JP2003128684A - リン酸モノエステルの製造法 - Google Patents

リン酸モノエステルの製造法

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JP2003128684A
JP2003128684A JP2001327150A JP2001327150A JP2003128684A JP 2003128684 A JP2003128684 A JP 2003128684A JP 2001327150 A JP2001327150 A JP 2001327150A JP 2001327150 A JP2001327150 A JP 2001327150A JP 2003128684 A JP2003128684 A JP 2003128684A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 工業上容易に極めて高純度でリン酸モノエス
テルを製造でき、オルトリン酸含量が少なく、かつ匂い
の良好なリン酸モノエステルの製造法の提供。 【解決手段】 オルトリン酸、ポリリン酸及び五酸化リ
ンから選ばれる1種以上のリン酸化剤と有機ヒドロキシ
化合物とを反応させてリン酸モノエステルを製造するに
際し、リン酸化剤と有機ヒドロキシ化合物を反応させ、
得られた反応物に有機溶剤を混合し、該混合液からリン
酸モノエステルを析出させスラリーを得るか、あるいは
このスラリーからリン酸モノエステルを分離して分離溶
液を得、得られたスラリーあるいは分離溶液にリン酸化
剤あるいはリン酸化剤と有機ヒドロキシ化合物を加え更
にリン酸化反応を行う、リン酸モノエステルの製造法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シャンプー、洗浄
剤、洗顔剤等の基剤として有用な、リン酸モノエステル
純度が高くオルトリン酸含量の少ないリン酸モノエステ
ルの製造法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】有機ヒ
ドロキシ化合物のリン酸エステルは、洗浄剤、乳化剤、
繊維処理剤、防錆剤、液状イオン交換体、医薬品等の幅
広い分野で利用されている。従来、リン酸エステルを工
業的に製造する方法として、有機ヒドロキシ化合物に五
酸化リンを反応させる方法があるが、この方法によると
その生成物は主に下記式(A)で表されるリン酸モノエ
ステルと下記式(B)で表されるリン酸ジエステルのほ
ぼ等モル混合物(以下セスキホスフェートと称す)であ
る。
【0003】
【化1】
【0004】(式中、Rは炭素数6〜30の直鎖もしく
は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を示す。)しか
しながら、リン酸モノエステルとリン酸ジエステルとで
は物性において大きな差異を有する。例えば、長鎖アル
キルリン酸エステルのアルカリ金属塩及びアルカノール
アミン塩を例にとってみると、リン酸モノエステルは水
溶性、起泡力、洗浄力が良好で毒性が低く皮膚刺激が小
さいので洗浄剤として優れているのに対し、リン酸ジエ
ステルは水にはほとんど溶解せず、起泡力はほとんどな
く、むしろ抑泡性を有し、高起泡性洗浄剤としては使用
できない。従って、セスキホスフェートではリン酸モノ
エステルの有する上記性能を発現できず、リン酸モノエ
ステルの用途分野ではこれを代替品とすることはできな
い。
【0005】従って、リン酸モノエステル含量の高いリ
ン酸エステルを工業的に安全かつ容易に製造することが
強く要望されており、次のいくつかの方法が報告されて
いる。 有機ヒドロキシ化合物をオキシ塩化リンと反応さ
せ、得られるモノアルキルホスホロジクロリデートを加
水分解して得る方法(特開昭50-64226号)。 有機ヒドロキシ化合物に予め五酸化リン1モルに対
して0.5〜3モルの水を添加し、次いで五酸化リンを
反応させて得る方法(特公昭41-14416号)。 有機ヒドロキシ化合物にオルトリン酸及び五酸化リ
ンを反応させて得る方法(特公昭42-6730号)。 有機ヒドロキシ化合物と縮合リン酸(ポリリン酸)
を反応させて得る方法(特公昭43-26492号)。 水の存在下において有機ヒドロキシ化合物と五酸化
リンとを反応させる際に水蒸気を吹き込みながらリン酸
化反応を行って得る方法(特公平05-66958号)。 有機ヒドロキシ化合物を五酸化リン、オルトリン酸
及びポリリン酸からなるリン酸化剤とリン酸分が過剰の
状態で第1段目のリン酸化反応を行い、次いで化学量論
的量になるように有機ヒドロキシ化合物を加えて第2段
目の反応を行い得る方法(特公昭57-61358号)。 有機ヒドロキシ化合物の過剰条件下でポリリン酸と
反応させたのち、五酸化リンを加えて反応させて得る方
法(特許第3115489号)。 118〜125%のポリリン酸を排他的に反応調整
し、次いで有機ヒドロキシ化合物と反応させて得る方法
(特許第2774458号)。
【0006】しかしながら、これらの方法は次のような
欠点を有し工業的な方法としては満足できるものではな
い。の方法では、反応副生成物として塩化水素が発生
し、装置の腐食及び塩酸の処理に困難な問題がある。更
にアルキルクロライドの副生を伴い、リン酸モノエステ
ルの収率を上げるのが困難である。及びの方法では
リン酸モノエステルとリン酸ジエステルの比率は水及び
オルトリン酸含量を多くすればリン酸モノエステルの割
合が大きくなるが、その反面リンの反応率が著しく低下
しオルトリン酸の生成量が著しく増加し、製品への多量
のオルトリン酸の混入は使用用途によっては好ましから
ざる影響を与えるため、その利用分野が制限される。
、、及びの方法ではリン酸モノエステルを選択
的に得ることができるが、及びの方法と同様にリン
酸モノエステルとリン酸ジエステルの比率(以下リン酸
モノエステル比率と称す)は水及びオルトリン酸含量を
多くすればリン酸モノエステルの割合が大きくなるが、
その反面リンの反応率が著しく低下しオルトリン酸の生
成量が著しく増加し、いずれの方法においてもリン酸モ
ノエステル純度とリン酸含量において満足できるもので
はなく、その利用分野が制限される。またの方法では
高濃度のポリリン酸を使用しなければならず、高粘度と
なり取り扱いが困難となり、工業上特殊な装置等が必要
となる。またの方法ではリン酸モノエステル比率にお
いてリン酸モノエステルの割合を上げるには反応1段目
の有機ヒドロキシ化合物量を低減する必要があるが、場
合によってはゲル状の高粘度物となり、工業上特殊な装
置等が必要となる。の方法ではリン酸モノエステル比
率は水蒸気を吹き込むことによりリン酸モノエステルの
割合は大きくなるが、その反面オルトリン酸含量が多く
なり、使用用途によっては好ましからざる影響を与える
ため、その利用分野が制限され、オルトリン酸を除去す
る場合には精製負荷が大であった。
【0007】本発明の課題は、工業上容易に極めて高純
度でリン酸モノエステルを製造でき、オルトリン酸含量
が少なく、かつ匂いの少ないリン酸モノエステルの製造
法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、オルトリン
酸、ポリリン酸及び五酸化リンから選ばれる1種以上の
リン酸化剤と有機ヒドロキシ化合物とを反応させてリン
酸モノエステルを製造するに際し、以下の工程(1)、
(2)及び(3)を行う、リン酸モノエステルの製造法
を提供する。 (1)リン酸化剤と有機ヒドロキシ化合物を反応させる
工程 (2)工程(1)で得られた反応物に有機溶剤を混合
し、該混合液からリン酸モノエステルを析出させスラリ
ーを得る工程、あるいはこのスラリーからリン酸モノエ
ステルを分離して分離溶液を得る工程 (3)工程(2)で得られたスラリーあるいは分離溶液
にリン酸化剤あるいはリン酸化剤と有機ヒドロキシ化合
物を加え更にリン酸化反応を行う工程
【0009】
【発明の実施の形態】本発明において、五酸化リンとは
無水リン酸で分子式はP410あるいはP2 5で表され
る。またポリリン酸とは、下記式(C)で表されるピロ
リン酸、下記式(D)で表されるトリリン酸等のオルト
リン酸が縮合した形でピロ結合を持ったもので、一般式
(E)で表される直鎖の縮合リン酸、あるいは分岐鎖及
び環状鎖の縮合リン酸から選ばれる1種あるいはそれら
の混合物で、オルトリン酸換算で100重量%以上のリ
ン酸を示す。
【0010】
【化2】
【0011】リン酸化剤として、これらのオルトリン
酸、ポリリン酸及び五酸化リンから選ばれる1種以上を
用いて反応を行う。
【0012】本発明に用いられる有機ヒドロキシ化合物
としては、炭素数8〜30の直鎖又は分岐鎖の飽和又は
不飽和アルコール、炭素数6〜30の直鎖又は分岐鎖の
飽和又は不飽和アルコールへの炭素数2〜4のアルキレ
ンオキサイド付加物(平均付加モル数1〜100)、ア
ルキルフェノール(アルキル基の炭素数6〜20)への
炭素数2〜4のアルキレンオキサイド付加物(平均付加
モル数1〜100)等が挙げられる。これら有機ヒドロ
キシ化合物は、工程(2)において有機溶剤を加えるこ
とによりリン酸モノエステルが析出する必要があるの
で、その析出性の点から、炭素数8〜30の直鎖の飽和
もしくは不飽和アルコールが好ましく、更に炭素数8〜
30の直鎖の飽和アルコールが好ましい。これらは1種
以上の混合物として用いても良い。
【0013】本発明の工程(1)においては、リン酸化
剤と有機ヒドロキシ化合物を反応させて、リン酸モノエ
ステル、リン酸ジエステル及びオルトリン酸等を含む反
応物を得る。このとき次の工程(2)で用いる有機溶剤
の存在下で反応を行っても良い。仕込み方法は特に限定
されないが、リン酸化剤としてオルトリン酸あるいはポ
リリン酸あるいは水と五酸化リンを用いる場合、オルト
リン酸あるいはポリリン酸あるいは水を五酸化リンより
も先に仕込む方が、リン酸モノエステル比率が高くなり
好ましい。
【0014】反応は温度50〜120℃で0.1〜20
時間行うことが好ましく、更に好ましくは70〜100
℃で0.5〜12時間である。
【0015】リン酸化剤として110〜118重量%の
ポリリン酸を用いると、リン酸モノエステル比率におい
てリン酸モノエステル純度が高くなり好ましい。この場
合、110〜118重量%のポリリン酸はそれ以下の濃
度のポリリン酸あるいはオルトリン酸あるいは水と五酸
化リンとを調整し使用しても良い。
【0016】このときのリン酸化剤と有機ヒドロキシ化
合物あるいは水の仕込み条件は、反応でのゲル化低減の
点から下記式(I)で表される値が2.8以上となる条
件で行うことが好ましい。
【0017】
【数2】
【0018】本発明の工程(2)においては、上記のよ
うな工程(1)で得られた反応物に有機溶剤を混合し、
該混合物からリン酸モノエステルを析出させる。有機溶
剤としては、反応物中のリン酸モノエステルを析出させ
ることができるものであれば良いが、反応に用いるリン
酸化剤と反応しないという観点から、n−ペンタン、n
−ヘキサン、n−ヘプタン、シクロヘキサン、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン等の脂肪族炭化水素、脂環族炭
化水素又は芳香族炭化水素等の炭化水素系溶剤が好まし
い。反応物からのリン酸モノエステルの分離性及び溶剤
の回収を効率よく行う観点から、炭素数5〜8の脂肪族
炭化水素系溶剤が更に好ましく、n−ヘキサン又はn−
ヘプタンが特に好ましい。これらの1種以上を組み合わ
せて用いることもできる。なおリン酸モノエステルの析
出性を高めるため、有機溶剤中の水分含有量は0.5重
量%以下であることが好ましい。有機溶剤の使用量は、
リン酸モノエステルの分離性を良くし、反応でのリン酸
モノエステル比率を向上させる観点から、反応で得られ
るリン酸モノエステル混合物に対して、好ましくは0.
3〜10重量倍であり、特に好ましくは0.5〜5重量
倍である。
【0019】有機溶剤と混合しても該混合液からリン酸
モノエステルが析出しない場合に、析出させる方法とし
ては、該混合液の温度を下げる方法、リン酸モノエステ
ルの析出を促進させる第3成分を添加する方法等の方法
が挙げられるが、リン酸モノエステルの使用目的によっ
ては第3成分の除去が必要となる場合もあり、温度を下
げる方法が簡便で好ましい。
【0020】工程(2)では、まず、工程(1)で得ら
れたリン酸エステル反応物を有機溶剤と混合させる。こ
のとき有機溶剤は工程(1)のリン酸化反応前に加えて
おいても良い。混合温度は、リン酸エステル反応物の組
成、有機溶剤の種類、量によって異なるが、リン酸エス
テルが有機溶剤に溶解するため及び分解したり着色する
ことを防止するため、80℃以下であることが好まし
い。
【0021】リン酸エステル反応物と有機溶剤の混合溶
液から、主にリン酸モノエステルを析出物とし、またリ
ン酸ジエステル、リン酸、その他の不純物を主に母液に
溶解したまま残存させる。析出していない場合は、例え
ば冷却操作を行う。この操作により、未反応の有機ヒド
ロキシ化合物及び着色物質は母液に含まれる。冷却操作
の温度は、リン酸エステル反応物の組成、有機溶剤の種
類、量によって異なるが、−10〜50℃で行うことが
できる。析出温度より5℃高い過飽和温度から、析出温
度より25℃低い温度までの範囲内で行うことが好まし
い。更に好ましくは、リン酸モノエステルが析出し、未
反応の有機ヒドロキシ化合物が析出しない条件で行うこ
とが好ましい。
【0022】またこのような析出処理によって得られ
た、析出物と母液を含有するスラリーから、濾過及び遠
心分離等の一般的な固液分離法により析出物をケークと
して分離し、分離溶液を得ることもできる。本発明で
は、分離溶液とはスラリーから析出物を分離後の溶液で
ある。
【0023】本発明の工程(3)では、工程(2)で得
られたスラリーあるいは分離溶液に、リン酸化剤あるい
はリン酸化剤と有機ヒドロキシ化合物を加え混合し、更
にリン酸化反応を行う。この場合、リン酸化反応を完全
に完結させるまで反応を行う必要がなく、加えたリン酸
化剤あるいは有機ヒドロキシ化合物の一部が反応すれば
良い。このとき加えるリン酸化剤はリン酸モノエステル
比率を向上させる観点から五酸化リンが好ましい。
【0024】スラリーを用いる場合には、反応はリン酸
モノエステルを析出させた状態で行う必要があり、温度
は析出処理の温度範囲で行うことができる。好ましくは
−10〜50℃である。混合・反応時間は0.1〜12
時間で行うことができ、その後温度50℃〜120℃で
0.1〜20時間行い、反応をほぼ完結することができ
る。好ましくは70〜100℃で0.5〜12時間であ
る。この場合、用いた有機溶剤の沸点を超える反応温度
で行う場合、加圧状態又は有機溶剤を留去したのち所定
の温度にすることができる。
【0025】また分離溶液を用いる場合には、反応温度
は50℃〜120℃で0.1〜20時間行うことがで
き、好ましくは70〜100℃で0.5〜12時間であ
る。このとき固液分離を行った析出物を反応終了後ある
いは0.1〜10時間後の反応途中に加えることができ
る。この場合、用いた有機溶剤の沸点を超える反応温度
で行う場合、加圧状態又は有機溶剤を留去したのち所定
の温度にすることができる。
【0026】工程(3)においては、リン酸化剤と有機
ヒドロキシ化合物あるいは水の仕込みの合計量を基準に
した条件は、反応でのゲル化低減の点から、上記式
(I)で表される値が2.8〜3.1となる条件が好ま
しい。
【0027】また、工程(2)及び(3)は2回以上行
うこともできる。2回以上行う場合、有機溶剤は同一又
は異なるものを用いても良く、工程(3)においては、
上記式(I)で表される値が2.8以上となる条件で反
応を行うことが好ましく、最後の工程(3)において上
記式(I)で表される値が2.8〜3.1となる条件で
反応を行うことが好ましい。
【0028】リン酸化反応により生成するリン酸モノエ
ステルは、五酸化リン等のリン酸化剤と反応し下記式
(F)で表されるアルキルピロリン酸あるいは一般式
(G)で表されるアルキルポリリン酸となり、それらが
有機ヒドロキシ化合物と反応することによりリン酸ジエ
ステルが生成するため、リン酸モノエステルの比率を低
下させることになるが、上記のような工程(1)、
(2)及び(3)を行うことにより、このような反応を
抑制することができ、リン酸モノエステルの比率低下を
防止することができるのである。
【0029】
【化3】
【0030】(式中、R’は用いた有機ヒドロキシ化合
物のアルキル基を示し、mは2以上の数を示す。) また上記のような工程(1)、(2)及び(3)を行う
ことにより、リン酸化反応で副生したオルトリン酸を次
の反応においてリン酸化剤として用いることができるた
め、リン酸モノエステルとリン酸ジエステルの比におい
てリン酸モノエステル比率を向上させることができ、ま
た残存するオルトリン酸を低減することができる。
【0031】上記のような工程(1)、(2)及び
(3)を行うことにより得られたリン酸モノエステルの
反応物から有機溶剤を蒸留により取り除いた後、未反応
の有機ヒドロキシ化合物等の有臭成分を除去して脱臭す
ることが好ましい。脱臭方法は特に限定されず、水蒸気
蒸留、抽出及び晶析等の方法が挙げられるが、水蒸気蒸
留又は晶析が好ましい。更に薄膜による水蒸気蒸留又は
晶析が好ましい。
【0032】また、反応終了後、析出処理に用いた有機
溶剤あるいは異なる有機溶剤を用いて更に晶析処理及び
固液分離を行い、リン酸モノエステルを分離精製するこ
とにより、リン酸モノエステル比率を更に向上させるこ
とができ、かつリン酸、未反応の有機ヒドロキシ化合
物、着色物質を低減させることができるため、色相が良
好で、匂いの少ないリン酸モノエステルを製造すること
ができる。
【0033】
【実施例】以下の例において、生成物の分析は次の方法
で行った。
【0034】<リン酸モノエステル、ジエステル及びオ
ルトリン酸の分析>特許第3115489号公報段落番号0020
記載の方法により算出し、実施例及び比較例においては
重量%で求めた後、モル%に換算して用いた。
【0035】<未反応アルコールの分析>特許第311548
9号公報段落番号0024記載の方法により算出し、実施例
及び比較例においては重量%で求めた後、モル%に換算
して用いた。
【0036】実施例1 1000mLの反応容器に窒素雰囲気下で85重量%のオルトリ
ン酸23.5g(P2O5・nH2Oとして表すとP2O5 14.5g(0.10モ
ル)、H2O 9.0g(0.50モル))を加え、更に五酸化リン
(有効分98.5重量%)33.6g(0.23モル)を徐々に添加しオ
ルトリン酸換算で116重量%のポリリン酸を調整した。
そこにラウリルアルコール187.3g(1.0モル)を加え攪
拌・混合し、90℃で3時間反応を行った。
【0037】その後n−ヘキサンを149.9g加え、52℃で
リン酸化反応物と均一溶解したことを確認した。次に2
℃/分の速度で冷却し、20℃でリン酸モノエステルを析
出させ、スラリーとした後、28℃まで昇温した。その後
15℃で五酸化リン(有効分98.5重量%)23.8g(0.17モル)を
加え、15℃のまま3時間攪拌・混合を続け、一部の加え
た五酸化リンを反応させた後、n−ヘキサンを系外に留
去しながら90℃まで昇温した後、5kPaに減圧し、n−ヘ
キサンを完全に系外に留去し、90℃で6時間反応を行っ
た。更に水を13.5g加え80℃で2時間加水分解を行っ
た。このようにして得られた反応物の水を除いた組成
は、モノラウリルホスフェート78.7重量%(74.4モル
%)、ジラウリルホスフェート11.8重量%(6.8モル%)、
オルトリン酸4.9重量%(12.6モル%)、未反応アルコー
ル4.6重量%(6.2モル%)であった。
【0038】更にこの反応物を図1に示すような強制薄
膜による水蒸気蒸留装置(伝熱面積0.03m2、ガラス製)
を用いて脱臭を行った。そのときの条件はジャケット9
の温度(ジャケットと水蒸気蒸留装置外壁との間の温
度)130℃、2.7kPaでフィードライン3より反応物を、
スチームライン6よりスチームをそれぞれ100g/h、150
g/hの速度でフィードし、連続的に水蒸気蒸留を行っ
た。得られた残渣の水分を除いた組成は、モノラウリル
ホスフェート81.6重量%(78.2モル%)、ジラウリルホス
フェート12.2重量%(7.2モル%)、オルトリン酸5.1重量
%(13.3モル%)、未反応アルコール1.0重量%(1.4モル
%)であった。
【0039】比較例1 実施例1において、n−ヘキサンに52℃においてリン酸
化反応物を均一溶解させた後、得られた反応物の析出処
理をすることなく、五酸化リン(有効分98.5重量%)23.8g
(0.17モル)を加え、52℃のまま3時間攪拌・混合を続
け、加えた一部の五酸化リンを反応させた後、実施例1
と同様に処理した。得られた反応物の水を除いた組成
は、モノラウリルホスフェート74.9重量%(70.9モル
%)、ジラウリルホスフェート15.0重量%(8.7モル%)、
オルトリン酸5.5重量%(14.2モル%)、未反応アルコー
ル4.6重量%(6.2モル%)であった。
【0040】更にこの反応物を図1に示すような強制薄
膜による水蒸気蒸留装置を用いて実施例1と同じ条件に
て脱臭を行った。得られた残渣の水分を除いた組成は、
モノラウリルホスフェート77.6重量%(74.5モル%)、ジ
ラウリルホスフェート15.5重量%(9.1モル%)、オルト
リン酸5.7重量%(14.9モル%)、未反応アルコール1.1重
量%(1.5モル%)であった。
【0041】比較例2 500mLの反応容器に窒素雰囲気下でラウリルアルコール1
87.3g(1.0モル)を加え、85重量%のオルトリン酸23.5
g(P2O5・nH2Oとして表すとP2O5 14.5g(0.10モル)H2O
9.0g(0.50モル))を加え35℃にて攪拌・混合した。更
に五酸化リン(有効分98.5重量%)57.4g(0.40モル)を撹
拌しながら15分間で徐々に添加した。温度は75℃まで上
昇し、更に昇温し90℃で6時間反応を行った。更に水を
13.5g加え80℃で3時間加水分解を行った。このように
して得られた反応物の水を除いた組成は、モノラウリル
ホスフェート73.1重量%(69.6モル%)、ジラウリルホス
フェート17.1重量%(10.0モル%)、オルトリン酸5.9重
量%(15.2モル%)、未反応アルコール3.9重量%(5.3モ
ル%)であった。
【0042】実施例2 1000mLの反応容器に窒素雰囲気下で85重量%のオルトリ
ン酸28.3g(P2O5・nH2Oとして表すとP2O5 17.4g(0.12モ
ル)、H2O 10.9g(0.60モル))を加え、更に五酸化リ
ン(有効分98.5重量%)40.1g(0.28モル)を徐々に添加し
オルトリン酸換算で116重量%のポリリン酸を調整し
た。そこにラウリルアルコール112.0g(0.60モル)を加
え攪拌・混合し、90℃で3時間反応を行った。
【0043】その後n−ヘキサンを184.2g加え、65℃で
リン酸化反応物と均一溶解したことを確認した。次に3
℃/分の速度で冷却し、24℃でリン酸モノエステルを析
出させ、スラリーとした後、27℃まで昇温した。その後
24℃で0.5時間保持した後、24℃にてNo.2の濾紙にて濾
過してリン酸モノエステルを分離し、n−ヘキサン40.2
gをそのケーク上に加えケーク洗浄を行った。その結果
ケーク量は134.4gであった。ケークの組成はモノラウリ
ルホスフェート82.0重量%、ジラウリルホスフェート0
重量%、オルトリン酸2.1重量%、未反応アルコール0.5
重量%であった。
【0044】次に濾過液を反応容器に戻して五酸化リン
(有効分98.5重量%)14.5g(0.10モル)を加えた後、ラウ
リルアルコールを56.1g(0.3モル)を加え、n−ヘキサン
還流下の72℃で2時間反応を行った後、得られたケーク
を反応容器に加え、更に72℃で5時間反応を行った。
【0045】更に反応容器にn−ヘキサン105.0gを加
え、2.5℃/分の速度で冷却し、28℃でリン酸モノエス
テルの析出がみられ、33℃まで昇温した。その後30℃で
0.5時間保持した後、30℃にてNo.2の濾紙にて濾過して
リン酸モノエステルを分離し、n−ヘキサン60.6gをそ
のケーク上に加えケーク洗浄を行った。その結果ケーク
量は230.1gであった。ケークの組成はモノラウリルホス
フェート67.2重量%、ジラウリルホスフェート1.3重量
%、オルトリン酸1.6重量%、未反応アルコール0.7重量
%であった。
【0046】次に濾過液を反応容器に戻して五酸化リン
(有効分98.5重量%)14.3g(0.10モル)を加えた後、ラウ
リルアルコールを55.9g(0.3モル)を加え、n−ヘキサン
を系外に留去しながら90℃まで昇温した後、5kPaに減圧
しn−ヘキサンを完全に系外に留去し、90℃で1時間反
応を行ったところでケークを反応容器に戻し、更に90℃
で5時間反応を行った。更に水を16.1g加え、80℃で2.5
時間加水分解を行った。このようにして得られた反応物
の水を除いた組成は、モノラウリルホスフェート81.8重
量%(76.2モル% )、ジラウリルホスフェート8.4重量%
(4.8モル%)、オルトリン酸5.0重量%(12.7モル%)、未
反応アルコール4.8重量%(6.4モル%)であった。
【0047】更にこの反応物を図1に示すような強制薄
膜による水蒸気蒸留装置を用いて実施例1と同じ条件に
て脱臭を行った。得られた残渣の水分を除いた組成は、
モノラウリルホスフェート85.1重量%(80.3モル%)、ジ
ラウリルホスフェート8.7重量%(5.0モル%)、オルトリ
ン酸5.2重量%(13.3モル%)、未反応アルコール1.0重量
%(1.3モル%)であった。
【0048】実施例3 2000mLの反応容器に窒素雰囲気下で85重量%のオルトリ
ン酸28.1g(P2O5・nH2Oとして表すとP2O5 17.3g(0.12モ
ル)、H2O 10.8g(0.60モル))を加え、更に五酸化リ
ン(有効分98.5重量%)40.1g(0.28モル)を徐々に添加し
オルトリン酸換算で116重量%のポリリン酸を調整し
た。そこにセチルアルコール291.0g(1.20モル)を加え
攪拌・混合し、90℃で3時間反応を行った。
【0049】その後n−ヘキサンを363.1g加え65℃でリ
ン酸化反応物と均一溶解したことを確認した。次に3℃
/分の速度で冷却し、34℃でリン酸モノエステルを析出
させ、スラリーとした後、37℃まで昇温した。その後29
℃で五酸化リン(有効分98.5重量%)28.9g(0.20モル)を
加え、23℃で2時間攪拌・混合を続け、一部の加えた五
酸化リンを反応させた後、n−ヘキサン還流下の72℃で
12時間反応を行った。
【0050】この反応物の分析を行うため反応物203.1g
を採り、n−ヘキサンを系外に留去しながら80℃まで昇
温した後、5kPaに減圧しn−ヘキサンを完全に系外に留
去し、更に水を5.2g加え80℃で2時間加水分解を行っ
た。このようにして得られた反応物の水を除いた組成
は、モノセチルホスフェート78.7重量%(74.4モル%)、
ジセチルホスフェート12.5重量%(7.0モル%)、オルト
リン酸4.1重量%(12.7モル%)、未反応アルコール4.7重
量%(5.9モル%)であった。
【0051】また残りの反応物に更にn−ヘキサン415.
2gを加え60℃にて均一溶解したことを確認した後、4.5
℃/分の速度で冷却し、50℃でリン酸モノエステルの析
出がみられ、更に28℃まで冷却し、No.2の濾紙にて濾
過し固液分離を行った後、30℃、5kPaで10時間乾燥を行
い、リン酸エステル243.8gを得た。このようにして得ら
れたリン酸エステルの組成は、モノセチルホスフェート
83.5重量%(83.7モル%)、ジセチルホスフェート12.7重
量%(7.5モル%)、オルトリン酸1.9重量%(6.3モル
%)、未反応アルコール1.9重量%(2.5モル%)であっ
た。
【0052】実施例4 予め別の200mLの反応容器に窒素雰囲気下で85重量%の
オルトリン酸28.3g(P2O5・nH2Oとして表すとP2O5 17.4g
(0.12モル)、H2O 10.9g(0.60モル))を加え、更に
五酸化リン(有効分98.5重量%)40.1g(0.28モル)を徐々
に添加しオルトリン酸換算で116重量%のポリリン酸を
調整した。
【0053】1000mLの反応容器に窒素雰囲気下でセチル
アルコール132.3g(0.55モル)及びn−ヘプタンを202.
9g入れ、60℃で溶解し撹拌・保持した。そこに予め調整
しておいたオルトリン酸換算で116重量%のポリリン酸6
2.0g(P2O5・nH2Oとして表すとP2O5 51.6g(0.36モル)、
H2O 9.8g(0.55モル))を加え攪拌・混合し、90℃で3
時間反応を行った。
【0054】その後、2℃/分の速度で冷却し、40℃で
リン酸モノエステルを析出させ、スラリーとした。30℃
で五酸化リン(有効分98.5重量%)46.1g(0.32モル)を加
えた後、60℃で溶解させたセチルアルコール231.5g(0.
95モル)を0.5時間かけて反応容器に滴下し、30℃のま
ま3時間攪拌・混合を続け、一部の加えた五酸化リンを
反応させた後、90℃まで昇温し6時間反応を行った。そ
の後、90℃、5kPaまで減圧しn−ヘプタンを系外に留去
した。その反応物に水を15.8g加え80℃で2時間加水分
解を行った。このようにして得られた反応物の水を除い
た組成は、モノセチルホスフェート72.8重量%(72.9モ
ル%)、ジセチルホスフェート19.4重量%(11.4モル
%)、オルトリン酸2.7重量%(8.9モル%)、未反応アル
コール5.1重量%(6.8モル%)であった。
【0055】更にこの反応物を図1に示すような強制薄
膜による水蒸気蒸留装置を用いて実施例1と同じ条件に
て脱臭を行った。得られた残渣の水分を除いた組成は、
モノセチルホスフェート75.0重量%(75.8モル%)、ジセ
チルホスフェート20.0重量%(11.9モル%)、オルトリン
酸2.8重量%(9.3モル%)、未反応アルコール2.2重量%
(3.0モル%)であった。
【0056】比較例3 1000mLの反応容器に窒素雰囲気下でセチルアルコール36
3.8g(1.50モル)及びn−ヘプタンを205.2g入れ60℃で
溶解し撹拌・保持した。85重量%のオルトリン酸25.6g
(P2O5・nH2Oとして表すとP2O5 15.8g(0.11モル)、H2O
9.8g(0.55モル))を加え攪拌・混合した。更に五酸
化リン(有効分98.5重量%)82.3g(0.57モル)を撹拌しな
がら15分間で徐々に添加した。温度は85℃まで上昇し、
更に昇温し90℃で6時間反応を行った。その後、90℃、
5kPaまで減圧しn−ヘプタンを系外に留去した。更に水
を15.6g加え80℃で3時間加水分解を行った。このよう
にして得られた反応物の水を除いた組成は、モノセチル
ホスフェート69.2重量%(70.0モル%)、ジセチルホスフ
ェート23.5重量%(14.0モル%)、オルトリン酸3.1重量
%(10.3モル%)、未反応アルコール4.2重量%(5.7モル
%)であった。
【0057】実施例1〜4及び比較例1〜3の反応条件
及び結果、更に脱臭後の匂いの官能評価結果をまとめて
表1に示す。また、実施例1〜4及び比較例1〜3で得
られた反応終了物(加水分解物)のリン酸モノエステル
比率とオルトリン酸含量との関係を図2に示す。図2か
ら、本発明の実施例で得られた反応終了物は、リン酸モ
ノエステル比率が高く、かつオルトリン酸含量が少ない
ことがわかる。
【0058】
【表1】
【0059】
【発明の効果】本発明の製造法により、リン酸モノエス
テル比率が高く、かつオルトリン酸含量が少ないリン酸
モノエステルを製造することができるので、精製負荷が
少なく、更に匂いの少ないリン酸モノエステルを製造す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例及び比較例で用いた強制薄膜による水
蒸気蒸留装置の略示断面図である。
【図2】 実施例1〜4及び比較例1〜3で得られた反
応終了物(加水分解物)のリン酸モノエステル比率とオ
ルトリン酸含量との関係を示す図である。
【符号の説明】
1 水蒸気蒸留装置本体 2 撹拌モーター 3 フィードライン 4 分配器 5 スクレーパー 6 スチームライン 7 残渣ライン 8 留分(減圧)ライン 9 加熱用ジャケット

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オルトリン酸、ポリリン酸及び五酸化リ
    ンから選ばれる1種以上のリン酸化剤と有機ヒドロキシ
    化合物とを反応させてリン酸モノエステルを製造するに
    際し、以下の工程(1)、(2)及び(3)を行う、リ
    ン酸モノエステルの製造法。 (1)リン酸化剤と有機ヒドロキシ化合物を反応させる
    工程 (2)工程(1)で得られた反応物に有機溶剤を混合
    し、該混合液からリン酸モノエステルを析出させスラリ
    ーを得る工程 (3)工程(2)で得られたスラリーにリン酸化剤ある
    いはリン酸化剤と有機ヒドロキシ化合物を加え更にリン
    酸化反応を行う工程
  2. 【請求項2】 請求項1の工程(2)で得られたスラリ
    ーからリン酸モノエステルを分離して分離溶液を得、工
    程(3)として、この分離溶液にリン酸化剤あるいはリ
    ン酸化剤と有機ヒドロキシ化合物を加え更にリン酸化反
    応を行う、リン酸モノエステルの製造法。
  3. 【請求項3】 工程(3)において、リン酸化剤が五酸
    化リンである請求項1又は2記載の製造法。
  4. 【請求項4】 工程(1)において、反応に加えられた
    リン酸化剤及び有機ヒドロキシ化合物あるいは水の合計
    量を基準にした下記式(I)で表される値が2.8以上
    となる条件で行い、そして工程(2)及び(3)を2回
    以上行う場合の工程(3)において、該下記式(I)で
    表される値が2.8以上となる条件で行い、最後の工程
    (3)において、該下記式(I)で表される値が2.8
    〜3.1となる条件で反応を行う、請求項1〜3のいず
    れかに記載の製造法。 【数1】
  5. 【請求項5】 有機溶剤が炭素数5〜8の脂肪族炭化水
    素系溶剤である請求項1〜4のいずれかに記載の製造
    法。
  6. 【請求項6】 工程(1)、(2)及び(3)を行うこ
    とにより得られたリン酸モノエステルを含有する反応物
    から、水蒸気蒸留あるいは晶析によって有臭成分を除去
    して脱臭する、請求項1〜5のいずれかに記載の製造
    法。
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