JP2003123229A - 磁気記録媒体及びその製造方法 - Google Patents

磁気記録媒体及びその製造方法

Info

Publication number
JP2003123229A
JP2003123229A JP2001320275A JP2001320275A JP2003123229A JP 2003123229 A JP2003123229 A JP 2003123229A JP 2001320275 A JP2001320275 A JP 2001320275A JP 2001320275 A JP2001320275 A JP 2001320275A JP 2003123229 A JP2003123229 A JP 2003123229A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording medium
magnetic recording
magnetic
powder
ferromagnetic powder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001320275A
Other languages
English (en)
Inventor
Taro Omura
太郎 大村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2001320275A priority Critical patent/JP2003123229A/ja
Publication of JP2003123229A publication Critical patent/JP2003123229A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Magnetic Record Carriers (AREA)
  • Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁性層中に強磁性粉末を充分良好な状態で分
散させ、これにより良好な電磁変換特性を実現し、高密
度記録に好適な磁気記録媒体を提供する。 【解決手段】 非磁性支持体、及び該非磁性支持体上に
形成される、強磁性粉末と結合剤を含有する磁性層を含
んで成る磁気記録媒体において、前記強磁性粉末が六角
形結晶2が積層した六方晶系フェライト粉1であり、前
記磁性層に多価カルボン酸や1,3−ジカルボニル誘導
体及び/又はその金属錯体等の錯体形成分子3を含んで
成る磁気記録媒体。この錯体形成分子は六角形結晶の金
属に配位して、隣接する六角形結晶間の結合を開裂させ
る機能を有し、六角形結晶が個々に溶液中に溶解して高
分散が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非磁性支持体上
に、強磁性粉末及び結合剤が分散した磁性層が形成され
た磁気記録媒体及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気記録媒体は、オーディオ用テープ、
ビデオテープ、バックアップ用データカートリッジ、フ
ロッピー(登録商標)ディスク等として広く利用されて
いる。非磁性支持体上に、強磁性粉末を結合剤中に分散
して成る磁性層が塗布されて成る、いわゆる塗布型の磁
気記録媒体においても、記録波長の短波長化、あるいは
デジタル記録方式等、高密度記録の検討が盛んに行われ
ており、電磁変換特性の優れた磁気記録媒体の開発が要
求されている。又記録再生のスペーシングロスを最小限
に抑えるために、磁性層表面の更なる平滑化を図ること
が望ましい。特に高密度記録においては、使用する記録
波長が短く、磁性層の表面粗さの影響を受けやすいため
に、磁性層の表面の平滑化、すなわち磁性層の表面粗さ
の制御が重要である。
【0003】磁性層の表面性及び電磁変換特性を向上さ
せる手法の1つとして、磁性層に含有させる強磁性粉末
として微細化された強磁性粉末を使用し、かつ当該強磁
性粉末を磁性層中に均一に分散させることが挙げられ
る。又近年、磁気抵抗を動作原理とする磁気抵抗効果素
子(以下MR素子と称する)を用いた磁気抵抗効果型磁
気ヘッド(以下MRヘッドと称する)が、再生ヘッドと
して提案及び採用されている。このMRヘッドは、電磁
誘導を動作原理とする電磁誘導型磁気ヘッドに比較して
再生感度が良好であり、数倍の再生出力が得られる。又
MRヘッドは記録ビットの面積が小さい場合であって
も、充分な記録信号とノイズとの比(SN比)を得られ
るため、磁気記録媒体の記録密度を飛躍的に向上させる
ことができる。この記録システムにおいては、ノイズ成
分の低減が更に重要である。
【0004】又強磁性粉末の微粒子化は特に重要である
が、微粒子化が進むほど磁性粉末は必要量の保持力(H
c)を保てなくなる虞がある。そのため形状異方性の強
磁性粉末より結晶異方性の強磁性粉末の方が有利であ
る。結晶異方性の強磁性粉末として六方晶系フェライト
粉が挙げられる。媒体の表面性向上及び電磁変換特性向
上を達成するため、更にMRヘッドを使用するシステム
に対応していくために、平均板径が0.08μm以下、更に
0.05μm以下、更には0.03μm以下の微粒子化された六
方晶系フェライト粉の開発が行われてきた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし強磁性粉末が微
細化されるに従ってその凝集力は大きくなり、更に六方
晶系フェライト粉は板面に鉛直な方向に磁化容易軸を有
するため、六方晶系フェライト粉製造時に一次粒子同士
がその板状の面と面で密着し極めて強く凝集し、一次粒
子が何枚も重なり合うスタッキングを形成する。この凝
集体を従来の塗料調製において分散し一次粒子に戻すこ
とは非常に困難である。その結果、磁性層中に六方晶系
フェライト粉は均一分散がなされず、表面性及び電磁変
換特性、特にノイズ特性が著しく劣ることとなってい
た。従来の微粒子化されていく強磁性粉末の分散性を向
上するための手法として、塗料を調製する際に行う混練
工程において、強磁性粉末及び結合剤等の混合物に加え
るせん断力を強化したり、その後の分散工程においてサ
ンドミル等による処理時間を長くすることが考えられ
る。しかしながらこれらの手法を用いて強磁性粉末の分
散性を向上させた場合には、強磁性粉末の損傷を引き起
こしたり、製造効率の低下を引き起こす不都合が生じ
る。
【0006】又結合剤となる−SO3M、−OSO3M、
−COOM、−P=O(OM)2、−NR12、−N+
123-、>N+12-等の官能基(Mは水素原子
若しくはリチウム、カリウム、ナトリウム等のアルカリ
金属であり、R1、R2及びR3は水素原子あるいは有機
又は無機イオン)を含有させることにより、強磁性粉末
と樹脂材料との相互作用を強化し、強磁性粉末の分散性
を向上させる試みもなされている。上記のような官能基
を有する結合剤は、上記のような官能基を有しない結合
剤と比較して高い分散性を示す。しかしながら高密度記
録化のために微細化された強磁性粉末、特に六方晶系フ
ェライト粉を均一に分散させることは未だ困難であると
いうのが現状である。従って本発明は、このような従来
の実状に鑑みて提案されたものであり、良好な電磁変換
特性を実現し、高密度記録に好適な磁気記録媒体及びそ
の製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、非磁性支持
体、及び該非磁性支持体上に形成される、強磁性粉末と
結合剤を含有する磁性層を含んで成る磁気記録媒体にお
いて、前記強磁性粉末が六方晶系フェライト粉であり、
前記磁性層に(化1)で示される化合物(化1中、R
a、Rb及びRcはそれぞれ独立して、アルコキシ基、
水素、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、アルキル基、ア
リール基、複素芳香族基及び複素脂肪族基から選択され
る)及び/又はその金属錯体又は多価カルボン酸及び/
又はその金属錯体を含んで成る磁気記録媒体である。
【化1】
【0008】以下本発明を詳細に説明する。本発明は、
磁気記録媒体の強磁性粉末としてバリウムフェライト等
の六方晶系フェライト粉を使用し、かつこの六方晶系フ
ェライト粉を多価カルボン酸又は1,3−ジカルボニル誘
導体により表面改質して表面性やノイズ特性に優れた磁
気記録媒体を提供しようとするものである。六方晶系フ
ェライト粉は、各結晶(一次粒子)が六角形の扁平な形
状を有し、各結晶が比較的強い力で相互に結合した積層
構造(スタッキング)を有している。そしてこの結合は
結晶間に存在する金属により強化されていると推測でき
る。従ってこの六方晶系フェライト粉を溶媒等に分散し
ようとしても各結晶が接合したままのスタッキングが残
り、均一分散が達成できない。均一分散していない六方
晶系フェライト粉を含む溶剤を使用して非磁性支持体へ
の塗布を行っても該非磁性支持体上に均一な磁性層が形
成できず、当然に表面性やノイズ特性が劣った磁気記録
媒体しか得られない。
【0009】これに対し、本発明で多価カルボン酸や
1,3−ジカルボニル誘導体あるいはそれらの錯体を使用
して六方晶系フェライト粉を処理すると、六角形の扁平
な形状を有する隣接する結晶間に金属抽出作用のある多
価カルボン酸等が作用してスタッキングしている結晶の
金属に浸透し、該金属の少なくとも一部を溶媒中に抽出
して結晶間の結合力を弱くし、実質的な均一分散を達成
する。更に必要に応じてせん断力やビーズによる衝撃と
いった機械的分散力を加えると、スタッキングが破壊さ
れて均一分散が促進される。
【0010】この多価カルボン酸等による六方晶系フェ
ライト粉の分散を図1の概略斜視図に基づいて説明す
る。図1aは六方晶系フェライト粉のスタッキングの状
態を示す概略斜視図、図1bは、1,3−ジカルボニル
誘導体によりスタッキングが弱くなった状態を示す概略
斜視図である。図1aに示すように、六方晶系フェライ
ト粉1は、複数の六角形結晶(一次粒子)2が六角形面
を接触させて強固に密着してスタッキングを形成してい
る。この状態のまま水や有機溶剤中に分散させても、ス
タッキング状態が維持されて前記六角形結晶2は単独で
移動できず充分な分散状態は得られない。
【0011】この状態でアセチルアセトン等の1,3−
ジカルボニル誘導体やクエン酸等の多価カルボン酸など
の錯体形成分子3を添加すると、図1bに示すようにこ
の錯体形成分子3が隣接する六角形結晶2の密着した六
角形面に進入して隣接する六角形結晶2間の結合を弱く
しあるいは結合を開裂させる。この錯体形成分子3の隣
接する六角形結晶2間への進入は、該錯体形成分子3の
2個のカルボニル基の酸素原子が六角形結合2内のバリ
ウムやストロンチウム等の金属原子に配位して金属錯体
を形成するからであり、形成された金属錯体は六角形結
晶2から金属原子を奪って水や有機溶剤中に戻るか、あ
るいは六角形結晶2中の金属に配位して六方晶系フェラ
イト粉1中に残る。一旦開裂した六角形結晶2の再凝集
防止のためには後者が望ましい。
【0012】前記多価カルボン酸や1,3−ジカルボニ
ル誘導体による処理は、六方晶系フェライト粉と結合剤
を混合する前に行うことが望ましい。つまり塗料調製前
の前処理工程で、六方晶系フェライト粉を多価カルボン
酸又はその錯体を含む水溶液又は1,3−ジカルボニル
誘導体又はその錯体を含む有機溶媒中に分散して、その
水溶液又は有機溶媒から多価カルボン酸や1,3−ジカ
ルボニル誘導体が吸着した既に結合が破壊又は弱化され
た六方晶系フェライト粉を取り出し乾燥して六方晶系フ
ェライト表面改質粉を得る。この表面改質粉を結合剤と
共に溶剤に溶解して調製する塗料は、六方晶系フェライ
ト粉のスタッキングが破壊され、結晶同士が比較的自由
に溶剤中に分散でき、従ってこの塗料を非磁性支持体に
塗布し乾燥して得られる磁性層は、六方晶系フェライト
粉の各結晶が均一に分散し表面性及びノイズ特性に優れ
ている。
【0013】更に多価カルボン酸や1,3−ジカルボニ
ル誘導体は六方晶系フェライト粉に吸着して、溶剤中に
分散された結晶が再凝集することを防止することが多
い。前処理工程で使用された余剰の多価カルボン酸や
1,3−ジカルボニル誘導体等は六方晶系フェライト表
面改質粉から分離される。これにより最終的な媒体に
は、磁気記録媒体として不要な成分はなくなり、媒体と
して表面性が良く、高い電磁変換特性を有する磁気記録
媒体が得られる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明で使用する強磁性粉末は六
方晶系フェライト粉である。その平均板径は0.08μm以
下であることが望ましく、0.05μm以下であることがよ
り望ましく、0.03μm以下であることが更に望ましい。
なお本発明では六方晶系フェライト粉の「平均板径」と
は、粉末を透過型電子顕微鏡で観察し無作為に選んだ10
0以上の粒子の最長軸長を求め、それらを平均した板径
を意味する。六方晶系フェライトとしては、従来から知
られている様々な金属イオンを含有するフェライトを適
宜選択して使用できる。例えばバリウムフェライト、ス
トロンチウムフェライト、鉛フェライト、カルシウムフ
ェライトの各置換体、マンガンビスマス、六方晶コバル
ト合金など、及びこれらに保磁力を制御する目的で、C
o−Ti、Co−Ti−Zn、Co−Ti−Nb、Co
−Ti−Zn−Nb、Cu−Zr、Ni−Ti等を添加
したものも挙げることができる。これら強磁性粉末は、
それぞれ1種のみを用いることも可能であるが、2種以
上を併用しても良い。平均板径は小さければ小さいほど
有効であるが、磁性粒子には平均板径が小さくなり過ぎ
ると、磁性を持たなくなるスーパーマグニティゼーショ
ンという減少があるため、自ずと有効な最小粒子サイズ
は決定される。
【0015】本発明では、六方晶系フェライト粉は多価
カルボン酸やその錯体又は1,3−ジカルボニル誘導体
やその錯体により表面改質が行われる。その表面改質
は、結合剤との混合分散工程と同時又はその後工程で行
っても良いが、その塗料調製工程の前に前処理として結
合剤を含まない状態で六方晶系フェライト粉を少なくと
も多価カルボン酸を含む水溶液又は1,3−ジカルボニ
ル誘導体を含む有機溶剤に浸漬し、攪拌し分散すること
行うことが好ましい。多価カルボン酸は、2個以上のカ
ルボキシル基を有し、その中の2個のカルボキシル基に
よって二座配位子として、金属とキレート構造を有する
錯体を形成する。このような多価カルボン酸としては、
クエン酸(citric acid)、シトラマル酸(citramalic
acid)、トリカルバリル酸(tricarballylic acid)、
マレイン酸、マロン酸、トリメリット酸などを使用で
き、特にクエン酸は効果的である。
【0016】(化1)で示す1,3−ジカルボニル誘導
体はそのエノール型が2個の酸素原子によって二座配位
子として、金属とキレート構造を有する錯体を形成す
る。例えばアセチルアセトンは、バリウムや鉄と、[B
a(AA)2]や[Fe(AA)3]の式で表される錯体
を形成する(ここでAAはアセチルアセトン)。このよ
うな1,3−ジカルボニル誘導体としては、アセチルア
セトン(2,4−ペンタンジオン)、5,5−ジメチル−
1,3−シクロヘキサンジオン、2−ホルミルシクロヘ
キサン、アセト酢酸エチル、アセト酢酸メチルなどが挙
げられ、特にアセチルアセトンは効果的である。多価カ
ルボン酸やその金属錯体及び1,3−ジカルボニル誘導
体やその金属錯体は、六方晶系フェライト粉に吸着さ
れ、六方晶系フェライト粉の吸着点での飽和量以上で過
剰となる。
【0017】従って多価カルボン酸や1,3−ジカルボ
ニル誘導体等を塗料化工程で添加する場合、その添加量
は六方晶系フェライト粉100重量部に対して0.1重量部以
上で30重量部以下であることが好ましい。0.1重量部未
満であると表面改質効果が小さく、30重量部を超えると
六方晶系フェライト粉に吸着しない余剰の多価カルボン
酸やその錯体及び1,3−ジカルボニル誘導体やその錯
体が多すぎて最終的な磁気記録媒体中の不要物として電
磁変換特性を低下させる虞がある。前処理工程における
多価カルボン酸や1,3−ジカルボニル誘導体等の添加
量は、六方晶系フェライト粉100重量部に対して1重量
部以上であれば良い。1重量部未満であると表面改質効
果が小さくなる。この工程では余剰の多価カルボン酸や
その錯体及び1,3−ジカルボニル誘導体やその錯体を
除去するので添加量の上限は特に存在しないが、多価カ
ルボン酸や1,3−ジカルボニル誘導体等の添加量が100
重量部を超えると余剰の多価カルボン酸やその錯体及び
1,3−ジカルボニル誘導体やその錯体の除去効率が悪
くなる虞がある。
【0018】前記前処理工程で多価カルボン酸は通常水
溶液として使用するが、多価カルボン酸が溶解可能な溶
剤としてメタノールやエタノール等があり、これらを単
独又は組み合わせて使用する。前記前処理工程で1,3
−ジカルボニル誘導体以外に添加可能な有機溶剤として
は、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチル
ケトン、シクロヘキサノン及びイソホロン等のケトン
系、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノー
ル、イソブチルアルコール、メチルヘキサノール等のア
ルコール系、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢
酸イソブチル、酢酸イソプロピル、乳酸エチル及び酢酸
グリコール等のエステル系、モノエチルエーテル、テト
ラヒドロフラン及びジオキサン等のエーテル系、グリコ
ールジメチルエーテル等のグリコールエーテル系、ベン
ゼン、トルエン、キシレン、クレゾール、クロルベンゼ
ン及びスチレン等のタール系芳香族炭化水素系溶媒、メ
チレンクロライド、エチレンクロライド、四塩化炭素、
クロロホルム、ジクロルベンゼン等の塩素系炭化水素、
N,N−ジメチルホルムアルデヒド、ヘキサン等が挙げ
られる。
【0019】本発明の前処理工程で水溶液や有機溶剤に
磁性粉を分散させる手法として、例えば公知の高固形分
の粉体試料に高せん断を加える混練法、比較的低固形分
でビーズの衝撃やロータと壁面との高せん断速度を利用
した分散法等がある。分散及び混練に使用する機械に
は、二本ロール、三本ロール、ボールミル、サンドミ
ル、アジター、エクストルーダー、ホモジナイザー、超
音波分散機、ダブルシリンダーパールミル(ドライスウ
ェルケ社製)、スパイクミル(井上製作所製),フィル
ミックス(特殊機化製)等がある。前記分散工程は単独
回でも良いが、効果を顕著にするために複数回繰り返し
ても良い。
【0020】前処理工程で六方晶系フェライト粉に対し
て添加する水又は溶剤の量は、使用する分散機によりそ
の最適量が決まるが、通常強磁性粉末100重量部に対し
て10重量部から1000重量部、固形分にしておよそ1重量
%から90重量%程度である。前処理工程で六方晶系フェ
ライト粉が分散された溶液から余剰の多価カルボン酸又
はその錯体や1,3−ジカルボニル誘導体又はその錯体
を除去し、多価カルボン酸や1,3−ジカルボニル誘導
体等が吸着した六方晶系フェライト粉を取り出す方法と
して、遠心分離による沈降法がある。遠心分離機に前記
溶液を入れた沈降管をセットし、18000rpm以上で所定時
間処理すると、不要物が除去された六方晶系フェライト
粉表面改質物が沈殿し、不要物が溶解する溶液と分離さ
れる。該分離が達成できる限り、遠心分離機の回転数や
処理時間は特に限定されない。
【0021】この遠心分離沈降法に替えて、前記分散溶
液に水を加え、これを吸引濾過することで多価カルボン
酸や1,3−ジカルボニル誘導体等が吸着した強磁性粉
末を取り出しても良い。又前記分散溶液に水を加え主に
六方晶系フェライト表面改質物を沈降させ、デカンテー
ションにより1,3−ジカルボニル誘導体やその錯体が
吸着した六方晶系フェライト表面改質物を取り出しても
良い。このようにして取り出した六方晶系フェライト粉
表面改質物は、使用した有機溶剤又は水を除去するため
の乾燥を行う。ここで除去する有機溶剤等は強磁性粉末
間に存在する有機溶剤等であり、強磁性粉末に吸着した
有機溶剤は除去してもしなくても良い。乾燥温度及び時
間は、強磁性粉末中の有機溶剤等が除去できれば特に限
定されず、例えば30〜150℃で乾燥を行えば良い。
【0022】本発明の磁気記録媒体用の結合剤として
は、公知の熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、反応型樹脂等
が使用可能で、数平均分子量が5000〜100000であること
が望ましい。熱可塑性樹脂の例として、塩化ビニル、酢
酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニ
ル−塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニル−アクリロニ
トリル共重合体、アクリル酸エステル−アクリロニトリ
ル共重合体、アクリル酸エステル−塩化ビニル−塩化ビ
ニリデン共重合体、塩化ビニル−アクリロニトリル共重
合体、アクリル酸エステル−塩化ビニリデン共重合体、
メタクリル酸エステル−塩化ビニリデン共重合体、メタ
クリル酸エステル−エチレン共重合体、ポリ弗化ビニ
ル、塩化ビニリデン−アクリロニトリル共重合体、アク
リロニトリル−ブタジエン共重合体、ポリアミド樹脂、
ポリビニルブチラール、セルロース誘導体(セルロース
アセテートブチレート、セルロースダイアセテート、セ
ルローストリアセテート、セルロースプロピオネート、
ニトロセルロース)、スチレンブタジエン共重合体、ポ
リウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、アミノ樹脂、合成
ゴム等が挙げられる。
【0023】又熱硬化性樹脂又は反応性樹脂の例として
は、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン硬化
型樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、アルキッド樹脂、シ
リコーン樹脂、ポリアミン樹脂、尿素ホルムアルデヒド
等が挙げられる。又前記結合剤には、顔料の分散性を向
上させる目的で、−SO3M、−OSO3M、−COO
M、−P=O(OM)2等の極性官能基が導入されてい
ても良く、ここでMは、水素原子あるいはリチウム、カ
リウム、ナトリウム等のアルカリ金属である。他の極性
官能基として、−NR12、−N+123-等の末
端基を有する側鎖型のものや、>N+12-等の主鎖
型のものがある(R1、R2及びR3は水素原子あるいは
炭化水素基であり、X-は弗素、塩素、臭素及びヨウ素
等のハロゲン元素イオンあるいは無機・有機イオンであ
る)。更に他の極性官能基として−OH、−SH、−C
N、エポキシ基等がある。これらの極性官能基の量は10
-1〜10-8モル/gであり、好ましくは10-2〜10-6モル/
gである。
【0024】これらの結合剤は1種単独で使用しても2
種以上を併用しても良い。この結合剤の使用量が多すぎ
ると、磁性層に占める強磁性粉末の相対的割合が低下し
て出力の低下となり、しかも駆動時の繰り返し摺動など
により塑性流動を起こしやすく、媒体の走行耐久性の低
下につながる。一方、結合剤の使用量が少なすぎると、
磁性層が脆くなり、媒体の走行耐久性が低下する。従っ
て結合剤の使用量は、前記強磁性粉末又は非磁性粉末10
0重量部に対して好ましくは1〜200重量部、より好まし
くは10〜50重量部である。本発明の塗料化工程におい
て、前記結合剤を架橋硬化する架橋剤を含有させること
ができる。架橋剤としては、ポリイソシアネート、例え
ばトルエンジイソシアネート、その付加体、アルキレン
ジイソシアネート、その付加体等を使用できる。これら
架橋剤の前記結合剤に対する使用量は、前記結合剤100
重量部に対して、好ましくは5〜80重量部、より好まし
くは10〜50重量部である。
【0025】本発明の塗料化工程では必要に応じて潤滑
剤を使用できる。この潤滑剤として、黒鉛、二硫化モリ
ブデン、二硫化タングステン、シリコーンオイル、炭素
数10〜22の脂肪酸、並びにこれらの脂肪酸と炭素数2〜
26のアルコールから成る脂肪酸エステル、テルペン系化
合物、並びにこれらのオリゴマ−等を挙げることができ
る。本発明の塗料化工程では必要に応じて研磨剤粒子を
含有させることができる。研磨剤として、アルミナ
(α、β及びγ)、酸化クロム、炭化珪素、ダイヤモン
ド、ガーネット、エメリー、窒化ホウ素、チタンカーバ
イド、炭化チタン、酸化チタン(ルチル、アナタ−ゼ)
等がある。これらの研磨剤粒子の使用量は、強磁性粉末
100重量部に対して好ましくは20重量部以下、より好ま
しくは10重量部以下である。モース硬度は、好ましくは
4以上、より好ましくは5以上であり、比重は好ましく
は2〜6、より好ましくは3〜5である。平均粒径は好
ましくは0.5μm以下、より好ましくは0.3μm以下であ
る。研磨剤の平均粒径は、強磁性粉末の平均板径の場合
と同様に、透過型電子顕微鏡写真から測定し、統計処理
する。
【0026】本発明の塗料化工程において磁性塗料を調
製する際に使用できる有機溶剤として、アセトン、メチ
ルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキ
サノン等のケトン系溶媒、メタノール、エタノール、プ
ロパノール等のアルコール系溶媒、酢酸メチル、酢酸エ
チル、酢酸ブチル、酢酸プロピル、乳酸エチル、エチレ
ングリコールアセテート等のエステル系溶媒、ジエチレ
ングリコールジメチルエーテル、2−エトキシエタノー
ル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル系溶
媒、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素
系溶媒、メチレンクロライド、エチレンクロライド、四
塩化炭素、クロロホルム、クロロベンゼン等のハロゲン
化炭化水素系溶媒等が挙げられる。本発明の塗布化工程
で磁性塗料を調製する場合、公知の混練方法、分散方法
によって行うことができる。混練及び分散には、ロール
ミル、ボールミル、サンドミル、アジター、ニーダー、
エクストルーダー、ホモジナイザー、超音波分散機等が
使用できる。
【0027】このようにして塗料化工程で調製された磁
性塗料は、グラビア塗布、ロール塗布、ブレード塗布等
の公知の方法で非磁性支持体上に塗布される。該磁性塗
料はそれのみによる単層で塗布されても、あるいは必要
に応じて磁性層と非磁性支持体との間に中間層として非
磁性の下層塗料を塗布する二重構造として塗布されても
良い。非磁性の下層塗料に使用される非磁性粉末とし
て、例えばα−Fe23等の非磁性酸化鉄、ゲータイ
ト、ルチル型酸化チタン、アナターゼ型酸化チタン、酸
化錫、酸化タングステン、酸化珪素、酸化亜鉛、酸化ク
ロム、酸化セリウム、チタンカーバイド、BN、α−ア
ルミナ、β−アルミナ、γ−アルミナ、硫酸カルシウ
ム、硫酸バリウム、二硫化モリブデン、炭酸マグネシウ
ム、炭酸カルシウム、炭酸バリウム、炭酸ストロンチウ
ム、チタン酸バリウム等を挙げることができる。これら
の粉末は単独で使用しても複数を混合して使用しても良
い。又必要に応じてゴム用ファーネス、熱分解カーボ
ン、カラー用ブラック、アセチレンブラック等のカーボ
ンブラックが含まれていても良い。該カーボンブラック
の比表面積は100〜400m2/gであることが好ましく、
DBP吸油量は20〜200ml/100gであることが好まし
い。
【0028】非磁性の下層塗料に使用される結合剤、有
機溶剤等は、磁性層調製に使用したものを制限なく使用
できる。単層塗布、二重塗布にかかわらず、非磁性支持
体は公知の磁気記録媒体で用いられている材料を使用し
て製造できる。例えばポリエチレンテレフタレート(P
ET)、ポリエチレン2,6−ナフタレート等のポリエ
ステル類、ポリプロピレン等のポリオレフィン類、セル
ローストリアセテート、セルロースジアセテート等のセ
ルロース類、ビニル系樹脂、ポリイミド類、ポリカーボ
ネート類に代表される高分子材料あるいは金属、ガラ
ス、セラミックス等の無機材料のフィルムあるいはシー
ト等を使用することができる。
【0029】非磁性支持体上に下層及び上層を形成する
場合の塗布法として、1層ずつ塗布乾燥を行う方式(ウ
エット・オン・ドライ塗布方式)と、乾燥されていない
湿潤状態にある下層の上に上層を重ねて塗布する方式
(ウエット・オン・ウエット塗布方式=湿潤重層塗布方
式)とがある。非磁性支持体上に同時に重層塗布する場
合、主にダイコーターを用いて行うことができる。ダイ
コーターのリップ構成としては、2リップ方式、3リッ
プ方式及び4リップ方式等を挙げることができる。特公
平2−17971号公報や特公平2−265672号公報に開示さ
れているような塗布液通液スリットを2個内蔵する1個
の塗布ヘッドにより上下層をほぼ同時に塗布する方法も
使用できる。上記塗布後は、磁場中で配向し、乾燥機に
導入し、更に必要に応じてカレンダー装置に導き、巻取
りロールに巻き取る。磁場配向の磁場方向は非磁性支持
体走行方向に対して、長手方向であっても、垂直方向で
あっても良い。
【0030】このようにして得られる磁気記録媒体は、
例えば8mm幅にスリットして磁気テープを作製し、これ
をカセット内に収容してテープカセットに加工できる。
又非磁性支持体の両面に上記のように重層塗布し、円盤
状に打抜きシェルに収容して磁気ディスクに加工するこ
ともできる。このようにして製造した磁気記録媒体は、
MRヘッドを用いたMR再生ヘッドとしては、MR素子
をシールドで挟み込んだシールド型のMRヘッドを用
い、これを回転ドラムに搭載して記録再生装置を構成す
る。
【0031】MR再生ヘッドを用いたヘリカルスキャン
磁気記録システムと本発明の磁気記録媒体を組み合わせ
ることにより、これまでにない高密度記録システムを構
築できる。上記ヘリカルスキャン磁気記録システムの磁
気記録再生装置は、回転ドラムを用いて記録再生を行う
ヘリカルスキャン方式の磁気記録再生装置であり、回転
ドラムに搭載された再生磁気ヘッドとしてMRヘッドを
使用する。このように、本発明の磁気記録媒体はMRヘ
ッド用として特に好ましく使用できるが、誘導型ヘッド
用等として使用しても良い。
【0032】[実施例]次に本発明に係る磁気記録媒体
に関する実施例及び比較例を記載するが、これらは本発
明を限定するものではない。実施例1から32及び比較例
1から14では、塗布方式を重層塗布としたため、上層磁
性層用塗料、下層非磁性層用塗料及びバック層用塗料を
調製し、磁気記録媒体を作製し、評価及び比較を行っ
た。
【0033】実施例1 (上層塗料の調製) <前処理工程>六方晶系フェライト粉であるバリウムフ
ェライト(BaO−Fe2O3)強磁性粉末(平均板径50nm、板
厚5nm、比表面積55m2/g、磁化量57emu/g)100重
量部とクエン酸50重量部及び蒸留水300重量部を加えサ
ンドミルで3時間分散し、遠心分離機に掛けて沈殿物で
あるバリウムフェライト表面改質粉を取り出し乾燥し
た。 (塗料化工程)上層塗料の組成は次の通りとした。 強磁性粉末:上記バリウムフェライト表面改質粉 100
重量部 結合剤:塩化ビニル共重合体(日本ゼオン製、MR55
5)16重量部 研磨剤:アルミナ(HIT60A)5重量部 滑剤:ステアリン酸1重量部 滑剤:ヘプチルステアレート1重量部 溶剤:メチルエチルケトン150重量部 溶剤:シクロヘキサノン150重量部
【0034】(下層及びバック層の調製)下層塗料の組
成は次の通りとした。 非磁性粉末:針状α−Fe23(比表面積=53m2
g、長軸長=0.15μm、針状比=5)100重量部 結合剤:ポリ塩化ビニル樹脂(日本ゼオン製、MR11
0)17重量部 滑剤:ステアリン酸1重量部 滑剤:ヘプチルステアレート1重量部 溶剤:メチルエチルケトン105重量部 溶剤:シクロヘキサノン105重量部 バック層塗料の組成は次の通りとした。 カーボンブラック 旭#80 100重量部 ポリエステルポリウレタン(ニッポランN−2304)100
重量部 メチルエチルケトン500重量部 トルエン500重量部
【0035】それぞれの塗料化は、常法に従い、強磁性
粉末/強磁性表面改質粉末又は非磁性粉末又はカーボン
粉末、結合剤、添加剤、所定量の溶剤を混合し、エクス
トルーダーにより混練した後、サンドミルで6時間分散
することにより行った。得られた上層塗料及び下層塗料
にポリイソシアネートを各々3重量部加えて4リップ式
ダイコーターを用いて、厚さ7μmのPET(ポリエチ
レンテレフタレート)フィルム上に同時重層塗布し、ソ
レノイドコイルにより配向処理した後、乾燥、カレンダ
ー処理、硬化処理を行った。各層の塗布厚は上層0.15μ
m、下層2.0μmであった。バック塗料を上記塗布面の
反対面に塗布し、8mm幅にスリットして磁気記録媒体と
して8mmビデオテープを作製した。
【0036】こうして作製されたテープは、誘導型再生
ヘッドを有する電磁変換測定機と磁気抵抗効果型再生ヘ
ッドを有する電磁変換測定機にてそれぞれ出力(RF出
力)を測定しノイズレベルを測定した。誘導型再生ヘッ
ドを有する電磁変換測定機では、各テープの最適記録電
流で10MHzの矩形波信号を記録し、スペクトラムアナ
ライザーにより10MHzの出力レベルを検出した。テー
プとヘッド間の相対速度は3.33m/秒とした。磁気抵抗
効果型再生ヘッドを有する電磁変換測定機では、8mmV
TRを改造したものを用い、サンプルテープに記録波長
0.5μmで信号を記録した後、シールド型MRヘッドに
より、再生出力の測定を行った。再生に用いたMRヘッ
ドの素子は、FeNi−AMR(異方性磁気抵抗効果素
子)であり、飽和磁化は800emu/g、膜厚は40nm、シー
ルド材はNiZn、シールド間距離は0.17μmとした。
又トラック幅は18μm、アジマス角は25°であった。な
おノイズレベルとしてのS/N比はキャリア信号(S)
とキャリア信号から1MHz下がった周波数でのノイズ
値(N)との比率であり、レファレンス(OdB)には
実施例1のテープをそれぞれ用いた。
【0037】又各テープについて、レーザー光干渉方式
による非接触型表面粗さ計(Zygo)を用いて中心線
平均粗さ(Ra)を測定した。評価結果を以下の実施例
及び比較例とともに表1に纏めた。測定データの他に、
測定データの定性的判定を加えた。つまり表面粗さが2.
8nm以下の場合は大変良い(◎)、2.9nmから4.0nmまで
が良好(○)、4.1nm〜5.0nmが所望特性の限界(△)、
5.1nm以上が不良(×)と判定した。ノイズレベルで
は、3dB以上の場合は大変良い(◎)、0dBから3
dBまでが良好(○)、−1.5dB〜0dBが所望特性
の限界(△)、−2dB以下が不良(×)と判定した。
【0038】実施例2 前処理工程での六方晶系フェライト粉をバリウムフェラ
イト強磁性粉末(平均板径80nm、板厚8nm、比表面積50
2/g、磁化量63emu/g)にしたこと以外は実施例1
と同様にして磁気記録媒体を作製し評価した。
【0039】実施例3 前処理工程での六方晶系フェライト粉をバリウムフェラ
イト強磁性粉末(平均板径30nm、板厚5nm、比表面積65
2/g、磁化量50emu/g)にしたこと以外は実施例1
と同様にして磁気記録媒体を作製し評価した。
【0040】実施例4 前処理工程でのクエン酸の添加量を1重量部にしたこと
以外は実施例3と同様にして磁気記録媒体を作製し評価
した。
【0041】実施例5 前処理工程でのクエン酸の添加量を250重量部にしたこ
と以外は実施例3と同様にして磁気記録媒体を作製し評
価した。
【0042】実施例6 前処理工程でのクエン酸の溶解液として、蒸留水を150
重量部、エタノールを150重量部にしたこと以外は実施
例3と同様にして磁気記録媒体を作製し評価した。
【0043】実施例7 前処理工程でのクエン酸をシトラマル酸(citramalic a
cid,CiA)に代えたこと以外は実施例3と同様にして
磁気記録媒体を作製し評価した。
【0044】実施例8 前処理工程でのクエン酸をトリカルバリル酸(tricarba
llylic acid,TbA)に代えたこと以外は実施例3と同
様にして磁気記録媒体を作製し評価した。
【0045】実施例9 前処理工程でのクエン酸をトリメリット酸に代えたこと
以外は実施例3と同様にして磁気記録媒体を作製し評価
した。
【0046】実施例10 前処理工程でのバリウムフェライトをストロンチウムフ
ェライト(平均板径30nm、板厚6nm、比表面積65m2
g、磁化量72emu/g)に代えたこと以外は実施例1と
同様にして磁気記録媒体を作製し評価した。
【0047】実施例11 前処理工程での六方晶系フェライト粉を六方晶系コバル
ト合金強磁性粉末(平均板径30nm、板厚4nm、比表面積
68m2/g、磁化量80emu/g)にしたこと以外は実施例
1と同様にして磁気記録媒体を作製し評価した。
【0048】実施例12 前処理工程を行わず、上層磁性層用の組成を下記のよう
に、強磁性粉末をバリウムフェライト粉とし、分散剤と
してクエン酸を3重量部としたこと以外は実施例1と同
様にして磁気記録媒体を作製し評価した。
【0049】<上層塗料組成> 強磁性粉末:バリウムフェライト強磁性粉末(平均板径
30nm、板厚5nm、比表面積65m2/g、磁化量50emu/
g)100重量部 結合剤:塩化ビニル共重合体(日本ゼオン製、MR55
5)16重量部 分散剤:クエン酸3重量部 研磨剤:アルミナ(HIT60A)5重量部 滑剤:ステアリン酸1重量部 滑剤:ヘプチルステアレート1重量部 溶剤:メチルエチルケトン150重量部 溶剤:シクロヘキサノン150重量部
【0050】実施例13 前処理工程を行わず、塗布化工程での分散剤としてクエ
ン酸を0.1重量部としたこと以外は実施例12と同様にし
て磁気記録媒体を作製し評価した。
【0051】実施例14 前処理工程を行わず、塗布化工程での分散剤としてクエ
ン酸を30重量部としたこと以外は実施例12と同様にして
磁気記録媒体を作製し評価した。
【0052】実施例15 前処理工程を行わず、塗布化工程での分散剤としてクエ
ン酸をシトラマル酸に代えたこと以外は実施例12と同様
にして磁気記録媒体を作製し評価した。
【0053】実施例16 前処理工程を行わず、塗布化工程での分散剤としてクエ
ン酸をトリカルバリル酸に代えたこと以外は実施例12と
同様にして磁気記録媒体を作製し評価した。
【0054】比較例1 前処理工程を行わず、塗布化工程での強磁性粉末として
バリウムフェライト強磁性粉末(平均板径50nm、板厚5
nm、比表面積55m2/g、磁化量57emu/g)を用い、分
散剤を使用しなかったこと以外は実施例12と同様にして
磁気記録媒体を作製し評価した。
【0055】比較例2 前処理工程を行わず、塗布化工程での強磁性粉末として
バリウムフェライト強磁性粉末(平均板径80nm、板厚8
nm、比表面積50m2/g、磁化量63emu/g)を用い、分
散剤を使用しなかったこと以外は実施例12と同様にして
磁気記録媒体を作製し評価した。
【0056】比較例3 前処理工程を行わず、塗布化工程での強磁性粉末として
バリウムフェライト強磁性粉末(平均板径30nm、板厚5
nm、比表面積65m2/g、磁化量50emu/g)を用い、分
散剤を使用しなかったこと以外は実施例12と同様にして
磁気記録媒体を作製し評価した。
【0057】比較例4 前処理工程でのクエン酸の添加量を0重量部にし、蒸留
水のみとしたこと以外は実施例1と同様にして磁気記録
媒体を作製し評価した。
【0058】比較例5 前処理工程を行わず、塗布化工程での強磁性粉末として
ストロンチウムフェライト強磁性粉末(平均板径30nm、
板厚6nm、比表面積65m2/g、磁化量72emu/g)を用
いたこと以外は比較例1と同様にして磁気記録媒体を作
製し評価した。
【0059】比較例6 前処理工程を行わず、塗布化工程での強磁性粉末として
六方晶系コバルト合金強磁性粉末(平均板径30nm、板厚
4nm、比表面積68m2/g、磁化量80emu/g)を用いた
こと以外は比較例1と同様にして磁気記録媒体を作製し
評価した。
【0060】比較例7 前処理工程での六方晶系フェライト粉をバリウムフェラ
イト強磁性粉末(平均板径100nm、板厚12nm、比表面積4
5m2/g、磁化量55emu/g)を用いたこと以外は実施
例1と同様にして磁気記録媒体を作製し評価した。
【0061】実施例1〜16及び比較例1〜7の実験結果
を表1に示した。表1から次のことが分かる。
【0062】実施例1〜3、比較例1〜3及び7を比較
すると、前処理工程として平均板径が0.08μm以下のバ
リウムフェライト粉にクエン酸を作用させて表面改質粉
を作製し塗布化することにより、媒体の表面性及びノイ
ズ特性が向上したことが分かった。この傾向は平均板径
が0.05μm、0.03μmと減少すると顕著になった。実施
例5〜10と比較例4から、前処理工程では少なくとも多
価カルボン酸が含まれていることが必須であり、特にク
エン酸は効果が大きかった。又混合する溶媒は蒸留水や
他の溶媒が添加されても良いことが分かった。
【0063】実施例6〜9、10及び11と比較例5及び6
から、強磁性粉末はバリウムフェライトだけでなく、他
の六方晶系フェライト粉でも良いことが分かった。実施
例12〜16から、前処理工程を行わずに、多価カルボン酸
を塗料化工程での分散剤として使用しても、表面性及び
ノイズ特性が向上するが、前処理工程で使用するよりも
効果は低いことが分かった。
【0064】
【表1】
【0065】実施例17 前処理工程を次のようにして行ったこと以外は実施例1
と同様にして磁気記録媒体を作製し評価した。
【0066】<前処理工程>バリウムフェライト強磁性
粉末(平均板径50nm、板厚5nm、比表面積55m2/g、
磁化量57emu/g)100重量部とアセチルアセトン50重量
部及びシクロヘキサノン200重量部を加えサンドミルで
3時間分散した。この液体に蒸留水1000重量部を加えデ
ィスパーにて30分間攪拌後、1日静置した。上澄液をデ
カンテーションし、沈殿物を取り出し、90℃で真空乾燥
し、アセチルアセトン及び/又はアセチルアセトン金属
錯体が吸着したバリウムフェライト表面改質粉を得た。
【0067】実施例18 前処理工程での六方晶系フェライト粉をバリウムフェラ
イト強磁性粉末(平均板径80nm、板厚8nm、比表面積50
2/g、磁化量63emu/g)にしたこと以外は実施例17
と同様にして磁気記録媒体を作製し評価した。
【0068】実施例19 前処理工程での六方晶系フェライト粉をバリウムフェラ
イト強磁性粉末(平均板径30nm、板厚5nm、比表面積65
2/g、磁化量50emu/g)にしたこと以外は実施例17
と同様にして磁気記録媒体を作製し評価した。
【0069】実施例20 前処理工程でのアセチルアセトンの添加量を1重量部に
したこと以外は実施例19と同様にして磁気記録媒体を作
製し評価した。
【0070】実施例21 前処理工程でのアセチルアセトンの添加量を8000重量部
にしたこと以外は実施例19と同様にして磁気記録媒体を
作製し評価した。
【0071】実施例22 前処理工程での有機溶剤をシクロヘキサノンの替わりに
メチルエチルケトン200重量部を使用したこと以外は実
施例19と同様にして磁気記録媒体を作製し評価した。
【0072】実施例23 前処理工程での有機溶剤をシクロヘキサノンの替わりに
トルエン(TOL)200重量部を使用したこと以外は実
施例19と同様にして磁気記録媒体を作製し評価した。
【0073】実施例24 前処理工程でのアセチルアセトンをアセト酢酸エチル
(ASE)に代えたこと以外は実施例19と同様にして磁
気記録媒体を作製し評価した。
【0074】実施例25 前処理工程でのアセチルアセトンを5,5−ジメチル−
1,3−シクロヘキサンジオン(DMC)に代えたこと
以外は実施例19と同様にして磁気記録媒体を作製し評価
した。
【0075】実施例26 前処理工程での六方晶系フェライト粉をストロンチウム
フェライト強磁性粉末(平均板径30nm、板厚6nm、比表
面積65m2/g、磁化量72emu/g)に代えたこと以外は
実施例17と同様にして磁気記録媒体を作製し評価した。
【0076】実施例27 前処理工程での六方晶系フェライト粉を六方晶系コバル
ト合金強磁性粉末(平均板径30nm、板厚4nm、比表面積
68m2/g、磁化量80emu/g)にしたこと以外は実施例
17と同様にして磁気記録媒体を作製し評価した。
【0077】実施例28 前処理工程を行わず、上層磁性層用の組成を下記のよう
に、強磁性粉末をバリウムフェライト粉とし、分散剤と
してアセチルアセトンを3重量部としたこと以外は実施
例17と同様にして磁気記録媒体を作製し評価した。
【0078】<上層塗料組成> 強磁性粉末:バリウムフェライト強磁性粉末(平均板径
30nm、板厚5nm、比表面積65m2/g、磁化量50emu/
g)100重量部 結合剤:塩化ビニル共重合体(日本ゼオン製、MR55
5)16重量部 分散剤:アセチルアセトン3重量部 研磨剤:アルミナ(HIT60A)5重量部 滑剤:ステアリン酸1重量部 滑剤:ヘプチルステアレート1重量部 溶剤:メチルエチルケトン150重量部 溶剤:シクロヘキサノン150重量部
【0079】実施例29 前処理工程を行わず、塗布化工程での分散剤としてアセ
チルアセトンを0.1重量部としたこと以外は実施例28と
同様にして磁気記録媒体を作製し評価した。
【0080】実施例30 前処理工程を行わず、塗布化工程での分散剤としてアセ
チルアセトンを30重量部としたこと以外は実施例28と同
様にして磁気記録媒体を作製し評価した。
【0081】実施例31 前処理工程を行わず、塗布化工程での分散剤としてアセ
チルアセトンをアセト酢酸エチルに代えたこと以外は実
施例28と同様にして磁気記録媒体を作製し評価した。
【0082】実施例32 前処理工程を行わず、塗布化工程での分散剤としてアセ
チルアセトンを5,5−ジメチル−1,3−シクロヘキサ
ンジオン(DMC)に代えたこと以外は実施例28と同様
にして磁気記録媒体を作製し評価した。
【0083】比較例8 前処理工程を行わず、塗布化工程での強磁性粉末として
バリウムフェライト強磁性粉末(平均板径50nm、板厚5
nm、比表面積55m2/g、磁化量57emu/g)を用い、分
散剤を使用しなかったこと以外は実施例28と同様にして
磁気記録媒体を作製し評価した。
【0084】比較例9 前処理工程を行わず、塗布化工程での強磁性粉末として
バリウムフェライト強磁性粉末(平均板径80nm、板厚8
nm、比表面積50m2/g、磁化量63emu/g)を用い、分
散剤を使用しなかったこと以外は実施例28と同様にして
磁気記録媒体を作製し評価した。
【0085】比較例10 前処理工程を行わず、塗布化工程での強磁性粉末として
バリウムフェライト強磁性粉末(平均板径30nm、板厚5
nm、比表面積65m2/g、磁化量50emu/g)を用い、分
散剤を使用しなかったこと以外は実施例28と同様にして
磁気記録媒体を作製し評価した。
【0086】比較例11 前処理工程でのアセチルアセトンの添加量を0重量部に
し、シクロヘキサノンのみとしたこと以外は実施例17と
同様にして磁気記録媒体を作製し評価した。
【0087】比較例12 塗布化工程での強磁性粉末としてストロンチウムフェラ
イト強磁性粉末(平均板径30nm、板厚6nm、比表面積65
2/g、磁化量72emu/g)を用いたこと以外は比較例
8と同様にして磁気記録媒体を作製し評価した。
【0088】比較例13 塗布化工程での強磁性粉末として六方晶系コバルト合金
強磁性粉末(平均板径30nm、板厚4nm、比表面積68m2
/g、磁化量80emu/g)を用いたこと以外は比較例8
と同様にして磁気記録媒体を作製し評価した。
【0089】比較例14 前処理工程での六方晶系フェライト粉をバリウムフェラ
イト強磁性粉末(平均板径100nm、板厚12nm、比表面積4
5m2/g、磁化量55emu/g)を用いたこと以外は実施
例17と同様にして磁気記録媒体を作製し評価した。
【0090】実施例17〜32及び比較例8〜14の実験結果
を表2に示した。表2から次のことが分かる。実施例17
〜19、比較例8〜10及び14を比較すると、前処理工程と
して平均板径が0.08μm以下のバリウムフェライト粉に
アセチルアセトンを作用させて表面改質粉を作製し塗布
化することにより、媒体の表面性及びノイズ特性が向上
したことが分かった。この傾向は平均板径が0.05μm、
0.03μmと減少すると顕著になった。
【0091】実施例21〜25と比較例11から、前処理工程
では少なくとも1,3−ジカルボニル誘導体が含まれて
いることが必須であり、特にアセチルアセトンは効果が
大きかった。又混合する溶媒は蒸留水や他の溶媒が添加
されても良いことが分かった。実施例22〜27及び比較例
12及び13から、強磁性粉末はバリウムフェライトだけで
なく、他の六方晶系フェライト粉でも良いことが分かっ
た。実施例28〜32から、前処理工程を行わずに、1,3−
ジカルボニル誘導体を塗料化工程での分散剤として使用
しても、表面性及びノイズ特性が向上するが、前処理工
程で使用するよりも効果は低いことが分かった。
【0092】
【表2】
【0093】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、強磁性
粉末である六方晶系フェライト粉を多価カルボン酸及び
/又は1,3−ジカルボニル誘導体により分散処理するこ
とにより、六方晶系フェライト粉を構成するスタッキン
グした複数の六角形結晶間の結合が開裂又は弱化して、
六角形結晶が他の結晶から離れて個々に分散できるよう
になる。これにより、非磁性支持体上に塗布される塗布
液中に六方晶系フェライト粉が均一に分散し、その状態
で塗布及び乾燥が行われるため、得られる磁気記録媒体
の特性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1aは六方晶系フェライト粉のスタッキング
の状態を示す概略斜視図、図1bは、スタッキングが弱
くなった状態を示す概略斜視図。
【符号の説明】
1……六方晶系フェライト粉、2……六角形結晶、3…
…錯体形成分子。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性支持体、及び該非磁性支持体上に
    形成される、強磁性粉末と結合剤を含有する磁性層を含
    んで成る磁気記録媒体において、前記強磁性粉末が六方
    晶系フェライト粉であり、前記磁性層に多価カルボン酸
    及び/又はその金属錯体を含んで成る磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】 多価カルボン酸がクエン酸である請求項
    1に記載の磁気記録媒体。
  3. 【請求項3】 非磁性支持体、及び該非磁性支持体上に
    形成される、強磁性粉末と結合剤を含有する磁性層を含
    んで成る磁気記録媒体において、前記強磁性粉末が六方
    晶系フェライト粉であり、前記磁性層に(化1)で示さ
    れる1,3−ジカルボニル誘導体(化1中、Ra、Rb
    及びRcはそれぞれ独立して、アルコキシ基、水素、ハ
    ロゲン、ニトロ基、シアノ基、アルキル基、アリール
    基、複素芳香族基及び複素脂肪族基から選択される)及
    び/又はその金属錯体を含んで成る磁気記録媒体。 【化1】
  4. 【請求項4】 1,3−ジカルボニル誘導体がアセチル
    アセトンである請求項3に記載の磁気記録媒体。
  5. 【請求項5】 六方晶系フェライト粉の平均板径が0.08
    μm以下である請求項1から4までのいずれかに記載の
    磁気記録媒体。
  6. 【請求項6】 磁気抵抗効果型再生ヘッドを用いる磁気
    記録システムに使用される請求項1から5までのいずれ
    かに記載の磁気記録媒体。
  7. 【請求項7】 磁気抵抗効果型再生ヘッドを用いるヘリ
    カルスキャン磁気記録システムに使用される請求項1か
    ら5までのいずれかに記載の磁気記録媒体。
  8. 【請求項8】 非磁性支持体表面に、強磁性粉末と結合
    剤を含有する塗布液を塗布し乾燥して前記非磁性支持体
    上に磁性層を形成した磁気記録媒体を製造する方法にお
    いて、前記強磁性粉末が六方晶系フェライト粉であり、
    塗布液の塗布前に、該六方晶系フェライト粉を多価カル
    ボン酸及び/又は(化1)で示される1,3−ジカルボ
    ニル誘導体(化1中、Ra、Rb及びRcはそれぞれ独
    立して、アルコキシ基、水素、ハロゲン、ニトロ基、シ
    アノ基、アルキル基、アリール基、複素芳香族基及び複
    素脂肪族基から選択される)で分散処理することを特徴
    とする磁気記録媒体の製造方法。 【化1】
  9. 【請求項9】 非磁性支持体表面に、強磁性粉末と結合
    剤を含有する塗布液を塗布し乾燥して前記非磁性支持体
    上に磁性層を形成した磁気記録媒体を製造する方法にお
    いて、前記強磁性粉末が六方晶系フェライト粉であり、
    該六方晶系フェライト粉が、多価カルボン酸及び/又は
    (化1)で示される1,3−ジカルボニル誘導体(化1
    中、Ra、Rb及びRcはそれぞれ独立して、アルコキ
    シ基、水素、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、アルキル
    基、アリール基、複素芳香族基及び複素脂肪族基から選
    択される)を含む溶液中で分散後、該溶液から取り出さ
    れた、前記多価カルボン酸、1,3−ジカルボニル誘導
    体及び/又はその金属錯体が吸着した六方晶系フェライ
    ト表面改質物であることを特徴とする磁気記録媒体の製
    造方法。 【化1】
  10. 【請求項10】 六方晶系フェライト粉100重量部を、
    多価カルボン酸及び/又は1,3−ジカルボニル誘導体
    1重量部以上を含む溶液中で分散するようにした請求項
    8又は9に記載の磁気記録媒体の製造方法。
JP2001320275A 2001-10-18 2001-10-18 磁気記録媒体及びその製造方法 Pending JP2003123229A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001320275A JP2003123229A (ja) 2001-10-18 2001-10-18 磁気記録媒体及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001320275A JP2003123229A (ja) 2001-10-18 2001-10-18 磁気記録媒体及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003123229A true JP2003123229A (ja) 2003-04-25

Family

ID=19137689

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001320275A Pending JP2003123229A (ja) 2001-10-18 2001-10-18 磁気記録媒体及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003123229A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006216149A (ja) * 2005-02-03 2006-08-17 Fuji Photo Film Co Ltd 磁気記録媒体
CN115916704A (zh) * 2020-09-10 2023-04-04 同和电子科技有限公司 铁系氧化物磁粉分散浆料及其制造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006216149A (ja) * 2005-02-03 2006-08-17 Fuji Photo Film Co Ltd 磁気記録媒体
JP4521289B2 (ja) * 2005-02-03 2010-08-11 富士フイルム株式会社 磁気記録媒体および磁気記録再生システム
CN115916704A (zh) * 2020-09-10 2023-04-04 同和电子科技有限公司 铁系氧化物磁粉分散浆料及其制造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN111081281B (zh) 磁带、磁带盒及磁带装置
JP3514068B2 (ja) 磁気記録媒体の非磁性下地層用ヘマタイト粒子粉末及びその製造法、磁気記録媒体の非磁性下地層及び磁気記録媒体
JPH0654536B2 (ja) 磁気記録媒体
JPH09170003A (ja) 鉄を主成分とする金属磁性粒子粉末を使用している磁気記録媒体の非磁性下地層用ヘマタイト粒子粉末、該ヘマタイト粒子粉末を用いた磁気記録媒体の非磁性下地層、該非磁性下地層を用いた磁気記録媒体並びに該ヘマタイト粒子粉末の製造法
JPS6286541A (ja) 磁気記録媒体
JP2003123229A (ja) 磁気記録媒体及びその製造方法
JP2002146405A (ja) 複合金属磁性粒子粉末及び磁気記録媒体
JPH10149531A (ja) 磁気記録媒体及びその製造方法
JP3512056B2 (ja) 磁気記録媒体の非磁性下地層用ヘマタイト粒子粉末及び磁気記録媒体
JPH07192248A (ja) 磁気記録媒体用下地層
JP3452124B2 (ja) 磁気記録媒体の非磁性下地層用非磁性粒子粉末及びその製造法並びに磁気記録媒体
JP2790994B2 (ja) 磁気記録媒体
JPH10330655A (ja) 磁性塗料の製造方法及び磁気記録媒体の製造方法
JP3661733B2 (ja) 磁気記録媒体
JP3232587B2 (ja) 磁気記録媒体
JPH04184708A (ja) 磁気記録媒体とその製造法
JPS6157037A (ja) 磁気記録媒体
JP2002146404A (ja) 複合金属磁性粒子粉末及び磁気記録媒体
JPH10241153A (ja) 磁気記録媒体
JPS62219327A (ja) 磁気記録媒体用固形添加剤およびそれを用いた磁気記録媒体
JPH05225553A (ja) 磁気記録媒体用強磁性金属微粒子、ならびにその金属微粒子を用いた磁気記録媒体
JPH09128736A (ja) 磁気記録媒体
JP2001084566A (ja) 磁気記録媒体
JPH10308014A (ja) 磁気記録媒体
JPH10241152A (ja) 磁気記録媒体

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20040319

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20040604