JPS647928B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は一般にコンベヤに関し、特に一連の物
体をコンベヤに供給する方法および装置に関する
ものである。

本発明は望ましくは、一連の物体をコンベヤ上
に間欠的にあるいは連続的に高速度で移送する方
法および装置に関するものである。

高速度で作動する移送ライン上のコンベヤおよ
びコンベヤを囲む周辺の装置は、目的とする移送
量が損なわれないように特別な配慮を払わなけれ
ばならない。この配慮は特に、移送ライン上の機
械とコンベヤとの間の移行部分、または例えば、
様々な理由により異なる速度で作動するようにさ
れた種々のコンベヤの間の移行部分に向けられる
べきである。またほぼ連続して作動するコンベヤ
と間欠的にあるいは連続的に作動するドツグコン
ベヤとの間の移行部分は、重要な移行部分の部類
に属している。

本発明により解決される問題は、この最後に述
べた移送の部類に関し、特にマツチ製造装置と関
連するものである。

このような用途、即ち実際のマツチ製造装置に
使用する、いわゆる連続機械の補機および充填機
は、それぞれ内箱および外箱用の少数の平行通路
と共に作動するようにすべきである。これは製造
ラインのある部分において16、24、32、48個のま
たはこれに対応する数の多数の平行通路か列が設
けられる周知の製造ラインとは著しく異なる。

このような多数並べた通路が省略できれば、製
造ライン上の充填機が「バツチ式」の横方向供給
を行う必要もなくなる。「バツチ式」という用語
は、90゜の方向転換が行われると、すぐに単一の
バツチにおける全ての16個の列上の全ての箱、例
えば16個の列を有するコンベヤ上の同じ位置に配
置された16個の箱が、コンベヤの横方向に供給さ
れ、その後16個の箱のバツチが充填機の押出し位
置の方に加速的に移送される工程を表現してい
る。

従つて、一層限定した意味では、本発明の目的
は、この横方向供給をなくすことにある。これは
主として、従来の横方向供給を、通路の数を最小
にするという原理に置換えることで達成される。

本発明が適用されると考えられる装置の速度の
一例として説明すると、マツチ製造装置の外箱お
よび内箱の移送機は、１分間に約1000〜1200個の
箱を移送する程度の速度で作動することができ
る。

本発明の特定の実施例によれば、取扱うべき物
品はマツチ箱の外箱である。

本発明によれば、マツチの外箱を、水平コンベ
ヤに対して鋭角に配置されるそれぞれ一対の対向
するエンドレス移送ベルトによつて中心決めする
と共に一様に高速度で供給し、その後外箱の移送
通路の両側でかつ前記エンドレス移送ベルトの出
口付近に配置される一対の円板状カムをそれぞれ
各移送ベルトと同一方向でかつ水平コンベヤと同
期して回転することにより、前記カムの山部で移
送ベルトによつて移送される外箱の前端縁と後端
縁の前側を押え、前記カムのそれぞれの谷部で外
箱の前端縁と後端縁を通過させ、また前記カムの
それぞれの谷部の直線部で外箱の後端縁と前端縁
の後側を支持して前方に押し出し、外箱を水平コ
ンベヤに関して同期させ、また同期化された外箱
を、水平コンベヤと平行に配置される一対の案内
円板により案内して水平コンベヤ上に外箱を移送
することを特徴とする一連の物体をコンベヤに供
給する方法が提供される。

またこの方法を実施するための一連の物体をコ
ンベヤに供給する装置は、マツチの外箱に一様で
高速度な供給および中心決めを付与するため水平
コンベヤの延長線に対して鋭角に配置されるそれ
ぞれ一対の対向するエンドレス移送ベルトと、水
平コンベヤに関して外箱を同期化するため外箱移
送通路の両側でかつエンドレス移送ベルトの出口
付近で前記移送ベルトと同一角度をなして配置さ
れる一対の円板状カムとを備え、前記円板状カム
がそれぞれ各移送ベルトと同一方向でかつ水平コ
ンベヤと同期して回転され、また、前記円板状カ
ムが外箱の両側部より中に入り込む山部と、外箱
の前端縁と後端縁を通過させる谷部とを有し、前
記谷部の回転方向の後側が外箱の後端縁の後側と
平行になる直線部を有しており、また同期化され
た外箱を水平コンベヤ上に移送するため円板状カ
ムと同一形状でかつ水平コンベヤと平行に配置さ
れる一対の案内円板を備えることを特徴とする。

本発明を具体的に説明するために、以下その望
ましい実施例を添附図面を参照して詳細に説明す
る。

第１図の符号１０は全体的に４つの移送通路を
有する箱移送装置の４つの傾斜する通路部分を示
している。前記通路のうち２つは内箱用で、残り
の２つの通路は外箱用である。本発明による装置
は外箱を処理するためのものであり、従つて内箱
用の装置は必須のものではないので、ここでは説
明を省略する。

第２図からわかるように、４つの移送通路は概
略的に矢印１１，１２で示された２つの対になつ
た隣接通路として形成されている。矢印１１で示
された通路は外箱用通路であり、また矢印１２で
示された通路は内箱用通路である。矢印１１，１
２の方向にマツチ製造装置の充填機（図示せず）
が設置されている。対になつた通路１１，１２は
内箱が充填されるまでの間平行に延び、その後隣
接する外箱および内箱は、別の加工工程に向かつ
て機械の両側の通路を更に移送されるため、共に
押出される。

通路部分１０は、例えば、外箱を圧縮空気によ
つて移送するようにしたいわゆる噴流型コンベヤ
の端部から構成されている。従つて２つの外箱の
列は、通路部分１０およびこの部分の後方に位置
する通路の移送状態に応じて、ほぼ連続して形成
される。この際に生じるいくぶん一様でない外箱
の流れを補償するために、外箱の通路１１には一
対の対向するエンドレス移送ベルト２３が設けら
れている。前記ベルトは一定速度で回転し、この
ため通路１１の延長部において一様な高速度の箱
の流れが達成される。

充填機内への外箱の供給は、第１図に図式的に
示した水平コンベヤ１３により達成される。この
コンベヤ１３は間欠的に回転駆動するロール１４
によつて駆動される。間欠的なロールの駆動は、
白抜きの矢印１５により示される。コンベヤ１３
の間欠的な運動は、把持具の数、それゆえ充填機
内の「バツチ式」供給のため考慮されるコンベヤ
１３上の外箱の数によつて決定される。こうして
充填機による充填は水平コンベヤ１３が停止して
いる間行われる。その他の点について、コンベヤ
１３は停止部間で加速および減速運動を行なう。
把持具の運動経路の両側に配置される一対の外箱
案内円板１６は、コンベヤ１３およびその上に位
置される把持具（図示せず）の一連の運動と同期
される。これは後述する案内作用を意図する要領
で行なうようにするためである。同期化は歯車減
速装置１７によつて得られる。

この歯車減速装置１７はまた、第２図の移送通
路１１の両側に配置される一対の円板状カム１８
のための対応する同期化も与える。この円板状カ
ム１８は、外箱１９のそれぞれ上面２０と底面２
１と垂直に軸２２のまわりに回転する。円板状カ
ム１８の区域およびその丁度手前で、外箱の移送
通路１１は第１図に示すように、水平コンベヤ１
３の延長線と鋭角をなす。この区域付近で、各移
送通路１１には一対の対向するエンドレス移送ベ
ルト２３が設けられる。水平コンベヤ１３とは違
つて、移送ベルト２３は連続的に駆動される。ベ
ルト２３間の間隔は、通路１１内の外箱１９の列
がそれぞれの対のベルト２３の間で摺動が可能で
あるように定められる。

それぞれの対のベルトおよび円板状カムを駆動
するための手段は、図面に図式的に示されている
が、駆動手段それ自体は本発明の概念として重要
ではないので詳細には説明しない。

次に本発明の装置の機能を以下説明する。

外箱１９は、傾斜する通路部分１０を介して多
少約一な流れで移送通路１１に供給される。外箱
が移送ベルト２３の間に到達すると、通路内に存
在する抵抗による滑りが生じないとすれば、この
ベルトの運動速度と等しい所定速度が外箱に与え
られる。これと同時に、個々の外箱１９には、通
路の延長部に関して所定の方向ずけが付与され
る。

第２図に示すように、円板状カム１８は、山部
と略Ｖ字状の２つの谷部とを有し、この谷部は直
線部を有している。一対の円板状カム１８は、水
平コンベヤ１３に同期して対称的に回転すること
により、カム１８の山部で移送ベルト２３によつ
て移送される外箱１９の前端縁を押え、カム１８
のそれぞれの谷部で外箱１９の前端縁を通過さ
せ、またカム１８のそれぞれの谷部の直線部で外
箱１９の後端縁を支持して、外箱１９を前方に押
し出す。

カム１８の回転運動が、水平コンベヤ１３の間
欠的な運動と同期されるので、正しい時間で正確
な位置に自動的に把まれた外箱が、水平コンベヤ
１３上のそれぞれの把持具の間に並べられる。こ
のように並べられた外箱は第２図に符号１９′で
示される。順次並べるべき外箱１９″で示される。
短時間で外箱１９″は前方に押出され、また移送
ベルト２３の間の残りの外箱の列は、カム１８の
山部の作用により移送通路１１の縦方向に静止し
たまま保持されることは注目すべきである。この
時、外箱は移送ベルト２３に対して滑つている。

外箱１９″の水平コンベヤ１３上への載置は、
円板状カム１８と同一形状を有して水平コンベヤ
と同期される一対の案内円板１６によつて行なわ
れる。円板状カム１８からやつて来るそれぞれの
外箱１９は、その後端縁がカム１８のそれぞれの
谷部の直線部で把持具に押し当てられるのと同時
に、外箱１９が案内円板１６によつてコンベヤ１
３上へ案内される。

以上述べたように、外箱１９は水平コンベヤ１
３上へ正確に同期化した要領で等間隔に載置さ
れ、充填位置まで移送される。こうして、充填機
によりバツチ式に充填が行なわれるが、実際の充
填の間、円板状カム１８、案内円板１６および水
平コンベヤ１３は停止している。

本発明によれば、通路の数を最小にすることに
より、従来装置のような多数並べた平行通路が省
略でき、従つて製造ライン上の充填機への「バツ
チ式」の横方向供給を行う必要もなくなり、一様
で高速度の移送が可能となる。

本発明は、更に移送ベルトが水平コンベヤに対
して鋭角をなして配置されているため、外箱を圧
縮空気によつて移送するようにしたいわゆる噴流
型コンベヤを用いることができ、従つてマツチ製
造装置における外箱の移送速度を１分間当たり例
えば1000〜1200個とすることができる。

更に本発明の装置の円板状カム１８は、移送ベ
ルトの移送方向に対して横に配置されて水平コン
ベヤに関して外箱を同期化し、また移送ベルト２
３と同一角度であるため、個々の外箱の変形を避
けることができる。

本発明の特別な実施例が述べられたけれども、
本発明の範囲を逸脱することなく、変形並びに変
更することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は外箱と内箱の２対の列を水平コンベヤ
に供給するための本発明による装置を部分的に破
断して示す側面図、第２図は第１図に示す装置の
平面図、および第３図は充填機の一側に配置され
る外箱と内箱の同期化装置の端面図を示す。 １１，１２…移送通路、１３…水平コンベヤ、
１６…案内円板、１８…円板状カム、１９…外
箱、２３…移送ベルト。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ほぼ連続して供給される一連のマツチの外箱
   を水平コンベヤ上に移送する方法において、マツ
   チの外箱１９を、水平コンベヤ１３に対して鋭角
   に配置されるそれぞれ一対の対向するエンドレス
   移送ベルト２３によつて中心決めすると共に一様
   に高速度で供給し、その後外箱移送通路１１の両
   側でかつ前記エンドレス移送ベルトの出口付近に
   配置される一対の円板状カム１８をそれぞれ各移
   送ベルトと同一方向でかつ水平コンベヤ１３と同
   期して回転することにより、前記カム１８の山部
   で移送ベルト２３によつて移送される外箱１９の
   前端縁と後端縁の前側を押え、前記カムのそれぞ
   れの谷部で外箱の前端縁と後端縁を通過させ、ま
   た前記カムのそれぞれの谷部の直線部で外箱の後
   端縁と前端縁の後側を支持して前方に押し出し、
   外箱１９を水平コンベヤ１３に関して同期させ、
   また同期化された外箱１９を、水平コンベヤ１３
   と平行に配置される一対の案内円板１６により案
   内して水平コンベヤ上に外箱１９を移送すること
   を特徴とした一連の物体をコンベヤに供給する方
   法。 ２ ほぼ連続して供給される一連のマツチの外箱
   を水平コンベヤ上に移送する装置において、マツ
   チの外箱１９に一様で高速度な供給および中心決
   めを付与するため水平コンベヤ１３の延長線に対
   して鋭角に配置されるそれぞれ一対の対向するエ
   ンドレス移送ベルト２３と、水平コンベヤ１３に
   関して外箱１９を同期化するため外箱移送通路１
   １の両側でかつエンドレス移送ベルトの出口付近
   で前記移送ベルト２３と同一角度をなして配置さ
   れる一対の円板状カム１８とを備え、前記円板状
   カムがそれぞれ各移送ベルトと同一方向でかつ水
   平コンベヤ１３と同期して回転され、また円板状
   カムが外箱１９の両側部より中に入り込む山部と
   外箱の前端縁と後端縁を通過させる谷部とを有
   し、前記谷部の回転方向の後側が外箱の後端縁の
   後側と平行になる直線部を有しており、また同期
   化された外箱１９を水平コンベヤ１３上に移送す
   るため円板状カム１８と同一形状でかつ水平コン
   ベヤ１３と平行に配置されると共に水平コンベヤ
   と同期して回転される一対の案内円板１６を備え
   ることを特徴とした一連の物体をコンベヤに供給
   する装置。