JP2004330103A - 生ゴミ処理装置 - Google Patents

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清 徳井
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Abstract

【課題】コンパクトに構成するとともに、生ゴミの攪拌を効率的に行って乾燥時間を短縮できる生ゴミ処理装置を提供すること。
【解決手段】生ゴミ処理装置10の乾燥処理槽22は、加熱ヒータ23で乾燥処理槽22内を加熱し、循環ファン24によって加熱した空気を乾燥処理槽22全体に行き渡らせるとともに、水平方向に延びる攪拌軸224に対して、90°間隔で攪拌翼225A・分割翼225C・攪拌翼225B・分割翼225Cを順に配置する。各攪拌翼225A・225Bで生ゴミを持ち上げて攪拌し、分割翼225Cで塊状の生ゴミを細かく分割する。攪拌羽部225は、時計方向の回転で生ゴミを攪拌し、反時計方向の回転で生ゴミの残渣を残渣回収室に送給する。
【選択図】図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、生ゴミ処理装置関し、さらに詳しくは、台所の流し台の下方に設置する生ゴミ処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、台所で出される生ゴミは、そのまま廃棄すると異臭が発生することから、生ゴミ処理装置を設置し、生ゴミを生ゴミ処理装置に投入して分解処理するかあるいは脱臭処理して廃棄するかの処理を行うようになってきた。近年、生ゴミ処理装置は、一般家庭用としても提供され、台所の周辺の床やベランダあるいは流し台の下方に配置して利用されている。
【0003】
従来の生ゴミ処理装置は、特許文献1によって知られている。これによると、生ゴミ処理装置50は、図18に示すように、固定刃52と回転刃53を内蔵して生ゴミを攪拌及び細断する生ゴミ収容器51と、生ゴミ収容器51の周りを覆うように生ゴミ収容器51を受ける乾燥用容器54と、生ゴミ収容器51と乾燥用容器54との間の隙間に形成される空気層56と、生ゴミから発生する臭気ガスを排出する排気通路57と、臭気ガスを脱臭する脱臭装置58とを備えて構成されている。
【0004】
そして、回転刃53の回転により生ゴミを攪拌するとともに固定刃52によって細断する際、生ゴミ収容器51はヒータ59によって加熱されて生ゴミ収容器内51を乾燥させる。攪拌されている生ゴミは、ヒータ59によって加熱された生ゴミ収容器51により加熱されると水蒸気を発生して乾燥される。水蒸気は排気通路57から脱臭装置58に送られて脱臭された後排気される。
【0005】
これによって、生ゴミは乾燥され水蒸気を発生することによって縮小化され、さらに水分活性を低下させていることから、カビの発生もなく廃棄しやすい状態にあり、生ゴミ収容器51を取り出して生ゴミを廃棄処分することとなる。
【0006】
【特許文献1】
特開平10−309558号公報(3〜4頁、図1参照)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、流し台の下方に、食器等を収納するためのスライド式の収納室が配設されるタイプの流し台が利用されるようになると、流し台の下方には空間部を形成することができないことから生ゴミ処理装置が設置できない。通常、このタイプの流し台には、シンクの両側にレンジ等を載置するためのスペースを設けていることから、スライド式収納室の側部に幅狭の空間部を有している場合が多い。
【0008】
従って、このタイプの流し台においては、シンク側部の下方に形成された空間部を利用して生ゴミ処理装置の処理槽を配置することとなるが、生ゴミ処理装置を設置するスペースが規制されることから、生ゴミ処理装置自体の攪拌処理部を薄幅に形成する必要が生じてきた。
【0009】
特許文献1に示す従来の生ゴミ処理装置50では、回転軸に装着された回転刃53が水平方向に回転することから、横幅を薄型に形成することができず上記の新しいタイプの流し台に好適に使用することは困難な状態にあった。さらに、乾燥された生ゴミの残渣は、攪拌機能を有する生ゴミ収容器51内に貯留されることとなるから、回転刃53で貯留された生ゴミの残渣を攪拌することができにくく、貯留されている生ゴミの残渣は団子状になっていることから、細かく分割することができずに生ゴミの残渣を乾燥させるには長時間の乾燥時間を必要としていた。しかも、生ゴミを廃棄するには固定刃52及び回転刃53を内蔵している生ゴミ収容器51を装置50から取り出して廃棄処分する必要があった。
【0010】
従って、上記の生ゴミ処理装置50では、幅方向の架体が大きく形成されるとともに、塊状の生ゴミを分割できないことから乾燥時間を長時間とすることとなり、また生ゴミの残渣を廃棄する際には、手間がかかることとなっていた。
【0011】
本発明は、上述の課題を解決するものであり、生ゴミ投入・破砕部と処理槽との間の距離が長く形成された流し台であっても、コンパクトに形成して使用可能とし、さらに生ゴミを細かく分割して効率よく乾燥処理して短時間で乾燥し、しかも生ゴミの残渣の取り出しを容易に行なうことのできる生ゴミ処理装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る生ゴミ処理装置では、上記の課題を解決するために、請求項1記載の発明では、生ゴミの投入・破砕部と乾燥処理槽との間に長尺状の搬送ダクトが配置されるタイプの生ゴミ処理装置に対して、投入・破砕部で破砕された生ゴミは投入・破砕部から乾燥処理槽に向かって搬送されて乾燥処理槽で分割しながら攪拌されて乾燥処理される。
【0013】
つまり、流し台のシンク排出口から投入される生ゴミは、投入・破砕部に導入されると、投入・破砕部の破砕部において生ゴミは破砕されて細断される。切断された生ゴミは、搬送ダクトを通って乾燥処理槽に投入され、乾燥処理槽内に配設された攪拌手段によって攪拌される。
【0014】
乾燥処理槽は、加熱手段で加熱されていることから、乾燥処理槽内で貯留されている塊状の生ゴミあるいは落下している塊状の生ゴミが攪拌手段によって細かく分割された後で攪拌されることによって水蒸気を発生して乾燥される。
【0015】
従って、乾燥処理槽内の塊状の生ゴミは、細かく分割して攪拌されることによって短時間で乾燥することができ、乾燥効率を向上させることができる。
【0016】
また請求項2記載の発明では、攪拌手段が垂直方向に回動可能な攪拌軸と攪拌軸から相互に離れる方向に延設する攪拌羽部を有し、攪拌羽部が生ゴミを攪拌する攪拌翼と、攪拌翼より投影面積の小さい分割翼を備えていることから、底部に貯留されている塊状の生ゴミを分割翼で分割した後、回転する攪拌翼で持ち上げることによって、分割された生ゴミは攪拌翼が上方の位置に移動する際に、生ゴミを分散して落下させることができることから、分散された生ゴミが加熱された乾燥処理槽内で加熱された空気との接触面積を広く取ることができ、乾燥時間を短縮して乾燥効率を向上するとともに、攪拌羽部を垂直方向に回動可能に構成していることから、乾燥処理槽自体を薄幅に形成してコンパクトに構成することができる。
【0017】
請求項3記載の発明では、攪拌羽部が一方の方向に回転すると、攪拌羽部が塊状の生ゴミを分割して攪拌作用を行い、攪拌羽部が他方の方向に回転すると、攪拌して減量化された生ゴミの残渣を残渣回収室に回収できることから、1攪拌羽部を配置するだけで、生ゴミに攪拌と回収を行うことができ、乾燥処理槽をコンパクトに構成することができる。
【0018】
さらに、請求項4記載の発明では、分割翼が攪拌翼から軸心を通って延設する延長線上より後方の角度位置に配置することから、攪拌翼が生ゴミの攪拌方向に回転する間、水分を含んだ塊状の生ゴミを攪拌翼で上方の位置から落下する際に、底部に落下した塊状の生ゴミを分割翼が時間差を有して底部に達することができることとなって、確実に塊状の生ゴミを分割翼で分割することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0020】
実施形態の生ゴミ処理装置10は、図1〜3に示すように、シンク3下方にスライド式の収納部5を設けている流し台1に好適に使用されるものであり、シンク3の排出口4に対向するように排出口4の下方に配置された生ゴミ投入・破砕部11と、シンク3側部下方に配置された薄幅の乾燥処理部20と、生ゴミの投入・破砕部11と乾燥処理部20との間に配置される搬送ダクト30とを備えて構成されている。
【0021】
生ゴミの投入・破砕部11は、図2に示すように、シンク3の排出口4の下方に配置して生ゴミを破砕する破砕部12と、破砕部12の下方に配置して破砕部12から落下する生ゴミを乾燥処理部20に搬送する搬送部17とを備えている。
【0022】
図4に示すように、破砕部12には、筒状のケース13と、モータ111に接続されてケース13に回転可能に配置された回転板14と、ケース13に装着されてリング状に形成された固定刃15と、回転板14に載置された破砕ハンマ16と、が配置されている。回転板14は、モータ111の回転軸112に連結され、回転軸112の回転に伴って一方の方向に回転する。回転板14の上面側には上述の破砕ハンマ16が載置され、下面側には、搬送部17内に配置されるインペラ18が装着されている。
【0023】
固定刃15は、下面側に刃部151を形成した1枚の長尺板状の帯板を円環状にして両端部を連結するように形成してケース13に固着されている。固定刃15の刃部151は、実施形態では、図6に示すように、半円周部に形成されていて、残りの半円周部には刃部151が形成されていない。つまり固定刃15をケース13に装着する際に、インペラ18で生ゴミを打撃する位置に対応する固定刃15の位置には刃部151のない部位(以下、無刃部152という)を形成する。無刃部152を形成することによって、生ゴミは、無刃部152から搬送部17には送り出されずに、あくまで刃部151の形成されている刃部151の隙間から搬送部17に送り出されることとなる。
【0024】
従って、インペラ18で打撃される細断された生ゴミ(以下、細断ゴミという。)は、破砕部12から落下する新たな細断ゴミと衝突しないことから、常に、一定の細断ゴミを乾燥処理部20に向かって送り出すことができる。
【0025】
インペラ18は、図4及び図5に示すように、インペラ18を覆うケース13内に配置されるとともに、モータ111の回転軸112に対して相対する方向に向かって、羽状に一対形成され、各インペラ18は、図7に示すように、矩形状の本体部181と、本体部181の上部から元部側(図4における回転軸112側)に延設して回転板14に装着する装着部182と、本体部181から先端側に向かって本体部181から下方に突出する突出羽部183とを備えて形成され、突出羽部183の下面は、元部側に向かって突出長さを短小とする傾斜面184に形成されている。傾斜面184は、搬送部17に進入するケース13の下面に形成された傾斜面184との間に隙間Sを形成している。
【0026】
実施形態の乾燥処理部20は、細断ゴミを乾燥させて水分を蒸発させることによって縮小させるとともに、脱臭して縮小させた細断ゴミの残渣を廃棄するように構成するものであり、図3に示すように、横幅が薄幅に形成されたケース21内に乾燥処理槽22と脱臭装置25と残渣回収室26とを備えて構成されている。さらに乾燥処理槽22の下部は、後述の攪拌羽部225が垂直方向に回転するために略U字状に形成されている。
【0027】
乾燥処理槽22には、図8に示すように、モータ221にチェーン222・スプロケット223を介して駆動される攪拌軸224とともに回動可能な攪拌羽部225が、乾燥処理槽22内に搬送されて貯留された細断ゴミを攪拌可能に配置されている。乾燥処理槽22内の上側部には加熱ヒータ23(図3参照)が配置され、加熱ヒータ23で加熱された熱を循環する循環ファン24(図3参照)が上部に配置されている。加熱ヒータ23と反対側の側部には回収窓226(図3参照)が形成され、乾燥されて縮小された細断ゴミの残渣Gを回収する残渣回収室26が、回収窓226と連接して下方に延び、乾燥処理槽22と並設するように配置されている。
【0028】
攪拌羽部225は、図9〜10に示すように、攪拌軸224からそれぞれ180°の方向に延設する長尺状に形成された一対の平板状の攪拌翼225A・225B及び一対の攪拌翼225A・225Bから直交する方向に配置する一対の棒状の分割翼225C・225Cを有して形成されている。つまり攪拌羽部225は、90°間隔に攪拌翼225A、分割翼225C、攪拌翼225B、分割翼225Cと順に配置されることとなる。
【0029】
一対の攪拌翼225A・225Bは、乾燥処理槽22の内幅寸法の1/2より多少幅広になるように形成され、攪拌軸224の長手方向に対して偏心した位置に配置されている。つまり、図11に示すように、一方の攪拌翼225Aは乾燥処理槽22の一方の側壁部22aに対してクリアランスL1を小さくし、他方の側壁部22bに対してクリアランスL2を大きく形成するように配置され、他方の攪拌翼225Bは、一方の攪拌翼225Aと反対に一方の側壁部22aに対してクリアランスL3を大きくし、他方の側壁部22bに対してクリアランスL4を小さく形成するように配置されている。なお、いずれの攪拌翼225A・225Bとも乾燥処理槽22の底面とのクリアランスは小さく略同一に形成されている。
【0030】
さらに、それぞれの攪拌翼225A・225Bは、攪拌軸224の軸心線に対してそれぞれ反対側に傾斜するように配置されている。つまり、図12に示すように、攪拌翼225A(225B)の攪拌方向に対する回転方向に対して一方の側壁部22a(側壁部22b)との角度(以下、迎い角αとする。)を90°より大きくしない角度(例えば、75°)に設定する。
【0031】
図13に示すように、例えば、攪拌翼225Aを回転方向に対して前方に傾斜する(迎い角α=75°)ように配置した状態で回転(図3における時計方向)すれば、細断ゴミの一部は攪拌翼225Aによって一方の側壁部22a側に寄せられ、攪拌翼225A(又は225B)は、側壁部22a側に寄せられた一部の細断ゴミの残渣G1だけを持ち上げ、別の攪拌翼225Bが回転することによって残りの残渣G2が他方の側壁部22bに寄せられて持ち上げられる。従って、攪拌翼225A(又は225B)の回転の際のトルクを小さくすることができる。すなわち、攪拌翼225A(又は225B)を、迎い角α=75°(図3で示す矢印▲1▼の方向に)の方向に沿って回転することによって、細断ゴミを持ち上げて攪拌することとなる。
【0032】
又、図14に示すように、攪拌翼225A(又は225B)を回転方向に対して後方に傾斜する(迎い角α=105°)ように配置した状態で回転(図3における反時計方向)すれば、細断ゴミの残渣Gは乾燥処理槽22の幅方向全体に広がり、これによって、攪拌翼225Aは重量が軽減された細断ゴミの残渣Gを持ち上げることとなり、図3で示す矢印▲2▼の方向に回転させることによって、細断ゴミを回収窓226から残渣回収室26に向かって送り出すことができる。
【0033】
一方、一対の分割翼225C・225Cは、攪拌翼225A(又は225B)より投影面積を小さくするとともに、攪拌翼225A(又は225B)と略同一の長さに形成されている。そして先端部は元部より小径に形成され水分を含んで塊状となった細断ゴミを分割しやすくしている。
【0034】
なお、別の形態の攪拌羽部230は、図15〜16に示すように、1枚の攪拌翼230Aと1本の分割翼230Bで構成されている。攪拌翼230Aは、山形状に形成され、分割翼230Bは、山形状の攪拌翼230Aの軸心を通る延長線上に対して回転方向に沿って角度α1分、後方位置となるように配置されている。つまり、図16に示すように、回転する攪拌翼230Aが細断ゴミを持ち上げて上方の位置に移動する際、底部において一方の側壁部22a(又は22b)に寄せられて塊状となった細断ゴミG3が底部に向かって落下すると、分割翼230Bが遅れたタイミングで落下した塊状の細断ゴミG3に到達して分割できるように、攪拌軸224に配置されることとなる。
【0035】
脱臭装置25は、図17に示すように、内フィン部251と脱臭触媒252を収納した内ケース253を真空断熱容器254に挿入して、保温された真空断熱容器254内において、乾燥処理槽22から送られた臭気ガスを、吸気口255から脱臭触媒252内を通過させて排気口257から排気させることによって脱臭作用を行うように構成するものであって、乾燥処理槽22の上壁部227上(図3参照)に配置されている。
【0036】
内ケース253は、内壁部253aと外壁部253bを有して二重壁を形成して、内壁部253aと外壁部253bとの間は吸気口255から連通された通気路256を形成するとともに、通気路256内に外フィン部259を配置している。
【0037】
搬送ダクト30は、図2に示すように、一端が投入・破砕部11のケース13の吐出口131と接線方向に接続され、他端が乾燥処理部20のケース21を貫通して乾燥処理槽22の投入口228に接続され、ケース13の吐出口131から乾燥処理槽22の投入口228に向かって末広がりの円錐形に形成されている。搬送ダクト30は、その中心線が吐出方向に向かって下方に傾斜するように配置されるとともに上面は水平方向に配置されている。さらに、搬送ダクト30はその中心線に対して回転可能に構成され、搬送ダクト30に一部溜まった破砕された細断ゴミを乾燥処理槽22に搬送可能としている。
【0038】
次に、上記のように構成された生ゴミ処理装置10の作用について、図1〜12に基づいて説明する。
【0039】
まず、図2に示すように、シンク3の排出口4を開放することによって、生ゴミを投入・破砕部11に投入する。排出口4が開放されると同時にモータ111が作動され回転板14が一方の方向に回転する。回転板14が回転するとともに、回転板14の上部で破砕ハンマ16が回転し、下部でインペラ18が回転する。
【0040】
生ゴミは回転する破砕ハンマ16によって細かく砕かれ、回転板14の回転方向に沿って回転しながら固定刃15に向かって流れる。細かく砕かれた生ゴミは回転することによって固定刃15の刃部151でさらに細断されて、刃部151の隙間から下方の搬送部17に向かって送り出されて落下する。この際、固定刃15の刃部151は、リング状に形成された固定刃15の、細断ゴミのインペラ18での打撃位置171(図5参照)と対向する部位を除く半円周部位に形成されていることから、図5における搬送部17のケース13の半円周落下部172に集中的に送り出されて落下することとなり、細断ゴミのインペラ18での打撃位置171には落下しない。
【0041】
搬送部17に落下した細断ゴミは、回転板14と同時に回転しているインペラ18の突出羽部183によって打撃位置171(ケース13の吐出口131)まで搬送された後、打撃位置171で、ケース13の吐出口131から乾燥処理槽22に向かって飛ばされる。この際、搬送部17内に送り出されて落下した細断ゴミは、インペラ18の突出羽部183に集中的に集められて搬送される。搬送された細断ゴミはケース13の壁部で規制されてインペラ18の突出羽部183に案内されることとなるが、ケース13の壁部が開放される吐出口131では、規制が除かれることによって、細断ゴミの打撃位置171となってインペラ18の突出羽部183の遠心力で打撃されることとなる。
【0042】
インペラ18で飛ばされた細断ゴミは、搬送ダクト30を通過して乾燥処理槽22の投入口228から乾燥処理槽22内に投入される。
【0043】
一方、乾燥処理槽22では、投入・破砕部11のモータ111の回転と同時に乾燥処理部20内のモータ221が作動して、チェーン222・スプロケット223を介して攪拌軸224を、図3中、時計方向に回転させている。乾燥処理槽22に投入された細断ゴミ、または乾燥処理槽22内に落下して貯留されている細断ゴミは、一対の攪拌翼225A・225B及び分割翼225C・225Cによって順次細かく分割されながら持ち上げられるように攪拌される。
【0044】
なお、攪拌翼225A・225Bで底部に貯留されている細断ゴミを持ち上げる際、一方の側壁部22aとのクリアランスを小さくして配置した攪拌翼225Aを回転方向に対して前方に傾斜するように配置していることから、図3中、時計方向に回転すれば、図13に示すように、細断ゴミの一部の残渣G1は、側壁部22a側に寄せ集められ、攪拌翼225Aによって上方に持ち上げられる。又、残りの残渣G2は、他方の側壁部22bとのクリアランスを小さくして配置されているとともに前方に向かって傾斜している攪拌翼225Bによって持ち上げられることとなる。従って、2枚の攪拌翼225A・225Bで、乾燥処理槽22の幅方向略全体を走行することとなって、乾燥処理槽22内に貯留されている細断ゴミの残渣G(G1・G2)を持ち上げることができ、一対の攪拌翼225A・225Bの回転トルクを小さくすることができる。
【0045】
この際、一方の側壁部22aに寄せ集められた細断ゴミは水分を含んでいることから塊状となることがあり、攪拌翼225A・225Bによって持ち上げられた塊状の細断ゴミは、攪拌翼225A・225Bが上方の位置に移動すると乾燥処理槽22の底部に向かって落下する。一方、落下した塊状の細断ゴミは分割翼225C・225Cによって分割される。
【0046】
又、乾燥処理槽22内では加熱ヒータ23によって乾燥処理槽22内の温度が高くなるとともに循環ファン24によって加熱ヒータ23の熱を乾燥処理槽22全体に行き渡らせていることから、攪拌翼225A・225Bで持ち上げられた残渣Gが上方において跳ね上げられて攪拌されることによって乾燥され脱水される。これを連続的に行うことによって乾燥処理槽22内の細断ゴミの残渣Gはすべて脱水されて減量化される。
【0047】
この際、攪拌翼225A・225Bは比較的長尺状に形成されていることから、持ち上げられた細断ゴミは回転半径を大きくして上方で落下することとなり、細断ゴミが分散されて加熱されている空気との接触面積を広く取ることができて水分を蒸発して乾燥時間を短縮する。
【0048】
所定時間が経過すると、攪拌軸224が逆転され攪拌羽部225を、図3中、反時計方向(矢印▲2▼)に回転する。この際、図14に示すように、攪拌翼225A(又は225B)は回転方向に対して後方に傾斜するように配置することとなるから、乾燥して脱水された細断ゴミの残渣Gは乾燥処理槽22の幅方向における中央部に寄せ集められ、これによって、攪拌翼225Aは脱水されて重量が軽減された細断ゴミの残渣Gを持ち上げることとなる。攪拌羽部225によって持ち上げられた細断ゴミの残渣Gは回収窓226から残渣回収室26に向かって送り出される。送り出された残渣Gは残渣回収室26から回収される。
【0049】
一方、細断ゴミの残渣Gが乾燥処理槽22内で攪拌されている間、細断ゴミから発生する臭気ガスは、上壁部227のガス通路229から脱臭装置25内に送風される。脱臭装置25に送られた臭気ガスは、脱臭装置25の吸気口255から通気路256を通って外フィン部259で熱交換されて温度上昇し、脱臭触媒252を通る際にヒータ258でさらに加熱された温度で脱臭される。そして内フィン部251を通ることによって、内フィン部251で廃熱を回収されて温度低下された状態で排気口257から外部に排気される。
【0050】
この脱臭装置25ではフィン251と脱臭触媒252を覆う内ケース253が真空断熱容器254内に収納されていることから、断熱効果を高くして消費電力を低減させている。しかも脱臭して排気されたガスは温度を低下させていることによって周囲の部品に悪影響を与えない。
【0051】
上記のように、実施形態の生ゴミ処理装置10によれば、投入・破砕部11で切断された生ゴミは、搬送ダクト30を通って乾燥処理槽22に投入され、乾燥処理槽22内で攪拌軸224に対して90°感覚で配置された一対の攪拌翼225A・225B及び分割翼225C・225Cによって分割されながら垂直方向に持ち上げられて攪拌される。
【0052】
従って、実施形態の生ゴミ処理装置10は、乾燥処理槽22が攪拌翼225A・225B及び分割翼225C・225Cを垂直方向に回転させることによって、薄幅に形成することができるとともに、乾燥処理槽22の底部に貯留されている塊状の細断ごみを分割翼225C・225Cで分割しながら持ち上げて攪拌することができることから、すべての生ゴミを効率よく攪拌することができ、乾燥時間を短縮することができる。
【0053】
しかも、攪拌羽部225の一方の方向の回転で攪拌乾燥処理を行い、逆方向の回転で生ゴミの残渣を残渣回収室26に回収することができることから、乾燥処理槽22をコンパクトに構成することができるとともに生ゴミの残渣の回収を容易に行なうことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一形態による流し台を示す斜視図である。
【図2】図1における投入・破砕部を示す断面図である。
【図3】図1における乾燥処理部を示す断面図である。
【図4】図2における投入・破砕部を示す要部拡大断面図である。
【図5】図4におけるV−V断面図である。
【図6】図4における固定刃の一部を示す正面図である。
【図7】図4におけるインペラを示す正面図である。
【図8】図3における処理槽を示す一部断面斜視図である。
【図9】乾燥処理槽を示す簡略正面断面図である。
【図10】図9における攪拌翼を示す斜視図である。
【図11】図9における攪拌翼を示す平面図である。
【図12】図9における攪拌翼の迎い角を示す平面図である。
【図13】生ゴミを攪拌する状態の説明図である。
【図14】生ゴミの残渣を回収する状態の説明図である。
【図15】攪拌翼の別の形態を示す斜視図である。
【図16】乾燥処理槽の別の形態を示す簡略正面断面図である。
【図17】図3における脱臭装置を示す断面図である。
【図18】従来の生ゴミ処理装置を示す断面図である。
【符号の説明】
1 流し台
3 シンク
4 排気口
10 生ゴミ処理装置
11 投入・破砕部
12 破砕部
17 搬送部
20 乾燥処理部
21 ケース
22 乾燥処理槽
224 攪拌軸
225 攪拌羽部
225A(225B) 攪拌翼
225C 分割翼
23 加熱ヒータ
24 循環ファン
25 脱臭装置
26 残渣回収室
30 搬送ダクト

Claims (4)

  1. 流し台に内蔵されるとともに、前記流し台のシンク排出口の下方に配置されて生ゴミを投入して破砕する投入・破砕部と、破砕された生ゴミを乾燥処理する乾燥処理槽と、前記投入・破砕部で破砕された生ゴミを前記投入・破砕部から前記乾燥処理槽に搬送する搬送ダクトとを備えて構成される生ゴミ処理装置であって、
    前記乾燥処理槽は、前記流し台のシンク側部下方で前記投入・破砕部から離隔された位置に配置され、
    前記搬送ダクトの一端が前記投入・破砕部の吐出口に対向する位置に配置され他端が前記乾燥処理槽の投入口に対向して配置されて長尺状に形成され、
    前記投入・破砕部は、生ゴミを破砕する破砕部と、破砕されて送り出された生ゴミを前記乾燥処理槽に向かって搬送する搬送部を有し、
    前記乾燥処理槽は、加熱手段によって加熱可能に構成されるとともに、前記乾燥処理槽内には、底部に貯留される塊状の生ゴミあるいは底部に向かって落下する塊状の生ゴミを分割して攪拌する攪拌手段が配設されていることを特徴とする生ゴミ処理装置。
  2. 前記攪拌手段は、回動可能な攪拌軸と、前記攪拌軸から相互に離れる方向に延設する攪拌翼と前記攪拌翼より投影面積の小さい分割翼とを備える攪拌羽部を有し、前記攪拌軸が、前記攪拌翼及び分割翼を垂直方向に沿って回動可能に構成されていることを特徴とする請求項1記載の生ゴミ処理装置。
  3. 前記攪拌羽部が、一方の方向に回転する際には前記攪拌翼が前記乾燥処理槽に貯留された生ゴミを攪拌可能に作用し、前記攪拌羽部が他方の方向に回転する際には、前記攪拌翼が前記乾燥処理槽に貯留された生ゴミを残渣回収室に向かって回収可能に作用することを特徴とする請求項2記載の生ゴミ処理装置。
  4. 前記分割翼が、前記攪拌翼の軸心を通る延長線上より、回転方向に対して後方の角度位置に配置されていることを特徴とする請求項2又は3記載の生ゴミ処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009095689A (ja) * 2007-10-12 2009-05-07 Furomu Kogyo:Kk 厨芥処理装置
KR101463574B1 (ko) * 2013-09-06 2014-12-02 주식회사 에코티앤티 음식물쓰레기 분해/소멸장치
CN110000191A (zh) * 2019-04-10 2019-07-12 中国人民解放军陆军装甲兵学院 微波加热、超声振动、机械翻转复合拆卸电子元器件装置

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