JP2003125521A - グロメット - Google Patents
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Abstract
挿入力の低減をはかる。 【解決手段】 小径筒部と、該小径筒部に連続する拡径
筒部を備え、拡径筒部の外周面には、小径筒部端部側か
ら傾斜壁先端側まで軸線方向に延在する複数の突条部を
突設し、これら突条部の小径筒部側端部は拡径筒部外周
面から段状に突出すると共に上記小径筒部側に面する端
面に凹状切込を設けている拡径筒部の外周面に沿って、
周方向に間隔をあけて軸線方向に延在する複数の突条部
を設けている。
Description
詳しくは、自動車に配索するワイヤハーネスに組みつけ
て、車体パネルの貫通穴に装着し、貫通穴の挿通部分に
おけるワイヤハーネスの保護および防水、防塵を図るも
のである。
内へ配索されるワイヤハーネスにはグロメットを装着し
て、エンジンルームと車室とを仕切る車体パネルの貫通
穴にグロメットを取り付けて、貫通穴を通るワイヤハー
ネスの保護およびエンジンルーム側から車室への防水、
防塵、遮音を図っている。
貫通穴にグロメットを一方向より押し込むだけで、グロ
メットの外周に設けた車体係止凹部が貫通穴の周縁に係
止される所謂ワンモーショングロメットが提供されてい
る。
小径筒部2と、該小径筒部2に連続する拡径筒部3を備
え、該拡径筒部3の大径先端側に車体係止凹部4を設け
ており、車体係止凹部4の溝4aを挟む両側壁は、大径
先端側が垂直壁4bで、対向する小径側は傾斜壁4cと
なっている。上記グロメット1は、小径筒部2から拡径
筒部3の中空部にワイヤハーネスW/Hを通し、小径筒
部2の先端側でテープTにより固着している。
穴Hへの装着作業は、小径筒部2より挿入し、傾斜壁4
cを内方に潰すように変形させて貫通穴Hを通過させ、
通過後に復帰する傾斜壁4cと垂直壁4bとを車体パネ
ルPの両面に密着させて、グロメット1の車体係止凹部
4を車体パネルPの貫通穴Hに装着している。
ングロメットの場合、図13に示すように、グロメット
1が貫通穴Hに斜め挿入されると、一方側の拡径筒部3
が過度に押圧され、車体係止凹部4の傾斜壁4cに達す
るまでの薄肉の拡径筒部3の外周面を内側へと変形させ
て、内方へと撓ませるべき傾斜壁4cを逆方向の外方へ
反り返る方向に屈曲させてしまい、この傾斜壁4cが車
体パネルPに当たって貫通穴Hに挿入できなくなる問題
がある。
とを一致させて真っすぐに挿入すると上記問題は発生し
ない。しかしながら、グロメット1の貫通穴への挿入作
業は、スペース的な規制による作業姿勢の点から、真っ
すぐに挿入しにくい場合があり、斜め挿入される場合が
多い。また、グロメット1の拡径筒部の肉厚を大として
容易に撓まないようにすると、上記した問題はある程度
解消できるが、その場合には、貫通穴へのグロメットの
挿入力が大となる問題が発生する。
ので、挿入力を大とすることなく、斜め挿入されても、
グロメットを車体パネルの貫通穴へ装着できるようにす
ることを課題としている。
め、本発明は、小径筒部と、該小径筒部に連続する拡径
筒部を備え、これら小径筒部と拡径筒部に自動車用ワイ
ヤハーネスを貫通させて取り付けた状態で、上記小径筒
部側から車体の貫通穴に挿入し、上記拡径筒部の外周面
に設けた車体係止凹部を車体パネルに係止するグロメッ
トであって、上記車体係止凹部を挟んで拡径筒部の大径
端側の垂直壁と、該垂直壁と対向する小径側の傾斜壁を
備え、傾斜壁を内方に撓ませて、上記貫通穴を通過させ
るようにしており、上記拡径筒部の外周面には、軸線方
向に延在する複数の突条部を突設し、これら突条部は小
径端側近傍で近接して、傾斜壁先端側では放射状に広が
り、隣接する突条部の間に、拡径筒部の外周面からなる
窪み部を生じさせ、この窪み部に軸線方向の溝を設けて
いることを特徴とするグロメットを提供している。
小径筒部との連続する小径端側近傍から上記傾斜壁先端
近傍にかけて設けていることが好ましい。このように、
拡径筒部の外周面に小径筒部との連続端近傍から車体係
止凹部近傍にかけて軸線方向の溝を形成すると、溝を形
成した部分は薄肉となってグロメットは撓み易くなる。
そのため、斜め挿入してグロメットがパネル貫通穴の内
周面に引っ掛かってもグロメットを撓ませて容易に挿入
姿勢を矯正することができる。
って軸線方向に突設している突条部を設けると、グロメ
ットを斜め挿入された場合、まず、突条部が貫通穴の内
周面に当たることで、作業者は斜め挿入していることが
分かり、真っすぐな挿入姿勢にやり直すことができる。
また、拡径筒部の外周面に突条部を突設すると、拡径筒
部が補強され、斜め挿入された場合に、車体係止凹部の
傾斜壁に達するまでの薄肉の拡径筒部が、貫通穴の内周
面に接触した側で外方に反り返る現象を発生させない。
よって、従来のグロメットで発生したいた斜め挿入時の
問題を解消することができる。
るため、斜め挿入時の方向矯正の点で有利となる。一
方、真っすぐに挿入する場合には、突条部を密に配置し
ても、貫通穴の内周面に接触しないため、挿入力の増加
とはならない。一方、大径側に向かって、薄肉の窪み部
の面積が大となるため、縮径方向に撓み易くなり、挿入
力の低減を図ることができる。
の外面が貫通穴内周面と接触して内側へと撓ませる時
に、溝を中心として縮径方向に撓みやすくなる。
1本だけ設けても良いし、2本の溝を突条部の根元に沿
って設けてもよい。さらに、溝を3本設け、両側の溝は
突条部の基部に沿った位置に設けてもよい。この場合、
両側の溝は傾斜壁の先端側まで突出させ、中央に溝は先
端近傍までとして長さを短くしてもよい。また、突条部
の基部に沿って両側溝を設けると共に、この両側溝と上
記中心溝との先端を連続するハの字状の溝を設けてもよ
い。
の溝を設けると、この溝を中心として撓み易くなる。ま
た、突条部の基部に溝を設けると突条部が根元から撓み
やすくなる。さらに、中央の1本と根元部の2本を加え
ると撓み易さが倍増する。さらにまた、窪み部の面積は
先端側では増加してくるため、中心溝の先端と両側溝を
連続するハの字状の溝を設けると、窪み部が折り畳まれ
る方向へと溝によりガイドして、無理なく縮径させるこ
とができる。
通時に、該貫通穴の内面との接触点となる位置で変え
て、該接触点から傾斜壁先端までは突出量を小としてい
る。この突出量を小さくした部分は、突条部の外面が異
なる傾斜角度で屈折した形状としている。あるいは、円
弧形状としている。
ルの貫通穴に挿入する時、上記接触点に達すると突条部
の外面の傾斜角度を変えているために節度感を発生させ
る。この接触点からは傾斜壁を内方へと撓ませて押し込
む必要があるため、節度感が発生した時点より作業者は
一気に力を強めて押し込むことにより、グロメットの貫
通穴の挿通作業を効率よく行うことができる。かつ、上
記接触点からは、突条部の突出量を小さくしているた
め、挿入力の低減を図ることができる。
該開口に連続するケーブル挿通筒部を拡径筒部の内部側
を通して上記薄肉の端面部より外方へ突出させて設けて
おり、上記開口を上記突条部の間の窪み部に位置させて
いる
くと、オプション部品がある場合に該オプション部品に
接続するケーブルを上記ケーブル挿通筒部を通して、車
体パネルの貫通穴に通すことができ、使い勝ってがよく
なる。該ケーブル挿通筒部は突出端を閉鎖端としてお
き、使用時に先端を切断して開口をケーブルの挿通を可
能としている。また、該ケーブル挿通筒部の開口を、拡
径筒部の窪み部に設けているため、該窪みの変形が容易
となり、貫通穴への挿通作業時における挿入力の低減を
図ることができる。
参照して説明する。図1乃至図9は第1実施形態を示
す。グロメット10はゴムで一体成形しており、挿入側
前部の第1の小径筒部11と、後部側の第2の小径筒部
12の間に拡径筒部13を連続させた形状である。拡径
筒部13は小径筒部11の連続端より円錐形状に拡径
し、大径先端側を厚肉とし、その外周面に車体係止凹部
14を環状に設けている。
に突出させた垂直壁14aと、溝14bを挟んで対向さ
せた傾斜壁14cとからなる。溝14bは、その奥に前
後方向の肉抜部14d、14eを設けると共に溝底面に
リップ14hを突出させている。
間隔をあけて、小径筒部11と連続する小径側より車体
係止凹部14の傾斜壁14cの大径側まで、軸線方向に
延在する複数の突条部20を突設している。該突条部2
0は拡径筒部13の外周面より段状に厚肉に突出させた
言わばリブ形状としている。本実施形態では8本の突条
部20は、小径端P1より大径端P2にかけて周方向に
同一幅Wで軸線方向に延在させ、8本の突条部20は同
一形状としている。本実施形態では、各突条部20の幅
Wは10mm、軸線方向の長さLは14.8mmで、突
条部20の突出部での傾斜壁先端(P2位置)の外径D
を76mm、小径端(P1位置)の外径を63.9mm
としている。
20の突出量Hは、車体パネルPの貫通穴30への挿通
時に貫通穴内面30aとの接触点P3となる位置で変え
て、該接触点P3から上記傾斜壁先端のP2位置まで
は、P3と小径側端P1との間の突出量H1より小さく
している。
先端P2と同一高さとなる位置P4からは、突条部外面
20aをグロメットの軸線方向Xと平行としてP4から
傾斜壁14cの先端のP2まで直線状に連続させてい
る。このように、各突条部20の突出量は、小径側P1
からP3の小径側では最大高さのH1、P3からP4ま
での突出量H2は、H1〉H2として、外面20aを屈
折させている。さらに、P4から傾斜壁先端のP2まで
の突出量H3は、H2以下でかつ漸次減少させている。
軸線Xに対する傾斜角度を二段のθ1、θ2と変化さ
せ、小径筒部側では最も傾斜角度θ1を大とし、上記接
触点P3で傾斜角度θ2を減少させ、さらに、傾斜壁突
出端と同一位置となると傾斜角度を0として、三段に屈
折させた形状としている。
しているため、小径端P1から大径端P2にかけて放射
状に広かった状態で延在する。小径端P1側の突条部2
0の端部20bは隣接する突条部同士を密に配置し、大
径端P2の突条部20の端部20cでは隣接する突条部
の間には間隔があき、拡径筒部13の外周面13aから
なる三角形状の窪み部21が小径側から大径側へと広が
る方向に発生させている。
の中心溝22を設けている。また、突条部20の基部に
沿って両側溝24A、24Bを設けている。両側溝24
A、24Bは傾斜部先端近傍のP4まで延在させ、中心
溝22は両側溝24A、24Bより短くして、その先端
を両側溝の先端よりも傾斜部先端側へ突出させていな
い。これらの溝22、24A、24Bにより突条部20
を突設して拡径筒部13の剛性を高めても、車体パネル
の貫通穴に挿通させる時に、縮径方向に容易に撓むこと
ができるようにしている。即ち、上記溝22、24A、
24Bにより窪み部21が折り畳まれる方向へとガイド
して無理なく縮径させている。
の端面部25を設け、該端面部25の中央より前記第2
の小径筒部12を突出させている。該第2の小径筒部1
2の対向位置にスリット12aを設けて、小径筒部12
を半円環状の2片12b、12cに分割している。
に接続する2本のケーブル挿通筒部26を設けている。
該ケーブル挿通筒部26が、拡径筒部13の外周面の窪
み部21に開口26aを設け、拡径筒部13内を通り、
端面部25より突出させて形成している。この突出部2
6bの先端は閉鎖部26cとし、ケーブルを通す時に切
断部26dで切断して開口としている。
スW/Hに図8に示すように取り付けて、室外側(Y)
と室内側(Z)とを仕切るダッシュパネルからなる車体
パネルPの貫通穴30にグロメット10を装着する。
説明する。室外側(Y)側より第1の小径筒部11を貫
通穴30に押し込む。この時、グロメット10が斜め傾
斜していると突条部20の一部が貫通穴30の内周面に
当たり接触抵抗が生じる。これにより、作業者はグロメ
ット10の挿入姿勢を矯正する。しかも、突条部20を
薄肉の拡径筒部13の外周面に多数突設しているため、
拡径筒部13の剛性が高まり、グロメット10が斜め挿
入された時に、貫通穴内周面と圧接した部分の拡径筒部
13が折り曲がるように変形することを確実に防止でき
る。
0を通し、該貫通穴30の内径と同一となる突条部20
の接触点P3に達すると、突条部20の外面20aと貫
通穴内周面との圧接で節度感を作業者に発生させる。作
業者はこの時点から、グロメット10を一気に押し込
み、突条部20を押し潰すように貫通穴30に通す。
の間の窪み部21に溝22、24A、24Bを設けてい
るため、窪み部21が周方向に撓みやすくなる。よっ
て、縮径時に間隔が狭まる隣接する突条部20の間に窪
み部21が山形状に膨出するように撓んで突条部20を
スムーズに縮径させることができる。かつ、突条部20
の傾斜角度も緩やかとして拡径筒部13の外周面からの
突出量も少なくしているため、大きな押し込み力を必要
とせず、低挿入力で押し込みができる。
係止凹部14の傾斜壁14cの先端突出部と同一高さに
達すると、この位置P4から突条部外面20aは軸方向
と平行は直線となり、貫通穴30内に真っすぐな状態で
傾斜壁の突出端が貫通するようにガイドする。
通穴30の内周面で押圧し、拡径筒部13を縮径させな
がら傾斜壁の突出端が貫通穴30を通過させる。傾斜壁
14cが貫通穴30を通過すると、初期位置に弾性復帰
し、傾斜壁14cと垂直壁14aの間の溝14b内に貫
通穴30の周縁部が落し込まれる。この状態で、傾斜壁
14cと垂直壁14aの対向面が車体パネルPの両面に
圧接し、かつ、貫通穴30の内周面の溝底面に突設した
リップ14hと圧接して、グロメット10は車体パネル
Pの貫通穴30にシール状態で係止される。
部13の外周面に突条部20を設けているため、作業者
は斜め挿入姿勢を是正できると共に、薄肉の拡径筒部を
補強して斜め挿入時に発生しやすい折り曲がりを防止で
き、斜め挿入してもグロメット10の貫通穴30への挿
入が出来なくなることを防ぐ。さらに、傾斜壁の突出端
の近傍では、突条部20により真っすぐに傾斜壁14c
が貫通穴30を通るようにガイドしているため、この傾
斜壁突出端近傍で変形を発生させることなく、スムーズ
に貫通穴30を通過させることができる。さらにまた、
突条部20の間の各窪み部21が折り畳まれるように溝
22、24A、24Bを設けているため、周方向で均等
に縮径され、低挿入力でグロメット10を車体パネルの
貫通穴に係止することができる。かつ、グロメット10
を車体パネルに装着後に、ワイヤハーネスが引っ張られ
て第1の小径筒部11側から脱落させる方向の負荷が発
生しても、第2の小径筒部12をワイヤハーネスにテー
プ巻き固定してワイヤハーネスの引っ張り力に抗するた
め、グロメット10の脱落を防止できる。
設ける溝の変形例を示すものである。 図10(A)で
は周方向中央の1本の溝22と突条部20の根元部の2
本の溝24A、24Bとの先端に逆ハの字状に連結する
溝23を設けている点を相違させている。この溝23を
設けると中央の溝22と両側の溝24Aと24Bとを連
動させて撓みやすくすることができる。図10(B)で
は突条部20の根元にのみ2本の溝24A、24Bを形
成している。図10(C)では窪み部21の周方向中央
に1本の溝22のみを設けている。このように窪み部2
1に設ける溝の個数を代えても、グロメットを縮径方向
に撓み易くすることができる。
ず、突条部の個数は8個に限定されず、4個以上〜10
個以下程度であればよく、突条部の厚みとの関係で個数
を適宜に設定できる。また、拡径筒部の大径側の第2小
径筒部を無くしてもよいが、車体パネルの貫通穴にグロ
メットを装着した後の脱落を考慮すると、第2小径筒部
を設けてワイヤハーネスとテープ巻き固定しておくこと
が好ましい。また、オプション部品用のケーブル挿通筒
部も必ずしも設ける必要はない。さらに、貫通穴が楕円
形状をなし、拡径筒部も断面楕円形状となるグロメット
にも適用できることは言うまでもない。
に係わるグロメットは、拡径筒部の外周面に軸線方向の
溝を周方向に間隔をあけて形成しているため、グロメッ
トが撓みやすくなる。よって、グロメットが斜め挿入さ
れた場合に正規姿勢に容易に矯正することができる。
グロメットを斜め挿入して、突条部が貫通穴内周面に当
たることにより作業者は斜め挿入に気が付いて挿入姿勢
を是正できると共に、グロメットの拡径筒部が斜め挿入
で貫通穴内周面に片当たりした場合には、突条部により
拡径筒部の剛性を高めているため、拡径筒部に屈曲が生
じて挿入できなくなる自体を発生させない。
突条部と、その間の窪み部に溝を設けてると、拡径筒部
を縮径化がスムーズに行える。さらに、突条部が貫通穴
内周面に接した位置からの突条部の突出量を低減する
と、低挿入力でグロメットを貫通穴に挿入係止すること
ができる。其の際、突条部が貫通穴内周面に接する位置
で突条部の外面の傾斜角度を変えて、作業者に節度感を
与えているため、この節度位置から一気にグロメットを
押し込めば効率のよいグロメットの装着作業を行うこと
ができる。
図である。
る。
る。
ある。
の挿入作業例を示す図面である。
め、本発明は、小径筒部と、該小径筒部に連続する拡径
筒部を備え、これら小径筒部と拡径筒部に自動車用ワイ
ヤハーネスを貫通させて取り付けた状態で、上記小径筒
部側から車体の貫通穴に挿入し、上記拡径筒部の外周面
に設けた車体係止凹部を車体パネルに係止するグロメッ
トであって、上記車体係止凹部を挟んで拡径筒部の大径
端側の壁と、該壁と対向する小径側の傾斜壁を備え、傾
斜壁を内方に撓ませて、上記貫通穴を通過させるように
しており、上記拡径筒部の外周面には、小径筒部端部側
から傾斜壁先端側まで軸線方向に延在する複数の突条部
を突設し、これら突条部の小径筒部側端部は拡径筒部外
周面から段状に突出すると共に上記小径筒部側に面する
端面に凹状切込を設けていることを特徴とするグロメッ
トを提供している。
せる複数の突条部は小径端側近傍で近接して、傾斜壁先
端側では放射状に広がり、これら突条部の小径筒部側端
部を周方向に密に配置して隣接する突条部を連続させて
いると共に、上記突条部の小径筒部側端面の凹状切込を
環状としている。上記凹状切り込みは略V形状の切り込
みとすることが好ましい。また、上記周方向に配置する
突条部の小径筒部側端部の端面を、周方向に連続させた
面は、小径筒部と周方向に略平行に設けている。
に、拡径筒部の外周面からなる窪み部を生じさせ、この
窪み部に軸線方向の溝を設けている。上記拡径筒部の外
周面に沿って設ける溝は小径筒部との連続する小径端側
近傍から上記傾斜壁先端近傍にかけて設けていることが
好ましい。このように、拡径筒部の外周面に小径筒部と
の連続端近傍から車体係止凹部近傍にかけて軸線方向の
溝を形成すると、突条部の外面が貫通穴内周面と接触し
て内側へと撓ませる時に、溝を中心として縮径方向に撓
みやすくなる。さらに、溝を形成した部分は薄肉となっ
てグロメットは撓み易くなるため、斜め挿入してグロメ
ットがパネル貫通穴の内周面に引っ掛かってもグロメッ
トを撓ませて容易に挿入姿勢を矯正することができる。
に突出させた大径側の壁となる垂直壁14aと、溝14
bを挟んで対向させた傾斜壁14cとからなる。溝14
bは、その奥に前後方向の肉抜部14d、14eを設け
ると共に溝底面にリップ14hを突出させている。
20の突出量Hは、車体パネルPの貫通穴30への挿通
時に貫通穴内面30aとの接触点P3となる位置で変え
て、該接触点P3から上記傾斜壁先端のP2位置まで
は、P3と小径側端P1との間の突出量H1より小さく
している。この突出量H1で段状の突出する小径側端P
1では、小径筒部11側に面する端面に略V形状の凹状
切込20b−1を設けている。また、突条部20は小径
筒部側端部で周方向に密に配置されて、図1に示すよう
に、隣接する突条部20を略連続しているため、上記凹
状切込20b−1は環状を呈し、該環状線は小径筒部1
1と周方向に略平行となっている。
突条部と、その間の窪み部に溝を設けてると、拡径筒部
を縮径化がスムーズに行える。上記突条部の小径筒部側
の端面に凹状切込を形成していることにより、グロメッ
トが車体パネルの貫通穴に係止された状態において、グ
ロメットの挿入方向と反対方向に小径筒部が引っ張られ
た場合、突条部の小径筒部端面の凹状切込が小径筒部の
外周面に当接し且つ凹状切込が広がるように変形して当
接するため、接触係止面積が増大し、小径筒部をしっか
りと保持する。よって、グロメットが車体パネルから離
脱するのを確実に防止することができる。さらに、突条
部が貫通穴内周面に接した位置からの突条部の突出量を
低減すると、低挿入力でグロメットを貫通穴に挿入係止
することができる。其の際、突条部が貫通穴内周面に接
する位置で突条部の外面の傾斜角度を変えて、作業者に
節度感を与えているため、この節度位置から一気にグロ
メットを押し込めば効率のよいグロメットの装着作業を
行うことができる。
Claims (4)
- 【請求項1】 小径筒部と、該小径筒部に連続する拡径
筒部を備え、これら小径筒部と拡径筒部に自動車用ワイ
ヤハーネスを貫通させて取り付けた状態で、上記小径筒
部側から車体の貫通穴に挿入し、上記拡径筒部の外周面
に設けた車体係止凹部を車体パネルに係止するグロメッ
トであって、 上記車体係止凹部を挟んで拡径筒部の大径端側の壁と、
該壁と対向する小径側の傾斜壁を備え、傾斜壁を内方に
撓ませて、上記貫通穴を通過させるようにしており、 上記拡径筒部の外周面には、小径筒部端部側から傾斜壁
先端側まで軸線方向に延在する複数の突条部を突設し、
これら突条部の小径筒部側端部は拡径筒部外周面から段
状に突出すると共に上記小径筒部側に面する端面に凹状
切込を設けていることを特徴とするグロメット。 - 【請求項2】 上記拡径筒部の外周面に軸線方向に延在
させる複数の突条部は、小径筒部側端部では周方向に密
に配置して、隣接する突条部を連続させ、該突条部の小
径筒部側端面の上記凹状切込を環状としていると共に、
傾斜壁先端側では放射状に広げている請求項1に記載の
グロメット。 - 【請求項3】 上記凹状切り込みは略V形状の切り込み
としている請求項1または請求項2に記載のグロメッ
ト。 - 【請求項4】 上記周方向に配置する突条部の小径筒部
側端部の端面を、周方向に連続させた面は、小径筒部と
周方向に略平行に設けたことを特徴とする請求項1乃至
請求項3のいずれか1項に記載のグロメット。
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---|---|---|---|
JP2002191988A JP3395784B1 (ja) | 2000-09-22 | 2002-07-01 | グロメット |
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---|---|---|---|
JP2000288700 | 2000-09-22 | ||
JP2000-288700 | 2000-09-22 | ||
JP2002191988A JP3395784B1 (ja) | 2000-09-22 | 2002-07-01 | グロメット |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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