JP2003126818A - 生塵の分解処理装置 - Google Patents
生塵の分解処理装置Info
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- JP2003126818A JP2003126818A JP2001328228A JP2001328228A JP2003126818A JP 2003126818 A JP2003126818 A JP 2003126818A JP 2001328228 A JP2001328228 A JP 2001328228A JP 2001328228 A JP2001328228 A JP 2001328228A JP 2003126818 A JP2003126818 A JP 2003126818A
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- JP
- Japan
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- rotary drum
- raw dust
- spiral cutter
- drum
- porous material
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- Processing Of Solid Wastes (AREA)
- Crushing And Pulverization Processes (AREA)
- Mixers With Rotating Receptacles And Mixers With Vibration Mechanisms (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 種々の生塵を速やかに分解して消失する。全
体の機構を簡単にして、故障する部分を少なくし、耐久
性があってメンテナンスを簡単にする。 【解決手段】 生塵の分解処理装置は、微生物を棲息さ
せる多孔質材を収納する回転ドラム1と、この回転ドラ
ム1を水平の姿勢に保持しながら回転できるように支持
する回転支持機構2と、回転ドラム1を正逆に回転する
回転駆動機構3とを備える。回転ドラム1の内面には、
その中央から両端に向かって、互いに逆ピッチの螺旋状
である螺旋状カッター鋸歯4を設けている。この螺旋状
カッター鋸歯4は、内周縁に尖鋭な鋸歯状の刃先4Aを
有する。さらに、回転ドラム1の内面には、軸方向に延
長して掻上凸条5を設けている。分解処理装置は、回転
ドラム1を正逆に回転し、掻上凸条5で生塵を持ち上げ
て落下し、落下する生塵を螺旋状カッター鋸歯4で破砕
しながら多孔質材の微生物で生塵を分解する。
体の機構を簡単にして、故障する部分を少なくし、耐久
性があってメンテナンスを簡単にする。 【解決手段】 生塵の分解処理装置は、微生物を棲息さ
せる多孔質材を収納する回転ドラム1と、この回転ドラ
ム1を水平の姿勢に保持しながら回転できるように支持
する回転支持機構2と、回転ドラム1を正逆に回転する
回転駆動機構3とを備える。回転ドラム1の内面には、
その中央から両端に向かって、互いに逆ピッチの螺旋状
である螺旋状カッター鋸歯4を設けている。この螺旋状
カッター鋸歯4は、内周縁に尖鋭な鋸歯状の刃先4Aを
有する。さらに、回転ドラム1の内面には、軸方向に延
長して掻上凸条5を設けている。分解処理装置は、回転
ドラム1を正逆に回転し、掻上凸条5で生塵を持ち上げ
て落下し、落下する生塵を螺旋状カッター鋸歯4で破砕
しながら多孔質材の微生物で生塵を分解する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機物である生塵
を、微生物の作用で分解して消失させて廃棄する装置に
関する。
を、微生物の作用で分解して消失させて廃棄する装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】現在、生塵は焼却して廃棄している。生
塵は水分率が極めて高いので、焼却に大きな熱エネルギ
ーを必要とする。水を気化させるのに大きなエネルギー
を必要とするからである。したがって、生塵の処理に膨
大な経費を使っているのが実状である。焼却するのに代
わって、生塵を微生物で分解する方法はこの弊害がな
く、廃棄に消費するエネルギーを極減できる。
塵は水分率が極めて高いので、焼却に大きな熱エネルギ
ーを必要とする。水を気化させるのに大きなエネルギー
を必要とするからである。したがって、生塵の処理に膨
大な経費を使っているのが実状である。焼却するのに代
わって、生塵を微生物で分解する方法はこの弊害がな
く、廃棄に消費するエネルギーを極減できる。
【0003】このように、微生物で生塵を分解して処理
する装置はすでに開発されている。従来の装置は、閉鎖
できるケースの生塵分解チャンバーに杉のオガクズ等の
多孔質材を入れ、ここに微生物と生塵とを入れて撹拌す
るようになっている。この構造の装置は、オガクズに微
生物を繁殖させ、有機物である生塵をガスと水とに分解
して約1/10に減少させる。
する装置はすでに開発されている。従来の装置は、閉鎖
できるケースの生塵分解チャンバーに杉のオガクズ等の
多孔質材を入れ、ここに微生物と生塵とを入れて撹拌す
るようになっている。この構造の装置は、オガクズに微
生物を繁殖させ、有機物である生塵をガスと水とに分解
して約1/10に減少させる。
【0004】生塵の分解処理装置は、たとえば特開平9
−295703号の公報に記載されるように、生塵分解
チャンバー内に撹拌羽根を設けている。この構造の装置
は、全ての生塵を速やかに分解するのが難しい。廃棄さ
れる生塵に、大きくて硬いかたまり、たとえば、大きな
魚の頭や骨、間違って投入されたナイフやサジ等の金
属、さらに大きなスイカ、ダイコン、カボチャ、キャベ
ツ等のかたまりが混入されると、スムーズに撹拌できな
くなるからである。生塵は、大きな魚の頭、野菜の切り
屑、魚や鶏の骨等のように種々のものが混在しており、
しかも汚いので生塵から大きくて硬いかたまりを選別し
て除去することは実際には到底できない。生塵と一緒に
大きくて硬いかたまりが混入されると、撹拌羽根に詰ま
ってブリッジとなってスムーズに回転できなくなる。撹
拌羽根の回転が停止されると、多孔質材と生塵を撹拌で
きなくなって、生塵を分解する好気性細菌に十分に空気
を補給できなくなる。このため、生塵を好気性細菌で効
率よく分解できなくなる。また、撹拌羽根を回転させる
モーターや減速歯車が過負荷となって、これ等の故障の
原因ともなる。
−295703号の公報に記載されるように、生塵分解
チャンバー内に撹拌羽根を設けている。この構造の装置
は、全ての生塵を速やかに分解するのが難しい。廃棄さ
れる生塵に、大きくて硬いかたまり、たとえば、大きな
魚の頭や骨、間違って投入されたナイフやサジ等の金
属、さらに大きなスイカ、ダイコン、カボチャ、キャベ
ツ等のかたまりが混入されると、スムーズに撹拌できな
くなるからである。生塵は、大きな魚の頭、野菜の切り
屑、魚や鶏の骨等のように種々のものが混在しており、
しかも汚いので生塵から大きくて硬いかたまりを選別し
て除去することは実際には到底できない。生塵と一緒に
大きくて硬いかたまりが混入されると、撹拌羽根に詰ま
ってブリッジとなってスムーズに回転できなくなる。撹
拌羽根の回転が停止されると、多孔質材と生塵を撹拌で
きなくなって、生塵を分解する好気性細菌に十分に空気
を補給できなくなる。このため、生塵を好気性細菌で効
率よく分解できなくなる。また、撹拌羽根を回転させる
モーターや減速歯車が過負荷となって、これ等の故障の
原因ともなる。
【0005】この欠点を解消するために、撹拌羽根の回
転トルクが大きくなると、逆転する装置も開発されてい
るが、この機構によっても、全ての生塵を必ずしもスム
ーズには撹拌できない。さらに、撹拌羽根で生塵をかき
混ぜる装置は、生塵分解チャンバー内の全ての生塵を均
一に撹拌するのが難しい。とくに、チャンバーの隅部の
生塵をかき混ぜるのが難しい。このため、この部分で嫌
気性の微生物が繁殖する。嫌気性の微生物は悪臭の原因
となる。生塵をメタンガス等の悪臭ガスに分解するから
である。このため、この種の装置は、生塵を分解すると
きに周囲に多量の悪臭を飛散させる欠点がある。
転トルクが大きくなると、逆転する装置も開発されてい
るが、この機構によっても、全ての生塵を必ずしもスム
ーズには撹拌できない。さらに、撹拌羽根で生塵をかき
混ぜる装置は、生塵分解チャンバー内の全ての生塵を均
一に撹拌するのが難しい。とくに、チャンバーの隅部の
生塵をかき混ぜるのが難しい。このため、この部分で嫌
気性の微生物が繁殖する。嫌気性の微生物は悪臭の原因
となる。生塵をメタンガス等の悪臭ガスに分解するから
である。このため、この種の装置は、生塵を分解すると
きに周囲に多量の悪臭を飛散させる欠点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この弊害を解消するた
めに、本発明者は、撹拌羽根を回転するのに代わって、
生塵分解チャンバーを回転させる装置を開発した。この
装置は、チャンバーを筒状の回転ドラムとして、これを
回転させて内部の生塵を撹拌する。すなわち、ケーシン
グを回転するので、内部の全ての生塵を均一に撹拌でき
る。しかしながら、この構造の装置によっても、全ての
生塵を速やかに分解できなかった。とくに、この構造の
装置は、うどん等の麺類や米飯等が、回転ドラムの内部
でコロコロと回転して雪ダルマが大きくなるように次第
に大きなかたまりに成長する。大きなかたまりは、微生
物が周囲から分解するので、分解して消失するのに極め
て時間がかかる。
めに、本発明者は、撹拌羽根を回転するのに代わって、
生塵分解チャンバーを回転させる装置を開発した。この
装置は、チャンバーを筒状の回転ドラムとして、これを
回転させて内部の生塵を撹拌する。すなわち、ケーシン
グを回転するので、内部の全ての生塵を均一に撹拌でき
る。しかしながら、この構造の装置によっても、全ての
生塵を速やかに分解できなかった。とくに、この構造の
装置は、うどん等の麺類や米飯等が、回転ドラムの内部
でコロコロと回転して雪ダルマが大きくなるように次第
に大きなかたまりに成長する。大きなかたまりは、微生
物が周囲から分解するので、分解して消失するのに極め
て時間がかかる。
【0007】本発明は、さらにこのような欠点を解消す
ることを目的に開発されたもので、種々の生塵を速やか
に分解して消失できる生塵の分解処理装置を提供するこ
とにある。また、本発明の他の大切な目的は、全体の機
構を簡単にして故障する部分が少なく、耐久性があって
メンテナンスを簡単にできる生塵の分解処理装置を提供
することにある。さらにまた、本発明の他の大切な目的
は、生塵を自重で落下させて破砕するので、破砕のため
の機構が簡単で頑丈な構造にでき、柔らかい生塵と硬い
生塵の両方を確実に破砕して、速やかに分解できる生塵
の分解処理装置を提供することにある。
ることを目的に開発されたもので、種々の生塵を速やか
に分解して消失できる生塵の分解処理装置を提供するこ
とにある。また、本発明の他の大切な目的は、全体の機
構を簡単にして故障する部分が少なく、耐久性があって
メンテナンスを簡単にできる生塵の分解処理装置を提供
することにある。さらにまた、本発明の他の大切な目的
は、生塵を自重で落下させて破砕するので、破砕のため
の機構が簡単で頑丈な構造にでき、柔らかい生塵と硬い
生塵の両方を確実に破砕して、速やかに分解できる生塵
の分解処理装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の生塵の分解処理
装置は、生塵を分解する微生物を棲息させる多孔質材を
収納すると共に、両端を閉塞している筒状である回転ド
ラム1と、この回転ドラム1を水平の姿勢に保持しなが
ら、その中心軸12を中心に回転できるように支持する
回転支持機構2と、回転ドラム1を正逆に回転する回転
駆動機構3とを備える。回転ドラム1は、その内面に、
その中央から両端に向かって、互いに逆ピッチの螺旋状
である螺旋状カッター鋸歯4を設けている。この螺旋状
カッター鋸歯4は、内周縁に尖鋭な鋸歯状の刃先4Aを
有する。さらに、回転ドラム1は、その内面に、軸方向
に延長して掻上凸条5を設けている。分解処理装置は、
回転駆動機構3で回転ドラム1を正逆に回転し、この回
転ドラム1の内面に設けている掻上凸条5で生塵を持ち
上げて落下し、落下する生塵を螺旋状カッター鋸歯4で
破砕しながら多孔質材に生息している微生物で分解す
る。
装置は、生塵を分解する微生物を棲息させる多孔質材を
収納すると共に、両端を閉塞している筒状である回転ド
ラム1と、この回転ドラム1を水平の姿勢に保持しなが
ら、その中心軸12を中心に回転できるように支持する
回転支持機構2と、回転ドラム1を正逆に回転する回転
駆動機構3とを備える。回転ドラム1は、その内面に、
その中央から両端に向かって、互いに逆ピッチの螺旋状
である螺旋状カッター鋸歯4を設けている。この螺旋状
カッター鋸歯4は、内周縁に尖鋭な鋸歯状の刃先4Aを
有する。さらに、回転ドラム1は、その内面に、軸方向
に延長して掻上凸条5を設けている。分解処理装置は、
回転駆動機構3で回転ドラム1を正逆に回転し、この回
転ドラム1の内面に設けている掻上凸条5で生塵を持ち
上げて落下し、落下する生塵を螺旋状カッター鋸歯4で
破砕しながら多孔質材に生息している微生物で分解す
る。
【0009】掻上凸条5は、回転ドラム1の中央部分と
その両側に設けることができる。回転ドラム1の中央部
分に設けている掻上凸条5の両端には、螺旋状カッター
鋸歯4を連結することができる。 螺旋状カッター鋸歯
4は、三角形の刃先4Aを一定のピッチで設けることが
できる。
その両側に設けることができる。回転ドラム1の中央部
分に設けている掻上凸条5の両端には、螺旋状カッター
鋸歯4を連結することができる。 螺旋状カッター鋸歯
4は、三角形の刃先4Aを一定のピッチで設けることが
できる。
【0010】回転ドラム1は、円筒状として、その内径
を1〜2mとし、その長さを1〜5mとすることができ
る。螺旋状カッター鋸歯4と回転ドラム1内面との間に
は、隙間27を設けることができる。回転駆動機構3
は、一定の周期で回転ドラム1を正逆に回転させること
ができる。
を1〜2mとし、その長さを1〜5mとすることができ
る。螺旋状カッター鋸歯4と回転ドラム1内面との間に
は、隙間27を設けることができる。回転駆動機構3
は、一定の周期で回転ドラム1を正逆に回転させること
ができる。
【0011】さらに、本発明の生塵の分解処理装置は、
回転ドラム1にセラミック製の多孔質材を充填すると共
に、回転ドラム1の投入口6に、多孔質材を通過させな
い隙間の網状または格子状の排出蓋を装着して、生塵の
分解かすを排出することができる。
回転ドラム1にセラミック製の多孔質材を充填すると共
に、回転ドラム1の投入口6に、多孔質材を通過させな
い隙間の網状または格子状の排出蓋を装着して、生塵の
分解かすを排出することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明
の技術思想を具体化するための生塵の分解処理装置を例
示するものであって、本発明は生塵の分解処理装置を下
記のものに特定しない。
づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明
の技術思想を具体化するための生塵の分解処理装置を例
示するものであって、本発明は生塵の分解処理装置を下
記のものに特定しない。
【0013】さらに、この明細書は、特許請求の範囲を
理解し易いように、実施例に示される部材に対応する番
号を、「特許請求の範囲の欄」、および「課題を解決す
るための手段の欄」に示される部材に付記している。た
だ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に
特定するものでは決してない。
理解し易いように、実施例に示される部材に対応する番
号を、「特許請求の範囲の欄」、および「課題を解決す
るための手段の欄」に示される部材に付記している。た
だ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に
特定するものでは決してない。
【0014】図1ないし図3に示す生塵の分解処理装置
は、生塵と多孔質材を入れて回転する回転ドラム1と、
この回転ドラム1を回転できるように支持する回転支持
機構2と、回転ドラム1を回転する回転駆動機構3と、
回転ドラム1内の空気を排気する排気機構20と、回転
ドラム1に加熱空気を供給する加熱機構24とを備え
る。
は、生塵と多孔質材を入れて回転する回転ドラム1と、
この回転ドラム1を回転できるように支持する回転支持
機構2と、回転ドラム1を回転する回転駆動機構3と、
回転ドラム1内の空気を排気する排気機構20と、回転
ドラム1に加熱空気を供給する加熱機構24とを備え
る。
【0015】回転ドラム1は、両端を閉塞している円筒
状で、生塵の投入口6を開口している。回転ドラム1の
両端を閉塞している閉塞プレート7は、図4に示すよう
に、中心に空気の通過口を開口している。図において、
左側の閉塞プレート7には、空気の供給口8を設けてお
り、右側の閉塞プレート7には、空気の排気口9を開口
している。投入口6は、開閉蓋10で閉塞している。開
閉蓋10を開いて、投入口6から生塵を投入する。生塵
を微生物で分解するとき、開閉蓋10は投入口6を閉塞
する。
状で、生塵の投入口6を開口している。回転ドラム1の
両端を閉塞している閉塞プレート7は、図4に示すよう
に、中心に空気の通過口を開口している。図において、
左側の閉塞プレート7には、空気の供給口8を設けてお
り、右側の閉塞プレート7には、空気の排気口9を開口
している。投入口6は、開閉蓋10で閉塞している。開
閉蓋10を開いて、投入口6から生塵を投入する。生塵
を微生物で分解するとき、開閉蓋10は投入口6を閉塞
する。
【0016】回転ドラム1は、図4と図5に示すよう
に、その内面に螺旋状カッター鋸歯4を固定している。
螺旋状カッター鋸歯4は、回転ドラム1を回転して生塵
をこの上に落下させて破砕する。螺旋状カッター鋸歯4
は、その中央から両端に向かって、互いに逆ピッチの螺
旋状となるように、回転ドラム1の内面に固定される。
さらに、この螺旋状カッター鋸歯4は、上に落下され
る、魚の頭のように硬い生塵を効率よく破砕できるよう
に、内周縁に尖鋭な鋸歯状の刃先4Aを設けている。こ
の螺旋状カッター鋸歯4は、図6に示すように、ステン
レス板を三角形に裁断している三角プレート11を螺旋
軌道に並べて、回転ドラム1の内面に固定される。三角
プレート11は、底辺を溶接して回転ドラム1に固定さ
れる。この三角プレート11によって、三角形の刃先4
Aを一定のピッチで有する螺旋状カッター鋸歯4が回転
ドラム1の内面に形成される。複数枚の三角プレート1
1は、尖鋭な先端で落下する生塵を破砕する。螺旋状カ
ッター鋸歯4は、螺旋状の軌跡に配設されるので、回転
ドラム1の中心軸12と直交する面内に対して傾斜する
ことになる。この傾斜角(α)を大きくすると、回転す
る回転ドラム1が生塵を軸方向に速やかに移動するよう
になり、反対に傾斜角(α)を小さくすると、回転する
回転ドラム1が生塵を軸方向に移動させる速度が遅くな
る。この傾斜角(α)は、好ましくは5〜40度、さら
に好ましくは10〜30度、最適には13〜20度とす
る。
に、その内面に螺旋状カッター鋸歯4を固定している。
螺旋状カッター鋸歯4は、回転ドラム1を回転して生塵
をこの上に落下させて破砕する。螺旋状カッター鋸歯4
は、その中央から両端に向かって、互いに逆ピッチの螺
旋状となるように、回転ドラム1の内面に固定される。
さらに、この螺旋状カッター鋸歯4は、上に落下され
る、魚の頭のように硬い生塵を効率よく破砕できるよう
に、内周縁に尖鋭な鋸歯状の刃先4Aを設けている。こ
の螺旋状カッター鋸歯4は、図6に示すように、ステン
レス板を三角形に裁断している三角プレート11を螺旋
軌道に並べて、回転ドラム1の内面に固定される。三角
プレート11は、底辺を溶接して回転ドラム1に固定さ
れる。この三角プレート11によって、三角形の刃先4
Aを一定のピッチで有する螺旋状カッター鋸歯4が回転
ドラム1の内面に形成される。複数枚の三角プレート1
1は、尖鋭な先端で落下する生塵を破砕する。螺旋状カ
ッター鋸歯4は、螺旋状の軌跡に配設されるので、回転
ドラム1の中心軸12と直交する面内に対して傾斜する
ことになる。この傾斜角(α)を大きくすると、回転す
る回転ドラム1が生塵を軸方向に速やかに移動するよう
になり、反対に傾斜角(α)を小さくすると、回転する
回転ドラム1が生塵を軸方向に移動させる速度が遅くな
る。この傾斜角(α)は、好ましくは5〜40度、さら
に好ましくは10〜30度、最適には13〜20度とす
る。
【0017】螺旋状カッター鋸歯4は、好ましくは、回
転ドラム1の内面との間に隙間27を設けて固定され
る。この螺旋状カッター鋸歯4は、三角プレート11の
底辺に凹部を設けて隙間27を設け、あるいは隙間がで
きるように回転ドラムに固定した固定プレートに三角プ
レートを溶接して固定する。この回転ドラム1は、回転
するときに水分を隙間27に通過させて流動できる。こ
のため、水分が部分的に溜ることがなく、全体に分散す
るように移動させて速やかに乾燥できる。また、隙間2
7は、螺旋状カッター鋸歯4と回転ドラム1内面との隅
部に生塵が付着するのも防止できる。
転ドラム1の内面との間に隙間27を設けて固定され
る。この螺旋状カッター鋸歯4は、三角プレート11の
底辺に凹部を設けて隙間27を設け、あるいは隙間がで
きるように回転ドラムに固定した固定プレートに三角プ
レートを溶接して固定する。この回転ドラム1は、回転
するときに水分を隙間27に通過させて流動できる。こ
のため、水分が部分的に溜ることがなく、全体に分散す
るように移動させて速やかに乾燥できる。また、隙間2
7は、螺旋状カッター鋸歯4と回転ドラム1内面との隅
部に生塵が付着するのも防止できる。
【0018】螺旋状カッター鋸歯4が回転ドラム1の内
面から突出する高さは、5〜30cm、好ましくは8〜
25cm、最適には10〜20cmとする。さらに、螺
旋状カッター鋸歯4のピッチも、5〜30cm、好まし
くは8〜25cm、最適には10〜20cmとする。回
転ドラム1は、生塵を螺旋状カッター鋸歯4に落下させ
て尖鋭な刃先4Aで破砕する。生塵が落下する速度は、
回転ドラム1を大きくして速くできる。したがって、円
筒状の回転ドラム1は、好ましくはその内径を1〜2m
と大きくする。この回転ドラム1は、魚の頭のように大
きくて硬いかたまりを効率よく破砕できる。ただ、回転
ドラム1の内径は、処理する生塵の種類によっては、1
mよりも小さく、あるいは2mよりも大きくすることも
できる。たとえば、家庭用の小型の装置で、それほど大
きなかたまりを分解しない装置にあっては、1m以下と
し、また業務用で大きくかたまりの生塵を処理する装置
にあっては、2m以上とする。回転ドラム1の長さは、
好ましくは1〜5mとする。1日の処理能力の大きな装
置は、回転ドラム1を長くして、処理能力の小さい装置
は回転ドラム1を短くする。たとえば、1日の処理能力
を100kgとする装置は、内径を1.5m、長さを2
mとする。
面から突出する高さは、5〜30cm、好ましくは8〜
25cm、最適には10〜20cmとする。さらに、螺
旋状カッター鋸歯4のピッチも、5〜30cm、好まし
くは8〜25cm、最適には10〜20cmとする。回
転ドラム1は、生塵を螺旋状カッター鋸歯4に落下させ
て尖鋭な刃先4Aで破砕する。生塵が落下する速度は、
回転ドラム1を大きくして速くできる。したがって、円
筒状の回転ドラム1は、好ましくはその内径を1〜2m
と大きくする。この回転ドラム1は、魚の頭のように大
きくて硬いかたまりを効率よく破砕できる。ただ、回転
ドラム1の内径は、処理する生塵の種類によっては、1
mよりも小さく、あるいは2mよりも大きくすることも
できる。たとえば、家庭用の小型の装置で、それほど大
きなかたまりを分解しない装置にあっては、1m以下と
し、また業務用で大きくかたまりの生塵を処理する装置
にあっては、2m以上とする。回転ドラム1の長さは、
好ましくは1〜5mとする。1日の処理能力の大きな装
置は、回転ドラム1を長くして、処理能力の小さい装置
は回転ドラム1を短くする。たとえば、1日の処理能力
を100kgとする装置は、内径を1.5m、長さを2
mとする。
【0019】さらに、回転ドラム1の内面には、軸方向
に延長して掻上凸条5を設けている。掻上凸条5は、回
転ドラム1が回転することにより、これに生塵を載せて
持ち上げ、上部で螺旋状カッター鋸歯4の上に落下させ
る。この掻上凸条5も、回転ドラム1との間に隙間28
を設けて、水分を通過させるのがよい。掻上凸条5が回
転ドラム1の内面から突出する高さは、5〜30cm、
好ましくは8〜25cm、最適には10〜20cmとす
る。掻上凸条5の高さは、螺旋状カッター鋸歯4の高さ
に等しく、あるいは螺旋状カッター鋸歯4の高さの50
〜150%とする。掻上凸条5は、高くすると生塵を効
率よく持ち上げて螺旋状カッター鋸歯4の上に落下でき
る。
に延長して掻上凸条5を設けている。掻上凸条5は、回
転ドラム1が回転することにより、これに生塵を載せて
持ち上げ、上部で螺旋状カッター鋸歯4の上に落下させ
る。この掻上凸条5も、回転ドラム1との間に隙間28
を設けて、水分を通過させるのがよい。掻上凸条5が回
転ドラム1の内面から突出する高さは、5〜30cm、
好ましくは8〜25cm、最適には10〜20cmとす
る。掻上凸条5の高さは、螺旋状カッター鋸歯4の高さ
に等しく、あるいは螺旋状カッター鋸歯4の高さの50
〜150%とする。掻上凸条5は、高くすると生塵を効
率よく持ち上げて螺旋状カッター鋸歯4の上に落下でき
る。
【0020】図の生塵の分解処理装置は、掻上凸条5
を、回転ドラム1の中央部分とその両側に設けている。
回転ドラム1の中央部分に設けている掻上凸条5は、こ
の両端に螺旋状カッター鋸歯4を連結している。この構
造の回転ドラム1は、充填されている生塵を、均一に持
ち上げて螺旋状カッター鋸歯4で効率よく破砕できる。
を、回転ドラム1の中央部分とその両側に設けている。
回転ドラム1の中央部分に設けている掻上凸条5は、こ
の両端に螺旋状カッター鋸歯4を連結している。この構
造の回転ドラム1は、充填されている生塵を、均一に持
ち上げて螺旋状カッター鋸歯4で効率よく破砕できる。
【0021】回転支持機構2は、回転する回転ドラム1
を水平の姿勢に保持しながら、回転ドラム1の中心軸1
2を中心として回転できるように支持する4個のローラ
ー13を有する。回転ドラム1は、外周にローラー13
を転動させるレール14を固定している。ローラー13
は、2個を一対として、この間に回転ドラム1を載せて
回転できるように支持する。ローラー13は、表面をゴ
ム状弾性体とする車輪である。
を水平の姿勢に保持しながら、回転ドラム1の中心軸1
2を中心として回転できるように支持する4個のローラ
ー13を有する。回転ドラム1は、外周にローラー13
を転動させるレール14を固定している。ローラー13
は、2個を一対として、この間に回転ドラム1を載せて
回転できるように支持する。ローラー13は、表面をゴ
ム状弾性体とする車輪である。
【0022】回転駆動機構3は、回転ドラム1を一定の
周期で正逆に回転させる。たとえば、回転駆動機構3
は、回転ドラム1を90秒回転させて180秒は回転を
停止させる。回転ドラム1は、休止して回転する毎に反
対方向に回転される。反対方向に回転される回転ドラム
1は、充填している生塵を螺旋状カッター鋸歯4でもっ
て中央から両側に、また両側から中央に移動させて、均
一に撹拌しながら破砕する。回転駆動機構3は、好まし
くは、回転ドラム1を回転と休止を繰り返しながら回転
させる。電力消費を少なくして、微生物で生塵を効率よ
く分解するためである。回転時間と休止時間は、生塵を
もっとも効率よく分解できるように設定するが、たとえ
ば、回転時間を30〜300秒とし、休止時間を回転時
間の0.5〜5倍とすることもできる。回転ドラム1の
回転速度は、充填している生塵を上部で落下できる速度
とする。回転ドラム1の回転速度が速すぎて、遠心力が
重力よりも大きくなると、生塵が回転ドラム1の内部で
落下しなくなる。したがって、回転ドラム1の回転速度
は、回転による加速度が重力加速度よりも大きくならな
いようにする。好ましくは、回転ドラム1の回転速度は
1〜5rpm、最適には2〜3rpmとする。
周期で正逆に回転させる。たとえば、回転駆動機構3
は、回転ドラム1を90秒回転させて180秒は回転を
停止させる。回転ドラム1は、休止して回転する毎に反
対方向に回転される。反対方向に回転される回転ドラム
1は、充填している生塵を螺旋状カッター鋸歯4でもっ
て中央から両側に、また両側から中央に移動させて、均
一に撹拌しながら破砕する。回転駆動機構3は、好まし
くは、回転ドラム1を回転と休止を繰り返しながら回転
させる。電力消費を少なくして、微生物で生塵を効率よ
く分解するためである。回転時間と休止時間は、生塵を
もっとも効率よく分解できるように設定するが、たとえ
ば、回転時間を30〜300秒とし、休止時間を回転時
間の0.5〜5倍とすることもできる。回転ドラム1の
回転速度は、充填している生塵を上部で落下できる速度
とする。回転ドラム1の回転速度が速すぎて、遠心力が
重力よりも大きくなると、生塵が回転ドラム1の内部で
落下しなくなる。したがって、回転ドラム1の回転速度
は、回転による加速度が重力加速度よりも大きくならな
いようにする。好ましくは、回転ドラム1の回転速度は
1〜5rpm、最適には2〜3rpmとする。
【0023】図の回転駆動機構3は、回転ドラム1の上
方でフレーム15に固定している減速モーター16と、
この減速モーター16のプーリー17を回転ドラム1の
外周に連結しているベルト18とを備える。ベルト18
は、Vベルトが使用される。回転ドラム1の中央には、
Vベルトをかけるベルト溝19を設けている。この回転
駆動機構3は、回転ドラム1をバランスよくスムーズに
回転できる特長がある。ただ、本発明の生塵の分解処理
装置は、回転ドラム1を回転する機構をこの構造に特定
しない。回転ドラム1を正逆に回転できる全ての機構と
することができる。
方でフレーム15に固定している減速モーター16と、
この減速モーター16のプーリー17を回転ドラム1の
外周に連結しているベルト18とを備える。ベルト18
は、Vベルトが使用される。回転ドラム1の中央には、
Vベルトをかけるベルト溝19を設けている。この回転
駆動機構3は、回転ドラム1をバランスよくスムーズに
回転できる特長がある。ただ、本発明の生塵の分解処理
装置は、回転ドラム1を回転する機構をこの構造に特定
しない。回転ドラム1を正逆に回転できる全ての機構と
することができる。
【0024】排気機構20は、回転ドラム1の空気を強
制的に吸引する吸引ファン21と、臭いを除去する脱臭
器22とを備える。脱臭器22は、ダクト23を介して
右側の閉塞プレート7に開口している排気口9に空気が
漏れず、かつ、回転できるように連結される。脱臭器2
2は、空気に含まれる悪臭成分を吸着して脱臭する活性
炭等を内蔵しており、ここに空気を通過させて脱臭す
る。吸引ファン21は、吸引側を脱臭器22に連結して
おり、回転ドラム1内の空気を脱臭器22を介して外部
に排気する。
制的に吸引する吸引ファン21と、臭いを除去する脱臭
器22とを備える。脱臭器22は、ダクト23を介して
右側の閉塞プレート7に開口している排気口9に空気が
漏れず、かつ、回転できるように連結される。脱臭器2
2は、空気に含まれる悪臭成分を吸着して脱臭する活性
炭等を内蔵しており、ここに空気を通過させて脱臭す
る。吸引ファン21は、吸引側を脱臭器22に連結して
おり、回転ドラム1内の空気を脱臭器22を介して外部
に排気する。
【0025】加熱機構24は、ダクト25にヒータ26
を内蔵しており、ダクト25を回転ドラム1の左側の閉
塞プレート7の供給口8に連結している。ダクト25は
回転しないように固定され、閉塞プレート7は回転され
る。したがって、ダクト25は、閉塞プレート7の供給
口8に回転できるように連結される。ただ、ダクト25
と閉塞プレート7の供給口8との間から外気が吸入され
ないように、この間の隙間をできるかぎり少なくし、あ
るいは摺動できるパッキンを配設する。ヒータ26は、
回転ドラム1の内部温度を、微生物が最も活発に働くこ
とができる温度、たとえば、37〜42度となるよう
に、供給する空気を加温する。したがって、ヒータ26
は、回転ドラム1の内部温度を検出するセンサー(図示
せず)でオンオフに制御される。
を内蔵しており、ダクト25を回転ドラム1の左側の閉
塞プレート7の供給口8に連結している。ダクト25は
回転しないように固定され、閉塞プレート7は回転され
る。したがって、ダクト25は、閉塞プレート7の供給
口8に回転できるように連結される。ただ、ダクト25
と閉塞プレート7の供給口8との間から外気が吸入され
ないように、この間の隙間をできるかぎり少なくし、あ
るいは摺動できるパッキンを配設する。ヒータ26は、
回転ドラム1の内部温度を、微生物が最も活発に働くこ
とができる温度、たとえば、37〜42度となるよう
に、供給する空気を加温する。したがって、ヒータ26
は、回転ドラム1の内部温度を検出するセンサー(図示
せず)でオンオフに制御される。
【0026】以上の構造の生塵の分解処理装置は、回転
駆動機構3で回転ドラム1を回転させて、投入口6から
投入された生塵を掻上凸条5で持ち上げて落下し、落下
する生塵を螺旋状カッター鋸歯4で破砕する。さらに、
回転する回転ドラム1は、破砕された生塵と多孔質材と
を撹拌して、多孔質材に生息している微生物で生塵を効
率よく分解する。回転ドラム1の内部に収納される多孔
質材には、生塵を分解する微生物を棲息させるものが使
用できる。多孔質材には、好ましくは、セラミック製の
多孔質材を使用する。セラミック製の多孔質材は、表面
の無数の孔に微生物を棲息させることができると共に、
耐久性に優れているからである。
駆動機構3で回転ドラム1を回転させて、投入口6から
投入された生塵を掻上凸条5で持ち上げて落下し、落下
する生塵を螺旋状カッター鋸歯4で破砕する。さらに、
回転する回転ドラム1は、破砕された生塵と多孔質材と
を撹拌して、多孔質材に生息している微生物で生塵を効
率よく分解する。回転ドラム1の内部に収納される多孔
質材には、生塵を分解する微生物を棲息させるものが使
用できる。多孔質材には、好ましくは、セラミック製の
多孔質材を使用する。セラミック製の多孔質材は、表面
の無数の孔に微生物を棲息させることができると共に、
耐久性に優れているからである。
【0027】さらに、分解処理装置は、回転ドラム1の
投入口6に、排出蓋(図示せず)を装着して生塵の分解
かすを排出することができる。この排出蓋には、多孔質
材を通過させない隙間を有する網状または格子状の金属
網や多孔板が使用できる。この分解処理装置は、生塵を
破砕しながら分解するときには、投入口6に開閉蓋10
を装着して、ここから生塵が漏れるのを防止し、生塵を
分解した後、分解かすを排出するときには、開閉蓋10
を排出蓋に交換して、排出蓋の隙間から分解かすを排出
できる。生塵の分解かすは、投入口6に排出蓋を装着し
た状態で回転ドラム1を回転することによって、回転ド
ラム1の外部に排出される。この構造の分解処理装置
は、極めて簡単に、回転ドラム1内の分解かすを排出で
きる特長がある。ただ、本発明の分解処理装置は、必ず
しも投入口に排出蓋を設ける必要はなく、回転ドラムの
外周面に、投入口とは別に排出口を開口し、この排出口
に排出蓋を装着して排出口から分解かすを排出すること
もできる。
投入口6に、排出蓋(図示せず)を装着して生塵の分解
かすを排出することができる。この排出蓋には、多孔質
材を通過させない隙間を有する網状または格子状の金属
網や多孔板が使用できる。この分解処理装置は、生塵を
破砕しながら分解するときには、投入口6に開閉蓋10
を装着して、ここから生塵が漏れるのを防止し、生塵を
分解した後、分解かすを排出するときには、開閉蓋10
を排出蓋に交換して、排出蓋の隙間から分解かすを排出
できる。生塵の分解かすは、投入口6に排出蓋を装着し
た状態で回転ドラム1を回転することによって、回転ド
ラム1の外部に排出される。この構造の分解処理装置
は、極めて簡単に、回転ドラム1内の分解かすを排出で
きる特長がある。ただ、本発明の分解処理装置は、必ず
しも投入口に排出蓋を設ける必要はなく、回転ドラムの
外周面に、投入口とは別に排出口を開口し、この排出口
に排出蓋を装着して排出口から分解かすを排出すること
もできる。
【0028】
【発明の効果】本発明の生塵の分解処理装置は、種々の
生塵を速やかに分解して消失できる特長がある。それ
は、本発明の分解処理装置が、回転ドラムの内面に、そ
の中央から両端に向かって、互いに逆ピッチの螺旋状で
ある螺旋状カッター鋸歯を設けて、この螺旋状カッター
鋸歯の内周縁に尖鋭な鋸歯状の刃先を設けると共に、回
転ドラムの内面に、軸方向に延長して掻上凸条を設けて
おり、回転ドラムを正逆に回転させて、掻上凸条で生塵
を持ち上げて落下し、落下する生塵を螺旋状カッター鋸
歯で破砕しているからである。この構造の生塵の分解処
理装置は、掻上凸条で持ち上げた生塵を自重で落下させ
て螺旋状カッター鋸歯で破砕するので、破砕のための機
構を簡単にして装置全体を頑丈な構造にできると共に、
柔らかい生塵と硬い生塵の両方を確実に破砕できる。こ
のように、種々の生塵を確実に破砕できる分解処理装置
は、多孔質材に生息している微生物で速やかに分解でき
る。さらに、本発明の分解処理装置は、全体の機構を簡
単にできるので、故障する部分を少なくできると共に、
耐久性に優れた構造としてメンテナンスを簡単にできる
特長もある。
生塵を速やかに分解して消失できる特長がある。それ
は、本発明の分解処理装置が、回転ドラムの内面に、そ
の中央から両端に向かって、互いに逆ピッチの螺旋状で
ある螺旋状カッター鋸歯を設けて、この螺旋状カッター
鋸歯の内周縁に尖鋭な鋸歯状の刃先を設けると共に、回
転ドラムの内面に、軸方向に延長して掻上凸条を設けて
おり、回転ドラムを正逆に回転させて、掻上凸条で生塵
を持ち上げて落下し、落下する生塵を螺旋状カッター鋸
歯で破砕しているからである。この構造の生塵の分解処
理装置は、掻上凸条で持ち上げた生塵を自重で落下させ
て螺旋状カッター鋸歯で破砕するので、破砕のための機
構を簡単にして装置全体を頑丈な構造にできると共に、
柔らかい生塵と硬い生塵の両方を確実に破砕できる。こ
のように、種々の生塵を確実に破砕できる分解処理装置
は、多孔質材に生息している微生物で速やかに分解でき
る。さらに、本発明の分解処理装置は、全体の機構を簡
単にできるので、故障する部分を少なくできると共に、
耐久性に優れた構造としてメンテナンスを簡単にできる
特長もある。
【図1】本発明の一実施例にかかる生塵の分解処理装置
の側面図
の側面図
【図2】図1に示す生塵の分解処理装置の平面図
【図3】図1に示す生塵の分解処理装置のA−A線断面
図
図
【図4】回転ドラムの縦断面図
【図5】回転ドラムの横断面図
【図6】回転ドラムの断面斜視図
1…回転ドラム
2…回転支持機構
3…回転駆動機構
4…螺旋状カッター鋸歯 4A…刃先
5…掻上凸条
6…投入口
7…閉塞プレート
8…供給口
9…排気口
10…開閉蓋
11…三角プレート
12…中心軸
13…ローラー
14…レール
15…フレーム
16…減速モーター
17…プーリー
18…ベルト
19…ベルト溝
20…排気機構
21…吸引ファン
22…脱臭器
23…ダクト
24…加熱機構
25…ダクト
26…ヒータ
27…隙間
28…隙間
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
B02C 18/40 103 B09B 3/00 ZABD
Fターム(参考) 4D004 AA03 CA04 CA15 CA19 CA22
CA42 CA48 CB09 CB13 CB32
CB36 CB43 CC08 DA02 DA03
DA13 DA20
4D065 CA07 CC01 DD15 DD24 DD26
EB17 ED16 ED23 EE19
4G036 AA13
Claims (8)
- 【請求項1】 生塵を分解する微生物を棲息させる多孔
質材を収納すると共に、両端を閉塞している筒状である
回転ドラム(1)と、この回転ドラム(1)を水平の姿勢に保
持しながら、その中心軸(12)を中心に回転できるように
支持する回転支持機構(2)と、回転ドラム(1)を正逆に回
転する回転駆動機構(3)とを備え、回転駆動機構(3)で回
転ドラム(1)を回転させて、回転ドラム(1)に充填される
生塵を、多孔質材に生息している微生物で分解するよう
にしてなる生塵の分解処理装置であって、 回転ドラム(1)の内面に、その中央から両端に向かっ
て、互いに逆ピッチの螺旋状である螺旋状カッター鋸歯
(4)を設けており、この螺旋状カッター鋸歯(4)は、内周
縁に尖鋭な鋸歯状の刃先(4A)を有し、さらに、回転ドラ
ム(1)の内面には、軸方向に延長して掻上凸条(5)を設け
ており、 回転駆動機構(3)で回転ドラム(1)が正逆に回転される
と、この回転ドラム(1)の内面に設けている掻上凸条(5)
が生塵を持ち上げて落下し、落下する生塵を螺旋状カッ
ター鋸歯(4)で破砕しながら多孔質材の微生物で分解す
るようにしてなる生塵の分解処理装置。 - 【請求項2】 掻上凸条(5)を回転ドラム(1)の中央部分
とその両側に設けており、回転ドラム(1)の中央部分に
設けている掻上凸条(5)の両端に螺旋状カッター鋸歯(4)
を連結している請求項1に記載される生塵の分解処理装
置。 - 【請求項3】 螺旋状カッター鋸歯(4)が、三角形の刃
先(4A)を一定のピッチで有する請求項1に記載される生
塵の分解処理装置。 - 【請求項4】 回転ドラム(1)が円筒状で、その内径が
1〜2mである請求項1に記載される生塵の分解処理装
置。 - 【請求項5】 回転ドラム(1)が円筒状で、その長さが
1〜5mである請求項4に記載される生塵の分解処理装
置。 - 【請求項6】 螺旋状カッター鋸歯(4)と回転ドラム(1)
の内面との間に隙間(27)を設けている請求項1に記載さ
れる生塵の分解処理装置。 - 【請求項7】 回転駆動機構(3)が一定の周期で回転ド
ラム(1)を正逆に回転させる請求項1に記載される生塵
の分解処理装置。 - 【請求項8】 回転ドラム(1)にセラミック製の多孔質
材を充填すると共に、回転ドラム(1)の投入口(6)に、多
孔質材を通過させない隙間の網状または格子状の排出蓋
を装着して、生塵の分解かすを排出するようにしてなる
請求項1に記載される生塵の分解処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001328228A JP2003126818A (ja) | 2001-10-25 | 2001-10-25 | 生塵の分解処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001328228A JP2003126818A (ja) | 2001-10-25 | 2001-10-25 | 生塵の分解処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003126818A true JP2003126818A (ja) | 2003-05-07 |
Family
ID=19144325
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001328228A Pending JP2003126818A (ja) | 2001-10-25 | 2001-10-25 | 生塵の分解処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003126818A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102078834A (zh) * | 2010-12-30 | 2011-06-01 | 北京印刷学院 | 便携升降往复式碎纸机 |
CN102941208A (zh) * | 2012-10-23 | 2013-02-27 | 冯幼平 | 餐厨垃圾原料接收综合处理装置 |
CN108751668A (zh) * | 2018-08-01 | 2018-11-06 | 江苏艾特克环境工程有限公司 | 一种泥浆脱水处理装置 |
CN117584322A (zh) * | 2023-12-18 | 2024-02-23 | 杭州宝丽泰塑胶机械有限公司 | 一种pvc回收料颗粒细化装置 |
WO2024164656A1 (zh) * | 2023-02-09 | 2024-08-15 | 原初科技(北京)有限公司 | 一种熔渣反应器及熔渣方法 |
-
2001
- 2001-10-25 JP JP2001328228A patent/JP2003126818A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102078834A (zh) * | 2010-12-30 | 2011-06-01 | 北京印刷学院 | 便携升降往复式碎纸机 |
CN102941208A (zh) * | 2012-10-23 | 2013-02-27 | 冯幼平 | 餐厨垃圾原料接收综合处理装置 |
CN108751668A (zh) * | 2018-08-01 | 2018-11-06 | 江苏艾特克环境工程有限公司 | 一种泥浆脱水处理装置 |
CN108751668B (zh) * | 2018-08-01 | 2023-11-24 | 江苏艾特克环境工程有限公司 | 一种泥浆脱水处理装置 |
WO2024164656A1 (zh) * | 2023-02-09 | 2024-08-15 | 原初科技(北京)有限公司 | 一种熔渣反应器及熔渣方法 |
CN117584322A (zh) * | 2023-12-18 | 2024-02-23 | 杭州宝丽泰塑胶机械有限公司 | 一种pvc回收料颗粒细化装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040226 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040302 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040706 |