JP2003119315A - メラミン構造材およびその製造方法 - Google Patents

メラミン構造材およびその製造方法

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JP2003119315A
JP2003119315A JP2001317289A JP2001317289A JP2003119315A JP 2003119315 A JP2003119315 A JP 2003119315A JP 2001317289 A JP2001317289 A JP 2001317289A JP 2001317289 A JP2001317289 A JP 2001317289A JP 2003119315 A JP2003119315 A JP 2003119315A
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Hideo Suzuki
英郎 鈴木
Fusako Nakajo
総子 中條
Tanto Ota
胆斗 太田
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Inoac Technical Center Co Ltd
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Inoue MTP KK
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Inoac Technical Center Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メラミン樹脂を原料として作製され、軽量な
メラミン発泡体を基材とすると共に、該基材の内表面お
よび外表面、所謂内外表面に防湿層および除去層を形成
し、加水分解による構造劣化を防止すると共に、放出さ
れるホルムアルデヒドを除去し得るメラミン構造材およ
びその製造方法を提供する。 【解決手段】 メラミン樹脂の発泡体を材質とする基材
12と、この基材12の内外表面に被覆されて、前記メ
ラミン樹脂から放出されるホルムアルデヒドを除去する
除去層14と、この除去層14に被覆されて、外部から
の湿分の吸収を防止する防湿層16とからなり、前記吸
収層14および防湿層16により前記基材12にホルム
アルデヒドを除去すると共に、加水分解を抑制して構造
的強度の劣化を防止し得るよう構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、メラミン構造材
およびその製造方法に関し、更に詳細には、軽量なメラ
ミン発泡体に、原料であるメラミンフォームの分解によ
り放出されるホルムアルデヒドを吸収等して除去すると
共に、耐水性を備えて湿分雰囲気下でも使用し得る建材
等として好適に採用し得るメラミン構造材の製造方法
と、この方法により製造されるメラミン構造材に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来から軟質ウレタンフォーム、グラス
ウールまたはロックウール等の柔軟性のある材質が構造
材として広く使用されている。このような構造材は、建
築物の壁部材や天井部材や自動車内装等として広く使用
され、優れた吸音性や保温性等を機能を有している。
【0003】前記軟質ウレタンフォームの場合、16〜
35kg/m3程度以上の高密度とする、または肉厚とす
ることで、建材等に求められる充分な吸音特性や保温性
等を確保することができる。しかし肉厚とした場合に
は、設置場所を多く占有する、すなわち嵩張ってしまい
空間利用上の効率が悪く、結果として設置場所に制約を
受ける場合には、前記軟質ウレタンフォームの設置が困
難となり充分な吸音特性が得られなくなってしまう。こ
のような問題を回避すべく前記軟質ウレタンフォームを
高密度にする方法があるが、この場合重量が嵩み、また
形状保持性、所謂腰がないために作業性および施工性に
劣る欠点が指摘される。
【0004】グラスウールまたはロックウール等の場合
にも前記軟質ウレタンフォームと同様に10〜96kg
/m3程度以上の高密度とする、または肉厚とすることで
充分な吸音特性や保温性等を充分に確保し得るが、その
場合には重量が嵩んでしまったり、嵩高となってしまう
前記軟質ウレタンフォームと同様の欠点がある。また繊
維の塊、すなわち綿状物であるので作業性および施工性
も悪く、粉塵等の発生により作業環境が劣悪となる。ま
た時間の経過に従って、自重により形状が崩れてしまう
問題を内在している。
【0005】これに対して材質的に低密度(10kg/m
3程度)であっても、充分な吸音特性等を発揮する材質と
して、メラミン発泡体からなる構造材(以下メラミン構
造材という)がある。このメラミン構造材は前述の優れ
た点の他、適度な硬度を有し軽量なブロック体として取
り扱えることから、作業性および施工性についても前述
の軟質ウレタンフォーム、グラスウール等に較べて非常
に優れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
如き優れた特性を有する前記メラミン発泡体は、湿分存
在下では加水分解を起こして構造的に脆くなったり、ま
た骨格を形成する組成物の1つであるメチロール基の未
反応残留物が分解された際に有害なホルムアルデヒドが
放出されてしまう重大な問題が指摘されている。
【0007】
【発明の目的】この発明は、従来技術に係るメラミン構
造材およびその製造方法に内在していた問題に鑑み、こ
れを好適に解決するべく提案されたものであって、メラ
ミン樹脂を原料として作製され、軽量なメラミン発泡体
を基材とすると共に、該基材の内表面および外表面、所
謂内外表面に防湿層および除去層を形成し、加水分解に
よる構造劣化を防止すると共に、放出されるホルムアル
デヒドを除去し得るメラミン構造材およびその製造方法
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を克服し、所期
の目的を達成するため本発明のメラミン構造材は、メラ
ミン樹脂の発泡体を材質とする基材と、この基材の内外
表面に被覆されて、前記メラミン樹脂から放出されるホ
ルムアルデヒドを除去する除去層と、前記除去層に被覆
されて、外部からの湿分の吸収を防止する防湿層とから
なることを特徴とする。
【0009】前記課題を克服し、所期の目的を達成する
ため本願に係る別の発明のメラミン構造材の製造方法
は、メラミン樹脂の発泡体を所要形状に成形した基材を
準備し、前記基材の内外表面に前記メラミン樹脂から放
出されるホルムアルデヒドを除去する除去層を形成し、
次いで前記除去層に外部からの湿分の吸収を防止する防
湿層被覆することで形成したことを特徴とする。
【0010】前記課題を克服し、所期の目的を達成する
ため本願に係る更に別の発明のメラミン構造材の製造方
法は、メラミン樹脂の発泡体を所要形状に成形した基材
を準備し、前記基材の内外表面に前記メラミン樹脂から
放出されるにホルムアルデヒドを除去する物質と、外部
からの湿分の吸収を防止する撥水物質の如き物質とから
なる混合物質を付与することで、放出された該ホルムア
ルデヒドを除去すると共に、湿分の吸収を防止する複合
機能層を形成するようにしたことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係るメラミン構造
材およびその製造方法につき、好適な実施例を挙げて、
以下説明する。本願の発明者は、高い軽量性等の優れた
特性を有し、建材や自動車内装材等に好適に使用し得る
メラミン発泡体の内表面および外表面、所謂内外表面に
対して、骨格中に存在する未反応のメチロール基の分解
により発生し、放出される有害なホルムアルデヒドを吸
収する等して除去し得る除去層と、該骨格の加水分解を
抑制・防止し得る防湿層とを形成することで、ホルムア
ルデヒドによる環境汚染および加水分解による構造的強
度を効果的に防止し得ることを知見したものである。
【0012】本発明の好適な実施例に係るメラミン構造
材10は、図1に示す如く、メラミン樹脂の発泡体を材
質とする基材12と、この基材12の所要の内外表面、
すなわち該発泡体を形成する骨格の内表面および外表面
を被覆して使用環境下に存在し、該基材12の原料の1
つであり未反応状態のまま残留したメチロール基の分解
により放出されるホルムアルデヒドを吸収する除去層1
4と、該除去層14を被覆すると共に、使用環境下に存
在する湿分による加水分解の進行を抑制・防止する防湿
層16とから基本的に構成される。
【0013】基本的に前記除去層14は、ホルムアルデ
ヒドを除去し得る物質、すなわちホルムアルデヒド除去
物質から形成されるものである。前記ホルムアルデヒド
除去物質としては、化学吸着、物理吸着、吸収または吸
蔵等によりホルムアルデヒドを除去する如何なる物質で
も採用可能であるが、殊にアミド系化合物の如き物質に
よる化学吸着や、活性炭に如き多孔質物質による物理吸
着によりホルムアルデヒドを除去する物質の採用が好適
である。
【0014】前記防湿層16は外部からの湿分の吸収を
阻害等して防止し得る物質(以下、湿分吸収防止物質と
云う)、具体的には撥水物質等から形成される。前記撥
水物質としては、ポリジメチルシロキサン(シロキサン;
silloxane)等が挙げられるが、このような物質の他、各
種防水物質や各種塗料等から形成される防湿層16であ
っても、充分な防湿効果が期待できる。また前述のよう
な空気中の湿分の他、水滴等の多少の水分であっても、
充分な防湿効果が期待できる。
【0015】実施例に係るメラミン構造材10の製造方
法は、図2に示す如く、原料混合工程S1、発泡・硬化
工程S2、除去層形成工程S3、防湿層形成工程S4お
よび仕上工程S5からなる。
【0016】前記基材12としては、難燃性を有するメ
ラミン樹脂を原料として発泡させた多孔質のメラミン発
泡体が使用される。前記メラミン発泡体は、主原料であ
るメラミンに対して、ホルムアルデヒドと、発泡剤、触
媒および乳化剤等の添加剤とを配合・充分に混合する前
記原料混合工程S1と、所要形状に発泡成形後に硬化さ
せる前記発泡・硬化工程S2を経ることで得られる。ま
た密度、引張強度および伸び率等の物性において、建材
等各種構造材に使用されるに充分な数値を満足している
ものであれば、市販のメラミン発泡体であっても基材1
2として採用し得る。
【0017】前記メラミンおよびホルムアルデヒドに代
えて、予め別工程で作製されたメラミン−ホルムアルデ
ヒド前縮合体を用いるようにしてもよい。前記前縮合体
として好適に使用されるものの数平均分子量は、200
〜1200、殊に200〜400程度である。この場
合、縮合に必要とされる時間を短縮させて、製造効率を
向上し得る。前記メラミン−ホルムアルデヒド前縮合体
を作製する際のメラミンとホルムアルデヒドとのモル比
は、メラミン:ホルムアルデヒド=1:1.5〜1:
4、殊に1:2〜1:3.5の範囲が好適である。
【0018】また前記メラミン−ホルムアルデヒド前縮
合体を好適に作製する単量体としては、前記メラミンお
よびホルムアルデヒドの一部を他の単量体に置き換えて
もよい。前記メラミンに対応する単量体としては、アル
キル置換メラミン、尿素、ウレタン、カルボン酸アミ
ド、ジシアンジアミド、グアニジン、スルフリルアミ
ド、スルホン酸アミド、脂肪族アミンまたはフェノール
或いはその誘導体等が、前記ホルムアルデヒドに対応す
る単量体としては、アセトアルデヒド、トリメチロール
アセトアルデヒド、アクロレイン、ベンズアルデヒド、
フルフロール、グリオキザール、フタルアルデヒドまた
はテレフタルアルデヒド等が挙げられ、これら他の単量
体に置換することで、基材12となるメラミン発泡体の
硬度を任意に制御し得る効果が期待できる。ここで注意
すべきは、他の単量体と置換可能な量は、主たるメラミ
ンまたはホルムアルデヒドを120重量部とした際に最
大で50重量部以下、好適には20重量部以下である点
であり、これ以上の量を置換した場合には、メラミンが
有する難燃性が低下する等の難点が生じる。
【0019】前記添加剤として添加される発泡剤として
は、ペンタン、トリクロロフルオロメタンまたはトリク
ロロトリフルオロエタン等が使用され、触媒としては通
常蟻酸が、乳化剤としてはアルキルスルホン酸ナトリウ
ムの如き陰イオン界面活性剤等が使用される。
【0020】前記発泡・硬化工程S2は、前述の如く、
所要形状に発泡成形させた後に硬化を施す工程である
が、具体的には、フリーライズ、所謂スラブ成形や、所
要型に前記原料混合工程S1で得られた原料を注入し、
クランプ等により密閉させて加熱または電子線の照射
等、従来公知の適宜手段により該原料を発熱・発泡成形
し、硬化させる方法が採用される。殊に前記電子線の照
射による発泡は、前記原料全体を均一に加熱し得る、す
なわち均一な発泡構造を形成し得るため好適に採用され
るが、その際には、該電子線照射時の電力消費量を原料
1kgに対して500〜1200kW、好適には600
〜800kWの範囲内に設定する。これは電力消費量が
過小であると、充分に発泡せず、また過多であると発泡
時の原料圧力が非常に高くなり、原料が飛散して形状保
持不能または爆発といった事態が発生する可能性が考え
られるためである。
【0021】次に実施される除去層形成工程S3は、前
記原料混合工程S1および発泡・硬化工程S2を経て作
製されたメラミン樹脂からなる基材12の内外表面に対
して、該基材12から放出されるホルムアルデヒドを除
去する除去層14を形成する段階である。前記ホルムア
ルデヒドは、前記基材12のあらゆる部分から放出され
る可能性があるので、基本的には前述した如く、該基材
12の全体、すなわち内外表面全てを容易かつ完全に覆
うことができるよう、ホルムアルデヒド除去物質を所定
の溶媒で溶解させた含浸液に含浸、具体的にはドブ付け
等の方法で付与される。前記除去層14を形成するホル
ムアルデヒド除去物質が、活性炭の如き粉末状物等であ
って自体に前記基材12に対する密着性がない場合に
は、前述の含浸液中にバインダを入れる等の従来公知の
方法による接着手段が必要となる。このバインダについ
ては、後述する防湿層16の形成の際にも適宜使用され
る。
【0022】前記除去層14を形成を含浸によって実施
する場合、該含浸のための含浸液としては、前述したア
ミド系化合物等のホルムアルデヒド除去物質を水等の溶
媒に所定の割合で溶解させたものが好適に使用され、充
分なホルムアルデヒド除去能、本発明においてはJIS
A 5905「繊維板(94)」に準拠する測定方法によ
り得られる数値が0.1〜0.2mg/l以下に抑制され
る性能を発揮する程度に付与される。具体的には、この
含浸で付与されるホルムアルデヒド除去物質が前述のア
ミド系化合物である場合は、乾燥時の重量で少なくとも
基材1g当たり0.05g以上とされることで前述の条
件が達成される。なお現状の規格では、前記JIS A
5905に準拠の方法でホルムアルデヒドの量が0.5
mg/lの場合には、E0タイプとの最良の認定が行な
われる。
【0023】また放出されるホルムアルデヒドの測定方
法の1つとして、前述のJIS A5905に準拠の測
定方法の他に、70℃条件下におけるオイルバス浸漬に
よるホルムアルデヒド放出を促進させ、回収後、JIS
K 0303「排ガス中のホルムアルデヒド分析方法」
に準拠した測定方法で、基材1gあたりから発生するホ
ルムアルデヒド量(μg)の測定が挙げられる。この評価
方法は殊に住宅構造材等の評価に好適に使用されるもの
で、昨今大きな社会問題となっている、所謂「シックハ
ウス」の評価に用いられ、その値が0.2μg/g以下
であることが望ましく、この数値以下の場合、WHO
(世界保健機構)により規定されている80ppb以下の
ホルムアルデヒド濃度を達成し得る。そしてJIS A
5905の場合と同様に、前述の基材1g当たり0.0
5g以上の条件で、この基準の達成も可能であることが
確認されている。
【0024】更に、前記ホルムアルデヒド除去物質につ
いては、基材12に対するその付与量が多いほどホルム
アルデヒド除去能は向上するが、一方でその量が0.3
g/基材1g程度を越えると、乾燥時に該基材12から
形成された除去層14が剥離してしまったりする問題
や、該ホルムアルデヒド除去物質の燃焼性等の物性によ
っては、該基材12であるメラミン発泡体が有する難燃
性を低下させてしまう問題が生じるので注意が必要であ
る。
【0025】また前記ホルムアルデヒド除去物質が前述
のアミド系化合物である場合には、該アミド系化合物が
有する吸湿性により空気中の湿分を吸収して、場合によ
っては基材12の加水分解を促進させてしまうことにも
注意が必要であり、殊にその付着量に比例して大きくな
ることが分かっている。なおこの吸湿性の問題について
は、後述の防湿層16の形成によっても問題の回避が可
能となっており、この観点からも前記除去層14および
防湿層16双方の形成は大きな意味、すなわち一方の弱
点を補うような相乗作用がある。
【0026】更に前記ホルムアルデヒド除去物質が前述
のアミド系化合物である場合には、該アミド系化合物の
含浸液内の含有量が50wt%を越えるあたり、すなわ
ち基材12に対する乾燥時付着量が1.2g/基材1g
程度から、該アミド系化合物の結晶析出が顕著となり、
その結果、密着性の高いホルムアルデヒド除去能の高い
良好な除去層14の形成が困難となってくることも確認
されている。このような現象は、ホルムアルデヒド除去
物質や、後述する湿分吸収防止物質の場合においても発
生し得る問題であり、前述した難燃性低下の他、製造さ
れた商品の取り扱い性等を損なう可能性があるので留意
が必要である。
【0027】防湿層形成工程S4は、前記除去層形成工
程S3を経て前記基材12の内外表面に形成された除去
層14上に、外部の湿分との接触を防止して該基材12
の加水分解を充分に抑制する防湿層16を形成する段階
である。「加水分解を充分に抑制する」の評価指標とし
て本発明では経験的に、70℃、95%RHで実施され
る湿熱老化劣性評価における引張強度を用い、1000
時間経過時における該引張強度が初期状態の90%以上
である場合を「加水分解が抑制された」状態、すなわち
「構造的な強度が充分」であるとした。
【0028】前記防湿層16を形成する手段としては、
前述の除去層14と同様の含浸による方法が最適であ
り、この含浸で付与される湿分吸収防止物質が前述のシ
ロキサン等の撥水物質の場合、乾燥時の重量で少なくと
も基材1g当たり0.15g程度以上、フッ素系物質等
の撥水物質の場合、乾燥時の重量で少なくとも基材1g
当たり0.05g程度以上で前述の条件が達成される。
【0029】また前記湿分吸収防止物質については、そ
の付与量が多いほど外部の湿分吸収が防止され、その結
果加水分解の程度は低下するが、一方でその量が0.3
g/基材1g程度を越えると、乾燥時に除去層14上か
ら剥離してしまったりする問題や、該湿分吸収防止物質
の燃焼性等の物性によっては、該基材12であるメラミ
ン発泡体が有する難燃性を低下させてしまう問題が生じ
るので注意が必要である。
【0030】なお、前記除去層14および防湿層16を
付与する手段として、含浸による方法が挙げられている
が、この他、スプレー等による公知の方法も採用可能で
ある。但しこの場合、前記除去層14および防湿層16
を形成する物質として、所定の溶媒に溶解させた場合
に、前記基材12全体に充分に付与できる程度の低粘性
となることが必要とされるが、前述のホルムアルデヒド
除去物質としてのアミド系化合物や、湿分吸収防止物質
としてのシロキサン等の場合には問題とはならない。
【0031】また前記除去層形成工程S3および防湿層
形成工程S4において夫々形成される各層14および1
6の付与に先立ち、該各層14および16を形成する夫
々の含浸液等に所期の機能を発現する添加剤を添加する
ことで、着色、防かび、抗菌、酸化防止または/および
防汚等の諸機能を発現させるようにしてもよい。
【0032】ここまでに施された原料混合工程S1、発
泡・硬化工程S2および除去・防湿層形成工程S3によ
り、前記基材12から、所望の非通気性を発現する除去
・防湿層14が形成されたメラミン構造材10を得るこ
とができる。最終的に施される仕上工程S4では、前記
メラミン構造材10に対して、場合に応じて所定形状へ
のカットまたは打ち抜き等の成形並びに所定の検査が施
され最終製品が完成する。
【0033】本発明に係るメラミン構造材10は、建築
物の壁や天井その他に使用される建材としての用途に好
適に使用されるが、この他、例えば自動車の内装部材等
の軽量性等が必要とされると共に、設置場所に空間的制
限を受ける部分等に好適に採用し得る。
【0034】
【別の実施例】前述の実施例では、ホルムアルデヒドを
除去する除去層14と、湿分を防止する防湿層16とを
夫々別々に形成するようにしたが、図3に示す如く、こ
れら少なくとも2つの物質が同系の溶媒に溶解可能であ
る場合には、これらを予め充分に混合した混合物質とし
て、この混合物質を前記基材12の内外表面に付与して
ホルムアルデヒドの除去を司ると共に、湿分の吸収を阻
害する複合機能層18を形成するようにしてもよい。
【0035】前記複合機能層18の形成方法としては、
前述の実施例と同様に前記基材12の内外表面に、前記
混合物質を所定割合で含有した溶液に浸漬する、所謂ド
ブ付けが好適である。
【0036】前記複合機能層18は、その内部にホルム
アルデヒド除去物質と湿分吸収防止物質とを前述の実施
例で述べたのと同様に含有し、かつ均質に分散させた状
態となっているので、前記基材12内部から放出される
ホルムアルデヒドおよび外部からの湿分の双方に良好に
対応可能であり、その結果として、該ホルムアルデヒド
の放出を抑制し、かつ湿分を原因とした加水分解による
構造的強度の低下を防止し得る。
【0037】また前記複合機能層18を形成する混合物
質のホルムアルデヒド除去物質を、例えばアミド系化合
物の如き親水性物質とすると共に、湿分吸収防止物質を
疎水系物質とすることで、該複合機能層18が形成され
る際に、自然に該ホルムアルデヒド除去物質および湿分
吸収防止物質の分離がなされることになる。その結果、
個別の2層、すなわち前記基材12の側のホルムアルデ
ヒド除去物質からなる除去層14と、その周りに湿分吸
収防止物質からなる防湿層16とが一体的に形成された
構造を有することとなる。なお前記ホルムアルデヒド除
去物質が前記基材12側に存在するようになるのは、該
基材12中に存在する可塑剤等として利用されている界
面活性剤の親水性、未反応の残留メチロール基の極性に
よるものと考えられる。
【0038】
【実験例】以下に、基材の内外表面に含浸により除去層
および防湿層を形成した本発明に係るメラミン構造材の
ホルムアルデヒドの放出性および湿熱老化性(加水分解
の度合い)の実験例を示すが、これらの実験例に限定さ
れるものではない。
【0039】(使用した測定・評価方法) ・ホルムアルデヒド放出性:JIS A 5905「繊維
板(94)」に準拠する測定方法より測定した結果が0.
1mg/l以下の場合には、ホルムアルデヒドが充分に
抑制されたものとして○×評価した。また補足的に、7
0℃条件下におけるオイルバス浸漬によるホルムアルデ
ヒド放出を促進させ、回収後、JISK 0303「排
ガス中のホルムアルデヒド分析方法」に準拠した分析方
法により測定し、その測定値が0.2μg/gを基準と
して○×評価した。・湿熱老化劣性:70℃、95%R
H、1000時間経過前後の引張強度を測定し、処理後
の引張強度が、未処理時の90%以上の場合に加水分解
による構造的強度の劣化が抑制されたものとして○×評
価した。
【0040】(実験1) ホルムアルデヒドを充分に除去
し得るホルムアルデヒド除去物質の付着量について 市販の10mm厚のメラミン発泡体を基材として使用
し、この基材に対して以下の表1に記載の割合で含浸液
を作製し、この含浸液に該基材を常温下で浸漬させ全体
を充分に含浸させたのを確認後、絞りロールにて余剰の
含浸液を絞り、次いで熱風循環炉を使用して80℃、4
時間の条件で充分に乾燥させることで除去層を形成さ
せ、実験例A〜Dに係る試験体A〜Dを夫々作製して、
前述のホルムアルデヒド放出性および湿熱老化劣性を測
定・評価した。また湿熱老化劣性については、基材だけ
のものを比較例Aとして記した。なお基材として使用さ
れた前記市販のメラミン発泡体に係る各物性値および使
用されたホルムアルデヒド除去物質は以下の通りであ
る。 ・密度 :11kg/m3 ・引張強度:0.1MPa ・伸び率 :20% ・ホルムアルデヒド除去物質:商品名 Sumitex
Buffer FW;住友化学製)
【0041】
【表1】
【0042】(実験1の結果)実験1の結果を上記した表
1に併記すると共に、図4、図5および図6に記した。
この結果から、含浸液におけるホルムアルデヒド除去物
質濃度が約10wt%、すなわち基材1g当たりにおけ
るホルムアルデヒド除去物質の乾燥重量0.05g以上
の場合に、該ホルムアルデヒドの放出が充分に抑制され
ると確認された。また前記含浸液におけるホルムアルデ
ヒド除去物質濃度が約50wt%、すなわち基材1g当
たりにおけるホルムアルデヒド除去物質の乾燥重量1.
2gを越えるあたりから、結晶析出等の問題が確認され
た。湿熱老化劣性については、処理後の引張強度が未処
理時の80%弱まで劣化しており、未処理のものよりも
遙かに高い引張強度ほ示す一方、長時間使用に耐えない
ことが確認された。
【0043】(実験2) 湿分の吸収を充分に防止し得る
湿分吸収防止物質の付着量について 基本的には前述の実験1に準じ、市販の10mm厚のメ
ラミン発泡体を基材として使用し、この基材に対して以
下の表2に記載の割合で含浸液を作製し、この含浸液に
該基材を常温下で浸漬させ全体を充分に含浸させたのを
確認後、絞りロールにて余剰の含浸液を絞り、次いで熱
風循環炉を使用して80℃、4時間の条件で充分に乾燥
させて防湿層を形成させ、実験例E〜Hに係る試験体E
〜Hを夫々作製して、前述の湿熱老化劣性を測定・評価
した。なお使用した湿分吸収防止物質は以下の通りであ
る。 ・湿分吸収防止物質A:商品名 DIC GUARD F
−90;大日本インキ化学製(フッ素系物質)) ・湿分吸収防止物質B:商品名 Sitren 595;
ゴールドシュミット製(シロキサン系撥水物質))
【0044】
【表2】
【0045】(実験2の結果)実験2の結果および参考と
して比較例A(実験1記載)の結果を上記した表2に併記
すると共に、図6に記した。この結果から、湿分吸収防
止物質がフッ素系物質の場合、含浸液における該物質濃
度が約2wt%、すなわち基材1g当たりにおける湿分
吸収防止物質の乾燥重量0.05g程度以上の場合に、
また湿分吸収防止物質がシロキサン系撥水物質の場合、
含浸液における該物質濃度が約4wt%、すなわち基材
1g当たりにおける湿分吸収防止物質の乾燥重量0.1
5g程度以上の場合に夫々引張強度の保持、すなわち湿
分吸収防止効果が発現すると確認された。
【0046】(実験3) 湿分吸収防止物質とホルムアル
デヒド除去物質との関係について 基本的には前述の実験1に準じ、市販の10mm厚のメ
ラミン発泡体を基材として使用し、この基材に対して以
下の表3に記載の組成(ホルムアルデヒド除去物質につ
いては、前述の実験1で良好な結果を得た10および5
0wt%に限定)で含浸液を作製し、この含浸液に該基
材を常温下で浸漬させ全体を充分に含浸させたのを確認
後、絞りロールにて余剰の含浸液を絞り、次いで熱風循
環炉を使用して80℃、4時間の条件で充分に乾燥さ
せ、除去層および防湿層からなる複合機能層を形成さ
せ、実験例I〜Lに係る試験体I〜Lを夫々作製して前
述のホルムアルデヒド放出性および湿熱老化劣性を測定
・評価した。
【0047】
【表3】
【0048】(実験3の結果)実験3の結果を上記した表
3に併記すると共に、図6に記した。この結果から、前
述の実験1および2で得られた良好な結果を夫々満たす
条件であれば、ホルムアルデヒド除去能および引張強度
の保持、すなわち湿分吸収防止効果は何れも充分な水準
となることが確認された。また双方の物質を混合・付着
させた相乗効果として、湿分吸収防止物質がフッ素系物
質の場合には、ホルムアルデヒド除去物質の基材に対す
る付着性が3倍強に、シロキサン系撥水物質の場合には
2倍強に増加し、これに伴いホルムアルデヒド除去能も
同倍率に向上することが併せて確認された。この場合、
より薄い含浸液濃度で多量のホルムアルデヒド除去物質
を付着し得るので、該物質の付着し過ぎに注意が必要と
なる。
【0049】
【発明の効果】以上に説明した如く、本発明に係るメラ
ミン構造材およびその製造方法によれば、基材であるメ
ラミン発泡体の内外表面にホルムアルデヒド除去物質か
らなる除去層および湿分吸収防止物質からなる防湿層を
形成し、該メラミン発泡体から放出されるホルムアルデ
ヒドを除去し得ると共に、加水分解による構造劣化を防
止し得るメラミン構造材を得ることができる。また前記
各物質に所定の顔料、酸化防止剤防かび抗菌剤等の添加
剤を加えることで加飾、酸化防止および防かび抗菌等の
様々な効果を付与することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施例に係るメラミン構造材の
内部構造を示す概略図である。
【図2】実施例に係るメラミン構造材の製造方法を示す
フローチャート図である。
【図3】別の実施例に係るメラミン構造材の内部構造を
示す概略図である。
【図4】実験例A〜Dに係る各試験体のJIS A 5905に準
拠の測定方法による各乾燥時付着量におけるホルムアル
デヒド除去能のグラフ図である。
【図5】実験例A〜Dに係る各試験体の70℃条件下に
おけるオイルバス浸漬によるホルムアルデヒド放出を促
進させ、回収後、JIS K 0303に準拠した測定方法による
各乾燥時付着量におけるホルムアルデヒド除去能のグラ
フ図である。
【図6】実験例B、E、F、Iおよび比較例Aに係る各
試験体の70℃、95RH%、1000時間の条件による
湿熱老化劣性の経過時間における引張強度のグラフ図で
ある。
【符号の説明】
10メラミン構造材 12 基材 14 除去層 16 防湿層 18 複合機能層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 61:28 C08L 61:28 (72)発明者 鈴木 英郎 神奈川県秦野市堀山下380番地5号 株式 会社イノアック技術研究所内 (72)発明者 中條 総子 神奈川県秦野市堀山下380番地5号 株式 会社イノアック技術研究所内 (72)発明者 太田 胆斗 愛知県安城市今池町3丁目1番36号 株式 会社イノアックコーポレーション安城事業 所内 Fターム(参考) 2E110 AB14 GB42W 4F074 AA63 AE07 BA31 BA39 BA53 CA21 CE00 CE01 CE02 CE15 CE35 CE36 CE49 CE65 CE83 DA35 DA58 4F100 AH06C AH06E AK17C AK17E AK36A AK46B AK46D AT00A BA03 BA05 BA06 BA07 BA10A BA10C BA10E DJ01A EJ82 EJ822 GB08 GB33 JB06C JB06E JB07 JD04C JD04E JD14B JD14D JD15

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メラミン樹脂の発泡体を材質とする基材
    (12)と、 この基材(12)の内外表面に被覆されて、前記メラミン樹
    脂から放出されるホルムアルデヒドを除去する除去層(1
    4)と、 前記除去層(14)に被覆されて、外部からの湿分の吸収を
    防止する防湿層(16)とからなることを特徴とするメラミ
    ン構造材。
  2. 【請求項2】 前記除去層(14)によるホルムアルデヒド
    の除去は、化学吸着により行なわれる請求項1記載のメ
    ラミン構造材。
  3. 【請求項3】 前記ホルムアルデヒドの除去層(14)を形
    成する物質として、アミド系化合物が使用される請求項
    1または2記載のメラミン構造材。
  4. 【請求項4】 前記ホルムアルデヒドの除去層(14)よっ
    て、該ホルムアルデヒドの放出量はJIS A 5905
    に準拠の測定方法において0.1mg/l以下に抑制さ
    れる請求項1〜3の何れかに記載のメラミン構造材。
  5. 【請求項5】 前記防湿層(16)を形成する物質として、
    フッ素系物質またはシロキサンの如き撥水物質が使用さ
    れる請求項1〜4の何れかに記載のメラミン構造材。
  6. 【請求項6】 前記防湿層(16)は加水分解を阻害し、こ
    れにより70℃、95%RHで実施される湿熱老化劣性
    評価における引張強度が1000時間経過時において初
    期状態の90%以上である請求項1〜5の何れかに記載
    のメラミン構造材。
  7. 【請求項7】 前記除去層(14)および防湿層(16)は、一
    体的に形成されている請求項1〜6の何れかに記載のメ
    ラミン構造材。
  8. 【請求項8】 メラミン樹脂の発泡体を所要形状に成形
    した基材(12)を準備し、 前記基材(12)の内外表面に前記メラミン樹脂から放出さ
    れるホルムアルデヒドを除去する除去層(14)を形成し、 次いで前記除去層(14)に外部からの湿分の吸収を防止す
    る防湿層(16)被覆することで形成したことを特徴とする
    メラミン構造材の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記除去層(14)および防湿層(16)は、夫
    々含浸により形成される請求項8に記載のメラミン構造
    材の製造方法。
  10. 【請求項10】 メラミン樹脂の発泡体を所要形状に成
    形した基材(12)を準備し、 前記基材(12)の内外表面に前記メラミン樹脂から放出さ
    れるにホルムアルデヒドを除去する物質と、外部からの
    湿分の吸収を防止する撥水物質の如き物質とからなる混
    合物質を付与することで、放出された該ホルムアルデヒ
    ドを除去すると共に、湿分の吸収を防止する複合機能層
    (18)を形成するようにしたことを特徴とするメラミン構
    造材の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記複合機能層(18)は、含浸により形
    成される請求項10に記載のメラミン構造材の製造方
    法。
  12. 【請求項12】 前記複合機能層(18)は、前記基材(12)
    側に存在してホルムアルデヒドを除去する除去層(14)
    と、湿分の吸収を防止する防湿層(16)との2つの層に分
    離している請求項10または11に記載のメラミン構造
    材の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20050076578A (ko) * 2004-01-19 2005-07-26 다이몬지 카부시키 카이샤 멜라민 수지 발포체의 포름알데히드 제거방법

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