JP2003119311A - ポリオキシメチレン樹脂発泡成形品 - Google Patents
ポリオキシメチレン樹脂発泡成形品Info
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- JP2003119311A JP2003119311A JP2001310838A JP2001310838A JP2003119311A JP 2003119311 A JP2003119311 A JP 2003119311A JP 2001310838 A JP2001310838 A JP 2001310838A JP 2001310838 A JP2001310838 A JP 2001310838A JP 2003119311 A JP2003119311 A JP 2003119311A
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ポリオキシメチレン樹脂本来の特性を損なわ
ずに、微細かつ均一な発泡状態を有するポリオキシメチ
レン樹脂発泡成形品を提供する。 【解決手段】 ポリオキシメチレン樹脂と超臨界流体と
を射出成形機に導入し、射出成形して得られるポリオキ
シメチレン樹脂発泡成形品であって、前記ポリオキシメ
チレン樹脂のメルトインデックスが2〜30であること
を特徴とする。
ずに、微細かつ均一な発泡状態を有するポリオキシメチ
レン樹脂発泡成形品を提供する。 【解決手段】 ポリオキシメチレン樹脂と超臨界流体と
を射出成形機に導入し、射出成形して得られるポリオキ
シメチレン樹脂発泡成形品であって、前記ポリオキシメ
チレン樹脂のメルトインデックスが2〜30であること
を特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリオキシメチレ
ン樹脂本来の特性を損なわずに微細かつ均一な発泡状態
を有するポリオキシメチレン樹脂発泡成形品に関するも
のである。
ン樹脂本来の特性を損なわずに微細かつ均一な発泡状態
を有するポリオキシメチレン樹脂発泡成形品に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】ポリオキシメチレン樹脂は、優れた成形
性、機械特性、耐久性および耐薬品性などを有している
ことから、これらの特性を生かして自動車用途や電気・
電子用途を始めとする種々の用途に広く利用されてい
る。そして、ポリオキシメチレン樹脂は、特に金属に比
べて比重が小さいため、軽量化の目的で金属代替用途に
使用されるケースが多いが、近年では更なる軽量化の要
望が強い。
性、機械特性、耐久性および耐薬品性などを有している
ことから、これらの特性を生かして自動車用途や電気・
電子用途を始めとする種々の用途に広く利用されてい
る。そして、ポリオキシメチレン樹脂は、特に金属に比
べて比重が小さいため、軽量化の目的で金属代替用途に
使用されるケースが多いが、近年では更なる軽量化の要
望が強い。
【0003】しかしながら、ポリオキシメチレン樹脂を
用いて均一かつ微細な発泡状態を有する発泡成形品を製
造する方法については現状では知られていない。
用いて均一かつ微細な発泡状態を有する発泡成形品を製
造する方法については現状では知られていない。
【0004】一般に、樹脂発泡成形品を得る方法として
は、例えば有機または無機の熱分解性発泡剤による発泡
法および揮発性発泡剤による発泡法などが知られてお
り、これらについては、「実用プラスチック成形加工事
典」、産業調査会、1997年発行、第398〜400
ページに記載されているが、これらの発泡方法ではポリ
オキシメチレン樹脂を微細かつ均一に発泡させることが
難しく、結果としてポリオキシメチレン樹脂が有する本
来の特性が発揮できないという問題があった。
は、例えば有機または無機の熱分解性発泡剤による発泡
法および揮発性発泡剤による発泡法などが知られてお
り、これらについては、「実用プラスチック成形加工事
典」、産業調査会、1997年発行、第398〜400
ページに記載されているが、これらの発泡方法ではポリ
オキシメチレン樹脂を微細かつ均一に発泡させることが
難しく、結果としてポリオキシメチレン樹脂が有する本
来の特性が発揮できないという問題があった。
【0005】一方、近年では、超臨界流体を用いた発泡
成形技術の研究開発が盛んに行われており、射出成形機
に樹脂と共に超臨界状態の窒素ガスや炭酸ガスを導入し
て発泡樹脂成形品を得るという射出成形技術が開発され
ている。
成形技術の研究開発が盛んに行われており、射出成形機
に樹脂と共に超臨界状態の窒素ガスや炭酸ガスを導入し
て発泡樹脂成形品を得るという射出成形技術が開発され
ている。
【0006】例えば、超臨界流体を樹脂材料に連続的に
導入して材料を発泡させて得られる発泡体(米国特許第
4473665号、米国特許第5158986号、米国
特許5334356号、日本特許第2625576
号)、およびスチレン系樹脂50〜99重量部とポリプ
ロピレン樹脂1〜50重量部からなる樹脂組成物を射出
成形する際に超臨界流体を導入して発泡成形品を得る方
法(特開平10−24436号公報)などが知られてい
る。
導入して材料を発泡させて得られる発泡体(米国特許第
4473665号、米国特許第5158986号、米国
特許5334356号、日本特許第2625576
号)、およびスチレン系樹脂50〜99重量部とポリプ
ロピレン樹脂1〜50重量部からなる樹脂組成物を射出
成形する際に超臨界流体を導入して発泡成形品を得る方
法(特開平10−24436号公報)などが知られてい
る。
【0007】しかしながら、上記「実用プラスチック成
形加工事典」、産業調査会、1997年発行、398〜
400ページに記載されている方法を単純にポリオキシ
メチレン樹脂に適用したとしても、ポリオキシメチレン
樹脂に微細かつ均一な発泡状態を形成させることが困難
であり、ポリオキシメチレン樹脂が有する本来の特性が
発揮できないという問題があることが判明した。
形加工事典」、産業調査会、1997年発行、398〜
400ページに記載されている方法を単純にポリオキシ
メチレン樹脂に適用したとしても、ポリオキシメチレン
樹脂に微細かつ均一な発泡状態を形成させることが困難
であり、ポリオキシメチレン樹脂が有する本来の特性が
発揮できないという問題があることが判明した。
【0008】また、上記米国特許第4473665号、
米国特許第5158986号、米国特許5334356
号、日本特許第2625576号、および上記特開平1
0−24436号公報には、超臨界流体を用いた発泡射
出成形方法については記載されているものの、ポリオキ
シメチレン樹脂の発泡に関する記述については全く認め
られない。
米国特許第5158986号、米国特許5334356
号、日本特許第2625576号、および上記特開平1
0−24436号公報には、超臨界流体を用いた発泡射
出成形方法については記載されているものの、ポリオキ
シメチレン樹脂の発泡に関する記述については全く認め
られない。
【0009】このように、ポリオキシメチレン樹脂を用
いて、その特性を損なわずに微細かつ均一な発泡状態を
有する射出発泡成形品を得る方法はこれまで見出されて
いなかった。
いて、その特性を損なわずに微細かつ均一な発泡状態を
有する射出発泡成形品を得る方法はこれまで見出されて
いなかった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した従
来技術における問題点の解決を課題として検討した結果
達成されたものである。
来技術における問題点の解決を課題として検討した結果
達成されたものである。
【0011】したがって、本発明の目的は、ポリオキシ
メチレン樹脂本来の特性を損なうことなく微細かつ均一
な発泡状態を有するポリオキシメチレン樹脂発泡成形品
を提供することにある。
メチレン樹脂本来の特性を損なうことなく微細かつ均一
な発泡状態を有するポリオキシメチレン樹脂発泡成形品
を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決すべく検討した結果、特定のメルトインデック
スを有するポリオキシメチレン樹脂を用い、このポリオ
キシメチレン樹脂と超臨界流体とを射出成形機に導入し
て射出成形することによって、上記の目的に合致したポ
リオキシメチレン樹脂発泡成形品が得られることを見出
し、本発明に到達した。
題を解決すべく検討した結果、特定のメルトインデック
スを有するポリオキシメチレン樹脂を用い、このポリオ
キシメチレン樹脂と超臨界流体とを射出成形機に導入し
て射出成形することによって、上記の目的に合致したポ
リオキシメチレン樹脂発泡成形品が得られることを見出
し、本発明に到達した。
【0013】すなわち、本発明のポリオキシメチレン樹
脂発泡成形品は、ポリオキシメチレン樹脂と超臨界流体
とを射出成形機に導入し、射出成形して得られる樹脂発
泡成形品であって、前記ポリオキシメチレン樹脂のメル
トインデックスが2〜30g/10分以下であることを
特徴とする。
脂発泡成形品は、ポリオキシメチレン樹脂と超臨界流体
とを射出成形機に導入し、射出成形して得られる樹脂発
泡成形品であって、前記ポリオキシメチレン樹脂のメル
トインデックスが2〜30g/10分以下であることを
特徴とする。
【0014】なお、本発明のポリオキシメチレン樹脂発
泡成形品においては、前記ポリオキシメチレン樹脂が、
(a)炭素数12〜40の脂肪族カルボン酸と多価アル
コールから得られるエステル化合物、(b)炭素数12
〜40の脂肪族アルコールと多価カルボン酸から得られ
るエステル化合物、(c)炭素数12〜40の脂肪族カ
ルボン酸金属塩、(d)炭素数12〜40の脂肪族モノ
カルボン酸と多価アミンからなるアミド化合物、および
(e)炭素数12〜40の脂肪族モノカルボン酸と多価
カルボン酸と多価アミンからなるアミド化合物から選ば
れる1種または2種以上の化合物を0.01〜5重量%
含有すること、前記ポリオキシメチレン樹脂が無機充填
材を含有すること、および前記無機充填材が、ガラス繊
維および炭素繊維から選ばれた1種以上であることが、
いずれも好ましい条件として挙げられる。
泡成形品においては、前記ポリオキシメチレン樹脂が、
(a)炭素数12〜40の脂肪族カルボン酸と多価アル
コールから得られるエステル化合物、(b)炭素数12
〜40の脂肪族アルコールと多価カルボン酸から得られ
るエステル化合物、(c)炭素数12〜40の脂肪族カ
ルボン酸金属塩、(d)炭素数12〜40の脂肪族モノ
カルボン酸と多価アミンからなるアミド化合物、および
(e)炭素数12〜40の脂肪族モノカルボン酸と多価
カルボン酸と多価アミンからなるアミド化合物から選ば
れる1種または2種以上の化合物を0.01〜5重量%
含有すること、前記ポリオキシメチレン樹脂が無機充填
材を含有すること、および前記無機充填材が、ガラス繊
維および炭素繊維から選ばれた1種以上であることが、
いずれも好ましい条件として挙げられる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明のポリオキシメチレ
ン樹脂発泡成形品について詳細に説明する。なお、本発
明において「重量」とは「質量」を意味する。
ン樹脂発泡成形品について詳細に説明する。なお、本発
明において「重量」とは「質量」を意味する。
【0016】本発明で用いられるポリオキシメチレン樹
脂とは、オキシメチレン構造単位からなる高分子材料の
ことを指し、より詳細には、オキシメチレン構造単位の
みからなるホモポリマー、および主としてオキシメチレ
ン構造単位からなり、ポリマー主鎖中に少なくとも1種
の炭素数2〜8のオキシアルキレン単位を含有するコポ
リマーが具体例として挙げられ、メルトインデックスが
2〜30g/10分の範囲のものである。
脂とは、オキシメチレン構造単位からなる高分子材料の
ことを指し、より詳細には、オキシメチレン構造単位の
みからなるホモポリマー、および主としてオキシメチレ
ン構造単位からなり、ポリマー主鎖中に少なくとも1種
の炭素数2〜8のオキシアルキレン単位を含有するコポ
リマーが具体例として挙げられ、メルトインデックスが
2〜30g/10分の範囲のものである。
【0017】なお、ここでいうメルトインデックスと
は、長さ8mm、直径2.095mmのオリフィスを使
用し、温度190℃、荷重2160gの条件で測定した
時の値を意味する。
は、長さ8mm、直径2.095mmのオリフィスを使
用し、温度190℃、荷重2160gの条件で測定した
時の値を意味する。
【0018】オキシメチレンホモポリマーとしては、末
端の不安定なヒドロキシル基を、エステル基、エーテル
基などに置換することにより安定化されたホモポリマー
が一般に使用される。
端の不安定なヒドロキシル基を、エステル基、エーテル
基などに置換することにより安定化されたホモポリマー
が一般に使用される。
【0019】オキシメチレンホモポリマーの製造方法と
しては、例えば、実質的に無水のホルムアルデヒドを有
機アミン、有機あるいは無機の錫化合物、金属水酸化物
のような塩基性重合触媒を含有する有機溶媒中に導入し
て重合し、得られたポリオキシメチレン樹脂を濾別した
後、無水酢酸中、酢酸ナトリウムの存在下で加熱して末
端をアセチル化する方法が用いられる。
しては、例えば、実質的に無水のホルムアルデヒドを有
機アミン、有機あるいは無機の錫化合物、金属水酸化物
のような塩基性重合触媒を含有する有機溶媒中に導入し
て重合し、得られたポリオキシメチレン樹脂を濾別した
後、無水酢酸中、酢酸ナトリウムの存在下で加熱して末
端をアセチル化する方法が用いられる。
【0020】オキシメチレンコポリマーの製造方法とし
ては、例えばトリオキサン、テトラオキサンのようなホ
ルムアルデヒドの環状オリゴマーと、共重合成分として
少なくとも1種の環状エーテル、環状ホルマールを、シ
クロヘキサン、ベンゼンのような有機溶媒中に溶解ある
いは懸濁した後、重合触媒、例えば三フッ化ホウ素、三
フッ化ホウ素水和物および三フッ化ホウ素と酸素原子ま
たは硫黄原子を含有する有機化合物との配位化合物から
なる群から選ばれる少なくとも1種の化合物を添加して
重合し、不安定末端を分解除去する方法が用いられる。
また、溶媒を全く使用せずに、セルフクリーニング型攪
拌機の中へトリオキサンと共重合成分と触媒との混合
物、あるいは共重合成分の活性予備重合物を導入して塊
状重合した後、洗浄により触媒を除去、あるいは失活剤
によって触媒を失活させ、不安定末端を分解除去するこ
とにより製造することもできる。
ては、例えばトリオキサン、テトラオキサンのようなホ
ルムアルデヒドの環状オリゴマーと、共重合成分として
少なくとも1種の環状エーテル、環状ホルマールを、シ
クロヘキサン、ベンゼンのような有機溶媒中に溶解ある
いは懸濁した後、重合触媒、例えば三フッ化ホウ素、三
フッ化ホウ素水和物および三フッ化ホウ素と酸素原子ま
たは硫黄原子を含有する有機化合物との配位化合物から
なる群から選ばれる少なくとも1種の化合物を添加して
重合し、不安定末端を分解除去する方法が用いられる。
また、溶媒を全く使用せずに、セルフクリーニング型攪
拌機の中へトリオキサンと共重合成分と触媒との混合
物、あるいは共重合成分の活性予備重合物を導入して塊
状重合した後、洗浄により触媒を除去、あるいは失活剤
によって触媒を失活させ、不安定末端を分解除去するこ
とにより製造することもできる。
【0021】特に好ましいポリオキシメチレン樹脂は、
トリオキサンと環状エーテルまたは環状ホルマールを、
三フッ化ホウ素・ジエチルエーテラートのような重合触
媒の存在下、塊状重合させた後、ヒンダードアミン化合
物を添加して重合反応を停止させ、更に不安定末端を分
解除去して得られるポリオキシメチレンコポリマーであ
る。
トリオキサンと環状エーテルまたは環状ホルマールを、
三フッ化ホウ素・ジエチルエーテラートのような重合触
媒の存在下、塊状重合させた後、ヒンダードアミン化合
物を添加して重合反応を停止させ、更に不安定末端を分
解除去して得られるポリオキシメチレンコポリマーであ
る。
【0022】ポリオキシメチレン樹脂のメルトインデッ
クスが30g/10分を越える場合には、微細かつ均一
な発泡状態を形成させることができない。その理由につ
いては完全には明らかにされてはいないが、ポリオキシ
メチレン樹脂と超臨界流体との粘度比およびポリオキシ
メチレン樹脂末端と超臨界流体との親和性が、超臨界流
体の分散性に大きく影響することに起因すると考えら
れ、メルトインデックスがこれらの因子と強い相関関係
を有しているためであると推定される。
クスが30g/10分を越える場合には、微細かつ均一
な発泡状態を形成させることができない。その理由につ
いては完全には明らかにされてはいないが、ポリオキシ
メチレン樹脂と超臨界流体との粘度比およびポリオキシ
メチレン樹脂末端と超臨界流体との親和性が、超臨界流
体の分散性に大きく影響することに起因すると考えら
れ、メルトインデックスがこれらの因子と強い相関関係
を有しているためであると推定される。
【0023】一方、メルトインデックスが2g/10分
より低い場合には、溶融粘度が高過ぎるため、ポリマを
製造すること自体が困難である上、製造できたとしても
射出成形が困難であり、無理に射出成形しても剪断発熱
によって分解が生じ、結局メルトインデックスが2g/
10分を越えてしまうことになる。
より低い場合には、溶融粘度が高過ぎるため、ポリマを
製造すること自体が困難である上、製造できたとしても
射出成形が困難であり、無理に射出成形しても剪断発熱
によって分解が生じ、結局メルトインデックスが2g/
10分を越えてしまうことになる。
【0024】本発明で用いるポリオキシメチレン樹脂
は、(a)炭素数12〜40の脂肪族カルボン酸と多価
アルコールから得られるエステル化合物、(b)炭素数
12〜40の脂肪族アルコールと多価カルボン酸から得
られるエステル化合物、(c)炭素数12〜40の脂肪
族カルボン酸金属塩、(d)炭素数12〜40の脂肪族
モノカルボン酸と多価アミンからなるアミド化合物、お
よび(e)炭素数12〜40の脂肪族モノカルボン酸と
多価カルボン酸と多価アミンからなるアミド化合物から
選ばれる1種または2種以上の化合物を含有すること
が、微細かつ均一な発泡状態を形成させる意味において
好ましい。
は、(a)炭素数12〜40の脂肪族カルボン酸と多価
アルコールから得られるエステル化合物、(b)炭素数
12〜40の脂肪族アルコールと多価カルボン酸から得
られるエステル化合物、(c)炭素数12〜40の脂肪
族カルボン酸金属塩、(d)炭素数12〜40の脂肪族
モノカルボン酸と多価アミンからなるアミド化合物、お
よび(e)炭素数12〜40の脂肪族モノカルボン酸と
多価カルボン酸と多価アミンからなるアミド化合物から
選ばれる1種または2種以上の化合物を含有すること
が、微細かつ均一な発泡状態を形成させる意味において
好ましい。
【0025】以下に、これら(a)〜(e)の化合物の
具体例について以下に説明する。
具体例について以下に説明する。
【0026】(a)炭素数12〜40の脂肪族カルボン
酸と多価アルコールから得られるエステル化合物を構成
する炭素数12〜40の脂肪族カルボン酸の具体例とし
ては、ステアリン酸、オレイン酸、パルミチン酸、ラウ
リン酸、モンタン酸、ベヘン酸、および12−ヒドロキ
システアリン酸などが挙げられる。また、多価アルコー
ルの具体例としては、エチレングリコール、1,2−プ
ロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,4−
ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、2−エチ
ル−1,3−ヘキサンジオール、グリセリン、トリメチ
ロールプロパン、ペンタエリスリトールおよび、ポリペ
ンタエリスリトールなどが挙げられる。
酸と多価アルコールから得られるエステル化合物を構成
する炭素数12〜40の脂肪族カルボン酸の具体例とし
ては、ステアリン酸、オレイン酸、パルミチン酸、ラウ
リン酸、モンタン酸、ベヘン酸、および12−ヒドロキ
システアリン酸などが挙げられる。また、多価アルコー
ルの具体例としては、エチレングリコール、1,2−プ
ロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,4−
ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、2−エチ
ル−1,3−ヘキサンジオール、グリセリン、トリメチ
ロールプロパン、ペンタエリスリトールおよび、ポリペ
ンタエリスリトールなどが挙げられる。
【0027】(b)炭素数12〜40の脂肪族アルコー
ルと多価カルボン酸から得られるエステル化合物を構成
する炭素数12〜40の脂肪族アルコールの具体例とし
ては、ラウリルアルコール、ステアリルアルコール、オ
レイルアルコール、およびモンタニルアルコールなどが
挙げられる。また、多価カルボン酸の具体例としては、
マロン酸、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、ピメリ
ン酸、アゼライン酸、フタル酸、テレフタル酸、イソフ
タル酸、シクロヘキサンジカルボン酸、およびピロメリ
ット酸などが挙げられる。
ルと多価カルボン酸から得られるエステル化合物を構成
する炭素数12〜40の脂肪族アルコールの具体例とし
ては、ラウリルアルコール、ステアリルアルコール、オ
レイルアルコール、およびモンタニルアルコールなどが
挙げられる。また、多価カルボン酸の具体例としては、
マロン酸、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、ピメリ
ン酸、アゼライン酸、フタル酸、テレフタル酸、イソフ
タル酸、シクロヘキサンジカルボン酸、およびピロメリ
ット酸などが挙げられる。
【0028】(c)炭素数12〜40の脂肪族カルボン
酸金属塩の具体例としては、ステアリン酸、オレイン
酸、パルミチン酸、ラウリン酸、モンタン酸、およびベ
ヘン酸、12−ヒドロキシステアリン酸などの脂肪族カ
ルボン酸のナトリウム塩、リチウム塩、カリウム塩、カ
ルシウム塩、バリウム塩、マグネシウム塩、ストロンチ
ウム塩、亜鉛塩、およびアルミニウム塩などが挙げられ
る。
酸金属塩の具体例としては、ステアリン酸、オレイン
酸、パルミチン酸、ラウリン酸、モンタン酸、およびベ
ヘン酸、12−ヒドロキシステアリン酸などの脂肪族カ
ルボン酸のナトリウム塩、リチウム塩、カリウム塩、カ
ルシウム塩、バリウム塩、マグネシウム塩、ストロンチ
ウム塩、亜鉛塩、およびアルミニウム塩などが挙げられ
る。
【0029】(d)炭素数12〜40の脂肪族モノカル
ボン酸と多価アミンからなるアミド化合物を構成する炭
素数12〜40の脂肪族モノカルボン酸の具体例として
は、ステアリン酸、オレイン酸、パルミチン酸、ラウリ
ン酸、モンタン酸、ベヘン酸、および12−ヒドロキシ
ステアリン酸などが挙げられる。また、多価アミンの具
体例としては、エチレンジアミン、1,3−ジアミノプ
ロパン、テトラメチレンジアミン、ヘキサメチレンジア
ミン、ノナメチレンジアミン、ウンデカメチレンジアミ
ン、ドデカメチレンジアミン、メタキシリレンジアミ
ン、パラキシリレンジアミン、トリレンジアミン、フェ
ニレンジアミン、およびイソホロンジアミンなどが挙げ
られる。
ボン酸と多価アミンからなるアミド化合物を構成する炭
素数12〜40の脂肪族モノカルボン酸の具体例として
は、ステアリン酸、オレイン酸、パルミチン酸、ラウリ
ン酸、モンタン酸、ベヘン酸、および12−ヒドロキシ
ステアリン酸などが挙げられる。また、多価アミンの具
体例としては、エチレンジアミン、1,3−ジアミノプ
ロパン、テトラメチレンジアミン、ヘキサメチレンジア
ミン、ノナメチレンジアミン、ウンデカメチレンジアミ
ン、ドデカメチレンジアミン、メタキシリレンジアミ
ン、パラキシリレンジアミン、トリレンジアミン、フェ
ニレンジアミン、およびイソホロンジアミンなどが挙げ
られる。
【0030】(e)炭素数12〜40の脂肪族モノカル
ボン酸と多価カルボン酸と多価アミンからなるアミド化
合物を構成する炭素数12〜40の脂肪族モノカルボン
酸の具体例としては、ステアリン酸、オレイン酸、パル
ミチン酸、ラウリン酸、モンタン酸、ベヘン酸、および
12−ヒドロキシステアリン酸などが挙げられる。多価
カルボン酸の具体例としては、マロン酸、コハク酸、ア
ジピン酸、セバシン酸、ピメリン酸、アゼライン酸、フ
タル酸、テレフタル酸、イソフタル酸、シクロヘキサン
ジカルボン酸、およびピロメリット酸などが挙げられ
る。また、多価アミンの具体例としては、エチレンジア
ミン、1,3−ジアミノプロパン、テトラメチレンジア
ミン、ヘキサメチレンジアミン、ノナメチレンジアミ
ン、ウンデカメチレンジアミン、ドデカメチレンジアミ
ン、メタキシリレンジアミン、パラキシリレンジアミ
ン、トリレンジアミン、フェニレンジアミン、およびイ
ソホロンジアミンなどが挙げられる。
ボン酸と多価カルボン酸と多価アミンからなるアミド化
合物を構成する炭素数12〜40の脂肪族モノカルボン
酸の具体例としては、ステアリン酸、オレイン酸、パル
ミチン酸、ラウリン酸、モンタン酸、ベヘン酸、および
12−ヒドロキシステアリン酸などが挙げられる。多価
カルボン酸の具体例としては、マロン酸、コハク酸、ア
ジピン酸、セバシン酸、ピメリン酸、アゼライン酸、フ
タル酸、テレフタル酸、イソフタル酸、シクロヘキサン
ジカルボン酸、およびピロメリット酸などが挙げられ
る。また、多価アミンの具体例としては、エチレンジア
ミン、1,3−ジアミノプロパン、テトラメチレンジア
ミン、ヘキサメチレンジアミン、ノナメチレンジアミ
ン、ウンデカメチレンジアミン、ドデカメチレンジアミ
ン、メタキシリレンジアミン、パラキシリレンジアミ
ン、トリレンジアミン、フェニレンジアミン、およびイ
ソホロンジアミンなどが挙げられる。
【0031】これらの化合物を添加することにより発泡
状態が更に向上する理由については完全には明らかにな
っていないが、これらの化合物がポリオキシメチレン樹
脂と超臨界流体との親和性を向上させ、結果として超臨
界流体がポリオキシメチレン樹脂に完全に溶解すること
により、微細な発泡状態が形成されるものと推定され
る。
状態が更に向上する理由については完全には明らかにな
っていないが、これらの化合物がポリオキシメチレン樹
脂と超臨界流体との親和性を向上させ、結果として超臨
界流体がポリオキシメチレン樹脂に完全に溶解すること
により、微細な発泡状態が形成されるものと推定され
る。
【0032】これらのエステル化合物、カルボン酸塩、
アミド化合物の添加量としては、樹脂組成物中0.01
〜5重量%の範囲が選択され、0.05〜3重量%の範
囲がより好ましい。
アミド化合物の添加量としては、樹脂組成物中0.01
〜5重量%の範囲が選択され、0.05〜3重量%の範
囲がより好ましい。
【0033】本発明で使用するポリオキシメチレン樹脂
は、無機充填材を含有していてもよい。
は、無機充填材を含有していてもよい。
【0034】本発明で使用し得る無機充填材としては、
一般に強化ポリオキシメチレン樹脂に使用されるガラス
繊維および炭素繊維が好ましいが、その他の様々な繊維
状または非繊維状の充填材を用いることにより、さらに
成形品表面性などの改善を図ることも可能である。ガラ
ス繊維に代表される無機充填材の繊維径および繊維長に
ついては特に限定はない。その他の無機充填材の例とし
ては、チタン酸カリウムウィスカ、酸化亜鉛ウィスカ、
硼酸アルミニウムウィスカ、アラミド繊維、アルミナ繊
維、炭化珪素繊維、セラミック繊維、アスベスト繊維、
石コウ繊維、金属繊維などの繊維状充填剤、ワラステナ
イト、ゼオライト、セリサイト、カオリン、マイカ、ク
レー、パイロフィライト、ベントナイト、アスベスト、
タルク、アルミナシリケートなどの珪酸塩、アルミナ、
酸化珪素、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、酸化
チタン、酸化鉄などの金属酸化物、炭酸カルシウム、炭
酸マグネシウム、ドロマイトなどの炭酸塩、硫酸カルシ
ウム、硫酸バリウムなどの硫酸塩、水酸化マグネシウ
ム、水酸化カルシウム、水酸化アルミニウムなどの水酸
化物、ガラスフレーク、ガラスビーズ、セラミックビー
ズ、窒化ホウ素、炭化珪素およびシリカなどの非繊維状
充填材などが挙げられ、これらは中空であってもよい。
これら充填材を複数種類併用することも可能である。
一般に強化ポリオキシメチレン樹脂に使用されるガラス
繊維および炭素繊維が好ましいが、その他の様々な繊維
状または非繊維状の充填材を用いることにより、さらに
成形品表面性などの改善を図ることも可能である。ガラ
ス繊維に代表される無機充填材の繊維径および繊維長に
ついては特に限定はない。その他の無機充填材の例とし
ては、チタン酸カリウムウィスカ、酸化亜鉛ウィスカ、
硼酸アルミニウムウィスカ、アラミド繊維、アルミナ繊
維、炭化珪素繊維、セラミック繊維、アスベスト繊維、
石コウ繊維、金属繊維などの繊維状充填剤、ワラステナ
イト、ゼオライト、セリサイト、カオリン、マイカ、ク
レー、パイロフィライト、ベントナイト、アスベスト、
タルク、アルミナシリケートなどの珪酸塩、アルミナ、
酸化珪素、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、酸化
チタン、酸化鉄などの金属酸化物、炭酸カルシウム、炭
酸マグネシウム、ドロマイトなどの炭酸塩、硫酸カルシ
ウム、硫酸バリウムなどの硫酸塩、水酸化マグネシウ
ム、水酸化カルシウム、水酸化アルミニウムなどの水酸
化物、ガラスフレーク、ガラスビーズ、セラミックビー
ズ、窒化ホウ素、炭化珪素およびシリカなどの非繊維状
充填材などが挙げられ、これらは中空であってもよい。
これら充填材を複数種類併用することも可能である。
【0035】また、これら繊維状/非繊維状の無機充填
材を、イソシアネート系化合物、有機シラン系化合物、
有機チタネート系化合物、有機ボラン系化合物、および
エポキシ化合物などのカップリング剤で同時にもしくは
予備的に処理して使用することは、より優れた機械的特
性や成形品外観を得る意味において好ましい。
材を、イソシアネート系化合物、有機シラン系化合物、
有機チタネート系化合物、有機ボラン系化合物、および
エポキシ化合物などのカップリング剤で同時にもしくは
予備的に処理して使用することは、より優れた機械的特
性や成形品外観を得る意味において好ましい。
【0036】無機充填材の添加量については特に制限は
ないが、通常はポリオキシメチレン樹脂100重量部に
対して5〜1900重量部、好ましくはポリオキシメチ
レン樹脂100重量部に対して10〜900重量部、更
に好ましくはポリオキシメチレン樹脂100重量部に対
して20〜600重量部の範囲である。
ないが、通常はポリオキシメチレン樹脂100重量部に
対して5〜1900重量部、好ましくはポリオキシメチ
レン樹脂100重量部に対して10〜900重量部、更
に好ましくはポリオキシメチレン樹脂100重量部に対
して20〜600重量部の範囲である。
【0037】更に、ポリオキシメチレン樹脂には、本発
明の目的を損なわない範囲で、要求される特性に応じ
て、他のポリマー類、添加剤、結晶核剤、耐熱剤や紫外
線吸収剤などの安定剤、難燃剤、帯電防止剤、可塑剤、
滑剤、着色剤およびカップリング剤などを添加すること
も可能である。
明の目的を損なわない範囲で、要求される特性に応じ
て、他のポリマー類、添加剤、結晶核剤、耐熱剤や紫外
線吸収剤などの安定剤、難燃剤、帯電防止剤、可塑剤、
滑剤、着色剤およびカップリング剤などを添加すること
も可能である。
【0038】本発明で使用される超臨界流体としては、
射出成形時に超臨界状態となって使用されるものであれ
ば、特に制限はない。超臨界流体は単一物質であって
も、混合物であってもかまわない。一般的には、二酸化
炭素、窒素、アルゴンおよびヘリウムなどの不活性ガス
が使用され、二酸化炭素および窒素が好ましく用いら
れ、特に好ましくは二酸化炭素である。
射出成形時に超臨界状態となって使用されるものであれ
ば、特に制限はない。超臨界流体は単一物質であって
も、混合物であってもかまわない。一般的には、二酸化
炭素、窒素、アルゴンおよびヘリウムなどの不活性ガス
が使用され、二酸化炭素および窒素が好ましく用いら
れ、特に好ましくは二酸化炭素である。
【0039】射出成形時に注入される超臨界流体の量に
ついては特に制限はないが、通常はポリオキシメチレン
樹脂100重量部に対して0.01〜100重量部、好
ましくは0.05〜50重量部、更に好ましくは0.1
〜30重量部の範囲である。
ついては特に制限はないが、通常はポリオキシメチレン
樹脂100重量部に対して0.01〜100重量部、好
ましくは0.05〜50重量部、更に好ましくは0.1
〜30重量部の範囲である。
【0040】射出成形中に溶融ポリオキシメチレン樹脂
に超臨界流体を注入する方法については特に制限はない
が、たとえば、気体状態の不活性ガスをそのまま注入す
る方法、加圧して注入する方法、減圧して注入する方
法、および液体状態または超臨界流体状態の不活性ガス
をプランジャーポンプなどにより注入する方法などが挙
げられる。
に超臨界流体を注入する方法については特に制限はない
が、たとえば、気体状態の不活性ガスをそのまま注入す
る方法、加圧して注入する方法、減圧して注入する方
法、および液体状態または超臨界流体状態の不活性ガス
をプランジャーポンプなどにより注入する方法などが挙
げられる。
【0041】次に、本発明のポリオキシメチレン樹脂発
泡成形品を製造する方法の一例について、図1の構成概
略図を用いて説明する。
泡成形品を製造する方法の一例について、図1の構成概
略図を用いて説明する。
【0042】まず、ポリオキシメチレン樹脂ペレットA
をホッパーBより供給し、加熱溶融させる。超臨界流体
となる窒素や炭酸ガスなどの不活性ガスは、ガスボンベ
Kより供給され、昇圧ポンプJによって昇圧された後、
溶融したポリオキシメチレン樹脂に供給される。この
際、不活性ガスは超臨界流体となって供給されてもよい
し、射出成形のシリンダー内に供給されてから超臨界流
体になってもかまわない。シリンダーDの内部は、供給
された不活性ガスが超臨界状態を保ち、溶融したポリオ
キシメチレン樹脂内に短時間で溶解・拡散されるよう
に、臨界温度以上かつ臨界圧力以上に保たれている。例
えば、窒素の場合、臨界温度は−127℃、臨界圧力は
3.5MPaであり、炭酸ガスの場合、臨界温度は31
℃、臨界圧力は7.4MPaである。
をホッパーBより供給し、加熱溶融させる。超臨界流体
となる窒素や炭酸ガスなどの不活性ガスは、ガスボンベ
Kより供給され、昇圧ポンプJによって昇圧された後、
溶融したポリオキシメチレン樹脂に供給される。この
際、不活性ガスは超臨界流体となって供給されてもよい
し、射出成形のシリンダー内に供給されてから超臨界流
体になってもかまわない。シリンダーDの内部は、供給
された不活性ガスが超臨界状態を保ち、溶融したポリオ
キシメチレン樹脂内に短時間で溶解・拡散されるよう
に、臨界温度以上かつ臨界圧力以上に保たれている。例
えば、窒素の場合、臨界温度は−127℃、臨界圧力は
3.5MPaであり、炭酸ガスの場合、臨界温度は31
℃、臨界圧力は7.4MPaである。
【0043】シリンダーD内にて溶融ポリオキシメチレ
ン樹脂と不活性ガスがスクリューCによって混練され、
更にスタティックミキサーEおよび拡散チャンバーFで
溶融ポリオキシメチレン樹脂と不活性ガスの完全相溶状
態が形成され、続いてノズルGを通して金型Iのキャビ
ティHに射出され、圧力解放されて微細かつ均一な発泡
状態を有するポリオキシメチレン樹脂発泡成形品が形成
される。
ン樹脂と不活性ガスがスクリューCによって混練され、
更にスタティックミキサーEおよび拡散チャンバーFで
溶融ポリオキシメチレン樹脂と不活性ガスの完全相溶状
態が形成され、続いてノズルGを通して金型Iのキャビ
ティHに射出され、圧力解放されて微細かつ均一な発泡
状態を有するポリオキシメチレン樹脂発泡成形品が形成
される。
【0044】ここで、金型I内にカウンタープレッシャ
ーを負荷させることにより発泡径をコントロールするこ
とも可能であり、必要に応じてカウンタープレッシャー
用ガスボンベLから不活性ガスを供給してもかまわな
い。その際の圧力としては特に制限は無いが、0.5〜
15MPaの範囲であることが好ましい。
ーを負荷させることにより発泡径をコントロールするこ
とも可能であり、必要に応じてカウンタープレッシャー
用ガスボンベLから不活性ガスを供給してもかまわな
い。その際の圧力としては特に制限は無いが、0.5〜
15MPaの範囲であることが好ましい。
【0045】また、金型I内で急激に圧力低下させて発
泡を促進させる方法として、溶融したポリオキシメチレ
ン樹脂を金型IのキャビティH内に射出した後、金型の
コアの一部または全部を後退させて金型内容積を急激に
増大させてもかまわない。
泡を促進させる方法として、溶融したポリオキシメチレ
ン樹脂を金型IのキャビティH内に射出した後、金型の
コアの一部または全部を後退させて金型内容積を急激に
増大させてもかまわない。
【0046】本発明のポリオキシメチレン樹脂発泡成形
品は、一般にポリオキシメチレン樹脂が適用し得るあら
ゆる用途に適用可能である。例えば、軽量化要求の大き
い自動車分野としては、シリンダーヘッドカバー、タイ
ミングベルトカバー、バランスシャフトギア、オイル制
動バルブ、オイルレベルゲージ、オイルクリーナーケー
ス、ラジエータータンク、ウォーターポンプインペラ
ー、サーモスタットハウジング、クーリングファン、イ
ンタークーラータンク、エアーダクト、エアコントロー
ルバルブ、エアレギュレーター、エアフローメーターハ
ウジング、エアーダクトインテーク、サイレンサー、レ
ゾネーター、排ガスポンプサイドシール、排ガスバル
ブ、キャブレター、ガソリン噴射ノズル、ピストンバル
ブ、キャブレターバルブ、サージタンク、フューエルフ
ィルターハウジング、フューエルストレーナー、フュー
エルセジメンタルケース、キャニスター、EGIチュー
ブ、ソレノイドバルブ、ガソリンフロート、ガソリンチ
ャンバー、フューエルチェックバルブ、フューエルイン
ジェクター、フューエルインジェクターコネクター、フ
ューエルインジェクターノズルカバー、フューエルフィ
ラーキャップ、マスターシリンダーピストン、クラッチ
オイルリザーバー、スラストワッシャー、シフトアーム
コーティング、シフトレバーノブ、トランスミッション
ケース、トルコンスラストワッシャー、トランスミッシ
ョンブッシュ、パワーステアリングタンク、ステアリン
グコラムカバー、ステアリングホーンパッド、ステアリ
ングボールジョイント、ホイールフルキャップ、ホイー
ルキャップセンター、ホイールセンターハブキャップ、
ブレーキオイルリザーバー、ブレーキオイルフロート、
ブレーキリザーバーキャップ、サイドブレーキワイヤー
プロテクター、ラジエーターグリル、フロントエンドバ
ンパー、リアエンドバンパー、バンパーモール、フロン
トフェンダー、サイドミラーステイ、サイドミラーハウ
ジング、エンブレム、リトラクタブルヘッドランプカバ
ー、電動ミラーベース、フューエルリッド、ボンネット
フードルーパー、エクストラクトグリル、ドア、サイド
ルーバー、ドアラッチカバー、ドアサイドモール、アウ
タードアハンドル、ピラールーバー、トランクロアーバ
ックフィニシャー、トランクリアエプロン、ハッチバッ
クスライドブラケット、ライセンスプレート、ライセン
スプレートポケット、フューエルリッド、サンルーフフ
レーム、サイドモール、ウィンドウピボット、ウィンド
ウガラススライダー、ウィンドウモール、エアースポイ
ラー、インストゥルメントパネルコア、リッドアウタ
ー、センタークラスター、スイッチ、アッパーガーニッ
シュ、リッドクラスター、メーターフード、メーターパ
ネル、グローブボックス、チェンジレバーカバー、グロ
ーブボックスリッド、グローブボックスノブ、グローブ
ドアアウター、アッシュトレイランプハウジング、アッ
シュトレイパネル、サンバイザーブラケット、サンバイ
ザーシャフト、サンバイザーホルダー、ピラーガーニッ
シュ、ルームミラーステイ、レギュレーターハンドル、
ドアトリム、インサイドドアロックノブ、インナーロッ
クノブ、ウィンドウレギュレーターハンドル、ウィンド
ウレギュレーターハンドルノブ、ルーフサイドレールガ
ーニッシュ、アームレストインサート、アームレストベ
ース、アームレストガイド、リアシェルフサイド、ヘッ
ドレストガイド、シートベルトタングプレート、シート
ベルトリトラクターギア、シートベルトバックル、シー
トベルトスルーアンカー、リッドクラスター、安全ベル
ト機構部品、クーラーシロッコファン、クーラーバキュ
ームポンプ、エアコンマグネットクラッチボビン、エア
コンアクチュエーター、コンプレッサーバルブ、エアー
ベンチレーションフィン、エアコン調節ツマミ、ヒータ
ーコアタンク、ヒーターバルブ、ジェネレーターコイル
ボビン、ジェネレーターカバー、ジェネレーターブッシ
ュ、サーキットボード、ブラシホルダー、コンデンサー
ケース、レギュレーターケース、スターターレバー、ス
ターターコイルボビン、スターターインターバルギア、
ディストリビューターポイントブッシュ、イグニッショ
ンコイルケース、イグニッションコイルボビン、ディス
トリビューター絶縁端子、ディストリビューターキャッ
プ、スリーブベアリング、ヘリカルギアー、バキューム
コントローラー、ジャンクションボックス、ワイヤーハ
ーネスコネクター、リレーターミナルベースケースコイ
ルボビン、ヒューズボックス、スイッチベース、リレー
ケース、各種スイッチ基板、ランプソケット、ランプリ
フレクター、バックホーンハウジング、サイレントギ
ア、パワーウィンドウスイッチ基板ケース、ワイパーレ
バー、ウォッシャーモーターハウジング、ワイパーモー
ターインシュレーター、ワイパーアームヘッドカバー、
ウォッシャーノズル、ワイパーアームヘッド、スピード
メータードリブンギア、スピードメーターコントロー
ル、メーターコネクター、回転センサー、スピードセン
サー、パワーシートギアハウジング、ブラシホルダー、
コンミュテーター、モーターギア、ボンネットクリッ
プ、モールクリップ、内装クリップ、バンパークリッ
プ、電気配線用バンドクリップ、アンテナインナーチュ
ーブ、フェンダー、スポイラー、ルーフレール、テール
ゲート、およびバンパーなどが挙げられる。
品は、一般にポリオキシメチレン樹脂が適用し得るあら
ゆる用途に適用可能である。例えば、軽量化要求の大き
い自動車分野としては、シリンダーヘッドカバー、タイ
ミングベルトカバー、バランスシャフトギア、オイル制
動バルブ、オイルレベルゲージ、オイルクリーナーケー
ス、ラジエータータンク、ウォーターポンプインペラ
ー、サーモスタットハウジング、クーリングファン、イ
ンタークーラータンク、エアーダクト、エアコントロー
ルバルブ、エアレギュレーター、エアフローメーターハ
ウジング、エアーダクトインテーク、サイレンサー、レ
ゾネーター、排ガスポンプサイドシール、排ガスバル
ブ、キャブレター、ガソリン噴射ノズル、ピストンバル
ブ、キャブレターバルブ、サージタンク、フューエルフ
ィルターハウジング、フューエルストレーナー、フュー
エルセジメンタルケース、キャニスター、EGIチュー
ブ、ソレノイドバルブ、ガソリンフロート、ガソリンチ
ャンバー、フューエルチェックバルブ、フューエルイン
ジェクター、フューエルインジェクターコネクター、フ
ューエルインジェクターノズルカバー、フューエルフィ
ラーキャップ、マスターシリンダーピストン、クラッチ
オイルリザーバー、スラストワッシャー、シフトアーム
コーティング、シフトレバーノブ、トランスミッション
ケース、トルコンスラストワッシャー、トランスミッシ
ョンブッシュ、パワーステアリングタンク、ステアリン
グコラムカバー、ステアリングホーンパッド、ステアリ
ングボールジョイント、ホイールフルキャップ、ホイー
ルキャップセンター、ホイールセンターハブキャップ、
ブレーキオイルリザーバー、ブレーキオイルフロート、
ブレーキリザーバーキャップ、サイドブレーキワイヤー
プロテクター、ラジエーターグリル、フロントエンドバ
ンパー、リアエンドバンパー、バンパーモール、フロン
トフェンダー、サイドミラーステイ、サイドミラーハウ
ジング、エンブレム、リトラクタブルヘッドランプカバ
ー、電動ミラーベース、フューエルリッド、ボンネット
フードルーパー、エクストラクトグリル、ドア、サイド
ルーバー、ドアラッチカバー、ドアサイドモール、アウ
タードアハンドル、ピラールーバー、トランクロアーバ
ックフィニシャー、トランクリアエプロン、ハッチバッ
クスライドブラケット、ライセンスプレート、ライセン
スプレートポケット、フューエルリッド、サンルーフフ
レーム、サイドモール、ウィンドウピボット、ウィンド
ウガラススライダー、ウィンドウモール、エアースポイ
ラー、インストゥルメントパネルコア、リッドアウタ
ー、センタークラスター、スイッチ、アッパーガーニッ
シュ、リッドクラスター、メーターフード、メーターパ
ネル、グローブボックス、チェンジレバーカバー、グロ
ーブボックスリッド、グローブボックスノブ、グローブ
ドアアウター、アッシュトレイランプハウジング、アッ
シュトレイパネル、サンバイザーブラケット、サンバイ
ザーシャフト、サンバイザーホルダー、ピラーガーニッ
シュ、ルームミラーステイ、レギュレーターハンドル、
ドアトリム、インサイドドアロックノブ、インナーロッ
クノブ、ウィンドウレギュレーターハンドル、ウィンド
ウレギュレーターハンドルノブ、ルーフサイドレールガ
ーニッシュ、アームレストインサート、アームレストベ
ース、アームレストガイド、リアシェルフサイド、ヘッ
ドレストガイド、シートベルトタングプレート、シート
ベルトリトラクターギア、シートベルトバックル、シー
トベルトスルーアンカー、リッドクラスター、安全ベル
ト機構部品、クーラーシロッコファン、クーラーバキュ
ームポンプ、エアコンマグネットクラッチボビン、エア
コンアクチュエーター、コンプレッサーバルブ、エアー
ベンチレーションフィン、エアコン調節ツマミ、ヒータ
ーコアタンク、ヒーターバルブ、ジェネレーターコイル
ボビン、ジェネレーターカバー、ジェネレーターブッシ
ュ、サーキットボード、ブラシホルダー、コンデンサー
ケース、レギュレーターケース、スターターレバー、ス
ターターコイルボビン、スターターインターバルギア、
ディストリビューターポイントブッシュ、イグニッショ
ンコイルケース、イグニッションコイルボビン、ディス
トリビューター絶縁端子、ディストリビューターキャッ
プ、スリーブベアリング、ヘリカルギアー、バキューム
コントローラー、ジャンクションボックス、ワイヤーハ
ーネスコネクター、リレーターミナルベースケースコイ
ルボビン、ヒューズボックス、スイッチベース、リレー
ケース、各種スイッチ基板、ランプソケット、ランプリ
フレクター、バックホーンハウジング、サイレントギ
ア、パワーウィンドウスイッチ基板ケース、ワイパーレ
バー、ウォッシャーモーターハウジング、ワイパーモー
ターインシュレーター、ワイパーアームヘッドカバー、
ウォッシャーノズル、ワイパーアームヘッド、スピード
メータードリブンギア、スピードメーターコントロー
ル、メーターコネクター、回転センサー、スピードセン
サー、パワーシートギアハウジング、ブラシホルダー、
コンミュテーター、モーターギア、ボンネットクリッ
プ、モールクリップ、内装クリップ、バンパークリッ
プ、電気配線用バンドクリップ、アンテナインナーチュ
ーブ、フェンダー、スポイラー、ルーフレール、テール
ゲート、およびバンパーなどが挙げられる。
【0047】電気・電子用途としては、センサー、LE
Dランプ、コネクター、ソケット、抵抗器、リレーケー
ス、スイッチ、コイルボビン、コンデンサー、バリコン
ケース、光ピックアップ、発振子、各種端子板、変成
器、プラグ、プリント基板、チューナー、スピーカー、
マイクロフォン、ヘッドフォン、小型モーター、磁気ヘ
ッドベース、パワーモジュール、半導体、液晶、FDD
キャリッジ、FDDシャーシ、モーターブラッシュホル
ダー、パラボラアンテナ、コンピューター関連部品、V
TR部品、テレビ部品、アイロン、ヘアードライヤー、
炊飯器部品、電子レンジ部品、音響部品、オーディオ・
レーザーディスク(登録商標)・コンパクトディスク等
の音声機器部品、照明部品、冷蔵庫部品、エアコン部
品、タイプライター部品、ワードプロセッサー部品、オ
フィスコンピューター関連部品、電話器関連部品、ファ
クシミリ関連部品、および複写機関連部品などが挙げら
れる。
Dランプ、コネクター、ソケット、抵抗器、リレーケー
ス、スイッチ、コイルボビン、コンデンサー、バリコン
ケース、光ピックアップ、発振子、各種端子板、変成
器、プラグ、プリント基板、チューナー、スピーカー、
マイクロフォン、ヘッドフォン、小型モーター、磁気ヘ
ッドベース、パワーモジュール、半導体、液晶、FDD
キャリッジ、FDDシャーシ、モーターブラッシュホル
ダー、パラボラアンテナ、コンピューター関連部品、V
TR部品、テレビ部品、アイロン、ヘアードライヤー、
炊飯器部品、電子レンジ部品、音響部品、オーディオ・
レーザーディスク(登録商標)・コンパクトディスク等
の音声機器部品、照明部品、冷蔵庫部品、エアコン部
品、タイプライター部品、ワードプロセッサー部品、オ
フィスコンピューター関連部品、電話器関連部品、ファ
クシミリ関連部品、および複写機関連部品などが挙げら
れる。
【0048】その他の用途としては、洗浄用治具、モー
ター部品、ライター、タイプライター等の機械関連部
品、顕微鏡、双眼鏡、カメラ、時計等の光学機器、精密
機械関連部品、水道蛇口コマ、混合水栓、ポンプ部品、
パイプジョイント、水量調節弁、逃がし弁、湯温センサ
ー、水量センサー、水道メーターハウジングなどの水廻
り部品、医療機器、建材関係部品、家具用部品などが挙
げられる。
ター部品、ライター、タイプライター等の機械関連部
品、顕微鏡、双眼鏡、カメラ、時計等の光学機器、精密
機械関連部品、水道蛇口コマ、混合水栓、ポンプ部品、
パイプジョイント、水量調節弁、逃がし弁、湯温センサ
ー、水量センサー、水道メーターハウジングなどの水廻
り部品、医療機器、建材関係部品、家具用部品などが挙
げられる。
【0049】
【実施例】以下に実施例を示し、本発明を更に具体的に
説明する。本発明はこれら実施例の記載に限定されるも
のではない。また、実施例および比較例中に示された配
合割合において特に注釈のない「%」は、全て重量%を
意味する。
説明する。本発明はこれら実施例の記載に限定されるも
のではない。また、実施例および比較例中に示された配
合割合において特に注釈のない「%」は、全て重量%を
意味する。
【0050】また、各種特性の評価は次に記載の方法に
より行った。 [ポリオキシメチレン樹脂のメルトインデックス(M
I)]・80℃の熱風乾燥機で3時間乾燥したポリオキ
シメチレン樹脂について、長さ8mm、ノズル径2.0
95mmのオリフィスを用い、温度190℃、荷重21
60gの条件で測定した。単位はg/10minであ
る。 [射出成形機] ・最大型締力 2000kN ・スクリュー径 42mm(L/D=28) [比重] ・得られた成形品を用い、ASTM D792に準じて
測定した。 [気泡径] ・顕微鏡を用いた形態観察により、任意の気泡500個
について気泡径を測定し、その平均値を気泡サイズとし
た。 [機械特性] ・引張特性: ASTM D638に準じて測定した。
より行った。 [ポリオキシメチレン樹脂のメルトインデックス(M
I)]・80℃の熱風乾燥機で3時間乾燥したポリオキ
シメチレン樹脂について、長さ8mm、ノズル径2.0
95mmのオリフィスを用い、温度190℃、荷重21
60gの条件で測定した。単位はg/10minであ
る。 [射出成形機] ・最大型締力 2000kN ・スクリュー径 42mm(L/D=28) [比重] ・得られた成形品を用い、ASTM D792に準じて
測定した。 [気泡径] ・顕微鏡を用いた形態観察により、任意の気泡500個
について気泡径を測定し、その平均値を気泡サイズとし
た。 [機械特性] ・引張特性: ASTM D638に準じて測定した。
【0051】・曲げ特性: ASTM D790に準じ
て測定した。 [そり、ひけ] ・得られた発泡成形品のそり、ひけを目視により評価し
た。
て測定した。 [そり、ひけ] ・得られた発泡成形品のそり、ひけを目視により評価し
た。
【0052】なお、以下の実施例では全て図1に構成概
略を示した態様の射出成形機を使用した。
略を示した態様の射出成形機を使用した。
【0053】シリンダー温度はノズル側からホッパー側
に向けて、190℃/190℃/180℃/170℃の
ように設定した。
に向けて、190℃/190℃/180℃/170℃の
ように設定した。
【0054】また、成形品はASTM1号引張試験片お
よび50mm×50mm×30mmサイズで厚み1.5
mmの箱の2種を成形し、前者で比重、引張特性、曲げ
特性を測定し、後者でソリ、ヒケの評価を行った。金型
温度はいずれの場合も30℃とした。超臨界流体として
は窒素または炭酸ガスを使用し、注入量はポリオキシメ
チレン樹脂またはポリオキシメチレン樹脂組成物100
gに対して1gとした。 [実施例1]2軸押出機型重合機(100mmφ、シリ
ンダー長/シリンダー径=10.2)に、トリオキサン
(30kg/h)、1,3−ジオキソラン(1150g
/h)、トリオキサンに対して120ppmの三フッ化
ホウ素(2.5%ベンゼン溶液として供給)、トリオキ
サンに対して733ppmのメチラール(トリオキサン
に溶解して供給)を供給し、連続重合を行った。1,3
−ジオキソランと三フッ化ホウ素のベンゼン溶液は重合
機に供給される直前に混合されるように予備混合ゾーン
を経由して重合機に供給した。
よび50mm×50mm×30mmサイズで厚み1.5
mmの箱の2種を成形し、前者で比重、引張特性、曲げ
特性を測定し、後者でソリ、ヒケの評価を行った。金型
温度はいずれの場合も30℃とした。超臨界流体として
は窒素または炭酸ガスを使用し、注入量はポリオキシメ
チレン樹脂またはポリオキシメチレン樹脂組成物100
gに対して1gとした。 [実施例1]2軸押出機型重合機(100mmφ、シリ
ンダー長/シリンダー径=10.2)に、トリオキサン
(30kg/h)、1,3−ジオキソラン(1150g
/h)、トリオキサンに対して120ppmの三フッ化
ホウ素(2.5%ベンゼン溶液として供給)、トリオキ
サンに対して733ppmのメチラール(トリオキサン
に溶解して供給)を供給し、連続重合を行った。1,3
−ジオキソランと三フッ化ホウ素のベンゼン溶液は重合
機に供給される直前に混合されるように予備混合ゾーン
を経由して重合機に供給した。
【0055】重合中、外部ジャケットを58℃に制御
し、スクリュー回転数を40rpmに制御した。重合体
は白色粉末として28.3kg/hで得られた。この白
色粉末5kgに対して9.0gのビス(1,2,2,
6,6−ペンタメチル−4−ピペリジニル)セバケート
を50mLのベンゼンに溶解した溶液として添加し、ヘ
ンシェルミキサー中で3分間攪拌して触媒失活を行っ
た。この後、更にトリエチレングリコール−ビス{3−
(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオネート}0.5g、水酸化マグネシウム
0.1g、ポリアミド6/66/610/12=22/
16/12/50wt%共重合体0.1gを混合した
後、200℃に加熱されたミキサーに投入し、50rp
mで溶融攪拌して安定化を行った。得られたポリオキシ
メチレン樹脂のメルトインデックスは9.1であった。
し、スクリュー回転数を40rpmに制御した。重合体
は白色粉末として28.3kg/hで得られた。この白
色粉末5kgに対して9.0gのビス(1,2,2,
6,6−ペンタメチル−4−ピペリジニル)セバケート
を50mLのベンゼンに溶解した溶液として添加し、ヘ
ンシェルミキサー中で3分間攪拌して触媒失活を行っ
た。この後、更にトリエチレングリコール−ビス{3−
(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオネート}0.5g、水酸化マグネシウム
0.1g、ポリアミド6/66/610/12=22/
16/12/50wt%共重合体0.1gを混合した
後、200℃に加熱されたミキサーに投入し、50rp
mで溶融攪拌して安定化を行った。得られたポリオキシ
メチレン樹脂のメルトインデックスは9.1であった。
【0056】このポリオキシメチレン樹脂を用い、超臨
界流体として窒素ガスを用いて超臨界発泡射出成形を行
った。得られた成形品の物性および外観の評価結果を表
1に示す。 [実施例2]使用するメチラール量を65ppmとした
以外は、実施例1と同様にしてポリオキシメチレン樹脂
を製造した。得られたポリオキシメチレン樹脂のメルト
インデックスは2.4であった。
界流体として窒素ガスを用いて超臨界発泡射出成形を行
った。得られた成形品の物性および外観の評価結果を表
1に示す。 [実施例2]使用するメチラール量を65ppmとした
以外は、実施例1と同様にしてポリオキシメチレン樹脂
を製造した。得られたポリオキシメチレン樹脂のメルト
インデックスは2.4であった。
【0057】このポリオキシメチレン樹脂を用い、超臨
界流体として窒素ガスを用いて超臨界発泡射出成形を行
った。得られた成形品の物性および外観の評価結果を表
1に示す。 [実施例3]使用するメチラール量を1236ppmと
した以外は、実施例1と同様にしてポリオキシメチレン
樹脂を製造した。得られたポリオキシメチレン樹脂のメ
ルトインデックスは27.4であった。
界流体として窒素ガスを用いて超臨界発泡射出成形を行
った。得られた成形品の物性および外観の評価結果を表
1に示す。 [実施例3]使用するメチラール量を1236ppmと
した以外は、実施例1と同様にしてポリオキシメチレン
樹脂を製造した。得られたポリオキシメチレン樹脂のメ
ルトインデックスは27.4であった。
【0058】このポリオキシメチレン樹脂を用い、超臨
界流体として窒素ガスを用いて超臨界発泡射出成形を行
った。得られた成形品の物性および外観の評価結果を表
1に示す。 [実施例4]超臨界流体として炭酸ガスを使用した以外
は、実施例1と同様にして射出成形を行った。得られた
成形品の物性および外観の評価結果を表1に示す。 [実施例5]超臨界流体として炭酸ガスを使用した以外
は、実施例2と同様にして射出成形を行った。得られた
成形品の物性および外観の評価結果を表1に示す。 [実施例6]超臨界流体として炭酸ガスを使用した以外
は、実施例3と同様にして射出成形を行った。得られた
成形品の物性および外観の評価結果を表1に示す。 [実施例7]実施例1で得られたポリオキシメチレン樹
脂99.98部に対して、エチレンビスステアロアミド
(EBA)0.02部を溶融混練したポリオキシメチレ
ン樹脂を用いた以外は、実施例1と同様にして射出成形
を行った。得られた成形品の物性および外観の評価結果
を表1に示す。 [実施例8]実施例1で得られたポリオキシメチレン樹
脂99.8部に対して、エチレンビスステアロアミド
(EBA)0.2部を溶融混練したポリオキシメチレン
樹脂を用いた以外は、実施例1と同様にして射出成形を
行った。得られた成形品の物性および外観の評価結果を
表1に示す。 [実施例9]実施例1で得られたポリオキシメチレン樹
脂95.5部に対して、エチレンビスステアロアミド
(EBA)4.5部を溶融混練したポリオキシメチレン
樹脂を用いた以外は、実施例1と同様にして射出成形を
行った。得られた成形品の物性および外観の評価結果を
表1に示す。 [実施例10]エチレンビスステアロアミド(EBA)
の代わりに、ステアリン酸リチウム(LST)を使用し
た以外は、実施例8と同様にして射出成形を行った。得
られた成形品の物性および外観の評価結果を表1に示
す。 [実施例11]エチレンビスステアロアミド(EBA)
の代わりに、エチレングリコールモンタネート(EG
M)を使用した以外は、実施例8と同様にして射出成形
を行った。得られた成形品の物性および外観の評価結果
を表1に示す。 [実施例12]実施例1で得られたポリオキシメチレン
樹脂75部に対して、ガラス繊維(旭ファイバーグラス
製JAFT554)25部を溶融混練したポリオキシメ
チレン樹脂組成物を用いた以外は、実施例1と同様にし
て射出成形を行った。得られた成形品の物性および外観
の評価結果を表1に示す。 [実施例13]実施例1で得られたポリオキシメチレン
樹脂80部に対して、炭素繊維(東レ製T300)20
部を溶融混練したポリオキシメチレン樹脂組成物を用い
た以外は、実施例1と同様にして射出成形を行った。得
られた成形品の物性および外観の評価結果を表1に示
す。 [実施例14]実施例1で得られたポリオキシメチレン
樹脂74.8部に対して、エチレンビスステアロアミド
0.2部およびガラス繊維(旭ファイバーグラス製JA
FT554)25部を溶融混練したポリオキシメチレン
樹脂組成物を用いた以外は、実施例1と同様にして射出
成形を行った。得られた成形品の物性および外観の評価
結果を表1に示す。 [実施例15]実施例1で得られたポリオキシメチレン
樹脂79.8部に対して、エチレンビスステアロアミド
0.2部および炭素繊維(東レ製T300)20部を溶
融混練したポリオキシメチレン樹脂組成物を用いた以外
は、実施例1と同様にして射出成形を行った。得られた
成形品の物性および外観の評価結果を表1に示す。
界流体として窒素ガスを用いて超臨界発泡射出成形を行
った。得られた成形品の物性および外観の評価結果を表
1に示す。 [実施例4]超臨界流体として炭酸ガスを使用した以外
は、実施例1と同様にして射出成形を行った。得られた
成形品の物性および外観の評価結果を表1に示す。 [実施例5]超臨界流体として炭酸ガスを使用した以外
は、実施例2と同様にして射出成形を行った。得られた
成形品の物性および外観の評価結果を表1に示す。 [実施例6]超臨界流体として炭酸ガスを使用した以外
は、実施例3と同様にして射出成形を行った。得られた
成形品の物性および外観の評価結果を表1に示す。 [実施例7]実施例1で得られたポリオキシメチレン樹
脂99.98部に対して、エチレンビスステアロアミド
(EBA)0.02部を溶融混練したポリオキシメチレ
ン樹脂を用いた以外は、実施例1と同様にして射出成形
を行った。得られた成形品の物性および外観の評価結果
を表1に示す。 [実施例8]実施例1で得られたポリオキシメチレン樹
脂99.8部に対して、エチレンビスステアロアミド
(EBA)0.2部を溶融混練したポリオキシメチレン
樹脂を用いた以外は、実施例1と同様にして射出成形を
行った。得られた成形品の物性および外観の評価結果を
表1に示す。 [実施例9]実施例1で得られたポリオキシメチレン樹
脂95.5部に対して、エチレンビスステアロアミド
(EBA)4.5部を溶融混練したポリオキシメチレン
樹脂を用いた以外は、実施例1と同様にして射出成形を
行った。得られた成形品の物性および外観の評価結果を
表1に示す。 [実施例10]エチレンビスステアロアミド(EBA)
の代わりに、ステアリン酸リチウム(LST)を使用し
た以外は、実施例8と同様にして射出成形を行った。得
られた成形品の物性および外観の評価結果を表1に示
す。 [実施例11]エチレンビスステアロアミド(EBA)
の代わりに、エチレングリコールモンタネート(EG
M)を使用した以外は、実施例8と同様にして射出成形
を行った。得られた成形品の物性および外観の評価結果
を表1に示す。 [実施例12]実施例1で得られたポリオキシメチレン
樹脂75部に対して、ガラス繊維(旭ファイバーグラス
製JAFT554)25部を溶融混練したポリオキシメ
チレン樹脂組成物を用いた以外は、実施例1と同様にし
て射出成形を行った。得られた成形品の物性および外観
の評価結果を表1に示す。 [実施例13]実施例1で得られたポリオキシメチレン
樹脂80部に対して、炭素繊維(東レ製T300)20
部を溶融混練したポリオキシメチレン樹脂組成物を用い
た以外は、実施例1と同様にして射出成形を行った。得
られた成形品の物性および外観の評価結果を表1に示
す。 [実施例14]実施例1で得られたポリオキシメチレン
樹脂74.8部に対して、エチレンビスステアロアミド
0.2部およびガラス繊維(旭ファイバーグラス製JA
FT554)25部を溶融混練したポリオキシメチレン
樹脂組成物を用いた以外は、実施例1と同様にして射出
成形を行った。得られた成形品の物性および外観の評価
結果を表1に示す。 [実施例15]実施例1で得られたポリオキシメチレン
樹脂79.8部に対して、エチレンビスステアロアミド
0.2部および炭素繊維(東レ製T300)20部を溶
融混練したポリオキシメチレン樹脂組成物を用いた以外
は、実施例1と同様にして射出成形を行った。得られた
成形品の物性および外観の評価結果を表1に示す。
【0059】
【表1】
[参考例1]実施例1で得られたポリオキシメチレン樹
脂を用い、超臨界流体を使用せずに通常の射出成形を行
った。得られた成形品の物性および外観の評価結果を表
2に示す。 [参考例2]実施例2で得られたポリオキシメチレン樹
脂を用い、超臨界流体を使用せずに通常の射出成形を行
った。得られた成形品の物性および外観の評価結果を表
2に示す。 [参考例3]実施例3で得られたポリオキシメチレン樹
脂を用い、超臨界流体を使用せずに通常の射出成形を行
った。得られた成形品の物性および外観の評価結果を表
2に示す。 [参考例4]使用するメチラール量を1540ppmと
した以外は、実施例1と同様にしてポリオキシメチレン
樹脂を製造した。得られたポリオキシメチレン樹脂のメ
ルトインデックスは35.2であった。
脂を用い、超臨界流体を使用せずに通常の射出成形を行
った。得られた成形品の物性および外観の評価結果を表
2に示す。 [参考例2]実施例2で得られたポリオキシメチレン樹
脂を用い、超臨界流体を使用せずに通常の射出成形を行
った。得られた成形品の物性および外観の評価結果を表
2に示す。 [参考例3]実施例3で得られたポリオキシメチレン樹
脂を用い、超臨界流体を使用せずに通常の射出成形を行
った。得られた成形品の物性および外観の評価結果を表
2に示す。 [参考例4]使用するメチラール量を1540ppmと
した以外は、実施例1と同様にしてポリオキシメチレン
樹脂を製造した。得られたポリオキシメチレン樹脂のメ
ルトインデックスは35.2であった。
【0060】このポリオキシメチレン樹脂を用い、超臨
界流体を使用せずに通常の射出成形を行った。得られた
成形品の物性および外観の評価結果を表2に示す。 [参考例5]実施例1で得られたポリオキシメチレン樹
脂99.8部に対して、エチレンビスステアロアミド
(EBA)0.2部を溶融混練したポリオキシメチレン
樹脂を用い、超臨界流体を使用せずに通常の射出成形を
行った。得られた成形品の物性および外観の評価結果を
表2に示す。 [参考例6]実施例1で得られたポリオキシメチレン樹
脂99.8部に対して、ステアリン酸リチウム(LS
T)0.2部を溶融混練したポリオキシメチレン樹脂を
用い、超臨界流体を使用せずに通常の射出成形を行っ
た。得られた成形品の物性および外観の評価結果を表2
に示す。 [参考例7]実施例1で得られたポリオキシメチレン樹
脂99.8部に対して、エチレングリコールモンタネー
ト(EGM)0.2部を溶融混練したポリオキシメチレ
ン樹脂を用い、超臨界流体を使用せずに通常の射出成形
を行った。得られた成形品の物性および外観の評価結果
を表2に示す。 [参考例8]実施例1で得られたポリオキシメチレン樹
脂75部に対して、ガラス繊維(旭ファイバーグラス製
JAFT554)25部を溶融混練したポリオキシメチ
レン樹脂組成物を用い、超臨界流体を使用せずに通常の
射出成形を行った。得られた成形品の物性および外観の
評価結果を表2に示す。 [参考例9]実施例1で得られたポリオキシメチレン樹
脂80部に対して、炭素繊維(東レ製T300)20部
を溶融混練したポリオキシメチレン樹脂組成物を用い、
超臨界流体を使用せずに通常の射出成形を行った。得ら
れた成形品の物性および外観の評価結果を表2に示す。 [参考例10]実施例1で得られたポリオキシメチレン
樹脂74.8部に対して、エチレンビスステアロアミド
(EBA)0.2部およびガラス繊維(旭ファイバーグ
ラス製JAFT554)25部を溶融混練したポリオキ
シメチレン樹脂組成物を用い、超臨界流体を使用せずに
通常の射出成形を行った。得られた成形品の物性および
外観の評価結果を表2に示す。 [参考例11]実施例1で得られたポリオキシメチレン
樹脂79.8部に対して、エチレンビスステアロアミド
(EBA)0.2部および炭素繊維(東レ製T300)
20部を溶融混練したポリオキシメチレン樹脂組成物を
用い、超臨界流体を使用せずに通常の射出成形を行っ
た。得られた成形品の物性および外観の評価結果を表2
に示す。
界流体を使用せずに通常の射出成形を行った。得られた
成形品の物性および外観の評価結果を表2に示す。 [参考例5]実施例1で得られたポリオキシメチレン樹
脂99.8部に対して、エチレンビスステアロアミド
(EBA)0.2部を溶融混練したポリオキシメチレン
樹脂を用い、超臨界流体を使用せずに通常の射出成形を
行った。得られた成形品の物性および外観の評価結果を
表2に示す。 [参考例6]実施例1で得られたポリオキシメチレン樹
脂99.8部に対して、ステアリン酸リチウム(LS
T)0.2部を溶融混練したポリオキシメチレン樹脂を
用い、超臨界流体を使用せずに通常の射出成形を行っ
た。得られた成形品の物性および外観の評価結果を表2
に示す。 [参考例7]実施例1で得られたポリオキシメチレン樹
脂99.8部に対して、エチレングリコールモンタネー
ト(EGM)0.2部を溶融混練したポリオキシメチレ
ン樹脂を用い、超臨界流体を使用せずに通常の射出成形
を行った。得られた成形品の物性および外観の評価結果
を表2に示す。 [参考例8]実施例1で得られたポリオキシメチレン樹
脂75部に対して、ガラス繊維(旭ファイバーグラス製
JAFT554)25部を溶融混練したポリオキシメチ
レン樹脂組成物を用い、超臨界流体を使用せずに通常の
射出成形を行った。得られた成形品の物性および外観の
評価結果を表2に示す。 [参考例9]実施例1で得られたポリオキシメチレン樹
脂80部に対して、炭素繊維(東レ製T300)20部
を溶融混練したポリオキシメチレン樹脂組成物を用い、
超臨界流体を使用せずに通常の射出成形を行った。得ら
れた成形品の物性および外観の評価結果を表2に示す。 [参考例10]実施例1で得られたポリオキシメチレン
樹脂74.8部に対して、エチレンビスステアロアミド
(EBA)0.2部およびガラス繊維(旭ファイバーグ
ラス製JAFT554)25部を溶融混練したポリオキ
シメチレン樹脂組成物を用い、超臨界流体を使用せずに
通常の射出成形を行った。得られた成形品の物性および
外観の評価結果を表2に示す。 [参考例11]実施例1で得られたポリオキシメチレン
樹脂79.8部に対して、エチレンビスステアロアミド
(EBA)0.2部および炭素繊維(東レ製T300)
20部を溶融混練したポリオキシメチレン樹脂組成物を
用い、超臨界流体を使用せずに通常の射出成形を行っ
た。得られた成形品の物性および外観の評価結果を表2
に示す。
【0061】
【表2】
[比較例1]参考例4で得られたポリオキシメチレン樹
脂を用いた以外は、実施例1と同様にして射出成形を行
った。得られた成形品の物性および外観の評価結果を表
3に示す。 [比較例2]参考例4で得られたポリオキシメチレン樹
脂を用いた以外は、実施例4と同様にして射出成形を行
った。得られた成形品の物性および外観の評価結果を表
3に示す。 [比較例3]参考例4で得られたポリオキシメチレン樹
脂を用いた以外は、実施例7と同様にして射出成形を行
った。得られた成形品の物性および外観の評価結果を表
3に示す。 [比較例4]参考例4で得られたポリオキシメチレン樹
脂を用いた以外は、実施例8と同様にして射出成形を行
った。得られた成形品の物性および外観の評価結果を表
3に示す。 [比較例5]参考例4で得られたポリオキシメチレン樹
脂を用いた以外は、実施例9と同様にして射出成形を行
った。得られた成形品の物性および外観の評価結果を表
3に示す。 [比較例6]参考例4で得られたポリオキシメチレン樹
脂を用いた以外は、実施例10と同様にして射出成形を
行った。得られた成形品の物性および外観の評価結果を
表3に示す。 [比較例7]参考例4で得られたポリオキシメチレン樹
脂を用いた以外は、実施例11と同様にして射出成形を
行った。得られた成形品の物性および外観の評価結果を
表3に示す。 [比較例8]参考例4で得られたポリオキシメチレン樹
脂を用いた以外は、実施例12と同様にして射出成形を
行った。得られた成形品の物性および外観の評価結果を
表3に示す。 [比較例9]参考例4で得られたポリオキシメチレン樹
脂を用いた以外は、実施例13と同様にして射出成形を
行った。得られた成形品の物性および外観の評価結果を
表3に示す。 [比較例10]参考例4で得られたポリオキシメチレン
樹脂を用いた以外は、実施例14と同様にして射出成形
を行った。得られた成形品の物性および外観の評価結果
を表3に示す。 [比較例11]参考例4で得られたポリオキシメチレン
樹脂を用いた以外は、実施例15と同様にして射出成形
を行った。得られた成形品の物性および外観の評価結果
を表3に示す。 [比較例12]実施例1で得られたポリオキシメチレン
樹脂100重量部に、熱分解性発泡剤としてアゾジカル
ボンアミド(永和化成工業“ビニホール”AC#LQ)
を0.5部をドライブレンドした材料を使用し、超臨界
流体を使用しない以外は、実施例1と同様にして射出成
形を行った。得られた成形品の物性および外観の評価結
果を表3に示す。 [比較例13]実施例1で得られたポリオキシメチレン
樹脂99.8部に対して、エチレンビスステアロアミド
(EBA)0.2部を溶融混練したポリオキシメチレン
樹脂に、熱分解性発泡剤としてアゾジカルボンアミド
(永和化成工業“ビニホール”AC#LQ)を0.5部
をドライブレンドした材料を使用し、超臨界流体を使用
せずに射出成形を行った。得られた成形品の物性および
外観の評価結果を表3に示す。 [比較例14]実施例1で得られたポリオキシメチレン
樹脂75部に対して、ガラス繊維(旭ファイバーグラス
製JAFT554)25部を溶融混練したポリオキシメ
チレン樹脂組成物に、熱分解性発泡剤としてアゾジカル
ボンアミド(永和化成工業“ビニホール”AC#LQ)
を0.5部をドライブレンドした材料を使用し、超臨界
流体を使用せずに射出成形を行った。得られた成形品の
物性および外観の評価結果を表3に示す。 [比較例15]実施例1で得られたポリオキシメチレン
樹脂80部に対して、炭素繊維(東レ製T300)20
部を溶融混練したポリオキシメチレン樹脂組成物に、熱
分解性発泡剤としてアゾジカルボンアミド(永和化成工
業“ビニホール”AC#LQ)を0.5部をドライブレ
ンドした材料を使用し、超臨界流体を使用せずに射出成
形を行った。得られた成形品の物性および外観の評価結
果を表3に示す。 [比較例16]実施例1で得られたポリオキシメチレン
樹脂74.8部に対して、エチレンビスステアロアミド
(EBA)0.2部およびガラス繊維(旭ファイバーグ
ラス製JAFT554)25部を溶融混練したポリオキ
シメチレン樹脂組成物に、熱分解性発泡剤としてアゾジ
カルボンアミド(永和化成工業“ビニホール”AC#L
Q)を0.5部をドライブレンドした材料を使用し、超
臨界流体を使用せずに射出成形を行った。得られた成形
品の物性および外観の評価結果を表3に示す。 [比較例17]実施例1で得られたポリオキシメチレン
樹脂79.8部に対して、エチレンビスステアロアミド
(EBA)0.2部および炭素繊維(東レ製T300)
20部を溶融混練したポリオキシメチレン樹脂組成物
に、熱分解性発泡剤としてアゾジカルボンアミド(永和
化成工業“ビニホール”AC#LQ)を0.5部をドラ
イブレンドした材料を使用し、超臨界流体を使用せずに
射出成形を行った。得られた成形品の物性および外観の
評価結果を表3に示す。
脂を用いた以外は、実施例1と同様にして射出成形を行
った。得られた成形品の物性および外観の評価結果を表
3に示す。 [比較例2]参考例4で得られたポリオキシメチレン樹
脂を用いた以外は、実施例4と同様にして射出成形を行
った。得られた成形品の物性および外観の評価結果を表
3に示す。 [比較例3]参考例4で得られたポリオキシメチレン樹
脂を用いた以外は、実施例7と同様にして射出成形を行
った。得られた成形品の物性および外観の評価結果を表
3に示す。 [比較例4]参考例4で得られたポリオキシメチレン樹
脂を用いた以外は、実施例8と同様にして射出成形を行
った。得られた成形品の物性および外観の評価結果を表
3に示す。 [比較例5]参考例4で得られたポリオキシメチレン樹
脂を用いた以外は、実施例9と同様にして射出成形を行
った。得られた成形品の物性および外観の評価結果を表
3に示す。 [比較例6]参考例4で得られたポリオキシメチレン樹
脂を用いた以外は、実施例10と同様にして射出成形を
行った。得られた成形品の物性および外観の評価結果を
表3に示す。 [比較例7]参考例4で得られたポリオキシメチレン樹
脂を用いた以外は、実施例11と同様にして射出成形を
行った。得られた成形品の物性および外観の評価結果を
表3に示す。 [比較例8]参考例4で得られたポリオキシメチレン樹
脂を用いた以外は、実施例12と同様にして射出成形を
行った。得られた成形品の物性および外観の評価結果を
表3に示す。 [比較例9]参考例4で得られたポリオキシメチレン樹
脂を用いた以外は、実施例13と同様にして射出成形を
行った。得られた成形品の物性および外観の評価結果を
表3に示す。 [比較例10]参考例4で得られたポリオキシメチレン
樹脂を用いた以外は、実施例14と同様にして射出成形
を行った。得られた成形品の物性および外観の評価結果
を表3に示す。 [比較例11]参考例4で得られたポリオキシメチレン
樹脂を用いた以外は、実施例15と同様にして射出成形
を行った。得られた成形品の物性および外観の評価結果
を表3に示す。 [比較例12]実施例1で得られたポリオキシメチレン
樹脂100重量部に、熱分解性発泡剤としてアゾジカル
ボンアミド(永和化成工業“ビニホール”AC#LQ)
を0.5部をドライブレンドした材料を使用し、超臨界
流体を使用しない以外は、実施例1と同様にして射出成
形を行った。得られた成形品の物性および外観の評価結
果を表3に示す。 [比較例13]実施例1で得られたポリオキシメチレン
樹脂99.8部に対して、エチレンビスステアロアミド
(EBA)0.2部を溶融混練したポリオキシメチレン
樹脂に、熱分解性発泡剤としてアゾジカルボンアミド
(永和化成工業“ビニホール”AC#LQ)を0.5部
をドライブレンドした材料を使用し、超臨界流体を使用
せずに射出成形を行った。得られた成形品の物性および
外観の評価結果を表3に示す。 [比較例14]実施例1で得られたポリオキシメチレン
樹脂75部に対して、ガラス繊維(旭ファイバーグラス
製JAFT554)25部を溶融混練したポリオキシメ
チレン樹脂組成物に、熱分解性発泡剤としてアゾジカル
ボンアミド(永和化成工業“ビニホール”AC#LQ)
を0.5部をドライブレンドした材料を使用し、超臨界
流体を使用せずに射出成形を行った。得られた成形品の
物性および外観の評価結果を表3に示す。 [比較例15]実施例1で得られたポリオキシメチレン
樹脂80部に対して、炭素繊維(東レ製T300)20
部を溶融混練したポリオキシメチレン樹脂組成物に、熱
分解性発泡剤としてアゾジカルボンアミド(永和化成工
業“ビニホール”AC#LQ)を0.5部をドライブレ
ンドした材料を使用し、超臨界流体を使用せずに射出成
形を行った。得られた成形品の物性および外観の評価結
果を表3に示す。 [比較例16]実施例1で得られたポリオキシメチレン
樹脂74.8部に対して、エチレンビスステアロアミド
(EBA)0.2部およびガラス繊維(旭ファイバーグ
ラス製JAFT554)25部を溶融混練したポリオキ
シメチレン樹脂組成物に、熱分解性発泡剤としてアゾジ
カルボンアミド(永和化成工業“ビニホール”AC#L
Q)を0.5部をドライブレンドした材料を使用し、超
臨界流体を使用せずに射出成形を行った。得られた成形
品の物性および外観の評価結果を表3に示す。 [比較例17]実施例1で得られたポリオキシメチレン
樹脂79.8部に対して、エチレンビスステアロアミド
(EBA)0.2部および炭素繊維(東レ製T300)
20部を溶融混練したポリオキシメチレン樹脂組成物
に、熱分解性発泡剤としてアゾジカルボンアミド(永和
化成工業“ビニホール”AC#LQ)を0.5部をドラ
イブレンドした材料を使用し、超臨界流体を使用せずに
射出成形を行った。得られた成形品の物性および外観の
評価結果を表3に示す。
【0062】
【表3】
実施例1〜3の結果より、メルトインデックスが2〜3
0の範囲にあるポリオキシメチレン樹脂を超臨界発泡射
出成形することにより、顕微鏡観察による発泡形態が微
細であり、軽量かつ物性に優れた成形品が得られること
がわかる。また、ソリやヒケのない箱状成形品が得られ
ることがわかる。
0の範囲にあるポリオキシメチレン樹脂を超臨界発泡射
出成形することにより、顕微鏡観察による発泡形態が微
細であり、軽量かつ物性に優れた成形品が得られること
がわかる。また、ソリやヒケのない箱状成形品が得られ
ることがわかる。
【0063】実施例4〜6の結果より、超臨界流体を窒
素から炭酸ガスに変更しても、窒素を用いた実施例1〜
3と同様の効果が得られることがわかる。
素から炭酸ガスに変更しても、窒素を用いた実施例1〜
3と同様の効果が得られることがわかる。
【0064】実施例7〜9の結果より、炭素数12〜4
0の脂肪族モノカルボン酸と多価アミンからなるアミド
化合物を添加すると、顕微鏡観察による発泡形態が更に
微細になり、更に物性が優れた成形品が得られることが
わかる。
0の脂肪族モノカルボン酸と多価アミンからなるアミド
化合物を添加すると、顕微鏡観察による発泡形態が更に
微細になり、更に物性が優れた成形品が得られることが
わかる。
【0065】実施例10〜11の結果より、炭素数12
〜40の脂肪族カルボン酸金属塩や炭素数12〜40の
脂肪族カルボン酸と多価アルコールからなるエステル化
合物を添加した場合も、顕微鏡観察による発泡形態が更
に微細になり、更に物性が優れた成形品が得られること
がわかる。
〜40の脂肪族カルボン酸金属塩や炭素数12〜40の
脂肪族カルボン酸と多価アルコールからなるエステル化
合物を添加した場合も、顕微鏡観察による発泡形態が更
に微細になり、更に物性が優れた成形品が得られること
がわかる。
【0066】実施例12〜13の結果より、メルトイン
デックスが2〜30の範囲にあるポリオキシメチレン樹
脂に、ガラス繊維や炭素繊維を配合した組成物を超臨界
発泡射出成形することにより、発泡が微細であり、軽量
かつ物性に優れた成形品が得られることがわかる。ま
た、ソリやヒケのない箱状成形品が得られることがわか
る。
デックスが2〜30の範囲にあるポリオキシメチレン樹
脂に、ガラス繊維や炭素繊維を配合した組成物を超臨界
発泡射出成形することにより、発泡が微細であり、軽量
かつ物性に優れた成形品が得られることがわかる。ま
た、ソリやヒケのない箱状成形品が得られることがわか
る。
【0067】実施例14〜15の結果より、メルトイン
デックスが2〜30の範囲にあるポリオキシメチレン樹
脂に、ガラス繊維や炭素繊維を配合した組成物に、更に
炭素数12〜40の脂肪族モノカルボン酸と多価アミン
からなるアミド化合物を配合すると、顕微鏡観察による
発泡形態が更に微細になり、更に物性が優れた成形品が
得られることがわかる。
デックスが2〜30の範囲にあるポリオキシメチレン樹
脂に、ガラス繊維や炭素繊維を配合した組成物に、更に
炭素数12〜40の脂肪族モノカルボン酸と多価アミン
からなるアミド化合物を配合すると、顕微鏡観察による
発泡形態が更に微細になり、更に物性が優れた成形品が
得られることがわかる。
【0068】比較例1〜2の結果より、メルトインデッ
クスが2〜30の範囲に無いポリオキシメチレン樹脂を
超臨界発泡射出成形した場合には、ソリ、ヒケのない成
形品が得られるものの、比重、気泡径が大きく、物性に
劣ることがわかる。
クスが2〜30の範囲に無いポリオキシメチレン樹脂を
超臨界発泡射出成形した場合には、ソリ、ヒケのない成
形品が得られるものの、比重、気泡径が大きく、物性に
劣ることがわかる。
【0069】比較例3〜5の結果より、メルトインデッ
クスが2〜30の範囲に無いポリオキシメチレン樹脂で
あっても、炭素数12〜40の脂肪族モノカルボン酸と
多価アミンからなるアミド化合物を添加すると、顕微鏡
観察による発泡形態が微細になり、成形品物性が向上す
る効果は見られるものの、メルトインデックスが2〜3
0の範囲にあるポリオキシメチレン樹脂を使用した場合
に比べて、比重、気泡径が大きく、物性に劣ることがわ
かる。
クスが2〜30の範囲に無いポリオキシメチレン樹脂で
あっても、炭素数12〜40の脂肪族モノカルボン酸と
多価アミンからなるアミド化合物を添加すると、顕微鏡
観察による発泡形態が微細になり、成形品物性が向上す
る効果は見られるものの、メルトインデックスが2〜3
0の範囲にあるポリオキシメチレン樹脂を使用した場合
に比べて、比重、気泡径が大きく、物性に劣ることがわ
かる。
【0070】比較例6〜7の結果より、メルトインデッ
クスが2〜30の範囲に無いポリオキシメチレン樹脂で
あっても、炭素数12〜40の脂肪族カルボン酸金属塩
や炭素数12〜40の脂肪族カルボン酸と多価アルコー
ルからなるエステル化合物を添加すると、顕微鏡観察に
よる発泡形態が微細になり、物性が向上するものの、メ
ルトインデックスが2〜30の範囲にあるポリオキシメ
チレン樹脂を使用した場合に比べて、比重、気泡径が大
きく、物性に劣ることがわかる。
クスが2〜30の範囲に無いポリオキシメチレン樹脂で
あっても、炭素数12〜40の脂肪族カルボン酸金属塩
や炭素数12〜40の脂肪族カルボン酸と多価アルコー
ルからなるエステル化合物を添加すると、顕微鏡観察に
よる発泡形態が微細になり、物性が向上するものの、メ
ルトインデックスが2〜30の範囲にあるポリオキシメ
チレン樹脂を使用した場合に比べて、比重、気泡径が大
きく、物性に劣ることがわかる。
【0071】比較例8〜9の結果より、メルトインデッ
クスが2〜30の範囲に無いポリオキシメチレン樹脂
に、ガラス繊維や炭素繊維を配合した組成物を超臨界発
泡射出成形することにより、ソリ、ヒケのない成形品が
得られるものの、メルトインデックスが2〜30の範囲
にあるポリオキシメチレン樹脂を使用した場合に比べ
て、比重、気泡径が大きく、物性に劣ることがわかる。
クスが2〜30の範囲に無いポリオキシメチレン樹脂
に、ガラス繊維や炭素繊維を配合した組成物を超臨界発
泡射出成形することにより、ソリ、ヒケのない成形品が
得られるものの、メルトインデックスが2〜30の範囲
にあるポリオキシメチレン樹脂を使用した場合に比べ
て、比重、気泡径が大きく、物性に劣ることがわかる。
【0072】比較例10〜11の結果より、メルトイン
デックスが2〜30の範囲に無いポリオキシメチレン樹
脂に、ガラス繊維や炭素繊維を配合した組成物であって
も、炭素数12〜40の脂肪族モノカルボン酸と多価ア
ミンからなるアミド化合物を添加すると、顕微鏡観察に
よる発泡形態が微細になり、成形品物性が向上する効果
は見られるものの、メルトインデックスが2〜30の範
囲にあるポリオキシメチレン樹脂を使用した場合に比べ
て、比重、気泡径が大きく、物性に劣ることがわかる。
デックスが2〜30の範囲に無いポリオキシメチレン樹
脂に、ガラス繊維や炭素繊維を配合した組成物であって
も、炭素数12〜40の脂肪族モノカルボン酸と多価ア
ミンからなるアミド化合物を添加すると、顕微鏡観察に
よる発泡形態が微細になり、成形品物性が向上する効果
は見られるものの、メルトインデックスが2〜30の範
囲にあるポリオキシメチレン樹脂を使用した場合に比べ
て、比重、気泡径が大きく、物性に劣ることがわかる。
【0073】比較例12の結果より、メルトインデック
スが2〜30の範囲にあるポリオキシメチレン樹脂を用
いたとしても、化学発泡剤を用いた発泡射出成形では、
ソリ、ヒケのない成形品が得られるものの、比重、気泡
径が大きく、物性に劣ることがわかる。
スが2〜30の範囲にあるポリオキシメチレン樹脂を用
いたとしても、化学発泡剤を用いた発泡射出成形では、
ソリ、ヒケのない成形品が得られるものの、比重、気泡
径が大きく、物性に劣ることがわかる。
【0074】比較例13の結果より、メルトインデック
スが2〜30の範囲にあるポリオキシメチレン樹脂を用
い、更に炭素数12〜40の脂肪族モノカルボン酸と多
価アミンからなるアミド化合物を添加したとしても、化
学発泡剤を用いた発泡射出成形では、ソリ、ヒケのない
成形品が得られるものの、比重、気泡径が大きく、物性
に劣ることがわかる。
スが2〜30の範囲にあるポリオキシメチレン樹脂を用
い、更に炭素数12〜40の脂肪族モノカルボン酸と多
価アミンからなるアミド化合物を添加したとしても、化
学発泡剤を用いた発泡射出成形では、ソリ、ヒケのない
成形品が得られるものの、比重、気泡径が大きく、物性
に劣ることがわかる。
【0075】比較例14〜15の結果より、メルトイン
デックスが2〜30の範囲にあるポリオキシメチレン樹
脂に、ガラス繊維や炭素繊維を配合した組成物を用いた
としても、化学発泡剤を用いた発泡射出成形では、ソ
リ、ヒケのない成形品が得られるものの、比重、気泡径
が大きく、物性に劣ることがわかる。
デックスが2〜30の範囲にあるポリオキシメチレン樹
脂に、ガラス繊維や炭素繊維を配合した組成物を用いた
としても、化学発泡剤を用いた発泡射出成形では、ソ
リ、ヒケのない成形品が得られるものの、比重、気泡径
が大きく、物性に劣ることがわかる。
【0076】比較例16〜17の結果より、メルトイン
デックスが2〜30の範囲にあるポリオキシメチレン樹
脂に、ガラス繊維や炭素繊維を配合した組成物を用い、
更に炭素数12〜40の脂肪族モノカルボン酸と多価ア
ミンからなるアミド化合物を添加したとしても、化学発
泡剤を用いた発泡射出成形では、ソリ、ヒケのない成形
品が得られるものの、比重、気泡径が大きく、物性に劣
ることがわかる。
デックスが2〜30の範囲にあるポリオキシメチレン樹
脂に、ガラス繊維や炭素繊維を配合した組成物を用い、
更に炭素数12〜40の脂肪族モノカルボン酸と多価ア
ミンからなるアミド化合物を添加したとしても、化学発
泡剤を用いた発泡射出成形では、ソリ、ヒケのない成形
品が得られるものの、比重、気泡径が大きく、物性に劣
ることがわかる。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のポリオキ
シメチレン樹脂発泡成形品は、ポリオキシメチレン樹脂
の特性を保持したまま、微細かつ均一な発泡状態を有す
るものであり、軽量化が可能である上に、ヒケやソリが
少ないという優れた特性を有するものである。
シメチレン樹脂発泡成形品は、ポリオキシメチレン樹脂
の特性を保持したまま、微細かつ均一な発泡状態を有す
るものであり、軽量化が可能である上に、ヒケやソリが
少ないという優れた特性を有するものである。
【0078】したがって、本発明によれば、各種ポリオ
キシメチレン樹脂成形品の軽量化と共に、外観および寸
法精度の向上を図ることができる。
キシメチレン樹脂成形品の軽量化と共に、外観および寸
法精度の向上を図ることができる。
【図1】本発明で使用される射出成形機の一例を示す概
略構成図である。
略構成図である。
A ポリオキシメチレン樹脂ペレット
B ホッパー
C スクリュー
D シリンダー
E スタティックミキサー
F 拡散チャンバー
G ノズル
H キャビティ(成形品)
I 金型
J 昇圧ポンプ
K ガスボンベ
L カウンタープレッシャー用ガスボンベ
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
C08K 5/20 C08K 5/20
7/04 7/04
C08L 59/04 C08L 59/04
// B29K 59:00 B29K 59:00
105:04 105:04
Fターム(参考) 4F074 AA58A AC17 AC32 AC34
AD10 AD11 AD13 AE04 AG01
AG02 BA31 BA32 BA33 BA86
CA26
4F206 AA23 AB02 AB11 AB16 AB25
AG20 AR17 AR18 JA04 JF01
JF04 JF06
4J002 CB001 DA017 DE077 DE097
DE137 DJ007 DL007 EG026
EG036 EH046 EH136 EP016
FA047 FD017 FD026
Claims (4)
- 【請求項1】 ポリオキシメチレン樹脂と超臨界流体と
を射出成形機に導入し、射出成形して得られる樹脂発泡
成形品であって、前記ポリオキシメチレン樹脂のメルト
インデックスが2〜30g/10分以下であることを特
徴とするポリオキシメチレン樹脂発泡成形品。 - 【請求項2】 前記ポリオキシメチレン樹脂が、(a)
炭素数12〜40の脂肪族カルボン酸と多価アルコール
から得られるエステル化合物、(b)炭素数12〜40
の脂肪族アルコールと多価カルボン酸から得られるエス
テル化合物、(c)炭素数12〜40の脂肪族カルボン
酸金属塩、(d)炭素数12〜40の脂肪族モノカルボ
ン酸と多価アミンからなるアミド化合物、および(e)
炭素数12〜40の脂肪族モノカルボン酸と多価カルボ
ン酸と多価アミンからなるアミド化合物から選ばれる1
種または2種以上の化合物を0.01〜5重量%含有す
ることを特徴とするポリオキシメチレン樹脂発泡成形
品。 - 【請求項3】 前記ポリオキシメチレン樹脂が、無機充
填材を含有することを特徴とする請求項1〜2記載のポ
リオキシメチレン樹脂発泡成形品。 - 【請求項4】 前記無機充填材が、ガラス繊維および炭
素繊維から選ばれた1種以上であることを特徴とする請
求項3記載のポリオキシメチレン樹脂発泡成形品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001310838A JP2003119311A (ja) | 2001-10-09 | 2001-10-09 | ポリオキシメチレン樹脂発泡成形品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001310838A JP2003119311A (ja) | 2001-10-09 | 2001-10-09 | ポリオキシメチレン樹脂発泡成形品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003119311A true JP2003119311A (ja) | 2003-04-23 |
Family
ID=19129760
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001310838A Pending JP2003119311A (ja) | 2001-10-09 | 2001-10-09 | ポリオキシメチレン樹脂発泡成形品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003119311A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006011415A1 (ja) * | 2004-07-26 | 2006-02-02 | Ube Machinery Corporation, Ltd. | 熱可塑性樹脂の射出発泡成形方法 |
JP2012192630A (ja) * | 2011-03-16 | 2012-10-11 | Bando Chemical Industries Ltd | 発泡歯車 |
JP2019198993A (ja) * | 2018-05-15 | 2019-11-21 | 東洋機械金属株式会社 | 射出成形機および発泡成形体の製造方法 |
-
2001
- 2001-10-09 JP JP2001310838A patent/JP2003119311A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006011415A1 (ja) * | 2004-07-26 | 2006-02-02 | Ube Machinery Corporation, Ltd. | 熱可塑性樹脂の射出発泡成形方法 |
JPWO2006011415A1 (ja) * | 2004-07-26 | 2008-05-01 | 宇部興産機械株式会社 | 熱可塑性樹脂の射出発泡成形方法 |
US7858002B2 (en) | 2004-07-26 | 2010-12-28 | Ube Machinery Corporation, Ltd. | Method for injection expansion molding of thermoplastic resin |
JP4735541B2 (ja) * | 2004-07-26 | 2011-07-27 | 宇部興産機械株式会社 | 熱可塑性樹脂の射出発泡成形方法 |
JP2012192630A (ja) * | 2011-03-16 | 2012-10-11 | Bando Chemical Industries Ltd | 発泡歯車 |
JP2019198993A (ja) * | 2018-05-15 | 2019-11-21 | 東洋機械金属株式会社 | 射出成形機および発泡成形体の製造方法 |
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