JP2002282822A - 生ゴミのリサイクル方法及びリサイクルシステム - Google Patents

生ゴミのリサイクル方法及びリサイクルシステム

Info

Publication number
JP2002282822A
JP2002282822A JP2001088235A JP2001088235A JP2002282822A JP 2002282822 A JP2002282822 A JP 2002282822A JP 2001088235 A JP2001088235 A JP 2001088235A JP 2001088235 A JP2001088235 A JP 2001088235A JP 2002282822 A JP2002282822 A JP 2002282822A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
garbage
microorganisms
separation
fermenting
heating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001088235A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3544646B2 (ja
Inventor
Konosuke Katano
功之輔 片野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanko Co Ltd
Original Assignee
Sanko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanko Co Ltd filed Critical Sanko Co Ltd
Priority to JP2001088235A priority Critical patent/JP3544646B2/ja
Publication of JP2002282822A publication Critical patent/JP2002282822A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3544646B2 publication Critical patent/JP3544646B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/10Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
    • Y02A40/20Fertilizers of biological origin, e.g. guano or fertilizers made from animal corpses
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/40Bio-organic fraction processing; Production of fertilisers from the organic fraction of waste or refuse

Abstract

(57)【要約】 【課題】 生ゴミのリサイクルのために複数の工程(又
は装置)を有機的に結合させることにより、生ゴミを無
駄にせずに再生利用でき、環境汚染のおそれも少ない生
ゴミのリサイクル方法(又はリサイクルシステム)を提
供する。 【解決手段】 異質混入物分離工程(分離装置)60
1、含水率調整工程(含水率調整装置)602及び堆肥
化工程(堆肥化装置)603と炭化工程(炭化装置)6
04と生ゴミ消滅工程(生ゴミ消滅装置)605と飼料
化工程(飼料化装置)606とのうちいずれかの工程か
らなる再生等処理工程(再生等処理装置)を有機的に結
合させることにより、一貫した生ゴミのリサイクル方法
(リサイクルシステム)が構築される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生ゴミのリサイク
ル方法及びリサイクルシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】生ゴミは放置すると短期間のうちに腐敗
する傾向があり、悪臭の発生、河川の水質汚濁等環境汚
染の発生原因になったり、ハエ、蚊等害虫の発生原因に
なったりするおそれがある。とりわけ毎日多量の加工残
さが発生する食品加工工場、食べ残しが出る飲食店・レ
ストラン、さらには売れ残りの食品廃棄物が生じる食料
品店・スーパーマーケット等においては、放置すること
のできない深刻な問題である。このようないわゆる事業
系生ゴミは自治体による回収が制限されることもあるた
め、個々のあるいは複数の事業所毎に、自ら又は専門業
者に委託して堆肥化処理、飼料化処理等を行う必要性も
生じつつある。なお、ここでいう生ゴミには、廃棄物の
処理及び清掃に関する法律にいう動植物性食物残さ(食
べ残しや調理屑)の他、動植物性食物廃棄物(賞味期限
切れ・消費期限切れ等のため廃棄される食品・食材)及
び有機質性不用物等も含むものとする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般的に、
生ゴミの再生・リサイクルは断片的に行われているもの
の、一貫した手法・システムの構築がなされていないの
が現状であり、多くの生ゴミは再生されずに焼却又は埋
め立て処分されているのが現状である。
【0004】本発明の課題は、生ゴミのリサイクルのた
めに複数の工程(又は装置)を有機的に結合させること
により、生ゴミを無駄にせずに再生利用でき、環境汚染
のおそれも少ない生ゴミのリサイクル方法(又はリサイ
クルシステム)を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る生ゴミのリサイクル方法は、前記生ゴ
ミを細分化するとともに、その生ゴミ中に混入している
包装材その他の軽量の異質混入物を分離して生ゴミだけ
を取り出す生ゴミ細分化及び異質混入物分離工程と、そ
の取り出された生ゴミを含水率調整材の混入、加熱蒸発
及び乾燥空気通風の1ないし複数の組み合わせにより、
前記生ゴミの含水率を低減して一定率以下に調整する含
水率調整工程と、その含水率が調整された生ゴミを次の
いずれかの工程、すなわちその生ゴミを微生物を介して
発酵させ熟成することにより堆肥に再生する堆肥化工程
と、前記生ゴミを所定温度以上に加熱して炭化させるこ
とにより炭に再生する炭化工程と、前記生ゴミを微生物
の餌にして発酵・分解させることにより消滅させる生ゴ
ミ消滅工程と、前記生ゴミを微生物を介して発酵させる
ことにより発酵飼料に再生する飼料化工程とのいずれか
の工程が択一的に実行される再生又は消滅(以下再生等
という)の処理工程とを含むことを特徴とする。
【0006】ここで、軽量という意味は、さらに具体的
には、比重が生ゴミより小さいということができ、生ゴ
ミと軽量混入物との比重差を利用した分離手法を本発明
の実施形態としてある。
【0007】また、本発明に係る生ゴミのリサイクル方
法において、前記のようにして得られる発酵飼料は畜産
において家畜の餌とされ、前記堆肥は農場の施肥に利用
され、また前記炭は脱臭や農場等の土壌改良に使用され
て、さらに前記農場等で収穫された農作物又は畜産物の
消費に伴い廃棄される残さが再び前記生ゴミとして再循
環されることを特徴とする。
【0008】一方、上記課題を解決するために、本発明
に係る生ゴミのリサイクルシステムは、前記生ゴミを細
分化するとともに、その生ゴミ中に混入している包装材
その他の軽量の異質混入物を分離して生ゴミだけを取り
出す生ゴミ細分化及び異質混入物分離のための分離装置
と、その取り出された生ゴミを含水率調整材の混入、加
熱蒸発及び乾燥空気通風の1ないし複数の組み合わせに
より、前記生ゴミの含水率を低減して一定率以下に調整
する含水率調整装置と、その含水率が調整された生ゴミ
の後処理のために用意され、前記生ゴミを微生物を介し
て発酵させ熟成することにより堆肥に再生する堆肥化装
置と、前記生ゴミを所定温度以上に加熱して炭化させる
ことにより炭に再生する炭化装置と、前記生ゴミを微生
物の餌にして発酵・分解させることにより消滅させる生
ゴミ消滅装置と、前記生ゴミを微生物を介して発酵させ
ることにより発酵飼料に再生する飼料化装置とのいずれ
か1又は2以上の装置を備える再生等の処理装置と、を
含むことを特徴とする。
【0009】また、同様に本発明に係る生ゴミのリサイ
クルシステムは、前記生ゴミを回転羽根部材により所定
の粒子又は断片に細分化するとともに、空気流により生
ゴミ中に混入している包装材その他の軽量の異質混入物
を収集して細分化された生ゴミを取り出す生ゴミ細分化
及び異質混入物分離のための分離装置と、その取り出さ
れた生ゴミを乾燥室において循環させつつ加熱すること
により又はその加熱に加え乾燥空気との接触により、前
記生ゴミの含水率を低減して一定率以下に調整する含水
率調整装置と、その含水率が調整された生ゴミの後処理
のために用意され、前記生ゴミを微生物を介して発酵さ
せ熟成することにより堆肥に再生する堆肥化装置と、前
記生ゴミを傾斜した回転収容胴部内に供給して所定温度
以上に加熱しつつ低位側へ移送することにより炭に再生
する炭化装置と、前記生ゴミを微生物を含む菌担持材と
混合して発酵・分解させることにより消滅させる生ゴミ
消滅装置と、前記生ゴミを微生物を介して発酵させるこ
とにより発酵飼料に再生する飼料化装置とのいずれか1
又は2以上の装置を備える再生等の処理装置と、を含む
ことを特徴とする。
【0010】さらに、本発明に係る生ゴミのリサイクル
システムは、分別胴部内で前記生ゴミを回転羽根部材に
より所定の粒子又は断片に細分化するとともに、その回
転羽根部材の造風作用により又は別途設けられた送風手
段により前記分別胴部内に風を生じさせ、その風により
生ゴミ中に混入している包装材その他の軽量の異質混入
物を収集して細分化された生ゴミを取り出す生ゴミ細分
化及び異質混入物分離のための分離装置と、その取り出
された生ゴミを乾燥室に供給して乾燥室内に設けられた
らせんスクリューにより上昇下降を繰り返すように循環
させつつ加熱することにより又はその加熱に加え乾燥空
気の吹き出しにより、前記生ゴミの含水率を低減して一
定率以下に調整する含水率調整装置と、その含水率が調
整された生ゴミの後処理のために用意され、前記生ゴミ
を微生物を介して発酵させ熟成することにより堆肥に再
生する堆肥化装置と、前記生ゴミを水平方向に対し傾斜
した回転収容胴部内に供給して所定温度以上に加熱しつ
つ低位側へ移送することにより炭に再生する炭化装置
と、前記生ゴミを微生物を含む菌担持材と混合して通風
し、かつ所定の時間毎に撹拌しながら該微生物の餌にし
て発酵・分解させることにより消滅させる生ゴミ消滅装
置と、前記生ゴミを微生物を介して発酵させることによ
り発酵飼料に再生する飼料化装置とのいずれか1又は2
以上の装置を備える再生等の処理装置と、を含むことを
特徴とする。
【0011】このように、本発明によれば、異質混入物
分離工程(分離装置)、含水率調整工程(含水率調整装
置)及び再生等処理工程(再生等処理装置)を有機的に
結合させることにより、一貫した生ゴミのリサイクル方
法(リサイクルシステム)が構築され、生ゴミを無駄な
く再生利用できる。
【0012】なお、加熱等による乾燥を行うことなく、
所定の含水率調整材(例えば、おがくず、剪定屑、籾
殻、枯草等)を生ゴミに混入して含水率を調整しただけ
で、その生ゴミを微生物を介して発酵させ熟成すること
により堆肥に再生することもできる。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る生ゴミリサイ
クルシステムの実施の形態を、図面に示す実施例を参照
して説明する。まず、図1に本発明に係る生ゴミリサイ
クルシステムの概要を示す。
【0014】飲食店や食料品店等から回収された生ゴミ
には、包装材(塩化ビニル樹脂系容器、包装用ラップ材
等)等の比較的軽量の異質混入物が混入し、そのままで
は生ゴミの堆肥化工程603等に長時間を要したり、異
質混入物の散乱により環境を汚染したりするおそれがあ
る。また、これらの生ゴミの含水率はおよそ80%にも
達し、生ゴミの炭化工程604等において、微生物の繁
殖最適値とされる60%程度をはるかに上回るために微
生物による発酵・分解が抑制され、炭化工程604等に
長時間を要したり、微生物を含む菌担持材(菌床)の活
力を阻害したりするおそれがある。
【0015】そこで、本発明に係る生ゴミリサイクルシ
ステムでは、まず生ゴミの中に包装材等の異質混入物が
混入している生ゴミ等混合物から包装材等の異質混入物
を分離するとともに、生ゴミを所定の粒子又は断片に細
分化する異質混入物分離工程601を実施し、次いで、
生ゴミの含水率を初期の80%から50%程度にまで低
減させる含水率調整工程602を実行する。なお、この
含水率調整工程602は、おがくず、剪定屑、籾殻、枯
草等の含水率調整材の混入、加熱蒸発及び乾燥空気通風
の1ないし複数の組み合わせにより、生ゴミの含水率を
低減して一定率以下に調整する。
【0016】次いで、異質混入物分離工程601と含水
率調整工程602とを経た生ゴミを微生物を介して発酵
させ熟成することにより堆肥に再生する堆肥化工程60
3と、生ゴミを所定温度以上に加熱して炭化させること
により炭に再生する炭化工程604と、生ゴミを微生物
の餌にして発酵・分解させることにより消滅させる生ゴ
ミ消滅工程605と、生ゴミを微生物を介して発酵させ
ることにより発酵飼料に再生する飼料化工程606との
いずれかの工程が択一的に実行される。
【0017】このうち、生ゴミを微生物を含む菌担持材
(菌床)に混合し、この混合物を所定条件にて発酵・分
解させると、生ゴミがほぼ消滅する生ゴミ消滅工程60
5が得られる。この生ゴミ消滅工程605を実行すると
堆肥として用いることができず、生ゴミリサイクルシス
テムの循環系を形成することはできないが、環境汚染防
止の観点からすると1つの有効な処理方法であるといえ
る。
【0018】さらに、発酵飼料は畜産において家畜の餌
とされ、堆肥は農場の施肥に利用され、また炭は脱臭や
農場等の土壌改良に使用されて、さらに農場等で収穫さ
れた農作物又は畜産物の消費(販売又は料理の提供)に
伴い廃棄される残さが再び生ゴミとしてリサイクルされ
る場合もある。
【0019】次に、図1に示す生ゴミリサイクルシステ
ムにおいて、異質混入物分離工程601に用いることの
できる分離装置の一例を図2〜図5に示す。
【0020】図2は生ゴミ等混合物の異質混入物分離装
置(以下、単に分離装置という)の正面断面図、図3は
同じく平面断面図である。この分離装置1は、回転供給
装置40により供給された生ゴミ等混合物Mを生ゴミG
と異質混入物X(図4参照)とに分別する分別胴部10
を有し、このうち生ゴミGは生ゴミ取出口61から、異
質混入物Xは異質混入物取出通路62からそれぞれ取り
出せるようにしたもので、生ゴミGは堆肥化処理、飼料
化処理等の原料として使用される。
【0021】この分離装置1の分別胴部10は、内周面
がほぼ水平方向に沿った横倒しの円筒面状に形成されて
おり、その円筒状の内周面のうちの下側部分には分別孔
12が多数形成されたパンチングメタル(多孔部材)に
よって構成されている。分別胴部10は生ゴミ等混合物
Mを一定以下の充填率で収容し、分別孔12は所定以下
の大きさの生ゴミGを通過させる一方で異質混入物X
(ラップ等の包装材)を通過させない程度の大きさ(例
えば孔径20〜40mm×ピッチ10〜50mm)に設
定されている。なお、本実施例では、分別孔12は分別
胴部10の内周面のうちの下側部分にのみ形成したが、
全周にわたって形成してもよい。
【0022】分別胴部10の内部には、分別胴部10の
奥行き方向に沿って回転軸22が配置され、この回転軸
22に破砕羽根部(以下、単に羽根部という)25が備
えられている。羽根部25は、モータ31、減速装置3
2等により構成される駆動装置30により分別胴部10
内で回転させられて、上記回転軸22とともに生ゴミG
を所定以下の大きさまで破砕する回転破砕部材24を構
成する。
【0023】具体的には、羽根部25は、図4に示すよ
うに軸方向から見ると、分別胴部10の円筒状の内周面
の中心線O(図3参照)とほぼ同心的に配置された回転
軸22に、周方向に沿って所定間隔で複数(図では4
枚)固定され、分別胴部10の円筒状の内周面に向かっ
て突出して先端が内周面に近接している。なお、この羽
根部25は、回転軸22の軸線方向ほぼ全長にわたる長
い板状を呈している。
【0024】図2に戻り、分離装置1には、分別胴部1
0に生ゴミ等混合物Mを供給するために、回転破砕部材
24の回転軸22と連携するように回転軸22と一体的
かつ同軸的に設けられた回転供給装置40を備えてい
る。この回転供給装置40は、回転破砕部材24の駆動
装置30を共通の駆動源として回転破砕部材24の回転
数と関連付けて回転させられることにより、分別胴部1
0に所定量の生ゴミ等混合物Mを供給する。
【0025】具体的には、回転供給装置40は、図5に
も示すように、回転破砕部材24の回転軸22と一体的
にその延長線上に位置するように同軸的に設けられた延
長軸(スクリュー軸)41、及びその延長軸41の外周
に形成された螺旋羽根42を備えたスクリュー43と、
そのスクリュー43を内部に格納するハウジング44
と、そのハウジング44に形成されて、生ゴミ等混合物
Mをハウジング44内に入れる入口(供給口)45とを
備えている。
【0026】生ゴミ等混合物Mから異質混入物Xの分離
・除去は次のようになされる。駆動装置30により回転
破砕部材24及びスクリュー43が同期して回転するこ
とにより分別胴部10に一定量の生ゴミ等混合物Mが供
給される。回転破砕部材24が回転して分別胴部10内
で生ゴミGを一定以下の大きさの粒子又は断片に破砕し
て、その破砕された生ゴミGのみが多数の分別孔12か
ら分別胴部10外に排出される。一方、異質混入物Xは
シート状のものであるため、破砕されることなく、又は
多少破砕されたとしても分別孔12を通過するほどに小
さくはならず、分別胴部10内に残される。これにより
生ゴミ等混合物Mから異質混入物Xが分離される。
【0027】このとき、回転破砕部材24の回転軸22
及び回転供給装置40のスクリュー軸(延長軸)41が
同期して回転することを前提とし、この回転軸22とス
クリュー軸41の1回転当たりの移送量との組み合わせ
(調整)によって、生ゴミG及び異質混入物Xの排出量
と生ゴミ等混合物Mの供給量とがほぼ等しくなるように
されているので、分別胴部10内へ適量の生ゴミ等混合
物Mを供給することができる。なお、生ゴミG及び異質
混入物Xの排出量と生ゴミ等混合物Mの供給量とをほぼ
等しくするためには、回転軸22及びスクリュー軸41
を、ギヤ等の回転伝達手段を介して駆動力の伝達をする
ことにより、同期回転するようにしてもよい。この場
合、ギヤ比を変える変速装置等(供給量調整装置)を設
ければ、分別胴部10での単位時間当たりの処理量と分
別胴部10への供給量との相対的な関係を生ゴミの種類
等によって変更することもできる。
【0028】分離装置1は、分別孔12から分別胴部1
0外に排出される生ゴミGを回収する生ゴミ回収手段5
0と、分別孔12を通過することなく分別胴部10内に
残された異質混入物Xを回収するための風(圧力風とも
言える)を分別胴部10に供給又は発生する送風回収手
段70とを備えている。
【0029】生ゴミ回収手段50は、回転破砕部材24
の回転軸22とほぼ平行に配置されてモータ81、減速
装置82等で構成される回収駆動装置80によって駆動
されるとともに、螺旋羽根52を備えたスクリューコン
ベア51で構成され、分別孔12を通り分別胴部10か
ら落下する生ゴミGを生ゴミ取出口61に向けて搬送す
る。
【0030】送風回収手段70は、ここでは、羽根部2
5の回転により分別胴部10内において風(圧力風とも
言える)を発生させる回転破砕部材(羽根)24と、分
別胴部10内において、入口側(スクリュー43の側)
からそれとは反対側(出口側)への風の流れを生じさせ
る風向ガイド部72とを有している。この例では、複数
の弓状(円弧状)の風向ガイド板72が、分別胴部10
の円筒状の内周面のうちの上側部分に沿って固定されて
いる。なお、風向ガイド部72は、分別胴部10の軸線
を中心とするらせんに沿って間欠的に又は連続的に形成
されてもよい。いずれにしても、羽根部25の回転で生
ずる空気の流動を分別胴部10において風向ガイド部7
2に当てることにより分別胴部10の一端側から他端側
への空気流(風)を生じさせ、この風により分別孔12
を通過することなく分別胴部10内に残された異質混入
物Xを吹き飛ばす(風に乗せて運ぶ)ものである。つま
り、異質混入物Xは通常生ゴミGよりも軽い(比重が小
さい)ので、羽根部25の回転で生ずる風によって、生
ゴミGと異質混入物Xとの風選ができる。このようにし
て、分別胴部10内に残留する異質混入物Xが異質混入
物排出通路62へ排出される。
【0031】なお、羽根部25の回転と風向ガイド部
(ガイド板)72との相互作用による上述の造風におい
て、分別胴部10の一端側から他端側へ向かって風が発
生するが、造風に併せて分別胴部10内にパンチングメ
タルの分別孔12や分別胴部10の生ゴミ等混合物の入
口45から空気が導かれて、定常的な風の流れが継続さ
れる。
【0032】さらに、図4に示すように、異質混入物排
出通路62に排出された異質混入物Xはサイクロン捕集
装置63(遠心分離回収手段)に導かれる。そして、サ
イクロン捕集装置63の外筒内壁及び円錐部に沿って旋
回しつつ流下する異質混入物Xは、下部の異質混入物取
出口64から機外へ排出され、パレット65等に収納さ
れる。一方、空気はサイクロン捕集装置63の空気出口
66から放出される。
【0033】なお、本実施例において、生ゴミの回収を
スクリューコンベア51等で行い、異質混入物の回収を
羽根部25と風向ガイド部72とで行うように構成した
が、これ以外にも種々の回収手段を用いることができ
る。
【0034】例えば、破砕後の生ゴミに対しては、 (1)ベルトコンベアを用いた搬送回収手段 (2)底面が傾斜した樋に沿って移動させる回収手段 (3)パレット等の容器で受ける回収手段 等を採用することができる。
【0035】一方、異質混入物に対しては、 (1)ブロワにより発生する圧力風を分別胴部に供給す
る送風回収手段 (2)風選された異質混入物をネットやフィルタで受け
取る捕捉回収手段 (3)分別胴部内の異質混入物を掻き落とす掻き取り回
収手段 等を採用することができる。
【0036】また、本実施例では分別胴部の軸線をほぼ
水平方向としたが、これを垂直方向等に設けてもよい。
さらに、図2における分別胴部10が排出された生ゴミ
を搬送するスクリュー等のコンベア装置50の駆動源8
0を省略して回転破砕部材24及びスクリュー43の駆
動源31を共通の駆動源として(所定の動力伝達装置を
介して)排出生ゴミの搬送を行うこともできる。
【0037】以上のような分離装置を概念的に表わせ
ば、次の通りとなる。
【0038】生ゴミの中に包装材等の異質混入物が混入
している生ゴミ等混合物から異質混入物を分離する装置
であって、前記生ゴミ等混合物を一定以下の充填率で収
容するとともに、所定以下の大きさの前記生ゴミを通過
させる一方で前記異質混入物を通過させない分別孔を備
えた分別胴部と、その分別胴部の内部でその分別胴部の
奥行き方向に沿って配置された回転軸及びこの回転軸に
設けられた破砕作用部を備え、前記分別胴部内での回転
により前記生ゴミを前記所定以下の大きさまで破砕する
回転破砕部材と、その回転破砕部材を回転させる駆動装
置と、前記分別胴部に前記生ゴミ等混合物を供給するた
めに、前記回転破砕部材の回転軸と連携するように、該
回転軸と一体的かつ同軸的に設けられ、又はギヤ等の回
転伝達手段を介して前記回転軸と接続され、前記回転破
砕部材の前記駆動装置を共通の駆動源として該回転破砕
部材の回転数と関連付けて回転させられることにより、
前記分別胴部に所定量の前記生ゴミ等混合物を供給する
回転供給装置とを備え、前記駆動装置の駆動により、前
記回転供給装置が回転して前記生ゴミ等混合物を前記分
別胴部に供給するとともに、前記回転破砕部材が回転し
て前記分別胴部内で前記生ゴミを一定以下の大きさの粒
子又は断片に破砕して、その破砕された生ゴミのみが多
数の前記分別孔から前記分別胴部外に排出される一方、
前記異質混入物は該分別胴部内に残されることにより前
記生ゴミ等混合物から前記異質混入物を分離することを
特徴とする生ゴミ等混合物の異質混入物分離装置。
【0039】前記分別孔を通過することなく前記分別胴
部内に残された前記異質混入物を回収する風を前記分別
胴部に供給する送風回収手段を含む前記異質混入物分離
装置。
【0040】前記回転供給装置は、前記回転破砕部材の
回転軸と一体的にその延長線上に位置するように同軸的
に設けられた延長軸、及びその延長軸の外周に形成され
た螺旋羽根を備えたスクリューと、そのスクリューを内
部に格納するハウジングと、そのハウジングに形成され
て、前記生ゴミ等混合物を入れる供給口とを備え、前記
駆動装置により前記回転破砕部材及び前記スクリューが
同期して回転することにより前記分別胴部に一定量の前
記生ゴミ等混合物が供給されるとともに、前記回転破砕
部材により前記生ゴミが破砕されて、前記分別孔から前
記分別胴部外に排出され、その排出量と前記生ゴミ等混
合物の供給量とがほぼ等しくなるようにされている前記
異質混入物分離装置。
【0041】前記分別胴部は内周面がほぼ水平方向に沿
った横倒しの円筒面状に形成されて、その円筒状の内周
面のうちの少なくとも下側部分に前記分別孔が多数形成
され、他方、前記回転破砕部材は、前記分別胴部の円筒
状の内周面の中心線とほぼ同心的に配置された前記回転
軸と、その回転軸から前記分別胴部の円筒状の内周面に
向かって突出して先端が該内周面に近接する破砕羽根部
とを有し、前記回転軸が前記分別胴部の外部まで延長さ
れた形態で延長軸として外周に螺旋羽根を備えたスクリ
ュー軸が形成されている前記異質混入物分離装置。
【0042】前記分別胴部の内周面にその分別胴部の軸
方向に対し傾斜して設けられた風向ガイド部が形成さ
れ、前記破砕羽根部の回転により生じた周方向の空気流
が前記風向ガイド部に当たって向きが調整されることに
より、前記分別胴部の一端側から他端側に向かう風を生
じさせ、この風に乗せて前記異質混入物を回収部まで運
送する前記異質混入物分離装置。
【0043】次に、図1に示す生ゴミリサイクルシステ
ムにおいて、含水率調整工程602に用いることのでき
る乾燥装置の一例を図6〜図11に示す。
【0044】図6は乾燥装置の縦断面図である。この乾
燥装置100は、縦型内部循環式の乾燥室150を有
し、生ゴミGを上部の供給部140から乾燥室150内
に投入して、その含水率を例えば初期の80%から50
%程度にまで低減させた後、下端部の開閉取出し部16
0から取り出せるようにしたもので、堆肥化処理又は飼
料化処理の前工程等に使用される。
【0045】この乾燥装置100は、上下方向に延びる
外筒部110と、その内側に設けられる内筒部120
と、これら外筒部110及び内筒部120の上下端の開
口をそれぞれ塞ぐ形で取り付けられる頂部139と底部
130とを有している。そして、外筒部110の内側に
設けられた内筒部120によって、外筒部110(乾燥
室150)内は、内筒部120の中心側に位置する生ゴ
ミGの柱状の上昇空間153と、その外側に位置する生
ゴミGの環状の下降空間151とに区画されている。
【0046】このうち上昇空間153内には、スクリュ
ー軸123及びこの外周に形成されたらせん状の羽根部
123aを有するスクリュー124が、上下に延びるよ
うに配置されている。スクリュー124の羽根部123
aの先端は、内筒内壁121に近接する形で回転し、上
昇空間153内での生ゴミGの上昇移動を可能にしてい
る。さらに、下降空間151と上昇空間153とは、上
側において上部連通部154で、また下側において下部
連通部152で各々連通される。その結果、外筒部11
0(乾燥室150)の内部空間には、下降空間151→
下部連通部152→上昇空間153→上部連通部154
→下降空間151で示される生ゴミGの循環径路が形成
される。なお、下降空間151では生ゴミGは自重によ
り落下する。
【0047】生ゴミの供給部140は、その入口開口1
41がスクリュー124(羽根部123a)先端の接線
方向を向くようにほぼ水平状に設けられている(図7参
照)。言い換えれば、入口開口141と連通し外筒内壁
111の上部に開口する投入口142は、内筒部120
及び外筒部110の半径方向に対し、前記スクリュー1
24の回転方向に沿うように所定角度傾斜して、上部連
通部154の上方に設けられている。供給部140(投
入口142)から投入された生ゴミGは、外筒内壁11
1に沿うように環状の下降空間151の上方に放出さ
れ、自重により落下して上記循環径路に合流する。
【0048】底部130の内側において、下降空間15
1と上昇空間153とが連通され、生ゴミGが下降側
(下降空間151)から上昇側(上昇空間153)へと
方向転換する下部連通部152が形成される。そして、
底部130の底部内壁131は乾燥室150内の生ゴミ
Gの荷重を受け止めている。
【0049】外筒部110、内筒部120及び底部13
0の内部には加熱部190が設けられている。具体的に
は、図11にも示すとおり、加熱部190は、外筒内壁
111と外筒外壁112との間に熱源流体としての水蒸
気を流通させる外筒側熱源流通部191(熱源流通部)
を有している。加熱源180の貫流ボイラ等よりなる熱
蒸気発生装置181からの加熱蒸気(水蒸気;熱源流
体)が、周方向に所定間隔で複数(例えば2〜4個)設
けられた外筒側熱源入口191a(図7も参照)から供
給され、周方向に所定間隔で複数(例えば2〜4個)設
けられた外筒側熱源出口191bから流出して熱蒸気発
生装置181に戻る。
【0050】また、加熱部190は、内筒内壁121と
内筒外壁122との間に水蒸気を流通させる内筒側熱源
流通部192(熱源流通部)を有している。水蒸気が周
方向に所定間隔で複数(例えば2〜4個)設けられた内
筒側熱源入口192aから供給され、周方向に所定間隔
で複数(例えば2〜4個)設けられた内筒側熱源出口1
92b(図8も参照)から流出する。さらに、加熱部1
90は、底部内壁131と底部外壁132との間に水蒸
気を流通させる底部側熱源流通部193(熱源流通部)
を有しており、水蒸気が底部側熱源入口193aから供
給され、底部側熱源出口193bから流出する。
【0051】このように、外筒部110、内筒部120
及び底部130の内部に加熱部190を設けることで、
装置全長を長くしなくても伝熱面積を広くとれる。な
お、内筒側熱源入口192a及び内筒側熱源出口192
bを構成する管路には、内筒部120を外筒部110に
支持固定する支持ステーとしての機能を兼用させてあ
り、これによって構造の簡素化を図っている。なお、図
11において外筒側熱源流通部191、内筒側熱源流通
部192及び底部側熱源流通部193は各々別個の熱源
流通ループを形成しているが、例えば、熱蒸気発生装置
181→外筒側熱源流通部191→内筒側熱源流通部1
92→底部側熱源流通部193→熱蒸気発生装置181
のような連続した1本のループを形成するようにしても
よく、かかる場合には配管の長さを短くできる。
【0052】以上とは別に、熱蒸気発生装置181で発
生する水蒸気の一部は加熱空気発生装置182に供給さ
れ、加熱空気発生装置182内の熱交換器等によって例
えば70〜150℃、中でも100〜120℃に加熱さ
れた加熱乾燥空気が、ブロワ183と供給管路184を
介してスクリュー軸123の上端部に供給される。スク
リュー軸123の内部は、水蒸気と共通の加熱源により
加熱された加熱乾燥空気を流通させるスクリュー軸側熱
源流通部194(乾燥熱源流通部)とされており、加熱
乾燥空気がスクリュー軸123上端のスクリュー軸側熱
源入口194aから供給され、スクリュー軸123下端
のスクリュー軸側熱源出口194b(吹出口)から噴出
する。
【0053】このように、乾燥室150内においては、
外筒側熱源流通部191及び内筒側熱源流通部192に
水蒸気を流通させ、これら外筒部110あるいは内筒部
120との接触に基づく加熱による乾燥と、スクリュー
軸側熱源流通部194を通り、その下端部のスクリュー
軸側熱源出口194bから吹き出す加熱乾燥空気による
乾燥とが、同時進行する形で行われている。したがっ
て、生ゴミGの乾燥を一層促進させることができる。
【0054】供給管路184とスクリュー軸側熱源入口
194aとはロータリジョイント194cにより相対回
転可能に連結されており、これによって、加熱乾燥空気
のスクリュー軸側熱源流通部194への供給とスクリュ
ー124の回転による生ゴミGの搬送とがスクリュー軸
123の内側と外側とで支障なく行える。スクリュー軸
側熱源出口194bから噴出する加熱乾燥空気は、下降
空間151の終端部(下端部)、下部連通部152ある
いは上昇空間153の始端部(下端部)を移動する生ゴ
ミに対しても加熱乾燥作用を及ぼすことができ、生ゴミ
の乾燥効率を高めることができる。また、加熱乾燥空気
は水蒸気と共通の加熱源(熱蒸気発生装置181)によ
り加熱されるので、熱配管系の簡素化を図ることができ
る。
【0055】また、スクリュー軸123の内部を流通す
る加熱乾燥空気は、上昇空間153を上昇移動中の生ゴ
ミGに対して、その中心側からも加熱して水分の蒸発を
促すことができ、一層乾燥効率を高め、乾燥時間の短縮
化を図ることができる。なお、スクリュー軸123の周
面に径方向の噴出口を設けて、それらから加熱乾燥空気
を吹き出させることにより、生ゴミGからの水分の蒸発
をさらに促進してもよい。
【0056】上部連通部154の近傍には、生ゴミGか
らの蒸発水分を排気するダクト170が設けられてい
る。上昇空間153から下降空間151への方向転換位
置である上部連通部154では、生ゴミG同士の隙間が
広がりバラけることによって、水分が蒸発しやすくなる
ので、この蒸発水分の排気がスムーズに滞りなくなされ
る。
【0057】図6において、200はスクリュー駆動装
置を示し、スクリュー軸123を駆動するための減速機
付き電動モータ、チェーン等の伝動部材等を有してい
る。また、210は乾燥室150を外部から覆って断熱
するための断熱材、211は乾燥室150を外部から支
持する支持フレーム、212は頂部39の上面に設ける
点検口蓋、213は外筒部110の外周面に設ける点検
口蓋である。
【0058】次に、図9に示す拡大図により、スクリュ
ー軸123の下端部と底部130の構造について説明す
る。図9(a)に示すように、底部130は、ほぼ等し
い傾斜(例えば30〜60°)を有するテーパ状に傾斜
した傾斜内壁131及び傾斜外壁132を有し、その傾
斜内壁131に近接してスクリュー軸123と一体的に
回転する撹拌棒125(撹拌部材)が、軸直交断面にお
いて先端が乾燥時回転方向側に折れ曲がる形で、1本又
は周方向に所定間隔をおいて複数(図では3本;図9
(b)参照)設けられている。傾斜内壁131及び撹拌
棒125により生ゴミGが撹拌されつつ下部連通部15
2を介して下降空間151から上昇空間153側へ掻き
込み案内される。したがって、生ゴミGは傾斜内壁13
1に沿うようにしてスムーズにスクリュー124の始端
部に取り込まれ、比較的粒径の大きい生ゴミGの場合で
も撹拌棒125が流れを阻害せず、詰まりが生じにくく
なる。
【0059】また、撹拌棒125の上端はスクリュー1
24の始端(下端)よりも上に位置している。このよう
な位置関係の設定によって、撹拌棒125による下部連
通部152での生ゴミGの取り込みが滑らかに行われ
る。
【0060】さらに、スクリュー124の始端(下端)
は傾斜内壁131の上端よりも下方に位置しているの
で、上昇空間153の始端部における生ゴミGの詰まり
を防止できる。
【0061】なお、図9(b)において、126は撹拌
棒125のスクリュー軸123への固定を兼ねた補強材
である。
【0062】図10に撹拌部材の変形例を示す。傾斜内
壁131に近接してスクリュー軸123と一体的に回転
する撹拌羽根125a(撹拌部材)が設けられ、傾斜内
壁131及び撹拌羽根125aにより生ゴミGが撹拌さ
れつつ下部連通部152を介して下降空間151から上
昇空間153側へ案内される。したがって、撹拌羽根1
25aによっても生ゴミGは、傾斜内壁131に沿うよ
うにしてスムーズにスクリュー124の始端部に取り込
まれるようになる。
【0063】再び図9(a)に戻り、底部130には、
乾燥後の生ゴミG’の取り出しのための開閉取出し部1
60が設けられている。底部130の中央開口130a
を塞ぐ底蓋161は、運転時(乾燥時)にはエアシリン
ダ162により(エアの閉じ込み等)ロックされてい
る。乾燥後の生ゴミG’を取り出すときは、エアシリン
ダ162を介して(エア解放等)底蓋161の上端面を
底部130の下端面よりも下位に位置させる。次いで、
軸方向の支持軸163を中心に支持アーム164を大き
く(望ましくは90〜180°)回動して中央開口13
0aを開放する。中央開口130aから落下する乾燥後
の生ゴミG’をコンテナボックスCB等で受け、あるい
はベルトコンベア、スクリューコンベア、エア搬送等で
搬送したりして、堆肥化処理工程等、適宜の次工程に移
行する。なお、乾燥後の生ゴミG’の取出しの際、スク
リュー124を乾燥時とは逆方向に回転させれば、乾燥
後の生ゴミG’の取出しが容易となる場合がある。
【0064】以上のような乾燥装置を概念的に表わせ
ば、次の通りとなる。
【0065】生ゴミの含水率を低減する乾燥装置におい
て、上下に延びる外筒部と、その外筒部の内側に設けら
れて、外筒部内を中心側の生ゴミの上昇空間と外側の生
ゴミの下降空間とに区画する内筒部と、前記内筒部の内
側の前記上昇空間内で上下に延びるように配置されたス
クリュー軸及びこれに形成されたらせん状の羽根部を有
するスクリューと、そのスクリューを回転させるスクリ
ュー駆動装置と、前記下降空間と上昇空間とを上側で連
通させる上部連通部の上方に設けられた生ゴミの供給部
と、前記下降空間と上昇空間とを下側で連通させるとと
もに前記生ゴミの荷重を受ける底部と、前記外筒部と内
筒部との少なくとも一方の内部に設けられた加熱部とを
備え、前記供給部から供給された生ゴミが前記下降空間
内を自重で下降する一方、前記底部に移行した生ゴミが
前記スクリューの回転により前記上昇空間を上昇し、さ
らに前記上部連通部から前記下降空間に戻る循環移動中
に前記加熱部により生ゴミが加熱され、水分の蒸発によ
りその生ゴミの含水率が低減されることを特徴とする生
ゴミの乾燥装置。
【0066】前記底部はテーパ状に傾斜した傾斜内壁を
有し、その傾斜内壁により前記生ゴミが前記下降空間か
ら上昇空間側へ案内される前記乾燥装置。
【0067】前記底部はテーパ状に傾斜した傾斜内壁を
有し、その傾斜内壁に近接して前記スクリューと同軸で
一体的に回転する撹拌部材が設けられ、その傾斜内壁及
び撹拌部材により前記生ゴミが撹拌されつつ前記下降空
間から上昇空間側へ案内される前記乾燥装置。
【0068】前記加熱部は前記外筒部の内部及び前記内
筒部の内部に熱源流体を流通させる熱源流通部として設
けられている前記乾燥装置。
【0069】前記スクリュー軸の内部が、加熱乾燥流体
を流通させる乾燥熱源流通部とされ、少なくとも前記ス
クリュー軸の下端部に前記加熱乾燥流体の吹出口が設け
られている前記乾燥装置。
【0070】前記加熱乾燥流体は、前記外筒部及び/又
は内筒部の内部へ導かれる前記熱源流体と共通の加熱源
により加熱され、供給管路を介して前記スクリュー軸の
上端部から前記乾燥熱源流通部に供給される前記乾燥装
置。
【0071】前記底部には、前記生ゴミの取り出しのた
めの開閉取出し部が設けられている前記乾燥装置。
【0072】前記上部連通部の近傍には、前記生ゴミか
らの蒸発水分を排気するダクトが設けられている前記乾
燥装置。
【0073】次に、図1に示す生ゴミリサイクルシステ
ムにおいて、堆肥化工程603には既知の堆肥化装置を
用いることができる。
【0074】図12及び図13は、このような堆肥化装
置の一例を示し、図12は生ゴミの堆肥化装置の正面
図、図13はその側面図である。この堆肥化装置700
は、中心線周りに回転可能に設けられるとともに、水平
方向に対してその中心線が所定角度範囲で傾斜可能に設
けられた筒状の横型回転流下式の傾斜回転胴部720を
有している。そして、例えば異質混入物分離装置(図2
〜図5参照)によって塩化ビニル樹脂系容器、包装用ラ
ップ材等の包装材を分離・除去され、乾燥装置(図6〜
図11参照)によって含水率が50%程度にまで低減さ
れた生ゴミを、供給装置710を介して傾斜回転胴部7
20の高位側端部から胴内へ投入し、堆肥化処理された
生ゴミを低位側端部に設けられた排出口725から取り
出せるようにしている。
【0075】供給装置710は、ベルトコンベア713
と混練機711とを有しており、ベルトコンベア713
で搬送された生ゴミと、含水率調整材(おがくず、剪定
屑、籾殻、枯草等)と微生物を含む菌担持材(菌床)と
が、混練機駆動装置712にて駆動される混練機711
(図13参照)にて混合される。そして傾斜回転胴部7
20を構成する回転ドラム721をドラム駆動装置72
2で回転させつつ、上記混合物は回転ドラム721の高
位側端部からその内部に供給される。回転ドラム721
に所定量の生ゴミ等が収容されれば、生ゴミ等の供給は
停止され、回転ドラム721内での発酵工程となる。
【0076】つまり、ブロワ723を駆動させ、所定圧
力に調整された圧力エアを例えば常時一定流量でエア吹
き出し口724から噴出させるとともに、ドラム駆動装
置722を間欠駆動させ、回転ドラム721を例えば所
定時間毎に適数回ずつ回転させ、好気性微生物の活動を
促進する。このように、微生物を介して所定のレベルま
で発酵させ熟成することにより堆肥化される生ゴミ(中
間品)は、傾斜回転胴部720の低位側端部に設けられ
た排出口725から取り出される。
【0077】なお、供給装置710により傾斜回転胴部
720に供給される生ゴミは、乾燥装置による乾燥を行
うことなく、上記含水率調整材を混入して所定の含水率
に調整しただけのものであってもよい。
【0078】以上の工程は1次発酵と呼ばれ、エア吹き
出し口724からの圧力エアの常時吹き出しとドラム駆
動装置722の間欠駆動とを伴う場合、例えばほぼ1日
程度で完了する。そして、1次発酵した堆肥を底部がパ
ンチングメタル(多孔の箱体容器)で構成された熟成槽
に貯留し、必要に応じて下からエアを常時吹き出しする
と、自力発酵により例えば2〜3日程度で2次発酵が終
了する。さらに、2次発酵が終わった堆肥を野積みし、
75℃前後での発酵と水分を加えての切り返しとを交互
に行うと例えば4〜5日程度で3次発酵が終了し、堆肥
化処理が完了する。
【0079】次に、図1に示す生ゴミリサイクルシステ
ムにおいて、炭化工程604に用いることのできる炭化
装置の一例を図14〜図18に示す。
【0080】図14は生ゴミの炭化装置の正面図、図1
5(a)はその側面図である。この炭化装置300は、
中心線O周りに回転可能に設けられるとともに、水平方
向に対してその中心線Oが所定角度範囲で傾斜可能に設
けられた筒状の横型回転流下式の回転収容胴部320を
有している。例えば異質混入物分離装置(図2〜図5参
照)によって塩化ビニル樹脂系容器、包装用ラップ材等
の軽量の包装材を分離・除去され、乾燥装置(図6〜図
11参照)によって含水率が40〜70%、中でも50
%程度にまで低減された生ゴミを準備する。そして、こ
の生ゴミをスクリューコンベア311、供給筒312等
で構成される供給装置310を介して回転収容胴部32
0の高位側端部(入口320a側)から胴内へ連続的に
投入し、炭化処理された生ゴミを低位側端部(出口32
0b側)に接続される取出部330の取出口338から
連続的に取り出せるようにしている。
【0081】なお、図14では回転収容胴部320の中
心線Oは水平状に表わされているが、使用時には、後に
述べる傾斜角度調節手段により供給装置310側が高位
になるように回転収容胴部320の傾斜角度調節が行わ
れる。
【0082】この回転収容胴部320には、既に述べた
供給装置310や取出部330の他に、回転収容胴部3
20を回転可能に支持する支持部340、回転収容胴部
320の傾斜角度を変化させる傾斜角度調節装置35
0、回転収容胴部320を回転駆動する駆動装置36
0、及び生ゴミを炭化させる高温にまで回転収容胴部3
20を加熱する加熱装置370等が設けられており、こ
れらはすべて上フレーム410に固定状態で取り付けら
れている。
【0083】ベース(地面)上に載置固定された下フレ
ーム400において、回転収容胴部320の中心線O方
向の出口320b(低位側端部)寄りに、上下方向の固
定軸354を上フレーム410へ向け突出状に設けてい
る。この固定軸354に対して、上フレーム410を支
点軸353を中心に回転可能に連結している。つまり、
上フレーム410はその上に載置される回転収容胴部3
20とともに、下フレーム400に対して支点軸353
中心に入口320a側(高位側端部)が回転可能に接続
されている。
【0084】そして、下フレーム400に対して上フレ
ーム410を支点軸353を中心に回転可能に連結する
ために、入口320a側(高位側端部)において両フレ
ーム間には傾斜角度調節装置350(この実施例ではね
じジャッキ351)が介挿される。
【0085】ねじジャッキ351は、図15(b)に概
念的に示すように、おねじが形成されたねじ軸351a
と、このねじ軸351aが進退可能に螺合しためねじ側
受部材351bと、めねじ側受部材351bと反対側に
おいてねじ軸351aの非ねじ部を回転可能に保持する
ホルダ部351cと、ねじ軸351aを正逆両方向に択
一的に回転させるように、ねじ軸351aと第一方向へ
相対回転不能に、第二方向へは相対回転可能に係合する
とともに、回転可能方向が第一方向と第二方向とで切り
換えられるラチェット機構351dと、このラチェット
機構351dに連結されてねじ軸351aの半径方向へ
突出した回転操作用のレバー部351eとを備え、めね
じ側受部材351bが下フレーム400に軸351fを
介して、またホルダ部351cが上フレーム410に軸
352を介してそれぞれ相対回転可能に連結されてい
る。
【0086】したがって、ねじジャッキ351が縮んだ
状態からレバー部351e、ラチェット機構351dを
介してねじ軸351aをジャッキ伸長方向へ回転させる
と、下フレーム400に対して上フレーム410が支点
軸353を支点として所定角度回動し、これにより回転
収容胴部320の中心線O(図14参照)が水平線に対
し所定角度傾斜することとなる。この際、図15(c)
に示すように、ねじ軸351aが上フレーム410とほ
ぼ直角な姿勢を保つように、水平線に対しやや傾き、軸
351f及び352がこれを許容する。
【0087】この傾斜角度調節装置350は、図15
(a)に示すように中心線O方向から見ると、回転収容
胴部320の回転中心を通る鉛直線を挟んで対称位置に
設置されている。さらに、傾斜角度調節装置350に
は、ねじジャッキ351に代えてオイルジャッキ、水圧
ジャッキ等の他の構造のジャッキ、さらには進退可能な
くさび装置(くさびの進退量と回転収容胴部320の傾
斜角度とが対応)、偏心カム等の回転カム装置(カムの
回転角と回転収容胴部320の傾斜角度とが対応)を用
いてもよい。また、回転収容胴部320の傾斜角を視認
できるような角度目盛、あるいはそれをデジタル数値で
表わす電子表示部を設けたり、さらに発展させて、傾斜
角と炭化深度(炭化の程度)との予め認識された関係か
ら、傾斜角を炭化深度に置き換えて表示する表示部を設
けることもできる。
【0088】いずれにしても、回転収容胴部320の傾
斜角度の調整を行うことにより、生ゴミの回転収容胴部
320内での滞留時間(入口320aに供給されてから
出口320bより排出されるまでの時間)を調整するこ
とができる。これによって、生ゴミの炭化の程度(炭化
深度)を簡単に調節することができる。
【0089】支持部340は、回転収容胴部320の長
手方向(中心線O方向)における入口320a側(供給
装置310設置側)と出口320b側(取出部330設
置側)との2ケ所に設けられる。入口320a側の第一
支持部340Aは、中心線Oとほぼ平行な軸線周りに回
転自在に、上フレーム410の一部をなす調節フレーム
420に支持された複数(2個等)のローラ341を備
え、これらのローラ341が回転収容胴部320の外周
面に固定された第一リング321と摩擦回転可能に接触
している。つまり、第一支持部340Aは、図15
(a)又は図16(a)に示すように中心線O方向から
見ると、2個のローラ341により構成され、この2個
のローラ341は、回転収容胴部320の回転中心を通
る鉛直線を挟んで対称位置に設置され、回転収容胴部3
20をその外周面のうちの下側部分を支えつつ、回転収
容胴部320と逆方向に回転する。より詳しくは、図1
6(b)に示すように、ローラ341は両側の大径のフ
ランジ341aを備え、これらの間に形成された溝状
(小径)の転がり接触部341bに、第一リング321
が嵌り込んで位置決めされた状態で互いに転がり接触す
る。これにより第一リング321と第一支持部340A
との位置関係は実質上不変となる。
【0090】図14に戻り、出口320b側の第二支持
部340Bは、中心線Oとほぼ平行な軸線周りに回転自
在な複数(2個等)のローラ342を備え、これらが上
フレーム410に支持されていて、回転収容胴部320
の外周面に固定された第二リング322と摩擦回転可能
に接触している。第二支持部340Bも、第一支持部3
40Aと同様に、中心線O方向から見ると、2個のロー
ラ342が、回転収容胴部320の回転中心を通る鉛直
線を挟んで対称位置に設置され、回転収容胴部320を
その外周面のうちの下側部分を支えつつ、回転収容胴部
320と逆方向に回転する(図示省略)。これらのロー
ラ342は、第一支持部340Aの前記ローラ341と
異なり、両側にフランジを有しない円柱状のものとさ
れ、回転収容胴部320の軸方向の熱膨張にかかわらず
回転支持ができるようになっているが、この点は後述す
る。
【0091】さらに、回転収容胴部320は、既に述べ
た第一支持部340A及び第二支持部340Bのローラ
341,342上に載置され、駆動装置360により回
転駆動される。駆動装置360は、この実施例では、モ
ータ361、モータ361のチェンスプロケット36
2、回転収容胴部320の入口320a側外周面に固定
された環状チェンスプロケット323及び両スプロケッ
ト362,323間に掛け回されたチェン363等によ
り構成されているが、ベルト、ギヤ等を用いてもよい。
【0092】次に、回転収容胴部320の中心線O方向
の中間部には、生ゴミを炭化させる高温にまで回転収容
胴部320を加熱する加熱装置370が設けられている
(図17参照)。この加熱装置370は、中心線O方向
に沿って複数(例えば2基)のバーナ371が回転収容
胴部320の下方に配置され、回転収容胴部320を加
熱(赤熱化)することにより、その内側を入口320a
側から出口320b側へ向かって流動する生ゴミを加熱
する。つまり、生ゴミを回転収容胴部320の外側から
加熱する。回転収容胴部320の周壁をバーナ371に
よって800〜1200℃程度に加熱すると、その熱量
は主として回転収容胴部320の周壁から熱伝導によっ
て生ゴミに伝達され、比較的短時間のうちに炭化され
る。そして、生ゴミの炭化の程度(深度)はバーナ37
1の発熱量が1つのパラメータとなる。したがって、本
実施例では、既に述べた回転収容胴部320の傾斜角度
調節とバーナ371の発熱量調節とを適宜組み合わせて
実施することにより、生ゴミの炭化の程度をかなり精密
に調整することが可能である。
【0093】また、回転収容胴部320の周壁は上記の
通り、相当の高温にさらされる。そこで、ここでは周壁
を二重構造とし、外周壁を普通鋼板製、内周壁を耐錆性
でかつ低摩擦係数のステンレス鋼板製とした。内周壁を
ステンレス鋼板製としたことで、錆びにくくかつ生ゴミ
の流動性も良くなる。
【0094】なお、図17において、373はセラミッ
クウール等を多重に重ね合わせ、回転収容胴部320を
取り囲む加熱炉372を覆う断熱材、374は加熱炉3
72の排気筒である。
【0095】再び図14に戻り、前述の第二支持部34
0Bには、高温に加熱される際の回転収容胴部320の
中心線O方向への熱膨張を吸収する熱膨張対応軸受部3
80を設けてある。具体的には、回転収容胴部320の
中心線O方向において、回転収容胴部320に固定され
た第二リング322の幅W1よりも、第二リング322
を転がり接触により回転可能に支持するローラ342の
幅W2の方が大となるように構成している。これによっ
て、回転収容胴部320の周壁がバーナ371等によっ
て800〜1200℃位の高温に加熱されて、中心線O
方向へ熱膨張しても、第二リング322はローラ342
に対する転がり接触の位置を変えつつも、第二リング3
22とローラ342との係合が外れることなく転がり接
触状態を保つことができるので、第二支持部340Bに
よる回転収容胴部320の支持が良好に維持される。
【0096】なお、ローラ342の幅W2は、回転収容
胴部320の長さと周壁の加熱温度とから、周壁の材質
に応じて定めることができる。
【0097】回転収容胴部320の出口320b側に対
向して、ステー339により上フレーム410に固定さ
れる取出部330が設けられている。図18に示すよう
に、取出部330は、回転収容胴部320の出口320
bが突入する開口332を端面に有し、先端部に炭化済
みの生ゴミの取出口338が形成されている。なお、図
18に示す333は、取出部330に連通するととも
に、吸引ブロワ(図示せず)を介して加熱炉372の排
気筒374へ連通する吸引口であり、回転収容胴部32
0及び取出部330内の燻焼ガスを排気筒374へ導い
て燃焼させるものである。
【0098】回転収容胴部320の低位側末端部である
出口320b側端部には、回転収容胴部320の外部に
冷却部390が配置されている。冷却部390は空冷方
式、空冷方式等適宜の冷却方式を採用できるが、ここで
は簡便な方法でありながら比較的冷却効果の高い、シャ
ワー391による水冷方式を用いている。したがって、
回転収容胴部320の終端部に至り、冷却部390にて
回転収容胴部320の外部より冷却された炭化済み生ゴ
ミは、出口320b・開口332を経て取出部330の
取出口338より機外に排出される。
【0099】前述のように回転収容胴部320の軸方向
における一方の側の支持部340Aは、その回転収容胴
部320の被支持部が熱膨張により変位することを拘束
する位置決め部(溝状の転がり接触部341b等)を有
し、他方の支持部340Bは熱膨張による回転収容胴部
320の軸方向への伸長を許容する自由端部(被支持部
に対する軸方向の拘束をしない)とすることで、熱膨張
による回転収容胴部320の伸長・収縮は1つの側の支
持部で吸収される構造とした。これにより、構造を複雑
化しないで高温状態下での炭化処理を円滑に行うことが
できる。また、回転収容胴部320のこの自由伸縮端側
を、炭化処理済み生ゴミの取出しのための位置固定の取
出口338に対し、接近・離間可能に連結することによ
り、簡単な構造としつつ炭化処理済み生ゴミの取出しも
スムーズに行うことができる。
【0100】以上のように構成された生ゴミの炭化装置
300は概ね次のように作動する。 (1)ねじジャッキ351を上下移動調節し、支点軸3
53を支点として上フレーム410を回転移動させ、回
転収容胴部320の中心線Oの傾斜角度を調整する。 (2)バーナ371の発熱量を調整する。 (3)モータ361を駆動させ、支持部340のローラ
341,342上に載置された回転収容胴部320を駆
動チェン363により回転駆動する。 (4)バーナ371に点火し、シャワー391から冷却
水を噴霧する。 (5)所定の含水率に乾燥された生ゴミを、供給装置3
10のスクリューコンベア311、供給筒312等を経
て回転収容胴部320の高位側端部(入口320a側)
から胴内へ所定量ずつ連続的に供給する。 (6)炭化処理されかつ冷却された生ゴミを取出部33
0の取出口338から機外に連続的に排出する。
【0101】以上の操作は、供給装置310から回転収
容胴部320内へ生ゴミを連続的に供給し取出部330
から連続的に排出する連続処理方式について説明した
が、回転収容胴部320内に所定量(1回分)の生ゴミ
を供給・貯留して炭化処理を行う、いわゆるバッチ処理
方式で行うこともできる。
【0102】以上のような炭化装置を概念的に表わせ
ば、次の通りとなる。
【0103】中心線周りに回転可能に設けられるととも
に、水平方向に対してその中心線が所定角度範囲で傾斜
可能に設けられた生ゴミの回転収容胴部と、その回転収
容胴部の傾斜角度を変化させる傾斜角度調節装置と、前
記回転収容胴部を回転可能に支持する支持部と、前記回
転収容胴部を回転駆動する駆動装置と、前記回転収容胴
部を前記生ゴミを炭化させる高温に加熱する加熱装置
と、を含むことを特徴とする生ゴミの炭化装置。
【0104】前記支持部に設けられ、高温に加熱される
際の前記回転収容胴部の熱膨張を吸収する熱膨張対応軸
受部を備える前記炭化装置。
【0105】前記回転収容胴部の前記傾斜形態の高位側
の端部に、前記生ゴミを供給する供給装置が接続されて
いる前記炭化装置。
【0106】次に、図1に示す生ゴミリサイクルシステ
ムにおいて、生ゴミ消滅工程605に用いることのでき
る消滅装置の一例を図19〜図24に示す。
【0107】図19は生ゴミの消滅装置の正面図、図2
0はその主要部の平面図、図21は左側面図である。こ
の消滅装置500には、長手方向をほぼ水平状に向けら
れた横置き式の収容部510が設けられ、この収容部5
10の内部には微生物を含む菌担持材(以下、菌床とい
う)が備えられ、生ゴミが投入される。これら生ゴミと
菌床とを撹拌する撹拌部材520が、その回転軸521
をほぼ水平状に設ける形で、収容部510に回転可能に
配置され、収容部510の下半部は撹拌部材520の先
端回転軌跡に沿う半円筒状に形成されている。そして、
例えば異質混入物分離装置(図2〜図5参照)によって
塩化ビニル樹脂系容器、包装用ラップ材等の包装材を分
離・除去され、乾燥装置(図6〜図11参照)によって
含水率が約40〜60%(例えば50%程度)にまで低
減された生ゴミを、回転軸521とほぼ平行であって、
かつ上記半円筒状部を撹拌部材520が回転する際に回
転下手側となる側面(図21において右側の側面)に形
成された投入部511から、ベルトコンベア514(図
20参照)等を用いて回転軸521の軸線方向中央部上
方の収容部510内に投入し、消滅処理を行うようにし
ている。
【0108】この消滅装置500は、既に述べた収容部
510や撹拌部材520の他に、撹拌部材520を回転
させる回転駆動装置530、収容部510の少なくとも
底部に形成され、撹拌される生ゴミ内に圧力エアを吹き
込むためのエア吹出部540、エア吹出部540に接続
され、エア吹出部540に圧力エアを供給するエア供給
装置550とを備えている。
【0109】撹拌部材520は、中心部の回転軸52
1、回転軸521を中心として回転軸521の周りに螺
旋状に設けられた螺旋線状体522,524、及び回転
軸521と螺旋線状体522,524を、軸線方向に所
定の間隔で半径方向において連結する撹拌羽根部523
を備えている。螺旋線状体522,524と撹拌羽根部
523とは、生ゴミと菌床を持ち上げて掻き回すように
して撹拌する作用を有し、生ゴミと菌床を均等に混ぜ合
わせるとともに、エア供給装置550により供給された
圧力エアを全体に均等に行き渡らせ、かつ微生物による
生ゴミの発酵・分解に伴い発生する炭酸ガス、メタンガ
ス、アンモニアガス等の気体のガス抜きをスムーズに行
うことができる。
【0110】図20に示すように、2本等複数の螺旋線
状体522,524は、回転軸521の軸線方向中央部
を境にして、ねじにおける右ねじと左ねじのように互い
に巻き方向(らせん方向)を逆にしてあるので、収容部
510内の収容物(生ゴミと菌床との混合物)は、回転
軸521の回転に伴って右側半分と左側半分とが軸線方
向反対側に搬送される。図20では、矢印方向に回転軸
521が回転したとき、収容物が軸線方向中央部から両
外側へ向け互いに離反するように搬送されるように設定
してある。したがって、生ゴミを投入部511から軸線
方向中央部に投入すれば、回転軸521の矢印方向への
回転に伴って収容部510内にほぼ均等に収容すること
ができる。また、回転軸521を正転(第1方向)と逆
転(第2方向)とで変更するように駆動すれば、収容物
は周方向のみならず水平方向等の回転軸521の軸方向
に沿った離間移動・接近移動が可能となる。
【0111】回転駆動装置530は、モータ531と減
速装置532等より構成され、収容部510に隣接する
駆動装置収納部570に設けられている。この回転駆動
装置530は、撹拌部材520の回転軸521を例えば
所定時間毎に所定の回転数ずつ回転させる。つまり、一
定周期の間欠回転である。このとき、回転軸521の矢
印方向への回転に伴って、生ゴミと菌床との混合物は軸
線方向反対側に搬送されるので、少ない回転回数で収容
部510内全体の撹拌を素早く行うことができる。さら
に、上述のようにモータ531を可逆式にすれば、回転
軸521の回転方向を切り換えることによって、一層均
一な撹拌が可能となる。撹拌部材520の間欠回転のタ
イミング、回転方向等は、制御盤590内のコントロー
ラによって予め設定調整されている。なお、間欠回転以
外に、撹拌部材520は常時一定速度で低速回転させた
り、所定の時間間隔毎に低速回転と高速回転とを切り換
えたりしてもよい。
【0112】エア吹出部540の収容部510内への吹
出し口541は複数設けられ、例えば収容部510の底
部に回転軸521とほぼ平行な方向に所定のピッチで複
数個(これを1列として)、周方向に所定の列間隔をお
いて複数列(図20の例では3列)配列され、撹拌され
る生ゴミ内に圧力エアを吹き込むために、これらの吹出
し口541が収容部510の半円筒状底部壁面にそれぞ
れ開口する。そして、そのエア吹出部540に圧力エア
を供給するエア供給装置550は、収容部510に隣接
するエア供給装置収納部580に設置されたエアコンプ
レッサ551と、エアコンプレッサ551と所定のユニ
ット数の吹出部540とを連結する配管552等から構
成されている。
【0113】このエアコンプレッサ551は、所定圧力
に調整された圧力エアを例えば常時一定流量でエア吹出
し口541から噴出させる。圧力エアの間欠噴出のタイ
ミング等は、制御盤590内のコントローラによって予
め設定調整されている。なお、圧力エアは所定時間毎に
数分間ずつ噴出させたり、所定の時間間隔毎に低流量噴
出と高流量噴出とを切り換えたりしてもよい。
【0114】このように、撹拌部材520による撹拌と
エア供給装置550による圧力エアの供給とにより収容
部510内の生ゴミを微生物を介して消滅させることが
できる。つまり、エア供給装置550によって生ゴミと
菌床との混合物に適度な酸素(空気)が補給されるの
で、発酵・分解を促進させることができる。
【0115】次に、収容部510は、容器状をなすとと
もに密閉状の空間を形成するようにハウジング560で
被われ、そのハウジング560には、エア吹出部540
から供給される圧力エア及び菌床の微生物が生ゴミを分
解・消滅させる際に発生するガスを外部に導くダクト5
61が接続されている。
【0116】ハウジング560及びダクト561によ
り、微生物による生ゴミの分解・消滅の際に発生する炭
酸ガス、メタンガス、アンモニアガス等の気体のガス圧
により収容部510やハウジング560が損傷したり、
これらの不快な臭気が撒き散らされたりすることなく、
外部に除去することができる。
【0117】ダクト561にはブロワ562が設けられ
て、このブロワ562により収容部510内に供給され
た圧力エア及び収容部510内で発生するガスを外部に
排出する。さらに、ブロワ562の下手側のダクト56
1には消臭機563が接続されて、この消臭機563を
介して収容部510内に供給された圧力エア及び収容部
510内で発生するガスを外部に排出する。
【0118】ブロワ562及び消臭機563によって、
収容部510内に供給された圧力エア及び収容部510
内で発生するガスの臭気を周囲に撒き散らすことなく確
実に外部に排出することができ、作業環境を害すること
もない。
【0119】なお、消臭機563には、オゾン発生機等
を用いて臭い成分を化学的分解により処理する機器、あ
るいは活性炭層等を用いて臭い成分を物理的に吸着する
ことにより処理する機器のいずれも使用できる。
【0120】なお、512は菌床を入れ替えるときに古
い菌床を取り出すための菌床排出口、513はその開閉
用モータである。
【0121】以上のように構成された生ゴミの消滅装置
500は概ね次のように作動する。 (1)撹拌部材520を回転しながら、所定の含水率に
乾燥された生ゴミを、ベルトコンベア514等を用いて
投入部511から回転軸521の軸線方向中央部上方に
投入し、微生物を含む菌床が備えられた収容部510内
に収容する。 (2)ブロワ562及び消臭機563を駆動させる。 (3)エアコンプレッサ551を駆動させ、所定圧力に
調整された圧力エアを例えば常時一定流量でエア吹出部
540から噴出させる。 (4)モータ531を間欠駆動させ、撹拌部材520を
例えば所定時間毎に所定回転数ずつ回転させる。この間
欠駆動は、駆動させる周期(休止時間)をS、1回当た
りの間欠駆動時間(撹拌時間)をtとすれば、S>tと
することができ、t/Sは例えば0.001〜0.0
5、なかでも0.005〜0.03程度に設定できる。
【0122】生ゴミと菌床からなる混合物の発酵・分解
を所定条件にて継続すると、発酵・分解が完全に終了し
て生ゴミはほぼなくなる。つまり、このような消滅処理
を行うと、消滅後の菌床重量は、生ゴミ投入前の菌床重
量にほぼ等しくなる。
【0123】次に、図19の変形例を図22に示す。こ
の実施例では、ハウジングは560a,560bに2分
割され、一方のハウジング560aは収容部510の上
部に固定され、他方のハウジング560bは収容部51
0の上端面上にスライド可能に載置されている。そし
て、ハウジング560bを閉じたときはハウジング56
0aとともに密閉状の空間を形成し、ハウジング560
bをスライド開放したときはハウジング560aとの間
に、収容部510(撹拌部材520)の上方が開放され
た投入部511が形成される。この実施例によれば、収
容部510の上方を開放した状態で生ゴミの投入がで
き、側面に投入部を設ける場合(図19)に比して収容
部510の上方スペースを有効利用して収容部510の
設置面積を小さくすることができる。また、収容部51
0の上方から生ゴミ投入ができるので、収容部510の
生ゴミ収容容積割合を大きくとれる。
【0124】ダクト561は固定側ハウジング560a
側に変位して設けられ、両ハウジング560a,560
bの天井部分はダクト561との結合部に向かって連続
的に高くなるように傾斜が設けられており、上記圧力エ
ア及び発生ガスがこの傾斜に沿ってスムーズに流れるよ
うにしてある。なお、図22において、図19と共通す
る部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0125】ところで、図23に示すように、圧力エア
の吹出し口541の目詰り等を防止するため、各吹出し
口541に半開放式のカバー595を被せることもでき
る。図23(a)〜(c)に示すように、カバー595
は吹出し口541を所定の隙間を隔てて屋根状に被うよ
うに、収容部510の内面に溶接その他の手法により一
体的に設けられ、その一端側は収容部510の内面に対
し閉じ、他端側は開放部(開口)595aにより開放さ
れている。
【0126】カバー595の形態は例えば図例のよう
に、三角すいの一側面を除去してここの面を収容部51
0の内面へ溶接等により固定する(接合部は必要に応じ
円弧状等に加工する)ことができる。また、撹拌部材5
20の回転方向と、各カバー595(目詰り防止カバー
ないし吹出エア誘導カバーと言える)の固定向きとを関
連・対応付けて、例えば図23(b)のように各吹出し
口541の位置を基準にして、回転撹拌部材520の回
転方向上流側がカバー595で閉じられ(閉端部を位置
させる)、その回転方向下流側が開放されるように(開
放部595aを位置)させることができる。これにより
回転撹拌時に生ゴミ等が吹出し口541に入りにくく、
またカバー595が、回転撹拌方向に進むに従って収容
部510の内面からの突出量が漸次高くなるように傾斜
しているため、回転撹拌に対する抵抗も小さい。
【0127】また、エアの吹出し時には、吹出し口54
1からカバー595と収容部内面との隙間を通じて開放
部595aから圧力エアが生ゴミと菌床の混合物中に吹
き込まれるため、エアの吹出しも良好に行われる。な
お、カバー595の形態は種々変更でき、三角すい状以
外に、円すい状、かまぼこ状等の湾曲形態でもよく、ま
た、一端側を閉端部、他端側を開端部とする以外に、両
方が開端部となるように、所定の板部材を支持部でかさ
上げして収容部内面に固定し、生ゴミ等の荷重がそのカ
バーである板部材(屋根部)で受けられるようにし、生
ゴミ等の荷重が直接吹出し口541へかからないように
することも可能である。
【0128】また、前述の説明では、図24に示すよう
に、収容部510の外側面に吹出部540が回転軸52
1の軸方向とほぼ平行に複数個取り付けられ、各吹出部
540に共通の圧力エアが導かれ、これが各吹出部54
0に複数形成された吹出し口541からそれぞれ吹き出
されるようになっていたが、吹出部540(エア導入
部)を1つのユニットで構成し、これに複数の吹出し口
541を形成することもできる。
【0129】以上のような消滅装置を概念的に表わせ
ば、次の通りとなる。
【0130】微生物を含む菌担持材が備えられる生ゴミ
の収容部と、その収容部内において回転可能に設けられ
て前記生ゴミと前記菌担持材を撹拌する撹拌部材と、そ
の撹拌部材を回転させる回転駆動装置と、前記収容部の
少なくとも底部に形成され、撹拌される前記生ゴミ内に
圧力エアを吹き込むためのエア吹出し部と、そのエア吹
き出し部に接続され、そのエア吹き出し部に前記圧力エ
アを供給するエア供給装置とを備え、前記撹拌部材によ
る撹拌と前記圧力エアの供給とにより前記収容部内の前
記生ゴミを前記微生物を介して消滅させることを特徴と
する生ゴミの消滅装置。
【0131】前記撹拌部材は、前記収容部内において前
記生ゴミと前記菌床を撹拌するために設けられ、中心部
の回転軸、その回転軸を中心としてその回転軸の周りに
螺旋状に設けられた螺旋線状体、及び前記回転軸と前記
螺旋線状体を所定の間隔で連結する撹拌羽根部を備える
前記消滅装置。
【0132】前記収容部は容器状をなすとともに、密閉
状の空間を形成するようにハウジングで被われ、そのハ
ウジングには、前記エア吹き出し部から供給される前記
圧力エア及び前記菌床の微生物が前記生ゴミを分解・消
滅させる際に発生するガスを外部に導くダクトが接続さ
れている前記消滅装置。
【0133】前記ダクトにはブロワが設けられて、この
ブロワにより前記収容部内に供給された前記圧力エア及
び前記収容部内で発生する前記ガスを外部に排出する前
記消滅装置。
【0134】前記ダクトには消臭機が接続されて、この
消臭機を介して前記収容部内に供給された前記圧力エア
及び前記収容部内で発生する前記ガスを外部に排出する
前記消滅装置。
【0135】次に、図1に示す生ゴミリサイクルシステ
ムにおいて、飼料化工程606に用いることのできる飼
料化装置としては、既に説明した生ゴミ消滅装置をほぼ
そのままの形で利用できるため、図19〜図24を援用
する。
【0136】図19〜図24で表わされる装置を飼料化
装置として用いる場合にも、生ゴミ消滅装置500と同
様に、エアコンプレッサ551を駆動させ、所定圧力に
調整された圧力エアを例えば常時一定流量でエア吹き出
し部540から噴出させるとともに、モータ531を間
欠駆動させ、撹拌部材520を例えば所定時間毎に適数
回ずつ回転させる。ただし、飼料化装置として用いる場
合は、一般に含水率調整材(おがくず、剪定屑、籾殻、
枯草等)を加えないで使用し、微生物が全体に行き渡ら
ないうちに発酵を止めるようにする(通常2〜3日程度
で撹拌停止)と、生ゴミが消滅する前に飼料化が完了す
る。
【0137】これによって半熟状態の菌入り発酵飼料が
得られ、この飼料を家畜に与えるとその整腸作用によっ
て、糞の脱臭効果がある。
【0138】以上のようにして得られた発酵飼料は畜産
において家畜の餌とされ、堆肥は農場の施肥に利用さ
れ、また炭は脱臭や農場等の土壌改良に使用されて、さ
らに農場等で収穫された農作物又は畜産物の消費(販売
又は料理の提供)に伴い廃棄される残さが再び生ゴミと
してリサイクルされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る生ゴミリサイクルシステムの概要
を示す図。
【図2】生ゴミ等混合物の異質混入物分離装置の正面断
面図。
【図3】図2の平面断面図。
【図4】図2の一部を取外して見た第一の側面図。
【図5】図2の一部を取外して見た第二の側面図。
【図6】乾燥装置の縦断面図。
【図7】図6の平面図。
【図8】図6のX−X断面図。
【図9】図6の一部拡大縦断面図及びそのY−Y断面
図。
【図10】撹拌部材の変形例を示す一部拡大縦断面図。
【図11】熱源流体の流れを示す説明図。
【図12】生ゴミの堆肥化装置の正面図。
【図13】図12の側面図。
【図14】生ゴミの炭化装置の一部破断正面図。
【図15】(a)は図14の側面図、(b)及び(c)
はねじジャッキの取り付け状態及び作動状態を示す概念
図。
【図16】図14のX−X断面図及び第一支持部の拡大
説明図。
【図17】図14のY−Y断面図。
【図18】図14のZ−Z断面図。
【図19】生ゴミの消滅装置の正面図。
【図20】図19の主要部の平面図。
【図21】図19の左側面図。
【図22】図19の変形例を示す正面図。
【図23】吹出し口にカバーを設けた例を示す図。
【図24】収容部の吹出構造の一例を示す図。
【符号の説明】
601 異質混入物分離工程 602 乾燥工程(含水率調整工程) 603 堆肥化工程 604 炭化工程 605 生ゴミ消滅工程 606 飼料化工程 1 異質混入物分離装置 10 分別胴部 24 回転破砕部材 100 乾燥装置(含水率調整装置) 124 スクリュー 150 乾燥室 300 炭化装置 320 回転収容胴部 500 生ゴミ消滅装置 700 堆肥化装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C09K 101:00 B09B 5/00 P Fターム(参考) 4D004 AA03 BA04 CA04 CA12 CA18 CA22 CA26 CA42 CB12 CB28 CB44 CC08 DA02 DA10 4H026 AA15 AB04 4H061 AA02 CC32 CC42 CC47 CC55 EE66 FF06 GG13 GG18 GG19 GG48 GG70

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生ゴミのリサイクル方法であって、 前記生ゴミを細分化するとともに、その生ゴミ中に混入
    している包装材その他の軽量の異質混入物を分離して生
    ゴミだけを取り出す生ゴミ細分化及び異質混入物分離工
    程と、 その取り出された生ゴミを含水率調整材の混入、加熱蒸
    発及び乾燥空気通風の1ないし複数の組み合わせによ
    り、前記生ゴミの含水率を低減して一定率以下に調整す
    る含水率調整工程と、 その含水率が調整された生ゴミを次のいずれかの工程、
    すなわちその生ゴミを微生物を介して発酵させ熟成する
    ことにより堆肥に再生する堆肥化工程と、前記生ゴミを
    所定温度以上に加熱して炭化させることにより炭に再生
    する炭化工程と、前記生ゴミを微生物の餌にして発酵・
    分解させることにより消滅させる生ゴミ消滅工程と、前
    記生ゴミを微生物を介して発酵させることにより発酵飼
    料に再生する飼料化工程とのいずれかの工程が択一的に
    実行される再生又は消滅の処理工程とを含むことを特徴
    とする生ゴミのリサイクル方法。
  2. 【請求項2】 生ゴミのリサイクル方法であって、 前記生ゴミを細分化するとともに、その生ゴミ中に混入
    している包装材その他の軽量の異質混入物を分離して生
    ゴミだけを取り出す生ゴミ細分化及び異質混入物分離工
    程と、 その取り出された生ゴミを含水率調整材の混入、加熱蒸
    発及び乾燥空気通風の1ないし複数の組み合わせによ
    り、前記生ゴミの含水率を低減して一定率以下に調整す
    る含水率調整工程と、 その含水率が調整された生ゴミを次のいずれかの工程、
    すなわちその生ゴミを微生物を介して発酵させ熟成する
    ことにより堆肥に再生する堆肥化工程と、前記生ゴミを
    所定温度以上に加熱して炭化させることにより炭に再生
    する炭化工程と、前記生ゴミを微生物の餌にして発酵・
    分解させることにより消滅させる生ゴミ消滅工程と、前
    記生ゴミを微生物を介して発酵させることにより発酵飼
    料に再生する飼料化工程とのいずれかの工程が択一的に
    実行される再生又は消滅の処理工程とを含み、 前記発酵飼料は畜産において家畜の餌とされ、前記堆肥
    は農場の施肥に利用され、また前記炭は脱臭や農場等の
    土壌改良に使用されて、さらに前記農場等で収穫された
    農作物又は畜産物の消費に伴い廃棄される残さが再び前
    記生ゴミとして再循環されることを特徴とする生ゴミの
    リサイクル方法。
  3. 【請求項3】 生ゴミのリサイクルシステムであって、 前記生ゴミを細分化するとともに、その生ゴミ中に混入
    している包装材その他の軽量の異質混入物を分離して生
    ゴミだけを取り出す生ゴミ細分化及び異質混入物分離の
    ための分離装置と、 その取り出された生ゴミを含水率調整材の混入、加熱蒸
    発及び乾燥空気通風の1ないし複数の組み合わせによ
    り、前記生ゴミの含水率を低減して一定率以下に調整す
    る含水率調整装置と、 その含水率が調整された生ゴミの後処理のために用意さ
    れ、前記生ゴミを微生物を介して発酵させ熟成すること
    により堆肥に再生する堆肥化装置と、前記生ゴミを所定
    温度以上に加熱して炭化させることにより炭に再生する
    炭化装置と、前記生ゴミを微生物の餌にして発酵・分解
    させることにより消滅させる生ゴミ消滅装置と、前記生
    ゴミを微生物を介して発酵させることにより発酵飼料に
    再生する飼料化装置とのいずれか1又は2以上の装置を
    備える再生又は消滅の処理装置と、 を含むことを特徴とする生ゴミのリサイクルシステム。
  4. 【請求項4】 生ゴミのリサイクルシステムであって、 前記生ゴミを回転羽根部材により所定の粒子又は断片に
    細分化するとともに、空気流により生ゴミ中に混入して
    いる包装材その他の軽量の異質混入物を収集して細分化
    された生ゴミを取り出す生ゴミ細分化及び異質混入物分
    離のための分離装置と、 その取り出された生ゴミを乾燥室において循環させつつ
    加熱することにより又はその加熱に加え乾燥空気との接
    触により、前記生ゴミの含水率を低減して一定率以下に
    調整する含水率調整装置と、 その含水率が調整された生ゴミの後処理のために用意さ
    れ、前記生ゴミを微生物を介して発酵させ熟成すること
    により堆肥に再生する堆肥化装置と、前記生ゴミを傾斜
    した回転収容胴部内に供給して所定温度以上に加熱しつ
    つ低位側へ移送することにより炭に再生する炭化装置
    と、前記生ゴミを微生物を含む菌担持材と混合して発酵
    ・分解させることにより消滅させる生ゴミ消滅装置と、
    前記生ゴミを微生物を介して発酵させることにより発酵
    飼料に再生する飼料化装置とのいずれか1又は2以上の
    装置を備える再生又は消滅の処理装置と、 を含むことを特徴とする生ゴミのリサイクルシステム。
  5. 【請求項5】 生ゴミのリサイクルシステムであって、 分別胴部内で前記生ゴミを回転羽根部材により所定の粒
    子又は断片に細分化するとともに、その回転羽根部材の
    造風作用により又は別途設けられた送風手段により前記
    分別胴部内に風を生じさせ、その風により生ゴミ中に混
    入している包装材その他の軽量の異質混入物を収集して
    細分化された生ゴミを取り出す生ゴミ細分化及び異質混
    入物分離のための分離装置と、 その取り出された生ゴミを乾燥室に供給して乾燥室内に
    設けられたらせんスクリューにより上昇下降を繰り返す
    ように循環させつつ加熱することにより又はその加熱に
    加え乾燥空気の吹き出しにより、前記生ゴミの含水率を
    低減して一定率以下に調整する含水率調整装置と、 その含水率が調整された生ゴミの後処理のために用意さ
    れ、前記生ゴミを微生物を介して発酵させ熟成すること
    により堆肥に再生する堆肥化装置と、前記生ゴミを水平
    方向に対し傾斜した回転収容胴部内に供給して所定温度
    以上に加熱しつつ低位側へ移送することにより炭に再生
    する炭化装置と、前記生ゴミを微生物を含む菌担持材と
    混合して通風し、かつ所定の時間毎に撹拌しながら該微
    生物の餌にして発酵・分解させることにより消滅させる
    生ゴミ消滅装置と、前記生ゴミを微生物を介して発酵さ
    せることにより発酵飼料に再生する飼料化装置とのいず
    れか1又は2以上の装置を備える再生又は消滅の処理装
    置と、 を含むことを特徴とする生ゴミのリサイクルシステム。
  6. 【請求項6】 前記発酵飼料は畜産において家畜の餌
    とされ、前記堆肥は農場の施肥に利用され、また前記炭
    は脱臭や農場等の土壌改良に使用されて、さらに前記農
    場等で収穫された農作物又は畜産物の消費に伴い廃棄さ
    れる残さが再び前記生ゴミとして再循環される請求項3
    ないし5のいずれかに記載の生ゴミのリサイクルシステ
    ム。
  7. 【請求項7】 生ゴミのリサイクルシステムであって、 前記生ゴミを回転羽根部材により所定の粒子又は断片に
    細分化するとともに、空気流により生ゴミ中に混入して
    いる包装材その他の軽量の異質混入物を収集して細分化
    された生ゴミを取り出す生ゴミ細分化及び異質混入物分
    離のための分離装置と、 前記生ゴミを微生物を介して発酵させ熟成することによ
    り堆肥に再生する堆肥化装置と、 を含むことを特徴とする生ゴミのリサイクルシステム。
  8. 【請求項8】 生ゴミのリサイクルシステムであって、 分別胴部内で前記生ゴミを回転羽根部材により所定の粒
    子又は断片に細分化するとともに、その回転羽根部材の
    造風作用により又は別途設けられた送風手段により前記
    分別胴部内に風を生じさせ、その風により生ゴミ中に混
    入している包装材その他の軽量の異質混入物を収集して
    細分化された生ゴミを取り出す生ゴミ細分化及び異質混
    入物分離のための分離装置と、 前記生ゴミを微生物を介して発酵させ熟成することによ
    り堆肥に再生する堆肥化装置と、 を含むことを特徴とする生ゴミのリサイクルシステム。
JP2001088235A 2001-03-26 2001-03-26 生ゴミのリサイクルシステム Expired - Fee Related JP3544646B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001088235A JP3544646B2 (ja) 2001-03-26 2001-03-26 生ゴミのリサイクルシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001088235A JP3544646B2 (ja) 2001-03-26 2001-03-26 生ゴミのリサイクルシステム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002282822A true JP2002282822A (ja) 2002-10-02
JP3544646B2 JP3544646B2 (ja) 2004-07-21

Family

ID=18943361

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001088235A Expired - Fee Related JP3544646B2 (ja) 2001-03-26 2001-03-26 生ゴミのリサイクルシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3544646B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100844915B1 (ko) 2004-11-23 2008-07-09 이지엠테크 주식회사 제 처리의 병행 처리가 가능한 음식물 쓰레기의 발효분해 소멸화 처리장치
KR101312618B1 (ko) * 2012-06-20 2013-09-30 (주) 동명기계 배기가스를 반응조에 공급하는 유기성 폐기물의 자원화 처리방법 및 이로부터 제조된 탄화된 연료 또는 비료
CN103658155A (zh) * 2012-09-26 2014-03-26 王惠莹 一种生活垃圾的处理方法
JP2014176785A (ja) * 2013-03-14 2014-09-25 Aiwa Sangyo Kk 廃棄物の発酵分解装置

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH053887U (ja) * 1991-06-27 1993-01-22 株式会社パン.オーシヤン 乾燥機
JPH1017386A (ja) * 1996-06-28 1998-01-20 Nippon Fuaiaa Utsudo Kk 食物残滓の堆肥化方法及びその装置
JP2000167426A (ja) * 1998-12-03 2000-06-20 Moki Seisakusho:Kk 分離装置用羽根車および分離装置
JP2000189935A (ja) * 1998-12-25 2000-07-11 Fujiki Kogyo:Kk ゴミ分別処理装置
JP2000274941A (ja) * 1999-03-19 2000-10-06 Morita Econos Ltd 含水性被処理物の熱処理装置
JP2001029925A (ja) * 1999-07-19 2001-02-06 Ok Bio Kenkyusho:Kk 多目的生ごみ処理装置
JP2001040360A (ja) * 1999-07-29 2001-02-13 Omp Japan:Kk 有機性廃棄物の炭化装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH053887U (ja) * 1991-06-27 1993-01-22 株式会社パン.オーシヤン 乾燥機
JPH1017386A (ja) * 1996-06-28 1998-01-20 Nippon Fuaiaa Utsudo Kk 食物残滓の堆肥化方法及びその装置
JP2000167426A (ja) * 1998-12-03 2000-06-20 Moki Seisakusho:Kk 分離装置用羽根車および分離装置
JP2000189935A (ja) * 1998-12-25 2000-07-11 Fujiki Kogyo:Kk ゴミ分別処理装置
JP2000274941A (ja) * 1999-03-19 2000-10-06 Morita Econos Ltd 含水性被処理物の熱処理装置
JP2001029925A (ja) * 1999-07-19 2001-02-06 Ok Bio Kenkyusho:Kk 多目的生ごみ処理装置
JP2001040360A (ja) * 1999-07-29 2001-02-13 Omp Japan:Kk 有機性廃棄物の炭化装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100844915B1 (ko) 2004-11-23 2008-07-09 이지엠테크 주식회사 제 처리의 병행 처리가 가능한 음식물 쓰레기의 발효분해 소멸화 처리장치
KR101312618B1 (ko) * 2012-06-20 2013-09-30 (주) 동명기계 배기가스를 반응조에 공급하는 유기성 폐기물의 자원화 처리방법 및 이로부터 제조된 탄화된 연료 또는 비료
CN103658155A (zh) * 2012-09-26 2014-03-26 王惠莹 一种生活垃圾的处理方法
JP2014176785A (ja) * 2013-03-14 2014-09-25 Aiwa Sangyo Kk 廃棄物の発酵分解装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3544646B2 (ja) 2004-07-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4278089B2 (ja) 生ゴミ処理装置および生ゴミ処理用カッタ
CN108620414B (zh) 一种生活垃圾分类处理系统
JP5630714B2 (ja) 有機性廃棄物処理装置
JP2014508089A (ja) 堆肥化装置
CN1953826B (zh) 垃圾处理装置
US7052902B2 (en) Continuously operational biological reactor
KR100229597B1 (ko) 미생물을 이용한 음식물쓰레기 소멸처리방법 및 그 장치
JP3544646B2 (ja) 生ゴミのリサイクルシステム
KR980008016A (ko) 음식물 찌꺼기를 이용한 사료제조 방법 및 장치
JP2000354897A (ja) 有機固形廃棄物の好気発酵方法とその装置
JP3592622B2 (ja) 有機性廃棄物を原料とするカリ成分を含有する炭化肥料の製造方法
JP3634689B2 (ja) 有機性廃棄物の処理方法
JP3011129U (ja) 有機物の分解消化装置
US20080190159A1 (en) Apparatus and Process for Conversion of Biomass/Waste Into Bio-Organic Soil Enricher & Conditioner and Fuel
JP2004113911A (ja) 有機廃棄物処理方法及び処理装置
JP2004050172A (ja) 有機性廃棄物の処理方法およびその装置
KR100713830B1 (ko) 음식물 쓰레기 처리 과정에서 발생된 폐수의 처리장치
JP2004181325A (ja) 生ゴミ処理機
JP3995662B2 (ja) 有機性排出物処理装置
JP2002146360A (ja) 有機性廃棄物からの炭化生成物の製造方法
JPH05139873A (ja) 有機堆肥製造タンク
KR100203924B1 (ko) 하수.분뇨 슬럿지의 퇴비화장치
JP3131176B2 (ja) 炭化物連続製造装置
JPH08173945A (ja) 有機物の分解消化装置
JP2003311245A (ja) 有機質廃棄物処理システム

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20031225

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040326

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040405

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees