JP2683090B2 - ビル遠隔監視装置 - Google Patents

ビル遠隔監視装置

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JP2683090B2
JP2683090B2 JP7407789A JP7407789A JP2683090B2 JP 2683090 B2 JP2683090 B2 JP 2683090B2 JP 7407789 A JP7407789 A JP 7407789A JP 7407789 A JP7407789 A JP 7407789A JP 2683090 B2 JP2683090 B2 JP 2683090B2
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真司 小川
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Hitachi Building Systems Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はビルの設備機器の故障及び異常の対応処理を
迅速に行なうビル遠隔監視装置に関する。
〔従来の技術〕
例えば、特開昭61−121551号公報に提案されているよ
うに、ビルに設置されるエレベータを含む設備機器の作
動状態を管理会社の監視センタで集中的に監視する方式
が、近年では広く採用されている。
この種のビル遠隔監視システムでは、ビルにビル端末
監視装置と通信制御装置とが設けられ、管理会社に監視
センタが設けられている。そして、ビル端末監視装置
が、ビルのエレベータを含む設備機器の作動状態を監視
していて、設備機器に故障或は異常状態が発生すると、
ビル端末監視装置がこの故障或は異常を検出する。
そして、通信制御装置が作動して電話回線でビル端末
監視装置と監視センタ間が接続され、設備機器の故障或
は異常の情報が監視センタに伝送される。
このようにして、この種のビル遠隔監視装置では、電
話回線を介して伝送されるビルの設備機器の故障或は異
常の情報に基づいて、監視センタで設備機器の集中監視
を行なうことができる。
〔発明が解決しようとする課題〕
前述の従来のビル遠隔監視装置においては、ビルの設
備機器が故障し或は異常状態となると、電話回線を通じ
て故障或は異常の情報が監視センタに伝送させる。そこ
で、監視センタでは伝送された情報によつて、設備機器
の状態とビルの所在地を知り、サービス技術者が現場に
出向いて設備機器の修理或は部品の交換などの対策処置
をする。
さて、従来の対応処置は、監視センタで設備機器の異
常及び故障の情報を受信すると、ビルの所在地の所轄の
事業所に連絡を取り、その事業所からサービス技術者を
現場に出向かせるようにしているので、監視センタと事
業所間の連絡が手間取つたりして、どうしても対応処置
が遅れがちとなる。
本発明は、前述したようなこの種のビル遠隔監視装置
の現状に鑑みてなされたものであり、その目的はビルの
設備機器の故障或は異常の発生に対して、迅速に対応処
置することができるビル遠隔監視装置を提供することに
ある。
〔課題を解決するための手段〕
前記目的を達成するために、本発明はビルに設置され
た設備機器を監視し、故障及び異常の発生を検出するビ
ル端末監視装置と、このビル端末監視装置が前記故障及
び異常を検出すると、電話回線で前記ビル端末監視装置
を監視センタに接続し、前記ビル端末監視装置が検出し
た故障及び異常の情報を伝送する通信制御装置とが前記
ビルに設けられ、前記監視センタで前記情報に基づいて
前記設備機器の監視を行なうビル端末監視装置におい
て、電話機とこの電話機に入力される情報を表示処理す
る情報処理手順及び記憶装置とが具備された可搬式の保
守装置と、前記ビル端末監視装置に接続され、保守技術
者の前記ビルを含む区域の巡回時間帯を検出する時間帯
検出装置と、前記ビル端末監視装置に前記ビル担当の保
守技術者の保守装置を呼出す呼出し手段と、前記時間帯
検出装置の検出信号に基づいて、電話回線で前記ビル端
末監視装置を前記電話機と接続する回線接続手段とを有
する構成となつている。
〔作用〕
本発明では、ビルに設置された設備機器に故障或は異
常が発生すると、ビル端末監視装置が直ちにこの故障或
は異常の発生を検出する。
そして、通信制御装置が作動して、自動発報の手段に
よつて電話回線でビル端末監視装置が監視センタに接続
され、設備機器の故障或は異常の情報が監視センタに伝
送される。
特に本発明では、保守技術員の当該ビルを含む区域の
巡回時間帯を検出する時間帯検出装置が設けられ、この
時間帯検出装置が巡回時間帯を検出すると、検出信号が
発せられてビル端末監視装置に入力される。
この状態では、通信制御装置が作動して、自動発報の
手段によつて、ビル端末監視装置が電話回線で保守巡回
中の保守技術員の携帯する可搬式の保守装置に接続され
る。
このようにして、ビル端末監視装置から設備機器の故
障或は異常の情報が、前記保守技術員の携帯する可搬式
の保守装置が有する情報処理手段により、故障或は異常
の情報が解析処理される。この情報に基づいて、保守技
術員が、現場に急行して設備機器の修理或は部品の交換
等の対策処理が行なわれる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例をその構成を示す第1図のブロ
ツク説明図を用いて詳細に説明する。
第1図に示すように、実施例においては、ビル6に設
備機器として空調機4、エレベータ5が設けられてい
る。
さらにビル6にはビル端末監視装置1が設置され、空
調機4及びエレベータ5が信号線19でビル端末監視装置
1に接続されている。
ビル6内で、このビル端末監視装置1に通信制御装置
2、時間帯検出装置3が接続されている。
また、通信制御装置2と電話局7とが電話回線9で互
いに接続され、電話局7と設備機器の保全を行なう管理
会社の監視センタ8とが、電話回線9′で互いに接続可
能に構成されている。
一方可搬式保守装置13が設けられ、内部には、無線電
話用アンテナ11付の無線電話14、処理装置16、表示装置
15、記憶装置17、ブザー18が内蔵されている。これら
は、処理装置16を中枢装置として、第1図に示すように
接続されている。
そして、可搬式保守装置13に取り付けられている無線
電話用アンテナ11と、電話局7に設けられている無線電
話用アンテナ10との間で互いに送受信される電波12によ
つて、可搬式保守装置13と電話局7間には、無線電話回
線が構成されるようになつている。
ここで、ビル端末監視装置1には、空調機4、エレベ
ータ5から、それぞれの設備機器の状態信号が一定周期
で入力され、これらの設備機器が故障或は異常動作状態
となると、ビル端末監視装置1からは、設備機器の故障
或は異常を示す信号が出力されるようになつている。
また、時間帯検出装置3は、保守技術員が、このビル
6を含む区域の巡回を行なつている時間帯を検出し、検
出信号をビル端末監視装置1に入力するようになつてい
る。
さらに、通信制御装置2には、発報先の電話番号が記
憶されていて、ビル端末監視装置1からの信号によつ
て、通信制御装置2に対応する、自動発報動作を行な
い、この自動発報動作によつて、通信制御装置2と電話
局7間に電話回線9が構成される。
そして、通信制御装置2によつて、ビル端末監視装置
1からの設備機器の故障或は異常の情報信号が、接続さ
れた電話回線9に送出されるようになつている。
また、ビル端末監視装置1は、設備機器の故障式或は
異常を検知すると、前記通信制御装置2が自動発報動作
を行なう。しかし、異常発報した後、例えば5分以内に
設備機器の故障或は異常が復旧した場合は、ビル端末監
視装置1が前記設備機器からの復旧信号を入力し、通信
制御装置2に復旧発報要求信号を出力し通信制御装置2
によつて復旧発報を行なわせる機能を具備している。
このような構成の実施例において通信制御装置2が回
線接続手段を構成し、無線電話14、処理装置16、表示装
置15、記憶装置17、ブザー18が情報処理手段を構成して
いる。
次に実施例の動作を第1図及び第2図により説明す
る。
ビル設備監視処理21は、ビル端末監視装置1が空調機
4及びエレベータ5から動作状態信号を一定周期でそれ
ぞれ入力する処理で発報要因有判定22は前記空調機4及
びエレベータ5に故障或は異常等の発報要因が生じたか
どうか、発報要因の有無を判定している。発報要因無の
場合は、ビル端末監視装置1により、これらの設備機器
の状態監視が引き続き行なわれる。発報要因有の場合は
ビル端末監視装置1から自動発報要求指令信号が通信制
御装置2に出力される。通信制御装置2はこの指令信号
に基づいて自動発報処理23を行なう。自動発報処理23で
は、通信制御装置2が故障或は異常を起こした設備機器
の管理会社の監視センタ8の電話番号を選択し、自動発
報動作を行なう。
この自動発報動作により、通信制御装置2がビル端末
監視装置1を電話回線9、電話局7及び電話回線9′を
介して、監視センタ8に接続する。
ここで発報先応答待24では、前述の自動発報動作によ
りビル端末監視装置1と監視センタ8が接続された際
に、監視センタ8から発報を受信したことを確認するた
めの応答信号が通信制御装置2を介してビル端末監視装
置1に出力される。この応答信号が監視センタ8から出
力されるまで、例えば3秒間ビル端末監視装置1は応答
信号入力待ちの状態となる。応答有判定25では前記応答
信号の有無をビル端末監視装置1で判定しており、応答
信号無の場合は、リトライ処理28により再度自動発報処
理23以下の動作が例えば3回まで行なわれる。応答信号
有の場合は、監視センタ8とビル端末監視装置1との間
で回線が接続したことの確認となり、監視センタ8が、
ビル端末監視装置1から設備機器の故障或は異常、例え
ばエレベータ5が階と階の中間位置で運転不能となつた
事故の情報を入力可能となる。前記回線が接続される
と、ビル端末監視装置1から前記故障情報が電話回線9,
9′によつて監視センタ8に伝送される。このようにし
て、前記エレベータ5の故障情報が、監視センタ8に伝
送されるので、監視センタ8ではビル6のエレベータ5
に、運転不能事故が発生したことを検知することができ
る。
この場合、前記管理会社の保守技術員がビル6を含む
区域を巡回中であることを時間帯検出装置3が検出して
いると、時間帯検出装置3からビル端末監視装置1に検
出信号が入力される。この検出信号に基づいて、ビル端
末監視装置1から通信制御装置2に、巡回中の保守技術
員の携帯する、可搬式保守装置13の呼出指令信号が入力
される。通信制御装置2は、前記呼出指令信号を入力す
ると、前述のように自動発報動作によつて、電話回線9,
9′及び電話局7を介してビル端末監視装置1を監視セ
ンタ8に接続し、故障或は異常の情報信号を伝送した後
に、電話回線9を切替て、可搬式保守装置13の電話信号
を選択して自動発報する。
このため、電話局7では無線電話用アンテナ10から電
波20を送出して、巡回中の保守技術員の携帯する可搬式
保守装置13の内蔵する無線電話14を呼び出す。この無線
電話14は、電話局7からの呼出し信号を無線電話用アン
テナ11で受信すると、自動的に電話回線を接続する通信
制御回路を具備している。
従つて、電話回線9と無線電話用アンテナ10及び可搬
式保守装置13の無線電話用アンテナ11間に形成される無
線電話回線とによつてビル端末監視装置1と無線電話14
とが互いに接続される。
これにより、ビル端末監視装置1からエレベータ5が
階と階の中間位置で運転不能となつた事故の情報が、電
話回線9及び前記無線電話回線を介して、無線電話14に
伝送される。
この無線電話14に入力された情報は、処理装置16に出
力され、処理装置16は発報を受信したことを確認し、そ
れを保守技術員に知らせるため、ブザー18を鳴動させ
る。
さらに処理装置16は、入力情報を解析処理し、故障の
状態とビル6の名称及び所在地等の情報を表示装置15に
より表示したり、記憶装置17に故障或は異常の状飽を記
憶する機能を具備している。
また、記憶装置17は例えば監視センタ8の図示されて
いないコンピユータ等に接続することにより収集した情
報を図示されていないハードデイスクやプリンタに出力
することができる。
ブザー18の鳴動により保守技術員は故障或は異常の発
報が起こつたことを認知し、可搬式保守装置13の表示装
置15の表示部を見ることにより、ビル6のエレベータ5
が階と階の中間位置で運転不能となつていることを知
り、ビル6の所在地を確認して現場に急行する。この際
に第2図の保守対応確認処理26として、保守技術員はビ
ル6の設備機器の故障情報を確認すると、前述の無線電
話回線を介して、処理装置16に入力した状態確認応答信
号を無線電話14から通信制御装置2に出力し、ビル端末
監視装置1に保守技術員がビル6に急行する信号を送信
する。確認応答有判定27では前記状態確認応答信号をビ
ル端末監視装置1が受信し、状態確認応答信号の有無の
判定をしている。無の場合はリトライ処理28を行ない、
有の場合は発報処理終了する。
保守技術員は可搬式保守装置13によつてビル6の設備
機器の故障或は異常を認知し、現場へ急行して、前述の
エレベータ5の修理を行なう。
このようにして、実施例によると、保守巡回時間帯に
設備機器に故障或は異常が発生すると、巡回中の保守技
術員が直ちに現場に急行するので、各地に散在するビル
の設備機器に対して、迅速且つ適切な対応処理が行なわ
れる。
可搬式保守装置13を携帯する保守技術員の保守巡回時
間帯外では、時間帯検出装置3から検出信号は発せられ
ず、ビル端末監視装置1からは、前記保守技術員の呼出
指令信号は出力されない。
この場合には、前述のように電話回線9,9′を介して
監視センタ8にのみ、ビル6のエレベータ5の故障情報
が伝送される。そこで監視センタ8で、エレベータの故
障情報を解析し、監視センタ8からビル6の所在地の所
轄の事業所に連絡をとる。
このように実施例においては、前記保守技術員の保守
巡回時間帯において、保守巡回区域内のビル6の設備機
器に故障或は異常状態が発生すると、監視センタ8と可
搬式保守装置13の無線電話14とに、ビル端末監視装置1
から故障或は異常の情報が伝送される。
そして、無線電話14に入力された故障情報は、処理装
置16により解析処理されて、設備機器の故障或は異常の
内容が、表示装置15及び記憶装置17に表示記憶される。
これにより、保守技術員が設備機器の故障或は異常とな
つたビル6に急行するので、管理会社の保守する各地の
ビルに対し、迅速且つ適切な対応処理が行なわれ、保守
サービスの向上を図ることができる。
また、前記保守装置は、可搬式で小型、軽量となつて
おり、一人の保守技術員でも楽に持ち運べるため、移動
が容易にできる。
〔発明の効果〕
以上詳細説明したように、本発明によれば、保守巡回
中であつても、各地に散在するビルの設備機器に故障或
は異常が生じたことを検知することが可能であるので、
前記設備機器に故障或は異常が発生しても、迅速且つ適
切な対応処置を行なうことができ、効果的な遠隔監視動
作が行なわれる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例の詳細な構成を示すブロツク説
明図である。 第2図は本発明の一実施例の一連の動作を示すフローチ
ヤートである。 1……ビル端末監視装置、2……通信制御装置、3……
時間帯検出装置、4……空調機、5……エレベータ、6
……ビル、7……電話局、8……監視センタ、9……電
話回線、9′……電話回線、10……無線電話用アンテ
ナ、11……無線電話用アンテナ、12……電波、13……可
搬式保守装置、14……無線電話、15……表示装置、16…
…処理装置、17……記憶装置、18……ブザー、19……信
号線。 以上、第1図の符号。 第2図の21から28はフローチヤートのそれぞれのマスの
通し符号。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ビルに設置された設備機器を監視し、故障
    及び異常発生を検出するビル端末監視装置と、このビル
    端末監視装置が前記故障及び異常を検出すると、電話回
    線で前記ビル端末監視装置を監視センタに接続し、前記
    ビル端末監視装置が検出した故障及び異常の情報を伝送
    する通信制御装置とが前記ビルに設けられ、前記監視セ
    ンタで前記情報に基づいて前記設備機器の監視を行なう
    ビル遠隔監視装置において、電話機とこの電話機に入力
    される情報を表示処理する情報処理手順及び記憶装置と
    が具備された可搬式の保守装置と、前記ビル端末監視装
    置に接続され、保守技術者の前記ビルを含む区域の巡回
    時間帯を検出する時間帯検出装置と、前記ビル端末監視
    装置に前記ビル担当の保守技術者の保守装置を呼出す呼
    出し手段と、前記時間帯検出装置の検出信号に基づい
    て、電話回線で前記ビル端末監視装置を前記電話機と接
    続する回線接続手段とを有することを特徴とするビル遠
    隔監視装置。
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