JP2003125733A - 高脂血症もしくは高コレステロール血症改善用補助食品および高血圧症もしくは肝機能障害を改善する補助食品を提供する。 - Google Patents

高脂血症もしくは高コレステロール血症改善用補助食品および高血圧症もしくは肝機能障害を改善する補助食品を提供する。

Info

Publication number
JP2003125733A
JP2003125733A JP2002224295A JP2002224295A JP2003125733A JP 2003125733 A JP2003125733 A JP 2003125733A JP 2002224295 A JP2002224295 A JP 2002224295A JP 2002224295 A JP2002224295 A JP 2002224295A JP 2003125733 A JP2003125733 A JP 2003125733A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cartamine
hypercholesterolemia
supplementary food
hypertension
supplement
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002224295A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Kashiwagi
敏夫 柏木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Food Color & Chemical Co Ltd
Artience Co Ltd
Original Assignee
Toyo Food Color & Chemical Co Ltd
Toyo Ink Mfg Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Food Color & Chemical Co Ltd, Toyo Ink Mfg Co Ltd filed Critical Toyo Food Color & Chemical Co Ltd
Priority to JP2002224295A priority Critical patent/JP2003125733A/ja
Publication of JP2003125733A publication Critical patent/JP2003125733A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)
  • Bakery Products And Manufacturing Methods Therefor (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】安全性の高い高脂血症もしくは高コレステロー
ル血症改善補助食品を提供する。また、安全性の高い高
血圧症もしくは肝機能障害を改善する補助食品を提供す
る。 【解決手段】カルタミンを含有する錠剤、散剤、造粒
剤、カプセル剤、液状またはゲル状高脂血症もしくは高
コレステロール血症改善用、又は、高血圧症もしくは肝
機能障害改善用補助食品であって、菓子類、穀類加工品
または魚肉練り製品である補助食品。該補助食品は、
カルタミンの純度が1%以上単位重量当りカルタミンを
5mg以上含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、動脈硬化、脳梗塞、心
臓病などの予防に使用する高脂血症もしくは高コレステ
ロール血症改善および高血圧症もしくは肝機能障害改善
補助食品に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、高脂血症その他の動脈硬化を伴う
疾病や高血圧症や肝臓機能障害を、直接その危険因子を
取り除くことにより予防、あるいは治療する薬剤は知ら
れているが、食生活など生活習慣の改善により予防する
ものはあまり知られていない。薬物療法で下がるコレス
テロール値は、一般に20%程度であるが、長く薬物療
法を行っていると薬物の効き方が減ってくる傾向にあ
り、年齢に伴ってさらにコレステロール値が上昇するこ
とも考えられ、肥満による影響も無視できないものがあ
る。現在、健康食品素材として市販されているEPA、
DHAなどは血液中の中性脂肪、LDLコレステロール
の低下作用やHDLコレステロール増加作用があるとい
われているが、高カロリーの油脂との混合状態での摂取
によるカロリー過多の問題や油脂の酸化状態の危険性も
考えられる。
【0003】又、紅麹菌から得られるモナコリンも中性
脂肪、コレステロール低下作用があるが、純度をあげる
ための精製方法が難しい。一方、最近の知見で植物のア
ントシアニンもコレステロール低下、HDLコレステロ
ール増加作用があるといわれているが、純度をあげるた
めの精製方法が難しい上に多量に摂取しなければならな
いという欠点がある。また、高血圧症や肝機能障害を改
善する食品はキノコ類やウコンなどで見受けられるが成
分の抽出および精製が困難である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、高脂血症、
高コレステロール血症等に伴う症状が顕著に現れる初期
の状態で、過酸化脂質、LDLコレステロールを低下さ
せることにより高脂血症、高コレステロール血症および
肥満を予防もしくは治療作用を有する食品の提供を目的
とする。本発明は、又、血流を改善することで高血圧症
および肝臓中の脂肪の蓄積を防止することで肝機能障害
を予防もしくは治療作用を有する食品の提供を目的とす
る。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明は、カルタミンを含有する
錠剤、散剤、造粒剤、カプセル剤、液剤またはゲル剤状
高脂血症もしくは高コレステロール血症改善用補助食品
に関する。
【0006】更に本発明は、カルタミンを含有する錠
剤、散剤、造粒剤、カプセル剤、液剤またはゲル剤状高
血圧症もしくは肝機能障害改善用補助食品に関する。
【0007】更に本発明は、本発明は、単位重量当りカ
ルタミンを5mg以上含むことを特徴とする高脂血症も
しくは高コレステロール血症改善用補助食品に関する。
【0008】更に本発明は、本発明は、単位重量当りカ
ルタミンを5mg以上含むことを特徴とする高血圧症も
しくは肝機能障害改善用補助食品に関する。
【0009】更に本発明は、菓子類、穀類加工品または
魚肉練り製品である上記補助食品に関する。
【0010】更に本発明は、カルタミンの純度が1%以
上である上記補助食品に関する。本発明に使用するカル
タミンはベニバナ花弁抽出液の赤色素の主成分である。
本発明で使用するベニバナ(紅花、Safflower:Cartham
us tinctorius LINNE)は、エジプト原産のキク科の一
年生または越年生で、草丈は0.4〜1.3mに育ち、
上部で枝分かれし初夏になると各茎頂に黄橙色のアザミ
に似た花をつけ日がたつと赤色に変化する。本発明にお
いてカルタミンは、ベニバナの花又はこれを発酵若しく
は酵素処理したものより、水にて黄色素を除去した後、
室温時弱アルカリ性水溶液でカルタミンを抽出し、中和
してえられたものである。発酵処理としては、古くから
の方法として、ベニバナを摘んで数回水洗し、黄水を取
り去り、軽く搗いて餅状にする。その上下を、ぬれむし
ろではさみ、水分を与えて一昼夜から2昼夜おき発酵さ
せる。このむらし加減が重要な工程で黒味を帯びると過
発酵となり色素が分解してしまう。今日では黄水を取り
去り、挽肉器のような機械でこれを練ると短時間のうち
にカルタミンに変化し、赤くなる。この方法は過発酵に
ならず品質も一定する利点がある。酵素処理とは、グル
コースオキシダーゼ100,000unit/gを約10ppm、パーオキ
シダーゼ150,000unit/gを約100ppm使用することでベニ
バナ黄色素のうちsafflower yellowBをカルタミンに変
換する。酵素の起源としては植物、動物、微生物の何れ
でも良い。ベニバナからカルタミンを抽出するには、例
えば、乾燥ベニバナ花弁を水にて、一時間還流し、一夜
放置後、脱水する。この操作を二回繰り返すことにより
ベニバナ黄色色素を取り除く。残渣を1.0%炭酸ナト
リウム溶液にて、一時間還流して抽出操作を行う。つい
で、抽出液に粉末セルロースを添加し、クエン酸等の有
機酸にてpHを5.0〜6.0に調整する。加水および
デカンテーションによりセルロースに吸着した粗カルタ
ミンをスクリューデカンターにより脱水し、再度1.0
%炭酸ナトリウム溶液にてカルタミンを抽出し、抽出液
をろ過する。ろ液にクエン酸等の有機酸を添加し、pH
を5.0〜6.0に調整し、沈殿させる。2mmol/
LのMcllvaine buffer(pH5.0)
にてデカンテーションを繰り返し、沈殿物を遠心分離に
より回収し、乾燥・殺菌・粉砕後、カルタミンを得る。
カルタミンの具体的構造を下記に示す。
【0011】
【化1】
【0012】(式中、Glはグルコース残基を示す。) カルタミンは、後述するように、強い抗高脂血症もしく
は抗高コレステロール血症作用を有することが確認され
た。また、強い抗高血圧症もしくは抗肝機能障害を有す
ることが確認された。本発明の補助食品は、経口によっ
てそれぞれ投与し得る。経口剤としては錠剤、散剤、造
粒剤、カプセル剤、菓子類、穀類加工品、魚肉練り製
品、液またはゲル状などの任意の剤型を採用し得る。以
下に、本発明の剤型をさらに詳細に説明する。本発明の
錠剤とは、直接圧縮法、乾式顆粒圧縮法、湿式顆粒圧縮
法等により製造された圧縮錠剤であり、通常の速溶性タ
イプの他、圧縮コーティング錠、多層錠、咀嚼錠、発泡
錠、持続錠等としてもよい。本発明の散剤とは、粉末状
態の主剤と賦形剤を単に混合し、42メッシュ通過の条
件を満たすことで得られた散剤をいう。本発明の造粒剤
とは、粉末状態の主剤と賦形剤を混練し、破砕・押出・
転動・流動層造粒法により、造粒操作を施し、トーナー
ドミル、スピードミル、オシレーター等の整粒機で加工
した細粒剤、顆粒剤等をいう。本発明のカプセル剤と
は、硬カプセル剤と軟カプセル剤があり、硬カプセル剤
はゼラチンを主たる基剤とするカプセルに主剤を充填し
たものである。カプセルは、必要に応じて着色剤で着色
され、酸化チタンで不透明化されていてもよい。硬カプ
セルの充填物としては、粉末、細粒または顆粒状とし、
顆粒状のものに腸溶性や持続性を与えるためにコーティ
ングを施したものであっても、油状物質や粘稠な固形物
を充填したものであってもよい。軟カプセルはロータリ
ー法、滴下法により製造されるものであり、液状の主剤
をそのまま軟カプセルに成型してもよいし、主剤を溶解
または懸濁するための溶剤や分散剤など賦形剤を配合し
たものであってもよい。軟カプセルの皮膜はゼラチン、
カラーギーナン、寒天などに可塑剤、水を配合し、その
他必要により着色料、香料などを配合したものである。
本発明の液剤とは、主剤を水、アルコールまたはその他
の適当な溶媒で浸出したもの、もしくは浸出した液を濃
縮したもので、エキス剤、流エキス剤、チンキ剤、茶
剤、浸剤、煎剤等を含み、固体主剤粒子が分散媒中に分
散された懸濁剤や砂糖、ソルビトールなどの甘味料を多
量に含むシロップ剤、分散媒として、水または水と混ざ
らない液体が用いられる乳剤、酒精剤等であってもよ
い。本発明のゲル剤とは、主剤と水溶性高分子を増粘剤
として用いたペースト状のものとゲル状のものを包含す
る。本発明の補助食品が液剤またはゲル剤の形態である
ときはカルタミンは1mlあたり5mgを含有させることが
好ましい。本発明の菓子類とは、生菓子と干菓子に分類
され、生菓子は製造直後で水分40%以上、餡、クリー
ム、ジャム等が入ったものでは水分30%以上を含むも
のをさし、焼きもの、蒸しもの、練りもの、棹もの、餅
類、カステラ、ケーキ、パイ、ゼリー、シュークリー
ム、ドーナッツなどがある。干菓子は上記以外の水分含
有量のものをさし、打ちもの、焼きもの、掛けもの、ビ
スケット、チョコレート、キャンデー、チューインガム
などがある。本発明の穀類加工品とは、その種実を食料
とする目的で栽培されるイネ科の作物で、イネ、大麦、
小麦がこれに属し、雑穀類としてライ麦、えん麦、とう
もろこし、あわ、もろこし、ひえ、きびなどが加えら
れ、またそばはタデ科に属する1年生草本で、その用法
から通常雑穀類に入れられ、これを加工したものをい
う。本発明の魚肉練り製品とは、魚肉をすりつぶし、こ
れに調味料、補強剤、その他の材料を加えて練ったもの
を加熱操作により、製品とした食品をいう。
【0013】本発明の高脂血症もしくは高コレステロー
ル血症改善補助食品および高血圧症もしくは肝機能障害
を改善する補助食品への使用量は、症状、年齢、体重な
どにより異なるが、食品の着色目的に使用する範囲、例
えばカルタミンの純度として0.3〜1.0%の着色料
製剤で、カルタミン摂取量として0.05〜0.3mg
の数十倍から数百倍以上を摂取するのが望ましく通常、
成人1日あたり、カルタミンとしての純度が1.0〜1
00%、好ましくは2.5〜10%程度で、カルタミン
摂取量として5〜5000mg、好ましくは20〜20
0mg程度を摂取するのが望ましい。
【0014】
【実施例】以下に、参考例、実験例を示し、本発明をさ
らに詳細に説明するが、本発明はそれらの例によってな
んら限定されるものではない。 参考例1(カルタミンの調整) 乾燥紅花花弁90kgを900Lの水にて、一時間還流
し、一夜放置後、脱水した。この操作を二回繰り返すこ
とによりベニバナ黄色色素を取り除いた。残渣を1.0
%炭酸ナトリウム溶液900Lにて、一時間還流して抽
出操作を行った。抽出液に粉末セルロースを25kg添
加し、クエン酸15kgにてpHを5.0〜6.0に調
整した。加水およびデカンテーションを三回繰り返えし
た。セルロースに吸着した粗カルタミンをスクリューデ
カンターにより脱水し、再度1.0%炭酸ナトリウム溶
液900Lにてカルタミンを抽出した。抽出液をろ過
し、ろ液にクエン酸を添加し、pHを5.0〜6.0に
調整した。2mmol/LのMcllvaine bu
ffer(pH5.0)にてデカンテーションを三回繰
り返した。沈殿物を遠心分離により回収し、Sepha
dex LH−20カラムクロマトグラフィーを2回繰
り返し精製した。こうして得られたカルタミンは濃赤色
〜濃緑色で、ジメチルホルムアミドによく溶解し、プロ
ピレングリコール、メタノールに溶け、含水エタノー
ル、水に一部溶解するが、油脂には溶解しなかった。純
度はHPLCにて確認し、99%であった。 (活性作用)日本クレア製4週齢Wistar系雄ラッ
トを使用し、6匹を1群として、普通食、ビタミンE欠
乏食およびコレステロール0.5%+コール酸0.25%添加
食にて飼育した。カルタミンの投与期間は4週間とし
た。ゾンデ経口投与法を用い、血清の総コレステロー
ル、中性脂肪(トリグリセリド)、HDL、デタミナー
LPO、TBAなどの過酸化脂質などを測定した。コン
トロールは、精製水1mlを投与し、カルタミン試験区
は、上記試料1mgを含有した細粒剤を1g投与した。
コレステロール0.5%+コール酸0.25%添加食では、比
較のため医薬用DHAエチルエステル(純度95%、ハリ
マ化成株式会社製)1mgを精製水1mlに溶解後投与
した。 試験結果 1.普通食での血清の総コレステロール、中性脂肪(ト
リグリセリド)、HDL、LDL、動脈硬化指数、過酸
化脂質などに及ぼす作用 表1に示すように、普通食のコントロールとカルタミン
投与群では、総コレステロール値はほとんど変わらない
が、カルタミン投与区では、中性脂肪が低下の傾向を示
し、HDL−コレステロール濃度の上昇、LDL−コレ
ステロール濃度の低下、動脈硬化指数の低下、過酸化脂
質の低下が認められた。
【0015】
【表1】
【0016】2.ビタミンE欠乏食での血清の総コレス
テロール、中性脂肪(トリグリセリド)、HDL、LD
L、動脈硬化指数、過酸化脂質などに及ぼす作用 表2に示すように、ビタミンE欠乏食のコントロールと
カルタミン投与群では、総コレステロール値はほとんど
変わらず、中性脂肪も変わらないが、カルタミン投与群
ではHDL−コレステロール濃度の上昇、LDL−コレ
ステロール濃度の低下、動脈硬化指数の低下、過酸化脂
質の低下が認められた。
【0017】
【表2】
【0018】3.コレステロール0.5%+コール酸0.25%
添加食での血清の総コレステロール、中性脂肪(トリグ
リセリド)、HDL、LDL、動脈硬化指数、過酸化脂
質などに及ぼす作用 表3に示すように、コレステロール+コール酸添加食で
のコントロールとカルタミン投与群、DHAエチルエス
テル投与群ともに総コレステロール値は低下した。中性
脂肪はDHAエチルエステル投与群が上昇するのに対し
て、カルタミン投与群では低下した。HDL−コレステ
ロール濃度はDHAエチルエステル投与群が低下するの
に対して、カルタミン投与群は低下が緩やかである。L
DL−コレステロール濃度はDHAエチルエステル投与
群よりもカルタミン投与群のほうがより低下する。動脈
硬化指数はDHAエチルエステル投与群が上昇するのに
対してカルタミン投与群は低下した。過酸化脂質濃度は
DHAエチルエステル投与群が上昇するのに対してカル
タミン投与群は低下した。
【0019】
【表3】
【0020】(活性作用2)ヒトボランティア試験にて
50%カルタミンを12mg(カルタミンとして6m
g)を含む300mgの錠剤を作成し、一人一日6粒
(カルタミンとして36mg)を毎日、30日間摂取
し、摂取前後の一般成人病検査(白血球数、赤血球数、
ヘモグロビン、ヘマトクリット、血小板、GOT、GP
T、LDH、γGTP、コリンエステラーゼ、総コレス
テロール、中性脂肪等)を行った。 試験結果 白血球数、赤血球数、ヘモグロビン、ヘマトクリット、
血小板、GOT、GPT、LDH、γGTP、コリンエ
ステラーゼ、総コレステロール、中性脂肪等などに及ぼ
す作用 代表的な事例である表4に示すように、カルタミン摂取
前と摂取後では、GOT、GPT、LDH、コリンエス
テラーゼ、総コレステロール、中性脂肪は低下し、HD
L3−コレステロール濃度の上昇、RLP−cの低下が
認められた。総コレステロール値は、10名中8名が減
少した。又、中性脂肪値(TG)は、10名中4名で減
少した。
【0021】
【表4】
【0022】これらの結果より、すべてにおいて総コレ
ステロール値はほとんど変わらず、中性脂肪が低下の傾
向を示し、HDL−コレステロール濃度の上昇、LDL
−コレステロール濃度の低下、動脈硬化指数の低下、過
酸化脂質の低下が見受けられ、高脂血症もしくは高コレ
ステロール血症を改善し、高血圧症もしくは肝機能障害
の改善に効果があることがわかった。 実施例1<錠剤状補助食品の調整> 参考例1に記載したと同様にして得たカルタミン結晶を
ハンマーミルで微粉末とし、ソルビトールと混合し、2
5%カルタミン倍散末とする。25%カルタミン倍散
末、ソルビトール、クエン酸、香料、アスパルテーム、
アセスルファムカリウム、ショ糖脂肪酸エステル、二酸
化ケイ素、ピーチ果汁、色素をV型混合機で混合した
後、直接粉末圧縮法により錠剤900gを調整し、1錠
150mgに打錠し、高脂血症もしくは高コレステロー
ル血症改善補助食品用の錠剤とした。この錠剤1錠中に
カルタミン2mgを含有し、1回当たり約5錠、1日2
〜3回服用された。 <錠剤の組成>25%カルタミン倍散末48g、ソルビ
トール741g、クエン酸20g、香料20g、アスパ
ルテーム20g、アセスルファムカリウム20g、ショ
糖脂肪酸エステル10g、二酸化ケイ素10g、ピーチ
果汁10g、色素1g。 実施例2<顆粒状補助食品の調整> 参考例1に記載したと同様にして得たカルタミン結晶を
ハンマーミルで微粉末とし、乳糖と混合し、25%カル
タミン倍散末とする。25%カルタミン倍散末、乳糖、
クエン酸、香料、アスパルテーム、ステビア、トウモロ
コシデンプン、梅果汁、色素をヘンシェルミキサーで混
合した後、押出し造粒法により顆粒1kgを調整し、1
包2gに分包し、高脂血症もしくは高コレステロール血
症改善補助食品用の顆粒剤とした。この顆粒剤1包中に
カルタミン12.5mgを含有し、1回当たり1包、1
日2〜3回服用された。 <錠剤の組成>25%カルタミン倍散末50g、乳糖8
40g、クエン酸20g、香料20g、アスパルテーム
20g、ステビア20g、トウモロコシデンプン10
g、梅果汁10g、色素1g。 実施例3<軟カプセル状補助食品の調整> 参考例1に記載したと同様にして得たベニバナ赤色素
(カルタミン50%含有)をハンマーミルで微粉末とす
る。カルタミン末、中鎖脂肪酸トリグリセライド、抽出
トコフェロールを混合機で混合した後、ゼラチン・グリ
セリン・精製水にてゼラチン皮膜液を調整し、ロータリ
ーカプセル機によりカプセル充填成型を行い、洗浄、乾
燥後、高脂血症もしくは高コレステロール血症改善補助
食品用の軟カプセルを調整した。この軟カプセル剤1カ
プセル中にカルタミン25mgを含有し、1回当たり約
1カプセル、1日2〜3回の服用された。 <錠剤の組成>1カプセル340mgの組成、カルタミ
ン末50mg、中鎖脂肪酸トリグリセライド130m
g、抽出トコフェロール20mg、皮膜(水分約10%
を含む)140mg ゼラチン皮膜液の組成、ゼラチン2.2kg、グリセリ
ン0.66kg、精製水1.8kg。 実施例4<クッキー状補助食品の調整> 参考例1に記載したと同様にして得たベニバナ赤色素
(カルタミン50%含有)をハンマーミルで微粉末とす
る。カルタミン末、小麦粉、トレハロース、シートニン
グ、鶏卵、卵白、マーガリン、アーモンドペースト、食
塩、アスコルビン酸、塩化カリウム、塩化マグネシウ
ム、卵殻カルシウム、乳化剤、膨張剤、ビタミン類をミ
キサーで混合した後、加熱した高脂血症もしくは高コレ
ステロール血症改善補助食品用のクッキーを調整した。
このクッキー4本(81g)中にカルタミン405mg
を含有し、1回当たり約2本、1日1〜2回の服用され
た。 <クッキーの成分>4本(81g)あたり、カルタミン
405mg、タンパク質8g、脂質22.2g、糖質4
2g、ナトリウム270mg、カリウム180mg、カ
ルシウム200mg、鉄3.4mg、マグネシウム50
mg、リン80mg、ビタミンA900IU、ビタミン
B10.6mg、ビタミンB20.6mg、ビタミンB
60.8mg、ビタミンB121.2μg、ナイアシン
8.5mg、パントテン酸3mg、葉酸100μg、ビ
タミンC50mg、ビタミンD50IU、ビタミンE4
mg、食物繊維2g。 実施例5<酒精剤状補助食品の調整> 参考例1に記載したと同様にして得たベニバナ赤色素
(カルタミン50%含有)をハンマーミルで微粉末とす
る。カルタミン末、25%エタノール、酵素分解レシチ
ンをホモミキサーで混合した後、濾過・充填した高脂血
症もしくは高コレステロール血症改善補助食品用の酒精
剤を調整した。この酒精剤1ml中にカルタミン25m
gを含有し、1回当たり約1ml、1日1〜2回の服用
された。 <酒精剤の組成>1mlの組成、カルタミン25mg、
25%エタノール950ml、酵素分解レシチン25m
g。
【0023】
【発明の効果】本発明の高脂血症もしくは高コレステロ
ール血症改善補助食品および高血圧症もしくは肝機能障
害を改善する補助食品は、その主成分であるカルタミン
の純度を上げるための精製方法も簡単である。又、ベニ
バナ抽出液は赤色素として、食品添加物着色料、化粧品
原料に古くから用いられていることから、安全性に優れ
ている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 9/20 A61K 9/20 9/48 9/48 31/7034 31/7034 A61P 1/16 A61P 1/16 3/06 3/06 9/00 9/00 9/10 9/10 101 101 // A21D 13/08 A21D 13/08 Fターム(参考) 4B018 LB01 LB05 LE01 LE02 LE03 LE04 LE05 MD08 MD61 ME04 ME14 MF01 MF08 4B032 DB21 DK05 DK29 DL20 4C076 AA08 AA11 AA30 AA31 AA36 AA53 BB01 CC11 CC16 CC21 4C086 AA01 AA02 EA08 MA01 MA04 MA16 MA35 MA37 MA41 MA43 NA14 ZA36 ZA42 ZA45 ZA75 ZC33

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カルタミンを含有する錠剤、散剤、造粒
    剤、カプセル剤、液剤またはゲル剤状高脂血症もしくは
    高コレステロール血症改善用補助食品。
  2. 【請求項2】 カルタミンを含有する錠剤、散剤、造粒
    剤、カプセル剤、液剤またはゲル剤状高血圧症もしくは
    肝機能障害改善用補助食品。
  3. 【請求項3】 単位重量当りカルタミンを5mg以上含
    むことを特徴とする高脂血症もしくは高コレステロール
    血症改善補助食品。
  4. 【請求項4】 単位重量当りカルタミンを5mg以上含
    むことを特徴とする高血圧症もしくは肝機能障害改善補
    助食品。
  5. 【請求項5】 菓子類、穀類加工品または魚肉練り製品
    である請求項1ないし4いずれか記載の補助食品。
  6. 【請求項6】 カルタミンの純度が1%以上である請求
    項1ないし5いずれか記載の補助食品。
JP2002224295A 2001-08-03 2002-08-01 高脂血症もしくは高コレステロール血症改善用補助食品および高血圧症もしくは肝機能障害を改善する補助食品を提供する。 Pending JP2003125733A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002224295A JP2003125733A (ja) 2001-08-03 2002-08-01 高脂血症もしくは高コレステロール血症改善用補助食品および高血圧症もしくは肝機能障害を改善する補助食品を提供する。

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001-235908 2001-08-03
JP2001235908 2001-08-03
JP2002224295A JP2003125733A (ja) 2001-08-03 2002-08-01 高脂血症もしくは高コレステロール血症改善用補助食品および高血圧症もしくは肝機能障害を改善する補助食品を提供する。

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003125733A true JP2003125733A (ja) 2003-05-07

Family

ID=26619894

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002224295A Pending JP2003125733A (ja) 2001-08-03 2002-08-01 高脂血症もしくは高コレステロール血症改善用補助食品および高血圧症もしくは肝機能障害を改善する補助食品を提供する。

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003125733A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005094858A1 (ja) * 2004-03-31 2005-10-13 Kureha Corporation 抗糖尿病用組成物
WO2006101181A1 (ja) * 2005-03-23 2006-09-28 Fuji Oil Company, Limited 肝機能障害予防もしくは改善組成物、及び肝機能障害予防もしくは改善法
WO2007037425A1 (ja) * 2005-09-29 2007-04-05 Kureha Corporation 抗糖尿病用組成物
JP2010239893A (ja) * 2009-04-04 2010-10-28 Ito En Ltd 食感が改善された焼き菓子
JP2010239892A (ja) * 2009-04-04 2010-10-28 Ito En Ltd 食感の改善された焼き菓子

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005094858A1 (ja) * 2004-03-31 2005-10-13 Kureha Corporation 抗糖尿病用組成物
JPWO2005094858A1 (ja) * 2004-03-31 2008-07-31 株式会社クレハ 抗糖尿病用組成物
JP4516958B2 (ja) * 2004-03-31 2010-08-04 株式会社クレハ 抗糖尿病用組成物
WO2006101181A1 (ja) * 2005-03-23 2006-09-28 Fuji Oil Company, Limited 肝機能障害予防もしくは改善組成物、及び肝機能障害予防もしくは改善法
WO2007037425A1 (ja) * 2005-09-29 2007-04-05 Kureha Corporation 抗糖尿病用組成物
JPWO2007037425A1 (ja) * 2005-09-29 2009-04-16 株式会社クレハ 抗糖尿病用組成物
JP2010239893A (ja) * 2009-04-04 2010-10-28 Ito En Ltd 食感が改善された焼き菓子
JP2010239892A (ja) * 2009-04-04 2010-10-28 Ito En Ltd 食感の改善された焼き菓子
JP4733755B2 (ja) * 2009-04-04 2011-07-27 株式会社 伊藤園 食感が改善された焼き菓子

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2009084275A1 (ja) 経口投与組成物
WO2008013219A1 (en) Oral composition enabling increased absorption of cryptoxanthin
CA2430346A1 (en) Beautifying foods and drinks and peroral beautifying preparations
JP5830214B2 (ja) 経口投与組成物
JP4358957B2 (ja) フリーラジカル又は活性酸素を消去もしくは低減する剤
JP2007223914A (ja) 経口投与組成物
JP2009057481A (ja) 抗酸化組成物
JP2002293736A (ja) メーラード反応阻害剤およびそれを含有する組成物
JP2006187258A (ja) パン酵母由来のβ−グルカンを含有する免疫力改善食品
JP5027361B2 (ja) ヒアルロン酸産生促進剤
JP6999175B2 (ja) 経口組成物
JP2001252054A (ja) 食品組成物
JP2008044872A (ja) イソラリシレシノールを含有する健康食品、血中コレステロール降下剤および体脂肪低下剤
JP2003125733A (ja) 高脂血症もしくは高コレステロール血症改善用補助食品および高血圧症もしくは肝機能障害を改善する補助食品を提供する。
JP5248023B2 (ja) カルシウム吸収促進組成物
CN101528245A (zh) 用于改善皮肤状态的组合物
JP2007269659A (ja) 抗酸化組成物
KR20090007512A (ko) 새콤달콤한 콜라겐 블루베리 침출 및 액상 차 조성물과 그 제조방법
JP2005047839A (ja) プロアントシアニジン含有組成物
JP4516958B2 (ja) 抗糖尿病用組成物
JP2005089374A (ja) 血糖値上昇抑制機能性飲食品
KR102032830B1 (ko) 쌀겨 추출물을 함유하는 피부 개선용 건강기능식품
JP5362976B2 (ja) 血流改善剤
JP2010180141A (ja) 抗アレルギー組成物
JP4413272B1 (ja) ヒアルロン酸産生促進剤

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040324

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040914

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050125