散部
1902 … 吊支部
1904 … ディフューザプレート
Obj … 被写体

Claims (29)

  1. カメラの撮影レンズ中を透過する被写体光の光路中に配置され、複数種類の分光透過特性のうち、いずれかの分光透過特性に切り替え可能な光学フィルタ部と、
    前記光学フィルタ部の分光透過特性を前記複数種類の分光透過特性のうちのいずれかに切り替える分光透過特性切替部と、
    前記複数種類の分光透過特性のそれぞれに関連する情報であるフィルタ分光透過特性情報を記憶するフィルタ分光透過特性情報記憶部と、
    前記光学フィルタ部の分光透過特性が切り替えられるのに応じて、当該の分光透過特性に対応するフィルタ分光透過特性情報を前記カメラに出力するフィルタ分光透過特性情報出力部と
    を有することを特徴とするフィルタ切替装置。
  2. 前記複数種類の分光透過特性のそれぞれに対応するフィルタ露出倍数に関連する情報である露出倍数情報を記憶する露出倍数情報記憶部をさらに有し、
    前記フィルタ分光透過特性情報出力部は、前記分光透過特性切替部により切り替えられた分光透過特性に対応する前記フィルタ分光透過特性情報に加えて、前記露出倍数情報を前記カメラに出力することを特徴とする請求項1に記載のフィルタ切替装置。
  3. 前記光学フィルタ部は、干渉フィルタおよび吸収フィルタのうち、少なくともいずれかを含むことを特徴とする請求項1または2に記載のフィルタ切替装置。
  4. 前記光学フィルタ部は、
    非直線偏光光を入射して直線偏光光を出射する偏光子と、前記偏光子から出射した直線偏光光に対して、波長に応じて異なる旋光作用を及ぼす波長選択性偏光ローテータと、前記波長選択性偏光ローテータを透過した光に対する旋光作用を電気的に変更可能な偏光変調素子と、前記偏光変調素子を透過した光の中から所定の偏光方向を有する光のみ透過可能とする検光子とを有していて分光透過特性を電気的に切り替え可能に構成される電気的特性可変フィルタを含む
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載のフィルタ切替装置。
  5. 前記光学フィルタ部は、前記撮影レンズの前側、絞り近傍、後側のいずれかに配設可能に構成されることを特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載のフィルタ切替装置。
  6. カメラ用の撮影レンズであって、
    前記撮影レンズ中を透過する被写体光の光路中に配置され、複数種類の分光透過特性のうち、いずれかの分光透過特性に切り替え可能な光学フィルタ部と、
    前記光学フィルタ部の分光透過特性を前記複数種類の分光透過特性のうちのいずれかに切り替える分光透過特性切替部と、
    前記複数種類の分光透過特性のそれぞれに関連する情報であるフィルタ分光透過特性情報を記憶するフィルタ分光透過特性情報記憶部と、
    前記撮影レンズの分光透過特性に関連する情報であるレンズ分光透過特性情報を記憶するレンズ分光透過特性記憶部と、
    前記光学フィルタ部の分光透過特性が切り替えられるのに応じて、当該の分光透過特性に対応するフィルタ分光透過特性情報と前記レンズ分光透過特性情報とを含むレンズ情報を前記撮影レンズが装着されるカメラに出力するレンズ情報出力部と
    を有することを特徴とする撮影レンズ。
  7. カメラ用の撮影レンズであって、
    前記撮影レンズ中を透過する被写体光の光路中に配置され、複数種類の分光透過特性のうち、いずれかの分光透過特性に切り替え可能な光学フィルタ部と、
    前記光学フィルタ部の分光透過特性を前記複数種類の分光透過特性のうちのいずれかに切り替える分光透過特性切替部と、
    前記複数種類の分光透過特性のそれぞれに前記撮影レンズの分光透過特性を加味して得たレンズ総合分光特性に関連する情報であるレンズ総合分光透過特性情報を記憶するレンズ総合分光透過特性情報記憶部と、
    前記光学フィルタ部の分光透過特性が切り替えられるのに応じて、当該の分光透過特性に対応するレンズ総合分光透過特性情報を含むレンズ情報を前記撮影レンズが装着されるカメラに出力するレンズ情報出力部と
    を有することを特徴とする撮影レンズ。
  8. 前記レンズ情報が、前記撮影レンズの結像面上における被写体光の入射位置に対応した複数のフィルタ分光透過特性情報を含み、前記複数のフィルタ分光透過特性情報のそれぞれは、前記撮影レンズの結像面を複数の領域に分割し、分割した領域のそれぞれに対応したものであることを特徴とする請求項6に記載の撮影レンズ。
  9. 前記レンズ情報が、前記撮影レンズの結像面上における被写体光の入射位置に対応した複数のレンズ総合分光透過特性情報を含み、前記複数のレンズ総合分光透過特性情報のそれぞれは、前記撮影レンズの結像面を複数の領域に分割し、分割した領域のそれぞれに対応したものであることを特徴とする請求項7に記載の撮影レンズ。
  10. 前記撮影レンズは、前記カメラに着脱自在に装着可能な交換式の撮影レンズであり、前記カメラに装着したとき、あるいは前記撮影レンズを前記レンズに装着してから前記カメラの電源を投入したときに、前記光学フィルタ部で切り替え可能な前記複数種類の分光透過特性に関連する情報が前記レンズ情報出力部から前記カメラへ出力されることを特徴とする請求項6から9のいずれか一つに記載の撮影レンズ。
  11. 前記撮影レンズは焦点距離が可変の可変焦点レンズであり、
    前記レンズ情報出力部は、前記撮影レンズの焦点距離が変更されたときに前記レンズ情報を出力するように構成されることを特徴とする請求項6から10のいずれか一つに記載の撮影レンズ。
  12. 前記光学フィルタ部は、吸収フィルタおよび干渉フィルタのうち、少なくともいずれかを含むことを特徴とする請求項6から11のいずれか一つに記載の撮影レンズ。
  13. 前記光学フィルタ部は、
    非直線偏光光を入射して直線偏光光を出射する偏光子と、前記偏光子から出射した直線偏光光に対して、波長に応じて異なる旋光作用を及ぼす波長選択性偏光ローテータと、前記波長選択性偏光ローテータを透過した光に対する旋光作用を電気的に変更可能な偏光変調素子と、前記偏光変調素子を透過した光の中から所定の偏光方向を有する光のみ透過可能とする検光子とを有していて分光透過特性を電気的に切り替え可能に構成される電気的特性可変フィルタを含む
    ことを特徴とする請求項6から12のいずれか一つに記載の撮影レンズ。
  14. 前記光学フィルタ部は、前記撮影レンズの前面、絞り近傍、後面のいずれかに配設されることを特徴とする請求項6から13のいずれか一つに記載の撮影レンズ。
  15. 請求項6から14のいずれか一つに記載の撮影レンズを着脱可能に装着可能なレンズ交換式カメラであって、
    前記レンズ情報出力部から出力される前記レンズ情報を入力するレンズ情報入力部と、
    前記撮影レンズによって形成される被写体像から少なくとも三バンドの画像信号を生成可能な撮影部と、
    前記撮影部で生成された画像信号を処理して画像データを生成する画像データ処理部と、
    前記光学フィルタ部で切り替え可能な前記複数の分光透過特性のうち、いずれかの分光透過特性を指定する信号を前記撮影レンズに出力する分光透過特性切替指令信号出力部とを有し、
    前記画像データ処理部は、前記光学フィルタ部の分光透過特性が切り替えられる度に前記撮影部で撮影して得られる複数セットの前記少なくとも三バンドの画像信号と、前記撮影レンズから入力した前記レンズ情報中に含まれる前記フィルタ分光透過特性情報および前記レンズ分光透過特性情報、または前記レンズ総合分光透過特性情報とに基づき、前記撮影部における1回の撮影で生成される画像信号のバンド数よりも多いバンド数の画像データを生成することを特徴とするレンズ交換式カメラ。
  16. 請求項6から14のいずれか一つに記載の撮影レンズを有するカメラであって、
    前記レンズ情報出力部から前記レンズ情報を入力するレンズ情報入力部と、
    前記撮影レンズによって形成される被写体像から少なくとも三バンドの画像信号を生成可能な撮影部と、
    前記撮影部で生成された画像信号を処理して画像データを生成する画像データ処理部と、
    前記光学フィルタ部で切り替え可能な前記複数の分光透過特性のうち、いずれかの分光透過特性を指定する信号を前記撮影レンズに出力する分光透過特性切替指令信号出力部とを有し、
    前記画像データ処理部は、前記光学フィルタ部の分光透過特性が切り替えられる度に前記撮影部で撮影して得られる複数セットの前記少なくとも三バンドの画像信号と、前記撮影レンズから入力した前記レンズ情報中に含まれる前記フィルタ分光透過特性情報および前記レンズ分光透過特性情報、または前記レンズ総合分光透過特性情報とに基づき、前記撮影部における1回の撮影で生成される画像信号のバンド数よりも多いバンド数の画像データを生成することを特徴とするカメラ。
  17. 撮影に際して適用する前記光学フィルタ部の分光透過特性を前記カメラのユーザが撮影に先立って設定することを可能とするフィルタ分光透過特性設定部をさらに有することを特徴とする請求項15に記載のレンズ交換式カメラ。
  18. 撮影に際して適用する前記光学フィルタ部の分光透過特性を前記カメラのユーザが撮影に先立って設定可能とするフィルタ分光透過特性設定部をさらに有することを特徴とする請求項16に記載のカメラ。
  19. 前記光学フィルタ部の分光透過特性を切り替えて撮影することを複数回行う一連の撮影動作に際して、最初の撮影を開始してから最後の撮影を終了するまでの時間を設定する撮影所要時間設定部をさらに有することを特徴とする請求項17に記載のレンズ交換式カメラ。
  20. 前記光学フィルタ部の分光透過特性を切り替えて撮影することを複数回行う一連の撮影動作に際して、最初の撮影を開始してから最後の撮影を終了するまでの時間を設定する撮影所要時間設定部をさらに有することを特徴とする請求項18に記載のカメラ。
  21. カメラで撮影される被写体を照明する照明光源から出射されて被写体に向かう光の光路中に配置される光学フィルタ部であって、複数種類の分光透過特性のうち、いずれかの分光透過特性に切り替え可能な光学フィルタ部と、
    前記複数種類の分光透過特性のうち、選択された分光透過特性に前記光学フィルタ部の分光透過特性を切り替える、分光透過特性切替部と、
    前記複数種類の分光透過特性のそれぞれに関連する情報であるフィルタ分光透過特性情報を記憶するフィルタ分光透過特性情報記憶部と、
    選択された分光透過特性に対応するフィルタ分光透過特性情報を前記カメラに出力するフィルタ分光透過特性情報出力部と
    を有することを特徴とするフィルタ切替装置。
  22. 前記複数種類の分光透過特性のそれぞれに対応する光減衰量に関連する情報である光減衰量情報を記憶する光減衰量情報記憶部をさらに有し、
    前記フィルタ分光透過特性情報出力部は、前記分光透過特性切替部により切り替えられた分光透過特性に対応する前記フィルタ分光透過特性情報に加えて、前記光減衰量情報を前記カメラに出力することを特徴とする請求項21に記載のフィルタ切替装置。
  23. 前記光学フィルタ部は、干渉フィルタおよび吸収フィルタのうち、少なくともいずれかを含むことを特徴とする請求項21または22に記載のフィルタ切替装置。
  24. 前記光学フィルタ部は、
    非直線偏光光を入射して直線偏光光を出射する偏光子と、前記偏光子から出射した直線偏光光に対して、波長に応じて異なる旋光作用を及ぼす波長選択性偏光ローテータと、前記波長選択性偏光ローテータを透過した光に対する旋光作用を電気的に変更可能な偏光変調素子と、前記偏光変調素子を透過した光の中から所定の偏光方向を有する光のみ透過可能とする検光子とを有していて分光透過特性を電気的に切り替え可能に構成される電気的特性可変フィルタを含む
    ことを特徴とする請求項21から23のいずれか一つに記載のフィルタ切替装置。
  25. カメラと、
    前記カメラで撮影される被写体を照明するための照明光源と、
    前記照明光源から出射されて前記被写体に向かう照明光の光路中に配設され、複数種類の分光透過特性のうちのいずれかの分光透過特性に切り替え可能に構成される光学フィルタ部の分光透過特性を切り替えることにより、前記被写体に向かう照明光の分光特性を変化させることが可能に構成されるフィルタ切替装置とを有する撮影システムであって、
    前記フィルタ切替装置は、
    前記複数種類の分光透過特性のうち、選択された分光透過特性に前記光学フィルタ部の分光透過特性を切り替える、分光透過特性切替部と、
    前記複数種類の分光透過特性のそれぞれに関連する情報であるフィルタ分光透過特性情報を記憶するフィルタ分光透過特性情報記憶部と、
    選択された分光透過特性に対応するフィルタ分光透過特性情報を前記カメラに出力するフィルタ分光透過特性情報出力部とを有し、
    前記カメラは、
    前記フィルタ分光透過特性情報記憶部から出力される前記フィルタ分光透過特性情報を入力するフィルタ分光透過特性情報入力部と、
    撮影レンズによって形成される被写体像から少なくとも三バンドの画像信号を生成可能な撮影部と、
    前記撮影部で生成された画像信号を処理して画像データを生成する画像データ処理部と、
    前記光学フィルタ部で切り替え可能な前記複数の分光透過特性のうち、いずれかの分光透過特性を指定する信号を前記フィルタ切替装置に出力する分光透過特性切替指令信号出力部とを有し、
    前記画像データ処理部は、前記光学フィルタ部の分光透過特性が切り替えられる度に前記撮影部で撮影して得られる複数セットの前記少なくとも三バンドの画像信号と、前記フィルタ切替部から入力した前記フィルタ分光透過特性情報中に含まれる前記フィルタ分光透過特性情報とに基づき、前記撮影部における1回の撮影で生成される画像信号のバンド数よりも多いバンド数の画像データを生成する
    ことを特徴とする撮影システム。
  26. 撮影に際して適用する前記光学フィルタ部の分光透過特性を前記カメラのユーザが撮影に先立って設定することを可能とするフィルタ分光透過特性設定部をさらに有することを特徴とする請求項25に記載の撮影システム。
  27. 前記光学フィルタ部の分光透過特性を切り替えて撮影することを複数回行う一連の撮影動作に際して、最初の撮影を開始してから最後の撮影を終了するまでの時間を設定する撮影所要時間設定部をさらに有することを特徴とする請求項25または26に記載の撮影システム。
  28. 前記光学フィルタ部は、干渉フィルタおよび吸収フィルタのうち、少なくともいずれかを含むことを特徴とする請求項25から27のいずれか一つに記載の撮影システム。
  29. 前記光学フィルタ部は、
    非直線偏光光を入射して直線偏光光を出射する偏光子と、前記偏光子から出射した直線偏光光に対して、波長に応じて異なる旋光作用を及ぼす波長選択性偏光ローテータと、前記波長選択性偏光ローテータを透過した光に対する旋光作用を電気的に変更可能な偏光変調素子と、前記偏光変調素子を透過した光の中から所定の偏光方向を有する光のみ透過可能とする検光子とを有していて分光透過特性を電気的に切り替え可能に構成される電気的特性可変フィルタを含む
    ことを特徴とする請求項25から28のいずれか一つに記載の撮影システム。
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