JP2003123627A - 半導体−誘電体−金属の安定的な電子エミッタ - Google Patents

半導体−誘電体−金属の安定的な電子エミッタ

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JP2003123627A JP2002295740A JP2002295740A JP2003123627A JP 2003123627 A JP2003123627 A JP 2003123627A JP 2002295740 A JP2002295740 A JP 2002295740A JP 2002295740 A JP2002295740 A JP 2002295740A JP 2003123627 A JP2003123627 A JP 2003123627A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高電流放出と安定性とを合わせ持つ冷陰極を提
供する。 【解決手段】冷陰極電子エミッタは、pドープされた半
導体、誘電体層、および金属層を含む。この構造の変形
形態は、p領域の下に、n+ドープされた領域を含む。
これらの構造により、安定した動作で高電流が放出され
ることを可能にする。高電流密度が可能となるのは、誘
電体層の両端の所定の電圧降下のもとで、有効な負の電
子親和力が、誘電体層に隣接したp領域の空乏層に蓄積
された準平衡状態の「冷」電子について実現されるから
である。これらの電子は、p−D−M構造における電子
なだれまたはn−p−D−M構造における注入プロセ
スの結果として生成される。真空領域における比較的低
い電界を用いており、加速されたイオンからの汚染およ
び吸収による影響を受けないので、これらのエミッタは
安定的である。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、一般に電子エミッ
タに関し、より具体的には、p−n陰極タイプの冷電子
エミッタに関する。 【0002】「INJECTION COLD EMITTER WITH NEGATIVE
ELECTRON AFFINITY BASED ON WIDE-GAP SEMICONDUCTOR
STRUCTURE WITH CONTROLLING BASE」というタイトルの
米国特許出願第09/974,818号は、同じ出願人
による特許出願であり、いくつかの共通の開示を含み、
本発明に関連する場合がある。 【0003】 【従来の技術】今日、数多くの形態の電子放出技術が存
在する。電流によって加熱される熱陰極からの熱放出の
結果として電子が生成される熱陰極管(CRT)は、テ
レビ(TV)およびコンピュータモニタのような数多く
の表示装置に普及している。また電子放出は、X線装置
および電子顕微鏡のような装置においても重要な役割を
果たす。集積回路およびフラットディスプレイ装置のた
めに、ミニチュア冷陰極が用いられる場合がある。さら
に、高い電流密度で放出された電子を用いて、ある材料
をスパッタリングしたり、溶融したりすることもでき
る。 【0004】一般に、2つのタイプの電子エミッタ、す
なわち「熱」陰極および「冷」陰極が存在する。「熱」
陰極は、電流によって加熱された表面からの熱電子放出
に基づく。冷陰極は、2つの異なるタイプ、すなわちタ
イプAおよびBに細分されることができる。タイプAの
エミッタは、電界放出効果(電界放出陰極)に基づく。
タイプBのエミッタは、注入または電子なだれ降伏プロ
セスによって生成される非平衡状態の電子の放出を用い
るp−n陰極である。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】いずれのタイプのエミ
ッタとも短所を有し、それにより実際には実用的ではな
い。タイプAのエミッタ(電界放出タイプ)の場合、主
な短所の1つは、このようなエミッタの寿命が非常に短
いことである。たとえば、タイプAのエミッタは数時間
しか動作せず、場合によっては分単位の短い時間しか動
作しないことさえある。冷電界放出陰極(タイプA)で
は、電子は、強い電界によって金属電極の表面から真空
中に抽出される。電界陰極は、記録装置および他の応用
形態において必要とされる大きな放出電流では、その寿
命が短い。 【0006】図1Aを参照して、タイプAのエミッタの
動作を説明する。図1Aは、金属の仕事関数の概念を例
示する、金属製表面の場合の典型的なエネルギー準位図
を示す。図に示されるように、材料、この例では金属が
左側にあり、真空領域は右側にある。Eは金属のフェ
ルミ準位を表す。金属の仕事関数Φは、金属のフェル
ミ準位から真空中に1つの電子を移動させるのに必要と
されるエネルギーである。したがって、仕事関数Φ
は、VacとEとの差である。金属の場合の仕事関
数Φは、典型的には4〜5電子ボルト(eV)であ
る。 【0007】非常に強い外部電界においては、エネルギ
ー準位は変化し、電子に対して三角のポテンシャル障壁
(図1Aの破線参照)のように動作する。外部電界Fが
増加すると、障壁の幅は減少し、電子のトンネル効果の
起こる確率が急激に増加する。そのような障壁の透過性
は以下のように表される。 【0008】 【数1】 【0009】ここで、Fは電界であり、qおよびmは、
電子の電荷および質量である。透過性は、障壁を通る電
子トンネル効果の確率を表す。電流密度j=1〜100
A/cm (アンペア/平方センチメートル)の場合に、対
応する電界はF>10V/cmとなる。 【0010】そのような強い電界では、実際の装置内の
真空領域において常に存在するイオンが、約1マイクロ
メートルまたはそれ以上の真空領域において、10
V以上のエネルギーを取得する。そのような強いエネル
ギーを有するイオンがエミッタ表面に衝突すると、エミ
ッタ表面がイオンを吸収し、腐食することとなる。イオ
ン吸収および腐食は、一般に、タイプAのエミッタの寿
命を数時間の動作時間に、場合によっては数分間に制限
する。同様の強度の電界を用いるシステム内の陰極への
損傷は詳細に研究されており、非常に目覚しいものがあ
る。 【0011】タイプBのエミッタ(注入/電子なだれタ
イプ)の場合、主な短所のうちの1つは、効率が非常に
悪いことである。言い換えると、回路内の全電流に対す
る放出電流の比が非常に小さく、通常は1%よりもかな
り小さい。TiOや多孔質Si、または電子なだれ降
伏を含む、p−n接合または半導体−金属(S−M)接
合のいずれかに基づくタイプBの陰極は、p−n接合ま
たはS−M接合に「内部」バイアスをかける必要があ
る。 【0012】代替的に、Siから冷陰極を製造するため
に電気的破壊プロセスを用いることが示唆されている。
これらのタイプの電子なだれエミッタは、電子なだれの
状況において非常に強い電界によって加速された非常に
熱い電子(約数電子ボルトのエネルギーを有する)の放
出に基づく。結果として、これらも、熱電子の放出電流
密度が非常に小さいという短所を有する。 【0013】負の電子親和力(NEA)の効果を用いる
ために、半導体表面上にセシウム(Cs)を堆積させる
ことにより、電流密度を増加させようとする試みが行わ
れている。図1BはNEAの概念を示す。図に示される
ように、材料、この例ではp型半導体が左側にあり、真
空領域が右側にある。Eは金属の伝導帯を表す。NE
A効果は、伝導帯Eの底が真空レベルVacよりも高
い位置にあるときの状況に相当することに留意された
い。このタイプの1つの初期のp−n陰極は、シリコン
またはガリウム砒素の電子なだれ領域と、放出が起こる
セシウム金属層とを組み合わせたもの(GaAs/Cs
またはGaP/Cs構造)である。しかしながら、Cs
は非常に反応が速く、揮発性の元素である。したがっ
て、Csを用いるGaAsおよびGaPエミッタは、高
い電流密度においては安定でない。 【0014】要するに、高電流放出と安定性とを合わせ
持つ冷陰極は、従来の設計では実現することができなか
った。 【0015】 【課題を解決するための手段】本発明の1つの側面によ
ると、冷電子エミッタの一実施形態は、ドーピングされ
たp型領域を含むことができる。該p領域は、Siのよ
うな半導体から形成されることができる。また、該冷電
子エミッタは、p領域の下に基板を含むことができる。
実際には、該p領域は、電子不足の材料で基板をドーピ
ングすることにより形成されることができる。 【0016】代替的に、電子エミッタは、基板の上に形
成されるn+領域を含むことができ、該n+領域は、電
子過剰の材料で基板をドーピングすることにより形成さ
れることができる。その後、p領域が、n+領域の上に
pドーピングされた半導体層をエピタキシャル成長させ
ることにより形成されることができる。p領域の厚み
は、p領域における電子の拡散長より薄いのが好まし
い。n+領域220およびp領域230の両方が存在す
るとき、p領域内の正孔濃度は、n+領域内の電子濃度
より低いのが好ましい。 【0017】電子エミッタはさらに、p領域の上に形成
される誘電体層を含むことができる。誘電体層の厚み
は、2〜3nmより薄いのが好ましく、誘電体層の破壊
電界は、誘電体層において印加される電界より大きい。
該エミッタはさらに、誘電体層の上に形成される金属層
を含むことができる。金属層の厚みは、電子エネルギー
のの平均自由行程より薄いのが好ましい。電子エミッタ
はさらに、動作のためにn+−p接合部に適切なバイア
スがかけられるように、n領域およびp領域への電極を
含むことができる。電子エミッタはさらに、電流エミッ
タから放出される電流の量を制御するために、M電極を
含むことができ、このとき、p電極は含んでも含まなく
てもよい。 【0018】本発明の他の側面によると、電子エミッタ
を製作する方法の一実施形態は、たとえば、電子不足の
材料で基板をドーピングすることにより、p領域を形成
することを含むことができる。また、該方法は、たとえ
ば電子不足の材料でドーピングされた半導体をエピタキ
シャル成長させることにより、n+領域の上にp領域を
形成することを含むことができる。p領域の厚みは、p
領域内の電子の拡散長よりも薄いのが好ましい。また、
p領域内の正孔濃度レベルは、n+領域およびp領域の
両方が存在する場合には、n+領域の電子濃度より低い
のが好ましい。該方法はさらに、p領域の上に誘電体層
を形成することと、該誘電体層の上に金属層を形成する
こととを含むことができる。金属層の厚みは、電子エネ
ルギーの平均自由行程よりも薄いのが好ましい。該方法
はさらに、n電極とp電極とを形成することを含むこと
ができる。該方法はさらに、電流エミッタから放出され
る電流の量を制御するために、M電極を形成することを
含むことができ、このとき、p電極は含んでもよく含ま
なくてもよい。 【0019】本発明の上記の実施形態は、所定の態様を
達成することができる。たとえば、該電子エミッタは、
高密度の電子を放出することができる。また、エミッタ
の寿命を比較的長くすることができる。さらに、該エミ
ッタは、既知の材料(Si、SiO、Au等)とその
制作方法とに基づくことができ、それゆえ、現在の技術
水準に存在するもの以外の設備投資は、ほとんど、ある
いは全く必要とされない。さらに、該デバイスは強い電
界を必要としないので、結果として動作が安定し、電界
エミッタの有害な影響、すなわち陰極表面の腐食および
エミッタ表面におけるイオン吸収等を回避することがで
きる。したがって、安定性および高電流密度を1つのデ
バイス内で組み合わせることができる。 【0020】 【発明の実施の形態】本発明の特徴は、図面とともに以
下に記載される説明から、当業者には明らかになるであ
ろう。 【0021】簡略化してわかりやすくするため、本発明
の原理は、主にその典型的な実施形態を参照することに
より説明される。以下の説明では、本発明を完全に理解
してもらうために、多数の特定の細部が説明される。し
かしながら、本発明がこれらの特定の細部に限定される
ことなく実施されることができることは、当業者には明
らかであろう。状況によっては、本発明を無用に不明瞭
にしないように、既知の方法および構造を詳細には記載
していない場合がある。 【0022】図2Aは、本発明の1つの側面に従う、冷
陰極(コールドエミッタ(cold emitter))200の第
1の実施形態の典型的な断面図を示す。冷陰極200
は、概して、p領域230、誘電体層245および金属
層240が存在することに起因するp−D−M構造を有
するものとして特徴付けられることができる。図2Aに
示されるように、冷陰極200は、基板210と、該基
板210の上に形成されるp領域230とを含むことが
できる。p領域230は、半導体から形成されることが
できる。その場合、Siが好ましい材料である。またp
領域230は、広いバンドギャップの半導体からも形成
されることもできる。このような半導体の例には、G
e、GaAs、GaP、InP、およびInGaPが含
まれる。当業者であれば、適切な半導体として他の材料
を用いることができることは理解されよう。p領域23
0の正孔濃度は、およそ1016/cm〜1019
cmであることが好ましい。しかしながら、応用形態
のタイプに応じて、濃度レベルを調整することができ
る。 【0023】実際には、基板210およびp領域230
は、たとえばSiのような同じ半導体から形成されるこ
とができる。その際、p領域230は、電子不足(elec
tronpoor)の材料で半導体をドーピングすることにより
形成されることができる。電子不足の材料の例には、ホ
ウ素が含まれる。再び、当業者であれば、電子不足の他
の材料を用いることができることは理解されよう。 【0024】冷陰極200はさらに、p領域230の上
に形成される誘電体層245を含むことができる。誘電
体層245は、SiO、Al等のような材料か
ら形成されることができる。当業者であれば、誘電体層
245のために他の材料が適していることもあることは
理解されよう。誘電体層245の厚み「a」は、条件
1.5nm≦a≦2nm(ナノメートル)を実質的に満
たすことが好ましい。また、誘電体層245の破壊電界
は、後に説明される理由により、条件F≧(1.
5〜2)*10V/cm(ボルト/センチメートル)を実
質的に満たすことが好ましい。 【0025】また冷陰極200はさらに、誘電体層24
5の上に形成される金属層240を含むことができる。
金属層240は、導電性材料から形成されることができ
る。導電性材料の例には、Au、Ag、Al、Gd、
W、Pt、Ir、Pdおよびそれらの合金が含まれる。
当業者であれば、金属層240として他の材料が適する
こともあり、この層240が厳密に金属に制限されなく
てもよいことを理解するであろう。金属層240の厚み
tは、電子エネルギーの平均自由行程(mean free pat
h)lεよりも薄いことが好ましい。典型的には、lε
は2〜5ナノメートル(nm)の範囲にある。こうし
て、その厚み「t」は、条件t<2〜5nmを満たすこ
ととなる。 【0026】電子冷陰極200はさらに、p領域230
の上に形成されるp電極270およびM電極290を含
むことができる。p電極270は、p領域230に電気
的に接続されることができ、M電極290は、金属層2
40に電気的に接続されることができる。p電極270
およびM電極290はそれぞれ、導電性材料から形成さ
れることができる。導電性材料の例には、Au、Ag、
Al、W、Pt等およびそれらの合金が含まれる。 【0027】さらに、電子エミッタ200は、p電極2
70およびM電極290をそれぞれ絶縁するための絶縁
体250を含むことができる。実際には、誘電体層24
5および絶縁体250は、同じものであることができ、
または個別のものであってもよい。 【0028】図2Aの冷陰極200の動作について、図
3Aおよび図4Aを参照して説明する。図3Aは、図2
Aに示される冷陰極200の実施形態の線II−IIを
横切る、平衡状態の典型的なエネルギーバンド図を示
す。平衡状態では、p領域230の伝導帯エネルギーE
の底は、値Ψだけ真空レベルVacよりも下に存在
し、値Ψは、典型的には約3電子ボルト(eV)であ
る。伝導帯エネルギーEが真空レベルVacよりも下
にあるので、NEAは存在しない。 【0029】有効なNEAは、有限のバイアス電圧を印
加することにより実現されることができる。金属層24
0上の電位が、p領域230にかけられる電位に対して
正であるとき、図4Aに示されるように、主な電圧降下
は誘電体層245の両端にわたって生じる。これが生じ
ると、伝導帯エネルギーEの底は、真空エネルギーレ
ベルVacに対して上方に移動する。 【0030】あるバイアス電圧において、Eの値がV
acの値よりも高くなる。誘電体層245の厚み「a」
が十分に薄いとき、電子は誘電体層245を突き抜け、
金属層240を通過し、有効なNEAを実現することが
できる。電子が誘電体層を突き抜けるためには、誘電体
層245の破壊電界(breakdown field)F(図示せ
ず)は、電界F(同じく図示せず)より大きく、すな
わちF>Fでなければならない。ここで、F=Ψ
/aである。したがって、Ψ≒3eVで、「a」が実質
的に条件1.5nm≦a≦2nmを満たすならば、誘電
体層245の破壊電界Fは、実質的に条件1.5*1
V/cm≦F≦2*10V/cmを満たすこととなろ
う。 【0031】半導体p領域230における電界は、F
=F(ε/ε)(図示せず)として表されること
ができる。ここで、εおよびεはそれぞれ、誘電体
層245および半導体p領域230の誘電率を表す。上
記の条件が満たされる場合には、電界Fは、すべての
ドーピングレベルにおいて半導体の破壊電界より大きく
なり、半導体p領域230において電子なだれ降伏(av
alanche breakdown)が生じる。電子なだれ降伏中に生
成される電子は、電子のローカルな擬フェルミ準位(lo
cal quasi-Fermi level)が真空レベルVacより高く
上昇するまで、誘電体層245に隣接する空乏領域に蓄
積される。電子のローカル擬フェルミ準位が真空レベル
Vacより高く上昇した時点で、電子放出が生じる。ト
ンネリングした電子はほとんど外部回路に流れ込むこと
はないので、冷陰極の効率は比較的高く、たとえば10
%以上となることができる。 【0032】図2Bは、本発明の1つの側面に従う、第
2の実施形態の冷陰極200−1の典型的な断面図を示
す。冷陰極200−1は、図2Aの冷陰極200の変形
形態として説明されることができ、概して、n+領域2
20が存在することに起因するn−p−D−M構造と
して特徴付けられることができる。図2Bに示されるよ
うに、冷陰極200−1は、図2Aに示される冷陰極2
00のほとんどの要素を含むが、p導体270を有さ
ず、n導体260を含む。簡略化するために、冷陰極2
00および200−1の両方に共通な要素については詳
細には説明しない。共通の要素の動作および特性が同様
のものでありうることに留意するだけで十分である。 【0033】冷陰極200−1は、冷陰極200のいく
つかの要素に加えて、基板210の上に形成されるn+
領域220を含むことができる。n+領域220および
p領域230は、Siのような同じ半導体から形成され
ることができる。代替的に、p領域230は、その例を
前述したように、Siよりも広いバンドギャップの半導
体から形成されることができる。当業者であれば、他の
材料が適切な半導体として用いられることができるとい
うことは理解されよう。n+領域220内の電子濃度は
概ね1017〜1019/cmか、またはそれ以上で
あることが好ましく、該電子濃度は、p領域内の正孔濃
度よりも高いことが好ましい。しかしながら、応用形態
のタイプに応じて、濃度レベルを調整することができ
る。また、n+領域220における電子濃度は、p領域
230の正孔濃度よりも高いことが好ましい。 【0034】実際には、基板210およびn+領域22
0は、同じ半導体から形成されることができる。その
際、n+領域220は、電子過剰(electron rich)の
材料で半導体基板210をドーピングすることにより形
成されることができる。電子過剰の材料の例には、ヒ素
(As)、アンチモン(Sb)、リン(P)および窒素
(N)が含まれる。再び、当業者であれば、電子過剰の
他の材料を用いることができるということは理解されよ
う。 【0035】冷陰極200−1はさらに、n+領域22
0に電気的に接続されるn導体260を含むことができ
る。 【0036】p領域230は、図2Aに示されるように
基板210の直ぐ上に存在する代わりに、図2Bに示さ
れるように、n+領域220内に形成されることができ
ることに留意されたい。p領域230は、たとえば、電
子不足の材料でn+領域220をカウンター・ドーピン
グ(counter doping)することにより形成されることが
できる。そのような材料の一例にはホウ素が含まれる。
p領域230は、n+領域220とは全く異なる材料か
ら形成されることもできる。n+領域220は、p領域
230よりも広いバンドギャップの材料から形成される
ことが好ましい。 【0037】p領域230内の正孔濃度に対するn+領
域220内の電子濃度の比が1より大きいことについて
上に述べた。その比は10以上の場合がある。しかし、
電子および正孔の濃度レベルと同様に、この比も応用形
態のタイプに応じて変更されることができる。さらに、
WはLより小さくされることが好ましい。ここで、図2
Bに示されるように、Wはp領域230の厚みを表し、
Lはp領域230における非平衡状態の電子の拡散長
(diffusion length)を表す。拡散長Lは典型的には約
0.3〜1μmである。 【0038】n+領域220の少なくとも1つの役割に
ついて、図3Bおよび図4Bを参照して説明する。図3
Bは、線II’−II’に沿った図2Bの冷陰極200
−1の平衡状態における典型的なエネルギーバンド図を
示す。平衡状態では、p領域230と誘電体層245と
の間のp−D境界部に空乏層が形成される。 【0039】冷陰極200−1の動作は、冷陰極200
の動作に類似する。しかしながら、この場合、バイアス
の電位は、(M電極290を介した)金属層240上の
電位が、(n電極260を介した)n+領域220上の
電位に対して正であるようになされる。そのようなバイ
アスを用いる場合、電子過剰のn+領域220からの電
子は、図4Bに示されるように、p領域230に注入さ
れる。p領域230の厚みWがp領域230における非
平衡状態の電子の拡散長Lより薄いとき、該電子はp領
域230を横切り、ローカル擬フェルミ準位が真空レベ
ルVacより高く上昇するまで、図4Bに示される空乏
層内に蓄積される。空乏層では、正孔濃度が非常に小さ
いので、電子−正孔の再結合率も非常に小さい。結果と
して、電子放出が急激に増加し、放出電流は再結合電流
よりもはるかに大きくなる。これにより、非常に大きい
電流を放出することが可能となる。 【0040】図2Cは、本発明の1つの側面に従う、第
3の実施形態の冷陰極200−2の典型的な断面図を示
す。冷陰極200−2も、図2Aの冷陰極200の変形
形態として説明されることができ、概して、n+領域2
20が存在することに起因して、n−p−D−M構造
として特徴付けることができる。図2Cに示されるよう
に、冷陰極200−2は、図2Aに示される冷陰極20
0のすべての要素を含み、さらに、n+領域220と、
n電極260と、M電極290を絶縁する第2の絶縁体
280とを含む。簡略化するために、冷陰極200およ
び200−2の両方に共通の要素について詳細には説明
しない。共通の要素の動作および特性が類似したもので
あることに留意するだけで十分である。 【0041】冷陰極200−2の一般的な動作は、冷陰
極200および200−1に類似しており、それゆえ詳
細に説明する必要はない。しかしながら、この場合に
は、電子放出は、n+−p接合部に順方向バイアスをか
けることにより開始される。すなわち、(p電極270
を介した)p領域230上の電位は、n+領域220
(n電極260を介して)に対して正である。M電極2
90を用いて、電子放出の量を制御することができる。
放出電流は、M電極290を介して、金属層240上の
電位にバイアスをかけることにより制御されることがで
きる。これにより、冷陰極200−2からの放出電流が
開閉される。これは、個別に制御されるエミッタを備え
たアレイを必要とする応用形態において非常に有利であ
る。 【0042】本明細書に記載および図示されているの
は、そのいくつかの変形形態とともに、本発明の好まし
い実施形態である。本明細書において用いられる用語、
説明および図面は、単なる例示として記載されており、
限定することを意味しない。当業者であれば、特許請求
の範囲およびその均等物によって規定されることが意図
される本発明の精神および範囲内で、数多くの変形形態
が実現可能であり、他に指示されなければ、すべての用
語がその最も幅広い妥当な意味を有することが意図され
ることは理解されよう。 【0043】本願発明は、以下の実施態様を含む。 (1)電子エミッタ(200、200−1、200−
2)であって、p領域(230)と、前記p領域(23
0)の上に形成される誘電体層(245)と、前記誘電
体層(245)の上に形成される金属層(240)とを
含む電子エミッタ。 (2)前記p領域(230)の下にある基板(210)
をさらに含む、上記(1)に記載の電子エミッタ。 (3)前記p領域(230)は、半導体から形成され
る、上記(1)に記載の電子エミッタ。 (4)基板(210)の上に形成されるn+領域(22
0)をさらに備え、前記p領域(230)が前記n+領
域(220)内に形成されるようにする、上記(1)に
記載の電子エミッタ。 (5)前記n+領域(220)の電子濃度レベルは、前
記p領域(230)の正孔濃度レベルより高い、上記
(4)に記載の電子エミッタ。 (6)前記p領域(230)の厚みは、該p領域(23
0)における非平衡状態の電子の拡散長より薄い、上記
(1)に記載の電子エミッタ。 (7)前記金属層(240)の厚みは、電子エネルギー
の平均自由行程と概ね同じか、またはそれより薄い、上
記(1)に記載の電子エミッタ。 【0044】(8)電子エミッタ(200、200−
1、200−2)を製作する方法であって、p領域(2
30)を形成し、前記p領域(230)の上に誘電体層
(245)を形成すること、前記誘電体層(245)の
上に金属層(240)を形成することを含む方法。 (9)前記p領域(230)の上に基板(210)を形
成することをさらに含む、上記(8)に記載の方法。 (10)基板(210)の上にn+領域(220)を形
成して、該n+領域(220)内に前記p領域(23
0)が形成されるようにする、上記(8)に記載の方
法。
【図面の簡単な説明】 【図1A】材料の仕事関数の概念を例示する、材料表面
の典型的なエネルギー順位図のグラフ。 【図1B】材料の負の電子親和力の概念を例示するエネ
ルギー順位図のグラフ。 【図2A】本発明の一態様に従う、冷陰極の種々の実施
形態の断面図。 【図2B】本発明の一態様に従う、冷陰極の種々の実施
形態の断面図。 【図2C】本発明の一態様に従う、冷陰極の種々の実施
形態の断面図。 【図3A】図2Aに示されるp−D−M構造を備えた冷
陰極の実施形態の線II−IIを横切る、平衡状態にお
ける典型的なエネルギーバンド図。 【図3B】図2Bに示されるn−p−D−M構造を備
えた冷陰極の実施形態の線II’−II’を横切る、平
衡状態における典型的なエネルギーバンド図。 【図4A】図2Aに示される冷陰極の実施形態の線II
−IIを横切る、バイアスをかけられた状態の典型的な
エネルギーバンド図。 【図4B】図2Bに示される冷陰極の実施形態の線I
I’−II’を横切る、バイアスをかけられた状態の典
型的なエネルギーバンド図。 【符号の説明】 220 n+領域 230 p領域 240 金属層 245 誘電体層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アレキサンダー・エム・ブラトコヴスキ アメリカ合衆国94040カリフォルニア州、 マウンテン・ヴュー、ローレル・ウェイ 127 (72)発明者 ヘンリク・ビレッキ アメリカ合衆国94303カリフォルニア州、 パロ・アルト、ロス・ロード 3001 Fターム(参考) 5C135 CC06 HH02 HH03

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】p領域と、 前記p領域の上に形成される誘電体層と、 前記誘電体層の上に形成される金属層と、 を備える電子エミッタ。
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