JP4086497B2 - 機器監視システム - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は工場やプラントなどに配備される複数の機器(例えば、蒸気トラップに代表される弁類やポンプに代表される流体機器など)を監視する機器監視システムに関し、
詳しくは、複数の監視対象機器の夫々に機器状態検出用のセンサを装備するとともに、無線通信により中央管理装置と情報交換するセンサ管理用の複数の端末器を設けて、それら端末器にその各々が担当する監視対象機器の装備センサを接続し、これら端末器の夫々と前記中央管理装置との間での無線通信についてその中継を行なう複数の中継器を設ける機器監視システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の機器監視システム(例えば、米国特許第6,145,529号参照)では、複数の端末器及び複数の中継器を配備するシステム構成上で通信混乱を防止して端末器の夫々と中央管理装置との間での無線通信を円滑かつ効率的に行なうのに、端末器の夫々について中央管理装置との間での無線通信をいずれの中継器を用いた通信経路で行なうかを決定する必要があるが、従来、この通信経路の決定はシステムの構築者や管理者が人為的に行なっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、端末器の夫々について通信経路を決定するには、複数の端末器の夫々と複数の中継器の夫々との相互の配置関係を考慮しなければならず、また、工場やプラントなどでは無線通信の障害となる障害物が多いことから、単に端末器と中継器との離間距離や中継器どうしの離間距離だけに基づいて通信経路を決定することもできず、これらのことから、端末器の夫々についての通信経路を人為的に決定する従来のシステムでは、その経路決定作業に多大な時間と労力を要する問題があった。
【0004】
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、合理的なシステム構成を採用することにより上記の問題を効果的に解消する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
数の監視対象機器の夫々に機器状態検出用のセンサを装備するともに、無線通信により中央管理装置と情報交換するセンサ管理用の複数の端末器を設けて、それら端末器にその各々が担当する監視対象機器の装備センサを接続し、
これら端末器の夫々と前記中央管理装置との間での無線通信についてその中継を行なう複数の中継器を設ける機器監視システムにおいて、
前記センサと前記端末器と前記中継器と前記中央管理装置とをシステム中に含むとともに、
前記中央管理装置と前記端末器との間での無線通信を各端末器についていずれの前記中継器を用いた単一の通信経路で行なうかを自動的に決定する通信経路決定手段を前記中央管理装置に設け、
この通信経路決定手段を、
前記中央管理装置から前記中継器の夫々に非中継の呼掛通信を行なって、この呼掛通信に対し前記中央管理装置への応答通信があった中継器を中継段位の最も高い中継器として決定する初期工程を実行し、
この初期工程の実行後、前工程で段位決定した中継器を呼掛側中継器にして、その呼掛中継器による中継の下で、呼掛中継器から段位未決定の中継器に非中継の呼掛通信を行なって、この呼掛通信に対し呼掛側中継器への応答通信があった中継器を、その応答通信を受けた呼掛側中継器の1つに対する下位中継器として決定する後続工程を繰り返す構成にしてもよい。
【0006】
つまり、この構成によれば、複数の端末器の夫々について中央管理装置との間での無線通信をいずれの中継器を用いた通信経路で行なうかが通信経路決定手段により自動的に決定されるから、その通信経路の決定を人為的に行なう従来システムに比べ、端末器の夫々についての通信経路の決定に要する時間及び労力を大きく削減することができ、これにより、システムの構築を容易にするとともに、その構築コストも大巾に低減することができる。
【0007】
そしてまた、通信経路決定手段により決定される端末器夫々についての単一通信経路を用いて各端末器と中央管理装置との間で無線通信を行なうから、複数の端末器及び複数の中継器を配備する形態を採りながらも通信混乱を効果的に防止した状態で、端末器の夫々と中央管理装置との間での無線通信を円滑かつ効率的に行なうことができる。
【0009】
そして、端末器の夫々について単一の通信経路を自動的に決定するのに、上記構成では、前記通信経路決定手段を、前記中央管理装置から前記中継器の夫々に非中継の呼掛通信を行なって、この呼掛通信に対し前記中央管理装置への応答通信があった中継器を中継段位の最も高い中継器として決定する初期工程を実行し、この初期工程の実行後、前工程で段位決定した中継器を呼掛側中継器にして、その呼掛側中継器による中継の下で、呼掛側中継器から段位未決定の中継器に非中継の呼掛通信を行なって、この呼掛通信に対し呼掛側中継器への応答通信があった中継器を、その応答通信を受けた呼掛側中継器の1つに対する下位中継器として決定する後続工程を繰り返す構成にしてある。
【0010】
つまり、この構成では、上記初期工程の実行により、配備の複数中継器のうち中央管理装置との非中継の相互通信(すなわち、中継器を介さない直接の相互無線通信)が可能な最上位の中継器を自動的に選定する。
【0011】
また、この初期工程の実行後、上記後続工程を繰り返すことにより、中継段位を順次に下げて行く形態で各中継段位ごとに、前工程で段位決定した上位の中継器を介して中央管理装置と相互通信することができる下位の中継器を、その各々についての直属の上位中継器を1つに限った状態で自動的に選定し、これにより、端末器の夫々について中央管理装置との間での無線通信を単一の通信経路で行なうための樹枝状の中継経路網(中央管理装置を根元側とする樹枝状の中継経路網)を自動的に決定する。
【0012】
すなわち、この構成によれば、中継段位順に順を追った試行通信の実施で上位中継器と通信可能な下位の中継器を順次に選出していくから、同じく中央管理装置と各中継器との間での試行通信、及び、中継器どうしの間での試行通信の結果に基づき中継経路網を自動的に決定するにしても、それら試行通信を中継段位順によらず総当り的に行なって、その総当り的な試行通信の結果に基づき樹枝状の中継経路網を決定する方式に比べ、端末器夫々についての通信経路を形成する樹枝状の中継経路網を一層能率良く短時間にまた一層的確に自動決定することができる。
【0013】
なお、上記構成において、端末器夫々についての単一の通信経路を決定するのに、それら端末器の夫々を中継経路網中のいずれの中継器の管轄にするかの部分については、各中継器と各端末器との間での試行通信の結果などに基づき、各端末器を管轄する中継器を自動的に決定する方式、あるいはまた、各端末器を管轄する中継器を人為的に定める方式のいずれを採用してもよい。
【0014】
また、上記構成を実施するのに、初期工程で中央管理装置から呼掛通信する中継器や各回の後続工程で各上位中継器から呼掛通信する中継器を、中央管理装置と中継器との配置関係や中継器どうしの配置関係等に基づき予め人為的にある程度の数の特定中継器に限っておくようにしてもよい。
【0015】
記中継器の夫々を、前記後続工程の繰り返しごとに、自身と同一の通信経路を担うものとなる中継器を連係中継器として自身の記憶部に追加登録する構成にしてもよい
【0016】
つまり、この構成によれば、中継段位順に順を追って下位中継器を順次に決定する前記後続工程の繰り返しごとに、各中継器自身が自身と同一の通信経路を担うものとなる中継器を連係中継器として自身の記憶部に追加登録するから、後続工程の繰り返しによる中継経路網全体の決定を終えた段階では既に、各中継器は自身と同一の通信経路を担う連係中継器を把握している状態になる。
【0017】
したがって、例えば後続工程の繰り返しにより中継経路網全体の決定を終えた後に、中継経路情報を通信により中央管理装置から各中継器に付与して各中継器と同一の通信経路を担う連係中継器を各中継器に認知させる方式に比べ、中継経路網全体の決定後における通信上の必要処理を削減することができ、その分、システムの実用稼動への移行を簡単にし得るとともに、上記必要処理の為の実行プログラムも簡単にすることができ、これらの点でシステムの構築を一層容易にすることができる。
【0018】
記通信経路決定手段を、1つの前記中継器から前記端末器に非中継の呼掛通信を行なって、この呼掛通信に対し呼掛側中継器への応答通信が無かった端末器については、呼掛側中継器を変更して非中継の呼掛通信を行ない、これら呼掛通信の夫々で、呼掛側中継器への応答通信があった端末器を、その応答通信を受けた呼掛側中継器の管轄端末器として決定する構成にしてもよい。
【0019】
つまり、この構成では、第1の呼掛通信として1つの中継器から端末器に非中継の呼掛通信を行ない、この第1の呼掛通信に対し呼掛側中継器への応答通信があった端末器を、その第1の呼掛通信を行なうとともにそれに対する応答通信を受けた中継器の管轄端末器として自動的に決定する。
【0020】
また、第1の呼掛通信に対し呼掛側中継器への応答通信が無かった端末器については、呼掛側中継器を他の1つの中継器に変更して非中継の第2の呼掛通信を行ない、この第2の呼掛通信に対し呼掛側中継器への応答通信があった端末器を、その第2の呼掛通信を行なうとともにそれに対する応答通信を受けた中継器の管轄端末器として自動的に決定する。
【0021】
そして以下同様に、応答通信の無かった端末器について呼掛側中継器を順次変更して非中継の呼掛通信を行なうようにし、これら呼掛通信の夫々で応答通信のあった端末器を、そのときの呼掛通信を行なうとともにそれに対する応答通信を受けた中継器の管轄端末器として自動的に決定する。
【0022】
すなわち、この構成では、応答通信の無かった端末器についてのみ呼掛側中継器を変更して再度の呼掛通信を行なう試行通信形態で、各端末器を管轄する中継器を順次に決定するから、同じく各中継器と各端末器との間での試行通信の結果に基づき、各端末器を管轄する中継器を自動的に決定するにしても、各中継器と各端末器との間での試行通信を総当り的に行なって、その総当り的な試行通信の結果に基づき、各端末器を管轄する中継器を決定する方式に比べ、各端末器を管轄する中継器を一層能率良く短時間に自動決定することができる。
【0023】
なお、上記構成と前述の中継経路網を自動的に決定する構成を並行実施すれば、端末器の夫々についての単一の通信経路を中央管理装置と各端末器との間の全行程について自動的に決定することができて、システム構築の容易化を極めて効果的に達成できるが、場合によっては、端末器の夫々について単一の通信経路を決定するのに、各端末器をいずれの中継器の管轄にするかの決定のみを上記構成により自動的に行なって、中央管理装置と中継器との間の通信及び中継器どうしの間の通信を担う中継経路網については人為的に決定するようにしてもよい。
【0024】
なお、上記構成を実施するのに、各中継器から呼掛通信する端末器を、各中継器と各端末器との配置関係等に基づき予め人為的にある程度の数の特定端末器に限っておくようにしてもよい。
〔1〕請求項1に係る発明は機器監視システムに係り、その特徴は、
複数の監視対象機器の夫々に機器状態検出用のセンサを装備するともに、無線通信により中央管理装置と情報交換するセンサ管理用の複数の端末器を設けて、それら端末器にその各々が担当する監視対象機器の装備センサを接続し、
これら端末器の夫々と前記中央管理装置との間での無線通信についてその中継を行なう複数の中継器を設ける機器監視システムであって、
前記センサと前記端末器と前記中継器と前記中央管理装置とをシステム中に含むとともに、
前記中央管理装置と前記端末器との間での無線通信を各端末器についていずれの前記中継器を用いた単一の通信経路で行なうかを自動的に決定する通信経路決定手段を設け、
前記通信経路決定手段を構成するのに、
前記中央管理装置から前記中継器の夫々に非中継の呼掛通信を行なって、この呼掛通信に対し中央管理装置への応答通信があったかどうかを判定し、応答通信があったと判定した全ての中継器を中継段位の最も高い中継器として決定する初期工程と、
この初期工程の実行後、前工程で段位決定した中継器を呼掛側中継器にして、その呼掛側中継器と段位未決定の中継器との間の通信状態が非中継となる状態で、呼掛側中継器による中継を介して前記中央管理装置から段位未決定の中継器の夫々に呼掛通信を行なって、この呼掛通信に対し呼掛側中継器による中継を介して中央管理装置への応答通信があったかどうかを判定し、応答通信があったと判定した全ての中継器を、その呼掛側中継器の1つに対する下位中継器として決定する後続工程を繰り返して中継経路網を決定する工程と、
この中継経路網を決定する工程の実行後、段位決定済の1つの中継器を呼掛側中継器にして、その呼掛側中継器と前記端末器との間の通信状態が非中継となる状態で、呼掛側中継器による中継を介して前記中央管理装置から端末器の夫々に呼掛通信を行なって、この呼掛通信に対し呼掛側中継器による中継を介して中央管理装置への応答通信があったかどうかを判定し、応答通信が無かったと判定した端末器については、呼掛側中継器を変更して前記呼掛通信を行ない、これら呼掛通信の夫々で、呼掛側中継器による中継を介して中央管理装置に応答通信があったと判定した全ての端末器を、その応答通信を中継した呼掛側中継器の管轄端末器として決定する工程と、
を前記中央管理装置の演算制御部に実行させる経路決定プログラムを中央管理装置の記憶部に格納してある点にある。
2〕請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明の実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
前記中継器の夫々を、前記後続工程の繰り返しごとに、自身と同一の通信経路を担うものとなる中継器を連係中継器として自身の記憶部に追加登録する構成にしてある点にある。
【0025】
3〕請求項3に係る発明は、請求項1又は2に係る発明の実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
前記通信経路決定手段を、前記中継器又は前記端末器からの応答通信の信号強度が設定値以上のときのみ、その応答通信があったと判定する構成にしてある点にある。
【0026】
つまり、この構成では、請求項1に係る発明における初期工程や後続工程での各中継器への呼掛通信、又は、各端末器への呼掛通信で、それら呼掛通信に対する中継器や端末器からの応答通信の信号強度が設定値以上のときのみ(略言すれば、それら中継器や端末器との試行通信が一定以上に良好であったときのみ)、その応答通信があったものと判定して、前述の如き各段位の中継器の自動決定や管轄端末器の自動決定を行なうようにする。
【0027】
すなわち、このことにより、請求項1に係る発明による中継経路網の自動決定や管轄端末器の自動決定を、極力良好な無線通信機能を確保する上で一層的確かつ効果的なものにすることができる。
【0028】
〔4〕請求項4に係る発明は、請求項1〜3のいずれか1項に係る発明の実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
前記通信経路決定手段を、通信経路の決定段階で最終的に応答通信の無かった前記中継器又は前記端末器を報知する構成にしてある点にある。
【0029】
つまり、この構成では、請求項に係る発明での各中継器への呼掛通信、又は、請求項に係る発明での各端末器への呼掛通信で、最終的にそれら呼掛通信に対する応答通信の無かった中継器や端末器(すなわち、通信が行なえなかった中継器や端末器)を報知する。
【0030】
すなわち、このように最終的に応答通信の無かった中継器や端末器を報知することで、システムの構築者や管理者はその報知により、それら最終的に応答通信の無かった中継器や端末器を容易に認知することができて、それら中継器や端末器の配置変更などの対応処置を容易かつ適切に行なうことができる。
【0031】
なお、上記の報知については、例えば、最終的に応答通信の無かった中継器や端末器の識別情報を中央管理装置で表示する方式、あるいは、応答通信のあった中継器や端末器で装備灯を点灯又は点滅させることで逆に装備灯の点灯や点滅がない中継器や端末器を最終的に応答通信の無かった中継器や端末器としてシステムの構築者や管理者に認知させる方式など、種々の報知方式を採用することができる。
【0032】
〔5〕請求項5に係る発明は、請求項1〜4のいずれか1項に係る発明の実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
前記中継器又は前記端末器を、前記通信経路決定手段による通信経路の決定後において、自身が受信する信号の信号強度が設定値未満になったとき、又は、自身からの信号送信で送信エラーによる再送信の回数が設定回数以上になったとき警報を発する構成にしてある点にある。
【0033】
つまり、この構成によれば、上記警報によりシステムの管理者や構築者は、その警報のあった中継器や端末器が通信経路の自動決定後に何らかの原因で通信不良や通信不能の状態になったことを認知することができ、また、そのような状態になった中継器や端末器がいずれのものかも容易に認知することができ、これにより、それら中継器や端末器の配置変更あるいは通信経路の再決定などの対応処置を容易かつ適切に行なうことができる。
【0034】
なお、上記の警報については、装備灯を点灯又は点滅させる方式や、警報音を発信させる方式など、種々の警報方式を採用することができる。
【0035】
【発明の実施の形態】
図1は工場やプラント等に分散配備された多数の蒸気トラップ1の状態を無線通信を用いて監視する監視システムを示し、監視対象機器である蒸気トラップ1の夫々に状態検出用のセンサ2を装備するとともに、無線通信により中央管理装置3と情報交換するセンサ管理用の複数の端末器4を各々の担当トラップ1の近傍に位置させて配備し、これら端末器4に各々の担当トラップ1の装備センサ2をリード線5を介して接続してある。
【0036】
また、複数の中継器6を分散配備し、これら中継器6により端末器4の夫々と中央管理装置3との間での無線通信(本例ではスペクトル拡散方式の無線通信)を中継する。
【0037】
端末器4には、図2に示す如く、1つのセンサ2の接続のみが可能なシングル用端末器4Sと、複数のセンサ2の並列接続が可能なマルチ用端末器4Mとの二種があり、いずれの端末器4(4S,4M)も、図3に示す如く、マイクロプロセッサを用いたデジタル回路部7、センサ2を接続するアナログ回路部8、アンテナ9aを用いて情報の送受信を行なう通信部9、アナログ回路部8及び通信部9への供給電力を制御する電源制御部10、電源電池11、設定情報などを記憶する記憶部12、LEDを用いた警報灯13を備えており、マルチ用端末器4Mのアナログ回路部8には、複数の接続センサ2の検出情報を順次に入力するための入力切換用スイッチ回路8aを設けてある。
【0038】
各端末器4のデジタル回路部7は、中央管理装置3から無線通信により付与された設定情報に従い設定時間ΔTi(例えば1分間〜24時間の間の範囲から選定した時間)ごとに、あるいは設定時刻Ttに、アナログ回路部8を電源制御部10による供給電力制御により休眠状態から覚醒状態にして、接続センサ2の検出情報を入力(マルチ用端末器4Mでは、デジタル回路部7による入力切換用スイッチ回路8aの操作により複数の接続センサ2の検出情報を順次に入力)し、この入力工程の後、電源制御部10による供給電力制御によりアナログ回路部8を再び休眠状態に戻す。また、入力したセンサ検出情報はデジタル回路部7で処理する。
【0039】
そして、センサ検出情報の入力に続き、各端末器4のデジタル回路部7は、通信部9を同じく電源制御部10による供給電力制御により休眠状態から覚醒状態にして、デジタル回路部7で処理したセンサ検出情報を中央管理装置3へ送信するとともに中央管理装置3からの指示情報を受信し、この送受信工程の後、電源制御部10による供給電力制御により通信部9を再び休眠状態に戻す。
【0040】
つまり、このようにアナログ回路部8及び送信部9を供給電力制御により必要時にのみ覚醒状態にすることで消費電力を節減し、これにより電源電池11の交換を長期間にわたって不要にする。
【0041】
なお、各端末器4のデジタル回路部7は、通信部9が休眠状態下において自身宛ての中央管理装置3からの信号を受信したときには、それに対する対応のために通信部9を一時的に覚醒状態にする。
【0042】
また、各端末器4のデジタル回路部7は、電源電池11の出力電圧及び通信部9で受信する信号の信号強度を監視するとともに、中央管理装置3からの指示に従って接続センサ2の機能チェック及び端末器各部の機能チェックを行ない、電源電池11の出力電圧が設定値未満に低下したときや、受信信号の信号強度が設定値未満になったとき、あるいはまた、接続センサ2及び端末器各部の機能チェックで異常が検出されたとき、異常信号を中央管理装置3に送信するとともに警報灯13を点滅して、それらの事態をシステムの管理者に報知する。
【0043】
センサ2には振動温度用センサ2Aと振動用センサ2Bと温度用センサ2Cとの三種があり、振動温度用センサ2Aはトラップ1の超音波レベルの振動dとトラップ1の温度tsとトラップ1の周囲温度toとの三者を検出し、振動用センサ2Bはトラップ1の超音波レベルの振動dのみを検出し、温度用センサ2Cはトラップ1の温度tsとトラップ1の周囲温度toとの二者のみを検出するものであり、各トラップ1の形式や監視項目に応じて、これら三種のセンサ2A〜2Cのうちのいずれかを各トラップ1に装備する。
【0044】
また、各端末器4のアナログ回路部8へは上記センサ2A〜2Cに限らず、各トラップ1を装備した蒸気系への蒸気供給管14に介装された弁15の開閉状態osを検出する開閉センサ16(あるいは、それら蒸気供給管14の管内圧力pや各トラップ1に接続された復水流入管17の管内圧力pを検出する圧力センサ18)をリード線5を介して接続することができる。
【0045】
各端末器4のデジタル回路部7は、センサ検出情報を入力する各回の入力工程において各接続センサ2A,2B,2C,16(18)につき、センサ種別に関係なく、トラップ振動dの検出情報、トラップ温度tsの検出情報、トラップ周囲温度toの検出情報、弁開閉状態os(ないし管内圧力p)の検出情報の夫々を設定周期ΔTs(例えば40ms)で設定回数nだけサンプリングする構成にしてあり、この構成に対し、各検出情報d,ts,to,os(p)のサンプリング回数nを中央管理装置3からの指示により接続センサ2A,2B,2C,16(18)ごとに設定することで、接続センサ2A,2B,2C,16(18)の種別に対応する。
【0046】
すなわち、振動温度用センサ2Aについては弁開閉状態os(ないし管内圧力p)の検出情報についてのサンプリング回数nを0に設定し、振動用センサ2Bについてはトラップ温度tsの検出情報、トラップ周囲温度toの検出情報、弁開閉状態os(ないし管内圧力p)の検出情報の夫々についてのサンプリング回数nを0に設定し、温度用センサ2Cについてはトラップ振動dの検出情報、弁開閉状態os(ないし管内圧力p)の検出情報の夫々についてのサンプリング回数nを0に設定し、弁開閉状態を検出する開閉センサ16(ないし管内圧力を検出する圧力センサ18)についてはトラップ振動dの検出情報、トラップ温度tsの検出情報、トラップ周囲温度toの検出情報の夫々についてのサンプリング回数nを0に設定することで、各センサ2A,2B,2C,16(18)につき不要なサンプリングを行なわないようにして、それらセンサ2A,2B,2C,16(18)の種別に対応する。
【0047】
つまり、この方式を採ることで、端末器4の共通仕様化を図ってシステムコストの低減を可能にしながら、中央管理装置3からの通信による設定情報の付与だけで容易に接続センサ2A,2B,2C,16(18)の種別に対応できるようにする。なお、センサ非接続の入力ポートについては、全てのセンサ検出情報d,ts,to,os(p)についてのサンプリング回数nを0に設定することで対応する。
【0048】
そしてまた、各端末器4のデジタル回路部7は、センサ検出情報を入力する各回の入力工程、及び、それに続く各回の送受信工程において、各接続センサ2A,2B,2C,16(18)から入力した検出情報d,ts,to,os(p)の夫々につき、各々n個のサンプリングデータを平均化して、その平均化データを各々のセンサ検出情報として中央管理装置3に送信し、これにより、センサ検出情報として全てのサンプリングデータを中央管理装置3に送信するに比べ、送信データ量を少なくして一層の省電力化を図るとともに、複数の端末器4と中央管理装置3との間での通信の混雑を防止する。
【0049】
また、各端末器4のデジタル回路部7は、振動温度用センサ2A又は振動用センサ2Bから入力したトラップ振動dの検出情報に基づき、その振動検出情報についてのn回のサンプリングの期間中における対象トラップ1(特にディスク式トラップ)の作動回数mを検出し、この作動回数mの検出情報を他のセンサ検出情報とともに中央管理装置3へ送信する。
【0050】
なお、各端末器4は電源電池11に限らず、一般商用電源や自家用電源あるいは太陽電池などの補助電源も使用できる。
【0051】
各中継器6は、図4に示す如く、マイクロプロセッサを用いたデジタル回路部19、アンテナ20aを用いて情報の送受信を行なう通信部20、一般商用電源ないし自家用電源からの供給電力を受ける受電部21、設定情報などを記憶する記憶部22、LEDを用いた警報灯23、停電時用のバックアップ電池24を備えており、各中継器6のデジタル回路部19は、通信部20が信号を受信すると、その受信信号に付されている識別符号と記憶部22に記憶している各中継器6ごとの通信経路情報とに基づき、その受信信号を中継すべきか否かを判定し、そして、その受信信号が中継すべき信号であったときには、その受信信号を送信信号に変換して通信部20から送信する中継処理を行なう。
【0052】
各中継器6が自身の記憶部22に記憶している通信経路情報は(図6参照)、自身と同一の通信経路を担う連係中継器6、自身を含む連係中継器6の上位下位の関係、及び、自身を含む連係中継器6夫々の管轄端末器4を示すもの(略言すれば通信上の道標)であり、各中継器6のデジタル回路部19は、上記の判定に基づく中継処理として、中央管理装置3を宛先とする上り信号については、直轄の下位連係中継器6及び直轄の管轄端末器4からの受信信号のみを中継処理し、また、中央管理装置3からの下り信号については、直属の上位連係中継器6又は直属の中央管理装置3からの受信信号であって直轄の管轄端末器4又は下位連係中継器6の管轄端末器4又は下位連係中継器6を宛先とする受信信号のみを中継処理し、これにより、複数の端末器4と中央管理装置3との間での無線通信を端末器4の夫々について単一の通信経路で行なう。
【0053】
つまり、この中継方式により端末器4と中央管理装置3との間での無線通信を端末器4の夫々について単一の通信経路で行なうことにより、複数の端末器4及び複数の中継器6を配備する形態を採りながらも通信混乱を効果的に防止した状態で、その無線通信を円滑かつ効率的に行なえるようする。
【0054】
なお、中央管理装置3との位置関係によっては中継器6による中継を介さずに中央管理装置3と直接に無線通信を行なう端末器4もある。
【0055】
また、各中継器6のデジタル回路部19は、端末器4と同様、通信部20で受信する信号の信号強度を監視するとともに、中央管理装置3からの指示に従って中継器各部の機能チェックを行ない、受信信号の信号強度が設定値未満になったときや中継器各部の機能チェックで異常が検出されたとき、異常信号を中央管理装置3に送信するととも警報灯23を点滅して、それらの事態をシステムの管理者に報知する。
【0056】
中央管理装置3は、図5に示す如く、マイクロプロセッサを用いた演算制御部25及びハードディスク等を用いた記憶部26を備えるパーソナル型のコンピュータ本体27に、ディスプレイ装置28、キーボード29などの周辺装置とともに無線モデム30を接続して構成してあり、この無線モデム30を用いて中継器6や端末器4との無線通信を行なう。
【0057】
中央管理装置3の演算制御部25(コンピュータ本体27の演算制御部)は、各端末器4から送られる前述のセンサ検出情報d,ts,to,os(p)や作動回数検出情報mに基づき、各蒸気トラップ1が正常、蒸気漏れ異常、詰まり異常、温度異常のいずれの状態にあるかを診断し、そして、異常が診断されたときには、異常トラップ1の識別符号、発生異常種、異常トラップの設置場所などの情報をディスプレイ装置28に表示するとともに、異常トラップ1を担当する端末器4に対し警報灯13の点滅を通信により指示する。
【0058】
また、中央管理装置3の演算制御部25は、各トラップ1について、端末器4から送られるセンサ検出情報や作動回数検出情報とともに、それら検出情報に基づく上記診断の結果を記憶部26内のトラップ監視用データベースに記録する。
【0059】
なお、蒸気漏れ異常とは、蒸気トラップの本来機能として蒸気の流出を阻止しながら復水のみを排出することが要求されるのに対し蒸気が許容限度を超えて流出する異常であり、また、詰まり異常とは復水の排出が円滑に行なわれない異常であり、温度異常とはトラップ温度tsないしトラップ周囲温度toが適正範囲を低下側ないし上昇側に逸脱する異常である。
【0060】
また、詰まり異常は一般にトラップ内部における滞留復水の温度低下に伴う検出トラップ温度tsの低下に基づいて検知するが、本システムでは、詰まり異常の検知精度が特に高く要求される蒸気トラップ1については、振動温度用センサ2Aや温度用センサ2Cによるトラップ温度tsの検出情報と、開閉センサ16による弁開閉状態osの検出情報(ないしは、圧力センサ18による管内圧力pの検出情報)との二者に基づいて詰まり異常を検知(診断)するようにしてあり、具体的には、蒸気供給管14における介装弁15が開き状態にある状況(ないしは、蒸気供給管14や復水流入管17の管内圧力pが設定値以上の状況)で検出トラップ温度tsが設定値以下に低下したとき詰まり異常と判定する。
【0061】
さらに、中央管理装置3の演算制御部25は、中継器6や端末器4から前述の機能チェックや信号強度低下などについて異常信号を受信したとき、それら異常中継器6や異常端末器4の識別符号、発生異常種、異常中継器6や異常端末器4の設置場所などの情報をディスプレイ装置28に表示し、また、それら中継器6や端末器4での異常発生を記憶部26内のシステム管理用データベースに記録する。
【0062】
なお、中央管理装置3の記憶部26には、無線モデム30を用いた通信を含む上記の各処理を演算制御部25に実行させるプログラムを格納してある。
【0063】
一方、複数の端末器4と中央管理装置3との間での通信を端末器4の夫々について単一の通信経路で行なうのに、その通信経路の決定は中央管理装置3が経路決定プログラムに従って次の如く自動的に行なう。
【0064】
すなわち、中央管理装置3の演算制御部25は、経路決定処理の実行を指示されると、記憶部26内のシステム管理用データベースに予め入力されている各中継器6の登録情報に基づき、図7に示す如く、全ての中継器6に対して順次に非中継の呼掛通信csを行ない、この呼掛通信csに対し中央管理装置3への応答通信asのあった中継器6を中継段位の最も高い中継器6(すなわち、他の中継器6を介さずに中央管理装置3と直接に無線通信する最上位の中継器)として決定する初期工程を実行する。
【0065】
また、この初期工程に続き、中央管理装置3の演算制御部25は、図8から図9に示す如く、前工程で段位決定した中継器6を順次に呼掛側中継器6にして、その呼掛側中継器6による中継の下で、呼掛側中継器6から(詳しくは、呼掛側中継器6による中継を介して中央管理装置3から)段位未決定の中継器6(すなわち、未だ応答通信asの無い中継器)の夫々に対し順次に非中継(すなわち、呼掛側中継器6と段位未決定の中継器6との間での無線通信に他の中継器6による中継を介さない状態)の呼掛通信csを行ない、この呼掛通信csに対し呼掛側中継器6への(詳しくは、呼掛側中継器6による中継を介して中央管理装置3への)応答通信asのあった中継器6を、そのときの呼掛側中継器6の直轄の下位中継器6として決定する後続工程を繰り返し、これにより、各中継器6について直属の上位中継器6を1つに限った状態の図10に示す如き樹枝状の中継経路網を自動的に決定する。
【0066】
そして、中央管理装置3の演算制御部25は、この中継経路網の決定の後、記憶部26内のシステム管理用データベースに予め入力されている各端末器4の登録情報に基づき、図11に示す如く、各中継器6を順次に呼掛側中継器6にして、その呼掛側中継器6による中継の下で、呼掛側中継器6から(詳しくは、呼掛側中継器6による中継を介して中央管理装置3から)管轄未決定の端末器4(すなわち、未だ応答通信asの無い端末器)の夫々に対し順次に非中継(すなわち、呼掛側中継器6と端末4との間での無線通信に他の中継器6による中継を介さない状態)の呼掛通信csを行ない、この呼掛通信csに対し呼掛側中継器6への(詳しくは、呼掛側中継器6による中継を介して中央管理装置3への)応答通信asのあった端末器4を、そのときの呼掛側中継器6の管轄端末器4として決定する最終工程を実行する。
【0067】
つまり、中央管理装置3の演算制御部25は、上記の初期工程及び後続工程による中継経路網の自動決定と、上記の最終工程による管轄端末器の自動決定とにより、中央管理装置3との間での無線通信を端末器4の夫々について単一の通信経路で行なうための図6に示す如き通信経路網を中央管理装置3と各端末器4との間の全行程について自動的に決定し、そして、この決定した通信経路網をシステム管理及び通信処理のための情報として記憶部26内のシステム管理用データベースに登録する。
【0068】
通信経路の決定において、中央管理装置3の演算制御部25は、上記の初期工程及び後続工程で最終的に応答通信asの無かった中継器6があった場合、また、上記の最終工程で最終的に応答通信asの無かった端末器4があった場合、それら最終的に応答通信asの無かった中継器6や端末器4をディスプレイ装置28での識別符号の表示及び設置場所の表示により報知する構成にしてあり、システムの構築者ないし管理者は、後続工程の終了段階で最終的に応答通信asの無かった中継器6の報知があった際には、その中継器6の設置場所を調整する等の処置を行なった上で、中央管理装置3の演算制御部25に初期工程及びそれに続く後続工程を再実行させ、また、最終工程の終了段階で最終的に応答通信asの無かった端末器4の報知があった際には、その端末器4や近傍中継器6の設置場所を調整する等の処置を行なった上で、中央管理装置3の演算制御部25に最終工程を再実行させる。
【0069】
また、中央管理装置3の演算制御部25は、上記の初期工程、後続工程、最終工程の夫々において、中継器6や端末器4からの応答通信asの信号強度が設定値以上のときのみ、その応答通信asがあったと判定して各段位の中継器6の決定や管轄端末器4の決定を行なう構成にしてあり、これにより、上述の如き通信経路の自動決定を極力良好な無線通信機能を確保する上で一層的確かつ効果的なものにする。
【0070】
さらにまた、各中継器6はデジタル回路部19による処理により、前記後続工程の繰り返しごとに自身と同一の通信経路を担うものとなる中継器6を連係中継器6として上位下位の関係とともに自身の記憶部22に追加登録することで、また、前記最終工程において自身を含む連係中継器6夫々の管轄端末器4を自身の記憶部22に登録することで、中央管理装置3による通信経路の自動決定に並行して前述の如き各中継器6ごとの通信経路情報(通信上の道標)を自身の記憶部22内に構築する構成にしてある。
【0071】
以上、本実施形態において、中央管理装置3及び経路決定プログラムは、中央管理装置3と端末器4との間での無線通信を各端末器4についていずれの中継器6を用いた単一の通信経路で行なうかを自動的に決定する通信経路決定手段を構成する。
【0072】
なお、本システムでは、中継器6を介さずに中央管理装置3と直接に無線通信を行なう非中継端末器4の決定も中央管理装置3が次の如く自動的に行なう。
【0073】
すなわち、中央管理装置3の演算制御部25は、前記初期工程に先立ち各端末器4に非中継の呼掛通信csを行ない、この呼掛通信csに対し中央管理装置3への応答通信asのあった端末器4を非中継端末器4として決定する。
【0074】
〔別実施形態〕
次に別実施形態を列記する。
【0075】
前述の実施形態では、請求項に係る発明を実施するのに、各回の後続工程の際、前工程で段位決定した中継器6を順次に呼掛側中継器6にして、その呼掛側中継器6から段位未決定の中継器6(未だ応答通信asの無いの中継器)に呼掛通信csを行ない、その呼掛通信csに対し応答通信asのあった中継器6を、そのときの呼掛側中継器6の下位中継器6として決定することで、各中継器6について直属の上位中継器6を1つに限った状態の中継経路網を決定するようにしたが、場合によっては、各中継器6について直属の上位中継器6を1つに限った状態の中継経路網を請求項に係る発明により決定するのに、各回の後続工程において、前工程で段位決定した中継器6の夫々から段位未決定の中継器6に呼掛通信csを行なって、これら呼掛通信csに対し応答通信asのあった中継器6を、適当な選定条件により、その応答通信asを受けた呼掛側中継器6(複数の場合を含む)の1つに対する下位中継器6として決定するようにしてもよい。
【0077】
さらにまた、各中継器6の管轄端末器4を自動的に決定するのに、場合によっては、各中継器6と各端末器4との間での試行通信を総当り的に行なって、その総当り的な試行通信の結果に基づき適当な決定条件にしたがって各中継器6の管轄端末器4を自動的に決定するようにしてもよい。
【0078】
中継器6や端末器4を、通信経路の決定後において自身が受信する信号の信号強度が設定値未満になったとき警報を発するのに加え、あるいは、それに代え、通信経路の決定後において自身からの信号送信で送信エラーによる再送信の回数が設定回数以上になったとき警報を発する構成にしてもよい。
【0079】
端末器4はシングル用端末器4Sあるいはマルチ用端末器4Mのいずれか一方のみにしてもよく、また、センサ接続数の異なる複数種のマルチ用端末器4Mを用いるようにしてもよい。
【0080】
また、前述の実施形態では、監視対象機器1の近傍に配置した端末器4に対しリード線5を介してセンサ2を接続する例を示したが、これに代え、センサ2を組み付けた端末器4を監視対象機器1に対し取り付けて、その組み付けセンサ2により監視対象機器1の状態を検出するようにしてもよく、端末器4の具体的構造、及び、端末器4に対するセンサ2の具体的接続構造は夫々、種々の構成変更が可能である。
【0081】
本発明の実施において、通信経路決定手段による通信経路の自動決定は、複数の端末器4の全てに対する新設的な通信経路の自動決定に限られるものではなく、決定済みの既設の通信経路網がある状況において端末器4や中継器6の追加設置があった場合に、それら追加の端末器4や中継器6に対する通信経路を例えば請求項1に係る発明の適用などをもって既設の通信経路網に対し自動的に追加するといった追加的な通信経路の自動決定、あるいはまた、決定済みの既設の通信経路網がある状況において端末器4や中継器6の配置変更があった場合に、既設の通信経路網のうち、それら配置変更の端末器4や中継器6に対する通信経路部分を例えば請求項1に係る発明の適用などをもって変更するといった一部変更的な通信経路の自動決定であってもよい。
【0082】
経路決定プログラムは中央管理装置3の記憶部26に常時格納してもよく、また、CD−ROM等に格納した状態で必要時にのみ中央管理装置3に付与するようにしてもよい。
【0083】
端末器4と中央管理装置3との間での中継器6を用いた無線通信には、スペクトル拡散方式に限らず種々の方式を採用できる。
【0084】
監視対象機器は蒸気トラップに限られるものではなく、弁、ポンプ、ファン、タンク、熱交換器、工作機器などであってもよく、本発明は種々の機器の監視に適用できる。
【0085】
また、監視対象機器に装備するセンサも振動センサや温度センサに限られるものではなく、監視対象機器や監視目的に応じて種々のセンサを採用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】監視システムの全体を示す概略平面図
【図2】端末器を示す斜視図
【図3】端末器の構成を示すブロック図
【図4】中継器の構成を示すブロック図
【図5】中央管理装置の構成を示す斜視図
【図6】通信経路網を示す図
【図7】通信経路網の決定過程を示す図
【図8】通信経路網の決定過程を示す図
【図9】通信経路網の決定過程を示す図
【図10】通信経路網の決定過程を示す図
【図11】通信経路網の決定過程を示す図
【符号の説明】
1 監視対象機器(蒸気トラップ)
2 センサ
3 中央管理装置,通信経路決定手段
4 端末器
6 中継器
22 中継器の記憶部
cs 呼掛通信
as 応答通信

Claims (5)

  1. 複数の監視対象機器の夫々に機器状態検出用のセンサを装備するともに、無線通信により中央管理装置と情報交換するセンサ管理用の複数の端末器を設けて、それら端末器にその各々が担当する監視対象機器の装備センサを接続し、
    これら端末器の夫々と前記中央管理装置との間での無線通信についてその中継を行なう複数の中継器を設ける機器監視システムであって、
    前記センサと前記端末器と前記中継器と前記中央管理装置とをシステム中に含むとともに、
    前記中央管理装置と前記端末器との間での無線通信を各端末器についていずれの前記中継器を用いた単一の通信経路で行なうかを自動的に決定する通信経路決定手段を設け、
    前記通信経路決定手段を構成するのに
    前記中央管理装置から前記中継器の夫々に非中継の呼掛通信を行なって、この呼掛通信に対し中央管理装置への応答通信があったかどうかを判定し、応答通信があったと判定した全ての中継器を中継段位の最も高い中継器として決定する初期工程と、
    この初期工程の実行後、前工程で段位決定した中継器を呼掛側中継器にして、その呼掛側中継器と段位未決定の中継器との間の通信状態が非中継となる状態で、呼掛側中継器による中継を介して前記中央管理装置から段位未決定の中継器の夫々に呼掛通信を行なって、この呼掛通信に対し呼掛側中継器による中継を介して中央管理装置への応答通信があったかどうかを判定し、応答通信があったと判定した全ての中継器を、その呼掛側中継器の1つに対する下位中継器として決定する後続工程を繰り返して中継経路網を決定する工程と、
    この中継経路網を決定する工程の実行後、段位決定済の1つの中継器を呼掛側中継器にして、その呼掛側中継器と前記端末器との間の通信状態が非中継となる状態で、呼掛側中継器による中継を介して前記中央管理装置から端末器の夫々に呼掛通信を行なって、この呼掛通信に対し呼掛側中継器による中継を介して中央管理装置への応答通信があったかどうかを判定し、応答通信が無かったと判定した端末器については、呼掛側中継器を変更して前記呼掛通信を行ない、これら呼掛通信の夫々で、呼掛側中継器による中継を介して中央管理装置に応答通信があったと判定した全ての端末器を、その応答通信を中継した呼掛側中継器の管轄端末器として決定する工程と、
    を前記中央管理装置の演算制御部に実行させる経路決定プログラムを中央管理装置の記憶部に格納してある機器監視システム。
  2. 前記中継器の夫々を、前記後続工程の繰り返しごとに、自身と同一の通信経路を担うものとなる中継器を連係中継器として自身の記憶部に追加登録する構成にしてある請求項1記載の機器監視システム。
  3. 前記通信経路決定手段を、前記中継器又は前記端末器からの応答通信の信号強度が設定値以上のときのみ、その応答通信があったと判定する構成にしてある請求項1又は2記載の機器監視システム。
  4. 前記通信経路決定手段を、通信経路の決定段階で最終的に応答通信の無かった前記中継器又は前記端末器を報知する構成にしてある請求項1〜のいずれか1項に記載の機器監視システム。
  5. 前記中継器又は前記端末器を、前記通信経路決定手段による通信経路の決定後において、自身が受信する信号の信号強度が設定値未満になったとき、又は、自身からの信号送信で送信エラーによる再送信の回数が設定回数以上になったとき警報を発する構成にしてある請求項1〜のいずれか1項に記載の機器監視システム。
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