JP2003121302A - 偏波モード分散測定装置、方法、記録媒体 - Google Patents

偏波モード分散測定装置、方法、記録媒体

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JP2003121302A
JP2003121302A JP2001315313A JP2001315313A JP2003121302A JP 2003121302 A JP2003121302 A JP 2003121302A JP 2001315313 A JP2001315313 A JP 2001315313A JP 2001315313 A JP2001315313 A JP 2001315313A JP 2003121302 A JP2003121302 A JP 2003121302A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 偏波モード分散τPMDの測定にかかる時間を
短縮した偏波モード分散の測定装置を提供する。 【解決手段】 偏波コントローラ12により、第一(第
二)入射光については偏波分離器16におけるp偏光軸
(s偏光軸)にあわせて、合成入射光が被測定物30に
入射される。よって、第一計測部20a(第二計測部2
0b)が計測する偏波分離器16の出力における第一入
射光成分(第二入射光成分)の位相推移相当値(光角周
波数微分)および振幅相当値(二乗値)は、被測定物3
0の伝達関数行列を2×2の行列とすれば、第一列
11、T21(第二列T12、T22)の位相推移相当値およ
び振幅相当値となり、これらに基づき制御部2が被測定
物30の偏波モード分散τPMDを求められる。偏波コン
トローラ12が出射する光の方向の設定を切り替える必
要はなく、設定を固定したままでよいので、偏波モード
分散τPMDの測定にかかる時間を短縮できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信に用いられ
る光ファイバおよび光コンポーネントの偏波モード分散
の測定に関する。
【0002】
【従来の技術】光ファイバの偏波モード分散を測定する
ことは従来より行われている。例えば、特開平9−26
4814号公報にも、光ファイバの偏波モード分散測定
装置についての記載がある。図3を参照して、特開平9
−264814号公報に記載の光ファイバの偏波モード
分散測定装置を説明する。
【0003】まず、被測定光ファイバ104の偏波モー
ド分散τPMDを式(1)のように定義する。
【0004】
【数1】 ただし、θは偏光角、ψ1は光の進行方向に垂直な面内
のある方向の位相推移、ψ2はψ1に直交する方向の位相
推移である。ここで、被測定光ファイバ104の伝達関
数行列[T]を式(2)のように定義する。
【0005】
【数2】 ただし、|Tij|は各行列要素の振幅、φijは各行列要
素の位相推移であり、ともに光角周波数ωの関数であ
る。すると、式(1)のパラメータθ、ψ1、ψ2はそれ
ぞれ式(3)、(4)、(5)のようにして求めること
ができる。
【0006】 θ(ω)=0.5cos-1(|T11|2−|T21|2) …(3) ψ1(ω)=(φ11−φ22)/2 …(4) ψ2(ω)=(φ21−φ12+π)/2 …(5) よって、被測定光ファイバ104の伝達関数行列[T]
を求めることにより、被測定光ファイバ104の偏波モ
ード分散τPMDを求めることができる。
【0007】被測定光ファイバ104の伝達関数行列
[T]を求める方法を図3を参照して、説明する。ま
ず、制御部109は偏波コントローラ103の出力光を
偏光ビームスプリッタ105のp方向に一致する直線偏
波として被測定光ファイバ104へ入射させる。このと
きの被測定光ファイバ104の出力光は以下の式(6)
により表わされる。
【0008】
【数3】 上記の出力光は偏光ビームスプリッタ105によりs偏
光成分およびp偏光成分に分離されてO/E変換器10
1,1062に入射されて
【0009】
【数4】 が測定される。
【0010】上記の測定が終了すると、制御部109は
偏波コントローラ103の出力光を90゜回転させて偏
光ビームスプリッタ105のs方向に一致する直線偏波
として被測定光ファイバ104へ入射させる。このとき
の被測定光ファイバ104の出力光は以下の式(7)に
より表わされる。
【0011】
【数5】 上記の出力光は偏光ビームスプリッタ105によりs偏
光成分およびp偏光成分に分離されてO/E変換器10
1,1062に入射されて、
【0012】
【数6】 が測定される。
【0013】ネットワークアナライザ107は上記のよ
うにして測定された各パラメータと式(3)、(4)、
(5)から、θ,ψ1,ψ2を求める。なお、ネットワー
クアナライザ107は、増幅器108を介して光強度変
調器102における強度変調比を制御している。
【0014】この後、上記の測定が波長可変光源101
の出力波長を掃引して行われ、各測定結果からθ
(ω),ψ1(ω),ψ2(ω)が求められる。そして、
制御部109は式(1)から偏波モード分散τPMDを求
める。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような方法では、制御部109により偏波コントローラ
103の出力光の方向を、偏光ビームスプリッタ105
のp方向あるいはs方向に切り替える必要がある。偏波
コントローラ103の出力光の方向の切り替えは、波長
可変光源101の波長掃引ごとに行う必要がある。よっ
て、偏波モード分散τPMDの測定に時間がかかる。
【0016】そこで、本発明は、偏波モード分散τPMD
の測定にかかる時間を短縮した偏波モード分散の測定装
置等を提供することを課題とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、被測定物の偏波モード分散を測定する偏波モード分
散測定装置であって、被測定物から出射された光を受け
て、p偏光およびs偏光に分離して出力する偏波分離手
段と、波長が共通の第一入射光および第二入射光を生成
する光生成手段と、第一入射光を第一強度変調周波数で
強度変調して出射する第一光変調手段と、第二入射光
を、第一強度変調周波数とは異なる第二強度変調周波数
で強度変調して出射する第二光変調手段と、強度変調さ
れた第一入射光および第二入射光を合成して合成入射光
を出射する偏波合成手段と、第一入射光については偏波
分離手段におけるp偏光軸、第二入射光については偏波
分離手段におけるs偏光軸にあわせて、合成入射光を被
測定物に入射する光入射手段と、偏波分離手段の出力に
おける第一入射光成分の位相推移相当値を計測する第一
計測手段と、偏波分離手段の出力における第二入射光成
分の位相推移相当値を計測する第二計測手段と、第一計
測手段および第二計測手段の計測結果に基づき被測定物
の偏波モード分散を測定する偏波モード分散測定手段
と、を備えるように構成される。
【0018】上記のように構成された偏波モード分散測
定装置によれば、光入射手段により、第一入射光につい
ては偏波分離手段におけるp偏光軸にあわせて、合成入
射光が被測定物に入射される。よって、第一計測手段が
計測する偏波分離手段の出力における第一入射光成分の
位相推移相当値は、被測定物の伝達関数行列を2×2の
行列とすれば、第一列の位相推移相当値となる。
【0019】また、光入射手段により、第二入射光につ
いては偏波分離手段におけるs偏光軸にあわせて、合成
入射光が被測定物に入射される。よって、第二計測手段
が計測する偏波分離手段の出力における第二入射光成分
の位相推移相当値は、被測定物の伝達関数行列を2×2
の行列とすれば、第二列の位相推移相当値となる。
【0020】よって、第一計測手段および第二計測手段
によって、被測定物の伝達関数行列の各要素の位相推移
相当値を求めることができる。被測定物の伝達関数行列
の各要素の位相推移相当値からは、直交する2つの成分
の位相推移の差成分φ(ω)と同相成分ψ(ω)を求め
ることができる。さらに、φ(ω)とψ(ω)とに基づ
き被測定物の偏波モード分散を求めることができる。
【0021】この場合、光入射手段が出射する光の方向
の設定を切り替える必要はなく、設定を固定したままで
よい。よって、偏波モード分散τPMDの測定にかかる時
間を短縮した偏波モード分散の測定装置を提供できる。
【0022】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明であって、位相推移相当値は、位相推移を光角周
波数で微分したものである。
【0023】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の発明であって、第一入射光および第二入射光
の波長は可変であり、第一計測手段が、さらに偏波分離
手段の出力における第一入射光成分の振幅相当値を計測
するように構成される。
【0024】上記のように構成された偏波モード分散測
定装置によれば、第一計測手段が、さらに偏波分離手段
の出力における第一入射光成分の振幅相当値を計測す
る。そこで、第一入射光成分の振幅相当値と、第一入射
光および第二入射光の波長とに基づき、被測定物から出
射される光の偏光角を測定できる。
【0025】請求項4に記載の発明は、請求項1または
2に記載の発明であって、第一入射光および第二入射光
の波長は可変であり、第二計測手段が、さらに偏波分離
手段の出力における第二入射光成分の振幅相当値を計測
するように構成される。
【0026】請求項5に記載の発明は、請求項1または
2に記載の発明であって、第一入射光および第二入射光
の波長は可変であり、第一計測手段が、さらに偏波分離
手段の出力における第一入射光成分の振幅相当値を計測
し、第二計測手段が、さらに偏波分離手段の出力におけ
る第二入射光成分の振幅相当値を計測するように構成さ
れる。
【0027】上記のように構成された偏波モード分散測
定装置によれば、第一入射光成分の振幅相当値と、第一
入射光および第二入射光の波長とに基づき、被測定物の
偏光角を測定できる。しかも、第二入射光成分の振幅相
当値と、第一入射光および第二入射光の波長とに基づ
き、被測定物の偏光角を測定できる。よって、第一入射
光成分の振幅相当値に基づいて求めた偏光角と、第二入
射光成分の振幅相当値に基づいて求めた偏光角と、の平
均をとるなどして、偏光角の計測精度を向上させられ
る。
【0028】請求項6に記載の発明は、請求項1または
2に記載の発明であって、偏波モード分散測定手段は、
第一計測手段および第二計測手段の計測結果に基づき被
測定物の群遅延時間を測定するように構成される。
【0029】被測定物の伝達関数行列の各要素の位相推
移を光角周波数で微分したものに基づき被測定物の群遅
延時間を測定することができる。
【0030】請求項7に記載の発明は、請求項3ないし
6のいずれか一項に記載の発明であって、振幅相当値
は、振幅を二乗したものである。
【0031】請求項8に記載の発明は、請求項1ないし
7のいずれか一項に記載の発明であって、光生成手段
は、単一の光源と、光源が生成する光を分岐して第一入
射光および第二入射光を生成する光分岐手段と、を備え
るように構成される。
【0032】請求項9に記載の発明は、請求項1ないし
7のいずれか一項に記載の発明であって、偏波分離手段
の出力のp偏光成分を光電変換して第一計測手段および
第二計測手段に出力する第一光電変換手段と、偏波分離
手段の出力のs偏光成分を光電変換して第一計測手段お
よび第二計測手段に出力する第二光電変換手段と、を備
えるように構成される。
【0033】請求項10に記載の発明は、被測定物の偏
波モード分散を測定する偏波モード分散測定方法であっ
て、被測定物から出射された光を受けて、p偏光および
s偏光に分離して出力する偏波分離工程と、波長が共通
の第一入射光および第二入射光を生成する光生成工程
と、第一入射光を第一強度変調周波数で強度変調して出
射する第一光変調工程と、第二入射光を、第一強度変調
周波数とは異なる第二強度変調周波数で強度変調して出
射する第二光変調工程と、強度変調された第一入射光お
よび第二入射光を合成して合成入射光を出射する偏波合
成工程と、第一入射光については偏波分離工程における
p偏光軸、第二入射光については偏波分離工程における
s偏光軸にあわせて、合成入射光を被測定物に入射する
光入射工程と、偏波分離工程の出力における第一入射光
成分の位相推移相当値を計測する第一計測工程と、偏波
分離工程の出力における第二入射光成分の位相推移相当
値を計測する第二計測工程と、第一計測工程および第二
計測工程の計測結果に基づき被測定物の偏波モード分散
を測定する偏波モード分散測定工程と、を備えた偏波モ
ード分散測定方法である。
【0034】請求項11に記載の発明は、被測定物から
出射された光を受けて、p偏光およびs偏光に分離して
出力する偏波分離手段と、波長が共通の第一入射光およ
び第二入射光を生成する光生成手段と、第一入射光を第
一強度変調周波数で強度変調して出射する第一光変調手
段と、第二入射光を、第一強度変調周波数とは異なる第
二強度変調周波数で強度変調して出射する第二光変調手
段と、強度変調された第一入射光および第二入射光を合
成して合成入射光を出射する偏波合成手段と、第一入射
光については偏波分離手段におけるp偏光軸、第二入射
光については偏波分離手段におけるs偏光軸にあわせ
て、合成入射光を被測定物に入射する光入射手段と、偏
波分離手段の出力における第一入射光成分の位相推移相
当値を計測する第一計測手段と、偏波分離手段の出力に
おける第二入射光成分の位相推移相当値を計測する第二
計測手段と、を備えた偏波モード分散測定装置におけ
る、被測定物の偏波モード分散を測定する処理をコンピ
ュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピ
ュータによって読み取り可能な記録媒体であって、第一
計測手段および第二計測手段の計測結果に基づき被測定
物の偏波モード分散を測定する偏波モード分散測定処理
をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録し
たコンピュータによって読み取り可能な記録媒体であ
る。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0036】図1は、本発明の実施形態にかかる偏波モ
ード分散測定装置の構成を示すブロック図である。本発
明の実施形態にかかる偏波モード分散測定装置は、被測
定物(DUT)30の偏波モード分散τPMDを求めるための
ものである。本発明の実施形態にかかる偏波モード分散
測定装置は、制御部(偏波モード分散測定手段)2、波
長可変光源4、光分岐器6、第一光変調器8a、第二光
変調器8b、偏波合成器10、偏波コントローラ(光入
射手段)12、偏波分離器16、第一光電(O/E)変換
器18a、第二光電(O/E)変換器18b、第一計測部
20a、第二計測部20b、増幅器22a、22bを備
える。
【0037】制御部2は、波長可変光源4および偏波コ
ントローラ12を制御する。また、第一計測部20aお
よび第二計測部20bの計測結果に基づき、被測定物3
0の偏波モード分散τPMDを求める偏波モード分散測定
手段としての機能も果たす。また、被測定物30の群遅
延時間τを求めるようにしてもよい。
【0038】波長可変光源4は、制御部2の制御を受
け、波長を変化させながら、光を生成する。なお、光角
周波数ω=2πf=2πc/λである。ただし、cは光
速、λは波長である。よって、波長λを変化させること
は、光角周波数ωを変化させることにつながる。
【0039】光分岐器6は、波長可変光源4から出射さ
れた光を分岐して、第一入射光を第一光変調器8aに、
第二入射光を第二光変調器8bに、出射する。なお、第
一入射光および第二入射光は、双方とも波長可変光源4
から出射された光であるため、波長が共通である。よっ
て、光角周波数ωも共通である。波長可変光源4および
光分岐器6が光生成手段に対応する。
【0040】第一光変調器8aは、第一入射光の強度変
調を行う。すなわち、第一入射光の強度が、数GHz程
度の固定の第一強度変調周波数fm1の正弦波となるよ
うに強度変調して偏波合成器10へ出射する。
【0041】第二光変調器8bは、第二入射光の強度変
調を行う。すなわち、第二入射光の強度が、数GHz程
度の固定の第二強度変調周波数fm2の正弦波となるよ
うに強度変調して偏波合成器10へ出射する。なお、第
二強度変調周波数fm2は、第一強度変調周波数fm1
とは異なる。
【0042】偏波合成器10は、第一光変調器8aの出
射光および第二光変調器8bの出射光を合成して合成入
射光を出射する。
【0043】偏波コントローラ(光入射手段)12は、
合成入射光の偏波状態を、制御部2の制御を受けて、制
御する。すなわち、第一入射光については偏波分離器1
6におけるp偏光軸、第二入射光については偏波分離器
16におけるs偏光軸にあわせる。そして、偏波状態を
制御した合成入射光を被測定物30に入射する。
【0044】合成入射光を被測定物30に入射すると、
合成入射光が被測定物30を透過する。偏波分離器16
は、被測定物30を透過した光すなわち被測定物30か
ら出射された光を受けて、p偏光およびs偏光に分離し
て出力する。
【0045】第一光電(O/E)変換器18aは、偏波分
離器16の出力のp偏光成分を光電変換して第一計測部
20aおよび第二計測部20bに出力する。第二光電
(O/E)変換器18bは、偏波分離器16の出力のs偏
光成分を光電変換して第一計測部20aおよび第二計測
部20bに出力する。
【0046】第一計測部20aは、偏波分離器16の出
力における第一入射光成分の位相推移相当値および振幅
相当値を計測する。位相推移相当値とは、位相推移に相
当する値である。位相推移相当値は、位相推移そのもの
でもよいが、例えば、位相推移を光各周波数で微分した
値が、位相推移相当値である。振幅相当値とは、振幅に
相当する値である。振幅相当値は、振幅そのものでもよ
いが、例えば、振幅を二乗した値が、振幅相当値であ
る。
【0047】また、第一計測部20aは、増幅器22a
を介して、第一光変調器8aにおける強度変調比を制御
している。なお、第一計測部20aは、正確な偏波モー
ド分散τPMDを求めるために、予め測定された被測定物
30を通さない波長可変光源4の各波長毎の出力光につ
いてのs偏光成分およびp偏光成分の値を記憶してお
り、該記憶値に基づいて第一光電(O/E)変換器18
a、第二光電(O/E)変換器18bの出力値を校正して
測定精度の向上を図っている。
【0048】第二計測部20bは、偏波分離器16の出
力における第二入射光成分の位相推移相当値および振幅
相当値を計測する。位相推移相当値とは、位相推移に相
当する値である。例えば、位相推移を光各周波数で微分
した値が、位相推移相当値である。振幅相当値とは、振
幅に相当する値である。例えば、振幅を二乗した値が、
振幅相当値である。
【0049】また、第二計測部20bは、増幅器22b
を介して、第二光変調器8bにおける強度変調比を制御
している。なお、第二計測部20bは、正確な偏波モー
ド分散τPMDを求めるために、予め測定された被測定物
30を通さない波長可変光源4の各波長毎の出力光につ
いてのs偏光成分およびp偏光成分の値を記憶してお
り、該記憶値に基づいて第一光電(O/E)変換器18
a、第二光電(O/E)変換器18bの出力値を校正して
偏波モード分散τPMDを求め、測定精度の向上を図って
いる。
【0050】次に、本発明の実施形態にかかる偏波モー
ド分散測定装置の動作を図2のフローチャートを参照し
ながら説明する。
【0051】まず、波長可変光源4の出力する光の光角
周波数をωとする(S10)。図1を参照して、波長可
変光源4は、光角周波数ωの光を出射する。この光は、
光分岐器6により第一入射光と第二入射光とに分岐され
る。第一入射光は、第一光変調器8aにより、第一強度
変調周波数fm1で強度変調され、偏波合成器10へ出
射される。第二入射光は、第二光変調器8bにより、第
二強度変調周波数fm2で強度変調され、偏波合成器1
0へ出射される。
【0052】偏波合成器10は、強度変調された第一入
射光および第二入射光を合成して合成入射光を出射す
る。合成入射光は偏波コントローラ(光入射手段)12
により、第一入射光については偏波分離器16における
p偏光軸、第二入射光については偏波分離器16におけ
るs偏光軸にあわせられる。そして、合成入射光は被測
定物30に入射される。
【0053】被測定物30を透過した合成入射光は、偏
波分離器16によりp偏光およびs偏光に分離される。
偏波分離器16が出力したp偏光成分は第一光電(O/
E)変換器18aにより光電変換されて第一計測部20
aおよび第二計測部20bに出力される。偏波分離器1
6が出力したs偏光成分は第二光電(O/E)変換器18
bにより光電変換されて第一計測部20aおよび第二計
測部20bに出力される。
【0054】第一計測部20aおよび第二計測部20b
は、第一光電(O/E)変換器18aおよび第二光電(O/
E)変換器18bの出力に基づき、第一入射光成分
(「fm1成分」という)および第二入射光成分(「f
m2成分」という)の位相推移相当値および振幅相当値
を求める(S12)(図2参照)。
【0055】ここで、位相推移相当値の求め方および振
幅相当値の求め方(S12)を説明する。
【0056】まず、被測定物30の伝達関数行列[T]
を式(10)のように定義する。
【0057】
【数7】 ただし、伝達関数行列[T]の各要素は以下の式(1
1)の通りである。
【0058】
【数8】 ただし、φ(ω)は直交する2つの成分ψ1(ω)、ψ2
(ω)の位相推移の差成分であり、ψ(ω)は直交する
2つの成分ψ1(ω)、ψ2(ω)の位相推移の同相成分
である。なお、ψ1(ω)は光の進行方向に垂直な面内
のある方向の位相推移、ψ2(ω)はψ1に直交する方向
の位相推移である。具体的には、φ(ω)=(ψ
1(ω)−ψ2(ω))/2、ψ(ω)=(ψ1(ω)+
ψ2(ω))/2である。また、Θ(ω)は、被測定物
30から出射される光の偏光角である。
【0059】ここで、合成入射光の偏波状態を、第一入
射光については偏波分離器16におけるp偏光軸にあわ
せてある。よって、偏波分離器16のfm1成分出力
は、以下の式(12)のようになる。
【0060】
【数9】 fm1成分出力は、第一計測部20aが計測する。第一
計測部20aには、第一光電(O/E)変換器18aを介
して、T11(ω)の光が入射される。しかも、第一計測
部20aには、第二光電(O/E)変換器18bを介し
て、T21(ω)の光が入射される。よって、第一計測部
20aは、T11(ω)およびT21(ω)の位相推移
Φ11、Φ21に相当する値、例えば位相推移Φ11、Φ21
光角周波数ωで微分した値、ならびに振幅|T11(ω)
|、|T21(ω)|に相当する値、例えば振幅|T11(ω)
|、|T21(ω)|を二乗した値、を計測できる。すなわ
ち、第一計測部20aは、被測定物30の伝達関数行列
の第一列の位相推移相当値および振幅相当値を計測でき
る。
【0061】また、合成入射光の偏波状態を、第二入射
光については偏波分離器16におけるs偏光軸にあわせ
てある。よって、偏波分離器16のfm2成分出力は、
以下の式(13)のようになる。
【0062】
【数10】 fm2成分出力は、第二計測部20bが計測する。よっ
て、第二計測部20bには、第一光電(O/E)変換器1
8aを介して、T12(ω)の光が入射される。しかも、
第二計測部20bには、第二光電(O/E)変換器18b
を介して、T22(ω)の光が入射される。よって、第二
計測部20bは、T12(ω)およびT22(ω)の位相推
移Φ12、Φ22に相当する値、例えば位相推移Φ12、Φ22
を光角周波数ωで微分した値、ならびに振幅|T
12(ω)|、|T22(ω)|に相当する値、例えば振幅|T
12(ω)|、|T22(ω)|を二乗した値、を計測でき
る。すなわち、第二計測部20bは、被測定物30の伝
達関数行列の第二列の位相推移相当値および振幅相当値
を計測できる。
【0063】よって、被測定物30の位相推移Φ11、Φ
21、Φ12、Φ22に相当する値(位相推移を光角周波数ω
で微分した値)、ならびに振幅|T11(ω)|、|T
21(ω)|、|T12(ω)|、|T22(ω)|に相当する値
(振幅を二乗した値)を計測できる。
【0064】次に、制御部2は、被測定物30の位相推
移Φ11、Φ21、Φ12、Φ22に相当する値(位相推移を光
角周波数ωで微分した値)、に基づき、φ(ω)、ψ(ω)
を求める(S14)。
【0065】まず、位相推移Φ11、Φ21、Φ12、Φ22
光角周波数で微分したものが群遅延時間である。群遅延
時間は、式(14)のようになる。
【0066】
【数11】 また、φ(ω)、ψ(ω)をテイラー展開して、一次近似す
ると、式(15)のようになる。φ(ω)=φ0+β
−ω0)、ψ(ω)=ψ0+γ(ω−ω0) …(15) ここで、βはφ(ω)をωで微分したものであり、γ
はψ(ω)をωで微分したものである。よって、βおよ
びγは、式(16)のように求められる。
【0067】
【数12】 βおよびγを求めれば、βおよびγを式(1
5)に代入することにより、φ(ω)、ψ(ω)を求めるこ
とができる。
【0068】次に、制御部2は波長可変光源4を制御し
て、光角周波数をΔω増やす(S16)。このとき、光
角周波数はω+Δωとなる。そして、fm1成分および
fm2成分の振幅を求める(S18)。振幅の計測法自
体は光角周波数がωであるときの振幅の計測(S12)
と同様である。
【0069】そこで、制御部2は、光角周波数がωであ
るときの振幅および光角周波数がω+Δωであるときの
振幅を使用して、Θ(ω)を計測する(S20)。ただ
し、Θ(ω)は被測定物30から出射される光の偏光角で
ある。
【0070】まず、第一計測部20aにより求められる
|T11(ω)|、|T21(ω)|の相当値(振幅を二乗した
値)を使用して、Θ(ω)を式(17)のようにして求め
る。
【0071】 Θ(ω)=0.5cos-1(|T11(ω)|2−|T21(ω)|2) …(17) また、|T11(ω+Δω)|、|T21(ω+Δω)|の相当
値(振幅を二乗した値)を使用して、Θ(ω+Δω)を式
(18)のようにして求める。
【0072】 Θ(ω+Δω)=0.5cos-1(|T11(ω+Δω)|2−|T21(ω+Δω)|2) …( 18) また、Θ(ω)をテイラー展開して、一次近似すると、Θ
(ω)=Θ0+α(ω−ω0) …(19)である。よっ
て、αは式(20)のようにして求められる。
【0073】 α=(Θ(ω+Δω)−Θ(ω))/((ω+Δω)−ω) …(20) αを式(19)に代入してΘ(ω)を求める。すなわ
ち、Θ(ω)を、振幅|T1 1(ω)|、|T21(ω)|に相当
する値(振幅を二乗した値)と、ω+Δω、ωといった
光角周波数に基づき、求める。なお、光角周波数は波長
と一定の関係があるので、振幅相当値と波長とに基づき
Θ(ω)を求めることになる。
【0074】次に、第二計測部20bにより求められる
振幅|T12(ω)|、|T22(ω)|の相当値(振幅を二乗
した値)を使用して、Θ(ω)を式(21)のようにして
求める。
【0075】 Θ(ω)=0.5cos-1(|T12(ω)|2−|T22(ω)|2) …(21) また、|T12(ω+Δω)|、|T22(ω+Δω)|の相当
値(振幅を二乗した値)を使用して、Θ(ω+Δω)を式
(22)のようにして求める。
【0076】 Θ(ω+Δω)=0.5cos-1(|T12(ω+Δω)|2−|T22(ω+Δω)|2) …( 22) そこで、式(20)により、αを求める。αを式
(19)に代入してΘ(ω)を求める。すなわち、Θ(ω)
を、振幅|T12(ω)|、|T22(ω)|に相当する値(振
幅を二乗した値)と、ω+Δω、ωといった光角周波数
に基づき、求める。なお、光角周波数は波長と一定の関
係があるので、振幅相当値(振幅を二乗した値)と波長
とに基づきΘ(ω)を求めることになる。
【0077】このように、第一計測部20aにより求め
られる振幅|T11(ω)|、|T21(ω)|の相当値(振幅
を二乗した値)に基づきΘ(ω)を求め、第二計測部20
bにより求められる振幅|T12(ω)|、|T22(ω)|の
相当値(振幅を二乗した値)に基づきΘ(ω)を求める。
【0078】そして、制御部2は、|T11(ω)|、|T
21(ω)|を二乗した値に基づき求められたΘ(ω)と、|
12(ω)|、|T22(ω)|を二乗した値に基づき求め
られたΘ(ω)とを平均するなどして、計測精度を向上し
て、Θ(ω)を求める(S22)。そして、fm1成分お
よびfm2成分の位相推移相当値と、fm1成分および
fm2成分の振幅相当値の計測(S12)に戻る。ただ
し、光角周波数ω+Δωのときの振幅相当値はすでに、
S18で求めているので、S12における振幅相当値の
計測は省略してもよい。そして、制御部2は、Θ
(ω)、φ(ω)、ψ(ω)のテイラー展開の一次の係
数α、β、γを使用して被測定物30の偏波モー
ド分散τPMDを式(23)により求める(S24)。
【0079】
【数13】 なお、必要があれば、被測定物30の群遅延時間τを式
(24)のように、制御部2に求めさせてもよい。ただ
し、(a)、(b)、(c)のいずれの式を用いても良
い。
【0080】
【数14】 そして、任意の時点で電源を断つ事により終了する(S
30)。
【0081】本発明の実施形態によれば、偏波コントロ
ーラ(光入射手段)12により、第一入射光については
偏波分離器16におけるp偏光軸にあわせて、合成入射
光が被測定物30に入射される。よって、第一計測部2
0aが計測する偏波分離器16の出力における第一入射
光成分の位相推移相当値および振幅相当値は、被測定物
の伝達関数行列を2×2の行列とすれば、第一列T11
21の位相推移Φ11、Φ21に相当する値、例えば位相推
移Φ11、Φ21を光角周波数ωで微分した値、および振幅
|T11(ω)|、|T21(ω)|に相当する値、例えば振幅
|T11(ω)|、|T21(ω)|を二乗した値、となる。
【0082】また、偏波コントローラ(光入射手段)1
2により、第二入射光については偏波分離器16におけ
るs偏光軸にあわせて、合成入射光が被測定物30に入
射される。よって、第二計測部20bが計測する偏波分
離器16の出力における第二入射光成分の位相推移およ
び振幅は、被測定物の伝達関数行列を2×2の行列とす
れば、第二列T12、T22の位相推移Φ12、Φ22に相当す
る値、例えば位相推移Φ12、Φ22を光角周波数ωで微分
した値、および振幅|T12(ω)|、|T22(ω)|に相当
する値、例えば振幅|T12(ω)|、|T22(ω)|を二乗
した値、となる。
【0083】よって、第一計測部20aおよび第二計測
部20bによって、被測定物30の伝達関数行列の各要
素の位相推移相当値および振幅相当値を求めることがで
きる。被測定物30の伝達関数行列の各要素の位相推移
相当値からは、直交する2つの成分の位相推移の差成分
φ(ω)と同相成分ψ(ω)を求めることができる。ま
た、被測定物30の伝達関数行列の各要素の振幅相当値
からは、偏光角Θ(ω)を求めることができる。
【0084】さらに、Θ(ω)、φ(ω)、ψ(ω)の
テイラー展開の一次の係数α、β 、γを使用して
被測定物30の偏波モード分散τPMDを求めることがで
きる。
【0085】この場合、偏波コントローラ(光入射手
段)12が出射する光の方向の設定を切り替える必要は
なく、設定を固定したままでよい。よって、偏波モード
分散τ PMDの測定にかかる時間を短縮した偏波モード分
散の測定装置を提供できる。
【0086】しかも、第一入射光成分の振幅相当値と、
第一入射光および第二入射光の波長(光角周波数)とに
基づき、被測定物30の偏光角Θ(ω)を測定できる。し
かも、第二入射光成分の振幅相当値と、第一入射光およ
び第二入射光の波長とに基づき、被測定物30の偏光角
Θ(ω)を測定できる。よって、第一入射光成分の振幅相
当値に基づいて求めた偏光角と、第二入射光成分の振幅
相当値に基づいて求めた偏光角と、の平均をとるなどし
て、偏光角Θ(ω)の計測精度を向上させられる。
【0087】また、上記の実施形態は、以下のようにし
て実現できる。CPU、ハードディスク、メディア(フ
ロッピー(登録商標)ディスク、CD−ROMなど)読
み取り装置を備えたコンピュータのメディア読み取り装
置に、上記の各部分、特に制御部2における、α、β
、γなどの各種パラメータの演算を実現するプログ
ラムを記録したメディアを読み取らせて、ハードディス
クにインストールする。このような方法でも、上記の機
能を実現できる。
【0088】
【発明の効果】本発明によれば、光入射手段により、第
一入射光については偏波分離手段におけるp偏光軸にあ
わせて、合成入射光が被測定物に入射される。よって、
第一計測手段が計測する偏波分離手段の出力における第
一入射光成分の位相推移相当値は、被測定物の伝達関数
行列を2×2の行列とすれば、第一列の位相推移相当値
となる。
【0089】また、光入射手段により、第二入射光につ
いては偏波分離手段におけるs偏光軸にあわせて、合成
入射光が被測定物に入射される。よって、第二計測手段
が計測する偏波分離手段の出力における第二入射光成分
の位相推移相当値は、被測定物の伝達関数行列を2×2
の行列とすれば、第二列の位相推移相当値となる。
【0090】よって、第一計測手段および第二計測手段
によって、被測定物の伝達関数行列の各要素の位相推移
相当値を求めることができる。被測定物の伝達関数行列
の各要素の位相推移相当値からは、直交する2つの成分
の位相推移の差成分φ(ω)と同相成分ψ(ω)を求め
ることができる。さらに、φ(ω)とψ(ω)とに基づ
き被測定物の偏波モード分散を求めることができる。
【0091】この場合、光入射手段が出射する光の方向
の設定を切り替える必要はなく、設定を固定したままで
よい。よって、偏波モード分散τPMDの測定にかかる時
間を短縮した偏波モード分散の測定装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態にかかる偏波モード分散測定
装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態にかかる偏波モード分散測定
装置の動作を示すフローチャートである。
【図3】従来技術の特開平9−264814号公報に記
載の光ファイバの偏波モード分散測定装置の構成を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
2 制御部(偏波モード分散測定手段) 4 波長可変光源 6 光分岐器 8a 第一光変調器 8b 第二光変調器 10 偏波合成器 12 偏波コントローラ(光入射手段) 16 偏波分離器 18a 第一光電(O/E)変換器 18b 第二光電(O/E)変換器 20a 第一計測部 20b 第二計測部 22a、22b 増幅器 30 被測定物(DUT)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今村 元規 東京都練馬区旭町1丁目32番1号 株式会 社アドバンテスト内 (72)発明者 小関 健 埼玉県川口市栄町3−11−17−903

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被測定物の偏波モード分散を測定する偏波
    モード分散測定装置であって、 前記被測定物から出射された光を受けて、p偏光および
    s偏光に分離して出力する偏波分離手段と、 波長が共通の第一入射光および第二入射光を生成する光
    生成手段と、 前記第一入射光を第一強度変調周波数で強度変調して出
    射する第一光変調手段と、 前記第二入射光を、前記第一強度変調周波数とは異なる
    第二強度変調周波数で強度変調して出射する第二光変調
    手段と、 強度変調された前記第一入射光および前記第二入射光を
    合成して合成入射光を出射する偏波合成手段と、 前記第一入射光については前記偏波分離手段におけるp
    偏光軸、前記第二入射光については前記偏波分離手段に
    おけるs偏光軸にあわせて、前記合成入射光を前記被測
    定物に入射する光入射手段と、 前記偏波分離手段の出力における前記第一入射光成分の
    位相推移相当値を計測する第一計測手段と、 前記偏波分離手段の出力における前記第二入射光成分の
    位相推移相当値を計測する第二計測手段と、 前記第一計測手段および前記第二計測手段の計測結果に
    基づき被測定物の偏波モード分散を測定する偏波モード
    分散測定手段と、 を備えた偏波モード分散測定装置。
  2. 【請求項2】前記位相推移相当値は、位相推移を光角周
    波数で微分したものである、請求項1に記載の偏波モー
    ド分散測定装置。
  3. 【請求項3】前記第一入射光および前記第二入射光の波
    長は可変であり、 前記第一計測手段が、さらに前記偏波分離手段の出力に
    おける前記第一入射光成分の振幅相当値を計測する、 請求項1または2に記載の偏波モード分散測定装置。
  4. 【請求項4】前記第一入射光および前記第二入射光の波
    長は可変であり、 前記第二計測手段が、さらに前記偏波分離手段の出力に
    おける前記第二入射光成分の振幅相当値を計測する、 請求項1または2に記載の偏波モード分散測定装置。
  5. 【請求項5】前記第一入射光および前記第二入射光の波
    長は可変であり、 前記第一計測手段が、さらに前記偏波分離手段の出力に
    おける前記第一入射光成分の振幅相当値を計測し、 前記第二計測手段が、さらに前記偏波分離手段の出力に
    おける前記第二入射光成分の振幅相当値を計測する、 請求項1または2に記載の偏波モード分散測定装置。
  6. 【請求項6】前記偏波モード分散測定手段は、前記第一
    計測手段および前記第二計測手段の計測結果に基づき被
    測定物の群遅延時間を測定する、 請求項1または2に記載の偏波モード分散測定装置。
  7. 【請求項7】前記振幅相当値は、振幅を二乗したもので
    ある、請求項3ないし6のいずれか一項に記載の偏波モ
    ード分散測定装置。
  8. 【請求項8】前記光生成手段は、 単一の光源と、 前記光源が生成する光を分岐して前記第一入射光および
    前記第二入射光を生成する光分岐手段と、 を備えた請求項1ないし7のいずれか一項に記載の偏波
    モード分散測定装置。
  9. 【請求項9】前記偏波分離手段の出力のp偏光成分を光
    電変換して前記第一計測手段および前記第二計測手段に
    出力する第一光電変換手段と、 前記偏波分離手段の出力のs偏光成分を光電変換して前
    記第一計測手段および前記第二計測手段に出力する第二
    光電変換手段と、 を備えた請求項1ないし7のいずれか一項に記載の偏波
    モード分散測定装置。
  10. 【請求項10】被測定物の偏波モード分散を測定する偏
    波モード分散測定方法であって、 前記被測定物から出射された光を受けて、p偏光および
    s偏光に分離して出力する偏波分離工程と、 波長が共通の第一入射光および第二入射光を生成する光
    生成工程と、 前記第一入射光を第一強度変調周波数で強度変調して出
    射する第一光変調工程と、 前記第二入射光を、前記第一強度変調周波数とは異なる
    第二強度変調周波数で強度変調して出射する第二光変調
    工程と、 強度変調された前記第一入射光および前記第二入射光を
    合成して合成入射光を出射する偏波合成工程と、 前記第一入射光については前記偏波分離工程におけるp
    偏光軸、前記第二入射光については前記偏波分離工程に
    おけるs偏光軸にあわせて、前記合成入射光を前記被測
    定物に入射する光入射工程と、 前記偏波分離工程の出力における前記第一入射光成分の
    位相推移相当値を計測する第一計測工程と、 前記偏波分離工程の出力における前記第二入射光成分の
    位相推移相当値を計測する第二計測工程と、 前記第一計測工程および前記第二計測工程の計測結果に
    基づき被測定物の偏波モード分散を測定する偏波モード
    分散測定工程と、 を備えた偏波モード分散測定方法。
  11. 【請求項11】被測定物から出射された光を受けて、p
    偏光およびs偏光に分離して出力する偏波分離手段と、 波長が共通の第一入射光および第二入射光を生成する光
    生成手段と、 前記第一入射光を第一強度変調周波数で強度変調して出
    射する第一光変調手段と、 前記第二入射光を、前記第一強度変調周波数とは異なる
    第二強度変調周波数で強度変調して出射する第二光変調
    手段と、 強度変調された前記第一入射光および前記第二入射光を
    合成して合成入射光を出射する偏波合成手段と、 前記第一入射光については前記偏波分離手段におけるp
    偏光軸、前記第二入射光については前記偏波分離手段に
    おけるs偏光軸にあわせて、前記合成入射光を前記被測
    定物に入射する光入射手段と、 前記偏波分離手段の出力における前記第一入射光成分の
    位相推移相当値を計測する第一計測手段と、 前記偏波分離手段の出力における前記第二入射光成分の
    位相推移相当値を計測する第二計測手段と、 を備えた偏波モード分散測定装置における、 前記被測定物の偏波モード分散を測定する処理をコンピ
    ュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピ
    ュータによって読み取り可能な記録媒体であって、 前記第一計測手段および前記第二計測手段の計測結果に
    基づき被測定物の偏波モード分散を測定する偏波モード
    分散測定処理をコンピュータに実行させるためのプログ
    ラムを記録したコンピュータによって読み取り可能な記
    録媒体。
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