JP7043223B2 - 電動式移動棚装置 - Google Patents

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Description

本発明は、レール上を移動可能な棚を備える電動式移動棚装置に関する。
従来、倉庫や書庫等で用いられる複数の棚を有する物品棚装置において、床面に敷設されたレールの上に複数の移動棚が配置され、該複数の移動棚をレールに沿って移動可能な移動棚装置が知られている。また、移動棚を移動させる手段としてモータを用いることにより、器具、材料、資料等の物品が収納された移動棚をレールに沿って容易に移動可能な電動式移動棚装置も知られている(例えば、特許文献1)。
特許文献1に示される電動式移動棚装置は、レールの端部側に固定して配置される固定棚と、レールに移動可能に載置されている複数の移動棚と、を有し、各移動棚は、該各移動棚の側端部に設けられたスイッチが押下されることで移動可能となっている。例えば、任意の移動棚と隣り合う移動棚とが近接した状態で該隣り合う移動棚のスイッチが押下されると、該隣り合う移動棚が移動し該任意の移動棚から離間し該隣り合う移動棚と該移動棚の間に通路が形成され、該任意の移動棚や該隣り合う移動棚に物品を出し入れすることが可能となる。また、電動式移動棚装置を使用しないときには、固定棚側にすべての移動棚を移動させることですべての通路を閉鎖する、いわゆる「収束」状態とすることにより、各棚に収納された物品にアクセス不能として、セキュリティが高く保たれるようになっている。ここで、電動式移動棚装置において収束状態から移動棚を移動(展開)させる方向を展開方向という。
また、ガレージ等において器具を用いた材料の加工・測定、資料閲覧等の作業をする際には、同じ移動棚に収納された同じ物品を繰り返し使用することや、同じ移動棚に収納された複数の物品を順に使用することが多く、通路にテーブルや椅子等を持込み、該通路を作業空間として利用することもある。
特開平11-89643号公報(第3頁、第2図)
しかしながら、通路を作業空間として利用するときには、利用者は任意に移動棚を移動させて作業空間としての通路を形成していることから、作業空間が形成された位置によっては、他の棚間に通路を形成できない場合があり、この場合、通路を形成する前に作業空間に持込んだテーブルや椅子等を片付ける必要があるため、作業効率が悪くなる虞があった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、確実に作業空間や通路にアクセスすることができる電動式移動棚装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の電動式移動棚装置は、
制御装置の制御によりレールに沿って移動可能な少なくとも二つの隣り合う移動棚を含む複数の棚を備え、前記移動棚を収束可能な電動式移動棚装置であって、
収束された状態にある前記移動棚を移動して、該移動棚の移動領域上に作業空間及び通路を形成可能であり、前記作業空間の位置は、収束された状態における展開方向の端の前記移動棚と前記レールの端部との離間距離をL、前記作業空間の間隔をL0、前記通路の間隔をL1、前記通路の数をnとするとき、以下の関係式1を満たすものであり、
L≧L0+n*L1・・・[式1]
(但し、L0>L1、n=1,2,…)
前記制御装置は、
前記電動式移動棚装置の使用開始時に、収束されている前記移動棚の少なくとも1つの移動棚を移動させて、予め決められた棚間に前記作業空間を形成する第1制御手段と、
前記作業空間を形成後に、作業者が任意の棚間に前記通路を形成できるようになっており、前記作業空間を形成している移動棚を移動不能にするとともに、前記作業空間を形成している両側の棚以外の他の前記移動棚を移動させて前記通路を形成する第2制御手段と、
前記電動式移動棚装置の使用終了時に、すべての前記移動棚を移動させて収束された状態にする第3制御手段と、を有することを特徴としている。
この特徴によれば、作業空間とは別に複数の棚それぞれにアクセスするために必要な通路を形成可能な領域が確保されていることから、作業空間を確保した状態においても確実に作業空間や通路にアクセスすることができる。
前記作業空間を形成している移動棚は、移動不能に制御されていることを特徴としている。
この特徴によれば、作業空間が意図せず閉鎖されることを防止できるため、確実に作業空間を保持することができる。
前記作業空間を形成している一方の棚は、固定棚であることを特徴としている。
この特徴によれば、作業空間を形成後、一つの移動棚だけを移動不能に制御するだけでよい。
前記作業空間の位置は、以下の関係式2を満たすことを特徴としている。
L=L0+n*L1・・・[式2]
(但し、L0>L1、n=1,2,…)
この特徴によれば、作業空間と通路とを形成するのに必要な離間距離Lだけレールが延ばされていればよい。
前記複数の棚は、起動手段の操作前に収束されており、前記起動手段の操作に応じて前記作業空間が形成されることを特徴としている。
この特徴によれば、起動手段の操作に応じて作業空間が確実かつ簡単に形成される。また、複数の棚は、起動手段の操作前の状態では収束されており、作業空間を形成した状態では利用者がいるため、物品の保管におけるセキュリティが高い。
前記起動手段の操作に応じて展開方向に移動する複数の移動棚は、互いに近傍に位置した状態で移動することを特徴としている。
この特徴によれば、作業空間が形成される途中、展開方向に移動する複数の移動棚における各棚間にアクセスすることを規制することができる。
本発明の実施例1における電動式移動棚装置を示す斜視図である。 (a)は、近接した二つの移動棚を示す正面図であり、(b)は、離間した二つの移動棚を示す正面図である。 作業空間を形成する移動棚の該作業空間に面する棚部を示す正面図である。 収束状態にある電動式移動棚装置を示す側面図である。 作業空間を形成した電動式移動棚装置を示す側面図である。 作業空間と第2通路を形成した電動式移動棚装置を示す側面図である。 作業空間と第3通路を形成した電動式移動棚装置を示す側面図である。 (a),(b)は、本発明の実施例2における電動式移動棚装置の制御態様を示す側面図である。 本発明の実施例3におけるモニターの表示内容を示す模式図である。 本発明の実施例3におけるモニターの表示内容を示す模式図である。 本発明の実施例4におけるモニターの表示内容を示す模式図である。
本発明に係る電動式移動棚装置を実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
実施例1に係る電動式移動棚装置につき、図1から図7を参照して説明する。以下、図4の紙面左側を電動式移動棚装置の正面側(前方側)とし、前方側から見たときの上下左右前後方向を基準として説明する。
図1に示されるように、本実施例の電動式移動棚装置1はガレージで使用されるものであって、その上端面が床面Fに略同一面となるように床に埋め込まれた状態で略平行に延びる2本のレール6,6と、レール6,6上の一方端部に固定的に載置された固定棚2と、レール6,6に沿って移動可能に載置された三つの電動式の移動棚3A,3B,3Cと、によって主に構成されており、最前端に固定棚2が配置され、固定棚2側から後方側に向けて順に移動棚3A、移動棚3B、移動棚3Cがレール6,6上に載置されている。尚、固定棚2は、レール6,6上ではなく、床面Fに固定されていてもよい。
また、固定棚2と移動棚3Aとの間には作業空間Sが形成され、移動棚3Aと移動棚3Bとの間には第2通路P2が形成されており、移動棚3Bと移動棚3Cとは近接している。ここで、本実施例における近接とは、作業空間Sや第2通路P2,第3通路P3(図2参照)が閉鎖された状態を意味し、固定棚2および移動棚3A,3B,3C(複数の棚)において隣り合う棚同士の離間距離が0~10mm以内となっている。例えば、図1では、移動棚3B,3Cの間の第3通路P3は閉鎖されている。尚、離間距離として0~10mmを例に説明しているが、具体的な数値を限定するものではなく、以下の数値についても同様である。
固定棚2は、移動棚3Aに対向する上下複数段の棚段から成る棚部(図示略)を有している。移動棚3Aは、固定棚2よりも前後幅が広く形成されており、固定棚2に対向する棚部30Aと、移動棚3Bに対向する棚部(図示略)とを有している。移動棚3Bは、移動棚3Aと略同様に、前後幅が広く形成されており、移動棚3Aに対向する棚部30Bと、移動棚3Cに対向する棚部(図示略)とを有している。移動棚3Cは、固定棚2と略同様に、移動棚3Bに対向する棚部(図示略)を有している。
作業空間Sに面する固定棚2の棚部と移動棚3Aの棚部30Aは、共に略同一構成に形成されており、棚段上に器具、材料、資料等の物品を収納できるとともに、作業台として活用可能な天板35,36や引き出し式のワーキングテーブル31a等が備えられており、作業空間S内で器具を用いた材料の加工・測定、資料閲覧等の作業をし易いレイアウトとなっている。第2通路P2または第3通路P3(図2参照)に面する移動棚3A,3B,3Cの棚部は、共に略同一構成に形成されており、棚段上に器具、材料、資料等の物品の収納に特化したレイアウトとなっている。尚、移動棚3A,3Bは、移動棚3Cと略同一の前後幅であってもよい。さらに尚、各棚部のレイアウトは、適宜設計すればよい。
固定棚2側と反対側のレール6の端部6a(図2参照)には図示しないストッパー部材が設けられており、最も後端側に配置された移動棚3Cがレール6,6外へ移動することを制止できる。尚、レール6,6は本実施例のように床面Fに埋設されるものに限られない。
また、固定棚2の側端部は、外側に露出する電動式移動棚装置1全体の電源スイッチ8、および、タッチパネル方式で操作可能なモニター10が設けられており、内部に電源スイッチ8、モニター10に有線接続された制御装置21が配置されている。固定棚2および各移動棚3A,3B,3Cは、隣り合う棚同士をパンタグラフ7A,7B,7Cで連結されており、各移動棚3A,3B,3Cから延びる配線(図示略)がパンタグラフ7A,7B,7Cに沿って配置され制御装置21に接続されている。尚、電源スイッチ8、モニター10および各移動棚3A,3B,3Cは制御装置21に無線接続されていてもよい。
各移動棚3A,3B,3Cは、底面に車輪5,5,…(図3参照)が設けられており、車輪5,5,…を介してレール6,6上に自走可能に載置されている。また、各移動棚3A,3B,3Cには、各車輪5,5,…に連動する電動式の可逆モータ(図示略)、ロータリエンコーダ(図示略)および超音波センサ(図示略)が各々内蔵されており、当該可逆モータ、ロータリエンコーダおよび超音波センサは制御装置21に接続されている。
制御装置21は、可逆モータを正転または逆転させる制御を行うことで、各移動棚3A,3B,3Cをレール6,6に沿って移動させ、ロータリエンコーダや超音波センサが検出した値を基に、各移動棚3A,3B,3Cの移動距離や現在位置や隣接する棚の離間距離を算出している。
また、各移動棚3A,3B,3Cは、各側端部の短手方向両端側に手動操作スイッチ14,15が設けられており、手動操作スイッチ14,15は制御装置21に接続されている。以降、各手動操作スイッチ14,15を各移動棚3A,3B,3C毎に区別するため、移動棚3Aでは手動操作スイッチ14A,15A、移動棚3Bでは手動操作スイッチ14B,15B、移動棚3Cでは手動操作スイッチ14C,15Cと記載する。
固定棚2および各移動棚3A,3B,3Cには、図示しない安全センサが複数配置されている。これら安全センサは、制御装置21に接続されており、移動棚3A,3B,3Cの少なくとも一つが移動する方向に利用者や障害物が在る際に、該当する移動棚の移動を規制するようになっている。
次に、図2(a),(b)を用いて、各移動棚3B,3Cの一般的な移動態様について説明する。各移動棚3B,3Cは、モニター10(図1参照)でも手動操作スイッチ14B,15B,14C,15Cでも同じように機能する。ここでは、移動棚3Cを例に手動操作スイッチ14C,15Cの押下に基づく移動態様について主に説明する。尚、移動棚3Bの移動態様については、移動棚3Cの移動態様と略同一態様であるため重複する説明を省略する。
図2(a)に示されるように、移動棚3B,3Cが近接した状態で、移動棚3Cの手動操作スイッチ15Cが押下されると手動操作スイッチ15Cから制御装置21に信号が送られる。これにより、制御装置21は、移動棚3Cの可逆モータを駆動させ、移動棚3Cを手動操作スイッチ15C側に(移動棚3Bから離間するように)あらかじめ設定された第2所定距離L1(600mm)移動させる(図2(b)参照)。これにより、移動棚3Bと移動棚3Cとの間には第3通路P3が形成される。この第2所定距離L1は、第3通路P3が形成される際に、隣り合う棚同士が最も離間することが許容された距離(以降「最大離間距離」と記載)である。例えば、図2(b)に示されるように、第3通路P3が形成された状態で、移動棚3Cの手動操作スイッチ15Cが押下されても、移動棚3Bと移動棚3Cとの間の距離はすでに最大離間距離となっているので移動棚3Cは移動しない。
同様に、図2(b)に示されるように、第3通路P3が形成された状態で、移動棚3Cの手動操作スイッチ14Cが押下されると、制御装置21は、移動棚3Cの可逆モータを駆動させ、移動棚3Bに移動棚3Cを近接させ、第3通路P3は閉鎖する(図2(a)参照)。
一方、移動棚3Cの移動中に手動操作スイッチ14C,15Cのいずれかが押下されると、制御装置21は可逆モータの駆動を停止させ、移動棚3Cの移動は停止される。このようにして、移動棚3Bとの離間距離が600mm未満であっても移動棚3Cの移動を停止するようになっているがこの機能は必須ではない。
また、第2所定距離L1は、パンタグラフ7Cを略直線状に展開した際の長尺寸法よりも僅かに短い略同寸となっている。これにより、移動棚3Cの移動による慣性や移動棚3Cに外部からの力(押される、地震による揺れ等)が作用し、第2所定距離L1を超えるように移動棚3Cが移動しようとしても、パンタグラフ7Cによってその移動を規制することができる。同様に、移動棚3Aと移動棚3Bとの最大離間距離についても第2所定距離L1であり、パンタグラフ7Bを略直線状に展開した際の長尺寸法よりも僅かに短い略同寸となっている。
尚、接触式の手動操作スイッチ14,15の代わりにまたは付加的に、自身が照射する光が遮られることで信号を発信する非接触式の光電スイッチを備えている態様であってもよい。
次に、図3を用いて、移動棚3A(一の移動棚)の棚部30Aのレイアウト例について説明する。移動棚3Aの棚部30Aは、左右に2分割、上下に3分割されて構成されており、左下部分に第1キャビネット31、右下部分に第2キャビネット32が配置され、第1キャビネット31と第2キャビネット32との上端側には、天板35,36が互いに高さ位置を揃えられた状態で配置され、左上部分および右上部分に高さ位置を揃えて棚段33,34が配置され、天板35,36から棚段33,34にかけて略直方体状の空間が形成されている。これにより、天板35,36を作業台として利用することができる。また、棚段33,34の前端部には図示しない照明器具が取付けられており、天板35,36上を照らすことができる。
第1キャビネット31は、略同一形状の薄い引き出しを複数有しており、図面・フィルム材等のシート状の物品を種別ごとに整理して収納し易く、最上段の引き出しが引き出し式のワーキングテーブル31a(図1参照)となっており、ワーキングテーブル31aを引き出すことで作業台として活用できる。第2キャビネット32は、2種類の高さ寸法の引き出しを複数有しているため、大きさの異なる物品を整理して収納し易い。
天板35と棚段33との間には、棚部30Aと移動棚3Bに対向する棚部との仕切板側にファンクションビーム37,37が配置されている。ファンクションビーム37,37にはペン立てや照明器具等を取付け可能となっているため、天板35上の限られたスペースに効率的に物品を配置することができる。天板36と棚段34との間には、棚段34側かつ前後中央部分にハンガーバー38が取付けられており、ハンガーやクリップ等を介して衣類や乾いていない状態の図画等を掛けることができる。
次に、図4~図7を用いて、電動式移動棚装置1の制御態様について説明する。図4に示される電動式移動棚装置1は、電源が落とされた状態にあり、固定棚2側にて、固定棚2および移動棚3A,3B,3Cすべてが近接した状態にある、いわゆる収束された状態である。すなわち、電動式移動棚装置1の電源が落とされた状態において、固定棚2および移動棚3A,3B,3Cの各棚部にアクセスすることが規制されているため、セキュリティが高く保たれるようになっている。
また、固定棚2および移動棚3A,3B,3Cが収束状態にあるとき、移動棚3C(収束された状態における展開方向の端の棚)とレール6の端部6aとの離間距離Lは1600mmである。
電動式移動棚装置1は、電源スイッチ8(起動手段)の押下(操作)に応じて、制御装置21は第1制御を開始し、収束された状態にある移動棚3A,3B,3Cを展開方向であるレール6の端部6a側にあらかじめ設定された第1所定距離L0(1000mm)移動させた後、移動棚3Aを移動不能に制御する(図5参照)。これにより、固定棚2と移動棚3Aとの間には作業空間Sが形成される。すなわち、電源スイッチ8の押下に応じて制御装置21、モニター10等に電力が供給され、電動式移動棚装置1が起動するとともに、作業空間Sが形成されることから、作業空間Sが確実かつ簡単に形成される。ここで、第1所定距離L0(1000mm)は、第2所定距離L1(600mm)よりも長寸(L0>L1)である。また、パンタグラフ7Aを略直線状に展開した際の長尺寸法よりも僅かに短い略同寸であるため、パンタグラフ7B,7Cと同様に移動棚3Aの移動を規制することができる。以降、第1制御による制御態様について詳しく説明する。
制御装置21は第1制御を開始後、収束状態にある移動棚3A,3B,3Cの各可逆モータを移動棚3C,移動棚3B,移動棚3Aの順に駆動させる。尚、移動棚3Aの可逆モータのみが回転し、移動棚3Aが移動棚3B,3Cを押動する態様であってもよい。
また、制御装置21の第1制御は、移動棚3Aを第1所定距離L0移動した位置で停止させた後、移動棚3Aのブレーキ装置(図示略)を制動状態とするとともに、手動操作スイッチ14A,15Aの押下に伴い発生する信号を制御装置21がキャンセル処理を行う制御を開始することにより当該第1制御は終了する。
このように、移動棚3Aのブレーキ装置(図示略)が制動状態となることにより、移動棚3Aは外力によって移動し難くなっているため、例えば作業空間Sの利用者が、棚部30A(図4参照)にて押す・切る・叩く等の動作を行っても移動棚3Aは安定しているため、安全に作業を行うことができる。
また、キャンセル処理により、移動棚3Aの手動操作スイッチ14A,15Aが押下されても、作業空間Sが意図せず閉鎖されることを防止できるため、確実に作業空間Sを保持することができる。尚、ブレーキ装置と手動操作スイッチ14A,15Aの押下に伴い発生する信号のキャンセル処理の一方のみを有する態様であってもよく、ブレーキ装置の代わりにまたは付加的に、ロック装置を備えていてもよい。
図5に示されるように、作業空間Sだけが形成されている状態において、移動棚3Cとレール6の端部6aとの離間距離は、第2所定距離L1(600mm)となっている。これにより、L(1600mm)=L0(1000mm)+1*L1(600mm)[式2’]の関係にある。すなわち、以下の関係式を満たしている。
L≧L0+n*L1・・・[式1]およびL=L0+n*L1・・・[式2]
(但し、L0>L1、n=1,2,…)
次いで、第2通路P2または第3通路P3の形成について説明する。図5の吹出し内に示されるように、作業空間Sを形成した後、モニター10には操作画面10aが表示される。操作画面10aには、第2通路P2と表記された第2通路スイッチ12と、第3通路P3と表記された第3通路スイッチ13と、が表示されており、第2通路スイッチ12または第3通路スイッチ13がタッチ操作されることで、それぞれに表記された第2通路P2または第3通路P3を形成するように制御装置21に信号が送られる。制御装置21は、当該信号に応じて対応する第2制御を開始する。尚、本実施例においては、固定棚2と移動棚3Aとの間に第1通路が形成されない態様であることから、該第1通路を形成するための第1通路ボタンが表示されておらず、これにより誤操作が防止されている。
作業空間Sだけが形成されている状態において、第2通路スイッチ12がタッチ操作されると、制御装置21は、移動棚3B,3C(他の移動棚)をレール6の端部6a側に第2所定距離L1(600mm)移動させ、移動棚3Aと移動棚3Bとの間には第2通路P2が形成される(図6参照)。さらに、第2通路P2を形成後、第2通路スイッチ12がタッチ操作されることで第2通路P2を閉鎖できるようになっている。
同様に、作業空間Sだけが形成されている状態において、第3通路スイッチ13がタッチ操作されると、制御装置21は、移動棚3Cをレール6の端部6a側に第2所定距離L1(600mm)移動させ、移動棚3Bと移動棚3Cとの間には第3通路P3が形成される(図7参照)。尚、第3通路P3を形成後、第3通路スイッチ13がタッチ操作されることで第3通路P3を閉鎖できるようになっている。
図6に示されるように、作業空間Sと第2通路P2が形成されている状態において、第3通路スイッチ13がタッチ操作されると、制御装置21は、移動棚3Bを固定棚2側に第2所定距離L1(600mm)移動させ、移動棚3Bと移動棚3Cとの間には第3通路P3が形成される(図7参照)。
図7に示されるように、作業空間Sと第3通路P3が形成されている状態において、第2通路スイッチ12がタッチ操作されると、制御装置21は、移動棚3Bをレール6の端部6a側に第2所定距離L1(600mm)移動させ、移動棚3Aと移動棚3Bとの間には第2通路P2が形成される(図6参照)。
ここで、第2通路P2または第3通路P3の形成は、モニター10の第2通路スイッチ12または第3通路スイッチ13のタッチ操作に代えて、移動棚3B,3Cの手動操作スイッチ14B,15B,14C,15Cを押下することでも同様に行うことができる。例えば、作業空間Sだけが形成された状態(図5参照)から第2通路P2を形成する場合には手動操作スイッチ15Bを押下すればよい。
また、制御装置21は、移動棚3B,3Cが移動不能な側に位置している手動操作スイッチが押下された際(例えば、第2通路P2が形成されている状態で手動操作スイッチ15B,15Cのいずれかが押下された際)には、当該手動操作スイッチから送られた信号のキャンセル処理を行い、移動制御を行わない。尚、キャンセル処理時に警告音を発する態様であってもよい。さらに尚、移動可能方向側に位置する手動操作スイッチを点灯し、移動不能方向側に位置する手動操作スイッチを消灯してもよい。
次に、電動式移動棚装置1の電源を落とす制御態様について説明する。図5に示されるように、作業空間Sだけが形成されている状態において、電源スイッチ8が押下されると、制御装置21は、移動棚3A,3B,3Cを固定棚2側に第1所定距離L0(1000mm)移動させる(図5参照)。これにより、固定棚2と移動棚3Aとが近接し、各移動棚3A,3B,3Cが互いに近接することで、固定棚2および移動棚3A,3B,3Cが収束状態(図5参照)となる。換言すれば、作業空間Sは、電動式移動棚装置1の電源スイッチ8が押下されるまで閉鎖されることがない。その後、電動式移動棚装置1への電力の供給が停止される。
また、図6,図7に示されるように、作業空間Sと第2通路P2または第3通路P3が形成されている状態において、電源スイッチ8が押下されると、制御装置21は、先ず第2通路P2または第3通路P3を閉鎖し、作業空間Sだけが形成されている状態(図5参照)とした後、上述したように作業空間Sを閉鎖(図4参照)する。尚、作業空間Sと第2通路P2または第3通路P3が形成されている状態において、第2通路P2または第3通路P3が形成されている状態のまま移動棚3A,3B,3Cが移動し、先ず作業空間Sを閉鎖し、次に当該第2通路P2または第3通路P3を閉鎖してもよい。
これまで説明してきた移動棚3A,3B,3Cの各移動開始時または各移動制御中に、安全センサ(図示略)のいずれかが人や物品等を検出した際には、制御装置21が当該移動制御のキャンセル処理または保留処理を行い、少なくとも検出した人や物品等が検出されなくなるまで当該移動棚3A,3B,3Cの移動を規制することができる。
また、収束された状態にある移動棚3A,3B,3Cを展開方向へ移動させる際には、移動中において移動棚3A,3B,3Cが互いに近傍ないし接触した状態(例えば隣接する移動棚が0mm~50mmの距離を保った状態)となるようすることにより、作業空間Sが形成される途中、移動棚3A,3B,3Cの各棚間に位置する棚部にアクセスすることを規制することができる。
以上説明してきたように、本実施例1における電動式移動棚装置1は、作業空間Sとは別に移動棚3A,3B,3Cの各棚部それぞれにアクセスするために必要な第2通路P2または第3通路P3を形成可能な領域(第2所定距離L1)が確保されていることから、作業空間Sを確保した状態においても確実に作業空間Sや第2通路P2または第3通路P3にアクセスすることができる。
また、固定棚2を基点として作業空間Sが形成されることにより、作業空間Sの端部からレール6の端部6aまでの離間距離が略一定となるため、移動棚3Bまたは移動棚3Cを移動させるだけで第2通路P2または第3通路P3を形成できることから、第2通路P2または第3通路P3を形成するための制御を簡略化することができる。
また、作業空間Sの位置は、関係式2(L=L0+n*L1)を満たしているため、作業空間S、第2通路P2および第3通路P3にアクセス可能である。すなわち、作業空間Sと第2通路P2または第3通路P3とを形成するのに必要な離間距離Lだけレール6が延ばされていればよい。離間距離Lだけレール6が延ばされている態様と、離間距離Lを超過してレール6が延ばされている態様とを比較して、レール6を配設するために必要な領域が短尺となる。
また、固定棚2および移動棚3A,3B,3Cは、電源スイッチ8の押下前の状態では収束された状態となっており、作業空間Sを形成した状態では利用者がいるため、物品の保管におけるセキュリティが高い。
また、電動式移動棚装置1は、作業空間Sだけが形成されている状態において、モニター10の第2通路スイッチ12または第3通路スイッチ13のタッチ操作や、移動棚3B,3Cの手動操作スイッチ14B,15B,14C,15Cの押下により、第2通路P2または第3通路P3が形成される態様として説明したが、これに限らず、ICチップを読み取り可能なリーダーに対応するICチップが埋蔵されたカード等をかざすことにより、当該カード保有者の管理権限に応じて、対応する通路を形成可能な態様であってもよい。
前記実施例1においては、固定棚2と移動棚3Aとの間に作業空間Sが形成される例について説明したが、実施例2では移動棚3Aと3Bとの間に作業空間S’が形成される例について説明する。尚、前記実施例1と同一構成で重複する構成を省略する。図8(a),(b)を参照し、電動式移動棚装置101は、制御装置21の第1制御により、移動棚3B,3Cをレール6の端部6a側に第1所定距離L0(1000mm)移動させ、移動棚3Aと移動棚3Bとの間には作業空間S’が形成(図8(a)参照)される。この第1所定距離L0は、パンタグラフ107Bを略直線状に展開した際の長尺寸法よりも僅かに短い略同寸である。
図8(a)に示されるように、作業空間S’だけが形成されている状態において、モニター10に表示される第1通路スイッチ(図示略)のタッチ操作または移動棚3Aの手動操作スイッチ15Aが押下されることにより、制御装置21の第2制御が開始され、移動棚3A,3Bの間の距離を第1所定距離L0に保ったまま、すなわち作業空間S’が形成されている状態のまま、移動棚3A,3B,3Cを共にレール6の端部6a側に第2所定距離L1移動させ、固定棚2と移動棚3Aとの間には第1通路P1が形成される。この第2所定距離L1は、パンタグラフ107Aを略直線状に展開した際の長尺寸法よりも僅かに短い略同寸である。
また、第1通路P1を閉鎖する際には、移動棚3A,3Bとの間の距離を第1所定距離L0に保ったまま、すなわち作業空間S’が形成されている状態のまま、移動棚3A,3B,3Cを共に固定棚2側に第2所定距離L1移動させ、固定棚2と移動棚3Aとが近接し、第1通路P1を閉鎖する。
前記実施例1,2においては、起動手段として電源スイッチ8を例に説明したが、実施例3では起動手段がモニター10の操作画面110aの作業モードスイッチWである例について説明する。尚、前記実施例1,2と同一構成で重複する構成を省略する。図9,図10を参照し、本実施例における電動式移動棚装置は、電源スイッチ8を押下後、制御装置21、モニター10等に電力が供給されている待機状態となる。この待機状態では固定棚2および移動棚3A,3B,3Cは収束状態のままであり、モニター10には操作画面110aが表示される。
操作画面110aには、通常モードと表記された通常モードスイッチNと、作業モードと表記された作業モードスイッチWとが表示されている。作業モードスイッチWのタッチ操作に応じて作業モードが開始され、前記実施例1と同様に固定棚2と移動棚3Aとの間に作業空間Sが形成されるとともに、モニター10には操作画面210aが新たに表示される。
操作画面210aに表示された第2通路スイッチ12や第3通路スイッチ13をタッチ操作することで、前記実施例1と同様に、第2通路P2または第3通路P3を形成することができる。また、操作画面210aに表示された収束スイッチ52をタッチ操作することにより作業モードが終了し、固定棚2側に移動棚3A,3B,3Cが移動し、収束状態となり、電源スイッチ8を押下直後と同様の待機状態となる。
一方、通常モードスイッチNをタッチ操作することにより通常モードが開始され、直接の図示は省略するが、モニター10に第1通路スイッチ、第2通路スイッチ12、第3通路スイッチ13および収束スイッチ52が表示され、任意の棚間に通路を形成可能となる。このとき、固定棚2と移動棚3Aとの間に形成される第1通路の離間距離は、第2通路P2および第3通路P3と同様に第2所定距離L1(600mm)である。また、収束スイッチ52がタッチ操作されることで、通常モードが終了し、電源スイッチ8を押下直後と同様に待機状態となる。
尚、収束スイッチ52は、実施例1,2における操作画面に表示されるようにしてもよく、当該収束スイッチ52のタッチ操作により本実施例と同様の収束処理が行われてもよい。
前記実施例3においては、待機状態においてモニター10の操作画面110aの作業モードスイッチWのタッチ操作に応じて作業空間Sを形成する態様として説明したが、実施例4では通常モードにおいてもモニター10の操作画面310aの作業空間スイッチ51(起動手段)のタッチ操作に応じて割り込み制御がなされ作業空間Sを形成する態様について説明する。尚、前記実施例1,2,3と同一構成で重複する構成を省略する。図11を参照し、本実施例における電動式移動棚装置は、電源スイッチ8を押下後、電力が供給されている待機状態となり、モニター10には操作画面310aが表示される。
操作画面310aには、第1通路P1と表記された第1通路スイッチ11と、第2通路スイッチ12と、第3通路スイッチ13と、作業空間Sと表記された作業空間スイッチ51と、収束スイッチ52とが表示されており、待機状態では各スイッチを選択可能となっている。
例えば、待機状態から第1通路スイッチ11と第2通路スイッチ12とをタッチ操作し、第1通路P1および第2通路P2を形成する通常モードにて、作業空間スイッチ51をタッチ操作することに応じて通常モードに割り込み制御がなされ作業モードが開始し、移動棚3Aは固定棚2から第1所定距離L0の位置に移動した後、移動不能に制御され、固定棚2と移動棚3Aとの間に作業空間Sを形成する。このとき、移動棚3B,3Cは固定棚2側に移動し、図5に示す配置となる。一方、いずれの通路も形成されていない待機状態であっても、同様に、作業空間スイッチ51がタッチ操作されることで、作業空間Sを形成することができる。
また、作業空間Sを形成後、モニター10には、操作画面210a(図10参照)が表示され、前記実施例1,3と同様に第2通路P2または第3通路P3を選択して形成することができる。
また、直接の図示は省略するが、モニター10には、展開と表記された展開スイッチを備えていてもよい。作業空間Sが形成されていない状態において、展開スイッチをタッチ操作することで、すべての棚を略等間隔に離間させることができる。
以上、本発明の実施例1~4を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例1~4に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例1~4では、電動式移動棚装置は、ガレージで使用される態様として説明したが、これに限らず、倉庫や事務所等で使用されてもよく、限定するものではない。
また、電動式移動棚装置は、一つの固定棚2と三つの移動棚3A,3B,3Cを有している態様として説明したが、これに限らず、二つの移動棚を有していてもよく、移動棚を4つ以上有していてもよく、レール6,6の両端側に一つずつ固定棚が配置されていてもよく、固定棚2が複数の移動棚に挟まれて配置されていてもよく、三つ以上の移動棚だけで構成されていてもよい。ここで、離間距離Lは、移動棚3Cとレール6の端部6aとの離間距離であるとして説明したが、レール6,6の両端側に一つずつ固定棚が配置されている態様であれば、一方側の固定棚に収束された状態において、展開方向の端の棚と展開方向側に位置する固定棚に面して露出する部分をレールの端部とみなす。
また、電動式移動棚装置は、作業空間を選択的に形成できる態様であってもよく、各棚がパンタグラフで連結されていない態様であってもよい。この態様であれば、収納されている物品や作業内容等に応じて、適宜作業空間を使い分けることができる。
前記実施例1~4では、関係式1(L≧L0+n*L1)または関係式2(L=L0+n*L1)において、n=1である態様についてのみ説明したが、これに限らず、n>1であってもよい。この態様であれば、作業空間とともに複数の通路を形成することができる。また、第1所定距離L0および第2所定距離L1は、あらかじめ設定された固定値の態様としてのみ説明したが、これに限らず、可変にできるようになっていてもよい。
また、離間距離L、第1所定距離L0および第2所定距離L1の関係が、L(例えば、1700mm)>L0+n*L1を満たす場合、移動棚3Aは、第1制御に移動後、通路の形成を妨げない短いストローク内(例えば±100mm)で移動可能であってもよい。同様に、L(例えば、2000mm)>L0+n*L1を満たす場合、例えば作業空間Sを形成し、第2通路P2を形成した後、移動棚3Bを移動棚3A,3C間の略中央に移動(移動棚3A,3B間の距離および移動棚3B,3C間の距離が500mm)させることで、移動棚3A,3B,3Cにアクセス可能としてもよい。
起動手段として、電源スイッチ8、モニター10に表示される作業モードスイッチWまたは作業空間スイッチ51を例に説明したが、これに限らず、手動操作スイッチ14A,15A,…、光電センサ、ICチップを読み取り可能なリーダー、指紋・声紋等の生体認証装置等を起動手段としてもよい。また、起動手段の操作についても、光電センサであれば物体の検出、リーダーであればICチップの読み取り、生体認証装置であれば指紋・声紋等の照合等であってもよく、押下やタッチ操作に限定するものではない。
1,101 電動式移動棚装置
2 固定棚
3A 移動棚(一の移動棚)
3B 移動棚(他の移動棚)
3C 移動棚(他の移動棚)
6 レール
6a 端部
8 電源スイッチ(起動手段)
21 制御装置
51 作業空間スイッチ(起動手段)
F 床面
L 離間距離
L0 第1所定距離
L1 第2所定距離
P1 第1通路
P2 第2通路
P3 第3通路
S,S’ 作業空間
W 作業モードスイッチ(起動手段)

Claims (5)

  1. 制御装置の制御によりレールに沿って移動可能な少なくとも二つの隣り合う移動棚を含む複数の棚を備え、前記移動棚を収束可能な電動式移動棚装置であって、
    収束された状態にある前記移動棚を移動して、該移動棚の移動領域上に作業空間及び通路を形成可能であり、前記作業空間の位置は、収束された状態における展開方向の端の前記移動棚と前記レールの端部との離間距離をL、前記作業空間の間隔をL0、前記通路の間隔をL1、前記通路の数をnとするとき、以下の関係式1を満たすものであり、
    L≧L0+n*L1・・・[式1]
    (但し、L0>L1、n=1,2,…)
    前記制御装置は、
    前記電動式移動棚装置の使用開始時に、収束されている前記移動棚の少なくとも1つの移動棚を移動させて、予め決められた棚間に前記作業空間を形成する第1制御手段と、
    前記作業空間を形成後に、作業者が任意の棚間に前記通路を形成できるようになっており、前記作業空間を形成している移動棚を移動不能にするとともに、前記作業空間を形成している両側の棚以外の他の前記移動棚を移動させて前記通路を形成する第2制御手段と、
    前記電動式移動棚装置の使用終了時に、すべての前記移動棚を移動させて収束された状態にする第3制御手段と、を有することを特徴とする電動式移動棚装置。
  2. 前記作業空間を形成している一方の棚は、固定棚であることを特徴とする請求項に記載の電動式移動棚装置。
  3. 前記作業空間の位置は、以下の関係式2を満たすことを特徴とする請求項1または2に記載の電動式移動棚装置。
    L=L0+n*L1・・・[式2]
    (但し、L0>L1、n=1,2,…)
  4. 前記複数の棚は、起動手段の操作前に収束されており、前記起動手段の操作に応じて前記作業空間が形成されることを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の電動式移動棚装置。
  5. 前記起動手段の操作に応じて展開方向に移動する複数の移動棚は、互いに近傍に位置した状態で移動することを特徴とする請求項に記載の電動式移動棚装置。
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