JP2003131261A - 薄膜トランジスタ・アレイ基板およびアクティブマトリックス型液晶表示装置 - Google Patents

薄膜トランジスタ・アレイ基板およびアクティブマトリックス型液晶表示装置

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JP2003131261A
JP2003131261A JP2002226054A JP2002226054A JP2003131261A JP 2003131261 A JP2003131261 A JP 2003131261A JP 2002226054 A JP2002226054 A JP 2002226054A JP 2002226054 A JP2002226054 A JP 2002226054A JP 2003131261 A JP2003131261 A JP 2003131261A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄膜トランジスタ(TFT)の活性層へ向か
う光を効果的に遮断して、TFTの光リーク電流を低減
させる。 【解決手段】 透光性基板1とTFT7との間に第1遮
光膜3を設け、透光性基板1上にTFT31を覆うブラ
ックマトリックス膜(第3遮光膜)13を設ける。そし
て、第1遮光膜3とTFT7との間には、照射された光
を吸収可能な第2遮光膜5を設ける。TFTアレイ基板
30の裏面側から入射した光がブラックマトリックス膜
13やデータ線11で反射され、さらに第1遮光膜3で
反射されても、それらの反射光はいずれも第2遮光膜5
に照射され、第2遮光膜5で吸収されて遮断される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マトリックス状に配置
された複数の薄膜トランジスタ(Thin FilmTransisto
r、以下、TFTともいう)を有する薄膜トランジスタ
・アレイ基板(以下、TFTアレイ基板ともいう)およ
びそれを備えたアクティブマトリックス(active matri
x)型液晶表示装置に関する。この液晶表示装置は、投
射型表示装置のライトバルブとして好適に使用できるも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、壁掛け型TV(Television)や投
射型TV、あるいはOA(Office Automation)機器用
表示装置として、液晶表示装置を用いた各種表示装置の
開発が行われている。特に、能動素子であるTFTをス
イッチング素子として使用するアクティブマトリックス
型液晶表示装置は、走査線数が増加してもコントラスト
や応答速度が低下しない等の利点があるため、高品位の
OA機器用表示装置やハイビジョンTV用表示装置を実
現する上で有力である。また、プロジェクタと呼ばれる
投射型表示装置のライトバルブとして使用した場合に
は、大画面表示が容易に得られるという利点を有してい
る。
【0003】通常、ライトバルブ用液晶表示装置では、
光源から液晶表示装置に高輝度の光が入射され、入射さ
れた光が液晶表示装置を通過する際に画像情報に応じて
制御される。すなわち、TFTをスイッチング駆動しな
がら画素毎に液晶層に電界を印加して各画素の透過率を
変化させることにより、透過光の強度を調整する。そし
て、液晶表示装置を通過した光は、レンズなどで構成さ
れた投影用光学系を介して拡大投影される。
【0004】なお、光源は液晶表示装置の対向基板側に
配置され、光学系は液晶表示装置のTFTアレイ基板側
に配置される。そのため、液晶表示装置には、光源から
の光だけでなく投影用光学系で反射した光も入射する。
【0005】アクティブマトリクス型液晶表示装置で
は、アモルファス・シリコン(amorphous silicon)や
多結晶シリコンなどの半導体層がTFTの活性層として
使用されるが、この活性層へ光が照射されると、光励起
によるリーク電流(すなわち、光リーク電流)が発生す
る。前述したように、ライトバルブ用液晶表示装置で
は、高輝度の光が入射するため、発生する光リーク電流
も大きくなる。さらに、投射用光学系からの反射光もT
FTの活性層に照射されるため、光リーク電流は一層大
きくなる。近年では、投射型表示装置の小型化および高
輝度化が進んでおり、液晶表示装置へ入射する光の輝度
が増加する傾向にあるため、この問題はより深刻なもの
となっている。
【0006】そのため、従来より、ライトバルブ用アク
ティブマトリックス型液晶表示装置では、TFTの活性
層への光の照射を防止するための遮光膜が設けられてい
る。
【0007】図23および図24は、この種の従来の液
晶表示装置のTFTアレイ基板100の概略構成を示
す。図23は要部平面図、図24(a)および(b)は
図23のG−G線およびH−H線に沿った要部断面図で
ある。なお、図23および図24では、一画素分の構成
のみを示している。
【0008】図23および図24のTFTアレイ基板1
00は、マトリックス状に配置された複数のTFT13
1を有する透光性基板101を備えている。
【0009】基板101上には、酸化シリコン(SiO
2)膜102を介して、タングステンシリサイド膜など
からなる下部遮光膜103が形成されている。この下部
遮光膜103は、マトリックスの行方向(図23では、
X方向)に沿って延在するストライプ状の部分とマトリ
ックスの列方向(図23では、Y方向)に沿って延在す
るストライプ状の部分とが交差してなる格子状の平面形
状を有している。下部遮光膜103の全体は、酸化シリ
コン膜102上に形成された酸化シリコン膜104で覆
われている。
【0010】酸化シリコン膜104上には、略L字形状
にパターン化された複数の多結晶シリコン膜107が形
成されている。それらの多結晶シリコン膜107は、T
FT131の活性層として機能する。
【0011】すなわち、多結晶シリコン膜107の各々
は、不純物がドープされていないチャネル領域107c
と、不純物が低濃度にドープされたLDD(Lightly Do
pedDrain)領域107b、107dと、不純物が高濃度
にドープされたソース領域107aおよびドレイン領域
107eとを含んでいる。ソース領域107aおよびド
レイン領域107eは、チャネル領域107cを挟んで
形成されている。LDD領域107bはソース領域10
7aとチャネル領域107cとの間に形成され、LDD
領域107dはチャネル領域107cとドレイン領域1
07eとの間に形成されている。
【0012】ソース領域107a、LDD領域107
b、チャネル領域107c、LDD領域107dおよび
ドレイン領域107eは、下部遮光膜103と重なるよ
うに、Y方向に沿って配置されている。ドレイン領域1
07eの一部分は、X方向に沿って延在している。多結
晶シリコン膜107の各々は、酸化シリコン膜104上
に形成されたゲート絶縁膜108で覆われている。
【0013】ゲート絶縁膜108上には、不純物がドー
プされた多結晶シリコン膜やシリサイド膜などからなる
複数のゲート線109が形成されている。それらのゲー
ト線109は、互いに平行であって、いずれもX方向に
沿って延在している。各ゲート線109は、マトリック
スの同じ行に属するTFT131のチャネル領域107
cと重なるように配置され、それらのTFT131のゲ
ート電極として機能する。各ゲート線109は、ゲート
絶縁膜108上に形成された第1層間絶縁膜110で覆
われている。
【0014】第1層間絶縁膜110上には、アルミニウ
ム膜などからなる複数のデータ線111が形成されてい
る。それらのデータ線111は、互いに平行であってい
ずれもY方向に沿って延在し、マトリックスの同じ列に
属するTFT131の多結晶シリコン膜107と重なる
ように配置されている。各TFT131のソース領域1
07a、チャネル領域107cおよびLDD領域107
b、107dの全体は、対応するデータ線111で覆わ
れている。各TFT131のドレイン領域107eは、
対応するデータ線111で部分的に覆われている。各デ
ータ線111は、第1層間絶縁膜110とゲート絶縁膜
108とを貫通するコンタクト孔121を介して、マト
リックスの同じ列に属するTFT131のソース領域1
07aに電気的に接続されている。各データ線111
は、第1層間絶縁膜110上に形成された第2層間絶縁
膜112で覆われている。
【0015】第2層間絶縁膜112上には、X方向およ
びY方向の各々に延在する略格子状のブラックマトリク
ス膜113が形成されている。このブラックマトリック
ス膜113は、各ゲート線109および各データ線11
1に重なるように配置され、TFT131を覆ってい
る。ブラックマトリックス膜113は、クロム膜などか
らなり、上部遮光膜として機能する。ブラックマトリッ
クス膜113の全体は、第2層間絶縁膜112上に形成
された第3層間絶縁膜114で覆われている。
【0016】第3層間絶縁膜114上には、略矩形状の
複数の画素電極115が形成されている。それらの画素
電極115は、各ゲート線109と各データ線111と
によって画定された複数の画素領域120に各々配置さ
れている。各画素電極115は、第3層間絶縁膜11
4、第2層間絶縁膜112、第1層間絶縁膜110およ
びゲート絶縁膜108を貫通するコンタクト孔122を
介して、対応するTFT131のドレイン領域107e
に電気的に接続されている。
【0017】上記の構成を持つ従来のTFTアレイ基板
100を備えた液晶表示装置では、TFTアレイ基板1
00に対向して配置された対向基板(図示せず)の表面
側から入射した光をブラックマトリックス膜113が遮
断する。また、TFTアレイ基板100の裏面側から入
射した光を下部遮光膜103が遮断する。
【0018】しかしながら、TFTアレイ基板100の
裏面側から入射した光がTFT131のLDD領域10
7b、107dやチャネル領域107cに照射されるの
を十分に防止できないという問題がある。
【0019】すなわち、図25に示すように、対向基板
の表面側からの光L101は、ブラックマトリックス膜
113で遮断されるか、あるいは下部遮光膜103で反
射されることなくTFTアレイ基板100を通過する。
そのように、ブラックマトリックス膜113の幅、下部
遮光膜103の幅、ブラックマトリックス膜113と下
部遮光膜103との間隔などが設定されている。また、
TFTアレイ基板100の裏面側から下部遮光膜103
に向かう光L102は、下部遮光膜103で遮断され
る。
【0020】ところが、図25に示すように、TFTア
レイ基板100の裏面側からブラックマトリックス膜1
13に向かう光L103は、ブラックマトリックス膜1
13で反射した後、下部遮光膜103へ向かい、下部遮
光膜103とデータ線111との間で多重反射してLD
D領域107bに照射される。さらに、TFTアレイ基
板100の裏面側からデータ線111に向かう光L10
4は、下部遮光膜103とデータ線111との間で多重
反射してLDD領域107bに照射される。同様に、L
DD領域107dにも、多重反射した光が照射される。
実際には、図25に示すようなL103、L104だけ
でなく、様々な角度や方向の光がTFTアレイ基板10
0の裏面側から入射されるので、上記の多重反射によっ
てチャネル領域107cにも光が照射される。
【0021】そこで、このような問題が生じないよう
に、従来より種々の改良がなされている。
【0022】例えば、特開2000−180899号公
報には、下部遮光膜の端部をテーパ形状にした液晶表示
装置が開示されている。この液晶表示装置では、下部遮
光膜の幅とデータ線の幅を適宜に設定することにより、
TFTアレイ基板の裏面側から入射した光が遮断され
て、TFTのチャネル領域への光の照射が防止される。
【0023】また、特開2000−356787号公報
には、TFTのチャネル領域の近傍において、下部遮光
膜を覆う絶縁膜にダミー・コンタクト孔を形成し、その
内部に配線材料の膜を充填した液晶表示装置が開示され
ている。この液晶表示装置では、ダミー・コンタクト孔
の内部に充填された配線材料の膜がTFTアレイ基板の
裏面側から入射する光を遮断するので、TFTのチャネ
ル領域への光の照射が防止される。
【0024】なお、一般に、ブラックマトリックス膜を
TFTアレイ基板に形成する場合と、対向基板に形成す
る場合とがある。ブラックマトリックス膜を対向基板に
形成する場合、TFTアレイ基板と対向基板との重ね合
わせ精度を考慮すると、ブラックマトリックス膜とTF
Tとの間に10μm程度の位置合わせ誤差を見込む必要
がある。そのため、ブラックマトリックスの幅を大きく
しなければならない。したがって、開口率を大きくでき
ないという欠点がある。
【0025】これに対し、ブラックマトリックス膜をT
FTアレイ基板に形成する場合には、半導体装置の製造
工程を利用することで、ブラックマトリックス膜とTF
Tとの間の位置合わせ精度を高めることができる。した
がって、図23および図24のTFTアレイ基板100
のように、TFTアレイ基板にブラックマトリックス膜
を形成する方法が主流となりつつある。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、図2
3および図24の従来のTFTアレイ基板100を備え
た液晶表示装置では、TFTアレイ基板100の裏面側
から入射した光の一部が、TFT131のLDD領域1
07b、107dやチャネル領域107cに照射されし
まう。したがって、光リーク電流が増加して、コントラ
ストの低下や画質の不均一性を生じさせるという問題が
ある。
【0027】特開2000−180899号公報に開示
された液晶表示装置では、下部遮光膜の端部をテーパ形
状に加工するための製造工程が必要となるため、製造工
程が複雑になるという問題がある。
【0028】特開2000−356787号公報に開示
された液晶表示装置では、下部遮光膜を覆う絶縁膜にダ
ミー・コンタクト孔を形成し、その内部に配線材料の膜
を充填するための製造工程が必要である。そのため、特
開2000−180899号公報の液晶表示装置と同様
に、製造工程が複雑になるという問題がある。
【0029】さらに、特開2000−180899号公
報および特開2000−356787号公報の液晶表示
装置では、高輝度化された投射型表示装置のライトバル
ブに使用した場合、TFTの活性層に向かう光を十分に
遮断することは困難である。
【0030】本発明は、上記のような従来技術の問題点
に鑑みなされたものである。すなわち、本発明の目的
は、薄膜トランジスタの活性層へ向かう光を効果的に遮
断できる薄膜トランジスタ・アレイ基板およびアクティ
ブマトリックス型液晶表示装置を提供することにある。
【0031】本発明の他の目的は、薄膜トランジスタの
光リーク電流を低減できる薄膜トランジスタ基板および
アクティブマトリックス型液晶表示装置を提供すること
にある。
【0032】本発明のさらに他の目的は、コントラスト
や画質の均一性を高めることのできる薄膜トランジスタ
・アレイ基板およびアクティブマトリックス型液晶表示
装置を提供することにある。
【0033】本発明のさらに他の目的は、複雑な製造工
程を必要とせず、容易に製造できる薄膜トランジスタ・
アレイ基板およびアクティブマトリックス型液晶表示装
置を提供することにある。
【0034】本発明のさらに他の目的は、以下の説明か
ら明らかになる。
【0035】
【課題を解決するための手段】(1) 本発明の第1の
観点の薄膜トランジスタ・アレイ基板は、透光性基板
と、前記透光性基板上でマトリックス状に配置された薄
膜トランジスタと、前記透光性基板上で前記薄膜トラン
ジスタのマトリックスの行方向に沿って延在するゲート
線と、前記透光性基板上で前記薄膜トランジスタのマト
リックスの列方向に沿って延在し、且つ前記薄膜トラン
ジスタのソース・ドレイン領域の一方に電気的に接続さ
れたデータ線と、前記透光性基板上で画素領域に配置さ
れ、且つ前記薄膜トランジスタのソース・ドレイン領域
の他方に電気的に接続された画素電極と、前記薄膜トラ
ンジスタの活性層と重なるように前記透光性基板と前記
薄膜トランジスタとの間に設けられた第1遮光膜と、前
記第1遮光膜と前記薄膜トランジスタとの間に設けられ
た、照射された光を吸収可能な第2遮光膜と、前記透光
性基板上で前記薄膜トランジスタのマトリックスの列方
向および列方向の各々に沿って延在し、且つ前記薄膜ト
ランジスタを覆う第3遮光膜とを備える。
【0036】(2) 本発明の第1の観点の薄膜トラン
ジスタ・アレイ基板では、透光性基板と薄膜トランジス
タとの間に薄膜トランジスタの活性層と重なる第1遮光
膜が設けられ、透光性基板上に薄膜トランジスタを覆う
第3遮光膜が設けられる。さらに、第1遮光膜と薄膜ト
ランジスタとの間には、照射された光を吸収可能な第2
遮光膜が設けられる。
【0037】そのため、薄膜トランジスタ・アレイ基板
の裏面側から入射した光が第3遮光膜やデータ線で反射
され、さらに第1遮光膜で反射されても、それらの反射
光はいずれも第2遮光膜に照射されることになる。そし
て、その照射された光を第2遮光膜が吸収するので、薄
膜トランジスタの活性層へ向かう光を効果的に遮断でき
る。したがって、薄膜トランジスタの光リーク電流が低
減し、その結果、コントラストや画質の均一性を高める
ことができる。
【0038】しかも、特開2000−180899号公
報および特開2000−356787号公報に開示され
た従来の液晶表示装置のような複雑な製造工程を必要と
せず、容易に製造できる。
【0039】(3) 本発明の第1の観点の薄膜トラン
ジスタ・アレイ基板の好ましい例では、前記第2遮光膜
が少なくとも前記薄膜トランジスタのチャネル領域およ
びLDD領域の全体と重なる部分を有する。この場合、
チャネル領域およびLDD領域へ向かう光が確実に遮断
される。一般に、チャネル領域またはLDD領域への光
の照射によって光リーク電流が生じる。したがって、チ
ャネル領域およびLDD領域への光の照射を防止ないし
抑制することで、光リーク電流を十分に低減できる。
【0040】本発明の第1の観点の薄膜トランジスタ・
アレイ基板の他の好ましい例では、前記第2遮光膜がシ
リコン膜またはシリコンを含む材料の膜で形成される。
この場合、光リーク電流を効率良く低減できる。
【0041】本発明の第1の観点の薄膜トランジスタ・
アレイ基板のさらに他の好ましい例では、前記第2遮光
膜が導電性を有すると共に、前記第2遮光膜に定電圧を
供給可能な構成を有している。この場合、第2遮光膜を
所望の電位にバイアスすることができ、それにより薄膜
トランジスタの特性を制御できる。
【0042】本発明の第1の観点の薄膜トランジスタ・
アレイ基板のさらに他の好ましい例では、前記第2遮光
膜が導電性を有し且つ前記ゲート線に電気的に接続され
る。この場合、オン/オフ特性に優れたデュアル・ゲー
ト型の薄膜トランジスタを実現できる。
【0043】本発明の第1の観点の薄膜トランジスタ・
アレイ基板のさらに他の好ましい例では、前記第2遮光
膜が不純物が導入されたシリコン膜からなる。この場
合、導電性を持つ前記第2遮光膜を容易に実現できる。
【0044】本発明の第1の観点の薄膜トランジスタ・
アレイ基板は、前記ゲート線が前記薄膜トランジスタの
チャネル領域と重なるように配置されており、前記ゲー
ト線の前記チャネル領域との重なり部分が前記薄膜トラ
ンジスタのゲート電極として機能するものに好適に適用
される。
【0045】本発明の第1の観点の薄膜トランジスタ・
アレイ基板は、前記ゲート線が前記薄膜トランジスタの
ゲート電極に電気的に接続されるものに好適に適用され
る。
【0046】本発明の第1の観点の薄膜トランジスタ・
アレイ基板のさらに他の好ましい例では、前記第2遮光
膜と前記薄膜トランジスタの活性層との間に存在する絶
縁膜の厚さが、100nm〜500nmの範囲内にあ
る。この例では、遮光効果がより良好となる。当該絶縁
膜の厚さは、150nm〜300nmの範囲内にあるの
がより好ましい。遮光効果がいっそう良好となるからで
ある。
【0047】本発明の第1の観点の薄膜トランジスタ・
アレイ基板のさらに他の好ましい例では、マトリックス
状に配置された前記薄膜トランジスタを含む画素マトリ
ックス部に加えて、薄膜トランジスタを含む駆動回路部
が形成されており、前記画素マトリックス部の薄膜トラ
ンジスタには前記第2遮光膜が設けられており、前記駆
動回路部の薄膜トランジスタには前記第2遮光膜が設け
られていない。この例では、前記画素マトリックス部に
ある薄膜トランジスタが前記第2遮光膜を持ち、駆動回
路部の薄膜トランジスタが前記第2遮光膜を持っていな
いため、レーザ・アニール工程でアモルファス・シリコ
ン膜に照射されるレーザ光により発生する熱は、前記画
素マトリックス部にある前記薄膜トランジスタでは早く
周囲に伝達されることになる。その結果、前記画素マト
リックス部の薄膜トランジスタでは、結晶性の低いポリ
シリコン膜が得られ、光リーク電流をいっそう低減する
ことができる。他方、前記駆動回路部の薄膜トランジス
タには、高い移動度を持たせることができる。
【0048】(4) 本発明の第2の観点のアクティブ
マトリックス型液晶表示装置は、上記(1)または
(3)の薄膜トランジスタ・アレイ基板と、前記薄膜ト
ランジスタ・アレイ基板に対向して配置された対向基板
と、前記薄膜トランジスタ・アレイ基板と前記対向基板
との間に設けられた液晶層とを備える。
【0049】(5) 本発明の第2の観点のアクティブ
マトリックス型液晶表示装置では、本発明の第1の観点
の薄膜トランジスタ・アレイ基板の場合と同じ理由によ
り、その薄膜トランジスタ・アレイ基板の場合と同じ効
果が得られる。
【0050】(6) 本発明の第3の観点の薄膜トラン
ジスタ・アレイ基板は、透光性基板と、前記透光性基板
上でマトリックス状に配置された薄膜トランジスタと、
前記透光性基板上で前記薄膜トランジスタのマトリック
スの行方向に沿って延在するゲート線と、前記透光性基
板上で前記薄膜トランジスタのマトリックスの列方向に
沿って延在し、且つ前記薄膜トランジスタのソース・ド
レイン領域の一方に電気的に接続されたデータ線と、前
記透光性基板上で画素領域に配置され、且つ前記薄膜ト
ランジスタのソース・ドレイン領域の他方に電気的に接
続された画素電極と、前記薄膜トランジスタの活性層と
重なるように前記透光性基板と前記薄膜トランジスタと
の間に設けられた第1遮光膜と、前記透光性基板上で前
記薄膜トランジスタのマトリックスの列方向および列方
向の各々に沿って延在し、且つ前記薄膜トランジスタを
覆う第3遮光膜と、前記薄膜トランジスタと前記第3遮
光膜との間に設けられた、照射された光を吸収可能な第
4遮光膜とを備える。
【0051】(7) 本発明の第3の観点の薄膜トラン
ジスタ・アレイ基板では、透光性基板と薄膜トランジス
タとの間に薄膜トランジスタの活性層と重なる第1遮光
膜が設けられ、透光性基板上に薄膜トランジスタを覆う
第3遮光膜が設けられる。さらに、薄膜トランジスタと
第3遮光膜との間には、照射された光を吸収可能な第4
遮光膜が設けられる。
【0052】そのため、薄膜トランジスタ・アレイ基板
の裏面側から入射した光が第3遮光膜やデータ線で反射
され、さらに第1遮光膜で反射されても、それらの反射
光はいずれも第4遮光膜に照射されることになる。そし
て、その照射された光を第4遮光膜が吸収するので、薄
膜トランジスタの活性層へ向かう光を効果的に遮断でき
る。したがって、薄膜トランジスタの光リーク電流が低
減し、その結果、コントラストや画質の均一性を高める
ことができる。
【0053】しかも、特開2000−180899号公
報および特開2000−356787号公報に開示され
た従来の液晶表示装置のような複雑な製造工程を必要と
せず、容易に製造できる。
【0054】(8) 本発明の第3の観点の薄膜トラン
ジスタ・アレイ基板の好ましい例では、前記第4遮光膜
が少なくとも前記薄膜トランジスタのチャネル領域およ
びLDD領域の全体と重なる部分を有する。この場合、
チャネル領域およびLDD領域へ向かう光が確実に遮断
される。一般に、チャネル領域またはLDD領域への光
の照射によって光リーク電流が生じる。したがって、チ
ャネル領域およびLDD領域への光の照射を防止ないし
抑制することで、光リーク電流を十分に低減できる。
【0055】本発明の第3の観点の薄膜トランジスタ・
アレイ基板の他の好ましい例では、前記第4遮光膜がシ
リコン膜またはシリコンを含む材料の膜で形成される。
この場合、光リーク電流を効率良く低減できる。
【0056】本発明の第3の観点の薄膜トランジスタ・
アレイ基板のさらに他の好ましい例では、前記第4遮光
膜が導電性を有すると共に、前記第4遮光膜に定電圧を
供給可能な構成を有している。この場合、第4遮光膜を
所望の電位にバイアスすることができ、それにより薄膜
トランジスタの特性を制御できる。
【0057】本発明の第3の観点の薄膜トランジスタ・
アレイ基板のさらに他の好ましい例では、前記第4遮光
膜が導電性を有し且つ前記ゲート線に電気的に接続され
る。
【0058】本発明の第3の観点の薄膜トランジスタ・
アレイ基板のさらに他の好ましい例では、前記第4遮光
膜が不純物が導入されたシリコン膜からなる。この場
合、導電性を持つ前記第2遮光膜を容易に実現できる。
【0059】本発明の第3の観点の薄膜トランジスタ・
アレイ基板は、前記ゲート線が前記薄膜トランジスタの
チャネル領域と重なるように配置されており、前記ゲー
ト線の前記チャネル領域との重なり部分が前記薄膜トラ
ンジスタのゲート電極として機能するものに好適に適用
される。
【0060】本発明の第3の観点の薄膜トランジスタ・
アレイ基板は、前記ゲート線が前記薄膜トランジスタの
ゲート電極に電気的に接続されるものに好適に適用され
る。
【0061】本発明の第3の観点の薄膜トランジスタ・
アレイ基板のさらに他の好ましい例では、前記第1遮光
膜と前記薄膜トランジスタとの間に、照射された光を吸
収可能な第2遮光膜をさらに備えている。この場合、前
記薄膜トランジスタの上下両方から遮光されるため、非
常に高い遮光効果が得られる。
【0062】本発明の第3の観点の薄膜トランジスタ・
アレイ基板のさらに他の好ましい例では、前記第2遮光
膜と前記薄膜トランジスタの活性層との間に存在する絶
縁膜の厚さが、100nm〜500nmの範囲内にあ
る。この例では、遮光効果がより良好となる。当該絶縁
膜の厚さは、150nm〜300nmの範囲内にあるの
がより好ましい。遮光効果がいっそう良好となるからで
ある。
【0063】本発明の第3の観点の薄膜トランジスタ・
アレイ基板のさらに他の好ましい例では、マトリックス
状に配置された前記薄膜トランジスタを含む画素マトリ
ックス部に加えて、薄膜トランジスタを含む駆動回路部
が形成されており、前記画素マトリックス部の薄膜トラ
ンジスタには前記第2遮光膜が設けられており、前記駆
動回路部の薄膜トランジスタには前記第2遮光膜が設け
られていない。この例では、前記画素マトリックス部に
ある薄膜トランジスタが前記第2遮光膜を持ち、駆動回
路部の薄膜トランジスタが前記第2遮光膜を持っていな
いため、レーザ・アニール工程でアモルファス・シリコ
ン膜に照射されるレーザ光により発生する熱は、前記画
素マトリックス部にある前記薄膜トランジスタでは早く
周囲に伝達されることになる。その結果、前記画素マト
リックス部の薄膜トランジスタでは、結晶性の低いポリ
シリコン膜が得られ、光リーク電流をいっそう低減する
ことができる。他方、前記駆動回路部の薄膜トランジス
タには、高い移動度を持たせることができる。
【0064】(9) 本発明の第4の観点のアクティブ
マトリックス型液晶表示装置は、上記(6)または
(8)の薄膜トランジスタ・アレイ基板と、前記薄膜ト
ランジスタ・アレイ基板に対向して配置された対向基板
と、前記薄膜トランジスタ・アレイ基板と前記対向基板
との間に設けられた液晶層とを備える。
【0065】(10) 本発明の第4の観点のアクティ
ブマトリックス型液晶表示装置では、本発明の第3の観
点の薄膜トランジスタ・アレイ基板の場合と同じ理由に
より、その薄膜トランジスタ・アレイ基板の場合と同じ
効果が得られる。
【0066】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について添付図面を参照しながら説明する。
【0067】(第1実施形態)図1および図2は、本発
明の第1実施形態のTFTアレイ基板30の概略構成を
示す。図1は要部平面図、図2(a)および(b)は図
1のA−A線およびB−B線に沿った要部断面図であ
る。
【0068】なお、図1および図2では、一画素分の構
成を示している。この点については、後述する他の実施
形態についても同様である。
【0069】図1および図2のTFTアレイ基板30
は、マトリックス状に配置された複数のTFT31を有
する透光性基板1を備えている。この基板1は、ガラス
などの絶縁性を持つ材料で形成されている。
【0070】基板1の表面全体には、酸化シリコン膜
(SiO2)2が形成されている。この酸化シリコン膜
2は、基板1に含まれる重金属の拡散を防止するための
ものである。
【0071】酸化シリコン膜2上には、マトリックスの
行方向(図1では、X方向)に沿って延在するストライ
プ状の第1部分3aとマトリックスの列方向(図1で
は、Y方向)に沿って延在するストライプ状の第2部分
3bとが交差してなる格子状の第1遮光膜3が形成され
ている。この第1遮光膜3は、光透過率の低い材料(例
えば、タングステンシリサイド)で形成され、TFTア
レイ基板30の裏面側から直接入射する光を十分に遮断
可能な膜厚を有している。第1遮光膜3の全体は、酸化
シリコン膜2上に形成された酸化シリコン膜4で覆われ
ている。
【0072】酸化シリコン膜4上には、光の吸収が可能
なアモルファス・シリコン膜からなる複数の第2遮光膜
5が形成されている。それらの第2遮光膜5の各々は、
X方向に沿って延在するストライプ状の第1部分5a
と、Y方向に沿って延在し且つX方向に沿って配置され
た互いに平行な複数の第2部分5bとを有している。第
2遮光膜5の第1部分5aの各々は互いに平行である。
第2遮光膜5の第2部分5bの各々は矩形状である。第
2遮光膜5の各々は、第1遮光膜3と重なるように配置
され、酸化シリコン膜4上に形成された酸化シリコン膜
6で覆われている。
【0073】酸化シリコン膜6上には、略L字形状にパ
ターン化された複数の多結晶シリコン膜7が形成されて
いる。それらの多結晶シリコン膜7は、後述するゲート
線9とデータ線11との交差点下に各々配置されてい
る。多結晶シリコン膜7の各々は、TFT31の活性層
として機能する。
【0074】すなわち、多結晶シリコン膜7の各々は、
不純物がドープされていないチャネル領域7cと、不純
物が低濃度にドープされたLDD領域7b、7dと、不
純物が高濃度にドープされたソース領域7aおよびドレ
イン領域7eとを含んでいる。ソース領域7aおよびド
レイン領域7eは、チャネル領域7cを挟んで形成され
ている。LDD領域7bはソース領域7aとチャネル領
域7cとの間に形成され、LDD領域7dはチャネル領
域7cとドレイン領域7eとの間に形成されている。
【0075】ソース領域7a、LDD領域7b、チャネ
ル領域7c、LDD領域7dおよびドレイン領域7e
は、第1および第2の遮光膜3、5と重なるように、Y
方向に沿って配置されている。ドレイン領域7eの一部
分は、X方向に沿って延在している。多結晶シリコン膜
7の各々は、酸化シリコン膜6上に形成されたゲート絶
縁膜8で覆われている。
【0076】ゲート絶縁膜8上には、不純物がドープさ
れた多結晶シリコン膜やシリサイド膜などからなる複数
のゲート線9が形成されている。それらのゲート線9
は、互いに平行であって、いずれもX方向に沿って延在
している。各ゲート線9は、マトリックスの同じ行に属
するTFT31のチャネル領域7cと重なるように配置
され、それらのTFT31のゲート電極として機能す
る。各ゲート線9は、ゲート絶縁膜8上に形成された第
1層間絶縁膜10で覆われている。
【0077】第1層間絶縁膜10上には、アルミニウム
膜などからなる複数のデータ線11が形成されている。
それらのデータ線11は、互いに平行であっていずれも
Y方向に沿って延在し、マトリックスの同じ列に属する
TFT31の多結晶シリコン膜7と重なるように配置さ
れている。各TFT31のソース領域7a、チャネル領
域7cおよびLDD領域7b、7dの全体は、対応する
データ線11で覆われている。各TFT31のドレイン
領域7eは、対応するデータ線11で部分的に覆われて
いる。各データ線11は、第1層間絶縁膜10とゲート
絶縁膜8とを貫通するコンタクト孔21を介して、マト
リックスの同じ列に属するTFT31のソース領域7a
に電気的に接続されている。各データ線11は、第1層
間絶縁膜10上に形成された第2層間絶縁膜12で覆わ
れている。
【0078】第2層間絶縁膜12上には、X方向および
Y方向の各々に延在する略格子状のブラックマトリクス
膜13が形成されている。このブラックマトリックス膜
13は、各ゲート線9および各データ線11に重なるよ
うに配置され、TFT31を覆っている。ブラックマト
リックス膜13は、クロム膜などからなり、第3遮光膜
として機能する。ブラックマトリックス膜13の全体
は、第2層間絶縁膜12上に形成された第3層間絶縁膜
14で覆われている。
【0079】第3層間絶縁膜14上には、略矩形状の複
数の画素電極15が形成されている。それらの画素電極
14は、各ゲート線9と各データ線11とによって画定
された複数の画素領域20に各々配置されている。各画
素電極15は、第3層間絶縁膜14、第2層間絶縁膜1
2、第1層間絶縁膜10およびゲート絶縁膜8を貫通す
るコンタクト孔22を介して、対応するTFT31のド
レイン領域7eに電気的に接続されている。
【0080】上記の構成を持つTFTアレイ基板30を
備えた液晶表示装置では、図3に示すように、TFTア
レイ基板30に対向して配置された対向基板(図示せ
ず)の表面側から入射した光L1は、ブラックマトリッ
クス膜13により遮断されるか、あるいは第1遮光膜3
で反射されることなくTFTアレイ基板30を通過す
る。そのように、ブラックマトリックス膜13の幅、第
1遮光膜3の幅、ブラックマトリックス膜13と第1遮
光膜3との間隔などが設定されている。
【0081】他方、TFTアレイ基板30の裏面側から
入射して第1遮光膜3に向かう光L2は、第1遮光膜3
で遮断される。TFTアレイ基板30の裏面側から入射
してブラックマトリックス膜13に向かう光L3は、ブ
ラックマトリックス膜13で反射された後に、第1遮光
膜3とTFT31との間に設けられた第2遮光膜5に照
射される。あるいは、ブラックマトリックス膜13と第
1遮光膜3とで反射された後に、第2遮光膜5に照射さ
れる。さらに、TFTアレイ基板30の裏面側から入射
してデータ線11に向かう光L4は、データ線11で反
射された後に第2遮光膜5に照射される。上述したよう
に、第2遮光膜5は、光を吸収可能なアモルファス・シ
リコン膜からなる。そのため、第2遮光膜5に照射され
たこれらの光は、第2遮光膜5により吸収される。
【0082】このように、TFTアレイ基板30の裏面
側からの光が直接あるいはブラックマトリックス膜13
で反射されて第1遮光膜3とデータ線11との間に入射
しても、その光は第2遮光膜5で吸収される。したがっ
て、TFT31のチャネル領域7cおよびLDD領域7
b、7dへ向かう光は、効果的且つ確実に遮断される。
【0083】なお、チャネル領域7cはゲート線9で覆
われているため、チャネル領域7cへ向かう光を遮断す
る作用がさらに高められる。
【0084】一般に、シリコン膜は、緑色や青色の波長
に対する光吸収率が高く、赤色の波長に対する光吸収率
が低いという分光吸収特性を持つ。この点に関しては、
第2遮光膜5を形成するアモルファス・シリコン膜や多
結晶シリコン膜7においても同様である。周知の通り、
TFT31の光リーク電流は活性層である多結晶シリコ
ン膜7が光を吸収することによって生じるので、光リー
ク電流の大きさは照射される光の波長に応じて変化す
る。そのため、多結晶シリコン膜7と同じ傾向の分光吸
収特性を持つアモルファス・シリコン膜で第2遮光膜5
を形成することにより、光リーク電流を効率良く低減で
きる。
【0085】また、高輝度の光がTFTアレイ基板30
に入射する場合、第2遮光膜5の光吸収により生じる発
熱でTFT31近傍の温度上昇が起こる。上述したよう
に、第2遮光膜5による赤色の波長の光吸収が低いの
で、その分だけTFT31近傍の温度上昇が抑制される
という利点もある。
【0086】なお、アモルファス・シリコン膜以外に
も、結晶化成分を有する微結晶シリコン膜や多結晶シリ
コン膜などを使用しても、アモルファス・シリコン膜の
場合とほぼ同様の効果が得られる。さらには、シリコン
を含むシリサイド膜などについても同様である。
【0087】次に、図1および図2のTFTアレイ基板
30の製造方法について、図4〜8を参照しながら説明
する。
【0088】まず、図4に示すように、一般的なCVD
(Chemical Vapor Deposition)法により、透光性基板
1の表面全体に酸化シリコン膜2を堆積する。次に、酸
化シリコン膜2上にタングステンシリサイド膜(図示せ
ず)を形成し、一般的なフォトリソグラフィ技術および
エッチング技術を用いて、そのタングステンシリサイド
膜をパターン化することにより、第1遮光膜3を形成す
る。その後、CVD法により酸化シリコン膜2上に酸化
シリコン膜4を堆積し、第1遮光膜3の全体を酸化シリ
コン膜4で覆う。
【0089】続いて、減圧化学気相成長(Low Pressure
Chemical Vapor Deposition、LPCVD)法やプラズ
マ化学気相成長(Plasma Chemical Vapor Deposition、
PCVD)法などを使用して、酸化シリコン膜4上にア
モルファス・シリコン膜(図示せず)を堆積し、そのア
モルファス・シリコン膜をフォトリソグラフィ技術およ
びエッチング技術によりパターン化する。こうして、酸
化シリコン膜4上に複数の第2遮光膜5を形成する。
【0090】次に、図5に示すように、CVD法により
酸化シリコン膜4上に酸化シリコン膜6を堆積し、第2
遮光膜5の各々を酸化シリコン膜6で覆う。続いて、L
PCVD法やPCVD法などにより酸化シリコン膜6上
にアモルファス・シリコン膜(図示せず)を堆積した
後、そのアモルファス・シリコン膜をレーザ・アニール
法などにより結晶化させる。さらに、その結晶化した膜
をフォトリソグラフィ技術およびエッチング技術により
パターン化する。こうして、TFT31の活性層として
機能する複数の多結晶シリコン膜7を酸化シリコン膜4
上に形成する。
【0091】次に、図6に示すように、CVD法により
酸化シリコン膜6上に酸化シリコン膜からなるゲート絶
縁膜8を形成し、多結晶シリコン膜7の各々をゲート絶
縁膜8で覆う。さらに、不純物のドープされた多結晶シ
リコン膜(図示せず)とシリサイド膜(図示せず)とを
その順にゲート絶縁膜8上に形成した後、それらの膜を
フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術によりパ
ターン化して複数のゲート線9を形成する。
【0092】続いて、ゲート線9の各々をマスクに使用
して、多結晶シリコン膜7の各々に低濃度の不純物を選
択的にドープする。さらに、パターン化されたフォトレ
ジスト膜(図示せず)をマスクとして、多結晶シリコン
膜7の各々に高濃度の不純物を選択的にドープする。こ
うして、多結晶シリコン膜7の各々にソース領域7a、
LDD領域7b、7d、チャネル領域7cおよびドレイ
ン領域7eを形成する。
【0093】次に、図7に示すように、CVD法により
ゲート絶縁膜8上に酸化シリコン膜からなる第1層間絶
縁膜10を形成し、ゲート線9の各々を第1層間絶縁膜
10で覆う。その後、フォトリソグラフィ技術およびエ
ッチング技術により第1層間絶縁膜10とゲート絶縁膜
8とを選択的に除去し、ソース領域7aを露出するコン
タクト孔21を形成する。続いて、スパッタ法などによ
り第1層間絶縁膜10上にアルミニウム膜(図示せず)
を形成し、そのアルミニウム膜をフォトリソグラフィ技
術およびエッチング技術によりパターン化して複数のデ
ータ線11を形成する。データ線11の各々は、コンタ
クト孔21の内部にも形成されて、ソース領域21に電
気的に接続される。
【0094】次に、図8に示すように、CVD法により
第1層間絶縁膜10上に酸化シリコン膜からなる第2層
間絶縁膜12を形成し、データ線11の各々を第2層間
絶縁膜12で覆う。続いて、第2層間絶縁膜12上にス
パッタ法などによりクロム膜(図示せず)を形成し、そ
のクロム膜をフォトリソグラフィ技術およびエッチング
技術によりパターン化してブラックマトリックス膜(す
なわち、第3遮光膜)13を形成する。その後、CDV
法により第2層間絶縁膜12上に酸化シリコン膜からな
る第3層間絶縁膜14を形成して、ブラックマトリック
ス膜13を第3層間絶縁膜14で覆う。
【0095】次に、フォトリソグラフィ技術およびエッ
チング技術により、第3層間絶縁膜14と第2層間絶縁
膜12と第1層間絶縁膜10とゲート絶縁膜8とを選択
的に除去し、ドレイン領域7eを露出するコンタクト孔
22を形成する。さらに、第3層間絶縁膜14上にIT
O(Indium Thin Oxide)膜(図示せず)を形成し、そ
のITO膜をフォトリソグラフィ技術およびエッチング
技術によりパターン化して複数の画素電極15を形成す
る。画素電極15の各々は、コンタクト孔22の内部に
も形成されて、ドレイン領域7eに電気的に接続され
る。
【0096】上記の工程により、図1および図2に示す
TFTアレイ基板30が得られる。
【0097】このように、TFTアレイ基板30の製造
工程は単純なものであり、容易にTFTアレイ基板30
を製造することができる。
【0098】以上述べたように、この第1実施形態のT
FTアレイ基板30では、透光性基板1とTFT31と
の間に第1遮光膜3が設けられ、第1遮光膜3とTFT
31との間に第2遮光膜5が設けられる。第1および第
2の遮光膜3、5は多結晶シリコン膜7(すなわち、T
FT31の活性層)と重なるように配置され、第2遮光
膜5は照射された光を吸収可能である。
【0099】そのため、TFTアレイ基板30の裏面側
から入射した光がブラックマトリックス膜13やデータ
線11で反射され、さらに第1遮光膜3で反射されて
も、それらの反射光はいずれも第2遮光膜5に照射され
ることになる。そして、その照射された光を第2遮光膜
5が吸収するので、TFT31のチャネル領域7cおよ
びLDD領域7b、7dへ向かう光が効果的に遮断され
る。したがって、光リーク電流が低減し、その結果、液
晶表示装置のコントラストや画質の均一性が高められ
る。
【0100】さらに、特開2000−180899号公
報および特開2000−356787号公報に開示され
た従来の液晶表示装置のような複雑な製造工程を必要と
せず、容易に製造できる。
【0101】第1遮光膜3と第2遮光膜5の間の絶縁膜
の厚さと、第2遮光膜5と活性層7との間の絶縁膜の厚
さは、本発明において重要なパラメータである。特に、
第2遮光膜5と活性層7との間の絶縁膜の厚さが重要で
ある。第2遮光膜5と活性層7との間の絶縁膜の厚さが
小さいほど、遮光効果は大きい。実験によれば、これを
500nm以下とすることにより、顕著な遮光効果が得
られることが判明した。
【0102】また、第2遮光膜5と活性層7との間の絶
縁膜の厚さが小さくなると、TFT31のトランジスタ
特性が影響を受け、さらに、活性層7を作製するために
アモルファス・シリコン膜をレーザ・アニール法で結晶
化するプロセスも影響を受けることも判明した。そこ
で、本発明の遮光効果を得るには、第2遮光膜5と活性
層7との間の絶縁膜の厚さは500nm〜100nmの
範囲が好適であり、150nm〜300nmの範囲がよ
り好適であることが分かった。これは、後述する他の実
施形態においても同様である。
【0103】(第2実施形態)図9および図10は、本
発明の第2実施形態のTFTアレイ基板30Aの概略構
成を示す。図9は要部平面図、図10(a)および
(b)は図9のC−C線およびD−D線に沿った要部断
面図である。
【0104】図9および図10のTFTアレイ基板30
Aは、第2遮光膜5Aが導電性を有し且つ対応するゲー
ト線9に電気的に接続されている点で、第1実施形態の
TFTアレイ基板30と異なっている。それ以外の構成
は、第1実施形態のTFTアレイ基板30のそれと同じ
である。よって、図9および図10において第1実施形
態のTFTアレイ基板30と同一または対応する構成要
素に図1および図2と同じ符号を付して、同一構成の部
分についての説明は省略する。
【0105】TFTアレイ基板30Aでは、不純物の導
入された多結晶シリコン膜からなる複数の第2遮光膜5
Aが酸化シリコン膜4上に形成されている。それらの第
2遮光膜5Aの各々は、マトリックスの行方向(図9で
は、X方向)に沿って延在するストライプ状の第1部分
5Aaと、マトリックスの列方向(図9では、Y方向)
に沿って延在し且つX方向に沿って配置された互いに平
行な複数の第2部分5Abとを有している。第2遮光膜
5Aの第1部分5Aaの各々は互いに平行である。第2
遮光膜5Aの第2部分5Abの各々は矩形状である。第
2遮光膜5Aの各々は第1遮光膜3と重なるように配置
され、第2遮光膜5Aの第2部分5Abの各々が多結晶
シリコン膜7と重なっている。
【0106】また、第2遮光膜5Aの各々は、対応する
ゲート線9に内部配線41を介して電気的に接続されて
いる。そのため、ゲート線9がTFT31の第1ゲート
電極として機能すると共に、第2遮光膜5AがTFT3
1の第2ゲート電極として機能する。すなわち、TFT
31がデュアル・ゲート型電界効果トランジスタとして
動作する。
【0107】このように、第2遮光膜5AをTFT31
の第2ゲート電極として使用した場合、TFT31の電
極間容量が増加する。そこで、第2遮光膜5Aの第2部
分5Abの長さ(すなわち、Y方向に沿った長さ)Lを
小さすることで、TFT31の電極間容量の増加を抑制
している。
【0108】すなわち、第2遮光膜5Aの第2部分5A
bは、TFT31のチャネル領域7cおよびLDD領域
7b、7dと重なるが、TFT31のソース領域7aお
よびドレイン領域7eとほとんど重ならない。第2遮光
膜5Aの第2部分5Abをこのように形成することで、
TFT31のチャネル領域7cおよびLDD領域7b、
7dへ向かう光を遮断する効果を維持しながら、TFT
31の電極間容量の増加を実用上問題のない程度にする
ことができる。
【0109】なお、TFTアレイ基板30Aは、第1実
施形態のTFTアレイ基板30とほぼ同様の製造方法に
より製造される。
【0110】この第2実施形態のTFTアレイ基板30
Aでは、第1実施形態のTFTアレイ基板30と同様の
効果が得られる。すなわち、TFT31のチャネル領域
7cおよびLDD領域7b、7dへ向かう光が効果的に
遮断される。したがって、光リーク電流が低減し、その
結果、液晶表示装置のコントラストや画質の均一性が高
められる。しかも、複雑な製造工程を必要とせず、容易
に製造できる。
【0111】さらに、第2実施形態のTFTアレイ基板
30Aでは、TFT31がデュアル・ゲート型電界効果
トランジスタとして動作するため、優れたオン/オフ特
性が得られるという利点がある。
【0112】(第3実施形態)図11は、本発明の第3
実施形態のTFTアレイ基板30Bの概略構成を示す要
部平面図である。
【0113】図11のTFTアレイ基板30Bは、1つ
の第2遮光膜5Bが設けられ、且つ第2遮光膜5Bに定
電圧VCが供給されている点で、第1実施形態のTFT
アレイ基板30と異なっている。それ以外の構成は、第
1実施形態のTFTアレイ基板30のそれと同じであ
る。よって、図11において第1実施形態のTFTアレ
イ基板30と同一または対応する構成要素に図1および
図2と同じ符号を付して、同一構成の部分についての説
明は省略する。
【0114】TFTアレイ基板30Bでは、第2遮光膜
5Bが不純物の導入された多結晶シリコン膜からなる。
そして、第2遮光膜5Bは、マトリックスの行方向(図
11では、X方向)に沿って延在するストライプ状の複
数の第1部分5Baと、マトリックスの列方向(図11
では、Y方向)に沿って延在するストライプ状の複数の
第2部分5Bbとを有している。第2遮光膜5Bの第1
部分5Baの各々は互いに平行であり、第2遮光膜5B
の第2部分5Bbの各々は互いに平行である。そして、
第2遮光膜5Bの第1部分5Baと第2部分5Bbは、
互いに交差して格子状の平面形状を形成している。第2
遮光膜5Bは第1遮光膜3と重なるように配置され、第
2遮光膜5Bの第2部分5Bbの各々が多結晶シリコン
膜7と重なっている。
【0115】また、第2遮光膜5Bには、外部端子51
を介して定電圧VCが供給されている。この定電圧V
Cは、第2遮光膜5Bを一定電位にバイアスする。その
ため、定電圧VCの電圧値を調整することにより、TF
T31の特性を制御することができる。
【0116】なお、TFTアレイ基板30Bは、第1実
施形態のTFTアレイ基板30とほぼ同様の製造方法に
より製造される。
【0117】この第3実施形態のTFTアレイ基板30
Bでは、第1実施形態のTFTアレイ基板30と同様の
効果が得られる。すなわち、TFT31のチャネル領域
7cおよびLDD領域7b、7dへ向かう光が効果的に
遮断される。したがって、光リーク電流が低減し、その
結果、液晶表示装置のコントラストや画質の均一性が高
められる。しかも、複雑な製造工程を必要とせず、容易
に製造できる。
【0118】さらに、第3実施形態のTFTアレイ基板
30Bでは、第2遮光膜5Bに供給される定電圧VC
調整することにより、TFT31の特性を制御できると
いう利点がある。
【0119】(第4実施形態)図12および図13は、
本発明の第4実施形態のTFTアレイ基板30Cの概略
構成を示す。図12は要部平面図、図13(a)および
(b)は図12のE−E線およびF−F線に沿った要部
断面図である。
【0120】図12および図13のTFTアレイ基板3
0Cは、TFT31がデータ線11で覆われていない形
態のTFTアレイ基板に本発明を適用したものである。
【0121】すなわち、TFT31の活性層として機能
する複数の多結晶シリコン膜7’がマトリックスの行方
向に沿って延在すると共に、それらの多結晶シリコン膜
7’と重なるように第1遮光膜3’、第2遮光膜5’お
よびブラックマトリックス膜13’が形成され、且つT
FT31がゲート線9に電気的に接続されたゲート電極
9aを有している。そして、それ以外の構成は、第1実
施形態のTFTアレイ基板30のそれと同じである。よ
って、図12および図13において第1実施形態のTF
Tアレイ基板30と同一または対応する構成要素に図1
および図2と同じ符号を付して、同一構成の部分につい
ての説明は省略する。
【0122】図12および図13のTFTアレイ基板3
0Cでは、酸化シリコン膜2上に形成された第1遮光膜
3’が、マトリックスの行方向(図12では、X方向)
に沿って延在するストライプ状の第1部分3a’と、マ
トリックスの列方向(図12では、Y方向)に沿って延
在するストライプ状の第2部分3b’と、対応する画素
領域20に向かって突出する第3部分3c’とを有して
いる。そして、それらの第1、第2および第3の部分3
a’、3b’、3c’により、略格子状の平面形状が形
成されている。この第1遮光膜3’は、光透過率の低い
材料(例えば、タングステンシリサイド)で形成され、
TFTアレイ基板30Cの裏面側から直接入射する光を
十分に遮断可能な膜厚を有している。第1遮光膜3’の
全体は、酸化シリコン膜2上に形成された酸化シリコン
膜4で覆われている。
【0123】酸化シリコン膜4上には、光の吸収が可能
なアモルファス・シリコン膜からなる複数の第2遮光膜
5Cが形成されている。それらの第2遮光膜5Cの各々
は、X方向に沿って延在するストライプ状の第1部分5
Caと、Y方向に沿って延在し且つX方向に沿って配置
された互いに平行な複数の第2部分5Cbとを有してい
る。第2遮光膜5Cの第1部分5Caの各々は互いに平
行である。第2遮光膜5Cの第2部分5Cbの各々は、
矩形状であり、対応する画素領域20側に突出してい
る。第2遮光膜5Cの各々は、第1遮光膜3’と重なる
ように配置され、酸化シリコン膜4上に形成された酸化
シリコン膜6で覆われている。
【0124】酸化シリコン膜6上には、略矩形状にパタ
ーン化された複数の多結晶シリコン膜7’が形成されて
いる。それらの多結晶シリコン膜7’は、ゲート線9と
データ線11との交差点の各々の近傍に配置されてい
る。多結晶シリコン膜7’の各々は、TFT31の活性
層として機能する。
【0125】すなわち、多結晶シリコン膜7’の各々
は、不純物がドープされていないチャネル領域7c’
と、不純物が低濃度にドープされたLDD領域7b’、
7d’と、不純物が高濃度にドープされたソース領域7
a’およびドレイン領域7e’とを含んでいる。ソース
領域7a’およびドレイン領域7e’は、チャネル領域
7c’を挟んで形成されている。LDD領域7b’はソ
ース領域7a’とチャネル領域7c’との間に形成さ
れ、LDD領域7d’はチャネル領域7c’とドレイン
領域7e’との間に形成されている。
【0126】ソース領域7a’、LDD領域7b’、チ
ャネル領域7c’、LDD領域7d’およびドレイン領
域7e’は、第1および第2の遮光膜3’、5Cと重な
るように、X方向に沿って配置されている。多結晶シリ
コン膜7’の各々は、酸化シリコン膜6上に形成された
ゲート絶縁膜8で覆われている。
【0127】ゲート絶縁膜8上には、各TFT31に対
応する複数のゲート電極9aと、互いに平行であってい
ずれもX方向に沿って延在する複数のゲート線9とが形
成されている。それらのゲート電極9aおよびゲート線
9は、不純物がドープされた多結晶シリコン膜やシリサ
イド膜などからなる。各ゲート電極9aは、Y方向に沿
って延在し、互いに平行である。そして、各ゲート電極
9aは、対応するTFT31のチャネル領域7c’と重
なるように配置され、対応するゲート線9に電気的に接
続されている。各ゲート電極9aおよび各ゲート線9
は、ゲート絶縁膜8上に形成された第1層間絶縁膜10
で覆われている。
【0128】第2層間絶縁膜12上に形成されたブラッ
クマトリックス膜13’は、X方向およびY方向の各々
に延在してなる略格子状の平面形状を有している。この
ブラックマトリックス膜13’は、各ゲート線9および
各データ線11に重なるように配置されている。ブラッ
クマトリックス膜13’の一部分は画素領域20に向か
って突出し、その突出部分がTFT31を覆っている。
ブラックマトリックス膜13は、クロム膜などからな
り、第3遮光膜として機能する。ブラックマトリックス
膜13の全体は、第2層間絶縁膜12上に形成された第
3層間絶縁膜14で覆われている。
【0129】上記の構成を持つTFTアレイ基板30C
を備えた液晶表示装置においても、第1実施形態のTF
Tアレイ基板30の場合とほぼ同様の遮光効果が得られ
る。
【0130】すなわち、図14に示すように、TFTア
レイ基板30Cに対向して配置された対向基板(図示せ
ず)の表面側から入射した光L1は、ブラックマトリッ
クス膜13’により遮断されるか、あるいは第1遮光膜
3’で反射されることなくTFTアレイ基板30を通過
する。
【0131】他方、TFTアレイ基板30Cの裏面側か
ら入射して第1遮光膜3’に向かう光L2は、第1遮光
膜3’で遮断される。TFTアレイ基板30Cの裏面側
から入射してブラックマトリックス膜13’に向かう光
L3は、ブラックマトリックス膜13で反射された後
に、第1遮光膜3’とTFT31との間に設けられた第
2遮光膜5Cに照射される。あるいは、ブラックマトリ
ックス膜13’と第1遮光膜3’とで反射された後に、
第2遮光膜5Cに照射される。上述したように、第2遮
光膜5Cは、光を吸収可能なアモルファス・シリコン膜
からなる。そのため、第2遮光膜5Cに照射されたこれ
らの光は、第2遮光膜5Cにより吸収される。
【0132】このように、TFTアレイ基板30の裏面
側からの光がブラックマトリックス膜13’で反射さ
れ、さらに第1遮光膜3’で反射されても、それらの反
射光は第2遮光膜5Cで吸収される。したがって、TF
T31のチャネル領域7c’およびLDD領域7b’、
7d’へ向かう光は、効果的且つ確実に遮断される。
【0133】なお、TFTアレイ基板30Cは、第1実
施形態のTFTアレイ基板30とほぼ同様の製造方法に
より製造される。
【0134】以上述べたように、この第4実施形態のT
FTアレイ基板30Cでは、第1実施形態のTFTアレ
イ基板30と同様の効果が得られる。すなわち、TFT
31のチャネル領域7c’およびLDD領域7b’、7
d’へ向かう光が効果的に遮断される。したがって、光
リーク電流が低減し、その結果、液晶表示装置のコント
ラストや画質の均一性が高められる。しかも、複雑な製
造工程を必要とせず、容易に製造できる。
【0135】(第5実施形態)図15は、本発明の第5
実施形態のTFTアレイ基板30Dの概略構成を示す要
部平面図である。
【0136】図15のTFTアレイ基板30Dは、第2
遮光膜5Dが導電性を有し且つ対応するゲート線9に電
気的に接続されている点で、第4実施形態のTFTアレ
イ基板30Cと異なっている。それ以外の構成は、第4
実施形態のTFTアレイ基板30Cのそれと同じであ
る。よって、図15において第4実施形態のTFTアレ
イ基板30Cと同一または対応する構成要素に図12お
よび図13と同じ符号を付して、同一構成の部分につい
ての説明は省略する。
【0137】TFTアレイ基板30Dでは、第2遮光膜
5Dが不純物の導入された多結晶シリコン膜からなる。
それらの第2遮光膜5Dの各々は、X方向に沿って延在
するストライプ状の第1部分5Daと、Y方向に沿って
延在し且つX方向に沿って配置された互いに平行な複数
の第2部分5Dbとを有している。第2遮光膜5Dの第
1部分5Daの各々は互いに平行である。第2遮光膜5
Dの第2部分5Dbの各々は、矩形状であり、対応する
画素領域20側に突出している。第2遮光膜5Dの各々
は第1遮光膜3’と重なるように配置され、第2遮光膜
5Dの第2部分5Dbが多結晶シリコン膜7’と重なっ
ている。
【0138】また、第2遮光膜5Dの各々は、第2実施
形態のTFTアレイ基板30Aと同様に、対応するゲー
ト線9に内部配線41を介して電気的に接続されてい
る。そのため、ゲート電極9aがTFT31の第1ゲー
ト電極として機能すると共に、第2遮光膜5DがTFT
31の第2ゲート電極として機能する。すなわち、TF
T31がデュアル・ゲート型電界効果トランジスタとし
て動作する。
【0139】このように、第2遮光膜5DをTFT31
の第2ゲート電極として使用した場合、TFT31の電
極間容量が増加する。そこで、第2遮光膜5Dの第2部
分5Dbの幅(すなわち、X方向の長さ)Wを小さする
ことで、TFT31の電極間容量の増加を抑制してい
る。
【0140】すなわち、第2遮光膜5Dの第2部分5D
bは、TFT31のチャネル領域7c’およびLDD領
域7b’、7d’と重なるが、TFT31のソース領域
7a’およびドレイン領域7e’とほとんど重ならな
い。第2遮光膜5Dの第2部分5Dbをこのように形成
することで、TFT31のチャネル領域7c’およびL
DD領域7b’、7d’へ向かう光を遮断する効果を維
持しながら、TFT31の電極間容量の増加を実用上問
題のない程度にすることができる。
【0141】なお、TFTアレイ基板30Dは、第1実
施形態のTFTアレイ基板30とほぼ同様の製造方法に
より製造される。
【0142】以上述べたように、この第5実施形態のT
FTアレイ基板30Dでは、第1実施形態のTFTアレ
イ基板30と同様の効果が得られる。すなわち、TFT
31のチャネル領域7c’およびLDD領域7b’、7
d’へ向かう光が効果的に遮断される。したがって、光
リーク電流が低減し、その結果、液晶表示装置のコント
ラストや画質の均一性が高められる。しかも、複雑な製
造工程を必要とせず、容易に製造できる。
【0143】さらに、第5実施形態のTFTアレイ基板
30Dでは、第2実施形態のTFTアレイ基板30Aと
同様に、TFT31がデュアル・ゲート型電界効果トラ
ンジスタとして動作するため、優れたオン/オフ特性が
得られるという利点がある。
【0144】(第6実施形態)図16は、本発明の第6
実施形態のTFTアレイ基板30Eの概略構成を示す要
部平面図である。
【0145】図16のTFTアレイ基板30Eは、1つ
の第2遮光膜5Eが設けられ、且つ第2遮光膜5Eに定
電圧VCが供給されている点で、第4実施形態のTFT
アレイ基板30Cと異なっている。それ以外の構成は、
第4実施形態のTFTアレイ基板30Cのそれと同じで
ある。よって、図16において第4実施形態のTFTア
レイ基板30Cと同一または対応する構成要素に図12
および図13と同じ符号を付して、同一構成の部分につ
いての説明は省略する。
【0146】TFTアレイ基板30Eでは、第2遮光膜
5Eが不純物の導入された多結晶シリコン膜からなる。
そして、第2遮光膜5Eは、マトリックスの行方向(図
16では、X方向)に沿って延在するストライプ状の複
数の第1部分5Eaと、マトリックスの列方向(図16
では、Y方向)に沿って延在し且つX方向に沿って互い
に平行に配置された矩形状の複数の第2部分5Ebと、
Y方向に沿って延在するストライプ状の複数の第3部分
5Ecとを有している。第2遮光膜5Eの第1部分5E
aの各々は互いに平行であり、第3部分5Ecの各々は
互いに平行である。そして、第2遮光膜5Eの第1およ
び第2の部分5Ea、5Ecは、互いに交差して格子状
の平面形状を形成している。第2遮光膜5Eの第2部分
5Ebの各々は、対応する画素領域20側に突出してい
る。第2遮光膜5Eの各々は第1遮光膜3’と重なるよ
うに配置され、第2遮光膜5Eの第2部分5Ebが多結
晶シリコン膜7’と重なっている。
【0147】また、第2遮光膜5Eには、第3実施形態
のTFTアレイ基板30Bと同様に、外部端子51を介
して定電圧VCが供給されている。この定電圧VCは、第
2遮光膜5Eを一定電位にバイアスする。そのため、定
電圧VCの電圧値を調整することにより、TFT31の
特性を制御することができる。
【0148】なお、TFTアレイ基板30Bは、第1実
施形態のTFTアレイ基板30とほぼ同様の製造方法に
より製造される。
【0149】この第6実施形態のTFTアレイ基板30
Eでは、第1実施形態のTFTアレイ基板30と同様の
効果が得られる。すなわち、TFT31のチャネル領域
7c’およびLDD領域7b’、7d’へ向かう光が効
果的に遮断される。したがって、光リーク電流が低減
し、その結果、液晶表示装置のコントラストや画質の均
一性が高められる。しかも、複雑な製造工程を必要とせ
ず、容易に製造できる。
【0150】さらに、第6実施形態のTFTアレイ基板
30Eでは、第3実施形態のTFTアレイ基板30Bと
同様に、第2遮光膜5Eに供給される定電圧VCを調整
することにより、TFT31の特性を制御できるという
利点がある。
【0151】(第7実施形態)上述した第1〜第6実施
形態では、第1遮光膜3と第3遮光膜(ブラックマトリ
ックス膜)13に加えて、第1遮光膜3とTFT31の
間に光吸収性を持つ第2遮光膜5を設けており、それに
よって遮光性能の向上を図っている。
【0152】以下に述べる第7〜第10実施形態は、T
FT31と第3遮光膜(ブラックマトリックス膜)13
との間に光吸収性を持つ第4遮光膜16を設けた例であ
る。光吸収性を持つ第4遮光膜16をTFT31の上部
に配置した場合でも、第2遮光膜5を設けた場合と同様
にして多重反射する光を低減することができ、遮光効果
を向上させることが可能となる。
【0153】図17は、本発明の第7実施形態のTFT
アレイ基板30Fの概略構成を示している。図17
(a)および(b)は、それぞれ図1のA−A線および
B−B線に沿った要部断面図である。
【0154】図17に示す第7実施形態のTFTアレイ
基板30Fは、図2に示す第1実施形態のTFTアレイ
基板30において、第2遮光膜5を除去し、第4遮光膜
16を追加したものである。その他の構成は、第1実施
形態のTFTアレイ基板30と同じである。このTFT
アレイ基板30Fでは、第2遮光膜5を除去しているの
で、SiO2膜4または6は省略可能である。
【0155】第4遮光膜16のパターンは、図1に示さ
れた第2遮光膜5のそれと同じであり、TFT31の活
性層として機能するポリシリコン膜7のほぼ全体を覆っ
ている。第4遮光膜16は、ポリシリコン膜7のコンタ
クト孔22の近傍の部分は覆っていない。
【0156】第4遮光膜16は、ここでは第1層間絶縁
膜10の内部に埋設してある。このような構成は、例え
ば次のようにして容易に実現できる。すなわち、第1層
間絶縁膜10を2層構造とし、第1層間絶縁膜10の下
層部を形成した後、第4遮光膜16用のアモルファス・
シリコン膜を形成する。そして、このアモルファス・シ
リコン膜をパターン化すると、第4遮光膜16が得られ
る。その後、その上に第1層間絶縁膜10の上層部を形
成する。しかし、本発明はこの構成に限定されるわけで
はない。例えば、第4遮光膜16を第1層間絶縁膜10
の上に形成した後、第4遮光膜16を他の絶縁膜で覆
い、その上に第2層間絶縁膜12を形成してもよい。
【0157】(第8実施形態)図18は、本発明の第8
実施形態のTFTアレイ基板30Gの概略構成を示して
いる。図18(a)および(b)は、それぞれ図1のA
−A線およびB−B線に沿った要部断面図である。
【0158】図18に示す第8実施形態のTFTアレイ
基板30Gは、図2に示す第1実施形態のTFTアレイ
基板30において、第4遮光膜16を追加したものであ
る。その他の構成は、第1実施形態のTFTアレイ基板
30と同じである。換言すれば、TFTアレイ基板30
Gは、図17に示す第7実施形態のTFTアレイ基板3
0Fにおいて、第2遮光膜5を追加したものである。
【0159】このTFTアレイ基板30Gでは、TFT
31の上下に第4遮光膜16と第2遮光膜5を設けてい
るので、TFT31の上下両側からの光に対して遮光効
果が得られる。よって、第1実施形態や第7実施形態の
場合よりも高い遮光効果が得られる利点がある。
【0160】(第9実施形態)図19は、本発明の第9
実施形態のTFTアレイ基板30Hの概略構成を示して
いる。図19(a)および(b)は、それぞれ図12の
E−E線およびF−F線に沿った要部断面図である。
【0161】図19に示す第9実施形態のTFTアレイ
基板30Hは、図13に示す第4実施形態のTFTアレ
イ基板30Cにおいて、第2遮光膜5Cを除去し、第4
遮光膜16’を追加したものである。その他の構成は、
第4実施形態のTFTアレイ基板30Cと同じである。
このTFTアレイ基板30Hでは、第2遮光膜5を除去
しているので、SiO2膜4または6は省略可能であ
る。
【0162】第4遮光膜16’のパターンは、図12に
示された第2遮光膜5Cのそれと同じであり、TFT3
1の活性層として機能するポリシリコン膜7のほぼ全体
を覆っている。第4遮光膜16’は、ポリシリコン膜7
のコンタクト孔22の近傍の部分は覆っていない。
【0163】第4遮光膜16’は、ここでは第2層間絶
縁膜12の内部に埋設してある。このような構成は、例
えば次のようにして容易に実現できる。すなわち、第2
層間絶縁膜12を2層構造とし、第2層間絶縁膜12の
下層部を形成した後、第4遮光膜16’用のアモルファ
ス・シリコン膜を形成する。そして、このアモルファス
・シリコン膜をパターン化すると、第4遮光膜16’が
得られる。その後、その上に第2層間絶縁膜12の上層
部を形成する。しかし、本発明はこの構成に限定される
わけではない。例えば、第4遮光膜16’を第2層間絶
縁膜12の上に形成した後、第4遮光膜16’を他の絶
縁膜で覆い、その上に第3層間絶縁膜14を形成しても
よい。
【0164】(第10実施形態)図20は、本発明の第
10実施形態のTFTアレイ基板30Iの概略構成を示
している。図20(a)および(b)は、それぞれ図1
2のE−E線およびF−F線に沿った要部断面図であ
る。
【0165】図20に示す第10実施形態のTFTアレ
イ基板30Iは、図13に示す第4実施形態のTFTア
レイ基板30Cにおいて、第4遮光膜16’を追加した
ものである。その他の構成は、第4実施形態のTFTア
レイ基板30Cと同じである。換言すれば、TFTアレ
イ基板30Iは、図19に示す第9実施形態のTFTア
レイ基板30Hにおいて、第2遮光膜5Cを追加したも
のである。
【0166】このTFTアレイ基板30Iでは、TFT
31の上下にそれぞれ第4遮光膜16’と第2遮光膜5
Cを設けているので、TFT31の上下両側からの光に
対して遮光効果が得られる。よって、第1実施形態や第
7実施形態の場合よりも高い遮光効果が得られる利点が
ある。
【0167】図21は、投射型表示装置のライトバルブ
として使用する場合を考慮して、所定の投射光照射条件
の下で画素マトリックス部のTFT31に生じる光リー
ク電流特性を示す。これは発明者が行った試験により得
たものである。
【0168】図21より明らかなように、第1遮光膜と
第3遮光膜を有する従来のTFTアレイ基板100(図
23と図24を参照)では、光リーク電流が4pAであ
ったのに対し、第1遮光膜と第3遮光膜に加えて第2遮
光膜を有する本発明の第4実施形態のTFTアレイ基板
30C(図12と図13を参照)では、活性層として機
能する多結晶シリコン膜と第2遮光膜との間の絶縁膜の
厚さが500nmから減少していくにつれて光リーク電
流は徐々に減少し、最大では従来例の約1/3にまで減
少した。
【0169】光リーク電流の低減効果は、第2遮光膜と
活性層との間の絶縁膜の厚さに対して相関があり、当該
絶縁膜の厚さを500nmより薄くするにつれて、その
効果が大きくなった。しかし、図21には示していない
が、当該絶縁膜の厚さを100nmより小さくすると、
TFT31のオン特性に及ぼす影響や、レーザ・アニー
ル工程での活性層(多結晶シリコン)の結晶性低下に与
える影響が大きくなり、TFT31のオン特性が悪化し
て正常動作ができなくなった。この結果から、当該絶縁
膜の厚さは500nm〜100nmの範囲とするのが適
当であることが分かった。
【0170】また、第1遮光膜と第3遮光膜に加えて第
2遮光膜と第4遮光膜を有する本発明の第10実施形態
のTFTアレイ基板30I(図20を参照)では、当該
絶縁膜の厚さを200nmとした時に、光リーク電流が
第4実施形態のTFTアレイ基板30Cの場合の約1/
2にまで低減できた。これにより、第2遮光膜に加えて
さらに第4遮光膜を追加することにより、より大きな光
リーク電流低減効果が得られることが確認された。
【0171】(第11実施形態)アモルファス・シリコ
ン膜にレーザ光を照射して活性層用の多結晶シリコン膜
を形成する場合、すなわち、レーザ・アニール法により
アモルファス・シリコン膜から多結晶シリコン膜を得る
場合には、アモルファス・シリコン膜の直下に熱伝導性
の高い物質が存在すると、その物質によってレーザ光照
射による加熱・冷却プロセスが所望のものから変化し、
その結果、アモルファス・シリコン膜が結晶化する際に
影響を受ける、という問題がある。このため、従来は、
熱伝導性の高い物質が加熱・冷却プロセスに影響を与え
ないように、アモルファス・シリコン膜と熱伝導性の高
い物質の間に十分な厚さの絶縁膜を配置するのが一般的
であった。
【0172】他方、図22に示すTFTアレイ基板60
のように、画素マトリックス部61と共に駆動回路部6
2を同一基板上に一体形成した場合、駆動回路部62の
TFTには移動度の高いトランジスタ特性が必要とされ
るのに対し、画素マトリックス部61のTFTには高い
移動度は要求されず、むしろ低いリーク電流が要求され
る。特に光リーク電流については、再結合中心となるト
ラップが比較的多いシリコンが好適である。このため、
画素マトリックス部61のTFTに対しては、駆動回路
部62のTFTよりも結晶性の低い多結晶シリコン膜が
むしろ望ましい。
【0173】そこで、本発明の第11実施形態では、画
素マトリックス部61のTFTとしては、上述した第1
〜第10実施形態のように、第2遮光層あるいは第4遮
光層またはその両方を有するTFT31を用いる。そし
て、駆動回路部62のTFTとしては、第2遮光層ある
いは第4遮光層またはその両方を有しないTFTを用い
る。こうすることにより、画素マトリックス部61のT
FTでは、第2遮光層あるいは第4遮光層またはその両
方によって、レーザ光照射による熱を速やかに周囲に伝
達することができ、その結果、画素マトリックス部61
のTFTについいてのみ結晶性の低い多結晶シリコン膜
が、当該TFTの活性層7用として形成される。こうし
て、遮光膜の存在による光リーク電流の抑制に加えて、
多結晶シリコン膜の結晶性の程度に基づいても光リーク
電流を低減することが可能となる。
【0174】(変形例)なお、上記第1〜第11の実施
形態は、本発明の好適な例を示すものである。本発明は
これら実施形態に限定されず、種々の変更が可能なこと
は言うまでもない。
【0175】例えば、第1〜第6の実施形態では、透光
性基板1上に酸化シリコン膜2を介して第1遮光膜3を
設けているが、透光性基板1の材料に応じて酸化シリコ
ン膜2を形成せずに透光性基板1の表面に直接、第1遮
光膜3を設けてもよい。また、第3および第6の実施形
態において、第2遮光膜5B、5Eとしてアモルファス
・シリコン膜を使用し、第2遮光膜5B、5Eに電圧V
Cを印加しないようにしてもよい。第1および第4の実
施形態の第2遮光膜5、5Cとして多結晶シリコン膜を
使用することもできるし、第2、第3、第5および第6
の実施形態の第2遮光膜5A、5B、5D、5Eとして
不純物の導入されたアモルファス・シリコン膜を使用す
ることもできる。これらは、第7〜第11実施形態にも
同様に適用できる。
【0176】第2遮光膜と第4遮光膜を形成する材料と
しては、光を吸収できる材料であれば上記各実施形態で
使用されたもの以外のものも使用可能である。
【0177】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の薄膜トラ
ンジスタ基板および液晶表示装置によれば、薄膜トラン
ジスタの活性層へ向かう光を効果的に遮断できる。した
がって、薄膜トランジスタの光リーク電流が低減し、そ
の結果、コントラストや画質の均一性が高められる。し
かも、複雑な製造工程を必要とせず、容易に製造でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の薄膜トランジスタ・ア
レイ基板の概略構成を示す要部平面図である。
【図2】(a)は図1のA−A線に沿った要部断面図、
(b)は図1のB−B線に沿った要部断面図である。
【図3】本発明の第1実施形態の薄膜トランジスタ・ア
レイ基板の遮光効果を示す、図2(a)に対応する模式
的断面図である。
【図4】本発明の第1実施形態の薄膜トランジスタ・ア
レイ基板の製造方法の各工程を示す、(a)は図2
(a)に対応する要部断面図、(b)は図2(b)に対
応する要部断面図である。
【図5】本発明の第1実施形態の薄膜トランジスタ・ア
レイ基板の製造方法の各工程を示す、(a)は図2
(a)に対応する要部断面図、(b)は図2(b)に対
応する要部断面図で、図4の続きである。
【図6】本発明の第1実施形態の薄膜トランジスタ・ア
レイ基板の製造方法の各工程を示す、(a)は図2
(a)に対応する要部断面図、(b)は図2(b)に対
応する要部断面図で、図5の続きである。
【図7】本発明の第1実施形態の薄膜トランジスタ・ア
レイ基板の製造方法の各工程を示す、(a)は図2
(a)に対応する要部断面図、(b)は図2(b)に対
応する要部断面図で、図6の続きである。
【図8】本発明の第1実施形態の薄膜トランジスタ・ア
レイ基板の製造方法の各工程を示す、(a)は図2
(a)に対応する要部断面図、(b)は図2(b)に対
応する要部断面図で、図7の続きである。
【図9】本発明の第2実施形態の薄膜トランジスタ・ア
レイ基板の概略構成を示す要部平面図である。
【図10】(a)は図9のC−C線に沿った要部断面
図、(b)は図9のD−D線に沿った要部断面図であ
る。
【図11】本発明の第3実施形態の薄膜トランジスタ・
アレイ基板の概略構成を示す要部平面図である。
【図12】本発明の第4実施形態の薄膜トランジスタ・
アレイ基板の概略構成を示す要部平面図である。
【図13】(a)は図12のE−E線に沿った要部断面
図、(b)は図12のF−F線に沿った要部断面図であ
る。
【図14】本発明の第4実施形態の薄膜トランジスタ・
アレイ基板の遮光効果を示す、図13(a)に対応する
模式的断面図である。
【図15】本発明の第5実施形態の薄膜トランジスタ・
アレイ基板の概略構成を示す要部平面図である。
【図16】本発明の第6実施形態の薄膜トランジスタ・
アレイ基板の概略構成を示す要部平面図である。
【図17】本発明の第7実施形態の薄膜トランジスタ・
アレイ基板の概略構成を示すもので、(a)は図1のA
−A線に沿った要部断面図、(b)は図1のB−B線に
沿った要部断面図である。
【図18】本発明の第8実施形態の薄膜トランジスタ・
アレイ基板の概略構成を示すもので、(a)は図1のA
−A線に沿った要部断面図、(b)は図1のB−B線に
沿った要部断面図である。
【図19】本発明の第9実施形態の薄膜トランジスタ・
アレイ基板の概略構成を示すもので、(a)は図12の
E−E線に沿った要部断面図、(b)は図12のF−F
線に沿った要部断面図である。
【図20】本発明の第10実施形態の薄膜トランジスタ
・アレイ基板の概略構成を示すもので、(a)は図12
のE−E線に沿った要部断面図、(b)は図12のF−
F線に沿った要部断面図である。
【図21】所定の投射光照射条件の下で画素マトリック
ス部のTFTに生じる光リーク電流特性を示すグラフで
ある。
【図22】本発明の第11実施形態の薄膜トランジスタ
・アレイ基板の構成を示す概略平面図である。
【図23】従来の薄膜トランジスタ・アレイ基板の概略
構成を示す要部平面図である。
【図24】(a)は図23のG−G線に沿った要部断面
図、(b)は図23のH−H線に沿った要部断面図であ
る。
【図25】従来の薄膜トランジスタ・アレイ基板の遮光
効果を示す、図24(a)に対応する模式的断面図であ
る。
【符号の説明】 1 透光性基板 2 酸化シリコン膜 3、3’ 第1遮光膜 3a、3a’ 第1遮光膜の第1部分 3b、3b’ 第1遮光膜の第2部分 4 酸化シリコン膜 5、5A、5B、5C、5D、5E 第2遮光膜 5a、5Aa、5Ba、5Ca、5Da、5Ea 第2
遮光膜の第1部分 5b、5Ab、5Bb、5Cb、5Db、5Eb 第2
遮光膜の第2部分 5Ec 第2遮光膜の第3部分 6 酸化シリコン膜 7、7’ 多結晶シリコン膜 7a、7a’ ソース領域 7b、7b’、7d、7d’ LDD領域 7c、7c’ チャネル領域 7e、7e’ ドレイン領域 8 ゲート絶縁膜 9 ゲート線 9a ゲート電極 10 第1層間絶縁膜 11 データ線 12 第2層間絶縁膜 13、13’ ブラックマトリックス膜(第3遮光膜) 14 第3層間絶縁膜 15 画素電極 16、16’ 第4遮光膜 20 画素領域 21、22 コンタクト孔 30、30A 薄膜トランジスタ・アレイ基板(TFT
アレイ基板) 30B、30C 薄膜トランジスタ・アレイ基板(TF
Tアレイ基板) 30D、30E 薄膜トランジスタ・アレイ基板(TF
Tアレイ基板) 30F、30G 薄膜トランジスタ・アレイ基板(TF
Tアレイ基板) 30H、30I 薄膜トランジスタ・アレイ基板(TF
Tアレイ基板) 31 薄膜トランジスタ(TFT) 41 内部配線 51 外部端子 60 薄膜トランジスタ・アレイ基板(TFTアレイ基
板) 61 画素マトリックス部 62 駆動回路部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H091 FA34Y FA35Y FB01 FC22 FC26 GA07 GA13 KA10 LA03 LA12 LA17 LA18 MA07 2H092 GA29 GA59 JA25 JA46 JB33 JB51 JB52 JB53 JB54 KA04 KA05 KA10 MA05 MA07 MA08 MA13 MA17 MA27 MA30 NA01 NA22 NA25 NA27 PA09 RA05 5F110 AA06 AA21 AA30 BB01 CC02 DD02 DD12 DD13 DD17 EE05 EE09 EE14 EE30 FF02 FF29 GG02 GG13 GG45 GG47 HL03 HL07 HL23 HM15 NN03 NN23 NN35 NN42 NN44 NN45 NN46 NN48 NN54 NN55 NN72 PP03 QQ11

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透光性基板と、 前記透光性基板上でマトリックス状に配置された薄膜ト
    ランジスタと、 前記透光性基板上で前記薄膜トランジスタのマトリック
    スの行方向に沿って延在するゲート線と、 前記透光性基板上で前記薄膜トランジスタのマトリック
    スの列方向に沿って延在し、且つ前記薄膜トランジスタ
    のソース・ドレイン領域の一方に電気的に接続されたデ
    ータ線と、 前記透光性基板上で画素領域に配置され、且つ前記薄膜
    トランジスタのソース・ドレイン領域の他方に電気的に
    接続された画素電極と、 前記薄膜トランジスタの活性層と重なるように前記透光
    性基板と前記薄膜トランジスタとの間に設けられた第1
    遮光膜と、 前記第1遮光膜と前記薄膜トランジスタとの間に設けら
    れた、照射された光を吸収可能な第2遮光膜と、 前記透光性基板上で前記薄膜トランジスタのマトリック
    スの列方向および列方向の各々に沿って延在し、且つ前
    記薄膜トランジスタを覆う第3遮光膜とを備える薄膜ト
    ランジスタ・アレイ基板。
  2. 【請求項2】 前記第2遮光膜が少なくとも前記薄膜ト
    ランジスタのチャネル領域およびLDD領域の全体と重
    なる部分を有する請求項1に記載の薄膜トランジスタ・
    アレイ基板。
  3. 【請求項3】 前記第2遮光膜がシリコン膜またはシリ
    コンを含む材料の膜で形成される請求項1または2に記
    載の薄膜トランジスタ・アレイ基板。
  4. 【請求項4】 前記第2遮光膜が導電性を有すると共
    に、前記第2遮光膜に定電圧を供給可能な構成を有して
    いる請求項1〜3のいずれか1項に記載の薄膜トランジ
    スタ・アレイ基板。
  5. 【請求項5】 前記第2遮光膜が導電性を有し且つ前記
    ゲート線に電気的に接続される請求項1〜3のいずれか
    1項に記載の薄膜トランジスタ・アレイ基板。
  6. 【請求項6】 前記第2遮光膜が不純物が導入されたシ
    リコン膜からなる請求項4または5に記載の薄膜トラン
    ジスタ・アレイ基板。
  7. 【請求項7】 前記ゲート線が前記薄膜トランジスタの
    チャネル領域と重なるように配置されており、前記ゲー
    ト線の前記チャネル領域との重なり部分が前記薄膜トラ
    ンジスタのゲート電極として機能する請求項1〜6のい
    ずれか1項に記載の薄膜トランジスタ・アレイ基板。
  8. 【請求項8】 前記ゲート線が前記薄膜トランジスタの
    ゲート電極に電気的に接続されている請求項1〜6のい
    ずれか1項に記載の薄膜トランジスタ・アレイ基板。
  9. 【請求項9】 前記第2遮光膜と前記薄膜トランジスタ
    の活性層との間に存在する絶縁膜の厚さが、100nm
    〜500nmの範囲内にある請求項1〜8のいずれか1
    項に記載の薄膜トランジスタ・アレイ基板。
  10. 【請求項10】 前記第2遮光膜と前記薄膜トランジス
    タの活性層との間に存在する絶縁膜の厚さが、150n
    m〜300nmの範囲内にある請求項1〜8のいずれか
    1項に記載の薄膜トランジスタ・アレイ基板。
  11. 【請求項11】 マトリックス状に配置された前記薄膜
    トランジスタを含む画素マトリックス部に加えて、薄膜
    トランジスタを含む駆動回路部が形成されており、前記
    画素マトリックス部の薄膜トランジスタには前記第2遮
    光膜が設けられており、前記駆動回路部の薄膜トランジ
    スタには前記第2遮光膜が設けられていない請求項1〜
    10のいずれか1項に記載の薄膜トランジスタ・アレイ
    基板。
  12. 【請求項12】 請求項1〜11のいずれか1項に記載
    の薄膜トランジスタ・アレイ基板と、 前記薄膜トランジスタ・アレイ基板に対向して配置され
    た対向基板と、 前記薄膜トランジスタ・アレイ基板と前記対向基板との
    間に設けられた液晶層とを備えるアクティブマトリック
    ス型液晶表示装置。
  13. 【請求項13】 透光性基板と、 前記透光性基板上でマトリックス状に配置された薄膜ト
    ランジスタと、 前記透光性基板上で前記薄膜トランジスタのマトリック
    スの行方向に沿って延在するゲート線と、 前記透光性基板上で前記薄膜トランジスタのマトリック
    スの列方向に沿って延在し、且つ前記薄膜トランジスタ
    のソース・ドレイン領域の一方に電気的に接続されたデ
    ータ線と、 前記透光性基板上で画素領域に配置され、且つ前記薄膜
    トランジスタのソース・ドレイン領域の他方に電気的に
    接続された画素電極と、 前記薄膜トランジスタの活性層と重なるように前記透光
    性基板と前記薄膜トランジスタとの間に設けられた第1
    遮光膜と、 前記透光性基板上で前記薄膜トランジスタのマトリック
    スの列方向および列方向の各々に沿って延在し、且つ前
    記薄膜トランジスタを覆う第3遮光膜と、 前記薄膜トランジスタと前記第3遮光膜との間に設けら
    れた、照射された光を吸収可能な第4遮光膜とを備える
    薄膜トランジスタ・アレイ基板。
  14. 【請求項14】 前記第4遮光膜が少なくとも前記薄膜
    トランジスタのチャネル領域およびLDD領域の全体と
    重なる部分を有する請求項13に記載の薄膜トランジス
    タ・アレイ基板。
  15. 【請求項15】 前記第4遮光膜がシリコン膜またはシ
    リコンを含む材料の膜で形成される請求項13または1
    4に記載の薄膜トランジスタ・アレイ基板。
  16. 【請求項16】 前記第4遮光膜が導電性を有すると共
    に、前記第4遮光膜に定電圧を供給可能な構成を有して
    いる請求項13〜15のいずれか1項に記載の薄膜トラ
    ンジスタ・アレイ基板。
  17. 【請求項17】 前記第4遮光膜が導電性を有し且つ前
    記ゲート線に電気的に接続される請求項13〜15のい
    ずれか1項に記載の薄膜トランジスタ・アレイ基板。
  18. 【請求項18】 前記第4遮光膜が不純物が導入された
    シリコン膜からなる請求項16または17に記載の薄膜
    トランジスタ・アレイ基板。
  19. 【請求項19】 前記ゲート線が前記薄膜トランジスタ
    のチャネル領域と重なるように配置されており、前記ゲ
    ート線の前記チャネル領域との重なり部分が前記薄膜ト
    ランジスタのゲート電極として機能する請求項13〜1
    8のいずれか1項に記載の薄膜トランジスタ・アレイ基
    板。
  20. 【請求項20】 前記ゲート線が前記薄膜トランジスタ
    のゲート電極に電気的に接続される請求項13〜18の
    いずれか1項に記載の薄膜トランジスタ・アレイ基板。
  21. 【請求項21】 前記第1遮光膜と前記薄膜トランジス
    タとの間に、照射された光を吸収可能な第2遮光膜をさ
    らに備えている請求項13〜20のいずれか1項に記載
    の薄膜トランジスタ・アレイ基板。
  22. 【請求項22】 前記第2遮光膜と前記薄膜トランジス
    タの活性層との間に存在する絶縁膜の厚さが、100n
    m〜500nmの範囲内にある請求項21に記載の薄膜
    トランジスタ・アレイ基板。
  23. 【請求項23】 前記第2遮光膜と前記薄膜トランジス
    タの活性層との間に存在する絶縁膜の厚さが、150n
    m〜300nmの範囲内にある請求項21に記載の薄膜
    トランジスタ・アレイ基板。
  24. 【請求項24】 マトリックス状に配置された前記薄膜
    トランジスタを含む画素マトリックス部に加えて、薄膜
    トランジスタを含む駆動回路部が形成されており、前記
    画素マトリックス部の薄膜トランジスタには前記第2遮
    光膜が設けられており、前記駆動回路部の薄膜トランジ
    スタには前記第2遮光膜が設けられていない請求項21
    〜23のいずれか1項に記載の薄膜トランジスタ・アレ
    イ基板。
  25. 【請求項25】 請求項13〜24のいずれか1項に記
    載の薄膜トランジスタ・アレイ基板と、 前記薄膜トランジスタ・アレイ基板に対向して配置され
    た対向基板と、 前記薄膜トランジスタ・アレイ基板と前記対向基板との
    間に設けられた液晶層とを備えるアクティブマトリック
    ス型液晶表示装置。
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