JP2003123626A - ワイドギャップの半導体構造に基づく負の電子親和力を備えた注入冷陰極 - Google Patents

ワイドギャップの半導体構造に基づく負の電子親和力を備えた注入冷陰極

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JP2003123626A JP2002295743A JP2002295743A JP2003123626A JP 2003123626 A JP2003123626 A JP 2003123626A JP 2002295743 A JP2002295743 A JP 2002295743A JP 2002295743 A JP2002295743 A JP 2002295743A JP 2003123626 A JP2003123626 A JP 2003123626A
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J1/00Details of electrodes, of magnetic control means, of screens, or of the mounting or spacing thereof, common to two or more basic types of discharge tubes or lamps
    • H01J1/02Main electrodes
    • H01J1/30Cold cathodes, e.g. field-emissive cathode
    • H01J1/308Semiconductor cathodes, e.g. cathodes with PN junction layers

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Abstract

(57)【要約】 【課題】高電流放出と安定性とを合わせ持つ冷陰極を提
供する。 【解決手段】冷陰極電子エミッタは、高濃度にn+ドー
ピングされたワイドバンドギャップ(WBG)の半導
体、pドーピングされたWBG領域、および低い仕事関
数を持つ金属層を含む。この構造の変形形態は、p領域
と金属層の間に、高濃度にp+ドーピングされた領域を
含む。これらの構造により、安定した(耐久性のある)
動作で高電流が放出されることを可能にする。高電流密
度が可能となるのは、pドーピング領域およびp+ドー
ピングされた領域が、低い仕事関数の金属に接したとき
に、負の電子親和力の材料として動作するからである。
−p−Mおよびn−p−p−M構造を備えた注
入エミッタは、比較的低い電界を使用し、加速されたイ
オンからの汚染および(または)吸収による影響を受け
ないので、安定的である。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、一般に電子エミッ
タに関し、より具体的には、p−n陰極タイプの冷電子
エミッタに関する。 【0002】「HIGH-CURRENT AVALANCHE-TUNNELING AND
INJECTION-TUNNELING SEMICONDUCTOR-DIELECTRIC-META
L STABLE COLD EMITTER WHICH EMULATES THE NEGATIVE
ELECTRON AFFINITY MECHANISM OF EMISSION」というタ
イトルの米国特許出願第09/975,297号は、同
じ出願人による特許出願であり、いくつかの共通の開示
を含み、本発明に関連する場合がある。 【0003】 【従来の技術】今日、数多くの形態の電子放出技術が存
在する。電流によって加熱される熱陰極からの熱放出の
結果として電子が生成される熱陰極管(CRT)は、テ
レビ(TV)およびコンピュータモニタのような数多く
の表示装置に普及している。また電子放出は、X線装置
および電子顕微鏡のような装置においても重要な役割を
果たす。集積回路およびフラットディスプレイ装置のた
めに、ミニチュア冷陰極が用いられる場合がある。さら
に、高い電流密度で放出された電子を用いて、ある材料
をスパッタリングしたり、溶融したりすることもでき
る。 【0004】一般に、2つのタイプの電子エミッタ、す
なわち「熱」陰極および「冷」陰極が存在する。「熱」
陰極は、電流によって加熱された表面からの熱電子放出
に基づく。冷陰極は、2つの異なるタイプ、すなわちタ
イプAおよびBに細分されることができる。タイプAの
エミッタは、電界放出効果(電界放出陰極)に基づく。
タイプBのエミッタは、注入または電子なだれ降伏プロ
セスによって生成される非平衡状態の電子の放出を用い
るp−n陰極である。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】いずれのタイプのエミ
ッタとも短所を有し、それにより実際には実用的ではな
い。タイプAのエミッタ(電界放出タイプ)の場合、主
な短所の1つは、寿命が非常に短いことである。たとえ
ば、タイプAのエミッタは数時間しか動作せず、場合に
よっては分単位の短い時間しか動作しないことさえあ
る。冷電界放出陰極(タイプA)では、電子は、強い電
界によって金属電極の表面から真空中に抽出される。電
界陰極は、記録装置および他の応用形態において必要と
される大きな放出電流では、その寿命が短い。 【0006】図1Aを参照して、タイプAのエミッタの
動作を説明する。図1Aは、金属の仕事関数の概念を例
示する、金属製表面の場合の典型的なエネルギー準位図
を示す。図に示されるように、材料、この例では金属が
左側にあり、真空領域は右側にある。Eは金属のフェ
ルミ準位を表す。金属の仕事関数Φは、金属のフェル
ミ準位から真空中に1つの電子を移動させるのに必要と
されるエネルギーである。したがって、仕事関数Φ
は、VacとEとの差である。金属の場合の仕事関
数Φは、典型的には4〜5電子ボルト(eV)であ
る。 【0007】非常に強い外部電界においては、エネルギ
ー準位は変化し、電子には、三角のポテンシャル障壁
(図1Aの破線参照)のように見える。外部電界Fが増
加すると、障壁の幅は減少し、電子のトンネル効果の起
こる確率が急激に増加する。そのような障壁の透過性は
以下のように表される。 【0008】 【数1】 【0009】ここで、Fは電界であり、qおよびmは、
電子の電荷および質量である。透過性は、電子トンネル
効果の確率を表す。電流密度j=1〜100A/cm(ア
ンペア/平方センチメートル)の場合に、対応する電界
はF>10V/cmとなる。 【0010】そのような強い電界では、実際の装置内の
真空領域において常に存在するイオンが、約1マイクロ
メートルまたはそれ以上の真空領域において、10
V以上のエネルギーを取得する。そのような強いエネル
ギーを有するイオンがエミッタ表面に衝突すると、エミ
ッタ表面がイオンを吸収し、腐食することとなる。イオ
ン吸収および腐食は、一般に、タイプAのエミッタの寿
命を数時間の動作時間に、場合によっては数分間に制限
する。同様の強度の電界を用いるシステム内の陰極への
損傷は詳細に研究されており、非常に目覚しいものがあ
る。 【0011】タイプBのエミッタ(注入/電子なだれタ
イプ)の場合、主な短所のうちの1つは、効率が非常に
悪いことである。言い換えると、回路内の全電流に対す
る放出電流の比が非常に小さく、通常は1%よりもかな
り小さい。TiOや多孔質Si、または電子なだれ降
伏を含む、p−n接合または半導体−金属(S−M)接
合のいずれかに基づくタイプBの陰極は、p−n接合ま
たはS−M接合に「内部」バイアスをかける必要があ
る。 【0012】代替的に、Siから冷陰極を製造するため
に電気的破壊プロセスを用いることが示唆されている。
これらのタイプの電子なだれエミッタは、電子なだれの
状況において非常に強い電界によって加速された非常に
熱い電子(約数電子ボルトのエネルギーを有する)の放
出に基づく。結果として、これらも、熱電子の放出電流
密度が非常に小さいという短所を有する。 【0013】負の電子親和力(NEA)の効果を用いる
ために、半導体表面上にセシウム(Cs)を堆積させる
ことにより、電流密度を増加させようとする試みが行わ
れている。図1BはNEAの概念を示す。図に示される
ように、材料、この例ではp型半導体が左側にあり、真
空領域が右側にある。Eは金属の伝導帯を表す。NE
A効果は、伝導帯Eの底が真空レベルVacよりも高
い位置にあるときの状況に相当することに留意された
い。このタイプの1つの初期のp−n陰極は、シリコン
またはガリウム砒素の電子なだれ領域と、放出が起こる
セシウム金属層とを組み合わせたもの(GaAs/Cs
またはGaP/Cs構造)である。しかしながら、Cs
は非常に反応が速く、揮発性の元素である。したがっ
て、Csを用いるGaAsおよびGaPエミッタは、高
い電流密度においては安定でない。 【0014】要するに、高電流放出と安定性とを合わせ
持つ冷陰極は、従来の設計では実現することができなか
った。 【0015】 【課題を解決するための手段】本発明の1つの側面によ
ると、冷電子エミッタの一実施形態は、高濃度にドーピ
ングされたn型領域(n+領域)を含むことができる。
該n+領域は、広いバンドギャップ(以下、ワイドバン
ドギャップまたはワイドギャップ、と呼ぶことがある)
の半導体から形成されることができる。また、該冷電子
エミッタは、n+領域の下に基板を含むことができる。
実際には、該n+領域は、電子過剰の材料で基板をドー
ピングすることにより形成されることができる。 【0016】さらに、電子エミッタは、n+領域内また
は該n+領域の上に形成されるp領域を含むことができ
る。該p領域は、電子不足の材料でn+領域をカウンタ
−・ドーピングすることにより形成されることができ
る。p領域の厚みは、p領域における電子の拡散長より
薄いのが好ましい。また、p領域内の正孔濃度レベル
は、n+領域内の電子濃度より低いのが好ましい。 【0017】電子エミッタはさらに、p領域の上に形成
される金属層を含むことができる。金属層の仕事関数
は、p領域のエネルギーギャップよりも低いのが好まし
い。さらに、金属層の厚みは、電子エネルギーの平均自
由行程より薄のが好ましい。電子エミッタは、さらに、
たとえばp領域をデルタ・ドーピングすることによっ
て、該p領域内に形成される高濃度にドーピングされた
p領域(+p領域)を含むことができる。電子エミッタ
は、さらに、n電極およびp電極を含んで、n−p接
合が、たとえばデバイスから放出される電流の量を制御
する動作のために、順方向にバイアスされるようにする
ことができる。 【0018】本発明の他の側面によると、電子エミッタ
を製作する方法の一実施形態は、たとえば、電子過剰の
材料で、ワイドバンドギャップの基板をドーピングする
ことにより、n+領域を形成することを含むことができ
る。また、該方法は、たとえば電子不足の材料でn+領
域をカウンター・ドーピングすることにより、n+領域
内にp領域を形成することを含むことができる。p領域
の厚みは、p領域内の電子の拡散長よりも薄いのが好ま
しい。また、p領域内の正孔濃度レベルは、n+領域の
電子濃度より低いのが好ましい。該方法はさらに、p領
域の上に金属層を形成することを含むことができる。金
属層の仕事関数は、p領域のエネルギーギャップより低
いのが好ましく、金属層の厚みは、電子エネルギーの平
均自由行程ほどの大きさか、または該平均自由行程より
も薄いのが好ましい。該方法はさらに、たとえばp領域
をデルタ・ドーピングすることにより、p+領域を形成
することを含むことができる。さらに、該方法は、n電
極およびp電極を形成することを含んで、n−p接合
が動作において順方向にバイアスされるようにすること
ができる。さらに該方法は、電流エミッタから放出され
る電流の量を制御するために、M電極を形成することを
含むことができ、このとき、p電極を形成することを伴
ってもよいし、伴わなくてもよい。 【0019】本発明の上記の実施形態は、所定の態様を
達成することができる。たとえば、該電子エミッタは、
高密度の放出電子電流を生成することができる。また、
エミッタの寿命を比較的長くすることができる。さら
に、該エミッタは、既知のワイドギャップ材料とその制
作方法とに基づくことができ、それゆえ、現在の技術水
準に存在するもの以外の設備投資は、ほとんど、あるい
は全く必要とされない。さらに、該デバイスは真空領域
において強い電界を必要としないので、結果として動作
が安定し、電界エミッタの有害な影響、すなわち陰極表
面の腐食およびエミッタ表面におけるイオン吸収等を回
避することができる。したがって、安定性および高電流
密度を1つのデバイス内で組み合わせることができる。
真空領域において強い電界を用いる必要が無いというこ
とは、パッケージングを非常に簡略化することができ、
これは、高度の真空を必要としない。 【0020】要するに、従来のデバイスと異なり、本発
明の少なくともいくつかの実施形態により、大きな放出
電流と大きな効率を備えた耐久性のある冷エミッタが可
能となる。 【0021】 【発明の実施の形態】本発明の特徴は、図面とともに以
下に記載される説明から、当業者には明らかになるであ
ろう。 【0022】簡略化してわかりやすくするため、本発明
の原理は、主にその典型的な実施形態を参照することに
より説明される。以下の説明では、本発明を完全に理解
してもらうために、多数の特定の細部が説明される。し
かしながら、本発明がこれらの特定の細部に限定される
ことなく実施されることができることは、当業者には明
らかであろう。状況によっては、本発明を無用に不明瞭
にしないように、既知の方法および構造を詳細には記載
していない場合がある。 【0023】図2Aは、本発明の1つの側面に従う、冷
陰極(コールドエミッタ(cold emitter))200の第
1の実施形態の典型的な断面図を示す。冷陰極200
は、概して、n+領域220、p領域230、および金
属層240が存在することに起因するn−p−M構造
を有するものとして特徴付けられることができる。図2
Aに示されるように、冷陰極200は、基板210と、
該基板210の上に形成されるn+領域220とを含む
ことができる。n+領域220は、ワイドバンドギャッ
プ(WBG(wide band gap))の半導体から形成される
ことができる。WBG半導体の例には、GaP、Ga
N、AlGaN、およびダイアモンドのようなカーボ
ン、アモルファスSi、AlN、BN、SiC、Zn
O、InP等が含まれる。当業者であれば、適切なWB
G半導体として他の材料を用いることができることは理
解されよう。n+領域220の電子濃度は、1017
cmより大きいのが好ましく、1019/cmより
大きいのが最も望ましい。しかしながら、応用形態のタ
イプに応じて、濃度レベルを調整することができる。 【0024】実際には、基板210およびn+領域22
0は、同じWBG半導体から形成されることができる。
その際、n+領域220は、電子過剰(electron ric
h)の材料でWBG半導体をドーピングすることにより
形成されることができる。電子過剰の材料の例には、窒
素(N)、リン(P)、ヒ素(As)、およびアンチモ
ン(Sb)が含まれる。再び、当業者であれば、電子過
剰の他の材料を用いることができることは理解されよ
う。 【0025】冷陰極200はさらに、n+領域220内
またはn+領域220の上に形成されるp領域230を
含むことができる。p領域230は、たとえば電子不足
(electron poor)の材料でn+領域220をカウンタ
ー・ドーピング(counter doping)することによって形
成されることができる。そのような材料の一例には、ホ
ウ素が含まれる。当業者であれば、他の電子不足の材料
を用いてもよいことを理解されよう。p領域230は、
n+領域220とは全く異なる材料から形成されること
もできる。n+領域220は、p領域230よりも広い
バンドギャップの材料から形成されることが好ましい。 【0026】p領域230における正孔濃度pレベル
は、実質的に1016〜1018/cmの範囲にある
ことが好ましく、約1018/cmであるのが最も望
ましい。この範囲は、応用形態のタイプに依存して大き
く変化することがある。正孔濃度が、n+領域における
電子濃度よりも低い、すなわちp<nであるのが好
ましい。この比も、応用形態のタイプに依存して変化す
ることができる。また、WはLより小さくされることが
好ましい。ここで、図2Aに示されるように、Wはp領
域230の厚みを表し、Lはp領域230における非平
衡状態の電子の拡散長(diffusion length)を表す。拡
散長Lは典型的には約0.3μmである。 【0027】冷陰極200はさらに、p領域230の上
に形成される金属層240を含むことができる。金属層
240は、Au、Pt、Wのような標準的な電極材料か
ら形成されることができ、また仕事関数の小さい材料か
ら形成されることができる。仕事関数の小さい材料の例
には、LaB、CeB、Au、Al、Gd、Eu、
EuOおよびそれらの合金が含まれる。金属層240の
厚みtは、電子エネルギーの平均自由行程(mean free
path)lε程度か、またはそれよりも薄いことが好まし
い。典型的には、lεは2〜5ナノメートル(nm)の
範囲にある。こうして、その厚み「t」の範囲は、t<
2〜5nmとなる。 【0028】金属層240のための材料の選択は、n+
領域220とp領域230との間のn−p接触電圧差
に依存する。図3Aを参照すると、図2Aの冷陰極の第
1の実施形態200の平衡状態における典型的なエネル
ギーバンド図が示されており、金属層240のための材
料の選択のための基準を以下に説明する。n−p接触
電圧差がVnpとして表されるとすると、接合部におけ
る拡散電位(built-inpotential)は、qVnp≒E
で表すことができる(図3Aを参照)。ここで、q>0
は電気素量を表し、Eは、図3Aに示されるようなp
領域230の伝導帯エネルギーEと価電子帯エネルギ
ーEとの間のエネルギーギャップを表す。 【0029】金属層240の仕事関数Φは、Φ<q
np≒Eとなることが≒好ましい。たとえば、ダイ
ヤモンドのEは約5.47eVである。したがって、
p領域230のための主材料としてダイヤモンドが用い
られる場合には、金の仕事関数Φが4.75eVであ
るので、金属層240として金を用いることができる。
LaBおよびCeBのような実質的に2.5eV付
近の仕事関数を有するものの場合、さらに小さいE
有する他の材料を用いることもできる。当業者であれ
ば、金属層240として他の材料も適している場合があ
り、また層240が厳密には金属に限定されないという
ことは理解されよう。 【0030】図2Aを再び参照すると、冷陰極200は
さらに、n+領域220の上に形成されるn電極260
とp電極270とを備えることができる。n電極260
はn+領域220に電気的に接続されることができ、p
電極270はp領域230に電気的に接続されることが
できる。n電極260およびp電極270は、金属また
は他の導電性材料から形成されることができる。導電性
材料の例には、Au、Ag、Al、W、Pt、Ir、P
d等およびそれらの合金が含まれる。さらに、電子エミ
ッタ200は、n電極260およびp電極270をそれ
ぞれ絶縁するために、誘電体250を含むことができ
る。 【0031】図3Aは、図2Aの第1の実施形態の冷陰
極200の線II−IIに沿った、平衡状態における典
型的なエネルギーバンド図を示す。図に示されるよう
に、図3Aの左側は線II−IIの底部分(n+領域2
20)に対応し、右側部分は上部分(真空)に対応す
る。 【0032】上記のように、金属層240の仕事関数Φ
は、p領域230のエネルギーギャップより小さい、
すなわちE≒qVnp>Φであることが好ましい。
この条件下で、p領域230接合部におけるエネルギー
レベルは、図3Aに示されるように、金属層240の仕
事関数Φを上回る。こうして、p領域230の電子の
エネルギーが真空レベルVacより上にあるので、冷陰
極200は、負の電子親和力Φ<0を有するかのように
動作する。 【0033】冷陰極200の動作について、図2A、図
3Aおよび図4を参照しながら説明する。平衡状態で
は、電子放出は起こらない。これは、平衡状態の電子は
p領域内には存在せず、図3Aに示されるように、p領
域230と金属層240との間のp−M境界部に空乏境
界層が形成されるからである。p−M境界部付近、すな
わち空乏境界層では、電子はエネルギーを失い、よって
電子は金属層240から真空中に放出されない。これ
は、図3Aに示されるように、境界部において、伝導帯
エネルギーEが真空Vacのエネルギーレベルより下
になるような、p−M境界部付近の伝導帯エネルギーE
の低下に起因する。 【0034】理想的には、空乏境界層は存在せず、この
ことは、p−M境界部付近の破線によって示されてい
る。p−M境界部に空乏境界層が無いと、冷陰極200
はNEA特性を有し、このことは、p領域230内の電
子のエネルギーがVacより高くなるため、p領域23
0に注入される電子が冷陰極200から放出されるよう
になることを意味する。 【0035】冷陰極200は、n+領域220とp領域
230との間の境界部にあるn−p接合部に順方向バ
イアスがかけられる、すなわちn+領域220に対して
p領域230上に正の電位が存在する場合に動作する。
バイアスの電位は、n電極260およびp電極270を
介してそれぞれ印加されることができる。n−p接合
部が順方向にバイアスされると、電子過剰のn+領域2
20からの電子がp領域230に注入される。p領域2
30の厚みWがp領域230内の非平衡状態の電子の拡
散長Lより薄いとき、該電子はp領域230を横切り、
空乏境界層内に蓄積される。 【0036】これはトランジスタの作用に類似してお
り、(p領域230に取り付けられる)ベース電極を流
れる電流は、注入される電子の正孔との再結合率によっ
て決定される。注入された電子は空乏層内に蓄積され
る。該空乏層における正孔濃度が非常に小さいため、そ
の再結合率も非常に小さい。結果として、図4に示され
るように、電子のローカルな擬フェルミ準位(local qu
asi-Fermi level)Eが真空レベルVacより上に上
昇するまで、該電子は空乏境界層内に蓄積される。それ
に応じて、注入された電子の放出が急激に増加する。こ
の場合、放出電流は、ベースにおける再結合電流よりも
はるかに大きくなる(通常の半導体トランジスタに類
似)。これにより、非常に大きな電流を放出することが
可能となる。放出された電子は、真空における電界によ
って陽極(アノード)に向けて加速される(図示せ
ず)。 【0037】図2Bは、本発明の1つの側面に従う、第
2の実施形態の冷陰極200−1の典型的な断面図を示
す。冷陰極200−1は、図2Aの冷陰極200の変形
形態として説明することができ、概して、p領域230
と金属層240との間にp+領域235が存在すること
に起因するn−p−p−M構造として特徴付けるこ
とができる。図2Bに示されるように、冷陰極200−
1は、図2Aに示される冷陰極200のすべての要素を
含む。簡略化のため、冷陰極200および200−1の
両方に共通な要素については詳細に説明しない。共通の
要素の動作および特性が同様のものでありうることに留
意するだけで十分である。 【0038】冷陰極放出器200−1は、冷陰極200
の要素に加えて、p領域230内に形成されるp+領域
235を含むことができる。高濃度にドーピングされた
p+領域235は非常に薄いものであることができ、こ
れは、電子不足の材料でp領域230をデルタ・ドーピ
ング(delta doping)することにより形成されることが
できる。デルタ・ドーピングは、非常に薄い層に、高濃
度のドーパントを生成する。p+領域235における正
孔濃度レベルは、100nm未満の厚みの層において、
約1020〜1021/cmであることが好ましい。
また、厚みW(p領域230およびp+領域235が組
み合わせられたこの時点における厚み)は、非平衡状態
の電子の拡散長より薄いのが好ましい。p電極270
は、p領域230に加えてp+領域235と電気的に接
触していてもよいことに留意されたい。 【0039】p+領域235の少なくとも1つの役割に
ついて、図3Bを参照して説明する。図3Bは、図3A
の冷陰極200−1の平衡状態における典型的なエネル
ギーバンド図を示す。図2Aに示されるような冷陰極2
00(第1の実施形態)に関しては、p領域230と金
属層240との間のp−M境界部に空乏境界層が形成さ
れること、かつp−M境界部付近において電子がエネル
ギーを失うことについて前述した。 【0040】p+領域235の存在により、境界部にお
けるバンドの曲がり(傾き)が低減され、NEAを備え
た理想的なエミッタにより近い状態でエミッタ200−
1を駆動することができる。図3Bに示されるように、
エミッタ200−1の場合の伝導帯レベルエネルギーE
の低下は、エミッタ200の場合の低下より小さい
(図3Aと比較した場合)。バンドの曲がりが低減され
ると、p−M境界部に隣接して蓄積される、注入され
た電子のローカル擬フェルミ準位が理想的な位置の近く
まで移動し、これにより、電子放出の条件が改善され
る。 【0041】冷陰極200−1の動作は、図4に示され
る冷陰極200の動作に類似している。言い換えると、
冷陰極200−1は、n+領域220とp領域230
(およびp+領域235)との間の境界部にあるn
p接合部に順方向バイアスがかけられたときに動作す
る。この場合、p+領域235が存在することに起因し
て、必要とされる順方向バイアスが小さくなり、それに
応じて、平衡状態の空乏境界層も小さくなる。 【0042】図2Cは、本発明の1つの側面に従う、第
3の実施形態の冷陰極放出器200−2の典型的な断面
図を示す。冷陰極200−2も、図2Aの冷陰極200
の変形形態として説明することができ、概して、冷陰極
200のようなn−p−M構造として特徴付けること
ができる。 【0043】図2Cに示されるように、冷陰極200−
2は、図2Aに示される冷陰極200のすべての要素を
含むことができるが、冷陰極200−2はp電極270
を含まず、金属層240の上に形成される、金属層24
0と電気的に接触するM電極290を含むことができる
点で異なる。簡略化のため、冷陰極200および200
−2の両方に共通の要素については詳細に説明しない。
共通の要素の動作および特性が同様のものであることに
留意するだけで十分である。 【0044】M電極290が果たすことのできる少なく
とも1つの役割は以下のように説明される。冷陰極20
0(および200−1)に関し、エミッタは、n−p
接合部に順方向バイアスがかけられたときに動作する。
このバイアスは、n電極260およびp電極270(図
2Aおよび図2Bを参照)にそれぞれ適切な電位を印加
することにより与えられた。冷陰極200−2の場合、
n電極260およびM電極290にそれぞれ適切な電位
をかけることにより、n−p接合部に順方向バイアス
をかけることができる。冷陰極200−2の利点の1つ
は、たとえば冷陰極放出器200と比較すると、該デバ
イスをより容易に製作することができるということであ
る。 【0045】冷陰極200−2の動作は、冷陰極200
および200−1に類似しており、よって詳細に説明す
る必要はない。 【0046】図2Dは、本発明の1つの側面に従う、第
4の実施形態の冷陰極200−3の典型的な断面図を示
す。冷陰極200−1および200−2と同様に、冷陰
極200−3は、図2Aの冷陰極200の変形形態とし
て説明することができる。冷陰極200−3は、概し
て、n−p−M構造として特徴付けることができる。
図2Dに示されるように、冷陰極200−3は、図2A
に示される冷陰極200のすべての要素を含む。簡略化
のため、冷陰極200および200−3の両方に共通の
要素については詳細に説明しない。共通の要素の動作お
よび特性が同様のものであるということに留意するだけ
で十分である。 【0047】冷陰極200−3は、冷陰極200の要素
に加えて、金属層240の上に形成される、金属層24
0と電気的に接触するM電極290と、M電極290を
絶縁する第2の絶縁層280とを含む。この場合、n
−p接合部の順方向バイアスは、冷陰極200で前述し
たように、n電極260およびp電極270にそれぞれ
電位を印加することにより与えられることができる。 【0048】冷陰極200−3の全般的な動作は、冷陰
極200および200−1に類似しており、よって詳細
に説明する必要はない。しかしながら、M電極290に
より、冷陰極200−3の動作において付加的な制御性
が追加される。この場合、金属層240を用いて、放出
電流の量を制御することができる。これは、個別に制御
されるエミッタを備えたアレイを必要とする応用形態に
おいて非常に有利である。放出電流は、M電極290を
介して金属層240上の電位をバイアスすることによっ
て制御されることができる。これは、冷陰極200−3
からの放出電流を開閉する。 【0049】第2、第3および第4の実施形態で記載さ
れた個々の変形形態(それぞれ、冷陰極200−1、2
00−2および200−3)は、個々の変形形態の利益
を得るために1つのデバイスにおいて組み合わされるこ
とができる。例として、図2Eおよび図2Fは、本発明
の他の側面に従う、第5および第6の実施形態の冷陰極
200−12および200−13の典型的な断面図を示
す。 【0050】図2Eは、冷陰極200−1および200
−2(それぞれ、第2および第3の実施形態)の組み合
わせの例を示す。図に示されるように、冷陰極200−
1と同様に、冷陰極200−12はp+領域235を含
み、それゆえ全体として、n −p−p−M構造を有
するものとして特徴付けることができる。また冷陰極2
00−2と同様に、冷陰極200−12はp電極270
を持たないが、M電極290を含む。 【0051】冷陰極200−12によって、金属層24
0を介してp領域230に電位を印加することが可能と
なる。また、p+領域235が存在することに起因し
て、必要とされる順方向バイアスを比較的小さくするこ
とができる。 【0052】図2Fは、冷陰極200−1および200
−3(それぞれ、第2および第4の実施形態)の組み合
わせの例を示す。図に示されるように、冷陰極200−
1と同様に、冷陰極200−12はp+領域235を含
み、それゆえ全体として、n −p−p−M構造を有
するものとして特徴付けることができる。また冷陰極2
00−3と同様に、冷陰極200−13は、M電極29
0および第2の絶縁体280を含む。 【0053】冷陰極200−13によって、M電極29
0に適切なバイアスをかけることにより、電流の量を制
御することが可能となる。また、p+領域235が存在
することに起因して、NEAのための条件を達成するの
がさらに容易になる。 【0054】本明細書に記載および図示されているの
は、そのいくつかの変形形態とともに、本発明の好まし
い実施形態である。本明細書において用いられる用語、
説明および図面は、単なる例示として記載されており、
限定することを意味しない。当業者であれば、特許請求
の範囲およびその均等物によって規定されることが意図
される本発明の精神および範囲内で、数多くの変形形態
が実現可能であり、他に指示されなければ、すべての用
語がその最も幅広い妥当な意味を有することが意図され
ることは理解されよう。 【0055】本発明は、以下の実施態様を含む。 (1)電子エミッタ(200、200−1、200−
2、200−3、200−12、200−13)であっ
て、n+領域(220)と、前記n+領域(220)内
または該n+領域の上に形成されるp領域(230)
と、前記p領域(230)の上に形成される金属層(2
40)と、を備える電子エミッタ。 (2)前記n+領域(220)の下に基板(210)を
さらに備える、上記(1)に記載の電子エミッタ。 (3)前記n+領域(220)は、広いバンドギャップ
の半導体から形成される、上記(1)に記載の電子エミ
ッタ。 (4)前記n+領域(220)の電子濃度レベルn
は、前記p領域(230)の正孔濃度レベルpより
も大きい、上記(1)に記載の電子エミッタ。 (5)前記p領域(230)の厚みは、該p領域(23
0)における非平衡状態の電子の拡散長よりも薄い、上
記(1)に記載の電子エミッタ。 【0056】(6)真空エネルギーレベルは、前記デバ
イス内に形成される前記p領域(230)における半導
体のエネルギーギャップ内に収まる、上記(1)に記載
の電子エミッタ。 【0057】(7)前記金属層(240)の厚みは、電
子エネルギーの平均自由行程と概ね同じか、またはそれ
よりも薄い、上記(1)に記載の電子エミッタ。 【0058】(8)電子エミッタ(200、200−
1、200−2、200−3、200−12、200−
13)を製作する方法であって、n+領域を形成し、該
n+領域を基板(220)として用いること、前記n+
領域(220)内または該n+領域の上に、p領域(2
30)を形成すること、前記p領域(230)の上に金
属層(240)を形成することと、を含む方法。 (9)前記n+領域(220)のために基板(210)
を形成すること、をさらに含む、上記(8)に記載の方
法。 (10)前記p領域(230)内であって前記金属層
(240)の下に、p+領域(235)を形成するこ
と、をさらに含む、上記(8)に記載の方法。
【図面の簡単な説明】 【図1A】材料の仕事関数の概念を例示する、材料表面
の典型的なエネルギー順位図のグラフ。 【図1B】材料の負の電子親和力の概念を例示するエネ
ルギー順位図のグラフ。 【図2A】本発明の一態様に従う、冷陰極の種々の実施
形態の断面図。 【図2B】本発明の一態様に従う、冷陰極の種々の実施
形態の断面図。 【図2C】本発明の一態様に従う、冷陰極の種々の実施
形態の断面図。 【図2D】本発明の一態様に従う、冷陰極の種々の実施
形態の断面図。 【図2E】本発明の一態様に従う、冷陰極の種々の実施
形態の断面図。 【図2F】本発明の一態様に従う、冷陰極の種々の実施
形態の断面図。 【図3A】図2Aに示される冷陰極の実施形態の線II
−IIを横切る、平衡状態における典型的なエネルギー
バンド図。 【図3B】図2Bに示される冷陰極の実施形態の線I
I’−II’を横切る、平衡状態における典型的なエネ
ルギーバンド図。 【図4】図2A〜図2Fの冷陰極のバイアス下での典型
的なエネルギーバンド図。 【符号の説明】 220 n+領域 230 p領域 235 p+領域 240 金属層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アレキサンダー・エム・ブラトコヴスキ アメリカ合衆国94040カリフォルニア州、 マウンテン・ヴュー、ローレル・ウェイ 127 (72)発明者 ヘンリク・ビレッキ アメリカ合衆国94303カリフォルニア州、 パロ・アルト、ロス・ロード 3001 Fターム(参考) 5C135 DD12 DD13 GG09 HH02 HH03

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】n+領域と、 前記n+領域内または該n+領域の上に形成されるp領
    域と、 前記p領域の上に形成される金属層と、 を含む電子エミッタ。
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