JP2003127752A - 車両用照明装置 - Google Patents

車両用照明装置

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JP2003127752A
JP2003127752A JP2001323071A JP2001323071A JP2003127752A JP 2003127752 A JP2003127752 A JP 2003127752A JP 2001323071 A JP2001323071 A JP 2001323071A JP 2001323071 A JP2001323071 A JP 2001323071A JP 2003127752 A JP2003127752 A JP 2003127752A
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JP
Japan
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vehicle
lighting device
outer lens
reflector
width direction
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JP2001323071A
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English (en)
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Yasukazu Yuki
康和 結城
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Suzuki Motor Corp
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Suzuki Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数の減少を図り、車両への組み付けが
容易となると共に、装置の組み付け状態の安定化を図る
ことができる車両用照明装置を提供すること。 【解決手段】 各種ランプ用バルブ2と、バルブ2から
照射される光を反射するリフレクタ3と、バルブ2及び
リフレクタ3からの光を車両外部に透過するアウタレン
ズ4とを備え、アウタレンズ4を、車両の車幅方向に点
在する全てのランプの表面を覆うよう一体的に形成し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用照明装置に
かかり、特に、車両の前方又は後方に備えられる照明装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の前方又は後方には、各種のランプ
が配設されている。例えば、前方にはヘッドランプ、フ
ォグランプ、コーナーランプ等が備えられ、後方にはブ
レーキランプ、コーナーランプなどが備えられている。
そして、これらの各種ランプは、夜間走行時に当該車両
の車幅を他車や通行人などに知らせるべく、車両の車幅
方向の両端部付近に備えられている。また、車両前方に
は、車両内部に取り入れた外気を利用してエンジンを冷
却するためのラジエータを覆うグリルが備えられてい
る。このグリルは、上記車幅方向の両端部に備えられた
ランプの妨げとならないよう、車幅方向の中央部に備え
られていることが多いため、かかるグリルとランプと
は、相互に依存した形状となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、車幅の両端部にそれぞれランプが備えられて
いることと、当該両端部のランプの間にグリルを設けて
いることから、各部品や車体の寸法誤差により、各部品
相互間や車体との間の繋ぎ目に段差等が生じるという不
都合があった。これにより、部品の組み付け状態が不安
定になると共に、かかる繋ぎ目に埃やゴミ等が入り込ん
でしまうことで車両の手入れに手間がかかるという問題
も生じていた。
【0004】また、左右のランプと中央のグリルとが分
割されたような外観に一体感を持たせるべく、実公平6
−35798号公報では、図4に示すような照明装置1
01を開示している。この図では、グリル102と所定
のランプ103との外周を同一のモール部材104にて
包囲することにより、外観的一体感を持たせている。し
かし、かかる場合には、モール104が車両表面から突
出して外観を損ねていたり、部品点数や組み付け工程の
増加を招き、製造コストの増加という問題が生じてい
た。
【0005】
【発明の目的】本発明は、上記従来例の有する不都合を
改善し、特に、部品点数の減少を図り、車両への組み付
けが容易となると共に、かかる装置の組み付け状態の安
定化を図ることができる車両用照明装置を提供すること
をその目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、各
種ランプ用バルブと、バルブから照射される光を反射す
るリフレクタと、バルブ及びリフレクタからの光を車両
外部に透過するアウタレンズとを備え、アウタレンズ
を、車両の車幅方向に点在する全てのランプの表面を覆
うよう一体的に形成した、という構成を取っている(請
求項1)。このとき、リフレクタを、アウタレンズに対
応して車両の車幅方向に一体的に形成すると望ましい
(請求項2)。
【0007】このような構成にすることにより、車両の
前方あるいは後方に配設された各種ランプの表面を、1
つのアウタレンズにて覆うこととなる。従って、車両の
車幅方向の両端部にランプが備えられた場合には、従来
例ではアウタレンズが少なくとも2つ必要となるが、か
かる場合には両端部のランプを覆う1つのアウタレンズ
で済むため、部品点数の削減、そして、組み付け工程の
削減を図ることができ、低コスト化を図ることができ
る。また、ランプが備えられる車両の前方あるいは後方
の外観面が、車幅方向全域に渡って一つの部品にて形成
されているため、複数の部品にて形成された場合に起こ
りうる一部の部品が突出することによる段差の発生を抑
制することができる。
【0008】また、アウタレンズとリフレクタとの上下
方向のほぼ中央部に、それぞれ相互の形状に対応した切
除部を形成して、当該各切除部により照明装置自体に車
両外部から内部へと通ずる空洞部を形成すると望ましい
(請求項3)。さらには、アウタレンズとリフレクタと
に形成した各切除部を、車両の車幅方向のほぼ中央部に
形成して、照明装置自体に空洞部を形成し(請求項
4)、特に、空洞部の形状を、略長方形状に形成すると
なお望ましい(請求項5)。
【0009】これにより、アウタレンズとリフレクタと
に互いに位置関係が対応する切除部を形成することで、
上述したように車幅方向に一体的に形成された照明装置
自体に、車両の外部から内部に通ずる空洞部が形成され
る。従って、この空洞部から外気を車両内部に導入する
ことができ、当該空洞部をエンジン冷却用のラジエータ
グリル部に対応させることができる。その結果、上述し
た効果を維持しつつ、冷却性能の向上を図ることができ
る。特に、空洞部を車幅方向の中央部に形成し、その形
状を略長方形状とすると、従来の車両と同一の箇所にラ
ジエータグリルを設けることができるため、既存のシャ
シを流用することができ、さらなるコスト削減を図るこ
とができる。
【0010】また、本発明では、切除部によって上下に
分割されたアウタレンズの各部分の上下方向の寸法を、
ほぼ同一にしている(請求項6)。これにより、アウタ
レンズが備えられ当該レンズの分割された各部分に対応
する車両側の構成を、単純化することができるため、設
計や加工の容易化を図ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て、図1乃至図3を参照して説明する。図1は、本発明
である車両用照明装置が備えられる車両の全体の外観を
示す斜視図である。図2は、車両照明装置の正面図であ
る。図3は、車両照明装置の断面図であり、図3(a)
は、図2におけるA−A断面図、図3(b)はB−B断
面図である。
【0012】本発明である車両用照明装置は、車両の前
方(進行方向)又は後方(後退方向)の表面に備えられ
ている照明装置である。すなわち、前者は、ヘッドラン
プ、コーナーランプ、フォグランプなどであり、後者
は、ブレーキランプ、コーナーランプなどである。そし
て、一般的な車両用照明装置1は、図1乃至図3に示す
ように、各種ランプ用バルブ2と、当該バルブ2から照
射される光を反射するリフレクタ3と、バルブ2及びリ
フレクタ3からの光を車両外部に透過するアウタレンズ
4とを備えている。
【0013】そして、図3(a)に示すように、リフレ
クタ3は、車両の外部に向かって開口している開口部を
有していて、当該開口部と反対側で車両内部に取り付け
られている。このリフレクタ3の車両側の所定箇所に
は、ヘッドランプなど各種のバルブ2が車体側から突出
するよう備えられている。また、リフレクタ3には、各
バルブ2の領域を仕切る仕切板(図示せず)が設けられ
ている。そして、リフレクタ3の開口部に覆い被さるよ
うに、断面コ字状のアウタレンズ4が車両の外部側に備
えられている。すなわち、略断面コ字状のアウタレンズ
4及びリフレクタ3の開口部が相互に向き合うよう係合
され、その内部にバルブ2を備えることにより、照明装
置を構成している。これにより、バルブ2からの直接の
光と、当該光のリフレクタ3による反射光が、アウタレ
ンズ4を透過して、車両外部に照射されるようになって
いる。
【0014】そして、本発明における車両用照明装置1
は、その形状に特徴を有している。まず、上述したアウ
タレンズ4及びリフレクタ3とが係合した状態である照
明装置1自体の形状について説明する。照明装置1は、
図1乃至図2に示すように、正面から見て車両の車幅と
ほぼ同一の車幅を有する略長方形状である。また、照明
装置1の上下方向におけるほぼ中央部には、車幅方向に
長辺を位置する略長方形状の空洞部11がそれぞれ形成
されている。従って、当該照明装置1は、略長方形の環
状に形成されている。
【0015】上記空洞部11は、車両の外部から内部へ
と通じて形成されている。従って、本実施形態では照明
装置1が車両の前方に備えられているため、かかる照明
装置1の空洞部11から外気が車両内部に導入される。
そして、空洞部11の車両内部側には、車両のエンジン
を冷却するために熱媒体から放熱を行うラジエータが備
えられている。
【0016】ここで、上述したように照明装置1の外形
を形成する、アウタレンズ4及びリフレクタ3の具体的
な形状を説明する。ちなみに、上述したように、アウタ
レンズ4とリフレクタ3とは、互いに開口部を向き合わ
せて係合することで照明装置1を形成しているため、車
両正面から見た形状はほぼ同一である。従って、その正
面から見た形状は、図1乃至図2に示すように、外形が
略長方形状の環状である。
【0017】アウタレンズ4は、図3(a)に示すよう
に、車幅方向の両端部が当該照明装置1の上下方向の幅
とほぼ同一の幅を有していて、車両の横方向から見た断
面がコ字状となっている。また、かかる箇所以外のアウ
タレンズ4の形状、すなわち、車両の車幅方向の中央部
よりであって空洞部11が形成されている箇所の形状
は、図3(b)に示すように、正面から見ると上下方向
の中央部に切除部41が形成されていて、上下に分割さ
れた2本の所定の幅を有する板形状となっている。そし
て、かかる部分の車両の横方向から見た断面は、コ字状
となっている。
【0018】従って、アウタレンズ4は、全体的な外周
には車両内部に向かって突出する突出壁が形成されてい
て、その中央部に形成された略長方形の空洞部11であ
る切除部41の外周にも車両内部側に突出した突出壁が
形成されている。これら突出壁の端部が車両本体に嵌合
するようはめ込まれ、当該車両に装着される。
【0019】ここで、切除部41によって上下に分割さ
れたアウタレンズ4の各部分の寸法、特に上下方向の幅
の寸法は、ほぼ同一に形成されている。従って、上述し
たように車両本体部に嵌合される部分が切除部41を挟
んで同一寸法であるため、かかる部分に対応する車両側
の構造、特にシャシの形状を単純化することができ、設
計や加工の容易化を図ることができる。
【0020】そして、リフレクタ3は、その開口部が上
記アウタレンズ4と対向した向きとなっていて、当該ア
ウタレンズ4と同様に断面コ字状に形成されている。但
し、車幅方向の両端部付近の断面は、曲面形状、特に、
パラボラ形状を形成している。そして、アウタレンズ4
の切除部41に合うように、リフレクタ3に切除部31
が設けてある(図3(b)参照)。
【0021】このように、本発明によるアウタレンズ4
は、一般的には車両の車幅方向の両端部に位置する両ラ
ンプ群を、一つのレンズ4にて覆うよう車幅方向に延び
る略長方形状のレンズを形成している。さらに換言する
と、車両の進行方向の面をほぼ覆う形状となっている。
また、その中央部には、車幅方向に沿って略長方形状の
切除部41が形成されている。従って、車両用照明装置
1の構成要素であるアウタレンズ4が上述のように形成
されることにより、一つのレンズ4にて車両の前面に存
在する全てのランプ(ヘッドランプ、フォグランプな
ど)の表面を覆うことができ、ランプの外観面を車幅方
向全域に渡って連続した形状にて形成することができ
る。これにより、従来では車両の両端部にそれぞれ備え
られた別個のアウタレンズ等を、一つの部品にまとめる
ことができるため、部品点数の削減、及び、組み付け工
数の削減を図ることができる。
【0022】そして、これに伴い、複数部品を取り付け
ることで各部品の精度誤差から生じる所定の部品の突出
を抑制することができる。これにより、部品の組み付け
状態の安定化を図ることができると共に、照明装置1の
表面のスムーズ化を図ることができ、走行時の空気抵抗
の減少や、ユーザの車両の手入れの容易化を図ることが
できる。
【0023】また、その中央に空洞部11を設けたこと
で、走行中に外気を車内に取り入れることができる。そ
して、走行により冷えた外気によって、エンジン等を冷
却することができる。従って、アウタレンズ4は、上述
したように車両の前面をほぼ覆ってしまうほどの大きさ
であるが、その中央部に冷却用の空洞部11があるた
め、冷却機能をも十分に確保することができる。
【0024】ここで、上記アウタレンズ4及びリフレク
タ3の形状は、外形が車両の車幅方向に長辺を有する略
長方形状であって、その中心部に同様の方向に長辺を有
する略長方形状の切除部41,31を有する形状、すな
わち、環状である場合を例示したが、必ずしもこれに限
定されない。切除部41,31すなわち空洞部11の形
状は円形等、他の形状であってもよく、複数形成されて
いてもよい。また、その位置も上下方向の中央、左右方
向の中央でなくてもよい。さらには、空洞部11(切除
部41,31)が形成されていなくてもよい。かかる場
合であっても、他の場所から外気を車両内部に導入する
ことで、冷却機能を確保することができる。そして、ア
ウタレンズ4を車幅方向の両端部にまで延びるよう形成
することで、上述したように部品点数の削減や、部品相
互間の段差を抑制することができる。
【0025】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成され機能す
るので、これによると、車両の車幅方向における両端部
に配設される照明装置を一体的に形成することにより、
アウタレンズなど従来では少なくとも2つを使用してい
た部品を1つの部品にて当該装置を形成することがで
き、部品点数の減少及び組み付け工程の削減を図ること
ができ、低コスト化を図ることができると共に、複数の
部品の繋ぎ目に段差が生じることを抑制することがで
き、部品の組み付け状態の安定化を図ることができる、
という従来にない優れた効果を有する。
【0026】また、車幅方向における両端部に位置する
照明装置を一体的に形成することで、車両の中央部をも
照明装置が覆うこととなるが、バルブが配設されていな
い箇所に車両表面から車両外部に通ずる空洞部を形成す
ることで、冷却機能をも有効に発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明である照明装置が備えられた状態の車両
全体の外観を示す斜視図である。
【図2】図1に開示した照明装置の正面図である。
【図3】図3は、図2に示した照明装置の断面図であ
る。図3(a)は、A−A断面を示し、図3(b)は、
B−B断面を示す断面図である。
【図4】従来例における車両用照明装置の概略図であ
る。
【符号の説明】
1 車両用照明装置 2 バルブ 3 リフレクタ 4 アウタレンズ 11 空洞部 31 切除部(リフレクタ側) 41 切除部(アウタレンズ側)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各種ランプ用バルブと、前記バルブから
    照射される光を反射するリフレクタと、前記バルブ及び
    リフレクタからの光を車両外部に透過するアウタレンズ
    とを備え、車両の前方又は後方に配設される照明装置に
    おいて、 前記アウタレンズを、車両の車幅方向に点在する全ての
    ランプの表面を覆うよう一体的に形成したことを特徴と
    する車両用照明装置。
  2. 【請求項2】 前記リフレクタを、前記アウタレンズに
    対応して車両の車幅方向に一体的に形成したことを特徴
    とする請求項1記載の車両用照明装置。
  3. 【請求項3】 前記アウタレンズと前記リフレクタとの
    上下方向のほぼ中央部に、それぞれ相互の形状に対応し
    た切除部を形成して、当該各切除部により照明装置自体
    に車両外部から内部へと通ずる空洞部を形成したことを
    特徴とする請求項1又は2記載の車両用照明装置。
  4. 【請求項4】 前記アウタレンズと前記リフレクタとに
    形成した各切除部を、車両の車幅方向のほぼ中央部に形
    成して、照明装置自体に前記空洞部を形成したことを特
    徴とする請求項3記載の車両用照明装置。
  5. 【請求項5】 前記空洞部の形状を、略長方形状に形成
    したことを特徴とする請求項4記載の車両用照明装置。
  6. 【請求項6】 前記切除部によって上下に分割された前
    記アウタレンズの各部分の上下方向の寸法を、ほぼ同一
    にしたことを特徴とする請求項5記載の車両用照明装
    置。
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