JP2003128266A - シート給送装置及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

シート給送装置及びこれを備えた画像形成装置

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JP2003128266A
JP2003128266A JP2001328224A JP2001328224A JP2003128266A JP 2003128266 A JP2003128266 A JP 2003128266A JP 2001328224 A JP2001328224 A JP 2001328224A JP 2001328224 A JP2001328224 A JP 2001328224A JP 2003128266 A JP2003128266 A JP 2003128266A
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JP2001328224A
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Tomohiro Kudou
朋宏 工藤
Kazumasa Matsumoto
和正 松本
Yuichi Naito
雄一 内藤
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Original Assignee
Canon Inc
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  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)
  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 内蔵メモリにより、シートパッケージに内包
されたシート情報が得られるようにする。 【解決手段】 シート給送装置は、シート1を収納する
シートパッケージ2と、該シートパッケージ2からシー
ト1を1枚づつ分離して繰出す分離用の吸盤3と、該吸
盤3により分離して繰出されたシート1を搬送する搬送
ローラ13とを備えていて、前記シートパッケージ2に
は、シート印字情報が記憶されたEEPROMを内蔵し
たPCB基板21が設けられている。そして、このシー
トパッケージ2を画像形成装置本体100’にセットす
れば、PCB基板21に記憶された情報は、端子22を
介して装置制御部31と通信可能となり、該装置制御部
31により、EEPROMに記憶されたシート情報のリ
ード・ライトが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シート印字情報が
記憶されたメモリを内蔵したシート給送装置と、これを
備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、画像形成技術の発達に伴い種々の
記録媒体に印字情報を記録することが可能となってき
た。例えば、印字媒体に熱を与えることで該媒体自体が
直接発色する感熱式プリンタや転写式の昇華型プリンタ
などでは、画像形成装置に特化した専用紙が用いられて
いたが、例えば、LBP(レーザビームプリンタ)に代
表される電子写真プリンタやインクジェットプリンタで
は、普通紙からOHP(オーバヘッドプロジェクタ)用
シートなどのシートフィルムまで幅広く種々の媒体に記
録することが可能となっている。それにより、オペレー
タは同一の画像形成装置で文字情報や画像等の記録情報
を所望の反射媒体や透過媒体へ出力させることが可能と
なっている。
【0003】このような記録媒体として、例えば、光沢
紙、OHP用透明シート、シール用紙などがあり、最近
では、高画質な画像等を記録するために専用光沢フィル
ムやPET(ポリエチレンテレフタレート)ベースのフ
ィルムシートなども用いられている。これらの記録媒体
は、シート厚や表面の仕上げも各媒体により様々であ
る。また、印字画像サイズに適合したシートサイズを給
送して印字するために、画像形成装置に装填されている
シート収納手段を装置本体に対し着脱可能に構成し、所
望画像にあわせて収納体を交換したり、複数の収納体装
填口を装置本体に設けておき、オペレータの選択操作に
より所望シートを給送して印字が実行されたりする。
【0004】ところで、種々の記録媒体に出力する際に
は、画像形成装置は出力先として選択された媒体の特性
に応じて最適な記録が行えるように、記録プロセスや印
字アルゴリズム(印字手順)を変えて記録を行ってい
る。そのためには、記録前に、選択された媒体情報を認
知しておく必要がある。
【0005】従来、その媒体情報の伝達手段として、オ
ペレータがシートをシート収納手段にセットする際に、
画像形成装置本体あるいはシート収納手段に付帯設置し
てある切替え式選択スイッチを、記録するシートに対応
した位置へ手動で切替えることにより、シートが反射媒
体か透過媒体かを識別していた。また、最近では、画像
形成装置とオンラインで繋がっている操作端末から、遠
隔的に媒体情報を送信伝達したり、シート収納手段のパ
ッケージ表面にバーコード表記で記載し、画像形成装置
にセットした際に、バーコード読み取り装置でシート情
報を検出していた。
【0006】また、画像形成装置には、シート収納手段
のシート残量を検知する機構を有し、シート収納手段の
シート給送動作時の空給紙を検出した時点で、シート交
換を促すようにしたものが知られている。
【0007】一方、近年、大判のシート状の記録媒体に
も対応できる画像形成装置が多数出現してきており、例
えばA3判,A2判等の記録シートにも印字できる画像
形成装置も一般化してきている。これと同時に、記録画
素密度の高精細化に伴って記録される画質も向上し、そ
のため写真画像を記録するための光沢紙や透明シートな
ども多用されるようになってきた。
【0008】これらのシートは、ベース材料にインクを
吸収する受像層を形成したものであり、極めて平滑に形
成されていると共に、そのシート厚もOHP用シートの
ような薄いものから、医療用X線フイルムと同様なPE
Tベースの厚手シートのものまで様々である。更に、一
旦記録された受像層の長期保管性を高めるためや、イン
クのニジミ出しを防止するために、受像層の上面にコー
ト層を塗布されているシートなどもある。このコート層
は、記録用インクを自身から受像層まで透過させて記録
させるために無数の空孔が形成されており、その表面は
比較的凹凸があるなど種々のシート種が存在する。
【0009】また、同種シートでも、例えばベース素材
に受像層を塗工する工程が環境条件、製造年月の変化に
よって受像層の吸収率に若干の差異が生じたり、日進月
歩の改良によってより薄く吸収率の高い媒体が開発され
たりしている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
ようなシートに対し、従来のように、画像形成装置に当
初から(例えば装置出荷時または使用先設置時から)記
憶設定されている印字アルゴリズムや濃度調整パラメー
タを用いた印字では、最適な印字を履行することが困難
となる。
【0011】また、従来、種々のシート種やシートサイ
ズを用いて印字する際には、予め複数のシート収納手段
を用意しておき、これらを交換することで所望のシート
への印字を行っていたが、交換装填された直後のシート
収納手段のシート残量を検知することは困難であり、シ
ート給送動作を履行する途中で空給紙が発生してはじめ
てシート残量”0”を検知していた。更に、シート収納
手段内の積層シート層の高さから略残量を予測してい
た。
【0012】このように、従来は、予め正確な収納枚数
が検知できないため、シート残量と近い数量分印字出力
する際には、操作端末から印字指令操作を行った後も、
オペレータは引き続き用紙切れを監視する必要があっ
た。そして、若しも、オペレータが端末もしくは画像形
成装置から離れた状況下で、印字中に用紙切れが生じた
場合には、画像形成装置が用紙装填待ちの停止状態にな
り、印字作業が滞るばかりでなく、例えば複数人で使用
しているネットワーク環境下においては、他のオペレー
タの作業も停止してしまうという課題があった。
【0013】本発明は上記課題を解決するためになされ
たもので、シート収納手段に内蔵されたメモリにより、
内包するシート情報を得ることのできるシート給送装置
を提供すること、また、前記シート収納手段を画像形成
装置に装填することで、シート情報及び最適印字条件を
画像形成装置本体に送信し、高品位の印字を得ることの
できる画像形成装置を提供すること、更に、画像形成装
置本体にシート残量情報を通知可能な画像形成装置を提
供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、シートを収納するシート収
納手段と、該シート収納手段からシートを1枚づつ分離
して繰出すシート分離手段と、該シート分離手段により
分離して繰出されたシートを搬送するシート搬送手段
と、を備えたシート給送装置において、前記シート収納
手段は、シート印字情報が記憶された不揮発性メモリを
内蔵している、ことを特徴とする。
【0015】請求項2記載の発明は、前記シート給送装
置と、前記シートに画像を形成する画像形成手段と、を
備えている、ことを特徴とする。
【0016】請求項3記載の発明は、画像形成装置本体
には、前記不揮発性メモリに記憶されたシート印字情報
の読み込み又は書き込みを行うリード・ライト手段を備
えている、ことを特徴とする。
【0017】請求項4記載の発明は、前記リード・ライ
ト手段は、前記不揮発性メモリから読み出したシート印
字情報に基づき、印字演算処理値又はシート情報設定値
を書き換える書換え機能を有している、ことを特徴とす
る。
【0018】請求項5記載の発明は、前記不揮発性メモ
リに記憶されたシート印字情報には、シートの印字処理
を制御可能な印字パラメータを含んでいる、ことを特徴
とする。
【0019】請求項6記載の発明は、前記シート印字情
報には、前記シート収納手段に収納されたシートの積層
枚数情報を含んでいると共に、前記リード・ライト手段
は、前記積層枚数情報を読み出して該積層枚数情報を表
示する表示部に信号送付可能で、かつ所定のシート給送
動作を行った後に前記不揮発性メモリのシート積層枚数
情報を書き換え可能とした、ことを特徴とする。
【0020】請求項7記載の発明は、前記不揮発性メモ
リに記憶されたシート印字情報には、前記シート収納手
段に収納されたシートの種別情報、サイズ情報、及び製
造情報を含んでいる、ことを特徴とする。
【0021】請求項8記載の発明は、前記リード・ライ
ト手段は、前記不揮発性メモリに記憶されたシート印字
情報のうち、シート製造情報を読み込み、該シート製造
情報に基づいて最適な印字処理パラメータを選定する選
定手段を備えている、ことを特徴とする。
【0022】請求項9記載の発明は、前記画像形成装置
は、インク滴をシート上に吐出して画像またはテキスト
を形成するインクジェット式の画像形成装置である、こ
とを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき、本発明の実
施の形態を説明する。
【0024】図1は、シート給送装置を備えた画像形成
装置の概略断面図である。尚、ここでは画像形成装置と
して、印字データに従いインクを吐出することで、記録
シート上に文字または画像を形成するインクジェット式
の画像形成装置を一例として説明する。
【0025】このインクジェット式の画像形成装置10
0は、シート給送装置50と画像形成部70とを備えて
いる。シート給送装置50は、積層収納された未使用の
シート1を収納するシートパッケージ(シート収納手
段)2と、該シートパッケージ2からシート1を1枚づ
つ分離して繰出す吸盤(シート分離手段)3と、該吸盤
3により分離して繰出されたシート1を搬送する1対の
搬送ローラ(シート搬送手段)13とを有している。
【0026】図2に示すように、前記シートパッケージ
2は、画像形成装置本体(以下、「装置本体」という)
100’の底部に挿入されて装填され、その装填方向の
前面側の左側端部に設けられた穿孔2a内に、PCB基
板21が収納されていて、このPCB基板21には、後
述の不揮発性メモリであるEEPROM(Electr
ically Erasable PROM)が搭載さ
れている。
【0027】また、シートパッケージ2は、それ自体で
流通運搬に耐えるだけの構造的強度を保有するととも
に、樹脂材等の比較的安価な材料から作られている。更
に、このシートパッケージ2の上蓋部は、装置本体10
0’に装填する時に、シート繰り出し開口を形成するた
め、切り剥ぎ自在なシール蓋で構成されている。
【0028】そして、シートパッケージ2が装置本体1
00’にセットされた際、前記穿孔2aに所望の案内に
て装置本体100’側の端子22が嵌合的に嵌まり込ま
れ、この端子22が、PCB基板21の所定コンタクト
と電気的に接合する。
【0029】一方、シートパッケージ2が、装置本体1
00’に挿入セットされた状態で、該挿入方向の右端上
部の装置本体100’側には、前記吸盤3が設けられて
いて、シートパッケージ2内のシート1は、該シートパ
ッケージ2に侵入自在な吸盤3の吸着及び繰り出し動作
によって、最上部の1枚が分離されてシートパッケージ
2からシート1の先端が持上げられる。
【0030】尚、ここでは、シート1として樹脂材ベー
スの透過フィルムを想定して、シート繰り出しのために
吸盤3を用いた場合について説明したが、これに限定さ
れるものではなく、紙ベースのシートの場合には、分離
用繰り出しローラを用いても良い。
【0031】更に、前記吸盤3は、不図示の機構部によ
り、図1の右方向への移動も可能となっていて、該吸盤
3によって繰り出された1枚のシート1は、搬送ローラ
13の間に差し込まれた後、該搬送ローラ13が回転駆
動されることによって、さらに図面右方向に搬送され
る。この搬送ローラ13の出口には、シート1の搬送経
路を形成するガイド板4が配置されていて、このガイド
板4は、搬送ローラ13によって右方向に搬送されるシ
ート1の進行方向を略180度変更させる略半円形の曲
線経路部4aと、該曲線経路部4aに連続して設けられ
略180度進路変更されたシート1を左方向に導く直線
経路部4bとが対向して配置されている。
【0032】前記ガイド板4の出口には、該ガイド板4
によって導かれたシート1を、画像形成時に左方向に所
定量ずつ間欠的に搬送する2組の副走査ローラ6,8が
離間して設けられている。これら副走査ローラ6,8の
間には、インクジェット記録ヘッド(画像形成部)10
とプラテン板12とが配置されている。
【0033】前記インクジェット記録ヘッド10は、不
図示のキャリッジに載置されていて、このキャリッジは
副走査ローラ6、8の回転軸と略平行に配置された不図
示のキャリッジガイドによって、シート1の搬送方向に
略直交する方向に移動可能に保持されている。前記キャ
リッジは、副走査ローラ6,8の間欠搬送が停止してい
るときに動かされ、この際、プラテン板12上に導かれ
たシート1にインクジェット記録ヘッド10からインク
が吐出されて画像形成が行われる。前記副走査ローラ8
の出口には、排紙トレイ15が設けられており、画像形
成動作が終了した後、副走査ローラ8から排紙されるシ
ート1はこの上に載置される。
【0034】インクジェット記録ヘッド10には、それ
に供給されるインクを収納するオンキャリッジタンク1
1が接続されており、該オンキャリッジタンク11はイ
ンクジェット記録ヘッド10と共にキャリッジに載置さ
れている。更に、オンキャリッジタンク11に供給され
るインクが収納された複数個のインクタンク17が、装
置本体100’の正面A方向から見てシートパッケージ
2の左右両脇に設けられている。このインクタンク17
は、装置本体100’に対し着脱自在に配置されてい
る。
【0035】印字終了後、引き続き同種サイズのシート
に印字する場合には、同様の手順にて搬送・印字が履行
される。また、別種シートに印字する場合には、一旦シ
ートパッケージ2を画像形成装置より引抜き、所望の別
シートパッケージを前記と同様に本体に装填すること
で、別記録シートにも印字が行われる。
【0036】前述した図2に示すように、シートパッケ
ージ2の装填方向の前面左側端部に設けられた穿孔2a
内にPCB基板21が埋め込まれていて、このPCB基
板21には、EEPROMがパッケージングされてお
り、このEEPROMに、シートパッケージ2に内包さ
れているシート1の情報が書き込まれている。このシー
トパッケージ2を装置本体100’にセットした時に
は、PCB基板21は、端子22を介して印字工程を制
御する装置制御部31(リード・ライト手段)(図3参
照)と通信可能となり、該装置制御部31により、EE
PROMに記憶されたシート情報のリード・ライトが可
能となる。
【0037】このシート情報には、シート1の大きさを
示すサイズ情報が含まれると共に、紙材に受像層を塗布
した反射媒体か、あるいは樹脂材をベースとした透過媒
体かの紙質情報が含まれている。また、シート1が製造
された時期を示す製造年月日、あるいは製造ロットN
o.等の情報を記載しても良い。シート1は、その製造
工程において、受像層の塗工条件等を環境条件に応じて
最適に保つために微調整を施したりする。また、不可抗
力により受像層の吸収率がバラツクことがある。例え
ば、受像層が通常よりニジミの程度が大きい場合には、
単位エリア内のインク打ち込み量を抑制しつつ濃度を維
持するために、例えば1段階濃いインクあるいは色調を
変えたアルゴリズム(印字処理パラメータの選定手段)
にてインク吐出を行うことができる。
【0038】ここで、吸収率の変化等のシート状態は、
概ねロット毎によりバラツク傾向があるため、これら製
造年月やロット対象毎に最適な記録印字アルゴリズムが
既知であるとして、予め画像形成装置100側の内臓メ
モリに各製造ロット毎に最適アルゴリズムを記憶させて
おくことで、シート情報のリードにより最適印字を保つ
ことが可能となる。他に、シート収納枚数情報等も書き
記されている。
【0039】更には、シート情報のみならず、シートパ
ッケージ2に内包されているシート1に最適な印字パラ
メータをEEPROMに書き込んでおき、この印字パラ
メータを装置制御部31へ送信しても良い。これによ
り、装置本体100’が製造された以降に改良開発され
たシート1に、最適な印字アルゴリズムで印字させよう
とした際には、装置本体100’内に内臓記憶していた
印字パラメータを通信用端末やFDなどの手段を介すこ
となく、通常のシート装填作業を行うだけで印字演算処
理値である最適印字パラメータの書き換えまたは追記が
可能となり、オペレータに最適な印字出力を提供するこ
とができる。
【0040】図3に、最適印字パラメータを書き加える
際の画像処理の流れを示すブロック図を示す。
【0041】前述のような画像形成装置100におい
て、未登録の印字パラメータ要素を含むシートパッケー
ジ2を使用して画像印字を行う場合、オペレータは、図
1の画像形成装置100の装填口にこのシートパッケー
ジ2をセットすると、画像の記録に先立ち、装置制御部
31はシートパッケージ2に内蔵されたPCB基板21
のEEPROMに記憶されている印字情報(シート種
別、サイズ、製造ロットNo.等)及び印字パラメータ
を、端子22を介して読み込む。これらの印字情報のう
ち、シート関連情報は、画像展開部32に情報伝達さ
れ、画像フォーマットの展開に用いられる。また、印字
パラメータ情報は、既存の内蔵パラメータ情報との比較
を行い同一性を判断する。もし、同一パラメータが存在
しない場合には、新たな印字パラメータ情報が、装置制
御部31あるいは画像処理を行う誤差拡散処理部33に
新規登録される。
【0042】次に、画像形成装置100の操作部から印
字コマンドを発令すると、図1のガイド部4により、シ
ート1が画像形成部70に搬送され、かつ画像入力デー
タがバッファメモリである記憶手段34に一時的に記憶
される。画像配置フォーマット中の各イメージボックス
に印字されるべき画像サイズや、各々のイメージボック
スについての画像の領域などの印字パラメータは、使用
される画像配置フォーマットについてあらかじめ設定さ
れている。受信した画像入力データが指定された画像サ
イズになるように、画像展開部32は記憶媒体上で拡大
を伴い画像展開を行って、画像メモリ35に書込む。
【0043】誤差拡散処理部33は、画像メモリ35か
ら展開された画像データを読み出し、最適印字パラメー
タを基にインク振分けデータに変換し、対応する画素毎
に画像メモリ35へ書込む。出力すべき画像データのイ
ンク振分けデータへの処理が、画像メモリ35内の全て
の画像もしくは1回の主走査で出力されるバンド分の処
理が終了した時点で、データ転送部36により出力され
る。以上の画像処理を経て、画像形成部70において、
シート1上にインクが最適制御にて吐出され、該シート
1に画像が形成されることになる。
【0044】従って、本実施の形態のインクジェット式
の画像形成装置100によれば、シート印字情報が記憶
されるメモリを搭載したシートパッケージ2を装置本体
100’に装填することで、シートパッケージ2に内包
されたシート種別に応じて適切に印字制御して画像形成
を行うことができる。また、印字パラメータ情報が、既
存の内蔵パラメータ情報テーブルに未登録である新規パ
ラメータの場合は、自動的に画像処理部のパラメータテ
ーブルに書き加えられることで新規パラメータ等の変化
に対応できるので、新規パラメータ等の書き換え作業の
煩雑さをなくすことができる。更にまた、シートパッケ
ージ2は、樹脂材等の比較的安価な材料から成り、かつ
不揮発性メモリ(EEPROM)を有しているので、装
置本体100’には、カセットマガジンのような専用の
シート積載収納体を設ける必要が無く、パッケージ装填
開口を穿孔するだけで良いので、装置本体100’も安
価に製造可能となる。
【0045】〔他の実施形態〕前述した実施形態では、
EEPROMに記憶された印字情報をリード手段を用い
て読み込み、画像形成に活用する例を示したが、装置制
御部31のライト手段を用いてEEPROMに付加情報
を書き加えても良い。
【0046】例えば、PCB基板21のEEPROM
に、印字情報と併せてシート1の収納枚数情報を書き込
んでおくことが考えられる。このとき、通常は1個のシ
ートパッケージ2につきシート100枚が収納されるの
で、シートパッケージ2の出荷形態では「シート収納枚
数=100」が記憶されている。次に、該シートパッケ
ージ2を装置本体100’に装填し画像形成が行われる
と、装置制御部31内に構成される搬送計数手段(図示
せず)により、搬送回数「1」がカウントされる。同時
に、EEPROMの収納枚数情報から1だけ減算するよ
う、装置制御部31の書込み機能を用いて書き加える。
【0047】つまり、シートパッケージ2内のシート残
量枚数が、該パッケージ2に内蔵されたEEPROMに
てモニタされることになる。次に、この残量枚数情報を
インクジェット式の画像形成装置100、あるいは操作
端末の不図示の表示部に表示することで、シート残量枚
数がオペレータに通知することが可能となる。
【0048】また、画像形成作業中に別シートに画像形
成する必要が発生した場合は、シートパッケージ2を差
換えても常に正確に当該シートパッケージ2内のシート
残量をモニタすることも可能である。そして、記憶媒体
としてEEPROM(不揮発性メモリ)を用いること
で、電源がOFFされた後でも情報を損失することがな
く、電源を再投入すれば瞬時に残量枚数をモニタするこ
とが可能となる。
【0049】このように、本実施形態によれば、予め正
確なシート収納枚数が検知できるため、オペレータは記
録出力計画を立て易くなり、シート切れを監視する作業
から解放される等の利点を有する。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
シート給送装置は、シート印字情報が記憶されたメモリ
を搭載したシート収納手段を備えていることで、このシ
ート給送装置を備えた画像形成装置においては、前記シ
ート収納手段に同梱のシート種別に応じて適切に印字制
御して画像形成を行うことができる。また、前記メモリ
に記憶された印字パラメータ情報が、既存の内蔵パラメ
ータ情報テーブルに未登録である新規パラメータの場合
は、自動的に画像処理部のパラメータテーブルに書き加
えられることで新規パラメータ等の変化に対応できるの
で、新規パラメータ等の書き換え作業の煩雑さをなくす
ことができる。更に、シート収納手段は樹脂材等の比較
的安価な材料で構成されていると共に、不揮発性メモリ
を内蔵したことで、装置本体にはカセットマガジンのよ
うな専用のシート給送機構を設ける必要が無く、パッケ
ージ装填用の開口を穿孔するだけで良いため、装置本体
を安価に製造することができる。
【0051】また、シート収納手段内のシート残量がシ
ート収納手段に内蔵されたEEPROMにてモニタされ
ることで、シート残量を常に正確に把握することがで
き、オペレータは記録出力計画を立て易くなり、シート
切れを監視する作業から解放されるという効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたインクジェット式の画像形
成装置の概略の断面図である。
【図2】シートパッケージを装填方向側から見た斜視図
である。
【図3】画像処理の流れを示す制御ブロック図である。
【符号の説明】
1 シート 2 シートパッケージ(シート収納手段) 3 吸盤(シート分離手段) 13 搬送ローラ(シート搬送手段) 21 PCB基板(EEPROMを内蔵) 22 端子 31 装置制御部(リード・ライト手段) 32 画像展開部 50 シート給送装置 70 画像形成部 100 画像形成装置 100’ 画像形成装置本体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内藤 雄一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2H027 DC18 ED17 EE08 EE10 GB03 HB16 HB17 2H071 AA35 AA39 BA03 BA33 BA34 DA22 2H072 AA12 AA23 BB01 3F343 FA02 FB02 FC22 FC30 HA31 HA33 HA39 HC11 HC25 KB02 KB20

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートを収納するシート収納手段と、該
    シート収納手段からシートを1枚づつ分離して繰出すシ
    ート分離手段と、該シート分離手段により分離して繰出
    されたシートを搬送するシート搬送手段と、を備えたシ
    ート給送装置において、 前記シート収納手段は、シート印字情報が記憶された不
    揮発性メモリを内蔵している、 ことを特徴とするシート給送装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のシート給送装置と、前記
    シートに画像を形成する画像形成手段と、を備えてい
    る、 ことを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 画像形成装置本体に、前記不揮発性メモ
    リに記憶されたシート印字情報の読み込み又は書き込み
    を行うリード・ライト手段を備えている、 ことを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記リード・ライト手段は、前記不揮発
    性メモリから読み出したシート印字情報に基づき、印字
    演算処理値又はシート情報設定値を書き換える書換え機
    能を有している、 ことを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記不揮発性メモリに記憶されたシート
    印字情報には、シートの印字処理を制御可能な印字パラ
    メータを含んでいる、 ことを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記シート印字情報には、前記シート収
    納手段に収納されたシートの積層枚数情報を含んでいる
    と共に、 前記リード・ライト手段は、前記積層枚数情報を読み出
    して該積層枚数情報を表示する表示部に信号送付可能
    で、かつ所定のシート給送動作を行った後に前記不揮発
    性メモリのシート積層枚数情報を書き換え可能とした、 ことを特徴とする請求項4又は5に記載の画像形成装
    置。
  7. 【請求項7】 前記不揮発性メモリに記憶されたシート
    印字情報には、前記シート収納手段に収納されたシート
    の種別情報、サイズ情報、及び製造情報を含んでいる、 ことを特徴とする請求項3ないし5のいずれかに記載の
    画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記リード・ライト手段は、前記不揮発
    性メモリに記憶されたシート印字情報のうち、シート製
    造情報を読み込み、該シート製造情報に基づいて最適な
    印字処理パラメータを選定する選定手段を備えている、 ことを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記画像形成装置は、インク滴をシート
    上に吐出して画像またはテキストを形成するインクジェ
    ット式の画像形成装置である、 ことを特徴とする請求項2乃至8のいずれかに記載の画
    像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007261767A (ja) * 2006-03-29 2007-10-11 Saxa Inc カードスタッカの着脱構造

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