JPH11121755A - 薄膜半導体装置 - Google Patents

薄膜半導体装置

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JPH11121755A
JPH11121755A JP28367597A JP28367597A JPH11121755A JP H11121755 A JPH11121755 A JP H11121755A JP 28367597 A JP28367597 A JP 28367597A JP 28367597 A JP28367597 A JP 28367597A JP H11121755 A JPH11121755 A JP H11121755A
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JP
Japan
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film
visible light
layer
liquid crystal
insulating
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JP28367597A
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Hiroyoshi Nakamura
弘喜 中村
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】製造コストを増大させることなく光リーク電流
を低減する。 【解決手段】薄膜半導体装置は透明な絶縁基板38上に
形成されるシリコン半導体層40と、シリコン半導体層
40内に離間して形成されるソースおよびドレイン領域
40s,40dと、ソースおよびドレイン領域40s,
40d間に位置するシリコン半導体層40の部分をチャ
ネル領域として覆うゲート41絶縁膜と、ゲート絶縁膜
41上に形成されるゲート電極とを備え、さらに絶縁基
板38およびシリコン半導体層40間に形成され、絶縁
基板38に入射しチャネル領域に向う可視光を絶縁基板
38との屈折率差により干渉させこの可視光の短波長成
分について光透過率を低下させる透明な下地絶縁層部3
4,35とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置にお
いて画素に選択的に駆動電圧を印加するスイッチング素
子として絶縁基板上に形成される薄膜半導体装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、液晶表示装置において多数の画素
を高密度で配列して高機能で高精細な表示画像を得るた
めの研究開発が盛んである。一般的な液晶表示装置は、
液晶層がアレイ基板および対向基板間に保持される構造
を有する。アレイ基板では、複数の画素電極がガラス板
上にマトリクス状に配置され、複数の走査線がこれら画
素電極の行に沿ってそれぞれ形成される、複数の信号線
がこれら画素電極の列に沿ってそれぞれ形成される。こ
れら走査線は走査線駆動回路により駆動され、信号線は
信号線駆動回路により駆動される。対向基板では、対向
電極がアレイ基板側の複数の画素電極全体に対向するよ
うに形成される。液晶層はこれら画素電極および対向電
極間の電位差に対応する光透過率分布に設定される。
【0003】例えばアクティブマトリクス型液晶表示装
置では、各画素がガラス板上にスイッチング素子として
形成される薄膜トランジスタ(TFT)を介して独立に
駆動される。この構成は隣接する画素電極間でクロスト
ークを生じることなく高コントラストの透過画像を表示
でき、大画面化も容易であるという理由から特に注目さ
れている。
【0004】ところで、上述のTFTは従来アモルファ
スシリコン薄膜を用いたアモルファスシリコンTFTで
構成されていたが、現在ではこのアモルファスシリコン
薄膜よりも電子移動度の高いポリシリコン薄膜を用いた
ポリシリコンTFTで構成することもできるようになっ
ている。このポリシリコンTFTはより小さな素子サイ
ズでアモルファスシリコンTFTと同様の性能を得るこ
とができるため、画素電極の開口率はこのポリシリコン
TFTの利用によって向上する。さらに、このポリシリ
コンTFTは画素電極のマトリクスアレイと共通のガラ
ス板上において走査線および信号線駆動回路を構成する
ためにも利用できるため、これら駆動回路が駆動用IC
として実装される配線基板をアレイ基板から独立して設
ける必要がなくなる。これは、駆動用ICの実装工程を
省略して液晶表示装置の製造コストを低減し、さらに画
素電極のマトリクスアレイに対応する表示領域の外側に
位置する余分な額縁領域を縮小することを可能にする。
このような特徴はポリシリコンTFTの普及を促進する
要因となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】液晶プロジェクタ等で
は、液晶表示装置が液晶層の光透過率分布を制御するこ
とにより液晶層を透過する照明光を画像として表示す
る。アモルファスシリコンTFTは、一般にゲート電極
がシリコン薄膜およびガラス板間に配置される逆スタガ
ー構造を持つ。この構造では、ゲート電極がガラス板側
から入射してアモルファスシリコン薄膜の活性領域(チ
ャネル領域)に向う照明光を遮光するため、アモルファ
スシリコン薄膜がポリシリコン薄膜の約10倍という高
い光感度を持つにもかかわらず、光リーク電流がこの活
性領域に発生しにくい。これに対し、ポリシリコンTF
Tは一般にシリコン薄膜がゲート電極およびガラス板間
に配置されるスタガー構造を持つ。この構造では、ゲー
ト電極がガラス板側から入射してポリシリコン薄膜の活
性領域(チャネル領域)に向う照明光を遮光できないた
め、ポリシリコンTFTは光リーク電流がアモルファス
シリコンTFTよりも発生し易いという欠点を有する。
この欠点の解決策として、ポリシリコン薄膜の遮光層を
絶縁基板側に形成することが考えられる。しかし、この
解決策は、ポリシリコンTFTの製造プロセス温度に耐
えられる遮光層を選定することが容易でないことと、遮
光層を露光・現像・エッチングするプロセスの追加に伴
う製造コストの増大を考慮すると、採用し難い。本発明
の目的は、液晶表示装置の製造コストを増大させること
なく光リーク電流を低減できる薄膜半導体装置を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、透明な
絶縁基板上に形成されるシリコン半導体層と、シリコン
半導体層内に離間して形成されるソースおよびドレイン
領域と、ソースおよびドレイン領域間に位置するシリコ
ン半導体層の部分をチャネル領域として覆うゲート絶縁
膜と、ゲート絶縁膜上に形成されるゲート電極と、絶縁
基板およびシリコン半導体層間に形成され、絶縁基板に
入射しチャネル領域に向う可視光を絶縁基板との屈折率
差により干渉させこの可視光の短波長成分について光透
過率を低下させる透明な下地絶縁層部とを備えることを
特徴とする薄膜半導体装置が提供される。
【0007】薄膜半導体装置は、さらに下地絶縁層部が
絶縁基板およびシリコン半導体層間において積層され互
いに異なる屈折率を持つ複数の絶縁層を含むことを特徴
とする。
【0008】薄膜半導体装置は、さらに複数の絶縁層の
1層が窒化シリコンおよび酸化シリコンの一方を主成分
とすることを特徴とする。上述した薄膜半導体装置で
は、下地絶縁層部が絶縁基板およびシリコン半導体層間
に形成される。絶縁基板が可視光で照明されると、この
可視光は絶縁基板および下地絶縁層部を透過してチャネ
ル領域に向う。ここで、下地絶縁層部は可視光を絶縁基
板との屈折率差によって干渉させ、可視光の長波長成分
よりもチャネル領域で光リーク電流を発生し易い可視光
の短波長成分について光透過率を低下させる。従って、
この光リーク電流による表示品質の劣化を防止すること
が可能である。さらに遮光層のように画素の開口に対応
して下地絶縁層部をパターニングする必要が無いため、
製造コストの増大も抑えることができる。
【0009】また、複数の絶縁層の1層が窒化シリコン
および酸化シリコンを主成分とする場合には、ナトリウ
ムや金属イオン等の不純物が絶縁基板からシリコン半導
体層に浸透するのを防ぐこともできる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態に係る
アクティブマトリクス型の液晶表示パネルを図面を参照
して説明する。図1はこの液晶表示パネル30の部分的
な断面構造を示す。液晶表示パネル30は、液晶層39
がアレイ基板32および対向基板33間に保持される構
造を有する。アレイ基板32は、マトリクス状に配置さ
れる複数の画素電極47、これら画素電極47の行に沿
ってそれぞれ形成される複数の走査線42、これら画素
電極47の列に沿ってそれぞれ形成される複数の信号線
44、並びに複数の走査線42および複数の信号線44
の交差位置付近にスイッチング素子としてそれぞれ形成
される複数のポリシリコン薄膜トランジスタ(TFT)
31、並びに複数の画素電極47を全体的に覆う配向膜
36を含む。これら走査線42および信号線44はアレ
イ基板32において画素電極47のマトリクスアレイに
対応した表示画面の周囲に形成される図示しない走査線
駆動回路および信号線駆動回路によりそれぞれ駆動され
る。各ポリシリコンTFT31は走査線駆動回路から対
応走査線42を介して供給される走査信号により駆動さ
れたときに導通し、信号線駆動回路から供給される映像
信号によって駆動される対応信号線44の電位を対応画
素電極47に設定する。
【0011】対向基板33は、アレイ基板32側の複数
の画素電極47全体に対向するように形成される対向電
極62およびこの対向電極62を全体的に覆う配向膜3
7を含む。液晶層39は液晶組成物であるネマチック型
液晶で構成され、複数の画素電極47および対向電極6
2間の電位差に対応する光透過率分布に設定される。
【0012】この液晶表示パネル30は以下のように製
造される。アレイ基板の形成工程では、屈折率1.52
程度のガラス板、屈折率1.46の石英板等で構成され
る厚さ0.7−1.1mm程度の絶縁基板38が図1に
示すように用意され、屈折率1.85の窒化シリコン膜
34がこの絶縁基板38上にCVD法により500オン
グストロームの厚さで形成され、屈折率1.55の酸化
シリコン膜35が750オングストロームの厚さでこの
窒化シリコン膜34上に形成される。次にシリコン半導
体層40が、アモルファスシリコン膜をこの酸化シリコ
ン膜35上に形成し、このアモルファスシリコン膜をレ
ーザーアニール法により多結晶化してポリシリコン膜を
形成し、さらにこのポリシリコン膜をマトリクス状に配
列された島としてパターニングすることにより形成され
る。続いて、半導体層40がゲート絶縁膜となる第1絶
縁層41で覆われ、さらに走査線42がこのゲート絶縁
膜に対応する部分においてゲート電極を構成するように
第1絶縁層41上に形成される。ゲート電極の形成後、
不純物がこのゲート電極をマスクに用いて半導体層40
に注入され、ゲート電極に対してセルフアラインされた
ソース領域40sおよびドレイン領域40dを形式す
る。このとき、シリコン半導体層40はこれらソース領
域40sおよびドレイン領域40d間に位置する部分に
おいて活性領域(チャネル領域)を構成する。第1絶縁
層41およびゲート電極は第2絶縁層43で覆われ、さ
らにソース電極48およびドレイン電極46が絶縁層4
1および42の各々を貫通するコンタクトホールを介し
てソース領域40sおよびドレイン領域40dに接続さ
れるように絶縁層43上に形成される。ここで、ドレイ
ン電極46は絶縁層43上に形成される信号線44の一
部を構成する。ソース電極48、ドレイン電極46およ
び絶縁層43は第3絶縁層51で覆われる。画素電極4
7はインジウム錫酸化物(ITO)からなり、絶縁層5
1を貫通するコンタクトホール49を介してソース電極
48に接続されるように絶縁層51上に形成される。
【0013】尚、ポリシリコンTFT31がnチャネル
型の場合には、このTFT31がチャネル領域とソース
およびドレイン領域40s,40d間に形成される低不
純物濃度領域(nマイナス領域)50を持つLDD(L
ightly DopedDrain)構造であること
が望ましい。nマイナス領域50の不純物注入はソース
・ドレイン領域40s,40dの不純物注入とは独立に
行われる。また、走査駆動回路および信号線駆動回路の
各々は例えばnチャネルTFTおよびpチャネルTFT
を組合わせたCMOS構造で構成される。この場合、こ
れらnチャネルTFTおよびpチャネルTFTの形成で
は、ソース領域40sおよびドレイン領域40dの不純
物注入がnチャネルTFTおよびpチャネルTFTの各
々について独立に行われる。
【0014】対向基板33の形成工程では、アレイ基板
32と同様に屈折率1.52程度のガラス板、屈折率
1.46の石英板等で構成される厚さ0.7−1.1m
m程度の絶縁基板45が用意され、クロム(Cr)等の
遮光材からなる遮光層61がアレイ基板32上のポリシ
リコンTFT31と対向するように絶縁基板45上に形
成され、さらにITOからなる対向電極62がスパッタ
法によりを遮光層61および絶縁基板45を覆って形成
される。プロジェクタ用の液晶表示パネル30では、対
向基板33がカラーフィルタを必要としないため上述の
ような構成となる。もしカラーフィルタが必要な場合に
は、赤、緑および青のカラーフィルタ層が遮光層61の
形成後に形成され、続いて対向電極62を形成される。
また、遮光層61はCr等の金属層以外に黒色レジスト
等の有機層を用いて構成されてもよい。
【0015】アレイ基板32および対向基板33の貼合
せ工程では、ポリイミドが配向膜36および37として
画素電極47および対向電極62を覆うようにアレイ基
板32および対向基板33上に印刷塗布され、さらにラ
ピング処理される。次に、スペーサが液晶層39のセル
厚制御部材として対向基板33側に散布される。アレイ
基板32側では、紫外線硬化型のシール剤が走査線駆動
回路および信号線駆動回路を含む有効表示領域の周囲に
液晶注入口を残して設定されるシール領域にディスペン
サを用いて印刷塗布される。この後、対向基板33が位
置合せを行ってアレイ基板32上に重ねられ、両基板3
2および33がこれらの間隙が均一となるように加圧さ
れ、紫外線の照射がシール剤を硬化させるために行われ
る。これにより、液晶層39の空セルが形成される。
【0016】次いで、ネマチック型液晶が基板32およ
び33間の空セル内に液晶注入口から注入され、この後
液晶注入口が封止される。液晶表示パネル30はこの後
液晶層39に対して反対側となる基板32および33の
表面に偏光板(図示せず)をそれぞれ貼付けて完成す
る。
【0017】上述の液晶表示パネル30では、半導体層
40の下地絶縁層が窒化シリコン膜34と酸化シリコン
膜35から構成される二層構造を有する。窒化シリコン
膜34は緻密であるため、ナトリウムや金属イオン等の
不純物が絶縁基板38から半導体層40に浸透すること
を防止する。また、窒化シリコン膜34はガラス板およ
び石英板等の絶縁基板38と異なる屈折率を有し、さら
に酸化シリコン膜35はこの窒化シリコン膜34と異な
る屈折率を持つ。このため、可視光が絶縁基板38に入
射し半導体層40に向う場合にこの可視光が図2に示す
ように透過経路での屈折率差によって干渉し、光透過率
が可視光の短波長成分について低下する。
【0018】図3は半導体層40を構成するポリシリコ
ン膜の吸収係数と可視光の波長との関係を示す。図3を
参照すると、ポリシリコン膜は比較的短い波長の可視光
を吸収し易く、この吸収に伴って光リーク電流が流れ
る。
【0019】
【表1】
【0020】上記の表1並びに図4は下地絶縁層構成に
よる透過率変化を示す。具体的には、絶縁基板38とし
て屈折率1.52のガラス板を用い、このガラス板上に
形成される窒化シリコン膜34の厚さを500オングス
トロームに固定した状態で酸化シリコン膜35の厚さを
変化させ、これら窒化シリコン膜34および酸化シリコ
ン膜35を透過してポリシリコンの半導体層40へ到達
する可視光に対する下地絶縁層の光透過率を酸化シリコ
ン膜35の厚さ毎に調べた結果である。絶縁基板38を
照明する可視光の青の輝線スペクトルが440nm付近
であることを考えると、440nmを中心とする400
〜500nm付近の光透過率が500nmより長波長側
の光透過率よりも小さくすることで光リーク電流量を低
減できる。酸化シリコン膜35の厚さは750オングス
トローム付近に設定されることが最も好ましい。
【0021】例えば酸化シリコン膜35厚さを1250
オングストロームに設定した場合と750オングストロ
ームに設定した場合とを比較すると、500nm以上の
長波長領域では、光透過率が750オングストロームの
場合よりも1250オングストロームの場合に低くなる
が、500nm以下の領域では逆に1250オングスト
ロームの場合よりも750オングストロームの場合に高
くなる。実際に照明光を液晶表示パネル30に照射して
行われた光リーク特性評価でも、酸化シリコン膜の厚さ
が1250オングストロームの場合に750オングスト
ロームの場合の1.3倍大きい光リーク電流が発生する
ことが確認された。さらに、酸化シリコン膜35の厚さ
が750オングストローム付近でばらついても、これが
短波長側の光透過率にあまり大きく影響しないため、特
性を均一化できる。もし、絶縁基板38からのナトリウ
ムや金属イオン等の不純物が半導体層40に浸透するの
を防ぐ効果のためだけの理由で窒化シリコン膜34を単
層で形成した場合は、表1で明らかなようにポリシリコ
ンの半導体層40のチャネル領域に到達する光によって
光リーク電流が発生し易くなる。
【0022】上述の実施形態では、シリコン半導体層4
0の下地絶縁層として窒化シリコン膜34と酸化シリコ
ン膜35の2層を絶縁基板38上に形成したが、もちろ
ん多層構成として光透過率が短波長側で低くなるように
下地絶縁層の屈折率と膜厚を絶縁基板38に対して最適
化すればよい。絶縁基板および下地絶縁層間の屈折率差
は0.1以上に設定することが好ましい。この条件を満
足すれば、下地絶縁層の材料を様々に変更してもよい。
【0023】また、照明光は一般に液晶表示パネル30
に表示される画像を見る直視型の場合にアレイ基板32
側から照射され、液晶表示パネル30から投射される画
像を見る投射型の場合に対向基板33側から照射され
る。投射型の場合には、強い照明光が高輝度の画像を得
るために用いられる。この場合、光が液晶表示パネル3
0を透過した後フレネルレンズや投射レンズ等の光学部
品の表面反射してシリコン半導体層40のチャネル領域
に入射したり、アレイ基板32の界面反射でシリコン半
導体層40のチャネル領域に入射することによって光リ
ーク電流が発生するという問題がある。従って、上述し
た構成の下地絶縁層を設けることが望ましい。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、液晶表示装置の製造コ
ストを増大させることなく光リーク電流を低減できる薄
膜半導体装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る液晶表示パネルの構
造を部分的に示す断面図である。
【図2】可視光が透過経路での屈折率差によって干渉す
る様子を示す図である。
【図3】ポリシリコン膜の吸収係数と可視光の波長との
関係を示す特性グラフである。
【図4】下地絶縁層構成による透過率変化を示すグラフ
である。
【符号の説明】
30…液晶表示パネル 32…アレイ基板 33…対向基板 34…窒化シリコン膜 35…酸化シリコン膜 36,37…配向膜 38…絶縁基板 39…液晶層 40…シリコン半導体層 40d…ドレイン領域 40s…ソース領域 45…ガラス板 47…画素電極 62…対向電極

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明な絶縁基板上に形成されるシリコン
    半導体層と、 前記シリコン半導体層内に離間して形成されるソースお
    よびドレイン領域と、 前記ソースおよびドレイン領域間に位置する前記シリコ
    ン半導体層の部分をチャネル領域として覆うゲート絶縁
    膜と、 前記ゲート絶縁膜上に形成されるゲート電極と、 前記絶縁基板および前記シリコン半導体層間に形成さ
    れ、前記絶縁基板に入射し前記チャネル領域に向う可視
    光を前記絶縁基板との屈折率差により干渉させこの可視
    光の短波長成分について光透過率を低下させる透明な下
    地絶縁層部とを備えることを特徴とする薄膜半導体装
    置。
  2. 【請求項2】 前記下地絶縁層部は前記絶縁基板および
    前記シリコン半導体層間において積層され互いに異なる
    屈折率を持つ複数の絶縁層を含むことを特徴とする請求
    項1に記載の薄膜半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記複数の絶縁層の1つは窒化シリコン
    および酸化シリコンの一方を主成分とすることを特徴と
    する請求項1に記載の薄膜半導体装置。
JP28367597A 1997-10-16 1997-10-16 薄膜半導体装置 Pending JPH11121755A (ja)

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