JP2003119010A - 窒化アルミニウム粉末、その製造方法及び用途 - Google Patents
窒化アルミニウム粉末、その製造方法及び用途Info
- Publication number
- JP2003119010A JP2003119010A JP2001317982A JP2001317982A JP2003119010A JP 2003119010 A JP2003119010 A JP 2003119010A JP 2001317982 A JP2001317982 A JP 2001317982A JP 2001317982 A JP2001317982 A JP 2001317982A JP 2003119010 A JP2003119010 A JP 2003119010A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- aluminum nitride
- nitride powder
- resin composition
- less
- powder
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
し、しかも充填量を高めることができる非破砕形状の窒
化アルミニウム粉末とその製造方法を提供する。高熱伝
導性樹脂組成物、特にそのシリコーン樹脂組成物の成形
体で構成された放熱部材を提供する。 【解決手段】平均粒径が20〜50μm、酸素量が0.
6質量%以下、X線回折によって得られるミラー指数
(100)面、(002)面及び(101)面の3つの
回折ピークの平均半価幅が0.095°以下である窒化
アルミニウム粉末。平均粒径が15〜50μm、3μm
以下の微粉が10質量%以下である窒化アルミニウム粉
末原料を窒化硼素製容器に充填し、還元雰囲気下、19
00℃以上の温度で加熱し、窒化アルミニウム粉末原料
の酸素量を低減し結晶性を増大させることを特徴とする
上記窒化アルミニウム粉末の製造方法。上記窒化アルミ
ニウム粉末を含有してなる樹脂組成物及び電子機器の放
熱部材。
Description
粉末、その製造方法及び用途に関する。
ますます高密度化され、それに伴い、発生した熱を如何
に効率よく電子機器から逃がしてやるかが重要な課題と
なっている。これの解決のため、これまでにあらゆる角
度からの検討が行われており、その1つに放熱部材の熱
抵抗をより小さくする(熱伝導率を高める)ことが行わ
れている。放熱部材は、発熱性電子部品の搭載された基
板を電子機器に組み込む際、例えば電子機器のケーシン
グと該基板との間に介在させて使用されるものであり、
それ自体が低熱抵抗であるとともに、介在させるに際し
て空隙等が残らないように良好な形状追従性(高柔軟
性)が要求される。この一例として、エポキシ樹脂やシ
リコーン樹脂などの樹脂マトリックスに窒化アルミニウ
ム粉末が充填され、アスカーC硬度を50以下、特に3
0以下とした高柔軟性の放熱部材(放熱スペーサーとも
呼ばれている)が実用化されている。
め、窒化アルミニウム粉末を樹脂マトリックスに最密充
填させるべく、微粉と粗粉を併用しその粒度構成を適正
化する検討が古くから行われている。その一方で、窒化
アルミニウム粉末それ自体の熱伝導率を高めることの研
究も行われている(たとえば特開昭63−307748
号公報、特開平6−209057号公報、特開平9−2
86606号公報、特開平2001−158610号公
報)。この技術は、窒化アルミニウム粒子を粗大化して
高熱伝導化を達成しようとするものであり、窒化アルミ
ニウム粉末を焼結して窒化アルミニウム焼結体を一旦製
造しそれを粉砕することを基本としている。しかしなが
ら、この方法では、粉砕によって粒子が破砕形状となる
ので、その充填量を高めると樹脂組成物の流動性が悪化
するので、丸みを帯びた粒子よりも高充填することがで
きず、また上記最密充填化を行うにも何かと不都合であ
った。さらには、粉砕によって粒子表面が酸化したり、
アルミニウムと窒素の結合が乱れて熱伝導率に悪影響を
与え、また熱伝導率の増大に好ましくない微粉が発生す
るのでそれを除去する必要があった。しかも、焼結助剤
の使用が必須となるので、それが残留し熱伝導率の増大
に悪影響を与えた。
ウム粒子の製造方法として、球状の窒化アルミニウム焼
結体の製造方法が提案されている(たとえば特開平4−
174910号公報)。この方法は、ミクロンレベルの
窒化アルミニウム粉末をスプレードライヤーなどで造粒
しそれを焼結するものである。焼結体の粉砕は行われな
い点で上記先行技術の問題点は緩和されるが、窒化アル
ミニウム粉末同士の焼結の際に、熱伝導に悪影響を与え
る空孔を内部に巻き込むので所期したほどには熱伝導率
は高まらない。また、焼結助剤が残留することによる上
記問題は解消されない。
は、金属アルミニウム粉末を直接窒化して窒化アルミニ
ウム粉末を製造するに当たり、窒化反応と焼結とを同時
に起こさせて粗粉化を図っている。しかし、この窒化ア
ルミニウム粉末は非粉砕物であり格子歪みが比較的小さ
いにも拘わらず熱伝導率の飛躍的な向上はない。その理
由は、この技術で採用されている反応温度は800〜1
200℃と低いため、得られる窒化アルミニウム粒子の
結晶は十分に発達していないことによる。
樹脂組成物の熱伝導性を向上させるために、窒化アルミ
ニウム粉末の粒子形状や粒度構成を適正化してその充填
率を高めたり、窒化アルミニウム粒子自体の熱伝導率を
増大させる検討が種々行われているが、今日の更なる高
熱伝導性の要求は満たしていない。
たものであり、本発明の目的は、放熱部材の充填材とし
て優れた高熱伝導性を示し、しかも充填量を高めること
ができる非破砕形状の窒化アルミニウム粉末を提供する
ことにある。本発明の他の目的は、そのような特性を有
する窒化アルミニウム粉末を容易に製造することができ
る製造方法を提供することである。さらには、高熱伝導
性樹脂組成物、特にその樹脂組成物で構成された放熱部
材を提供することである。
ルミニウム粉末の粒径を調整し、それを還元雰囲気下で
熱処理を行い、窒化アルミニウム粒子を高結晶化・低酸
素化させることによって達成することができる。
下のとおりである。 (請求項1)平均粒径が20〜50μm、酸素量が0.
6質量%以下、X線回折によって得られるミラー指数
(100)面、(002)面及び(101)面の3つの
回折ピークの平均半価幅が0.095°以下であること
を特徴とする窒化アルミニウム粉末。 (請求項2)平均粒径が15〜50μm、3μm以下の
微粉が10質量%以下である窒化アルミニウム粉末原料
を窒化硼素製容器に充填し、還元雰囲気下、1900℃
以上の温度で加熱し、窒化アルミニウム粉末原料の酸素
量を低減し結晶性を増大させることを特徴とする請求項
1記載の窒化アルミニウム粉末の製造方法。 (請求項3)請求項1記載の窒化アルミニウム粉末を含
有してなることを特徴とする樹脂組成物。 (請求項4)請求項3記載の樹脂組成物がシリコーン樹
脂組成物であり、その成形体からなることを特徴とする
電子機器の放熱部材。
説明する。
は20〜50μm、好ましくは20〜40μmである。
平均粒径が20μm未満であると、それの充填された樹
脂組成物の熱伝導率が著しく増大しない。また、平均粒
径が50μmを越えると、窒化アルミニウム粉末の酸素
量を0.6質量%以下とすることが困難となり、これも
また樹脂組成物の熱伝導率が著しく増大しない。
は、0.6質量%以下である。酸素量が0.6%を越え
ると、それの充填された樹脂組成物の熱伝導率が著しく
増大しない。酸素量の下限はなく少ないほどよい。
は、X線回折によって得られる回折ピークの半価幅は非
常に重要である。半価幅は結晶性の指標であり、結晶性
が高いほど半価幅は小さくなる。結晶性、つまり半価幅
を左右する因子としては、粉砕等のメカノケミカル的な
作用による粒子表面の結晶の乱れ、表面や内部に不純物
が存在することによる結晶欠陥等に起因する乱れ、更に
は結晶子の大きさ等があり、これらによって半価幅が決
定される。本発明の半価幅の値は、0.095°以下、
特に好ましくは0.085°以下である。この半価幅
は、従来の窒化アルミニウム粉末が0.2〜0.4°程
度であるのに対して極めて小さいことが特異的である。
半価幅が0.095°を越えると、それの充填された樹
脂組成物の熱伝導率が著しく高まらない。
(2θ)のX線回折ピークにおいて、ミラー指数が(1
00)面と、(002)面と、(101)面との3つの
回折ピークの半価幅の平均値をいう。三つの回折ピーク
の平均値を用いる理由は、配向性の影響を極力排除して
結晶性の判断を行うためである。
製造方法について説明する。
0μmで、3μm以下の微粉が10質量%以下の窒化ア
ルミニウム粉末原料を、焼結助剤を添加せずに窒化硼素
製容器に充填し、還元雰囲気下で1900℃以上の温度
で加熱して、窒化アルミニウム粉末原料の酸素量を低減
し結晶性を増大させる方法である。
加すると、加熱によって窒化アルミニウム粒子が焼結す
るために粉砕が必要となったり、焼結助剤成分が残留し
て上記問題が生じる。
原料は、平均粒径が15〜50μmで、3μm以下の微
粉が10質量%以下である必要がある。平均粒径が15
〜50μmとする第1の理由は、これを逸脱すると本発
明の窒化アルミニウム粉末の平均粒径が得られないため
である。とくに、平均粒径が50μmを越えると、粒内
に取り込まれている酸素を低減させることが困難とな
る。これは、粒子が大きいと、酸素が粒子表面に移動す
る距離が大きくなり、酸素の低減が十分でなくなるため
である。また、3μm以下の微粉が10質量%以下であ
る理由については、微粉成分は熱伝導に悪影響を及ぼす
と共に、微粉の一部は加熱時に粗粒に取り込まれ、粒成
長を引き起こすことと関係しており、3μm以下の微粉
が10質量%を越えると、その粒成長が顕著となり、所
定の粒径を得るために粉砕が必要になるからである。
原料は、普通に入手できる市販の窒化アルミニウム粉末
や、金属アルミニウムの直接窒化法、アルミナ還元窒化
法等の常法によって製造された窒化アルミニウム粉末を
粒度調整することによって得ることができる。
の加熱は、焼結助剤を添加しないで粉末状態のままで窒
化硼素製容器に充填して行われる。焼結助剤を添加した
り、ブロック等に成形して加熱したりすると、窒化アル
ミニウムの焼結が進行し本発明の窒化アルミニウム粉末
は得られない。また、窒化硼素製容器に充填する理由
は、1900℃以上の温度を形成するには、黒鉛製ヒー
ターと黒鉛容器が用いられるが、そこから発生した炭素
分と窒化アルミニウムとの反応を阻止し、窒素欠陥や炭
素の固溶などによって害されない窒化アルミニウム粉末
を製造するためである。
℃以上の還元雰囲気下である。これ以外では、窒化アル
ミニウム粉末原料の低酸素化と高結晶化を行うことがで
きず、本発明の窒化アルミニウム粉末を製造することが
できない。すなわち、1900℃未満の加熱ではその雰
囲気がたとえ還元雰囲気であっても、あるいは1900
℃以上の加熱であってもその雰囲気が還元雰囲気でない
と、窒化アルミニウム粉末原料の低酸素化と高結晶化を
行うことができない。加熱温度の上限については、特に
制限はないが、2000℃を越えると窒化アルミニウム
粉末の充填状態及び酸素量によっては焼結が起こりやす
くなるので、2000℃以下であることが好ましい。温
度1900℃以上における保持時間は、低酸素化と高結
晶化が達成できる時間であり、1〜4時間程度であるこ
とことが好ましい。
や水素ガスを窒素ガスと混合して供給する方法、窒化硼
素製容器の外側を黒鉛容器で覆い、窒素ガスと極微量の
酸素ガスの混合ガスを供給し、その酸素ガスと黒鉛容器
とを反応させて一酸化炭素ガスを発生させる方法等があ
る。還元雰囲気の程度は特に限定はないが、一酸化炭素
ガス濃度で数十μg/g以上が好ましい。なお、還元ガ
スを系外に排出する場合は、他の不活性ガスで希釈した
り燃焼させたりするなどの安全対策を講ずる必要があ
る。
ついて説明する。
ては、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、フェノール樹
脂、メラミン樹脂、ユリア樹脂、不飽和ポリエステル、
フッ素樹脂、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリエー
テルイミド等のポリアミド、ポリブチレンテレフタレー
ト、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、ポ
リフェニレンスルフィド、全芳香族ポリエステル、ポリ
スルホン、液晶ポリマー、ポリエーテルスルホン、ポリ
カーボネイト、マレイミド変成樹脂、ABS樹脂、AA
S(アクリロニトリルーアクリルゴム・スチレン)樹
脂、AES(アクリロニトリル・エチレン・プロピレン
・ジエンゴムースチレン)樹脂等をあげることができ
る。
剤として、例えばノボラック型樹脂、ビスフェノールA
やビスフェノールS等のビスフェノール化合物、ピロガ
ロールやフロログルシノール等の3官能フェノール類、
無水マレイン酸、無水フタル酸や無水ピロメリット酸等
の酸無水物、メタフェニレンジアミン、ジアミノジフェ
ニルメタン、ジアミノジフェニルスルホン等の芳香族ア
ミンなどが用いられる。
ては、例えばエポキシ系樹脂、ポリウレタン系樹脂、天
然ゴム、シリコーン系樹脂が好適であり、高柔軟性放熱
部材とするには付加反応型液状シリコーンゴムが望まし
い。その具体例としては、一分子中にビニル基とH−S
i基の両方を有する一液性のシリコーンや、末端又は側
鎖にビニル基を有するオルガノポリシロキサンと末端又
は側鎖に2個以上のH−Si基を有するオルガノポリシ
ロキサンとの二液性のシリコーンなどであり、市販品と
しては、東レダウコーニング社製、商品名「SE−18
85」などがある。放熱部材の柔軟性は、シリコーンの
架橋密度や窒化アルミニウム粉末の充填量によって調整
することができる。
ダーやミキサーで混合することによって製造することが
でき、また放熱部材は、プレス成形法、押し出し成形
法、ドクターブレード法によって樹脂組成物を成形し、
それを加熱硬化することによって製造することができ
る。樹脂組成物中の窒化アルミニウム粉末の割合は、用
途によって異なるが、放熱部材である場合は50〜85
体積%であることが好ましい。
本発明を説明する。
100質量部に対し、窒化アルミニウム粉末を骨材とし
て15質量部を配合した混合粉末をアルミニウム箔製円
筒容器(高さ20cm、直径4cm)に充填し、窒素ガ
ス(80体積%)−アンモニアガス(20体積%)の雰
囲気下、最高温度1400℃に加熱された窒化炉に入れ
て窒化し、窒化アルミニウムインゴットを製造した。こ
れをジョークラッシャー、Wロールクラッシャーを用い
て1mm下の窒化アルミニウム粒に粗砕した後、ボール
ミルで30分間粉砕した。この粉砕品を45μmの振動
フルイで通過させ、更に分級を行い、平均粒径が22μ
mで、3μm以下の微粉が5質量%の窒化アルミニウム
粉末原料を製造した。
し、黒鉛発熱体の加熱炉にて還元雰囲気を制御して加熱
した。容器への充填は、粉末を単純に充填する粉末充填
か、又は粉末を直径100mmの円筒型の金型でプレス
圧10MPaに成形したプレス成形品を充填するかのい
ずれかの方法で行った。加熱時の諸条件を表1に示す。
なお、いずれの場合も、還元雰囲気ガスの流量は100
リットル/分、昇温速度は1200℃までは毎時600
℃、1200℃から最高温度までは毎時100℃とし、
最高温度における保持時間を2時間とした。
17μm、3μm以下の粒子含有率9質量%の窒化アル
ミニウム粉末原料を用いたこと以外は、実施例1と同様
にして窒化アルミニウム粉末を製造した。
平均粒径1.7μm、3μm以下が80質量%の市販の
窒化アルミニウム粉末(トクヤマ社製「Hグレード」)
を8質量部添加し、平均粒径20μm、3μm以下の微
粉が11質量%の窒化アルミニウム粉末原料を調整し、
それを用いたこと以外は、実施例1と同様にして窒化ア
ルミニウム粉末を製造した。
ド)100質量部に焼結助剤としてイットリア粉末を5
質量部添加し、焼成温度1900℃で焼結して窒化アル
ミニウム焼結体を製造した。これをジョークラッシャ
ー、Wロールクラッシャー及び振動ミルを組み合わせて
粉砕し、分級を行って平均粒径25μmの窒化アルミニ
ウム粉末とした。
ド)を用意した。
の平均粒径D50、酸素量、半価幅を以下に従って測定し
た。それらの結果を表2に示す。
製レーザー回折散乱法粒度分布測定装置を用いて測定し
た。 (2)酸素量:LECO社製酸素/窒素同時分析装置を
用いて測定した。 (3)半価幅:粉末X線回折装置を用いて、ミラー指数
(100)面、(002)面及び(101)面の3つの
回折ピークの平均半価幅を算出した。なお、X線回折に
おいて管球はCuでKα1ピークを用いた。
コーン樹脂に充填した放熱部材を以下に従って作製し、
そのアスカーC硬度と熱伝導率を測定した。それらの結
果を表2に示す。
ルミニウム粉末(トクヤマ社製Hグレード)とを質量比
で70:30で混合し、それをシリコーン樹脂(東芝シ
リコーン社製商品名「TSE3070」)に、窒化アル
ミニウム粉末:樹脂の体積比が70:30となる割合で
ラブプラストミルを用いて混練した。この混練物を金板
2枚に挟んで、10MPaの圧力で厚さ0.5mmのシ
ート状に成型し、乾燥機中、150℃の温度で5時間保
持し加硫させて放熱部材とした。
9mmの大きさに打ち抜いた後、数枚重ねて高さ10m
mに調整した後、アスカーC型スプリング式硬さ試験機
を用い、SRIS 0101に準拠して測定した。
−3型銅製ヒーターケースと銅板の間に挟み、締め付け
トルク300kPaでセットした後、ヒータケースに電
力15Wをかけて5分間保持した後、ヒーターケースと
銅板の温度差を測定し、TO−3型の伝熱面積0.00
06m2から算出した。
ート厚さ(0.0005m)}÷{伝熱面積(0.00
06m2)×温度差(℃)}
幾通りもあるが、本発明で採用した方法は、柔軟性を持
つ放熱部材を発熱性電子部品の搭載された基板を電子機
器に組み込むときの状態を最も正確に反映させた方法で
ある。
ルミニウム粉末は、比較例に比べて酸素量が少なく、半
価幅が非常に小さい粉末であり、これの充填された放熱
部材は非常に熱伝導率が高いことが分かる。
著しく向上させる窒化アルミニウムフ粉末とその製造方
法及びそれの充填された高熱伝導性樹脂組成物、特に放
熱部材が提供される。
Claims (4)
- 【請求項1】 平均粒径が20〜50μm、酸素量が
0.6質量%以下、X線回折によって得られるミラー指
数(100)面、(002)面及び(101)面の3つ
の回折ピークの平均半価幅が0.095°以下であるこ
とを特徴とする窒化アルミニウム粉末。 - 【請求項2】 平均粒径が15〜50μm、3μm以下
の微粉が10質量%以下である窒化アルミニウム粉末原
料を窒化硼素製容器に充填し、還元雰囲気下、1900
℃以上の温度で加熱し、窒化アルミニウム粉末原料の酸
素量を低減し結晶性を増大させることを特徴とする請求
項1記載の窒化アルミニウム粉末の製造方法。 - 【請求項3】 請求項1記載の窒化アルミニウム粉末を
含有してなることを特徴とする樹脂組成物。 - 【請求項4】 請求項3記載の樹脂組成物がシリコーン
樹脂組成物であり、その成形体からなることを特徴とす
る電子機器の放熱部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001317982A JP3764083B2 (ja) | 2001-10-16 | 2001-10-16 | 窒化アルミニウム粉末の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001317982A JP3764083B2 (ja) | 2001-10-16 | 2001-10-16 | 窒化アルミニウム粉末の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003119010A true JP2003119010A (ja) | 2003-04-23 |
JP3764083B2 JP3764083B2 (ja) | 2006-04-05 |
Family
ID=19135767
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001317982A Expired - Lifetime JP3764083B2 (ja) | 2001-10-16 | 2001-10-16 | 窒化アルミニウム粉末の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3764083B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007284315A (ja) * | 2006-04-19 | 2007-11-01 | Denki Kagaku Kogyo Kk | 窒化アルミニウム粉末および樹脂組成物 |
US7553469B2 (en) * | 2004-03-29 | 2009-06-30 | Denki Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha | Aluminum nitride powder and aluminum nitride sintered compact |
WO2018216591A1 (ja) * | 2017-05-22 | 2018-11-29 | 東洋アルミニウム株式会社 | 窒化アルミニウム系粉末及びその製造方法 |
JP2019199383A (ja) * | 2018-05-17 | 2019-11-21 | 東洋アルミニウム株式会社 | 窒化アルミニウム系粉末及びそれを含む高熱伝導材料 |
KR20200132943A (ko) * | 2018-04-20 | 2020-11-25 | 후지필름 가부시키가이샤 | 도열층, 감광층, 감광성 조성물, 도열층의 제조 방법, 및 적층체와 반도체 디바이스 |
-
2001
- 2001-10-16 JP JP2001317982A patent/JP3764083B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (16)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7553469B2 (en) * | 2004-03-29 | 2009-06-30 | Denki Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha | Aluminum nitride powder and aluminum nitride sintered compact |
JP4664229B2 (ja) * | 2006-04-19 | 2011-04-06 | 電気化学工業株式会社 | 窒化アルミニウム粉末および樹脂組成物 |
JP2007284315A (ja) * | 2006-04-19 | 2007-11-01 | Denki Kagaku Kogyo Kk | 窒化アルミニウム粉末および樹脂組成物 |
CN110691755B (zh) * | 2017-05-22 | 2023-04-07 | 东洋铝株式会社 | 氮化铝系粉末及其制造方法 |
WO2018216591A1 (ja) * | 2017-05-22 | 2018-11-29 | 東洋アルミニウム株式会社 | 窒化アルミニウム系粉末及びその製造方法 |
JP7464767B2 (ja) | 2017-05-22 | 2024-04-09 | 東洋アルミニウム株式会社 | 窒化アルミニウム系粉末及びその製造方法 |
CN110691755A (zh) * | 2017-05-22 | 2020-01-14 | 东洋铝株式会社 | 氮化铝系粉末及其制造方法 |
KR20200021927A (ko) * | 2017-05-22 | 2020-03-02 | 도요 알루미늄 가부시키가이샤 | 질화알루미늄계 분말 및 그 제조방법 |
JPWO2018216591A1 (ja) * | 2017-05-22 | 2020-03-19 | 東洋アルミニウム株式会社 | 窒化アルミニウム系粉末及びその製造方法 |
TWI821185B (zh) * | 2017-05-22 | 2023-11-11 | 日商東洋鋁股份有限公司 | 氮化鋁系粉末及其製造方法 |
KR102431063B1 (ko) * | 2017-05-22 | 2022-08-09 | 도요 알루미늄 가부시키가이샤 | 질화알루미늄계 분말 및 그 제조방법 |
JP7295016B2 (ja) | 2017-05-22 | 2023-06-20 | 東洋アルミニウム株式会社 | 窒化アルミニウム系粉末及びその製造方法 |
KR20200132943A (ko) * | 2018-04-20 | 2020-11-25 | 후지필름 가부시키가이샤 | 도열층, 감광층, 감광성 조성물, 도열층의 제조 방법, 및 적층체와 반도체 디바이스 |
KR102386491B1 (ko) | 2018-04-20 | 2022-04-14 | 후지필름 가부시키가이샤 | 도열층, 감광층, 감광성 조성물, 도열층의 제조 방법, 및 적층체와 반도체 디바이스 |
JP7142464B2 (ja) | 2018-05-17 | 2022-09-27 | 東洋アルミニウム株式会社 | 窒化アルミニウム系粉末及びそれを含む高熱伝導材料 |
JP2019199383A (ja) * | 2018-05-17 | 2019-11-21 | 東洋アルミニウム株式会社 | 窒化アルミニウム系粉末及びそれを含む高熱伝導材料 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3764083B2 (ja) | 2006-04-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP7069314B2 (ja) | 塊状窒化ホウ素粒子、窒化ホウ素粉末、窒化ホウ素粉末の製造方法、樹脂組成物、及び放熱部材 | |
JP7455047B2 (ja) | 窒化ホウ素凝集粒子、窒化ホウ素凝集粒子の製造方法、該窒化ホウ素凝集粒子含有樹脂組成物、及び成形体 | |
KR102619752B1 (ko) | 질화붕소 분말, 그 제조 방법 및 그것을 사용한 방열 부재 | |
TW201827383A (zh) | 氮化硼塊狀粒子、其製造方法及使用其之熱傳導樹脂組成物 | |
WO2020196643A1 (ja) | 塊状窒化ホウ素粒子、熱伝導樹脂組成物及び放熱部材 | |
JP7273587B2 (ja) | 窒化ホウ素粉末及び樹脂組成物 | |
JP2019073409A (ja) | 塊状窒化ホウ素粉末の製造方法及びそれを用いた放熱部材 | |
WO2022149435A1 (ja) | 窒化ホウ素粉末、放熱シート及び放熱シートの製造方法 | |
WO2020158758A1 (ja) | 窒化ホウ素粉末及び樹脂組成物 | |
JP7541090B2 (ja) | 熱伝導性樹脂組成物及び放熱シート | |
CN111479773B (zh) | 玻璃被覆氮化铝粒子、其制造方法和含有它的放热性树脂组合物 | |
EP4084060A1 (en) | Boron nitride sintered body, composite body, method for producing said boron nitride sintered body, method for producing said composite body, and heat dissipation member | |
WO2021200969A1 (ja) | 窒化ホウ素焼結体、複合体及びこれらの製造方法、並びに放熱部材 | |
JP2001158610A (ja) | 樹脂充填用窒化アルミニウム粉末及びその用途 | |
JP4664229B2 (ja) | 窒化アルミニウム粉末および樹脂組成物 | |
JP2003119010A (ja) | 窒化アルミニウム粉末、その製造方法及び用途 | |
JP4330738B2 (ja) | 樹脂充填用窒化アルミニウム粉末及びその用途 | |
WO2020196644A1 (ja) | 塊状窒化ホウ素粒子、熱伝導樹脂組成物及び放熱部材 | |
JP2022178471A (ja) | 窒化ホウ素粉末、及び窒化ホウ素粉末の製造方法、並びに、樹脂組成物 | |
JP7124249B1 (ja) | 放熱シート及び放熱シートの製造方法 | |
JP7273586B2 (ja) | 窒化ホウ素粉末及び樹脂組成物 | |
JP7438443B1 (ja) | 窒化ホウ素凝集粒子、シート部材および窒化ホウ素凝集粒子の製造方法 | |
JP7438442B1 (ja) | 窒化ホウ素凝集粒子、シート部材および窒化ホウ素凝集粒子の製造方法 | |
WO2021200971A1 (ja) | 窒化ホウ素焼結体、複合体及びこれらの製造方法、並びに放熱部材 | |
JP2024022830A (ja) | 窒化ホウ素粉末、及び、窒化ホウ素粉末の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050121 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20051025 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20051208 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060117 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060118 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 3764083 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090127 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100127 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100127 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110127 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120127 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120127 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130127 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140127 Year of fee payment: 8 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |