JP2012006822A - 軽量気泡コンクリート及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
上記軽量気泡コンクリート本体の外表面に塗布により形成される撥水剤の塗布層を備えた軽量気泡コンクリートであって、
上記軽量気泡コンクリート本体は、上記撥水剤の希釈溶液に対する吸収量が70g/m2以上であり、
上記塗布層は、下記一般式で表されるメチルハイドロジェンシリコーンを主成分とする撥水剤が、その有効成分換算で2.1〜20.0g/m2で塗布されていることにより形成されていることを特徴とする軽量気泡コンクリート。
上記撥水剤の希釈溶液塗布後の軽量気泡コンクリートを養生する工程と、を備えた軽量気泡コンクリートの製造方法であって、
上記軽量気泡コンクリート本体は、上記撥水剤の希釈溶液に対して、70g/m2以上の吸収量を有することを特徴とする軽量気泡コンクリートの製造方法。
上記軽量気泡コンクリートの外表面の複数箇所における水の接触角の各測定値において、
(a)最大接触角と最小接触角との差が30度以下であり、かつ
(b)最小接触角が80度以上であることを特徴とする軽量気泡コンクリート。
まず、本発明の軽量気泡コンクリート(ALC)の実施形態であるALCパネル1について、図1(a)及び(b)を参照しながら説明する。図1(a)は、ALCパネル1を示す斜視図であり、図1(b)は、ALCパネル1を模式的に示す断面図である。
本発明の軽量気泡コンクリートの製造方法は、粉末状の珪酸質原料及び石灰質原料を主原料とし、高温高圧にて水蒸気養生される軽量気泡コンクリート本体の外表面に、下記一般式で表されるメチルハイドロジェンシリコーンを主成分とする撥水剤の希釈溶液を、その有効成分換算で2.1〜20.0g/m2で塗布する工程と、上記撥水剤の希釈溶液塗布後の軽量気泡コンクリートを養生する工程と、を備えた軽量気泡コンクリートの製造方法であって、上記軽量気泡コンクリート本体は、前記撥水剤の希釈溶液に対して、70g/m2以上の吸収量を有することを特徴としている。
上記実施形態に包含される構成の実施例のALCパネル1と比較例のALCパネルの比較実験結果について説明する。
本実施例のALCパネル1と比較例のALCパネル1の製造では、珪酸質原料として予めボールミルにて粉砕し、比表面積3000ブレーンに粒度を調製した珪石を45重量部、石灰質原料として生石灰5重量部、普通ポルトランドセメント30重量部、繰り返し原料20重量部の割合で混合し、これらの固体原料合計100重量部に水60重量部と少量のアルミニウム粉末及び界面活性剤を加えて、混練してスラリーを作製し、温度を45℃に調整した。更に、混合したスラリーを予め補強用鉄筋を配列した型枠に鋳込み、アルミニウム粉の反応による発泡で膨張させ、石灰質原料の水和により半硬化した後に、ピアノ線によりパネル寸法に成形し、その後にオートクレーブによる高温高圧水蒸気養生を行ってALCパネル本体及びALCパネルを得た。さらに、得られたALCパネル本体及びALCパネルについて、撥水剤希釈溶液に対する吸収量が70g/m2以上となるように乾燥を行った。
また、比較例4として、アルキルアルコキシシランを主成分とする撥水剤を同様に希釈して、有効成分換算で3.0g/m2で塗布した。
また、比較例1は撥水剤の塗布がないALCパネルである。尚、塗布装置による塗布では、撥水剤希釈液としての塗布量は200g/m2が最大であり、それ以上の塗布では余剰分をエアーカットにより除去するため塗布液表面から流れ落ちてしまう。
また、反応促進の観点からメチルハイドロジェンシリコーンの有効成分に対して50wt%の添加率として有機亜鉛系の脱水素性触媒を混合した撥水剤についてメチルハイドロジェンシリコーンの有効成分塗布量6g/m2の試験体を作製した。
また、撥水性及び防水性の向上のため、メチルハイドロジェンシリコーンの有効成分に対して50wt%の添加率として合成樹脂前駆体であるメチロールメラミンを混合した撥水剤について、メチルハイドロジェンシリコーンの有効成分塗布量6g/m2の試験体を作製した。
各実施例及び各比較例におけるALCパネル表面の撥水性及び防水性の評価については、撥水剤塗布後にALCパネルを7日間養生した後、水平に保持して1.0mlの水滴を表面に滴下し、水滴の接触角を測定した。撥水性及び防水性のムラやバラツキを見るために、以上の手順を各実施例及び各比較例で作製した試験体について場所を変えて20回行った。また、実施例7については、触媒による反応促進の効果を評価するため、養生期間6時間においても同じ評価を行った。
各実施例及び各比較例におけるALCパネル表面の濡れ色の評価については、撥水剤塗布後にALCパネルを7日間養生した後、水平に保持して1.0mlの水滴を表面に滴下した後、30分経過後にALCパネル表面に残った水滴を乾いた布で吸い取り、パネル表面に濡れ色が残っているかどうかを目視にて判定した。同様にして、滴下後6時間経過後にALCパネル表面に残った水滴を乾いた布で吸い取り、パネル表面に濡れ色が残っているかどうかを目視にて判定した。各実施例及び各比較例の評価結果を下記表2にまとめて示す。
2 ALCパネル本体
3 撥水剤の塗布層
Claims (5)
- 前記撥水剤に、脱水素性の触媒が添加されていることを特徴とする請求項1記載の軽量気泡コンクリート。
- 前記撥水剤に、合成樹脂前駆体が添加されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の軽量気泡コンクリート。
- 請求項4記載の製造方法によって得られる軽量気泡コンクリートであって、
前記軽量気泡コンクリートの外表面の複数箇所における水の接触角の各測定値において、
(a)最大接触角と最小接触角との差が30度以下であり、かつ
(b)最小接触角が80度以上であることを特徴とする軽量気泡コンクリート。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN115286420A (zh) * | 2022-08-16 | 2022-11-04 | 北京金隅加气混凝土有限责任公司 | 一种具有疏水性的蒸压加气混凝土及其制备方法 |
CN116283003A (zh) * | 2023-03-20 | 2023-06-23 | 西安科技大学 | 一种混凝土长周期亲疏水一体管养材料及其制备方法 |
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JPH01236249A (ja) * | 1988-03-16 | 1989-09-21 | Shin Etsu Chem Co Ltd | 発泡性シリコーンゴム組成物 |
JPH0873593A (ja) * | 1994-09-08 | 1996-03-19 | Showa Denko Kk | ポリオルガノシロキサン及びその製造方法 |
JPH10310768A (ja) * | 1997-03-10 | 1998-11-24 | Inter Seputo Kk | 紫外線カット型超撥水剤、それを塗工してなる改質セメント系成形体およびそれで後加工してなる改質編織布 |
-
2011
- 2011-01-18 JP JP2011008285A patent/JP2012006822A/ja active Pending
Patent Citations (3)
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