JP2006189700A - プロジェクタおよび背面投射型ディスプレイ装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 光源110からの光を変調して映像光を投射するための複数の光学要素のうち、一つまたは複数の光学要素(例えば、インテグレータ115)を振動させる駆動手段120を備えている。この構成によれば、プロジェクタ12から投射される映像光の輝度を高速で変化させることが可能になり、映像のシンチレーションを防止することができる。
【選択図】 図2
Description
図1は、リアプロジェクションテレビの側面断面図である。リアプロジェクションテレビは、光源としてのプロジェクタ12から映像光を投射し、反射鏡13,14により反射させて、略長方形平板状をなす透過型スクリーン20の背面に映像光を入射させるものである。
しかしながら、透過型スクリーン20が薄型化されると、第1拡散板33や第2拡散板43の厚さが薄くなり、またフレネルレンズ30とレンチキュラーレンズアレイ40との距離が短くなるので、映像のシンチレーションが発生するおそれがある。シンチレーションとは、観察者の視点の変化に伴って映像光の輝度が変化し、画像がぎらついて見える現象である。
また、表示品質に優れた背面投射型ディスプレイ装置の提供を目的とする。
そして、前記変動手段は、前記光源の振動手段、前記光源からの光を所定方向に反射する反射鏡の振動手段、前記光源からの光を所定領域に対して略均一に照射するインテグレータの振動手段、前記光源からの光を変調する光変調手段の振動手段、前記映像光を拡大投射する投射レンズの振動手段のいずれであってもよく、前記光源からの光路に配置された光拡散板の振動手段であってもよい。
この構成によれば、プロジェクタから投射される映像光の輝度を高速で変化させることが可能になり、映像のシンチレーションを防止することができる。
この構成によれば、投影された映像におけるボケの発生を防止することができる。
この構成によれば、投影された映像におけるスペックルパターンの発生を防止することができる。
この構成によっても、プロジェクタから投射される映像光の輝度を高速で変化させることが可能になり、映像のシンチレーションを防止することができる。
この構成によれば、光拡散板からなるカラーホイールが高速で回転駆動されるので、プロジェクタから投射される映像光の輝度を高速で変化させることが可能になり、映像のシンチレーションを防止することができる。
この構成によれば、映像のシンチレーションを防止することが可能なプロジェクタを備えているので、映像の表示品質に優れた背面投射型ディスプレイ装置を提供することができる。
以下、本発明の第1実施形態につき、図面を参照しながら詳細に説明する。
(背面投射型ディスプレイ装置)
図1は、背面投射型ディスプレイ装置の一例であるリアプロジェクションテレビの側面断面図である。図1に示すリアプロジェクションテレビ10は、映像光を投射するプロジェクタ12と、映像光を反射する反射鏡13,14と、映像光を背面から入射させ正面に映像を表示する透過型スクリーン20と、透過型スクリーン20の正面を外部に露出させつつ全体を覆う筐体11とを主として構成されている。
図2は、第1実施形態に係る三板式プロジェクタの概略構成図である。このプロジェクタ112は、高圧水銀ランプ等の白色光源110を備えている。その光源110の下流側に、レンズアレイ等からなるインテグレータ115が配設されている。インテグレータ115は、その下流側に配置された液晶ライトバルブ136,146,156の光変調領域を均一に照明するものである。そのインテグレータ115の下流側に、青色光130のみを透過する青色光分光ミラー132、緑色光140を反射し赤色光を透過する緑色光分光ミラー142、および赤色光150を反射する赤色光分光ミラー152が順に設けられている。
そして、各色光集光ミラー138,148,158の下流側には、映像光を拡大投射する投射レンズ160が設けられている。
本実施形態では、複数の光学要素を経由して投射される映像光の光学的距離を変動させる手段として、その複数の光学要素のうち一つまたは複数の光学要素(例えば、インテグレータ115)の振動手段として、振動させる駆動手段120を備えている。なお振動させる光学要素として、インテグレータ115以外にも、例えば光源110、各色光分光ミラー132,142,152、平行光変換レンズ134,144,154、各色光用LV136,146,156、各色光集光ミラー138,148,158、投射レンズ160などが挙げられる。
駆動手段120には、ピエゾ素子や電磁石等を採用することが可能である。また振動方向は、光路に垂直な方向とすることが望ましい。
次に、第1実施形態のプロジェクタを用いた映像表示方法について説明する。
光源110から投射された白色光は、インテグレータ115に入射する。インテグレータ115は、光源110からの光を、各色光用LV136,146,156の光変調領域に対して均一に照射する。そのインテグレータ115からの出射光は、青色光分光ミラー132において青色光130が分光され、緑色光分光ミラー142において緑色光140が分光され、赤色光分光ミラー152において赤色光150が分光される。
また、次述する第2実施形態と同様に、光拡散板を光路上に配置してもよい。この光拡散板を回転させたり、振動させたりすることにより、映像光の輝度を高速で変化させることが可能になり、映像のシンチレーションを防止することができる。
次に、本発明の第2実施形態につき、図3を用いて説明する。
図3(a)は、第2実施形態に係る単板式プロジェクタの概略構成図である。第2実施形態に係るプロジェクタ212は、透過する色光を順に切り替えるカラーホイール290と、異なる色光ごとに変調を行う液晶ライトバルブ246とを、同期させて駆動する単板式プロジェクタ212であって、そのカラーホイール290が光拡散板で構成されている点で、第1実施形態と相違している。なお、第1実施形態と同様の構成となる部分については、その詳細な説明を省略する。
第2実施形態に係る単板式プロジェクタ212では、カラーホイール290と液晶ライトバルブ246とを同期させて駆動する。例えば、カラーホイール290において赤色光透過フィルタが光路上に配置されているときは、液晶ライトバルブ246において赤色画像光を生成するための光変調を行うというように、カラーホイール290と液晶ライトバルブ246とを色光ごとに同期させて高速で切り替え駆動する。ここでは、カラーホイール290が高速で回転駆動されるので、映像光の光路を高速に変調させることが可能になる。したがって、プロジェクタから投射される映像光の輝度を高速で変化させることができる。
これら映像光の光学的な距離を高速変調する手段は、光源と液晶パネルのような光変調手段との間に位置した場合、画像を表示する光変調手段と、レンズとスクリーンの位置関係が変化しないためより解像度の高い画像を観察可能になる。
また、映像光の光学的な距離を高速変調する手段が、液晶パネルのような光変調手段とスクリーンの間に位置した場合、スクリーン上の画像が微小に振動することで画素の境界のない滑らかな映像を観察可能になる。
なお、上述した実施形態では、光変調手段として液晶ライトバルブを採用したが、液晶ライトバルブの一種であるLCOS(Liquid Crystal on Silicon)を採用することも可能であり、また光変調手段としてDMD(Digital Micromirror Device)を採用することも可能である。
Claims (12)
- 光源からの光を変調して映像光を投射するプロジェクタであって、
複数の光学要素を経由して投射される映像光の光学的距離を変動させる手段を備えていることを特徴とするプロジェクタ。 - 前記変動手段は、前記光源の振動手段であることを特徴とする請求項1に記載のプロジェクタ。
- 前記変動手段は、前記光源からの光を所定方向に反射する反射鏡の振動手段であることを特徴とする請求項1に記載のプロジェクタ。
- 前記変動手段は、前記光源からの光を所定領域に対して略均一に照射するインテグレータの振動手段であることを特徴とする請求項1に記載のプロジェクタ。
- 前記変動手段は、前記光源からの光を変調する光変調手段の振動手段であることを特徴とする請求項1に記載のプロジェクタ。
- 前記変動手段は、前記映像光を拡大投射する投射レンズの振動手段であることを特徴とする請求項1に記載のプロジェクタ。
- 前記変動手段は、前記光源からの光路に配置された光拡散板の振動手段であることを特徴とする請求項1に記載のプロジェクタ。
- 前記振動手段の振幅は、前記プロジェクタから投影された映像における振動の振幅が、前記映像における画素幅の1/4以下となる振幅であることを特徴とする請求項2ないし請求項7のいずれかに記載のプロジェクタ。
- 前記振動手段の振幅は、前記プロジェクタから投影された映像における振動の振幅が、可視光の波長の1/4以上となる振幅であることを特徴とする請求項2ないし請求項7のいずれかに記載のプロジェクタ。
- 前記光源からの光の変調周波数は、60Hz以上であることを特徴とする請求項1に記載のプロジェクタ。
- 透過する色光を順に切り替えるカラーホイールと、異なる色光ごとに変調を行う光変調手段とを、同期させて駆動する単板式プロジェクタであって、
前記カラーホイールの表面が凹凸構造をもつことを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項1ないし請求項11のいずれかに記載のプロジェクタと、
前記プロジェクタから投射された映像光を背面から入射させ、正面に映像を表示する透過型スクリーンと、
を備えたことを特徴とする背面投射型ディスプレイ装置。
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