JP2003125739A - 板海苔製造装置 - Google Patents

板海苔製造装置

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JP2003125739A
JP2003125739A JP2001323462A JP2001323462A JP2003125739A JP 2003125739 A JP2003125739 A JP 2003125739A JP 2001323462 A JP2001323462 A JP 2001323462A JP 2001323462 A JP2001323462 A JP 2001323462A JP 2003125739 A JP2003125739 A JP 2003125739A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生産能力の向上を容易に図ることができ、更
に海苔の乾燥性能も向上させることのできる板海苔製造
装置を提供する。 【解決手段】 駆動機構40は、駆動モータ35から出
力される駆動力をゼネバ機構43をもって一方向への間
欠回転運動に変換して爪チェーンコンベア7に伝達する
機械台用駆動機構41と、駆動モータ35から出力され
る駆動力をカム機構60をもって所定の運動に変換して
出力し、この出力をつめ61とつめ車62によって一方
向への間欠回転運動に変換して羽根チェーンコンベア2
4に伝達する乾燥機用駆動機構42とを有することを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、海苔を自動的に板
海苔に加工するのに好適な板海苔製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、刈り取った海苔である生海苔
を、所定の大きさに切断して海苔の原藻を形成し、この
原藻に水などを加えて所望の原料となる海苔である調合
海苔とし、この調合海苔を平板状に抄製して抄製海苔を
形成し、それを乾燥させた海苔である板海苔が機械的に
大量生産されている。
【0003】この種の板海苔を自動的に製造することの
できる従来の板海苔製造装置は、機械台本体と乾燥機と
に分割されている。
【0004】一方の機械台本体においては、複数の海苔
簀が装着されている海苔簀ホルダを間欠的に巡回搬送さ
せる機械台用海苔簀ホルダ搬送機構が配設されており、
この機械台用海苔簀ホルダ搬送機構の搬送方向に沿って
海苔抄製機、脱水機、海苔剥ぎ機および海苔簀洗浄機な
どが配置されている。
【0005】他方の乾燥機においては、加熱風が送給さ
れる乾燥室に海苔簀が装着されている海苔簀ホルダを鉛
直面内において間欠的に巡回搬送させる乾燥機用海苔簀
ホルダ搬送機構が配設されている。
【0006】そして、このような板海苔製造装置によれ
ば、先ず機械台本体において、海苔抄製機により海苔簀
ホルダに装着された海苔簀上に海苔が抄製され、次に脱
水機により脱水され、次に機械台本体から乾燥機に移送
されて所定時間乾燥され、次に乾燥機から機械台本体に
移送されて機械台本体において乾燥された板海苔を海苔
簀から剥ぎ取って製品である板海苔とする。その後、海
苔簀は機械台本体において洗浄されて次の抄製に供され
るようになっている。
【0007】また、近年の板海苔製造装置においては、
海苔簀が装着される海苔簀ホルダの搬送方向に沿って少
なくとも海苔抄製機を複数配置し、これらの複数の海苔
抄製機により搬送方向の前後複数の前記海苔簀ホルダに
装着された海苔簀上に海苔を同時に抄製することで、単
位時間当たりの海苔の抄製数を増加させて、単位時間当
たりの板海苔の生産枚数を増加させている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年におい
ては、各種装置の性能の向上が求められており、このよ
うな性能の向上の一つとして板海苔製造装置の性能の向
上が求められている。そして、板海苔製造装置の性能の
向上の一つとして、単位時間当たりの板海苔の生産枚数
の増加、すなわち生産能力の向上が求められている。更
に、海苔の乾燥時間の短縮や、乾燥機のコンパクト化等
の乾燥性能も向上も要望されている。
【0009】本発明はこれらの点に鑑みてなされたもの
であり、生産能力の向上を容易に図ることができ、更に
海苔の乾燥性能も向上させることのできる板海苔製造装
置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ため特許請求の範囲の請求項1に係る本発明の板海苔製
造装置の特徴は、駆動機構は、駆動モータから出力され
る駆動力をゼネバ機構をもって一方向への間欠回転運動
に変換して前記爪チェーンコンベアに伝達する機械台用
駆動機構と、前記駆動モータから出力される駆動力をカ
ム機構をもって所定の運動に変換して出力し、この出力
をつめとつめ車によって一方向への間欠回転運動に変換
して前記羽根チェーンコンベアに伝達する乾燥機用駆動
機構とを具備し、前記機械台用駆動機構は、爪チェーン
コンベアの動作を前記複数の海苔抄製機により前後複数
の前記海苔簀ホルダの海苔簀に対して抄製動作を同時に
行う前記複数の海苔抄製機の数と同一回数の機械台用ホ
ルダ移動動作と、これらの機械台用ホルダ移動動作の間
に設けられる機械台用ホルダ一時停止動作と、最後の機
械台用ホルダ移動動作の後に設けられる抄製動作用の機
械台用ホルダ停止動作とを機械台用ホルダ搬送サイクル
の1サイクルとし、この1サイクルをゼネバ機構の駆動
ピンが設けられているゼネバ駆動車の1回転で行うよう
に形成され、前記乾燥機用駆動機構は、羽根チェーンコ
ンベアの動作を各機械台用ホルダ移動動作の後に設けら
れる乾燥機用ホルダ早送り動作と、機械台用ホルダ搬送
サイクルの前記機械台用ホルダ停止動作から次のサイク
ルの最初の機械台用ホルダ移動動作が終了するまでの乾
燥機用ホルダ停止動作と、前記乾燥機用ホルダ早送り動
作の間を連結する機械台用ホルダ移動動作数から1を減
算した回数の乾燥機用ホルダ微動送り動作とを乾燥機用
ホルダ搬送サイクルの1サイクルとし、この1サイクル
をカム機構のカムの1回転で行うように形成されている
点にある。そして、このような構成を採用したことによ
り、機械台用ホルダ一時停止動作に乾燥機用ホルダ早送
り動作を同期させることができるので、1サイクルの時
間を短縮することができる。
【0011】また、請求項2に係る本発明の板海苔製造
装置の特徴は、請求項1において、乾燥機用ホルダ早送
り動作を機械台用ホルダ一時停止動作に同期させるとと
もに、最後の乾燥機用ホルダ早送り動作を機械台用ホル
ダ停止動作時に行うように、乾燥機用ホルダ微動送り動
作および乾燥機用ホルダ早送り動作のそれぞれをつめ車
の一方向への連続した送り動作で行うように形成されて
いる点にある。そして、このような構成を採用したこと
により、乾燥機用海苔簀ホルダ搬送機構の1サイクルの
動作時間の短縮化をより容易に図ることができる。
【0012】また、本発明の板海苔製造装置において
は、海苔簀として、素材の少なくとも一部が再生加工自
在な金属材料とされている再生可能な海苔簀を用ること
により海苔の乾燥時間を短縮できるとともに、海苔の乾
燥機の全長を短縮して乾燥機全体の性能の向上を図るこ
とができる。
【0013】この海苔簀としては、更に、再生加工自在
な金属材料を除く素材を、当該金属材料の再生加工時に
付与される熱により燃焼されて無害物質として除去され
る非金属材料としたり、両端部の耳部材の間に多数のひ
ごを配置して編簀糸によって編簀してなる再生可能な海
苔簀において、前記ひごを金属材料と非金属材料とによ
り形成し、前記耳部材および編簀糸を非金属材料によっ
て形成したり、前記ひごとして金属材料を非金属材料に
よって被覆して形成したり、金属材料をアルミニウム系
金属とし、且つ、非金属材料を樹脂によって形成したり
するとよい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施形
態により説明する。
【0015】図1は本発明に係る板海苔製造装置の実施
形態の要部を示すものであり、本実施形態の板海苔製造
装置1は、図1左方に示す機械台本体2と、図1右方に
示す乾燥機3とを有している。この板海苔製造装置1に
おいては、全体を通して図2に示すような海苔簀4が装
着されている海苔簀ホルダ5を巡回搬送させる間に、機
械台本体2において海苔簀4に海苔を抄製し、抄製され
た海苔に吸水および脱水を施して、その後海苔を海苔簀
ホルダ5と一緒に乾燥機3に受け渡し、乾燥機3を巡回
する間に乾燥が終了した海苔を海苔簀ホルダ5と一緒に
機械台本体2に受け渡し、この機械台本体2において乾
燥した板海苔を海苔簀4から剥ぎ取り、その後海苔簀4
を洗浄して、再び海苔の抄製に供するようにしている。
【0016】なお、図2に示すように、本実施形態の海
苔簀ホルダ5は、6枚の海苔簀4を長手方向に沿って装
着可能とされており、これらの6枚の海苔簀4を搬送状
態において搬送方向に対して直交する方向に一列状とす
るように構成されている。
【0017】つぎに、本実施の形態の板海苔製造装置1
の構成について図1から図5により説明する。
【0018】前記機械台本体2には、機械台用海苔簀ホ
ルダ搬送機構6が配設されており、この機械台用海苔簀
ホルダ搬送機構6は、海苔簀4が装着されている海苔簀
ホルダ5を巡回搬送するための爪チェーンコンベア7を
有している。そして、爪チェーンコンベア7は、一対の
爪チェーン8(図3)を有しており、それぞれが一対と
されている1組の駆動スプロケット9と、4組の従動ス
プロケット10,11,12,13に巻回されて鉛直面
内において略矩形状に張られており、図1において反時
計回りに走行されるようになっている。この爪チェーン
コンベア7の爪チェーン8には、図3に示すように、海
苔簀ホルダ5の搬送方向に対して直交する長手方向の両
端部に設けられている突出部5a(図2)を係止して搬
送力を付与する爪8aが所定間隔おきに外側に向けて突
設されている。そして、爪チェーンコンベア7の下方水
平走行部分には、それぞれ公知の構成をした海苔簀4に
海苔を抄製する2台の海苔抄製機14,14、抄製され
た海苔から下方より水分を吸収する2台の吸水機15,
15および抄製された海苔から上方より水分を吸収する
2台の脱水機16,16が海苔簀ホルダ5の搬送方向に
沿って所定間隔おきに配設されている。これらの吸水機
15および脱水機16は上下の同一箇所に設けてもよ
い。また、爪チェーン8の上方水平走行部分には、公知
の構成をした海苔簀4から乾燥された海苔を剥ぎ取る海
苔剥ぎ機17が配設されており、図1左方に示す上方か
ら下方に向かう鉛直走行部分には、公知の構成をした海
苔を剥ぎとられた海苔簀4を洗浄する海苔簀洗浄機18
が海苔簀ホルダ5の搬送方向の所定位置に配設されてい
る。
【0019】なお、機械台用海苔簀ホルダ搬送機構6に
は、公知の如く、爪チェーン8の走行経路を規制するチ
ェーンガイド、および海苔簀ホルダ5の突出部5aが爪
チェーン8の爪8aから脱落するのを防止するための脱
落防止ガイド(共に図示せず)が必要箇所に設けられて
いる。
【0020】前記乾燥機3は、乾燥室21内に海苔簀ホ
ルダ5を鉛直面内で巡回搬送させるために上下に2基の
乾燥機用海苔簀ホルダ搬送機構22,23が設けられて
いる。これらの乾燥機用海苔簀ホルダ搬送機構22,2
3は、海苔簀4が装着されている海苔簀ホルダ5を巡回
搬送するための羽根チェーンコンベア24をそれぞれ有
している。また、乾燥室21内の最下部には図示しない
熱源より加熱風が送給されて乾燥室21内を上昇して乾
燥に供されるようになっており、機械台用海苔簀ホルダ
搬送機構6と相互に連結するために乾燥室の図1左方に
示す前方部分が開放されている。
【0021】前記羽根チェーンコンベア24は、一対の
羽根チェーン25を有している。これらの羽根チェーン
25は、図4および図5に示すように、無端チェーンの
周方向に隣接する各リンク26,26にそれぞれ長尺で
先端部に折曲部27aが形成されている羽根部材27,
27を突設することにより形成されている。なお、羽根
チェーンコンベア24には、公知の如く、羽根チェーン
25の走行経路を規制する図示しないチェーンガイド、
および海苔簀ホルダ5の脱落を防止するための脱落防止
ガイド30(図3、図4)が必要箇所に設けられてい
る。この脱落防止ガイド30に代えて、羽根チエーン2
5の下側走行部分より外側の斜め下方位置に、羽根チエ
ーン25と等速に走行する無端チエーンを設けるように
してもよい。そして、この羽根チェーン25は、前後の
羽根部材27,27間に海苔簀ホルダ5の支柱部5bを
挟在させ、羽根部材27の先端の折曲部27aによりそ
の支柱部5bを支承しながら海苔簀ホルダ5を搬送させ
て行く。
【0022】上方に位置する乾燥機用海苔簀ホルダ搬送
機構22の羽根チェーンコンベア24は、両端部のそれ
ぞれが一対とされているスプロケット28,29を介し
て水平軸回りに180度反転するように図1において反
時計回りに走行するように形成されている。また、スプ
ロケット28,29のうちのいずれか一方は、駆動スプ
ロケットとされており、下方に位置する他方の乾燥機用
海苔簀ホルダ搬送機構23などから駆動力が伝達される
ようになっている。
【0023】下方に位置する他方の乾燥機用海苔簀ホル
ダ搬送機構23は、前記羽根チェーンコンベア24と同
様に形成されている羽根チェーンコンベア24をそれぞ
れが一対とされた上下および前後の総計4組のスプロケ
ット31,32,33,34に巻回して鉛直平面におい
て略矩形状に図1において反時計回りに巡回するように
形成されている。そして、図1左方に示す2つのスプロ
ケット31,34は、機械台本体2に配設されている爪
チェーンコンベア7の駆動スプロケット9とそれぞれ側
面の一部が対向するように配設されており(図6)、図
1下方に示すスプロケット31の配設位置においては、
従来公知の如く、爪チェーン8によって搬送されてきた
海苔が抄製され、かつ脱水されている海苔簀4を装着し
ている海苔簀ホルダ5を羽根チェーン25に受け取るよ
うに構成されている。また、図1上方に示すスプロケッ
ト34の配設位置に置いては、羽根チェーン25によっ
て搬送されてきた乾燥が完了されている海苔簀4を装着
している海苔簀ホルダ5を爪チェーン8に受け渡すよう
に構成されている。
【0024】図1に示すように、前記上下の乾燥機用海
苔簀ホルダ搬送機構22,23の右側には、乾燥機用海
苔簀ホルダ搬送機構22,23の相互間において海苔簀
ホルダ5を受け渡す公知の構成をした海苔簀ホルダ搬送
受渡し機構36が配設されており、図1下方に位置する
乾燥機用海苔簀ホルダ搬送機構23の下部搬送路の右端
部から海苔簀ホルダ5を受け取り、続いて上に位置する
乾燥機用海苔簀ホルダ搬送機構22の搬送路の右端部ま
で搬送して受け渡すとともに、図1上方に位置する乾燥
機用海苔簀ホルダ搬送機構22の下部搬送路の右端部か
ら海苔簀ホルダ5を受け取り、続いて下方に位置する乾
燥機用海苔簀ホルダ搬送機構23の上部搬送路の右端部
まで搬送して受け渡すことができるようになっている。
【0025】前記機械台本体2と乾燥機3との接続部分
の下部には、少なくとも機械台用海苔簀ホルダ搬送機構
6の爪チェーンコンベア7、および下方に位置する乾燥
機用海苔簀ホルダ搬送機構23の羽根チェーンコンベア
24の両者に駆動力を付与する駆動源たる駆動モータ3
5が配設されている。この駆動モータ35は、板海苔製
造装置1の所定位置に配置されている板海苔製造装置1
の制御をつかさどる図示しない制御部に電気的に接続さ
れており、制御部から送出される制御指令に基づいて、
起動、停止などの動作制御が実行されるようになってい
る。また、駆動モータ35の駆動力は、後述する駆動機
構40によって、爪チェーンコンベア7および羽根チェ
ーンコンベア24に伝達されるように構成されており、
機械台用海苔簀ホルダ搬送機構6および乾燥機用海苔簀
ホルダ搬送機構23を関連させて間欠駆動させることが
できるようになっている。
【0026】つぎに、本実施形態の板海苔製造装置1の
駆動機構40の要部の構成について図6および図7によ
り説明する。
【0027】本実施形態の板海苔製造装置1の機械台本
体2と乾燥機3との接続部分に位置する図示しないフレ
ームの下部には、駆動モータ35の出力軸35aがその
長手方向を海苔簀ホルダ5の搬送方向に対して直交する
方向に向けて配置されている。この駆動モータ35に
は、機械台用駆動機構41および乾燥機用駆動機構42
が接続されている。
【0028】一方の機械台用駆動機構41は、駆動モー
タ35から出力される駆動力を後述するゼネバ機構43
をもって一方向への間欠回転運動に変換して爪チェーン
コンベア7に伝達するためのものであり、駆動モータ3
5の右側に駆動モータ35の出力軸35aと平行に延在
し、かつ回転自在に配設されたゼネバ駆動軸44を具備
している。このゼネバ駆動軸44の後端側には、機械台
用入力スプロケット45が固着されており、この機械台
用入力スプロケット45と駆動モータ35の出力軸35
aの先端側に固着されている機械台用出力スプロケット
46との間に掛け回された第1チェーン47によって、
駆動モータ35の駆動力がゼネバ駆動軸44に伝達され
るようになっている。そして、ゼネバ駆動軸44には、
円板状に形成されたゼネバ駆動車48が固着されてお
り、このゼネバ駆動車48の前面の外周部には2つの駆
動ピン48a,48bが所定の間隔、本実施形態におい
ては相互間の角度を112.5度として配置されてい
る。さらに、ゼネバ駆動軸44の右側にはゼネバ駆動軸
44と平行に延在するゼネバ支持軸49が回転自在に配
設されており、このゼネバ支持軸49には、ゼネバ従動
車50が固着されている。このゼネバ従動車50は、そ
の左側部分の後面をゼネバ駆動車48の前面と対向する
ように配置されているとともに、ゼネバ駆動車48の2
つの駆動ピン48a,48bが入る等角度分配置された
4つの溝50a,50b,50c,50dが形成されて
おり、ゼネバ駆動車48の1回転に対して、ゼネバ従動
車50が間欠的に2回休む半回転の回転を行うようにな
っている。
【0029】前記ゼネバ駆動軸44に固着されているゼ
ネバ駆動車48およびゼネバ支持軸49に固着されてい
るゼネバ従動車50により、駆動モータ35から出力さ
れる駆動力を一方向への間欠回転運動に変換して出力可
能なゼネバ機構43が構成されている。
【0030】前記ゼネバ支持軸49の前端側には、ゼネ
バ出力スプロケット51が固着されており、爪チェーン
コンベア7の一対の爪チェーン8を駆動させる1組の駆
動スプロケット9が固着されている機械台用スプロケッ
ト駆動軸52の前端側に固着されている爪チェーン駆動
用スプロケット53との間に掛け回された第2チェーン
54によって、ゼネバ機構43から出力される一方向へ
の間欠回転運動が爪チェーンコンベア7に伝達されるよ
うになっている。
【0031】他方の乾燥機用駆動機構42は、駆動モー
タ35から出力される駆動力を後述するカム機構60を
もって所定の運動に変換して出力し、この出力をつめと
しての送りつめ61とつめ車62によって一方向への間
欠回転運動に変換して下方に位置する他方の乾燥機用海
苔簀ホルダ搬送機構23の羽根チェーンコンベア24に
伝達するためのものであり、駆動モータ35の左側に駆
動モータ35の出力軸35aと平行に延在し、かつ回転
自在に配設されたカム駆動軸63を具備している。この
カム駆動軸63の後端側には、乾燥機用入力スプロケッ
ト64が固着されており、この乾燥機用入力スプロケッ
ト64と駆動モータ35の出力軸35aの基端部側に固
着されている乾燥機用出力スプロケット65との間に掛
け回された第3チェーン66によって、駆動モータ35
の駆動力がカム駆動軸63に伝達されるようになってい
る。そして、カム駆動軸63には、外周面に所定の周期
的運動を実現するためのカム面が形成されたカムである
円板カム67が固着されている。また、カム駆動軸63
の右側には、カム駆動軸63と平行に延在し、かつ回転
自在に配設されたクランク支持軸68が配設されてお
り、このクランク支持軸68には、ベルクランク69の
基端部が固着されている。そして、ベルクランク69の
下方に示す下腕69aの先端部側には、円板カム67の
カム面に下方からころがり接触可能なカムフォロアであ
るコロ70が配設されており、円板カム67から出力さ
れる周期的な回転運動をベルクランク69の揺動運動に
変換して出力することができるようになっている。ま
た、ベルクランク69の上方に示す上腕69bの先端部
側には、連結ロッド71の一端が連結されている。
【0032】前記カム駆動軸63に固着された円板カム
67およびクランク支持軸68に固着されているベルク
ランク69により、駆動モータ35から出力される駆動
力を所定の運動である、周期的な往復運動に変換して出
力するカム機構60が構成されている。
【0033】前記クランク支持軸68の上方には、クラ
ンク支持軸68と平行に延在し、かつ回転自在に配設さ
れたつめ車支持軸72が配設されている。このつめ車支
持軸72の先端側には、外周に特殊な歯部を具備するつ
め車62が固着されている。このつめ車62の歯部に
は、全体としてほぼ三角板状に形成された送りつめ61
が噛合可能に配設されている。この送りつめ61は、基
腕73aの先端部がつめ車支持軸72に回転自在に支持
された三又クランク73に支持されている。この三又ク
ランク73の図7左方に向かって延出されている駆動腕
73bの先端部側には、連結ロッド71の他端が連結さ
れており、ベルクランク69の揺動運動が連結ロッド7
1を介して三又クランク73に伝達され、送りつめ61
をつめ車62の歯部に沿って往復動することで、つめ車
62を反時計方向へのみ送ることができるように形成さ
れている。また、つめ車62の図7右斜め上方に配置さ
れた止めつめ58によって、つめ車62の逆回転を確実
に防止できるようになっている。また、三又クランク7
3の図7上方に向かって延出されている従動腕73cの
先端には、爪チェーンコンベア7の動作に関連して海苔
簀ホルダ搬送受渡し機構36を動作させるためのリンク
レバー74の一端が連結されている。さらに、三又クラ
ンク73の駆動腕73bの先端部とベルクランク69の
上腕69bの先端部との間には、図示しないばねが配設
されており、常にコロ70が円板カム67の外周面に形
成されているカム面に下方から当接した状態を保持でき
るようになっている。
【0034】前記つめ車支持軸72の後端側には、つめ
車出力スプロケット75が固着されており、図1下方に
示す羽根チェーンコンベア24の一対の羽根チェーン2
5を駆動させる1組の駆動スプロケット31が固着され
ている乾燥機用スプロケット駆動軸76の前端側に固着
されている羽根チェーン駆動用スプロケット77との間
に掛け回された第4チェーン78によって、つめとして
の送りつめ61とつめ車62から出力される一方向への
間欠回転運動を羽根チェーンコンベア24に伝達するこ
とができるようになっている。
【0035】なお、駆動機構40を除く構成は、従来公
知の板海苔製造装置と同様とされているので、その詳し
い説明は省略する。
【0036】本発明の海苔簀4としては如何なる構成の
ものをも適用することができるものであるが、図12お
よび図13に示す再生可能な海苔簀4を用いると、海苔
の乾燥時間の短縮や、乾燥機のコンパクト化等の乾燥性
能も向上を図ることができるようになる。
【0037】この再生可能な海苔簀4は、両端部の長尺
な扁平板状の耳部材82、82の間に多数のひご83を
平行に配置し、これらを編簀糸84によって編簀して形
成されている。そして、各ひご83は図13に示すよう
に、細い棒状のアルミニウム系金属を芯材85とし、そ
の芯材85の外周面にポリプロピレンやポリエチレン等
の熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂等からなる樹脂層86
(図13において点を用いて示している)が薄く被覆さ
れている。なお、芯材85としては、棒状の他にパイプ
状としたり、ステンレスや銅等の他の金属素材を用いて
もよい。耳部材82はABS樹脂によって形成されてお
り、編簀糸84はポリエステル樹脂により形成されてい
る。
【0038】このようにして形成されている本実施形態
の再生可能な海苔簀4を再生する場合には、芯材85の
アルミニウム系金属を溶融させるためにその沸点の約6
60℃より遙かに高い例えば1000℃程度に加熱され
ている加熱炉内に再生可能な海苔簀1を投入すると、芯
材85の外周面に形成されている樹脂層86の樹脂材は
瞬時に燃焼されて、二酸化炭素等の人体に無害な気体と
なって除去され、他方の溶融状態のアルミニウム系金属
が残され、その後の生成可能な海苔簀4の芯材85の素
材としての利用に供される。
【0039】なお、生成可能な海苔簀4の全体を金属で
あるアルミニウム系金属により形成してもよい。
【0040】つぎに、前述した構成からなる本実施形態
の作用について図1および図6から図11により説明す
る。
【0041】本実施形態の板海苔製造装置1における抄
製、吸水、脱水、乾燥、剥ぎ取りおよび洗浄にかかわる
動作は、従来と同様とされているので、その詳しい説明
は省略し、本発明の要旨にかかわる部分である海苔簀ホ
ルダ5の搬送動作についてのみ説明する。
【0042】本実施形態の板海苔製造装置1は、爪チェ
ーンコンベア7の下方水平走行部分に配設されている2
台の海苔抄製機14により、搬送方向に沿って位置する
前後複数、本実施形態においては前後2つの海苔簀ホル
ダ5に装着されている海苔簀4(1つの海苔簀ホルダ5
に6枚の海苔簀4が装着されているので総計12枚)に
対して同時に抄製を行うように各搬送機構6,22,2
3が駆動される。
【0043】図6および図7は本実施形態の板海苔製造
装置1の駆動機構40の待機状態を示している。この駆
動機構40の待機状態においては、機械台本体2の機械
台用海苔簀ホルダ搬送機構6に支持されているつぎの海
苔の抄製に供する海苔簀4を装着した前後2つの海苔簀
ホルダ5が、爪チェーンコンベア7の下方水平走行部分
に配設されている2台の海苔抄製機14の手前で停止し
ている。そして、駆動機構40の待機状態において、ゼ
ネバ駆動車48の回転方向先頭側に位置する駆動ピン4
8aは、ゼネバ駆動軸44の右斜め上方に位置してお
り、ゼネバ従動車50の4つの溝50a,50b,50
c,50dのうちの左斜め上方を向いた溝50aの入口
近傍に位置している。また、円板カム67は、ベルクラ
ンク69の下腕69aの先端部に配設されているコロ7
0を上方に押し上げており、三又クランク73に配設さ
れている送りつめ61は、つめ車62の外周の左斜め上
方位置においてつめ車62の歯部に上方から噛合してい
る。
【0044】そして、本実施形態の板海苔製造装置にお
ける駆動機構40は、駆動モータ35の運転にともなっ
て、ゼネバ駆動車48と円板カム67とのそれぞれの1
回転が同期して実行され、機械台用駆動機構41および
乾燥機用駆動機構42が図8に示すタイムチャートにし
たがって関連して動作する。
【0045】前記駆動機構40による最初の動作は、駆
動モータ35の回転により、一方の機械台用駆動機構4
1においては、第1の機械台用ホルダ移動動作Maを実
行し、他方の乾燥機用海苔簀ホルダ搬送機構23におい
ては、乾燥機用ホルダ停止動作Faを実行する(図8に
示すタイムチャートの0〜90度)。
【0046】一方の機械台用駆動機構41による第1の
機械台用ホルダ移動動作Maは、駆動モータ35の回転
により図7に示すゼネバ駆動車48を図7において時計
方向に90度回転することにより実行する。すなわち、
駆動モータ35の時計方向への90度の回転により、ゼ
ネバ駆動車48の駆動ピン48a,48bが時計方向へ
90度回転する。この時、ゼネバ駆動車48の回転方向
の先頭側に位置する駆動ピン48aがゼネバ従動車50
の溝50aに入り込み、ゼネバ従動車50は、90度
(1分割ピッチ分)だけ反時計方向へ回転する。これに
より、ゼネバ従動車50の動作に連動する爪チェーン8
は、1つの海苔簀ホルダ5に相当する1ピッチだけ走行
して、待機状態において海苔抄製機14の手前で停止し
ている抄製に供する前後2つの海苔簀ホルダ5のうちの
搬送方向の先頭側に位置する1つの海苔簀ホルダ5を海
苔抄製機14と対峙する位置に搬送する。なお、吸水機
15および脱水機16の配置位置においても搬送方向の
手前で停止している前後2つの海苔簀ホルダ5のうちの
搬送方向の先頭側に位置する一方の海苔簀ホルダ5がそ
れぞれの機器と対峙する。
【0047】他方の乾燥機用海苔簀ホルダ搬送機構23
による乾燥機用ホルダ停止動作Faは、駆動モータ35
の回転により円板カム67を図7において時計方向へ9
0度回転することにより実行する。
【0048】この円板カム67の時計方向への90度の
回転は、円板カム67の外周に形成されているカム面に
当接しているコロ70を下方に向けて僅かに押し下げ
る。このコロ70の下方への移動により、ベルクランク
69は、クランク支持軸68を中心として反時計方向へ
僅かに回転する。そして、ベルクランク69の反時計方
向への僅かな回転は、つめ車支持軸72を中心として三
又クランク73を反時計方向へ僅かに回転し、三又クラ
ンク73に支持されている送りつめ61は、つめ車62
を反時計方向へ僅かに回転する。これにより、乾燥機用
海苔簀ホルダ搬送機構23の羽根チェーン25が微動
し、乾燥室21内の海苔簀ホルダ5が搬送方向に沿って
微動する。なお、乾燥機用海苔簀ホルダ搬送機構23の
羽根チェーン25に同期して図1上方の乾燥機用海苔簀
ホルダ搬送機構22の羽根チェーン25も動作する(以
下同様)。
【0049】この機械台用海苔簀ホルダ搬送機構6の爪
チェーン8による第1の機械台用ホルダ移動動作Maお
よび乾燥機用海苔簀ホルダ搬送機構23の羽根チェーン
25による乾燥機用ホルダ停止動作Faにより、脱水機
16による脱水処理が終了している海苔簀ホルダ5をス
プロケット31の箇所で相互間の狭角を開状態にして停
止している2本の羽根部材27の間に挿入させ、同時に
スプロケット34の箇所で相互間の狭角を開状態にして
停止している2本の羽根部材27の間から乾燥が終了し
た海苔簀ホルダ5を機械台側の爪チェーン8の爪8aに
よって搬出させて行く。
【0050】そして、機械台用海苔簀ホルダ搬送機構6
の爪チェーン8による第1の機械台用ホルダ移動動作M
aおよび乾燥機用海苔簀ホルダ搬送機構23の羽根チェ
ーン25による乾燥機用ホルダ停止動作Faが終了する
と、図7に示す各部は、図9に示す位置に移動する。
【0051】また、第1の機械台用ホルダ移動動作Ma
および乾燥機用ホルダ停止動作Faが終了した時点にお
いては、図9に示すように、ゼネバ駆動車48の回転方
向先頭側に位置する駆動ピン48aは、ゼネバ駆動軸4
4の右斜め下方に位置しており、ゼネバ従動車50の溝
50aから離間する直前であり、ゼネバ駆動車48の回
転方向末尾側に位置する駆動ピン48bは、ゼネバ従動
車50のつぎの溝50bの入口より手前に位置してい
る。
【0052】ついで、駆動モータ35のさらなる回転に
より、一方の機械台用駆動機構41においては、機械台
用ホルダ一時停止動作Mbを実行し、他方の乾燥機用海
苔簀ホルダ搬送機構23においては、第1の乾燥機用ホ
ルダ早送り動作Fbを実行する(図8に示すタイムチャ
ートの90〜112.5度)。
【0053】そして、一方の機械台用駆動機構41によ
る機械台用ホルダ一時停止動作Mbは、駆動モータ35
の回転により図9に示すゼネバ駆動車48を図9に示す
位置から時計方向に22.5度(図7に示す位置から1
12.5度)回転することにより実行する。すなわち、
駆動モータ35の時計方向への22.5度の回転によ
り、ゼネバ駆動車48の駆動ピン48a,48bが時計
方向へ22.5度回転する。この時、ゼネバ駆動車48
の回転方向先頭側に位置する駆動ピン48aは、ゼネバ
従動車50の溝50aの入口から離間するように移動
し、ゼネバ駆動車48の回転方向末尾側に位置する駆動
ピン48bは、ゼネバ従動車50のつぎの溝50bの入
口近傍に移動する。したがって、ゼネバ従動車50は、
停止状態を保持する。これにより、ゼネバ従動車50の
動作に連動する爪チェーン8は、停止状態に保持され、
海苔簀ホルダ5の搬送を一時停止する。
【0054】他方の乾燥機用海苔簀ホルダ搬送機構23
による第1の乾燥機用ホルダ早送り動作Fbは、駆動モ
ータ35の回転により円板カム67を図9において時計
方向へ22.5度(図7に示す位置から112.5度)
回転することにより実行する。この円板カム67の時計
方向への22.5度の回転は、円板カム67の外周に形
成されているカム面に当接しているコロ70を下方に向
けて押し下げる。このコロ70の下方への移動により、
ベルクランク69は、クランク支持軸68を中心として
反時計方向へ回転する。そして、ベルクランク69の反
時計方向への回転は、つめ車支持軸72を中心として三
又クランク73を反時計方向へ回転し、三又クランク7
3に支持されている送りつめ61は、つめ車62を反時
計方向へ回転して1歯分送る。これにより、乾燥機用海
苔簀ホルダ搬送機構23の羽根チェーン25は、乾燥室
21内の海苔簀ホルダ5をつめ車62の1歯分に相当す
る1ピッチだけ走行する。この羽根チェーン25の走行
により、図1下方に示すスプロケット31の配設位置に
おいて、爪チェーン8によって搬送されてきた海苔が抄
製され、かつ脱水されている海苔簀4を装着している海
苔簀ホルダ5が羽根チェーン25に受け渡され、また、
図1上方に示すスプロケット34の配設位置において、
羽根チェーン25によって搬送されてきた乾燥が完了さ
れている海苔簀4を装着している海苔簀ホルダ5が爪チ
ェーン8に受け渡されることになる。
【0055】そして、機械台用海苔簀ホルダ搬送機構6
の爪チェーン8による機械台用ホルダ一時停止動作Mb
および乾燥機用海苔簀ホルダ搬送機構23の羽根チェー
ン25による第1の乾燥機用ホルダ早送り動作Fbが終
了すると、図9に示す各部は、図10に示す位置に移動
する。
【0056】ついで、駆動モータ35のさらなる回転に
より、一方の機械台用駆動機構41においては、第2の
機械台用ホルダ移動動作Mcを実行し(図8に示すタイ
ムチャートの112.5〜202.5度、他方の乾燥機
用海苔簀ホルダ搬送機構23においては、乾燥機用ホル
ダ微動送り動作Fcを実行する。
【0057】一方の機械台用駆動機構41による第2の
機械台用ホルダ移動動作Mcは、駆動モータ35の回転
により図10に示すゼネバ駆動車48を図10において
時計方向に90度(図7に示す位置から202.5度)
回転することにより実行する。すなわち、駆動モータ3
5の時計方向への90度の回転により、ゼネバ駆動車4
8の駆動ピン48a,48bが時計方向へ90度回転す
る。この時、ゼネバ駆動車48の回転方向の末尾側に位
置する駆動ピン48bがゼネバ従動車50の溝50bに
入り込み、ゼネバ従動車50は、90度(1分割ピッチ
分)だけ反時計方向へ回転する。これにより、ゼネバ従
動車50の動作に連動する爪チェーン8は、1つの海苔
簀ホルダ5に相当する1ピッチだけ走行して、抄製に供
する前後2つの海苔簀ホルダ5を2台の海苔抄製機14
と対峙する位置に搬送する。なお、吸水機15および脱
水機16の配置位置においても前後2つの海苔簀ホルダ
5がそれぞれの機器と対峙する。
【0058】他方の乾燥機用海苔簀ホルダ搬送機構23
による乾燥機用ホルダ微動送り動作Fcは、第2の機械
台用ホルダ移動動作Mcが終了した後も継続するよう
に、駆動モータ35の回転により円板カム67を図10
において時計方向へ112.5度(図8に示すタイムチ
ャートの112.5〜225度:図7に示す位置から2
22.5度)回転することにより実行する。この円板カ
ム67の時計方向への112.5度の回転は、円板カム
67の外周に形成されているカム面に当接しているコロ
70を下方に向けて僅かに押し下げる。このコロ70の
下方への移動により、ベルクランク69は、クランク支
持軸68を中心として反時計方向へ僅かに回転する。そ
して、ベルクランク69の反時計方向への僅かな回転
は、つめ車支持軸72を中心として三又クランク73を
反時計方向へ僅かに回転し、三又クランク73に支持さ
れている送りつめ61は、つめ車62を反時計方向へ僅
かに回転する。これにより、乾燥機用海苔簀ホルダ搬送
機構23の羽根チェーン25が微動し、乾燥室21内の
海苔簀ホルダ5が搬送方向に沿って微動する。
【0059】すなわち、図8のタイムチャートに示すよ
うに、本実施形態においては、機械台用海苔簀ホルダ搬
送機構6の爪チェーン8による第2の機械台用ホルダ移
動動作Mcと、乾燥機用海苔簀ホルダ搬送機構23の羽
根チェーン25による乾燥機用ホルダ微動送り動作Fc
とは、それぞれの開始時点が同一とされ、第2の機械台
用ホルダ移動動作Mcが終了しても乾燥機用ホルダ微動
送り動作Fcは継続されるようになっている。なお、円
板カム67のカム面の形状を変更することで、第2の機
械台用ホルダ移動動作Mcと、乾燥機用ホルダ微動送り
動作Fcとのそれぞれの開始および終了時点を同時とす
る構成としてもよい。
【0060】この機械台用海苔簀ホルダ搬送機構6の爪
チェーン8による第2の機械台用ホルダ移動動作Mcお
よび乾燥機用海苔簀ホルダ搬送機構23の羽根チェーン
25による乾燥機用ホルダ微動送り動作Fcにより、脱
水機16による脱水処理が終了している海苔簀ホルダ5
をスプロケット31の箇所で相互間の狭角を開状態にし
て微動している2本の羽根部材27の間に挿入させ、同
時にスプロケット34の箇所で相互間の狭角を開状態に
して微動している2本の羽根部材27の間から乾燥が終
了した海苔簀ホルダ5を機械台側の爪チェーン8の爪8
aによって搬出させて行く。
【0061】そして、機械台用海苔簀ホルダ搬送機構6
の爪チェーン8による第2の機械台用ホルダ移動動作M
cが終了すると、図10に示す各部は、図11に示す位
置に移動する。また、第2の機械台用ホルダ移動動作M
cが終了した時点においては、図11に示すように、ゼ
ネバ駆動車48の回転方向末尾側に位置する駆動ピン4
8bは、ゼネバ駆動軸44の右斜め下方に位置してお
り、ゼネバ従動車50の溝50bから離間する直前に位
置している。
【0062】ついで、駆動モータ35のさらなる回転に
より、一方の機械台用駆動機構41においては、機械台
用ホルダ停止動作Mdを実行し、他方の乾燥機用海苔簀
ホルダ搬送機構23においては、継続されている乾燥機
用ホルダ微動送り動作Fcの終了と、最後である第2の
乾燥機用ホルダ早送り動作Fdおよびこの第2の乾燥機
用ホルダ早送り動作Fdの後に設けられる乾燥機用ホル
ダ停止動作Feを実行する(図8に示すタイムチャート
の202.5〜360度)。この乾燥機用ホルダ停止動
作Feは次のサイクルの乾燥機用ホルダ停止動作Faに
連続する。
【0063】一方の機械台用駆動機構41による機械台
用ホルダ停止動作Mdは、駆動モータ35の回転により
図11に示すゼネバ駆動車48を図11に示す位置から
時計方向に157.5度(図7に示す位置から360
度)回転することにより実行する。すなわち、駆動モー
タ35の時計方向への157.5度の回転により、ゼネ
バ駆動車48の駆動ピン48a,48bが時計方向へ1
57.5度回転する。この時、ゼネバ駆動車48の回転
方向先頭側に位置する駆動ピン48aは、ゼネバ従動車
50のつぎの溝50cの入口に接近するように移動し、
ゼネバ駆動車48の回転方向末尾側に位置する駆動ピン
48bは、ゼネバ従動車50の溝50bの入口から離間
するように移動する。したがって、ゼネバ従動車50
は、停止状態を保持する。これにより、ゼネバ従動車5
0の動作に連動する爪チェーン8は、停止状態に保持さ
れ、海苔簀ホルダ5の搬送を停止する。この機械台用ホ
ルダ停止動作Mdの実行中、すなわち、爪チェーン8が
停止状態に保持され、海苔簀ホルダ5の搬送を停止して
いる状態で、2台の海苔抄製機14が駆動して前後2つ
の海苔簀ホルダ5に装着されている海苔簀4に対して海
苔の抄製を実行する。
【0064】なお、海苔の抄製と同時に、吸水機15お
よび脱水機16による抄製された海苔からの水分の吸
収、海苔剥ぎ機17による海苔簀4から乾燥された海苔
の剥ぎ取りが実行される。また、海苔簀洗浄機18は、
少なくとも駆動モータ35の駆動とともに起動状態とさ
れている。
【0065】他方の乾燥機用海苔簀ホルダ搬送機構23
においては、継続されている乾燥機用ホルダ微動送り動
作Fcの終了を駆動モータ35の回転により円板カム6
7を図11に示す位置から時計方向に22.5度(図7
に示す位置から225度)回転することにより実行す
る。すなわち、乾燥機用ホルダ微動送り動作Fcは、図
8に示すタイムチャートの第2の機械台用ホルダ移動動
作Mcが停止した202.5度から更に225度までの
範囲において継続して実行される。
【0066】そして、乾燥機用ホルダ微動送り動作Fc
が終了すると、つづいて、第2の乾燥機用ホルダ早送り
動作Fdが、駆動モータ35の回転により円板カム67
を時計方向に45度(図8に示すタイムチャートの22
5〜270度:図7に示す位置から270度)回転する
ことにより実行する。この円板カム67の時計方向への
45度の回転は、円板カム67の外周に形成されている
カム面に当接しているコロ70を下方に向けて押し下げ
る。このコロ70の下方への移動により、ベルクランク
69は、クランク支持軸68を中心として反時計方向へ
回転する。このベルクランク69の反時計方向への回転
は、つめ車支持軸72を中心として三又クランク73を
反時計方向へ回転し、三又クランク73に支持されてい
る送りつめ61は、つめ車62を反時計方向へ回転して
1歯分送る。これにより、乾燥機用海苔簀ホルダ搬送機
構23の羽根チェーン25は、乾燥室21内の海苔簀ホ
ルダ5をつめ車62の1歯分に相当する1ピッチだけ走
行する。この羽根チェーン25の走行により、図1下方
に示すスプロケット31の配設位置において、爪チェー
ン8によって搬送されてきた海苔が抄製され、かつ脱水
されている海苔簀4を装着している海苔簀ホルダ5が羽
根チェーン25に受け渡され、また、図1上方に示すス
プロケット34の配設位置において、羽根チェーン25
によって搬送されてきた乾燥が完了されている海苔簀4
を装着している海苔簀ホルダ5が爪チェーン8に受け渡
されることになる。したがって、機械台用ホルダ停止動
作Mdの初期に第2の乾燥機用ホルダ早送り動作Fdが
実行されることになる。
【0067】さらに、円板カム67のつぎの90度(図
8に示すタイムチャートの270〜360度:図7に示
す位置から360度)において乾燥機用ホルダ停止動作
Feを実行する。この円板カム67の90度の回転は、
円板カム67の外周に形成されているカム面に当接して
いるコロ70を図7に示す待機状態の位置に復帰するよ
うに上方に向けて押し上げる。このコロ70の上方への
移動により、ベルクランク69は、クランク支持軸68
を中心として時計方向へ回転する。そして、ベルクラン
ク69の反計方向への回転は、つめ車支持軸72を中心
として三又クランク73を時計方向へ回転し、三又クラ
ンク73に支持されている送りつめ61は、その先端部
をつめ車62の歯部から離間させた状態でつめ車62の
外周に沿って時計方向に2歯分戻る。これにより、つめ
車62が停止状態に保持され、羽根チェーン25は、乾
燥室21内における海苔簀ホルダ5の搬送を停止する。
【0068】なお、送りつめ61を図7に示す待機状態
の位置に復帰させる際には、送りつめ61を待機状態の
位置より一旦1歯分以下の距離だけオーバーシュートさ
せてから待機状態の位置へ復帰させるように円板カム6
7のカム形状を設定することが、送りつめ61およびつ
め車62の歯先の損傷の防止、送りつめ61およびつめ
車62の円滑な動作を図るうえで好ましい。
【0069】そして、機械台用海苔簀ホルダ搬送機構6
の爪チェーン8による機械台用ホルダ停止動作Mdおよ
び乾燥機用海苔簀ホルダ搬送機構23の羽根チェーン2
5による乾燥機用ホルダ停止動作Feが終了すると、図
11に示す各部は、図7に示す待機状態の位置に復帰す
る。
【0070】このように、本実施形態の板海苔製造装置
1の駆動機構40によれば、駆動モータ35から出力さ
れる駆動力をゼネバ機構43をもって一方向への間欠回
転運動に変換して機械台用海苔簀ホルダ搬送機構6の爪
チェーンコンベア7に伝達することができるとともに、
駆動モータ35から出力される駆動力をカム機構60を
もって所定の運動に変換して出力し、この出力を送りつ
め61とつめ車62によって一方向への間欠回転運動に
変換して乾燥機用海苔簀ホルダ搬送機構23,24の羽
根チェーンコンベア24に伝達することが容易かつ確実
にできる。
【0071】さらに、本実施形態の板海苔製造装置1の
駆動機構40の機械台用駆動機構41によれば、爪チェ
ーンコンベア7の動作を2台の海苔抄製機14により搬
送方向に沿って位置する前後2つの海苔簀ホルダ5の海
苔簀4に対して抄製動作を同時に行う2台の海苔抄製機
14の数と同一回数の2回の機械台用ホルダ移動動作M
a,Mcと、これらの2回の機械台用ホルダ移動動作M
a,Mcの間に設けられる機械台用ホルダ一時停止動作
Mbと、最後である第2の機械台用ホルダ移動動作Mc
の後に設けられる抄製動作用の機械台用ホルダ停止動作
Mdとを機械台用ホルダ搬送サイクルの1サイクルと
し、この1サイクルをゼネバ機構43の駆動ピン48
a,48bが設けられているゼネバ駆動車48の1回転
で行うことが容易かつ確実にできる。
【0072】また、本実施形態の板海苔製造装置1の駆
動機構40の乾燥機用駆動機構42によれば、羽根チェ
ーンコンベア24の動作を各機械台用ホルダ移動動作M
a,Mcの後に設けられる乾燥機用ホルダ早送り動作F
b,Fdと、機械台用ホルダ搬送サイクルの前記機械台
用ホルダ停止動作Mdから次のサイクルの最初の機械台
用ホルダ移動動作Maが終了するまでの乾燥機用ホルダ
停止動作Fe,faと、前記乾燥機用ホルダ早送り動作
Fb,Fdの間を連結する機械台用ホルダ移動動作数か
ら1を減算した回数の乾燥機用ホルダ微動送り動作Fc
とを乾燥機用ホルダ搬送サイクルの1サイクルとし、こ
の1サイクルをカム機構60の円板カム67の1回転で
行うことが容易かつ確実にできる。そして、このような
構成を採用したことにより、機械台用ホルダ一時停止動
作に乾燥機用ホルダ早送り動作を同期させることができ
るので、1サイクルの時間を短縮することができる。
【0073】よって、本実施形態の板海苔製造装置1の
駆動機構40によれば、機械台用ホルダ一時停止動作M
bに第1の乾燥機用ホルダ早送り動作Fbを同期させる
ことができるので、1サイクルの時間を短縮することが
できる。
【0074】また、本実施形態の板海苔製造装置1の駆
動機構40によれば、第1の乾燥機用ホルダ早送り動作
Fbを機械台用ホルダ一時停止動作Mbに同期させると
ともに、最後である第2の乾燥機用ホルダ早送り動作F
dを機械台用ホルダ停止動作Mdの初期に行うように、
乾燥機用ホルダ微動送り動作Fcおよび第1および第2
の乾燥機用ホルダ早送り動作Fb,Fdのそれぞれをつ
め車62の一方向への連続した2回の送り動作で行うこ
とができる。これにより、乾燥機用海苔簀ホルダ搬送機
構23の1サイクルの動作時間の短縮化をより容易に図
ることができる。つまり、つめ車62を送りつめ61に
よって1送りする毎に、送りつめ61を図7に示す待機
状態の位置に復帰させるという時間のかかる複雑な動作
を行う必要がないので、円板カム67のカム面の形状
(カム線図)を簡単にすることができる。このことは、
円板カム67が高速で操作した際のコロ70の追随性を
向上させることができるとともに、つめ車62を駆動す
る送りつめ61の動作の円滑化を図ることができる。
【0075】したがって、本実施形態の板海苔製造装置
1によれば、単位時間当たりの板海苔の生産枚数の増
加、すなわち生産能力の向上を容易に図ることができ
る。
【0076】このことは、本実施形態の板海苔製造装置
1における1サイクルを6秒とし、板海苔の生産枚数を
7200枚/時間とすることができるという生産試験に
より確認できた。この1サイクルを6秒とした場合、機
械台用駆動機構41による機第1の機械台用ホルダ移動
動作Maは1.5秒程度、機械台用ホルダ一時停止動作
Mbは0.375秒程度、第2の機械台用ホルダ移動動
作Mcは1.5秒程度、機械台用ホルダ停止動作Mdは
2.625秒程度であった。
【0077】また、本実施形態における海苔簀4として
図12および図13に示すものを用いると、金属材料と
してのアルミニウム系金属からなる芯材85を樹脂層8
6により被覆したひご83を編簀糸84により編簀した
再生可能な海苔簀4に抄製した海苔を乾燥室21内を巡
回させて乾燥させるようにしているために、次のように
乾燥効率が非常に高いものとなる。
【0078】すなわち、金属材料からなる芯材85を薄
い樹脂層86により被覆したひご83を編簀した再生可
能な海苔簀4は熱伝導性がよいために乾燥風により容易
に加温されて昇温する。この再生可能な海苔簀4に抄製
されている海苔は表面側より乾燥風の熱を受け、背面側
より乾燥に適した温度に加熱された再生可能な海苔簀4
の熱を受けて乾燥される。従って、従来は乾燥風の保有
する熱エネルギのみによって乾燥されていた海苔が、本
実施例においては、更に再生可能な海苔簀4の保有する
熱エネルギによっても乾燥されることとなる。
【0079】このようにして乾燥された海苔は、乾燥室
21から海苔簀ホルダ受渡し機構36により機械台本体
2側に受渡され、その後海苔剥ぎ機17によって再生可
能な海苔簀4より剥離される。さらに、前記ひご83の
表面には海苔の剥離性を良くするために、樹脂層86が
芯材85の熱伝導性を損なわない程度に薄く被膜してあ
るので、海苔の原藻の収穫時期によって変化する海苔の
粘着力や付着力に応じて、再生可能な海苔簀4の付着力
を適度に変化させるために、乾燥された海苔を再生可能
な海苔簀4より破断することなく容易に剥離できるよう
に乾燥させることができる。従って、海苔剥ぎ機17に
よる剥離作業の効率が良く海苔の破損を少なくすること
ができて歩留まりが良いものとなる。
【0080】海苔を剥離された再生可能な海苔簀4は、
海苔洗浄機18において洗浄され、再び次の抄製に供さ
れる。
【0081】本実施形態によれば、金属材料を素材の一
部(本実施形態においては、ひご83の芯材85)とし
て用いている再生可能な海苔簀4を使って海苔の乾燥を
施すことができ、しかも当該金属材料を溶融させて再生
利用することができるので、高いアルミニウム系金属を
素材としていてもトータルとして低コストの再生海苔簀
を用いて海苔の製造を行うことができ、しかも損傷した
り耐用期間の経過した再生可能な海苔簀4を再生処理に
回して新たな再生海苔簀の金属材料として利用すること
ができ、資源の無駄を省くことができ、また、従来のよ
うな不要となった海苔簀の処分に困ることもなくなる。
また、アルミニウム系金属を素材とした海苔簀4を用い
ると、少なくとも海苔の乾燥時間を従来の1/4は短縮
することができることがわかった。このことは乾燥効率
を従来と同一にする場合には、乾燥機3の長さを従来の
3/4と短く形成することができ、乾燥機3の長さが従
来と同長であれば、乾燥効率を大きく向上させることが
できることになる。
【0082】なお、本発明は、前記実施形態に限定され
るものではなく、必要に応じて種々変更することができ
る。例えば、海苔抄製機を3台以上の複数とする構成と
してもよい。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に係る本発
明の板海苔製造装置によれば、機械台用ホルダ一時停止
動作に乾燥機用ホルダ早送り動作を同期させることがで
きるので、1サイクルの時間を短縮することができるな
どの極めて優れた効果を奏する。
【0084】また、請求項2に係る本発明の板海苔製造
装置によれば、乾燥機用海苔簀ホルダ搬送機構の1サイ
クルの動作時間の短縮化をより容易に図ることができる
などの極めて優れた効果を奏する。
【0085】また、本発明の板海苔製造装置において
は、海苔簀として、素材の少なくとも一部が再生加工自
在な金属材料とされている再生可能な海苔簀を用ること
により海苔の乾燥時間を短縮できるとともに、海苔の乾
燥機の全長を短縮して乾燥機全体の性能の向上を図るこ
とができる。
【0086】したがって、本発明の板海苔製造装置によ
れば、生産能力の向上を容易に図ることができ、更に海
苔の乾燥性能も向上させることができるなどの極めて優
れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る板海苔製造装置の実施形態の全
体構成の要部を示す概略図
【図2】 図1の実施形態の板海苔製造装置に用いられ
る海苔簀ホルダの要部を示す平面図
【図3】 図1の実施形態の板海苔製造装置に用いられ
る機械台用海苔簀ホルダ搬送機構の爪チェーンコンベア
の爪チェーンの要部を示す側面図
【図4】 図1の4−4線に沿った拡大断面図
【図5】 図3の羽根矢視斜視図
【図6】 図1の実施形態の板海苔製造装置に用いられ
る駆動機構の構成を模式化して示す機構線図
【図7】 図1の実施形態の板海苔製造装置に用いられ
る駆動機構の待機状態における要部を示す正面図
【図8】 図1の実施形態の板海苔製造装置の運転工程
を示すタイムチャート
【図9】 図1の実施形態の板海苔製造装置に用いられ
る駆動機構の動作状態の図7に続く途中経過を説明する
図7と同様の図
【図10】 図1の実施形態の板海苔製造装置に用いら
れる駆動機構の動作状態の図9に続く途中経過を説明す
る図7と同様の図
【図11】 図1の実施形態の板海苔製造装置に用いら
れる駆動機構の動作状態の図10に続く途中経過を説明
する図7と同様の図
【図12】 本発明の再生可能な海苔簀の1実施形態を
示す斜視図
【図13】 図12に示されている本発明の再生可能な
海苔簀におけるひごの拡大断面図
【符号の説明】
1 板海苔製造装置 2 機械台本体 3 乾燥機 4 海苔簀 5 海苔簀ホルダ 6 機械台用海苔簀ホルダ搬送機構 7 爪チェーンコンベア 8 爪チェーン 14 海苔抄製機 15 吸水機 16 脱水機 17 海苔剥ぎ機 18 海苔簀洗浄機 21 乾燥室 22、23 乾燥機用海苔簀ホルダ搬送機構 24 羽根チェーンコンベア 25 羽根チェーン 35 駆動モータ 36 海苔簀ホルダ受け渡し機構 40 駆動機構 41 機械台用駆動機構 42 乾燥機用駆動機構 43 ゼネバ機構 48 ゼネバ駆動車 48a、48b 駆動ピン 50 ゼネバ従動車 50a、50b、50c、50d 溝 60 カム機構 61 送りつめ 62 つめ車 67 円板カム 69 ベルクランク 70 コロ 71 連結ロッド 73 三又クランク 82 耳部材 83 ひご 84 編簀糸 85 芯材 86 樹脂層 Ma 第1の機械台用ホルダ移動動作 Mb 機械台用ホルダ一時停止動作 Mc 第2の機械台用ホルダ移動動作 Md 機械台用ホルダ停止動作 Fa 第1の乾燥機用ホルダ微動送り動作 Fb 第1の乾燥機用ホルダ早送り動作 Fc 第2の乾燥機用ホルダ微動送り動作 Fd 第2の乾燥機用ホルダ早送り動作 Fe 乾燥機用ホルダ停止動作

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 海苔簀が装着されている海苔簀ホルダを
    巡回搬送させる爪チェーンコンベアを具備する機械台用
    海苔簀ホルダ搬送機構および前記海苔簀ホルダの搬送方
    向に沿って整列配置された複数の海苔抄製機を有する機
    械台本体と、加熱風が送給される乾燥室内に配設され前
    記海苔簀ホルダを鉛直面内において巡回搬送可能な羽根
    チェーンコンベアを具備する乾燥機用海苔簀ホルダ搬送
    機構を有する乾燥機と、前記機械台用海苔簀ホルダ搬送
    機構および前記乾燥機用海苔簀ホルダ搬送機構を関連さ
    せて駆動させる駆動機構とを備え、前記機械台用海苔簀
    ホルダ搬送機構と前記乾燥機用海苔簀ホルダ搬送機構と
    の相互間で前記海苔簀ホルダを移送可能に形成した板海
    苔製造装置において、 前記駆動機構は、 駆動モータから出力される駆動力をゼネバ機構をもって
    一方向への間欠回転運動に変換して前記爪チェーンコン
    ベアに伝達する機械台用駆動機構と、 前記駆動モータから出力される駆動力をカム機構をもっ
    て所定の運動に変換して出力し、この出力をつめとつめ
    車によって一方向への間欠回転運動に変換して前記羽根
    チェーンコンベアに伝達する乾燥機用駆動機構とを具備
    し、 前記機械台用駆動機構は、爪チェーンコンベアの動作を
    前記複数の海苔抄製機により前後複数の前記海苔簀ホル
    ダの海苔簀に対して抄製動作を同時に行う前記複数の海
    苔抄製機の数と同一回数の機械台用ホルダ移動動作と、
    これらの機械台用ホルダ移動動作の間に設けられる機械
    台用ホルダ一時停止動作と、最後の機械台用ホルダ移動
    動作の後に設けられる抄製動作用の機械台用ホルダ停止
    動作とを機械台用ホルダ搬送サイクルの1サイクルと
    し、この1サイクルをゼネバ機構の駆動ピンが設けられ
    ているゼネバ駆動車の1回転で行うように形成され、 前記乾燥機用駆動機構は、羽根チェーンコンベアの動作
    を各機械台用ホルダ移動動作の後に設けられる乾燥機用
    ホルダ早送り動作と、機械台用ホルダ搬送サイクルの前
    記機械台用ホルダ停止動作から次のサイクルの最初の機
    械台用ホルダ移動動作が終了するまでの乾燥機用ホルダ
    停止動作と、前記乾燥機用ホルダ早送り動作の間を連結
    する機械台用ホルダ移動動作数から1を減算した回数の
    乾燥機用ホルダ微動送り動作とを乾燥機用ホルダ搬送サ
    イクルの1サイクルとし、この1サイクルをカム機構の
    カムの1回転で行うように形成されていることを特徴と
    する板海苔製造装置。
  2. 【請求項2】 前記乾燥機用ホルダ早送り動作を前記機
    械台用ホルダ一時停止動作に同期させるとともに、前記
    最後の乾燥機用ホルダ早送り動作を前記機械台用ホルダ
    停止動作時に行うように、前記乾燥機用ホルダ微動送り
    動作および前記乾燥機用ホルダ早送り動作のそれぞれを
    前記つめ車の一方向への連続した送り動作で行うように
    形成されていることを特徴とする請求項1に記載の板海
    苔製造装置。
  3. 【請求項3】 海苔簀として、素材の少なくとも一部が
    再生加工自在な金属材料とされている再生可能な海苔簀
    を用いたことを特徴とする請求項1または請求項2に記
    載の板海苔製造装置。
  4. 【請求項4】 海苔簀は、再生加工自在な金属材料を除
    く素材を、当該金属材料の再生加工時に付与される熱に
    より燃焼されて無害物質として除去される非金属材料と
    したことを特徴とする請求項3に記載の板海苔製造装
    置。
  5. 【請求項5】 海苔簀は、両端部の耳部材の間に多数の
    ひごを配置して編簀糸によって編簀してなる再生可能な
    海苔簀において、前記ひごを金属材料と非金属材料とに
    より形成し、前記耳部材および編簀糸を非金属材料によ
    って形成したことを特徴とする請求項4に記載の板海苔
    製造装置。
  6. 【請求項6】 海苔簀のひごは、金属材料を非金属材料
    によって被覆して形成されていることを特徴とする請求
    項5に記載の板海苔製造装置。
  7. 【請求項7】 海苔簀において、金属材料はアルミニウ
    ム系金属からなり、非金属材料は樹脂からなることを特
    徴とする請求項4から請求項6のいずれか1項に記載の
    板海苔製造装置。
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