JP2003131707A - 機器監視システム - Google Patents

機器監視システム

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JP2003131707A JP2001330700A JP2001330700A JP2003131707A JP 2003131707 A JP2003131707 A JP 2003131707A JP 2001330700 A JP2001330700 A JP 2001330700A JP 2001330700 A JP2001330700 A JP 2001330700A JP 2003131707 A JP2003131707 A JP 2003131707A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無線通信を用いた機器監視システムにおいて
通信衝突による通信待ち時間の発生を防止する。 【解決手段】 複数の監視対象機器1の夫々に機器状態
検出用のセンサ2を装備するとともに、周期的な無線通
信によりセンサ検出情報を中央管理装置3に送る複数の
端末器4を設けて、それら端末器4にその各々が担当す
る監視対象機器1の装備センサ2を接続する機器監視シ
ステムにおいて、端末器4の夫々が中央管理装置3との
通信処理につき、前回の通信処理の完了から次回の通信
処理の開始に至るまでの休眠時間Tqを基準にして、各
回の通信処理を前回の通信処理の完了から設定休眠時間
Tqを経過した時点に開始する構成にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は工場やプラントなど
に配備される複数の機器(例えば、蒸気トラップに代表
される弁類やポンプに代表される流体機器など)を監視
する機器監視システムに関し、詳しくは、複数の監視対
象機器の夫々に機器状態検出用のセンサを装備するとと
もに、周期的な無線通信によりセンサ検出情報を中央管
理装置に送る複数の端末器を設けて、それら端末器にそ
の各々が担当する監視対象機器の装備センサを接続して
ある機器監視システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の機器監視システムでは、
複数の端末器の夫々が中央管理装置との通信処理につ
き、図9に示す如く、前回の通信処理の開始から次回の
通信処理の開始に至るまでの時間T(すなわち、通信処
理の周期)を基準にして、互いに等しい通信周期Tで各
回の通信処理を行なうようにしていた。
【0003】また、端末器の夫々が接続センサ検出情報
の入力処理に続いて中央管理装置との通信処理を行なう
ようにする場合にしても同様に、端末器の夫々がそれら
入力処理とそれに続く通信処理との一連の処理につき、
図10に示す如く、前回の一連処理の開始から次回の一
連処理の開始に至るまでの時間T′(すなわち、一連処
理の周期)を基準にして、互いに等しい処理周期T′で
各回の一連処理を行なうようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の従来シ
ステムでは、同図9や同図10に示す如く、幾つかの端
末器が何らかの原因で同時にないしは極短い時間差で通
信処理や一連処理を開始して、それら端末器の通信処理
が重複する通信衝突が一旦生じると、その後も、それら
端末器の各回の通信処理や各回の一連処理で同様に通信
衝突が繰り返されてしまい、そして、この通信衝突の繰
り返しの度に、通信待ちの状態(すなわち、中央管理装
置と通信状態にある先行端末器の通信処理が完了するま
で自身の実質通信の開始を待つ状態)になる端末器が生
じることで、全体としての通信機能、ひいてはシステム
の機器監視機能が損なわれる問題があった。
【0005】また、この種のシステムでは端末器を電池
電源式にする場合も多いが、上記の如く通信衝突が繰り
返されてその度に通信待ちの状態が生じることで、それ
ら通信衝突を繰り返す端末器の通信処理時間(=通信待
ち時間+実質通信時間)の累積が大きくなって、それに
伴いそれら端末器の消費電力も大きくなり、このことで
電池交換の必要頻度が高くなるなどの問題もあった。
【0006】この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、
合理的な通信形態を採用することにより、上記の問題を
効果的に解消する点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】〔1〕請求項1に係る発
明は機器監視システムに係り、その特徴は、複数の監視
対象機器の夫々に機器状態検出用のセンサを装備すると
ともに、周期的な無線通信によりセンサ検出情報を中央
管理装置に送る複数の端末器を設けて、それら端末器に
その各々が担当する監視対象機器の装備センサを接続す
る構成において、前記端末器の夫々が前記中央管理装置
との通信処理につき、前回の通信処理の完了から次回の
通信処理の開始に至るまでの休眠時間を基準にして、各
回の通信処理を前回の通信処理の完了から設定休眠時間
を経過した時点に開始する構成にしてある点にある。
【0008】つまり、この構成によれば、幾つかの端末
器が何らかの原因で通信処理を同時にないし極短い時間
差で開始し、そのことで通信衝突が生じてその回の通信
処理では通信待ちの状態になる端末器が生じたとして
も、それら通信衝突を起こした端末器の夫々は、その回
の各自の通信処理の完了後、設定休眠時間を経過した時
点で次回の通信処理を開始するから、その次回の通信処
理では、それら端末器の通信処理の開始時点が高い確率
をもって相互にずれた状態になり、このことで、それら
端末器についての通信衝突の繰り返しが効果的に回避さ
れる。
【0009】したがって、上記構成によれば、端末器の
夫々が前回の通信処理の開始から次回の通信処理の開始
に至るまでの時間T(通信処理の周期)を基準にして互
いに等しい周期Tで各回の通信処理を行なう先述の従来
システムに比べ、端末器の夫々が通信衝突による通信待
ち状態になることを効果的に防止することができて、全
体としての通信機能、ひいてはシステムの機器監視機能
を効果的に高めることができる。また、端末器を電池電
源式にする場合では、通信待ちによる通信処理時間の長
時間化で消費電力が増大することも効果的に防止でき、
そのことで電池交換の必要頻度も低減することができ
る。
【0010】〔2〕請求項2に係る発明は請求項1に係
る発明の実施に好適な実施形態を特定するものであり、
その特徴は、前記端末器の夫々が前記通信処理につき、
互いの設定休眠時間の等しい状態で、各回の通信処理を
前回の通信処理の完了から設定休眠時間を経過した時点
に開始する構成にしてある点にある。
【0011】つまり、この構成によれば、図8に示す如
く、幾つかの端末器が何らかの原因で通信処理を同時に
ないし極短い時間差で開始し、そのことで通信衝突が生
じてその回の通信処理では通信待ちの状態になる端末器
が生じたとしても、それら通信衝突を起こした端末器の
夫々は、その回の各自の通信処理の完了後、互いに等し
い設定休眠時間Tqを経過した時点で次回の通信処理を
開始するから、その次回の通信処理では、それら端末器
の通信処理の開始時点が前回の通信処理の際の通信待ち
時間ΔTa,ΔTb分だけ相互にずれた状態になって通
信衝突が回避される。そして、それ以降、それら端末器
はこの通信処理開始時点の相互のずれを保って通信衝突
を回避しながら、中央管理装置との通信処理を互いに等
しい周期で周期的に行なう状態になる。
【0012】したがって、上記構成によれば、複数の端
末器について通信衝突が一旦生じると、その後も、それ
ら端末器の各回の通信処理で通信衝突が繰り返されると
いった先述の不都合を一層確実に防止することができ、
これにより、端末器の夫々が通信衝突による通信待ち状
態になることを一層効果的に防止することができて、全
体としての通信機能、ひいてはシステムの機器監視機能
をさらに効果的に高めることができる。また、端末器を
電池電源式にする場合では、通信待ちによる通信処理時
間の長時間化で消費電力が増大することも一層効果的に
防止でき、そのことで電池交換の必要頻度もさらに低減
することができる。
【0013】ちなみに、通信衝突の繰り返しを防止する
のに、各回の通信処理を前回の通信処理の開始から次回
の通信処理の開始に至るまでの時間T(通信処理の周
期)を基準にして設定周期Tで各端末器に行なわせる方
式において、それら端末器の設定周期Tを互いに異なら
せておく方式もあるが、この場合、複数の端末器に対し
て互いに異なる通信周期Tを設定するためにその設定処
理が極めて煩雑になり、また、中央管理装置との通信の
時間間隔が端末器ごとに異なることが機器監視機能の低
下要因にもなる。
【0014】これに対し、請求項2に係る発明の上記構
成によれば、複数の端末器に対し互いに等しい休眠時間
Tqを設定するだけで済むから、その設定処理を容易に
することができ、また、通信衝突が起こった回を除いて
は各端末器が互いに等しい周期で中央管理装置と通信す
る状態が得られるから、中央管理装置との通信の時間間
隔が端末器ごとに異なることによる機器監視機能の低下
も回避することができる。
【0015】なお、請求項1又は2に係る発明の実施に
おいて、接続センサの検出情報を入力する入力処理を通
信処理に対していずれのタイミングで各端末器に実行さ
せるかについては、通信処理に続いて入力処理を実行さ
せる形態や、前回の通信処理と次回の通信処理との間に
おいてそれら通信処理とは非連続に入力処理を実行させ
る形態、あるいは、入力処理に続いて通信処理を実行さ
せる形態や、入力処理と通信処理とを時間的に重なりの
ある状態で実行させる形態など、種々の入力処理形態を
採用することができる。
【0016】また、請求項1又は2に係る発明の実施に
おいて、端末器夫々の実質通信時間(=通信処理時間−
通信待ち時間)は互いに異なるものであってもよい。
【0017】〔3〕請求項3に係る発明は機器監視シス
テムに係り、その特徴は、複数の監視対象機器の夫々に
機器状態検出用のセンサを装備するとともに、周期的な
無線通信によりセンサ検出情報を中央管理装置に送る複
数の端末器を設けて、それら端末器にその各々が担当す
る監視対象機器の装備センサを接続する構成において、
前記端末器の夫々が接続センサ検出情報の入力処理に続
いて前記中央管理装置との通信処理を行ない、かつ、そ
れら入力処理とそれに続く通信処理との一連の処理につ
き、前回の一連処理の完了から次回の一連処理の開始に
至るまでの休眠時間を基準にして、各回の一連処理を前
回の一連処理の完了から設定休眠時間を経過した時点に
開始する構成にしてある点にある。
【0018】つまり、この構成によれば、幾つかの端末
器が何らかの原因で入力処理とそれに続く通信処理との
一連の処理を同時にないしは極短い時間差で開始し、そ
のことで通信衝突が生じてその回の一連処理における通
信処理では通信待ちの状態になる端末器が生じたとして
も、それら通信衝突を起こした端末器の夫々は、その回
の各自の一連処理の完了後、設定休眠時間を経過した時
点で次回の一連処理を開始するから、その次回の一連処
理では、それら端末器の一連処理の開始時点が高い確率
をもって相互にずれた状態になり、このことで、それら
端末器についての通信衝突の繰り返しが効果的に回避さ
れる。
【0019】したがって、上記構成によれば、端末器の
夫々が前回の一連処理の開始から次回の一連処理の開始
に至るまでの時間T′(一連処理の周期)を基準にして
互いに等しい周期T′で各回の一連処理を行なう先述の
従来システムに比べ、端末器の夫々が通信衝突による通
信待ち状態になることを効果的に防止することができ
て、全体としての通信機能、ひいてはシステムの機器監
視機能を効果的に高めることができる。また、端末器を
電池電源式にする場合では、通信待ちによる通信処理時
間(換言すれば一連処理時間)の長時間化で消費電力が
増大することも効果的に防止でき、そのことで電池交換
の必要頻度も低減することができる。
【0020】〔4〕請求項4に係る発明は請求項3に係
る発明の実施に好適な実施形態を特定するものであり、
その特徴は、前記端末器の夫々が前記一連処理につき、
互いの設定休眠時間の等しい状態で、各回の一連処理を
前回の一連処理の完了から設定休眠時間を経過した時点
に開始する構成にしてある点にある。
【0021】つまり、この構成によれば、図7に示す如
く、幾つかの端末器が何らかの原因で入力処理とそれに
続く通信処理との一連の処理を同時にないしは極短い時
間差で開始し、そのことで通信衝突が生じてその回の一
連処理における通信処理では通信待ちの状態になる端末
器が生じたとしても、それら通信衝突を起こした端末器
の夫々は、その回の各自の一連処理の完了後、互いに等
しい設定休眠時間Tq′を経過した時点で次回の一連処
理を開始するから、その次回の一連処理では、それら端
末器の一連処理の開始時点が前回の一連処理の際の通信
待ち時間ΔTa′,ΔTb′分だけ相互にずれた状態に
なり、このことで、その次回の一連処理における通信処
理での通信衝突が回避される。そして、それ以降、それ
ら端末器はこの一連処理開始時点の相互のずれを保って
通信衝突を回避しながら、一連処理を互いに等しい周期
で周期的に行なう状態になる。
【0022】したがって、上記構成によれば、複数の端
末器について通信衝突が一旦生じると、その後も、それ
ら端末器の各回の一連処理で通信衝突が繰り返されると
いった先述の不都合を一層確実に防止することができ、
これにより、端末器の夫々が通信衝突による通信待ち状
態になることを一層効果的に防止することができて、全
体としての通信機能、ひいてはシステムの機器監視機能
をさらに効果的に高めることができる。また、端末器を
電池電源式にする場合では、通信待ちによる通信処理時
間(換言すれば一連処理時間)の長時間化で消費電力が
増大することも一層効果的に防止でき、そのことで電池
交換の必要頻度もさらに低減することができる。
【0023】ちなみに、通信衝突の繰り返しを防止する
のに、先述と同様、各回の一連処理を前回の一連処理の
開始から次回の一連処理の開始に至るまでの時間T′
(一連処理の周期)を基準にして設定周期T′で各端末
器に行なわせる方式において、それら端末器の設定周期
T′を互いに異ならせておく方式もあるが、この場合、
複数の端末器に対して互いに異なる処理周期T′を設定
するためにその設定処理が極めて煩雑になり、また、入
力処理やそれに続く通信処理の時間間隔が端末器ごとに
異なることが機器監視機能の低下要因にもなる。
【0024】これに対し、請求項4に係る発明の上記構
成によれば、複数の端末器に対し互いに等しい休眠時間
Tq′を設定するだけで済むから、その設定処理を容易
にすることができ、また、何らかの原因で通信衝突が起
こった回を除いては各端末器が互いに等しい周期で入力
処理及びそれに続く通信処理を行なう状態が得られるか
ら、入力処理やそれに続く通信処理の時間間隔が端末器
ごとに異なることによる機器監視機能の低下も回避する
ことができる。
【0025】なお、請求項3又は4に係る発明の実施に
おいて、端末器夫々の実質通信時間(=通信処理時間−
通信待ち時間)や一連処理時間は互いに異なるものであ
ってもよく、また、端末器夫々の入力処理時間も必ずし
も互いに等しい時間に限られるものではない。
【0026】〔5〕請求項5に係る発明は請求項2又は
4に係る発明の実施に好適な実施形態を特定するもので
あり、その特徴は、前記中央管理装置が前記休眠時間の
指定に応じその指定休眠時間を前記端末器夫々の共通の
設定休眠時間として端末器の夫々に対し無線通信により
自動的に設定処理する構成にしてある点にある。
【0027】つまり、この構成によれば、請求項2に係
る発明の実施において前回の通信処理の完了から次回の
通信処理の開始に至るまでの休眠時間Tqを各端末器に
設定するのに、あるいはまた、請求項4に係る発明の実
施において前回の一連処理の完了から次回の一連処理の
開始に至るまでの休眠時間Tq′を各端末器に設定する
のに、それら休眠時間を指定すればその指定休眠時間が
端末器夫々の共通の設定休眠時間(すなわち、端末器夫
々の互いに等しい設定休眠時間)として端末器の夫々に
対し無線通信により自動的に設定処理されるから、その
設定処理を端末器の夫々に対して個別に人為的に行なう
などに比べ、システムの構築や休眠時間の設定変更を伴
うシステム変更などを極めて容易にすることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】図1は工場やプラント等に分散配
備された多数の蒸気トラップ1の状態を無線通信を用い
て監視する監視システムを示し、監視対象機器である蒸
気トラップ1の夫々に状態検出用のセンサ2を装備する
とともに、無線通信により中央管理装置3と情報交換す
るセンサ管理用の複数の端末器4を各々の担当トラップ
1の近傍に位置させて配備し、これら端末器4に各々の
担当トラップ1の装備センサ2をリード線5を介して接
続してある。
【0029】また、複数の中継器6を分散配備し、これ
ら中継器6により端末器4の夫々と中央管理装置3との
間での無線通信(本例ではスペクトル拡散方式の無線通
信)を中継する。
【0030】端末器4には、図2に示す如く、1つのセ
ンサ2の接続のみが可能なシングル用端末器4Sと、複
数のセンサ2の並列接続が可能なマルチ用端末器4Mと
の二種があり、いずれの端末器4(4S,4M)も、図
3に示す如く、マイクロプロセッサを用いたデジタル回
路部7、センサ2を接続するアナログ回路部8、アンテ
ナ9aを用いて情報の送受信を行なう通信部9、アナロ
グ回路部8及び通信部9への供給電力を制御する電源制
御部10、電源電池11、設定情報などを記憶する記憶
部12、LEDを用いた警報灯13を備えており、マル
チ用端末器4Mのアナログ回路部8には、複数の接続セ
ンサ2の検出情報を順次に入力するための入力切換用ス
イッチ回路8aを設けてある。
【0031】各端末器4のデジタル回路部7は、中央管
理装置3から無線通信により付与された設定情報に従い
周期的にアナログ回路部8を電源制御部10による供給
電力制御により休眠状態から覚醒状態にして、接続セン
サ2の検出情報を入力(マルチ用端末器4Mでは、デジ
タル回路部7による入力切換用スイッチ回路8aの操作
により複数の接続センサ2の検出情報を順次に入力)
し、この入力処理の後、電源制御部10による供給電力
制御によりアナログ回路部8を再び休眠状態に戻す。ま
た、入力したセンサ検出情報はデジタル回路部7で処理
する。
【0032】そして、各端末器4のデジタル回路部7
は、センサ検出情報の入力処理に続き、通信部9を同じ
く電源制御部10による供給電力制御により休眠状態か
ら覚醒状態にして、デジタル回路部7で処理したセンサ
検出情報を中央管理装置3へ送信するとともに中央管理
装置3からの指示情報を受信し、この通信処理の後、電
源制御部10による供給電力制御により通信部9を再び
休眠状態に戻す。
【0033】つまり、このようにアナログ回路部8及び
通信部9を供給電力制御により必要時にのみ覚醒状態に
することで消費電力を節減し、これにより電源電池11
の交換を長期間にわたって不要にする。
【0034】なお、各端末器4のデジタル回路部7は、
通信部9が休眠状態下において自身宛ての中央管理装置
3からの信号を受信したときには、それに対する対応の
ために通信部9を一時的に覚醒状態にする。
【0035】各端末器4のデジタル回路部7は、上記の
通信処理を行なうのに、その具体的処理手順として、先
ず中央管理装置3に接続要求信号を送信し、この接続要
求信号に対する中央管理装置3からの接続許諾信号を受
信すると、それに続き実質の通信として中央管理装置3
へのセンサ検出情報の送信及び中央管理装置3からの指
示情報の受信を行ない、そして、接続要求信号の送信に
対し中央管理装置3が他の端末器4と既に通信状態にあ
って中央管理装置3からの接続許諾信号が無い場合(す
なわち、通信衝突が生じた場合)には、その先行端末器
4の通信処理が完了するまで、通信待ち状態として通信
部覚醒状態の下で中央管理装置3に対する接続要求信号
の送信を繰り返す。
【0036】また、各端末器4のデジタル回路7は、セ
ンサ検出情報の入力処理とそれに続く通信処理との一連
の処理を周期的に実施するのに、図7に示す如く、前回
の一連処理の完了から次回の一連処理の開始に至るまで
の休眠時間Tq′を基準にして、端末器4の夫々につき
互いに等しい休眠時間Tq′(例えば、1分間〜24時
間の間の時間)の設定下で、各回の一連処理を前回の一
連処理の完了から設定休眠時間Tq′を経過した時点に
開始し、これにより、通信衝突による通信待ち状態の発
生を効果的に防止して、全体としての通信機能を高める
とともに消費電力の一層の節減を図る。
【0037】すなわち、同図7に示す如く、幾つかの端
末器4が何らかの原因で入力処理とそれに続く通信処理
との一連の処理を同時にないしは極短い時間差で開始
し、そのことで通信衝突が生じてその回の一連処理にお
ける通信処理では通信待ちの状態になる端末器4が生じ
たとしても、それら通信衝突を起こした端末器4の夫々
は、その回の各自の一連処理の完了後、互いに等しい設
定休眠時間Tq′を経過した時点で次回の一連処理を開
始するから、その次回の一連処理では、それら端末器4
の一連処理の開始時点が前回の一連処理の際の通信待ち
時間ΔTa′,ΔTb′分だけ相互にずれた状態にな
り、このことで、その次回の一連処理における通信処理
での通信衝突が回避され、そして、それ以降、これら端
末器4はこの一連処理開始時点の相互のずれを保って通
信衝突を回避しながら、一連処理を互いに等しい周期で
周期的に行なう状態になる。
【0038】一方、各端末器4のデジタル回路部7は、
電源電池11の出力電圧及び通信部9で受信する信号の
信号強度を監視するとともに、中央管理装置3からの指
示に従って接続センサ2の機能チェック及び端末器各部
の機能チェックを行ない、電源電池11の出力電圧が設
定値未満に低下したときや、受信信号の信号強度が設定
値未満になったとき、あるいはまた、接続センサ2及び
端末器各部の機能チェックで異常が検出されたとき、異
常信号を中央管理装置3に送信するとともに警報灯13
を点滅して、それらの事態をシステムの管理者に報知す
る。
【0039】センサ2には振動温度用センサ2Aと振動
用センサ2Bと温度用センサ2Cとの三種があり、振動
温度用センサ2Aはトラップ1の超音波レベルの振動d
とトラップ1の温度tsとトラップ1の周囲温度toと
の三者を検出し、振動用センサ2Bはトラップ1の超音
波レベルの振動dのみを検出し、温度用センサ2Cはト
ラップ1の温度tsとトラップ1の周囲温度toとの二
者のみを検出するものであり、各トラップ1の形式や監
視項目に応じて、これら三種のセンサ2A〜2Cのうち
のいずれかを各トラップ1に装備する。
【0040】また、各端末器4のアナログ回路部8へは
上記センサ2A〜2Cに限らず、図2に示す如く、各ト
ラップ1を装備した蒸気系への蒸気供給管14に介装さ
れた弁15の開閉状態osを検出する開閉センサ16
(あるいは、それら蒸気供給管14の管内圧力pや各ト
ラップ1に接続された復水流入管17の管内圧力pを検
出する圧力センサ18)をリード線5を介して接続する
ことができる。
【0041】各端末器4のデジタル回路部7は、センサ
検出情報を入力する各回の入力処理において各接続セン
サ2A,2B,2C,16(18)につき、センサ種別
に関係なく、トラップ振動dの検出情報、トラップ温度
tsの検出情報、トラップ周囲温度toの検出情報、弁
開閉状態os(ないし管内圧力p)の検出情報の夫々を
設定周期ΔTs(例えば40ms)で設定回数nだけサ
ンプリングする構成にしてあり、この構成に対し、各検
出情報d,ts,to,os(p)のサンプリング回数
nを中央管理装置3からの指示により接続センサ2A,
2B,2C,16(18)ごとに設定することで、接続
センサ2A,2B,2C,16(18)の種別に対応す
る。
【0042】すなわち、振動温度用センサ2Aについて
は弁開閉状態os(ないし管内圧力p)の検出情報につ
いてのサンプリング回数nを0に設定し、振動用センサ
2Bについてはトラップ温度tsの検出情報、トラップ
周囲温度toの検出情報、弁開閉状態os(ないし管内
圧力p)の検出情報の夫々についてのサンプリング回数
nを0に設定し、温度用センサ2Cについてはトラップ
振動dの検出情報、弁開閉状態os(ないし管内圧力
p)の検出情報の夫々についてのサンプリング回数nを
0に設定し、弁開閉状態を検出する開閉センサ16(な
いし管内圧力を検出する圧力センサ18)についてはト
ラップ振動dの検出情報、トラップ温度tsの検出情
報、トラップ周囲温度toの検出情報の夫々についての
サンプリング回数nを0に設定することで、各センサ2
A,2B,2C,16(18)につき不要なサンプリン
グを行なわないようにして、それらセンサ2A,2B,
2C,16(18)の種別に対応する。
【0043】つまり、この方式を採ることで、端末器4
の共通仕様化を図ってシステムコストの低減を可能にし
ながら、中央管理装置3からの通信による設定情報の付
与だけで容易に接続センサ2A,2B,2C,16(1
8)の種別に対応できるようにする。なお、センサ非接
続の入力ポートについては、全てのセンサ検出情報d,
ts,to,os(p)についてのサンプリング回数n
を0に設定することで対応する。
【0044】そしてまた、各端末器4のデジタル回路部
7は、センサ検出情報を入力する各回の入力処理、及
び、それに続く各回の通信処理において、各接続センサ
2A,2B,2C,16(18)から入力した検出情報
d,ts,to,os(p)の夫々につき、各々n個の
サンプリングデータを平均化して、その平均化データを
各々のセンサ検出情報として中央管理装置3に送信し、
これにより、センサ検出情報として全てのサンプリング
データを中央管理装置3に送信するに比べ、送信データ
量を少なくして一層の省電力化を図るとともに、複数の
端末器4と中央管理装置3との間での通信の混雑を防止
する。
【0045】また、各端末器4のデジタル回路部7は、
振動温度用センサ2A又は振動用センサ2Bから入力し
たトラップ振動dの検出情報に基づき、その振動検出情
報についてのn回のサンプリングの期間中における対象
トラップ1(特にディスク式トラップ)の作動回数mを
検出し、この作動回数mの検出情報を他のセンサ検出情
報とともに中央管理装置3へ送信する。
【0046】なお、各端末器4は電源電池11に限ら
ず、一般商用電源や自家用電源あるいは太陽電池などの
補助電源も使用できる。
【0047】各中継器6は、図4に示す如く、マイクロ
プロセッサを用いたデジタル回路部19、アンテナ20
aを用いて情報の送受信を行なう通信部20、一般商用
電源ないし自家用電源からの供給電力を受ける受電部2
1、設定情報などを記憶する記憶部22、LEDを用い
た警報灯23、停電時用のバックアップ電池24を備え
ており、各中継器6のデジタル回路部19は、通信部2
0が信号を受信すると、その受信信号に付されている識
別符号と記憶部22に記憶している各中継器6ごとの通
信経路情報とに基づき、その受信信号を中継すべきか否
かを判定し、そして、その受信信号が中継すべき信号で
あったときには、その受信信号を送信信号に変換して通
信部20から送信する中継処理を行なう。
【0048】各中継器6が自身の記憶部22に記憶して
いる通信経路情報は(図6参照)、自身と同一の通信経
路を担う連係中継器6、自身を含む連係中継器6の上位
下位の関係、及び、自身を含む連係中継器6夫々の管轄
端末器4を示すもの(略言すれば通信上の道標)であ
り、各中継器6のデジタル回路部19は、上記の判定に
基づく中継処理として、中央管理装置3を宛先とする上
り信号については、直轄の下位連係中継器6及び直轄の
管轄端末器4からの受信信号のみを中継処理し、また、
中央管理装置3からの下り信号については、直属の上位
連係中継器6又は直属の中央管理装置3からの受信信号
であって直轄の管轄端末器4又は下位連係中継器6の管
轄端末器4又は下位連係中継器6を宛先とする受信信号
のみを中継処理し、これにより、複数の端末器4と中央
管理装置3との間での無線通信を端末器4の夫々につい
て単一の通信経路で行なう。
【0049】つまり、この中継方式により端末器4と中
央管理装置3との間での無線通信を端末器4の夫々につ
いて単一の通信経路で行なうことにより、複数の端末器
4及び複数の中継器6を配備する形態を採りながらも通
信混乱を効果的に防止した状態で、その無線通信を円滑
かつ効率的に行なえるようする。
【0050】なお、中央管理装置3との位置関係によっ
ては中継器6による中継を介さずに中央管理装置3と直
接に無線通信を行なう端末器4もある。
【0051】また、各中継器6のデジタル回路部19
は、端末器4と同様、通信部20で受信する信号の信号
強度を監視するとともに、中央管理装置3からの指示に
従って中継器各部の機能チェックを行ない、受信信号の
信号強度が設定値未満になったときや中継器各部の機能
チェックで異常が検出されたとき、異常信号を中央管理
装置3に送信するととも警報灯23を点滅して、それら
の事態をシステムの管理者に報知する。
【0052】中央管理装置3は、図5に示す如く、マイ
クロプロセッサを用いた演算制御部25及びハードディ
スク等を用いた記憶部26を備えるパーソナル型のコン
ピュータ本体27に、ディスプレイ装置28、キーボー
ド29などの周辺装置とともに無線モデム30を接続し
て構成してあり、この無線モデム30を用いて中継器6
や端末器4との無線通信を行なう。
【0053】中央管理装置3の演算制御部25(コンピ
ュータ本体27の演算制御部)は、各端末器4から送ら
れる前述のセンサ検出情報d,ts,to,os(p)
や作動回数検出情報mに基づき、各蒸気トラップ1が正
常、蒸気漏れ異常、詰まり異常、温度異常のいずれの状
態にあるかを診断し、そして、異常が診断されたときに
は、異常トラップ1の識別符号、発生異常種、異常トラ
ップの設置場所などの情報をディスプレイ装置28に表
示するとともに、異常トラップ1を担当する端末器4に
対し警報灯13の点滅を通信により指示する。
【0054】また、中央管理装置3の演算制御部25
は、各トラップ1について、端末器4から送られるセン
サ検出情報や作動回数検出情報とともに、それら検出情
報に基づく上記診断の結果を記憶部26内のトラップ監
視用データベースに記録する。
【0055】なお、蒸気漏れ異常とは、蒸気トラップの
本来機能として蒸気の流出を阻止しながら復水のみを排
出することが要求されるのに対し蒸気が許容限度を超え
て流出する異常であり、また、詰まり異常とは復水の排
出が円滑に行なわれない異常であり、温度異常とはトラ
ップ温度tsないしトラップ周囲温度toが適正範囲を
低下側ないし上昇側に逸脱する異常である。
【0056】また、詰まり異常は一般にトラップ内部に
おける滞留復水の温度低下に伴う検出トラップ温度ts
の低下に基づいて検知するが、本システムでは、詰まり
異常の検知精度が特に高く要求される蒸気トラップ1に
ついては、振動温度用センサ2Aや温度用センサ2Cに
よるトラップ温度tsの検出情報と、開閉センサ16に
よる弁開閉状態osの検出情報(ないしは、圧力センサ
18による管内圧力pの検出情報)との二者に基づいて
詰まり異常を検知(診断)するようにしてあり、具体的
には、蒸気供給管14における介装弁15が開き状態に
ある状況(ないしは、蒸気供給管14や復水流入管17
の管内圧力pが設定値以上の状況)で検出トラップ温度
tsが設定値以下に低下したとき詰まり異常と判定す
る。
【0057】さらに、中央管理装置3の演算制御部25
は、中継器6や端末器4から前述の機能チェックや信号
強度低下などについて異常信号を受信したとき、それら
異常中継器6や異常端末器4の識別符号、発生異常種、
異常中継器6や異常端末器4の設置場所などの情報をデ
ィスプレイ装置28に表示し、また、それら中継器6や
端末器4での異常発生を記憶部26内のシステム管理用
データベースに記録する。
【0058】一方、複数の端末器4と中央管理装置3と
の間での通信を端末器4の夫々について単一の通信経路
で行なうのに、その通信経路の決定は中央管理装置3が
経路決定プログラムに従って次の如く自動的に行なう。
【0059】すなわち、中央管理装置3の演算制御部2
5は、経路決定処理の実行を指示されると、記憶部26
内のシステム管理用データベースに予め入力されている
各中継器6の登録情報に基づき、全ての中継器6に対し
て順次に非中継の呼掛通信を行ない、この呼掛通信に対
し中央管理装置3への応答通信のあった中継器6を中継
段位の最も高い中継器6(すなわち、他の中継器6を介
さずに中央管理装置3と直接に無線通信する最上位の中
継器)として決定する初期工程を実行する。
【0060】また、この初期工程に続き、中央管理装置
3の演算制御部25は、前工程で段位決定した中継器6
を順次に呼掛側中継器6にして、その呼掛側中継器6に
よる中継の下で、呼掛側中継器6から段位未決定の中継
器6(すなわち、未だ応答通信の無い中継器)の夫々に
対し順次に非中継の呼掛通信を行ない、この呼掛通信に
対し呼掛側中継器6への応答通信のあった中継器6を、
そのときの呼掛側中継器6の直轄の下位中継器6として
決定する後続工程を繰り返し、これにより、各中継器6
について直属の上位中継器6を1つに限った状態の樹枝
状の中継経路網を自動的に決定する。
【0061】さらに、中央管理装置3の演算制御部25
は、この中継経路網の決定の後、記憶部26内のシステ
ム管理用データベースに予め入力されている各端末器4
の登録情報に基づき、各中継器6を順次に呼掛側中継器
6にして、その呼掛側中継器6による中継の下で、呼掛
側中継器6から管轄未決定の端末器4(すなわち、未だ
応答通信の無い端末器)の夫々に対し順次に非中継の呼
掛通信を行ない、この呼掛通信に対し呼掛側中継器6へ
の応答通信のあった端末器4を、そのときの呼掛側中継
器6の管轄端末器4として決定する最終工程を実行す
る。
【0062】つまり、中央管理装置3の演算制御部25
は、上記の初期工程及び後続工程による中継経路網の自
動決定と、上記の最終工程による管轄端末器の自動決定
とにより、中央管理装置3との間での無線通信を端末器
4の夫々について単一の通信経路で行なうための図6に
示す如き通信経路網を中央管理装置3と各端末器4との
間の全行程について自動的に決定し、そして、この決定
した通信経路網をシステム管理及び通信処理のための情
報として記憶部26内のシステム管理用データベースに
登録する。
【0063】なお、中央管理装置3の演算制御部25
は、前記初期工程に先立ち各端末器4に非中継の呼掛通
信を行ない、この呼掛通信に対し中央管理装置3への応
答通信のあった端末器4を非中継端末器4として決定す
る形態で、中継器6を介さずに中央管理装置3と直接に
無線通信を行なう非中継端末器4の決定も自動的に行な
う。
【0064】通信経路の決定において、中央管理装置3
の演算制御部25は、上記の初期工程及び後続工程で最
終的に応答通信の無かった中継器6があった場合、ま
た、上記の最終工程で最終的に応答通信の無かった端末
器4があった場合、それら最終的に応答通信の無かった
中継器6や端末器4をディスプレイ装置28での識別符
号の表示及び設置場所の表示により報知する構成にして
あり、システムの構築者ないし管理者は、後続工程の終
了段階で最終的に応答通信の無かった中継器6の報知が
あった際には、その中継器6の設置場所を調整する等の
処置を行なった上で、中央管理装置3の演算制御部25
に初期工程及びそれに続く後続工程を再実行させ、ま
た、最終工程の終了段階で最終的に応答通信の無かった
端末器4の報知があった際には、その端末器4や近傍中
継器6の設置場所を調整する等の処置を行なった上で、
中央管理装置3の演算制御部25に最終工程を再実行さ
せる。
【0065】また、中央管理装置3の演算制御部25
は、上記の初期工程、後続工程、最終工程の夫々におい
て、中継器6や端末器4からの応答通信の信号強度が設
定値以上のときのみ、その応答通信があったと判定して
各段位の中継器6の決定や管轄端末器4の決定を行なう
構成にしてあり、これにより、上述の如き通信経路の自
動決定を極力良好な無線通信機能を確保する上で一層的
確かつ効果的なものにする。
【0066】さらにまた、各中継器6はデジタル回路部
19による処理により、前記後続工程の繰り返しごとに
自身と同一の通信経路を担うものとなる中継器6を連係
中継器6として上位下位の関係とともに自身の記憶部2
2に追加登録することで、また、前記最終工程において
自身を含む連係中継器6夫々の管轄端末器4を自身の記
憶部22に登録することで、中央管理装置3による通信
経路の自動決定に並行して前述の如き各中継器6ごとの
通信経路情報(通信上の道標)を自身の記憶部22内に
構築する構成にしてある。
【0067】そして、上記の如き通信経路網の自動決定
後、中央管理装置3の演算制御部25は、システムの構
築者ないし管理者の指示にしたがって、各端末器4や各
中継器6に対する種々の必要な設定処理を決定通信経路
網を用いた無線通信により行ない、また、その設定処理
のうち前記休眠時間Tq′の設定については、休眠時間
Tq′の指定に応じ、その指定休眠時間を端末器4夫々
の共通の設定休眠時間Tq′(すなわち、端末器4夫々
の互いに等しい設定休眠時間)として各端末器4に対し
無線通信により自動的に設定処理する。
【0068】〔別実施形態〕次に別実施形態を列記す
る。
【0069】前述の実施形態では、センサ検出情報の入
力処理に続いて中央管理装置3との通信処理を実行させ
る形式において、端末器4の夫々が、入力処理とそれに
続く通信処理との一連の処理につき、図7に示す如く前
回の一連処理の完了から次回の一連処理の開始に至るま
での休眠時間Tq′を基準にして、互いの設定休眠時間
Tq′の等しい状態で、各回の一連処理を前回の一連処
理の完了から設定休眠時間Tq′を経過した時点に開始
する構成にしたが、これに代え、次の如きシステム構成
を採用してもよい。
【0070】すなわち、通信処理に続いて入力処理を実
行させる形式や、前回の通信処理と次回の通信処理との
間においてそれら通信処理とは非連続に入力処理を実行
させる形式、あるいは、上記と同様に入力処理に続いて
通信処理を実行させる形式や、入力処理と通信処理とを
時間的に重なりのある状態で実行させる形式などにおい
て、端末器4の夫々が、通信処理につき、図8に示す如
く前回の通信処理の完了から次回の通信処理の開始に至
るまでの休眠時間Tqを基準にして、互いの設定休眠時
間Tqの等しい状態で、各回の通信処理を前回の通信処
理の完了から設定休眠時間Tqを経過した時点に開始す
る構成にしてもよく、この構成は端末器4夫々の入力処
理時間が互いに異なる場合に特に好適である。
【0071】なお、請求項1又は3に係る発明の実施に
おいて、端末器4夫々の設定休眠時間Tq,Tq′は必
ずしも互いに等しい時間に限られるものではなく、端末
器4夫々の設定休眠時間Tq,Tq′を互いに異なる時
間にしたり、あるいは、一部の複数端末器4について設
定した互いに等しい設定休眠時間Tq,Tq′と他の1
つないし複数の端末器4について設定した設定休眠時間
Tq,Tq′とを異ならる時間にする等してもよい。
【0072】端末器4はシングル用端末器4Sあるいは
マルチ用端末器4Mのいずれか一方のみにしてもよく、
また、センサ接続数の異なる複数種のマルチ用端末器4
Mを用いるようにしてもよい。
【0073】また、前述の実施形態では、監視対象機器
1の近傍に配置した端末器4に対しリード線5を介して
センサ2を接続する例を示したが、これに代え、センサ
2を組み付けた端末器4を監視対象機器1に対し取り付
けて、その組み付けセンサ2により監視対象機器1の状
態を検出するようにしてもよく、端末器4の具体的構
造、及び、端末器4に対するセンサ2の具体的接続構造
は夫々、種々の構成変更が可能である。
【0074】端末器4の夫々と中央管理装置3との間で
の無線通信は、中継器6を用いずに行なう通信であって
もよく、また、請求項1〜4に係る発明の実施におい
て、端末器4の夫々と中央管理装置3との間での無線通
信は端末器4から中央管理装置3の側への一方通行的な
通信であってもよい。
【0075】そしてまた、その無線通信にはスペクトラ
ム拡散方式に限らず、種々の方式を採用できる。
【0076】監視対象機器は蒸気トラップに限られるも
のではなく、弁、ポンプ、ファン、タンク、熱交換器、
工作機器などであってもよく、本発明は種々の機器の監
視に適用できる。
【0077】また、監視対象機器に装備するセンサも振
動センサや温度センサに限られるものではなく、監視対
象機器や監視目的に応じて種々のセンサを採用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】監視システムの全体を示す概略平面図
【図2】端末器を示す斜視図
【図3】端末器の構成を示すブロック図
【図4】中継器の構成を示すブロック図
【図5】中央管理装置の構成を示す斜視図
【図6】通信経路網を示す図
【図7】一連処理開始タイミングの説明図
【図8】別実施形態を示す通信処理開始タイミングの説
明図
【図9】従来例を示す通信処理開始タイミングの説明図
【図10】従来例を示す一連処理開始タイミングの説明
【符号の説明】
1 監視対象機器 2 センサ 3 中央管理装置 4 端末器 Tq,Tq′ 休眠時間

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の監視対象機器の夫々に機器状態検
    出用のセンサを装備するとともに、周期的な無線通信に
    よりセンサ検出情報を中央管理装置に送る複数の端末器
    を設けて、それら端末器にその各々が担当する監視対象
    機器の装備センサを接続してある機器監視システムであ
    って、 前記端末器の夫々が前記中央管理装置との通信処理につ
    き、前回の通信処理の完了から次回の通信処理の開始に
    至るまでの休眠時間を基準にして、各回の通信処理を前
    回の通信処理の完了から設定休眠時間を経過した時点に
    開始する構成にしてある機器監視システム。
  2. 【請求項2】 前記端末器の夫々が前記通信処理につ
    き、互いの設定休眠時間の等しい状態で、各回の通信処
    理を前回の通信処理の完了から設定休眠時間を経過した
    時点に開始する構成にしてある請求項1記載の機器監視
    システム。
  3. 【請求項3】 複数の監視対象機器の夫々に機器状態検
    出用のセンサを装備するとともに、周期的な無線通信に
    よりセンサ検出情報を中央管理装置に送る複数の端末器
    を設けて、それら端末器にその各々が担当する監視対象
    機器の装備センサを接続してある機器監視システムであ
    って、 前記端末器の夫々が接続センサ検出情報の入力処理に続
    いて前記中央管理装置との通信処理を行ない、 かつ、それら入力処理とそれに続く通信処理との一連の
    処理につき、前回の一連処理の完了から次回の一連処理
    の開始に至るまでの休眠時間を基準にして、各回の一連
    処理を前回の一連処理の完了から設定休眠時間を経過し
    た時点に開始する構成にしてある機器監視システム。
  4. 【請求項4】 前記端末器の夫々が前記一連処理につ
    き、互いの設定休眠時間の等しい状態で、各回の一連処
    理を前回の一連処理の完了から設定休眠時間を経過した
    時点に開始する構成にしてある請求項3記載の機器監視
    システム。
  5. 【請求項5】 前記中央管理装置が前記休眠時間の指定
    に応じその指定休眠時間を前記端末器夫々の共通の設定
    休眠時間として端末器の夫々に対し無線通信により自動
    的に設定処理する構成にしてある請求項2又は4記載の
    機器監視システム。
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