JP2003132320A - Icカード - Google Patents

Icカード

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JP2003132320A
JP2003132320A JP2001322512A JP2001322512A JP2003132320A JP 2003132320 A JP2003132320 A JP 2003132320A JP 2001322512 A JP2001322512 A JP 2001322512A JP 2001322512 A JP2001322512 A JP 2001322512A JP 2003132320 A JP2003132320 A JP 2003132320A
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JP
Japan
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card
ink
resin layer
porous resin
layer
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Application number
JP2001322512A
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English (en)
Inventor
Kenji Yabuta
健次 藪田
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】インク吸収性及び印字光沢度が高く、印字画像
の耐水性及び耐傷性が改良された高品質なICカードを
得ること。 【解決手段】少なくとも片面上にインク吸収層、多孔性
樹脂層を順次設けたICカードにおいて、該多孔性樹脂
層が、カチオン性有機樹脂粒子、特定の放射線硬化性化
合物からなることを特徴とするICカードである。カチ
オン性有機樹脂粒子がアミノ基を有するアクリル樹脂粒
子であり、更にカチオン性有機樹脂粒子の平均粒子径が
5〜100nmであることでインク吸収性及び光沢性は
向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は表面にインク吸収層
及び多孔性樹脂層を設けたICカードに関するものであ
り、インク吸収性に優れ、しかも画像の光沢性、耐水
性、耐傷性に優れたICカードに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、テレホンカード、定期乗車券、乗
車券購入カード、ハイウェイカード、プリペイドカー
ド、キャッシュカード、クレジットカード、IDカー
ド、ICカード、会員証カード等の各種カードが情報記
録媒体として、広く利用されている。これらのカードは
多くの情報を安全に、信頼性高く記録、運用する目的で
磁気ストライプ等の磁気記録から光記録、ICメモリー
記録へと移行しており、用途の多様化もあいまって、こ
れらを組み合わせた複合カードも存在する。
【0003】ICカードは、磁気カードと比較して、格
段に記憶容量が大きいこと、高度なセキュリティー機能
を有していること、カード自体でデータ処理が可能であ
ることなどから、今後の有望な情報媒体として考えられ
ている。そのカードは、データの入出力はカードに設置
された端子の接触で行われる接触式ICカードと通信コ
イルを内蔵し、離れた場所からデータの入出力が可能な
非接触式ICカードに大別される。ところが、接触式I
Cカードは、静電気破壊に対する対策、端子電極の電気
的接続不良、リーダー/ライターの機構が複雑であるな
どの問題を有している。これに対し、非接触式ICカー
ドは、接点が不要で損傷や摩耗に強く、振動・ちり・遮
蔽物にかかわらず読みとれること、リーダー/ライター
に駆動部が不要でメンテナンスコストが安いこと等が上
げられる。このように非接触式ICカードは、利用者の
立場から見た場合、毎回カードを取り出してリーダー/
ライターに差し込まなくても、かざすあるいはただ通り
過ぎるだけで、読み取り書き込みが終了するので利便性
が高い。
【0004】そこで、近年では、非接触式ICカードが
開発され、このカードの特徴を利用した新しい適用が進
展している。この非接触式ICカードの製造方法として
は、ラミネート方式又は射出成形方式で行われている。
ラミネート方式は、センターコアーシートにICモジュ
ールを入れ、その両面にオーバーシートを積層して熱プ
レス又は、接着剤をオーバーシートに塗布して圧着する
方法である。また、射出成形方式は、ICモジュールが
固定されたシートを金型内に挿入し、もう一方の金型面
にシートをセットして、その金型の隙間に樹脂を射出注
入する方法である。
【0005】ところで、これらのICカードは各種情報
を人間が目視で把握、確認できない不可視情報として記
録されており、専用の読み書き装置にかけないと記録情
報を取り出すことができない。人間が目視で確認できる
記録情報は人名、会員番号、口座番号などの一部の固定
情報などをエンボス加工、熱転写印字などの表示方法に
より、カード表面に設ける可視表示部に表記することで
成されてきた。特に顔画像の様な階調性を要求される情
報には高精細で濃度階調表現が可能な昇華熱転写法等で
表記されてきた。
【0006】しかし、従来の熱転写記録法では、熱転写
記録した画像にムラや抜けなどが生じる不良品がしばし
ば発生するという問題があった。
【0007】この問題は、昇華型熱転写記録によってカ
ード上に顔画像等の階調性の画像を記録する際に特に顕
著であり、問題が大きなものとなっている。
【0008】この不良品の発生する原因が、熱転写記録
法で画像を記録する面である受像面の平面性にあり、受
像面に凹凸が存在し、平面性が損なわれていると、熱転
写記録を行う際に、画像に抜けやムラが発生してしま
う。
【0009】従って、ICカードのように複数の層の間
にICチップを挿入して形成されるカードは、カードの
湾曲による平面性の劣化、断裁によって生じたゴミが層
間に混入されたり、表面に付着したりすることによる平
面性の劣化、またはICチップを層間に挿入することに
伴う平面性の劣化が起こりやすいため、特に画像の不良
が発生する確率が大きく、不良品の記録カードが発生す
る確率が大きかった。
【0010】カード表面を均すことにより平面性の劣化
を除去することも考えられる。しかし、カード表面を均
しても、良好な平面性が得られるとは限らず、逆にIC
カードのようなカードの場合、圧力をかけることによ
り、内部のICが破壊される恐れもあった。
【0011】そこで特開平10−250267号公報で
はICカード上の熱転写の受像面をマット処理すること
で凹凸の平均化をはかり画像のムラを改良する試みが提
案されている。また特開平11−151878号公報で
はICカード上の熱転写受像層の下にクッション層を設
けることで画質の改良をはかる事が提案されている。し
かしながら、ICカードの受像面に直接接触させる事で
画像を得る熱転写法では画質の改良に限界があった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような状
況に鑑み成されたものである。
【0013】本発明は、平面性が多少損なわれているカ
ードであっても、熱転写記録のような接触型ではなく非
接触のインクジェット記録法により、良好な高精細画像
を記録することを可能にし、常に高品質の画像を有する
ICカードである。特に平面性の劣化が湾曲や、内部に
ICチップ等が挿入されることによって生じる緩やかで
大きな凹凸であっても、高品質の画像を有するICカー
ドである。
【0014】しかしICカードは繰り返して多数回使用
される為に、単にICカード上にインクジェット記録が
可能な層を設けただけでは鋭利なものに接触して傷がつ
き易く記録物の品質を損なうため、画像の耐傷性等の保
存性改良や顔写真のようなカラーの階調性画像の場合に
は画像の光沢性や耐水性に課題があり、その改良が要求
されていた。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明者は、ICカード
における上記の問題について鋭意検討を重ねた結果、十
分なインク吸収性を有するインク吸収層上に、主にカチ
オン性有機樹脂粒子と放射線にて硬化する親水性の放射
線硬化性化合物からなる層を設けることにより、インク
吸収性や画像の光沢性に優れ、さらに、このような層
は、放射線硬化性化合物が3次元で強固に架橋してなる
層であるため、耐水性、耐傷性にも優れていることが判
明した。
【0016】すなわち、本発明は、少なくとも片面上に
インク吸収層、多孔性樹脂層を順次設けたICカードに
おいて、該多孔性樹脂層が、主にカチオン性有機樹脂粒
子及び1分子中に2個以上のエチレン性二重結合を含有
する親水性の放射線硬化性化合物からなることを特徴と
するICカードである。
【0017】カチオン性有機樹脂粒子がアミノ基を有す
るアクリル樹脂粒子であると好ましい。
【0018】カチオン性有機樹脂粒子が平均粒子径5〜
100nmであると好ましい。
【0019】放射線硬化性化合物が、分子中にエチレン
オキサイドを含有することが好ましい。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に本発明を詳細に記す。 〔多孔性樹脂層〕本発明のICカードにおける多孔性樹
脂層は、主にカチオン性有機樹脂粒子と1分子中に2個
以上のエチレン性二重結合を含有する親水性の放射線硬
化性化合物からなるものである。
【0021】本発明のICカードにおける多孔性樹脂層
を形成するカチオン性有機樹脂粒子としては、経済性、
入手しやすさからアミノ基を有するアクリル樹脂粒子が
好ましい。またカチオン性有機樹脂粒子の平均粒子径が
5nm未満であると、記録媒体の光沢性がインク吸収層
の表面平滑度に影響される。一方、カチオン性有機樹脂
粒子の平均粒子径が100nmを超えると、インク吸収
層の表面平滑度に関係なく、良好な光沢性の記録画像が
得られない。したがって、カチオン性有機樹脂粒子の平
均粒子径としては、5〜100nmが好ましく、10〜
50nmであればさらに好ましい。なお、カチオン性有
機樹脂粒子の形状が球形に近いほど、本発明の記録媒体
の光沢性が向上するのでより好ましい。またカチオン性
であることで、インク中の色素の定着性に優れることか
ら好ましい。カチオン性有機樹脂粒子とは、該粒子の表
面が正に帯電した粒子を指し、粒子表面の電荷が正であ
ることにより、静電気的な相互作用によってインク中の
色素のスルホン酸基、カルボキシル基、アミノ基等と不
溶な塩を形成して、多孔性樹脂層で該色素を定着するこ
とが可能となる。さらに、該粒子自体にはインクの溶媒
成分を吸収するだけの容量がないことから、溶媒成分が
多孔性樹脂層を通過してインク吸収層に浸透することに
なる。
【0022】多孔性樹脂層においてカチオン性有機樹脂
粒子の割合が5質量%未満であると、本発明のICカー
ドのインクジェット記録部の光沢性及びインク吸収性が
悪くなり、一方、50質量%を超えると本ICカードの
インクジェット記録部の耐水性、耐傷性が悪くなる。し
たがって、カチオン性有機樹脂粒子の割合としては5〜
50質量%が好ましく、さらに20〜40質量%が好ま
しい。なお、カチオン性有機樹脂粒子はエマルジョンで
使用すると作業性が良好で好ましい。
【0023】本発明のICカードにおける多孔性樹脂層
を形成する放射線硬化性化合物は、1分子中に2個以上
のエチレン性二重結合を含有し、且つ親水性であること
が必須である。ここで、エチレン性二重結合としては、
ビニル基、アクリロイル基、メタクリロイル基、脂環エ
ポキシ基等を挙げることができ、このような官能基を末
端或いは側鎖に有する不飽和ポリエステル、変性不飽和
ポリエステル、アクリル系ポリマー、アクリル系オリゴ
マー、アクリル系モノマー、メタクリル系ポリマー、メ
タクリル系オリゴマー、メタクリル系モノマーやビニル
型不飽和結合を有するポリマー、オリゴマー及びモノマ
ー、エポキシ化合物等を本発明における放射線硬化性化
合物とすることができるが、特にアクリロイル基を有す
る化合物が放射線硬化性に優れているため好ましい。
又、上記のような構造からなる放射線硬化性化合物が親
水性を有するためには、その分子中に、水酸基、カルボ
キシル基、2級アミン、3級アミン、4級アンモニウム
塩基等の極性基、エチレンオキサイド、ジエチレンオキ
サイド、モルホリン、ピロリドン等の親水性ユニットを
含有していることが必要である。ここで、放射線硬化性
樹脂化合物が、単官能である場合には、放射線硬化性化
合物の架橋が進行しづらいため、多孔性樹脂層の硬度が
不十分となり、印字の際の溶解・膨潤を完全に防止する
ことができず、印字部の光沢が低下し、耐傷性も十分に
改良されない。又、放射線硬化性化合物が親水性でない
場合には、インク吸収性が著しく低下し、画像濃度も低
く、インク溢れ、滲み等も発生する。
【0024】このような放射線硬化性化合物は市販のも
のを好適に用いることができる。以下、上記の事項に該
当する代表的な市販の放射線硬化性化合物を例示する
が、もちろん本発明がこれに限定されるものではない。
【0025】カヤラッドPEG400DA、カヤラッド
R−167、PET−30、サートマーSR−230、
サートマーSR−268、サートマーSR−344、サ
ートマーSR−444(以上、日本化薬製、カヤラッド
及びサートマーシリーズ)、NKエステルA−200、
NKエステルA−400、NKエステルA−600、N
KエステルA−TMM−3、NKエステルA−TMM−
3L(以上、新中村化学製、NKエステルシリーズ)、
アロニックスM−240、アロニックスM−245、ア
ロニックスM−205、アロニックスM−210(以
上、東亜合成アロニックスシリーズ)、3EG−A、4
EG−A、9EG−A、BP−4EA、PE−3A(以
上、共栄社油脂化学工業製、ライトアクリレートシリー
ズ)、PE−200、PE−300、PE−400、E
P−22、BPE4、TMP−3、PET−3、C−1
615、C−1615M(以上、第一工業製薬製、ニュ
ーフロンティアシリーズ)。
【0026】上記のような親水性の放射線硬化性化合物
中でも、分子中にエチレンオキサイドセグメントを含有
する該化合物が、インク吸収性の点から特に好ましい。
エチレンオキサイドセグメントは、その複数が連続した
セグメントでもかまわないし、他のセグメントを挟んで
構成されてもかまわない。
【0027】さらに、本発明の多孔性樹脂層中には、必
要により水溶性接着剤を添加しても良い。水溶性接着剤
の存在は、多孔性樹脂層とインク吸収層との界面の接着
性を向上させ耐傷性を改良するのみならず、放射線硬化
性化合物によるインク吸収性低下を防ぎ、水性インクと
の親和性の観点から画像濃度向上に寄与すると考えられ
る。かかる水溶性接着剤として、特にポリビニルピロリ
ドン、ポリビニルアルコール類及びセルロース誘導体が
インク吸収性を上げて画像濃度を向上させる点から好ま
しい。例えば、ポリビニルアルコール、カチオン変性ポ
リビニルアルコール、シリル変性ポリビニルアルコール
等のポリビニルアルコール類、ポリビニルピロリドン
(誘導体、共重合体を含む)、カルボキシメチルセルロ
ース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等のセルロー
ス誘導体が印字濃度が高く、好適に使用できる。配合量
としては、放射線硬化性化合物と水溶性接着剤の比率は
10/1〜1/1の範囲が好適である。水溶性接着剤の
比率が高いと耐水性低下を起こし、逆に放射線硬化性化
合物が高いとインク吸収性低下を起こして画像濃度を低
下させる。
【0028】又、本発明の多孔性樹脂層中には、本発明
の効果を阻害しない範囲で、蛍光増白剤、紫外線吸収
剤、酸化防止剤、光安定化剤、ラジカル重合開始剤、界
面活性剤、滑剤、カチオン性色素定着剤、顔料分散剤、
増粘剤、流動性改良剤、消泡剤、抑泡剤、離型剤、発泡
剤、浸透剤、着色染料、着色顔料、防腐剤、防バイ剤、
耐水化剤、湿潤紙力増強剤、乾燥紙力増強剤等の各種添
加剤を添加することもできる。ここで、多孔性樹脂層中
に添加する蛍光増白剤としては、特に制限はないが、耐
放射線性、耐候性等に優れるチオフェン骨格を含有する
蛍光増白剤が特に好ましく、又、記録された画像の保存
安定性を向上させるため、紫外線吸収剤を本発明の多孔
性樹脂層中に添加することが好ましい。
【0029】本発明のICカードの多孔性樹脂層中への
紫外線吸収剤の配合量としては、各紫外線吸収剤の紫外
線吸収能力や多孔性樹脂層の塗工量等により適宜決定さ
れるが、上記のカチオン性有機樹脂粒子100固形質量
部に対して0.01〜10%、より好ましくは0.1〜
5%である。
【0030】本発明のICカードにおける多孔性樹脂層
中の放射線硬化性化合物を硬化させる放射線としては、
一般には紫外線、α線、β線、γ線、X線及び電子線等
が挙げられるが、α線、β線、γ線又はX線は人体への
危険性の問題が付随するため、取扱いが容易で工業的に
もその利用が普及している紫外線や電子線が有効であ
る。
【0031】本発明において、電子線を使用する場合、
照射電子線量は0.1〜10Mrad程度の範囲が好ま
しい。ここで、0.1Mrad未満では十分な照射効果
が得られないため硬化が不十分であり、10Mradを
超えると、支持体を劣化させるために好ましくない。電
子線の照射方式としては、スキャニング方式、カーテン
ビーム方式等を用いることができ、電子線の加速電圧
は、100〜300KV程度が好ましい。なお、電子線
照射に際しては雰囲気の酸素濃度が高いと放射線硬化性
化合物の硬化が妨げられるため、窒素、ヘリウム、二酸
化炭素等の不活性ガスによる置換を行い、酸素濃度を6
00ppm以下、より好ましくは400ppm以下に抑
制した雰囲気中で照射するのが一般的である。
【0032】又、本発明において紫外線を使用する場合
には、多孔性樹脂層中に増感剤を配合する必要がある
が、その具体例としては、例えば、ジ又はトリクロロア
セトフェノンのようなアセトフェノン類、ベンゾフェノ
ン、ミヒラーケトン、ベンジル、ベンゾイン、ベンゾイ
ンアルキルエーテル、ベンジルジメチルケタール、テト
ラメチルチウラムモノサルファイド、チオキサントン
類、アゾ化合物等があり、放射線硬化性樹脂の重合反応
タイプ、安定性、及び放射線照射装置との適合性等の観
点から選ばれる。増感剤の使用量は、放射線硬化性化合
物に対して、通常1〜5質量%程度である。又、増感剤
にはハイドロキノンのような貯蔵安定剤が併用される場
合もある。光源としては、例えば、低圧水銀灯、中圧水
銀灯、高圧水銀灯、キセノンランプ及びタングステンラ
ンプ等が使用される。
【0033】本発明における多孔性樹脂層の塗工量は乾
燥固形分で0.5〜10g/m2、より好ましくは1〜
5g/m2である。塗工量が少ないと画像の光沢性、耐
水性、耐傷性改良の効果が小さく、塗工量が多いとイン
ク吸収性の低下を引き起こす。多孔性樹脂層は、上記の
カチオン性有機樹脂粒子及び放射線硬化性化合物を水に
溶解し、従来公知の塗工法を用いて塗工することができ
る。このような塗工法としては、例えば、ブレード方
式、エアードクター方式、スクイズ方式、エアーナイフ
方式、リバースロール方式、グラビアロール及びトラン
スファーロール方式、バー方式及びカーテン方式等を挙
げることができる。
【0034】また、更に高光沢が必要な用途には、鏡面
金属ロール或いは高平滑合成樹脂フィルム上に多孔性樹
脂層塗被組成物を塗工して溶媒を乾燥させてから、イン
ク吸収層表面と圧着し、該塗被組成物が可塑性を有する
間に放射線を照射して多孔性樹脂層を硬化せしめた後、
該ロール或いは該フィルムから剥離して製造することも
出来る。
【0035】〔インク吸収層〕本発明におけるICカー
ドのインク吸収層は、従来公知のインク吸収層をいずれ
も好適に用いることができるが、しかしながら、例え
ば、特開昭60−224578号公報、同60−234
879号公報等に提案されているような水溶性樹脂のみ
からなるか、或いは水溶性樹脂を主成分とするようなイ
ンク吸収層であるよりも、例えば、特開昭60−204
390号公報や特開平2−198889号公報等に提案
されているような、BET法による比表面積の大きな無
機顔料を主体としたインク吸収層が、インク吸収性、画
像の鮮鋭性、色再現性等の点から好ましい。
【0036】本発明のICカードのインク吸収層として
より好ましい、無機顔料を主体としたインク吸収層につ
いて以下に具体的に示す。ここで、無機顔料とは、BE
T法による比表面積が100m2/g以上であり、さら
に好ましくは100〜700m2/gの無機顔料であ
る。このような比表面積の無機顔料を使用することによ
り、高い印字濃度及び優れたインク吸収性を発現させる
ことができる。無機顔料のBET比表面積が100m2
/g未満であると、十分な印字濃度及びインク吸収性が
得られない。
【0037】このような無機顔料としては、従来公知の
白色顔料を1種以上を単独で、或いは混合して用いるこ
とができ、例えば、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カル
シウム、カオリン、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリ
ウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、
サチンホワイト、珪酸アルミニウム、ケイソウ土、珪酸
カルシウム、珪酸マグネシウム、合成非晶質シリカ、コ
ロイダルシリカ、コロイダルアルミナ、擬ベーマイト、
水酸化アルミニウム、アルミナ、リトポン、ゼオライ
ト、加水ハロイサイト、炭酸マグネシウム、水酸化マグ
ネシウム等が挙げられる。
【0038】本発明におけるICカードには、上記の無
機顔料の中でも、特に合成非晶質シリカを用いることが
好ましく、印画濃度に優れるICカードを得ることがで
きる。このような合成非晶質シリカとは、例えば、特開
昭57−157786号公報、同61−141584号
公報、同61−230979号公報、同62−2924
76号公報等に記されているような、ケイ酸のゲル化に
より、SiO2の三次元構造を形成させた、微多孔性、
不定形微粒子であり、その代表的な物性値範囲として
は、平均粒子径10nm〜20μm程度、ハンター白色
度90以上である。
【0039】このような合成非晶質シリカは、市販のも
のを好適に用いることができ、例えば、ミズカシルP−
526、ミズカシルP−801、ミズカシルNP−8、
ミズカシルP−802、ミズカシルP−802Y、ミズ
カシルC−212、ミズカシルP−73、ミズカシルP
−78A、ミズカシルP−78F、ミズカシルP−8
7、ミズカシルP−705、ミズカシルP−707、ミ
ズカシルP−707D、ミズカシルP−709、ミズカ
シルC−402、ミズカシルC−484(以上水沢化学
製)、トクシールU、トクシールUR、トクシールG
U、トクシールAL−1、トクシールGU−N、トクシ
ールN、トクシールNR、トクシールPR、ソーレック
ス、ファインシールE−50、ファインシールT−3
2、ファインシールX−37、ファインシールX−7
0、ファインシールRX−70ファインシールA、ファ
インシールB(以上、徳山ソーダ製)、カープレックス
FPS−101、カープレックスCS−7、カープレッ
クス80、カープレックスXR、カープレックス67
(以上、塩野義製薬製)、サイロイド63、サイロイド
65、サイロイド66、サイロイド77、サイロイド7
4、サイロイド79、サイロイド404、サイロイド6
20、サイロイド800、サイロイド150、サイロイ
ド244、サイロイド266(以上、富士シリシア化学
製)等が挙げられる。
【0040】本発明におけるインク吸収層には、上記の
ような無機顔料と併用して、カチオン性有機樹脂粒子を
添加することもできる。ここでカチオン性有機樹脂粒子
とは、多孔性樹脂層を構成するカチオン性有機樹脂粒子
と同様なものであり、多孔性樹脂層にて定着されず、イ
ンク吸収層中に浸透してきた微量の色素を確実に定着さ
せることができる。
【0041】本発明におけるICカードのインク吸収層
において、上記のような無機顔料を支持体上に強固に固
定する目的から、必要に応じてバインダー樹脂を用いる
ことができる。好適に用いることのできるバインダー樹
脂としては、例えば、ポリビニルアルコール、シラノー
ル変性ポリビニルアルコール、酢酸ビニル、酸化澱粉、
エーテル化澱粉、カルボキシメチルセルロース、ヒドロ
キシエチルセルロース等のセルロース誘導体、カゼイ
ン、ゼラチン、大豆蛋白、シリル変性ポリビニルアルコ
ール等;無水マレイン酸樹脂、スチレン−ブタジエン共
重合体、メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体等
の共役ジエン系共重合体ラテックス;アクリル酸エステ
ル及びメタクリル酸エステルの重合体又は共重合体、ア
クリル酸及びメタクリル酸の重合体又は共重合体等のア
クリル系重合体ラテックス;エチレン酢酸ビニル共重合
体等のビニル系重合体ラテックス;或いはこれらの各種
重合体のカルボキシル基等の官能基含有単量体による官
能基変性重合体ラテックス;メラミン樹脂、尿素樹脂等
の熱硬化合成樹脂系等の水性接着剤;ポリメチルメタク
リレート、ポリウレタン樹脂、不飽和ポリエステル樹
脂、塩化ビニル−酢酸ビニルコポリマー、ポリビニルブ
チラール、アルキッド樹脂等の合成樹脂系接着剤を一種
以上、単独で或いは混合して用いることができる。この
他、公知の天然、或いは合成樹脂バインダーを単独で或
いは混合して用いることは特に限定されない。
【0042】ここで、本発明のインク吸収層において、
上記のような無機顔料100固形質量部に対するバイン
ンダー樹脂の配合量としては3〜70固形質量部、より
好ましくは5〜50固形質量部であり、3固形質量部未
満ではインク吸収層の塗層強度が不足し、又、70固形
質量部を超えるとインクジェット記録装置の種類によっ
てはインク吸収能が不足するため、インクが溢れ好まし
くない。
【0043】さらに、その他の添加剤として、カチオン
性色素定着剤、顔料分散剤、増粘剤、流動性改良剤、消
泡剤、抑泡剤、離型剤、発泡剤、浸透剤、着色染料、着
色顔料、蛍光増白剤、紫外線吸収剤、防腐剤、防バイ
剤、耐水化剤、湿潤紙力増強剤、乾燥紙力増強剤及び酸
化防止剤等を適宜添加することもできる。
【0044】特に、インク中の色素のスルホン基、カル
ボキシル基、アミノ基等と不溶な塩を形成する2級アミ
ン、3級アミン、4級アンモニウム塩からなるカチオン
性色素定着剤を添加すると、インク吸収層にて良好に色
素が捕捉されるため、色彩性の向上や水の滴下、吸湿に
よるインクの流れ出しや滲み出しを抑制することができ
るため好ましい。
【0045】本発明におけるICカードのインク吸収層
を支持体上に設ける方法としては、水又はアルコール等
の親水性有機溶剤、或いはこれらの混合溶媒を用いて、
例えば、従来公知のエアーナイフコーター、カーテンコ
ーター、ダイコーター、ブレードコーター、ゲートロー
ルコーター、バーコーター、ロッドコーター、ロールコ
ーター、ビルブレードコーター、ショートドエルブレー
ドコーター、サイズプレス等の各種装置により支持体上
に塗工することができる。又、インク吸収層の塗工後に
は、マシンカレンダー、TGカレンダー、スーパーカレ
ンダー、ソフトカレンダー等のカレンダー装置を用いて
平滑化処理を行うことができる。
【0046】本発明におけるICカードにおけるインク
吸収層の塗工量は特に制限はないが、1〜30g/m2
が好ましい。塗工量が1g/m2未満であると十分な印
字濃度及びインク吸収性が得られないため好ましくな
く、塗工量が30g/m2を超えると記録シートのカー
ル性が悪化するため好ましくない。又、インク吸収層は
ある一定の塗工量を数回に分けて塗設する事もできる。
【0047】ICカードの外形寸法及び厚さは、JIS
X6301に準拠している。外形寸法は、次の大小二つ
の長方形に囲まれ領域にそのすべての縁部が入るように
仕上げられる。大きい長方形の長辺85.72mm、短
辺54.03mm、小さい長方形の長辺85.47m
m、短辺53.92mm。また、厚さは、最大0.80
mm、最小0.68mmの範囲に入るように仕上げられ
る。
【0048】
【実施例】以下の実施例及び比較例においては、特に断
らない限り、部は質量部を、%は質量%を意味するもの
とする。
【0049】実施例1 下記の操作によりインク吸収層及び多孔性樹脂層を有す
るICカードを作成した。 (1)インク吸収層の形成 厚さ125μmの白色PET上に、下記のインク吸収層
の塗被組成物の固形分濃度14%水溶液をエアーナイフ
コーターにより、乾燥塗工量10g/m2となるように
塗工、乾燥した。 〔インク吸収層塗被組成物〕 合成非晶質シリカ 100部 (比表面積60m2/g) ポリビニルニルアルコール 30部 カチオン性色素定着剤 30部
【0050】次いで、下記の多孔性樹脂層の塗被組成物
を下記の固形分比で水を加えて固形分濃度15%水溶液
をロッドバーにより、乾燥塗布量が1.5g/m2とな
るように塗工・乾燥した後に、加速電圧150KV、照
射線量2Mradの条件で電子線を照射して多孔性樹脂
層を硬化した。 〔多孔性樹脂層塗被組成物〕 カチオン性有機樹脂粒子 100部 (平均粒子径10nmのアミノ基含有アクリル樹脂粒子エマルジョン) 放射線硬化性化合物 30部 (ペンタエリスリトールトリアクリレート) 以上のようにしてインク吸収層及び多孔性樹脂層を順次
積層したシートの他面にアンテナコイルを印刷法により
作成し、ICチップを接続してICモジュールを得た。
次に、別の、厚み125μmの白色PETフィルムを用
意し、インクジェット記録層側を金型の面に真空吸着固
定し、白色PETフィルムとの間にポリブチレンテレフ
タレート樹脂を射出し、その後金型を圧縮させて、厚さ
760μmとし、冷却後金型から取り出し、外形寸法
が、長辺85.6mm、短辺54.0mmのICカード
にした。
【0051】実施例2 75μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィル
ム(ヘーズ値0.85%)上に下記の多孔性樹脂層の塗
被組成物の固形分濃度15%水溶液をロッドバーによ
り、乾燥塗布量が1g/m2となるように塗工・乾燥
し、実施例1のインク吸収層と圧着して、該フィルム側
から、加速電圧150KV、照射線量2Mradの条件
で電子線を照射して多孔性樹脂層を硬化した後、該フィ
ルムを剥離してインク吸収層上に硬化した多孔性樹脂層
を設けた。 〔多孔性樹脂層塗被組成物〕 カチオン性有機樹脂粒子 100部 (平均粒子径10nmのアミノ基含有アクリル樹脂粒子エマルジョン) 放射線硬化性化合物 30部 (ペンタエリスリトールトリアクリレート) 以上のようにしてインク吸収層及び多孔性樹脂層を順次
積層したシートの他面にアンテナコイルを印刷法により
作成し、ICチップを接続してICモジュールを得た。
次に、別の、厚み125μmの白色PETフィルムを用
意し、インクジェット記録層側を金型の面に真空吸着固
定し、白色PETフィルムとの間にポリブチレンテレフ
タレート樹脂を射出し、その後金型を圧縮させて、厚さ
760μmとし、冷却後金型から取り出し、外形寸法
が、長辺85.6mm、短辺54.0mmのICカード
にした。
【0052】実施例3 多孔性樹脂層の放射線硬化性化合物を、ジエチレングリ
コールジアクリレートとした以外は実施例1と同様にし
て作製し、実施例3のICカードを得た。
【0053】実施例4 多孔性樹脂層の放射線硬化性化合物を、ポリエチレング
リコール400ジアクリレートとした以外は実施例1と
同様にして作製し、実施例4のICカードを得た。
【0054】比較例1 多孔性樹脂層は設けずに、実施例1のインク吸収層を、
乾燥塗工量で17g/m2塗工したのみを、比較例1の
ICカードとした。
【0055】比較例2 多孔性樹脂層の放射線硬化性化合物をポリビニルアルコ
ールに変えて、放射線硬化を行わない以外は実施例1と
同様にして作製し、比較例2のICカードを得た。
【0056】比較例3 多孔性樹脂層を、カチオン性有機樹脂粒子を除いて放射
線硬化性化合物のみからなる層とした以外は、実施例1
と同様にして作製し、比較例3のICカードを得た。
【0057】比較例4 多孔性樹脂層の放射線硬化性化合物を、1分子中のエチ
レン性二重結合数が1個であるフェノキシポリエチレン
グリコールモノアクリレートとした以外は、実施例1と
同様にして作製し、比較例4のICカードを得た。
【0058】比較例5 多孔性樹脂層のカチオン性有機樹脂粒子を、無機粒子で
あるカチオン性のコロイダルシリカ(平均粒子径80n
m)とした以外は実施例1と同様にして作製し、実施例
5のICカードを得た。
【0059】実施例1〜4及び比較例1〜5の評価は以
下に示す方法により行い、結果を表1にまとめて示し
た。
【0060】〈インク吸収性〉 にじみ:単色もしくは重色を連続で記録して、隣接する
印字部が相互もしくは片方に流れ出しが生じていないか
を目視判定した。画像の鮮明性、解像性を示す指標の一
つである。評価基準は以下の通りである。△以上が実用
的に使用可能である。
【0061】 ◎:問題点がなく非常に優れている。 ○:優れている。 △:使用が可能である。 ×:劣る。
【0062】〈印字部の鏡面光沢度〉各ICカードサン
プルを、20℃、65%RHの環境下にて24時間の調
湿した後、インクジェットプリンター(MJ−700V
2C、EPSON製)を用いてブラックインクでベタ印
字を行ったときの、該多孔性樹脂層表面の鏡面光沢度を
測定した。該光沢度はJIS−Z−8741に準じて、
入反射角度75度として、日本電色工業製、変角光沢度
計VGS−1001DPにて測定した。
【0063】〈印字部の耐水性〉評価画像の印字と加熱
緻密化処理を施したICカードを室温で水に24時間浸
析させ画像のニジミ、水への溶け出しによる濃度低下を
目視判定した。評価基準は以下の通りである。△以上が
実用的に使用出来る。
【0064】 ○:ニジミ、濃度低下は全く無く画像の変化は認められ
ない。 △:わずかに濃度が低下したが画像は保たれている。 ×:インクが溶け出し画像が崩れた。
【0065】〈耐傷性〉各ICカードサンプルを、20
℃、65%RHの環境下にて24時間の調湿した後、イ
ンクジェットプリンター(MJ−700V2C、EPS
ON製)を用いてブラックインクでベタ印字を行ったと
きの、プリンター搬送系に装着されている歯形金属ロー
ルによる該シート表面の傷つき度を目視評価した。
【0066】 ○:全く傷が付かず、光沢面は良好である。 △:歯形金属ロールがくい込んだことによる傷が極わず
か見られたが、画質には影響しない。 ×:歯形金属ロールがくい込んだことによる傷が著し
く、画質に大きな影響を与えた。
【0067】
【表1】
【0068】表1の実施例1〜4が示したように、本発
明のICカードであれば、インク吸収性に優れて、更に
印字光沢度が高く、画像耐水性及び耐傷性が改良され
た。実施例1に対して実施例2は表面の平滑度が高く高
光沢であった。また実施例1に比べて実施例3、4で
は、放射線硬化性化合物の分子中にエチレンオキサイド
を含有していたために、さらにインク吸収性及び印字光
沢度が向上した。一方、比較例1では、多孔性樹脂層を
設けないICカードであるため、光沢、耐傷性は全く望
めない。比較例2では、多孔性樹脂層のバインダーとし
て放射線硬化性化合物ではなくポリビニルアルコールと
したため、耐水性、耐傷性が不十分であった。比較例3
では、多孔性樹脂層にカチオン性有機樹脂粒子を添加し
なかったため、インク吸収性が著しく劣った。比較例4
は放射線硬化性化合物が適切なものでないため、耐傷性
及び耐水性が不十分なものとなった。比較例5は有機の
カチオン性有機樹脂粒子の代わりに無機のコロイダルシ
リカを使用したために耐水性と耐傷性の低下を起こし
た。
【0069】
【発明の効果】本発明では、従来の非接触式ICカード
で内部情報の表示を目視で確認でき、インク吸収性が高
く、画像の光沢性、耐水性、耐傷性に優れたインクジェ
ット記録可能なICカードを提供出来る。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも片面上にインク吸収層、多孔
    性樹脂層を順次設けたICカードにおいて、該多孔性樹
    脂層が、主にカチオン性有機樹脂粒子及び1分子中に2
    個以上のエチレン性二重結合を含有する親水性の放射線
    硬化性化合物からなることを特徴とするICカード。
  2. 【請求項2】 カチオン性有機樹脂粒子がアミノ基を有
    するアクリル樹脂粒子である請求項1記載のICカー
    ド。
  3. 【請求項3】 カチオン性有機樹脂粒子が平均粒子径5
    〜100nmである請求項1または2記載のICカー
    ド。
  4. 【請求項4】 放射線硬化性化合物が、分子中にエチレ
    ンオキサイドを含有することを特徴とする請求項1〜3
    のいずれか記載のICカード。
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