JP2659324B2 - 調理装置 - Google Patents
調理装置Info
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- JP2659324B2 JP2659324B2 JP11430093A JP11430093A JP2659324B2 JP 2659324 B2 JP2659324 B2 JP 2659324B2 JP 11430093 A JP11430093 A JP 11430093A JP 11430093 A JP11430093 A JP 11430093A JP 2659324 B2 JP2659324 B2 JP 2659324B2
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- oil
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、調理容器内に、調理用
油及び被調理物を入れて調理する調理装置に関する。
油及び被調理物を入れて調理する調理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】天麩羅油が入った調理容器を加熱するガ
スバーナと、調理鍋の温度を検出する温度センサと、制
御温度(例えば185℃)を決める温度設定手段と、検
出温度が、制御温度+調整値βに達するとガスバーナの
火力を小火に変更し、制御温度−調整値βに下降すると
大火に変更する燃焼制御器とを備える調理装置が従来よ
り知られている。
スバーナと、調理鍋の温度を検出する温度センサと、制
御温度(例えば185℃)を決める温度設定手段と、検
出温度が、制御温度+調整値βに達するとガスバーナの
火力を小火に変更し、制御温度−調整値βに下降すると
大火に変更する燃焼制御器とを備える調理装置が従来よ
り知られている。
【0003】尚、制御温度は、鍋底からの熱に加え、バ
ーナの燃焼炎からの輻射熱等の影響を考慮して設定温度
に所定の補正値(例えば5℃)を加算して設定される事
が多い。
ーナの燃焼炎からの輻射熱等の影響を考慮して設定温度
に所定の補正値(例えば5℃)を加算して設定される事
が多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の調理装置に
おいて、調整値βを小さい値に設定する程、温調幅を狭
める事ができ、その結果、天麩羅油の温度は制御温度に
より近い範囲に維持されて良好な調理を行い易くなる
が、上限と下限の火力切替温度が接近している分、頻繁
に火力が切り替わるので、火力切替用の電磁弁等が劣化
し易いとともに、使用者に不信感や不安感を与える。
おいて、調整値βを小さい値に設定する程、温調幅を狭
める事ができ、その結果、天麩羅油の温度は制御温度に
より近い範囲に維持されて良好な調理を行い易くなる
が、上限と下限の火力切替温度が接近している分、頻繁
に火力が切り替わるので、火力切替用の電磁弁等が劣化
し易いとともに、使用者に不信感や不安感を与える。
【0005】又、調整値βを大きい値に設定する程、温
調幅が広がって頻繁な火力の切り替わりは防止できる
が、天麩羅油の温度が制御温度から離れている時間が長
くなり、揚げ物調理が上手く出来なくなる。この為、従
来の調理装置では、調整値βを、大きくも小さくもない
中間の値(例えば4.5℃)にして妥協を図っている。
調幅が広がって頻繁な火力の切り替わりは防止できる
が、天麩羅油の温度が制御温度から離れている時間が長
くなり、揚げ物調理が上手く出来なくなる。この為、従
来の調理装置では、調整値βを、大きくも小さくもない
中間の値(例えば4.5℃)にして妥協を図っている。
【0006】本発明の目的は、加熱力の頻繁な切り替わ
りが生じないとともに、油温を可能な限り制御温度に近
い範囲に維持する事ができる調理装置の提供にある。
りが生じないとともに、油温を可能な限り制御温度に近
い範囲に維持する事ができる調理装置の提供にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する為、
本発明は、調理用油を入れた調理容器を加熱する加熱源
と、前記調理容器に接触して配され、調理容器の温度を
検出する温度センサと、制御温度を決める温度設定手段
と、前記制御温度より調整値βだけ検出温度が高くなる
と前記加熱源を小加熱力にし、調整値βだけ低くなると
大加熱力にする加熱制御器とを備える調理装置におい
て、前記調理用油の量が少ない場合には、多い場合に比
べて前記調整値βの値を大きくする構成を採用した。
本発明は、調理用油を入れた調理容器を加熱する加熱源
と、前記調理容器に接触して配され、調理容器の温度を
検出する温度センサと、制御温度を決める温度設定手段
と、前記制御温度より調整値βだけ検出温度が高くなる
と前記加熱源を小加熱力にし、調整値βだけ低くなると
大加熱力にする加熱制御器とを備える調理装置におい
て、前記調理用油の量が少ない場合には、多い場合に比
べて前記調整値βの値を大きくする構成を採用した。
【0008】
【作用】調理用油の量が多い時は、少ない時に比べて調
整値βの値を小さくして温調幅を極力狭め、油温度を制
御温度に維持し易くする。尚、油量が多い場合は、熱容
量が大きい為、受熱量が変動したり、外気による冷却を
受けても油温は急激に変化しないので温調幅を狭めても
加熱力は頻繁に切り替わらない。
整値βの値を小さくして温調幅を極力狭め、油温度を制
御温度に維持し易くする。尚、油量が多い場合は、熱容
量が大きい為、受熱量が変動したり、外気による冷却を
受けても油温は急激に変化しないので温調幅を狭めても
加熱力は頻繁に切り替わらない。
【0009】油量が少ない時は、多い時に比べ、調整値
βの値を大きくして温調幅を広げ、加熱力が頻繁に切り
替わらない様にする。
βの値を大きくして温調幅を広げ、加熱力が頻繁に切り
替わらない様にする。
【0010】
【発明の効果】調理用油の量が少ない時は、多い時に比
べて調整値βの値を大きくして温調幅を広げているので
加熱源の加熱力が頻繁に切り替わらない。又、調理用油
の量が多い時は、少ない時に比べて調整値βの値を小さ
くして温調幅を狭めているので油量を制御温度付近に維
持させる事ができる。この為、調理用油の量が多い場合
も少ない場合も頻繁な加熱力の切替のない適切な温調制
御が行われるので、火力切替に使用される部材の劣化が
著しく進む事はなく、又、使用者に不信感や不安感を与
えない為ガスバーナは使い勝手に優れる。
べて調整値βの値を大きくして温調幅を広げているので
加熱源の加熱力が頻繁に切り替わらない。又、調理用油
の量が多い時は、少ない時に比べて調整値βの値を小さ
くして温調幅を狭めているので油量を制御温度付近に維
持させる事ができる。この為、調理用油の量が多い場合
も少ない場合も頻繁な加熱力の切替のない適切な温調制
御が行われるので、火力切替に使用される部材の劣化が
著しく進む事はなく、又、使用者に不信感や不安感を与
えない為ガスバーナは使い勝手に優れる。
【0011】
【実施例】本発明の一実施例を図1〜図4に基づいて説
明する。図1、図2に示す様に、ガステーブルAは、天
麩羅油等の調理用油11を入れた調理容器12を加熱す
る左こんろ1と、容器底面への付勢力を有し、サーミス
タを内蔵した感熱筒21により構成される温度センサ2
と、温度設定手段3の設定信号及び温度センサ2の電気
出力が入力される制御ユニット4とを具備する。又、ガ
ステーブルAは、右こんろ5(最大4100kcal/
hのガス消費量)、及び多孔燃焼板式のグリルバーナ6
1を有するグリル6(最大1950kcal/hのガス
消費量)も有する。
明する。図1、図2に示す様に、ガステーブルAは、天
麩羅油等の調理用油11を入れた調理容器12を加熱す
る左こんろ1と、容器底面への付勢力を有し、サーミス
タを内蔵した感熱筒21により構成される温度センサ2
と、温度設定手段3の設定信号及び温度センサ2の電気
出力が入力される制御ユニット4とを具備する。又、ガ
ステーブルAは、右こんろ5(最大4100kcal/
hのガス消費量)、及び多孔燃焼板式のグリルバーナ6
1を有するグリル6(最大1950kcal/hのガス
消費量)も有する。
【0012】左こんろ1は、最大2300kcalのガ
ス消費量を有するMバーナ13を有し、図示左方に設置
されている。又、点火放電を行う点火電極14及び燃焼
炎10により起電力を発生するサーモカップル15がM
バーナ13のガス噴出炎口に臨んで配されている。尚、
図2において、101はガス管路102に配されたセー
フティバルブ、103はガス管路102から分岐する主
ガス管路104及び副ガス管路105の内、主ガス管路
104中に配された温調用電磁弁、106はガス管路1
02中に配されたメイン弁である。尚、Mバーナ13
は、温調用電磁弁103が閉弁状態の場合に小火にな
り、開弁状態の場合には大火となる。
ス消費量を有するMバーナ13を有し、図示左方に設置
されている。又、点火放電を行う点火電極14及び燃焼
炎10により起電力を発生するサーモカップル15がM
バーナ13のガス噴出炎口に臨んで配されている。尚、
図2において、101はガス管路102に配されたセー
フティバルブ、103はガス管路102から分岐する主
ガス管路104及び副ガス管路105の内、主ガス管路
104中に配された温調用電磁弁、106はガス管路1
02中に配されたメイン弁である。尚、Mバーナ13
は、温調用電磁弁103が閉弁状態の場合に小火にな
り、開弁状態の場合には大火となる。
【0013】温度設定を行うと制御ユニット4に設定信
号を送出する温度設定手段3は、押圧する毎に設定温度
を10℃下げる“−”キー31、及び押圧する毎に設定
温度を10℃上げる“+”キー32を有し、これら各キ
ーはガステーブルAの前面左方に設けられた操作パネル
30の表面に配され、制御ユニット4と電気接続されて
いる。又、操作パネル30には設定温度等をデジタル表
示する七セグメントの例えば緑色のLED33(三連)
も配設されている。
号を送出する温度設定手段3は、押圧する毎に設定温度
を10℃下げる“−”キー31、及び押圧する毎に設定
温度を10℃上げる“+”キー32を有し、これら各キ
ーはガステーブルAの前面左方に設けられた操作パネル
30の表面に配され、制御ユニット4と電気接続されて
いる。又、操作パネル30には設定温度等をデジタル表
示する七セグメントの例えば緑色のLED33(三連)
も配設されている。
【0014】制御ユニット4は、マイクロコンピュータ
を備え、温度設定手段3の設定信号と温度センサ2の電
気出力とが入力され、温調制御を行う揚げ物モードを操
作パネル30内のキーにより選択した場合、検出温度T
=制御温度±調整値βとなる様に温調用電磁弁103を
開閉弁してMバーナ13の燃焼力を制御する。
を備え、温度設定手段3の設定信号と温度センサ2の電
気出力とが入力され、温調制御を行う揚げ物モードを操
作パネル30内のキーにより選択した場合、検出温度T
=制御温度±調整値βとなる様に温調用電磁弁103を
開閉弁してMバーナ13の燃焼力を制御する。
【0015】尚、制御温度は、鍋底からの熱に加え、バ
ーナ燃焼炎からの輻射熱等の影響を考慮して、設定温度
に所定の補正値(本実施例では+5℃)を加算して設定
される。
ーナ燃焼炎からの輻射熱等の影響を考慮して、設定温度
に所定の補正値(本実施例では+5℃)を加算して設定
される。
【0016】具体的には、検出温度Tが最初に制御温度
に到達すると温調用電磁弁103を閉弁状態にしてMバ
ーナ13を小火に切り替える。そして、検出温度Tが制
御温度−調整値βに低下すると温調用電磁弁103を開
弁状態にしてMバーナ13を大火に切り替え、検出温度
Tが制御温度+調整値βに上昇すると温調用電磁弁10
3を閉弁状態にしてMバーナ13を小火に切り替えると
いう温調制御を繰り返す。
に到達すると温調用電磁弁103を閉弁状態にしてMバ
ーナ13を小火に切り替える。そして、検出温度Tが制
御温度−調整値βに低下すると温調用電磁弁103を開
弁状態にしてMバーナ13を大火に切り替え、検出温度
Tが制御温度+調整値βに上昇すると温調用電磁弁10
3を閉弁状態にしてMバーナ13を小火に切り替えると
いう温調制御を繰り返す。
【0017】又、本実施例では、調整値βは、検出温度
Tが80℃から100℃まで上昇する時間Δtに基づい
て調理用油11の量を検出して決定される。即ち、Δt
<所定値(例えば50秒)を満たす場合には油量が少な
いと判定して調整値βを5℃とし、Δt≧所定値50秒
を満たす場合には油量が多いと判定して調整値βを4℃
としている。
Tが80℃から100℃まで上昇する時間Δtに基づい
て調理用油11の量を検出して決定される。即ち、Δt
<所定値(例えば50秒)を満たす場合には油量が少な
いと判定して調整値βを5℃とし、Δt≧所定値50秒
を満たす場合には油量が多いと判定して調整値βを4℃
としている。
【0018】右こんろ5は、図示右方に設置され、点火
放電を行う点火電極52及び燃焼炎50により起電力を
発生するサーモカップル53がHバーナ51のガス噴出
炎口に臨んで配され、Hバーナ51の中央にはMバーナ
13と同様に温度センサ2が設けられ、焦げ付き防止及
び過熱防止の自動消火を行う為に調理容器12の温度を
検出している。尚、図2において、501はガス管路5
02に配されたセーフティバルブ、503はガス管路5
02中に配されたメイン弁である。
放電を行う点火電極52及び燃焼炎50により起電力を
発生するサーモカップル53がHバーナ51のガス噴出
炎口に臨んで配され、Hバーナ51の中央にはMバーナ
13と同様に温度センサ2が設けられ、焦げ付き防止及
び過熱防止の自動消火を行う為に調理容器12の温度を
検出している。尚、図2において、501はガス管路5
02に配されたセーフティバルブ、503はガス管路5
02中に配されたメイン弁である。
【0019】図示中央のグリル庫内に配設されるグリル
バーナ61の多孔燃焼板には、点火放電を行う点火電極
62、及び燃焼炎により起電力を発生するサーモカップ
ル63が臨んで配されている。尚、601、602はガ
ス管路603中に配されたセーフティバルブ及びメイン
弁である。
バーナ61の多孔燃焼板には、点火放電を行う点火電極
62、及び燃焼炎により起電力を発生するサーモカップ
ル63が臨んで配されている。尚、601、602はガ
ス管路603中に配されたセーフティバルブ及びメイン
弁である。
【0020】つぎに、マイクロコンピュータを有する制
御ユニット4の作動を、図1〜図4にとともに説明す
る。
御ユニット4の作動を、図1〜図4にとともに説明す
る。
【0021】使用者が、設定温度に基づく制御温度での
温度調整を行う機能を選択する為に揚げ物キー34を押
圧してガステーブルAの左こんろ1を揚げ物モードに設
定し、温度設定手段3の“+”キー32或いは“−”キ
ー31を押圧して設定温度(本実施例では180℃)を
決定し、点・消火スイッチ41を押圧してMバーナ13
を燃焼状態にする。
温度調整を行う機能を選択する為に揚げ物キー34を押
圧してガステーブルAの左こんろ1を揚げ物モードに設
定し、温度設定手段3の“+”キー32或いは“−”キ
ー31を押圧して設定温度(本実施例では180℃)を
決定し、点・消火スイッチ41を押圧してMバーナ13
を燃焼状態にする。
【0022】ステップs1で、制御ユニット4のマイク
ロコンピュータ(以下、記載を略する)は、検出温度T
が80℃から100℃まで上昇する時間Δtを測定す
る。ステップs2で、Δt≧50秒が成立するか否か判
定し、成立して油量が多い場合(YES)は、ステップ
s3に進み、不成立で油量が少ない場合(NO)はステ
ップs4に進む。
ロコンピュータ(以下、記載を略する)は、検出温度T
が80℃から100℃まで上昇する時間Δtを測定す
る。ステップs2で、Δt≧50秒が成立するか否か判
定し、成立して油量が多い場合(YES)は、ステップ
s3に進み、不成立で油量が少ない場合(NO)はステ
ップs4に進む。
【0023】ステップs3で、調整値βを4℃とし、制
御温度±4℃の温調幅で温調制御を行う。従って、例え
ば、制御温度を185℃(設定温度を180℃に設定)
にした場合、図4に示す様に、経過時間71で検出温度
Tが185℃(=制御温度)に上昇すると温調用電磁弁
103を閉弁してMバーナ13を小火にし、経過時間7
2で検出温度Tが181℃(制御温度−4℃)に下降す
ると温調用電磁弁103を開弁してMバーナ13を大火
にし、経過時間73で検出温度Tが189℃(制御温度
+4℃)に上昇すると温調用電磁弁103を閉弁してM
バーナ13を小火にするという温調制御を行う。
御温度±4℃の温調幅で温調制御を行う。従って、例え
ば、制御温度を185℃(設定温度を180℃に設定)
にした場合、図4に示す様に、経過時間71で検出温度
Tが185℃(=制御温度)に上昇すると温調用電磁弁
103を閉弁してMバーナ13を小火にし、経過時間7
2で検出温度Tが181℃(制御温度−4℃)に下降す
ると温調用電磁弁103を開弁してMバーナ13を大火
にし、経過時間73で検出温度Tが189℃(制御温度
+4℃)に上昇すると温調用電磁弁103を閉弁してM
バーナ13を小火にするという温調制御を行う。
【0024】ステップs4で、調整値βを5℃とし、制
御温度±5℃の温調幅で温調制御を行う。従って、例え
ば、制御温度を185℃(設定温度を180℃に設定)
にした場合、図4に示す様に、経過時間81で検出温度
Tが185℃(=制御温度)に上昇すると温調用電磁弁
103を閉弁してMバーナ13を小火にし、経過時間8
2で検出温度Tが180℃(制御温度−5℃)に下降す
ると温調用電磁弁103を開弁してMバーナ13を大火
にし、経過時間83で検出温度Tが190℃(制御温度
+5℃)に上昇すると温調用電磁弁103を閉弁してM
バーナ13を小火にするという温調制御を行う。
御温度±5℃の温調幅で温調制御を行う。従って、例え
ば、制御温度を185℃(設定温度を180℃に設定)
にした場合、図4に示す様に、経過時間81で検出温度
Tが185℃(=制御温度)に上昇すると温調用電磁弁
103を閉弁してMバーナ13を小火にし、経過時間8
2で検出温度Tが180℃(制御温度−5℃)に下降す
ると温調用電磁弁103を開弁してMバーナ13を大火
にし、経過時間83で検出温度Tが190℃(制御温度
+5℃)に上昇すると温調用電磁弁103を閉弁してM
バーナ13を小火にするという温調制御を行う。
【0025】本実施例のガステーブルAは、以下の利点
を有する。 〔ア〕ガステーブルAは、検出温度Tが80℃から10
0℃まで上昇する時間Δtが短く、Δt<50秒が成立
する場合には油量が少ないと判定して調整値βを5℃と
し、温調幅を、制御温度±5℃にしているので火力が頻
繁に切り替わらず、温調用電磁弁103の劣化が防止で
きるとともに、使用者に不信感や不安感を与えない。
又、検出温度Tが80℃から100℃まで上昇する時間
Δtが長く、Δt≧50秒が成立する場合には、油量が
多いと判定して調整値βを4℃とし、温調幅を、制御温
度±4℃と狭くしているので、油温を制御温度付近に保
持する事ができる。尚、油量が多い場合は、熱容量が大
きい為、受熱量が風等で変動したり、外気による冷却を
受けても油温は急激に変化しないので温調幅を狭めて
も、火力が頻繁に切り替わる事は無い。この為、油量が
多い場合も少ない場合も適切な温調制御が行われ、ガス
テーブルAは使い勝手に優れる。
を有する。 〔ア〕ガステーブルAは、検出温度Tが80℃から10
0℃まで上昇する時間Δtが短く、Δt<50秒が成立
する場合には油量が少ないと判定して調整値βを5℃と
し、温調幅を、制御温度±5℃にしているので火力が頻
繁に切り替わらず、温調用電磁弁103の劣化が防止で
きるとともに、使用者に不信感や不安感を与えない。
又、検出温度Tが80℃から100℃まで上昇する時間
Δtが長く、Δt≧50秒が成立する場合には、油量が
多いと判定して調整値βを4℃とし、温調幅を、制御温
度±4℃と狭くしているので、油温を制御温度付近に保
持する事ができる。尚、油量が多い場合は、熱容量が大
きい為、受熱量が風等で変動したり、外気による冷却を
受けても油温は急激に変化しないので温調幅を狭めて
も、火力が頻繁に切り替わる事は無い。この為、油量が
多い場合も少ない場合も適切な温調制御が行われ、ガス
テーブルAは使い勝手に優れる。
【0026】〔イ〕油温が昇温し切っていない検出温度
Tが80℃から100℃まで上昇する初期昇温域で昇温
時間Δtを測定している。この為、油量の判定に誤りが
生じず、適切に油温を制御できる。
Tが80℃から100℃まで上昇する初期昇温域で昇温
時間Δtを測定している。この為、油量の判定に誤りが
生じず、適切に油温を制御できる。
【0027】本発明は、上記実施例以外に、つぎの実施
態様を含む。 a.上記実施例では、昇温時間Δtの長さ(50秒)を
基準として調理用油11の量を二段階に判定し、調整値
βを4℃と5℃の二種類の内から選択するものを示した
が、基準となるΔtの長さを二つ以上複数設定し、油量
及び調整値βを三つ以上の多段階に分けるか、又はΔt
の長さと油量及び調整値βを対応させて調整値βを連続
変化させる構成にしても良い。又、昇温時間Δtの長さ
で無く、例えば、検出温度Tが70℃から90℃迄変化
する間の加熱量ΔQの大きさによって、或いは90℃時
点での温度上昇勾配(微分量)の大きさによって調理油
量を自動的に判断しても良い。又、操作パネル30に調
理油量の設定スイッチを設け、使用者が、多段階或いは
無段階に、油量に対応した調整値βを設定できる様にし
ても良い。 b.加熱源は、ガスバーナ以外に電気や電磁力で発熱す
るものであっても良く、この場合、制御温度は燃焼炎か
らの直接の輻射熱を考慮する必要が無い為、補正値(本
実施例では5℃)を加算せず、設定温度と等しくすれば
良い。 c.時間Δtを測定する為の温度(上記実施例では80
℃と100℃)は、初期昇温域内であれば他の温度であ
っても良い。 d.制御温度を決定する為、設定温度に加算される補正
値は、5℃以外であっても良い。
態様を含む。 a.上記実施例では、昇温時間Δtの長さ(50秒)を
基準として調理用油11の量を二段階に判定し、調整値
βを4℃と5℃の二種類の内から選択するものを示した
が、基準となるΔtの長さを二つ以上複数設定し、油量
及び調整値βを三つ以上の多段階に分けるか、又はΔt
の長さと油量及び調整値βを対応させて調整値βを連続
変化させる構成にしても良い。又、昇温時間Δtの長さ
で無く、例えば、検出温度Tが70℃から90℃迄変化
する間の加熱量ΔQの大きさによって、或いは90℃時
点での温度上昇勾配(微分量)の大きさによって調理油
量を自動的に判断しても良い。又、操作パネル30に調
理油量の設定スイッチを設け、使用者が、多段階或いは
無段階に、油量に対応した調整値βを設定できる様にし
ても良い。 b.加熱源は、ガスバーナ以外に電気や電磁力で発熱す
るものであっても良く、この場合、制御温度は燃焼炎か
らの直接の輻射熱を考慮する必要が無い為、補正値(本
実施例では5℃)を加算せず、設定温度と等しくすれば
良い。 c.時間Δtを測定する為の温度(上記実施例では80
℃と100℃)は、初期昇温域内であれば他の温度であ
っても良い。 d.制御温度を決定する為、設定温度に加算される補正
値は、5℃以外であっても良い。
【図1】本発明に係るガステーブルの斜視図である。
【図2】そのガステーブルの原理説明図である。
【図3】そのガステーブルの制御ユニットの作動を説明
するフローチャートである。
するフローチャートである。
【図4】そのガステーブルにおいて、設定温度を180
℃にし、油量が少ない場合、多い場合の経過時間- 検出
温度(又は実際の油温)の関係を示すグラフである。
℃にし、油量が少ない場合、多い場合の経過時間- 検出
温度(又は実際の油温)の関係を示すグラフである。
A ガステーブル(調理装置) T 検出温度 α 補正値 β 調整値 2 温度センサ 4 制御ユニット(加熱制御器) 11 調理用油 12 調理容器 13 Mバーナ(加熱源) 31 “−”キー(温度設定手段) 32 “+”キー(温度設定手段)
Claims (1)
- 【請求項1】 調理用油を入れた調理容器を加熱する加
熱源と、 前記調理容器に接触して配され、調理容器の温度を検出
する温度センサと、 制御温度を決める温度設定手段と、 前記制御温度より調整値βだけ検出温度が高くなると前
記加熱源を小加熱力にし、調整値βだけ低くなると大加
熱力にする加熱制御器とを備える調理装置において、 前記調理用油の量が少ない場合には、多い場合に比べて
前記調整値βの値を大きくする事を特徴とする調理装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP11430093A JP2659324B2 (ja) | 1993-05-17 | 1993-05-17 | 調理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP11430093A JP2659324B2 (ja) | 1993-05-17 | 1993-05-17 | 調理装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH06319653A JPH06319653A (ja) | 1994-11-22 |
JP2659324B2 true JP2659324B2 (ja) | 1997-09-30 |
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ID=14634422
Family Applications (1)
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JP11430093A Expired - Fee Related JP2659324B2 (ja) | 1993-05-17 | 1993-05-17 | 調理装置 |
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JP (1) | JP2659324B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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HUP0304104A2 (hu) * | 2003-12-22 | 2005-08-29 | László Kovács | Eljárás és vezérlő elrendezés olajsütő készülékek olajtöltés nélküli véletlen bekapcsolásának megszüntetésére |
-
1993
- 1993-05-17 JP JP11430093A patent/JP2659324B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH06319653A (ja) | 1994-11-22 |
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