JP2001245307A - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置

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JP2001245307A
JP2001245307A JP2000056394A JP2000056394A JP2001245307A JP 2001245307 A JP2001245307 A JP 2001245307A JP 2000056394 A JP2000056394 A JP 2000056394A JP 2000056394 A JP2000056394 A JP 2000056394A JP 2001245307 A JP2001245307 A JP 2001245307A
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image pickup
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JP2000056394A
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Fumio Fujimura
文男 藤村
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/80Camera processing pipelines; Components thereof
    • H04N23/84Camera processing pipelines; Components thereof for processing colour signals
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • H04N25/10Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof for transforming different wavelengths into image signals
    • H04N25/11Arrangement of colour filter arrays [CFA]; Filter mosaics
    • H04N25/13Arrangement of colour filter arrays [CFA]; Filter mosaics characterised by the spectral characteristics of the filter elements
    • H04N25/133Arrangement of colour filter arrays [CFA]; Filter mosaics characterised by the spectral characteristics of the filter elements including elements passing panchromatic light, e.g. filters passing white light

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  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
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  • Processing Of Color Television Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 単板式の固体撮像素子の信号処理により生じ
る偽色を正確に抑圧する。 【解決手段】 単板式の撮像素子を用いた撮像装置にお
いて、予め撮像装置の色再現範囲を色再現範囲記憶手段
105に記憶させ、輝度信号算出手段103の算出結果
と色信号算出手段104の算出結果が色再現範囲記憶手
段105に記憶した色再現範囲内にあるかどうかを偽色
判定手段106にて判定し、入力信号が色再現範囲の外
側にあると判定された場合に、偽色抑圧回路107にて
色のゲインを下げて偽色抑圧をおこなう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は撮像装置に関し、特
に単板色の撮像素子を用いた撮像装置の映像信号処理方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】単板色の代表的なフィルタ配列を図30
に示す。このフィルタ配列の場合の信号処理方法につい
て以下に述べる。図30において、Yeはイエロー、M
gはマゼンタ、Cyはシアン、Gはグリーン、の色フィ
ルタをあらわしている。このように色フィルタが並んで
いる場合、色信号処理は水平方向に隣接する2画素間の
減算をおこない、次式のようにして色信号(R−Y)、
(B−Y)に相当する信号を取り出す。 N ライン (Ye+Mg)−(Cy+G)=2R−G (1) (N+1)ライン (Cy+Mg)−(Ye+G)=2B−G (2) 式(1)、(2)からも明らかなように、Nラインでは
色信号(R−Y)に相当する信号、(N+1)ラインで
は色信号(B−Y)に相当する信号しか得られないた
め、一様な色を処理する場合には問題ないが、Nライン
とN+1ラインとの間で輝度が変わった場合などは、G
の値がNラインとN+1ラインでは大きく異なるため、
本来の色とは異なる色、いわゆる偽色が発生していた。
そのために輝度のエッジ部を検出し、エッジ部の色のゲ
インを落とすことにより、偽色信号を除去していた。こ
のような例として、例えば特開昭60−254893号
がある。
【0003】図31は、従来の偽色消去回路を有する単
板色カラーカメラの一例を示すブロック図である。図3
1において、3101は対物レンズ、3102は色フィ
ルタ、3103は固体撮像素子、3104はバッファア
ンプ回路、3105は帯域ろ波回路、3106は復調回
路、3107はホワイトバランス回路、3108,31
10は低域ろ波回路、3109,3111はプロセス処
理回路である。3112はエッジ部検出回路であり、該
回路3112において、3113は遅延回路、3114
は減算回路、3115は検波回路、3116は波形整形
回路、3117は遅延回路である。3118はエンコー
ド回路であり、該回路3118において、3119は
変調回路、3120は偽色消去回路、3121は混合回
路、3122は輝度信号処理回路、3123は出力端子
である。
【0004】次に、動作について説明する。輝度信号が
急激な変化を示すエッジ部をエッジ部検出回路3112
にて検出し、偽色消去回路3120により偽色を含む色
信号を消去するようになっている。しかしながら、従来
のように輝度のエッジ部において色のゲインを落とすこ
とにより、本来ある色までもがなくなってしまうという
問題があり、例えば人の唇の色がなくなるという問題が
生じていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の撮像装置は、予め撮像装置の色再現範囲を
記憶しておく色再現範囲記憶手段と、入力信号の輝度信
号を算出する輝度信号算出手段と、入力信号の色信号を
算出する色信号算出手段と、輝度信号と色信号の算出結
果が色再現範囲記憶手段に記憶した色再現範囲内にある
かどうかを判定する偽色判定手段と、偽色判定手段によ
り入力信号が色再現範囲外にあると判定された場合に偽
色を抑圧する偽色抑圧手段とを備えることを特徴として
いる。
【0006】本発明によれば、撮像装置の色再現範囲外
の色は色信号算出時の信号処理により生じた偽色である
と判定して偽色を抑圧するため、正確に偽色のみを抑圧
できる撮像装置を提供できる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載された撮
像装置は、予め撮像装置の色再現範囲を記憶しておく色
再現範囲記憶手段と、入力信号の輝度信号を算出する輝
度信号算出手段と、入力信号の色信号を算出する色信号
算出手段と、輝度信号と色信号の算出結果が予め色再現
範囲記憶手段に記憶してある色再現範囲内にあるかどう
かを判定する偽色判定手段と、偽色判定手段により入力
信号が色再現範囲外にあると判定された場合に、偽色を
抑圧する偽色抑圧手段とを備えることを特徴とする撮像
装置であり、予め撮像装置の色再現範囲を調べて記憶さ
せておき、入力信号の輝度信号と色信号の算出結果が色
再現範囲外にある場合に、偽色と判定して偽色を抑圧す
る処理をおこなうので、偽色を正確に抑圧できる、とい
う作用を有する。
【0008】次に本発明の請求項2に記載された撮像装
置は、請求項1において、色再現範囲記憶手段が、撮像
装置の光学系の焦点をずらした状態での色再現範囲を予
め記憶させる、ことを特徴とする撮像装置であり、焦点
が合っていない場合には、偽色が発生しないため、偽色
を含まない正確な色再現範囲を記憶できる、という作用
を有する。
【0009】次に本発明の請求項3に記載された撮像装
置は、請求項1において、色再現範囲記憶手段が、輝度
信号と色信号とを平滑化したデータを予め記憶させる、
ことを特徴とする撮像装置であり、平滑化により偽色を
含まない色再現範囲を記憶できるため、偽色を含まない
正確な色再現範囲を記憶できる、という作用を有する。
【0010】次に本発明の請求項4に記載された撮像装
置は、1フレーム前の入力画像の色再現範囲を記憶する
色再現範囲記憶手段と、入力信号の輝度信号を算出する
輝度信号算出手段と、入力信号の色信号を算出する色信
号算出手段と、輝度信号と色信号の算出結果が色再現範
囲記憶手段に記憶した色再現範囲内にあるかどうかを判
定する偽色判定手段と、偽色判定手段により入力信号が
色再現範囲外にあると判定された場合に、偽色を抑圧す
る偽色抑圧手段とを備える、ことを特徴とする撮像装置
であり、予め撮像装置の色再現範囲を調べて記憶させる
必要がないため、より簡単に色再現範囲を記憶すること
ができる、という作用を有する。
【0011】次に本発明の請求項5に記載された撮像装
置は、請求項4において、色再現範囲記憶手段が、輝
度、色信号の3次元データを複数の領域に分割し、分割
した領域内に入力データがある場合、その領域を色再現
範囲として記憶する、ことを特徴とする撮像装置であ
り、色再現範囲を簡単に記憶することができる、という
作用を有する。
【0012】次に本発明の請求項6に記載された撮像装
置は、請求項4において、色再現範囲記憶手段が、輝
度、色信号の3次元データを、色再現範囲と偽色の境界
付近では細かくそれ以外の領域では粗く領域分割し、分
割した領域内に入力データがある場合、その領域を色再
現範囲として記憶することを特徴とする撮像装置であ
り、色再現範囲と偽色との境界を細かく領域分割するこ
とにより、より正確な色再現範囲を記憶させることがで
きる、という作用を有する。
【0013】次に本発明の請求項7に記載された撮像装
置は、請求項4において、色再現範囲記憶手段が、輝度
信号を平滑化する輝度信号平滑化手段と、色信号を平滑
化する色信号平滑化手段を備え、輝度信号と色信号とを
平滑化したデータを色再現範囲として記憶する、ことを
特徴とする撮像装置であり、平滑化により偽色を含んで
いない正確な色再現範囲を記憶させることができるとい
う作用を有する。
【0014】次に本発明の請求項8に記載された撮像装
置は、請求項4において、色再現範囲記憶手段が、輝度
信号微分手段と高周波成分計測手段とから非合焦状態を
検出する非合焦状態検出手段を備え、撮像装置が非合焦
時の色再現範囲を記憶する、ことを特徴とする撮像装置
であり、焦点があっていない場合には、偽色が発生しな
いため、非合焦状態の色を記憶させることにより、偽色
を含まない正確な色再現範囲を記憶できる、という作用
を有する。
【0015】次に本発明の請求項9に記載された撮像装
置は、フレーム毎に入力画像の色再現範囲を順次記憶し
ていく色再現範囲記憶手段と、入力信号の輝度信号を算
出する輝度信号算出手段と、入力信号の色信号を算出す
る色信号算出手段と、輝度信号と色信号の算出結果が色
再現範囲記憶手段に記憶した色再現範囲内にあるかどう
かを判定する偽色判定手段と、偽色判定手段により入力
信号が色再現範囲外にあると判定された場合に、偽色を
抑圧する偽色抑圧手段とを備える、ことを特徴とする撮
像装置であり、色再現範囲を順次記憶していくため、色
再現範囲をより正確に記憶することができる、という作
用を有する。
【0016】次に本発明の請求項10に記載された撮像
装置は、請求項9において、色再現範囲記憶手段が、輝
度,色信号の3次元データを複数の領域に分割し、分割
した領域内に入力データがある場合その領域を色再現範
囲として順次記憶する、ことを特徴とする撮像装置であ
り、色再現範囲を順次記憶していくため、色再現範囲を
より正確に記憶することができ、また分割した領域内に
データがあるかどうかで色再現範囲を決めるため、簡単
に色再現範囲を記憶できる、という作用を有する。
【0017】次に本発明の請求項11に記載された撮像
装置は、請求項9において、色再現範囲記憶手段が、輝
度、色信号の3次元データを、色再現範囲と偽色の境界
付近では細かくそれ以外の領域では粗く領域分割し、分
割した領域内に入力データがある場合、その領域を色再
現範囲として順次記憶する、ことを特徴とする撮像装置
であり、色再現範囲を順次記憶していくため、色再現範
囲をより正確に記憶することができ、また色再現範囲と
偽色の境界を細かく領域分割することにより、より正確
な色再現範囲を記憶できる、という作用を有する。
【0018】次に本発明の請求項12に記載された撮像
装置は、請求項9において、色再現範囲記憶手段が、輝
度信号を平滑化する輝度信号平滑化手段と色信号を平滑
化する色信号平滑化手段を備え、輝度信号と色信号とを
平滑化したデータを色再現範囲として順次記憶する、こ
とを特徴とする撮像装置であり、色再現範囲を順次記憶
していくため、色再現範囲をより正確に記憶することが
でき、また平滑化により偽色を含んでいない正確な色再
現範囲を記憶させることができる、という作用を有す
る。
【0019】次に本発明の請求項13に記載された撮像
装置は、請求項9において、色再現範囲記憶手段が、輝
度信号微分手段と、高周波成分計測手段とから、非合焦
状態を検出する非合焦状態検出手段を備え、撮像装置が
非合焦時の色再現範囲を順次記憶する、ことを特徴とす
る撮像装置であり、色再現範囲を順次記憶していくた
め、色再現範囲をより正確に記憶することができ、また
焦点があっていない場合には偽色が発生しないため、非
合焦状態の色を記憶させることにより、偽色を含まない
正確な色再現範囲を記憶できる、という作用を有する。
【0020】次に本発明の請求項14に記載された撮像
装置は、輝度のエッジを検出するエッジ検出手段と、入
力信号の1フレーム分の色再現範囲又は多フレーム分の
色再現範囲を記憶する色再現範囲記憶手段と、入力信号
の輝度信号を算出する輝度信号算出手段と、入力信号の
色信号を算出する色信号算出手段と、輝度信号と色信号
の算出結果が色再現範囲記憶手段に記憶した色再現範囲
内にあるかどうかを判定する偽色判定手段と、偽色判定
手段により入力信号が色再現範囲外にあると判定された
場合に、偽色を抑圧する偽色抑圧手段とを備え、色再現
範囲記憶手段には輝度のエッジ部以外のデータを記憶さ
せる、ことを特徴とする撮像装置であり、偽色が発生す
る可能性の高い輝度のエッジ部の色を色再現範囲に記憶
させないことで、正確な色再現範囲を記憶できる、とい
う作用を有する。
【0021】次に本発明の請求項15に記載された撮像
装置は、請求項14において、色再現範囲記憶手段が、
輝度,色信号の3次元データをいくつかの領域に分割
し、分割した領域内にデータがある場合、その領域を色
再現範囲として記憶する、ことを特徴とする撮像装置で
あり、輝度のエッジ部の色を色再現範囲に記憶させない
ことで、正確な色再現範囲を記憶できるとともに、分割
した領域のデータの有無で、色再現範囲を簡単に記憶で
きるという作用を有する。
【0022】次に本発明の請求項16に記載された撮像
装置は、請求項14において、色再現範囲記憶手段が、
輝度、色信号の3次元データを、色再現範囲と偽色の境
界付近では細かくそれ以外の領域では粗く領域分割し、
分割した領域内に入力データがある場合その領域を色再
現範囲として記憶する、ことを特徴とする撮像装置であ
り、輝度のエッジ部の色を色再現範囲に記憶させないこ
とで、偽色を含まない正確な色再現範囲を記憶できると
ともに、色再現範囲と偽色の境界がある領域を細かく領
域分割することにより、より正確な色再現範囲を記憶で
きる、という作用を有する。
【0023】次に本発明の請求項17に記載された撮像
装置は、入力信号の1フレーム分の色信号を領域毎に分
割する領域分割手段と、各領域毎の画像データの数を計
測する画素数計測手段と、計測数に応じて計測数が大き
ければ小さい偽色抑圧量を、計測数が小さければ大きい
偽色抑圧量を領域毎に記憶する偽色抑圧量記憶手段と、
その偽色抑圧量に応じて入力信号に対して領域毎に偽色
を抑圧する偽色抑圧手段とを備える、ことを特徴とする
撮像装置であり、輝度成分を用いずに色成分だけで色再
現範囲を記憶させるため、処理を簡素化でき、また領域
毎に偽色抑圧量を変えることにより、色再現範囲と偽色
との境界がはっきりしない場合でも、より正確に偽色を
抑圧できる、という作用を有する。
【0024】次に本発明の請求項18に記載された撮像
装置は、請求項17において、領域分割手段が、色信号
を平滑化する色信号平滑化手段を備え、平滑化した1フ
レーム分の色信号を領域毎に分割する、ことを特徴とす
る撮像装置であり、色再現範囲と偽色との境界がはっき
りしない場合でも、より正確に偽色を抑圧でき、また平
滑化により偽色を含んでいない正確な色再現範囲を記憶
させることができる、という作用を有する。
【0025】次に本発明の請求項19に記載された撮像
装置は、請求項17において、偽色抑圧量記憶手段が、
輝度信号微分手段と、高周波成分計測手段とから、非合
焦状態を検出する非合焦状態検出手段を備え、撮像装置
が非合焦時の1フレーム分の偽色抑圧量を記憶する、こ
とを特徴とする撮像装置であり、色再現範囲と偽色との
境界がはっきりしない場合でも、より正確に偽色を抑圧
でき、また焦点があっていない場合には、偽色が発生し
ないため、非合焦状態の色を記憶させる、ことにより、
偽色を含まない正確な色再現範囲を記憶できる、という
作用を有する。
【0026】次に本発明の請求項20に記載された撮像
装置は、輝度のエッジを検出するエッジ検出手段と、入
力信号の1フレーム分の色成分を領域毎に分割する領域
分割手段と、各領域毎の画像データの数を計測する画素
数計測手段と、計測数に応じて計測数が大きければ小さ
い偽色抑圧量を、計測数が小さければ大きい偽色抑圧量
を領域毎に記憶する偽色抑圧量記憶手段と、その偽色抑
圧量に応じて入力信号に対して領域毎に偽色を抑圧する
偽色抑圧手段とを備え、画素数計測手段では輝度のエッ
ジ部以外のデータを記憶する、ことを特徴とする撮像装
置であり、色再現範囲と偽色との境界がはっきりしない
場合でも、より正確に偽色を抑圧でき、また偽色が発生
する可能性の高い輝度のエッジ部の色を色再現範囲に記
憶させないことで、正確な色再現範囲を算出できる、と
いう作用を有する。
【0027】次に本発明の請求項21に記載された撮像
装置は、請求項17ないし請求項20のいずれかにおい
て、偽色抑圧量記憶手段が、多フレームにわたって算出
した偽色抑圧量の平均値を記憶することを特徴とする撮
像装置であり、色再現範囲と偽色との境界がはっきりし
ない場合でもより正確に偽色を抑圧でき、また多フレー
ムにわたって算出した偽色抑圧量を平均化することで、
偽色抑圧量をより正確に算出することができる、という
作用を有する。
【0028】次に本発明の請求項22に記載された撮像
装置は、入力信号の1フレーム分のマゼンタ、緑方向の
色信号を領域毎に分割する領域分割手段と、各領域毎の
画像データの数を計測する画素数計測手段と、計測数に
応じて計測数が大きければ小さい偽色抑圧量を、計測数
が小さければ大きい偽色抑圧量を領域毎に記憶する偽色
抑圧量記憶手段と、その偽色抑圧量に応じて入力信号に
対して領域毎に偽色を抑圧する偽色抑圧手段とを備え
る、ことを特徴とする撮像装置であり、色再現範囲と偽
色との境界がはっきりしない場合でも、より正確に偽色
を抑圧でき、また偽色として目立つマゼンタ、緑方向の
色に対して偽色抑圧処理をおこなうため、偽色抑圧処理
による画質劣化を最小限にすることができる、という作
用を有する。
【0029】次に本発明の請求項23に記載された撮像
装置は、請求項22において、領域分割手段が、色信号
を平滑化する色信号平滑化手段を備え、平滑化した1フ
レーム分のマゼンタ、緑方向の色信号を領域毎に分割す
る、ことを特徴とする撮像装置であり、偽色抑圧処理に
よる画質劣化を最小限にするとともに、平滑化により偽
色を含んでいない正確な色再現範囲を記憶させることが
できる、という作用を有する。
【0030】次に本発明の請求項24に記載された撮像
装置は、請求項22において、偽色抑圧量記憶手段が、
輝度信号微分手段と、高周波成分計測手段とから、非合
焦状態を検出する非合焦状態検出手段を備え、撮像装置
が非合焦時の1フレーム分の偽色抑圧量を記憶する、こ
とを特徴とする撮像装置であり、偽色抑圧処理による画
質劣化を最小限にするとともに、焦点があっていない場
合には偽色が発生しないため、非合焦状態の色を記憶さ
せることにより、偽色を含まない正確な色再現範囲を記
憶できる、という作用を有する。
【0031】次に本発明の請求項25に記載された撮像
装置は、輝度のエッジを検出するエッジ検出手段と、入
力信号の1フレーム分のマゼンタ、緑方向の色を領域毎
に分割する領域分割手段と、各領域毎の画像データの数
を計測する画素数計測手段と、計測数に応じて計測数が
大きければ小さい偽色抑圧量を、計測数が小さければ大
きい偽色抑圧量を領域毎に記憶する偽色抑圧量記憶手段
と、その偽色抑圧量に応じて入力信号に対して領域毎に
偽色を抑圧する偽色抑圧手段とを備え、画素数計測手段
には輝度のエッジ部以外のデータを計測する、ことを特
徴とする撮像装置であり、色再現範囲と偽色との境界が
はっきりしない場合でも、より正確に偽色を抑圧でき、
また偽色が発生する可能性の高い輝度のエッジ部の色を
色再現範囲に記憶させないことで、正確に色再現範囲を
算出できる、という作用を有する。
【0032】次に本発明の請求項26に記載された撮像
装置は、請求項22ないし請求項25のいずれかにおい
て、偽色抑圧量記憶手段が、多フレームにわたって算出
した偽色抑圧量の平均値を記憶する、ことを特徴とする
撮像装置であり、色再現範囲と偽色との境界がはっきり
しない場合でも、より正確に偽色を抑圧でき、また多フ
レームにわたって算出した偽色抑圧量を平均化すること
で、偽色抑圧量をより正確に算出することができる、と
いう作用を有する。
【0033】(実施の形態1)以下に、本発明の請求項
1、請求項2、及び請求項3に記載された発明の実施の
形態1について、図を参照しながら説明する。図1は、
本実施の形態1の撮像装置の構成を示すブロック図であ
る。図1において、101は撮像素子、102はA/D
コンバータ、103は輝度信号算出回路、104は色信
号算出回路、105は色再現範囲記憶回路、106は偽
色判定回路、107は偽色抑圧回路である。
【0034】撮像素子101のデータは、A/Dコンバ
ータ102にてデジタル化され、輝度信号算出回路10
3、及び色信号算出回路104にて輝度と色の信号が算
出される。色信号算出回路104での色信号の算出方法
としては、例えば従来例で示したように、奇数(N)ラ
インで(R−Y)に相当する信号を算出し、偶数(N+
1)ラインで(B−Y)に相当する信号を算出する。 N ライン (Ye+Mg)−(Cy+G)=2R−G (1) (N+1)ライン (Cy+Mg)−(Ye+G)=2B−G (2) 輝度信号算出回路103での輝度信号の算出は、図30
の領域1に示した領域を加算平均することにより、算出
できる。その場合、輝度信号Yは以下のように計算され
る。 Y=Ye+Mg+Cy+G=2R+3G+2B (3) 色再現範囲記憶回路105には、予め撮像装置の色再現
範囲を記憶しておく。偽色が発生していない状態の撮像
装置であらゆる対象物を撮影した場合、それらの撮影し
た色は、図2に示すようにある限られた範囲の色分布と
なる。これが撮像装置の色再現範囲となる。
【0035】図2は、色再現範囲を輝度信号Y,色信号
(R−Y),(B−Y)の三次元であらわしたものであ
る。偽色は、従来の技術で述べたように色信号処理の不
具合により生じる色であり、そのため偽色は、図2に示
しているように撮像装置が本来表現できる色再現範囲外
の領域に現れる。従って信号処理した色が、色再現範囲
内にあるかどうかで、その色が偽色かどうかを判定する
ことができる。色再現範囲記憶回路105には、撮像装
置で様々な画像サンプルを取り込み、表現できる色の範
囲を予め記憶させておく。色再現範囲は、輝度Y,色
(R−Y),(B−Y)の3次元データであるから、3
次元のメモリを用意し、入力データY,(R−Y),
(B−Y)の値をアドレスとして、その色が色再現範囲
内である場合には、例えば色再現範囲記憶回路105に
1を記憶させ、色再現範囲外である場合に0を記憶させ
ておく。
【0036】次に、入力信号を取りこみ、輝度信号算出
回路103にて輝度信号を算出し、また色信号算出回路
104にて色信号を算出する。偽色判定回路106では
算出した輝度信号と色信号とを、色再現範囲記憶回路1
05に記憶した色再現範囲データと比較して、入力デー
タが偽色かどうかの判定をおこなう。すなわち輝度信号
データと色信号データを、色再現範囲記憶回路のアドレ
スで参照し、記憶している値が1の場合は、色再現範囲
内であるから偽色でないと判定し、記憶している値が0
の場合は、色再現範囲外であるから偽色と判定する。
【0037】偽色抑圧回路107では、偽色判定回路1
06にて偽色であると判定された場合に偽色の抑圧処理
をおこなう。偽色の抑圧は、色のゲインを小さくまたは
0にすることによりおこなう。この処理により、入力信
号の色のゲインが下がり偽色を抑圧することができる。
偽色でないと判定された場合は、色のゲインを1として
そのまま色信号を通過させ、偽色の抑圧をおこなわない
ようにする。
【0038】このように、撮像装置の色再現範囲を予め
調べて色再現範囲記憶回路105に記憶させ、そのデー
タをもとに輝度信号算出回路と色信号算出回路とから算
出した入力データが色再現範囲にあるかどうかで偽色を
判定し、偽色と判定された場合に偽色を抑圧するため、
正確に偽色抑圧をおこなうことができる。なお、色再現
範囲を色再現記憶回路105に記憶させる場合、偽色が
発生しないような条件で撮影をおこなって色再現範囲を
記憶する必要があるが、これについては、撮像装置の光
学系の焦点をずらした状態にして、色再現範囲を記憶さ
せることにより、実現することができる。これは、偽色
は輝度のエッジがある個所に発生するため、焦点をわざ
とずらすことにより輝度のエッジ情報がなくなり、偽色
が発生しなくなるためである。偽色が発生していない状
態の色再現範囲を記憶できることで、精度の高い偽色抑
圧をおこなうことができる。
【0039】また別の方法としては、輝度信号と、色信
号を、それぞれ平滑化したデータを予め記憶させること
でも実現できる。これは偽色が輝度のエッジがある個所
に発生するため、平滑化によりエッジ部の色をなくすこ
とができるためである。この場合の色再現範囲の記憶方
法を、図3、図4、図5を用いて説明する。図3は、色
再現範囲を記憶させる際の回路ブロック図を示してい
る。図3において、306は輝度信号平滑化回路、30
7は色信号平滑化回路である。輝度信号と、色信号を、
それぞれ平滑化することにより、偽色を抑圧し、偽色抑
圧した色再現範囲を色再現範囲記憶回路305に記憶す
る。この平滑化方法について以下に述べる。
【0040】例えば、白色(W)領域と黒色(Bk)領
域が隣接する対象物を撮影した場合、信号処理した画素
の並びは図4に示すようになる。図4において、境界部
分で偽色が発生し、この場合、マゼンタ(Mg)の偽色
が発生している。この場合の(R−Y)信号の値を、図
5の(a)に示す。信号の値を8ビットデータであらわ
すと、(R−Y)は0から255までの値をとり、無彩
色つまり白黒の画像では、(R−Y)の値は128とな
る。従って本来境界部の左側は白色、右側は黒色である
から、(R−Y)信号の値はすべて128となるはずで
あるが、偽色のために境界部の値がマゼンタの色の値2
34となっている。
【0041】そこで、(R−Y)信号を平滑化して偽色
をなくす処理をおこなう。平滑化の方法としては様々な
方法があるが、例えばメディアンフィルタを用いて平滑
化をおこなう。メディアンフィルタは、注目画素を含む
領域中で、値の大きさが中央となる値を注目画素の値と
するフィルタであり、例えば図5の(a)の注目画素に
対して領域1でメディアンフィルタを施すと、中央の値
は128であるから注目画素の値は128となる。この
ようにして、メディアンフィルタを順次おこなっていっ
た場合、処理結果は図5(b)のようになり、偽色を除
去できる。
【0042】同様に(B−Y)、輝度信号に対しても平
滑化処理をおこなう。平滑化処理により偽色を抑圧する
ことができるため、偽色のない色再現範囲を色再現範囲
記憶回路に記憶させることができる。なお、撮像素子の
フィルタ配列、及び輝度信号、色信号の算出方法は上記
のものに限るものではなく、フィルタ配列は、単板式で
あればどのような配列のものでもよく、輝度信号、色信
号も、そのフィルタ配列に適した信号処理をおこなえば
よい。
【0043】(実施の形態2)以下に、本発明の請求項
4、請求項5、請求項6、請求項7、及び請求項8に記
載された発明の実施の形態2について、図を参照しなが
ら説明する。図6は、本実施の形態2の撮像装置の構成
を示すブロック図である。基本的なブロックは実施の形
態1と同じであるが、色再現範囲を予め色再現範囲記憶
回路605に記憶させておくのではなく、1フレーム前
の入力データの色再現範囲を記憶させるようにする。こ
れは、予め撮像装置のすべての色再現範囲を記憶させる
ためには時間と手間が非常にかかるため、この作業をな
くして、色再現範囲を現在撮影している画像から記憶さ
せることにより、より簡単に色再現範囲を記憶させるた
めである。
【0044】図6において、まず色再現範囲記憶回路6
05に1フレームにわたって撮像装置の色再現範囲を記
憶し、次フレームからは記憶した色再現範囲をもとに偽
色抑圧をおこなうと共に、そのフレームの色再現範囲を
色再現範囲記憶回路605に記憶していく。色再現範囲
記憶回路605では、輝度、色信号の3次元データを図
7に示すように複数の領域に分割し、入力データが各分
割した領域にある場合には、その領域を色再現範囲とし
て記憶する。図7は、入力信号を輝度Y,色(R−
Y),(B−Y)の3次元で分割したものである。色再
現範囲の記憶方法について図8を用いて説明する。
【0045】図8は、1フレームにわたって色分布を調
べ、その結果をY,(R−Y)軸に射影したものであ
る。本来色再現範囲は、Y,(R−Y),(B−Y)の
3次元データであるが、説明を簡単にするために、Y,
(R−Y)軸に射影し2次元データに変換したもので、
色再現範囲の記憶方法を説明する。図8の(a)は、実
際に撮影した1フレーム分の色分布を示していて、Y軸
方向に10分割、(R−Y)軸方向に12分割して領域
分割している。各領域毎に画素の分布を調べ、領域内に
画素がある場合には、図8の(b)の斜線部のように、
色再現範囲としてその領域を記憶する。このようにする
ことで、(b)の斜線部が色再現範囲として記憶され、
斜線部でない領域が色再現範囲外として記憶される。以
上の説明は、3次元データを2次元データに射影した場
合であるが、3次元の場合には、図7のように領域を3
次元的に分割し、その領域内に画素がある場合には、そ
の領域を色再現範囲として例えば1をメモリに記憶し、
領域内に画素がない場合には、その領域を色再現範囲外
として0を記憶する。
【0046】偽色判定回路606では、入力信号が図7
の分割されたどの領域に属するかを調べ、また該当する
領域が色再現範囲かどうかを色再現範囲記憶回路605
にて参照し、記憶されている値が1ならば、色再現範囲
内の色であるから偽色でないと判定し、記憶されている
値が0ならば、偽色と判定する。偽色抑圧回路607で
は、偽色判定回路606にて偽色であると判定された場
合に、偽色の抑圧処理をおこなう。偽色の抑圧は、色の
ゲインを小さくまたは0にすることによりおこなう。偽
色でないと判定された場合は、色のゲインを1としてそ
のまま色信号を通過させ、偽色の抑圧をおこなわないよ
うにする。
【0047】なお輝度、色信号の3次元データを複数の
領域に分割する際には、図7に示すように均等に領域分
割するのではなく、輝度、色信号の3次元データを、色
再現範囲と偽色の境界付近では細かく、それ以外の領域
では粗く領域分割して、分割した領域内に入力データが
ある場合、その領域を色再現範囲として記憶するように
してもよい。
【0048】彩度が低い領域は、必ず色再現範囲内であ
るから領域を粗く分割し、また彩度が極端に高い領域
も、色再現範囲外である可能性が高いため領域を粗く分
割し、それ以外の中間の領域を細かく領域分割して色再
現範囲を記憶させることにより、色再現範囲を正確に調
べることができる。図9は、図8と同じ色再現範囲サン
プルをY,(R−Y)軸上で色再現範囲と偽色の境界付
近を細かく領域分割したものである。図8と図9は、と
もに分割数は同じであるが、図9の方がより細かく色再
現範囲を調べることができていることがわかる。図9で
は(R−Y)軸上で分割方法を変えているが、もちろん
(B−Y)軸上でも同様の処理をおこなう。このように
分割を彩度が低い領域と、極端に高い領域では粗く分割
し、それ以外は細かく分割することにより、より正確に
色再現範囲を調べることができる。
【0049】また、色再現範囲を色再現記憶回路605
に記憶させる場合、偽色が発生しないような条件で撮影
をおこなって色再現範囲を記憶する必要があるが、これ
については実施の形態1で述べたように、輝度信号と、
色信号を、それぞれ平滑化したデータを記憶させること
で実現することができる。これは偽色が輝度のエッジが
ある個所に発生するため、平滑化によりエッジ部の色を
なくすことができるためである。この場合の処理のブロ
ック図は、図10のようになる。
【0050】図10において、1008は輝度信号平滑
化回路、1009は色信号平滑化回路である。これらの
回路により、メディアンフィルタ等の平滑化処理を、輝
度、色信号に対しておこない、偽色を除去した色再現範
囲を、色再現範囲記憶回路1005に記憶させること
で、偽色を含まない正確な色再現範囲を記憶することが
できる。また、偽色が発生しない条件で撮影をおこなう
別の方法として、図11に示すように撮像装置のピント
があっていない非合焦状態において色再現範囲を記憶す
るようにしてもよい。非合焦状態では輝度のエッジがな
くなるため、偽色が発生せず、正確な色再現範囲を記憶
することができる。
【0051】図11において、1108は輝度信号微分
回路、1109は高周波成分カウンタ、1110は非合
焦状態検出回路、1111はレンズ駆動回路である。輝
度信号微分回路1108では輝度信号の微分値をとるこ
とにより、輝度信号の高周波成分を抽出し、1フレーム
にわたって映像信号に含まれる一定値以上の高周波成分
を高周波成分カウンタ1109にてカウントする。この
高周波成分の数が少なければ、ピントが合っていない状
態、すなわち非合焦状態であるといえる。そこで、非合
焦状態検出回路1110では、高周波成分でカウントし
た高周波成分の数がある閾値以下の場合を、非合焦状態
として検出する。
【0052】非合焦状態を非合焦状態検出回路1110
で検出した場合にのみ、次のフレームで色再現範囲記憶
回路1105に色再現範囲を記憶する。非合焦状態でな
い場合、つまり焦点があっている場合には、非合焦状態
で記憶した色再現範囲を更新せずに記憶させたままにし
ておく。また、非合焦状態を検出する方法として、撮像
装置のオートフォーカス機能を利用する方法もある。撮
像装置のオートフォーカスの方式として撮像素子から得
られる映像信号中の高周波成分を抽出し、この高周波成
分が最大となるようにレンズを駆動して焦点を調節す
る、いわゆる山登り方式が知られている。
【0053】この方法では、輝度信号微分回路1108
で輝度信号の微分値をとることにより輝度信号の高周波
成分を抽出し、映像信号に含まれる一定値以上の高周波
成分を高周波成分カウンタ1109にてカウントする。
映像信号の高周波成分は、レンズが合焦状態にある時に
最大となり、合焦位置から遠ざかるにつれて小さくなっ
ていく。従って、高周波カウンタ1109の数が最大に
なるところが合焦位置となる。そこで、高周波成分カウ
ンタの数が大きく変化している場合は、非合焦点状態で
あると非合焦状態検出回路1110にて判断し、そのと
きの色再現範囲を色再現範囲記憶回路1105に記憶さ
せる。
【0054】また、非合焦状態検出回路1110におい
て、レンズ制御回路1111によりレンズが動いている
場合には非合焦状態であると判断して、色再現範囲を記
憶させるようにしてもよい。このように本実施の形態2
では、撮像装置の色再現範囲を予め調べる手間を省くこ
とができる。また輝度、色信号を平滑化して色再現範囲
に記憶する、または非合焦時の色再現範囲を記憶するこ
とにより、偽色を含まない正確な色再現範囲を記憶する
ことができる。なお、領域の分割は図7では各軸方向に
8分割し、全体で512分割して画素の分布を調べてい
るが、分割数はこれに限るものではない。また色再現範
囲を記憶する処理についても、毎フレーム毎に行うので
はなく、一定時間毎におこなうようにしてもよいし、撮
影画像が変化した場合にのみ、記憶するようにしてもよ
い。
【0055】(実施の形態3)以下に、本発明の請求項
9、請求項10、請求項11、請求項12、及び請求項
13に記載された発明の実施の形態3について、図を参
照しながら説明する。本実施の形態3の撮像装置の構成
は、実施の形態2と同じ図6に示すブロック図となる。
本実施の形態3の基本的な動作は上述した実施の形態2
と同じであるが、色再現範囲の記憶方法が異なる。上記
実施の形態2では、1フレーム前の色再現範囲を調べて
色再現範囲記憶回路605に記憶させていたが、本実施
の形態3では、時間の経過とともに色再現範囲を順次記
憶させていく。まず色再現範囲記憶回路605には1フ
レーム分の色再現範囲を記憶し、次のフレームのデータ
が入力された場合、前に記憶している色再現範囲を保持
した上で、新たに分布がある領域を色再現範囲として記
憶していく。記憶した色再現範囲をもとに入力データが
偽色かどうかの判定を偽色判定回路606にておこな
い、偽色であると判定された場合、偽色抑圧回路607
にて偽色抑圧をおこなう。
【0056】なお、輝度、色信号の3次元データを複数
の領域に分割する際には、実施の形態2で述べたよう
に、均等に領域分割するのではなく、図9の例で示した
ように、輝度、色信号の3次元データを、色再現範囲と
偽色の境界付近では細かくそれ以外の領域では粗く領域
分割して、分割した領域内に入力データがある場合、そ
の領域を色再現範囲として記憶するようにしてもよい。
色再現範囲を色再現記憶回路605に記憶させる場合
は、偽色を含まない色再現範囲を記憶させる必要がある
が、それには図10に示すように、輝度信号と、色信号
を、それぞれ平滑化したデータを順次記憶させていくと
よい。これにより、偽色を含まない正確な色再現範囲を
記憶できるとともに、色再現範囲を時間経過とともに、
より正確に算出することができる。また、偽色を含まな
い色再現範囲を色再現記憶回路に記憶させる別の方法と
して、図11に示すように撮像装置のピントがあってい
ない非合焦状態において色再現範囲を順次記憶するよう
にしてもよい。非合焦状態では、輝度のエッジがなくな
るため、偽色が発生せず、正確な色再現範囲を記憶でき
る。
【0057】輝度信号微分回路1108では、輝度信号
の微分値をとることにより輝度信号の高周波成分を抽出
し、映像信号に含まれる一定値以上の高周波成分を高周
波成分カウンタ1109にてカウントする。非合焦状態
検出回路1110では、高周波成分の数がある閾値以下
の場合を、非合焦状態として検出する。非合焦状態を非
合焦状態検出回路1110で検出した場合にのみ、次の
フレームで色再現範囲記憶回路1105に色再現範囲を
順次記憶する。非合焦状態でない場合、つまり焦点があ
っている場合には、色再現範囲を記憶させないようにす
る。
【0058】また、非合焦状態を検出する方法として、
撮像装置のオートフォーカス機能を利用する方法しても
よい。この方法では、輝度信号微分回路1108では輝
度信号の微分値をとることにより輝度信号の高周波成分
を抽出し、映像信号に含まれる一定値以上の高周波成分
を高周波成分カウンタ1109にてカウントする。映像
信号の高周波成分は、レンズが合焦状態にある時に最大
となり、合焦位置から遠ざかるにつれて小さくなってい
く。従って、高周波カウンタ1109の数が最大になる
ところが合焦位置となる。そこで、高周波成分カウンタ
の数が大きく変化している場合は、非合焦点状態である
と非合焦状態検出回路1110にて判断し、そのときの
色再現範囲を、色再現範囲記憶回路1105に順次記憶
させる。
【0059】また、非合焦状態検出回路1110におい
て、レンズ制御回路1111によりレンズが動いている
場合には、非合焦状態であると判断して、色再現範囲を
順次記憶させるようにしてもよい。このように、本実施
の形態3では、時間経過とともに色再現範囲を順次加え
ていくことにより、色再現範囲の算出をより正確におこ
なうことができるため、より正確に偽色抑圧をおこなう
ことができる。
【0060】(実施の形態4)以下に、本発明の請求項1
4、請求項15、及び請求項16に記載された発明の実
施の形態4について、図を参照しながら説明する。図1
2は、本実施の形態4の撮像装置の構成を示すブロック
図である。図12において、1201は撮像素子、12
02はA/Dコンバータ、1203は輝度信号算出回
路、1204は色信号算出回路、1205は色再現範囲
記憶回路、1206は偽色判定回路、1207は偽色抑
圧回路、1208はエッジ検出回路である。本実施の形
態4の基本的な動作は、上述した実施の形態2、3と同
じであるが、色再現範囲を記憶する際に、輝度のエッジ
をエッジ検出回路1208で検出し、エッジがある場合
には、その色を色再現範囲記憶回路1205に記憶させ
ないところが異なる。従来の技術で述べたように、偽色
は輝度のエッジがある場所で発生する。従って、輝度の
エッジがある場所の色は偽色である可能性が高いため、
その色を色再現範囲記憶回路1205に記憶させないよ
うにする。
【0061】すなわち、色再現範囲記憶回路1205に
色再現範囲を記憶する際に、エッジ検出回路1208に
て輝度のエッジを検出しておき、輝度のエッジがある場
合には色再現範囲記憶回路1205にその色を記憶させ
ないようにする。このようにして、色再現範囲記憶回路
1205に1フレーム分の色再現範囲、または時間の経
過とともに色再現範囲を加算して、多フレーム分の色再
現範囲を記憶させる。色再現範囲の記憶は、図7のよう
に領域を3次元的に分割し、その領域内に画素がある場
合には、その領域を色再現範囲として例えば1をメモリ
に記憶し、領域内に画素がない場合には、その領域を色
再現範囲外として0を記憶する。
【0062】偽色判定回路1206では、入力信号が図
7の分割されたどの領域に属するかを調べ、また該当す
る領域が色再現範囲かどうかを色再現範囲記憶回路12
05にて参照し、記憶されている値が1ならば色再現範
囲内の色であるから偽色でないと判定し、記憶されてい
る値が0ならば偽色と判定する。偽色抑圧回路1207
では、偽色判定回路1206にて偽色であると判定され
た場合に偽色の抑圧処理をおこなう。偽色の抑圧は色の
ゲインを小さく、または0にすることによりおこなう。
偽色でないと判定された場合は、色のゲインを1として
そのまま色信号を通過させ、偽色の抑圧をおこなわない
ようにする。
【0063】なお、輝度、色信号の3次元データを複数
の領域に分割する際には、均等に領域分割するのではな
く、輝度、色信号の3次元データを、色再現範囲と偽色
の境界付近では細かくそれ以外の領域では粗く領域分割
して、分割した領域内に入力データがある場合、その領
域を色再現範囲として記憶するようにしてもよい。色再
現範囲と偽色の境界付近をより細かく分割することで、
色再現範囲をより正確に調べることができる。このよう
に、本実施の形態4では、輝度のエッジがある場合に
は、その色を色再現範囲として記憶させないことによ
り、偽色を含まない正確な色再現範囲を記憶できるた
め、正確な偽色抑圧を行うことができる。
【0064】(実施の形態5)以下に、本発明の請求項1
7、請求項18、請求項19、及び請求項21に記載さ
れた発明の実施の形態5について、図を参照しながら説
明する。図13は、本実施の形態5の撮像装置の構成を
示すブロック図である。図13において、1301は撮
像素子、1302はA/Dコンバータ、1303は輝度
信号算出回路、1304は色信号算出回路、1305は
領域分割回路、1306は領域毎画素数カウンタ、13
07は偽色抑圧量算出回路、1308は偽色抑圧量記憶
回路、1309は領域判定回路、1310は偽色抑圧回
路である。本実施の形態5では、色再現範囲を色信号
(R−Y),(B−Y)の2次元データで算出する。本
来色再現範囲は3次元データであるが、色再現範囲を3
次元データで記憶させるとデータが膨大になるため、3
次元データを(R−Y),(B−Y)軸上の2次元デー
タにすることにより、処理を大幅に簡素化できる。
【0065】また、色再現範囲と偽色との境界がはっき
りしない場合でも正確に偽色抑圧ができるように、色再
現範囲を二者選択で色再現範囲外または色再現範囲内と
決めるのではなく、1フレーム分の色信号の分布を調
べ、色分布が多い領域は色再現範囲、色分布がない又は
非常に少ない領域は偽色領域、その中間の領域は色再現
範囲と偽色との境界領域、と判定し、境界領域では画素
の分布に応じて、画素分布が多い場合にはその領域の偽
色抑圧量を小さくし、画素分布が少ない場合にはその領
域の偽色抑圧量を大きくすることにより、境界領域での
偽色抑圧処理が不連続にならないように処理をおこな
う。撮像素子1301にて撮影したデータの色信号を色
信号算出回路1304にて算出し、色信号を領域分割回
路1305にて、図14に示すように領域分割をおこな
う。図14の例では、(R−Y)軸、(B−Y)軸上
で、B01からB64までの領域に64分割している。
【0066】次に領域毎画素数カウンタ1306にて、
1フレーム分の各領域毎の画素数をカウントする。例え
ば1フレーム分の色信号の分布が図15に示すような場
合、B01からB64までの領域毎の画素数は、図16
に示すように算出される。図15において、丸で囲まれ
た領域1、領域2は共に偽色が発生している領域であ
る。その領域では図16をみると明らかなように、画素
数が色再現範囲内の領域と比較して少ないことがわか
る。すなわち、画素数が少ない領域にある色は偽色、又
は偽色と色再現範囲の境界である可能性が高いといえ
る。従って領域毎の画素数を調べ、その画素数に応じて
図17に示すように画素数が多い場合には色ゲインを1
として偽色抑圧をおこなわず、画素数が少ない場合には
偽色が発生している領域であると判定して、画素数が少
ないほど色ゲインを落とすことにより偽色を抑圧する。
例えば、色信号にかけるゲインを、 (ゲイン)=(領域毎画素数)/200 として算出する。ただし(ゲイン)>1の場合は(ゲイ
ン)=1とする。このように領域毎のゲインを算出して
いくと、各領域毎のゲインは、図18に示すようにな
る。算出した領域毎のゲインは、偽色抑圧量記憶回路1
308に記憶しておく。
【0067】1フレーム分にわたって偽色抑圧量を記憶
させた後、入力してきた信号に対しする偽色抑圧処理を
おこなう。色信号算出回路1304から出力された色デ
ータを領域判定回路1309にて分割した領域B01か
らB64のどの領域に属するかを判定し、その領域にお
ける偽色抑圧量を偽色抑圧量記憶回路1308から呼び
出し、その抑圧量に応じて偽色抑圧回路1310にて色
信号に対してゲインをかけることにより偽色を抑圧す
る。なお、色ゲインを算出する際に領域毎画素数を20
0で割算して算出したが、この値に限定するものではな
く、偽色抑制量を大きくしたい場合には、200より大
きな値とすればよく、逆に偽色抑制量を小さくしたい場
合には、200より小さい値にすればよい。ただしその
値より領域毎画素数が大きい場合には、ゲインを1とす
る。
【0068】色信号を領域分割して領域毎の偽色抑圧量
を算出し、偽色抑圧量を記憶させる際には、偽色を含ま
ない信号から偽色抑圧量を算出して記憶させる必要があ
るが、そのためには、図19に示すように、輝度信号
と、色信号を、それぞれ平滑化したデータを記憶させる
ようにすればよい。図19において、1911は色信号
平滑化回路である。メディアンフィルタ等で色信号を平
滑化して偽色を除去し、そのデータをもとに領域毎の偽
色抑圧量を算出することにより、正確な偽色抑圧量を算
出することができる。
【0069】また偽色を含まない信号から偽色抑圧量を
記憶する別の方法としては、図20に示すように、撮像
装置のピントがあっていない非合焦状態において偽色抑
圧量を記憶するようにしてもよい。図20において、2
011は輝度信号微分回路、2012は高周波成分カウ
ンタ、2013は非合焦状態検出回路、2014はレン
ズ駆動回路である。輝度信号微分回路2011では、輝
度信号の微分値をとることにより輝度信号の高周波成分
を抽出し、映像信号に含まれる一定値以上の高周波成分
を高周波成分カウンタ2012にてカウントする。非合
焦状態検出回路2013では、高周波成分の数がある閾
値以下の場合を、非合焦状態として検出する。偽色抑圧
量記憶回路2008には、非合焦状態検出回路2013
で非合焦状態と検出された場合にのみ、検出した次のフ
レームの偽色抑圧量を記憶する。
【0070】また、高周波成分カウンタの数が大きく変
化している場合は、非合焦点状態であると非合焦状態検
出回路2013にて判断し、その次のフレームの偽色抑
圧量を偽色抑圧量記憶回路2008に記憶させてもよい
し、レンズ制御回路2011においてレンズが動いてい
る場合には非合焦状態と判断して、その次のフレームの
偽色抑圧量を、偽色抑圧量記憶回路2008に記憶させ
てもよい。また、色信号にかけるゲインは1フレーム毎
に算出するのではなく、一定時間毎におこなってもよい
し、撮影画像が変化した場合にのみ算出し直すようにし
てもよい。また、偽色抑圧量記憶回路2008には多フ
レームに渡って算出した偽色抑圧量の平均値を記憶する
ようにしてもよい。偽色抑圧量を平均化することで、よ
り正確に偽色抑圧量を算出できるとともに、フレーム毎
に偽色抑圧量が変化して色がちらつくのを防止できる。
【0071】このように、本実施の形態5では、色信号
だけで色再現範囲を調べるため、色再現範囲を記憶する
容量を小さくすることができ、また1フレーム分の色信
号の分布を調べ、色分布が多い領域は色再現範囲、色分
布がない又は非常に少ない領域は偽色領域、その中間の
領域は色再現範囲と偽色との境界領域と判定し、境界領
域では画素の分布に応じて画素分布が多い場合にはその
領域の偽色抑圧量を小さくし、画素分布が少ない場合に
はその領域の偽色抑圧量を大きくすることにより、境界
領域での偽色抑圧処理が不連続にならずに、正確に偽色
を抑圧することができる。
【0072】(実施の形態6)以下に、本発明の請求項2
0、及び請求項21に記載された発明の実施の形態につ
いて、図を参照しながら説明する。図21は、実施の形
態6の撮像装置の構成を示すブロック図である。本実施
の形態6の基本動作は実施の形態5とほぼ同じである
が、領域分割後の領域毎の画素数をカウントする際に、
輝度のエッジがある場合にはその色をカウントしない点
が異なる。輝度のエッジ部は、偽色が発生している場合
が多いので、輝度のエッジ部の色をカウントしないこと
により、偽色抑圧の精度を向上させることができる。そ
のため、エッジ検出回路2111にて輝度のエッジを検
出し、エッジがある場合には領域毎画素数カウンタ21
06でのカウントをおこなわず、エッジがない場合にの
み画素のカウントをおこなう。このようにして、カウン
トした領域毎画素数をもとに、偽色抑圧量算出回路21
07にて偽色抑圧量を算出し、偽色抑圧量記憶回路21
08に偽色抑圧量を記憶させる。
【0073】次に、偽色抑圧記憶回路2108に記憶さ
せた偽色抑圧量をもとに、色信号に対して偽色抑圧回路
2110にて偽色抑圧処理をおこなう。また、偽色抑圧
量記憶回路2108には多フレームに渡って算出した偽
色抑圧量の平均値を記憶するようにしてもよい。偽色抑
圧量を平均化することで、より正確に偽色抑圧量を算出
できるとともに、フレーム毎に偽色抑圧量が変化して色
がちらつくのを防止できる。このように、本実施の形態
6では、色信号のみで色再現範囲を記憶させることによ
り、記憶容量を小さくすることができ、また偽色と色再
現範囲との境界で偽色抑圧処理が不連続にならないよう
にするとともに、輝度のエッジ部の色を偽色抑圧量の算
出に使用しないことにより、偽色抑圧の精度を向上させ
ることができる。
【0074】(実施の形態7)以下に、本発明の請求項2
2、請求項23、請求項24、及び請求項26に記載さ
れた発明の実施の形態7について、図を参照しながら説
明する。図22は、本実施の形態7の撮像装置の構成を
示すブロック図である。図22において、2201は撮
像素子、2202はA/Dコンバータ、2203は輝度
信号算出回路、2204は色信号算出回路、2205は
領域分割回路、2206は領域毎画素数カウンタ、22
07は偽色抑圧量算出回路、2208は偽色抑圧量記憶
回路、2209は領域判定回路、2210は色相回転回
路、2211は偽色抑圧回路、2212は色相回転回路
である。偽色は、あらゆる色で発生するが、多くの場
合、マゼンタ、緑方向に強くあらわれ、また非常に目立
つ。そこで実施の形態7では、マゼンタ、緑軸方向にあ
る色に対して偽色処理をおこなう。マゼンタ、緑方向の
色を領域毎に分割して画素数を調べ、領域毎に偽色抑圧
量を算出し、偽色抑圧をおこなう。
【0075】マゼンタ、緑軸は、図23(a)に示すよ
うに(B−Y)軸から約60度の位置にあるため、図2
3(b)に示すように、マゼンタ、緑軸が(B−Y)と
一致するように約60度色相を回転させて偽色抑圧処理
をおこなうことで、処理を簡略化できる。そのため、色
相を色相回転回路2210にて回転させる。色相を60
度回転させるには、入力データ(R−Y),(B−Y)
に対して式(3)(4)を計算し、回転後の色データ
(R−Y)’,(B−Y)’を求めればよい。 (R−Y)’=cos(60°)*(R−Y)-sin(60°)*(B−Y) (4) (B−Y)’=sin(60°)*(R−Y)+cos(60°)*(B−Y) (5) 回転させることにより、マゼンタ、緑方向の色が(B−
Y)軸上に分布するようになるため、偽色の抑圧処理を
(B−Y)軸上だけでおこなうことができる。
【0076】まず、領域分割回路2205にて(B−
Y)軸上の領域のみを分割する。領域分割は、図24に
示すように、例えば(R−Y)軸上の−20から20ま
での領域において、(B−Y)軸上を8分割してB01
からB08の領域に分割する。分割した領域毎に、1フ
レーム分のマゼンタ、緑方向の色の画素数を領域毎画素
数カウンタ2206にて計測する。カウントした結果
は、例えば図25に示すようになる。
【0077】カウントした領域毎の画素数から領域毎の
偽色抑圧量を、偽色抑圧量算出回路2207にて算出す
る。偽色抑圧は色信号にかけるゲインを小さくする、又
は0にすることにより実現でき、領域内の画素数が多い
場合には色再現範囲であるとしてゲインを落とさずにそ
のまま出力し、領域内の画素数が少ない場合には、偽色
又は色再現範囲と偽色との境界であるとして色ゲインを
小さくして、偽色抑圧をおこなう。例えば色信号にかけ
るゲインを、 (ゲイン)=(領域毎画素数)/200 として偽色抑圧量を算出する。ただし(ゲイン)>1の
場合は(ゲイン)=1とする。このように領域毎のゲイ
ンを算出していくと、図26に示すようになる。算出し
た領域毎のゲインは、偽色抑圧量記憶回路2208に記
憶しておく。
【0078】1フレーム分にわたって偽色抑圧量を記憶
させた後、次のフレームで入力してきた信号に対し偽色
抑圧処理をおこなう。色信号算出回路2204から出力
された色データを、色相回転回路2210にて回転さ
せ、領域判定回路2209にて分割した領域B01から
B08のどの領域に属するかを判定し、その領域におけ
る偽色抑圧量を、偽色抑圧量記憶回路2208から呼び
出し、その抑圧量に応じて、偽色抑圧回路2211にて
色信号に対してゲインをかけることにより、偽色を抑圧
する。その後、色相回転回路2212にて、今度は反対
に−60度回転させることにより、元の色相に変換す
る。
【0079】なお、以上では、色ゲインを算出する際
に、領域毎画素数を200で割算して算出したが、この
値に限定するものではなく、偽色抑制量を大きくしたい
場合には、200より大きな値とすればよく、逆に偽色
抑制量を小さくしたい場合には、200より小さい値に
すればよい。ただし、その値より領域毎画素数が大きい
場合には、ゲインを1とする。また、色信号を領域分割
して領域毎の偽色抑圧量を算出し、偽色抑圧量を記憶さ
せる場合、偽色を含んだ信号から偽色抑圧量を算出する
のを防ぐため、図27に示すように、色信号を平滑化し
たデータから偽色抑圧量を算出し、偽色抑圧量を記憶さ
せる。図27において、2713は色信号平滑化回路で
ある。色信号を平滑化して偽色を除去し、そのデータを
もとに領域毎の偽色抑圧量を算出して偽色抑圧量を記憶
させることにより、正確な偽色抑圧処理をおこなうこと
ができる。
【0080】また、偽色を含まない信号で偽色抑圧量を
算出し記憶するには、図28に示すように撮像装置のピ
ントがあっていない非合焦状態において、色再現範囲を
記憶するようにしてもよい。図28において、2813
は輝度信号微分回路、2814は高周波成分カウンタ、
2815は非合焦状態検出回路、2816はレンズ駆動
回路である。輝度信号微分回路2813では、輝度信号
の微分値をとることにより、輝度信号の高周波成分を抽
出し、映像信号に含まれる一定値以上の高周波成分を高
周波成分カウンタ2814にてカウントする。非合焦状
態検出回路2815では、高周波成分の数がある閾値以
下の場合を、非合焦状態として検出する。偽色抑圧量記
憶回路2808には、非合焦状態検出回路2815で非
合焦状態と検出された場合に、次のフレームで算出した
偽色抑圧量を記憶する。また、高周波成分カウンタの数
が大きく変化している場合は、非合焦点状態であると非
合焦状態検出回路2815にて判断し、その次のフレー
ムの偽色抑圧量を、偽色抑圧量記憶回路2808に記憶
させてもよいし、レンズ制御回路2816においてレン
ズが動いている場合には、非合焦状態と判断して、その
次のフレームの偽色抑圧量を偽色抑圧量記憶回路280
8に記憶させてもよい。
【0081】また、色信号にかけるゲインは1フレーム
毎に算出するのではなく、一定時間毎におこなってもよ
いし、撮影画像が変化した場合にのみ算出し直すように
してもよい。また偽色抑圧量記憶回路2808には多フ
レームに渡って算出した偽色抑圧量の平均値を記憶する
ようにしてもよい。偽色抑圧量を平均化することでより
正確に偽色抑圧量を算出できるとともに、フレーム毎に
偽色抑圧量が変化して色がちらつくのを防止できる。こ
のように、本実施の形態7では、偽色として目立つマゼ
ンタ、緑方向の色に対してのみ偽色抑圧をおこなうよう
にしたことで、偽色抑圧による画質低下を最小限に抑え
ることができ、また回路規模も小さくすることができ
る。
【0082】(実施の形態8)以下に、本発明の請求項2
5、及び請求項26に記載された発明の実施の形態8に
ついて、図を参照しながら説明する。図29は、本実施
の形態8の撮像装置の構成を示すブロック図である。本
実施の形態8の基本動作は実施の形態7とほぼ同じであ
るが、領域分割後の領域毎の画素数をカウントする際
に、輝度のエッジがある場合にはその色をカウントしな
い点が異なる。輝度のエッジ部は偽色が発生している場
合が多いので、輝度のエッジ部の色をカウントしないこ
とにより、偽色抑圧の精度を向上させることができる。
そのため、エッジ検出回路2913にて輝度のエッジを
検出し、エッジがある場合には、領域毎画素数カウンタ
2906でのカウントをおこなわず、エッジがない場合
には、カウントをおこなう。このようにして、カウント
した領域毎画素数をもとに偽色抑圧量算出回路2907
にて偽色抑圧量を算出し、偽色抑圧量記憶回路2908
に偽色抑圧量を記憶させる。
【0083】算出した偽色抑圧量をもとに、色信号に対
して偽色抑圧回路2911にて偽色抑圧処理をおこな
う。輝度のエッジ部の色を偽色抑圧量の算出に使用しな
いことにより、偽色抑圧の精度を向上させることができ
る。また、偽色抑圧量記憶回路2808には多フレーム
に渡って算出した偽色抑圧量の平均値を記憶するように
してもよい。偽色抑圧量を平均化することで、より正確
に偽色抑圧量を算出できるとともに、フレーム毎に偽色
抑圧量が変化して色がちらつくのを防止することができ
る。
【0084】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1に係る
撮像装置によれば、予め撮像装置の色再現範囲を記憶し
ておき、入力信号が色再現範囲記憶手段に記憶した色再
現範囲内にあるかどうかを判定し、色再現範囲の外側に
あると判定された場合に、偽色を抑圧することにより、
正確に偽色を抑圧することができる。
【0085】また、本発明の請求項2に係る撮像装置に
よれば、撮像装置の光学系の焦点をずらした状態での色
再現範囲を予め記憶させることにより、焦点が合ってい
ない場合には、偽色が発生しないため、偽色を含まない
正確な色再現範囲を記憶できる。
【0086】また、本発明の請求項3に係る撮像装置に
よれば、輝度信号と色信号とを平滑化したデータを予め
色再現範囲に記憶させるため、平滑化により偽色を抑圧
したデータを色再現範囲に記憶するため、偽色を含まな
い正確な色再現範囲を記憶できる。
【0087】また、本発明の請求項4に係る撮像装置に
よれば、1フレーム前の入力画像の色再現範囲を記憶
し、入力信号から輝度信号と色信号を算出し、輝度信号
と色信号の算出結果が色再現範囲内にない場合に偽色を
抑圧するため、予め撮像装置の色再現範囲を調べて記憶
させる必要がないため、より簡単に色再現範囲を記憶す
ることができる。
【0088】また、本発明の請求項5に係る撮像装置に
よれば、1フレーム前の輝度、色信号の3次元データを
複数の領域に分割し、分割した領域内に入力データがあ
る場合その領域を色再現範囲として記憶するため、色再
現範囲を簡単に記憶することができる。
【0089】また、本発明の請求項6に係る撮像装置に
よれば、1フレーム前の輝度、色信号の3次元データ
を、色再現範囲と偽色の境界付近では細かくそれ以外の
領域では粗く領域分割し、分割した領域内に入力データ
がある場合その領域を色再現範囲として記憶するため、
色再現範囲と偽色との境界を細かく領域分割することに
より、より正確な色再現範囲を記憶させることができ
る。
【0090】また、本発明の請求項7に係る撮像装置に
よれば、1フレーム前の輝度信号と色信号とを平滑化し
たデータを色再現範囲として記憶するため、平滑化によ
り、偽色を含んでいない正確な色再現範囲を記憶させる
ことができる。
【0091】また、本発明の請求項8に係る撮像装置に
よれば、輝度信号を微分して高周波成分を算出し、高周
波成分の数を計測してその数が少ない場合、または数が
大きく変動している場合の非合焦状態を検出して、非合
焦時の色再現範囲を1フレーム分記憶するため、焦点が
あっていない場合には偽色が発生しないため、非合焦状
態の色を記憶させることにより、偽色を含まない正確な
色再現範囲を記憶することができる。
【0092】また、本発明の請求項9に係る撮像装置に
よれば、フレーム毎に入力画像の色再現範囲を順次記憶
していき、入力信号の輝度信号と色信号の算出結果が色
再現範色再現範囲外にある場合に偽色を抑圧するため、
色再現範囲を順次記憶していくことにより色再現範囲を
より正確に記憶することができる。
【0093】また、本発明の請求項10に係る撮像装置
によれば、輝度,色信号の3次元データを複数の領域に
分割し、分割した領域内に入力データがある場合その領
域を色再現範囲としてフレーム毎に順次記憶するため、
色再現範囲をより正確に記憶することができ、また分割
した領域内にデータがあるかどうかで色再現範囲を決め
るため、簡単に色再現範囲を記憶できる。
【0094】また、本発明の請求項11に係る撮像装置
によれば、輝度、色信号の3次元データを、色再現範囲
と偽色の境界付近では細かくそれ以外の領域では粗く領
域分割し、分割した領域内に入力データがある場合その
領域を色再現範囲としてフレーム毎に順次記憶するため
色再現範囲をより正確に記憶することができ、また色再
現範囲と偽色の境界を細かく領域分割することにより、
より正確な色再現範囲を記憶できる。
【0095】また、本発明の請求項12に係る撮像装置
によれば、輝度信号と色信号とを平滑化したデータを色
再現範囲としてフレーム毎に順次記憶することにより、
色再現範囲をより正確に記憶することができ、また平滑
化により、偽色を含んでいない正確な色再現範囲を記憶
させることができる。
【0096】また、本発明の請求項13に係る撮像装置
によれば、輝度信号を微分して高周波成分を算出し、高
周波成分の数を計測してその数が少ない場合、または数
が大きく変動している場合の非合焦状態を検出して、非
合焦時の色再現範囲をフレーム毎に順次記憶していくた
め、焦点があっていない場合には偽色が発生しないた
め、正確な色再現範囲を記憶できる。
【0097】また、本発明の請求項14に係る撮像装置
によれば、輝度のエッジを検出し、エッジ部以外の入力
信号を1フレーム分の色再現範囲又は多フレームにわた
って色再現範囲に記憶させ、輝度信号と色信号の算出結
果が色再現範囲記憶手段に記憶した色再現範囲外にある
場合に偽色を抑圧することにより、偽色が発生する可能
性の高い輝度のエッジ部の色を色再現範囲に記憶させな
いことで、正確な色再現範囲を記憶できる。
【0098】また、本発明の請求項15に係る撮像装置
によれば、輝度のエッジを検出し、エッジ部以外の入力
信号を1フレーム分の色再現範囲又は多フレームにわた
って色再現範囲に記憶させ、また色再現範囲の記憶の際
に、輝度,色信号の3次元データをいくつかの領域に分
割し、分割した領域内にデータがある場合、その領域を
色再現範囲として記憶することにより、偽色を含まない
正確な色再現範囲を記憶することができ、また分割した
領域のデータの有無で色再現範囲を簡単に記憶できる。
【0099】また、本発明の請求項16に係る撮像装置
によれば、輝度のエッジを検出し、エッジ部以外の入力
信号を1フレーム分の色再現範囲又は多フレームにわた
って色再現範囲に記憶させ、また色再現範囲記憶の際
に、輝度、色信号の3次元データを、色再現範囲と偽色
の境界付近では細かくそれ以外の領域では粗く領域分割
し、分割した領域内に入力データがある場合その領域を
色再現範囲として記憶することにより、偽色を含まない
正確な色再現範囲を記憶することができ、また色再現範
囲と偽色の境界がある領域を細かく領域分割することに
より、より正確な色再現範囲を記憶することができる。
【0100】また、本発明の請求項17に係る撮像装置
によれば、入力信号の1フレーム分の色信号を領域毎に
分割し、各領域毎の画像データの数を計測し、計測数に
応じて計測数が大きければ小さい偽色抑圧量を、計測数
が小さければ大きい偽色抑圧量を領域毎に記憶し、その
偽色抑圧量に応じて入力信号に対して領域毎に偽色を抑
圧することにより、輝度成分を用いずに色成分だけで色
再現範囲を調べて偽色の判定を行うことで、処理を簡素
化でき、また領域毎に偽色抑圧量を変えることにより、
色再現範囲と偽色との境界がはっきりしない場合でも、
より正確に偽色を抑圧できる。
【0101】また、本発明の請求項18に係る撮像装置
によれば、色信号を平滑化し、平滑化した1フレーム分
の色信号を領域毎に分割し、各領域毎の画像データの数
を計測し、計測数に応じて計測数が大きければ小さい偽
色抑圧量を、計測数が小さければ大きい偽色抑圧量を領
域毎に記憶し、その偽色抑圧量に応じて入力信号に対し
て領域毎に偽色を抑圧することにより、色再現範囲と偽
色との境界がはっきりしない場合でも、より正確に偽色
を抑圧でき、また平滑化により、偽色を含んでいない正
確な色再現範囲を記憶させることができる。
【0102】また、本発明の請求項19に係る撮像装置
によれば、輝度信号を微分して高周波成分を算出し、高
周波成分の数を計測してその数が少ない場合、または数
が大きく変動している場合に、非合焦状態を検出して、
非合焦時の1フレーム分の色信号を領域毎に分割し、各
領域毎の画像データの数を計測し、計測数に応じて計測
数が大きければ小さい偽色抑圧量を、計測数が小さけれ
ば大きい偽色抑圧量を領域毎に記憶することにより、色
再現範囲と偽色との境界がはっきりしない場合でも、よ
り正確に偽色を抑圧でき、また焦点があっていない場合
には偽色が発生しないため、偽色を含まない正確な色再
現範囲を記憶できる。
【0103】また、本発明の請求項20に係る撮像装置
によれば、輝度のエッジを検出して輝度のエッジがある
場合には、分割した領域毎の入力データの数をカウント
しないようにすることで、色再現範囲と偽色との境界が
はっきりしない場合でも、より正確に偽色を抑圧でき、
また偽色が発生する可能性の高い輝度のエッジ部の色を
色再現範囲に記憶させないことで、正確な色再現範囲を
記憶できる。
【0104】また、本発明の請求項21に係る撮像装置
によれば、多フレームにわたって算出した偽色抑圧量の
平均値を偽色抑圧量とすることにより、偽色抑圧量をよ
り正確に算出することができ、また偽色抑圧による色の
ちらつきを防止できる。
【0105】また、本発明の請求項22に係る撮像装置
によれば、入力信号の1フレーム分のマゼンタ、緑方向
の色信号を領域毎に分割し、各領域毎の画像データの数
を計測して計測数が大きければ小さい偽色抑圧量を、計
測数が小さければ大きい偽色抑圧量を領域毎に記憶し、
その偽色抑圧量に応じて入力信号に対して領域毎に偽色
を抑圧することにより、色再現範囲と偽色との境界がは
っきりしない場合でもより正確に偽色を抑圧でき、また
偽色として目立つマゼンタ、緑方向の色に対して偽色抑
圧処理を行うため、偽色抑圧処理による画質劣化を最小
限にすることができる。
【0106】また、本発明の請求項23に係る撮像装置
によれば、色信号を平滑化し、平滑化した1フレーム分
のマゼンタ、緑方向の色信号を領域毎に分割し、各領域
毎の画像データの数を計測して計測数が大きければ小さ
い偽色抑圧量を、計測数が小さければ大きい偽色抑圧量
を領域毎に記憶し、その偽色抑圧量に応じて入力信号に
対して領域毎に偽色を抑圧することにより、偽色抑圧処
理による画質劣化を最小限にするとともに、平滑化によ
り偽色を含んでいない正確な色再現範囲を記憶させるこ
とができる。
【0107】また、本発明の請求項24に係る撮像装置
によれば、輝度信号を微分して高周波成分を算出し、高
周波成分の数を計測してその数が少ない場合、または数
が大きく変動している非合焦状態を検出して、非合焦時
のマゼンタ、緑方向の1フレーム分の色信号を領域毎に
分割し、各領域毎の画像データの数を計測し、計測数に
応じて計測数が大きければ小さい偽色抑圧量を、計測数
が小さければ大きい偽色抑圧量を領域毎に記憶すること
により、偽色抑圧処理による画質劣化を最小限にすると
ともに、焦点があっていない場合には偽色が発生しない
ため、非合焦状態の色を記憶させることにより、偽色を
含まない正確な色再現範囲を記憶できる。
【0108】また、本発明の請求項25に係る撮像装置
によれば、輝度のエッジを検出し、入力信号の1フレー
ム分のマゼンタ、緑方向の色を領域毎に分割し、輝度の
エッジ部でない画像データの数を領域毎に計測し、計測
数に応じて計測数が大きければ小さい偽色抑圧量を、計
測数が小さければ大きい偽色抑圧量を領域毎に記憶し、
その偽色抑圧量に応じて入力信号に対して領域毎に偽色
を抑圧することにより、偽色抑圧処理による画質劣化を
最小限にするとともに、偽色が発生する可能性の高い輝
度のエッジ部の色を色再現範囲に記憶させないことで、
正確な色再現範囲を記憶できる。
【0109】また、本発明の請求項26に係る撮像装置
によれば、マゼンタ、緑方向の色信号に対する偽色抑圧
量を、多フレームにわたって平均化し、平均値を偽色抑
圧量として記憶することにより、偽色抑圧処理による画
質劣化を最小限にするとともに、偽色抑圧量をより正確
に算出することができ、また偽色抑圧による色のちらつ
きを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における撮像装置のブロ
ック図
【図2】色再現範囲、及び偽色の分布図
【図3】本発明の実施の形態1における色再現範囲記憶
時の撮像装置のブロック図
【図4】本発明の実施の形態1における平滑化処理の説
明図
【図5】本発明の実施の形態1における平滑化処理の説
明図
【図6】本発明の実施の形態2、3における撮像装置の
ブロック図
【図7】色分布の領域分割図
【図8】色分布と色再現範囲記憶方法の説明図
【図9】色分布と色再現範囲記憶方法の説明図
【図10】本発明の実施の形態2、3における輝度信
号、色信号を平滑化して色再現範囲を記憶する撮像装置
のブロック図
【図11】本発明の実施の形態2、3における非合焦状
態の色再現範囲を記憶する撮像装置のブロック図
【図12】本発明の実施の形態4における輝度のエッジ
部以外の色再現範囲を記憶する撮像装置のブロック図
【図13】本発明の実施の形態5における撮像装置のブ
ロック図
【図14】本発明の実施の形態5における領域分割の図
【図15】本発明の実施の形態5における色分布図
【図16】本発明の実施の形態5における領域毎の画素
分布数を示す図
【図17】本発明の実施の形態5における領域内画素数
と色ゲインの関係を示す図
【図18】本発明の実施の形態5における領域毎の色ゲ
イン値を示す図
【図19】本発明の実施の形態5における色信号を平滑
化して領域分割をおこなう撮像装置のブロック図
【図20】本発明の実施の形態5における非合焦状態の
偽色抑圧量を記憶する撮像装置のブロック図
【図21】本発明の実施の形態6における撮像装置のブ
ロック図
【図22】本発明の実施の形態7における撮像装置のブ
ロック図
【図23】本発明の実施の形態7における色相回転の説
明図
【図24】本発明の実施の形態7における領域分割の図
【図25】本発明の実施の形態7における領域毎の画素
数を示す図
【図26】本発明の実施の形態7における領域毎の色ゲ
インの値を示す図
【図27】本発明の実施の形態7における色信号を平滑
化して領域分割をおこなう撮像装置のブロック図
【図28】本発明の実施の形態7における非合焦状態の
偽色抑圧量を記憶する撮像装置のブロック図
【図29】本発明の実施の形態8における撮像装置のブ
ロック図
【図30】従来例の撮像素子のフィルタ配列図
【図31】従来例の概要ブロック図
【符号の説明】
101,301,601,1001,1101,120
1,1301,1901,2001,2101,220
1,2701,2801,2901撮像素子 102,302,602,1002,1102,120
2、1302,1902,2002,2102,220
2,2702,2802,2902A/Dコンバータ 103,303,603,1003,1103,120
3,1303,1903,2003,2103,220
3,2703,2803,2903輝度信号算出回路 104,304,604,1004,1104,120
4,1304,1904,2004,2104,220
4,2704,2804,2904色信号算出回路 105,305,605,1005,1105,120
5色再現範囲記憶回路 106,606,1006,1106,1206 偽色
判定回路 107,607,1007,1107,1207,13
10,1910,2010、2110,2211,27
11,2811,2911偽色抑圧回路 306,1008 輝度信号平滑化回路 307,1009,2713 色信号平滑化回路 1108,2011,2813 輝度信号微分回路 1109,2012,2814 高周波成分カウンタ 1110,2013,2815 非合焦状態検出回路 1111,2014,2816 レンズ駆動回路 1208,1913、2913 エッジ検出回路 1305,1905,2005,2105,2205,
2705,2805,2905 領域分割回路 1306,1906,2006,2106,2206,
2706,2806,2906 領域毎画素数カウンタ 1307,1907,2007,2107,2207,
2707,2807,2907 偽色抑圧量算出回路 1308,1908,2008,2108,2208,
2708,2808,2908 偽色抑圧量記憶回路 1309,1909,2009,2109,2209,
2709,2809,2909 領域判定回路 2210,2212,2710,2712,2810,
2812,2910,2912 色相回転回路 3101 対物レンズ 3102 色フィルタ 3103 固体撮像素子 3104 バッファアンプ回路 3105 帯域ろ波回路 3106 復調回路 3107 ホワイトバランス回路 3108,3110 低域ろ波回路 3109,3111 プロセス処理回路 3112 エッジ部検出回路 3113,3117 遅延回路 3114 減算回路 3115 検波回路 3116 波形整形回路 3118 エンコード回路 3119 変調回路 3120 偽色消去回路 3121 混合回路 3122 輝度信号処理回路 3123 出力端子
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年2月28日(2001.2.2
8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は撮像装置に関し、特
に単板の撮像素子を用いた撮像装置の映像信号処理方
法に関するものである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】単板の代表的なフィルタ配列を図30
に示す。このフィルタ配列の場合の信号処理方法につい
て以下に述べる。図30において、Yeはイエロー、M
gはマゼンタ、Cyはシアン、Gはグリーン、の色フィ
ルタをあらわしている。このように色フィルタが並んで
いる場合、色信号処理は水平方向に隣接する2画素間の
減算をおこない、次式のようにして色信号(R−Y)、
(B−Y)に相当する信号を取り出す。 N ライン (Ye+Mg)−(Cy+G)=2R−G (1) (N+1)ライン (Cy+Mg)−(Ye+G)=2B−G (2) 式(1)、(2)からも明らかなように、Nラインでは
色信号(R−Y)に相当する信号、(N+1)ラインで
は色信号(B−Y)に相当する信号しか得られないた
め、一様な色を処理する場合には問題ないが、Nライン
とN+1ラインとの間で輝度が変わった場合などは、G
の値がNラインとN+1ラインでは大きく異なるため、
本来の色とは異なる色、いわゆる偽色が発生していた。
そのために輝度のエッジ部を検出し、エッジ部の色のゲ
インを落とすことにより、偽色信号を除去していた。こ
のような例として、例えば特開昭60−254893号
がある。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】図31は、従来の偽色消去回路を有する単
カラーカメラの一例を示すブロック図である。図3
1において、3101は対物レンズ、3102は色フィ
ルタ、3103は固体撮像素子、3104はバッファア
ンプ回路、3105は帯域ろ波回路、3106は復調回
路、3107はホワイトバランス回路、3108,31
10は低域ろ波回路、3109,3111はプロセス処
理回路である。3112はエッジ部検出回路であり、該
回路3112において、3113は遅延回路、3114
は減算回路、3115は検波回路、3116は波形整形
回路、3117は遅延回路である。3118はエンコー
ド回路であり、該回路3118において、3119は
変調回路、3120は偽色消去回路、3121は混合回
路、3122は輝度信号処理回路、3123は出力端子
である。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】次に本発明の請求項3に記載された撮像装
置は、請求項1において、色再現範囲記憶手段が、輝度
信号を平滑化する輝度信号平滑化手段と、色信号を平滑
化する色信号平滑化手段とを備え、輝度信号と色信号と
それぞれ平滑化したデータを予め記憶させる、ことを
特徴とする撮像装置であり、平滑化により偽色を含まな
い色再現範囲を記憶できるため、偽色を含まない正確な
色再現範囲を記憶できる、という作用を有する。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】次に本発明の請求項6に記載された撮像装
置は、請求項4において、色再現範囲記憶手段が、輝
度、色信号の3次元データを、色再現範囲と偽色の境
界付近では細かくそれ以外の領域では粗く領域分割し、
分割した領域内に入力データがある場合、その領域を色
再現範囲として記憶することを特徴とする撮像装置であ
り、色再現範囲と偽色との境界を細かく領域分割するこ
とにより、より正確な色再現範囲を記憶させることがで
きる、という作用を有する。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】次に本発明の請求項7に記載された撮像装
置は、請求項4において、色再現範囲記憶手段が、輝度
信号を平滑化する輝度信号平滑化手段と、色信号を平滑
化する色信号平滑化手段を備え、輝度信号と色信号と
それぞれ平滑化したデータを色再現範囲として記憶す
る、ことを特徴とする撮像装置であり、平滑化により偽
色を含んでいない正確な色再現範囲を記憶させることが
できるという作用を有する。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】次に本発明の請求項8に記載された撮像装
置は、請求項4において、色再現範囲記憶手段が、輝度
信号の微分信号中に含まれる高周波成分に基づいて非合
焦状態を検出する非合焦状態検出手段を備え、撮像装置
が非合焦時の色再現範囲を記憶する、ことを特徴とする
撮像装置であり、焦点があっていない場合には、偽色が
発生しないため、非合焦状態の色を記憶させることによ
り、偽色を含まない正確な色再現範囲を記憶できる、と
いう作用を有する。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】次に本発明の請求項11に記載された撮像
装置は、請求項9において、色再現範囲記憶手段が、輝
度、色信号の3次元データを、色再現範囲と偽色の境
界付近では細かくそれ以外の領域では粗く領域分割し、
分割した領域内に入力データがある場合、その領域を色
再現範囲として順次記憶する、ことを特徴とする撮像装
置であり、色再現範囲を順次記憶していくため、色再現
範囲をより正確に記憶することができ、また色再現範囲
と偽色の境界を細かく領域分割することにより、より正
確な色再現範囲を記憶できる、という作用を有する。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】次に本発明の請求項12に記載された撮像
装置は、請求項9において、色再現範囲記憶手段が、輝
度信号を平滑化する輝度信号平滑化手段と色信号を平滑
化する色信号平滑化手段を備え、輝度信号と色信号と
それぞれ平滑化したデータを色再現範囲として順次記
憶する、ことを特徴とする撮像装置であり、色再現範囲
を順次記憶していくため、色再現範囲をより正確に記憶
することができ、また平滑化により偽色を含んでいない
正確な色再現範囲を記憶させることができる、という作
用を有する。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】次に本発明の請求項13に記載された撮像
装置は、請求項9において、色再現範囲記憶手段が、
度信号の微分信号中に含まれる高周波成分に基づいて
合焦状態を検出する非合焦状態検出手段を備え、撮像装
置が非合焦時の色再現範囲を順次記憶する、ことを特徴
とする撮像装置であり、色再現範囲を順次記憶していく
ため、色再現範囲をより正確に記憶することができ、ま
た焦点があっていない場合には偽色が発生しないため、
非合焦状態の色を記憶させることにより、偽色を含まな
い正確な色再現範囲を記憶できる、という作用を有す
る。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】次に本発明の請求項16に記載された撮像
装置は、請求項14において、色再現範囲記憶手段が、
輝度、色信号の3次元データを、色再現範囲と偽色
境界付近では細かくそれ以外の領域では粗く領域分割
し、分割した領域内に入力データがある場合その領域を
色再現範囲として記憶する、ことを特徴とする撮像装置
であり、輝度のエッジ部の色を色再現範囲に記憶させな
いことで、偽色を含まない正確な色再現範囲を記憶でき
るとともに、色再現範囲と偽色の境界がある領域を細か
く領域分割することにより、より正確な色再現範囲を記
憶できる、という作用を有する。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】次に本発明の請求項19に記載された撮像
装置は、請求項17において、偽色抑圧量記憶手段が、
輝度信号の微分信号中に含まれる高周波成分に基づいて
非合焦状態を検出する非合焦状態検出手段を備え、撮像
装置が非合焦時の1フレーム分の偽色抑圧量を記憶す
る、ことを特徴とする撮像装置であり、色再現範囲と偽
色との境界がはっきりしない場合でも、より正確に偽色
を抑圧でき、また焦点があっていない場合には、偽色が
発生しないため、非合焦状態の色を記憶させる、ことに
より、偽色を含まない正確な色再現範囲を記憶できる、
という作用を有する。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】次に本発明の請求項24に記載された撮像
装置は、請求項22において、偽色抑圧量記憶手段が、
輝度信号の微分信号中に含まれる高周波成分に基づいて
非合焦状態を検出する非合焦状態検出手段を備え、撮像
装置が非合焦時の1フレーム分の偽色抑圧量を記憶す
る、ことを特徴とする撮像装置であり、偽色抑圧処理に
よる画質劣化を最小限にするとともに、焦点があってい
ない場合には偽色が発生しないため、非合焦状態の色を
記憶させることにより、偽色を含まない正確な色再現範
囲を記憶できる、という作用を有する。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0054
【補正方法】変更
【補正内容】
【0054】また、非合焦状態検出回路1110におい
て、レンズ駆動回路1111によりレンズが動いている
場合には非合焦状態であると判断して、色再現範囲を記
憶させるようにしてもよい。このように本実施の形態2
では、撮像装置の色再現範囲を予め調べる手間を省くこ
とができる。また輝度、色信号を平滑化して色再現範囲
に記憶する、または非合焦時の色再現範囲を記憶するこ
とにより、偽色を含まない正確な色再現範囲を記憶する
ことができる。なお、領域の分割は図7では各軸方向に
8分割し、全体で512分割して画素の分布を調べてい
るが、分割数はこれに限るものではない。また色再現範
囲を記憶する処理についても、毎フレーム毎に行うので
はなく、一定時間毎におこなうようにしてもよいし、撮
影画像が変化した場合にのみ、記憶するようにしてもよ
い。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0059
【補正方法】変更
【補正内容】
【0059】また、非合焦状態検出回路1110におい
て、レンズ駆動回路1111によりレンズが動いている
場合には、非合焦状態であると判断して、色再現範囲を
順次記憶させるようにしてもよい。このように、本実施
の形態3では、時間経過とともに色再現範囲を順次加え
ていくことにより、色再現範囲の算出をより正確におこ
なうことができるため、より正確に偽色抑圧をおこなう
ことができる。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0070
【補正方法】変更
【補正内容】
【0070】また、高周波成分カウンタの数が大きく変
化している場合は、非合焦点状態であると非合焦状態検
出回路2013にて判断し、その次のフレームの偽色抑
圧量を偽色抑圧量記憶回路2008に記憶させてもよい
し、レンズ駆動回路201においてレンズが動いてい
る場合には非合焦状態と判断して、その次のフレームの
偽色抑圧量を、偽色抑圧量記憶回路2008に記憶させ
てもよい。また、色信号にかけるゲインは1フレーム毎
に算出するのではなく、一定時間毎におこなってもよい
し、撮影画像が変化した場合にのみ算出し直すようにし
てもよい。また、偽色抑圧量記憶回路2008には多フ
レームに渡って算出した偽色抑圧量の平均値を記憶する
ようにしてもよい。偽色抑圧量を平均化することで、よ
り正確に偽色抑圧量を算出できるとともに、フレーム毎
に偽色抑圧量が変化して色がちらつくのを防止できる。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0073
【補正方法】変更
【補正内容】
【0073】次に、偽色抑圧記憶回路2108に記憶
させた偽色抑圧量をもとに、色信号に対して偽色抑圧回
路2110にて偽色抑圧処理をおこなう。また、偽色抑
圧量記憶回路2108には多フレームに渡って算出した
偽色抑圧量の平均値を記憶するようにしてもよい。偽色
抑圧量を平均化することで、より正確に偽色抑圧量を算
出できるとともに、フレーム毎に偽色抑圧量が変化して
色がちらつくのを防止できる。このように、本実施の形
態6では、色信号のみで色再現範囲を記憶させることに
より、記憶容量を小さくすることができ、また偽色と色
再現範囲との境界で偽色抑圧処理が不連続にならないよ
うにするとともに、輝度のエッジ部の色を偽色抑圧量の
算出に使用しないことにより、偽色抑圧の精度を向上さ
せることができる。
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0080
【補正方法】変更
【補正内容】
【0080】また、偽色を含まない信号で偽色抑圧量を
算出し記憶するには、図28に示すように撮像装置のピ
ントがあっていない非合焦状態において、色再現範囲を
記憶するようにしてもよい。図28において、2813
は輝度信号微分回路、2814は高周波成分カウンタ、
2815は非合焦状態検出回路、2816はレンズ駆動
回路である。輝度信号微分回路2813では、輝度信号
の微分値をとることにより、輝度信号の高周波成分を抽
出し、映像信号に含まれる一定値以上の高周波成分を高
周波成分カウンタ2814にてカウントする。非合焦状
態検出回路2815では、高周波成分の数がある閾値以
下の場合を、非合焦状態として検出する。偽色抑圧量記
憶回路2808には、非合焦状態検出回路2815で非
合焦状態と検出された場合に、次のフレームで算出した
偽色抑圧量を記憶する。また、高周波成分カウンタの数
が大きく変化している場合は、非合焦点状態であると非
合焦状態検出回路2815にて判断し、その次のフレー
ムの偽色抑圧量を、偽色抑圧量記憶回路2808に記憶
させてもよいし、レンズ駆動回路2816においてレン
ズが動いている場合には、非合焦状態と判断して、その
次のフレームの偽色抑圧量を偽色抑圧量記憶回路280
8に記憶させてもよい。

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単板式の撮像素子を用いた撮像装置にお
    いて、 予め撮像装置の色再現範囲を記憶しておく色再現範囲記
    憶手段と、 入力信号の輝度信号を算出する輝度信号算出手段と、 入力信号の色信号を算出する色信号算出手段と、 輝度信号と色信号の算出結果が予め色再現範囲記憶手段
    に記憶してある色再現範囲内にあるかどうかを判定する
    偽色判定手段と、 偽色判定手段により入力信号が色再現範囲外にあると判
    定された場合に、偽色を抑圧する偽色抑圧手段と、 を備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の撮像装置において、 前記色再現範囲記憶手段は、撮像装置の光学系の焦点を
    ずらした状態での色再現範囲を予め記憶させる、ことを
    特徴とする撮像装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の撮像装置において、 前記色再現範囲記憶手段は、輝度信号と、色信号を、そ
    れぞれ平滑化したデータを予め記憶させる、ことを特徴
    とする撮像装置。
  4. 【請求項4】 単板式の撮像素子を用いた撮像装置にお
    いて、 1フレーム前の入力画像の色再現範囲を記憶する色再現
    範囲記憶手段と、 入力信号の輝度信号を算出する輝度信号算出手段と、 入力信号の色信号を算出する色信号算出手段と、 輝度信号と色信号の算出結果が色再現範囲記憶手段に記
    憶した色再現範囲内にあるかどうかを判定する偽色判定
    手段と、 偽色判定手段により入力信号が色再現範囲外にあると判
    定された場合に、偽色を抑圧する偽色抑圧手段と、 を備えることを特徴とする撮像装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の撮像装置において、 前記色再現範囲記憶手段は、輝度、色信号の3次元デー
    タを複数の領域に分割し、分割した領域内に入力データ
    がある場合、その領域を色再現範囲として記憶する、 ことを特徴とする撮像装置。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の撮像装置において、 前記色再現範囲記憶手段は、輝度、色信号の3次元デー
    タを、色再現範囲と偽色の境界付近では細かくそれ以外
    の領域では粗く領域分割し、分割した領域内に入力デー
    タがある場合、その領域を色再現範囲として記憶する、
    ことを特徴とする撮像装置。
  7. 【請求項7】 請求項4記載の撮像装置において、 前記色再現範囲記憶手段は、輝度信号を平滑化する輝度
    信号平滑化手段と、色信号を平滑化する色信号平滑化手
    段を備え、輝度信号と色信号とを平滑化したデータを色
    再現範囲として記憶する、ことを特徴とする撮像装置。
  8. 【請求項8】 請求項4記載の撮像装置において、 前記色再現範囲記憶手段は、輝度信号微分手段と、高周
    波成分計測手段とから、非合焦状態を検出する非合焦状
    態検出手段を備え、撮像装置が非合焦時の色再現範囲を
    記憶する、ことを特徴とする撮像装置。
  9. 【請求項9】 単板式の撮像素子を用いた撮像装置にお
    いて、 フレーム毎に入力画像の色再現範囲を順次記憶していく
    色再現範囲記憶手段と、 入力信号の輝度信号を算出する輝度信号算出手段と、 入力信号の色信号を算出する色信号算出手段と、 輝度信号と色信号の算出結果が色再現範囲記憶手段に記
    憶した色再現範囲内にあるかどうかを判定する偽色判定
    手段と、 偽色判定手段により入力信号が色再現範囲外にあると判
    定された場合に、偽色を抑圧する偽色抑圧手段と、 を備えることを特徴とする撮像装置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の撮像装置において、 前記色再現範囲記憶手段は、輝度,色信号の3次元デー
    タを複数の領域に分割し、分割した領域内に入力データ
    がある場合、その領域を色再現範囲として順次記憶す
    る、 ことを特徴とする撮像装置。
  11. 【請求項11】 請求項9記載の撮像装置において、 前記色再現範囲記憶手段は、輝度、色信号の3次元デー
    タを、色再現範囲と偽色の境界付近では細かくそれ以外
    の領域では粗く領域分割し、分割した領域内に入力デー
    タがある場合、その領域を色再現範囲として順次記憶す
    る、 ことを特徴とする撮像装置。
  12. 【請求項12】 請求項9記載の撮像装置において、 前記色再現範囲記憶手段は、輝度信号を平滑化する輝度
    信号平滑化手段と、色信号を平滑化する色信号平滑化手
    段とを備え、輝度信号と色信号とを平滑化したデータを
    色再現範囲として順次記憶する、 ことを特徴とする撮像装置。
  13. 【請求項13】 請求項9記載の撮像装置において、 前記色再現範囲記憶手段は、輝度信号微分手段と、高周
    波成分計測手段とから、非合焦状態を検出する非合焦状
    態検出手段を備え、撮像装置が非合焦時の色再現範囲を
    順次記憶する、 ことを特徴とする撮像装置。
  14. 【請求項14】 単板式の撮像素子を用いた撮像装置に
    おいて、 輝度のエッジを検出するエッジ検出手段と、 入力信号の1フレーム分の色再現範囲又は多フレーム分
    の色再現範囲を記憶する色再現範囲記憶手段と、 入力信号の輝度信号を算出する輝度信号算出手段と、 入力信号の色信号を算出する色信号算出手段と、 輝度信号と色信号の算出結果が色再現範囲記憶手段に記
    憶した色再現範囲内にあるかどうかを判定する偽色判定
    手段と、 偽色判定手段により入力信号が色再現範囲外にあると判
    定された場合に偽色を抑圧する偽色抑圧手段とを備え、 色再現範囲記憶手段には輝度のエッジ部以外のデータを
    記憶させる、ことを特徴とする撮像装置。
  15. 【請求項15】 請求項14記載の撮像装置において、 前記色再現範囲記憶手段は、輝度,色信号の3次元デー
    タを複数の領域に分割し、分割した領域内にデータがあ
    る場合、その領域を色再現範囲として記憶する、 ことを特徴とする撮像装置。
  16. 【請求項16】 請求項14記載の撮像装置において、 前記色再現範囲記憶手段は、輝度、色信号の3次元デー
    タを、色再現範囲と偽色の境界付近では細かくそれ以外
    の領域では粗く領域分割し、分割した領域内に入力デー
    タがある場合、その領域を色再現範囲として記憶する、 ことを特徴とする撮像装置。
  17. 【請求項17】 単板式の撮像素子を用いた撮像装置に
    おいて、 入力信号の1フレーム分の色信号を領域毎に分割する領
    域分割手段と、 各領域毎の画像データの数を計測する画素数計測手段
    と、 計測数に応じて計測数が大きければ小さい偽色抑圧量
    を、計測数が小さければ大きい偽色抑圧量を領域毎に記
    憶する偽色抑圧量記憶手段と、 その偽色抑圧量に応じて入力信号に対して領域毎に偽色
    を抑圧する偽色抑圧手段とを備える、 ことを特徴とする撮像装置。
  18. 【請求項18】 請求項17記載の撮像装置において、 前記領域分割手段は、色信号を平滑化する色信号平滑化
    手段を備え、平滑化した1フレーム分の色信号を領域毎
    に分割する、 ことを特徴とする撮像装置。
  19. 【請求項19】 請求項17記載の撮像装置において、 前記偽色抑圧量記憶手段は、輝度信号微分手段と、高周
    波成分計測手段とから、非合焦状態を検出する非合焦状
    態検出手段を備え、撮像装置が非合焦時の1フレーム分
    の偽色抑圧量を記憶する、 ことを特徴とする撮像装置。
  20. 【請求項20】 単板式の撮像素子を用いた撮像装置に
    おいて、 輝度のエッジを検出するエッジ検出手段と、 入力信号の1フレーム分の色成分を領域毎に分割する領
    域分割手段と、 各領域毎の画像データの数を計測する画素数計測手段
    と、 計測数に応じて計測数が大きければ小さい偽色抑圧量
    を、計測数が小さければ大きい偽色抑圧量を領域毎に記
    憶する偽色抑圧量記憶手段と、 その偽色抑圧量に応じて入力信号に対して領域毎に偽色
    を抑圧する偽色抑圧手段とを備え、 画素数計測手段では輝度のエッジ部以外のデータを計測
    する、 ことを特徴とする撮像装置。
  21. 【請求項21】 請求項17ないし請求項20のいずれ
    かに記載の撮像装置において、 前記偽色抑圧量記憶手段は、多フレームにわたって算出
    した偽色抑圧量の平均値を記憶する、 ことを特徴とする撮像装置。
  22. 【請求項22】 単板式の撮像素子を用いた撮像装置に
    おいて、 入力信号の1フレーム分のマゼンタ、緑方向の色信号を
    領域毎に分割する領域分割手段と、 各領域毎の画像データの数を計測する画素数計測手段
    と、 計測数に応じて計測数が大きければ小さい偽色抑圧量
    を、計測数が小さければ大きい偽色抑圧量を領域毎に記
    憶する偽色抑圧量記憶手段と、 その偽色抑圧量に応じて入力信号に対して領域毎に偽色
    を抑圧する偽色抑圧手段と、 を備えることを特徴とする撮像装置。
  23. 【請求項23】 請求項22記載の撮像装置において、 前記領域分割手段は、色信号を平滑化する色信号平滑化
    手段を備え、平滑化した1フレーム分のマゼンタ、緑方
    向の色信号を領域毎に分割する、 ことを特徴とする撮像装置。
  24. 【請求項24】 請求項22記載の撮像装置において、 前記偽色抑圧量記憶手段は、輝度信号微分手段と高周波
    成分計測手段とから非合焦状態を検出する非合焦状態検
    出手段を備え、撮像装置が非合焦時の1フレーム分の偽
    色抑圧量を記憶する、 ことを特徴とする撮像装置。
  25. 【請求項25】単板式の撮像素子を用いた撮像装置にお
    いて、 輝度のエッジを検出するエッジ検出手段と、 入力信号の1フレーム分のマゼンタ、緑方向の色を領域
    毎に分割する領域分割手段と、 各領域毎の画像データの数を計測する画素数計測手段
    と、 計測数に応じて計測数が大きければ小さい偽色抑圧量
    を、計測数が小さければ大きい偽色抑圧量を領域毎に記
    憶する偽色抑圧量記憶手段と、 その偽色抑圧量に応じて入力信号に対して領域毎に偽色
    を抑圧する偽色抑圧手段とを備え、 画素数計測手段では輝度のエッジ部以外のデータを計測
    する、 ことを特徴とする撮像装置。
  26. 【請求項26】 請求項22ないし請求項25のいずれ
    かに記載の撮像装置において、 前記偽色抑圧量記憶手段は、多フレームにわたって算出
    した偽色抑圧量の平均値を記憶する、 ことを特徴とする撮像装置。
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