JP2003119738A - 緩衝式ガードレール - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】ビーム同士の結合端部にスプリングを取り付け
ることと、支柱の土中（あるいはコンクリート構造物）
に埋められる部分に発泡スチロール製の筒を取り付ける
ことによってガードレールの緩衝性を高め、車などがガ
ードレールに衝突する場合、その衝突荷重を和らげ、運
転者・車・ガードレールおよびガードレールが設置され
た道路部分に与える損傷を軽減する目的である。 【解決手段】ビームの中央をガードレールの支柱にボル
トで取り付け、直角に曲げられたビーム同士の結合端部
にそれぞれスプリングをボルトで締め付け、さらに支柱
の土中（あるいはコンクリート構造物）に埋められる部
分に発泡スチロール製の筒を取り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】 【０００１】 【発明の属する技術分野】本発明は道路用防護柵に属す
る。 【０００２】 【従来の技術】従来のガードレールは側面図1、平面図
２、正面図３に示すように、土中（あるいはコンクリー
ト構造物）に埋める鋼製の支柱に同じ鋼製のビームをボ
ルトで取り付ける構造となっている。ガードレールに車
などが衝突する場合、ガードレールはまともにその衝突
荷重を受けてしまい、その反力として車に与える衝撃も
大きく、結果として、車・運転者・ガードレールおよび
ガードレールを設置された道路部分ともに大きな損傷を
与えることとなる。実際ガードレール衝突事故の中に、
車がガードレールを突き破って道路から逸脱してしまう
ケースは少なくない。こうした場合、運転者の死亡や二
次災害を引き起こす危険性はもちろん大きい。 【０００３】 【発明が解決しようとする問題】車などがガードレール
に衝突する場合、その衝突荷重を和らげ、運転者・車・
ガードレールおよびガードレールを設置された道路部分
に与える損傷を軽減するように、ビーム同士の結合端部
にスプリングを取り付けることと、支柱の土中（あるい
はコンクリート構造物）に埋められる部分に発泡スチロ
ール製の筒を取り付けることによってガードレールの緩
衝性を高め、事故による損害を最小限に食い止める目的
である。 【０００４】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明では、ビーム同士の直角に曲げられた端部に
孔をあけ、それぞれの端部にスプリングをボルトで締め
付け、さらに支柱の土中（あるいはコンクリート構造
物）に埋められる部分に発泡スチロール製の筒を取り付
けることによってガードレールに緩衝性を持たせる。 【０００５】 【作用】上記のように、ガードレールは車などに衝突さ
れた時に支柱部に取り付けられた発泡スチロール製の筒
や、ビーム同士の結合端部に締め付けられたスプリング
によって衝撃を大きく吸収され、車・運転者・道路構造
物に与える損傷および衝突によって引き起こす二次災害
を最小限に食い止める作用がある。 【０００６】 【実施例】実施例について図面を参照して説明すると、
図5において、ビームDとビームEの中央をガードレール
の支柱にボルトで取り付け、直角に曲げられたビームD
とビームEの端部に孔をあけ、孔からボルトを通し、ビ
ームDとビームEそれぞれの端部にスプリングをボルトで
締め付け、さらに支柱の土中（あるいはコンクリート構
造物）に埋められる部分に発泡スチロール製の筒を取り
付ける。 【０００７】 【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。緩
衝式ガードレールは車などに衝突された時に支柱部に取
り付けられた発泡スチロール製の筒や、ビーム同士の結
合端部に締め付けられたスプリングによって衝撃が大き
く吸収され、車・運転者・道路構造物に与える損傷およ
び衝突によって引き起こす二次災害を軽減する効果があ
る。

【図面の簡単な説明】 【図1】従来のガードレールの側面図である。 【図2】従来のガードレールの平面図である。 【図3】従来のガードレールの正面図である。 【図4】緩衝式ガードレールの側面図である。 【図5】緩衝式ガードレールの平面図である。 【図6】緩衝式ガードレールの正面図である。 【図7】ビーム結合部拡大図である。 【符号の説明】 1 ガードレールの鋼製の支柱 2 ガードレールの鋼製のビーム 3 ビームを支柱に取り付けるボルト 4 緩衝式ガードレールのビームの端部 5 緩衝式ガードレールのビームの端部にあけた孔 6 スプリングを緩衝式ガードレールのビームの結合端部
に取り付けるボルト 7 スプリング

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 【請求項１】従来のガードレールは側面図1、平面図
   ２、正面図３に示すように、土中（あるいはコンクリー
   ト構造物）に埋める鋼製の支柱（1）に同じ鋼製のビー
   ム（2）をボルト（3）で取り付け、道路保護柵の役割を
   果たす構造となっている。もっと具体的に言うと、平面
   図２と正面図３に示すように、ビームAとビームB、ビー
   ムBとビームCそれぞれの端部を重ね、その重ねた端部を
   支柱（1）にボルト（3）で取り付ける構造となってい
   る。緩衝式ガードレールでは側面図4、平面図５、正面
   図６、ビーム結合部拡大図７に示すように、ビームD
   （2）とビームE（2）の中央部をボルト（3）で支柱
   （1）に取り付け、ビームD（2）とビームE（2）の結合
   は結合部拡大図7に示すように、ビームD（2）とビームE
   （2）のそれぞれの直角に曲げられた端部（4）に、孔
   （5）をあけ、孔（5）から長いボルト（6）を通し、ビ
   ームD（2）とビームE（2）それぞれの端部（4）とボト
   ル（6）の間に必要な弾力性を持つスプリング（7）を締
   め付ける。さらに支柱（1）の土中（あるいはコンクリ
   ート構造物）に埋められる部分に発泡スチロール製の筒
   （8）を取り付けることによって、車などに衝突された
   時に、スプリング（7）とボルト（6）で結合されたビー
   ムD（2）とビームE（2）の端部（4）が開き、開かれる
   段階でスプリング（7）の弾力によって大きな衝突エネ
   ルギーが吸収されるほかに、ガードレールの支柱（1）
   に取り付けられた発泡スチロール製の筒（8）が圧縮さ
   れることによって、一部の衝突エネルギーが吸収され
   る。上記のように、接合ビーム端部のスプリング（7）
   緩衝装置および支柱（1）に取り付けられる発泡スチロ
   ール筒を特徴とする緩衝式ガードレール。