JP2003207747A - 画像表示用光学ユニット、画像表示装置及び画像表示方法 - Google Patents
画像表示用光学ユニット、画像表示装置及び画像表示方法Info
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Abstract
を合成し、かつ、光路シフトを行わせることで高精細表
示を行わせる場合の画素ずれの問題を解消し、高精細
で、均一性に優れた画像表示用光学ユニットを提供す
る。 【解決手段】 ダイクロイックプリズム7による色合成
手段を用いた場合、照明光の入射角特性によって、合成
光の波長シフトが生じ、それに伴って表示に色むらを生
じやすいが、ダイクロイックプリズム7に入射する複数
の画像光のうち少なくとも1色の偏光方向を他の色光の
偏光方向と異ならせることにより、表示むらを抑える。
さらに、高精細表示を行わせるために合成された画像光
の光路を変調する光路変調手段14を備えるとともに、
光路変調手段14により光路シフトする前に各画像色光
の偏光方向を揃える色選択性偏光面回転手段15を設け
ることにより、色による画素ずれのない解像度の高い表
示を行わせる。
Description
にライトバルブの表示画像を拡大表示する画像表示装
置、この画像表示装置で用いる画像表示用光学ユニット
及び画像表示方法に関する。
表示素子の画像をレンズ系を介して拡大して表示する画
像表示装置には、ヘッドマウントディスプレイと呼ばれ
る眼前に装着又はかざして拡大像を観察する画像表示装
置と、拡大像をスクリーンに投影して投影像を観察する
いわゆる投射型の画像表示装置がある。
は、画面の解像度が表示品質を決める上で重要な要因と
なる。従来の拡大投射型画像表示装置においては、画面
の解像度を上げるためには、小型画像表示装置の表示画
素数を増やす方法が採られてきた。小型画像表示素子と
しては一般に各画素に対応させてトランジスタを形成し
た液晶表示素子(TFT型LCD)が用いられている。
このような素子においては、微細化には微細加工技術や
配線抵抗、またトランジスタ領域や配線領域の確保の問
題から限界がある上、このような素子は歩留まりの低下
などのため高コストとなる。また、素子の画素密度を変
えずに素子を大型化する方法では、素子の生産性が低下
するため、同じくコストが高くなるという問題に加え
て、照明光学系や投射光学系が大型化し、装置の大型化
やさらなる高コスト化の問題を生ずる。
ば、投射型の画像表示装置において表示素子とスクリー
ンとの間(即ち、表示素子の出射光路中)に偏光方向を
旋回できる光学素子と複屈折効果を有する透明素子とを
設け、投影画像をシフトさせることによって高解像度化
を実現する方法が開示されている。
構成例を示す。図10において、表示用液晶パネル20
1によって光源202からの光が変調され、この変調さ
れた画像が投射レンズ203によってスクリーン204
に拡大投射される。投射レンズ203と表示用液晶パネ
ル201との間には偏光方向制御用液晶パネル205と
水晶板206とが設けられている。水晶板206の主光
軸は、光学系の光軸に対して傾斜して配置されている。
209は分配器である。
液晶パネル205によって水晶板206に対して特定の
方向に偏光した光の光路をシフトさせることができる。
偏光方向制御用液晶パネル205を高速で動作させ、水
晶板206に入射させる偏光状態を制御することで光路
がシフトした状態とシフトしない状態を切替えることが
でき、結果としてより多くの画像情報を表示することが
できる。この方法は、廉価な画素数の少ない画像表示素
子を用いて高解像度を実現することができるため、高精
細化の有力な手法である。
に示される偏光方向制御用液晶パネル205と水晶板2
06との作用を図11に示す原理図を参照して説明す
る。偏光方向制御用液晶パネル205に入射した偏光光
L211は偏光方向制御用液晶パネル205によって偏
光方向が変調され、206aのような主光軸を有する水
晶板206に入射する。このとき、水晶板206の主光
軸206aと光学系の光軸のなす面に平行な方向に振動
する偏光光L211pは水晶板206によって複屈折を
受け光路がシフトされる。一方、水晶板206の主光軸
206aと光学系の光軸のなす面に垂直な方向に振動す
る偏光光L211sは水晶板206による複屈折を受け
ず、光路を偏向されることなくそのまま出射する。
用いた代表的な3板光学系方式の画像表示装置を説明す
るための模式図である。光源401を出た光はフライア
イレンズ402,403等を用いて構成されたインテグ
レータ光学系404を介してライトバルブとしての液晶
表示素子405r,405g,405bを照明する。光
源401から液晶表示素子405r,405g,405
bに至る光路中にはダイクロイックミラー406bg,
406gが設けられ、白色光を赤色光R、緑色光G、青
色光Bの3色光に分光し、各々の色光が各液晶表示素子
405r,405g,405bを照明するよう構成され
ている。液晶表示素子405r,405g,405bで
画像変調された画像光はクロスダイクロイックプリズム
407で合成され、投射レンズ408によってスクリー
ンに拡大投射される。なお、409はフィールドレン
ズ、410は偏向用ミラー、411はリレーレンズであ
る。
画像光は、インテグレータ光学系404によって様々な
入射角を有する光となる。ダイクロイックプリズム40
7のダイクロイック膜の入射角特性は1〜2nm/°程
度の角度分布を有する。照明光の最大入射角は一般に数
度から10度程度あるため、入射角によって10nmか
ら20nmほどの色ずれを生ずることになる。この入射
角特性は、表示の色むら、特に入射角が大きくなる周辺
部の色むらとなって観測される。このようなむらを抑え
るため、ダイクロイック膜の偏光特性を利用し、緑色光
Gのみをp偏光で入射させ、赤色光R、青色光Bについ
てはs偏光で入射させることが行われている(光技術コ
ンタクト、Vol37、No9参照)。これは、偏光特性に合わ
せてダイクロイック膜の設計を最適化することと、緑色
光Gの照明光路中に偏光面を90°回転させるような光
学素子412を挿入させ、又は、液晶表示素子405g
の画像情報のオン・オフを反転させることで実現され
る。このとき、投射光は緑色光Gのみp偏光、他の赤色
光R、青色光Bはs偏光としてスクリーンに投影され
る。
表示装置において特許第2939826号公報に示され
るような画素シフト方式を適用する場合を考える。具体
的には、図12に示すように、ダイクロイックプリズム
407の出射光路上に偏光方向制御用液晶パネル205
と水晶板206とを設けた場合を考える。
205と水晶板206とを抽出して示す動作説明図であ
る。図13(a)は偏光方向制御用液晶パネル205に
よって入射偏光の状態が変化しない場合の説明図であ
る。p偏光である緑の画像光L415は水晶板206に
よって光路シフトを受けるもののs偏光である青と赤の
画像光L416は光路シフトを受けない。一方、図13
(b)に示すように、偏光方向制御用液晶パネル205
によって入射偏光の状態が90°変化させられる場合に
は、p偏光である緑の画像光L415はs偏光に変換さ
れているため光路シフトを受けず、s偏光である青と赤
の画像光L416はp偏光に変換されているため光路シ
フトを受けることとなる。即ち、色によって光路シフト
の有無が変わることとなり、青と赤の画像光L416に
対して緑の画像光L415だけずれた表示となってしま
う。
色合成方式の場合を例に採り、その色むらを軽減させる
ためのケースで説明したが、この他、偏光ビームスプリ
ッタを色合成手段として用いて偏光の異なる色光を合成
する方式も知られており、このような色合成手段を用い
た光学系構成の場合にも、同様な問題を生じ、画素ずれ
により画像品質を損ねてしまう。
異なる偏光状態の色光を合成し、かつ、光路シフトを行
わせることで高精細表示を行わせる構成における画素ず
れの問題を解消し、高精細で、均一性に優れた画像表示
用光学ユニット、画像表示装置及び画像表示方法を提供
することを目的とする。
れるような画素シフト方式に対して、複数のライトバル
ブの異なる偏光状態の色光を合成する方式を適用しよう
とする場合の上述したような新たな課題を見出し、これ
を解決することを目的とする。
異なる色光で照明されて画像変調を行う複数のライトバ
ルブと、前記各ライトバルブによって画像変調された画
像光を合成する色合成手段と、合成された画像光の光路
を前記ライトバルブの画像変調と同期して時分割で変調
する光路変調手段とを備える画像表示用光学ユニットに
おいて、前記色合成手段に入射する複数の画像光の偏光
方向として、少なくとも1色の偏光方向を他の色光の偏
光方向と異ならせる入射偏光制御手段と、前記色合成手
段と前記光路変調手段との間の光路上に配設されて、前
記光路変調手段に入射する各色の画像光の偏光方向を揃
える色選択性偏光面回転手段と、を備える。
光のうち少なくとも1色の偏光方向を入射偏光制御手段
により他の色光の偏光方向と異ならせることにより、色
合成手段の入射角依存性に起因する表示むらを抑えると
ともに、高効率の色合成を行わせることができ、さら
に、合成された画像光の光路を変調する光路変調手段を
備えるとともに、光路変調手段により光路シフトする前
に各画像色光の偏光方向を揃えるための色選択性偏光面
回転手段を設けたことにより、色による画素ずれのない
解像度の高い表示を行わせることができる。
像表示用光学ユニットにおいて、前記色合成手段は、ダ
イクロイックプリズムを備える。
る。特に、ダイクロイックプリズムを用いた場合には、
照明光の入射角特性によって、合成光の波長シフトが生
じ、それに伴って表示に色むらを生じやすいが、色合成
手段に入射する複数の画像光のうち少なくとも1色の偏
光方向を他の色光の偏光方向と異ならせることにより、
色合成手段の入射角依存性に起因する表示むらを抑える
とともに、高効率の色合成を行わせることができ、さら
に、合成された画像光の光路を変調する光路変調手段を
備えるとともに、光路変調手段により光路シフトする前
に各画像色光の偏光方向を揃えるための色選択性偏光面
回転手段を設けたことにより、色による画素ずれのない
解像度の高い表示を行わせることができる。
像表示用光学ユニットにおいて、前記ダイクロイックプ
リズムに入射する偏光を緑色光のみをp偏光とし、他の
赤色光及び青色光はs偏光とした。
ニットのより具体的な構成例が明らかとなる。
の何れか一記載の画像表示用光学ユニットにおいて、前
記入射偏光制御手段が、照明光路中に配設された偏光回
転手段である。
光のうち少なくとも1色の偏光方向が他の色光の偏光方
向と異なるようにする具体例が提供される。
の何れか一記載の画像表示用光学ユニットにおいて、前
記入射偏光制御手段が、前記ライトバルブへ書き込む画
像情報のオン・オフを反転させる手段である。
光のうち少なくとも1色の偏光方向が他の色光の偏光方
向と異なるようにする簡便で効率的な具体例が提供され
る。
されて画像変調を行う複数のライトバルブと、前記各ラ
イトバルブによって画像変調された画像光を合成する色
合成手段と、合成された画像光の光路を前記ライトバル
ブの画像変調と同期して時分割で変調する光路変調手段
とを備える画像表示用光学ユニットにおいて、前記色合
成手段は、複数の画像光のうちで少なくとも1色の偏光
方向を他の色光の偏光方向と異ならせた画像光が入射さ
れる偏光ビームスプリッタを備え、前記色合成手段と前
記光路変調手段との間の光路上に配設されて、前記光路
変調手段に入射する各色の画像光の偏光方向を揃える色
選択性偏光面回転手段を備える。
成手段に入射する複数の画像光のうち少なくとも1色の
偏光方向は他の色光の偏光方向と異なるが、偏光ビーム
スプリッタによる色合成手段ににより合成された画像光
の光路を変調する光路変調手段を備えるとともに、光路
変調手段により光路シフトする前に各画像色光の偏光方
向を揃えるための色選択性偏光面回転手段を設けたこと
により、色による画素ずれのない解像度の高い表示を行
わせることができる。
像表示用光学ユニットにおいて、前記色合成手段は、特
定の色光の偏光方向を直交する偏光方向に変換するする
偏光回転手段と、この偏光回転手段を出射した照明光を
偏光によって光路分離する偏光分離素子と、この偏光分
離素子により分離され各々前記ライトバルブにより変調
されて出射する出射光を合成する前記偏光ビームスプリ
ッタとを備える。
で、小型で、高効率な光学系構成が提供される。
像表示用光学ユニットにおいて、前記ライトバルブが反
射型ライトバルブであり、前記偏光ビームスプリッタが
各反射型ライトバルブに対する照明光の色光分離と反射
された各色画像光の合成とを行う。
で、より一層、小型な光学系構成が提供される。
像表示用光学ユニットにおいて、前記偏光ビームスプリ
ッタに入射する照明光は、照明光色に応じてその偏光方
向が互いに直交する偏光成分からなる。
離を行わせるための好適例が提供され、小型で効率の高
い色分離、合成が可能となる。
画像表示用光学ユニットにおいて、前記偏光ビームスプ
リッタに対する照明光路上に色選択性偏光面分離手段を
備える。
適例が提供され、小型で効率の高い色分離、合成が可能
となる。
10の何れか一記載の画像表示用光学ユニットにおい
て、前記色選択性偏光面回転手段が、複数枚の位相差板
の遅相軸を互いにずらして積層させた構造を持ち、可視
波長領域光に対して波長選択性を有する積層型位相差板
である。
載の発明を実現する上で色選択性偏光面回転手段の具体
例が提供される。複数枚の位相差板の遅相軸を互いにず
らして積層した構造の積層型位相差板を用いることによ
り、急峻で入射角依存の少ない色選択特性が得られ、光
利用効率の高い画像表示装置を提供することができる。
の画像表示用光学ユニットにおいて、前記色選択性偏光
面回転手段は、偏光方向の異なる1色の画像光の偏光方
向を他色の画像光の偏光方向に揃えるように偏光面を回
転させる。
ユニットを実現する上で、積層型位相差板に要求される
特性が明らかとなる。
の画像表示用光学ユニットにおいて、前記色選択性偏光
面回転手段は、他色の画像光の偏光方向を偏光方向が異
なる1色の画像光の偏光方向に揃えるように偏光面を回
転させる。
ユニットを実現する上で、積層型位相差板に要求される
特性が明らかとなる。
13の何れか一記載の画像表示用光学ユニットにおい
て、前記光路変調手段は、画像光の偏光面を制御する偏
光変調手段と、この偏光変調手段からの特定の出射光の
特定の偏光方向に対して光路を曲折又はシフトさせる光
路偏向素子とを備える。
れ、簡易な構成で画像光の光路を変調させることによ
り、高精細の表示画像を得ることができる。
の画像表示用光学ユニットにおいて、前記偏光変調手段
が液晶素子であり、前記光路偏向素子が光軸に対して傾
斜した主光軸を有する一軸性光学異方体である。
上で、光路偏向素子の好適例が提供される。
13の何れか一記載の画像表示用光学ユニットにおい
て、前記光路変調手段は、画像光のうちで特定の偏光方
向の画像光に対して光路を曲折又はシフトさせる電気光
学素子を備える。
れ、簡易な構成で画像光の光路を変調させることによ
り、高精細の表示画像を得ることができる。
の画像表示用光学ユニットにおいて、前記電気光学素子
は、外場により主光軸が変化する電気光学材料により形
成され、前記主光軸の傾斜角の切替えにより光路を曲折
又はシフトさせる。
上で、電気光学素子の好適例が提供される。
の画像表示用光学ユニットにおいて、前記電気光学素子
は、光軸に対して傾斜した界面を有し、この界面の入射
偏光に対する屈折率差を外場により変調することにより
光路を曲折又はシフトさせる素子である。
上で、電気光学素子の好適例が提供される。
の画像表示用光学ユニットにおいて、前記電気光学素子
は、外場により回折特性が制御可能な電気光学材料を回
折要素とする回折光学素子であって、その回折要素の光
学特性の変調により光路を曲折又はシフトさせる。
上で、電気光学素子の好適例が提供される。
19の何れか一記載の画像表示用光学ユニットにおい
て、前記光路変調手段と前記色選択性偏光面回転手段と
の間の光路上に偏光子を備える。
光変調が不完全であっても偏光子により補うことで光路
変調手段に入射する偏光の偏光度を高めることができ、
さらにクロストークのない表示画像を得ることができ
る。
請求項1ないし20の何れか一記載の画像表示用光学ユ
ニットと、前記画像表示用光学ユニット中の前記各ライ
トバルブを異なる色光で照明する照明装置と、合成され
た画像光を拡大表示するレンズと、を備える。
場合と同様の作用・効果が得られる。
複数のライトバルブを異なる色光で照明して画像変調を
行うステップと、前記各ライトバルブにより画像変調さ
れた各色の画像光について、少なくとも1色の偏光方向
を他の色の色光の偏光方向と異ならせて色合成手段に入
射させ合成させるステップと、前記色合成手段により合
成された各色の画像光の偏光方向を色選択性偏光面回転
手段により揃えるステップと、偏光方向が揃えられた各
色の画像光の光路を光路変調手段を用いて前記ライトバ
ルブの画像変調と同期して時分割で変調させるステップ
と、合成された画像光をレンズにより拡大表示させるス
テップと、を備える。
光のうち少なくとも1色の偏光方向を入射偏光制御手段
により他の色光の偏光方向と異ならせることにより、色
合成手段の入射角依存性に起因する表示むらを抑えると
ともに、高効率の色合成を行わせることができ、さら
に、合成された画像光の光路を光路変調手段により変調
するとともに、光路変調手段により光路シフトする前に
色選択性偏光面回転手段により各画像色光の偏光方向を
揃えることにより、色による画素ずれのない解像度の高
い表示を行わせることができる。
及び図2に基づいて説明する。本実施の形態の画像表示
用光学ユニットを備える画像表示装置は、拡大像をスク
リーンに投影し、その投影像を観察する投射型画像表示
装置への適用例を示す。
学系構成を示す構成図である。まず、光源1を出た光は
フライアイレンズ2,3等を用いて構成されたインテグ
レータ光学系4を介して透過型のライトバルブ5r,5
g,5bを照明する。光源1からライトバルブ5r,5
g,5bに至る光路中にはダイクロイックミラー6b
g,6gが設けられ、白色光を赤色光R、緑色光G、青
色光Bの3色光に分光し、各々の色光が各ライトバルブ
5r,5g,5bを照明するよう構成されている。ライ
トバルブ5r,5g,5bで画像変調された画像光は色
合成手段としてのクロスダイクロイックプリズム7で合
成され、レンズとしての投射レンズ8によってスクリー
ンに拡大投射される。なお、9はフィールドレンズ、1
0は偏向用ミラー、11はリレーレンズである。これら
の光源1、インテグレータ光学系4、ダイクロイックミ
ラー6bg,6g、偏向用ミラー10、リレーレンズ1
1等によりライトバルブ5r,5g,5bに対する照明
装置12が構成されている。
調された光はクロスダイクロイックプリズム7で合成さ
れ、合成された画像光は投射レンズ8によってスクリー
ン(図示せず)に拡大投射される。
には必要に応じて偏光変換素子が設けられ、照明光の偏
光を特定の直線偏光となるよう制御する。本実施の形態
では、ライトバルブ5gに入射する緑色光Gの偏光方向
を90°回転させるための1/2波長板のような入射偏
光制御手段である偏光回転手段としての偏光回転素子1
3が設けられている。これにより、クロスダイクロイッ
クプリズム7に入射する画像光の偏光は、緑色光Gのみ
をp偏光とし、他の赤色光R及び青色光Bはs偏光とな
るように設定されている。
入射光の偏光を90°回転させるか否かで画像表示を行
わせるものである。このようなライトバルブ5r,5
g,5bとしては、90°ねじれの液晶表示素子、垂直
配向の液晶表示素子、強誘電性液晶を用いた液晶表示素
子など公知の表示素子を用いることができる。
て、1/2波長板のような偏光回転素子13を用いた例
を示したが、当該ライトバルブ5gの表示を反転、即
ち、画像情報のオン・オフを反転させる手段を用いるこ
とで、当該ライトバルブ5gの出射光の偏光を変えるこ
ともできる。この方法によれば、画像データを反転させ
るだけで他に偏光回転素子13のような光学素子を必要
としないので、より好ましい。
調された光のうち非画像光は各ライトバルブ5r,5
g,5bの出射側に設けられた偏光子(図示せず)によ
り除去され、画像光のみがクロスダイクロイックプリズ
ム7に入射する。このとき、緑色光Gはs偏光状態の赤
色光Rと青色光Bとは90°異なった振動方向の直線偏
光(p偏光)としてクロスダイクロイックプリズム7に
入射する。このような構成にすることにより、前述した
ように、インテグレータ光学系4を用いた場合の各ライ
トバルブ5r,5g,5bに対する照明光の入射角が大
きい場合にも色むらになりにくい光学特性が得られる。
と投射レンズ8との間の光路上には、画素シフトを行わ
せるための光路変調手段14が設けられ、さらに、クロ
スダイクロイックプリズム7とこの光路変調手段14と
の間の光路上には色選択性偏光面回転手段15が設けら
れている。
ットUは、これらのライトバルブ5r,5g,5bと、
クロスダイクロイックプリズム7と、偏光回転素子13
と、光路変調手段14と、色選択性偏光面回転手段15
とにより構成されている。
Uのクロスダイクロイックプリズム7で色合成する場合
の色選択性偏光面回転手段15及び光路変調手段14の
原理的構成例及びその作用を図2を参照して説明する。
この場合の光路変調手段14は、入射する画像光の偏光
面を制御する偏光変調手段16と、この偏光変調手段1
6からの特定の出射光の特定の偏光状態に対して光路を
曲折(又はシフト)させる光路偏向素子17との組合せ
により構成されている。
ライトバルブ5r,5g,5bによって偏光変調され、
色合成手段であるクロスダイクロイックプリズム7に入
射する。このとき、少なくとも1色、本実施の形態では
緑色光は他の色光とは偏光面が90°異なる状態でクロ
スダイクロイックプリズム7に入射する。クロスダイク
ロイックプリズム7で合成された各色画像光は各々の偏
光面を保ったまま色選択性偏光面回転手段15に入射す
る。この色選択性偏光面回転手段15は特定の色光、本
実施の形態では、緑色波長領域の画像光L18に対して
のみその偏光面を90°回転させるように作用し、他の
赤色や青色の波長領域の画像光L17,L19に対して
は単に透過させる。
しては、各色の偏光方向を揃えるように作用することが
本質的な機能であり、本実施の形態の場合とは逆に、他
の赤色や青色の波長領域の画像光L17,L19に対し
て偏光面を90°回転させる作用を示し、緑色波長領域
の画像光L18の偏光方向と揃うようにしてもよい。極
端な例では、各色全ての偏光面を回転させるとともに、
そのうちの1色(この場合、緑)の回転角を変えるよう
な色選択性偏光面回転手段15とすることも可能であ
る。このような色選択性偏光面回転手段15としては、
位相差板を好適に用いるが、中でも急峻な波長選択性を
有することから、複数の位相差板をその遅相軸をずらし
て重ね合わせた積層型位相差板が特に好適である。この
ような積層型位相差板は米国カラーリンク社から「カラ
ーセレクト」という商品名で市販されており、その技術
は米国特許第5953083号明細書に開示されてい
る。
作用により各色画像光は偏光方向の揃った偏光として光
路変調手段14に入射する。
対して曲折しない状態、図2(b)は光路変調手段14
がp偏光を曲折する状態を表す。即ち、本実施の形態の
光路変調手段14は、入射光の偏光方向を変調可能な偏
光変調手段16と光路偏向素子17とにより構成されて
おり、図2(a)は偏光変調手段16が作用せず、偏光
が保たれた場合の光路を示している。光路偏向素子17
に光軸に対して傾斜した主光軸を有する一軸性結晶を用
いた場合を示している。結晶の光軸は偏光変調手段16
の出射光の少なくとも一つの偏光方向の少なくとも一つ
の偏光面を含む面内にある。図2では17aが主光軸を
表す。
すように、主光軸17aと光軸を含む面に直交する偏光
光L17,L18,L19(s偏光)は光路偏向素子1
7による複屈折を受けず直進する。つまり、ライトバル
ブ5r,5g,5bからの画像光で色選択性偏光面回転
手段15により揃えられたs偏光は光路変調手段14を
直進する。偏光変調手段16は出射偏光の偏光方向を制
御するために設けられ、図では上下方向に振動する偏光
(p偏光)と、紙面垂直方向に振動する偏光(s偏光)
との間で切替えるよう作用する。
用させ、色選択性偏光面回転手段15により揃えられた
偏光方向を90°回転させた場合の図である。この場合
には、ライトバルブ5r,5g,5bからの画像光で色
選択性偏光面回転手段15により揃えられたs偏光は偏
光変調手段16によりp偏光に変換されるため光路偏向
素子17によって光路が曲折される。
入射偏光を高速で偏光面の直交する2つの偏光状態の間
で切替える作用を有するものであり、表示装置用として
の面積を低コストで実現できる点から、強誘電性液晶や
πセル、ツイステッドネマティック液晶などの液晶デバ
イスが好適である。また、この中でも、液晶層厚を3μ
m以下としたツイステッドネマティック液晶や2周波駆
動のネマティック液晶方式、πセル、強誘電性液晶が応
答速度が速いことから特に好適であり、中でも最も応答
性に優れた強誘電性液晶が最適である。これらは旋光性
作用又は1/2波長板としての作用を外部電場によって
制御することで偏光変調手段として作用する。
向の光に対して光路を曲折(又は、シフト)させるもの
であり、具体的には水晶、雲母、ニオブ酸リチウム、K
H2PO4、LiTaO3などの光学結晶を主光軸に対
して斜めに切り出した光学結晶が好適である。中でも安
定性やコスト、透明性の点から水晶、ニオブ酸リチウ
ム、LiTaO3を特に好適に用いる。
複数のライトバルブ5r,5g,5bを異なる色光で照
明して画像変調を行うステップと、各ライトバルブ5
r,5g,5bにより画像変調された各色の画像光につ
いて、少なくとも1色の偏光方向を他の色の色光の偏光
方向と異ならせて色合成手段であるダイクロイックプリ
ズム7に入射させ合成させるステップと、ダイクロイッ
クプリズム7により合成された各色の画像光の偏光方向
を色選択性偏光面回転手段15により揃えるステップ
と、偏光方向が揃えられた各色の画像光の光路を光路変
調手段14を用いてライトバルブ5r,5g,5bの画
像変調と同期して時分割で変調させるステップと、合成
された画像光をレンズ8により拡大表示させるステップ
と、を用いてスクリーン上に拡大表示させる画像表示方
法を採ることができる。
説明したような色毎の光路シフトの有無による色ずれを
生ずることなく、高画質で高精細の表示を行わせること
ができる。
択性偏光面回転手段15を出射する偏光の偏光方向は、
偏光変調手段16によって直線偏光として略90°偏光
面を回転させ得る偏光方向であることが必要であり、例
えばコーン角が45°の強誘電性液晶では、とり得る2
つの液晶配向方向の一方に対して平行又は直交している
必要がある。また、πセルのような複屈折モードでは、
液晶層が1/2波長板として作用する際の液晶の配向方
向に対して45°傾いている必要がある。また、ツイス
テッドネマティックモードでは、基板界面での液晶の配
向方向に対して平行又は直交している必要がある。
態において、表示画像フィールドは複数のサブフィール
ドに分割され、当該サブフィールド毎に光路変調手段1
4によって画像光の光路を変調し、元画像に対して増倍
された画素数の表示を時分割で表示するものである。こ
の際、ライトバルブ5r,5g,5bの表示画像は当該
サブフィールドに応じて切替えられる必要がある。この
ようなライトバルブ5r,5g,5bに対する画像情報
の書き込み制御が図示しない表示データ制御手段により
実行される。このため、ライトバルブ5r,5g,5b
には光路変調手段14を用いない場合に比べて2倍以上
の応答速度が要求される。また、ライトバルブ5r,5
g,5bは上述のように照明光の偏光を変調するものが
好適に用いられ、以上のことから、特に高速応答性の液
晶ライトバルブ、たとえば、強誘電性液晶や反強誘電性
液晶、πセルなどの高速応答性の液晶表示モードを用い
たものが特に好適である。特に、強誘電性液晶素子を用
いた液晶表示素子によればデジタル的に動作するもので
デジタル性に優れ、また、反強誘電性液晶素子を用いた
液晶表示素子によれば応答速度が速いため中間調表現等
に適したものとなる。
て説明する。第一の実施の形態で示した部分と同一部分
は同一符号を用いて示し説明も省略する(以降の各実施
の形態でも同様とする)。
Uの構成中、光路変調手段14に代えて、電気光学素子
を利用した光路変調手段21を用いたものである。この
光路変調手段21は、電界等の外場により主光軸が変化
する電気光学材料を用い、主光軸の傾斜角を切替えるこ
とで光路をシフト又は曲折させるよう構成された素子で
あり、主光軸の傾斜角を変化させることによって入射偏
光の光路を変調させるものである。具体的には、図3中
に例示するように、電気光学材料22について電界等の
外場により主光軸の傾斜角が変調可能なように構成され
ている。23,24は必要に応じて設けられる基板であ
る。電気光学材料22としては、上述のような電気光学
特性を有するものであれば用いることができるが、作製
の簡便性及び適切な光路変調量の点から液晶を用いたも
のが特に好適である。液晶としては水平又は垂直配向さ
せたネマティック液晶の電界制御複屈折効果及び垂直配
向させた強誘電性液晶又は反強誘電性液晶の電界制御複
屈折効果を示すものを好ましく用いる。特に、フリッカ
ーを防ぐ上で高速応答性の強誘電性液晶又は反強誘電性
液晶を特に好ましく用いる。
傾斜している場合の作用である。色選択性偏光面回転手
段15によって投射光の偏光状態が揃えられた各投射光
L17,L18,L19の何れもが、光路変調手段21
によって光路シフトを受ける。一方、図3(b)は光路
変調手段21の電気光学材料22の主光軸が光軸に対し
て平行の場合である。この場合には各投射光L17,L
18,L19の何れもが、光路光路変調手段21による
光路シフトを受けず直進する。
2の主光軸が光軸に対して平行の場合について説明した
が、主光軸が光軸に対して垂直であり、かつ、主光軸が
入射偏光の偏光方向に平行又は垂直に構成しても作用は
変わらない。
ことで2倍の画像情報を得ることができる。また、この
ような素子を積層することで更に2倍の画素数を得るこ
ともできる。
する偏光の偏光方向は、光路変調手段21の傾斜した状
態の主光軸と光軸のなす面内にあることが必要である。
また、図3(a)の状態(右上がり)と図3(a)とは
逆の方向(左上がり)に主光軸が傾斜した状態でスイッ
チングさせることも可能である。特に垂直配向した強誘
電性液晶では、このような配向変化が実現させやすく好
ましい。
て説明する。本実施の形態は、画像表示用光学ユニット
Uの構成中、光路変調手段14,21に代えて、電気光
学素子を利用した光路変調手段31を用いたものであ
る。この光路変調手段31は、光軸に対して傾斜した界
面を有し、この界面の入射偏光に対する屈折率差を電界
等の外場で変調することにより光路をシフト又は曲折さ
せるよう構成されたものである。
板32,33及び電気光学材料34により構成されてい
る。基板32の電気光学材料34と接する面には鋸歯状
に傾斜した界面32aが形成されている。
界面32aを有し、界面32aを形成する物質の少なく
とも一方の屈折率を変化させることにより界面32aで
の光の屈折を変化させ、入射偏光の光路を変調させるも
のである。電気光学材料34は電界等の印加によって、
例えば図4(a)のような状態と図4(b)のような状
態との間で可逆的に変化を起こす。図4(a)(b)で
は電気光学材料34の主光軸が各々上下方向及び紙面垂
直方向にあることを示している。
屈折率は変化するため、傾斜界面32aでの屈折角が変
化する。図4(a)では鋸歯状の界面32a部分の屈折
率が電気光学材料の屈折率より小さい場合、図4(b)
では鋸歯の界面32a部分の屈折率が電気光学材料34
の屈折率と等しい場合について記述したが、この関係は
逆であっても、又は、等しくない場合も光路スイッチン
グは可能である。電気光学材料としては、ネマティック
やスメクティックの液晶を好ましく用いる。図4におい
て液晶などの電気光学材料34の配向は紙面垂直方向と
したが図で左右方向とした場合でも同様の効果が得られ
る。
は、基板32,33及び電気光学材料34の場合と同様
に、基板35,36及び電気光学材料37により構成さ
れ逆配置させた構造も付加することにより、光路を平行
移動させる構成例として示しているが、一つの電気光学
素子(基板32,33及び電気光学材料34)のみを用
いて、角度変調を行わせることも可能である。
て説明する。本実施の形態は、画像表示用光学ユニット
Uの構成中、光路変調手段14,21,31に代えて、
電気光学素子を利用した光路変調手段41を用いたもの
である。この光路変調手段41は、電界等の外場により
回折特性が制御可能な電気光学材料を回折要素とし、屈
折率等の回折要素の光学特性を変調することで光路をシ
フト又は曲折させるよう構成されたものである。
5中に示すように、必要に応じて設けられた基板42,
43及び電気光学材料44によりから構成されている。
ここで用いる電気光学材料44は電界などの外場によっ
て回折を制御するものである。外場の印加によって電気
光学材料44の屈折率ないし配向を制御し、それに伴っ
て光路変調手段41内に形成された周期構造による光の
回折作用を制御するものである。電気光学材料44は電
界等の印加によって例えば図5(a)(b)に示すよう
な状態間で可逆的に変化を起こす。
し、それによって光路が曲折される。それに対して図5
(b)では、このような曲折効果はなく、光は直進す
る。
について図示しているが、図5(a)に示す場合と回折
角が異なれば用いることができる。
やスメクティックの液晶又はこれらの液晶と高分子物質
とからなる微細マトリクス構造を好ましく用いる。回折
を起こさせるには、基板42,43上に微細な電極パタ
ーンを形成し、電圧印加によって屈折率の周期的な揺ら
ぎを誘起させたり、液晶と高分子物質とからなる微細マ
トリクス構造の場合には、高分子物質を光硬化性の樹脂
とし、液晶と高分子前駆体を高分子の光重合を通じて形
成するとともに、該重合の際に干渉露光を行うなどの方
法を好ましく例示することができる。
は、基板42,43及び電気光学材料44の場合と同様
に、基板45,46及び電気光学材料47により構成さ
れ逆配置させた構造も付加することにより、光路を平行
移動させる構成例として示しているが、一つの電気光学
素子(基板42,43及び電気光学材料44)のみを用
いて、角度変調を行わせることも可能である。
て説明する。本実施の形態は、透過型のライトバルブ5
r,5g,5bに代えて、反射型のライトバルブ51
r,51g,51bを用いて構成した画像表示装置への
適用例を示す。基本的には、図1に示した場合と同様で
あるが、本実施の形態では、各ライトバルブ51r,5
1g,51bとクロスダイクロイックプリズム7との間
に偏光ビームスプリッタ52r,52g,52bが介在
されている。
用いて緑色光のみの偏光状態を他の色光の偏光状態と異
なるように構成されているが、偏光ビームスプリッタの
構成、配置を工夫することにより位相差板53なしで構
成してもよい。また、位相差板53のような光学素子を
用いずに、ライトバルブ51gに対する画像情報の表示
を反転(オン・オフを反転)させることで、ライトバル
ブ51gの出射偏光を変えることもできる。この方法
は、画像データを反転させるだけで他に光学素子を用い
ないことから、より好ましい。
て説明する。本実施の形態は、画像表示用光学ユニット
U中の色合成手段として、クロスダイクロイックプリズ
ム7に代えて、偏光ビームスプリッタ61と偏光分離素
子としてのダイクロイックプリズム62との組合せを用
いて構成した場合への適用例を示す。
ッタ61に対する入射位置には偏光回転手段としての波
長選択性位相差板63が設けられている。この波長選択
性位相差板63は、特定波長の色光のみについてその偏
光方向を直交する偏光方向に変換させ得る機能を有する
素子であって、例えば、カラーリンク社から「カラーセ
レクト」という商品名で市販されている光学素子が用い
られ、ここでは緑色光をp偏光、青色光及び赤色光をs
偏光で偏光ビームスプリッタ61に対して出射する。
スプリッタ61の反射側に隣接され、偏光ビームスプリ
ッタ61で反射されたs偏光を赤色光成分と青色光成分
とに分光させる機能を果たす。ダイクロイックプリズム
62により分光される赤色光と青色光との進行方向には
反射型のライトバルブ51r,51bが配設されてい
る。ライトバルブ51r,51bで変調された画像光は
偏光ビームスプリッタ61を透過し、前述したような色
選択性偏光面回転手段15、光路変調手段14、投射レ
ンズ8を介してスクリーンに向けて投射される。
には光路長を一致させるためのガラスブロック64を介
して反射型のライトバルブ51gが配設されている。偏
光ビームスプリッタ61を透過しライトバルブ51gで
変調された画像光は偏光ビームスプリッタ61で反射さ
れ、前述したような色選択性偏光面回転手段15、光路
変調手段14、投射レンズ8を介してスクリーンに向け
て投射される。
トバルブ51gをp偏光照明で用いたが、他の色光をp
偏光とすることもできる。
うなクロスダイクロイックプリズム7を用いる場合に比
べて光学系を比較的小型に構成できるという利点があ
る。
て説明する。本実施の形態は、画像表示用光学ユニット
U中の色合成手段を偏光ビームスプリッタ71のみで構
成した場合への適用例を示す。
ッタ71に対する入射位置には色選択性偏光分離手段と
しての位相差板72が設けられている。この位相差板7
2は、例えば、カラーリンク社から「カラースイッチ」
という商品名で市販されているような波長選択性があ
り、かつ、その作用を電気的に制御可能な光学素子であ
る。この位相差板72は、例えば赤色光を常にp偏光と
して出射し、緑色光と青色光とをs偏光として出射する
か否かを制御するものである。入射光に対する偏光ビー
ムスプリッタ71の透過側には赤用の反射型のライトバ
ルブ51rが配置され、反射側には青・緑兼用のライト
バルブ51bgが配置されている。位相差板72の作用
によって、順次、青色光と緑色光との間で出射するs偏
光を切替え、それに同期させて青・緑兼用のライトバル
ブ51bgに対する画像情報を各色に対応する画像情報
に書替えることで時間的に3色を合成することが可能と
なる。
光として、緑と青の画像光はp偏光として出射すること
になる。
型にできる。
おいて、図9に示すように、色選択性偏光面回転手段1
5と光路変調手段81(14,21,31,41等を総
称)との間の光路上に、所望の偏光のみを透過する偏光
子82を設けることで、色選択性偏光面回転手段15に
よる偏光変調の不完全さを補うことができる。なお、図
9中、83は色選択性偏光面回転手段15に対して入射
側に位置する色合成手段(ダイクロイックプリズム、偏
光ビームスプリッタ等)を示す。
高い偏光を光路変調手段81に入射させることが可能と
なり、クロストークのないよりシャープな画像を得るこ
とができる。
かの実施例を比較例とともに以下に列挙する。
bとして強誘電性液晶を用いた画素ピッチ14μm、画
素数1024*768画素の透過型のライトバルブを用
い、図1の構成の光学系を有する投射型の画像表示装置
を作製した。光源1には120Wの高圧水銀ランプを使
用した。位相差板13は用いず、ライトバルブ5r,5
g,5bに書き込むデータを緑色光のみデータを反転さ
せ、投射光が緑色光のみs偏光でライトバルブ5gに入
射するよう構成した。照明系のF値は2.8とした。フ
ライアイレンズ2,3部には偏光変換素子(図示せず)
を設け、他の色はライトバルブ5r,5bに対してp偏
光で入射するよう構成した。ライトバルブ5r,5g,
5bはオン時に入射偏光を90°回転させるような構成
とし、これにより、クロスダイクロイックプリズム7に
入射する偏光は緑に対してはp、他色に対してはs偏光
となるよう構成した。色選択性偏光面回転手段15とし
てはカラーリンク社のgreen/magentaフィルタを用い、
緑の偏光のみをs偏光に変換した。光路変調手段14
(第1の光路変調手段)には垂直配向させた強誘電性液
晶素子からなる光路変調手段を用いた。この素子は、液
晶には垂直配向させた強誘電性液晶(コーン角が45
°、屈折率がne=1.66、no=1.50、膜厚6
0μm)を用いており、電圧無印加時には液晶は基板に
対して垂直な方向に配向しており、液晶層に平行な方向
に電界を印加することにより、電界と垂直の方向に電圧
の極性に応じて22.5°又は−22.5°のチルト角
を生じさせることができる。色選択性偏光面回転手段1
5からの入射偏光は液晶の傾斜方向に平行とした。同様
の構造の第2の光路変調手段(図示せず)を液晶の傾斜
方向が直交するように投射レンズ8側に配置した。第1
の光路変調手段14と第2の光路変調手段の間には1/
2波長板を設け、第1の光路変調手段14を出た光の偏
光方向が90°回転されて第2の光路変調手段に入射す
るよう構成した。画像光は投射レンズ8により拡大投射
し、フロントプロジェクション方式の表示装置を構成し
た。
240Hzで動作させた。表示フレームを4つのサブフ
レームに分割し、各々のサブフレームには縦横各々の偶
数ライン及び奇数ラインの画像情報をライトバルブ5
r,5g,5bに書き込み、対応させて2つの光路変調
手段に印加される電圧の極性及び電圧(200V/mm)
を制御することによって縦横±1/4ピッチ分ずれた4
種の表示位置の間で高速の位置変調を行なうことで、画
素ずれのない2048*1536画素の表示が行えた。
画像に色むらは殆ど観測されず、クロストークも殆ど見
られず、極めて高コントラストでシャープな画像が得ら
れたものである。
bとして強誘電性液晶を用いた画素ピッチ14μm、画
素数1024*768画素の透過型のライトバルブを用
い、図1の構成の光学系を有する投射型の画像表示装置
を作製した。光源1には120Wの高圧水銀ランプを使
用した。位相差板13には1/2波長板を用い、緑色光
のみs偏光でライトバルブ5gに入射するよう構成し
た。照明系のF値は2.8とした。フライアイレンズ
2,3部には偏光変換素子を設け、他の色はライトバル
ブ5r,5bに対してp偏光で入射するよう構成した。
ライトバルブ5r,5g,5bはオン時に入射偏光を9
0°回転させるような構成とし、これにより、クロスダ
イクロイックプリズム7に入射する偏光は緑に対しては
p、他色に対してはs偏光とした。色選択性偏光面回転
手段15としてはカラーリンク社のgreen/magentaフィ
ルタを用い、緑の偏光のみをs偏光に変換した。光路変
調手段14には強誘電性液晶素子からなる偏光変調手段
16とニオブ酸リチウムを結晶軸に対して45°の方向
に切り出した光路偏向素子17を組み合わせて用いた。
強誘電性液晶のレターデーションは0.22μmとし、
コーン角は45°とした。投射光の偏光方向は強誘電性
液晶の一方の双安定配向方向と一致するように構成し、
これにより、強誘電性液晶のスイッチングにより出射光
の偏光をs偏光とp偏光に切替えるよう構成した。ニオ
ブ酸リチウムの板厚は0.18mmとし、結晶軸の傾斜
方向はp偏光の方向とした。なお、光路変調手段14は
2組使用し、互いの結晶軸の傾斜方向を直交させること
により、4方向への光路シフトを可能とした。画像光は
投射レンズ8により拡大投射し、フロントプロジェクシ
ョン方式の表示装置を構成した。
周波数240Hzで動作させた。表示フレームを4つの
サブフレームに分割し、各々のサブフレームには縦横各
々の偶数ライン及び奇数ラインの画像情報をライトバル
ブ5r,5g,5bに書き込み、対応させて2つの強誘
電性液晶からなる偏光変調手段16を動作させて光路シ
フトを行った。このようにして画像を表示させたとこ
ろ、光路変調手段14の作用により元画像に対して縦横
半ピッチ分ずれた表示と元画像の表示の間で高速の変調
が可能であり、サブフレーム間で画素ずれのない204
8*1536画素の表示が行えたものである。また、画
像に色むらは殆ど観測されなかったものである。
射型の画像表示装置を作製した。照明系には図1の場合
と同様の光源1及びフライアイレンズ2,3によるイン
テグレータ光学系4からなる照明光学系を用いた。色選
択性偏光面分離手段63としてはカラーリンク社のgree
n/magentaフィルタを用い、緑の偏光のみをp偏光に変
換した。ライトバルブ51r,51g,51bには画素
ピッチ14μm、画素数1024*768画素の反射型
のライトバルブを用いた。
ブ51gにはp偏光が、青、赤用のライトバルブ51
b,51rにはs偏光が照明される。ライトバルブ51
r,51g,51bはオン画素に対応する光を90°回
転させるように作用するので、射出光は緑がs偏光、青
と赤がp偏光として射出される。色選択性偏光面回転手
段15には緑をp偏光に変換するカラーリンク社のgree
n/magentaカラーセレクトフィルタを用い、投射光を全
波長域に渡ってp偏光に変換した。光路変調手段14に
は実施例2と同様の素子を用い、同様にして本装置を作
動させたところ、光路変調手段14の作用により元画像
に対して縦横半ピッチ分ずれた表示と元画像の表示の間
で高速の変調が可能であり、画素ずれのない2048*
1536画素の表示が行えたものである。また、画像に
色むらは殆ど観測されなかったものである。
路変調手段14と色選択性偏光面回転手段15との間に
p偏光を透過する吸収型の偏光子82を配置した。他は
実施例3と同様にして画像表示装置を構成し、動作させ
た。本装置を動作させたところ、光路変調手段14の作
用により元画像に対して縦横半ピッチ分ずれた表示と元
画像の表示の間で高速の変調が可能であり、画素ずれの
ない2048*1536画素の表示が行え、また、画像
に色むらは殆ど観測されなかったものである。さらに、
実施例3で若干観測されたクロストークが大幅に改善さ
れ、極めて高コントラストでシャープな画像が得られた
ものである。
手段として図4に示したような表面に鋸歯状の構造を有
する液晶セル方式の光路変調手段31を用いた。鋸歯の
傾斜角は1°とし、2つの液晶の距離は1.25mm
(媒質:ガラス)とした。基板32,33には屈折率
1.52のガラスを用い、液晶34としてはコーン角が
90°、屈折率がne=1.66、no=1.50の強
誘電性液晶を用いた。基板表面には透明導電膜を形成
し、液晶の厚み方向に電界を印加できるようにした。液
晶34は水平配向とし、双安定の配向状態は鋸歯の傾斜
に対して平行及び垂直となるように構成した。色選択性
偏光面回転手段15からの入射偏光は鋸歯の傾斜方向と
平行とした。同様の構造の第2の光路変調手段(図示せ
ず)を鋸歯の傾斜方向が直交するようにして投射レンズ
8側に配置した。第1の光路変調手段31と第2の光路
変調手段との間には1/2波長板を設け、第1の光路変
調手段31を出た光の偏光方向が90°回転されて第2
の光路変調手段に入射するように構成した。
の作用により元画像に対して縦横半ピッチ分ずれた表示
と元画像の表示の間で高速の変調が可能であり、画素ず
れのない2048*1536画素の表示が行えたもので
ある。また、画像に色むらは殆ど観測されず、クロスト
ークも殆ど見られず、極めて高コントラストでシャープ
な画像が得られたものである。
手段として図3に示すような液晶セル方式の光路変調手
段21を用いた。液晶22には垂直配向させた強誘電性
液晶(コーン角が45°、屈折率がne=1.66、n
o=1.50、膜厚60μm)を用いた。本素子は液晶
層に平行な方向に電界を印加することにより、電界と垂
直の方向に電圧の極性に応じて22.5°又は−22.
5°のチルト角を生ずるものである。色選択性偏光面回
転手段15からの入射偏光は液晶の傾斜方向に平行とし
た。同様の構造の第2の光路変調手段(図示せず)を液
晶の傾斜方向が直交するように投射レンズ8側に配置し
た。第1の光路変調手段21と第2の光路変調手段との
間には1/2波長板を設け、第1の光路変調手段21を
出た光の偏光方向が90°回転されて第2の光路変調手
段に入射するよう構成した。
の作用により元画像に対して縦横±1/4ピッチ分ずれ
た表示の間で高速の変調が可能であり、画素ずれのない
2048*1536画素の表示が行えたものである。ま
た、画像に色むらは殆ど観測されず、クロストークも殆
ど見られず、極めて高コントラストでシャープな画像が
得られたものである。
手段として図5に示したような回折特性を示す液晶セル
を用いた光路変調手段41を用いた。液晶層44には液
晶とモノマーの混合物を2光束偏光干渉露光により重
合、相分離させた高分子分散液晶を用いた。本素子は液
晶層に垂直な方向に方向に電界を印加することにより、
光が直進する状態と回折する状態の間でスイッチングが
可能であった。色選択性偏光面回転手段15からの入射
偏光は干渉露光時の偏光方向と一致するよう構成した。
同様の構造の第2の光路変調手段(図示せず)を回折方
向が直交するように投射レンズ8側に配置した。第1の
光路変調手段41と第2の光路変調手段との間には1/
2波長板を設け、第1の光路変調手段41を出た光の偏
光方向が90°回転されて第2の光路変調手段に入射す
るよう構成した。
の作用により元画像に対して縦横1/2ピッチ分ずれた
表示とシフトしない表示の間で高速の変調が可能であ
り、画素ずれのない2048*1536画素の表示が行
えたものである。また、画像に色むらは殆ど観測され
ず、クロストークも殆ど見られず、極めて高コントラス
トでシャープな画像が得られたものである。
光面回転手段15を用いずに実施例2と同様の画像表示
装置を作製した。この装置は、青及び赤に対しては実施
例2と同様の画素シフトが得られたが、緑に対しては非
シフト画像とシフト画像が逆転してしまい、色ずれ及び
色にじみのある表示となってしまったものである。
ニットによれば、色合成手段に入射する複数の画像光の
うち少なくとも1色の偏光方向を入射偏光制御手段によ
り他の色光の偏光方向と異ならせることにより、色合成
手段の入射角依存性に起因する表示むらを抑えるととも
に、高効率の色合成を行わせることができ、さらに、合
成された画像光の光路を変調する光路変調手段を備える
とともに、光路変調手段により光路シフトする前に各画
像色光の偏光方向を揃えるための色選択性偏光面回転手
段を設けたことにより、色による画素ずれのない解像度
の高い表示を行わせることができる。
載の画像表示用光学ユニットにおいて、色合成手段の好
適例を提供することができる。特に、ダイクロイックプ
リズムを用いた場合には、照明光の入射角特性によっ
て、合成光の波長シフトが生じ、それに伴って表示に色
むらを生じやすいが、色合成手段に入射する複数の画像
光のうち少なくとも1色の偏光方向を他の色光の偏光方
向と異ならせることにより、色合成手段の入射角依存性
に起因する表示むらを抑えるとともに、高効率の色合成
を行わせることができ、さらに、合成された画像光の光
路を変調する光路変調手段を備えるとともに、光路変調
手段により光路シフトする前に各画像色光の偏光方向を
揃えるための色選択性偏光面回転手段を設けたことによ
り、色による画素ずれのない解像度の高い表示を行わせ
ることができる。
ックプリズムに入射する偏光を緑色光のみをp偏光と
し、他の赤色光及び青色光はs偏光とすることで、請求
項2記載の画像表示用光学ユニットのより具体的な構成
例を明らかにすることができる。
いし3の何れか一記載の画像表示用光学ユニットにおい
て、入射偏光制御手段を照明装置の照明光路中に配設さ
れた偏光回転手段とすることにより、色合成手段に入射
する複数の画像光のうち少なくとも1色の偏光方向が他
の色光の偏光方向と異なるようにする具体例を提供する
ことができる。
いし3の何れか一記載の画像表示用光学ユニットにおい
て、入射偏光制御手段をライトバルブへ書き込む画像情
報のオン・オフを反転させる手段とすることにより、色
合成手段に入射する複数の画像光のうち少なくとも1色
の偏光方向が他の色光の偏光方向と異なるようにする簡
便で効率的な具体例を提供することができる。
ットによれば、偏光ビームスプリッタによる色合成手段
に入射する複数の画像光のうち少なくとも1色の偏光方
向は他の色光の偏光方向と異なるが、偏光ビームスプリ
ッタによる色合成手段ににより合成された画像光の光路
を変調する光路変調手段を備えるとともに、光路変調手
段により光路シフトする前に各画像色光の偏光方向を揃
えるための色選択性偏光面回転手段を設けたことによ
り、色による画素ずれのない解像度の高い表示を行わせ
ることができる。
載の発明を実現する上で、小型で、高効率な光学系構成
を提供することができる。
載の発明を実現する上で、より一層、小型な光学系構成
を提供することができる。
載の画像表示用光学ユニットにおいて、偏光ビームスプ
リッタにより色分離を行わせるための好適例を提供する
ことができ、小型で効率の高い色分離、合成を行わせる
ことができる。
記載の発明を実現する好適例を提供でき、小型で効率の
高い色分離、合成を行わせることができる。
ないし10の何れか一記載の発明を実現する上で色選択
性偏光面回転手段の具体例を提供することができる。特
に、複数枚の位相差板の遅相軸を互いにずらして積層し
た構造の積層型位相差板を用いることにより、急峻で入
射角依存の少ない色選択特性が得られ、光利用効率の高
い画像表示装置を提供することができる。
1記載の画像表示用光学ユニットを実現する上で、積層
型位相差板に要求される特性を明らかにすることができ
る。
1記載の画像表示用光学ユニットを実現する上で、積層
型位相差板に要求される特性が明らかにすることができ
る。
ないし13の何れか一記載の画像表示用光学ユニットを
実現する上で、光路変調手段の好適例を提供することが
でき、簡易な構成で画像光の光路を変調させることによ
り、高精細の表示画像を得ることができる。
4記載の発明を実現する上で、光路偏向素子の好適例を
提供することができる。
ないし13の何れか一記載の画像表示用光学ユニットを
実現する上で、光路変調手段の好適例を提供することが
でき、簡易な構成で画像光の光路を変調させることによ
り、高精細の表示画像を得ることができる。
6記載の発明を実現する上で、電気光学素子の好適例を
提供することができる。
6記載の発明を実現する上で、電気光学素子の好適例を
提供することができる。
6記載の発明を実現する上で、電気光学素子の好適例を
提供することができる。
ないし19の何れか一記載の画像表示用光学ユニットに
おいて、色選択性偏光面回転手段による偏光変調が不完
全であっても偏光子により補うことで光路変調手段に入
射する偏光の偏光度を高めることができ、さらにクロス
トークのない表示画像を得ることができる。
れば、請求項1ないし20記載の発明と同様な効果が得
られる。
れば、色合成手段に入射する複数の画像光のうち少なく
とも1色の偏光方向を入射偏光制御手段により他の色光
の偏光方向と異ならせることにより、色合成手段の入射
角依存性に起因する表示むらを抑えるとともに、高効率
の色合成を行わせることができ、さらに、合成された画
像光の光路を光路変調手段により変調するとともに、光
路変調手段により光路シフトする前に色選択性偏光面回
転手段により各画像色光の偏光方向を揃えることによ
り、色による画素ずれのない解像度の高い表示を行わせ
ることができる。
の光学系構成を示す構成図である。
理的構成例及びその作用を説明するための側面図であ
る。
転手段及び光路変調手段の原理的構成例及びその作用を
説明するための側面図である。
転手段及び光路変調手段の原理的構成例及びその作用を
説明するための側面図である。
転手段及び光路変調手段の原理的構成例及びその作用を
説明するための側面図である。
の光学系構成を示す構成図である。
偏光ビームスプリッタ付近を抽出して示す構成図であ
る。
偏光ビームスプリッタ付近を抽出して示す構成図であ
る。
調手段付近を抽出して示す構成図である。
構成図である。
図である。
構成を示す構成図である。
するための動作説明図である。
Claims (22)
- 【請求項1】 異なる色光で照明されて画像変調を行う
複数のライトバルブと、 前記各ライトバルブによって画像変調された画像光を合
成する色合成手段と、 合成された画像光の光路を前記ライトバルブの画像変調
と同期して時分割で変調する光路変調手段と、を備える
画像表示用光学ユニットにおいて、 前記色合成手段に入射する複数の画像光の偏光方向とし
て、少なくとも1色の偏光方向を他の色光の偏光方向と
異ならせる入射偏光制御手段と、 前記色合成手段と前記光路変調手段との間の光路上に配
設されて、前記光路変調手段に入射する各色の画像光の
偏光方向を揃える色選択性偏光面回転手段と、を備える
ことを特徴とする画像表示用光学ユニット。 - 【請求項2】 前記色合成手段は、ダイクロイックプリ
ズムを備えることを特徴とする請求項1記載の画像表示
用光学ユニット。 - 【請求項3】 前記ダイクロイックプリズムに入射する
偏光を緑色光のみをp偏光とし、他の赤色光及び青色光
はs偏光としたことを特徴とする請求項2記載の画像表
示用光学ユニット。 - 【請求項4】 前記入射偏光制御手段が、照明光路中に
配設された偏光回転手段であることを特徴とする請求項
1ないし3の何れか一記載の画像表示用光学ユニット。 - 【請求項5】 前記入射偏光制御手段が、前記ライトバ
ルブへ書き込む画像情報のオン・オフを反転させる手段
であることを特徴とする請求項1ないし3の何れか一記
載の画像表示用光学ユニット。 - 【請求項6】 異なる色光で照明されて画像変調を行う
複数のライトバルブと、 前記各ライトバルブによって画像変調された画像光を合
成する色合成手段と、 合成された画像光の光路を前記ライトバルブの画像変調
と同期して時分割で変調する光路変調手段と、を備える
画像表示用光学ユニットにおいて、 前記色合成手段は、複数の画像光のうちで少なくとも1
色の偏光方向を他の色光の偏光方向と異ならせた画像光
が入射される偏光ビームスプリッタを備え、 前記色合成手段と前記光路変調手段との間の光路上に配
設されて、前記光路変調手段に入射する各色の画像光の
偏光方向を揃える色選択性偏光面回転手段を備えること
を特徴とする画像表示用光学ユニット。 - 【請求項7】 前記色合成手段は、特定の色光の偏光方
向を直交する偏光方向に変換するする偏光回転手段と、
この偏光回転手段を出射した照明光を偏光によって光路
分離する偏光分離素子と、この偏光分離素子により分離
され各々前記ライトバルブにより変調されて出射する出
射光を合成する前記偏光ビームスプリッタとを備えるこ
とを特徴とする請求項6記載の画像表示用光学ユニッ
ト。 - 【請求項8】 前記ライトバルブが反射型ライトバルブ
であり、前記偏光ビームスプリッタが各反射型ライトバ
ルブに対する照明光の色光分離と反射された各色画像光
の合成とを行うことを特徴とする請求項6記載の画像表
示用光学ユニット。 - 【請求項9】 前記偏光ビームスプリッタに入射する照
明光は、照明光色に応じてその偏光方向が互いに直交す
る偏光成分からなることを特徴とする請求項8記載の画
像表示用光学ユニット。 - 【請求項10】 前記偏光ビームスプリッタに対する照
明光路上に色選択性偏光面分離手段を備えることを特徴
とする請求項9記載の画像表示用光学ユニット。 - 【請求項11】 前記色選択性偏光面回転手段が、複数
枚の位相差板の遅相軸を互いにずらして積層させた構造
を持ち、可視波長領域光に対して波長選択性を有する積
層型位相差板であることを特徴とする請求項1ないし1
0の何れか一記載の画像表示用光学ユニット。 - 【請求項12】 前記色選択性偏光面回転手段は、偏光
方向の異なる1色の画像光の偏光方向を他色の画像光の
偏光方向に揃えるように偏光面を回転させることを特徴
とする請求項11記載の画像表示用光学ユニット。 - 【請求項13】 前記色選択性偏光面回転手段は、他色
の画像光の偏光方向を偏光方向が異なる1色の画像光の
偏光方向に揃えるように偏光面を回転させることを特徴
とする請求項11記載の画像表示用光学ユニット。 - 【請求項14】 前記光路変調手段は、画像光の偏光面
を制御する偏光変調手段と、この偏光変調手段からの特
定の出射光の特定の偏光方向に対して光路を曲折又はシ
フトさせる光路偏向素子とを備えることを特徴とする請
求項1ないし13の何れか一記載の画像表示用光学ユニ
ット。 - 【請求項15】 前記偏光変調手段が液晶素子であり、
前記光路偏向素子が光軸に対して傾斜した主光軸を有す
る一軸性光学異方体である請求項14記載の画像表示用
光学ユニット。 - 【請求項16】 前記光路変調手段は、画像光のうちで
特定の偏光方向の画像光に対して光路を曲折又はシフト
させる電気光学素子を備えることを特徴とする請求項1
ないし13の何れか一記載の画像表示用光学ユニット。 - 【請求項17】 前記電気光学素子は、外場により主光
軸が変化する電気光学材料により形成され、前記主光軸
の傾斜角の切替えにより光路を曲折又はシフトさせるこ
とを特徴とする請求項16記載の画像表示用光学ユニッ
ト。 - 【請求項18】 前記電気光学素子は、光軸に対して傾
斜した界面を有し、この界面の入射偏光に対する屈折率
差を外場により変調することにより光路を曲折又はシフ
トさせる素子であることを特徴とする請求項16記載の
画像表示用光学ユニット。 - 【請求項19】 前記電気光学素子は、外場により回折
特性が制御可能な電気光学材料を回折要素とする回折光
学素子であって、その回折要素の光学特性の変調により
光路を曲折又はシフトさせることを特徴とする請求項1
6記載の画像表示用光学ユニット。 - 【請求項20】 前記光路変調手段と前記色選択性偏光
面回転手段との間の光路上に偏光子を備えることを特徴
とする請求項1ないし19の何れか一記載の画像表示用
光学ユニット。 - 【請求項21】 請求項1ないし20の何れか一記載の
画像表示用光学ユニットと、 前記画像表示用光学ユニット中の前記各ライトバルブを
異なる色光で照明する照明装置と、 合成された画像光を拡大表示するレンズと、を備える画
像表示装置。 - 【請求項22】 複数のライトバルブを異なる色光で照
明して画像変調を行うステップと、 前記各ライトバルブにより画像変調された各色の画像光
について、少なくとも1色の偏光方向を他の色の色光の
偏光方向と異ならせて色合成手段に入射させ合成させる
ステップと、 前記色合成手段により合成された各色の画像光の偏光方
向を色選択性偏光面回転手段により揃えるステップと、 偏光方向が揃えられた各色の画像光の光路を光路変調手
段を用いて前記ライトバルブの画像変調と同期して時分
割で変調させるステップと、 合成された画像光をレンズにより拡大表示させるステッ
プと、を備える画像表示方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002004155A JP2003207747A (ja) | 2002-01-11 | 2002-01-11 | 画像表示用光学ユニット、画像表示装置及び画像表示方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002004155A JP2003207747A (ja) | 2002-01-11 | 2002-01-11 | 画像表示用光学ユニット、画像表示装置及び画像表示方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003207747A true JP2003207747A (ja) | 2003-07-25 |
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ID=27643557
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002004155A Pending JP2003207747A (ja) | 2002-01-11 | 2002-01-11 | 画像表示用光学ユニット、画像表示装置及び画像表示方法 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003207747A (ja) |
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- 2002-01-11 JP JP2002004155A patent/JP2003207747A/ja active Pending
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