JP2003128211A - 移動棚設備および移動棚設備の取扱い方法 - Google Patents

移動棚設備および移動棚設備の取扱い方法

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JP2003128211A
JP2003128211A JP2001327046A JP2001327046A JP2003128211A JP 2003128211 A JP2003128211 A JP 2003128211A JP 2001327046 A JP2001327046 A JP 2001327046A JP 2001327046 A JP2001327046 A JP 2001327046A JP 2003128211 A JP2003128211 A JP 2003128211A
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moving
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JP2001327046A
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Gokichi Hatouchi
悟吉 波戸内
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Daifuku Co Ltd
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Daifuku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、作業用通路が開放されている現在
の状態から新たに次の作業用通路を開放する際、前記現
在開放されている作業用通路に居る作業者を常に保護す
ることができる移動棚設備を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 作業用通路Sが開放されている現在の状
態から新たに次の前記作業用通路Sを開放する際、現在
開放されている作業用通路Sに作業者の安全通路L(空
間)を確保するように、移動棚11が移動される構成と
する。この構成によれば、現在開放されている作業用通
路Sが作業者の安全通路Lとなるように次の作業用通路
Sが開放されることにより、現在開放されている作業用
通路Sに作業者が入っていた場合にでも、安全通路Lに
より作業者を保護することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば倉庫内の
狭いスペース内に設置される移動棚設備およびその取扱
い方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の移動棚設備としては、次
のような構成が提供されている。倉庫内のスペースに一
定経路(軌道など)が設定され、この一定経路上に作業
用通路のスペースを残して往復自在な複数の棚(移動
棚)が配設され、移動棚間に作業用通路が必要なときに
この必要な作業用通路を指定する釦が、たとえば当該作
業用通路に面する移動棚に設けられ、この釦の操作に応
じて指定した移動棚の間が作業用通路の幅になるまで、
1または複数の移動棚が前記一定経路に沿って自走する
ように構成されている。移動棚間に開放される作業用通
路を使用して、この作業用通路に面する移動棚に対して
物品の取扱いが行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
構成によると、目的の作業用通路を開くためには、現在
開かれている作業用通路を閉じる必要があり、作業用通
路に作業者が存在すると、作業者の安全が脅かされるこ
とになり、また物品が置き去りにされると移動棚が衝突
して互いに破損してしまう恐れがあった。そこで、作業
用通路を閉じるとき、この作業用通路に作業者がいない
か、あるいは物品が置き去りになっていないかを光電ス
イッチなどのセンサにより確認し、検出すると、移動棚
の移動を停止させて安全性の向上を図っている。しか
し、センサには、誤不動作の恐れが常に存在していた。
【0004】そこで本発明は、上記センサが誤不動作し
たとしても、作業用通路に居る作業者を常に保護するこ
とができる移動棚設備を提供することを目的としたもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明のうちで請求項1記載の移動棚設備は、
走行支持装置を介して走行経路上で往復走行自在な移動
棚が複数配設され、移動棚間に開放される作業用通路を
使用して、この作業用通路に面する移動棚に対して物品
の取扱いを行う移動棚設備であって、前記各移動棚の少
なくとも1の走行支持装置は、回転駆動手段が設けられ
て駆動式走行支持装置に構成され、前記回転駆動手段に
よる駆動回転量を制御し、移動棚を移動させる制御手段
が設けられ、前記作業用通路が開放されている現在の状
態から新たに次の前記作業用通路を開放する際、前記現
在開放されている作業用通路に空間を確保するように、
前記制御手段により移動棚が移動されることを特徴とし
たものである。
【0006】この構成によれば、作業用通路が開放され
ている現在の状態から新たに次の作業用通路を開放する
とき、現在の作業用通路に空間を確保するように次の作
業用通路が開放される。したがって、現在の作業用通路
に仮に作業者が入っていたとして、確保される空間によ
り作業者を保護することができる。
【0007】また請求項2に記載の発明は、走行支持装
置を介して走行経路上で往復走行自在な移動棚が複数配
設され、移動棚間に開放される作業用通路を使用して、
この作業用通路に面する移動棚に対して物品の取扱いを
行う移動棚設備であって、前記各移動棚の少なくとも1
の走行支持装置は、回転駆動手段が設けられて駆動式走
行支持装置に構成され、前記回転駆動手段による駆動回
転量を制御し、移動棚を移動させる制御手段が設けら
れ、前記作業用通路が開放されている現在の状態から新
たに次の前記作業用通路を開放する際、開放されている
空間を保った状態で前記開放されている作業用通路に次
の空間を確保するように、前記制御手段により移動棚が
移動されることを特徴とするものである。
【0008】この構成によれば、作業用通路が開放され
ている現在の状態から新たに次の作業用通路を開放する
とき、開放されている空間を保った状態で現在の作業用
通路に空間を確保するように移動棚が移動される。した
がって、現在の作業用通路に作業者が入っていた場合に
でも、空間により作業者を保護することができるととも
に、現在形成されていた空間に万が一作業者が入ってい
るときでも、移動棚の移動に気づいて退出するまでの時
間が確保される。
【0009】また請求項3に記載の発明は、上記請求項
1または請求項2に記載の発明であって、前記空間は、
作業用通路よりも狭くなるように形成されることを特徴
とするものである。
【0010】この構成によれば、空間は、作業用通路よ
り狭くなるように形成されることにより、移動棚設備全
体の設置スペースが前記空間のスペースにより、大幅に
広くなることが防止される。
【0011】また請求項4に記載の発明は、上記請求項
1〜請求項3のいずれかに記載の発明であって、前記空
間は、作業者が入っていられる状態に形成されることを
特徴とするものである。
【0012】この構成によれば、空間は作業者が入って
いられる程度の状態に形成されることにより、作業者を
保護することができる最小のスペースが確保される。ま
た請求項5に記載の発明は、上記請求項1〜請求項4の
いずれかに記載の発明であって、作業用通路と空間が開
放されている現在の状態からさらに次の前記作業用通路
を開放する際、現在開放されている空間が閉じるよう
に、前記制御手段により移動棚が移動されることを特徴
とするものである。
【0013】この構成によれば、現在開放されている空
間は、現在開放されている作業用通路が次の空間とされ
るとき、閉じられる。よって空間が2ヶ所に形成されて
設置スペースが広くなることが防止される。
【0014】また請求項6に記載の発明は、上記請求項
1〜請求項4のいずれかに記載の発明であって、作業用
通路と空間が開放されている現在の状態から次の前記作
業用通路を開放する際、現在開放されている空間が移動
棚の移動にしたがって最後に閉じられるように、前記制
御手段により移動棚が移動されることを特徴とするもの
である。
【0015】この構成によれば、現在開放されている空
間は、現在開放されている作業用通路が次の空間とされ
るとき、移動棚の移動にしたがって最後に閉じられ、よ
って現在開放されている空間に万が一作業者が入ってい
るときでも、移動棚の移動に気づいて退出できるまでの
時間が確保される。
【0016】また請求項7に記載の発明は、上記請求項
1〜請求項6のいずれかに記載の発明であって、走行経
路の幅方向の床側には、磁気を帯びた帯体が走行経路方
向に沿って配設されるとともに、各移動棚には、前記帯
体の磁気を検出する磁気検出器が設けられ、制御手段
に、この磁気検出器による検出値が設定値を外れないよ
うに、回転駆動手段を制御する移動棚幅ずれ補正制御を
行う機能を付加したことを特徴とするものである。
【0017】この構成によれば、走行経路方向に沿って
配設される帯体の磁気が磁気検出器により検出され、各
移動棚はこの磁気検出器による検出値が設定値を外れな
いようにその回転駆動手段が制御される。すなわち、移
動棚幅ずれ補正制御が行われる。よって、各移動棚は帯
体に沿って移動される。
【0018】また請求項8に記載の発明は、上記請求項
1〜請求項7のいずれかに記載の発明であって、作業用
通路と空間が開放されている現在の状態から次の前記作
業用通路を開放する際、前記現在開放されている空間を
閉じ、前記現在開放されている作業用通路に次の空間を
確保する各移動棚の移動が、順次繰り返し行われ、常に
走行経路に作業用通路と空間がそれぞれ確保されること
を特徴とするものである。
【0019】この構成によれば、走行経路に、新しい作
業用通路と現在開放されている作業用通路から形成され
る空間が常に確保される。また請求項9に記載の発明
は、走行支持装置を介して走行経路上で往復走行自在な
移動棚が複数配設され、移動棚間に開放される作業用通
路を使用して、この作業用通路に面する移動棚に対して
物品の取扱いを行う移動棚設備の取扱い方法であって、
前記作業用通路が開放されている現在の状態から新たに
次の前記作業用通路を開放する際、前記現在開放されて
いる作業用通路に空間を確保するように、前記各移動棚
を移動させることを特徴とするものである。
【0020】この方法によれば、作業用通路が開放され
ている現在の状態から新たに次の作業用通路を開放する
ために、現在開放されている作業用通路を閉じるとき、
この現在の作業用通路に空間を確保するように次の作業
用通路が開放される。したがって、現在の作業用通路に
作業者が入っていた場合にでも、空間により作業者を保
護することができる。
【0021】また請求項10に記載の発明は、上記請求
項9に記載の発明であって、作業用通路と空間が開放さ
れている現在の状態からさらに次の前記作業用通路を開
放する際、現在開放されている空間が閉じるように、前
記各移動棚を移動させることを特徴とするものである。
【0022】この方法によれば、現在開放されている空
間は、現在開放されている作業用通路が次の空間とされ
るとき、閉じられる。よって空間が2ヶ所に形成されて
設置スペースが広くなることが防止される。
【0023】
【発明の実施の形態】[実施の形態1]以下に、本発明
の実施の形態1における移動棚設備を、図1〜図11に
基づいて説明する。
【0024】図1,図2に示すように、移動棚11は、
走行支持装置(後述する)を介して走行経路10上にお
いて往復走行自在に複数(図では6台)が配設され、移
動棚11間に開放される作業用通路Sを使用して、この
作業用通路Sに面する移動棚11に対して物品の取扱い
を行うように構成されている。
【0025】いま走行経路方向(前後方向)Aに沿って
順に配設される6台の移動棚11を、移動棚11A,移
動棚11B,移動棚11C,移動棚11D,移動棚11
E,移動棚11Fと称し、移動棚11Aが他の移動棚1
1B,11C,11D,11E,11Fの向き(図1で
は右向き)へ移動する方向を「前進」の方向、逆の向き
への移動の方向(図1では左向き)を「後進」の方向と
している。また移動棚11Aの後進方向に形成される作
業用通路Sのナンバーを、移動棚11Aと移動棚11
Bとの間に形成される作業用通路Sのナンバーを、移
動棚11Bと移動棚11Cとの間に形成される作業用通
路Sのナンバーを、移動棚11Cと移動棚11Dとの
間に形成される作業用通路Sのナンバーを、移動棚1
1Dと移動棚11Eとの間に形成される作業用通路Sの
ナンバーを、移動棚11Eと移動棚11Fとの間に形
成される作業用通路Sのナンバーを、移動棚11Fの
前進方向に形成される作業用通路Sのナンバーをとし
ている。
【0026】上記各移動棚11(11A,11B,11
C,11D,11E,11F)は、下部フレーム体12
と、この下部フレーム体12上に据え付けられた棚部1
3などにより構成されている。
【0027】図1、図4、図5、図6に示すように、前
記下部フレーム体12は、移動棚11の走行経路方向
(前後方向)Aに対して左右両側に位置される側下部フ
レーム12aと、内側の5箇所(複数箇所)に位置され
る中間下部フレーム12bと、これら側下部フレーム1
2aと中間下部フレーム12bとの間に連結される幅方
向(左右方向)Bの連結材12cと、連結材12c間の
複数箇所に配設される前後方向の渡し材12dと、複数
本のブレース12eなどにより、矩形枠状に形成されて
いる。
【0028】なお、側下部フレーム12aや中間下部フ
レーム12bは、それぞれ、一対の側板部と、両側板部
の上端間に連設される上板部とにより、下面開放の門形
型材状に形成されている。また連結材12cや渡し材1
2dは、断面が矩形の筒形型材状に形成されている。
【0029】前記棚部13は、側下部フレーム12aや
中間下部フレーム12bから立設されたトラス13a、
ビーム13b、サブビーム13c、ブレース13dなど
により枠組状に形成され、以て走行経路方向Aで開放さ
れた区画収納空間13eが、上下方向ならびに幅方向B
に複数で形成されている。なお、最上段の区画収納空間
13eは上方にも開放されている。
【0030】図1、図4、図5、図8に示すように、側
下部フレーム12aおよび中間下部フレーム12b内に
は、それぞれ前後一対の走行車輪(走行支持装置の一
例)14が車輪軸15を介して設けられている。これら
走行車輪14は、金属からなる内側輪体14aと、硬質
ウレタンゴムからなる外側リング体14bとにより構成
され、外側リング体14bを介して、たとえばコンクリ
ート製の床1の床面1a上で転動自在に構成されてい
る。すなわち走行車輪(走行支持装置)14は、走行経
路10の幅方向Bの7箇所(複数箇所)でかつ走行経路
方向Aの2箇所(複数箇所)にそれぞれ設けられてい
る。
【0031】そして、走行経路10の幅方向Bの両側部
分に位置された走行支持装置は、それぞれ回転駆動手段
が設けられて駆動式走行支持装置に構成されている。す
なわち、走行経路10の幅方向Bの両側部分である側下
部フレーム12aに支持された走行車輪14群のうち、
走行経路方向Aの一方端側(少なくとも1個)の走行車
輪は、駆動車輪軸15Aを介して設けられることで駆動
式走行車輪(駆動式走行支持装置の一例)14Aに構成
されている。
【0032】その際に、幅方向Bの両側部分に設けられ
る駆動式走行車輪14Aは、矩形枠状の下部フレーム体
12に対して対角状位置の2箇所に配設されている。さ
らに、駆動車輪軸15Aは幅方向Bにおいて内側に伸
び、その内端部分に、隣接した中間下部フレーム12b
に支持された走行車輪が取り付けられることで、この走
行車輪も駆動式走行車輪14Aに構成されている。そし
て両駆動車輪軸15Aには、それぞれ減速機付きで誘導
電動型のモータ(回転駆動手段の一例)16が連動連結
され、これらモータ16は前記中間下部フレーム12b
に取り付けられている。
【0033】なお、前記側下部フレーム12aにおける
前後端の上部には、ゴム製で円柱状のストッパ体17が
設けられている。以上の12〜17などにより走行経路
10上において往復走行自在な移動棚11の一例が構成
される。
【0034】図1、図4、図5、図7に示すように、前
記移動棚11には、幅方向Bの両側部分である内側の駆
動式走行車輪(駆動式走行支持装置)14Aの近くにそ
れぞれパルスエンコーダ(走行量検出手段の一例)21
が設けられ、これらパルスエンコーダ21は、移動棚1
1の側面に設けた制御盤20の移動棚コントローラ(後
述する)に接続されている。
【0035】すなわちパルスエンコーダ21は、下部フ
レーム体12側からのブラケット22に、幅方向Bに沿
った横軸23を介して上下揺動自在に設けられた支持枠
体24と、この支持枠体24に軸受25を介して輪体軸
26が遊転自在に支持された検知用輪体27と、前記輪
体軸26に取り付けられた回転体28と、この回転体2
8に形成されたスリット部28a,28bに対向されて
前記支持枠体24側に設けられた光電スイッチ29a,
29bなどにより構成されている。
【0036】ここで回転体28には、凹入状の外側スリ
ット部28aと角孔状の内側スリット部28bとが、そ
れぞれ設定角度置きに形成され、その際に外側スリット
部28aと内側スリット部28bとは、設定角度の半分
の角度で周方向において相対的にずらしている。また光
電スイッチは、外側スリット部28aに対向される外側
光電スイッチ29aと、内側スリット部28bに対向さ
れる内側光電スイッチ29bとからなる。そして両光電
スイッチ29a,29bは前記制御盤20に接続されて
いる。
【0037】なお、検知用輪体27の床面1aへの圧接
は、自重により支持枠体24側が下降されることにより
行われているが、これは付勢体(圧縮コイルばねや板ば
ねなど)により支持枠体24を下降付勢させてもよい。
以上の22〜30などによりパルスエンコーダ21の一
例が構成される。
【0038】図1、図2、図6、図8に示すように、前
記走行経路10の幅方向Bの中間で床1側には、車両の
通過を許す被検出体31が走行経路方向Aに沿って配設
されている。
【0039】すなわち被検出体31はレール状の磁気ガ
イド(磁気を帯びた帯体の一例)であって、両駆動式走
行車輪(駆動式走行支持装置)14A間でかつ走行経路
10の幅方向Bの中央部分において床面1aに形成され
た溝1b内に配設(埋設)されている。そして被検出体
31は、その長さ方向の複数箇所に作用される固定具に
よって溝1b内に固定されている。なお固定は、接着方
式などによって行ってもよい。ここで被検出体31の厚
さ(高さ)は、たとえば9mmとしている。このように
磁気ガイドからなる被検出体31を埋設したことによ
り、車両の乗り越えに好適としている。
【0040】前記移動棚11には、前記被検出体31を
基準に検出しながら移動棚11の幅ずれを検出する幅ず
れ検出手段35が設けられる。すなわち、幅方向Bの中
央部分における中間下部フレーム12bで走行経路方向
Aの中央部分からはブラケット36が連設され、このブ
ラケット36には、幅方向Bで一対の磁気センサ35
a,35bが併設されている。ここで、磁気センサ35
a,35bは、通常では被検出体31を同時に同一検出
値(磁束)を検出し得るように、被検出体31の幅に対
する併設間隔などが設定され、上記制御盤20に接続さ
れている。
【0041】図4、図5に示すように、前記移動棚11
の下部フレーム体12の前後面にはそれぞれ、隣接する
移動棚11の接近を検出する接近センサ37a,37b
が設けられており、これら接近センサ37a,37b
は、上記制御盤20に接続されている。接近センサ37
a,37bは磁気センサや反射式の光電スイッチや超音
波センサなどにより形成される。
【0042】また図1、図4に示すように、床面1aに
は各移動棚11毎に幅方向B(左右方向)に位置を換え
て走行原点(ホームポジション;HP)を示す反射板か
らなる原点38が、車両が乗り越え可能に設けられ、図
4に示すように、各移動棚11には、ホームポジション
でこの原点38に対向する位置に光電スイッチからなる
原点センサ39が設けられている。 「メイン制御盤」上記各移動棚11に設けられた制御盤
20の移動棚コントローラ(後述する)はメイン制御盤
40に接続されている。このメイン制御盤40は、移動
棚設備の全体を制御するもので、たとえば移動棚設備の
オンオフスイッチや、各移動棚11の走行操作部(釦)
などが設けられている。そして走行操作部の操作によっ
て、移動させる移動棚11の制御盤20に対して、移動
棚11を移動させる走行位置のデータ(以下、走行指令
位置データと称す/目標値となる)を与え、また複数台
の移動棚11を同時状に走行させるとき、起動信号を出
力するように構成されている。
【0043】メイン制御盤40の指令にしたがって、図
1、図2に示すように、1台または複数台の移動棚11
を走行経路10上で走行させることにより、目的とする
移動棚11の前方に作業用通路Sを形成し、また安全通
路(空間の一例)Lを形成している。作業用通路Sは、
目的とする区画収納空間13eに対して物品の出し入れ
を行うための通路であり、この物品の出し入れは、たと
えばフォークリフトを作業用通路S内で走行させ、パレ
ットを介して行っている。上記安全通路Lは、次の作業
用通路Sを開放するとき、万一現在開放されている作業
用通路Sに作業者が入っている場合に作業者を保護する
ように形成されるものであり、作業用通路Sより狭くな
るように、そして作業者が入っていられる程度の状態
(スペース)に形成される。また次の作業用通路Sを開
放するとき、現在開放されている安全通路Lは閉じられ
る。
【0044】メイン制御盤40による、上記走行指令位
置データ(目標値)と起動信号の形成・出力について説
明する。図9に示すように、走行経路方向(前後方向)
Aに順に並ぶ移動棚11A,11B,11C,11D,
11E,11Fはそれぞれ、各原点38からの走行距離
J1,J2,J3,J4,J5,J6を検出しており、
各移動棚11の制御盤20の移動棚コントローラに走行
指令位置データを与えてやると、各移動棚11は走行指
令位置へ移動することができる(詳細は後述する)。
【0045】また図10に示すように、作業用通路Sが
開放されている現在の状態から新たに次の作業用通路S
を開放する組合せは6通りあり、現在開放されている作
業用通路Sが7通りあることから、計42通りの組合せ
(通路パターン)がある。以下、これら組合せ(通路パ
ターン)のリストをパターンリストと称する。
【0046】また各パターン毎に、予め各移動棚11の
走行位置を求め設定することができる。たとえば、ナン
バー7のパターン、すなわち現在開放されている作業用
通路Sが通路で、次に形成する作業用通路Sが通路
のとき、図9(b)に示すように、移動棚11Aは作業
用通路Sの通路幅SHだけ前進させ、移動棚11B〜1
1Fは作業用通路Sの通路幅SHに安全通路Lの通路幅
LHを加算した幅(SH+LH)だけ前進させた走行位
置となる。図11(a)に通路パターン毎の各移動棚1
1の走行位置リストを示す。
【0047】メイン制御盤40の動作を図12のフロー
チャートにしたがって説明する。まず、次に形成する作
業用通路S(以下、新作業用通路Sと称する)のナンバ
ーNEが入力されると(ステップ−1)、現在開放され
ている作業用通路S(以下、現作業用通路Sと称する)
のナンバーNGと新作業用通路SのナンバーNEにより図
10のパターンリストを検索して通路パターンのナンバ
ーを求め(ステップ−2)、この求めた通路パターンの
ナンバーにより図11(a)の走行位置リストを検索し
て各移動棚11の走行位置を求め(ステップ−3)、求
めた走行位置を各移動棚11へ出力する(ステップ−
4)。続いて、起動信号を全移動棚11へ出力し(ステ
ップ−5)、新作業用通路SのナンバーNEを現作業用
通路SのナンバーNGに設定して(ステップ−6)、終
了する。
【0048】この動作により、新作業用通路Sが選択さ
れると、この新作業用通路Sと現作業用通路Sにより通
路パターンのナンバーが求められ、この通路パターンの
ナンバーにより各移動棚11の走行位置が求められ、各
移動棚11の走行位置が出力される。また一斉に起動信
号が出力される。 「移動棚の制御盤」図13に示すように、各移動棚11
の制御盤20には、回転駆動手段による駆動回転量を制
御し移動棚11を移動させる制御手段として、コンピュ
ータからなる移動棚コントローラ41が設けられ、さら
にこの移動棚コントローラ41から出力される速度指令
値に応じて幅方向B(左右方向)に設けられた各モータ
16をそれぞれトルクベクトル制御するベクトル制御イ
ンバータ42a,42bが設けられている。これらベク
トル制御インバータ42a,42bはそれぞれ、高速演
算器(CPU)により負荷の状態に応じた出力を高速・
演算し、電圧・電流ベクトルを最適に制御し、また始動
トルクをアップさせるように構成されており、これらベ
クトル制御インバータ42a,42bを使用してトルク
ベクトル制御を行うことにより、負荷変動に対して影響
の少ない回転駆動が行え、移動棚11内に収納された物
品の荷重分布のアンバランスによる斜行が最小限に抑え
られる。
【0049】上記移動棚コントローラ41には、メイン
制御盤40、左右のパルスエンコーダ21(光電スイッ
チ29a,29b)、左右の磁気センサ35a,35
b、さらに前後の接近センサ37a,37b、原点セン
サ39が接続されており、下記のように構成されてい
る。すなわち、メイン制御盤40の走行指令位置データ
および起動信号と、前後の接近センサ37a,37bの
隣接する移動棚11の接近信号と、後述するカウンタ4
5,46により検出される原点38から走行距離を入力
し、前進指令または後進指令または停止指令を出力する
走行判断部43(詳細は後述する)と、走行判断部43
より出力された走行指令が、前進指令または後進指令に
切り替わったときに走行スタート信号を1パルス出力す
る走行リセット部44と、原点センサ39が原点38を
検出しており、かつ走行判断部43より前進指令が出力
されたときにリセットされ、左のパルスエンコーダ21
から出力されるパルスをカウントし、左の駆動式走行車
輪14Aの走行距離(走行量の一例)を測定する第1カ
ウンタ45と、原点センサ39が原点38を検出してお
り、かつ走行判断部43より前進指令が出力されたとき
にリセットされ、右のパルスエンコーダ21から出力さ
れるパルスをカウントし、右の駆動式走行車輪14Aの
走行距離(走行量の一例)を測定する第2カウンタ46
と、走行リセット部44より出力される走行スタートパ
ルス信号によりリセットされ、左右のパルスエンコーダ
21からそれぞれ出力されるパルスの数をカウントし
て、2つのパルス数の差を検出し、その差が設定値(設
定変更可能としている)を超えると予測制御実行信号を
出力し(オンとし)、パルス数の差がほぼ0に戻ると予
測制御実行信号をオフとするパルス誤差判断部47と、
第1カウンタ45により検出された左の駆動式走行車輪
14Aの走行距離を微分し、後述する係数を乗算して左
の駆動式走行車輪14Aによる一定時間の(進み)走行
距離を求める第1微分器48と、第1カウンタ45によ
り検出された左の駆動式走行車輪14Aの走行距離に、
第1微分器48により求められた左の駆動式走行車輪1
4Aによる一定時間の(進み)走行距離を加算して一定
時間後の予測走行距離(走行距離の予測値)を求める第
1加算器49と、第2カウンタ46により検出された右
の駆動式走行車輪14Aの走行距離を微分し、後述する
係数を乗算して右の駆動式走行車輪14Aによる一定時
間の(進み)走行距離を求める第2微分器50と、第2
カウンタ46により検出された右の駆動式走行車輪14
Aの走行距離に、第2微分器50により求められた右の
駆動式走行車輪14Aによる一定時間の(進み)走行距
離を加算して一定時間後の予測走行距離(走行距離の予
測値)を求める第2加算器51と、第1カウンタ45に
より検出された左の駆動式走行車輪14Aの走行距離よ
り、第2カウンタ46により検出された右の駆動式走行
車輪14Aの走行距離を減算して左右の駆動式走行車輪
14Aの走行距離偏差を求める第1減算器52と、第1
加算器49により求められた左の駆動式走行車輪14A
による一定時間後の予測走行距離より、第2加算器51
により求められた右の駆動式走行車輪14Aによる一定
時間後の予測走行距離を減算して左右の駆動式走行車輪
14Aの予測走行距離偏差を求める第2減算器53と、
走行リセット部44より出力される走行スタートパルス
信号により時間のカウントを開始し、パルス誤差判断部
47より出力された予測制御実行信号により時間のカウ
ントを停止して、走行スタートから、設定値を超えるパ
ルス数の差が発生するまでの時間を測定し、この測定時
間に反比例した上記係数、すなわちパルス数の差が設定
値(走行量の偏差が規定値)を超えるまでの傾向に基づ
く係数を出力するタイマー54と、走行判断部43の走
行判断信号、第1減算器52により求められた左右の駆
動式走行車輪14Aの走行距離偏差、第2減算器53に
より求められた左右の駆動式走行車輪14Aの予測走行
距離偏差、パルス誤差判断部47より出力された予測制
御実行信号、および左右の磁気センサ35a,35bに
より検出されている被検出体31のデータに基づいて左
右のベクトル制御インバータ42a,42bの速度指令
値(回転駆動手段による駆動回転量に相当する)を求め
て出力する速度制御部55とから構成されている。
【0050】上記走行判断部43は図14に示すように
構成されている。第1カウンタ45と第2カウンタ46
によりそれぞれ検出される原点38からの走行距離の平
均値(上記原点38からの走行距離Jに相当する)を演
算する平均器61と、メイン制御盤40から入力した走
行指令位置データ(目標値)から平均器61に求められ
た平均走行距離を減算して距離偏差(移動する距離に相
当する)を求める減算器62が設けられ、この減算器6
2に求められる距離偏差が不感帯(デッドバンド)α
(>0)以上のときに前進と判断する第1比較器63
と、前記距離偏差が不感帯(−α)以下のときに後進と
判断する第2比較器64が設けられ、さらにメイン制御
盤40の起動信号によりセットされ、第1比較器63と
第2比較器64の出力がともにオフのときにリセットさ
れるRSプリップフロップ65と、第1比較器63と第
2比較器64の出力がともにオフのとき、または第1比
較器63の出力がオンで接近センサ37aの接近信号が
オンのとき、または第2比較器64の出力がオンで接近
センサ37bの接近信号がオンのときに停止指令を出力
する停止出力部66と、RSプリップフロップ65の出
力と第1比較器63の出力がともにオンで、停止指令が
出力されていないときに前進指令を出力する前進出力部
67と、RSプリップフロップ65の出力と第2比較器
64の出力がともにオンで、停止指令が出力されていな
いときに後進指令を出力する後進出力部68が設けられ
ている。
【0051】上記速度制御部55は図15に示すように
構成されている。走行判断部43の走行指令信号が前進
指令のときに動作するリレイRY−Fと、後進指令のと
きに動作するリレイRY−Bと、停止指令のときに動作
するリレイRY−Sと、パルス誤差判断部47の予測制
御実行信号がオンのときに動作するリレイRY−Mが設
けられている。さらに移動棚11の所定走行速度が設定
された速度設定器71が設けられている。またリレイR
Y−Mの動作により、予測制御実行信号がオンではない
とき走行距離偏差が選択され、予測制御実行信号がオン
のとき予測走行距離偏差が選択されるように構成され、
さらにその選択された偏差が、後述するタイマーがオフ
となっているとき選択され、タイマーがオンとなってい
るとき距離偏差なし(偏差=0)が選択されるように構
成され、選択された偏差により左の駆動式走行車輪14
Aの速度補正量を求める第1関数部72と、右の駆動式
走行車輪14Aの速度補正量を求める第2関数部73が
設けられている。第1関数部72は、偏差がプラスの所
定量(デッドバンド)を超えてプラスとなると、比例し
てプラスの速度補正量を出力し、第2関数部73は、偏
差がマイナスの所定量(デッドバンド)を超えてマイナ
スとなると、比例してプラスの速度補正量を出力する。
また選択された偏差が、プラスまたはマイナスの所定量
(デッドバンド)を超えると、すなわち第1関数部72
または第2関数部73より速度補正量が出力され、移動
棚姿勢補正制御(傾斜補正制御)が実行されると動作す
る第3比較器74が設けられ、この第3比較器74の動
作により動作するリレイRY−Pが設けられている。
【0052】また左右の磁気センサ35a,35bによ
り検出されている被検出体31のデータを減算して走行
経路10の幅方向Bの幅ずれを演算する第1減算器75
が設けられ、この第1減算器75の移動棚11の幅ずれ
が、プラスまたはマイナスの所定量(後述する関数部7
6,77のデッドバンド)を超えると動作する第4比較
器82が設けられ、この第4比較器82の動作により動
作するオフディレイタイマー83が設けられている。さ
らに上記リレイRY−Pが動作していないとき第1減算
器75の移動棚11の幅ずれが選択され、リレイRY−
Pが動作しているとき幅ずれなし(幅ずれ=0)が選択
されるように構成され、その選択された幅ずれにより、
左の駆動式走行車輪14Aの速度補正量を求める第3関
数部76と、右の駆動式走行車輪14Aの速度補正量を
求める第4関数部77が設けられている。第3関数部7
6は、幅ずれがプラス(左方向へ幅ずれ)の所定量(デ
ッドバンド)を超えてプラスとなると、比例してプラス
の速度補正量を出力し、第4関数部77は、偏差がマイ
ナスの所定量(デッドバンド)を超えてマイナスとなる
と、比例してプラスの速度補正量を出力する。これら第
3関数部76または第4関数部77から出力される速度
補正量により移動棚幅ずれ補正制御が実行される。
【0053】また速度設定器71において設定された移
動棚11の所定走行速度より、上記第1関数部72およ
び第3関数部76より出力されたプラスの速度補正量を
減算し、左の駆動式走行車輪14Aの速度指令値を求め
る第2減算器78と、この第2減算器78より求められ
た左の駆動式走行車輪14Aの速度指令値の下限を制限
し最低速度を保障する第1下限リミッタ79が設けら
れ、リレイRY−Fの動作(前進指令でオン)によりこ
の下限が制限された左の駆動式走行車輪14Aの速度指
令値が選択され、リレイRY−Bの動作(後進指令でオ
ン)によりこの下限が制限された左の駆動式走行車輪1
4Aの速度指令値をマイナスとした値が選択され、リレ
イRY−Sの動作(停止指令でオン)により左の駆動式
走行車輪14Aの速度指令値“0”が選択され、左のベ
クトル制御インバータ42aへ速度指令値を出力するよ
うに構成されている。
【0054】また速度設定器71において設定された移
動棚11の所定走行速度より、上記第2関数部73およ
び第4関数部77より出力された速度補正量を減算し、
右の駆動式走行車輪14Aの速度指令値を求める第3減
算器80と、この第3減算器80より求められた右の駆
動式走行車輪14Aの速度指令値の下限を制限し最低速
度を保障する第2下限リミッタ81が設けられ、リレイ
RY−Fの動作(前進指令でオン)によりこの下限が制
限された右の駆動式走行車輪14Aの速度指令値が選択
され、リレイRY−Bの動作(後進指令でオン)により
この下限が制限された右の駆動式走行車輪14Aの速度
指令値をマイナスとした値が選択され、リレイRY−S
の動作(停止指令でオン)により右の駆動式走行車輪1
4Aの速度指令値“0”が選択され、右のベクトル制御
インバータ42bへ速度指令値を出力するように構成さ
れている。
【0055】なお、速度指令値はプラスのときに前進の
速度指令値を、マイナスのときに後進の速度指令値を示
している。上記制御盤20の構成による作用を説明す
る。
【0056】まず、メイン制御盤40より走行指令位置
データと起動信号を入力すると、走行方向が判断され、
前進指令または後進指令が形成され、速度設定器71に
おいて設定された移動棚11の所定走行速度が速度指令
値として左右のベクトル制御インバータ42a,42b
へ出力される。左右のベクトル制御インバータ42a,
42bによりモータ16が速度指令値に応じた回転数に
制御され、移動棚11は前進または後進を開始する。な
お、前進指令のとき速度指令値はプラスに、後進指令の
とき速度指令値はマイナスに形成される。
【0057】走行が開始されると、左右の各パルスエン
コーダ21の出力パルスにより左右の駆動式走行車輪1
4Aの走行距離が求められ、これら走行距離の偏差、す
なわち移動棚11の両側方の走行方向のずれである移動
棚11の傾斜が求められ、この傾斜を0とするように左
右の駆動式走行車輪14Aの速度指令値が求められ、左
右のベクトル制御インバータ42a,42bへ出力され
る。
【0058】上記走行距離の偏差に基づいて左右の駆動
式走行車輪14Aの速度指令値が求められる通常の走行
制御が実行されているとき、左右の各パルスエンコーダ
21のパルス数の差が設定値を超え予測制御実行信号が
オンとなると、すなわち上記傾斜が大きくなると、移動
開始から設定値を超えるまでの時間が求められ、この時
間により走行量の偏差の傾向が求められ、この傾向に基
づく係数が求められ、また各駆動式走行車輪14Aの走
行距離を微分することにより現在の走行距離の変化が求
められ、これら(走行距離の偏差の傾向に基づく)係数
と現在の走行距離の変化を乗算することにより一定時間
の走行距離(進みの成分)が求められ、この一定時間の
走行距離に現在の各走行距離を加算することにより一定
時間後の各予測走行距離が求められ、続いてこれら予測
走行距離の偏差が求められ、この予測走行距離偏差を0
とするように左右の駆動式走行車輪14Aの速度指令値
が求められ、左右のベクトル制御インバータ42a,4
2bへ出力される(移動棚姿勢補正制御が実行され
る)。なお、各予測走行距離は所定時間毎に求められ
る。
【0059】この移動棚姿勢補正制御のとき、上記速度
指令値は走行距離が進んでいる側の駆動式走行車輪14
Aに連動したモータ16のベクトル制御インバータ42
a,42bに対して、その駆動回転量を落すように制御
される。また速度指令値のプラスとマイナスの符号によ
り正逆駆動の切り換えが行われる。
【0060】これにより、モータ16間に駆動回転量の
差が生じることになり、以て前述した傾斜姿勢を次第に
修正して解消し得る。さらに走行距離が進んでいる側
が、他側に対して低速で進むように制御し得ることによ
って、移動棚11どうしの衝突など招くことなく、傾斜
姿勢を次第に修正して解消し得る。
【0061】そしてパルスエンコーダ21からそれぞれ
出力されるパルスの数の差がほぼ0に戻ると予測制御実
行信号がオフとなり、再び走行距離偏差に基づく通常の
走行制御に戻される。
【0062】また磁気センサ35a,35bにより求め
られた被検出体31のデータに基づいて走行経路10の
幅方向(左右方向)Bのずれが求められ、このずれが、
第2比較器72に設定された所定量(デッドバンド)を
超えると、走行距離偏差あるいは予測走行距離偏差によ
る速度補正量が0に設定され移動棚姿勢補正制御に代え
て、移動棚幅ずれ補正制御が実行される(移動棚幅ずれ
補正制御が移動棚姿勢補正制御に優先される)。すなわ
ち、幅方向Bのずれを0とするように、第3関数部66
または第4関数部67から速度補正量が出力され、一方
の駆動回転量を落すように左右の駆動式走行車輪14A
の速度指令値が求められ、左右のベクトル制御インバー
タ42a,42bへ出力され、移動棚幅ずれ補正制御が
実行される。
【0063】これにより、直角状姿勢で走行していた移
動棚11を次第に傾斜姿勢とし、それに伴って、磁気セ
ンサ35a,35bがそれぞれ被検出体31上へ移動し
て、幅ずれを解消し得る。また移動棚幅ずれ補正制御が
移動棚姿勢補正制御より優先して実行され、よって、い
わゆる幅ずれが解消され、解消されると、タイマー73
の設定時間遅れて移動棚姿勢補正制御が再実行され、移
動棚11の走行が走行経路10に対して直角状姿勢で行
われるように姿勢が修正される。
【0064】なお、左右の駆動式走行車輪14Aの速度
指令値の補正は、速度設定器61において設定された移
動棚11の所定走行速度と、下限リミッタ69,71に
おいて設定された最低速度との間において行われる。
【0065】また各移動棚11が原点に戻り、原点セン
サ39が動作している状態で、前進指令が出力されると
カウンタ45,46のカウント値がリセットされ、走行
距離の原点補正が行われる。
【0066】そして、メイン制御盤40の走行指令位置
データ(目標値)に平均器61に求められた平均走行距
離が近づき、その距離偏差が不感帯の中に入ると、すな
わち移動棚11が目標値に到達すると、あるいは走行方
向の接近センサ37aまたは37bが動作すると、停止
指令が形成され、速度指令値が“0”とされ、左右のベ
クトル制御インバータ42a,42bによりモータ16
が回転数“0”に制御され、移動棚11は停止する。
【0067】以下に、上記実施の形態1における作用を
説明する。図1、図2に示すように、1台または複数台
の移動棚11を走行経路10上で走行させることによ
り、目的とする移動棚11の前方に作業用通路Sを形成
し、また安全通路Lを形成し得、この作業用通路Sから
目的とする区画収納空間13eに対する物品の出し入れ
を行える。この物品の出し入れは、たとえばフォークリ
フトを作業用通路S内で走行させ、パレットを介して行
っている。
【0068】たとえば、図1、図2に示すように通路
を現作業用通路S、通路を現安全通路Lに形成してい
る移動棚11を、走行経路10上で走行させたのち通路
を新作業用通路Sとするとき、まずメイン制御盤40
で、通路を選択する。これにより、通路を新作業用
通路Sとし、現作業用通路Sの通路を新安全通路Lと
する各移動棚11の走行指令位置データが求められ、各
移動棚11の制御盤20に対して、求めた走行指令位置
のデータが与えられ、所定時間後に一斉に起動信号が出
力される。
【0069】すると、各移動棚11では、走行指令位置
へ移動するように、一対のモータ16を起動させ、それ
ぞれ駆動車輪軸15Aを介して駆動式走行車輪14Aを
駆動回転させる。これにより移動棚11に走行力を付与
し得、以て残りの走行車輪14を追従回転(遊転)させ
ながら、移動棚11を走行経路10上で走行し得る。そ
して、図3に示すように、移動棚11C,11D,11
E,11Fが同時にほぼ同じ速度で移動し、移動棚11
間に設けられた接近センサ37a,37bなどによる検
出制御によって、移動棚11を他の移動棚11に衝突な
どさせることなく、所期の走行指令位置に停止し得、通
路が新作業用通路Sに形成され、現作業用通路Sの通
路が新安全通路Lに形成され、また現安全通路Lの通
路が閉じられる。
【0070】このように、作業用通路Sが開放されてい
る現在の状態から新たに次の作業用通路Sを開放する
際、現在開放されている作業用通路Sに安全通路L(空
間)を確保するように、移動棚コントローラ41により
移動棚11が移動され、また現在開放されている安全通
路Lが閉じるように、移動棚コントローラ41により移
動棚11が移動される。そして、作業用通路Sと安全通
路Lが開放されている現在の状態から次の作業用通路S
を開放する際、現在開放されている安全通路Lを閉じ、
現在開放されている作業用通路Sに次の安全通路Lを確
保する各移動棚11の移動が、順次繰り返し行われ、常
に走行経路10に作業用通路Sと安全通路Lがそれぞれ
確保される。
【0071】上述したような移動棚11の走行に際し
て、収納している物品の偏荷重、床面1aの平坦(凹
凸)状態、床面1aに対する駆動式走行車輪14Aのス
リップ、駆動式走行車輪14Aにおける外側リング体1
4bの摩損などによって、移動棚11の走行が、走行経
路10に対して直角状姿勢を維持して行われず、たとえ
ば図1の仮想線に示されるように、一側部分が進みかつ
他側部分が遅れた傾斜姿勢で行われることがある。
【0072】このような場合、幅方向Bの両側部分にそ
れぞれ設けたパルスエンコーダ21により走行距離を検
出し、この検出に基づいて制御盤20によって、前記モ
ータ16による駆動回転量を制御している。すなわち、
移動棚11の走行に伴って、床面1aに圧接している検
知用輪体27が摩擦転動する。この検知用輪体27の転
動により、輪体軸26を介して回転体28を回転させ
る。
【0073】すると、回転体28の回転によって、この
回転体28に形成したスリット部28a,28b群の移
動数(通過数)を光電スイッチ29a,29bによりカ
ウントし、制御盤20に入力し得る。この制御盤20に
おいては、両パルスエンコーダ21から出力されるパル
スをカウントすることによりそれぞれ駆動式走行車輪1
4Aによる走行距離を求めて比較し、この場合には、一
側部分側の駆動式走行車輪14Aによる走行距離が大き
く(進み)、そして他側部分側の駆動式走行車輪14A
による走行距離が小さい(遅れた)状態であることにな
る。
【0074】この比較に基づいて制御盤20から、走行
距離が進んでいる側の駆動式走行車輪14Aに連動した
モータ16に対して、すなわち一側部分側の駆動式走行
車輪14Aに連動したモータ16のベクトル制御インバ
ータ42aまたは42bに対して、その駆動回転量を落
すように制御信号が出される。これにより、一側部分側
のモータ16の駆動回転量が落ちることになって、この
一側部分側が他側部分側に対して低速で進むことにな
り、以て前述した傾斜姿勢を次第に修正して解消し得
る。
【0075】さらに制御盤20においては、両パルスエ
ンコーダ21から出力されるパルスに移動開始時より設
定値を超えてパルス差が生じると、走行距離と移動開始
から設定値を超えるパルス差が生じたまでの時間に応じ
て予測走行距離が求められ、予測走行距離が進んでいる
側の駆動式走行車輪14Aに連動したモータ16のベク
トル制御インバータ42aまたは42bに対して、その
駆動回転量を落すように制御信号が出される。これによ
り、一側部分側のモータ16の駆動回転量が落ちること
になって、この一側部分側が他側部分側に対して低速で
進むことになり、予測走行距離に応じて先んじて傾斜姿
勢を次第に修正して解消し得る。この予測制御により、
図16に実線で示すように波うつ軌跡を描く床面1aま
たは荷重条件において、走行距離偏差のみの制御では図
16(a)に破線で示すようにオーバーシュートするの
に対し、図16(b)に破線で示すようにオーバーシュ
ートを無くすことができ安定した走行制御を行える。
【0076】このように制御盤20を介しての制御を行
うことで、移動棚11の走行は、走行経路10に対して
直角状姿勢で行える。なお、制御盤20において、それ
ぞれ駆動式走行車輪14Aによる走行距離を比較したと
きで、その差がないときや、差が微少のとき(デッドバ
ンド内のとき)には、制御盤20からの駆動回転量を落
すような制御信号は出されず、以て速度設定器71に設
定された所期の回転数による走行が継続される。
【0077】上述したように、走行距離検出手段として
パルスエンコーダ21を採用したときには、回転体28
に対して、それぞれ設定角度置きに形成する外側スリッ
ト部28a群と内側スリット部28b群とを、設定角度
の半分の角度で周方向において相対的にずらせることが
でき、これにより、移動棚11の幅方向の両側部分にお
ける走行距離の検出を、検出量を細かくして、的確に行
えることになる。
【0078】上述したような移動棚11の走行に際し
て、たとえば、移動棚11の走行が走行経路10に対し
て直角状姿勢で行われているにも拘わらず、移動棚11
が幅方向Bにずれる、いわゆる幅ずれ走行を行う恐れが
ある。このような場合、移動棚11を走行させながら、
走行経路方向Aに沿って配設された被検出体31を幅ず
れ検出手段35である磁気センサ35a,35bにより
検出し、以て磁気センサ35a,35bの検出値の差が
なくなるように、制御盤20によりモータ16を制御し
ている(磁気センサ35a,35bよる検出値の差がな
くなるように、回転駆動手段を制御する移動棚幅ずれ補
正制御が行われている)。
【0079】すなわち、幅ずれの生じていない走行時に
磁気センサ35a,35bは、図13に示すように被検
出体31を同時に検出している。そして幅ずれが生じた
とき、一対の磁気センサ35a,35bのうち、ずれた
側の磁気センサ35a,35bが床面1aを検出するこ
とになり、以て前記制御盤20において、検出値に差が
生じることになる。
【0080】すると制御盤20から、ずれた側とは反対
側の駆動式走行車輪14Aに連動したモータ16のベク
トル制御インバータ42aまたは42bに対して、その
駆動回転量を落すように制御信号が出される。これによ
り、反対側のモータ16の駆動回転量が落ちることにな
って、この反対側がずれた側に対して低速で進むことに
なり、以て直角状姿勢で走行していた移動棚11を次第
に傾斜姿勢とし、それに伴って、ずれた側の磁気センサ
35a,35bが被検出体31側に接近移動して、幅ず
れを解消し得る。
【0081】制御盤20により、通常は、移動棚姿勢補
正制御により移動棚11の走行が走行経路10に対して
直角状姿勢で行われるように姿勢が修正されており、幅
ずれが生じると、移動棚幅ずれ補正制御が移動棚姿勢補
正制御より優先して実行されて幅ずれが解消され、解消
されると、一定時間後に移動棚姿勢補正制御に戻り、移
動棚11の走行が走行経路10に対して直角状姿勢で行
われるように姿勢が修正される。
【0082】なお、走行開始時に、すでに幅ずれが発生
していたときには、先に移動棚幅ずれ補正制御が実行さ
れ、幅ずれが解消された後に移動棚姿勢補正制御が実行
される。
【0083】前述では、ずれた側とは反対側の駆動式走
行車輪14Aに連動したモータ16の駆動回転量を落と
すことによって、直角状姿勢で走行していた移動棚11
を次第に傾斜姿勢としているが、これは、ずれた側の駆
動式走行車輪14Aに連動したモータ16の駆動回転量
を増すように制御したときも、同様に、直角状姿勢で走
行していた移動棚11を次第に傾斜姿勢とし得る。
【0084】以上のような動作によって、移動棚11の
走行は、大きな幅ずれが生じることもなく行える。また
中央部分の1箇所に配設された被検出体31と幅ずれ検
出手段35とによって、移動棚11の幅ずれを検出する
構成を、簡単かつ安価として提供し得る。そして前述し
た幅方向Bの両側部分の走行距離制御との組み合わせに
よって、移動棚11の走行は、走行経路10に対して直
角状姿勢でかつ幅ずれも生じることなく行えることにな
る。また被検出体31を走行経路10の幅方向Bの中間
で走行経路方向Aに沿って配設したことにより、幅ずれ
を解消するために移動棚11を斜行させるときに移動棚
11の回転半径を小さくでき、蛇行を少なくすることが
できる。
【0085】なお、上述したような移動棚11の走行制
御において、制御盤20では、学習して記憶し、それに
基づいて移動棚11を走行制御することもできる。すな
わち、移動棚11を走行させたときで、たとえば走行が
傾斜姿勢で行われ、パルスエンコーダ21の検出に基づ
いて傾斜姿勢を修正したとき、その一連の制御を記憶し
ておく。そして、次の移動棚11の逆方向への走行や同
方向への走行の際に、記憶に基づいて移動棚11を走行
制御(予測制御)することで、移動棚11の走行は、走
行経路10に対して直角状姿勢で行えることになる。
【0086】なお、記憶に基づいて移動棚11を走行制
御したときも、たとえば荷重変化などにより走行が傾斜
姿勢で行われることがあるが、これに対しては上述と同
様にして、パルスエンコーダ21の検出に基づいて傾斜
姿勢を修正し得る。
【0087】上記した実施の形態1において、たとえば
図1〜図3の仮想線に示すように、前記移動棚11群に
よる走行経路10の両端外方には、必要に応じて固定棚
3が配設される。この場合には、一対の固定棚3間に、
固定棚間方向に往復走行自在な複数の移動棚11が配設
されることになる。ここで固定棚3は、床面1a上に載
置され固定される下部フレーム体4と、この下部フレー
ム体4上に据付けられる棚部5などにより構成されてい
る。この棚部5には、上下方向ならびに水平方向に複数
の区画収納空間5aが形成されている。
【0088】そして両固定棚5の下部間には障害物検出
用ゾーンセンサとして光電センサ6が設けられている。
この光電センサ6は、幅方向Bにおいて適当間隔置きに
複数が併設されている。ここで光電センサ6は、投光器
7と受光器8とが対向して配置された透過形の光電スイ
ッチであって、各投光器7からの検出用光線7aが、移
動棚11群における下部フレーム体12の底面と床面1
aとの間の空間を通過して、対向位置にある受光器8に
受け入れられるように構成されている。
【0089】このように一対の固定棚3が設けられるこ
とで、設置スペースを有効に利用した物品の保管を可能
にし得る。また、光電センサ6の採用によって、万一、
作業用通路Sに作業者が入っている状態で移動棚11を
移動させようとしても、作業用通路Sを横切る検出用光
線7aによって確実に検出し得、以て移動棚11の移動
を停止させるなどの制御を行える。なお、検出用光線7
aが床面1aから低レベルで設定されていることで、作
業者だけでなく、棚部13から作業用通路S内に落下し
た小型の異物も、非接触式で検出可能となる。
【0090】なお他物検出方式としては、光電センサを
移動棚11の前後面において、その検出用光線を幅方向
Bとして配設した形式、すなわちビームバンパーを配設
した形式としてもよく、さらには移動棚11の前後面の
下部に接触式のバンパーを配設した形式でもよい。この
ようにビームバンパーまたは接触式バンパーを配設した
ときは、ゾーンセンサ(光電センサ6)は設けなくても
よい。もちろん、ビームバンパーまたは接触式バンパー
により、作業者や小型の異物が検出されると、移動棚1
1の移動は停止される。
【0091】以上のように上記実施の形態1によれば、
作業用通路Sが開放されている現在の状態から新たに次
の新作業用通路Sを開放するために、現在開放されてい
る作業用通路Sを閉じるとき、この現在の作業用通路S
に作業者の安全通路L(空間)を確保するように新作業
用通路Sが開放されることにより、現在開放されている
作業用通路Sに作業者が入っていた場合にでも、安全通
路Lにより作業者を保護することができる。
【0092】また上記実施の形態1によれば、安全通路
Lは、作業用通路Sより狭くなるように、そして作業者
が入っていられる程度の状態に形成されることにより、
移動棚設備の設置スペースが安全通路Lのスペースによ
り、大幅に広くなることを防止できとともに、作業者を
保護することができる最小のスペースを確保することが
できる。
【0093】また上記実施の形態1によれば、現在開放
されている安全通路L(空間)は、現在開放されている
作業用通路Sが次の安全通路Lとされるとき、閉じられ
ることによって、安全通路Lが2ヶ所に形成され、設置
スペースが広くなることを防止できる。
【0094】また上記実施の形態1によれば、フォーク
リフトなどの車両を作業用通路S内で走行させること
で、この作業用通路S側から物品の出し入れを行う際
に、作業用通路内の床1側には車両の乗り越えを許す被
検出体31と原点38のみが存在し、さらに作業用通路
Sの両側外方の床1上には何も存在していないことか
ら、車両の走行は、作業用通路Sにおける一方向への通
過走行をも可能として、自由方向に行える。 [実施の形態2]次に、本発明の実施の形態2を、図1
7および図18に基づいて説明する。
【0095】上記実施の形態1では、新作業用通路Sを
形成するとき、現安全通路Lは自然に閉じるように構成
しているが、実施の形態2では、現安全通路Lを最後に
閉じるように構成している。
【0096】実施の形態2におけるメイン制御盤40の
動作を図17のフローチャートにしたがって説明する。
まず、新作業用通路SのナンバーNEが入力されると
(ステップ−1)、現作業用通路SのナンバーNGと新
作業用通路SのナンバーNEからパターンリスト(図1
0)を検索して通路パターンのナンバーを求め(ステッ
プ−2)、この求めた通路パターンのナンバーにより走
行位置リスト{図11(a)}を検索して各移動棚11
の新走行位置を求める(ステップ−3)。
【0097】続いて各移動棚11の新走行位置と現走行
位置より、各移動棚11が前進するのか、後進するの
か、あるいは停止したままなのかを求める(ステップ−
4)。次に現作業用通路SのナンバーNGに対向する2
または1の移動棚11を求め(ステップ−5)、2また
は1の移動棚11がともに前進、あるいは一方の移動棚
11が前進で他方が停止のとき、後方の移動棚11を選
択し、2または1の移動棚11がともに後進、あるいは
一方の移動棚11が停止で他方が後進のとき、前方の移
動棚11を選択する。すなわち現作業用通路Sを閉じる
方向へ移動する移動棚11を選択する(ステップ−
6)。
【0098】続いて検索した走行位置を各移動棚11へ
出力する(ステップ−7)。そして、前記選択した移動
棚11が前進のとき、この移動棚11より後方で一緒に
前進する移動棚11を求め、また前記選択した移動棚1
1が後進のとき、この移動棚11より前方で一緒に後進
する移動棚11を求め(ステップ−8)、選択した移動
棚11および求めた移動棚11に対して起動信号を出力
し(ステップ−9)、これら移動棚11の移動により現
作業用通路S(幅SH)が安全通路L(幅LH)となる
一定時間後{=(SH−LH)/v;vは移動棚の走行
速度}に他の移動棚11へ起動信号を出力する(ステッ
プ−10)。
【0099】新作業用通路SのナンバーNEを現作業用
通路SのナンバーNGに設定し(ステップ−11)、各
移動棚11の新走行位置を現走行位置に設定して(ステ
ップ−12)、終了する。
【0100】実施の形態2における作用を説明する。新
作業用通路Sが選択されると、この新作業用通路Sと現
作業用通路Sにより通路パターンが求められ、この通路
パターンにより各移動棚11の新走行位置が求められ、
各移動棚11へ新走行位置が出力される。
【0101】また各移動棚11の新走行位置と現走行位
置より各移動棚11が前進あるいは後進あるいは停止す
るかが判断され、また現作業用通路Sを閉じる方向へ移
動する移動棚11が選択され、この移動棚11が前進の
とき、この移動棚11より後方で一緒に前進する移動棚
11が求められ、また前記選択した移動棚11が後進の
とき、この移動棚11より前方で一緒に後進する移動棚
11が求められ、選択した移動棚11および求めた移動
棚11に対してへ起動信号が出力され、移動棚11が
(SH−LH)だけ走行すると(この走行時間後に)、
他の移動棚11へ起動信号が出力される。
【0102】これにより、図18に示すように、現作業
用通路Sが通路に、現安全通路Lが通路に形成され
ている状態から、移動棚11を走行経路10上で走行さ
せて新作業用通路Sを通路に形成するとき、通路を
新作業用通路Sとし、現作業用通路Sの通路を新安全
通路Lとする各移動棚11の新走行指令位置データが求
められ、各移動棚11の制御盤20に対して、求めた走
行指令位置のデータが与えられ、通路を閉じる移動棚
11Eおよび同時に一緒に前進する移動棚11C,11
Dに対して起動信号が出力される。すると、図18
(b)に示すように、移動棚11C,11D,11Eが
移動を開始し、図18(c)に示すように、移動棚11
Eと移動棚11F間の通路が安全通路Lの幅LHとな
ると、他の移動棚11Fも移動を開始し、通路を安全
通路Lの幅LHに維持しながら移動し、現安全通路Lの
通路が最終的に閉じられる。
【0103】このように、作業用通路Sが開放されてい
る現在の状態から新たに次の作業用通路Sを開放する
際、現在開放されている作業用通路Sに安全通路L(空
間)を確保するように、移動棚コントローラ41により
移動棚11が移動され、この作業用通路Sと安全通路L
が開放されている状態からさらに次の作業用通路Sを開
放する際、開放されている安全通路Lを保った状態で開
放されている作業用通路Sに次の安全通路Lを確保する
ように、移動棚コントローラ41により移動棚11が移
動される。さらに作業用通路Sと安全通路Lが開放され
ている現在の状態から次の作業用通路Sを開放する際、
現在開放されている安全通路Lが移動棚11の移動にし
たがって最後に閉じられるように、移動棚コントローラ
41により移動棚11が移動される。
【0104】以上のように実施の形態2によれば、現在
開放されている安全通路(現安全通路)Lは、現在開放
されている現作業用通路Sが閉じられて安全通路Lとさ
れるとき、最後に閉じられることにより、前回形成され
ていた安全通路Lに万が一作業者が入っているときで
も、移動棚11の移動に気づいて退出できるまでの時間
を確保できる。
【0105】なお、上記各実施の形態では、作業用通路
Sと安全通路Lを形成しているが、2本の作業用通路S
を形成するようにすることも可能である。このとき、新
作業用通路Sを形成するに際し、2本の現作業用通路S
で先に形成された作業用通路Sを閉じ、後に形成された
作業用通路Sをそのまま残す。
【0106】2本の作業用通路Sを形成するときのメイ
ン制御盤40の動作は実施の形態1の動作(図12のフ
ローチャート)と同様になる。なお、検索した通路パタ
ーンのナンバーより各移動棚11の新走行位置を検索す
るとき、図11(b)に示すように、作業用通路Sの通
路幅SHあるいは2倍の通路幅SHにより形成される走
行位置のデータのリストを使用する。
【0107】2本の作業用通路Sを形成するときの作用
を図19を参照しながら説明する。図19に示すように
通路を後に形成された現作業用通路S、通路を先に
形成された現作業用通路Sとしている移動棚11を、走
行経路10上で走行させたのち通路を新作業用通路S
とするとき、まずメイン制御盤40で、通路を選択す
る。これにより、通路を新作業用通路Sとし、後に形
成された現作業用通路Sの通路を残し、先に形成され
た現作業用通路Sの通路を閉じる各移動棚11の走行
指令位置データが求められ、各移動棚11の制御盤20
に対して、求めた走行指令位置のデータが与えられ、所
定時間後に一斉に起動信号が出力される。
【0108】これにより、図19(b)に示すように、
移動棚11C,11D,11E,11Fが移動を開始
し、図19(c)に示すように、通路を作業用通路S
の幅SHに維持しながら移動し、図19(d)に示すよ
うに、先に形成された現作業用通路Sの通路が最終的
に閉じられる。
【0109】このように、新作業用通路Sを形成すると
き、2本の現作業用通路Sで先に形成された作業用通路
Sを閉じ、後に形成された作業用通路Sをそのまま残す
ように移動棚11を移動させることができる。
【0110】また上記各実施の形態では、メイン制御盤
40において作業用通路Sとする通路〜を選択して
いるが、リモートコントローラを使用して遠方から、た
とえばフォークリフトなどの車両から通路〜を選択
する信号をメイン制御盤40へ送信するようにしてもよ
い。
【0111】また上記各実施の形態では、移動棚11の
移動をフリーとしているが、一旦停止すると、移動棚コ
ントローラ41よりベクトル制御インバータ42a,4
2bへモータロック信号を出力し、モータ16の回転を
ロックすることで駆動式走行車輪14Aの回転をロック
し、移動棚11の移動をロックするようにすることもで
きる。このとき、たとえばメイン制御盤40にリセット
釦を設け、このリセット釦の操作により、駆動式走行車
輪14Aの回転ロックを解除した後、メイン制御盤40
における通路〜の選択に対応して移動棚11の移動
を開始する。
【0112】また上記各実施の形態では、各移動棚11
の制御盤20にそれぞれ移動棚コントローラ41を設け
ているが、これら移動棚コントローラ41の機能を、メ
イン制御盤40に持たせ、メイン制御盤40より直接各
移動棚11の走行を制御することも可能である。このと
き、メイン制御盤40は制御手段となり、このメイン制
御盤40より各移動棚11のベクトル制御インバータ4
2a,42bへ速度指令値が出力される。
【0113】また上記各実施の形態では、移動棚11を
案内する走行レールを敷設していないが、走行レールを
敷設し、走行車輪14が走行レールに案内されるように
移動棚11を構成し、上記の如く、常に走行経路10に
作業用通路Sと安全通路L(空間)がそれぞれ確保され
るように制御することもできる。このとき、走行経路1
0の幅方向Bの両側部分にそれぞれ配置されている駆動
式走行車輪14A(駆動式走行支持装置)を、一側部分
にだけに配置するようにしてもよい。すなわち回転駆動
手段であるモータ16を2台から1台にしてもよい。ま
た各移動棚11が走行レールに案内されるように構成す
ると、各移動棚11において移動棚姿勢補正制御や移動
棚幅ずれ補正制御を実行する必要はなくなる。
【0114】また上記各実施の形態では、作業用通路S
において、フォークリフトなどの車両(荷役車両)を使
用して物品の出し入れ作業を行っているが、もちろん作
業者が人手により物品の出し入れ作業を行うこともでき
る。
【0115】また上記実施の形態では、走行経路10に
形成する作業用通路Sと安全通路L(空間)の組合せ
を、[作業用通路Sを1通路、安全通路Lを1通路]と
[作業用通路Sを2通路]とているが、[作業用通路S
を2通路、安全通路Lを1通路]あるいは[作業用通路
Sを2通路、安全通路Lを2通路]などの組合せで形成
されるように構成することもできる。
【0116】また上記各実施の形態では、現在開放され
ている安全通路(現安全通路)Lは、現在開放されてい
る現作業用通路Sが閉じられて安全通路Lとされると
き、完全に閉じられているが、現安全通路Lを完全に閉
じることなく、その通路幅LHが常に1/2となるよう
に(1→1/2→1/4→1/8→ほぼ0)に閉じていくことも
可能である。少しでも空間が残ると、安全通路Lに万が
一作業者が入っているときでも、作業者を保護すること
が可能となる。
【0117】また上記各実施の形態では、移動棚11の
区画収納空間13eや固定棚3の区画収納空間5aに対
して、パレットを介して物品の載置、収納を行っている
が、これは箱コンテナを載置、収納させる形式などであ
ってもよい。
【0118】また上記各実施の形態では、移動棚11や
固定棚3として、下部フレーム体12,4と棚部13,
5とからなる形式が示されているが、これは棚部13,
5が省略された台車形式の移動棚11や架台形式の固定
棚3などであってもよい。
【0119】上記した各実施の形態では、移動棚11や
固定棚3として、最上段の区画収納空間13e,5aが
上方に開放された形式が示されているが、これは上部に
屋根体が設けられた移動棚11や固定棚3などであって
もよい。
【0120】上記した各実施の形態では、1台のモータ
16により一対(2個)の駆動式走行車輪14Aを駆動
しているが、これはモータ16により1個の駆動式走行
車輪14Aを駆動する形式などであってもよく、また1
個の駆動式走行車輪14Aの駆動軸の一端部に減速機を
直結し、この減速機にモータ16を直結するダイレクト
ドライブ形式としてもよい。
【0121】上記した各実施の形態では、走行支持装置
として走行車輪形式が示されているが、これはローラチ
ェーン形式(キャタピラ形式)などであってもよい。こ
の場合にローラチェーンなどは、移動棚11の幅方向B
における両側部分に、それぞれ走行経路方向Aの全長に
亘って単数で設けられ、また走行経路方向Aの全長に亘
って分割された複数で設けられている。
【0122】上記した各実施の形態では、走行量検出手
段としてパルスエンコーダ21を採用し、そして回転体
28に外側スリット部28aと内側スリット部28bと
を形成するとともに、外側スリット部28aに対向され
る外側光電スイッチ29aと、内側スリット部28bに
対向される内側光電スイッチ29bとが設けられた2組
検出形式が示されているが、これは1組検出形式や2組
以上の複数組検出形式などであってもよい。
【0123】上記した各実施の形態では、走行量検出手
段として検知用輪体27などを有するパルスエンコーダ
21が示されているが、これは駆動式走行支持装置の駆
動回転量を計測する形式などであってもよい。またパル
スエンコーダ21は、検知用輪体27の回転を検出して
いるが、誘導電動型のモータ(回転駆動手段の一例)1
6の回転軸に連結して移動棚11の走行量を検知するよ
うにしてもよい。
【0124】上記した各実施の形態では、被検出体31
として磁気ガイドを採用し、そして幅ずれ検出手段35
として一対の磁気センサ35a,35bからなる方式が
採用されているが、この幅ずれ検出としては、誘導体
(誘導ライン)とピックアップコイルとからなる方式な
どであってもよい。また移動棚幅ずれ補正制御を磁気セ
ンサ35a,35bの検出データの差を無くすように行
っているが、磁気センサ35a,35bの各検出データ
が設定値を外れないように、あるいは外れたときに補正
することにより、駆動式走行車輪14Aの速度指令値を
求めて制御するようにすることもできる。また1台の磁
気センサを被検出体31の上方中心位置に配置し、この
1台の磁気センサの検出データが設定値を外れないよう
に、あるいは外れたときに補正することにより、駆動式
走行車輪14Aの速度指令値を求めて制御するようにす
ることも可能である。また幅ずれ検出手段35を、被検
出体31の幅方向の両端部上にそれぞれ被検出体31を
検出するスイッチ(被検出体31の検出でオンするスイ
ッチ)を設け、移動棚幅ずれ補正の制御をこれらスイッ
チが共にオンとなっているようにすることにより行うこ
ともできる。また幅ずれ検出手段35として、移動棚1
1の前後の側面に複数の回帰反射型光センサを、対向す
る移動棚11に向けて設置し、この対向する移動棚11
に、光センサに対向して反射体を設けて構成し、移動棚
11同士がずれたことにより光センサがオフとなること
で幅ずれを検出するようにすることもできる。また一対
の磁気センサ35a,35bにさらに一対の磁気センサ
を加えて4台で、幅ずれを検出するようにしてもよい。
【0125】上記した実施の形態では、複数台の移動棚
11を走行させるとき、同時に起動(スタート)させて
いるが、これは複数台の移動棚11を設定時間をおいて
順次起動(スタート)させてもよい。
【0126】上記した各実施の形態では、移動棚11の
幅内に被検出体が位置されているが、これは移動棚11
の幅外に被検出体が位置された形式などであってもよ
い。
【0127】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、作業用通
路が開放されている現在の状態から新たに次の作業用通
路を開放するとき、現在の作業用通路に空間を確保する
ように次の作業用通路が開放されることにより、現在開
放されている作業用通路に作業者が入っていた場合にで
も、空間により作業者を保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1を示し、移動棚設備の平
面図である。
【図2】同移動棚設備の側面図である。
【図3】同移動棚設備の複数台移動を説明する側面図で
ある。
【図4】同移動棚設備における移動棚の要部の一部切り
欠き平面図である。
【図5】同移動棚設備における移動棚の回転駆動手段お
よび走行量検出手段部分の縦断側面図である。
【図6】同移動棚設備における移動棚の幅ずれ検出手段
部分の縦断側面図である。
【図7】同移動棚設備における移動棚の走行量検出手段
部分の縦断正面図である。
【図8】同移動棚設備における移動棚の幅ずれ検出部分
の縦断正面図である。
【図9】同移動棚設備における移動棚の走行位置検出の
説明図である。
【図10】同移動棚設備における移動棚のパターンリス
トを示す図である。
【図11】同移動棚設備における移動棚の走行位置リス
トを示す図である。
【図12】同移動棚設備における移動棚のメイン制御盤
の動作を説明するフローチャートである。
【図13】同移動棚設備における移動棚の制御ブロック
図である。
【図14】同移動棚設備における移動棚コントローラの
走行判断部のブロック図である。
【図15】同移動棚設備における移動棚コントローラの
速度制御部のブロック図である。
【図16】同移動棚設備における移動棚の走行制御の特
性図である。
【図17】本発明の実施の形態2を示し、移動棚設備の
移動棚のメイン制御盤の動作を説明するフローチャート
である。
【図18】同移動棚設備の複数台移動を説明する側面図
である。
【図19】本発明の他の実施の形態における移動棚設備
の複数台移動を説明する側面図である。
【符号の説明】
1 床 1a 床面 1b 溝 3 固定棚 4 下部フレーム体 5 棚部 5a 区画収納空間 10 走行経路 11 移動棚 12 下部フレーム体 13 棚部 13e 区画収納空間 14 走行車輪(走行支持装置) 14A 駆動式走行車輪(駆動式走行支持装置) 16 モータ(回転駆動手段) 20 制御盤 21 パルスエンコーダ(走行量検出手段) 31 被検出体 35 幅ずれ検出手段 35a,35b 磁気センサ 37a,37b 接近センサ 40 メイン制御盤 41 移動棚コントローラ(制御手段) 42a,42b ベクトル制御インバータ A 走行経路方向 B 幅方向 S 作業用通路 L 安全通路(空間)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行支持装置を介して走行経路上で往復
    走行自在な移動棚が複数配設され、移動棚間に開放され
    る作業用通路を使用して、この作業用通路に面する移動
    棚に対して物品の取扱いを行う移動棚設備であって、 前記各移動棚の少なくとも1の走行支持装置は、回転駆
    動手段が設けられて駆動式走行支持装置に構成され、 前記回転駆動手段による駆動回転量を制御し、移動棚を
    移動させる制御手段が設けられ、 前記作業用通路が開放されている現在の状態から新たに
    次の前記作業用通路を開放する際、前記現在開放されて
    いる作業用通路に空間を確保するように、前記制御手段
    により移動棚が移動されることを特徴とする移動棚設
    備。
  2. 【請求項2】 走行支持装置を介して走行経路上で往復
    走行自在な移動棚が複数配設され、移動棚間に開放され
    る作業用通路を使用して、この作業用通路に面する移動
    棚に対して物品の取扱いを行う移動棚設備であって、 前記各移動棚の少なくとも1の走行支持装置は、回転駆
    動手段が設けられて駆動式走行支持装置に構成され、 前記回転駆動手段による駆動回転量を制御し、移動棚を
    移動させる制御手段が設けられ、 前記作業用通路が開放されている現在の状態から新たに
    次の前記作業用通路を開放する際、開放されている空間
    を保った状態で前記開放されている作業用通路に次の空
    間を確保するように、前記制御手段により移動棚が移動
    されることを特徴とする移動棚設備。
  3. 【請求項3】 前記空間は、作業用通路よりも狭くなる
    ように形成されることを特徴とする請求項1または請求
    項2に記載の移動棚設備。
  4. 【請求項4】 前記空間は、作業者が入っていられる状
    態に形成されることを特徴とする請求項1〜請求項3の
    いずれかに記載の移動棚設備。
  5. 【請求項5】 作業用通路と空間が開放されている現在
    の状態からさらに次の前記作業用通路を開放する際、現
    在開放されている空間が閉じるように、前記制御手段に
    より移動棚が移動されることを特徴とする請求項1〜請
    求項4のいずれかに記載の移動棚設備。
  6. 【請求項6】 作業用通路と空間が開放されている現在
    の状態から次の前記作業用通路を開放する際、現在開放
    されている空間が移動棚の移動にしたがって最後に閉じ
    られるように、前記制御手段により移動棚が移動される
    ことを特徴とする請求項1〜請求項4に記載の移動棚設
    備。
  7. 【請求項7】 走行経路の幅方向の床側には、磁気を帯
    びた帯体が走行経路方向に沿って配設されるとともに、
    各移動棚には、前記帯体の磁気を検出する磁気検出器が
    設けられ、 制御手段に、この磁気検出器による検出値が設定値を外
    れないように、回転駆動手段を制御する移動棚幅ずれ補
    正制御を行う機能を付加したことを特徴とする請求項1
    〜請求項6のいずれかに記載の移動棚設備。
  8. 【請求項8】 作業用通路と空間が開放されている現在
    の状態から次の前記作業用通路を開放する際、前記現在
    開放されている空間を閉じ、前記現在開放されている作
    業用通路に次の空間を確保する各移動棚の移動が、順次
    繰り返し行われ、常に走行経路に作業用通路と空間がそ
    れぞれ確保されることを特徴とする請求項1〜請求項7
    のいずれかに記載の移動棚設備。
  9. 【請求項9】 走行支持装置を介して走行経路上で往復
    走行自在な移動棚が複数配設され、移動棚間に開放され
    る作業用通路を使用して、この作業用通路に面する移動
    棚に対して物品の取扱いを行う移動棚設備の取扱い方法
    であって、 前記作業用通路が開放されている現在の状態から新たに
    次の前記作業用通路を開放する際、前記現在開放されて
    いる作業用通路に空間を確保するように、前記各移動棚
    を移動させることを特徴とする移動棚設備の取扱い方
    法。
  10. 【請求項10】 作業用通路と空間が開放されている現
    在の状態からさらに次の前記作業用通路を開放する際、
    現在開放されている空間が閉じるように、前記各移動棚
    を移動させることを特徴とする請求項9に記載の移動棚
    設備の取扱い方法。
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JP7043223B2 (ja) 2017-11-06 2022-03-29 株式会社オカムラ 電動式移動棚装置

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