JP2003121270A

JP2003121270A - 温度検出回路通信装置

Info

Publication number: JP2003121270A
Application number: JP2001315069A
Authority: JP
Inventors: Atsushi Ando; 厚史安藤; Shinichirou Hata; 紳一朗秦; Nobuji Yasue; 伸示安江; Koji Asai; 幸治浅井; Koichi Ito; 伊藤　　公一
Original assignee: Rinnai Corp
Current assignee: Rinnai Corp
Priority date: 2001-10-12
Filing date: 2001-10-12
Publication date: 2003-04-23

Abstract

(57)【要約】【課題】サーミスタ２ａ、５ａを使用した温度検出回
路６において、１個のサーミスタに対しマイコン１１ａ
の１個のＡ／Ｄポートを割り当てるとＡ／Ｄポートが不
足する。マイコンに別個のアナログ／デジタル変換回路
を増設することが提案されるが、コスト高を招く等の問
題が生じる。【解決手段】相互に直列に接続された複数の抵抗を有
する分圧手段６１に複数のサーミスタを択一的に接続す
る切換手段ＳＷ１、ＳＷ２を備え、該切換手段によって
分圧手段に接続されたサーミスタに対応して複数の抵抗
の一部を短絡させサーミスタの特性に応じた抵抗値にす
る短絡手段Ｔｒ１、Ｔｒ２を設ける。接続されたサーミ
スタと分圧手段との間の中間電位を制御部の１個の入力
ポートに取込むようにする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、サーミス
タを用いて調理器の温度を検出する温度検出回路に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】例えば、ガスコンロでは、五徳に載置さ
れたなべ等の調理器の温度を検出してガスバーナの加熱
量を自動調節するため温度検出回路が設けられている。
温度検出回路は、抵抗を備えた分圧手段と、サーミスタ
とを直列に接続し、分圧手段とサーミスタとの間の中間
電位を、ガスバーナの作動を制御するマイコンの入力ポ
ートであるアナログ／デジタル変換ポート（以下、Ａ／
Ｄポートという）に取込んで、サーミスタの抵抗値を算
出して温度を検出する。

【０００３】ところで、近年のガスコンロでは、多様に
火力調節ができるように加熱量の相違するガスバーナを
３個以上設けると共に（例えば、システムキッチン用の
ビルトインコンロ）、魚等を加熱調理するグリルを組み
込んだものが多い。

【０００４】各ガスバーナで調理器の自動温度調整が可
能となるようにするには各ガスバーナ毎に温度検出回路
を設ける必要がある。また、グリル庫内の発火を防止す
るためグリル庫に収納されるグリル皿には水を入れて調
理を行うが、グリル皿の水切れを検出するのに別個の温
度検出回路を設ける必要がある

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】この場合、サーミスタ
はガスバーナの加熱量などの用途に応じて特性の相違す
るものが配設されるので、１個のサーミスタに対しマイ
コンの１個のＡ／Ｄポートが割り当てられる。ところ
が、１個のサーミスタに対し１個のマイコンのＡ／Ｄポ
ートを割り当てると該Ａ／Ｄポートが不足するという問
題があった。

【０００６】この場合、マイコンに別個のアナログ／デ
ジタル変換回路を増設することが提案されるが、これで
は、コスト高を招くと共に、温度検出回路が複雑化し、
また、部品実装上の面積が大きくなるという問題があっ
た。

【０００７】そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、一
個のＡ／Ｄポートで複数のサーミスタによる温度検出が
可能な温度検出回路を提供することを課題とするもので
ある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】この課題を解決するた
め、本発明の温度検出回路は、相互に直列に接続された
複数の抵抗を有する分圧手段に複数のサーミスタを択一
的に接続する切換手段を備え、該切換手段によって分圧
手段に接続されたサーミスタに対応して複数の抵抗の一
部を短絡させサーミスタの特性に応じた抵抗値にする短
絡手段を設け、接続されたサーミスタと分圧手段との間
の中間電位を制御部の１個の入力ポートに取込むように
したことを特徴とする。

【０００９】この場合、前記複数のサーミスタは、例え
ば、特性が相違する少なくとも２個のサーミスタから構
成してもよい。

【００１０】また、前記切換手段及び前記短絡手段は、
例えば、制御部から所定のパルス信号が入力されると切
換る半導体スイッチとするのがよい。

【００１１】

【発明の実施の形態】図１及び図２を参照して、１は、
本発明の温度検出回路を備えたガスコンロを示す。該ガ
スコンロ１はコンロ器体１１を有し、該コンロ器体１１
には、その上面に装着された天板１２の円形開口を臨む
ように、加熱量が相違する２個のガスバーナ１３、１４
が設けられている。ガスバーナ１３、１４は外周に複数
の炎口が列設された外炎式バーナである。

【００１２】各ガスバーナ１３、１４の作動は、コンロ
器体１１の正面両端の正面パネル１５に配置した点火操
作ボタン１６及び火力調節レバー１７で制御される。ま
た、加熱量の大きいガスバーナ１３（図１の右側）に
は、ガスバーナ１３の加熱量を自動調節して自動調理を
可能とするため、バーナヘッド１３ａの中央開口を臨む
ように第１サーミスタを内装した温度検出部材２が付設
されている。この場合、温度検出部材２は、天板１２に
配置した五徳３になべ等の調理器が載置されるとその調
理器の底面に常時当接するように、上方に向かって付勢
された状態で配設されている。

【００１３】また、コンロ器体１１には、両正面パネル
１５の間に位置してグリル４が設けられている。該グリ
ル４はグリル庫４１を備え、グリル庫４１の天井部には
被調理物を調理するグリルバーナ４２が設けられてい
る。グリル庫４１には、グリル４での調理時に魚などの
被調理物から生じる脂などの焼き汁を収容するためグリ
ル皿４４が収納され、該グリル皿４４はグリル扉４３の
開閉に伴ってグリル庫４１から出入される。

【００１４】被調理物が載置される焼き網４５を支持す
るグリル皿４４には、調理時にグリル皿４４上に落下し
た焼き汁にグリルバーナ４２の火炎が引火して庫内発火
するのを防止するため、所定の高さ位置まで水が注入さ
れる。この場合、該グリル皿４４の外周面温度からグリ
ル皿４４の水位が所定の水位以下になったことを検出で
きるように、グリル庫４１の底面には、該グリル皿４４
の底板に当接する第２サーミスタを内装した温度検出部
材５が配置されている。

【００１５】ガスバーナ１３とグリル庫４１とに設けた
温度検出部材２、５のサーミスタは測定すべき温度が相
違するため特性の相違するものが使用される。そして、
温度検出部材２、５のサーミスタが温度検出回路を構成
する。ここで、サーミスタ毎に、ガスコンロの作動を制
御するマイコンのＡ／Ｄポートを使用すると該Ａ／Ｄポ
ートが不足する場合がある。本実施の形態では、１個の
Ａ／Ｄポートによって複数のサーミスタによる温度検出
が可能となるように温度検出回路を構成した。

【００１６】図３を参照して、温度検出回路６は分圧手
段６１と第１及び第２サーミスタ２ａ、５ａとを直列に
接続して構成される。分圧手段６１は相互に直列に接続
された３個の抵抗Ｒ１、Ｒ２、Ｒ３から構成されてい
る。また、該温度検出回路６には、特性が相違する第１
及び第２のサーミスタ２ａ、５ａを分圧手段６１に択一
的に接続する切換手段である第１半導体スイッチＳＷ
１、ＳＷ２が設けらている。分圧手段６１には、第１半
導体スイッチＳＷ１、ＳＷ２によって分圧手段６１に接
続された第１及び第２の各サーミスタ２ａ、５ａに対応
して抵抗Ｒ１、Ｒ２、Ｒ３の一部を短絡させサーミスタ
２ａ、５ａの特性に応じた抵抗値にする短絡手段である
第２半導体スイッチＴｒ１、Ｔｒ２が設けられている。

【００１７】そして、マイコン１１ａからの信号で、第
１半導体スイッチＳＷ１、ＳＷ２でいずれか一方のサー
ミスタ２ａ、５ａを選択すると共に、第２半導体スイッ
チＴｒ１、Ｔｒ２で分圧手段６１の抵抗値を、選択され
たサーミスタ２ａ、５ａの特性に応じた抵抗値にし、分
圧手段６１とサーミスタ２ａ、５ａとの間の中間電位Ｖ
ｃを、マイコン１１ａのＡ／Ｄポートに取込んでサーミ
スタ２ａ、５ａの抵抗値を算出し、その抵抗値から温度
を検出する。

【００１８】この場合、第１及び第２の各半導体スイッ
チＳＷ１、ＳＷ２、Ｔｒ１、Ｔｒ２は、例えば、マイコ
ン１１ａから所定のパルス信号が入力されると切換るト
ランジスタやＦＥＴであり、これらの半導体スイッチＴ
ｒ１、Ｔｒ２、ＳＷ１、ＳＷ２を所定の間隔（例えば、
３０ｍｓ毎）で切換えて、各サーミスタ２ａ、５ａで交
互に温度を検出する。

【００１９】尚、本実施の形態では、分圧手段６１を３
個の抵抗Ｒ１、Ｒ２、Ｒ３から構成したのは、ガスバー
ナ１３で広範囲に温度検出（３０℃から３００℃）する
場合に、温度で比較する分圧手段６１の抵抗値を変える
ことで精度よく温度検出するためである。

【００２０】次に、本発明の温度検出回路６の作用を説
明する。図４を参照して、第１サーミスタ２ａで温度測
定する場合、マイコン１１ａから所定のパルス信号を入
力して、第１半導体スイッチＳＷ１をＯＮに切換えると
共に（この場合、半導体スイッチＳＷ２はＯＦＦであ
る）、第２半導体スイッチＴｒ１をＯＮにする。この場
合、分圧手段６１の抵抗値は抵抗Ｒ２、Ｒ３の抵抗値の
和となる。

【００２１】次いで、初期電圧Ｖｃｃを温度測定回路６
に投入し、この時の中間電圧ＶｃをＡ／Ｄ変換ポートに
取込み、マイコン１１ａでサーミスタ２ａの抵抗値を算
出する。次いで、その抵抗値から、予め特性に応じてマ
イコン１１ａに記憶されたサーミスタ２ａの温度ー抵抗
値特性から温度に変換する。

【００２２】次いで、第２サーミスタ５ａで温度検出す
る場合、マイコン１１ａから所定のパルス信号を入力し
て、第１半導体スイッチＳＷ２をＯＮに、スイッチＳＷ
１をＯＦＦにすると共に、第２半導体スイッチＴｒ２を
ＯＮに、スイッチＴｒ１をＯＦＦにする。この場合、分
圧手段６１の抵抗値は抵抗Ｒ３の抵抗値となる。

【００２３】次いで、初期電圧Ｖｃｃを温度測定回路に
投入し、この時の中間電圧ＶｃをＡ／Ｄ変換ポートに取
込み、マイコン１１ａでサーミスタ５ａの抵抗値を算出
して、温度ー抵抗値特性から温度に変換する。

【００２４】尚、本実施の形態では、１個のＡ／Ｄポー
トで２個の特性の相違するサーミスタ２ａ、５ａによる
温度検出を行うものについて説明したが、これに限定さ
れるのではなく、分圧手段６１の抵抗と切換手段とを増
設すれば複数のサーミスタでの温度検出が可能になる。
また、第２半導体スイッチＴｒ１、Ｔｒ２を反転させて
抵抗の一部を短絡するようにしてもよい。

【００２５】さらに、同一特性の複数のサーミスタを、
異なる温度範囲の温度測定に使用する場合にも、分圧手
段６１と切換手段とを備えた本発明の温度検出回路６が
適用できる。

【００２６】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
１個の入力ポートで複数のサーミスタでの温度検出が可
能になるので、温度検出回路を低コストにでき、その
上、温度検出回路が単純化でき、部品実装上の面積も小
さくできるという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の温度検出回路を設けたガスコンロの斜
視図

【図２】図１のＩＩ−ＩＩ線に沿った断面図

【図３】本発明の温度検出回路を説明する図

【図４】温度検出のタイミングチャート

【符号の説明】

１１ａマイコン２ａ、５ａサーミスタ６温度検出回路６１分圧手段ＳＷ１、ＳＷ２切換手段

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者安江伸示愛知県名古屋市中川区福住町２番26号リンナイ株式会社内 (72)発明者浅井幸治愛知県名古屋市中川区福住町２番26号リンナイ株式会社内 (72)発明者伊藤公一愛知県名古屋市中川区福住町２番26号リンナイ株式会社内Ｆターム(参考） 2F056 RA01 RA04 RA08

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】相互に直列に接続された複数の抵抗を有
する分圧手段に複数のサーミスタを択一的に接続する切
換手段を備え、該切換手段によって分圧手段に接続され
たサーミスタに対応して複数の抵抗の一部を短絡させサ
ーミスタの特性に応じた抵抗値にする短絡手段を設け、
接続されたサーミスタと分圧手段との間の中間電位を制
御部の１個の入力ポートに取込むようにしたことを特徴
とする温度検出回路。
【請求項２】前記複数のサーミスタを、特性が相違す
る少なくとも２個のサーミスタから構成したことを特徴
とする請求項１記載の温度検出回路。
【請求項３】前記切換手段及び前記短絡手段が、制御
部から所定のパルス信号が入力されると切換る半導体ス
イッチであることを特徴とする請求項１または請求項２
記載の温度検出回路。