JP2003129879A - トラクタの走行制御方法 - Google Patents

トラクタの走行制御方法

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JP2003129879A JP2001326136A JP2001326136A JP2003129879A JP 2003129879 A JP2003129879 A JP 2003129879A JP 2001326136 A JP2001326136 A JP 2001326136A JP 2001326136 A JP2001326136 A JP 2001326136A JP 2003129879 A JP2003129879 A JP 2003129879A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トラクタの走行制御方法において、燃費効率
/作業効率を最適とする。 【解決手段】 電子制御式ガバナを備える燃料噴射ポン
プを具備するエンジンと、エンジン回転数検出器と電子
制御油圧式無段変速機とを備えるトラクタの走行制御方
法おいて、電子制御式ガバナによりエンジンのトルクを
算出し(501)、エンジン回転数検出器でエンジン回
転数を検出し(502)、制御装置で前記両検出結果と
最適燃費ラインとの差異を演算し(503)、両者に差
異がある場合は、制御装置が、該差異を無くすように電
子制御式ガバナを制御するとともに(504)、耕耘速
度維持のための電子制御油圧式無段変速機(HST)の
制御を行う(505)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロータリー作業機
を備えるトラクタの耕耘速度制御に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子制御式ガバナと電子制御の油
圧式無段変速機(以下「HST(Hydro Stat
ic Transmission)」とする)を搭載し
たトラクタは、周知となっている。そして、HSTに遊
星機構を組み合わせたHMT(Hydro Mecha
nical Transmission)を有するトラ
クタも知られている。そして、油圧式無段変速機に備え
る油圧ポンプの可動斜板の角度を、制御装置により電子
制御することにより、作業機(ロータリー作業機等)駆
動のためのPTO軸の回転を加味しながらの、耕耘速度
制御が行われている。また、エンジンには、電子制御式
ガバナを備える構成とし、該電子制御式ガバナにより、
エンジン負荷、及びエンジン出力トルクの算出が行われ
ている。また、エンジンの回転数は、クランク軸の回転
等から回転数検出器により検出されている。
【0003】ところで、該トラクタがロータリー耕耘作
業を行う圃場の状態は、硬さ・粘度等が均一でないた
め、機体の進行に伴い、ロータリー作業機は、入念に耕
す必要がある硬い状態の場所と、比較的容易に耕すこと
ができる場所を通過することになる。このことから、作
業者は、圃場の状態によっては、耕耘速度を減速して、
同一箇所を入念に耕すことで対応していた。また、枕地
等で旋回動作を行う際には、ロータリー作業機の回転数
の減少による安全性の考慮と、PTO軸とロータリー作
業機との連結体(ユニバーサルジョイント)の破損防止
の考慮の二点から、旋回動作に入る際には、エンジン回
転数を減少させることで対応するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、圃場の状態を
確認しながら耕耘速度変更操作を行うことは、作業者に
とって負担となるとともに、作業者がステアリング操作
に専念できないといった問題があった。また、旋回動作
時において考慮すべき二点については、エンジン回転数
を減少させることで対応させているので、旋回動作時で
は、耕耘速度を増速させることができず、旋回動作に時
間がかかってしまうという問題があった。
【0005】上記課題に加えて、トラクタに搭載される
エンジンの燃費効率は、エンジン回転数とトルクにより
決定されることから、該燃費効率を最適とするエンジン
回転数及びトルクに制御されることが望ましいとされて
いる。しかし、ロータリー作業機を具備するトラクタで
の耕耘作業においては、一定速度で機体を進行させ(耕
耘速度一定)、所定時間内に作業を終えたいという場合
もある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上のごとくであり、次に該課題を解決する為
の手段を説明する。すなわち、請求項1に記載のごと
く、電子制御式ガバナを備える燃料噴射ポンプを具備す
るエンジンと、エンジン回転数検出器と、電子制御油圧
式無段変速機とを備えるトラクタの走行制御方法におい
て、電子制御式ガバナによりエンジントのトルクを算出
し、エンジン回転数検出器によりエンジン回転数を検出
し、制御装置により前記両検出結果と最適燃費ラインと
の差異を演算し、両者に差異がある場合は、制御装置
が、該差異を無くすように電子制御式ガバナを制御、若
しくは、電子制御油圧式無段変速機の制御、あるいは電
子制御式ガバナの制御および電子制御油圧式無段変速機
の制御を行うことである。
【0007】また、請求項2に記載のごとく、電子制御
式ガバナを備える燃料噴射ポンプを具備するエンジン
と、エンジン回転数検出器と、電子制御油圧式無段変速
機とを備えるトラクタの走行制御方法において、電子制
御式ガバナによりエンジン負荷を算出し、エンジン回転
数検出器によりエンジン回転数を検出し、制御装置が、
エンジン負荷と、前記エンジン回転数によりある場合に
所定トルクとの差異を演算し、エンジン負荷が所定トル
クよりも高い場合は、制御装置が、油圧式無段変速機を
減速制御し、エンジン負荷が所定トルクよりも低い場合
は、制御装置が、油圧式無段変速機を増速制御すること
である。
【0008】また、請求項3に記載のごとく、電子制御
式ガバナを備える燃料噴射ポンプを具備するエンジン
と、エンジン回転数検出器と、電子制御油圧式無段変速
機とを備えるトラクタの走行制御方法において、ロータ
リー作業機の引上げ動作命令がされると、制御装置が、
エンジン回転数を減少させるとともに、エンジン回転数
の減少に伴う車両速度の減少を補うように電子制御油圧
式無段変速機の変速比を増加させ、旋回動作が終了し、
再び耕耘作業に入るべくロータリー作業機の下げ動作命
令がされると、エンジン回転数を設定回転数まで復帰さ
せるとともに、エンジン回転数の増加に伴う車両速度の
増加を制限するように、電子制御油圧式無段変速機の変
速比を減少させることである。
【0009】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を説明す
る。図1は本発明が適用されるHMT式トランスミッシ
ョンのスケルトン図、図2はHSTの側面断面展開図、
図3はミッション前部の側面断面展開図である。
【0010】図1〜図3を参照して、HMT式トランス
ミッションの構成について説明する。このトランスミッ
ションは作業車両、本実施例では農用トラクタに適用さ
れており、HST(電子制御油圧式無段変速装置)2
1、及び、遊星歯車機構10を含むミッション30を備
えて構成されている。
【0011】〔走行駆動系〕まず、走行駆動系を説明す
る。図1及び図2に示すようにHST21は油圧ポンプ
22及び油圧モータ23を備えており、両者21・22
は平板状のセンタセクション32に付設されて、HST
ハウジング31内に収容されている。前記センタセクシ
ョン32はミッションケース33に固設されている。
【0012】HST21の油圧ポンプ22の回転軸心を
ポンプ出力軸25が貫通しており、該ポンプ出力軸25
は駆動源であるエンジン20からの動力を該油圧ポンプ
22に伝達するとともに、遊星歯車機構10に伝達さ
せ、さらには後述するPTO駆動系を介して、PTO軸
53へも動力を伝達させている。該ポンプ出力軸25に
は油圧ポンプ22のシリンダブロック22bが係合され
て相対回転不能とされ、ポンプ出力軸25とともにシリ
ンダブロック22bが駆動される構成になっている。該
シリンダブロック22bには複数のプランジャ22cが
摺動自在に配設され、該プランジャ22cの頭部には可
動斜板22aが当接している。該可動斜板22aは傾動
自在に枢支され、その傾斜角を調節することにより油圧
ポンプ22の容積を変更することができる。
【0013】油圧ポンプ22により吐出された作動油
は、センタセクション32に設けられた油路を介して油
圧モータ23に送油される。そして、同様にシリンダブ
ロック、プランジャ等より構成される固定容積型の油圧
モータ23を駆動させることによって、該油圧モータ2
3のモータ出力軸26の回転速度及び方向を制御する構
成になっている。なお、本実施例のHST21では油圧
ポンプのみを可変容積型とし、油圧モータは固定容積型
としているが、その構成のHSTに限るものでもない。
例えば、油圧ポンプと油圧モータの双方を可変容積型と
する構成でも、本発明を適用することができる。
【0014】ミッション30の構成について、図1乃至
図4を参照して説明する。ミッション30はミッション
ケース33により被装されており、該ミッションケース
33にはポンプ出力軸25、モータ出力軸26、出力軸
27、副変速軸28、PTO軸53等が水平で前後方向
に配設され、それぞれ回動自在に支持されている。ま
た、ミッションケース33内には遊星歯車機構10が設
けられている。遊星歯車機構10は前記HST21の後
方に配設され、後述するサンギア1、プラネタリギア
2、リングギア3、キャリア5等より構成されている。
【0015】一方、HST21のモータ出力軸26には
ギア12とリングギア3のボス部3aが遊嵌されてお
り、該リングギア3のボス部3aと該モータ出力軸26
との間には第一の油圧パッククラッチ13が、ギア12
とモータ出力軸26との間には第二の油圧パッククラッ
チ14が、それぞれ介在させてある。この二つの油圧パ
ッククラッチ13・14は二つの駆動モード(HMT駆
動モードとHST駆動モード)を切り換えるために用い
られ、駆動モードに応じて二つの油圧パッククラッチ1
3・14のうちいずれか一方を係合させ他方を係合解除
させることにより、リングギア3又はギア12のいずれ
か一方を介して出力軸27に動力が伝達されることとな
る。
【0016】一方、前記ポンプ出力軸25は前記HST
21のセンタセクション32を貫通してミッションケー
ス33内に延出しており、該延出部分上にポンプ側入力
ギア8を外嵌している。該ポンプ側入力ギア8と、サン
ギア1に同心的に遊嵌したキャリア5の前部外周面に形
成したギア5aとが噛合して、キャリア5を回転させて
いる。そして、該キャリア5には、前記サンギア1及び
リングギア3と噛合する複数のプラネタリギア2・2が
支承されて、これらの、サンギア1、プラネタリギア2
・2、リングギア3、キャリア5等よりで遊星歯車機構
10を構成している。
【0017】この遊星歯車機構10を説明する。遊星歯
車機構10の第一の要素たるサンギア1は出力軸27に
遊嵌され、プラネタリギア2は前記サンギア1と、前記
サンギア1に同心して配置された、第三の要素たるリン
グギア3に噛合している。ここでプラネタリギア2は、
出力軸27上に遊嵌された第二の要素たるキャリア5に
回転自在に支持され、自転しながら該キャリア5ととも
に公転し得るように構成されている。該キャリア5の前
部にはギア5aが形成されており、該ギア5aは、前記
ポンプ出力軸25上に外嵌されたポンプ側入力ギア8と
噛合している。
【0018】一方、前記出力軸27と平行にHST21
のモータ出力軸26が配設されており、該モータ出力軸
26上にはモータ側入力ギア9が固定されて、出力軸2
7に遊嵌したサンギア1の前部に外嵌固定したギア6と
モータ側入力ギア9が噛合してサンギア1を回転駆動し
ている。このモータ出力軸26上には、モータ側入力ギ
ア9の後方にさらにダミーギア82aが固設してあり、
該ダミーギア82aは、前記出力軸27上に遊嵌される
前記ギア12と噛合している。
【0019】図1で示すように出力軸27の後端にはカ
ップリングを介して伝達軸34が連結されており、該伝
達軸34の後部に二つのギア17・18を固定してい
る。前記伝達軸34と平行に副変速軸28が支持され、
該副変速軸28上にはギア60・61が遊嵌されてお
り、該ギア60・61が前記ギア17・18に噛合して
互いに異なる回転数で駆動している。そして、副変速軸
28に設けられた副変速クラッチ62を操作することに
より、ギア60・61のうちいずれか一方の回転駆動力
を副変速軸28に伝達できるように構成し、副変速機構
を構成している。該副変速軸28の後端にはベベルギア
69が形設され、該ベベルギア69を介して後輪デフ7
0に動力が伝達される。
【0020】また図1に示すように、副変速軸28の前
端部には二つのギア63・64が固設されており、該ギ
ア63・64は前輪出力軸29上に遊嵌されたギア65
・66にそれぞれ噛合し、該ギア65・66を異なる回
転数で駆動している。また、前輪出力軸29上には二つ
の油圧クラッチ67・68が設けられており、該油圧ク
ラッチ67・68のうちいずれか一方を接続することに
より、ギア65・66のいずれか一方の回転駆動力を前
輪出力軸29に伝達できるようにし、前輪増速切換機構
を構成している。
【0021】〔PTO駆動系〕次に、図1を参照してP
TO駆動系を説明する。前記ポンプ出力軸25の後端は
PTOクラッチ40を介してPTO入力軸41に伝達さ
れる。PTO入力軸41の後端には三つのギア42・4
3・44が相対回転不能に挿嵌され、それぞれPTO副
変速軸45に遊嵌されたギア46・47・48に噛合し
ている。そしてPTO副変速クラッチ49の操作により
三段階に変速された出力が、ギア50・52・54を介
してPTO軸53に伝達され、作業機等に動力を伝達す
るよう構成している。
【0022】〔各駆動モードにおける駆動伝達構成〕次
に、以上の構成におけるトランスミッションにおいて、
HMT/HSTの各駆動モードにおける走行駆動系の駆
動伝達構成を説明する。
【0023】〔HMT駆動モード〕最初に、HMT駆動
モードとしたときの駆動伝達構成について説明する。H
MT駆動モードにおいては前記二つの油圧パッククラッ
チ13・14のうち第一の油圧パッククラッチ13は係
合され、第二の油圧パッククラッチ14は係合を解除さ
れる。
【0024】エンジン20に連結されたポンプ出力軸2
5に固設のポンプ側入力ギア8が、前記キャリア5に形
成されたギア5aに噛合しているので、ポンプ出力軸2
5の回転出力が遊星歯車機構10のキャリア5に伝達さ
れる。一方、モータ出力軸26の回転出力によって、モ
ータ側入力ギア9とサンギア1の前部に固設のギア6が
噛合してサンギア1が回転駆動されている。従って、前
記キャリア5に支持され、さらに前記サンギア1に噛合
しているプラネタリギア2には、両者5・1の回転が合
成されて伝達され、該合成された駆動力が、該プラネタ
リギア2に噛合するリングギア3に伝達される。
【0025】そして、HMT駆動モードにおいては前記
第一の油圧パッククラッチ13が係合するよう制御され
るので、リングギア3の回転動力が出力軸27に伝達さ
れる。出力軸27の動力は副変速軸28を経て後輪や前
輪に伝達され、車両が駆動されることとなる。
【0026】〔HST駆動モード〕次に、HST駆動モ
ードとしたときの駆動伝達構成について説明する。HS
T駆動モードにおいては前記二つの油圧パッククラッチ
13・14のうち第二の油圧パッククラッチ14が係合
され、第一の油圧パッククラッチ13は係合を解除され
る。
【0027】ギア12には前述のとおりダミーギア82
aが噛合されているので、モータ出力軸26の回転出力
が出力軸27に伝達される。この動力は副変速軸28を
経て後輪や前輪に伝達され、車両が駆動される。
【0028】このHST駆動モードにおいては、エンジ
ン20の出力が前後輪にまで伝達されるまでの間に遊星
歯車機構10を経由しない動力伝達構成となっている。
即ち、エンジン20の出力がポンプ出力軸25を介して
キャリア5を駆動するが、リングギア3のボス部3aと
出力軸27が係合しないので、遊星歯車機構10はその
キャリア5の回転により空転するのみとされる。結局
は、エンジン20の出力はHST21により変速されて
モータ出力軸26→出力軸27と伝達された後、副変速
されて前後輪に伝達されることになる。
【0029】〔HST斜板制御機構の構成〕次に、HS
T斜板制御機構の構成を説明する。図4はHST斜板制
御のための構成を示す説明図である。
【0030】本実施例においては、図3及び図4に示す
ように、モータ出力軸26に外嵌したモータ側入力ギア
9に近接して設けた検出器81で該モータ出力軸26の
回転量をパルス信号として検出し、またその回転方向を
も検出できるようにしている。さらに、前記出力軸27
に固定したダミーギア82aにも検出器82を近接して
設け、該検出器82にて該出力軸27の回転量やその方
向を検出している。また図4に示すように、エンジン2
0のクランク軸にもエンジン回転数検出器83が設けら
れて、エンジン回転数を検出可能としている。さらに、
は車両の運転席には主変速操作手段である主変速レバー
84が設けられて、その枢支部には回動角検出手段(例
えば、ポテンショメータ)84aが配設され、該主変速
レバー84の操作位置を検出できるようにしている。
【0031】図4に示すように前記三つの検出器81・
82・83は制御装置90に電気的に接続され、該制御
装置90は前記主変速レバー84の操作位置や前記検出
器82の検出値をもとに、車速が該主変速レバー84で
指示される車速となるよう、HST斜板角アクチュエー
タ86を通じて前記油圧ポンプ22の可動斜板22aの
傾斜角度を制御する。該制御の詳細については後述す
る。また、前記第一・第二油圧パッククラッチ13・1
4には、それぞれ電磁弁91・92が接続されて圧油を
給排可能に構成されており、前記制御装置90は該電磁
弁91・92に対し電気的に接続されている。
【0032】制御装置90は前記検出器82・83の検
出値からトランスミッションの変速比を計算する演算手
段を備えており、求められた変速比が高速側の一定領域
にあるときは「HMT駆動モード」となって前記電磁弁
91・92に信号を送り、前記第一の油圧パッククラッ
チ13を係合させ、第二の油圧パッククラッチ14を係
合解除させる。一方、変速比が低速側の一定領域にある
ときは「HST駆動モード」となって電磁弁91・92
に信号を送り、前記第一の油圧パッククラッチ13を係
合解除させ、第二の油圧パッククラッチ14を係合させ
る。即ち、中速域〜高速域では「HMT駆動モード」、
低速域では「HST駆動モード」というように、変速比
に応じて二つの駆動モードを自動切換し、前記電磁弁9
1・92を電気的に制御してクラッチ13・14を係脱
させるように構成しているのである。
【0033】また、図4に示すごとく、車両の運転部に
は、ステアリング88が設けられ、該ステアリング88
の回転角度は、ステアリングシャフト89の回転角度を
回転角度検出器95によって検出し、該検出結果を制御
装置90に入力することで、認識されるようになってい
る。さらに、車両の後部には、図示せぬロータリー作業
機の昇降を行う作業機昇降用油圧シリンダー96が設け
られ、該作業機昇降用油圧シリンダー96のロッドの伸
縮は、制御装置90に電気的に接続した電磁弁97によ
る油の給排により行われるようになっている。また、該
作業機昇降用油圧シリンダー96は、ワンタッチ昇降ボ
タン24(図4)により、任意に作動させることができ
るようになっている。
【0034】なお、車両の運転部の適宜位置にはクラッ
チ係脱手段たるクラッチペダル85が配設され、該クラ
ッチペダル85の枢支部にはその踏込み量を検出するた
めの回動角検出手段(例えば、ポテンショメータ)85
aが配設されて、該回動角検出手段85aは制御装置9
0に接続されている。そして制御装置90は、クラッチ
ペダル85の踏込み量を調べ、予め定められた所定の閾
値Aをこえて踏み込まれている場合は前記駆動モードの
如何にかかわらず、第一・第二の油圧パッククラッチ1
3・14の双方とも係合が解除された状態となるよう制
御する。この制御によって、第一・第二の油圧パックク
ラッチ13・14には、前述の如く駆動モードを切り換
えさせるとともに、車両のメインクラッチ(動力伝達ク
ラッチ)としての役割をも担わせている。言い換えれ
ば、「HST駆動モード」のときは第二の油圧パックク
ラッチ14が、「HMT駆動モード」のときは第一の油
圧パッククラッチ13が、それぞれメインクラッチ(動
力伝達クラッチ)としての役割を果たすように構成して
いる。
【0035】〔エンジン出力回転数制御機構の構成〕次
に、エンジン出力回転数制御機構の構成を説明する。図
4はエンジン出力回転数制御のための構成を示す説明図
である。本実施例に適用するエンジン20には、電子制
御式ガバナ103を備える燃料噴射ポンプが備えられて
おり、該電子制御式ガバナ103により、エンジン20
のエンジントルクを算出し、算出結果を、電気的に接続
された制御装置90に出力している。該電子制御式ガバ
ナ103は、運転状態に応じて図示せぬ燃料噴射ポンプ
のコントロールラックを、制御装置90の信号によりソ
レノイドで制御する方式のもので、制御装置90によっ
てエンジンの能力範囲内で負荷特性を自由に設定できる
ものである。
【0036】〔エンジン出力回転数制御及び斜板角制
御〕次に、上記エンジン出力回転数制御機構により行わ
れるエンジン回転数制御、及びHST斜板制御機構によ
り行われる斜板角制御について、図5以降を参照しなが
ら説明する。図5はエンジンの等燃料消費率曲線を示す
図、図6は制御装置の制御フローを説明するフローチャ
ート図、図7は作業機負荷が高くなった場合の高負荷対
応制御ブロックを表すフローチャート図、図8は旋回時
における制御ブロックを表すフローチャート図、図9は
旋回時における制御ブロックを表すフローチャート図で
ある。
【0037】まず、等燃料消費率曲線及び制御フローに
ついて図5及び図6を参照しながら説明する。図5に示
す等燃料消費率曲線は、エンジン回転数に対する最大ト
ルクをプロットした最大トルク曲線101と、等燃料消
費率曲線102・103・・・を、横軸をエンジン回転
数、縦軸をトルクとした平面にプロットしたものであ
る。また、110は、エンジン20の最適な運転域を示
した最適燃費ラインを表現したものである。該最適燃費
ライン110は、エンジン20の燃費効率が最もよいポ
イントをプロットしたものであり、最適燃費ライン11
0に沿わせた運転を行うことで、エンジン20の低燃費
運転が実現されるものである。
【0038】制御装置90内には、この等燃費消費曲線
102・103・・・をプロットしたマップが記憶され
ている。そして、このマップを参照することにより、最
適燃費ライン110を算出し、これに沿わせた運転を行
うものである。等燃費消費曲線102・103・・・を
プロットしたマップが記憶されている場合には、最適燃
費ライン110若しくは、燃費よりもトルクを重視した
設定とすることも可能である。または、最適燃費ライン
110を制御装置90内にマップを記憶させて、マップ
に記憶された最適燃費ライン110に沿ったエンジン制
御を行うことも可能である。
【0039】そして、エンジン20を最適燃費ライン1
10に沿わせた運転とすべく、図6に示す制御フロー5
00を実行するのである。即ち、電子制御式ガバナ10
3を備える燃料噴射ポンプを具備するエンジン20と、
エンジン回転数検出器83と、電子制御油圧式無段変速
機(HST)とを備えるトラクタの走行制御方法におい
て、電子制御式ガバナ103によりエンジントルクを算
出し(501)、エンジン回転数検出器83によりエン
ジン回転数を検出し(502)、制御装置90により前
記両検出結果と最適燃費ラインとの差異を演算し(50
3)、両者に差異がある場合は、制御装置が、該差異を
無くすように電子制御式ガバナ103を制御(50
4)、若しくは、耕耘速度維持のためのHST斜板角ア
クチュエータ86による可動斜板22aの角度調整の制
御(505)、あるいは電子制御式ガバナの制御および
電子制御油圧式無段変速機の制御が行われるのである。
すなわち、電子制御式ガバナ103の情報とマップに記
憶された情報を比較し、燃料噴射量若しくは変速比、あ
るいは両方を制御するものである。燃料噴射量は電子制
御式ガバナ103により、変速比はHST21により制
御することができるものである。
【0040】以上の制御を常時行うことで、エンジン回
転数と、トルクとが最適燃費ライン110に近づくと、
制御装置90が最適燃費運転と認識し(506)、所定
の耕耘速度を維持したままの、エンジンの低燃費運転が
行えるのである。尚、所定の耕耘速度とは、作業者によ
って作業開始時に設定されるものであって、所謂「オー
トクルーズ」の設定速度である。尚、本実施例において
は、HST20の制御を行い、所定の耕耘速度を維持し
たままの機体の進行の制御としたが、耕耘速度の維持が
必要ない場合も考えられる。そこで、このような場合の
ために、作業者の任意により耕耘速度制御の有無を選択
できるようにしている。
【0041】〔高負荷対応制御ブロック〕次に、作業機
負荷が高くなった場合の高負荷対応制御ブロックについ
て図6、図7及び図8を参照しながら説明する。この形
態においては、エンジンの最大トルクを維持するように
制御するものである。なお、トルクを前述の最適燃費ラ
イン上のトルクとすることも可能である。高負荷対応制
御ブロック700は、上記PTO軸53により駆動され
るロータリー作業機を駆動しながらの作業中において、
エンジン20の作業機による負荷に応じて耕耘速度(ト
ラクタの移動速度)を変更する制御である。即ち、図7
に示す高負荷対応制御ブロック700のごとく、電子制
御式ガバナ103を備える燃料噴射ポンプを具備するエ
ンジン20と、エンジン回転数検出器83と、電子制御
油圧式無段変速機(HST21)とを備えるトラクタの
耕耘速度制御方法において、電子制御式ガバナ103に
よりエンジン負荷を検出し(701)、エンジン回転数
検出器によりエンジン回転数を検出し(702)、制御
装置90が、エンジン負荷と、前記エンジン回転数によ
りある場合にエンジンが出力可能な最大トルクとの差異
を演算し(703)、エンジン負荷が最大トルクよりも
高い場合(エンジン回転数が低下した場合)は、制御装
置90が、HST21のHST斜板角アクチュエータ8
6に対し、油圧ポンプ22の可動斜板22aを減速側に
傾かせる制御が行われ(704)、エンジン負荷が最大
トルクよりも低い場合(エンジン回転数が上昇した場
合)は、制御装置90が、HST21のHST斜板角ア
クチュエータ86に対し、油圧ポンプ22の可動斜板2
2aを増速側に傾かせる制御が行われる(705)。さ
らに、上記制御には、エンジン負荷が前記エンジン回転
数における最大トルクよりも高い場合において、耕耘速
度の減速後、エンジン負荷が減少しない場合には、制御
装置90が、作業機昇降用油圧シリンダー96がロータ
リー作業機を引上げる方向に作動するよう電磁弁97に
命令し(901)、その後、エンジン負荷が減少し始め
た際には、作業機昇降用油圧シリンダーがロータリー作
業機を所定の耕深まで引下げる(902)よう電磁弁9
7に命令する制御ブロック303が含まれる。尚、所定
の耕深とは、作業者が、耕耘作業開始時に任意に設定す
るものである。
【0042】該制御により、圃場が硬い場合に、ロータ
リー作業機の回転がし難くなって、エンジン負荷が所定
値(最大トルク)よりも高くなった際には、耕耘速度が
減速し、ロータリー作業機の単位時間あたりの移動速度
を遅くして、単位時間あたりに処理する土の量を調節す
るものである。これにより、圃場の硬い部分を、時間を
かけてしっかりと耕耘することができる。一方で、圃場
が適度に耕耘されやすい状態で、ロータリーの回転を問
題なく行うことができ、エンジン負荷が所定値(例え
ば、最大トルク)よりも低くなった際には、耕耘速度を
増速し、ロータリー作業機の単位時間あたりの移動速度
を速くして、不必要に時間をかけることなく、耕耘に必
用な時間だけをかけて耕耘することができる。即ち、ロ
ータリー作業機によるエンジン負荷が高い場合は、圃場
が硬い状態であると見なし、エンジン負荷が低い場合
は、圃場が適度に耕耘されやすい状態であると見なし
て、それぞれの状態に最適な耕耘速度に自動的に変更す
るように制御しているのである。
【0043】こうして、ロータリー作業機の処理能力を
効率の良い状態で維持しながら耕耘されることになり、
作業精度および作業効率を向上できる。また、作業後の
圃場にムラができることがなく、耕耘状態が均一圃場を
形成することができる。さらに、作業者は、自動的に耕
耘速度が変更されるので、圃場の硬軟の状態を気にせず
に、また、主変速レバー84を操作する必要もなく、楽
に作業を行うことができる。
【0044】さらに、制御ブロック303の制御を行う
ことで、減速したにもかかわらず、圃場の状態が悪く
(硬く)、エンジン負荷が減少しない場合には、耕深を
浅くすることにより、エンジン負荷を下げるようにして
エンジンストップを回避するのである。該制御により、
耕深は浅くなるが、エンジンストップが回避され、機体
を前進させることができるようになる。また、耕深を浅
くした後に、エンジン負荷が所定値(最大トルク)まで
減少した場合には、耕深を深くするように作業機昇降用
油圧シリンダーが作動するので、再び所定の耕深での耕
耘作業を行うことができる。尚、該制御ブロック303
は、作業者が任意に実行/非実行を選択できるようにな
っている。
【0045】また、以上の高負荷対応制御ブロック70
0における耕耘速度の上限は、ロータリー耕耘作業にお
ける所定の耕耘速度に制限されるように制御されてい
る。尚、所定の耕耘速度とは、作業者が耕耘作業開始時
に設定する機体の進行速度である。この制御により、第
一形態及における高負荷対応制御ブロック700におい
て、耕耘速度が増速した場合においても、ロータリー耕
耘作業における所定の耕耘速度までの増速で抑えられる
ので、耕耘速度が減少に転じる場合においては、減速の
ショックを極力抑えることができる。
【0046】こうして、機体が急激に減速することもな
く、耕耘速度が安定し、作業者が安心して耕耘作業を行
うことができるとともに、急激な減速による駆動系の機
器への衝撃を最小限に抑えることができ、故障の防止と
ともに、メンテナンスの長期化、及び、耐久性を向上さ
せることができる。
【0047】〔旋回時における制御ブロック〕次に、旋
回時における制御ブロックについて図6及び図9を参照
しながら説明する。制御ブロックは、上記PTO軸53
により駆動されるロータリー作業機を駆動しながらの作
業中において、枕地等でのロータリー作業機を引上げて
の旋回時に、車両速度を維持(増加)しつつ、ロータリ
ー作業機のロータリーの回転数を減少させる制御であ
る。即ち、図9に示す制御ブロック400のごとく、電
子制御式ガバナを備える燃料噴射ポンプを具備するエン
ジンと、エンジン回転数検出器と、電子制御油圧式無段
変速機とを備えるトラクタの速度制御方法において、ス
テアリングの回転角度検出器による所定旋回角度の検
出、又はワンタッチ昇降ボタンの操作によるロータリー
作業機引上げ命令がされると(401)、制御装置90
が、エンジン回転数の減少・可動斜板22aを増速側へ
調整(変速比の増加)・ロータリー作業機の引上げ動作
の開始を行うことで(402)、旋回動作中において
は、車両速度が所定速度に維持される(403)。そし
て、旋回動作が終了し、制御装置90が、ステアリング
の回転角度検出器による所定旋回角度の検出、又はワン
タッチ昇降ボタンの操作によるロータリー作業機引下げ
命令がされると(404)、エンジン回転数の設定回転
数への復帰・可動斜板22aを減速側へ調整(変速比の
減少)・ロータリー作業機の引下げ動作の開始を行うこ
とで(405)、再び耕耘作業状態に戻る制御が行われ
る(406)。尚、所定旋回角度とは、例えば、進行方
向を反転する場合の180度である。
【0048】以上の制御を行うことで、旋回場所に差し
掛かり、ステアリングの所定角度の回転(旋回角度を検
出する)や、ワンタッチ昇降ボタンの上げ命令を行い、
旋回動作を開始すると、ロータリー作業機が引上げら
れ、エンジン回転数が減少する。これにより、PTO軸
53の回転数が減少することになる。該PTO軸53の
減少により、PTO軸53と、ロータリー作業機とを角
度変更自在に連結する連結体(ユニバーサルジョイント
等)に作用する「ねじりモーメント」が減少し、連結体
の破損を防止することができる。また、引上げた際に
は、ロータリーの回転数が減少しているため、ロータリ
ー爪が低速回転となって、周囲への土等の飛散が抑えら
れるとともに、高速回転と比較して安全性が向上する。
【0049】一方で、エンジン回転数の減少に対し、可
動斜板22aの増速側への角度変更により、車両速度が
増速されるので、旋回時においても、車両速度が減速す
ることなく、素早く旋回動作を終了することができる。
尚、該車両速度の増速は、旋回前における所定の車両速
度を上限とし、旋回時の機体バランスの安定性や、旋回
後の耕耘作業にスムーズに戻れるようにしている。
【0050】また、旋回動作終了後、ステアリングを直
進状態に戻す、又は、ワンタッチ昇降ボタンの下げ命令
がされると、ロータリー作業機が下降して、所定の耕深
深さで耕耘される状態となる。そして、所定の耕耘速度
となり、再び耕耘作業が行われる。
【0051】
【発明の効果】本発明は以上のごとく構成したので、次
のような効果を奏するのである。すなわち、請求項1の
ごとく、電子制御式ガバナを備える燃料噴射ポンプを具
備するエンジンと、エンジン回転数検出器と、電子制御
油圧式無段変速機とを備えるトラクタの走行制御方法に
おいて、電子制御式ガバナによりエンジンのトルクを算
出し、エンジン回転数検出器によりエンジン回転数を検
出し、制御装置により前記両検出結果と最適燃費ライン
との差異を演算し、両者に差異がある場合は、制御装置
が、該差異を無くすように電子制御式ガバナを制御、若
しくは、電子制御油圧式無段変速機の制御、あるいは電
子制御式ガバナの制御および電子制御油圧式無段変速機
の制御を行うので、所定の耕耘速度を維持したままの低
燃費運転が行える。
【0052】また、請求項2に記載のごとく、電子制御
式ガバナを備える燃料噴射ポンプを具備するエンジン
と、エンジン回転数検出器と、電子制御油圧式無段変速
機とを備えるトラクタの走行制御方法において、電子制
御式ガバナによりエンジン負荷を算出し、エンジン回転
数検出器によりエンジン回転数を検出し、制御装置が、
エンジン負荷と、前記エンジン回転数によりある場合に
所定トルクとの差異を演算し、エンジン負荷が所定トル
クよりも高い場合は、制御装置が、油圧式無段変速機を
減速制御し、エンジン負荷が所定トルクよりも低い場合
は、制御装置が、油圧式無段変速機を増速制御するの
で、ロータリー作業機によるエンジン負荷の増加によ
り、エンジン回転数が減少した場合は、圃場が硬い状態
であると見なし、一度減少したエンジン回転数が、エン
ジン負荷の減少により増加に転じた場合は、圃場が適度
に耕耘されやすい状態であると見なして、それぞれの状
態に最適な耕耘速度に自動的に変更するように耕耘速度
が制御される。こうして、作業後の圃場にムラができる
ことがなく、耕耘状態が均一である圃場を形成すること
ができる。また、作業者は、自動的に耕耘速度が変更さ
れるので、圃場の硬軟の状態を気にせずに、また、主変
速レバーを操作する必要もなく、楽に作業を行うことが
できる。
【0053】また、請求項3に記載のごとく、電子制御
式ガバナを備える燃料噴射ポンプを具備するエンジン
と、エンジン回転数検出器と、電子制御油圧式無段変速
機とを備えるトラクタの走行制御方法において、ステア
リングの所定角度の回転(旋回角度を検出する)や、ワ
ンタッチ昇降ボタンの上げ命令によるロータリー作業機
の引上げ動作命令がされると、制御装置が、エンジン回
転数を減少させるとともに、エンジン回転数の減少に伴
う車両速度の減少を補うように電子制御油圧式無段変速
機の変速比を増加させ、旋回動作が終了し、再び耕耘作
業に入るべくロータリー作業機の下げ動作命令がされる
と、エンジン回転数を設定回転数まで復帰させるととも
に、エンジン回転数の増加に伴う車両速度の増加を制限
するように、電子制御油圧式無段変速機の変速比を減少
させるので、旋回時においても、車両速度が減速するこ
となく、素早く旋回動作を終了することができる。尚、
エンジン回転数が減少しているので、ロータリー作業機
の回転数の減少による安全が図られ、PTO軸とロータ
リー作業機との連結体(ユニバーサルジョイント)の破
損防止が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるHMT式トランスミッショ
ンのスケルトン図である。
【図2】HSTの側面断面展開図である。
【図3】ミッション前部の側面断面展開図である。
【図4】HST斜板制御のための構成を示す説明図であ
る。
【図5】エンジンの等燃料消費率曲線を示す図である。
【図6】制御装置の制御フローを説明するフローチャー
ト図である。
【図7】作業機負荷が高くなった場合の高負荷対応制御
ブロックを表すフローチャート図である。
【図8】耕深制御ブロックを表すフローチャート図であ
る。
【図9】旋回時における制御ブロックを表すフローチャ
ート図である。
【符号の説明】
501 エンジン回転数の検出のステップ 502 エンジントルクの検出のステップ 503 最適燃費ラインとの差異を検出する
ステップ 504 電子制御式ガバナによる回転数/ト
ルク制御のステップ 505 HSTによる耕耘速度維持のステッ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 29/00 F02D 29/00 B H 41/04 380 41/04 380F 380G F16H 61/00 F16H 61/00 (72)発明者 黒田 晃史 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ーディーゼル株式会社内 Fターム(参考) 3D041 AA21 AB04 AC02 AC22 AD02 AD17 AD22 AD23 AD31 AD53 AE03 AE07 AE31 AF01 3D044 AA17 AB04 AC05 AC19 AC22 AC31 AC41 AD02 AD06 AD17 AE04 AE14 3G093 AA09 AB01 BA19 CB09 CB10 DA01 DB03 DB10 DB11 DB22 EA03 EA05 EB01 FA07 FB01 FB02 FB05 3G301 HA02 HA28 JA02 KB02 KB06 LB11 MA11 NA08 NB18 NC02 ND02 NE01 NE06 NE16 PE01A PE06A PF01Z PF06Z PF07Z PF11A 3J552 MA02 MA10 NA07 NB04 PA59 RC19 SB09 SB10 UA09 VA74Z VC01W VC02W VC03W VD14Z

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子制御式ガバナを備える燃料噴射ポン
    プを具備するエンジンと、エンジン回転数検出器と、電
    子制御油圧式無段変速機とを備えるトラクタの走行制御
    方法において、電子制御式ガバナによりエンジンのトル
    クを算出し、エンジン回転数検出器によりエンジン回転
    数を検出し、制御装置により前記両検出結果と最適燃費
    ラインとの差異を演算し、両者に差異がある場合は、制
    御装置が、該差異を無くすように電子制御式ガバナを制
    御、若しくは、電子制御油圧式無段変速機の制御、ある
    いは電子制御式ガバナの制御および電子制御油圧式無段
    変速機の制御を行うことを特徴とするトラクタの走行制
    御方法。
  2. 【請求項2】 電子制御式ガバナを備える燃料噴射ポン
    プを具備するエンジンと、エンジン回転数検出器と、電
    子制御油圧式無段変速機とを備えるトラクタの走行制御
    方法において、電子制御式ガバナによりエンジン負荷を
    算出し、エンジン回転数検出器によりエンジン回転数を
    検出し、制御装置が、エンジン負荷と、前記エンジン回
    転数によりある場合に所定トルクとの差異を演算し、エ
    ンジン負荷が所定トルクよりも高い場合は、制御装置
    が、電子制御油圧式無段変速機を減速制御し、エンジン
    負荷が所定トルクよりも低い場合は、制御装置が、電子
    制御油圧式無段変速機を増速制御することを特徴とする
    トラクタの走行制御方法。
  3. 【請求項3】 電子制御式ガバナを備える燃料噴射ポン
    プを具備するエンジンと、エンジン回転数検出器と、電
    子制御油圧式無段変速機とを備えるトラクタの走行制御
    方法において、ロータリー作業機の引上げ動作命令がさ
    れると、制御装置が、エンジン回転数を減少させるとと
    もに、エンジン回転数の減少に伴う車両速度の減少を補
    うように電子制御油圧式無段変速機の変速比を増加さ
    せ、旋回動作が終了し、再び耕耘作業に入るべくロータ
    リー作業機の下げ動作命令がされると、エンジン回転数
    を設定回転数まで復帰させるとともに、エンジン回転数
    の増加に伴う車両速度の増加を制限するように、電子制
    御油圧式無段変速機の変速比を減少させる、ことを特徴
    とするトラクタの走行制御方法。
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