JP2003126119A - 義歯及び義歯用表示シート - Google Patents

義歯及び義歯用表示シート

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JP2003126119A
JP2003126119A JP2002088853A JP2002088853A JP2003126119A JP 2003126119 A JP2003126119 A JP 2003126119A JP 2002088853 A JP2002088853 A JP 2002088853A JP 2002088853 A JP2002088853 A JP 2002088853A JP 2003126119 A JP2003126119 A JP 2003126119A
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hologram
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JP2002088853A
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Takashi Kobayashi
孝誌 小林
Yukihiro Sakuramoto
幸大 櫻本
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RIZONET SYSTEMS KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 見た目の違和感を生じることなく、かつ衛生
的に義歯の歯肉部に種々の情報を表示する。 【解決手段】 義歯1の歯肉部2Bの内部に表示部7が
設けられている。歯肉部2Bに設けられた窪み部2aに
常温硬化レジン15を塗布し、この常温硬化レジン15
に金属色層10d又はホログラム層11dからなる文字
等である表示部7を転写し、この表示部7上にコーティ
ング層16を設けている。基材31の一方の面に表示部
7が形成された表示シート5又は透明性を有する一対の
基材41,42の間に、表示部7が形成された表示シー
ト5を歯肉部2Bに埋め込んでもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、義歯における文
字、図形、記号等の表示に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、高齢者人口の増加等に伴い、義歯
に所有者等を特定するための情報を表示することに対す
る要求が高まっている。すなわち、高齢者介護設備等に
おいて大量の義歯を一括して洗浄する際に、個々の義歯
に所有者等が表示されていないと所有者が不明となる場
合がある。また、義歯に所有者等を特定する情報を表示
しておけば、事故等が発生した際の身元確認を容易に行
うことができる。
【0003】上記要求に対して、従来、紙片に黒インク
等で所有者等の情報を印刷し、これを義歯の歯肉部に埋
め込むことが提案されている。また、義歯の歯肉部の表
面に黒色インク等で所有者等の情報を印刷ないしは転写
することが提案されている(実公平6−9629号公報
参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のように
情報を印刷した紙片を歯肉部に埋め込むのは、義歯の使
用者にとって抵抗感がある。また、歯肉部に情報を印刷
ないしは転写した場合、洗浄の際にインクが剥離するお
それがあるため非衛生的であり、現実的にはそのおそれ
がないとしても義歯の使用者としては心理的に抵抗感が
ある。さらに、上記いずれの場合も、黒色インク等で情
報を表示するため、見た目の点で問題がある。具体的に
は、口を開けた際に黒色インク等で義歯に表示された情
報が見えると、非常に違和感があり、グロテスクですら
ある。また、義歯を取り外した際にも、黒色インク等で
情報が表示されていると、高級感に欠ける。
【0005】そこで、本発明は、見た目の違和感を生じ
ることなく、かつ衛生的に義歯の歯肉部に種々の情報を
表示することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
第1の発明は、歯肉部と、この歯肉部に植設された人工
歯とを少なくとも備える義歯において、透明性を有する
樹脂製の歯肉部又は義歯床に設けられた窪み部に常温硬
化レジンを塗布し、この常温硬化レジンに金属色層又は
ホログラム層からなる文字、図形、記号又はこれらの組
み合わせである表示部を転写し、この表示部上に透明性
を有する樹脂製のコーティング層を設けて上記窪み部を
封止してなることを特徴とする義歯を提供する。
【0007】第1の発明の義歯では、歯肉部等に設けた
窪み部に塗布した常温硬化レジンに金属色層又はホログ
ラム層からなる文字等である表示部を転写し、表示部上
に透明性を有する樹脂製のコーティング層を設けたもの
であるため、義歯の所有者に関する情報等の各種の情報
を義歯に表示することができる。また、表示部は、黒色
インク等ではなく金属色層又はホログラム層からなるた
め、装着中に口を開いた際に表示部の文字等が見えて
も、比較的違和感が少なく、取り外し時の見た目にも高
級感がある。さらに、表示部が転写された窪み部はコー
ティング層により封止されているため、洗浄等の際に表
示部を構成する金属色層又はホログラム層が剥離ないし
は脱落することがなく、衛生的である。さらにまた、表
示部の転写を常温下で簡易に行うことができる。
【0008】上記常温硬化レジンは、硬化前に粘着性を
有するものであることが好ましい。
【0009】また、上記コーティング層は、例えば常温
硬化レジン又は紫外線硬化樹脂からなる。
【0010】第2の発明は、歯肉部と、この歯肉部に植
設された人工歯とを備える義歯において、透明性を有す
る基材の一方の面に、金属色層又はホログラム層により
文字、図形、記号、又はこれらの組合せである表示部が
形成された表示シートを、上記歯肉部に埋め込んでなる
ことを特徴とする義歯を提供する。
【0011】第2の発明の義歯では、透明性を有する基
材の一方の面に文字等である表示部を形成した表示シー
トが歯肉部に埋め込まれているため、義歯の所有者に関
する情報等の各種の情報を義歯に表示することができ
る。また、表示シートの表示部は、黒色インク等ではな
く金属色層又はホログラム層からなるため、装着中に口
を開いた際に表示部の文字等が見えても、比較的違和感
が少なく、取り外し時の見た目にも高級感がある。さら
に、表示シートは歯肉部に埋め込まれているため、洗浄
等の際に表示部を構成する金属色層又はホログラム層が
剥離ないしは脱落することがなく、衛生的である。
【0012】具体的には、上記表示シートは、上記基材
の一方に面に形成された金属色層又はホログラム層に部
分的に加熱された熱活性接着層を有する抜取リボンを接
着させることにより、上記金属色層又はホログラム層の
上記表示部に相当する部分以外の部分を抜き取ってなる
ものである。
【0013】あるいは、上記表示シートは、基材の一方
の面に金属色層を熱転写して表示部を形成してなるもの
である。
【0014】第3の発明は、歯肉部と、この歯肉部に植
設された人工歯とを少なくとも備える義歯において、そ
れぞれ透明性を有する一対の基材の間に、金属色層又は
ホログラム層により文字、図形、記号又はこれらの組合
せである表示部が形成された表示シートを、透明性を有
する樹脂製の歯肉部又は義歯床に埋め込んでなることを
特徴とする義歯を提供する。
【0015】第3の発明の義歯では、透明性を有する一
対の基材の間に文字等である表示部を形成した表示シー
トが歯肉部に埋め込まれているため、義歯の所有者に関
する情報等の各種の情報を義歯に表示することができ
る。また、表示シートの表示部は、黒色インク等ではな
く金属色層又はホログラム層からなるため、装着中に口
を開いた際に表示部の文字等が見えても、比較的違和感
が少なく、取り外し時の見た目にも高級感がある。さら
に、表示シートは歯肉部に埋め込まれているため、洗浄
等の際に表示部を構成する金属色層又はホログラム層が
剥離ないしは脱落することがなく、衛生的である。
【0016】具体的には、上記表示シートの一対の基材
は、それぞれ一方の面に粘着層が形成された第1及び第
2の粘着シートであり、その粘着層に金属色層又はホロ
グラム層が転写された第1の粘着シートに、第2の粘着
シートを、第1及び第2の粘着シートの粘着層どうしが
互いに接合されるように貼り合わせなる。
【0017】第1の粘着シートの粘着層に金属色層又は
ホログラム層を転写するため、加熱が不要であり、表示
シートを簡単に製作することができる。また、金属色層
又ホログラム層は第1及び第2の粘着シートの間に形成
されているので、金属層又はホログラム層の両面が粘着
シートにより覆われており、外部に露出していない。従
って、表示シートを取り扱う際に、作業者の手や器具が
金属色層又はホログラム層に接触して剥離や損傷を生じ
るおそれがなく、取扱性が良好である。
【0018】上記表示シートの一対の基材は、一方の面
に金属色層又はホログラム層を備える金属箔又はホログ
ラム箔の基材と、一方の面に粘着層が形成された粘着シ
ートとであり、上記金属箔又はホログラム箔の基材の金
属層又はホログラム層が形成された面に上記粘着シート
の粘着層を貼り合わせてなるものであってもよい。
【0019】第4の発明は、義歯の歯肉部に埋め込むた
めの表示シートであって、透明性を有する基材の一方の
面に、金属色層又はホログラム層により文字、図形、記
号、又はこれらの組合せである表示部を形成してなる義
歯用表示シートを提供する。
【0020】第5の発明は、義歯の歯肉部又は義歯床に
埋め込むための表示シートであって、それぞれ透明性を
有する一対の基材の間に、金属色層又はホログラム層に
より文字、図形、記号又はこれらの組合せである表示部
を形成してなる義歯用表示シートを提供する。
【0021】
【発明の実施の形態】次に、図面に示す本発明の実施形
態について詳細に説明する。 (第1実施形態)図1(A),(B),(C)に示すよ
うに、本発明の第1実施形態に係る義歯1は、歯肉部2
A,2B、歯肉部2A,2Bに植設された人工歯3、及
び装着用の金具4a,4b,4c,4dを備えている。
【0022】歯肉部2A,2Bは、本実施形態ではメタ
クリレート系モノマー又はポリマーからなり、ある程度
の透明性を有している。すなわち、歯肉部2A,2Bは
人間の歯肉を模した色に着色されており、有色透明であ
る。一方の歯肉部2Bの内部に文字、図形、記号、又は
これらの組合せである表示部7が設けられている。
【0023】図1(C)に示すように、歯肉部2Bには
深さが数10ミクロンから数ミリメートル程度である浅
い窪み部2aが設けられている。また、この窪み部2a
の底には透明性を有する常温硬化レンジ層15が設けら
れており、この常温硬化レジン層15に金属色層又はホ
ログラム層からなる表示部7が転写されている。また、
表示部7上に透明性を有するコーティング層16を設け
ており、このコーティング層16により窪み部2aが封
止されている。金属色層の色は金属光沢のあるものであ
れば特に限定されないが、見た目の高級感等の点から金
色(金箔)又は銀色(銀箔)であることが好ましい。
【0024】上記のように表示部7を構成する文字等は
歯肉部2Bの内部に存在している。また、表示部7は、
金属色層又はホログラム層により構成されているため、
黒色インク等により文字等を表示した場合とは異なり、
義歯1の装着中に口を開けた際に表示部7が見えても比
較的違和感が少ない。さらに、黒色インク等により文字
等を表示した場合と比較して、金属色層10d又はホロ
グラム層11dからなる表示部7には、取り外し時の見
た目にも高級感がある。さらにまた、表示部7はコーテ
ィング層16により覆われているため、洗浄等の際に表
示部7を構成する金属色層又はホログラム層が剥離ない
しは脱落することがなく、衛生的である。
【0025】表示部7を構成する文字等の種類や意味内
容は特に限定されない。例えば、義歯1の所有者を特定
するための氏名、住所等の情報を表示部7に表示すれ
ば、高齢者介護施設等において多数の義歯を一括して洗
浄する際の所有者の特定や、事故等の際の身元確認が容
易になる。また、表示部7に、義歯1を製作した歯科医
や歯科技工士を特定するための氏名、住所等の情報やそ
れらの宣伝広告を表示してもよい。
【0026】次に、第1実施形態の義歯の製造方法につ
いて説明する。
【0027】まず、表示部7は、図2示す金属箔10又
は図3に示すホログラム箔11から転写される。図2に
示す金属箔10の場合、基材6の一方の面における表示
部7の部分には離型層10a、樹脂層10b(金箔の場
合は黄色の染料を含有する透明樹脂、銀箔の場合は無色
透明の樹脂、その他赤色、青色、緑色等の色の染料を樹
脂に含有させることにより種々の金属光沢色が得られ
る。)、アルミニウム蒸着層10c(樹脂層10bとア
ルミニウム蒸着層10cとにより金属色層10dが構成
される。)、及び接着剤層10eが存在するが、表示部
7以外の部分には離型層10a、樹脂層10b、アルミ
ニウム蒸着層10c、及び接着剤層10dはいずれも存
在しておらず基材6が露出している。同様に、図3に示
すホログラム箔11の場合、基材6の一方の面における
表示部7の部分には離型層11a、蒸着層11b、ホロ
グラムエンボス層11c(蒸着層11bとホログラムエ
ンボス層11cとによりホログラム層11dが構成され
る。)、及び接着剤層11eが存在するが、表示部7以
外の部分には離型層11a、蒸着層11b、ホログラム
エンボス層11c、及び接着剤層11eはいずれも存在
しておらず基材6が露出している。
【0028】上記金属箔10又はホログラム箔11の表
示部7は、図4に示すパターン形成装置により形成され
る。このパターン形成装置は、抜取リボン供給部21、
箔供給部22、抜取部23、及び制御装置24を備えて
いる。
【0029】抜取リボン供給部21は、供給ローラ21
aに巻回した抜取リボン25を順次巻き戻して供給す
る。供給ローラ21aから巻き戻された抜取リボン25
は、ガイドローラ21bを介して抜取部23に供給さ
れ、ガイドローラ21cを介して巻取ローラ21dに巻
き取られる。図5に示すように、抜取リボン25は、ポ
リエステルフィルム等の基材25aの一方の面上に耐熱
層25bを設け、他方の面上に中間層25c及びワック
ス層(熱活性接着層)25dをこの順に設けたものであ
る(詳しくは、特開平11−198592号公報参
照)。なお、耐熱層25bは、印刷パターン以外の部分
を抜き取る工程で加える熱エネルギーによる抜取リボン
25の変形、又は溶融を防止するために設けられてい
る。ワックス層25dは、ホログラム箔26から印刷パ
ターン以外の部分を抜取リボン25に転写させること
で、不要な部分を抜き取るために設けられている。中間
層25cは、前記ワックス層25dと基材25aとの接
着をより確実にするために設けられている。
【0030】箔供給部22は、供給ローラ22aに巻回
したテープ状の金属箔10又はホログラム箔11を巻き
戻して供給する。ローラ22aから巻き戻された金属箔
10又はホログラム箔11は、ガイドローラ22bを介
して抜取部23に供給され、ガイドローラ22cを介し
て巻取ローラ22dに巻き取られる。
【0031】抜取部23は、サーマルヘッド27とロー
ラ28とを備えている。サーマルヘッド27は、並設し
た複数の発熱体により、上記抜取リボン25を所望のパ
ターンで加熱する。
【0032】制御部30は、キーボード等の入力装置3
1から入力された表示部7のパターンに従って、サーマ
ルヘッド27の各加熱体を加熱制御すると共に、各ロー
ラを回転制御する。
【0033】抜取リボン25と、金属箔10又はホログ
ラム箔11とは同一速度となるように調整されて、サー
マルヘッド27とローラ28の間に供給される。サーマ
ルヘッド27は、抜取リボン25を入力されたパターン
で加熱し、ワックス層25dを対応するパターンで熱活
性させる。従って、金属箔10の場合には、抜取リボン
25の熱活性したワックス層25dに接触する部分のみ
で離型層10a、樹脂層10b、アルミニウム蒸着層1
0c、及び接着剤層10eが抜き取られて基材6が露出
し、離型層10a、樹脂層10b、アルミニウム蒸着層
10c、及び接着剤層10eの残留している部分が表示
部7となる。同様に、ホログラム箔11の場合には、熱
活性したワックス層25dに接触する部分のみで離型層
11a、蒸着層11b、ホログラムエンボス層11c、
及び接着剤層11eが抜き取られて基材6が露出し、離
型層11a、蒸着層11b、ホログラムエンボス層11
c、及び接着剤層11eが残留している部分が表示部7
となる。表示部7の形成後、図4におい一点鎖線Lで示
すように、金属箔10又はホログラム箔11を切断す
る。
【0034】表示部7を設ける歯肉部2Bには、窪み部
2aを形成する。既に完成している義歯に表示部7を設
ける場合には、この窪み部2aは歯肉部2Bの表面を溶
剤(本実施形態では歯肉部2Bはメタクリレート系モノ
マー又はポリマーであるので、メタクリレート系の溶剤
が適している。)により溶融させることにより形成す
る。研磨ないしは切削等により窪み部2aを形成しても
よい。歯肉部がポリカーボネイト製である場合には、ク
ロロフォルムがこの溶剤として適している。新たに製作
する義歯に表示部7を設ける場合には、上記歯肉部2B
を成形するための型の内面に予め窪み部2aに対応する
突部を設けておいてもよい。
【0035】次に、窪み部2aの底に常温硬化レジンを
塗布して常温硬化レジン層15を設ける。この常温硬化
レジンは、上記金属箔10やホログラム箔11から金属
色層10dやホログラム層11dを歯肉部2B側に確実
に転写させるために塗布する。従って、この常温硬化レ
ジンは、塗布後比較的短時間で硬化し、かつ完全に硬化
するまでの間表面が粘着性を有するものである必要があ
る。このような特性を有する常温硬化レジンとしては、
例えば、株式会社ジーシーから販売されているメタクリ
レート系の超速硬性重合レジンである「ジーシーユニフ
ァストII」がある。このジーシーユニファストIIは
液と粉末からなるが、常温硬化レジン層15として塗布
する場合には、粉末を混和せず液のみを塗布する。
【0036】上記常温硬化レジン層15が完全に硬化す
る前に、金属箔10又はホログラム箔11から表示部7
(金属色層10d又はホログラム層11d)を転写す
る。具体的には、基材6の金属色層10d又はホログラ
ム層11dが形成されている側の面を常温硬化レジン層
15に密接させた後、基材6を常温硬化レジンから剥離
する。基材6を剥離すると、金属色層10d又はホログ
ラム層11dが常温硬化レジン層15の表面に残留し、
表示部7となる。このように本実施形態では、加熱を行
うことなく常温下で簡易に表示部7を転写することがで
きる。
【0037】次に、表示部7を被覆すると共に窪み部2
aを埋めるために、コーティング層16を設ける。この
コーティング層16の材質は、表示部7の視認を妨げな
い程度の透明性を有するものであれば特に限定されない
が、例えば、上述のジーシーユニファストIIがある。
このジーシーユニファストIIをコーティング層16を
形成するために塗布する際には、液と粉末を混和して硬
化速度を速めることが好ましい。なお、紫外線硬化樹脂
によりコーティング層16を形成することもできる。こ
のコーティング層16が硬化し、必要に応じてその表面
を研磨すれば、義歯の製造が完了する。
【0038】(第2実施形態)図6(A),(B),
(C)に示すように、本発明の第2実施形態に係る義歯
1では、歯肉部2B内に表示シート5が埋め込まれてい
る。この表示シート5は、上述の表示部7を形成済みの
金属箔10(図2参照)又はホログラム箔11(図3参
照)である。歯肉部2B自体が透明性を有し、かつ表示
シート5の基材6も透明性を有するため、紙片等の不透
明材料に文字等を印刷する場合とは異なり、あたかも歯
肉部2Bの内部に表示部7を構成する文字等のみが存在
しているかのように見える。また、表示部7は、金属色
層10d又はホログラム層11dにより構成されている
ため、義歯1の装着中に口を開けた際に表示部7が見え
ても比較的違和感が少なく、取り外し時の見た目にも高
級感がある。さらに、表示シート5は歯肉部2Bに埋め
込まれているため、洗浄等の際に表示部7を構成する金
属色層10d又はホログラム層11dが剥離ないしは脱
落することがなく、衛生的である。
【0039】表示部7を歯肉部2Bに埋め込むには、ま
ず、歯肉部2Bに窪み部2aを設け、この窪み部2aの
底に常温硬化レジン層15を設ける。次に、常温硬化レ
ジン層15が完全に硬化する前に、その表面には表示シ
ート5を貼り付ける。最後に、コーティング層16を設
けて表示シート5を覆うと共に、窪み部2aを埋める。
【0040】第2実施形態のその他の構成及び作用は上
記第1実施形態と同様であるので、同一の要素には同一
の符号を付して説明を省略する。
【0041】(第3実施形態)次に、本発明の第3実施
形態について説明する。この第3実施形態は、表示シー
ト5の構成のみが第2実施形態と相違する。すなわち、
上記第2実施形態では、金属箔10から表示部7以外の
部分の離型層10a、樹脂層10b、アルミニウム蒸着
層10c、及び接着剤層10eを抜き取とって、表示シ
ート5の表示部7を形成しているが、この第3実施形態
では、図7に示すように、金属箔10から他の透明なフ
ィルム31(基材)に離型層10a、樹脂層10b、ア
ルミニウム蒸着層10c、及び接着剤層10eを熱転写
することにより、表示部7を形成している。
【0042】この熱転写を行うには、図4に示す装置に
おいて、抜取リボン供給部21に代えて金属箔10を巻
き戻して供給する金属箔供給部32を設けると共に、箔
供給部22に代えてフィルム31を巻き戻して供給する
フィルム供給部33を設ければよい。サーマルヘッド2
7により金属箔10を入力されたパターンに従って加熱
すると、金属箔10からフィルム31に離型層10a、
樹脂層10b、アルミニウム蒸着層10c、及び接着剤
層10eが転写され、フィルム31上に表示部7が形成
される。
【0043】上記金属箔10に代えて、ホログラム箔1
1の熱転写により表示部7を形成してもよい。すなわ
ち、図8に示すように、表示シート5は、ホログラム箔
11から他の透明なフィルム31に離型層11a、蒸着
層11b、ホログラムエンボス層11c、及び接着剤層
11eを熱転写して表示部7を形成したものであっても
よい。
【0044】この熱転写を行うには、図4に示す装置に
おいて、抜取リボン供給部21に代えてホログラム箔1
1を巻き戻して供給するホログラム箔供給部34を設け
ると共に、箔供給部22に代えてフィルム31を巻き戻
して供給するフィルム供給部33を設ければよい。サー
マルヘッド27によりホログラム箔11を入力されたパ
ターンに従って加熱すると、ホログラム箔11からフィ
ルム31に離型層11a、蒸着層11b、ホログラムエ
ンボス層11c、及び接着剤層11eが転写され、フィ
ルム31上に表示部7が形成される。
【0045】第3実施形態のその他の構成及び作用は上
記第2実施形態と同様であるので、同一の要素には同一
の符号を付して説明を省略する。
【0046】(第4実施形態)次に、本発明の第4実施
形態について説明する。上記第2実施形態では抜取によ
り表示部7を形成した金属箔10又はホログラム箔11
を表示シート5として使用し、上記第3実施形態では金
属色層10d又はホログラム層11dを熱転写して表示
部7を形成したフィルム31を表示シート5として使用
している。これに対して、図9から図11に示すよう
に、第4実施形態の表示シート5では、互いに貼り合わ
せた2枚の粘着テープ41,42の間に金属色層10d
からなる表示部7が形成されている。
【0047】図10及び図11に示すように、2枚の粘
着テープ41,42は、透明性を有するベースフィルム
41a,42a(基材)と、このベースフィルム41
a,42aの一方の面に形成された粘着層41b,42
bとを備えている。表示部7を構成する金属色層10d
は第1の粘着テープ41の粘着層41bに転写されてい
る。第2の粘着テープ42は、第1の粘着テープ41に
対して粘着層41b,42bどうしが互いに接合される
ように貼り合わされている。
【0048】次に、第4実施形態に係る表示シート5の
製作方法の一例を説明する。図12に示すように、予め
パターン形成装置(図4)で使用頻度の高い複数の文字
等を表示部7として形成した金属箔10を準備する。粘
着テープは市販されている通常の事務用粘着テープを使
用することができる。また、図13に示すトリミング器
具50を準備する。このトリミング器具50は、それぞ
れ樹脂等の透明性を有する材料からなる板状体である器
具本体51と蓋体52とを備えている。これら器具本体
51及び蓋体52は、図14(A)に示すように、ほぼ
同一の外形輪郭を有し、ヒンジ部53によって一端が互
いに旋回可能に連結されている。器具本体51には板厚
方向に貫通する細長い長方形状の窓部51aが設けられ
ている。窓部51aの幅Wは使用する粘着テープよりも
小さく設定されている。また、蓋体52には、図14
(B)に示すように器具本体51と蓋体52の外形輪郭
を一致させたときに器具本体51の窓部51aに対して
ほぼ直交して延びるように、板厚方向に貫通する細長い
長方形状の窓部52aが設けられている。
【0049】まず、図14(A)に示すように、トリミ
ング器具50を裏向け(器具本体51に対して蓋体52
が下側)に配置する。次に、窓部51aの長さLよりも
長くなるように切断した粘着テープ41を器具本体51
の裏面51cに貼り付け、粘着テープ41により窓部5
1aを塞ぐ。
【0050】その後、トリミング器具50を表向け(器
具本体51に対して蓋体52が上側)に配置する。この
状態では窓部51aを塞ぐ粘着テープ41の粘着層41
bが器具本体51の表面51b側に露出している。次
に、図14(B)に示すように、器具本体51に対して
蓋体52を重ね合わせる。窓部51aと窓部52aが交
差する矩形状の部分55で粘着テープ41の粘着層41
bが露出している。この部分55に金属箔10に形成さ
れた文字等のうち所望のものを位置合わせして貼り付
け、例えば先端が球状の棒部材(図示せず)により金属
箔10の基材6(図2参照)を粘着層41bに擦り付け
る。その後、金属箔10を粘着層41bから剥がすと金
属色層10dからなる文字等のみが粘着層41b上に残
り、転写が完了する。図14(B)において矢印Aで示
すように、器具本体51に対して蓋体52を旋回して粘
着層41bが露出する部分を移動させた後に同様の作業
を繰り返すことにより、窓部51aを介して露出してい
る粘着層41bに金属色層10dからなる所望の文字等
を順次転写することができる。
【0051】文字等の転写により表示部7を形成後、ト
リミング器具50上から金属箔10を除去すると共に、
蓋体52を旋回させて器具本体51の表面51bから外
す。次に、窓部51aの長さLよりも長い粘着テープ4
2を、窓部51aを塞ぐように器具本体51の表面51
bに貼り付ける。また、粘着テープ41に対して粘着テ
ープ42を押し付け、これらの粘着層41b,42bを
互いに接合する。
【0052】粘着テープ41,42を貼り合わせた後、
刃物により窓部51aの縁に沿って粘着テープ41,4
2を切断し、表示シート5(図11(A)参照)を切り
出す。このように第4実施形態の表示シート5では、粘
着シート41の粘着層41bに金属色層10dを転写す
るため、熱転写を行う必要がなく、簡単な手作業で製作
することができる。
【0053】表示シート5を歯肉部に埋め込む工程は、
第2実施形態と同様である。すなわち、図9に示すよう
に歯肉部2Bに形成された窪み部2aに形成した常温硬
化レジン層15に表示シート5を貼り付け、その後窪み
部2aをコーティング層16により埋める。この例では
図11(A),(B)に示すように、金属箔10から粘
着テープ41の粘着層41bに転写された表示部7は鏡
像ではなく正像である。従って、図9に示すように、表
示部7の転写後に粘着テープ41に貼り合わせた粘着テ
ープ42が外側(歯肉部2Bの表面側)に位置するよう
に、表示シート5を常温硬化レジン層15に貼り付ける
必要がある。
【0054】表示部7を構成する金属色層10dは2本
の粘着テープ41,42の間に形成されているので、金
属色層10dは両面が粘着テープ41,42のベースフ
ィルム41a,42aにより覆われており、外部に露出
していない。従って、歯肉部2Bの埋め込み等で表示シ
ート5を取り扱う際に、作業者の手や器具が金属色層1
0dに接触して剥離や損傷を生じるおそれがなく、取扱
性が良好である。また、いったん埋めこまれた表示シー
ト5が仮に歯肉部等から脱落ないしは露出したとして
も、ベースフィルム41a,42aの間に形成された金
属層10dは露出することがない。この点で第4実施形
態の表示シート5は安全性が極めて高い。
【0055】図15(A),(B)に示すように、粘着
テープ41の粘着層41bに転写される表示部7は鏡像
であってもよい。この場合には、最初に表示部7を転写
した粘着テープ41が外側に位置するように表示シート
5を常温硬化レジン層15に貼り付ける必要がある。
【0056】図16に示すように、表示シート5は、ホ
ログラム層11dが転写された粘着テープ41に対し
て、粘着シート42を粘着層41b,42bどうしが互
いに接合されるように貼り合わせたものであってもよ
い。表示部7をホログラム層11dとする場合も、上記
金属色層10dの場合と同一の手順で表示シート5を製
作することができる。
【0057】第4実施形態のその他の構成及び作用は上
記第2実施形態と同様であるので、同一の要素には同一
の符号を付して説明を省略する。
【0058】(第5実施形態)次に、本発明の第5実施
形態について説明する。図17及び図18に示すよう
に、第5実施形態の表示シート5は、ホログラム層11
dにより表示部7を形成したホログラム箔11に、この
表示部7を覆うように粘着シート43を貼り合わせてい
る。詳細には、ホログラム箔11の基材6の表示部7が
形成されている面に、粘着シート43の粘着層43bを
貼り合わせ、それによってホログラム箔11の基材6と
粘着シート43のベースフィルム43aとの間に表示部
7が形成されている。
【0059】上記トリミング治具50(図13参照)を
使用して、以下の手順で第5実施形態の表示シート5を
製作することができる。まず、作業台上に置いたホログ
ラム箔11に対して表示部7が窓部51a位置するよう
にトリミング治具50の器具本体51を載せる。次に、
窓部51aから露出しているホログラム箔11の基材6
(表示部7)に対して、粘着シート43の粘着層43b
を貼り付ける。さらに、刃物により窓部51aの縁に沿
って粘着テープ41及びホログラム箔11を切断し、表
示シート5を切り出す。
【0060】第4実施形態と同様に、第5実施形態の表
示シート5では表示部7を構成するホログラム層11d
は両面がホログラム箔11の基材6と粘着テープ43の
ベースフィルム43で覆われており、外部に露出してい
ない。従って、歯肉部2Bへの埋め込み時や、歯肉部か
ら表示シート5が脱落した時でもホログラム層11dが
露出することがなく、取扱性が良好で安全性も極めて高
い。
【0061】なお、この第5実施形態においてホログラ
ム箔11に代えて金属箔10(図2参照)を使用できる
ことはいうまでもない。すなわち、金属色層10dによ
り表示部7を形成した金属箔の基材6に、粘着層43b
により粘着テープ43のベースシート43aを貼り合わ
せ、表示部7をベースシート43aで覆ってもよい。ま
た、ホログラム箔11又は金属箔10に形成される表示
部7は正像(図11参照)であってもよい。
【0062】第5実施形態のその他の構成及び作用は上
記第2実施形態と同様であるので、同一の要素には同一
の符号を付して説明を省略する。
【0063】上記実施形態では、部分床義歯(いわゆる
部分入れ歯)を例に説明したが、全部床義歯(いわゆる
総入れ歯)にも本発明を適用することができる。また、
上記実施形態では歯肉部に表示部を転写し又は表示シー
トを埋め込んでいるが、義歯床が透明性を有する樹脂製
であれば、この義歯床に表示部を転写し又は表示シート
を埋め込んでもよい。
【0064】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、歯肉部又は義歯床の窪み部に塗布した常温硬
化レジンに金属色層又はホログラム層である表示部を転
写することにより、あるいは透明性を有する基材の一方
の面に表示部が形成された表示シート又は透明性を有す
る一対の基材の間に表示部が形成された表示シートを歯
肉部に埋め込むことにより、義歯の所有者に関する情報
等の各種の情報を義歯に表示することができる。
【0065】また、表示部は、黒色等のインクではなく
金属色層又はホログラム層からなるため、装着中に口を
開いた際に表示部の文字等が見えても、比較的違和感が
少なく、取り外し時の見た目にも高級感がある。
【0066】さらに、表示部が転写された歯肉部又は義
歯床の窪み部はコーティング層により封止され、あるい
は表示部が設けられた表示シートが歯肉部又は義歯床に
埋め込まれているため、洗浄等の際に表示部を構成する
金属色層又はホログラム層が剥離ないしは脱落すること
がなく、衛生的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (A)は本発明の第1実施形態に係る義歯を
示す平面図、(B)は図1(A)を矢印I方向から見た
側面図、(C)は図1(B)のI’−I’線での部分拡
大断面図である。
【図2】 金属箔(表示シート)を示す断面図である。
【図3】 ホログラム箔(表示シート)を示す断面図で
ある。
【図4】 パターン形成装置を示す概略斜視図である。
【図5】 抜取リボンを示す断面図である。
【図6】 (A)は本発明の第2実施形態に係る義歯を
示す平面図、(B)は図6(A)を矢印VI方向から見
た側面図、(C)は図6(B)のVI’−VI’線での
部分拡大断面図である。
【図7】 第3実施形態の表示シート(金属箔)を示す
断面図である。
【図8】 第3実施形態の表示シート(ホログラム箔)
を示す断面図である。
【図9】 本発明の第4実施形態に係る義歯を示す断面
図である。
【図10】 第4実施形態の表示シート(金属色層)を
示す断面図である。
【図11】 第4実施形態の表示シートを示し、(A)
は斜視図、(B)は分解斜視図である。
【図12】 金属箔を示す斜視図である。
【図13】 トリミング器具を示す斜視図である。
【図14】 (A)及び(B)は、第4実施形態の表示
シートの製作方法を説明するための概略平面図である。
【図15】 第4実施形態の表示シートの他の例を示
し、(A)は斜視図、(B)は分解斜視図である。
【図16】 第4実施形態の表示シート(ホログラム
層)を示す断面図である。
【図17】 第5実施形態の表示シートを示し、(A)
は斜視図、(B)は分解斜視図である。
【図18】 第5実施形態の表示シートを示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1 義歯 2A,2B 歯肉部 3 人工歯 5 表示シート 6 基材 7 表示部 10 金属箔 10a 離型層 10b 樹脂層 10c アルミニウム蒸着層 10d 金属色層 10e 接着剤層 11 ホログラム箔 11a 離型層 11b 蒸着層 11c ホログラムエンボス層 11d ホログラム層 11e 接着剤層 31 フィルム 41,42,43 粘着テープ 41a,42a,43a ベースフィルム 41b,42b,43b 粘着層 50 トリミング器具 51 器具本体 52 蓋体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 櫻本 幸大 和歌山県那賀郡岩出町西国分134−1−401 号 Fターム(参考) 4C059 FF03 FF30

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 歯肉部と、この歯肉部に植設された人工
    歯とを少なくとも備える義歯において、 透明性を有する樹脂製の歯肉部又は義歯床に設けられた
    窪み部に常温硬化レジンを塗布し、この常温硬化レジン
    に金属色層又はホログラム層からなる文字、図形、記号
    又はこれらの組み合わせである表示部を転写し、この表
    示部上に透明性を有する樹脂製のコーティング層を設け
    て上記窪み部を封止してなることを特徴とする義歯。
  2. 【請求項2】 上記常温硬化レジンは、硬化前に粘着性
    を有するものであることを特徴とする、請求項1に記載
    の義歯。
  3. 【請求項3】 上記コーティング層は、常温硬化レジン
    又は紫外線硬化樹脂からなることを特徴とする請求項1
    に記載の義歯。
  4. 【請求項4】 歯肉部と、この歯肉部に植設された人工
    歯とを少なくとも備える義歯において、 透明性を有する基材の一方の面に、金属色層又はホログ
    ラム層により文字、図形、記号、又はこれらの組合せで
    ある表示部が形成された表示シートを、透明性を有する
    樹脂製の歯肉部又は義歯床に埋め込んでなることを特徴
    とする義歯。
  5. 【請求項5】 上記表示シートは、上記基材の一方に面
    に形成された金属色層又はホログラム層に部分的に加熱
    された熱活性接着層を有する抜取リボンを接着させるこ
    とにより、上記金属色層又はホログラム層の上記表示部
    に相当する部分以外の部分を抜き取ってなるものである
    ことを特徴とする、請求項4に記載の義歯。
  6. 【請求項6】 上記表示シートは、基材の一方の面に金
    属色層又はホログラム層を熱転写して表示部を形成して
    なることを特徴とする、請求項4に記載の義歯。
  7. 【請求項7】 歯肉部と、この歯肉部に植設された人工
    歯とを少なくとも備える義歯において、 それぞれ透明性を有する一対の基材の間に、金属色層又
    はホログラム層により文字、図形、記号又はこれらの組
    合せである表示部が形成された表示シートを、透明性を
    有する樹脂製の歯肉部又は義歯床に埋め込んでなること
    を特徴とする義歯。
  8. 【請求項8】 上記表示シートの一対の基材は、それぞ
    れ一方の面に粘着層が形成された第1及び第2の粘着シ
    ートであり、 その粘着層に金属色層又はホログラム層が転写された第
    1の粘着テープに、第2の粘着シートを、上記第1及び
    第2の粘着シートの粘着層どうしが互いに接合されるよ
    うに貼り合わせてなることを特徴とする請求項7に記載
    の義歯。
  9. 【請求項9】 上記表示シートの一対の基材は、一方の
    面に金属色層又はホログラム層を備える金属箔又はホロ
    グラム箔の基材と、一方の面に粘着層が形成された粘着
    シートとであり、 上記金属箔又はホログラム箔の基材の金属層又はホログ
    ラム層が形成された面に上記粘着シートの粘着層を貼り
    合わせてなることを特徴とする請求項7に記載の義歯。
  10. 【請求項10】 義歯の歯肉部又は義歯床に埋め込むた
    めの表示シートであって、 透明性を有する基材の一方の面に、金属色層又はホログ
    ラム層により文字、図形、記号、又はこれらの組合せで
    ある表示部を形成してなることを特徴とする義歯用表示
    シート。
  11. 【請求項11】 上記基材の一方に面に形成された金属
    色層又はホログラム層に、加熱された熱活性接着層を有
    する抜取リボンに接着させることにより、上記金属色層
    又はホログラム層の上記表示部に相当する部分以外の部
    分を抜き取ってなるものであることを特徴とする、請求
    項10に記載の義歯用表示シート。
  12. 【請求項12】 上記表示シートは、基材の一方の面に
    金属色層又はホログラム層を熱転写して表示部を形成し
    てなることを特徴とする、請求項10に記載の義歯用表
    示シート。
  13. 【請求項13】 義歯の歯肉部又は義歯床に埋め込むた
    めの表示シートであって、 それぞれ透明性を有する一対の基材の間に、金属色層又
    はホログラム層により文字、図形、記号又はこれらの組
    合せである表示部を形成してなる義歯用表示シート。
  14. 【請求項14】 上記一対の基材は、それぞれ一方の面
    に粘着層が形成された第1及び第2の粘着シートであ
    り、 その粘着層に金属色層又はホログラム層が転写された第
    1の粘着テープに、第2の粘着シートを、上記第1及び
    第2の粘着シートの粘着層どうしが互いに接合されるよ
    うに貼り合わせなることを特徴とする請求項13に記載
    の義歯用表示シート。
  15. 【請求項15】 上記表示シートの一対の基材は、一方
    の面に金属色層又はホログラム層を備える金属箔又はホ
    ログラム箔の基材と、一方の面に粘着層が形成された粘
    着シートとであり、 上記金属箔又はホログラム箔の基材の金属層又はホログ
    ラム層が形成された面に上記粘着シートの粘着層を貼り
    合わせてなることを特徴とする請求項13に記載の義歯
    用表示シート。
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